JP2015192388A - 時刻同期装置、データ採取装置、時刻同期方法およびデータ採取方法 - Google Patents

時刻同期装置、データ採取装置、時刻同期方法およびデータ採取方法 Download PDF

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陽治 田渕
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Abstract

【課題】 時刻同期の通信時に、キャリアセンス行うことによる影響を抑え、高精度の時刻同期を行う時刻同期装置、データ採取装置、時刻同期方法およびデータ採取方法を提供する。
【解決手段】 本発明の時刻同期装置は、無線通信によって相互に送受信可能な、親局と、子局とを含み、前記親局は、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出手段と、前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較手段とを含み、前記親局と前記子局は、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行する時刻更新手段(A)とを含み、前記送信時間の総和が、前記基準時間以下であるとき、前記時刻更新手段(A)が、前記時刻更新方法(a)を実行し、前記送信時間の総和が、キャリアセンス不要基準時間を超えているとき、再び前記算出手段が、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、時刻同期装置、データ採取装置、時刻同期方法およびデータ採取方法に関する。
無線ネットワークシステムにおいて、親局が持つ時刻情報を定期的に子局に通知し、子局側は受信した情報を基に時刻同期(補正)を行うようなシステムが存在する。その中でも、センサーネットワークのように、センサー間のデータを時刻情報とともに、相互解析することで、有効な情報を取得するような無線ネットワークシステムにおいては、各センサーが採取したデータ間の時刻誤差が、得られる解析結果の精度に影響を与える。
そこで、無線ネットワークシステムにおける、時刻同期の精度を向上させる方法が、検討されている。例えば、時刻同期時の、データ送信の遅延情報に基づき、時刻同期後、さらに時刻補正をする方法が、検討されている(特許文献1)。
特開2013−113618号公報
一方、電波法上、特定小電力無線局等の無線通信装置は、1時間当りの送信時間の総和が一定量を超えるとキャリアセンスを行うことが規定されている。このため、通信間隔および頻度がユーザ任意で不定となるシステムでは、固定的にキャリアセンス機能を使うことが一般的である。
しかし、時刻同期の通信において、前記キャリアセンスを行う場合、前記キャリアセンス自身に時間を要する。また、前記キャリアセンスにより他無線局の電波を検出した際に、時間待ち合わせを行い、再送することによって遅延が発生する場合がある。これらの原因により、高精度の時刻同期が行えないおそれがある。
本発明の目的は、時刻同期の通信時に、キャリアセンスを行うことによる影響を抑え、高精度の時刻同期を行う時刻同期装置、データ採取装置、時刻同期方法およびデータ採取方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の第1の時刻同期装置は、
無線通信によって相互に送受信可能な、親局と、子局とを含み、
前記親局は、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出手段と、
前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較手段とを含み、
前記親局と前記子局は、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行する時刻更新手段(A)を含み、
前記送信時間の総和が、前記基準時間以下である場合に、前記時刻更新手段(A)が、前記時刻更新方法(a)を実行し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合に、再び前記算出手段が、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出することを特徴とする。
前記目的を達成するために、本発明の第2の時刻同期装置は、
無線通信によって相互に送受信可能な、親局と、子局とを含み、
前記親局は、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出手段と、
前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較手段とを含み、
前記親局と前記子局は、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行する時刻更新手段(A)と、
前記子局からの応答に対して、応答時のキャリアセンス不要条件時間内に送信が完了するように、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(b)を実行する時刻更新手段(B)とを含み、
前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記時刻更新手段(A)が、前記時刻更新方法(a)を実行し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合に、前記時刻更新手段(B)が、前記時刻更新方法(b)を実行することを特徴とする。
前記目的を達成するために、本発明の第3の時刻同期装置は、
無線通信によって相互に送受信可能な、親局と、子局とを含み、
前記親局は、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出手段と、
前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較手段とを含み、
前記親局と前記子局は、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行する時刻更新手段(A)と、
前記子局からの応答に対して、応答時のキャリアセンス不要条件時間内に送信が完了するように、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(b)を実行する時刻更新手段(B)とを含み、
前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記時刻更新手段(A)が、前記時刻更新方法(a)を実行し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合であって、任意の時刻同期期限内である場合に、再び前記算出手段が、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合であって、前記時刻同期期限を超えている場合に、前記時刻更新手段(B)が、前記時刻更新方法(b)を実行することを特徴とする。
前記目的を達成するために、本発明のデータ採取装置は、
本発明の時刻同期装置と、前記時刻同期装置の前記子局に接続されたセンサーを含み、
前記センサーは、前記時刻同期装置による時刻同期の後に、目的のデータを採取するデータ採取手段を有することを特徴とする。
前記目的を達成するために、本発明の第1の時刻同期方法は、
親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出工程と、
