JP2015192934A - 反応装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 分解組立が容易で、密封性も十分に確保することができる反応装置を提供する。
【解決手段】 カラム12の入口端から反応流体を導入して反応させ、出口端から反応生成物を導出する反応装置において、カラムの両端にOリング18を介して設けられる一対のカラムエンド13と、一方のカラムエンドとカラムとの間に入口側フィルタ保持部材14を介して挟持される入口側フィルタ部材15と、他方のカラムエンドとカラムとの間に出口側フィルタ保持部材16を介して挟持される出口側フィルタ部材17と、カラムの両端外周と各カラムエンドの外周とに設けられたフェルールフランジ12b,13bを突き合わせて締め付けるフェルールクランプ19とを備える。入口側カラムエンドに複数の反応流体導入管を接続し、出口側カラムエンドに温度センサ及び反応生成物導出管を接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、反応装置に関し、詳しくは、反応触媒を充填した金属製のカラムの一端から2種類の反応流体を導入してカラム内で反応させ、カラムの他端から反応生成物を導出する反応装置に関する。
水素化触媒を充填した金属製のカラムの一端(入口側)から原液(基質)と反応ガス(水素ガス)とを導入して水素化反応させ、カラムの他端(出口側)から反応生成物を導出する反応装置(水素化フローリアクタ)として、カラムの入口側や出口側にエンドフィッティング、ダブルフェラル部材、ヘッド及びコネクタを介して各配管を接続したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、充填剤を充填したカラムの入口側に、カラムの開口部を塞ぐカラム栓を挿入するとともに、カラムの入口側端部外周とカラム栓外周とにそれぞれ形成した一対のフランジをクランプにて締め付けた液体クロマトグラフ用カラムが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2010−112907号公報 特開2007−71730号公報
特許文献1に記載された反応装置は、各部材の結合にねじ結合を多用しているため、触媒の交換や内部の洗浄を行うための分解、組立が面倒であり、実験用の小型反応装置では大きな問題とはならないが、生産を前提とした大きさの反応装置の場合には、分解、組立の作業性が問題になることがある。また、特許文献2に記載された液体クロマトグラフ用カラムは、カラム開口部を塞ぐカラム栓をカラム内に挿入し、カラム栓の挿入部外周に設けたOリングで密封しているため、特許文献2に記載されているようなポリプロピレンなどの樹脂製のカラムには適用できても、金属製のカラムには適用が困難であった。すなわち、きれいに洗浄された金属カラムの内壁は滑りが非常に悪いため、外周にゴム製のOリングを装着したカラム栓を開口部から軸線方向に挿入することは極めて困難である。したがって、この場合も、液体クロマトグラフ用カラムに比べて大きな反応装置では、分解、組立が極めて面倒になる。
そこで本発明は、分解組立が容易で、密封性も十分に確保することができる反応装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の反応装置は、反応触媒を充填したカラムの入口端から複数の反応流体を導入してカラム内で反応させ、カラムの出口端から反応生成物を導出する反応装置において、前記カラムの両端に環状密封材を介してそれぞれ設けられる一対のカラムエンドと、一方のカラムエンドと前記カラムの入口端との間に入口側フィルタ保持部材を介して挟持される入口側フィルタ部材と、他方のカラムエンドと前記カラムの出口端との間に出口側フィルタ保持部材を介して挟持される出口側フィルタ部材と、前記カラムの両端外周と各カラムエンドの外周とにそれぞれ設けられたフェルールフランジを突き合わせて締め付け固着するフェルールクランプとを備え、前記カラムエンドには、中央部の第1雌ねじ孔と外周部の第2雌ねじ孔とが設けられ、入口側に配置された一方のカラムエンドには、各雌ねじ孔に反応流体導入管をそれぞれ接続し、出口側に配置された他方のカラムエンドには、第1雌ねじ孔に温度センサを挿入するとともに、第2雌ねじ孔に反応生成物導出管を接続したことを特徴としている。
