JP2015193109A - プリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドユニットの回動に起因するケーブルの損傷を抑制すること。【解決手段】用紙経路を搬送される用紙に対して記録動作をおこなうプリントヘッドを備えたヘッドユニットと、一端がヘッドユニットに設けられ、他端がプリンタ本体に設けられたケーブル506と、を備えたプリンタにおいて、ヘッドユニットを、用紙の搬送方向に交差する方向における一端側においてプリンタ本体に回動可能に連結し、ケーブル506を、ヘッドユニットから当該ヘッドユニットの回動中心軸上の近傍の位置を経由してプリンタ本体に引き回すとともに、引き回される途中の位置を当該回動中心軸上の近傍に位置付けた。【選択図】図8
Description
この発明は、可動部に接続されるケーブルを備えたプリンタに関する。
従来、記録対象とする用紙を搬送する搬送経路を間にして対向配置されたプリントヘッドとプラテンとを備えたプリンタにおいては、たとえば、用紙の交換時などに、プリントヘッドとプラテンとを離間させることを可能に構成したものがあった。このようなプリンタにおいては、プリントヘッドを含むヘッドユニットをプリンタ本体に対して回動可能に連結し、プリンタ本体に対してヘッドユニットを回動させることによって、プリントヘッドに接続されたケーブルの着脱をおこなうことなく、プリントヘッドとプラテンとを離間させることができるように構成したものがあった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
しかしながら、上述した従来の技術は、ヘッドユニットを回動させる際に、プリントヘッドに接続されたケーブルが引っ張られたり周囲の部材に擦れたりして、ケーブルが損傷しやすくなるという問題があった。また、上述した従来の技術は、ヘッドユニットを回動させる際に、プリントヘッドに接続されたケーブルが引っ張られることにより、ケーブルの先端に設けられたコネクタや、当該コネクタに接続される別のコネクタが劣化したり損傷したりしやすくなるという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、ヘッドユニットの回動に起因してケーブルが損傷することを抑制できるプリンタを提供することを目的とする。
また、この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、ヘッドユニットの回動に起因して、ケーブルの先端に設けられたコネクタや、当該コネクタに接続される別のコネクタが劣化したり損傷したりすることを抑制できるプリンタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるプリンタは、用紙経路を搬送される用紙に対して記録動作をおこなうプリントヘッドを備えたヘッドユニットと、一端が前記ヘッドユニットに設けられ、他端がプリンタ本体に設けられて、当該プリントヘッドの動作にかかる制御信号にかかる電源の少なくとも一方を供給するケーブルと、を備え、前記ヘッドユニットは、前記用紙の搬送方向に交差する方向における一端側において前記プリンタ本体に回動可能に連結されており、前記ケーブルは、前記ヘッドユニットから当該ヘッドユニットの回動中心軸上の位置を経由して前記プリンタ本体に引き回され、引き回される途中の位置が当該回動中心軸上の近傍に位置付けられていることを特徴とする。
また、この発明にかかるプリンタは、上記の発明において、前記ヘッドユニットが、前記用紙の搬送方向に交差する方向に沿って対向配置され、前記プリントヘッドと前記用紙との間に位置付けられるインクリボンを繰り出し自在かつ巻き取り自在に保持する軸部材を支持する一対のリボンフレームを備え、前記リボンフレームのうち前記ヘッドユニットの回動中心側のリボンフレームに設けられて当該ヘッドユニットの回動中心軸上に位置付けられるケーブル支持部を備え、前記ケーブルが、引き回される途中の位置が前記ケーブル支持部に固定されていることを特徴とする。
また、この発明にかかるプリンタは、上記の発明において、前記ケーブル支持部が、前記回動中心側のリボンフレームに一体に設けられていることを特徴とする。
この発明にかかるプリンタによれば、ヘッドユニットの回動に起因してケーブルが損傷することを抑制できるという効果を奏する。
