JP2015192838A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】それぞれが棒状に形成された複数の揮散体を安定的に立て掛けた状態に支持可能で、かつ揮散体の使用後期における良好な揮散性の確保が可能な容器を提供すること。【解決手段】それぞれが棒状に形成された複数の揮散体(10)を支持するための容器(20)であって、複数の揮散体(10)の各下端部を受ける受け部(30)と、複数の揮散体(10)の中間部位をその周囲から包囲する包囲部(42)と、受け部(30)と包囲部(42)とを接続する側壁部(50)と、を有し、側壁部(50)は、奥行方向に開口するとともに包囲部(42)の内側に形成される包囲空間とつながる揮散用空間(51)を幅方向の両側から取り囲む形状を有し、包囲部(42)の奥行方向の寸法及び側壁部(50)の奥行方向の寸法が、受け部(30)のそれよりも小さく、かつ包囲部(42)と受け部(30)との距離が受け部(30)の奥行方向の寸法よりも大きいこと。【選択図】図1

Description

本発明は、芳香剤、消臭剤、忌避剤、除菌剤等の揮散剤を含む棒状の揮散体を支持する容器に関する。
従来、芳香剤等の揮散剤を含む揮散体が知られている。例えば、特許文献1には、嗅覚活性組成物と、この嗅覚活性組成物を保持可能な棒状の構造構成要素と、を有する揮散体が開示されている。この揮散体に含まれる嗅覚活性組成物は、構造構成要素の表面全体から揮散する。
特表2013−526906号公報
上記特許文献1に記載されるような棒状の揮散体は、意匠性の観点から、複数本が容器に立て掛けられた状態、より具体的には、当該揮散体の上部が容器から上方に突出するように当該容器に支持された状態で使用されることが求められている。このようなニーズに応える容器として、例えば、上方に開口する有底筒状のものが考えられる。
この容器に棒状の揮散体を立て掛けた状態で使用し続けた場合、構造構成要素の中に含浸している嗅覚活性組成物が重力の影響により構造構成要素の下部に移動するため、使用後期においては、主に構造構成要素の下部から嗅覚活性組成物が揮散する。この使用後期においても嗅覚活性組成物の良好な揮散性を維持するには、容器の筒状の側壁部の高さ方向の寸法をできるだけ小さくする必要がある。しかしながら、前記側壁部の高さ方向の寸法を小さくすると、棒状の長い揮散体を安定的に支持することができない。
本発明は、それぞれが棒状に形成された複数の揮散体を安定的に立て掛けた状態に支持可能で、かつ揮散体の使用後期における良好な揮散性の確保が可能な容器を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、それぞれが棒状に形成された複数の揮散体を支持するための容器であって、前記複数の揮散体のそれぞれの下端部を受ける受け部と、前記複数の揮散体の前記下端部よりも上側の中間部位をその周囲からまとめて包囲する包囲部と、前記受け部と前記包囲部とを接続する側壁部と、を有し、前記側壁部は、前記受け部と前記包囲部とを結ぶ高さ方向と直交する奥行方向に開口するとともに前記包囲部の内側に形成される包囲空間とつながる揮散用空間を前記高さ方向及び前記奥行方向の双方と直交する幅方向の両側から取り囲む形状を有し、前記包囲部の前記奥行方向の寸法及び前記側壁部の前記奥行方向の寸法が、前記受け部のそれよりも小さく、かつ前記包囲部と前記受け部との距離が前記受け部の前記奥行方向の寸法よりも大きい容器を提供する。
本容器では、受け部が各揮散体の下端部を支持し、包囲部の内周面が揮散体の中間部位をまとめて支持するので、包囲部と受け部との距離を大きくすることによって棒状の各揮散体の上部が包囲部から上方に突出する姿勢でこれら揮散体を安定的に支持することができ、しかも、側壁部が奥行方向に開口する揮散用空間を取り囲む形状を有しているので、包囲部と受け部との距離を大きくしたとしても揮散体の使用後期における揮散性が良好に確保される。すなわち、本容器では、包囲部と受け部との距離を大きくすることによる長い揮散体の安定的な支持と、当該揮散体の使用後期の良好な揮散性の確保とを両立することができる。