さらに、本発明の反応装置は、前記フェルールフランジの外周部に、互いに係合してカラムとカラムエンドとの位置決めを行うための円環状の凹凸係合部が設けられていること、前記カラムエンドのカラム側面には、前記各フィルタ保持部材の厚さ方向の一半部が嵌入するフィルタ嵌合凹部が設けられるとともに、前記環状密封材は、前記フィルタ嵌合凹部から突出したフィルタ保持部材の厚さ方向の他半部の外周に装着されること、前記入口側フィルタ部材は、カラム内径より大きな外径を有する円盤状の複数のメッシュ材を積層して圧着した後、前記入口側フィルタ保持部材に圧入して入口側フィルタ部材と入口側フィルタ保持部材とを一体化させていることを特徴としている。
また、前記入口側フィルタ保持部材は、円盤状部材の中央部に前記第1雌ねじ孔に連通する開口部が設けられ、外周部のカラムエンド側には前記第2雌ねじ孔に連通する環状溝が設けられるとともに、該環状溝の底部には前記入口側フィルタ部材を介してカラム内に連通する複数の通孔が設けられていることを特徴としている。
さらに、前記出口側フィルタ部材は、カラム内径より大きな外径を有する円盤状の複数のメッシュ材を積層して圧着して形成され、前記出口側フィルタ保持部材は、前記出口側フィルタ部材の中央部に設けられた通孔に挿通される筒状凸部を中央部に有し、外周が前記第2雌ねじ孔に内接する出口内周側フィルタ保持部材と、内周が前記第2雌ねじ孔に外接する出口外周側フィルタ保持部材とを有し、前記出口側フィルタ部材は、前記通孔に前記筒状凸部を嵌入させた状態で内周側が前記出口内周側フィルタ保持部材に圧入され、外周側が前記出口外周側フィルタ保持部材に圧入され出口側フィルタ部材と出口側フィルタ保持部材とが一体化されていることを特徴としている。
本発明の反応装置によれば、カラムの両端に設けられるカラムエンドを、フェルール継手を応用した継手構造によって着脱可能に装着するので、カラムとカラムエンドとの組立及び分解を容易に行うことができる。これにより、カラム内の触媒の交換や清掃などの作業を容易に行うことができる。また、出口側に設けられるカラムエンドの第1雌ねじ孔から温度センサを挿入することにより、カラム内で進行中の反応温度を確実に測定することができる。また、温度センサを反応生成物導出管と同じ方向に配置できるので、カラム周囲をジャケットで覆う際の邪魔になることもなくなる。
さらに、カラムとカラムエンドとの位置決めをフェルールフランジの突き合わせ側外周部に設けた円環状の凹凸係合部によって行うことにより、内周側へのフィルタや環状密封材の配置を容易に行うことができる。また、反応流体を第1雌ねじ孔と第2雌ねじ孔とから別々にカラム内に導入するので、カラム導入前に反応が起きることによる不具合が生じることもない。さらに、フィルタ保持部材の厚さ方向の一半部をカラムエンドのカラム側面に設けたフィルタ嵌合凹部に嵌入させるとともに、フィルタ嵌合凹部から突出したフィルタ保持部材の厚さ方向の他半部の外周に環状密封材を装着することにより、フィルタ保持部材及び環状密封材を容易かつ確実にカラムエンドに装着して一体化した状態にすることができる。加えて、カラムとカラムエンドとの突き合わせ面に環状密封材装着溝を設けていないため、カラムやカラムエンドの清掃も容易に行うことができる。また、フィルタ保持部材の他半部を利用して取り外すことができるので、フィルタの交換なども容易に行うことができる。
本発明の反応装置の一形態例を示す断面図である。 同じく反応装置の分解斜視図である。 同じくカラムの入口側を示す要部の断面図である。 同じくカラムの出口側を示す要部の断面図である。
本形態例は、反応装置として、第1反応流体である原液(基質)と、第2流体である水素ガス(反応ガス)とを、粒度が数十μmの固体の水素化触媒を充填したカラム内に流通させるとともに、カラム内をあらかじめ設定された温度に保持することにより、原液と水素ガスとを反応させて原液の水素化処理を行う水素化フローリアクタを例示している。
この水素化リアクター11は、水素化触媒を充填するカラム12と、該カラム12の両端にそれぞれ設けられる一対のカラムエンド13,13と、入口側フィルタ保持部材14に保持された入口側フィルタ部材15及び出口側フィルタ保持部材16に保持された出口側フィルタ部材17と、カラム12とカラムエンド13,13との間を密封する環状密封材(Oリング)18,18と、カラム12とカラムエンド13,13とを固着するフェルールクランプ19,19とを備えている。