また、この発明にかかるプリンタによれば、ヘッドユニットの回動に起因して、ケーブルの先端に設けられたコネクタや、当該コネクタに接続される別のコネクタが劣化したり損傷したりすることを抑制できるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるプリンタの好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、この発明にかかる実施の形態のプリンタの構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態のプリンタの外観を示す説明図である。図1においては、この発明にかかる実施の形態のプリンタを、設置状態における斜め上方から見た状態を示している。
図1において、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100は、中空の長方体形状をなすハウジング101を備えている。ハウジング101は、上面に開口を備えて略箱形形状をなす下側ハウジング101aと、下側ハウジング101aの開口を開放可能に閉塞する上側ハウジング101bと、を備えている。
上側ハウジング101bは、下面に開口を備え、当該開口を下側ハウジング101aの開口に対向させた状態で下側ハウジング101aの開口を閉塞する。上側ハウジング101bは、プリンタ100の背面側(図1における紙面右側)において、下側ハウジング101aに軸支されることにより、下側ハウジング101aに対して回動可能に連結されている。
ハウジング101は、上側ハウジング101bにより下側ハウジング101aの開口を閉塞した状態において、上側ハウジング101bと下側ハウジング101aとの内側にプリンタ本体(図4および図5を参照)を収容する収容空間を形成する。また、ハウジング101は、上側ハウジング101bにより下側ハウジング101aの開口を閉塞した状態において、ハウジング101の前面(図1における紙面左側)に、記録済みの記録媒体を排出する排出口102を形成する。排出口102は、上側ハウジング101bと下側ハウジング101aとの境界部分に形成される。
ハウジング101の外表面において、当該ハウジング101(下側ハウジング101a)の前面には、操作パネル103が設けられている。操作パネル103は、各種の入力操作を受け付ける複数のボタン103aと、プリンタ100の状態などを表示する表示パネル103bと、を備えている。
表示パネル103bは、たとえば、プリンタ100の電源が投入されて印刷待機状態になった場合や、プリンタ100においてエラーが発生した場合、またはプリンタ100が保持する用紙の残量が所定以下になった場合などに所定のメッセージを表示して、プリンタ100の状態を報知する。表示パネル103bは、たとえば、液晶ディスプレイによって実現することができる。
図2および図3は、ハウジング101を開放した状態のプリンタ100を示す説明図である。図2においては、ハウジング101の内側を外部に開放した状態のプリンタ100を、当該プリンタ100の前面に正対した状態で右側の上方となる位置から見た状態を示している。図3においては、当該プリンタ100の前面に正対した状態で左側の上方となる位置から見た状態を示している。
図2および図3において、プリンタ100は、ハウジング101内における背面側において、記録対象とする記録媒体(用紙)201を、ロール状に巻回された状態で保持する用紙保持部202を備えている。記録対象とする記録媒体(用紙)201は、ロール状に巻回された状態の連続紙であってもよく、台紙の長手方向に沿ってラベルが複数配列されたラベル用紙であってもよい。
プリンタ100は、ハウジング101内において用紙保持部202より前面側に設けられたヘッドユニット203を備えている。ハウジング101の内側には、用紙保持部202からヘッドユニット203を経由して排出口102へ至る搬送経路が形成される。用紙保持部202が保持するロール状に巻回された状態の用紙201は、プリンタ100における記録動作に際して、長さ方向における外周側の端部から引き出されて、ヘッドユニット203を経由して排出口102へ搬送される。
ヘッドユニット203は、プリントヘッド204を備えている。プリントヘッド204は、たとえば、サーマル方式の記録動作をおこなう。サーマル方式の記録動作をおこなうプリントヘッド204は、たとえばプリンタ100の幅方向(用紙201の搬送方向に直交する方向)に沿ってライン状に配列された複数の発熱素子を備えている。
プリンタ100は、サーマルヘッドにおける各発熱素子に対して選択的に通電し、各発熱素子を選択的に発熱させることによって記録動作をおこなう。ヘッドユニット203は、サーマル方式の記録に代えて、他の記録方式によって記録をおこなうプリントヘッド204を備えていてもよい。
