JP2015194987A - 入力装置および表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】タッチ操作による入力機能を有する入力装置において、マルチタッチ操作の検出精度を向上した入力装置を提供する。【解決手段】液晶表示装置は、タッチパネル101〜104と、位置検出回路13とを備える。タッチパネル101〜104は、タッチ操作を検出して、複数の区域毎に検出値を出力する。位置検出回路13は、タッチセンサからの検出値に基づいて、タッチされたタッチ位置を検出する。位置検出回路13は、対象の区域と、対象の区域の周囲の所定の範囲にある周辺領域との検出値の差分を強調するように、対象の区域毎に検出値を変換する強調変換処理を行う。位置検出回路13は、強調変換処理によって検出値を変換した変換値に基づいて、タッチ位置を検出する。【選択図】図11
Description
本開示は、タッチ操作による入力機能を有する入力装置及びそのような入力装置を備えた表示装置に関する。
表示画面に使用者の指などでタッチ操作して情報を入力する画面入力機能をもつ入力装置を備えた表示装置が、PDAや携帯端末などのモバイル用電子機器、各種の家電製品、無人受付機等の据置型顧客案内端末に用いられている。このようなタッチ操作による入力装置におけるタッチ検出方式として、容量変化を検出する静電容量結合方式が知られている。
静電容量結合方式のタッチパネルは、高い透過率(約90%)によって、表示画質の低下を抑えられる。また、座標検出用の電極が、他の電極などと接触するような機械的接触がないことにより、耐久性の観点からも利点がある。
また、電子黒板などのタッチセンサ機能を備えた表示装置において、低価格で大型の表示装置を提供することが要求されている。この要求に応えるために、小型の表示装置または表示パネルを複数並べて構成されるマルチディスプレイの開発が進められている。また、表示パネルの大型化に伴い、同時に複数のタッチをするマルチタッチ操作による入力を認識できる機能を、大型の表示パネルにおいて実装することが要望されている。
特許文献1は、入力タッチレベルに対するパネルポイントの個数分布に対応して、ノイズを除去して有効タッチレベルを決定し、決定した有効タッチレベルに基づきタッチパネル上の近接タッチを分離することで、1つ以上のタッチポイントを決定する技術を開示している。
本開示は、タッチ操作による入力機能を有する入力装置において、マルチタッチ操作の検出精度を向上した入力装置を提供することを目的とする。
本開示における入力装置は、タッチセンサと、位置検出部とを備える。タッチセンサは、タッチ操作を検出して、複数の検出領域毎に検出値を出力する。位置検出部は、タッチセンサからの検出値に基づいて、タッチされたタッチ位置を検出する。位置検出部は、対象の検出領域と、対象の検出領域の周囲の所定の範囲にある検出領域である周辺領域との検出値の差分を強調するように、対象の検出領域毎に検出値を変換する強調変換処理を行う。位置検出部は、強調変換処理によって検出値を変換した変換値に基づいて、タッチ位置を検出する。
本開示における表示装置は、入力装置と、画像を表示する表示面を有する表示部とを備える。
本開示にかかる入力装置によれば、各検出領域の検出値と、その周囲の検出領域の検出値との差分を強調するので、複数のタッチを分離して、マルチタッチ操作の検出精度を向上することができる。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
以下、添付の図面を用いて、実施の形態1を説明する。
以下、添付の図面を用いて、実施の形態1を説明する。
1−1.構成
図1は、実施の形態1における入力装置である、タッチセンサを備えた液晶表示装置の全体構成を説明するブロック図である。図1に示すように、液晶表示装置は、表示部1と、バックライトユニット2と、走査線駆動回路3と、映像線駆動回路4と、バックライト駆動回路5と、信号制御装置8と、位置検出回路13とを備えている。
図1は、実施の形態1における入力装置である、タッチセンサを備えた液晶表示装置の全体構成を説明するブロック図である。図1に示すように、液晶表示装置は、表示部1と、バックライトユニット2と、走査線駆動回路3と、映像線駆動回路4と、バックライト駆動回路5と、信号制御装置8と、位置検出回路13とを備えている。
表示部1は、画像や文字を表示面に表示する。表示部1は、複数の液晶パネルで構成されるタッチセンサである。各液晶パネルはタッチセンサ機能を有するタッチパネルである。図2に示すように、4つのタッチパネル101〜104は、所定の間隔をあけて配置され、各タッチパネル間の隙間をつなぎ目部20でつなぎ合わせて、1枚のパネルとして表示部1を構成している。つなぎ目部20は、例えば樹脂で形成される。なお、つなぎ目部20の材料は樹脂に限定するものではなく、視認性上、目立たない素材であればよい。
タッチパネル101〜104は、それぞれ同一の構成であるので、ここでは、タッチパネル101を一例として説明する。タッチパネル101は、ガラス基板などの透明基板からなるTFT基板と、このTFT基板に対向するように所定の間隙を設けて配置される対向基板とを有し、TFT基板と対向基板との間に液晶材料を封入することにより構成されている。
TFT基板は、表示部1の背面側に位置する。TFT基板を構成する基板上に、マトリクス状に配置された画素電極と、画素電極に対応して設けられ画素電極への電圧印加をオンオフ制御するスイッチング素子としての薄膜トランジスタ(TFT)と、共通電極などが形成されている。
また、対向基板は、表示部1の前面側に位置する。対向基板を構成する透明な基板上に、画素電極に対応する位置に少なくとも赤(R)緑(G)青(B)の3原色からなるカラーフィルタ(CF)と、RGBの各サブピクセルの間および/またはRGBのサブピクセルで構成される画素間に配置されるコントラストを向上させるための遮光材料からなるブラックマトリクスなどが形成されている。なお、本実施の形態では、TFT基板の各サブピクセルに形成されるTFTはnチャネル型のTFTであるとして説明する。
TFT基板には、複数の映像信号線9と複数の走査信号線10とが、互いに概ね直交して形成される。走査信号線10はTFTの水平方向に設けられ、複数のTFTのゲート電極に共通に接続される。映像信号線9はTFTの垂直方向に設けられ、複数のTFTのドレイン電極に共通に接続される。また、各TFTのソース電極には、TFTに対応する画素領域に配置された画素電極が接続される。
TFT基板に形成された各TFTは、走査信号線10に印加される走査信号に応じて、所定の単位でオン/オフ動作が制御される。オンに制御された水平列の各TFTは、画素電極を、映像信号線9に印加される映像信号に応じた電位(画素電圧)に設定する。そして、表示部1は、複数の画素電極およびこの画素電極に対向するように設けた共通電極を有し、画素電極と共通電極との間に生じる電界により画素領域毎に液晶の配向を制御して、バックライトユニット2から入射した光に対する透過率を変えることにより、表示面に画像を形成する。
バックライトユニット2は、表示部1の裏面側に配置され、表示部1の裏面から光を照射するもので、例えば複数の発光ダイオードを配列して面光源を構成する構造や、発光ダイオードの光を導光板と拡散反射板とを組み合わせて用い、面光源とする構成の構造のものが知られている。