カラム12は、ステンレス鋼などの金属材料によって形成された管状のカラム本体部12aと、該カラム本体部12aの両端外周にそれぞれ設けられたフェルールフランジ12bとを有している。フェルールフランジ12bは、カラムエンド13に対向する端面(突き合わせ面)側が平面、反端面側が斜面で、フランジ外周側に比べてフランジ内周側が厚肉に形成されている。さらに、フェルールフランジ12bの外周部には、端面側を段状に凹ませた形状の凹状係合部12cが設けられている。
カラムエンド13は、厚肉円盤状の本体部13aと、該本体部13aのカラム装着側外周に設けられたフェルールフランジ13bと、カラム装着側面に設けられた円形のフィルタ嵌合凹部13cとを有している。フェルールフランジ13bは、前記カラム12のフェルールフランジ12bに対向する面(突き合わせ面)側が平面、反カラム側が斜面で、フランジ外周側に比べてフランジ内周側が厚肉に形成されている。さらに、フェルールフランジ13bの外周部には、突き合わせ面から前記凹状係合部12cに向けて突出した円環状の凸状係合部13dが円環状に設けられている。凹状係合部12c及び凸状係合部13dの寸法は、組立時に、凹状係合部12cの外周面と凸状係合部13dの内周面とが当接してカラム12の軸心とカラムエンド13の軸心とを合わせることができるように設定されている。
フィルタ嵌合凹部13cは、カラム12の内径より大きな内径を有しており、本体部13aからフェルールフランジ13bにわたる大きさに形成されている。さらに、カラムエンド13には、カラム軸線に一致する中央部に第1雌ねじ孔13eが設けられるとともに、外周部に第2雌ねじ孔13fが設けられている。
入口側フィルタ部材15及び出口側フィルタ部材17は、カラム12の内径より大きな直径を有する円盤状の複数のメッシュ材、例えばステンレス鋼製で10μm程度のメッシュのメッシュ材を積層して圧着することにより、厚みが1.7mm程度に形成されている。メッシュ材のメッシュは、カラム12内に充填する水素化触媒の性状に応じて設定すればよく、積層枚数も適宜に設定することができ、入口側と出口側とでメッシュや積層枚数が異なっていてもよい。
入口側フィルタ保持部材14は、入口側フィルタ部材15の直径より大きな直径で、かつ、カラムエンド13に設けられた前記フィルタ嵌合凹部13cに嵌入させたときに落下しない程度の嵌合力を得られる直径の円盤状の部材からなるものであって、カラムエンド13に取り付けたときにカラム側となる面には、入口側フィルタ部材15を保持するための円形のフィルタ保持凹部14aが設けられている。入口側フィルタ保持部材14の厚さ寸法は、厚さ方向の一半部をフィルタ嵌合凹部13cに嵌入させたときに、厚さ方向の他半部がカラム12側に突出するように設定されている。フィルタ嵌合凹部13cからの他半部の突出寸法は、該他半部の外周に前記Oリング18を装着可能で、かつ、Oリング18の断面の直径より小さな寸法に設定されている。
さらに、入口側フィルタ保持部材14の中央部には、カラムエンド13の第1雌ねじ孔13eに連通する通孔14bがカラム側が拡がった円錐形状で形成され、外周部には、第2雌ねじ孔13fに連通する環状溝14cが設けられるとともに、該環状溝14cの底部には、前記入口側フィルタ部材15を介してカラム12内に連通する複数の通孔14dが周方向に等間隔で設けられている。入口側フィルタ部材15が圧入された入口側フィルタ保持部材14は、フィルタ嵌合凹部13c内に圧入されることにより、入口側フィルタ部材15、入口側フィルタ保持部材14及びカラムエンド13が一体化した状態になる。また、原液が流入する部分の通孔14bの入口側フィルタ部材15側を大きく形成することにより、入口側フィルタ部材15の広い面積を使用することができ、原液中の不純物によって目詰まりが発生することを抑えることができる。
出口側フィルタ保持部材16は、前記出口側フィルタ部材17の中央部に設けられた通孔17aに挿通される筒状凸部21aを中央部に有し、外周が前記第2雌ねじ孔13fに内接する出口内周側フィルタ保持部材21と、内周が前記第2雌ねじ孔13fに外接し、外周が前記フィルタ嵌合凹部13cに嵌入するリング状の出口外周側フィルタ保持部材22とを有している。出口内周側フィルタ保持部材21と出口外周側フィルタ保持部材22との間には、第2雌ねじ孔13fに連通する環状通路16aが形成されており、前記筒状凸部21aの筒内の通孔21bは、第1雌ねじ孔13eに連通した状態になる。この通孔21bの内径は、反カラム側が大きく、カラム側が小さく形成されている。
