JP2015194373A - 車両位置検出装置、車両位置検出方法及び車両位置検出用コンピュータプログラムならびに車両位置検出システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明による車両位置検出装置は、上記の構成を有することにより、低い処理負荷で、自車両の位置を正確に検出できる。
このような構成を有することで、車両位置検出装置は、仮想撮影点ごとに、撮像部により実際に車両の周囲を撮影して得られる画像と同じように見える仮想画像から得られる地図線分分布情報を画像線分分布情報との比較に利用するので、地図線分分布情報と画像線分分布情報とを適切に比較できる。そのため、車両位置検出装置は、仮想撮影点のうち、車両の位置に最も近い仮想撮影点を正確に特定できる。
このような構成を有することで、車両位置検出装置は、撮像部により実際に車両の周囲を撮影して得られる画像を地図と同じように見える鳥瞰画像から得られる画像線分分布情報を地図線分分布情報との比較に利用する。また、車両位置検出装置は、仮想撮影点に応じて、第2の格子のそれぞれに対応する第1の格子を特定するので、仮想撮影点ごとに、画像線分分布情報と比較すべき地図線分分布情報を適切に設定できる。そのため、車両位置検出装置は、仮想撮影点のうち、車両の位置に最も近い仮想撮影点を正確に特定できる。
このような構成を有することで、車両位置検出装置は、画像線分分布情報と地図線分分布情報の比較において、道路上の物体に対する輪郭の位置の違いも評価することができる。そのため、この車両位置検出システムは、車両の位置をより正確に検出できる。
本発明による車両位置検出方法は、上記のステップを有することにより、低い処理負荷で、自車両の位置を正確に検出できる。
本発明による車両位置検出用コンピュータプログラムは、上記の命令を有することにより、低い処理負荷で、自車両の位置を正確に検出できる。
本発明による車両位置検出システムは、上記の構成を有することにより、低い処理負荷で、自車両の位置を正確に検出できる。
この車両位置検出システムは、車両の周囲を撮影するカメラから取得された画像から、区画線または道路標示などの輪郭に相当する線分を検出する。この車両位置検出システムは、その画像上での局所ごと、かつ、線分の向きごとの線分の分布と、区画線または道路標示などの輪郭に相当する線分を含む地図情報においてその分布と最も一致する位置を見つけることで、車両の位置を検出する。
なお、実際に車載カメラ2が取り付けられる位置は、車両10の左右の後輪間の中点の上方からずれていることもあるが、このずれは、単純な平行移動によって補正すればよい。
また、通信部42は、車載カメラ2、ECU11及び車輪速センサ(図示せず)などの各種センサとCAN3を通じて通信する通信インターフェース及びその制御回路を有する。
図3は、地図情報の一例を示す図である。地図情報300は、その地図情報で表された領域の位置を表す緯度経度情報と関連付けられている。そして地図情報300は、縁石などによる段差、白線、黄線といった区画線、及び、横断歩道、停止線などの道路標示に関する情報を含む。具体的には、線分301で示されるように、段差、各区画線及び道路表示のそれぞれの輪郭が線分で近似され、各線分の始点の座標or sと終点の座標or e(世界座標系で表される)が地図情報300に含まれる。さらに、各線分には、その線分が表している物体の種別(例えば、段差、白線、黄線、横断歩道など)を表すラベルが関連付けられる。なお、以下では、地図情報に含まれる線分を地図線分と呼ぶ。
図4(a)は、輪郭を表す線分を横切る方向の輝度勾配とその線分に設定される向きの関係の一例を示す図である。図4(a)に示される矢印401〜408は、それぞれ、線分の向きを表し、45°間隔で設定される。矢印401〜408の根元が始点sに対応し、矢印401〜408の先端が終点eに対応する。そして矢印401〜408には、線分の始点sから終点eを見たときの、線分の左右それぞれの相対的な輝度が示されている。この例では、始点sから終点eを見たときに、線分の左から右へ向けて輝度が低下するように、線分の向き、すなわち、線分の始点及び終点が設定される。例えば、矢印401に示されるように、垂直方向(すなわち、Zw軸方向)の線分であり、かつ、右側の輝度よりも左側の輝度の方が高い場合には、始点sよりも終点eの方がZw軸の座標値が大きくなるように、始点s及び終点eが設定される。逆に、矢印405に示されるように、垂直方向(すなわち、Zw軸方向)の線分であり、かつ、左側の輝度よりも右側の輝度の方が高い場合には、始点sよりも終点eの方がZw軸の座標値が小さくなるように、始点s及び終点eが設定される。
このように、線分の向きを参照することで、その線分が区画線などのどちら側の輪郭を表しているかが分かる。