ハウジング101内には、搬送経路(搬送経路中を搬送される用紙201)を間にしてプリントヘッド204に対向配置されたプラテン205が設けられている。プラテン205は、プリンタ100の幅方向を軸心方向とする略円柱形状をなす。プラテン205は、記録動作に際してプリントヘッド204によって表面(記録面)側から押圧力が加えられる用紙201を裏面側から支持する。プリントヘッド204は、プラテン205に当接する方向に付勢されている。
プラテン205の軸の一端には、図示を省略するギア列を介してモータ(図5における符号507を参照)が取り付けられている。ギア列は、モータの駆動力が伝達されることによって回転する。プラテン205は、ギア列を構成するギアの回転にともなって回転する。プラテン205は、回転することによって、搬送経路中の用紙201を、用紙保持部202側から排出口102側へ搬送する。
また、ヘッドユニット203は、図示を省略するインクリボンを支持するリボンユニット206を備えている。リボンユニット206は、記録動作に供される前のインクリボンを支持するリボン支持軸207や、記録動作後のインクリボンを巻き取るリボン巻き取り軸208を備えている。また、リボンユニット206は、リボン支持軸207が支持するインクリボンを繰り出し、繰り出したインクリボンをリボン巻き取り軸208において巻き取るため、リボン巻き取り軸208を回転させるリボン軸駆動機構を備えている。
リボン軸駆動機構は、ケース209内に収容されており、モータ(図5における符号405を参照)や当該モータの駆動力をリボン巻き取り軸208に伝達する輪列(図示を省略する)、当該モータを駆動するリボン基板(図5における符号540を参照)などによって構成される。
図4および図5は、ヘッドユニット203およびプリンタ本体を示す側面図である。図6は、ヘッドユニット203およびプリンタ本体を示す斜視図である。図4においては、ハウジング101を取り外した状態のプリンタ本体を、図1における矢印A方向に沿って見た状態を示している。図5においては、ハウジング101を取り外した状態のプリンタ本体を、図1における矢印B方向に沿って見た状態を示している。図6においては、ヘッドユニット203およびプリンタ本体を、プリンタ本体の背面側上方から見た状態を示している。図4、図5および図6においては、リボンユニット206におけるケース209を取り外した状態を示している。
図4、図5および図6において、プリンタ本体400は、ハウジング101内に設けられるボトムフレーム401を備えている。ボトムフレーム401は、所定厚さの金属製の板状部材を板金加工することによって形成されている。ボトムフレーム401には、一対のフレームを実現する、一対のシャフトペーパーガイド402、501が設けられている。
一対のシャフトペーパーガイド402、501は、ハウジング101内において、用紙保持部202の位置に設けられている。一対のシャフトペーパーガイド402、501は、プリンタ100の幅方向に沿って対向配置されている。一対のシャフトペーパーガイド402、501は、用紙保持部202がロール状に巻回された状態の用紙201を保持している場合に、当該ロール状に巻回された状態の用紙201を間にして対向するように配置されている。
一対のシャフトペーパーガイド402、501の上端には、それぞれ、切り欠き部402a、501aが設けられている。切り欠き部402a、501aは、上側(図4および図5における紙面上側の部分)が開放された矩形状をなしている。切り欠き部402a、501aは、用紙保持部202に収容されているロール状に巻回された状態の用紙201を、当該用紙保持部202から引き出し可能に保持するシャフト403を支持する。
シャフト403は、断面が多角形状(たとえば四角形状)をなす、棒状の部材によって実現することができる。シャフト403は、たとえばプラスチック材料などの絶縁材料を用いて形成されている。切り欠き部402a、501aは、一対のシャフトペーパーガイド402、501の上端部分の一部を、シャフト403の断面の外形状と略一致する大きさおよび形状で切り欠くことによって形成されている。
シャフト403は、一対のシャフトペーパーガイド402、501のそれぞれに設けられた切り欠き部402a、501aに両端を嵌め込むことによって、当該一対のシャフトペーパーガイド402、501に支持されている。シャフト403は、用紙保持部202に対して取り外し可能に取り付けられる。シャフト403は、用紙201の交換時などに用紙保持部202から取り外される。
