JP2015193619A - ピロリ菌の殺菌方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピロリ菌の除菌は重要な課題であるから、原料蒸留液(月桃蒸留液)に工夫を加えることでピロリ菌を有効に除菌可能とする。【解決手段】月桃成分を発酵させてから飲用するか又は飲食物に混和して摂取する方法によると、人体内のピロリ菌を効果的に死滅させて除菌することができ、その結果、ピロリ菌に伴う弊害が解消される。特に、月桃又は月桃の搾汁若しくは抽出液を加熱や殺菌剤により殺菌してから発酵させるか、又は加熱濃縮後の残留物を発酵させる方法によると、ピロリ菌が顕著に死滅することが確認された。これに対し、アクネ菌や表皮ブドウ球菌、カンジダ菌の死滅には殺菌力が抑制されることも確認された。従って、ピロリ菌の死滅及び/又は予防に使用すると有効である。【選択図】図1
Description
本発明は、月桃液の濃縮発酵蒸留液によるピロリ菌の殺菌技術に関する。月桃とはショウガ科ハナミョウガ属(アルピニア属)の多年草で学名 : Alpinia zerumbet である。地下茎は横に這い、多所から地上に偽茎を立てる。偽茎は高さ2mほどになり、先端の方に互生するように大きな葉をつける。葉は楕円形で緑、やや硬くてつやがある。日本では沖縄県から九州南部に分布。
本発明の発明者は、特許文献1の図1において、スクリュー構造の固液分離装置を提案した。この装置は、スクリューの入った筒体の一端側に原料植物の供給部を有し、前記筒体中に供給された生の含水植物を筒体の一端から他端に向けて押圧移動させるようにスクリューを回転可能に支持してあり、水分が搾汁された固形物(カス)の排出口を筒体の他端側に開口させてあり、該筒体の側壁に、搾汁液を通過させる小孔が多数開けてある。
こうして、円筒中で植物が押し上げられて行く際にスクリューや後続の植物で押されて、圧搾される。しかも、原料植物を円筒中に供給する時点でも種々の前処理が可能である。
こうして、円筒中で植物が押し上げられて行く際にスクリューや後続の植物で押されて、圧搾される。しかも、原料植物を円筒中に供給する時点でも種々の前処理が可能である。
圧搾して得た月桃の搾汁液を図2のような装置で蒸留した後に凝縮することで高品質の蒸留液を実現できた。この蒸留液は抗菌作用が有るので、歯周病の予防が期待され、特許文献2でも月桃葉抽出物が歯周病の予防に有効であると記載されている。
歯周病菌が血液の流れと共に体内を循環すると、生活習慣病を悪化させるとして、最近特に注目されている。そこで、歯周病菌の対策が色々となされており、研究もされている。しかし、特許文献1の月桃蒸留液でも顕著な効果は得られず、5分も経過しないと歯周病菌は死滅しなかった。
歯周病菌が血液の流れと共に体内を循環すると、生活習慣病を悪化させるとして、最近特に注目されている。そこで、歯周病菌の対策が色々となされており、研究もされている。しかし、特許文献1の月桃蒸留液でも顕著な効果は得られず、5分も経過しないと歯周病菌は死滅しなかった。
そこで、このような問題に着目し、月桃搾汁液の処理技術を模索している間に、特許文献3のように、月桃液を発酵処理すると歯周病菌の死滅効果が顕著に高まるが、皮膚常在菌であるアクネ菌や表皮ブドウ球菌が死滅しないことを突き止めたことに基づき、歯周病の治療や予防が可能となった。
また、特許文献1のような月桃搾汁蒸留液を飲んだところピロリ菌に効果があったという情報を顧客から得たので、月桃液を濃縮してから発酵させた蒸留液であればより確実にピロリ菌を死滅できると判断した。
本発明は、このようなヒントに基づき、月桃搾汁を濃縮発酵させてから蒸留した液体がピロリ菌を死滅させたり予防できると判断し、公的機関による実証試験に踏み切った。
また、特許文献1のような月桃搾汁蒸留液を飲んだところピロリ菌に効果があったという情報を顧客から得たので、月桃液を濃縮してから発酵させた蒸留液であればより確実にピロリ菌を死滅できると判断した。
本発明は、このようなヒントに基づき、月桃搾汁を濃縮発酵させてから蒸留した液体がピロリ菌を死滅させたり予防できると判断し、公的機関による実証試験に踏み切った。
インターネットの掲載によると、ピロリ菌に関して以下のような記載がある。「ピロリ菌を持っていると、萎縮性胃炎や胃潰瘍になりやすいという。ピロリ菌は胃の中に好んで住みつき、胃の壁を傷つける細菌で1980年代に発見されました。胃の中は強い酸性で『細菌が住めない』と思われていたため、判明するまでに長い時間を要しました。そのピロリ菌は自らが住みやすい環境を作りだしているからこそ、生息できている。
現在も研究が進んでおり、胃に悪影響を及ぼす『慢性胃炎の原因になる、胃癌になりやすい、大腸癌を併発しやすい』といったように、新たな発見が次々とニュースになっている。特に中高年は保菌率がかなり高いという記載もある。ピロリ菌は食べ物や飲み物から感染しやすいため、上下水道の普及率の低い、衛生状態の悪いところでは菌が繁殖しや
すく、感染する人も多いとされている。また、同じ国の人でも経済状態の悪い地方だと、ピロリ菌に感染しやすくるし、45歳以上で戦後の衛生状態が悪い時代に生まれ育った人も高い感染率を示している。
また、日本人の約50%以上がピロリ菌に感染しているとの調査結果もあり、中でも『50代以降では保持者が70%以上』とも言われている。このように感染率の高いピロリ菌だが、必ず胃潰瘍や十二指腸潰瘍になるわけではなく、感染している人の約5%の人が病気を発症するに留まる。しかしながら、ピロリ菌の感染が胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎の原因になることは確実で、胃癌の発生にも深くかかわっていることがわかった。実に胃潰瘍患者の約80%以上が感染者であるとの報告もされている。
とりわけ慢性胃炎のため、胃痛、胃もたれ、不快感などの症状が続く人、胃潰瘍や十二指腸潰瘍と診断された方は、治療や再発を予防するために『ピロリ菌の除菌が望ましい』とされている。つまり、ピロリ菌に感染すると必ず胃腸の病気を発症するわけではないが、胃腸の病気を発症している人がピロリ菌に感染している確率は高い。」
以上のように、ピロリ菌の除菌は重要な課題であり、前記のような問題に着目し、原料蒸留液(月桃蒸留液)に工夫を加えることでピロリ菌を有効に除菌可能とすることを目的とする。
現在も研究が進んでおり、胃に悪影響を及ぼす『慢性胃炎の原因になる、胃癌になりやすい、大腸癌を併発しやすい』といったように、新たな発見が次々とニュースになっている。特に中高年は保菌率がかなり高いという記載もある。ピロリ菌は食べ物や飲み物から感染しやすいため、上下水道の普及率の低い、衛生状態の悪いところでは菌が繁殖しや
すく、感染する人も多いとされている。また、同じ国の人でも経済状態の悪い地方だと、ピロリ菌に感染しやすくるし、45歳以上で戦後の衛生状態が悪い時代に生まれ育った人も高い感染率を示している。
また、日本人の約50%以上がピロリ菌に感染しているとの調査結果もあり、中でも『50代以降では保持者が70%以上』とも言われている。このように感染率の高いピロリ菌だが、必ず胃潰瘍や十二指腸潰瘍になるわけではなく、感染している人の約5%の人が病気を発症するに留まる。しかしながら、ピロリ菌の感染が胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎の原因になることは確実で、胃癌の発生にも深くかかわっていることがわかった。実に胃潰瘍患者の約80%以上が感染者であるとの報告もされている。
とりわけ慢性胃炎のため、胃痛、胃もたれ、不快感などの症状が続く人、胃潰瘍や十二指腸潰瘍と診断された方は、治療や再発を予防するために『ピロリ菌の除菌が望ましい』とされている。つまり、ピロリ菌に感染すると必ず胃腸の病気を発症するわけではないが、胃腸の病気を発症している人がピロリ菌に感染している確率は高い。」
以上のように、ピロリ菌の除菌は重要な課題であり、前記のような問題に着目し、原料蒸留液(月桃蒸留液)に工夫を加えることでピロリ菌を有効に除菌可能とすることを目的とする。
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、人体内のピロリ菌を死滅させて除菌するに際して、月桃成分を発酵させてから飲用するか又は飲食物に混和して摂取することを特徴とするピロリ菌の除菌方法である。
請求項2は、前記の月桃成分を発酵させるには、月桃又は月桃の搾汁若しくは抽出液を加熱や殺菌剤により殺菌してから発酵させるか、又は加熱濃縮後の残留物を発酵させることを特徴とする請求項1に記載のピロリ菌の除菌方法である。
請求項3は、前記発酵の後、蒸留することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のピロリ菌の除菌方法である。
請求項4は、月桃成分を殺菌してから発酵させることで、ピロリ菌の死滅には有効だが、カンジタ菌の殺菌力が抑制される物質を得ることを特徴とする月桃発酵物である。
請求項5は、前記発酵の後、蒸留して蒸留液を得ることを特徴とする請求項4に記載の月桃発酵物である。
請求項6は、口腔に入る歯磨き、マウスウォッシュ、チューインガム、うがい薬又は飲食品に、請求項4又は請求項5に記載の月桃発酵物を加えることで、ピロリ菌の除菌を可能とすることを特徴とする月桃発酵物の含有品である。
請求項7は、歯周病菌であるActinobacillus actinomycetemcomitans、Fusobacterium nucleatum 、Prevotella intermedia 及び/又は Porphyromonas gingivalis 等やピロリ菌である悪玉といわれる菌に対して強い殺菌力を有する月桃発酵抽出物を使った除菌方法である。