走査線駆動回路3は、TFT基板に形成された複数の走査信号線10に接続されている。走査線駆動回路3は、信号制御装置8から入力されるタイミング信号に応じて走査信号線10を順番に選択し、選択した走査信号線10にTFTをオンする電圧を印加する。例えば、走査線駆動回路3は、シフトレジスタを含んで構成される。シフトレジスタは信号制御装置8からのトリガ信号を受けて動作を開始し、垂直走査方向に沿って走査信号線10を順次選択し、選択した走査信号線10に走査パルスを出力する。
映像線駆動回路4は、TFT基板に形成された複数の映像信号線9に接続されている。映像線駆動回路4は、走査線駆動回路3による走査信号線10の選択に合わせて、選択された走査信号線10に接続されるTFTそれぞれに、各サブピクセルの階調値を表す映像信号に応じた電圧を印加する。これにより、選択された走査信号線10に対応するサブピクセルに映像信号が書き込まれる。
バックライト駆動回路5は、信号制御装置8から入力される発光制御信号に応じたタイミングや輝度でバックライトユニット2を発光させる。
本実施形態では、静電容量方式のタッチセンサを採用している。タッチセンサは複数の駆動電極11と複数の検知電極12とで構成される。タッチパネル101において、複数の駆動電極11と複数の検知電極12とが互いに交差するように配置されている。駆動電極11及び検知電極12は、互いに交差して配置される第1及び第2の電極の一例である。
これらの駆動電極11および検知電極12により構成されるタッチセンサは、駆動電極11と検知電極12との間で、電気信号の入力および静電容量変化による応答検出を行い、表示面に対する物体の接触(近接)を検出する。この接触を検出する電気回路として、センサ駆動回路6および信号検出回路7が設けられている。
センサ駆動回路6は、交流信号を発生する回路であり、駆動電極11に接続される。例えば、センサ駆動回路6は、信号制御装置8からタイミング信号を入力し、表示部1の画像表示に同期して駆動電極11を順番に選択し、選択した駆動電極11に矩形状のパルス電圧による駆動信号Txvを供給する。例えば、センサ駆動回路6は、走査線駆動回路3と同様、シフトレジスタを含んで構成される。シフトレジスタは、信号制御装置8からのトリガ信号を受けて動作を開始し、垂直走査方向に沿って駆動電極11を順次選択し、選択した駆動電極11にパルス電圧による駆動信号Txvを供給する。
なお、駆動電極11および走査信号線10は、TFT基板に水平方向の列方向に延在するように形成され、垂直方向の行方向に複数本配列されている。これらの駆動電極11および走査信号線10に電気的に接続されるセンサ駆動回路6および走査線駆動回路3は、画素が配列される表示領域の幅方向(水平方向)の両側に配置され、幅方向の一方の側に走査線駆動回路3を配置し、他方の側にセンサ駆動回路6を配置している。なお、表示領域の幅方向の一方の側に走査線駆動回路3及びセンサ駆動回路6の両方を配置してもよいし、パネル周辺の配線などにより、その他の方向に引出してもよい。
信号検出回路7は、静電容量変化を検出する検出回路であり、検知電極12に接続される。信号検出回路7は、検知電極12毎に検出回路を設け、検知電極12において検出した静電容量変化を検出信号Rxvとして出力する。なお、他の構成例としては、複数の検知電極12群に対して1つの検出回路を設け、駆動電極11に印加される複数回のパルス電圧において、複数の検知電極12群毎に検出信号Rxvの検出を時分割で行い、検出信号Rxvを出力するようにしてもよい。
表示面上での物体の接触位置は、どの駆動電極11に駆動信号Txvを印加したときに、どの検知電極12で接触による信号が検出されたかの判断結果に基づいて求められる。駆動信号Txvが印加された駆動電極11と、検出信号Rxvが得られた検知電極12との交点が、演算により接触位置として求められる。なお、接触位置を求める演算は、液晶表示装置内に演算回路を設けて行われてもよいし、液晶表示装置の外部の演算回路により行われてもよい。
信号制御装置8は、CPUなどの演算処理回路およびROMやRAMなどのメモリを備えている。信号制御装置8は、入力される映像データに基づき、色調整などの各種の画像信号処理を行って各サブピクセルの階調値を示す画像信号を生成し、映像線駆動回路4に供給する。また、信号制御装置8は、入力された映像データに基づき、走査線駆動回路3、映像線駆動回路4、バックライト駆動回路5、センサ駆動回路6および信号検出回路7それぞれに対して、タイミング信号を生成し、供給する。また、信号制御装置8は、バックライト駆動回路5への発光制御信号として、入力された映像データに基づいて発光ダイオードの輝度を制御するための輝度信号を供給する。
位置検出回路13は、信号検出回路7から出力される検出信号Rxvを用いて、表示部1のタッチ(接触)位置を検出する。タッチ位置の検出方法の詳細は後述する。位置検出回路13は、位置検出部の一例である。
ここで、表示部1の各信号線および電極に接続される走査線駆動回路3、映像線駆動回路4、センサ駆動回路6、信号検出回路7および位置検出回路13は、フレキシブル配線板やプリント配線板やガラス基板に、各回路の半導体チップを搭載することにより構成している。しかし、走査線駆動回路3、映像線駆動回路4、センサ駆動回路6、信号検出回路7および位置検出回路13の各回路を、TFT基板に、TFTなどとともに同時に形成してもよい。
図3は、タッチセンサを構成する駆動電極と検知電極の配列の一例を示す図である。図3に示すように、入力装置としてのタッチセンサは、水平方向(図2の左右方向)に延在する複数本のストライプ状の電極パターンである駆動電極11と、駆動電極11の導電体の延在方向と交差する方向に延びる複数本のストライプ状の導電体である検知電極12とから構成されている。それぞれの駆動電極11と検知電極12とが互いに交差した部分それぞれに、静電容量を持つ容量素子が形成されている。
また、駆動電極11は、走査信号線10が延在する方向に平行な方向に延在するように配列されている。そして、駆動電極11は、後で詳細に説明するが、M(Mは自然数)本の走査信号線を1ラインブロックとしたときにおける、N(Nは自然数)個のラインブロックのそれぞれに対応するように配置される。駆動電極11は、ラインブロック毎に駆動信号Txvを印加する。
タッチ検出動作を行う際は、センサ駆動回路6から駆動電極11に対し、ラインブロック毎に時分割で順次走査するように駆動信号Txvを供給する。これにより、検出対象となる1つのラインブロックが順次選択される。また、検知電極12から検出信号Rxvを受信することにより、1つのラインブロックのタッチ検出が可能となっている。
1−2.動作
1−2−1.タッチ検出原理
以上のように構成される液晶表示装置の動作を説明する。最初に、入力装置におけるタッチ検出の原理について、図4、図5を用いて説明する。本実施形態の入力装置は、静電容量方式のタッチセンサを採用する。
1−2−1.タッチ検出原理
以上のように構成される液晶表示装置の動作を説明する。最初に、入力装置におけるタッチ検出の原理について、図4、図5を用いて説明する。本実施形態の入力装置は、静電容量方式のタッチセンサを採用する。
図4(a)、(b)は、タッチ操作を行っていない状態(図4(a))とタッチ操作を行った状態(図4(b))における、タッチセンサの概略構成と等価回路を説明した図である。図5は、タッチ操作を行っていない場合とタッチ操作を行った場合の検出信号の変化を説明した図である。