用紙保持部202は、ロール状に巻回された状態の用紙201の巻き芯の内側に挿入された状態のシャフト403を、一対のシャフトペーパーガイド402、501によって支持することにより、当該ロール状に巻回された長尺状の用紙201を、長さ方向における外周側の端部から引き出すことが可能な状態で保持する。シャフト403は、巻き芯の内側に挿入された状態であって、巻き芯に固定されていないため、用紙201の巻き芯をシャフト403周りに回転可能な状態で支持する。これにより、用紙201の巻き芯をシャフト403周りに回転させることにより、用紙保持部202に収容された用紙201を、長さ方向における外周側の端部から引き出すことができる。
一対のシャフトペーパーガイド402、501は、それぞれ、所定厚さの金属製の板状部材に対して板金加工を施すことによって形成されている。一対のシャフトペーパーガイド402、501を、それぞれ所定厚さの金属製の板状部材によって形成することにより、ロール状に巻回された状態の用紙201の重量が大きい大径ロール紙である場合にも、当該用紙201の巻き芯の内側に挿入されたシャフト403の両端を安定かつ確実に支持することができる。
一対のシャフトペーパーガイド402、501のうち、一方のシャフトペーパーガイド501には、ダンパー機構503が設けられている。ダンパー機構503は、搬送経路における用紙201に対して接離する方向に揺動可能なダンパーシャフト504を備えている。ダンパーシャフト504は、搬送経路中であって用紙保持部202とヘッドユニット203との間に位置付けられている。
ダンパーシャフト504は、プリンタ100の幅方向を軸心方向とする、断面が円形の棒形状をなしている。ダンパーシャフト504の一端は、ダンパーアーム505の先端に取り付けられている。ダンパーアーム505は、一方のシャフトペーパーガイド501に連結された一端側を支点として、一方のシャフトペーパーガイド501がなす面に沿って回動可能に設けられている。ダンパーアーム505は、一端側を支点として回動することにより、他端側に設けられたダンパーシャフト504を搬送経路における用紙201に対して接離する方向に揺動させる。
ダンパー機構503は、ダンパーシャフト504が用紙201に当接する方向にダンパーアーム505を付勢する付勢部材(図示を省略する)を備えている。付勢部材は、たとえば、第1のスプリングと、第2のスプリング(いずれも図示を省略する)と、によって実現することができる。
第1のスプリングは、ダンパーシャフト504を図5における紙面上側から下側に圧縮される圧縮コイルバネによって実現することができる。また、第1のスプリングは、ダンパーアーム505が下側から上側に回動した場合に、当該ダンパーアーム505を上側から下側へ付勢する。
第2のスプリングは、ダンパーシャフト504を図5における紙面下側から上側に圧縮される圧縮コイルバネによって実現することができる。また、第2のスプリングは、ダンパーアーム505が上側から下側に回動した場合に、当該ダンパーアーム505を下側から上側へ付勢する。
用紙保持部202が保持する用紙201が、ロール状に巻回された状態で外周側となる面が記録面となるいわゆる外巻きの用紙である場合、当該用紙201は、搬送経路中において、ダンパーシャフト504に対して、図4および図5における紙面下側から用紙201に当接するように案内される。また、用紙保持部202が保持する用紙201が、ロール状に巻回された状態で内周側となる面が記録面となるいわゆる内巻きの用紙である場合、当該用紙201は、搬送経路において、ダンパーシャフト504に対して、図4および図5における紙面上側から用紙201に当接するように案内される。用紙201は、搬送経路において、用紙保持部202とヘッドユニット203との間でダンパーシャフト504に当接し、当接する位置において屈曲されるように案内される。
記録動作を開始するとき、記録動作をおこなっていない状態の用紙201にプラテン205の搬送力が加えられると、用紙保持部202においてロール状に巻回された状態の用紙201の自重による慣性力によって、用紙201はプラテン205と用紙保持部202との間で直線状に突っ張るように引っ張られる。すなわち、用紙保持部202においてロール状に巻回された状態の用紙201の自重により、停止した状態を維持しようとする慣性力が作用している状態の用紙201に対して、プラテン205による搬送力が加えられるため、用紙201に対して、瞬間的に、用紙保持部202側が停止しているにもかかわらずプラテン205側ほど排出口102に向かって搬送される力が加えられる。これにより、用紙201はプラテン205と用紙保持部202との間で直線状に突っ張るように引っ張られる。