出口側フィルタ部材17は、積層、圧着後に形成された中央部の通孔17aに、前記筒状凸部21aの先端部を嵌入させた状態で内周側が前記出口内周側フィルタ保持部材21に保持され、外周側が前記出口外周側フィルタ保持部材22に圧入されて出口側フィルタ保持部材16と出口側フィルタ部材17とが一体化した状態になる。
このようにして各フィルタ部材15,17を各フィルタ保持部材14,16に保持させた状態で、フィルタ部材15,17のカラム側とフィルタ保持部材14,16のカラム側とがそれぞれ面一になるように、各部の寸法が設定されている。また、各フィルタ保持部材14,16を、適度な柔軟性を有する材料、例えばフッ素樹脂で形成することにより、僅かな寸法誤差を吸収することができる。
環状密封材であるOリング18は、フィルタ嵌合凹部13c内に圧入された入口側フィルタ保持部材14の突出部14eの外周と出口側フィルタ保持部材16の突出部16bの外周とにそれぞれ装着されるもので、Oリング18の内径は、各突出部14e,16bの外径より僅かに小さく設定され、Oリング18の断面の直径は、各突出部14e,16bの突出高さよりも大きく設定されている。これにより、Oリング18は、各突出部14e,16bの外周に装着されたときに自身の弾性復元力によって突出部14e,16bの外周に保持された状態になり、カラム12の両端にカラムエンド13を圧接したときに、各突出部14e,16bがカラム端面に当接によって最適な状態に潰れた状態になり、適度な弾性復元力によってカラム12とカラムエンド13との間を確実に密封した状態にできる。
フェルールクランプ19は、基端が連結部材19aを介して回動可能に連結され、先端が開閉可能に形成された一対のクランプアーム19b,19bと、該クランプアーム19b,19bの先端同士を締結する締結部材19cとで形成されており、各クランプアーム19b,19bの内周には、カラム12のフェルールフランジ12bとカラムエンド13のフェルールフランジ13bとを突き合わせて締め付けるための断面台形状の締付溝19dがそれぞれ設けられている。
次に、水素化リアクター11の組立手順の一例を説明する。まず、入口側フィルタ部材15を保持した入口側フィルタ保持部材14を、入口側フィルタ部材15を手前に向けた状態で一方のカラムエンド13のフィルタ嵌合凹部13cに嵌入し、フィルタ嵌合凹部13cから突出した入口側フィルタ保持部材14の突出部14eの外周にOリング18を装着する。
同様に、出口側フィルタ部材17を保持した出口側フィルタ保持部材16を、出口側フィルタ部材17を手前に向けた状態で他方のカラムエンド13のフィルタ嵌合凹部13cに嵌入し、フィルタ嵌合凹部13cから突出した出口側フィルタ保持部材16の突出部16bの外周にOリング18を装着する。
次に、カラム12の一端に、出口側フィルタ保持部材16を装着したカラムエンド13を配置し、凹状係合部12cと凸状係合部13dとを凹凸係合させて位置決めを行い、クランプアーム19b,19bを開いた状態のフェルールクランプ19を、突き合わせた状態のフェルールフランジ12b,フェルールフランジ13bの外周に配置し、クランプアーム19b,19bを閉じて締結部材19cの蝶ナットを締め付けてフェルールクランプ19によってカラム12の出口端に出口側のカラムエンド13を固定する。このとき、凹状係合部12cの底面と凸状係合部13dの先端面とが当接する前あるいは当接と同時に、出口側フィルタ保持部材16の外周部がカラム12とカラムエンド13とに挟着され、出口側フィルタ部材17がカラム12の端面に密着してカラム12の開口を閉塞した状態になる。
そして、出口側のカラムエンド13の第1雌ねじ孔13e及び出口内周側フィルタ保持部材21の通孔21bを通して、先端に測温部を備えた棒状温度センサ31を所定長さ挿通して雄コネクタ31aによって固着する。さらに、第2雌ねじ孔13fに、反応生成物を導出するための反応生成物導出管32を雄コネクタ32aによって固定する。このとき、出口内周側フィルタ保持部材21の通孔21bの形状を、外側を大きく、内側を棒状温度センサ31の外径より僅かに小さく形成しておくことにより、棒状温度センサ31の挿入を容易に行えるとともに、小さく形成した内側部分で棒状温度センサ31の周囲を密封した状態にすることができる。