請求項8は、月桃由来の菌であるLactobacillus pentosus,pichia kudriavzevii, Candida orthopsilosis,Candida ethanolica及び/又はpichia deserticola をそのままか又は分離培養してそれぞれの菌を単体か複数まぜて発酵菌として使うことを特徴とする発酵方法又はその発酵物を使った除菌法である。
請求項9は、月桃又は月桃の搾汁若しくは月桃抽出液を発酵させるか、又は加熱濃縮後の残留物を発酵させる装置であって、
被発酵物の入った容器を蒸留物の冷却液の容器及び/又は太陽熱温水器と配管接続して、温水を発酵装置のコイルに供給して発酵温度を上昇可能としたことを特徴とする発酵装置である。
被発酵物の入った容器を蒸留物の冷却液の容器及び/又は太陽熱温水器と配管接続して、温水を発酵装置のコイルに供給して発酵温度を上昇可能としたことを特徴とする発酵装置である。
請求項1のように、月桃成分を発酵させてから飲用するか又は飲食物に混和して摂取する方法によると、人体内のピロリ菌を効果的に死滅させて除菌することができ、その結果、ピロリ菌に伴う弊害が解消される。
特に、前記の月桃成分を発酵させる方法として、請求項2のように、月桃又は月桃の搾汁若しくは抽出液を加熱や殺菌剤により殺菌してから発酵させるか、又は加熱濃縮後の残留物を発酵させる方法によると、ピロリ菌が顕著に死滅することが確認された。これに対し、皮膚常在菌であるアクネ菌や表皮ブドウ球菌の死滅には殺菌力が抑制されることを特許文献3で説明したが、カンジダ菌に対しても同様な傾向が確認された。このような特性を示すピロリ菌対策品は存在せず、ユニークである。従って、月桃又は月桃の搾汁若しくは抽出液を加熱や殺菌剤により殺菌してから発酵させるか、又は加熱濃縮後の残留物を発酵させることで、ピロリ菌の死滅及び/又は予防に使用すると有効であ
る。しかも、アクネ菌や表皮ブドウ球菌、カンジダ菌まで死滅させることは少ない。
る。しかも、アクネ菌や表皮ブドウ球菌、カンジダ菌まで死滅させることは少ない。
請求項3のように、前記発酵の後、蒸留して蒸留液を得ることにより、高品質でピロリ菌の治療や予防に効果的な月桃製品が得られる。
請求項4のように、月桃又は月桃の搾汁若しくは抽出液を加熱や殺菌剤により殺菌してから発酵させるか、又は加熱濃縮後の残留物を発酵させると、ピロリ菌が顕著に死滅することが実験で確かめられた。これに対し、アクネ菌や表皮ブドウ球菌、カンジダ菌の死滅には殺菌力が抑制されることも確認された。このような特性を示すピロリ菌対策品は存在せず、ユニークである。従って、月桃の抽出液又は加熱濃縮後の残留物を発酵させることで、ピロリ菌の死滅及び/又は予防に使用すると有効である。また、アクネ菌や表皮ブドウ球菌、カンジダ菌を死滅させることなしに、ピロリ菌の死滅及び/又は予防のための物質を得ることができる。
請求項5のように、前記発酵の後、蒸留して蒸留液を得て成る製品は、見た目や物性の美しい、高品質でピロリ菌の治療や予防に効果的な月桃製品が得られる。
請求項6のように、口腔に入る歯磨き、マウスウォッシュ、チューインガム、うがい薬及又は飲食品に前記月桃発酵物を加えることで、ピロリ菌の除菌や予防若しくは軽減に貢献できる。
請求項7のように、月桃発酵抽出物を使った除菌方法によると、歯周病菌であるActinobacillus actinomycetemcomitans、Fusobacterium nucleatum 、Prevotella intermedia 及び/又は Porphyromonas gingivalis 等やピロリ菌である悪玉といわれる菌に対して強い殺菌力を有するので、種々の生活習慣病に関与すると言われている歯周病菌や胃癌の原因であるピロリ菌を防ぐことができ、注目を集めそうだ。
請求項8のように、月桃の発酵方法やその発酵物を使った除菌法は、月桃由来の菌であるLactobacillus pentosus,pichia kudriavzevii, Candida orthopsilosis,Candida ethanolica及び/又はpichia deserticola をそのままか又は分離培養してそれぞれの菌を単体か複数まぜて発酵菌として使うことにより、多種の菌を防止でき、健康維持の上で待望される。
請求項9のように、月桃又は月桃の搾汁若しくは月桃抽出液を発酵させるか、又は加熱濃縮後の残留物を発酵させる装置であって、
被発酵物の入った容器を蒸留物の冷却液の容器及び/又は太陽熱温水器と配管接続して、温水を発酵装置のコイルに供給して発酵温度を上昇可能とした発酵装置であるため、冬季に寒冷で発酵が停滞した場合にこの発酵装置を利用すれば、被発酵物が加温されて発酵が促進されるので、円滑に発酵させて月桃処理物を生産できる。なお、蒸留物の冷却液の容器は、泡盛などを製造する際に用いる冷却液の容器ても足り、月桃を蒸留する場合に限られない。
被発酵物の入った容器を蒸留物の冷却液の容器及び/又は太陽熱温水器と配管接続して、温水を発酵装置のコイルに供給して発酵温度を上昇可能とした発酵装置であるため、冬季に寒冷で発酵が停滞した場合にこの発酵装置を利用すれば、被発酵物が加温されて発酵が促進されるので、円滑に発酵させて月桃処理物を生産できる。なお、蒸留物の冷却液の容器は、泡盛などを製造する際に用いる冷却液の容器ても足り、月桃を蒸留する場合に限られない。
次に本発明による月桃液の発酵処理が実際上どのように具体化されるか実施形態で説明する。図1は月桃搾汁液の発酵工程を示すフローチャートであり、ステップS1が原料となる生の月桃である。この月桃を洗って清浄にし、次いでステップS2で搾汁すると、ステップS3のように搾汁液となり、月桃液が得られる。搾汁方法は特に
限定しないが、特許文献1の図1のように、多数の小孔から押し出すことで搾汁すると葉や茎の軟質な肉質部分も粒子状となって汁部分と一緒に混在する。
限定しないが、特許文献1の図1のように、多数の小孔から押し出すことで搾汁すると葉や茎の軟質な肉質部分も粒子状となって汁部分と一緒に混在する。
従来は、前記の搾汁液を、特許文献1の図7の装置で直ちにステップS4のように蒸留し凝縮させたが、本発明はさらにステップS5のように濃縮残留残渣11を発酵処理する。ただし、鎖線のように月桃を破砕して直ちに発酵させる場合は、前処理として一旦加熱し、又はアルコール等の殺菌剤を吹き付けるか、漬け込んで殺菌してもよい。
発酵に際しては特別の菌を用いることも可能ではあるが、大気中に存在する菌で発酵させてもよい。現実には、製品の特性を統一するために、発酵している発酵液から、新しく発酵させる液に約10%程度を種菌として使う。発酵温度は25〜45℃程度がよく、約2〜6カ月程度で足りるが、気温の高い夏場だと短めに、気温の低い冬場だと長めとし、閉鎖した有底容器に入れて発酵させる。
次いで、ステップS6のように再度蒸留処理する。ただし、蒸留しないで、発酵処理した後、フィルターで濾過して、月桃発酵物の原液として使用してもよい。なお、使用に際して希釈してもよい。
ステップS6のように蒸留して凝縮させた場合は、ステップS7のように、蒸留し精製した液体が得られる。その結果、この蒸留精製液は高品質となり、ピロリ菌の除菌に効果的な月桃発酵品となる。
発酵に際しては特別の菌を用いることも可能ではあるが、大気中に存在する菌で発酵させてもよい。現実には、製品の特性を統一するために、発酵している発酵液から、新しく発酵させる液に約10%程度を種菌として使う。発酵温度は25〜45℃程度がよく、約2〜6カ月程度で足りるが、気温の高い夏場だと短めに、気温の低い冬場だと長めとし、閉鎖した有底容器に入れて発酵させる。
次いで、ステップS6のように再度蒸留処理する。ただし、蒸留しないで、発酵処理した後、フィルターで濾過して、月桃発酵物の原液として使用してもよい。なお、使用に際して希釈してもよい。
ステップS6のように蒸留して凝縮させた場合は、ステップS7のように、蒸留し精製した液体が得られる。その結果、この蒸留精製液は高品質となり、ピロリ菌の除菌に効果的な月桃発酵品となる。
図2は、蒸留装置の一例で、原料となる月桃搾汁液又は月桃発酵液1を蒸留容器2に入れた状態で、ガス炎3などで加熱して蒸気を発生させる。蒸留容器2は直接ガス炎3で加熱してもよいが、加熱液4を介在させて、間接的に加熱することもできる。すなわち、外容器5中に加熱液4を入れ、その中に蒸留容器2を入れる。
蒸発容器2中で発生した月桃蒸気は蒸気管27を経て、水道Wで給水した冷却水6中の凝縮管7に送って冷却し蒸留精製液とする。そして、出口8から回収する。なお、凝縮管7の出口側に真空ポンプPを設けて負圧にし、蒸留容器2中も負圧にすると、減圧蒸留が可能となり、月桃蒸気を効率的に凝縮管7側に引き出して、生産効率を上げることができる。
ところで、搾汁液には、液体だけでなく、原料植物である月桃の細かく破砕された軟質の葉肉や茎の肉質の粒子も混在しているので、沈殿物11が残留するが、図2のように蒸留装置で蒸留した場合、蒸留した後に、蒸留容器2中に葉や茎の肉質分も残留している。しかも、液体成分が全部蒸発しないで、蒸留残り部分として多少残るようにすると、蒸留残りの濃縮液とすることができる。その結果、蒸留残りの濃縮液と葉や茎の肉質分がどろどろに溶け合った状態で残ったゼリー状の濃縮物11となって底部に残る。
また、長時間の蒸留工程で葉肉や茎肉成分は充分に煮詰まって軟化しているため、ドロドロのゼリー状製品11となるのである。この蒸留残り加熱濃縮液11は、そのまま又は濾過して、あるいは適当に希釈して、製品化できる。食品などの防腐用の添加物としても有効である。