さらに、包囲部の奥行方向の寸法及び側壁部の奥行方向の寸法が、受け部のそれよりも小さく、かつ包囲部と受け部との距離が受け部の奥行方向の寸法よりも大きいので、容器の奥行方向の占有面積を小さくしながら当該容器の転倒を抑制することができる。具体的に、包囲部と受け部との距離が受け部の奥行方向の寸法よりも大きい場合、容器の奥行方向の占有面積を小さくしながら比較的長い形状の揮散体を安定的に支持可能な一方で、特に包囲部に対して奥行方向の外力が作用したときに当該容器が転倒しやすくなる。これに対し、本容器では、包囲部の奥行方向の寸法及び側壁部の奥行方向の寸法が受け部のそれよりも小さいので、包囲部の奥行方向の寸法及び側壁部の奥行方向の寸法が受け部のそれと同じかあるいはそれよりも大きい場合に比べ、当該容器の重心がより下方(受け部寄り)に位置する。よって、容器に対して奥行方向の外力が作用したときの当該容器の転倒が抑制される。
この場合において、前記包囲部から上方に向かって延びて前記揮散体の前記包囲部内への挿入を案内する案内部をさらに有し、この案内部は、前記包囲部の前記奥行方向の内側に収まるとともに前記包囲部から上方に向かうにしたがって前記幅方向の外側に向かって広がる形状を有することが好ましい。
このようにすれば、容器に対して奥行方向の外力が作用したときの容器の転倒のしにくさを維持しつつ、揮散体の包囲部内への挿入容易性を向上させることができる。具体的に、案内部は、包囲部から上方に向かって延びるものの、包囲部の前記奥行方向の内側に収まる形状を有するので、当該案内部を設けることによる容器の重心の位置の上昇が抑制される。そして、案内部は、包囲部から上方に向かうにしたがって前記幅方向の外側に向かって広がる形状を有するので、この案内部の内面に揮散体を沿わせながら当該揮散体を前記包囲空間内に挿入することにより、容易に揮散体を容器に立て掛けることができる。
また、本発明において、前記包囲部は、前記奥行方向に互いに対向する一対の対向部を有し、各対向部の前記高さ方向の寸法は、各対向部の前記奥行方向の寸法よりも大きく形成されていることが好ましい。
このようにすれば、包囲部における一対の対向部の強度を確保しつつ揮散体をより傾斜した姿勢に支持することによって揮散性を向上させることができる。具体的に、包囲部の奥行方向の寸法を小さくするほど当該容器は転倒しにくくなるものの、その分包囲部の内側に形成される包囲空間が小さくなるので、棒状の揮散体が傾斜した姿勢に支持されにくくなる。一方、包囲空間を大きくすることにより揮散体をより傾斜した姿勢に支持することが可能となるが、その分各対向部の奥行方向の寸法(厚み)が小さくなるので、当該対向部の強度が低下する。本発明では、各対向部の高さ方向の寸法が各対向部の奥行方向の寸法よりも大きく形成されているので、前記高さ方向の寸法が確保されることによって各対向部の強度が確保され、しかも、対向部間の距離(包囲空間の奥行方向の寸法)が大きくなる分、揮散体をより傾斜した姿勢に支持することが可能となる。
また、本発明において、前記受け部は、前記揮散体の下端部を下方から受ける受け面と、前記受け面の外縁から起立するとともに前記揮散体の下端部を前記受け面上に位置させるように当該下端部に対して外側から当接する当接面と、を有し、前記受け面は、前記揮散体の下端部を前記当接面に向かって案内するようにその中央側が外周側に対して上方に隆起する隆起面を有することが好ましい。
このようにすれば、包囲部内に複数の揮散体が挿入された際、各揮散体の下端部は、隆起面に沿いながら当接面に向かうような案内を受けるので、各揮散体は、その下端部が側方から当接面に支持され、かつその中間部位が包囲部の内周面に支持されるように傾斜した姿勢、すなわち各揮散体の上端部が外向きに広がる傾斜姿勢で支持されやすくなる。
具体的に、前記隆起面は、中央面と、この中央面から前記当接面に向かって下方に傾斜する傾斜面と、を有し、前記中央面は、外向きに凸となるとともに前記傾斜面に滑らかにつながるように湾曲する湾曲面を有することが好ましい。
このようにすれば、包囲部内に複数の揮散体が挿入された際、各揮散体の下端部は、湾曲面により滑らかに傾斜面に向かうように案内された後、当該傾斜面に沿いながら当接面に向かうような誘導を受ける。よって、前記下端部がよりスムーズに当接面に向かって案内される。
