JP2015192828A - ポータブルトイレ及びポータブルトイレ用の吸水性シート材 - Google Patents

ポータブルトイレ及びポータブルトイレ用の吸水性シート材 Download PDF

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義貴 中居
智行 青山
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智行 青山
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Abstract

【課題】飛散する尿を受け止めるように設けられた小水受けの手入れを簡単なものにすることができるポータブルトイレ及びポータブルトイレ用の吸水性シート材を提供する。【解決手段】上面に開口部12が設けられたトイレ本体11と、開口部12から挿入されてトイレ本体11の内部に収容される便容器13とを有し、便容器13の外周面上で上端部には係止部15が鍔状に設けられており、トイレ本体11の開口部12の内周面上には便容器13の係止部15を載せて支持する載置部12Bが段差状に設けられているポータブルトイレであり、便容器13から外れて飛散する尿を受けるべく、小水受け16が載置部12Bの内側に有底筒状をなすように設けられているとともに、開口部12の周縁には吸水性シート材17Aが、載置部12B上で有底筒状の小水受けの外側に、交換可能に敷設されることによって尿吸収部17が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、自らトイレに行って用を足すことが困難な高齢者や身障者の介護、看護等の目的で使用されるポータブルトイレ及び該ポータブルトイレで使用するポータブルトイレ用の吸水性シート材に関する。
通常の洋式トイレにあっては、男性が立位で便器に向かって小用を足す際に尿が便器の上縁部(リム)や便器外に飛び散ったり、男性が座位で小用を足す際に尿が便器の上縁部(リム)と便座との間から便器外に飛散したり、あるいは男性が座位で小用を終えて立ち上がる際に尿を便器の上縁部(リム)の前端にこぼしたりして、該便器や該床、特に便器本体の前部を汚してしまうことがある。このような汚れに対応するべく、便器の所定箇所を覆うエプロンやカバー、あるいは便器の上縁に取り付ける便器用水止め具が提案されている(例えば特許文献1から特許文献3)。
一方、高齢者や身障者が使用する従来のポータブルトイレは、開口部が設けられたトイレ本体の内部に、バケツ状の便容器を収容した構成となっている。該ポータブルトイレにあっては、該開口部を介して該便容器内に用を足す際に、上記したような尿の飛散によって汚れてしまうことがある。そこで、このような汚れに対応するべく、特許文献4及び特許文献5に開示されるように有底筒状の小水受けをトイレ本体と一体又は別体に設けた、あるいは特許文献6及び特許文献7に開示されるように該開口部の周縁に樋状の小水受けをトイレ本体と一体又は別体に設けたポータブルトイレが提案されている。そして、該小水受けを設けたポータブルトイレにあっては、便容器の外へ飛散した尿が小水受けで受け止められることで、便器や床の汚れを抑制している。
実用新案登録第3075727号公報 特開2004−160140号公報 特開2000−325260号公報 特開平11−253355号公報 特開2002−209794号公報 特開平11−253354号公報 実用新案登録第3085510号公報
ところが、上記従来の洋式トイレに取り付けるエプロンやカバーや便器用水止め具を上記ポータブルトイレに取り付けようとした場合、該便容器の取り出しや収容を該エプロンや該カバーや該便器用水止め具が邪魔してしまうため、該ポータブルトイレに適用することが難しいという問題があった。また小水受けを設けた上記ポータブルトイレの場合、該小水受けで受け止めた尿の処理や掃除等といった手入れに手間を要し、介助者の負担になるという問題があった。
本発明は、飛散する尿を受け止めるように設けられた小水受けの手入れを簡単なものにすることができるポータブルトイレ及び該ポータブルトイレで使用するポータブルトイレ用の吸水性シート材を提供することにある。