或いは、この加熱濃縮後の残留物11を静置してステップS5で再度発酵させると、沈殿物と上澄みとが分離しかつ上澄み液が増えるので、これをステップS6で蒸留することにより、透明で高品質の発酵液として採取してもよい。なお、蒸留しないでそのまま使用してもよい。
また、長時間の蒸留工程で葉肉や茎肉成分は充分に煮詰まって軟化しているため、ドロドロのゼリー状製品11となるのである。この蒸留残り加熱濃縮液11は、そのまま又は濾過して、あるいは適当に希釈して、製品化できる。食品などの防腐用の添加物としても有効である。
或いは、この加熱濃縮後の残留物11を静置してステップS5で再度発酵させると、沈殿物と上澄みとが分離しかつ上澄み液が増えるので、これをステップS6で蒸留することにより、透明で高品質の発酵液として採取してもよい。なお、蒸留しないでそのまま使用してもよい。
発酵濃縮液が残るように蒸留する工程において、蒸留開始時から蒸留終了時までのすべての蒸留発酵液をまとめて採取して製品にしてもよいが、蒸留初期の蒸留液とその後の蒸留液を別々に採取して、別々の製品や用途に用いることも有効である。例えば、蒸留に60分を要すると仮定した場合、最初の10分間の蒸留液を採取してA製品とし、次の20分間の蒸留液を採取してB製品とする。そして、最後の30分間の蒸留液をC製品とする。
このように、時間経過ごとに別々に採取すると、最初のA製品は揮発性の成分を大量に含む高濃度の上質の製品となり、最後に採取したC製品は、最も揮発性
成分の少ない製品となる。したがって、C製品は、食品などに添加するのに使用し、最初に採取したA製品は、香りも強い良品であるため、ピロリ菌の死滅及び/又は予防の用途に使用できる。
成分の少ない製品となる。したがって、C製品は、食品などに添加するのに使用し、最初に採取したA製品は、香りも強い良品であるため、ピロリ菌の死滅及び/又は予防の用途に使用できる。
このように、特許文献1に示す従来法で月桃搾汁液をそのまま蒸留した際に、蒸発されないで残った濃縮された残留物を所定の期間だけ静置して発酵させることが可能である。この発酵液をフィルターで濾して、そのまま使用することも可能ではあるが、見た目の清浄さや使い勝手など、品質向上の目的から、再度ステップS6で蒸留してもよい。
また、月桃をそのままを洗浄し煮て殺菌してから発酵させてもよいが、鎖線で示すルートのように、小さく切り刻んだり、裂いたり、破砕したり、粉砕してから煮て殺菌し発酵させてもよい。月桃成分を抽出するには、水や月桃搾汁液や月桃蒸留水などの溶媒に漬け込んでもよい。そして、月桃成分を抽出して、又は抽出しながら発酵処理してもよい。
以上のように、本発明では、月桃の「搾汁液自体を蒸留」しているのに対し、公知の方法では「水蒸気で蒸留」している。すなわち、通常の水を用いて、それを蒸気にしている。
また、月桃をそのままを洗浄し煮て殺菌してから発酵させてもよいが、鎖線で示すルートのように、小さく切り刻んだり、裂いたり、破砕したり、粉砕してから煮て殺菌し発酵させてもよい。月桃成分を抽出するには、水や月桃搾汁液や月桃蒸留水などの溶媒に漬け込んでもよい。そして、月桃成分を抽出して、又は抽出しながら発酵処理してもよい。
以上のように、本発明では、月桃の「搾汁液自体を蒸留」しているのに対し、公知の方法では「水蒸気で蒸留」している。すなわち、通常の水を用いて、それを蒸気にしている。
月桃成分の抽出には、月桃の葉や茎の他に、根や花や種も使用できる。これらの2種以上を併用してもよい。図3は、下記の10検体について、ピロリ菌に対する殺菌効果を試験した結果である。
すなわち、検体にピロリ菌の菌液を接種後(以下「試験液」という。)、36℃で保存し、2、5、10、30及び60分後に試験液中の生菌数を測定した。
なお、あらかじめ予備試験を行い、生菌数の測定方法について検討した。
1)水蒸気蒸留法で製造した月桃蒸留水
2)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵蒸留液(20%濃度)
3)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵蒸留液(50%濃度)
4)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵蒸留液(70%濃度)
5)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵蒸留液(100%濃度)
6)水蒸気蒸留法で製造した蒸留残渣液
7)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵液(10%濃度)
8)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵液(30%濃度)
9)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵液(60%濃度)
10)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵液(100%濃度)
培養後の生菌数測定平板の一例を写真1〜6に示した。なお、検体1)〜5)及び7)〜10)は、試験液をSCDLP培地で10倍に希釈することにより、検体の影響を受けずに生菌数が測定できることを予備試験により確認した。
すなわち、検体にピロリ菌の菌液を接種後(以下「試験液」という。)、36℃で保存し、2、5、10、30及び60分後に試験液中の生菌数を測定した。
なお、あらかじめ予備試験を行い、生菌数の測定方法について検討した。
1)水蒸気蒸留法で製造した月桃蒸留水
2)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵蒸留液(20%濃度)
3)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵蒸留液(50%濃度)
4)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵蒸留液(70%濃度)
5)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵蒸留液(100%濃度)
6)水蒸気蒸留法で製造した蒸留残渣液
7)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵液(10%濃度)
8)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵液(30%濃度)
9)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵液(60%濃度)
10)搾汁液蒸留法で製造した、きあら月桃濃縮醗酵液(100%濃度)
培養後の生菌数測定平板の一例を写真1〜6に示した。なお、検体1)〜5)及び7)〜10)は、試験液をSCDLP培地で10倍に希釈することにより、検体の影響を受けずに生菌数が測定できることを予備試験により確認した。
図3について詳述すると、1)のように水を沸かし、その水蒸気で月桃を蒸留する方法で製造した月桃蒸留水は、60分経過してもピロリ菌は減らず、全く効果無かった。
月桃の搾汁を沸かして蒸留した後に残った月桃濃縮液を醗酵させた後に蒸留した液の場合は、20%濃度まで希釈すると、2)のように10分後からピロリ菌は死滅した。
50%濃度まで希釈すると、3)のように2分でピロリ菌は死滅した。
70%濃度まで希釈した場合は、4)のように2分でピロリ菌は死滅した。
全く希釈しない場合は、5)のように2分でピロリ菌は死滅した。
6)のように水を沸かし、その水蒸気で月桃を蒸留した場合の蒸留残渣液は、60分経過してもピロリ菌は減らず、全く効果無かった。
月桃の搾汁を沸かして蒸留した後に残った月桃濃縮液を醗酵させた液は、10%濃度まで希釈すると、7)のように10分経過でピロリ菌は300 に減り、30分経過で死滅した。
30%濃度まで希釈すると、8)のように5分経過でピロリ菌は900 に減り、10分経過で死滅した。
60%濃度まで希釈した場合は、9)のように5分経過でピロリ菌は全部死滅した。
全く希釈しない場合は、10)のように2分経過でピロリ菌は全部死滅した。
月桃の搾汁を沸かして蒸留した後に残った月桃濃縮液を醗酵させた後に蒸留した液の場合は、20%濃度まで希釈すると、2)のように10分後からピロリ菌は死滅した。
50%濃度まで希釈すると、3)のように2分でピロリ菌は死滅した。
70%濃度まで希釈した場合は、4)のように2分でピロリ菌は死滅した。
全く希釈しない場合は、5)のように2分でピロリ菌は死滅した。
6)のように水を沸かし、その水蒸気で月桃を蒸留した場合の蒸留残渣液は、60分経過してもピロリ菌は減らず、全く効果無かった。
月桃の搾汁を沸かして蒸留した後に残った月桃濃縮液を醗酵させた液は、10%濃度まで希釈すると、7)のように10分経過でピロリ菌は300 に減り、30分経過で死滅した。
30%濃度まで希釈すると、8)のように5分経過でピロリ菌は900 に減り、10分経過で死滅した。
60%濃度まで希釈した場合は、9)のように5分経過でピロリ菌は全部死滅した。
全く希釈しない場合は、10)のように2分経過でピロリ菌は全部死滅した。
なお、試験方法は、以下のとおりである。
1)試験菌
Helicobacter pylori JCM 12093 (ピロリ菌)
2)菌数測定用培地及び培養条件
5%馬脱繊維血液加Blood Agar Base No.2(OXOID )、平板塗抹培養法、37℃±1℃、7日間微好気培養
3)試験菌液の調製
試験菌を5%馬脱繊維血液加Blood Agar Base No.2で37℃±1℃、3〜4日間微好気培養後、再度5%馬脱繊維血液加Blood Agar Base No.2で37℃±1℃、3〜4日間微好気培養し、生理食塩水に浮遊させ、菌数が10の8乗〜10の9乗/mLとなるように調製し、試験菌液とした。