ダンパー機構503は、ダンパーシャフト504が用紙201に当接する方向にダンパーアーム505を付勢する付勢部材を備えているため、用紙201が直線状に突っ張るように引っ張られると、当該用紙201に対してダンパーシャフト504を弾性的に当接させ、当該用紙201を屈曲させる方向に付勢する。これにより、外巻き用紙であるか内巻き用紙であるかにかかわらず、用紙201の突っ張りを緩衝し、用紙201にかかる衝撃(慣性力)をやわらげることができ、用紙201を精度よく搬送するとともに、用紙201の送り速度を一定にすることができる。
上記のリボンユニット206は、リボン支持軸207やリボン巻き取り軸208を支持する一対のリボンフレーム406(406a、406b)を備えている。リボンフレーム406(406a、406b)は、リボン支持軸207やリボン巻き取り軸208を、リボン支持軸207やリボン巻き取り軸208の軸心方向における両端位置において、リボン支持軸207やリボン巻き取り軸208が軸心周りに回動可能な状態で支持する。
プリンタ本体400は、プリンタ100が備える各部を駆動制御する電気系統部品を備えている。電気系統部品は、制御基板510、電源基板(図示を省略する)、インターフェイス基板(図示を省略する)、中継基板530、リボン基板540、各種のケーブルなどを含んでいる。
制御基板510は、シャフトペーパーガイド501の外側のボトムフレーム401に固定されたブラケット520に固定されて立設されている。制御基板510は、プリントヘッド204の通電制御、プラテン205を駆動するモータ507の駆動制御、リボン支持軸207、リボン巻き取り軸208を駆動するモータの駆動制御などをおこなうCPU、メモリなどを備えている。
制御基板510には、電源基板が接続されている。電源基板は、ヘッドユニット203の下方に配置されている。電源基板は、当該電源基板が備えるコネクタ602に接続されるケーブル(図示を省略する)を介して、制御基板510と接続されている。電源基板は、電源基板と制御基板510とを接続するケーブルを介して、制御基板510に電源を供給する。
インターフェイス基板は、コネクタ510aを介して制御基板510に接続されている。インターフェイス基板は、外部機器と接続されるインターフェイスコネクタ603を備えている。インターフェイスコネクタ603は、下側ハウジング101aに設けられた開口604を介して、ハウジング101aの背面側から外部に露出した状態で取り付けられている。
中継基板530は、ヘッドユニット203と用紙保持部202の間の左側部に設けられている。中継基板530は、ボトムフレーム401に固定されたブラケット407の上に固定されている。中継基板530は、図示を省略するケーブルを介して制御基板510に接続されている。
リボン基板540は、一方のリボンフレーム406aに取り付けられている。リボン基板540には、リボン支持軸207やリボン巻き取り軸208を駆動するモータ405や、リボン回転検出センサやリボンテンションセンサ(いずれも図示を省略する)などが接続されている。リボン基板540は、ケーブル506を介して中継基板530のコネクタ531に接続されている。
ケーブル506は、中継基板530とリボン基板540との間において、一方のリボンフレーム406aに設けられたケーブル支持用部材607に固定されている。ケーブル支持用部材607は、一方のリボンフレーム406aの下端から、プリンタ本体400に対するヘッドユニット203の回動中心軸上あるいは当該回動中心軸上の近傍となる位置に突出するように設けられている。
プリンタ本体400に対するヘッドユニット203の回動中心軸上あるいは当該回動中心軸上の近傍となる位置においてケーブル506を固定することにより、ヘッドユニット203の回動に起因してケーブル506が引っ張られたり擦れたりして損傷することを抑制することができる。ケーブル支持用部材607においては、ケーブル506のみにかかわらず、さらに、ヘッドユニット203に備えられるプリントヘッド204、用紙201の位置を検出するセンサなどの各種センサに対して給電し制御信号を出力する別のケーブルを固定してもよい。
リボン基板540は、制御基板510から供給される電源と制御基板510から出力される制御信号を、中継基板530を介して受け付けることによって、制御基板510によって駆動される。