前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較工程と、
時刻更新工程とを含み、
前記時刻更新工程において、
前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記親局から、子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行し、
前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合に、再び前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出することを特徴とする。
前記目的を達成するために、本発明の第2の時刻同期方法は、
親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出工程と、
前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較工程と、
時刻更新工程とを含み、
前記時刻更新工程において、
前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記親局から、子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行し、
前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合に、前記子局からの応答に対して、応答時のキャリアセンス不要条件時間内に送信が完了するように、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(b)を実行することを特徴とする。
前記目的を達成するために、本発明の第3の時刻同期方法は、
親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出工程と、
前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較工程と、
時刻更新工程とを含み、
前記時刻更新工程において、
前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記親局から、子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行し、
前記送信時間の総和が、キャリアセンス不要基準時間を超えている場合であって、任意の時刻同期期限以内である場合に、再び前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出し、
前記送信時間の総和が、キャリアセンス不要基準時間を超えている場合であって、前記時刻同期期限を超えている場合に、前記子局からの応答に対して、応答時のキャリアセンス不要条件時間内に送信が完了するように、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(b)を実行することを特徴とする。
前記目的を達成するために、本発明のデータ採取方法は、
本発明の時刻同期方法による時刻同期を行う時刻同期工程と、
前記子局に接続されたセンサーが、前記時刻同期工程による時刻同期の後に、目的のデータを採取するデータ採取工程を有することを特徴とする。
本発明によれば、時刻同期時の通信時に、キャリアセンスを行うことによる影響を抑え、高精度の時刻同期を行う時刻同期装置、データ採取装置、時刻同期方法およびデータ採取方法を提供できる。
図1は、第1の実施形態の時刻同期装置の構成を説明するブロック図である。 図2は、第1の実施形態の時刻同期装置の動作を説明するフロー図である。 図3は、第2の実施形態の時刻同期装置の構成を説明するブロック図である。 図4は、第2の実施形態の時刻同期装置の動作を説明するフロー図である。 図5は、第3の実施形態の時刻同期装置の構成を説明するブロック図である。 図6は、第3の実施形態の時刻同期装置の動作を説明するフロー図である。 図7は、第4の実施形態のデータ採取システムを説明する概念図である。 図8は、第4の実施形態の時刻同期装置の構成を説明するブロック図である。 図9は、第4の実施形態のデータ採取装置によるデータ採取を説明するフロー図である。 図10は、第4の実施形態のデータ採取装置における、時刻更新方法(a)の具体的な流れを説明する模式図である。 図11は、第4の実施形態のデータ採取装置における、時刻更新方法(b)の具体的な流れを説明する模式図である。
本発明において、キャリアセンス不要基準時間とは、特定小電力無線局等の無線通信装置において、日本の電波法上、送信に際して、キャリアセンスを行わなくてもよい場合の条件を満たす基準時間のことを意味する。例えば、この基準時間は、過去一定時間内の送信時間の総和に対して、決められている。例えば、特定小電力無線局920MHz帯テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備であれば、ARIB規定(STD−T108)が規定する、送信に際して、キャリアセンスを行わなくてもよい場合の条件を満たす基準時間である。
本発明において、応答時のキャリアセンス不要条件時間とは、特定小電力無線局等の無線通信装置において、日本の電波法上、他の無線設備からの要求に応答する場合に、その送信に際して、キャリアセンスを行わなくてもよい場合の条件を満たす時間のことを意味する。例えば、特定小電力無線局920MHz帯テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備であれば、ARIB規定(STD−T108)が規定する、他の無線設備からの要求に応答する場合に、その送信に際して、キャリアセンスを行わなくてもよい場合の条件を満たす時間である。
以下、本発明の時刻同期装置および時刻同期方法について、例をあげて詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施形態に限定されない。なお、以下の図1から図11において、同一部分には、同一符号を付している。
[第1の実施形態]
(時刻同期装置および時刻同期方法)
第1の実施形態は、本発明の第1の時刻同期装置および時刻同期方法の一例である。図1は、本実施形態の時刻同期装置のブロック図である。図1に示すように、時刻同期装置50は、親局100および子局200を主要な構成要素として含む。親局100は、算出手段101、比較手段102および時刻更新手段(A)103を含む。子局200は、時刻更新手段(A)203を含む。親局と子局は、一般的な通信機能を有し、データの送受信が可能である。また、親局と子局とは、一般的な時刻同期機能を有し、親局と子局との時刻同期が可能である。上述した通信機能および時刻同期機能は、それぞれ公知な技術を適用できる。また、本実施形態の時刻同期装置は、1つの親局に対して、任意の数の子局を含むことができる。このとき、1つの親局とすべての子局は、同じ時刻に同期する。また、親局および子局は、上記の手段を制御できる機能を備える。これをするために、例えば、公知の技術を使用できる。