上記従来の問題点を解決する手段として、請求項1に記載のポータブルトイレの発明は、上面に開口部が設けられたトイレ本体と、該開口部から挿入されて該トイレ本体の内部に収容される便容器とを有し、前記便容器の外周面上で上端部には係止部が鍔状に設けられており、前記トイレ本体の開口部の内周面上には前記便容器の係止部を載せて支持する載置部が段差状に設けられているポータブルトイレであって、上記便容器から外れて飛散する尿を受けるべく、小水受けが、上記載置部上に樋状をなすように又は上記載置部の内側に有底筒状をなすように設けられているとともに、少なくとも上記トイレ本体の前部における開口部の周縁には、吸水性シート材が、樋状の尿受けの内側に又は上記載置部上で有底筒状の尿受けの外側に、交換可能に敷設されることによって尿吸収部が設けられていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のポータブルトイレの発明において、更に、上記環状をなす吸水性シート材の前縁から舌状をなす吸水性シート材を延長して形成し、該舌状をなす吸水性シート材が上記トイレ本体の前面に敷設されることによって前側尿吸収部が設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のポータブルトイレの発明において、上記尿吸収部を構成する上記吸水性シート材を環状として、上記開口部の周縁には、環状をなす吸水性シート材が、樋状の小水受けの内側に又は上記載置部上で有底筒状の小水受けを囲い込むように、交換可能に敷設されることによって、環状の尿吸収部が設けられていることを要旨とする。
また、上記従来の問題点を解決する手段として、請求項4に記載のポータブルトイレ用の吸水性シート材の発明は、上面に開口部が設けられたトイレ本体と、該開口部から挿入されて該トイレ本体の内部に収容される便容器とを有し、前記便容器の外周面上で上端部には係止部が鍔状に設けられており、前記トイレ本体の開口部の内周面上には前記便容器の係止部を載せて支持する載置部が段差状に設けられているポータブルトイレ用の吸水性シート材であって、少なくとも上記トイレ本体の前部における開口部の周縁で、樋状の小水受けの内側に又は上記載置部上で有底筒状の小水受けの外側に、交換可能に敷設して使用することを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のポータブルトイレ用の吸水性シート材の発明において、上記トイレ本体の開口部の周縁の形状に応じた環状に形成されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載のポータブルトイレ用の吸水性シート材の発明において、上記トイレ本体の前部における開口部の周縁の形状に応じた略U字状に形成されているとともに、横幅の長さを200mm以上に設定したことを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載のポータブルトイレ用の吸水性シート材の発明において、更に、上記トイレ本体の前面を覆うべく、前縁から舌状をなす部位が延長して形成されていることを要旨とする。
〔作用〕
本発明のポータブルトイレには、便容器を支持する載置部上に樋状の小水受け又は便容器を支持する載置部の内側に有底筒状の小水受けが設けられており、該便容器から外れて飛散する尿は、該小水受けに溜まろうとするので、尿の飛散による汚れの発生を抑制することができる。ここで、ポータブルトイレの少なくとも前部には本発明のポータブルトイレ用の吸水性シート材が交換可能に敷設されることにより、尿吸収部が、樋状の小水受けであればその内側に又は有底筒状の小水受けであれば該小水受けの外側に設けられている。そして、小水受けに溜まろうとする尿は、該尿吸収部で該吸水性シート材に吸収されるから、実際に小水受けに溜まる尿を減らすことができる。また、該尿吸収部は、該吸水性シート材を交換可能に敷設して設けられたものであるから、小水受けで受け止めた尿の処理や掃除等の手入れは、尿を吸収した後の吸水性シート材を廃棄して新たな吸水性シート材に交換するという簡単な作業で済ますことが可能となる。
また上記ポータブルトイレ用の吸水性シート材の前縁から舌状をなす部位を延長し、舌状をなす吸水性シート材を形成して、該舌状をなす吸水性シート材をトイレ本体の前面に敷設することにより、トイレ本体の前面に前側尿吸収部を設けた場合、特に男性が座位で小用を足す際におけるトイレ本体の上縁部と便座との間からの尿の飛散による該トイレ本体や床の汚れを抑制することができる。
また上記吸水性シート材は、上記トイレ本体の前部で開口部の周縁に応じた略U字状に形成し、その横幅の長さを200mm以上に設定することで、尿の飛散によって頻繁に汚れる箇所を的確に覆うことができる。