この場合において、前記受け面は、前記隆起面と前記当接面との間に介在して前記揮散体の下端部を下方から支持する環状の支持面を有することが好ましい。
このようにすれば、揮散体の下端部が下方から支持面に支持されるとともに側方から当接面に支持され、かつ揮散体の中間部位が包囲部の内周面に支持されるので、揮散体の傾斜姿勢が安定する。
さらにこの場合において、前記支持面の外側の縁部及び前記支持面の内側の縁部のうち互いに対向する部位同士の間の寸法は、前記揮散体の下端部の外径よりも大きく設定されていることが好ましい。
このようにすれば、揮散体の下端部が支持面による下方からの支持を受けやすくなるので、揮散体の傾斜姿勢がより安定する。
また、本発明において、前記傾斜面は、前記揮散体の下端部が下方から前記支持面に支持されるとともに側方から前記当接面に支持され、かつ前記揮散体の中間部位が前記包囲部の内周面に支持されるように傾斜した姿勢の前記揮散体から離間する形状を有することが好ましい。
このようにすれば、各揮散体の上端部の外側への広がりを制限することなく、各揮散体が支持面、当接面及び包囲部の内周面の3点により安定的に支持される。
以上のように、本発明によれば、それぞれが棒状に形成された複数の揮散体を立て掛けた状態に支持可能で、かつ揮散体の使用後期における良好な揮散性の確保が可能な容器を提供することができる。
本発明の第一実施形態の容器の斜視図である。 図1に示す容器の平面図である。 図2に示すIII−III線での断面図である。 図2に示すIV−IV線での断面図である。 本発明の第二実施形態の容器の斜視図である。 図5に示す容器の平面図である。 図6に示すVII−VII線での断面図である。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態の容器20について、図1〜図4を参照しながら説明する。なお、以下の説明における高さ方向は、図1、図3及び図4の上下方向を指し、幅方向は、図3の左右方向を指し、奥行方向は、図4の左右方向を指す。
本実施形態の容器20は、図1に示されるように、複数の棒状の揮散体10を立て掛けた状態で支持するものである。この容器20は、樹脂とこの樹脂よりも大きな比重を有する鉱物質粉末との混合材料により形成されている。前記樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS、ポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。この樹脂の比重は、0.8〜1.5程度であるのが望ましい。前記鉱物質粉末としては、前記樹脂よりも大きな比重を有するものであればよく、例えば陶器粉、金属粉、ガラス繊維が挙げられる。この鉱物質粉末の比重は、2.0〜12.0程度であるのが望ましく、特に、陶器粉の比重は、2.0〜5.0程度が望ましい。本実施形態では、容器20の比重が1.5よりも大きくなるように前記樹脂と前記鉱物質粉末の混合比が設定されている。
各揮散体10は、一方向に長い円柱状に形成されている。具体的に、揮散体10は、揮散剤と、この揮散剤を保持する円柱状の芯材12とを有する。前記揮散剤として、芳香剤、消臭剤、忌避剤、除菌剤等が挙げられる。芯材12は、紙が多層状となるように巻回され、当該紙の縁部が水溶性の接着剤で接着されることにより形成されている。この芯材12に揮散剤が含浸することにより揮散体10が形成される。揮散剤は、芯材12の表面全体から揮散する。
容器20は、受け部30と、受け部30の上方に設けられた包囲部42と、包囲部42の上部に接続された案内部46と、受け部30と包囲部42とを接続する側壁部50と、を有している。
受け部30は、容器20の底部を構成し、各揮散体10の下端部10aを受け入れる凹部32を有する。凹部32は、各揮散体10の下端部10aを下方から受ける円形の受け面33と、受け面33の外縁から上方に向かって延びる起立部34と、を有する。図3及び図4に示されるように、起立部34の内周面は、揮散体10の下端部10aを受け面33上に位置させるように当該下端部10aに対して外側から当接する当接面34aを構成する。この当接面34aは、複数の揮散体10の下端部10aをまとめて取り囲むことが可能な大きさに設定されている。起立部34の外周面34bは、受け面33から径方向に離間するにしたがって下方に傾斜する形状を有する。
