JP2015188588A - 内視鏡用注射針および内視鏡用注射針の製造方法 - Google Patents

内視鏡用注射針および内視鏡用注射針の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】針体と接続部材との間における水密性に優れる内視鏡用注射針および内視鏡用注射針の製造方法を提供する。【解決手段】内視鏡用注射針100は、液体を注入するための内管チューブ20と、内管チューブ20の先端に設けられた針体10と、軸方向に貫通し針体10が挿通する挿通孔80を有し、内管チューブ20の内表面と針体10との外表面との間に配置され針体10と内管チューブ20とを接続するための接続部材70と、を有し、接続部材70の基端面から針体10の外表面と接続部材70の内表面との間までに亘り連続し針体10と接続部材70とを接合する樹脂層90が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、内視鏡用注射針および内視鏡用注射針の製造方法に関する。
内視鏡下に食道、胃、大腸等の粘膜を切除する内視鏡的粘膜切除術(EMR)および内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)施工時に、粘膜と筋層との剥離を要する場合がある。この場合、先端に針体が付設された内管チューブとその内管チューブを挿通自在にする外チューブとを有した内視鏡用注射針を挿入して、患部に生理食塩水や薬液等(以下、単に液体ともいう)を注入することが通常実施されている。
内視鏡用注射針は、例えば1mから2m程度の長尺の内視鏡内に設けられたチャネルに挿入され、所定の患部において針体を穿刺する。液体は、内視鏡の基端側から長尺の内管チューブを通して針体の先端から吐出される。
針体は、穿刺したときの傷を小さくするためにたとえば外径0.65mm以下のものが好適に使用されている。これに対し、注入抵抗を小さくするために内管チューブの内径はたとえば0.8mm以上とすることが好ましい。その結果、針体の外表面と内管チューブの内表面との間には間隙が形成されていた。上記間隙を埋めて、針体の外表面と内管チューブの内表面とを接続するための接続部材が設けられた内視鏡用注射針が提案されている。
例えば、下記特許文献1に記載の内視鏡用注射針(以下、従来技術1ともいう)は、針体の先端と反対側の端部にコイル状部材(接続部材)を外嵌して該コイル状部材を該針体に固着し、該コイル状部材に上記内管チューブを外嵌して固着している。
上記コイル状部材が設けられることによって、上記針体の外表面と内管チューブの内表面との間の空隙が埋められている。
特許文献1において、針体の外径より小径な内径を持つコイル状部材が針体に外嵌されてもよいことが記載されている。また、特許文献1において、針体とコイル状部材(コイルスプリング)とは、接着剤を用いて接着固定されることによって締結されてもよいことが記載されている。
特開2009−172029号公報
しかし従来技術1に例示される針体と内管チューブとの間の間隙を埋めて、当該針体と当該内管チューブとを接続する接続部材を有する内視鏡用注射針は、以下の課題を有していた。
即ち、内視鏡に挿通された内視鏡用注射針において、長尺の内管チューブの基端側から注入された液体が、先端側に設けられた針体まで運ばれ、当該針体の先端から吐出されるためには、当該液体に強い吐出圧を付与する必要がある。強い吐出圧で内管チューブを流通する液体は、針体と接続部材との境界に強い圧力を与え得る。その結果、針体と接続部材との間に液体が流通可能な間隙が生じる虞があった。あるいは、針体と接続部材との間に形成されてしまっていた液体の流通不可能な僅かな空隙が、上記圧力によって拡張され液体が流通可能な間隙となる虞があった。
上記液体が流通可能な間隙が、針体と接続部材との間に生じることにより、水密性が低下し、液体が接続部材の先端に漏れ出る虞があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものである。即ち、本発明は、接続部材の基端面から針体と接続部材との間までに亘り針体と接続部材とを接合する樹脂層を有し、水密性に優れる内視鏡用注射針および内視鏡用注射針の製造方法を提供する。
本発明の内視鏡用注射針は、液体を注入するための内管チューブと、上記内管チューブの先端に設けられた針体と、軸方向に貫通し上記針体が挿通する挿通孔を有し、上記内管チューブの内表面と上記針体との外表面との間に配置され上記針体と上記内管チューブとを接続するための接続部材と、を有し、上記接続部材の基端面から上記針体の外表面と上記接続部材の内表面との間までに亘り連続し上記針体と上記接続部材とを接合する樹脂層が設けられていることを特徴とする。