静電容量方式のタッチセンサでは、互いに交差する一対の駆動電極11と検知電極12との交差部(図3参照)において容量素子が形成される。すなわち、図4(a)に示すように、駆動電極11、検知電極12および誘電体Dによって、容量素子C1が構成される。容量素子C1は、その一端が交流信号源としてのセンサ駆動回路6に接続され、他端Pは、抵抗器Rを介して接地されるとともに、電圧検出器としての信号検出回路7に接続される。
交流信号源としてのセンサ駆動回路6から駆動電極11(容量素子C1の一端)に、数十kHz〜数百kHz程度の所定の周波数のパルス電圧による駆動信号Txv(図5参照)を印加すると、検知電極12(容量素子C1の他端P)に、図5に示すような出力波形(検出信号)Rxvが現れる。
指が接触(または近接)していない状態では、図4(a)に示すように、容量素子C1に対する充放電に伴って、容量素子C1の容量値に応じた電流I0が流れる。このときの容量素子C1の他端Pの電位波形は、図5に示す検出信号Rxvの波形V0のようになり、これが電圧検出器である信号検出回路7によって検出される。
一方、指が接触(または近接)した状態では、図4(b)に示すように、等価回路は、指によって形成される容量素子C2が容量素子C1に直列に追加された構成となる。この状態では、容量素子C1、C2に対する充放電に伴って、それぞれ電流I1、I2が流れる。このときの容量素子C1の他端Pの電位波形は、図5に示す検出信号Rxvの波形V1のようになり、これが電圧検出器である信号検出回路7によって検出される。このとき、点Pの電位は、容量素子C1、C2を流れる電流I1、I2の値によって定まる電位となる。このため、波形V1の振幅は、非接触状態での波形V0の振幅よりも小さい値となる。
信号検出回路7は、検知電極12それぞれから出力される検出信号の電位を所定のしきい値電圧Vthと比較し、このしきい値電圧以上であれば非接触状態と判断し、しきい値電圧未満であれば接触状態と判断する。このようにして、タッチ検出が可能となる。これ以外の静電容量の変化の信号を検知する方法として、電流を検知する方法等がある。
1−2−2.タッチセンサの駆動方法
次に、本実施形態の液晶表示装置におけるタッチセンサの駆動方法について、図6〜図9を用いて説明する。
次に、本実施形態の液晶表示装置におけるタッチセンサの駆動方法について、図6〜図9を用いて説明する。
図6は、液晶パネルの走査信号線の配列構造とタッチセンサの駆動電極および検知電極の配列構造を示す概略図である。
水平方向に延在するX本の走査信号線10は、図6に示すように、M(Mは自然数)本の走査信号線Gi−1、Gi−2・・・Gi−M(iは1〜N)毎にグループ化される。グループ毎に1ラインブロックとして管理される。すなわち、走査信号線10は、N(Nは自然数)個のラインブロック10−1、10−2・・・10−Nに分割して配列されている。
タッチセンサの駆動電極11は、ラインブロック10−1、10−2・・・10−Nに対応させてN本の駆動電極11−1、11−2・・・11−Nが水平方向に延在するように配列される。N本の駆動電極11−1、11−2・・・11−Nと交差するように、複数本の検知電極12が配列されている。
図7は、液晶パネルの表示更新を行う走査信号線のラインブロックへの走査信号の入力と、タッチセンサのタッチ検出を行うための駆動電極のラインブロックへの駆動信号の供給との関係の一例を示す説明図である。図7の(a)〜(f)それぞれが1ラインブロック走査期間における状態を示している。本実施形態では、液晶パネルの表示更新を行う走査信号線を供給するラインブロックと、タッチセンサにおいてタッチ検出を行うための駆動信号を供給する駆動電極のラインブロックとを異ならせている。
具体的には、図7(a)に示すように、最初のラインブロック10−1の走査信号線それぞれに走査信号を順次入力している水平走査期間においては、最後のラインブロック10−Nに対応する駆動電極11−Nに駆動信号を供給している。この後に続く水平走査期間においては、図7(b)に示すように、2番目のラインブロック10−2の走査信号線それぞれに走査信号を順次入力し、さらに、その水平走査期間においては、最初のラインブロック10−1に対応する駆動電極11−1に駆動信号を供給している。その後に続く水平走査期間においては、図7(c)に示すように、3番目のラインブロック10−3の走査信号線それぞれに走査信号を順次入力する。さらに、その水平走査期間においては、2番目のラインブロック10−2に対応する駆動電極11−2に駆動信号を供給している。
同様に、図7(d)〜(f)に示すように、ラインブロックをラインブロック10−4、10−5・・・10−Nと順次切り替えながら、各ラインブロックの走査信号線それぞれに走査信号を順次入力していく。同時に、走査信号を供給するラインブロック10−4、10−5・・・10−Nの1ライン前のラインブロック10−3、10−4、10−5に対応する駆動電極11−3、11−4、11−5に駆動信号を供給する。
すなわち、本実施形態においては、駆動電極11への駆動信号の供給は、表示更新を行う1ラインブロック走査期間において、複数の走査信号線に走査信号を印加していないラインブロックに対応する駆動電極11−i(i=1〜N)を選択して供給するように構成している。
図8は、図7に示す例において、走査信号と駆動信号の印加の状態を示すタイミングチャートである。図8は本実施の形態における駆動方法のタッチ検出動作を示すタイミングチャートである。
図8に示すように、1フレーム期間のそれぞれの水平走査期間(1H、2H、3H、…、MH)おいて、走査信号線10にはラインブロック単位(10−1、10−2、…、10−N)で走査信号が入力されて表示更新が行われる。この走査信号が入力されている期間内に、走査信号が入力されていないラインブロックに対応する駆動電極11−N、11−1、11−2、…、に、タッチ検出のための駆動信号が供給されている。
タイミング信号は表示部1の動作のために信号制御装置8により生成される。図8において、タイミング信号1は走査信号のタイミングを表す信号であり、タイミング信号2は走査の開始タイミングを表す信号である。図8は、ラインブロック10−1から走査を開始する例を示している。具体的には、タイミング信号2の入力後、タイミング信号1が入力されると、走査信号線G1−1に走査信号が入力される動作となる。
なお、液晶表示装置は、信号制御装置8から入力されるタイミング信号に応じてセンサ信号を生成し、センサ信号に基づきセンサ駆動回路6及び信号検出回路7を制御するセンサ制御回路(図示しない)を備えてもよい。センサ信号はセンサ動作のために生成される信号である。センサ信号は、センサ制御回路により信号制御装置8より入力されるタイミング信号1、2に基づいて、所定の遅延を設けて生成される。センサ駆動回路6は、センサ制御回路が生成するセンサ信号に基づいて、駆動電極11に駆動信号を供給する。図7に示すように、センサ信号は走査信号に同期した信号となる。
図9は、1水平走査期間における表示更新期間とタッチ検出期間との関係の一例を説明するためのタイミングチャートである。
図9に示すように、各表示更新期間において、走査信号線10(G1−1、G1−2、…)に対して走査信号が入力されるとともに、各画素の画素電極のスイッチング素子に接続される映像信号線9に対しては、入力される映像信号に応じた画素信号が入力される。