ヘッドユニット203は、搬送経路中を搬送される用紙201の搬送方向に平行な方向(用紙201の長さ方向)を軸心方向とする軸(図示を省略する)を介して、プリンタ本体400に回動可能に連結されている。プリンタ本体400には、プリンタ本体400に対してヘッドユニット203を固定した状態で、当該ヘッドユニット203をロックするロック機構(図示を省略する)が設けられている。また、プリンタ本体400には、ロック機のロックを解除するロック解除レバー404が設けられている。ロック解除レバー404は、プリンタ本体400に対して回動可能に連結されている。
ロック解除レバー404は、プリンタ100の背面側から前面側へ向けて付勢されており、前面側に位置付けられている状態において、プリンタ本体400に対してヘッドユニット203を固定した状態でロックする。ロック機構のロックは、ロック解除レバー404をプリンタ100の前面側から背面側へ回動されることによって解除される。プリンタ100においては、下側ハウジング101aに対して上側ハウジング101bを回動させ、収容空間を外部に開放した状態において、プリンタ本体400、ヘッドユニット203、ロック解除レバー404などへの操作が可能になる。
ヘッドユニット203における一対のリボンフレーム406は、リボン支持軸207やリボン巻き取り軸208の両端を、リボン支持軸207やリボン巻き取り軸208を回転可能な状態で支持する。一対のリボンフレーム406は、所定厚さの金属製の板状部材を板金加工することによって一体に形成されている。一対のリボンフレーム406のうち、一方のリボンフレーム406aには、リボン巻き取り軸208を回転させるモータ405が設けられている。
ヘッドユニット203は、リボンフレーム406に固定された、連結用の脚部605を備えている。連結用の脚部605は、用紙201の長さ方向に沿って2箇所に設けられている。連結用の脚部605は、連結用の脚部605の先端において、ネジ606によりプリンタ本体400に対して連結されている。ヘッドユニット203は、2箇所に設けられたネジ606の軸心を通る仮想的な軸心を中心として、当該軸心周りに回動可能に設けられている。ヘッドユニット203は、2箇所に設けられたネジ606の軸心を通る仮想的な軸心を中心として回動することにより、プラテン205に対してプリントヘッド204を離間させる方向に変位する。
2箇所に設けられたネジ606の軸心を通る仮想的な軸心(ヘッドユニット203の回転軸心)の延長上の近傍には、ケーブル支持部を実現するケーブル支持用部材607の先端部が設けられている。ケーブル支持用部材607は、略棒形状をなし、板金加工することによって形成されるリボンフレーム406と一体に形成されている。ケーブル支持用部材607は、一方のリボンフレーム406aの下端から、下方へ延出している。ケーブル支持用部材607の先端部は、2箇所に設けられたネジ606の軸心を通る仮想的な軸心(ヘッドユニット203の回転軸心)の延長上、あるいは、当該延長線の近傍に位置付けられていればよい。
ケーブル支持用部材607の延出方向においてケーブル支持用部材607の先端部には、ケーブル支持用部材607の幅を部分的に小さくすることによって形成される凹部608が設けられている。凹部608は、2箇所に設けられたネジ606の軸心を通る仮想的な軸心の延長上の近傍に位置付けられている。
ケーブル506は、リボン基板に設けられたコネクタと嵌合するコネクタから、ケーブル支持用部材607の長さ方向に沿って凹部608に引き回され、凹部608の位置においてケーブル支持用部材607に固定され、凹部608から中継基板530へ引き回されている。ケーブル506は、たとえば、結束バンドによって凹部608に固定されている。この実施の形態においては、凹部608および凹部608を備えるケーブル支持用部材607によって、ケーブル支持部を実現することができる。
図7および図8は、ヘッドユニット203およびプリンタ本体400を示す説明図である。図7においては、図5におけるC−C断面を示している。図8においては、図7に断面を示したプリンタ本体400からヘッドユニット203を回動させた状態を示している。
図7および図8において、ヘッドユニット203は、プリントヘッド204とプラテン205とが対向する位置(図7を参照)と、プリントヘッド204がプラテン205から離間する位置(図8を参照)との間において回動可能とされている。2箇所に設けられたネジ606の軸心を通る仮想的な軸心を中心としてヘッドユニット203が回動すると、ケーブル506における先端部から凹部608に固定された部分までがヘッドユニット203に連れられて変位する。