4)試験操作
検体10mLに試験菌液を0.1mL接種し、試験液とした。36℃±1℃で保存し、2、5、10、30及び60分後に試験液をSCDLP培地[ 日本製薬株式会社] で直ちに10倍に希釈し、試験液中の生菌数を菌数測定用培地を用いて測定した。
なお、対照として、精製水を用いて同様に試験し、開始時についても生菌数を測定した。
1)試験菌
Helicobacter pylori JCM 12093 (ピロリ菌)
2)菌数測定用培地及び培養条件
5%馬脱繊維血液加Blood Agar Base No.2(OXOID )、平板塗抹培養法、37℃±1℃、7日間微好気培養
3)試験菌液の調製
試験菌を5%馬脱繊維血液加Blood Agar Base No.2で37℃±1℃、3〜4日間微好気培養後、再度5%馬脱繊維血液加Blood Agar Base No.2で37℃±1℃、3〜4日間微好気培養し、生理食塩水に浮遊させ、菌数が10の8乗〜10の9乗/mLとなるように調製し、試験菌液とした。
4)試験操作
検体10mLに試験菌液を0.1mL接種し、試験液とした。36℃±1℃で保存し、2、5、10、30及び60分後に試験液をSCDLP培地[ 日本製薬株式会社] で直ちに10倍に希釈し、試験液中の生菌数を菌数測定用培地を用いて測定した。
なお、対照として、精製水を用いて同様に試験し、開始時についても生菌数を測定した。
培養後の生菌数測定平板の一例を図4〜図9に写真で示した。なお、検体1)〜5)及び7)〜10)は、試験液をSCDLP培地で10倍に希釈することにより、検体の影響を受けずに生菌数が測定できることを予備試験により確認した。
前記と同じ検体につき、カンジダ菌に対する殺菌効果を試験した結果を図10に示す。
すなわち、検体にカンジダ菌の菌液を接種後(以下「試験液」という。)、36℃で保存し、2、5、10、30及び60分後に試験液中の生菌数を測定した。
なお、あらかじめ予備試験を行い、生菌数の測定方法について検討した。
前記のように、同じ検体を試験したため、検体の内容は省略した。
試験の結果を図10に示した。また、培養後の生菌数測定平板の一例を図4〜図9に写真で示した。なお、検体1)〜5)及び7)〜10)は、試験液をSCDLP培地で10倍に希釈することにより、検体の影響を受けずに生菌数が測定できることを予備試験により確認した。
すなわち、検体にカンジダ菌の菌液を接種後(以下「試験液」という。)、36℃で保存し、2、5、10、30及び60分後に試験液中の生菌数を測定した。
なお、あらかじめ予備試験を行い、生菌数の測定方法について検討した。
前記のように、同じ検体を試験したため、検体の内容は省略した。
試験の結果を図10に示した。また、培養後の生菌数測定平板の一例を図4〜図9に写真で示した。なお、検体1)〜5)及び7)〜10)は、試験液をSCDLP培地で10倍に希釈することにより、検体の影響を受けずに生菌数が測定できることを予備試験により確認した。
図10について詳述すると、カンジダ菌の菌液を1)〜5)及び7)〜10)の各検体に接種しても、いずれも全く効果無かった。
なお、試験方法は、以下のとおりである。
1)試験菌
Candida albicans NBRC 1594(カンジダ)
2)菌数測定用培地及び培養条件
GPLP寒天培地[ 日本製薬株式会社] 、混釈平板培養法、25℃±1℃、2日間
3)試験菌液の調製
試験菌をPotato Dextrose Agar(Difco )で25℃±1℃、2日間培養した後、精製水に浮遊させ、菌数が10の7乗〜10の8乗/mLとなるように調製し、試験菌液とした。
4)試験操作
検体10mLに試験菌液を0.1mL接種し、試験液とした。36℃±1℃で保存し、2、5、10、30及び60分後に試験液をSCDLP培地[ 日本製薬株式会社] で直ちに10倍に希釈し、試験液中の生菌数を菌数測定用培地を用いて測定した。
なお、対照として、精製水を用いて同様に試験し、開始時についても生菌数を測定した。
以上のように、月桃濃縮醗酵蒸留液及び月桃濃縮醗酵液はカンジダ菌に対しては全く効果は無かった。従って、月桃成分を発酵させることにより、ピロリ菌に対する殺菌力が高まるといえる。 インターネットのフリー百科辞典の記載によると、カンジダ菌とは、元
来はヒトの体表や消化管、それに女性の膣粘膜に普通に生息するもので、多くの場合は特に何の影響も与えないのだが、体調が悪いときなどに病変を起こす日和見感染の原因となるものである、という。
1)試験菌
Candida albicans NBRC 1594(カンジダ)
2)菌数測定用培地及び培養条件
GPLP寒天培地[ 日本製薬株式会社] 、混釈平板培養法、25℃±1℃、2日間
3)試験菌液の調製
試験菌をPotato Dextrose Agar(Difco )で25℃±1℃、2日間培養した後、精製水に浮遊させ、菌数が10の7乗〜10の8乗/mLとなるように調製し、試験菌液とした。
4)試験操作
検体10mLに試験菌液を0.1mL接種し、試験液とした。36℃±1℃で保存し、2、5、10、30及び60分後に試験液をSCDLP培地[ 日本製薬株式会社] で直ちに10倍に希釈し、試験液中の生菌数を菌数測定用培地を用いて測定した。
なお、対照として、精製水を用いて同様に試験し、開始時についても生菌数を測定した。
以上のように、月桃濃縮醗酵蒸留液及び月桃濃縮醗酵液はカンジダ菌に対しては全く効果は無かった。従って、月桃成分を発酵させることにより、ピロリ菌に対する殺菌力が高まるといえる。 インターネットのフリー百科辞典の記載によると、カンジダ菌とは、元
来はヒトの体表や消化管、それに女性の膣粘膜に普通に生息するもので、多くの場合は特に何の影響も与えないのだが、体調が悪いときなどに病変を起こす日和見感染の原因となるものである、という。
月桃液の発酵物を多量に生産するには、図11の多連蒸留装置を使用すると均質な製品が得られる。図2の蒸留装置1台で蒸留すると、蒸留の回毎に香りや成分などの品質が異なり、製品化が困難である。そこで、本発明は、各蒸留容器21、22、23…のように複数台設け、それぞれの蒸留容器の蒸気出口を共通の蒸気ガイド管27に接続し、混ぜた状態の蒸気を凝縮器6に導いて液体にする。
このように蒸気の状態で1本の蒸気ガイド管27で混合すると、各蒸留容器21、22、23…毎に香りなどの品質が異なっていても、最終的に均質な凝縮製品となる。しかも、大量に生産できる。
このように蒸気の状態で1本の蒸気ガイド管27で混合すると、各蒸留容器21、22、23…毎に香りなどの品質が異なっていても、最終的に均質な凝縮製品となる。しかも、大量に生産できる。
図12は、月桃発酵液の製法の全容を示す図で、原料とする月桃は、葉と根茎と種子から成るAと茎のみのBとに分けられる。
次に別々に搾汁し、別々に蒸留する。このとき、発酵する前に蒸留した製品を(1) とし、底側に沈殿した加熱濃縮後の残留物を(2) とする。また、この残留物のうち、上澄みをaとし、ペースト状の沈殿物をbとする。
次に別々に搾汁し、別々に蒸留する。このとき、発酵する前に蒸留した製品を(1) とし、底側に沈殿した加熱濃縮後の残留物を(2) とする。また、この残留物のうち、上澄みをaとし、ペースト状の沈殿物をbとする。
以上の月桃濃縮液や月桃ペーストの安全性試験の結果は次のとおりである。1.遺伝毒性、発がん性の有無を確認するための復帰突然変異試験の結果、陰性と判定された。2.目刺激性試験の結果、無刺激性と判定された。3.皮膚刺激性試験の結果、無刺激性と判定された。4.光毒性試験の結果、陰性と判定された。このように、各種の安全性の試験を行った結果、安全との確認も行われた。なお、本発明で「根茎」とは、生姜のような根の部分と茎の部分とが混在しているという意味である。
月桃や月桃抽出物の発酵は、嫌気性菌を主に使用する場合と好気性菌を主に使用する場合とに分けられるが、図1で説明したように、閉鎖した有底容器に入れて発酵させる場合は、大気を遮断して発酵させるので、嫌気性菌を主に使用する場合である。これに対し、閉鎖した容器を使用しない場合は、自由に外気が入れるので、好気性菌を主に使用する場合に該当する。
確実に嫌気性菌のみとするには、図13のように、容器2に、加熱殺菌済みの月桃液1を入れ、密閉する。上蓋9に開閉式の空気穴を開けて、気圧計Mを設ける。また、開閉式の空気出入口を設け、そこからコンプレッサーC等を配管して、容器2内を減圧して、中の月桃液1を減圧状態にする。圧力計Mで監視しながら、スターラー(磁力式攪拌装置)10などで攪拌等を行ない、コンプレッサーCによる気体排出を定期的に行う。空気が少ない状態になっているので、菌の生活環境は嫌気性菌が優位の状態となる。なお、Vは開閉バルブである。
逆に、好気性菌を使用する場合は、容器2に、加熱殺菌済みの月桃液1を入れて密閉し、上蓋9に開閉式の空気穴を開けて、空気圧計Mを接続し、また開閉式の空気出入口からコンプレッサーC等を使って、容器2内に空気を注入し、月桃液1を加圧状態にする。圧力計Mを監視しながら、攪拌等や滅菌フィルターを通した空気注入を定期的に行う。月桃液1の酸素溶存度を高め、菌の生活環境を好気状態にすることで、好気性菌が優位となり、好気性発酵が行われる。
前記嫌気性発酵と好気性発酵を断続的に行い発酵させるが、単独で嫌気発酵や好気発酵をさせても良い。
前記嫌気性発酵と好気性発酵を断続的に行い発酵させるが、単独で嫌気発酵や好気発酵をさせても良い。
前記の容器2を改良したのが図14である。タンク2で醗酵させた後のペースト状沈殿物の取り出しが、図13のような平底タンク2では、上澄み溶液を全部取り出して、最後に底に残ったペーストをかき集めて回収している。