本開示においては、この表示更新期間に同期したタイミングでタッチ検出期間を設けている。表示更新期間の開始後遷移期間に続く期間を、タッチ検出期間としている。すなわち、走査信号が所定の電位に立ち上がり、電圧の変位が収束(安定)した時点で、駆動電極11に駆動信号としてパルス電圧を供給し、パルス電圧の立ち上がりによる電位の変位点からタッチ検出期間を開始している。また、タッチ検出タイミングSは、パルス電圧の立下りポイント直前とタッチ検出期間終了ポイントの2箇所に存在している。ここで、遷移期間は、前半の画素信号が変位する期間t1と、画素信号の変位に伴い共通電極の電位が新たな画素信号の電位に変位する期間t2とを含む期間に設定している。これは、画素信号の遷移期間後に,パネル内寄生容量の容量結合により、共通電極の電位の変動が、タッチ検出期間で起こらないようにするためである。
タッチ検出期間におけるタッチ検出動作は、図3、図4により説明した通りである。
なお、ここでは、一例としてタッチ検出タイミングSを示したが、タッチの検出タイミングは、他の時点でもよい。例えば、液晶表示装置からのノイズを避けた時点でタッチの検出を行う。
また、上述の説明における図1、及び図7〜9を用いた説明については、インセル方式のタッチパネルを想定して説明した。しかし、本開示におけるタッチパネルは、インセル方式でなくてもよく、アウトセル方式やオンセル方式などでもよい。アウトセル方式やオンセル方式のタッチパネルでは、走査線駆動回路とセンサ駆動回路は、同期しなくてもよい。
1−2−3.タッチ位置の検出方法
一般にタッチパネルにおいて、同時に複数のタッチ操作(マルチタッチ操作)がなされた場合、タッチされた位置の距離が近いと、タッチされた位置の近傍の領域の検出値の差が小さくなり、各タッチ操作を分離して認識することが困難になるという問題がある。さらに、本実施形態にかかる液晶表示装置のように、タッチパネル101〜104がつなぎ合わされている場合、つなぎ目部20をタッチする場合やつなぎ目部20を跨いでタッチする場合に、複数のタッチを分離することがより困難となる。本実施形態では、以上の問題を解決する構成を開示する。具体的には、位置検出回路13が、各検出領域による検出値を、周囲の検出領域による検出値との差分が大きくなるように変換し、変換した値に基づいてタッチ位置を検出する。検出値を変換する際、位置検出回路13は、各検出領域と、つなぎ目部20との位置関係に応じて、各検出領域の検出値を増幅して用いる。以下、本実施形態にかかる位置検出回路13によるタッチ位置を検出する方法について説明する。
一般にタッチパネルにおいて、同時に複数のタッチ操作(マルチタッチ操作)がなされた場合、タッチされた位置の距離が近いと、タッチされた位置の近傍の領域の検出値の差が小さくなり、各タッチ操作を分離して認識することが困難になるという問題がある。さらに、本実施形態にかかる液晶表示装置のように、タッチパネル101〜104がつなぎ合わされている場合、つなぎ目部20をタッチする場合やつなぎ目部20を跨いでタッチする場合に、複数のタッチを分離することがより困難となる。本実施形態では、以上の問題を解決する構成を開示する。具体的には、位置検出回路13が、各検出領域による検出値を、周囲の検出領域による検出値との差分が大きくなるように変換し、変換した値に基づいてタッチ位置を検出する。検出値を変換する際、位置検出回路13は、各検出領域と、つなぎ目部20との位置関係に応じて、各検出領域の検出値を増幅して用いる。以下、本実施形態にかかる位置検出回路13によるタッチ位置を検出する方法について説明する。
まず、タッチ操作がなされた場合の検出値の変化について説明する。ユーザのタッチ操作は、表示部1におけるタッチパネル101〜104の画面をマトリクス状に分割した区域(検出領域)毎に検出される(図10参照)。タッチパネル101〜104における区域は、互いに交差する駆動電極11と検知電極12によって規定される(図3参照)。表示部1の表示面がタッチされた場合、信号検出回路7から検出される検出値の中で、タッチ位置とその周囲の検出値が変化する。つなぎ目部20がタッチされた場合は、つなぎ目部20の両側に位置するタッチパネルの検出値が変化する。
図10は、つなぎ目部20がタッチされた場合におけるタッチパネルの検出状態の一例を示す図である。図10は、つなぎ目部20上の点P1がタッチされた場合に、静電容量の変動が、タッチパネル101およびタッチパネル102に亘って検出されている状態の一例を示す。図10において、x軸方向の範囲x≦93における各区域の数値は、タッチパネル101の各区域において検出された検出値を示し、範囲x≧94の各区域の数値は、タッチパネル102の各区域において検出された検出値を示す。検出値の基準値を0としている。
つなぎ目部20は静電容量が検出されない無感帯であるので、つなぎ目部20上の点P1がタッチされた場合、点P1では、タッチは検出されない。しかしながら、つなぎ目部20の両側に位置するタッチパネル101,102のタッチされた点P1に隣接する区域においては、タッチした物体の近接によって静電容量が変動することで、検出値が基準値から変化する。図10に示す例では、点P1の両側に位置する区域A1,A2と、区域A1,A2の周辺の領域の検出値が変化している。位置検出回路13は、タッチパネル101〜104の各区域の検出値において、2つのタッチパネルに跨る領域の検出値の、基準値からの変化が最も大きい場合、それらの領域に挟まれるつなぎ目部上の領域がタッチされたことを検知する。例えば、図10の場合、区域A1,A2の検出値の基準値からの変化が最大であるため、位置検出回路13は、それらの区域A1,A2に挟まれるつなぎ目部20上の領域A3がタッチされたことを検知する。
次に、位置検出回路13のマルチタッチ操作によるタッチ位置を検出するための処理を説明する。
1−2−4.位置検出動作のフロー
図11は、位置検出回路13の動作を示すフローチャートである。図12は、位置検出回路13の演算例を説明するための図である。本フローは、位置検出回路13により実行される。
図11は、位置検出回路13の動作を示すフローチャートである。図12は、位置検出回路13の演算例を説明するための図である。本フローは、位置検出回路13により実行される。
まず、位置検出回路13は、図1に示す信号検出回路7が検出した検出値の中で、第1の閾値以上である検出値を有する区域を抽出する(ステップS110)。第1の閾値は、マルチタッチの判定対象となる区域を検出するための閾値であり、例えば各タッチパネル101〜104に対して同一の所定値で設定される。
次に、位置検出回路13は、ステップS110の処理で抽出した区域を対象区域とし、各対象区域と、その区域の周囲の区域との所定の組み合わせにおける検出値の合計値を演算し、演算結果の合計値が第2の閾値以上の区域を抽出する(ステップS111)。第2の閾値は、マルチタッチの判定対象を絞り込むための閾値であり、各合計値と比較するための所定値に設定される。ステップS111の処理における演算方法の詳細は、後述する。
位置検出回路13は、ステップS111で抽出された区域の検出値に対して、強調変換処理を行う(ステップS112)。強調変換処理において、位置検出回路13は、マルチタッチの判定対象の区域の検出値と、その周囲の区域(周辺領域)の検出値との差分(変化)を強調するように、対象の区域の検出値をそれぞれ変換値に変換する。強調変換処理の詳細は後述する。
位置検出回路13は、強調変換処理によって検出値を変換した変換値が第3の閾値以上である区域を、タッチ位置として検出する(ステップS113)。第3の閾値は、強調変換処理による変換値に基づいてマルチタッチを判定するための閾値であり、各区域に対する変換値と比較するために、所定値で設定される。