また上記吸水性シート材を環状とし、上記開口部の周縁で樋状の小水受けの内側に又は上記載置部上で有底筒状の小水受けを囲い込むように、環状の尿吸収部を設けた場合、小水受けに溜まろうとあらゆる方向から流れ込む尿を、該環状をなす吸水性シート材に吸収することができるから、実際に小水受けに溜まる尿をほぼ無くすことができる。
〔効果〕
本発明のポータブルトイレ及びポータブルトイレ用の吸水性シート材によれば、飛散する尿を受け止めるように設けられた小水受けの尿の処理や掃除等の手入れを簡単なものにすることができる。
第1実施形態のポータブルトイレを前側斜め上方から見た説明図。 第1実施形態のポータブルトイレを示す横断面図。 (a)は実施形態の吸水性シート材を示す平面図、(b),(c)は別形態の吸水性シート材を示す平面図 第2実施形態のポータブルトイレを示す横断面図。 第3実施形態のポータブルトイレを示す横断面図。 第4実施形態のポータブルトイレを示す横断面図。
〔第1実施形態〕
本発明のポータブルトイレ及びポータブルトイレ用の吸水性シート材を具体化した第1実施形態を図面に基づき説明する。
図1に示すように、ポータブルトイレ10は、トイレ本体11と、該トイレ本体11の上面に設けられた開口部12と、該開口部12から挿入されて該トイレ本体11の内部に収容される便容器13とを有している。
上記トイレ本体11は、略台状に形成されており、底部の四隅には、支持脚11Aがそれぞれ設けられることにより、該支持脚11Aで高さ調節可能に構成されている。該トイレ本体11の上面には、上記開口部12に加えて、左右両側縁部に高さ調節可能な肘置11Bが設けられているとともに、後縁部に背もたれ11Cが設けられており、使用者が安定して座ることが出来るようになっている。
上記トイレ本体11の上面の後縁部において背もたれ11Cよりも手前側には、環状をなす便座14が、その後縁部を支点として上下方向へ回動出来るように取り付けられている。そして、該便座14は、該ポータブルトイレ10を使用する高齢者や要介護者(以下、単に「使用者」と記載する)が立位で用を足す場合には上方へ回動されて開口部12を開放し、また座位で用を足す場合には下方へ回動されて該便座14に使用者が腰かけるようになっている。
上記便容器13は、バケツ状に形成されており、左右両側の上端の間には、持ち手13Aが回動可能に取り付けられている。該便容器13の外周面上で上端部には係止部15が鍔状に設けられている。
図1の左側半分及び図2に示すように、上記トイレ本体11の開口部12の内周面上で上縁部には、上記便座14を下方へ回動した際に該便座14を支持するための便座支持部12Aが段差状をなすように設けられている。更に上記トイレ本体11の開口部12の内周面上で該便座支持部12Aの下側には、載置部12Bが、前記便座支持部12Aと階段状をなす段差状に設けられている。
上記便容器13は、上記開口部12から上記トイレ本体11内へ挿入されて、その係止部15を該載置部12Bに載せることにより、該トイレ本体11の内部に吊り下げられるようにして支持され、収容されるようになっている。
上記載置部12Bの内側には、小水受け16が設けられている。該小水受け16は、上記便容器13よりも大きなサイズの有底筒状をなすように形成されている。このため、上記トイレ本体11に収容された便容器13の外面と、該小水受け16の内面との間には、空隙16Aが形成されており、上記便容器13の内部から外れて飛散する尿は、上記便座支持部12Aや上記載置部12Bから該空隙16Aを介して該小水受け16内に受け止められる。
上記トイレ本体11には、開口部12の周縁に環状の尿吸収部17が設けられているとともに、前面に前側尿吸収部18が設けられており、該環状の尿吸収部17と、該前側尿吸収部18とにより、開口部12の周縁やトイレ本体11の前面に飛散した尿が吸収される(図1の右側半分を参照)。該環状の尿吸収部17及び該前側尿吸収部18は、吸水性シート材を上記トイレ本体11の所定箇所に敷設して設けられたものである。
図3(a)に示すように、上記吸水性シート材は、環状をなす吸水性シート材17Aと、該環状をなす吸水性シート材17Aの前縁から延長して形成された舌状部位である舌状をなす吸水性シート材18Aとによって構成されている。この吸水性シート材は、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール等の吸水性ポリマーを顆粒状としたうえで、透水性を有する一対の不織布の間に挟み込んで封入したり、透水性を有する不織布内に混入したりすることにより、得られたものである。従って、該吸水性シート材は、その内部に水分を吸収して溜め込む性能を有しており、飛散した尿を吸収する機能を奏する。