また、例えば、親局100および子局200は、特定小電力無線局920MHz帯テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備のいずれかであることが、好ましい。このとき、前記キャリアセンス不要基準時間が、ARIB規定(STD−T108)が規定する、送信に際して、キャリアセンスを行わなくてもよい場合の条件を満たす基準時間となる。そして、前記応答時のキャリアセンス不要条件時間が、ARIB規定(STD−T108)が規定する、送信に際して、キャリアセンスを行わなくてもよい場合の条件を満たす時間となる。ただし、これは一例であって、本発明はこれに限定されない。また、以下の実施形態においても、同様である。
親局100は、例えば、高精度の時刻情報を保持していることが、好ましい。これにより、例えば、複数の親局がある場合、すべての親局の、時刻情報を一致させることができる。高精度の時刻情報を保持するために、例えば、上位ネットワークに存在するタイムサーバと接続し、時刻同期を行う、GPSレシーバーを内蔵し時刻同期を行う等の公知の方法で、高精度の時刻情報を保持することができる。また、以下の実施形態においても、同様である。
時刻同期装置において、算出手段101は、親局100の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する。算出手段101は、親局100の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出できればよく、例えば、公知の技術が使用できる。親局100の比較手段102は、算出手段101によって、算出された前記送信時間の総和と前記キャリアセンス不要基準時間とを比較する。比較手段102は、算出手段101によって、算出された前記送信時間の総和と前記キャリアセンス不要基準時間とを比較できればよく、例えば、公知の技術を使用できる。時刻更新手段(A)103および時刻更新手段(A)203は、親局100と子局200との間で、以下に説明する時刻更新方法(a)を実行することで、前記子局の時刻情報を、前記親局の現在時刻に更新する。時刻更新手段(A)103および時刻更新手段(A)203は、前記時刻更新方法(a)を実行できればよく、例えば、公知の技術を使用できる。また、上記の手段を制御できる機能を備える。これをするために、例えば、公知の技術を使用できる。
前記時刻更新方法(a)を説明する。日本の電波法において、例えば、過去1時間当たりの送信時間の総和が、3.6秒以下である等、過去一定時間当たりの送信時間の総和が、一定量を超えなければ、キャリアセンスを行わなくてもよいことが規定されている。したがって、例えば、親局の過去1時間当たりの送信時間の総和が3.6秒以下であれば、前記親局から、子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信し、前記現在時刻を受信した前記子局が、前記子局の時刻情報を前記現在時刻に更新することで時刻同期が実現できる。これによれば、現在時刻の送信前にキャリアセンスを行わないため、例えば、高精度の時刻同期が可能となる。この前記時刻更新方法(a)を実行するために、例えば、公知の技術を使用できる。また、以下の実施形態においても、同様である。
例えば、前記時刻更新方法(a)の実行中、前記親局が他の発信を行わないことが好ましい。前記親局が、他の無線局からの応答に答えて、発信を行わないことで、前記時刻更新方法(a)により、時刻更新をするまでに、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えないようにする。これによれば、確実に前記時刻更新方法(a)を行うことが可能となる。前記親局が、他の発信を行わないように制御するために、例えば、公知の技術を使用できる。また、以下の実施形態においても、同様である。
例えば、前記時刻更新方法(a)の実行中、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を監視し、前記送信時間の総和が前記キャリアセンス不要基準時間に達した場合には、前記親局が他の送信を中止することが、好ましい。前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えない範囲であれば、前記時刻更新方法(a)を実行することが可能である。したがって、時刻更新をするまでに、親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えないように監視し、制御することで、確実に前記時刻更新方法(a)を行うことが可能となる。したがって、より柔軟なシステムを構築することが可能となる。前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和が、キャリアセンス不要基準時間を超えないように監視し、制御するため、例えば、公知の技術を使用できる。また、以下の実施形態においても、同様である。
本実施形態の時刻同期方法は、以下の工程を実施する。まず、親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する(算出工程)。ついで、算出された前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間を比較する(比較工程)。そして、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下であるとき、前記時刻更新方法(a)を実行し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えているとき、再び前記算出工程に戻る(時刻更新工程)。
図2は、本実施形態の時刻同期装置の動作フローを示しており、順を追ってその動作を説明する。
処理の開始後、まず、ステップ10では、算出手段101が、親局100の過去一定時間当たり送信時間の総和を算出する。ステップ11では、比較手段102が、算出された前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する。前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下であるとき(Yes)、ステップ12に進み、時刻更新実行手段(A)103および時刻更新実行手段(A)203が、前記時刻更新方法(a)を実行する。一方、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えているとき(No)、ステップ10に戻り、再び、算出手段101が、親局100の過去一定時間当たり送信時間の総和を算出したうえ、次のステップへ進む。したがって、時刻更新方法(a)を実行できる条件を満たすまで、時刻同期を行わず待機し、前記時刻更新方法(a)を行うことのできる条件を満たしたとき、はじめて前記時刻更新方法(a)を行うことになる。
以上のように、図2に示す、動作フローを行うことにより、必ず前記時刻更新方法(a)を行うために、親局および子局間の高精度の時刻同期が、可能となる。
以上のように、本実施形態の時刻同期方法は、例えば、高精度の時刻同期が必要な場合であり、かつ決められた時刻に時刻同期を行わなくてもよい場合に、特に有効である。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、本発明の第2の時刻同期装置および時刻同期方法の一例である。図3は、本実施形態の時刻同期装置のブロック図である。図3に示すように、第2の実施形態の時刻同期装置50は、第1の実施形態の時刻同期装置50の親局100が、さらに、時刻更新手段(B)104を含み、時刻同期装置50の子局200が、さらに、時刻更新手段(B)204を含んで構成される。親局と子局は、一般的な通信機能を有し、データの送受信が可能である。また、親局と子局とは、一般的な時刻同期機能を有し、親局と子局との時刻同期が可能である。上述した通信機能および時刻同期機能は、それぞれ公知な技術を適用できる。また、本実施形態の時刻同期装置は、1つの親局に対して、任意の数の子局を含むことができる。このとき、1つの親局とすべての子局は、同じ時刻に同期する。また、親局および子局は、上記の手段を制御できる機能を備える。これをするために、例えば、公知の技術を使用できる。