次に、ステップS111の処理における演算対象の区域とその周囲の区域の所定の組み合わせを用いた検出値の合計の演算方法を、図12を用いて説明する。図12において、区域B1〜B9は、タッチパネルにおいて検出値が検出される区域を示す。実施の形態1においては、演算対象となる区域B5を含む4つの区域の検出値を用いて、ステップS111の演算処理を行う。ここでは、区域B5がステップS111の演算対象である場合の演算例を示す。
位置検出回路13は、ステップS111の処理において、対象の区域(B5)とその周囲の区域との組み合わせとして、4つのグループG1〜G4を用いる。4つのグループG1〜G4は、区域B5を2行2列の領域の四隅として含む4つのグループG1(B1、B2、B4、B5)、グループG2(B2、B3、B5、B6)、グループG3(B4、B5、B7、B8)、グループG4(B5、B6、B8、B9)である。位置検出回路13は、4つのグループG1〜G4の検出値の合計値をそれぞれ算出する。位置検出回路13は、各グループの合計値が第2の閾値以上であるか否かを判断する。位置検出回路13は、4つのグループG1〜G4のうちの少なくとも1つのグループの合計値が第2の閾値以上である場合、区域B5を抽出する。
なお、対象区域がつなぎ目部20に隣接する場合、図12に示すような四方向のグループG1〜G4のうちのいずれかはつなぎ目部20と重なり、検出値が得られない。この場合、位置検出回路13は、例えば、つなぎ目部20と重なるグループを用いず、つなぎ目部20と重ならないグループの検出値の合計値のみを演算すればよい。
以上のステップS111の処理は、ステップS110の処理で抽出したマルチタッチの判定対象となる区域から、ノイズデータを取り除くための処理である。ステップS110の処理で用いた第1の閾値よりも大きい値のノイズデータが存在する場合、ノイズデータの周囲の検出値は、タッチ位置の周囲の検出値ほど大きく変化していないことが想定される。従って、ステップS111の処理のように、各区域の周囲の検出値を考慮した演算を行うことで、ノイズデータを除去することが可能となる。
なお、実施の形態1においては、演算対象の区域を含む4つの区域の4つのグループの検出値を用いて、第2の閾値以上であるか否かを判断したが、これに限定するものではない。演算に使用するグループ数、各グループに含まれる区域の個数や、グループ化する区域の組み合わせ方は、適宜設定してもよい。
次に、位置検出回路13によるマルチタッチのタッチ位置検出について、図13〜18を用いて、具体的に説明する。
図13は、本実施形態にかかる液晶表示装置におけるマルチタッチ操作の一例を示す図である。図13は、表示部1の表示面において、つなぎ目部20上の点P1と、タッチパネル102上の点P2の2点が、実質的に同時にタッチされた場合を示す。図13(a)において、検出値D11〜D14、D21〜D24、D31〜D34、D41〜D44は、タッチパネル101の各区域における検出値、検出値D16〜D19、D26〜D29、D36〜D39、D46〜D49は、タッチパネル102の各区域における検出値を示す。ここで、各検出値は、0〜255の1バイトデータであるとする。図13(b)は、図13(a)に示す場合において、信号検出回路7が出力する検出値の一例である。図13(b)に示す例では、点P1、点P2の周囲の電極の区域の検出値が基準値から変化している。
図14は、図13に示す例において、位置検出回路13のマルチタッチを検出する処理の一例を説明するための図である。図14(a)は、図11に示すステップS110の処理の演算例を示し、同図(b)はステップS111の処理の演算例を示す。
まず、位置検出回路13は、信号検出回路7から出力される検出値の中で、第1の閾値以上である検出値を有する区域を抽出する(S110)。ここで、一例として第1の閾値を6に設定する。この場合、図13(b)に示す検出値分布の中から、図14(a)に示すように、第1の閾値(6)以上の検出値を有する領域140,150が抽出される。
次に、位置検出回路13は、領域140,150内の各検出値に対して、図12を用いて説明したステップS111の演算処理を行う。例えば、領域150における区域A33の検出値10の場合、図12に示す4つのグループにおける検出値は、G1(0,1,6,10)、G2(1,2,10,13)、G3(6,10,2,3)、G4(10,13,3,5)となる。そのため、各グループの合計値T(G1)、T(G2)、T(G3)、T(G4)は、T(G1)=17、T(G2)=26、T(G3)=21、T(G4)=31となる。ここで、実施の形態1においては、一例として第2の閾値を20に設定する。この場合、T(G2)、T(G3)、T(G4)の3つのグループの合計値が20以上であることから、区域A33が抽出される。同様に、他の区域の検出値に対して同様の演算を行う。すると、タッチされた点P1,P2とは離れた領域140は、その周囲の検出値が低いため、合計値が第2の閾値20未満となる。また、領域150内の他の区域の合計値は第2の閾値20以上となる。そのため、図14(b)に示すように、領域150が抽出される。
次に、位置検出回路13は、ステップS111の処理で抽出したマルチタッチの判定対象の区域の中から、タッチ位置を検出する。
具体的には、位置検出回路13は、各検出領域の位置関係に応じて、検出値の差(変化)を強調する演算を行う強調変換処理を行う(S112)。図15(a)は、図14(b)における領域150内の検出値に対して強調変換処理を行った結果を示す。強調変換処理の詳細は後述する。強調変換処理によって、タッチされた点P1,P2に対応する区域A34,A37の検出値が、大きい値51,54に変換されている。このように、強調変換処理によってタッチされた点の検出値が大きく強調される。
図15(b)は、図15(a)に続くステップS112の処理の判定結果を示す。ここでは、一例として第3の閾値を50に設定する。図15(a)に示すように、領域150において、区域A34,A37の検出値54、51が第3の閾値50以上である。そのため、位置検出回路13は、図15(b)に示すように、区域A34,A37の2点のマルチタッチが行われたことを検出する。
次に、図11のステップS112の強調変換処理の詳細について、説明する。強調変換処理において実行される、検出値の差(変化)を強調する演算は、演算対象の検出値の区域とつなぎ目部20との位置関係によって演算方法が異なる。実施の形態1においては、3つの場合に分けて演算する。以下、図16〜19を用いて説明する。
1−2−4−1.強調変換処理
図16は、位置検出回路13の強調変換処理(ステップS112)を説明するためのフローチャートである。
図16は、位置検出回路13の強調変換処理(ステップS112)を説明するためのフローチャートである。
位置検出回路13は、まず、図11のステップS111の処理で抽出した区域の中から、1つの区域を選択する(S210)。次に、位置検出回路13は、選択した区域の周囲に、つなぎ目部20と隣接する区域があるか否かを判断する(S212)。
選択した区域の周囲に、つなぎ目部20と隣接する区域がない場合(S212でNO)、位置検出回路13は、選択した区域の検出値に対して、選択した区域の検出値と、その周囲の区域の検出値との差分(変化)を強調する演算を行う(S216)。