ケーブル506において、先端部から凹部608に固定された部分は、リボンフレーム406に対する位置をほぼおなじ状態に維持したまま、ヘッドユニット203に連れられて変位する。これにより、ヘッドユニット203が回動してプリントヘッド204の下方を開放した状態においても、ヘッドユニット203が回動していない状態(プリント可能な状態)と同様に、ケーブル506が、リボンフレーム406aに沿った状態を維持することができる。
ケーブル506において、凹部608に固定された部分からヘッドユニット203の下方に設けられた制御基板へ引き回された部分は、ヘッドユニット203が回動した場合にも、大きく変位しない。これにより、ケーブル506において、凹部608に固定された部分から中継基板530へ引き回された部分のプリンタ本体110に対する位置をほぼおなじ状態に維持したままとすることができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100は、用紙経路を搬送される用紙に対して記録動作をおこなうプリントヘッド204を備えたヘッドユニット203と、一端がヘッドユニット203に設けられ、他端がプリンタ本体400に設けられて、プリントヘッド205の動作にかかる制御信号にかかる電源の少なくとも一方を供給するケーブル506と、を備えている。
そして、この実施の形態のプリンタ100は、ヘッドユニット203が、用紙の搬送方向に交差する方向における一端側においてプリンタ本体400に回動可能に連結されており、ケーブル506が、ヘッドユニット203から当該ヘッドユニット203の回動中心軸(2箇所に設けられたネジ606の軸心を通る仮想的な軸心)上の近傍の位置を経由してプリンタ本体400に引き回され、引き回される途中の位置が当該回動中心軸上の近傍に位置付けられていることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のプリンタ100によれば、ヘッドユニット203からプリンタ本体400に引き回されるケーブル506の途中の位置をヘッドユニット203の回動中心軸上の近傍の位置に位置付けることにより、ヘッドユニット203に対するケーブル506の位置を一定に維持することができる。
具体的には、ヘッドユニット203が回動してプリントヘッド205の下方を開放した状態においても、ヘッドユニット203が回動していない状態(プリント可能な状態)と同様に、ケーブル506が、ヘッドユニット203の回動中心側のリボンフレーム406aに沿った状態を維持することができる。
これにより、ヘッドユニット203の回動に際してケーブル506が無理に引っ張られたり、伸縮したりすることを抑制し、ヘッドユニット203の回動に起因してケーブル506に負荷がかかることを抑制することができる。また、ヘッドユニット203の回動に際してのケーブル506の伸縮を抑制することができるので、ヘッドユニット203の回動に際してケーブル506が周囲の部材に擦れることを抑制し、ヘッドユニット203の回動に起因してケーブル506が損傷することを抑制できる。
また、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100は、ヘッドユニット203が、用紙201の搬送方向に交差する方向(プリンタ100の幅方向)に沿って対向配置され、プリントヘッド204と用紙201との間に位置付けられるインクリボン(図示を省略する)を繰り出し自在かつ巻き取り自在に保持する軸部材としてのリボン支持軸207やリボン巻き取り軸208を支持する一対のリボンフレーム406を備え、一対のリボンフレーム406のうちヘッドユニット203の回動中心側のリボンフレーム406aに設けられて、当該ヘッドユニット203の回動中心軸上の近傍に位置付けられるケーブル支持部を実現するケーブル支持用部材607を備え、ケーブル506が、引き回される途中の位置が、ケーブル支持用部材607(ケーブル支持用部材607の先端部)に固定されていることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のプリンタ100によれば、ヘッドユニット203の回動にともなって変位するリボンフレーム406aに設けられたケーブル支持用部材607にケーブル506の一部を固定することにより、ケーブルの姿勢をヘッドユニット203の回動に追従させやすくして、ヘッドユニット203の回動に際してケーブル506が無理に引っ張られたり、伸縮したりすることを抑制し、ヘッドユニット203の回動に起因してケーブル506に負荷がかかることを抑制することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100は、ケーブル支持用部材607が、回動中心側のリボンフレーム406aに一体に設けられていることを特徴としている。この発明にかかる実施の形態のプリンタ100によれば、ケーブル支持用部材607をリボンフレーム406に一体に設けることにより、部品点数の低減、および、部品点数の低減にともなうプリンタ100の組み立て工数の低減を図ることができる。これにより、プリンタ100にかかる製造コストの低減を図ることができる。