図14の本発明では、改善策として、タンク2′の底部を漏斗状の傾斜窪み12にし、最低部を開けて、開閉バルブV1を取り付けてある。従って、開閉バルブV1を開けると、ペースト状の沈殿物13が全部取り出せる。
さらに、上澄み状の液体14を取り出すための出口15を容器2′の底寄りの側壁に開けて、開閉バルブV2を取り付けてある。従って、開閉バルブV2を開けると、上澄み状
の液体14を取り出すことができる。
図14の本発明では、改善策として、タンク2′の底部を漏斗状の傾斜窪み12にし、最低部を開けて、開閉バルブV1を取り付けてある。従って、開閉バルブV1を開けると、ペースト状の沈殿物13が全部取り出せる。
さらに、上澄み状の液体14を取り出すための出口15を容器2′の底寄りの側壁に開けて、開閉バルブV2を取り付けてある。従って、開閉バルブV2を開けると、上澄み状
の液体14を取り出すことができる。
しかし、このようにして上澄み液14を取り出す際に、下側のペースト13が引かれて舞い上がる恐れがあるので、出口15の最低部付近にフィルター網16を取り付ける。網16の目が小さいと、ペースト13が通過しようとする際の邪魔をするのである。
この容器2′の使用に際してタンク2′に月桃液を入れると、時間とともにフィルター16の0.1〜0.5ミリ程度の穴すなわち目を通過して、漏斗状の窪み12にペースト状13になって堆積する。醗酵が終わると、上部の液体14をバルブV2を開けて取り出す。そのとき、ペースト13の上部が巻き上げられて上澄み液14とともに出るのをフィルター網16で邪魔して、上澄み液14だけが出る仕組みである。その後に、底部のバルブV1を開けてペースト13を取り出す。
この容器2′の使用に際してタンク2′に月桃液を入れると、時間とともにフィルター16の0.1〜0.5ミリ程度の穴すなわち目を通過して、漏斗状の窪み12にペースト状13になって堆積する。醗酵が終わると、上部の液体14をバルブV2を開けて取り出す。そのとき、ペースト13の上部が巻き上げられて上澄み液14とともに出るのをフィルター網16で邪魔して、上澄み液14だけが出る仕組みである。その後に、底部のバルブV1を開けてペースト13を取り出す。
次に、本発明につき成果発表をした際の文書を掲載する。
−研究開発実施状況−
サブテーマ:月桃発酵物の殺菌物質の解明
目的:発酵物の精油成分に含まれる化合物の文献調査→文献により発酵物に含まれる成分がジンジバリス菌に対して抗菌活性を有するか調査する。
結果:発酵物の精油成分から、ジンジバリス菌に対して抗菌活性を持つと報告された化合物が複数検出された(カプリン酸、ラウリン酸、テトラデカン酸)。これらはいずれも野生の月桃からは検出されていない。この結果から、丸海きあらが製造した蒸留液(精油)が、ジンジバリス菌に対して抗菌活性を持つことが示唆された。その他にも抗菌活性を持つと報告されているベンジルアルコール、シリンゴールなども検出されており、これらは野生の月桃からは検出されていない。これらの結果から、丸海きあらが開発した月桃発酵物には、ジンジバリス菌やその他の菌に対して殺菌作用を持つ化合物が多数含まれていることが示唆された。
−研究開発実施状況−
サブテーマ:月桃発酵物の殺菌物質の解明
目的:発酵物の精油成分に含まれる化合物の文献調査→文献により発酵物に含まれる成分がジンジバリス菌に対して抗菌活性を有するか調査する。
結果:発酵物の精油成分から、ジンジバリス菌に対して抗菌活性を持つと報告された化合物が複数検出された(カプリン酸、ラウリン酸、テトラデカン酸)。これらはいずれも野生の月桃からは検出されていない。この結果から、丸海きあらが製造した蒸留液(精油)が、ジンジバリス菌に対して抗菌活性を持つことが示唆された。その他にも抗菌活性を持つと報告されているベンジルアルコール、シリンゴールなども検出されており、これらは野生の月桃からは検出されていない。これらの結果から、丸海きあらが開発した月桃発酵物には、ジンジバリス菌やその他の菌に対して殺菌作用を持つ化合物が多数含まれていることが示唆された。
−研究開発内容と得られた成果−
サブテーマ:月桃発酵物の殺菌物質の解明
目的:殺菌物質を分取、同定するため種々の実験による殺菌物質の探索を行う。
実験内容の変更:発酵物に含まれる化合物数が当初の予想を上回ったため、この中から新規殺菌物質を発見する目標はスケジュールに間に合わないと判断した。そのためHPLCを用いた新規殺菌物質の調査を中断し、GC−MSを用いた既存殺菌物質の同定調査に変更した。
目的:GC−MSを用いた発酵物と野生月桃の精油成分比較→丸海きあらの製品と野生月桃との違いを評価する。
結果:GC−MSの結果、丸海きあらの製品(月桃濃縮発酵蒸留液)から26種類の化合物が検出された(野生のシマ月桃からは28種類)。その内16種類もの化合物が、野生の月桃からは検出されなかった。これは、丸海きあらによる蒸留液(精油)の製法により、通常の方法では生成されない多数の化合物が生成されたことを示唆している。一部の酵母が生成する化合物4−エチルフェノールが検出されているため、発酵蒸留の過程で菌や酵母が月桃には含まれていない化合物を生成していると思われる。なお、GC−MSを用いた発酵物と野生月桃の精油成分比較を図15に示す。
サブテーマ:月桃発酵物の殺菌物質の解明
目的:殺菌物質を分取、同定するため種々の実験による殺菌物質の探索を行う。
実験内容の変更:発酵物に含まれる化合物数が当初の予想を上回ったため、この中から新規殺菌物質を発見する目標はスケジュールに間に合わないと判断した。そのためHPLCを用いた新規殺菌物質の調査を中断し、GC−MSを用いた既存殺菌物質の同定調査に変更した。
目的:GC−MSを用いた発酵物と野生月桃の精油成分比較→丸海きあらの製品と野生月桃との違いを評価する。
結果:GC−MSの結果、丸海きあらの製品(月桃濃縮発酵蒸留液)から26種類の化合物が検出された(野生のシマ月桃からは28種類)。その内16種類もの化合物が、野生の月桃からは検出されなかった。これは、丸海きあらによる蒸留液(精油)の製法により、通常の方法では生成されない多数の化合物が生成されたことを示唆している。一部の酵母が生成する化合物4−エチルフェノールが検出されているため、発酵蒸留の過程で菌や酵母が月桃には含まれていない化合物を生成していると思われる。なお、GC−MSを用いた発酵物と野生月桃の精油成分比較を図15に示す。
図16は、研究開発内容と得られた成果として、歯磨きでの、ジンジバリス菌とピロリ菌の殺菌試験の結果であり、21%濃度と30%濃度と45%濃度と60%濃度とを比較試験した結果、21%濃度の歯磨きが最も有効であった。
以下は、日本食品分析センターの試験報告書である。
検体:きあら歯磨き(月桃濃縮醗酵蒸留液21%入り)
試験目的:検体の細菌に対する殺菌効果を試験する。
試験概要:検体にピロリ菌又はジンジバリス菌の菌液を接種後(以下「試料」という。)、36℃で保存し、1、5及び10分後に試料中の生菌数を測定した。なお、あらかじめ予備試験を行い、生菌数の測定方法について検討した。試験結果:結果を図17に示した。なお、試料をSCDLP培地で10倍に希釈することにより、検体の影響を受けずに生菌
数が測定できることを予備試験により確認した。
以下は、日本食品分析センターの試験報告書である。
検体:きあら歯磨き(月桃濃縮醗酵蒸留液21%入り)
試験目的:検体の細菌に対する殺菌効果を試験する。
試験概要:検体にピロリ菌又はジンジバリス菌の菌液を接種後(以下「試料」という。)、36℃で保存し、1、5及び10分後に試料中の生菌数を測定した。なお、あらかじめ予備試験を行い、生菌数の測定方法について検討した。試験結果:結果を図17に示した。なお、試料をSCDLP培地で10倍に希釈することにより、検体の影響を受けずに生菌
数が測定できることを予備試験により確認した。
試験方法
1)試験菌:(1).Helicobacter pylori JCM 12093 (ピロリ菌)
(2).Porphyromonas gingivalis JCM 8523 (ジンジバリス菌)
2)菌数測定用培地及び培養条件
試験菌(1):5%馬脱繊維血液加Blood Agar Base No.2(OXOID )、平板塗抹培養法、37℃±1℃、7日間微好気培養
試験菌(2):5%馬脱繊維血液加Brucella Agar (BBL )、平板塗抹培養法、35℃±1℃、5〜7日間嫌気培養
3)試験菌液の調整
試験菌(1):試験菌を5%馬脱繊維血液加Blood Agar Base No.2で37℃±1℃、3〜4日間微好気培養後、再度5%馬脱繊維血液加Blood Agar Base No.2で37℃±1℃、2〜4日間微好気培養し、生理食塩水に浮遊させ、菌数が10の5乗〜10の9乗/mLとなるように調製し、試験菌液とした。
試験菌(2):試験菌を5%馬脱繊維血液加Brucella Agar で35℃±1℃、4〜7日間嫌気培養した後、生理食塩水に浮遊させ、菌数が10の5乗〜10の9乗/mLとなるように調製し、試験菌液とした。
4)試験操作
検体10gに試験菌液を0.1mL接種し、試料とした。36℃±1℃で保存し、1、5及び10分後に試料をSCDLP培地[ 日本製薬株式会社] で直ちに10倍に希釈し、試料中の生菌数を菌数測定用培地を用いて測定した。
なお、対照として、精製水を用いて同様に試験し、開始時についても生菌数を測定した。
1)試験菌:(1).Helicobacter pylori JCM 12093 (ピロリ菌)
(2).Porphyromonas gingivalis JCM 8523 (ジンジバリス菌)
2)菌数測定用培地及び培養条件
試験菌(1):5%馬脱繊維血液加Blood Agar Base No.2(OXOID )、平板塗抹培養法、37℃±1℃、7日間微好気培養