一方、選択した区域の周囲に、つなぎ目部20と隣接する区域がある場合(S212でYES)、位置検出回路13は、選択した区域の周囲に、つなぎ目部20が含まれるか否かを判断する(S214)。選択した区域の周囲に、つなぎ目部20が含まれない場合(S214でNO)、位置検出回路13は、選択した区域の周囲でかつつなぎ目部20に隣接する区域の検出値を所定の増幅率で増幅する。これにより、選択した区域の検出値と、その周囲の検出値との差分(変化)を強調する演算を行う(S218)。
一方、選択した区域の周囲に、つなぎ目部20が含まれる場合(S214でYES)、位置検出回路13は、選択した区域の周囲でかつつなぎ目部20に隣接する区域の検出値と、選択した区域とつなぎ目部20を跨いで隣り合う区域の検出値とをそれぞれ増幅する。位置検出回路13は、増幅した検出値を用いて、選択した区域の検出値の周囲との差分(変化)を強調する演算を行う(S220)。
位置検出回路13は、ステップS216、S218,S220のいずれかの処理で演算した演算値を、選択した区域の検出値の強調変換処理による変換値として記憶する(S222)。位置検出回路13は、ステップS111の処理で抽出した全ての区域の検出値を変換するまで、以上の処理を繰り返し実行する(S224)。
以下、ステップS216、S218、S220のそれぞれにおける演算処理の詳細を、順に説明する。
(1)ステップS216の演算処理
ステップS216の処理は、演算対象の区域とその周囲の区域の全てが、つなぎ目部20から離れた位置にある場合に実行される以下、図17を用いて説明する。
ステップS216の処理は、演算対象の区域とその周囲の区域の全てが、つなぎ目部20から離れた位置にある場合に実行される以下、図17を用いて説明する。
図17は、演算対象の区域とその周囲の区域の全てが、つなぎ目部20から離れた位置にある場合の位置検出回路13の演算の一例を説明する図である。図17において、検出値D11〜D14、D21〜D24、D31〜D34、D41〜D44は、タッチパネル101の電極の各区域の検出値を示し、検出値D16〜D19、D26〜D29、D36〜D39、D46〜D49はタッチパネル102の電極の各区域の検出値を示す。ここで、検出値は0〜255の1バイトデータであるとする。また、図17(a)は、タッチパネル101における演算を説明するための図であり、同図(b)はタッチパネル102における演算を説明するための図である。
図17(a)において、ステップS210で選択された区域は区域A32であり、その検出値はD32である。選択された区域A32の周囲の区域(周辺領域)は、区域A32の上下左右にそれぞれ隣接する4つの区域A22、A42、A31、A33であり、これらは、全てつなぎ目部20から離れた位置にある。この場合、区域A32、A22、A31、A33、A42の検出値D32、D22、D31、D33、D42を用いて、選択した区域A32の検出値D32に対する周囲の区域の検出値との差分を強調させる。位置検出回路13は、検出値D32を変換した変換値P32を、次式で算出する。
P32=D32×α−(D22+D31+D33+D42) (1)
P32=D32×α−(D22+D31+D33+D42) (1)
ここで、係数αは、検出値のピーク特性に合わせた係数であり、本実施形態では、一例としてα=5である。この場合、位置検出回路13は、検出値D32に対して、周囲の検出値との差分を加算する。図14(b)の例では、変換値P32は、P32=6×5−(0+0+10+2)=18となる。
図17(b)において、ステップS210で選択された区域は区域A38であり、その検出値はD38である。選択された区域A38の周囲の区域は、区域A38の上下左右に位置する4つの区域A38、A28、A37、A39、A48であり、これらは、全てつなぎ目部20から離れた位置にある。この場合、区域A38、A28、A37、A39、A48の検出値D38、D28、D37、D39、D48を用いて、選択した区域A38の検出値D38に対する周囲の区域の検出値との差分を強調させる。位置検出回路13は、上式(1)と同様に、検出値D38を変換した変換値P38を、P38=D38×α−(D28+D37+D39+D48)で算出する。係数αはピーク特性に合わせた係数であり、α=5である場合、図14(b)の例で変換値P38は、P38=13×5−(2+16+0+5)=42となる。
以上のように、ステップS216の演算処理では、対象の区域とその周囲の検出値の差分を強調するように、対象の区域毎に検出値を変換する。タッチされた区域の検出値は、その周囲の区域の検出値よりも大きいので、タッチされた点を含む区域と周囲の区域の検出値との差分は全て正となる。そのため、ステップS216の演算処理により、タッチされた点を含む区域の検出値は、より大きい値に変換される。
(2)ステップS218の演算処理
ステップS218の処理は、演算対象の区域の周囲の一部がつなぎ目部20に隣接する位置にある場合に実行される
ステップS218の処理は、演算対象の区域の周囲の一部がつなぎ目部20に隣接する位置にある場合に実行される
図18は、演算対象の区域の周囲の一部がつなぎ目部20に隣接する位置にある場合の位置検出回路13の演算の一例を説明するための図である。図18において、検出値D11〜D14、D21〜D24、D31〜D34、D41〜D44は、タッチパネル101の電極の各区域の検出値を示し、検出値D16〜D19、D26〜D29、D36〜D39、D46〜D49は、タッチパネル102の電極の各区域の検出値を示す。ここで、検出値は0〜255の1バイトデータであるとする。また、図18(a)は、タッチパネル101における演算を説明するための図であり、同図(b)はタッチパネル102における演算を説明するための図である。
図18(a)において、ステップS210で選択された区域は区域A33であり、その検出値はD33である。選択された区域A33の上下左右に位置する周囲の4つの区域のうち、区域A34がつなぎ目部20に隣接している。この場合、検出値D33、D23、D32、D34、D43を用いて、選択した区域A33の検出値D33に対する周囲の区域の検出値との差分を強調させる。位置検出回路13は、検出値D33を変換した変換値P33を、次式で算出する。
P33=D33×α−(D23+D32+D43)−D34×β1 (2)
P33=D33×α−(D23+D32+D43)−D34×β1 (2)
ここで、係数αはピーク特性に合わせた係数であり、増幅係数β1はつなぎ目部20に隣接するタッチパネル101の特性により減衰した検出値を増幅させるための係数である。増幅係数β1は、1以上である。α=5、β1=1.2である場合、図14(b)の例で変換値P33は、P33=10×5−(1+6+3)−13×1.2=24となる。
図18(b)において、ステップS210で選択された区域は区域A37であり、その検出値はD37である。選択された区域A37の上下左右に位置する周囲の4つの区域のうち、区域A36がつなぎ目部20に隣接している。この場合、検出値D37、D27、D36、D38、D47を用いて、選択した区域A37の検出値D37に対する周囲の区域の検出値との差分を強調させる。位置検出回路13は、検出値D37を変換した変換値P37を、上式(2)と同様に、P37=D37×α−(D27+D38+D47)−D36×γ1で算出する。ここで、係数αはピーク特性に合わせた係数であり、増幅係数γ1はつなぎ目部20に隣接するタッチパネル102の特性により減衰した検出値を増幅させるための係数である。増幅係数γ1は、1以上である。α=5、γ1=1.4である場合、図14(b)の例で変換値P37は、P37=16×5−(1+13+3)−6×1.4=54となる。