続いて、カラム12の入口側から水素化触媒を投入し、カラム内に充填する。このとき、カラム上端面には、ネジ部や通孔、溝などが設けられていないため、水素化触媒をすり切り一杯まで充填すればよく、溢れた触媒の除去も容易に行うことができる。触媒充填後、カラム12の入口側に、入口側フィルタ保持部材14を装着したカラムエンド13を配置し、出口側と同様に凹凸係合により位置決めした状態で、フェルールクランプ19によってフェルールフランジ12b,13bを締め付けてカラム12の入口端に入口側のカラムエンド13を固定する。このときも、カラム12とカラムエンド13との突き合わせ面が平面同士であることから、位置合わせも容易であり、締め付けも確実に行うことができ、出口側と同様に、入口側フィルタ部材15がカラム12の端面に密着した状態にすることにより、水素化触媒をカラム12内に確実に保持することができ、水素化触媒がカラムエンド13との隙間から漏れ出すことはない。
最後に、入口側のカラムエンド13の第1雌ねじ孔13eに、原液を導入する第1反応流体導入管33を雄コネクタ33aによって接続するとともに、第2雌ねじ孔13fに、水素ガスを導入する第2反応流体導入管34を雄コネクタ34aによって接続する。このとき、原液を導入する第1反応流体導入管33の先端は、入口側フィルタ保持部材14の通孔14bを挿通させて入口側フィルタ部材15の近傍まで挿入しておくことが好ましい。
これにより、水素化リアクター11の準備が完了する。さらに、カラム12の外周に恒温器を設置するなどの準備作業を行うことにより、原液の水素化処理を開始することができる。水素化処理中の原液は、第1反応流体導入管33から入口側フィルタ部材15の中央部を通過してカラム12内に流入し、水素ガスは、第2反応流体導入管34から入口側フィルタ保持部材14の環状溝14cに導入された後、複数の通孔14dから入口側フィルタ部材15の外周側から原液の周囲を囲むようにしてカラム12内に流入する。一方、カラム12内で生成した反応生成物(原液の水素化物)は、出口側フィルタ部材17を通って環状通路16aに流入し、第2雌ねじ孔13fから反応生成物導出管32に導出される。触媒の寿命が尽きたときなどは、逆の順序で分解して触媒交換を行えばよい。
このように、カラムエンド13の着脱をフェルールクランプ19によって容易に行うことができ、水素化リアクター11の組立、分解に工具を必要とせず、作業性を向上させることができる。また、カラム12とカラムエンド13との接合をフランジ外周のみで行っているので、フィルタの位置をカラム端面の最適な位置にすることができ、Oリング18も、平面同士の突き合わせ面間に配置できるので、確実な密封性が得られるとともに、Oリング18の着脱も容易に行うことができる。さらに、カラムエンド13に、入口側フィルタ保持部材14、入口側フィルタ部材15及びOリング18を一体化した状態にできるので、カラム12とカラムエンド13との組立、分解も円滑に行うことができる。さらに、カラム12の形状を単純化できるので、洗浄などの作業を容易に行うことができ、溝や小通孔がないので、これらに不純物が詰まったりすることもない。
また、原液と水素ガスとが入口側フィルタ保持部材14及び入口側フィルタ部材15を通過してから水素化触媒の中で混合する状態になるので、導入前の配管内で両者が混合して反応することによる流路の閉塞などを生じることがなく、所定温度の水素化触媒内で反応を開始するので、良好な反応状態が得られ、収率の向上も図ることができる。
さらに、カラムエンド13の中央部からカラム12の軸線方向に棒状温度センサ31を挿入できるので、温度測定を確実に行えるとともに、カラム12の周囲に枝管などを設ける必要がなく、カラム周囲への恒温器の装着も容易に行うことができ、温度制御も確実に行うことができる。また、各フィルタ部材15,17を、ステンレス鋼などの金属製のメッシュ材を積層圧着して形成し、各フィルタ保持部材でそれぞれ反カラム側から保持するので、カラム12の内径が大きくなっても、触媒の重量や送液圧力によってフィルタ部材が変形したり、破損したりすることがなくなる。さらに、フィルタ部材の直径をカラム12の内径より大きくしているので、反応実施中にフィルタ部材がカラム内に脱落することもない。また、フィルタ嵌合凹部から突出した部分を利用することで、フィルタ保持部材をカラムエンドから容易に取り外すことができるので、フィルタ部材の交換も容易に行うことができる。
なお、反応流体の種類は任意であり、3種類上にすることも可能で、カラムエンドに3個以上の雌ねじ孔を設けてもよい。また、凹凸係合部の向きは逆向きであってもよく、凹凸係合部を省略することもできる。さらに、カラム、カラムエンド、フェルールクランプは、耐食性などを考慮すると、金属、例えばステンレス鋼で形成することが好ましいが、カラムをガラスなどの透明材料で形成することも可能であり、フィルタ部材の材質も任意である。また、前記形態例では、カラムエンドを同一形状としているが、入口用、出口用に別形状のカラムエンドを使用してもよい。