試験菌(2):5%馬脱繊維血液加Brucella Agar (BBL )、平板塗抹培養法、35℃±1℃、5〜7日間嫌気培養
3)試験菌液の調整
試験菌(1):試験菌を5%馬脱繊維血液加Blood Agar Base No.2で37℃±1℃、3〜4日間微好気培養後、再度5%馬脱繊維血液加Blood Agar Base No.2で37℃±1℃、2〜4日間微好気培養し、生理食塩水に浮遊させ、菌数が10の5乗〜10の9乗/mLとなるように調製し、試験菌液とした。
試験菌(2):試験菌を5%馬脱繊維血液加Brucella Agar で35℃±1℃、4〜7日間嫌気培養した後、生理食塩水に浮遊させ、菌数が10の5乗〜10の9乗/mLとなるように調製し、試験菌液とした。
4)試験操作
検体10gに試験菌液を0.1mL接種し、試料とした。36℃±1℃で保存し、1、5及び10分後に試料をSCDLP培地[ 日本製薬株式会社] で直ちに10倍に希釈し、試料中の生菌数を菌数測定用培地を用いて測定した。
なお、対照として、精製水を用いて同様に試験し、開始時についても生菌数を測定した。
以上のように、本発明では月桃液を発酵させるが、冬場は気温が下がるため発酵が円滑に行われず、長時間を要する。そこで発酵が円滑に行われるように、蒸留時の冷却液の発熱や太陽熱を利用して、発酵液の冷え過ぎを防止する。そのために図18に示す配管図では、左側の発酵タンク17中の月桃液18の中にコイル管19を配設して、その両端を冷却タンク20に配管接続してある。ガス炎3で加熱された月桃液1は、冷却タンク20中の凝縮管7に導かれて冷却され、出口8から凝縮液となって排出される。水道Wから出た冷却水6は、前記凝縮コイル管7を冷却する際に加熱されて、ポンプ21でコイル管19に送られ、月桃液18を加熱し、冬場に発酵タンク17が冷え過ぎるのを防ぐ。
蒸留時の熱を利用できない場合は、図19に示す配管図のように、太陽Sで温水器22中の水を加熱して、ポンプ21で循環させ、コイル管19に送って、月桃液18を加熱し、発酵が円滑に行われるようにする。
図20に示す配管図は、前記凝縮熱と太陽温水熱を選択使用又は併用可能とした構成である。なお、冬場に限らず、熱を加えて発酵を促進したい場合は、図のような構成を利用できる。
図20に示す配管図は、前記凝縮熱と太陽温水熱を選択使用又は併用可能とした構成である。なお、冬場に限らず、熱を加えて発酵を促進したい場合は、図のような構成を利用できる。
次に、本発明の製法で製造した月桃発酵濃縮蒸留液すなわち月桃液の歯周病原性細菌などに対する殺菌効果についての検討する。
供試菌株(6菌種)
Actinobacillus actinomycetemcomitans (A.a.) JCM 12985 *
Escherichia coli (E.c.) NBRC 3972
Fusobacterium nucleatum (F.n.) subsp. nucleatum JCM 8352 *
Porphyromonas gingivalis (P.g.) JCM 8525*
Prevotella intermedia (P.i.) JCM 11150*
Staphyrococcus areuss (S.aureus) NBRC 12732
*印は歯周病原性細菌である。
研究概略
検体液:月桃液( 原液, 70%, 50%, 20% 希釈液)
供試菌株:A.a., E.c., F.n., P.g., P.i., S.aureus
対 照:精製水
測定ポイント:
菌の培養方法とその調整法
A.a. : 5 %馬脱繊維血液加Blood Agar Base No.2 37 ℃,2日間炭酸ガス培養
P.g. : 5 %馬脱繊維血液加Brucella Agar,35℃,4〜7 日間嫌気培養
P.i. :ヘミン・メナジオン溶液及び5 % 馬脱繊維血液加Brucella Agar ,
35℃,2〜3 日間嫌気培養
F.n. : GAM寒天培地, 35 ℃,18〜24時間嫌気培養
S.aureus :普通寒天培地, 35 ℃,18〜24時間好気培養
E.c. :普通寒天培地,35 ℃,18 〜24時間好気培養
※E.c.のみ精製水,それ以外は生理食塩水に浮遊させ,生菌数が107 個〜109 個/mL となるように調製。
試験方法
1. 検体原液及び検体希釈液*に試験菌液を接種し, 試験液( 菌数:105~107/ml) とする。
2. 36℃で保存し,1分, 5 分ならびに15分後に試験液を
SCDLP 培地に添加し, 菌種により下記の条件で培養
A.a. : 37 ℃, 2 〜4 日間炭酸ガス培養
P.g. : 35 ℃, 5 〜7 日間嫌気培養
P.i. : 35 ℃, 4 〜5 日間嫌気培養
F.n. : 35 ℃, 4 〜5 日間嫌気培養
E.c., S.aureus : 35 ℃, 2 日間好気培養
*検体希釈液として, 精製水を用いて月桃の20,50 及び70% 溶液を調整し使用した。
3. 試験液中の生菌数を菌数測定用培地を用いて測定する。
4. 対照の希釈液としてS.aureusは生理食塩水, それ以外の菌種は精製水を用いて同様に試験し, また開始時についても生菌数を測定した。
結果は下記の表のとおりである。
歯周病原性細菌に対する月桃発酵濃縮蒸留液の殺菌効果は、以下のとおりである。
1) 歯周病原性細菌A.a., F.n., P.g., P.i.において、月桃液の濃度および反応時間の増加に伴う明らな生菌数の減少が認められた。
2) S.aureus に対しても生菌数減少が認められたが、他菌に比べて低い値で
あった。
3) E.coli.に対する殺菌効果は認められなかった。
結論として、月桃発酵濃縮蒸留液の、バイオフィルム構造を持つ口腔内プラークを構成するグラム陰性嫌気性桿菌である、歯周病原性細菌A.a., F.n., P.g., P.i., に対する殺菌効果が示されたことから、口腔内洗口液としての応用への有用性が示唆された。今後は、バイオフィルム構造の中の細菌に、どの程度効果が及ぶかの検討が必要と考えられる。
供試菌株(6菌種)
Actinobacillus actinomycetemcomitans (A.a.) JCM 12985 *
Escherichia coli (E.c.) NBRC 3972
Fusobacterium nucleatum (F.n.) subsp. nucleatum JCM 8352 *
Porphyromonas gingivalis (P.g.) JCM 8525*
Prevotella intermedia (P.i.) JCM 11150*
Staphyrococcus areuss (S.aureus) NBRC 12732
*印は歯周病原性細菌である。
研究概略
検体液:月桃液( 原液, 70%, 50%, 20% 希釈液)
供試菌株:A.a., E.c., F.n., P.g., P.i., S.aureus
対 照:精製水
測定ポイント:
A.a. : 5 %馬脱繊維血液加Blood Agar Base No.2 37 ℃,2日間炭酸ガス培養
P.g. : 5 %馬脱繊維血液加Brucella Agar,35℃,4〜7 日間嫌気培養
P.i. :ヘミン・メナジオン溶液及び5 % 馬脱繊維血液加Brucella Agar ,
35℃,2〜3 日間嫌気培養
F.n. : GAM寒天培地, 35 ℃,18〜24時間嫌気培養
S.aureus :普通寒天培地, 35 ℃,18〜24時間好気培養
E.c. :普通寒天培地,35 ℃,18 〜24時間好気培養
※E.c.のみ精製水,それ以外は生理食塩水に浮遊させ,生菌数が107 個〜109 個/mL となるように調製。
試験方法
1. 検体原液及び検体希釈液*に試験菌液を接種し, 試験液( 菌数:105~107/ml) とする。
2. 36℃で保存し,1分, 5 分ならびに15分後に試験液を
SCDLP 培地に添加し, 菌種により下記の条件で培養
A.a. : 37 ℃, 2 〜4 日間炭酸ガス培養
P.g. : 35 ℃, 5 〜7 日間嫌気培養
P.i. : 35 ℃, 4 〜5 日間嫌気培養
F.n. : 35 ℃, 4 〜5 日間嫌気培養
E.c., S.aureus : 35 ℃, 2 日間好気培養
*検体希釈液として, 精製水を用いて月桃の20,50 及び70% 溶液を調整し使用した。
3. 試験液中の生菌数を菌数測定用培地を用いて測定する。
4. 対照の希釈液としてS.aureusは生理食塩水, それ以外の菌種は精製水を用いて同様に試験し, また開始時についても生菌数を測定した。
結果は下記の表のとおりである。
1) 歯周病原性細菌A.a., F.n., P.g., P.i.において、月桃液の濃度および反応時間の増加に伴う明らな生菌数の減少が認められた。
2) S.aureus に対しても生菌数減少が認められたが、他菌に比べて低い値で
あった。
3) E.coli.に対する殺菌効果は認められなかった。
結論として、月桃発酵濃縮蒸留液の、バイオフィルム構造を持つ口腔内プラークを構成するグラム陰性嫌気性桿菌である、歯周病原性細菌A.a., F.n., P.g., P.i., に対する殺菌効果が示されたことから、口腔内洗口液としての応用への有用性が示唆された。今後は、バイオフィルム構造の中の細菌に、どの程度効果が及ぶかの検討が必要と考えられる。
・ピロリ菌や今回分かった歯周病菌Actinobacillus actinomycetemcomitans (A.a.) 、Fusobacterium nucleatum (F.n.) Prevotella intermedia (P.i.) Porphyromonas gingivalis (P.g.)