包囲部42は、複数の揮散体10の各下端部10aよりも上側の中間部位10bをその周囲からまとめて包囲する。本実施形態では、包囲部42は、円筒状に形成されている。図2に示されるように、包囲部42の内周面42aの直径は、起立部34の当接面34aの直径よりも大きく設定されている。包囲部42は、当該包囲部42の中心軸と起立部34の中心軸とが一致するように受け部30の上方に配置されている。図4に示されるように、包囲部42と受け部30との距離は、受け部30の奥行方向の寸法よりも大きく形成されている。なお、包囲部42の内周面42aは、下方に向かうにしたがってわずかに内側に向かうように傾斜している。
包囲部42は、奥行方向に互いに対向する一対の対向部44を有する。図2及び図4に示されるように、各対向部44間の寸法(包囲部42の奥行方向の寸法)は、受け部30の奥行方向の寸法よりも小さく形成されている。図4に示されるように、各対向部44の高さ方向の寸法は、当該対向部44の奥行方向の寸法(厚み)よりも大きく設定されている。
案内部46は、包囲部42の上端から上方に向かって延びるともに幅方向の外向きに向かって広がる形状を有する。図4に示されるように、案内部46の奥行寸法は、包囲部42のそれよりも小さく形成されている。案内部46の内面46aは、包囲部42の内周面42aと滑らかにつながっている。
側壁部50は、受け部30と包囲部42とを接続する形状を有する。この側壁部50は、奥行方向に開口するとともに包囲部42の内側に形成される包囲空間43につながる揮散用空間51を幅方向の両側から取り囲む形状を有する。側壁部50は、幅方向の外向きに凸となるように湾曲する形状を有する。側壁部50の内側面は、受け部30の上面と滑らかにつながっている。図2及び図4に示されるように、側壁部50の奥行方向の寸法は、受け部30のそれよりも小さく形成されている。
本実施形態の容器20に揮散体10を立て掛けるときは、揮散体10の下端部10aを案内部46の内面46aに沿わせつつ当該下端部10aが包囲空間43内に至るように挿入する。そして、そのまま揮散体10を挿入し続けることにより、揮散体10の下端部10aが凹部32内に収まり、揮散体10の中間部位10bが包囲部42の内周面42aに支持されるので、この揮散体10は、容器20に対して傾斜するとともにその上部が容器20から上方に突出する状態で当該容器20に支持される。
以上説明したように、本実施形態の容器20では、受け部30が各揮散体10の下端部10aを支持し、包囲部42の内周面42aが揮散体10の中間部位10bをまとめて支持するので、包囲部42と受け部30との距離(高さ方向の寸法)を大きくすることによって棒状の各揮散体10の上部が包囲部42から上方に突出する姿勢でこれら揮散体10を安定的に支持することができる。
この状態で複数の揮散体10が使用され続けると、芯材12の中に含浸している揮散剤が重力の影響により芯材12の下部に移動する。このため、揮散体10の使用後期においては、主に芯材12の下部から揮散剤が揮散する。本容器20の側壁部50は、奥行方向に開口する揮散用空間51を幅方向の両側から取り囲む形状を有しているので、包囲部42と受け部30との距離を大きくしたとしても揮散体10の使用後期における揮散性が良好に確保される。すなわち、本容器20では、包囲部42と受け部30との距離を大きくすることによる長い形状の揮散体10の安定的な支持と、当該揮散体10の使用後期の良好な揮散性の確保とを両立することができる。
さらに、包囲部42の奥行方向の寸法及び側壁部50の奥行方向の寸法が、受け部30のそれよりも小さく、かつ包囲部42と受け部30との距離が受け部30の奥行方向の寸法よりも大きいので、容器20の奥行方向の占有面積を小さくしながら当該容器20の転倒を抑制することができる。具体的に、包囲部42と受け部30との距離が受け部30の奥行方向の寸法よりも大きい場合、容器20の奥行方向の占有面積を小さくしながら比較的長い棒状の揮散体10を安定的に支持可能な一方で、特に包囲部42に対して奥行方向の外力が作用したときに当該容器20が転倒しやすくなる。これに対し、本容器20では、包囲部42の奥行方向の寸法及び側壁部50の奥行方向の寸法が受け部のそれよりも小さので、包囲部42の奥行方向の寸法及び側壁部50の奥行方向の寸法が受け部30のそれと同じかあるいはそれよりも大きい場合に比べ、当該容器20の重心がより下方(受け部30寄り)に位置する。よって、本容器20では、奥行方向について小さな占有面積で比較的長い棒状の揮散体10を安定的に支持することと、容器20に対して奥行方向の外力が作用したときの当該容器20の転倒の抑制との双方を同時に達成することができる。