図7は、図6に示された仮想画像に設定される格子の一例を示す図である。図7に示されるように、仮想画像700は、個々の格子701に複数の地図線分が含まれることが可能なように分割される。一つの格子のサイズは、例えば、30画素×30画素に設定される。また便宜上、個々の格子には、ラスタスキャン順に番号j=1,2,...,Jが設定される。
なお、段差を表す線分のように、向きが設定されていない地図線分については、その地図線分と基準となる方向とがなす角度に相当するビンと、その角度に180°加算または減算した角度に相当するビンとに、それぞれ、その地図線分の半分の長さを加算すればよい。
図8において、正規化ヒストグラム811は、仮想画像800上の格子801について求められたヒストグラムであり、正規化ヒストグラム812は、仮想画像800上の格子802について求められたヒストグラムである。格子801には、向きの異なる2本の地図線分が含まれているので、正規化ヒストグラム811では、それらの線分の向きに相当する二つのビン821、822の値の合計が1となり、その他のビンの値は0となる。また、格子802には、地図線分が含まれていないので、正規化ヒストグラム812では、'無'に相当するビンの値が1となり、他のビンの値は0となる。
図9に、第1の実施形態による、制御部43の機能ブロック図を示す。図9に示すように、制御部43は、初期値設定部431と、線特徴抽出部432と、線分布情報算出部433と、検索範囲設定部434と、比較部435とを有する。制御部43が有するこれらの各部は、例えば、制御部43が有するプロセッサ上で実行されるコンピュータプログラムによって実現される機能モジュールとして実装される。
なお、初期値設定部431により設定される初期値は、本実施形態による自車両の位置の検出精度よりも低い検出精度で得られる値であってもよい。
なお、線特徴抽出部432は、画像から線分を検出するための他の様々な手法のうちの何れかを車載カメラ2から取得された画像に適用して、線分を抽出してもよいい。
また、線特徴抽出部432は、車載カメラ2から取得された画像から線分を抽出する前に、その画像に対して歪曲収差などによる画像の歪みを補正してもよい。
ここで、画像上のj番目の格子についての正規化ヒストグラムをκjとする。線分布情報算出部433は、画像全体にわたって格子の番号順に正規化ヒストグラムを並べた記述子λ=(κ1,κ2,...,κJ)tを作成する。この記述子λは、局所ごと、かつ、線分の向きごとの画像に写った、路面にある物体の輪郭などの線分の分布を表す画像線分分布情報の一例である。
そのために、比較部435は、検索範囲に含まれる仮想撮影点についての記述子akを記憶部41から読み込む。そして比較部435は、読み込んだ記述子akのそれぞれについて、画像から得られた記述子λの内積γk=ak tλを、評価値として算出する。この評価値は、その仮想撮影点における、地図線分分布情報と画像線分分布情報の一致度合を表す。比較部435は、評価値γkが最大となる仮想撮影点を、現時刻tにおける自車両の位置とする。
さらに、比較部536は、各格子の正規化ヒストグラムηk,jにおいて、仮想撮影点における撮影方向θkによる線分の向きのずれを打ち消すように、線分無しに相当するビンを除く、各ビンの値を、そのθkに相当するビンの数だけシフトさせる。
2 車載カメラ
3 コントロールエリアネットワーク(CAN)
4 コントローラ(車両位置検出装置)
10 車両
11 ECU
41 記憶部
42 通信部
43 制御部
431 初期値設定部
432 線特徴抽出部
433 線分布情報算出部
434 検索範囲設定部
435 比較部
531 初期値設定部
532 線特徴抽出部
533 鳥瞰変換部
534 線分布情報算出部
535 検索範囲設定部
536 比較部
Claims (7)
- 道路上にある物体の輪郭を表す複数の地図線分のそれぞれの位置を含む地図と、局所ごと、かつ、前記地図線分の向きごとの前記地図線分の分布を表す地図線分分布情報を記憶する記憶部(41)と、
車両(10)に搭載された撮像部(2)が当該車両(10)の周囲を撮影して得られた画像から、当該画像に写っている道路上の物体の輪郭を表す複数の線分を抽出する線特徴抽出部(432、532)と、
前記画像上で、局所ごと、かつ、前記線分の向きごとの前記線分の分布を表す画像線分分布情報を求める線分布情報算出部(433、534)と、
前記地図上に設定される複数の仮想撮影点のそれぞれについて、当該仮想撮影点における前記地図線分分布情報と前記画像線分分布情報間の一致度合を表す評価値を算出し、該評価値が最大となる仮想撮影点を前記車両(10)の位置とする比較部(435、536)と、