上記環状の尿吸収部17は、環状をなす吸水性シート材17Aを上記トイレ本体11の開口部12の周縁で上記便座支持部12A及び上記載置部12B上に敷くことにより、上記小水受け16を囲い込むように設けられる(図1右側半分及び図2参照)。このため該環状の尿吸収部17は、上記小水受け16内に受け止められようとする尿を、環状をなす吸水性シート材17Aで吸収し、該小水受け16内に溜まる尿の量を極僅かにする、あるいは殆ど無くすことが出来る。そして該環状の尿吸収部17は、環状をなす吸水性シート材17Aを敷くのみで設けられたものであり、交換可能であるから、尿を吸収した後の吸水性シート材17Aは、新しいものと交換すればよい。従って、環状をなす吸水性シート材17Aからなる上記環状の尿吸収部17を設けることにより、小水受け16の尿の処理や掃除等の手入れを簡単なものにすることができる。
上記前側尿吸収部18は、前記環状をなす吸水性シート材17Aの前縁から延設された舌状をなす吸水性シート材18Aを、上記トイレ本体11の前面を覆うように敷設することで設けられる(図1右側半分参照)。該前側尿吸収部18は、使用者が立位で用を足す場合に上記トイレ本体11の前面に飛散する尿や、座位で用を足す場合に上記トイレ本体11の上縁部と上記便座14との間から飛散する尿を吸収し、該トイレ本体11の前面の汚れを抑制する。該前側尿吸収部18は、舌状をなす吸水性シート材18Aで上記トイレ本体11の前面を覆うのみで設けられたものであり、また上記環状をなす吸水性シート材17Aと繋がっていることから、交換可能である。従って、尿を吸収した後の舌状をなす吸水性シート材18Aは、上記環状をなす吸水性シート材17Aとともに新しいものと交換することで、またトイレ本体11の前面の汚れを抑制することが可能となり、トイレ本体11の前面の掃除等の手入れを簡単なものにすることができる。
上記環状をなす吸水性シート材17Aにおいては、内周縁から外周縁までの幅長が、上記便座支持部12Aの幅長と上記載置部12Bの幅長とを合計した長さよりも長くなるように設定されている(図2参照)。このため、上記便容器13が上記トイレ本体11内に収容された状態で、該吸水性シート材17Aの内周縁部17Bが、上記便容器13の係止部15と上記載置部12Bとの間で挟持されることにより、該環状をなす吸水性シート材17Aの位置ずれが抑制される。更に、上記便座14が下ろされて上記便座支持部12Aに支持された状態では、該吸水性シート材17Aの外周縁部17Cが、上記便座14と上記便座支持部12Aとの間で挟持されることにより、該環状をなす吸水性シート材17Aの位置ずれが好適に抑制される。
なお、上記吸水性シート材にあっては、例えば図3(b)に示すように、環状をなす吸水性シート材17Aの後部中央を切断することによって切れ込み17Dを設け、該切れ込み17Dで環状をなす吸水性シート材17Aを開くようにして、上記トイレ本体11に敷設してもよい。この場合には敷設に際してトイレ本体11の前側から環状をなす吸水性シート材17Aを差し入れることが可能であり、敷設の容易化を図ることができるとともに、サイズの異なるトイレ本体にあっても、該切れ込み17Dでシート材の端部間に隙間を設けたり、端部同士を重ねたりすることで、異なるサイズのトイレ本体で吸水性シート材を使い回すことができる。
また上記吸水性シート材にあっては、例えば図3(b)に示すように、環状をなす吸水性シート材17Aと舌状をなす吸水性シート材18Aとの間にミシン目17Eを設け、該ミシン目17Eで舌状をなす吸水性シート材18Aを切り離せるように構成してもよい。この場合には、例えば舌状をなす吸水性シート材18Aでは尿を吸収したが、環状をなす吸水性シート材17Aでは尿を吸収していない場合に、該舌状をなす吸水性シート材18Aを切り離して捨てることで、ポータブルトイレ10の衛生を保つことができる。
また上記環状をなす吸水性シート材17Aにあっては、その内周縁部17Bが、必ずしも上記便容器13の係止部15と上記載置部12Bとの間で挟持されることに限定されず、環状をなす吸水性シート材17Aの内周縁を便容器13の係止部15の外周縁までとし、該内周縁部17Bが該係止部15と上記載置部12Bとの間に挟まれないように構成してもよい。
また上記環状をなす吸水性シート材17Aにあっては、外周縁部17Cが、必ずしも上記便座14と上記便座支持部12Aとの間で挟持されることに限らず、該外周縁部17Cが便座14と上記便座支持部12Aとの間に挟まれないように構成してもよい。更に、上記環状をなす吸水性シート材17Aは、必ずしも上記便座支持部12A及び上記載置部12Bの両方に敷設する必要はなく、少なくとも上記載置部12B上に敷設されていれば、上記便座支持部12Aが覆われないように構成してもよい。