加えて、本実施形態では、容器20が樹脂とこの樹脂よりも大きな比重を有する鉱物質粉末との混合材料により形成されているので、容器20が樹脂のみによって形成される場合に比べて当該容器20が重くなる。このため、容器20に対して外力が作用したときの当該容器20の転倒がさらに抑制される。
また、本実施形態では、案内部46は、包囲部42の奥行方向の内側に収まるとともに包囲部42から上方に向かうにしたがって幅方向の外側に向かって広がる形状を有するので、容器20に対して奥行方向の外力が作用したときの容器20の転倒のしにくさを維持しつつ、揮散体10の包囲部42内への挿入容易性を向上させることができる。具体的に、案内部46は、包囲部42から上方に向かって延びるものの、包囲部42の奥行方向の内側に収まる形状を有するので、当該案内部46を設けることによる容器20の重心の位置の上昇が抑制される。そして、案内部46は、包囲部42から上方に向かうにしたがって幅方向の外側に向かって広がる形状を有するので、この案内部46の内面46aに揮散体10を沿わせながら当該揮散体10を包囲空間43に挿入することにより、容易に揮散体10を容器20に立て掛けることができる。
さらに、本実施形態では、各対向部44の高さ方向の寸法は、各対向部44の奥行方向の寸法よりも大きく形成されているので、各対向部44の強度を確保しつつ揮散体10をより傾斜した姿勢に支持することによって揮散性を向上させることができる。具体的に、包囲部42の奥行方向の寸法を小さくするほど当該容器20は転倒しにくくなるものの、その分包囲部42の内側に形成される包囲空間43が小さくなるので、棒状の揮散体10が傾斜した姿勢に支持されにくくなる。一方、包囲空間43を大きくすることにより揮散体10をより傾斜した姿勢に支持することが可能となるが、その分各対向部44の奥行方向の寸法(厚み)が小さくなるので、当該対向部44の強度が低下する。本実施形態では、各対向部44の高さ方向の寸法が各対向部44の奥行方向の寸法よりも大きく形成されているので、高さ方向の寸法が確保されることによって各対向部44の強度が確保され、しかも、対向部44間の距離(包囲空間43の奥行方向の寸法)が大きくなる分揮散体10をより傾斜した姿勢に支持することが可能となる。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態の容器20について、図5〜図7を参照しながら説明する。なお、第二実施形態では、第一実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第一実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は省略する。
容器20に支持される揮散体10は、その下端部10aが当接面34aに当接し、かつ当該下端部10aの当接部34aへの当接方向と反対方向にその中間部位10bが包囲部42の内周面42aに当接するように傾斜する最大傾斜姿勢のときに、その上端部が最も外側に広がる。揮散性の観点から、複数の揮散体10がそれぞれ前記最大傾斜姿勢で支持されること、すなわち各揮散体10の上端部が放射状に広がる姿勢で支持されることが好ましい。
ここで、第一実施形態の容器20では、前記下端部10aと受け面33との間に生じる摩擦の影響により、前記下端部10aが当接面34aに接触しない姿勢、すなわち、前記下端部10aが当接面34aよりも内側で受け面33に接触し、かつ揮散体10の中間部位10bが包囲部42の内周面42aに接触した傾斜姿勢で支持される場合がある。この場合、揮散体10が前記最大傾斜姿勢で支持される場合に比べて当該揮散体10の上端部の外側への広がりが小さくなる。本実施形態の容器20は、前記下端部10aをより確実に当接面34aに当接させることにより高い揮散性を確保するものである。