本実施形態の時刻同期装置50において、算出手段101、比較手段102、時刻更新手段(A)103おび時刻更新手段(A)203は、第一の実施形態を援用できる。時刻更新手段(B)104および時刻更新手段(B)204は、親局100と子局200との間で、以下に説明する時刻更新方法(b)を実行することで、子局の時刻情報を、親局の現在時刻に更新する。時刻更新手段(B)104および時刻更新手段(B)204は、前記時刻更新方法(b)を実行できればよく、例えば、公知の技術を使用できる。
前記時刻更新方法(b)を説明する。日本の電波法において、過去一定時間当たりの送信時間の総和が一定量を超えた場合にはキャリアセンスが必要であることが規定されている。ただし、例外として、例えば、他の無線設備からの要求に応答する場合であって、要求の受信を完了した後2ms以内に開始する送信であって、5ms以内に完了する送信である等、応答時にはキャリアセンスを行わなくてもよいことが規定されている。したがって、例えば、子局から、親局に対し、現在時刻の送信を行う要求を出させたうえで、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信することができる。そして、前記現在時刻を受信した前記子局が、前記子局の時刻情報を前記現在時刻に更新することで時刻同期が実現できる。この方法によれば、現在時刻の送信前にキャリアセンスを行わないため、例えば、高精度の時刻同期が可能となる。この方法を実行するために、例えば、公知の技術を使用できる。また、以下の実施形態においても、同様である。
本実施形態の時刻同期方法は、以下の工程を実施する。まず、親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する(算出工程)。ついで、算出された前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する(比較工程)。そして、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下であるとき、前記時刻更新方法(a)を実行し、前記送信時間の総和が、キャリアセンス不要基準時間を超えているとき、前記時刻更新方法(b)を実行する(時刻更新工程)。
図4は、本実施形態の時刻同期装置の動作フローを示しており、順を追ってその動作を説明する。
処理の開始後、まず、ステップ20では、算出手段101が、親局100の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する。ステップ21では、比較手段102が、算出された前記送信時間の総和と前記キャリアセンス不要基準時間とを比較する。送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下であるとき(Yes)、ステップ22に進み、時刻更新実行手段(A)103および時刻更新実行手段(A)203が、前記時刻更新方法(a)を実行する。一方、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えているとき(No)、ステップ23に進み、時刻更新実行手段(B)104および時刻更新実行手段(B)204が、前記時刻更新方法(b)を実行する。したがって、時刻更新時の、親局100の過去一定時間当たり送信時間の総和により、前記時刻更新方法(a)または前記時刻更新方法(b)を行うことになる。
以上のように、図4に示す、動作フローを行うことにより、時刻更新時の親局の過去一定時間当たり送信時間の総和により、時刻更新方法を使い分けるため、局間の通信頻度に応じた、効率的な親局および子局間の高精度の時刻同期が可能となる。
以上のように、本実施形態の時刻同期装置および時刻同期方法は、例えば、局間の通信頻度が時間帯によって大きく異なるような場合であって、かつ高精度の時刻同期が必要な場合に特に有効である。
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、本発明の第3の時刻同期装置および時刻同期方法の一例である。図5は、本実施形態の時刻同期装置のブロック図である。図5に示すように、第3の実施形態の時刻同期装置50は、第2の実施形態の時刻同期装置50と、同様の構成であり、第2の実施形態を援用できる。
本実施形態の時刻同期装置において、算出手段101、比較手段102、時刻更新手段(A)103、時刻更新手段(B)104、時刻更新手段(A)203および時刻更新手段(B)204は、第1の実施形態および第2の実施形態を援用できる。また、親局および子局は、上記の手段を制御できる機能を備える。これをするために、例えば、公知の技術を使用できる。
本実施形態の時刻同期方法は、以下の工程を実施する。まず、親局の過去一定時間当たり送信時間の総和を算出する(算出工程)。ついで、算出された前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する(比較工程)。そして、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下であるとき、前記時刻更新方法(a)を実行し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超え、かつ任意の時刻同期期限以内であるとき、再び前記算出工程を実行し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超え、かつ前記任意の時刻同期期限を超えているとき、前記時刻更新方法(b)を実行する(時刻更新工程)。
図6は、本実施形態の時刻同期装置の動作フローを示しており、順を追ってその動作を説明する。
処理の開始後、まず、ステップ30では、算出手段101が、親局100の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する。ステップ31では、比較手段102が、算出された前記送信時間の総和と前記キャリアセンス不要基準時間とを比較する。送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下であるとき(Yes)、ステップ32に進み、時刻更新実行手段(A)103および時刻更新実行手段(A)203が、前記時刻更新方法(a)を実行する。一方、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えているとき(No)、ステップ33に進み、時刻同期期限内であるか判断する。前記時刻同期期限内であれば(Yes)、ステップ30に戻り、再び、算出手段101が、親局100の過去一定時間当たり送信時間の総和を算出したうえ、次のステップへ進む。一方、前記時刻同期期限を超える場合、ステップ34に進み、時刻更新実行手段(B)104および時刻更新実行手段(B)204が、前記時刻更新方法(b)を実行する。したがって、時刻同期期限以内である限り、優先的に、時刻更新方法(a)を行い、時刻同期期限を超えた場合、その時点での親局100の過去一定時間当たりの送信時間の総和により、前記時刻更新方法(a)または前記時刻更新方法(b)を実行することになる。