以上のように、ステップS218の演算処理では、上式(2)のようにつなぎ目部20に隣接する区域の検出値を増幅して用いる。これにより、つなぎ目部20が周囲に隣接していても、タッチされた点に近い区域ほど、検出値がより大きく強調される。
(3)ステップS220の演算処理
ステップS220の処理は、演算対象の区域の周囲の一部がつなぎ目部20を含む場合に実行される。
ステップS220の処理は、演算対象の区域の周囲の一部がつなぎ目部20を含む場合に実行される。
図19は、演算対象の区域の周囲の一部がつなぎ目部20を含む場合の位置検出回路13の演算の一例を説明するための図である。図19において、検出値D11〜D14、D21〜D24、D31〜D34、D41〜D44は、タッチパネル101の電極の各区域の検出値を示し、検出値D16〜D19、D26〜D29、D36〜D39、D46〜D49は、タッチパネル102の電極の各区域の検出値を示す。ここで、検出値は0〜255の1バイトデータであるとする。また、図19(a)は、タッチパネル101における演算を説明するための図であり、同図(b)はタッチパネル102における演算を説明するための図である。
図19(a)において、ステップS210で選択された区域は区域A34であり、その検出値はD34である。選択された区域A34は、つなぎ目部20の左側に隣接している。この場合、区域A34の右隣のつなぎ目部20では検出値D34に対する検出値の差分が検出できない。そのため、つなぎ目部20を跨いで隣接する区域で代用して、つなぎ目部20の右側に隣接する区域の検出値D36を用いる。すなわち、検出値D34、D24、D33、D44、D36を用いて、選択した区域A34に対する検出値D34の周囲の区域の検出値との差分を強調させる。位置検出回路13は、検出値D34を変換した変換値P34を、次式で算出する。
P34=D34×α×β1−D33−(D24+D44)×β1−D36×γ2
…(3)
ここで、係数αはピーク特性に合わせた係数であり、増幅係数β1はつなぎ目部20に接するタッチパネル101の特性により減衰した検出値を増幅させるための係数である。増幅係数γ2は、タッチパネル102がつなぎ目部20を跨いで隣り合うことによる、減衰した検出値を増幅させるための係数である。増幅係数γ2は1以上である。
P34=D34×α×β1−D33−(D24+D44)×β1−D36×γ2
…(3)
ここで、係数αはピーク特性に合わせた係数であり、増幅係数β1はつなぎ目部20に接するタッチパネル101の特性により減衰した検出値を増幅させるための係数である。増幅係数γ2は、タッチパネル102がつなぎ目部20を跨いで隣り合うことによる、減衰した検出値を増幅させるための係数である。増幅係数γ2は1以上である。
上式(3)において、演算対象の検出値D34は、区域A34がつなぎ目部20に接するため、倍率α×β1で増幅されている。検出値D24,D44は、演算対象の区域A34の周囲の区域A24,A44がタッチパネル101においてつなぎ目部20に接するため、倍率β1で増幅されている。検出値D36は、演算対象の区域A34と、タッチパネル102の区域A36とが、つなぎ目部20を跨いで隣り合うため、倍率γ2で増幅されている。α=5、β1=1.2、γ2=1.4である場合、図14(b)の例で変換値P34は、P34=13×5×1.2−10−(2+5)×1.2−6×1.4=51となる。
図19(b)において、ステップS210で選択された区域は区域A36であり、その検出値はD36である。選択された区域A36は、つなぎ目部20の右側に隣接している。この場合、区域A36の左隣がつなぎ目部20であることから、つなぎ目部20の左側に隣接する区域A34の検出値D34を用いる。すなわち、検出値D36、D34、D26、D46、D37を用いて、選択した区域A36に対する検出値D36の周囲の区域の検出値との差分を強調させる。位置検出回路13は、検出値D36を変換した変換値P36を、上式(3)と同様に、P36=D36×α×γ1−D37−D34×β2−(D26+D46)×γ1で算出する。ここで、係数αはピーク特性に合わせた係数であり、増幅係数γ1はつなぎ目部20に接するタッチパネル102の特性により減衰した検出値を増幅させるための係数である。増幅係数β2は、タッチパネル102がつなぎ目部20を跨いで隣り合うことによる、減衰した検出値を増幅させるための係数である。α=5、β=1.2、γ=1.4である場合、図14(b)の例で変換値P36は、P36=6×5×1.4−16−13×1.2−(1+2)×1.4=6となる。
以上のように、ステップS220の演算処理では、上式(3)のようにつなぎ目部20に隣接する区域の検出値の差を強調する演算において、つなぎ目部20に隣接する区域の検出値を増幅して用いるとともに、つなぎ目部20を跨いで隣り合う区域の検出値を増幅して用いる。この演算処置によって、例えば、タッチされた点P1に対応する区域A34の検出値は、13から51に増幅されている。一方、区域A36の検出値は、6から6に変換されており、増幅されていない。このように、つなぎ目部20の周囲であっても、タッチされた点に近い区域ほど大きく強調される。
以上の強調変換処理によって、対象の区域がタッチされた点に近いほど、検出値が大きく強調される。そのため、位置検出回路13は、第3の閾値を適宜設定することで、複数の区域を含む領域150からマルチタッチが行われた区域を検出できる。
1−3.効果等
以上のように、本実施の形態において、液晶表示装置は、タッチパネル101〜104と、位置検出回路13とを備える。タッチパネル101〜104は、タッチ操作を検出して、複数の区域毎に検出値を出力する。位置検出回路13は、タッチセンサからの検出値に基づいて、タッチされたタッチ位置を検出する。位置検出回路13は、対象の区域と、対象の区域の周囲の所定の範囲にある区域である周辺領域との検出値の差分を強調するように、対象の区域毎に検出値を変換する強調変換処理を行う。位置検出回路13は、強調変換処理によって検出値を変換した変換値に基づいて、タッチ位置を検出する。
以上のように、本実施の形態において、液晶表示装置は、タッチパネル101〜104と、位置検出回路13とを備える。タッチパネル101〜104は、タッチ操作を検出して、複数の区域毎に検出値を出力する。位置検出回路13は、タッチセンサからの検出値に基づいて、タッチされたタッチ位置を検出する。位置検出回路13は、対象の区域と、対象の区域の周囲の所定の範囲にある区域である周辺領域との検出値の差分を強調するように、対象の区域毎に検出値を変換する強調変換処理を行う。位置検出回路13は、強調変換処理によって検出値を変換した変換値に基づいて、タッチ位置を検出する。
以上の構成によると、位置検出回路13が各区域の検出値と、その周辺領域の検出値との差分を強調するので、複数のタッチ位置を分離して、マルチタッチ操作の検出精度を向上することができる。
強調変換処理は、対象の区域と、つなぎ目部20との位置関係に応じて、対象の区域と、対象の区域の周辺領域との検出値の差分を強調する演算を行う。これにより、つなぎ目部20があっても、つなぎ目部20の周囲の区域の検出値を増幅させることで、マルチタッチ操作の検出精度を改善することが可能となる。そのため、タッチパネルをつなぎ合わせて表示面を大型化した場合にも、マルチタッチ分離機能を改善することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1では、表示部1は4枚のタッチパネルで構成されているが、タッチパネルの個数はこれに限定するものではない。