本実施形態では、受け面33の形状が第一実施形態のそれと異なる。具体的に、受け面33は、隆起面33aと、隆起面33aと当接面34aとの間に介在する支持面33dと、を有する。
隆起面33aは、揮散体10の下端部10aを当接面34a向かって案内するようにその中央側が外周側に対して上方に隆起する形状を有する。具体的に、隆起面33aは、中央面33bと、この中央面33bから当接面34aに向かって下方に傾斜する円すい台状の傾斜面33cと、を有する。
中央面33bは、平坦な円形の頂面33eと、この頂面33eから傾斜面33cに滑らかにつながるように湾曲する湾曲面33fと、を有する。頂面33eの支持面33dからの高さは、当接面34aの上端のそれよりも小さく設定されている。湾曲面33fは、頂面33eの外縁につながっており、外向きに凸となるように湾曲する形状を有している。
支持面33dは、揮散体10の下端部10aを下方から支持する環状に形成されている。本実施形態では、支持面33dは、平坦な円環状に形成されている。支持面33dの外側の縁部は、当接面34aの下端につながっており、支持面33dの内側の縁部は、傾斜面33cの下端につながっている。本実施形態では、支持面33dと傾斜面33cとの境界は、内向きに凸となるように湾曲している。図7に示されるように、支持面33dの外側の縁部及び支持面33dの内側の縁部のうち互いに対向する部位同士の間の寸法Lは、揮散体10の下端部10aの外径よりも大きく設定されている。
図7に示されるように、傾斜面33cは、揮散体10の下端部10aが下方から支持面33dに支持されるとともに側方から当接面34aに支持され、かつ揮散体10の中間部位10bが包囲部42の内周面42aに支持されるように傾斜した姿勢の揮散体10から離間する形状を有する。具体的に、傾斜面33cの支持面33dに対する傾きは、支持面33d、当接面34a及び包囲部42の内周面42aの3点で支持された姿勢の揮散体10の支持面33dに対する傾きよりも小さく設定されている。
本実施形態の容器20では、包囲部42内に複数の揮散体10が挿入された際、各揮散体10の下端部10aは、隆起面33aに沿いながら当接面34aに向かうような案内を受けるので、各揮散体10は、その下端部10aが側方から当接面34aに支持され、かつその中間部位10bが包囲部42の内周面42aに支持されるように傾斜した姿勢、すなわち各揮散体10の上端部が外向きに広がる傾斜姿勢で支持されやすくなる。
また、上記実施形態では、中央面33bは、外向きに凸となるとともに傾斜面33cに滑らかにつながるように湾曲する湾曲面33fを有するので、揮散体10の下端部10aは、湾曲面33fにより滑らかに傾斜面33cに向かうように案内された後、当該傾斜面33cに沿いながら当接面34aに向かうような誘導を受ける。よって、前記下端部10aがよりスムーズに当接面34aに向かって案内される。
また、上記実施形態では、受け面33は、前記下端部10aを下方から支持する環状の支持面33dを有するので、前記下端部10aは、下方から支持面33dに支持されるとともに側方から当接面34aに支持され、かつ揮散体10の中間部位10bは、包囲部42の内周面42aに支持される。すなわち、揮散体10が支持面33d、当接面34a及び包囲部42の内周面42aの3点で支持されるので、揮散体10の傾斜姿勢が安定する。
また、上記実施形態では、支持面33dの前記寸法Lが揮散体10の下端部10aの外径よりも大きく設定されているので、前記端部10aが支持面33dに接触しやすく(支持面33dによる下方からの支持を受けやすく)なる。よって、揮散体10の傾斜姿勢がより安定する。
また、上記実施形態では、傾斜面33cは、前記3点で支持された姿勢の揮散体10から離間する形状を有するので、各揮散体10の上端部の外側への広がりを制限することなく、各揮散体10が前記3点により安定的に支持される。
なお、今回開示された上記実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記各実施形態では、包囲部42の中心軸と起立部34の中心軸とが一致するように包囲部42が受け部30の上方に配置された例が示されたが、奥行方向について包囲部42が受け部30の内側に収まるのであれば、包囲部42は、その中心軸が起立部34の中心軸から奥行方向及び幅方向の少なくとも一方に偏倚した位置に配置されてもよい。