そして、上記吸水性シート材は、消臭剤を含ませたり、水溶性のものすることで便容器13内の汚物とともに廃棄できるようにしたりしてもよい。
上記尿吸収部17は、必ずしも開口部12の周縁の全てをカバーできるように環状に設けることに限らず、特に汚れることが多い上記トイレ本体11の前部で開口部12の周縁を少なくともカバーできるように設けてもよい。このような場合、該尿吸収部17と上記前側尿吸収部18とを構成する吸水性シート材は、例えば図3(c)に示すように、略U字状の吸水性シート材17Fと、その前縁から延設された舌状をなす吸水性シート材18Aとによって、全体でY字状とされる。また舌状をなす吸水性シート材18Aを省略し、略U字状の吸水性シート材17Fのみ(つまり、図3(c)中の鎖線より上部分のみ)で尿吸収部17を構成してもよい。
さらに、該Y字状の吸水性シート材、あるいは略U字状の吸水性シート材17Fによって、上記トイレ本体11の前部で開口部12の周縁を少なくともカバーするように構成した場合に、尿の飛散汚れを好適に防止するには、横幅(図3(c)中にWで示す)の長さを200mm以上に設定することが望ましい。すなわち、高齢者等の要介護者が本発明のようなポータブルトイレに自然な状態で座ると、両ひざ内側の距離が、実測データの平均値で約100mm、最大値で150mmであったため、吸水性シート材(略U字状の吸水性シート材17F)の横幅の長さを、両ひざ内側の距離の最大値(150mm)を超える200mm以上に設定すれば、両ひざ内側部分を余すところなくカバーすることができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明のポータブルトイレの第2実施形態について説明するが、これ以降の各実施形態で示すポータブルトイレについては、上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。また上記の環状をなす吸水性シート材17Aと舌状をなす吸水性シート材18A、あるいは略U字状の吸水性シート材17Fと舌状をなす吸水性シート材18A、あるいは環状をなす吸水性シート材17Aのみ、あるいは略U字状の吸水性シート材17Fのみは、上記第1実施形態で示したポータブルトイレ10、あるいは第2実施形態以降の各実施形態で示すポータブルトイレで使用することに限らず、上面に開口部が設けられたトイレ本体と、該開口部から挿入されて該トイレ本体の内部に収容される便容器とを有し、前記便容器の外周面上で上端部には係止部が鍔状に設けられており、前記トイレ本体の開口部の内周面上には前記便容器の係止部を載せて支持する載置部が段差状に設けられているポータブルトイレであれば、何れのポータブルトイレで使用してもよい。
図4に示すように、本実施形態のポータブルトイレのトイレ本体11は、小水受け16が該トイレ本体11に対して着脱可能に構成されている。
すなわち、トイレ本体11の開口部12において、便座支持部12Aの内周縁からは、小水受け支持部12Cが、断面L字状をなすように延設されている。また小水受け16の上端縁には、載置部12Bがフランジ状をなすように形成されている。そして、トイレ本体11の開口部12から小水受け16を挿入するとともに、該小水受け16の載置部12Bを小水受け支持部12Cの上に載せることにより、該小水受け16は、トイレ本体11の内部に、吊り下げられるようにして支持される。また該小水受け16が内部に尿が溜まる等して汚れた際は、該トイレ本体11から該小水受け16を取り外し、該小水受け16のみを洗うことができる。
〔第3実施形態〕
図5に示すように、本実施形態のポータブルトイレのトイレ本体11は、樋状の小水受け16が載置部12B上に設けられている。
すなわち、トイレ本体11において、小水受け16は、載置部12Bをその上面側から断面凹状にへこませることによって、該載置部12B上に樋状をなすように設けられている。該樋状の小水受け16にあっては、上記環状をなす吸水性シート材17Aが小水受け16の内側に敷設されることによって環状の尿吸収部17が設けられている。そして、樋状の該小水受け16においては、該小水受け16内に受け止められた尿の全てを環状の尿吸収部17の吸水性シート材17Aに吸収させることができる。
〔第4実施形態〕
図6に示すように、本実施形態のポータブルトイレのトイレ本体11は、樋状の小水受け16が載置部12B上に設けられているとともに、該小水受け16が該トイレ本体11に対して着脱可能に構成されている。