本発明の内視鏡用注射針の製造方法は、液体を注入するための内管チューブと、上記内管チューブの先端に設けられた針体と、軸方向に貫通し上記針体が挿通する挿通孔を有し、上記内管チューブの内表面と上記針体との外表面との間に配置され上記針体と上記内管チューブとを接続するための接続部材と、を有する内視鏡用注射針を製造する内視鏡用注射針の製造方法であって、上記挿通孔に上記針体を挿通するとともに、上記接続部材の外径と略等しい内径を有する筒状体である型枠部材を上記接続部材の基端面よりも基端側に上記型枠部材の基端が位置するよう上記接続部材に外嵌し、上記接続部材の基端面および当該基端面から突出する針体を樹脂部材で埋め込むよう、上記型枠部材に樹脂部材を流し込む樹脂充填工程と、上記樹脂充填工程後において、型枠部材の内表面と接続部材の外表面との間に上記内管チューブの先端を嵌め込み、上記型枠部材に流し込まれた上記樹脂部材を先端側に押し込むことによって、上記接続部材の上記基端面から、上記針体の外表面と上記接続部材の内表面との間に亘り上記樹脂部材を含浸させて、上記針体と上記接続部材とを接合する樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の内視鏡用注射針は、上述する樹脂層を有することにより、針体と接続部材との間における水密性に優れる。
本発明の内視鏡用注射針の製造方法は、上述する樹脂層を備える本発明の内視鏡用注射針の製造を可能とする。
本発明の第一実施形態の内視鏡用注射針を例示する内視鏡用注射針の全体図である。 2aは、本発明の第一実施形態の内視鏡用注射針を例示する内視鏡用注射針の全体図であり、2bは、2aにおいて破線円で囲む内視鏡用注射針100の先端領域の縦断面図である。 本発明の第一実施形態の内視鏡用注射針を例示する内視鏡用注射針の先端領域における縦断面図である。 本発明の第一実施形態の内視鏡用注射針を例示する内視鏡用注射針の先端領域におけるIV−IV断面を示す横断面図である。 本発明の第二実施形態の内視鏡用注射針を例示する内視鏡用注射針の先端領域における縦断面図である。 本発明の第三実施形態の内視鏡用注射針の製造方法における樹脂充填工程を説明する説明図である。 本発明の第三実施形態の内視鏡用注射針の製造方法における樹脂層形成工程を説明する説明図である。
以下、本発明の第一実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
なお、本実施の形態では図示するように上下の方向を規定して説明する場合がある。しかし、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものであり、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
本発明の内視鏡用注射針の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
また、本発明の各種の構成要素は、必要に応じて個々の構成要素に図示しない穴やスリット等を設けることを排除しない。
本発明に関し、内視鏡用注射針または内視鏡用注射針を構成する各構成の近位端部とは、内視鏡用注射針の近位端を含む所定の長さ領域をいう。同様に、内視鏡用注射針または内視鏡用注射針を構成する長尺状の各構成の遠位端部とは、内視鏡用注射針の遠位端を含む所定の長さ領域をいう。
また、内視鏡用注射針または内視鏡用注射針を構成する各構成の近位端とは、当該内視鏡用注射針の操作者側における内視鏡用注射針または当該各構成の端部を意味する。内視鏡用注射針または内視鏡用注射針を構成する各構成の遠位端とは、上記近位端とは反対側の端部を意味し、通常は、内視鏡用注射針または当該構成の操作側の先端部を意味する。
また、本発明を説明するにあたり、特段の断りがない場合には、近位側とは内視鏡注射針の基端側を意味し、遠位側とは内視鏡注射針の先端側を意味する。
また、本発明を説明するにあたり、特段の断りがない場合には、軸方向とは、内管チューブの長手方向を意味する。
また本発明を説明するにあたり、適宜、内表面または外表面という言葉を用いる場合がある。特段の説明がない場合には、上記内表面は内視鏡用注射針の中心軸に対向する面を意味し、上記外表面は、内視鏡用注射針の軸心に非対向の面を意味する。
<第一実施形態>
以下に、本発明の内視鏡用注射針の第一実施形態である内視鏡用注射針100の主たる構成について図1から図4を用いて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態を例示する内視鏡用注射針100の全体図であり、針体10の先端が外管チューブ30の内部に位置する状態を示している。