前記時刻同期期限は、任意の時間を設定できる。例えば、前記時刻更新方法(a)または前記時刻更新方法(b)を実行開始する期限でもよいし、前記時刻更新方法(a)または前記時刻更新方法(b)を実行終了する期限でもよい。
以上のように、図6に示す。動作フローを行うことにより、時刻同期期限以内か否かで、時刻同期方法を使い分けるため、高精度で、かつ効率的な親局および子局間の時刻同期が可能となる。
以上のように、本実施形態の時刻同期装置および時刻同期方法は、例えば、時刻同期の期限が限られる場合であって、かつ高精度の時刻同期が必要な場合に、特に有効である。
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、本発明の時刻同期装置および時刻同期方法を利用した、データ採取装置、データ採取方法およびデータ採取システムの一例である。以下、例をあげて詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
(データ採取システム)
図7は、本実施形態のデータ採取システムの概念図である。図7に示すように、本実施形態では、サーバ10、データ採取装置30を主要な構成要素として含む。各データ採取装置は、それぞれ各エリアに配置され、各エリアのデータ採取を行う。前記データ採取装置は、データを採取したいエリアに、それぞれ配置され、その数は制限されない。データ採取装置30は、親局100、子局200、210、220、230および240ならびにセンサー300、310、320、330および340を主要な構成要素として含む。子局およびセンサーは、データを採取したい場所に、それぞれ配置され、その数は制限されない。本実施形態では、前記子局および前記センサーの数が5つである場合を例示するが、本発明は、これに限定されない。
図8は、本実施形態のデータ採取システムを構成する、データ採取装置を説明するブロック図である。説明を簡単にするため、子局およびセンサーの数が1つの場合を、図示する。ただし、上述の通り、子局およびセンサーの数は、制限されない。図8に示すように、データ採取装置30は、親局100および子局200を含む本発明の時刻同期装置50ならびに子局200に接続されたセンサー300を含む。時刻同期装置50は、本発明のいずれの実施形態の時刻同期装置であってもよく、前記実施形態を援用できる。センサー300は、データ採取を行うデータ採取機能を有する。また、例えば、採取したデータを保存するデータ保存機能等も有することができる。また、センサー300は、例えば、データロガーである。センサーは、子局と接続し、子局の通信機能、時刻同期機能等を利用できる。上述した通信機能、時刻同期機能およびデータ保存機能等は、例えば、それぞれ公知な技術を適用できる。また、本実施形態のデータ採取装置は、1つの親局に対して、任意の数の子局を含むことができ、それぞれの子局にセンサーが接続される。1つの親局とすべての子局は、同じ時刻に同期する。
前記データ採取システムにおいて、サーバ10と本実施形態のデータ採取装置30とは、データ採取装置30が備える親局と子局とが有する通信機能により、相互にデータの送受信が可能である。また、サーバ10とデータ採取装置30とは、一般的な時刻同期機能を有し、サーバ10とデータ採取装置30が備える親局と子局との時刻同期が可能である。上述した通信機能、時刻同期機能は、例えば、それぞれ公知な技術を適用できる。
本実施形態のデータ採取システムは、上述したように、本発明の時刻同期装置を利用する。したがって、前記センサーは、前記親局と、高精度に時刻同期した前記子局の時刻情報を利用し、データを採取することが可能である。
本実施形態のデータ採取システムは、各所に配置された、前記センサーによってデータ採取を行う。採取されたデータは、例えば、前記センサーに一定量保存される。採取されたデータは、例えば、前記子局を通じて、親局へアップロードされる。親局へアップロードされたデータは、例えば、さらにサーバへアップロードされる。サーバは、例えば、アップロードされたデータの解析を行う。
(データ採取装置およびデータ採取方法)
本実施形態のデータ採取装置30を、例を挙げて具体的に説明する。また、本実施形態では、まず、データ採取装置30が含む、時刻同期装置50が、本発明の第2の実施形態である時刻同期装置である例を示す。後述するように、前記時刻同期装置50に、第1の実施形態の時刻同期装置、または第3の実施形態の時刻同期装置を用いても、同様に説明できる。
また、本実施形態では、データ採取装置を構成する親局および子局が、特定小電力無線局920MHz帯テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備のいずれかに該当する場合を例示する。そして、前記データ伝送用無線設備に適用される、ARIB規定(STD−T108)に即した形で記載する。したがって、キャリアセンス不要基準時間が、過去1時間当たりの送信時間の総和に対して、3.6秒、応答時のキャリアセンス不要条件時間が、5msとして、説明する。ただし、これは一例であって、本発明は、これに限定されない。
図9は、本実施形態のデータ採取装置によるデータ採取の一例のフローチャートを示しており、順を追って説明する。データ採取方法も同様に説明できる。ただし、これは一例であって、本発明は、これに限定されない。
まず、ステップ51では、ユーザが任意に、あるいは、決められたスケジュールによってデータ採取時刻が決定され、例えば、サーバ10を通じて、親局100のデータ採取時刻が設定される。本例では、例えば、1:00とする。ステップ52では、時刻同期開始時刻を決定する。親局100は、子局の数に応じ、すべての子局の時刻同期にかかる所要時間を計算する。本例では、1つの子局の時刻同期に1分費やすとして、子局は5台存在するため、所要時間は5分と計算される。更に、例えば、すべての子局の時刻同期完了から、データ採取開始までに、猶予時間を設定できる。これによって、時刻同期を確実に実行した上で、データ採取を行うことができる。本例では、猶予時間を5分と設定する。上述した時刻同期にかかる所要時間5分と、上述した猶予時間5分を足し合わせた時間である10分前が、時刻同期開始時刻(0:50)と決定される。上述の時刻同期にかかる所要時間および猶予時間は、一例であり、本発明はこれに限定されない。例えば、各局内の時計の精度、無線通信に必要な時間、センサーの動作時間等にあわせて、最適な値にすることが、好ましい。
例えば、猶予時間は、可能な限り、短い方が好ましい。時刻同期後に、各局間の時刻情報の誤差は、徐々に大きくなる。したがって、例えば、猶予時間を、短くすることで、データ採取時の時刻情報の精度を高くできる。
つぎに、ステップ53では、前記時刻同期開始時刻(0:50)になるまで、待機する。ステップ54では、前記時刻同期開始時刻(0:50)となると、親局100において、算出手段101が、親局100の過去1時間当たりの送信時間の総和を算出する。そして、ステップ55では、比較手段102が、算出された前記送信時間の総和と、キャリアセンス不要基準時間である、3.6秒を比較する。前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下であるとき(Yes)、ステップ56に進み、時刻更新実行手段(A)103および時刻更新実行手段(A)203が、時刻更新方法(a)を実行する。一方、前記送信時間の総和が、キャリアセンス不要基準時間を超えているとき(No)、ステップ57に進み、時刻更新実行手段(B)104および時刻更新実行手段(B)204が、時刻更新方法(b)を実行する。