の4種類に殺菌効果があることが分かった。
したがって、
1、ピロリ菌や歯周病菌(Aa,Fn,Pi,Pg )等の悪玉といわれる菌にたいして強い殺菌力を有する月桃発酵抽出物を使った除菌方法。
2、月桃由来の菌(Lactobacillus pentosus,pichia kudriavzevii, Candida orthopsilosis,Candida ethanolica及びpichia deserticola )をそのままか又は分離培養してそれぞれの菌を単体か複数まぜて発酵菌として使った発酵方法、とその発酵物を使った除菌法が有効であり、事業化できる。
・既存の請求項目2は、「加熱や殺菌剤により殺菌してから発酵させるか」とありますが、搾汁液に熱を加えても、検体2,3,4,5、に同じ菌が、いたことから殺菌はあまり意味がないと思う。
・又、月桃葉は沖縄で、昔から餅を包み蒸す事で防腐剤として利用されてきたため、葉の揮発成分〔精油〕が殺菌作用を持つ事は予想できたが、その殺菌作用を持つと思われる搾汁液に、発酵菌が含まれていることは予想外で新しい発見である。
・月桃の搾汁機のフィルター部分と投入口をガスバーナーで焼き搾汁機を滅菌してから、水で洗浄した月桃茎を搾汁し、その搾汁液を試験検体1)とした。
分析を行った検体の種類
1) 月桃搾汁液
2) 月桃濃縮発酵液(好気) :搾汁液を蒸留し残渣を40日好気性発酵させた物
3) 月桃濃縮発酵液(嫌気) :搾汁液を蒸留し残渣を40日嫌気性発酵させた物
4) 月桃濃縮発酵液(60日):搾汁液を蒸留し残渣を60日嫌気性発酵させた物
5) 月桃濃縮発酵液(1 年) :搾汁液を蒸留し残渣を1年間嫌気性発酵させた物
*1)の月桃搾汁液にいる菌の種類が、2)、3)4)、5)にも存在することは月桃由来といえると思われる。またこの菌は熱にも強いと思える、なぜならば、月桃搾汁液を蒸留するには液温100度で5 時間ほどかかる。
・図18〜20は、
蒸留時に発生する冷却水や、太陽熱を利用して、安定した発酵温度を維持するための保温装置。
目的
冬場に、月桃液を発酵させる場合、外気の温度に影響を受け発酵菌が休眠状態になり発酵期間が不安定になるのを防ぐ。
蒸留時に使用した冷却水の冷却液の温度は70度位になるためこの温度の再利用と太陽熱温水器を使って一定の温度で保温し発酵させる。発酵タンクの中にパイプを螺旋状態に配置し、温水を循環させてタンク内を保温する。
まとめ
表2の検体1に含まれていた腸内細菌は検体2,3,4,5、には含まれていない。
蒸留時に100度の熱で5 時間ほどかけて蒸留するため死滅したと考えられる。
しかし、乳酸桿菌と酵母は検体1〜5に共通して存在しているため、熱に耐え生き残っていると思える。
表4の分離菌の最近縁種および決定された塩基数によると、乳酸桿菌のラクトバチルス属ペントサス、酵母のピヒア属カドリアヴェゼヴィとデザティコラ、カンジタ属エタノリカ、オルソプシロシスが決定された。
つまり搾汁液に存在した乳酸桿菌ラクトバチルス属と酵母のピヒア属、カンジタ属等が月桃由来の発酵菌だと分かった。
以上、要約すると、
1)殺菌の対照菌は歯周病菌(ジンジバリス菌、F,ヌクレアタム菌、P,インターメディア菌、A,アクチノミセテムコミタンス菌等)とピロリ菌を考えている。
2)発酵菌は種名では1種に特定出来ていないため、属名で行なった。
例えば、乳酸桿菌のラクトバチルス属ペントサス、酵母のピヒア属カドリアヴェゼヴィとデザティコラ、カンジタ属エタノリカ、オルソプシロシスと表現する。
検体の説明
検体1: 月桃搾汁液(搾汁機のフィルター部分をバーナーで焼き滅菌したあとに洗浄した月桃を搾った)
検体2: 月桃搾汁液を100度で蒸留して蒸留後に蒸留釜に残った残渣を30日間好気発酵させた月桃濃縮発酵液
検体3:月桃搾汁液を100度で蒸留して蒸留後に蒸留釜に残った残渣を30日間嫌気発酵させた月桃濃縮発酵液
検体4:月桃搾汁液を100度で蒸留して蒸留後に蒸留釜に残った残渣を60日間嫌気発酵させた月桃濃縮発酵液
検体5:月桃搾汁液を100度で蒸留して蒸留後に蒸留釜に残った残渣を1年間嫌気発酵させた月桃濃縮発酵液
の4種類に殺菌効果があることが分かった。
したがって、
1、ピロリ菌や歯周病菌(Aa,Fn,Pi,Pg )等の悪玉といわれる菌にたいして強い殺菌力を有する月桃発酵抽出物を使った除菌方法。
2、月桃由来の菌(Lactobacillus pentosus,pichia kudriavzevii, Candida orthopsilosis,Candida ethanolica及びpichia deserticola )をそのままか又は分離培養してそれぞれの菌を単体か複数まぜて発酵菌として使った発酵方法、とその発酵物を使った除菌法が有効であり、事業化できる。
・既存の請求項目2は、「加熱や殺菌剤により殺菌してから発酵させるか」とありますが、搾汁液に熱を加えても、検体2,3,4,5、に同じ菌が、いたことから殺菌はあまり意味がないと思う。
・又、月桃葉は沖縄で、昔から餅を包み蒸す事で防腐剤として利用されてきたため、葉の揮発成分〔精油〕が殺菌作用を持つ事は予想できたが、その殺菌作用を持つと思われる搾汁液に、発酵菌が含まれていることは予想外で新しい発見である。
・月桃の搾汁機のフィルター部分と投入口をガスバーナーで焼き搾汁機を滅菌してから、水で洗浄した月桃茎を搾汁し、その搾汁液を試験検体1)とした。
分析を行った検体の種類
1) 月桃搾汁液
2) 月桃濃縮発酵液(好気) :搾汁液を蒸留し残渣を40日好気性発酵させた物
3) 月桃濃縮発酵液(嫌気) :搾汁液を蒸留し残渣を40日嫌気性発酵させた物
4) 月桃濃縮発酵液(60日):搾汁液を蒸留し残渣を60日嫌気性発酵させた物
5) 月桃濃縮発酵液(1 年) :搾汁液を蒸留し残渣を1年間嫌気性発酵させた物
*1)の月桃搾汁液にいる菌の種類が、2)、3)4)、5)にも存在することは月桃由来といえると思われる。またこの菌は熱にも強いと思える、なぜならば、月桃搾汁液を蒸留するには液温100度で5 時間ほどかかる。
・図18〜20は、
蒸留時に発生する冷却水や、太陽熱を利用して、安定した発酵温度を維持するための保温装置。
目的
冬場に、月桃液を発酵させる場合、外気の温度に影響を受け発酵菌が休眠状態になり発酵期間が不安定になるのを防ぐ。
蒸留時に使用した冷却水の冷却液の温度は70度位になるためこの温度の再利用と太陽熱温水器を使って一定の温度で保温し発酵させる。発酵タンクの中にパイプを螺旋状態に配置し、温水を循環させてタンク内を保温する。
まとめ
表2の検体1に含まれていた腸内細菌は検体2,3,4,5、には含まれていない。
蒸留時に100度の熱で5 時間ほどかけて蒸留するため死滅したと考えられる。
しかし、乳酸桿菌と酵母は検体1〜5に共通して存在しているため、熱に耐え生き残っていると思える。
表4の分離菌の最近縁種および決定された塩基数によると、乳酸桿菌のラクトバチルス属ペントサス、酵母のピヒア属カドリアヴェゼヴィとデザティコラ、カンジタ属エタノリカ、オルソプシロシスが決定された。
つまり搾汁液に存在した乳酸桿菌ラクトバチルス属と酵母のピヒア属、カンジタ属等が月桃由来の発酵菌だと分かった。
以上、要約すると、
1)殺菌の対照菌は歯周病菌(ジンジバリス菌、F,ヌクレアタム菌、P,インターメディア菌、A,アクチノミセテムコミタンス菌等)とピロリ菌を考えている。
2)発酵菌は種名では1種に特定出来ていないため、属名で行なった。
例えば、乳酸桿菌のラクトバチルス属ペントサス、酵母のピヒア属カドリアヴェゼヴィとデザティコラ、カンジタ属エタノリカ、オルソプシロシスと表現する。
検体の説明
検体1: 月桃搾汁液(搾汁機のフィルター部分をバーナーで焼き滅菌したあとに洗浄した月桃を搾った)
検体2: 月桃搾汁液を100度で蒸留して蒸留後に蒸留釜に残った残渣を30日間好気発酵させた月桃濃縮発酵液
検体3:月桃搾汁液を100度で蒸留して蒸留後に蒸留釜に残った残渣を30日間嫌気発酵させた月桃濃縮発酵液
検体4:月桃搾汁液を100度で蒸留して蒸留後に蒸留釜に残った残渣を60日間嫌気発酵させた月桃濃縮発酵液
検体5:月桃搾汁液を100度で蒸留して蒸留後に蒸留釜に残った残渣を1年間嫌気発酵させた月桃濃縮発酵液
最後に、次の5種類の検体につき、微生物の同定試験を行ったので、報告する。
1)月桃搾汁液
2)月桃濃縮醗酵液(好気)
3)月桃濃縮醗酵液(嫌気)
4)月桃濃縮醗酵液(60日)
5)月桃濃縮醗酵液(1年)
1)月桃搾汁液
2)月桃濃縮醗酵液(好気)
3)月桃濃縮醗酵液(嫌気)
4)月桃濃縮醗酵液(60日)
5)月桃濃縮醗酵液(1年)
試験目的は検体から微生物の分離を行う。また、分離された細菌については生理的性状試験を行うとともに16S rDNA領域、酵母についてはLarge subunit rDNAのD2領域の塩基配列を解析し、近縁種との系統樹を作成する。
試験概要について
検体をアンホテリシンB 加トリプトソイ寒天平板培地(30℃、2日間、好気培養)、M.R.S.寒天平板培地(30℃、2日間、嫌気培養)及びクロラムフェニコール加ポテトデキストロース寒天平板培地(25℃、5 日間、好気培養)に直接接種・培養した後、培養平板上に優勢に生育している形状の異なる集落をそれぞれ釣菌して分離菌a 〜d[検体1)] 、e 及びf[検体2)] 、g 及びh[検体3)] 、i 〜k[検体4)] 並びにl 〜n [ 検体5)] とした。分離菌について以下の試験を行った。
1)形態観察等による分類群の固定
分離菌について携帯観察等を行った。
2)生理的性状試験
分離菌b[検体1)及びl[検体5)] について生理的性状試験を行った。
3)塩基配列の解析
分離菌b 〜d[検体1)] 並びに 1及びm[検体5)] のDNA を抽出し、PCR 法によ り分離菌b 及びl については16S rRNA領域のDNA を、分離菌c 、d 及びm についてはLarge subunit RNA のD2領域のDNA をそれぞれ増幅した。増幅したDNA についてABI PRISM 310 Genetic Analyzer[Life Technologies Corporation] を用いて塩基配列を解析した。得られた配列を国際塩基配列データベース(DDBJ/EMBL/GenBank) に登録されている配列及びMicroSeq ID Analysis Software[Life Technologies Corporation]のデータベースと相同性検索を行い、近縁種との系統樹を近隣結合法(NJ 法) により作成した。