図2aは、本発明の第一実施形態を例示する内視鏡用注射針100の全体図であり、針体10の先端が外管チューブ30の遠位端より遠位側に突出する状態を示している。図2bは、図2aにおいて破線円で囲まれる内視鏡用注射針100の先端領域の概略断面図である。図2bでは、図示容易化のため、針体10および接続部材70は、側面視にて図示している。
図3は、内視鏡用注射針100の先端領域における縦断面図である、図3は図示容易化のため、針体10を側面視にて図示するとともに、外管チューブ30を図示省略している。
図4は、図3に示す内視鏡用注射針100の先端領域におけるIV−IV断面図である。
図3に示すとおり、内視鏡用注射針100は、内管チューブ20と、針体10と、接続部材70と、を有する。
内管チューブ20は、液体を注入するためのチューブである。
針体10は、内管チューブ20の先端に設けられている。
接続部材70は、軸方向に貫通し針体10が挿通する挿通孔80を有し、内管チューブ20の内表面と針体10との外表面との間に配置され針体10と内管チューブ20とを接続している。
内視鏡用注射針100は、接続部材70の基端面73から針体の外表面と接続部材70の内表面との間までに亘り連続し針体10と接続部材70とを接合する樹脂層90が設けられている。
たとえば、本実施形態における接続部材70は、内管チューブ20内に配置される接続部本体71と、内管チューブ20の内径よりも大きい外径を有し内管チューブ20の遠位端より遠位側に配置される大径部72と、を有している。ただし、接続部材70の構成はこれに限定されず、本発明の所期の課題を解決可能な範囲において適宜変更することができる。
内視鏡用注射針100は、樹脂層90を有することによって、内管チューブ20を流通する液体の吐出圧の影響を強く受ける接続部材70の基端側において針体10と接続部材70との間に液体が流入することが防止される。したがって内視鏡用注射針100は、針体10と接続部材70との間における水密性に優れる。
樹脂層90を有しない場合に、たとえば使用前においては針体10の外表面と接続部材70の内表面とが密に当接していても、液体の吐出圧で針体10の外表面と接続部材70の内表面との間に亀裂や剥離が生じる虞がある。当該亀裂や当該剥離の部分に液体の吐出圧がかかって剥離進展または亀裂進展して間隙が形成され、水密性が低下し得る。これに対し、内視鏡用注射針100は、予め上述のとおり樹脂層90が設けられているため、良好な水密性を維持することができる。
図3および図4に示すとおり、本実施形態にかかる内視鏡用注射針100は、接続部材70の基端面73から挿通孔80の少なくとも近位側近傍までに亘り、樹脂層90が、針体10の外周全体を覆っている。
かかる構成によれば、挿通孔80の基端側において、接続部材70と針体10との境界全体を樹脂層90で覆れることにより、液体の吐出圧が当該境界にかかっても接続部材70と針体10との間に間隙が形成されることが良好に防止される。したがって接続部材70と針体10との間において高い水密性が示される。
ここで挿通孔80の近位側近傍とは、厳密な限定はなく、樹脂層90が基端面73から針体10と接続部材70との間に有意に入り込んでいることが確認できる程度を意味する。
たとえば、基端面73から連続する樹脂層90が、挿通孔80の基端から先端に向けて、内管チューブ20の内部に配置される接続部材70の壁面の厚み寸法x(図3)程度の距離まで、針体10の外周全体を覆って延在していることがより好ましい。
さらに高い水密性を維持するという観点からは、基端面73から連続する樹脂層90が、挿通孔80の基端から先端に向けて、内管チューブ20の内部に配置される接続部材70の軸長の二分の一程度の距離まで延在していることがより好ましい。
本実施形態にかかる内視鏡用注射針100は、図1および図2aに示すように外管チューブ30を有している。内視鏡用注射針100は、基端部においてさらに操作部50を有している。
本実施形態において、操作部50は外筒グリップ40、内筒グリップ60を含む。操作部50は、内視鏡用注射針100の作業者によって把持される部位である。
また、操作部50は内筒グリップ60の基端側に付設されたコネクタ51を含み、シリンジ(図示せず)を連結できる。内管チューブ20は、コネクタ51に連結されたシリンジ(図示せず)から注液された液体の流路となる。作業者が操作部50を操作することによって、針体10を被験者の患部に刺すことができる。また、針体10の先端には開口(図示せず)が設けられ、作業者がシリンジ(図示せず)を操作することによって液体を患部に注入可能となっている。
内筒グリップ60は、外管チューブ30の内外に針体10を進退操作する。内管チューブ20は、針体10を有し、外管チューブ30の中に摺動可能に挿入されている。