時刻更新方法(a)の具体的な流れについて、図10を用いて説明する。まず、時刻同期開始時刻(0:50)に、親局100は、データ採取時刻(1:00)をすべての子局に一斉通知する。次にデータ採取の5分前(0:55)に、親局100は、すべての子局に対し、現在時刻を送信する。そして、前記現在時刻を受信した前記子局は、自身が保持する時刻情報を更新し時刻同期を行う。
時刻更新方法(b)の具体的な流れについて、図11を用いて説明する。まず、時刻同期開始時刻(0:50)に、親局100は、仮時刻同期として、すべての子局に対し、仮時刻の送信を行う。前記仮時刻を受信した前記子局は、自身が保持する時刻情報を更新し、仮時刻同期を行う。この送信には、キャリアセンスを必要とするため、遅延が発生する可能性もあるが、この仮時刻同期は、この後、一分間隔で実施する各子局の時刻同期処理が重複しないことを目的としており、多少の遅延は許容可能である。次に、各々の子局に対し、データ採取時間(1:00)と、時刻更新時刻とを、順次、通知する。本例の場合、子局200、210、・・・、240の時刻更新時刻は、0:51、0:52、・・・、0:55となる。0:51になると、子局200は、親局100に対し現在時刻送信要求の通信を行う。その応答として、前記現在時刻送信要求を受信した親局100は、子局200に対し、現在時刻を送信する。受信した子局200は、自身が保持している時刻情報を、前記現在時刻に更新する。この応答通信は、応答時のキャリアセンス不要条件時間である5ms以内に完了することを前提に、キャリアセンスが不要となる。したがって、時刻同期時の遅延を、抑止することが可能となる。同様に、0:52、・・・、0:55には、子局210、・・・、240から、順次、親局100に対し、現在時刻送信要求を行う。その応答として、親局100が、順次、前記子局に対して、現在時刻を送信する。そして、前記現在時刻を受信した前記子局は、自身が保持する時刻情報を更新し時刻同期を行う。
上述のように、いずれかの方法で時刻同期を行った後、ステップ58に進み、データ採取時刻まで待機する。データ採取時刻になると、ステップ59に進み、センサー300は、目的のデータを採取する。
以上のように、本実施形態のデータ採取装置およびデータ採取方法では、第2の実施形態の時刻同期装置を利用するため、局間の通信頻度に応じた、効率的な親局および子局間の高精度の時刻同期が可能となる。そして、高精度に時刻同期された局間の時刻情報を基に、高精度の時刻情報を伴った、データ採取が可能となる。
以上のように、本実施形態のデータ採取装置およびデータ採取方法は、例えば、局間の通信頻度が時間帯によって大きく異なるような場合であって、かつ高精度の時刻情報を伴ったデータ採取が必要な場合に特に有効である。
また、本実施形態では、データ採取装置30を構成する、時刻同期装置50が、本発明の第1の実施形態である時刻同期装置であっても良い。
この場合には、必ず前記時刻更新方法(a)を行うため、親局および子局間の高精度の時刻同期が可能となる。そして、高精度に時刻同期された局間の時刻情報を基に、高精度の時刻情報を伴った、データ採取が可能となる。
以上のように、本実施形態のデータ採取装置およびデータ採取方法は、例えば、決められた時刻にデータ採取を行わなくてもよい場合であって、かつ高精度の時刻情報を伴ったデータ採取が必要な場合に特に有効である。
また、本実施形態では、データ採取装置30を構成する、時刻同期装置50が、本発明の第3の実施形態である時刻同期装置であっても良い。
この場合には、例えば、前記時刻同期期限を、データ採取期限を考慮して、設定できる。これによって、前記データ採取期限に合わせて、時刻同期方法を使い分けることができる。
したがって、データ採取期期限内で、できる限り高精度で、効率的な親局および子局間の高精度の時刻同期が可能となる。そして、高精度に時刻同期された局間の時刻情報を基に、高精度の時刻情報を伴った、データ採取が可能となる。
以上のように、本実施形態のデータ採取装置およびデータ採取方法は、例えば、データ採取期限が限られる場合であって、かつ高精度の時刻情報を伴ったデータ採取が必要な場合に特に有効である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載し得るが、以下には限定されない。
(付記1)
無線通信によって相互に送受信可能な、親局と、子局とを含み、
前記親局は、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出手段と、
前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較手段とを含み、
前記親局と前記子局は、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行する時刻更新手段(A)を含み、
前記送信時間の総和が、前記基準時間以下である場合に、前記時刻更新手段(A)が、前記時刻更新方法(a)を実行し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合に、再び前記算出手段が、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出することを特徴とする時刻同期装置。
(付記2)
無線通信によって相互に送受信可能な、親局と、子局とを含み、
前記親局は、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出手段と、
前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較手段とを含み、
前記親局と前記子局は、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行する時刻更新手段(A)と、
前記子局からの応答に対して、応答時のキャリアセンス不要条件時間内に送信が完了するように、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(b)を実行する時刻更新手段(B)とを含み、
前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記時刻更新手段(A)が、前記時刻更新方法(a)を実行し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合に、前記時刻更新手段(B)が、前記時刻更新方法(b)を実行することを特徴とする時刻同期装置。
(付記3)
無線通信によって相互に送受信可能な、親局と、子局とを含み、
前記親局は、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出手段と、
前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較手段とを含み、
前記親局と前記子局は、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行する時刻更新手段(A)と、
前記子局からの応答に対して、応答時のキャリアセンス不要条件時間内に送信が完了するように、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(b)を実行する時刻更新手段(B)とを含み、
前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記時刻更新手段(A)が、前記時刻更新方法(a)を実行し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合であって、任意の時刻同期期限内である場合に、再び前記算出手段が、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合であって、前記時刻同期期限を超えている場合に、前記時刻更新手段(B)が、前記時刻更新方法(b)を実行することを特徴とする時刻同期装置。