11…水素化リアクター、12…カラム、12a…カラム本体部、12b…フェルールフランジ、12c…凹状係合部、13…カラムエンド、13a…本体部、13b…フェルールフランジ、13c…フィルタ嵌合凹部、13d…凸状係合部、13e…第1雌ねじ孔、13f…第2雌ねじ孔、14…入口側フィルタ保持部材、14a…フィルタ保持凹部、14b…通孔、14c…環状溝、14d…通孔、14e…突出部、15…入口側フィルタ部材、16…出口側フィルタ保持部材、16a…環状通路、16b…突出部、17…出口側フィルタ部材、17a…通孔、18…Oリング、19…フェルールクランプ、19a…連結部材、19b…クランプアーム、19c…締結部材、19d…締付溝、21…出口内周側フィルタ保持部材、21a…筒状凸部、21b…通孔、22…出口外周側フィルタ保持部材、31…棒状温度センサ、32…反応生成物導出管、33…第1反応流体導入管、34…第2反応流体導入管、31a〜34a…雄コネクタ

Claims (6)

  1. 反応触媒を充填したカラムの入口端から複数の反応流体を導入してカラム内で反応させ、カラムの出口端から反応生成物を導出する反応装置において、前記カラムの両端に環状密封材を介してそれぞれ設けられる一対のカラムエンドと、一方のカラムエンドと前記カラムの入口端との間に入口側フィルタ保持部材を介して挟持される入口側フィルタ部材と、他方のカラムエンドと前記カラムの出口端との間に出口側フィルタ保持部材を介して挟持される出口側フィルタ部材と、前記カラムの両端外周と各カラムエンドの外周とにそれぞれ設けられたフェルールフランジを突き合わせて締め付け固着するフェルールクランプとを備え、前記カラムエンドには、中央部の第1雌ねじ孔と外周部の第2雌ねじ孔とが設けられ、入口側に配置された一方のカラムエンドには、各雌ねじ孔に反応流体導入管をそれぞれ接続し、出口側に配置された他方のカラムエンドには、第1雌ねじ孔に温度センサを挿入するとともに、第2雌ねじ孔に反応生成物導出管を接続したことを特徴とする反応装置。
  2. 前記フェルールフランジの外周部に、互いに係合してカラムとカラムエンドとの位置決めを行うための円環状の凹凸係合部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の反応装置。
  3. 前記カラムエンドのカラム側面には、前記各フィルタ保持部材の厚さ方向の一半部が嵌入するフィルタ嵌合凹部が設けられるとともに、前記環状密封材は、前記フィルタ嵌合凹部から突出したフィルタ保持部材の厚さ方向の他半部の外周に装着されることを特徴とする請求項1又は2記載の反応装置。
  4. 前記入口側フィルタ部材は、カラム内径より大きな外径を有する円盤状の複数のメッシュ材を積層して圧着した後、前記入口側フィルタ保持部材に圧入して入口側フィルタ部材と入口側フィルタ保持部材とを一体化させていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の反応装置。
  5. 前記入口側フィルタ保持部材は、円盤状部材の中央部に前記第1雌ねじ孔に連通する開口部が設けられ、外周部のカラムエンド側には前記第2雌ねじ孔に連通する環状溝が設けられるとともに、該環状溝の底部には前記入口側フィルタ部材を介してカラム内に連通する複数の通孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の反応装置。
  6. 前記出口側フィルタ部材は、カラム内径より大きな外径を有する円盤状の複数のメッシュ材を積層して圧着して形成され、前記出口側フィルタ保持部材は、前記出口側フィルタ部材の中央部に設けられた通孔に挿通される筒状凸部を中央部に有し、外周が前記第2雌ねじ孔に内接する出口内周側フィルタ保持部材と、内周が前記第2雌ねじ孔に外接する出口外周側フィルタ保持部材とを有し、前記出口側フィルタ部材は、前記通孔に前記筒状凸部を嵌入させた状態で内周側が前記出口内周側フィルタ保持部材に圧入され、外周側が前記出口外周側フィルタ保持部材に圧入され出口側フィルタ部材と出口側フィルタ保持部材とが一体化されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の反応装置。
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