ここで、外管チューブ30の内外に針体10を進退操作するとは、外管チューブ30の何処かに設けられた開口から針体10の少なくとも一部が突出する状態(突出状態、図2a参照)と、開口の中に針体10を当該突出状態より収納する状態(収納状態、図1参照)のいずれか一方から他方へと移行させることである。
本実施形態では、外管チューブ30の先端に開口が設けられるように図示したが、これは一例であって、他の位置に開口が設けられる形態であっても構わない。
内筒グリップ60は、基端側から先端側へ又は先端側から基端側へと摺動可能なように外筒グリップ40の中に収納されている。また、外筒グリップ40の側面には案内溝41が設けられており、内筒グリップ60の突出部61が摺動可能なように案内溝41の中に嵌め込まれている。
本実施形態では、外筒グリップ40と外管チューブ30とが連結し、内筒グリップ60と内管チューブ20と針体10とが連結している。従って、内視鏡用注射針100の操作者は、外筒グリップ40と内筒グリップ60とを互いに軸方向にスライドさせることによって、針体10を軸方向に進退させることができる。
さらに詳細には、外筒グリップ40に設けた案内溝41の基端側に突出部61を位置させるとき収納状態となり、案内溝41の先端側に突出部61を位置させるとき、針体10が外管チューブ30から突出状態となる。
一般的に、操作部50は収納状態または突出状態の少なくとも一方を固定する構造を備えている。本実施形態では、案内溝41の基端側と先端側に突出部61を嵌めて固定する固定用の溝を設けている。そして、突出部61が案内溝41の基端側または先端側に位置するときに、内筒グリップ60と外筒グリップ40とを回転方向にスライドさせることで、固定用溝に突出部61を嵌めることができる。これは上記収納状態または上記突出状態を固定するための一例であり、他の形態を用いても構わない。
図2bに突出状態である内視鏡用注射針100の先端領域の断面図を示す。外管チューブ30の先端には、内管チューブ20の先端または接続部材70の先端が当接可能な当接部31が設けられている。当接部31は、例えば外管チューブ30の先端を近位側から遠位側に向けて径方向に内向きに約45°程度傾斜させてなる先細部である。先細部の開口径は、内管チューブ20の外径または接続部材70の先端外径よりも小さい。
接続部材70は、内部に針体10を挿通する挿通孔80が設けられている。
針体10は、内視鏡用注射針に設けられる針を適宜選択して用いることができる。穿刺したときの傷を小さくするために、たとえば外径0.65mm以下のものが好ましく選択されるが、これに限定されない。本発明は接続部材70を有するため、針体10の外表面と内管チューブ20との間に有意な距離を有していても接続部材70を介して針体10と内管チューブ20とを接続することができる。換言すると、接続部材70の厚みを調節することにより、定型の内径を有する内管チューブ20に対し、所望の外径を有する針体10を適宜選択して用いることができる。
内管チューブ20は、その先端側に針体10が取り付けられ、外管チューブ30の中を摺動可能に挿通している。
本実施形態では、内管チューブ20の最先端に針体10を取り付けているように図示したが、これに限定されるものでなく、内視鏡用注射針100に必要な機能を阻害しない程度に取り付け位置が変更されてもよい。
内管チューブ20の構成部材は、特に限定されないが、外管チューブ30内を摺動するため、一定の低摩擦性・非粘着性を有することが好ましく、さらに耐薬品性が高いと良い。一般的には、上記部材として、テトラフルオロエチレン重合体(PTFE)やテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)等のフッ素樹脂、ポリアミド樹脂(ナイロン樹脂)などを用いることができる。
内管チューブ20の外径および内径は特に限定されないが、例えば、外径は1.2mm以上1.7mm以下、内径は0.5mm以上1mm以下の範囲とすることができる。
外管チューブ30は、基端側の一部が、外筒グリップ40の内面に接合されている。
なお、本実施形態では外筒グリップ40の内面と外管チューブ30の外面とが接合するように図示したが、外筒グリップ40の外面と外管チューブ30の内面とが接合する構成であっても構わない。また、外管チューブ30と外筒グリップ40の接合には、図示しない留め具が使われてもよいし、接着剤が用いられてもよい。
外管チューブ30の構成部材は、特に限定されないが、内視鏡の処置具挿通チャンネルの中に挿通して用いるため一定の低摩擦性・非粘着性を有することが好ましい。一般的には、上記構成部材として、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂(ナイロン樹脂)、ポリウレタン樹脂等を用いることができる。また、上述のフッ素樹脂が外管チューブ30の構成部材として用いられてもよい。