(付記4)
前記親局および前記子局が、特定小電力無線局920MHz帯テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備のいずれかに該当し、前記応答時のキャリアセンス不要条件時間が、ARIB規定(STD−T108)が規定する、送信に際して、キャリアセンスを行わなくてもよい場合の条件を満たす時間である、付記2または3記載の時刻同期装置。
(付記5)
前記親局および前記子局が、特定小電力無線局920MHz帯テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備のいずれかに該当し、前記キャリアセンス不要基準時間が、ARIB規定(STD−T108)が規定する、送信に際して、キャリアセンスを行わなくてもよい場合の条件を満たす基準時間である、付記1から4のいずれかに記載の時刻同期装置。
(付記6)
前記時刻更新方法(a)の実行中、前記親局が他の発信を行わない、付記1から5のいずれかに記載の時刻同期装置。
(付記7)
前記時刻更新方法(a)の実行中、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を監視し、その総和が前記キャリアセンス不要基準時間に達した場合には、前記親局が他の送信を中止する、付記1から6のいずれかに記載の時刻同期装置。
(付記8)
付記1から7のいずれか一項に記載の時刻同期装置と、前記時刻同期装置の前記子局に接続されたセンサーを含み、
前記センサーは、前記時刻同期装置による時刻同期の後に、目的のデータを採取するデータ採取手段を有することを特徴とするデータ採取装置。
(付記9)
親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出工程と、
前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較工程と、
時刻更新工程とを含み、
前記時刻更新工程において、
前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記親局から、子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行し、
前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合に、再び前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出することを特徴とする時刻同期方法。
(付記10)
親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出工程と、
前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較工程と、
時刻更新工程とを含み、
前記時刻更新工程において、
前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記親局から、子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行し、
前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合に、前記子局からの応答に対して、応答時のキャリアセンス不要条件時間内に送信が完了するように、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(b)を実行することを特徴とする時刻同期方法。
(付記11)
親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出工程と、
前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較工程と、
時刻更新工程とを含み、
前記時刻更新工程において、
前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記親局から、子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行し、
前記送信時間の総和が、キャリアセンス不要基準時間を超えている場合であって、任意の時刻同期期限以内である場合に、再び前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出し、
前記送信時間の総和が、キャリアセンス不要基準時間を超えている場合であって、前記時刻同期期限を超えている場合に、前記子局からの応答に対して、応答時のキャリアセンス不要条件時間内に送信が完了するように、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(b)を実行することを特徴とする時刻同期方法。
(付記12)
前記応答時のキャリアセンス不要条件時間が、ARIB規定(STD−T108)が規定する、送信に際して、キャリアセンスを行わなくてもよい場合の条件を満たす時間である、付記10または11記載の時刻同期方法。
(付記13)
前記キャリアセンス不要基準時間が、ARIB規定(STD−T108)が規定する、送信に際して、キャリアセンスを行わなくてもよい場合の条件を満たす基準時間である、付記9から12のいずれかに記載の時刻同期方法。
(付記14)
前記時刻更新方法(a)の実行中、前記親局が他の発信を行わない、付記9から13のいずれかに記載の時刻同期方法。
(付記15)
前記時刻更新方法(a)の実行中、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を監視し、その総和が前記キャリアセンス不要基準時間に達した場合には、前記親局が他の送信を中止する、付記9から13のいずれかに記載の時刻同期方法。
(付記16)
付記9から15のいずれか一項に記載の時刻同期方法による時刻同期を行う時刻同期工程と、
前記子局に接続されたセンサーが、前記時刻同期工程による時刻同期の後に、目的のデータを採取するデータ採取工程を有することを特徴とするデータ採取方法。
本発明によれば、時刻同期時の通信時に、キャリアセンス行うことによる影響を抑え、高精度の時刻同期を行う、時刻同期装置、データ採取装置、時刻同期方法およびデータ採取方法を提供できる。本発明を適用することにより、センサーネットワークのように、センサー間のデータを相互解析することで有効な情報を取得するような無線ネットワークシステムにおいて、高精度の時刻情報が利用可能になり、解析精度が向上する。
10 サーバ
30 データ採取装置
50 時刻同期装置
100 親局
101 算出手段
102 比較手段
103 時刻更新手段(A)
104 時刻更新手段(B)
200、210、220、230、240 子局
203 時刻更新手段(A)
204 時刻更新手段(B)
300、310、320、330、340 センサー

Claims (8)

  1. 無線通信によって相互に送受信可能な、親局と、子局とを含み、
    前記親局は、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出手段と、
    前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較手段とを含み、