実施の形態1において、表示部は、複数の液晶パネルをつなぎ合わせて構成されていたが、表示部は、1つの液晶パネルで構成されてもよい。例えば、1つの液晶パネルの表示部に、複数のオフセル方式のタッチパネルが複数つなぎ合わされて設置されてもよい。また、表示部に、タッチセンサの静電容量検出用の電極が、所定幅のつなぎ目領域に沿って、表示面上に設けられてもよい。画像を表示する表示面に、タッチセンサ機能を有するタッチパネルが位置していればよい。
実施の形態1において、表示部として、液晶パネルを用いているが、液晶パネルでなくてもよい。例えば、有機ELディスプレイやLEDディスプレイ、電子ペーパーディスプレイであってもよい。
実施の形態1において、位置検出回路13は、フレキシブル配線板やプリント配線板やガラス基板に、各回路の半導体チップを搭載することにより構成された。位置検出回路13は、CPUなどの演算処理回路およびROMやRAMなどのメモリで構成され、所定のプログラムを実行することによってその機能を実現してもよい。または、位置検出回路13の機能は、専用に設計された電子回路により実現されてもよい。
実施の形態1においては、つなぎ目部20を挟んだタッチパネル101とタッチパネル102においてマルチタッチが行われた場合を例として説明した。つなぎ目部20を挟んだタッチパネル103とタッチパネル104にマルチタッチが行われた場合も同様の方法で算出できる。
また、実施の形態1では、一例として、x方向においてつなぎ目部20を跨いで隣り合うタッチパネル101,102におけるマルチタッチに対する強調変換処理の算出方法を説明した。y方向においてつなぎ目部20を跨いで隣り合うタッチパネル101とタッチパネル103や、つなぎ目部20を跨いで隣り合うタッチパネル102とタッチパネル104においても、同様の方法で算出できる。
なお、実施の形態1における強調変換処理で、検出値の差を強調する演算を行うタイミングでつなぎ目部との位置関係を確認して検出値の増幅を行った。しかし、検出値の差を強調する演算を実行する前に、あらかじめつなぎ目部との位置関係を確認して検出値の増幅を行ってもよい。
また、第1〜第3の閾値、α、β1、β2、γ1、γ2の値、演算式は一例であり、これに限定するものではなく、適宜設定してもよい。また、α、β1、β2、γ1、γ2の値を、タッチパネル101〜104毎に設定してもよい。例えば、つなぎ目部20に隣接するタッチパネル101における検出値を増幅させるための増幅係数β1を、つなぎ目部20を介してタッチパネル102と隣り合う区域のための増幅係数β11と、つなぎ目部20を介してタッチパネル103と隣り合う区域のための増幅係数β12とに区別して、それぞれ別の値を設定してもよい。
また、実施の形態1では、2点のマルチタッチを一例として説明したが、3点以上にも適用可能である。
また、実施の形態1における検出値の変化を強調するための演算は一例であるので、式(1)〜(3)に代えて、変換対象の区域の上下左右の区域以外の区域の検出値を用いてもよい。例えば、演算対象の区域の周囲の区域(周辺領域)は、その上下左右の区域に限らない。たとえば演算対象の区域を中心とする3行3列の区域であってもよい。また、演算対象の区域を中心とするM行N列(M,N=2,3,…)の区域を用いてもよい。
実施の形態1における図11に示す位置検出回路13の動作において、ステップS111の処理を行ったが、ステップS111の処理は省略してもよい。この場合、位置検出回路13は、ステップS110の処理で抽出した各区域に対してステップS112の強調変換処理を行う。なお、ステップS111の処理を行うことで、位置検出回路13の強調変換処理における処理量を低減することができる。
実施の形態1において、ステップS111の処理の演算対象の区域がつなぎ目部20に隣接する場合、つなぎ目部20と重ならないグループのみを用いた。これに代えて、つなぎ目部20と重なるグループについてはつなぎ目部20を跨いで隣り合う区域の検出値を用いて合計値を算出してもよい。
本開示は、例えば電子黒板などの、静電容量結合方式の入力機能を有するタッチパネルを複数用いて大型化した表示装置に適用可能である。
1 表示部
2 バックライトユニット
3 走査線駆動回路
4 映像線駆動回路
5 バックライト駆動回路
6 センサ駆動回路
7 信号検出回路
8 制御装置
9 映像信号線
10 走査信号線
11 駆動電極
12 検知電極
13 位置検出回路
2 バックライトユニット
3 走査線駆動回路
4 映像線駆動回路
5 バックライト駆動回路
6 センサ駆動回路
7 信号検出回路
8 制御装置
9 映像信号線
10 走査信号線
11 駆動電極
12 検知電極
13 位置検出回路
Claims (8)
- タッチ操作を検出して、複数の検出領域毎に検出値を出力するタッチセンサと、
前記タッチセンサからの検出値に基づいて、タッチされたタッチ位置を検出する位置検出部とを備え、
前記位置検出部は、
対象の検出領域と、前記対象の検出領域の周囲の所定の範囲にある検出領域である周辺領域との検出値の差分を強調するように、前記対象の検出領域毎に検出値を変換する強調変換処理を行い、
前記強調変換処理によって検出値を変換した変換値に基づいて、タッチ位置を検出する入力装置。 - 前記タッチセンサは、つなぎ目部を介してつなぎ合わされる複数のタッチパネルで構成され、
前記強調変換処理は、前記対象の検出領域と、前記つなぎ目部との位置関係に応じて、前記対象の検出領域と、前記対象の検出領域の周辺領域との検出値の差分を強調する演算を行う
請求項1に記載の入力装置。 - 前記強調変換処理は、
前記対象の検出領域の周辺領域が前記つなぎ目部に隣接する場合、
前記つなぎ目部に隣接する周辺領域の検出値を増幅した値を用いて、前記対象の検出領域の検出値に対して、前記強調する演算を行う
請求項2に記載の入力装置。 - 前記強調変換処理は、
前記対象の検出領域が前記つなぎ目部に隣接する場合、
前記つなぎ目部に隣接する周辺領域の検出値と、前記つなぎ目部を跨いで前記対象の検出領域と隣り合う周辺領域の検出値とをそれぞれ増幅した値を用いて、前記対象の検出領域の検出値に対して、前記強調する演算を行う
請求項3に記載の入力装置。 - 前記強調変換処理は、
前記対象の検出領域と、前記対象の検出領域の周辺領域とが前記つなぎ目部に隣接しない場合、
前記対象の検出領域の検出値に対して、前記対象の検出領域の周辺領域との検出値の差分を強調するように、前記強調する演算を行う
請求項2〜4のいずれか1つに記載の入力装置。 - 前記位置検出部は、
所定の閾値以上の検出値を有する区域と、前記閾値以上の検出値を有する区域の周囲の区域との所定の組み合わせにおける検出値の合計を算出し、
算出した合計値に基づいて、前記強調変換処理の対象となる検出領域を抽出する
請求項1〜5のいずれか1つに記載の入力装置。 - 前記タッチセンサは、
互いに交差して配置される第1及び第2の電極を複数有し、
前記第1及び第2の電極間の静電容量の変動を検出することによって、前記検出値を検出する
請求項1〜6のいずれか1つに記載の入力装置。 - 請求項1〜7のいずれか1つに記載の入力装置と、
画像を表示する表示面を有する表示部と
を備える表示装置。
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