検体をアンホテリシンB 加トリプトソイ寒天平板培地(30℃、2日間、好気培養)、M.R.S.寒天平板培地(30℃、2日間、嫌気培養)及びクロラムフェニコール加ポテトデキストロース寒天平板培地(25℃、5 日間、好気培養)に直接接種・培養した後、培養平板上に優勢に生育している形状の異なる集落をそれぞれ釣菌して分離菌a 〜d[検体1)] 、e 及びf[検体2)] 、g 及びh[検体3)] 、i 〜k[検体4)] 並びにl 〜n [ 検体5)] とした。分離菌について以下の試験を行った。
1)形態観察等による分類群の固定
分離菌について携帯観察等を行った。
2)生理的性状試験
分離菌b[検体1)及びl[検体5)] について生理的性状試験を行った。
3)塩基配列の解析
分離菌b 〜d[検体1)] 並びに 1及びm[検体5)] のDNA を抽出し、PCR 法によ り分離菌b 及びl については16S rRNA領域のDNA を、分離菌c 、d 及びm についてはLarge subunit RNA のD2領域のDNA をそれぞれ増幅した。増幅したDNA についてABI PRISM 310 Genetic Analyzer[Life Technologies Corporation] を用いて塩基配列を解析した。得られた配列を国際塩基配列データベース(DDBJ/EMBL/GenBank) に登録されている配列及びMicroSeq ID Analysis Software[Life Technologies Corporation]のデータベースと相同性検索を行い、近縁種との系統樹を近隣結合法(NJ 法) により作成した。
試験結果及び考察について
1)形態観察時による分類群の同定
分離菌の携帯観察による同定結果を表3に示した。
なお、分離菌b[検体1)] はe[検体2)] 及びg[検体3)] と、c[検体1)] はf[検 体2)] 及びn[検体5)] と、i[検体4)] はl[検体5)] と、k[検体4)] はm[検体 5)] と、それぞれ集落性状及び細胞形態が類似していた。
2)定理的性状試験について
分離菌b [検体1 )]及びl [検体5 )]の生理的性状試験結果を表4に示した。
3)塩基配列の解析
分離菌b 〜d[検体1)] 並びにl 及びm[検体5)] の細菌縁種及びけっていされた塩基数を表5に、相同性検索の結果を表6〜10に示した。なお表5に検体2 〜4 を挙げないのは、同族だからである。
分離菌b 及びl はいずれもLactobacillus pentosusに最も近縁であった(一致率はそれぞれ99. 96%及び99. 92%)。しかし、分離菌b 及びl はいずれも次項補以降のLactobacillus plantarum,Lactobacillus Paraplantarum,Lactobacillus xiangfangensis 及びLactobacillus plantarum subsp. argentoratensis との一致率の差はわずかであり、塩基配列の違いのみで近縁な種を1種に確定するには至らなかった。
1)形態観察時による分類群の同定
分離菌の携帯観察による同定結果を表3に示した。
なお、分離菌b[検体1)] はe[検体2)] 及びg[検体3)] と、c[検体1)] はf[検 体2)] 及びn[検体5)] と、i[検体4)] はl[検体5)] と、k[検体4)] はm[検体 5)] と、それぞれ集落性状及び細胞形態が類似していた。
分離菌b [検体1 )]及びl [検体5 )]の生理的性状試験結果を表4に示した。
分離菌b 〜d[検体1)] 並びにl 及びm[検体5)] の細菌縁種及びけっていされた塩基数を表5に、相同性検索の結果を表6〜10に示した。なお表5に検体2 〜4 を挙げないのは、同族だからである。
以上のように、本発明により、月桃成分を発酵させてから飲用するか又は飲食物に混和して摂取したり口腔内使用品に混和して用いる方法によると、人体内のピロリ菌を効果的に死滅させて除菌することができ、その結果、ピロリ菌に伴う弊害が解消される。
1 月桃搾汁液又は発酵済みの月桃液
2 蒸留容器
27 蒸気管
3 ガス炎
4 加熱液
5 外容器
6 冷却水(凝縮器)
W 水道
7 凝縮管
8 出口
P 真空ポンプ
11 ゼリー状の濃縮物
21、22、23… 蒸留容器
9 上蓋
10 磁力式攪拌装置
M 気圧計
C コンプレッサー
2′ 容器
12 漏斗状窪み
V1 開閉バルブ
V2 開閉バルブ
13 ペースト状沈殿物
14 上澄み液体
15 出口
16 フィルター網
17 発酵タンク
18 発酵中の月桃液
19 コイル管
22 温水器
2 蒸留容器
27 蒸気管
3 ガス炎
4 加熱液
5 外容器
6 冷却水(凝縮器)
W 水道
7 凝縮管
8 出口
P 真空ポンプ
11 ゼリー状の濃縮物
21、22、23… 蒸留容器
9 上蓋
10 磁力式攪拌装置
M 気圧計
C コンプレッサー
2′ 容器
12 漏斗状窪み
V1 開閉バルブ
V2 開閉バルブ
13 ペースト状沈殿物
14 上澄み液体
15 出口
16 フィルター網
17 発酵タンク
18 発酵中の月桃液
19 コイル管
22 温水器
Claims (9)
- 人体内のピロリ菌を死滅させて除菌するに際して、月桃成分を発酵させてから飲用するか又は飲食物に混和して摂取することを特徴とするピロリ菌の除菌方法。
- 前記の月桃成分を発酵させるには、月桃又は月桃の搾汁若しくは抽出液を加熱や殺菌剤により殺菌してから発酵させるか、又は加熱濃縮後の残留物を発酵させることを特徴とする請求項1に記載のピロリ菌の除菌方法。
- 前記発酵の後、蒸留することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のピロリ菌の除菌方法。
- 月桃成分を殺菌してから発酵させることで、ピロリ菌の死滅には有効だが、カンジタ菌の殺菌力が抑制される物質を得ることを特徴とする月桃発酵物。
- 前記発酵の後、蒸留して蒸留液を得ることを特徴とする請求項4に記載の月桃発酵物。
- 口腔に入る歯磨き、マウスウォッシュ、チューインガム、うがい薬又は飲食品に、請求項4又は請求項5に記載の月桃発酵物を加えることで、ピロリ菌の除菌を可能とすることを特徴とする月桃発酵物の含有品。
- 歯周病菌であるActinobacillus actinomycetemcomitans、Fusobacterium nucleatum 、Prevotella intermedia 及び/又は Porphyromonas gingivalis 等やピロリ菌である悪玉といわれる菌に対して強い殺菌力を有する月桃発酵抽出物を使った除菌方法。
- 月桃由来の菌であるLactobacillus pentosus,pichia kudriavzevii, Candida orthopsilosis,Candida ethanolica及び/又はpichia deserticola をそのままか又は分離培養してそれぞれの菌を単体か複数まぜて発酵菌として使ったことを特徴とする発酵方法又はその発酵物を使った除菌法。
- 月桃又は月桃の搾汁若しくは月桃抽出液を発酵させるか、又は加熱濃縮後の残留物を発酵させる装置であって、
被発酵物の入った容器を蒸留物の冷却液の容器及び/又は太陽熱温水器と配管接続して、温水を発酵装置のコイルに供給して発酵温度を上昇可能としたことを特徴とする発酵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015065789A JP2015193619A (ja) | 2014-03-28 | 2015-03-27 | ピロリ菌の殺菌方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014068889 | 2014-03-28 | ||
JP2014068889 | 2014-03-28 | ||
JP2015065789A JP2015193619A (ja) | 2014-03-28 | 2015-03-27 | ピロリ菌の殺菌方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015193619A true JP2015193619A (ja) | 2015-11-05 |
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Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11944651B2 (en) | 2016-06-13 | 2024-04-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Antimicrobial and antiviral agent, antimicrobial and antiviral member, and method for producing antimicrobial and antiviral agent |
-
2015
- 2015-03-27 JP JP2015065789A patent/JP2015193619A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11944651B2 (en) | 2016-06-13 | 2024-04-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Antimicrobial and antiviral agent, antimicrobial and antiviral member, and method for producing antimicrobial and antiviral agent |
EP4349355A1 (en) | 2016-06-13 | 2024-04-10 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Antimicrobial and antiviral agent, antimicrobial and antiviral member, and method of manufacturing antimicrobial and antiviral agent |
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