    前記親局と前記子局は、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行する時刻更新手段(A)を含み、
    前記送信時間の総和が、前記基準時間以下である場合に、前記時刻更新手段(A)が、前記時刻更新方法(a)を実行し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合に、再び前記算出手段が、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出することを特徴とする時刻同期装置。
  2. 無線通信によって相互に送受信可能な、親局と、子局とを含み、
    前記親局は、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出手段と、
    前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較手段とを含み、
    前記親局と前記子局は、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行する時刻更新手段(A)と、
    前記子局からの応答に対して、応答時のキャリアセンス不要条件時間内に送信が完了するように、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(b)を実行する時刻更新手段(B)とを含み、
    前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記時刻更新手段(A)が、前記時刻更新方法(a)を実行し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合に、前記時刻更新手段(B)が、前記時刻更新方法(b)を実行することを特徴とする時刻同期装置。
  3. 無線通信によって相互に送受信可能な、親局と、子局とを含み、
    前記親局は、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出手段と、
    前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較手段とを含み、
    前記親局と前記子局は、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行する時刻更新手段(A)と、
    前記子局からの応答に対して、応答時のキャリアセンス不要条件時間内に送信が完了するように、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(b)を実行する時刻更新手段(B)とを含み、
    前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記時刻更新手段(A)が、前記時刻更新方法(a)を実行し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合であって、任意の時刻同期期限内である場合に、再び前記算出手段が、前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出し、前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合であって、前記時刻同期期限を超えている場合に、前記時刻更新手段(B)が、前記時刻更新方法(b)を実行することを特徴とする時刻同期装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の時刻同期装置と、前記時刻同期装置の前記子局に接続されたセンサーを含み、
    前記センサーは、前記時刻同期装置による時刻同期の後に、目的のデータを採取するデータ採取手段を有することを特徴とするデータ採取装置。
  5. 親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出工程と、
    前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較工程と、
    時刻更新工程とを含み、
    前記時刻更新工程において、
    前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記親局から、子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行し、
    前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合に、再び前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出することを特徴とする時刻同期方法。
  6. 親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出工程と、
    前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較工程と、
    時刻更新工程とを含み、
    前記時刻更新工程において、
    前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記親局から、子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行し、
    前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間を超えている場合に、前記子局からの応答に対して、応答時のキャリアセンス不要条件時間内に送信が完了するように、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(b)を実行することを特徴とする時刻同期方法。
  7. 親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出する算出工程と、
    前記送信時間の総和とキャリアセンス不要基準時間とを比較する比較工程と、
    時刻更新工程とを含み、
    前記時刻更新工程において、
    前記送信時間の総和が、前記キャリアセンス不要基準時間以下である場合に、前記親局から、子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(a)を実行し、
    前記送信時間の総和が、キャリアセンス不要基準時間を超えている場合であって、任意の時刻同期期限以内である場合に、再び前記親局の過去一定時間当たりの送信時間の総和を算出し、
    前記送信時間の総和が、キャリアセンス不要基準時間を超えている場合であって、前記時刻同期期限を超えている場合に、前記子局からの応答に対して、応答時のキャリアセンス不要条件時間内に送信が完了するように、前記親局から、前記子局に対し、キャリアセンスを行わず現在時刻を送信する時刻更新方法(b)を実行することを特徴とする時刻同期方法。
  8. 請求項5から7のいずれか一項に記載の時刻同期方法による時刻同期を行う時刻同期工程と、
    前記子局に接続されたセンサーが、前記時刻同期工程による時刻同期の後に、目的のデータを採取するデータ採取工程を有することを特徴とするデータ採取方法。
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