また、上記各実施形態では、側壁部50が幅方向の外側に凸となるように湾曲する形状を有する例が示されたが、側壁部50は、幅方向の内側に凸となるように湾曲する形状であってもよい。
また、上記第二実施形態では、湾曲面33fから傾斜面33cの下端部に向かって周方向に間欠的に並ぶ複数の螺旋状の溝が形成されてもよい。各溝は、揮散体10の下端部10aを受け入れ可能な形状に形成される。このようにすれば、各揮散体10の下端部10aが各溝に沿いながら当接面34aに当接するような誘導を受けるので、複数の揮散体10の上端部がより確実に放射状に広がる姿勢で支持される。
10 揮散体
20 容器
30 受け部
32 凹部
33 受け面
33a 隆起面
33b 中央面
33c 傾斜面
33d 支持面
33e 頂面
33f 湾曲面
34 起立部
34a 当接面
42 包囲部
43 包囲空間
44 対向部
46 案内部
50 側壁部
51 揮散用空間

Claims (8)

  1. それぞれが棒状に形成された複数の揮散体を支持するための容器であって、
    前記複数の揮散体のそれぞれの下端部を受ける受け部と、
    前記複数の揮散体の前記下端部よりも上側の中間部位をその周囲からまとめて包囲する包囲部と、
    前記受け部と前記包囲部とを接続する側壁部と、を有し、
    前記側壁部は、前記受け部と前記包囲部とを結ぶ高さ方向と直交する奥行方向に開口するとともに前記包囲部の内側に形成される包囲空間とつながる揮散用空間を前記高さ方向及び前記奥行方向の双方と直交する幅方向の両側から取り囲む形状を有し、
    前記包囲部の前記奥行方向の寸法及び前記側壁部の前記奥行方向の寸法が、前記受け部のそれよりも小さく、かつ前記包囲部と前記受け部との距離が前記受け部の前記奥行方向の寸法よりも大きい容器。
  2. 請求項1に記載の容器において、
    前記包囲部から上方に向かって延びて前記揮散体の前記包囲部内への挿入を案内する案内部をさらに有し、この案内部は、前記包囲部の前記奥行方向の内側に収まるとともに前記包囲部から上方に向かうにしたがって前記幅方向の外側に向かって広がる形状を有する容器。
  3. 請求項1又は2に記載の容器において、
    前記包囲部は、前記奥行方向に互いに対向する一対の対向部を有し、
    各対向部の前記高さ方向の寸法は、各対向部の前記奥行方向の寸法よりも大きく形成されている容器。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の容器において、
    前記受け部は、前記揮散体の下端部を下方から受ける受け面と、前記受け面の外縁から起立するとともに前記揮散体の下端部を前記受け面上に位置させるように当該下端部に対して外側から当接する当接面と、を有し、
    前記受け面は、前記揮散体の下端部を前記当接面に向かって案内するようにその中央側が外周側に対して上方に隆起する隆起面を有する容器。
  5. 請求項4に記載の容器において、
    前記隆起面は、中央面と、この中央面から前記当接面に向かって下方に傾斜する傾斜面と、を有し、
    前記中央面は、外向きに凸となるとともに前記傾斜面に滑らかにつながるように湾曲する湾曲面を有する容器。
  6. 請求項5に記載の容器において、
    前記受け面は、前記隆起面と前記当接面との間に介在して前記揮散体の下端部を下方から支持する環状の支持面を有する容器。
  7. 請求項6に記載の容器において、
    前記支持面の外側の縁部及び前記支持面の内側の縁部のうち互いに対向する部位同士の間の寸法は、前記揮散体の下端部の外径よりも大きく設定されている容器。
  8. 請求項6又は7に記載の容器において、
    前記傾斜面は、前記揮散体の下端部が下方から前記支持面に支持されるとともに側方から前記当接面に支持され、かつ前記揮散体の中間部位が前記包囲部の内周面に支持されるように傾斜した姿勢の前記揮散体から離間する形状を有する容器。
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