以上のように、この発明にかかるプリンタは、可動部に接続されるケーブルを備えたプリンタに有用であり、特に、回動することによって可動する可動部に接続されるケーブルを備えたプリンタに適している。
100 プリンタ
203 ヘッドユニット
204 プリントヘッド
400 プリンタ本体
406、406a、406b リボンフレーム
506 ケーブル
607 ケーブル支持用部材
608 凹部
203 ヘッドユニット
204 プリントヘッド
400 プリンタ本体
406、406a、406b リボンフレーム
506 ケーブル
607 ケーブル支持用部材
608 凹部
Claims (3)
- 用紙経路を搬送される用紙に対して記録動作をおこなうプリントヘッドを備えたヘッドユニットと、
一端が前記ヘッドユニットに設けられ、他端がプリンタ本体に設けられて、当該プリントヘッドの動作にかかる制御信号にかかる電源の少なくとも一方を供給するケーブルと、
を備え、
前記ヘッドユニットは、前記用紙の搬送方向に交差する方向における一端側において前記プリンタ本体に回動可能に連結されており、
前記ケーブルは、前記ヘッドユニットから当該ヘッドユニットの回動中心軸上の位置を経由して前記プリンタ本体に引き回され、引き回される途中の位置が当該回動中心軸上の近傍に位置付けられていることを特徴とするプリンタ。 - 前記ヘッドユニットは、前記用紙の搬送方向に交差する方向に沿って対向配置され、前記プリントヘッドと前記用紙との間に位置付けられるインクリボンを繰り出し自在かつ巻き取り自在に保持する軸部材を支持する一対のリボンフレームを備え、
前記リボンフレームのうち前記ヘッドユニットの回動中心側のリボンフレームに設けられて当該ヘッドユニットの回動中心軸上に位置付けられるケーブル支持部を備え、
前記ケーブルは、引き回される途中の位置が前記ケーブル支持部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。 - 前記ケーブル支持部は、前記回動中心側のリボンフレームに一体に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014071556A JP2015193109A (ja) | 2014-03-31 | 2014-03-31 | プリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015193109A true JP2015193109A (ja) | 2015-11-05 |
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ID=54432637
Family Applications (1)
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JP2014071556A Pending JP2015193109A (ja) | 2014-03-31 | 2014-03-31 | プリンタ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015193109A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018153993A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | サトーホールディングス株式会社 | プリンタ |
-
2014
- 2014-03-31 JP JP2014071556A patent/JP2015193109A/ja active Pending
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JP2018153993A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | サトーホールディングス株式会社 | プリンタ |
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