すなわち、トイレ本体11の開口部12において、便座支持部12Aの内周縁からは、小水受け支持部12Cが、断面L字状をなすように延設されている。載置部12Bは、平面視環状の薄皿状に形成されており、その内周縁部をその上面側から断面凹状にへこませることによって、該載置部12B上に樋状をなす小水受け16が設けられている。該トイレ本体11にあっては、開口部12の内側で小水受け支持部12C上に載置部12Bを載せ、更に該載置部12Bの内側に便容器13を挿入するようにして、該便容器13が支持される。
上記トイレ本体11においては、上記環状をなす吸水性シート材17Aが小水受け16の内側に敷設されることによって環状の尿吸収部17が設けられている。そして、樋状の該小水受け16内に受け止められた尿の略全てが環状の尿吸収部17の吸水性シート材17Aに吸収されるが、万一、該吸水性シート材17Aで尿を吸収しきれず、該小水受け16が汚れた場合に、該小水受け16が設けられた載置部12Bをトイレ本体11から取り外して洗うことができる。
本発明のポータブルトイレ及びポータブルトイレ用の吸水性シート材にあっては、小水受けの尿の処理や掃除等の手入れを簡単なものにすることができるから、産業上の利用可能性がある。
10 ポータブルトイレ
11 トイレ本体
11A 支持脚
11B 肘置
11C 背もたれ
12 開口部
12A 便座支持部
12B 載置部
12C 小水受け支持部
13 便容器
13A 持ち手
14 便座
15 係止部
16 小水受け
16A 空隙
17 尿吸収部
17A 環状をなす吸水性シート材
17C 略U字状をなす吸水性シート材
18 前側尿吸収部
18A 舌状をなす吸水性シート材

Claims (7)

  1. 上面に開口部が設けられたトイレ本体と、該開口部から挿入されて該トイレ本体の内部に収容される便容器とを有し、
    前記便容器の外周面上で上端部には係止部が鍔状に設けられており、前記トイレ本体の開口部の内周面上には前記便容器の係止部を載せて支持する載置部が段差状に設けられているポータブルトイレであって、
    上記便容器から外れて飛散する尿を受けるべく、小水受けが、上記載置部上に樋状をなすように又は上記載置部の内側に有底筒状をなすように設けられているとともに、
    少なくとも上記トイレ本体の前部における開口部の周縁には、吸水性シート材が、樋状の小水受けの内側に又は上記載置部上で有底筒状の小水受けの外側に、交換可能に敷設されることによって尿吸収部が設けられている
    ことを特徴とするポータブルトイレ。
  2. 更に、上記吸水性シート材の前縁から舌状をなす吸水性シート材を延長して形成し、該舌状をなす吸水性シート材が上記トイレ本体の前面に敷設されることによって前側尿吸収部が設けられている
    請求項1に記載のポータブルトイレ。
  3. 上記尿吸収部を構成する上記吸水性シート材を環状として、上記開口部の周縁には、環状をなす吸水性シート材が、樋状の小水受けの内側に又は上記載置部上で有底筒状の小水受けを囲い込むように、交換可能に敷設されることによって、環状の尿吸収部が設けられている
    請求項1又は請求項2に記載のポータブルトイレ。
  4. 上面に開口部が設けられたトイレ本体と、該開口部から挿入されて該トイレ本体の内部に収容される便容器とを有し、前記便容器の外周面上で上端部には係止部が鍔状に設けられており、前記トイレ本体の開口部の内周面上には前記便容器の係止部を載せて支持する載置部が段差状に設けられているポータブルトイレ用の吸水性シート材であって、
    少なくとも上記トイレ本体の前部における開口部の周縁で、樋状の小水受けの内側に又は上記載置部上で有底筒状の小水受けの外側に、交換可能に敷設して使用する
    ことを特徴とするポータブルトイレ用の吸水性シート材。
  5. 上記トイレ本体の開口部の周縁の形状に応じた環状に形成されている
    請求項4に記載のポータブルトイレ用の吸水性シート材。
  6. 上記トイレ本体の前部における開口部の周縁の形状に応じた略U字状に形成されているとともに、横幅の長さを200mm以上に設定した
    請求項4に記載のポータブルトイレ用の吸水性シート材。
  7. 更に、上記トイレ本体の前面を覆うべく、前縁から舌状をなす部位が延長して形成されている
    請求項5又は請求項6に記載のポータブルトイレ用の吸水性シート材。
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