を有することを特徴とする車両位置検出装置。 - 前記記憶部(41)は、前記複数の仮想撮影点のそれぞれについて、当該仮想撮影点から、前記撮像部(2)で前記地図を仮想的に撮影して得られる仮想画像を分割した複数の格子のそれぞれについて、当該格子に含まれる、前記仮想画像上に表された前記地図線分の向きごとの分布を前記地図線分分布情報として記憶し、
前記線分布情報算出部(433)は、前記画像を複数の格子に分割し、前記複数の格子のそれぞれについて、当該格子に含まれる、前記画像上に表された前記線分の向きごとの分布を前記画像線分分布情報とする、請求項1に記載の車両位置検出装置。 - 前記複数の線分のそれぞれを鳥瞰変換して、前記車両(10)を基準とする車両座標系での前記複数の線分のそれぞれの位置を表す鳥瞰画像を求める鳥瞰変換部(533)をさらに有し、
前記記憶部(41)は、前記地図を分割した複数の第1の格子のそれぞれについて、当該第1の格子に含まれる、前記地図上に表された前記地図線分の向きごとの分布を記憶し、
前記線分布情報算出部(534)は、前記鳥瞰画像を複数の第2の格子に分割し、前記複数の第2の格子のそれぞれについて、当該第2の格子に含まれる、前記鳥瞰画像上に表された前記線分の向きごとの分布を前記画像線分分布情報とし、
前記比較部(536)は、前記複数の仮想撮影点のそれぞれについて、当該仮想撮影点に応じて前記車両座標系での前記複数の第2の格子のそれぞれに対応する前記第1の格子を特定し、前記複数の第2の格子のそれぞれに対応する前記第1の格子のそれぞれの前記地図線分の向きごとの分布を、当該仮想撮影点についての前記地図線分分布情報とする、請求項1に記載の車両位置検出装置。 - 前記複数の地図線分のそれぞれについて、当該地図線分を横切る方向の輝度勾配の向きに応じて当該地図線分の向きが設定され、
前記線特徴抽出部(432、532)は、検出した前記線分のそれぞれについて、当該線分を横切る方向の輝度勾配の向きを求め、当該輝度勾配の向きに応じて当該線分の向きを設定する、請求項1〜3の何れか一項に記載の車両位置検出装置。 - 車両(10)に搭載された撮像部(2)が当該車両(10)の周囲を撮影して得られた画像から、当該画像に写っている道路上の物体の輪郭を表す複数の線分を抽出するステップと、
前記画像上で、局所ごと、かつ、前記線分の向きごとの前記線分の分布を表す画像線分分布情報を求めるステップと、
道路上にある物体の輪郭を表す複数の地図線分のそれぞれの位置を含む地図上に設定される複数の仮想撮影点のそれぞれについて、当該仮想撮影点における、局所ごと、かつ、前記地図線分の向きごとの前記地図線分の分布を表す地図線分分布情報と前記画像線分分布情報間の一致度合を表す評価値を算出し、該評価値が最大となる仮想撮影点を前記車両(10)の位置とするステップと、
を含むことを特徴とする車両位置検出方法。 - 車両(10)に搭載された撮像部(2)が当該車両(10)の周囲を撮影して得られた画像から、当該画像に写っている道路上の物体の輪郭を表す複数の線分を抽出するステップと、
前記画像上で、局所ごと、かつ、前記線分の向きごとの前記線分の分布を表す画像線分分布情報を求めるステップと、
道路上にある物体の輪郭を表す複数の地図線分のそれぞれの位置を含む地図上に設定される複数の仮想撮影点のそれぞれについて、当該仮想撮影点における、局所ごと、かつ、前記地図線分の向きごとの前記地図線分の分布を表す地図線分分布情報と前記画像線分分布情報間の一致度合を表す評価値を算出し、該評価値が最大となる仮想撮影点を前記車両(10)の位置とするステップと、
を前記車両(10)に搭載されたプロセッサ(43)に実行させる命令を含むことを特徴とする車両位置検出用コンピュータプログラム。 - 車両(10)に搭載され、当該車両(10)の周囲を撮影して画像を生成する撮像部(2)と、
道路上にある物体の輪郭を表す複数の地図線分のそれぞれの位置を含む地図と、局所ごと、かつ、前記地図線分の向きごとの前記地図線分の分布を表す地図線分分布情報を記憶する記憶部(41)と、
前記撮像部(2)から前記画像を取得する通信部(42)と、
制御部であって、
前記画像に写っている道路上の物体の輪郭を表す複数の線分を抽出し、
前記画像上で、局所ごと、かつ、前記線分の向きごとの前記線分の分布を表す画像線分分布情報を求め、
前記地図上に設定される複数の仮想撮影点のそれぞれについて、当該仮想撮影点における前記地図線分分布情報と前記画像線分分布情報間の一致度合を表す評価値を算出し、該評価値が最大となる仮想撮影点を前記車両(10)の位置とする制御部(43)と、
を有することを特徴とする車両位置検出システム。
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