外管チューブ30の内部において内管チューブ20がスムーズに摺動可能なよう、外管チューブ30の内表面と内管チューブ20の外表面との間には適度なクリアランスが設けられている。たとえば、外管チューブ30の外径および内径は特に限定されないが、たとえば外径は2mm以上2.6mm以下、内径は1.3mm以上1.9mm以下の範囲とすることができる。
本実施形態における接続部材70は、図3に示すとおり、内管チューブ20内に配置される接続部本体71と、内管チューブ20の内径よりも大きい外径を有し内管チューブ20の遠位端より遠位側に配置される大径部72と、を有している。内視鏡用注射針100において、樹脂層90が基端面73から大径部72の内表面までに亘り連続して設けられている。
即ち、樹脂層90は、針体10の外表面と接続部材70の内表面との間において広範囲に設けられている。そのため、高い水密性が発揮される。
尚、ここで連続しているとは、樹脂層90が、針体10の外周の全領域を覆うとともに、軸方向に連続的に設けられている場合と、針体10の外周を断続的に覆うとともに、軸方向に連続的に設けられている場合とを含む。
本実施形態における接続部材70は、略均一の内径を有している。接続部材70の内径は、針体10の外径と略同等である。ここで略同等とは、接続部材70の内表面と針体10の外表面との間に樹脂層90が形成可能な程度の差異を含むという意味である。
接続部本体71の外径は、内管チューブ20の内径と略同等である。
接続部材70は、筒状体であって、たとえば円筒体である。
本実施形態における大径部72の外径は、内管チューブ20の外径よりも小さい。また、大径部72の軸長は、接続部本体71に比べて有意に短く、たとえば、当該軸長を、突出状態(図2b)にあるとき、当接部31と、当接部31に当接する内管チューブ20の先端との間との距離以下の寸法とすることができる。
本実施形態では、接続部本体71および大径部72はいずれも外形が円筒形状である。
接続部材70の構成部材は特に限定されない。たとえば接続部材70は、インサート成形により形成された樹脂部材よりなる態様、上述する従来技術1のごとくコイル、特には金属の線状部材からなるコイルよりなる態様、あるいは、ステンレスなどの金属材料からなる壁面略平坦な筒状体よりなる態様を含む。
例えば接続部材70が、インサート成形により針体10の外周を覆って形成された樹脂部材よりなる態様である場合には、以下の樹脂層90を設けることが好ましい。即ち、基端側の一部領域における接続部材70と針体10との間において、針体10の外表面に沿う空隙を予め形成し、当該空隙を充填するよう樹脂層90を設けてもよい。これにより、針体10の外表面に異種材料よりなる界面が形成され基端側からの剥離進展が防止されるため水密性が向上する。
樹脂層90は、針体10の外表面と接続部材70の内表面とを接合可能な樹脂部材から構成される。上記樹脂部材は特に限定されないが、たとえば一例として、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シアノアクリレート樹脂などの接着剤として使用可能な樹脂部材、あるいは、ABS樹脂やポリアミド樹脂、ウレタン樹脂などの熱可塑性樹脂を挙げることができる。
図3に示すとおり、本実施形態において、針体10は、接続部材70の基端面73よりも近位側まで延在する近位側延在部12を有している。内視鏡用注射針100は、樹脂層90から連続し近位側延在部12の外表面と内管チューブ20の内表面との間を埋める樹脂充填部110を備えている。
近位側延在部12は、針体10の基端側であって、接続部材70より突出する部分である。
樹脂充填部110は、樹脂層90を構成する樹脂部材と同一の材料により樹脂層90と一体的に形成することができる。また樹脂充填部110は、樹脂層90を構成する樹脂部材と同一または異なる樹脂部材を用い、樹脂層90の形成工程とは別工程により形成されるとともにその界面が接合している態様であってもよい。
一般的に、近位側延在部12を有する針体10において、接続部材70に内在する針体10と近位側延在部12における針体10との境界近傍は曲げ剛性が小さい。したがって針体10の基端側において屈曲方向に力が付与されると、当該境界近傍において針体10が塑性変形する虞がある。
これに対し、樹脂充填部110は、空間130に露出する針体10と接続部材70に内在する針体10との剛性の差異を緩やかに変化させ得る緩衝領域として作用し、上記塑性変形の問題を回避し得る。
樹脂充填部110の軸長は、特に限定されないが、内管チューブ20内に配置された接続部材70の軸長と略同等または接続部材70の軸長以上であることが好ましい。これにより塑性変形を回避させる効果がより良好に発揮され得る。
樹脂充填部110の軸長は、たとえば、樹脂充填部110の外周面において90°ピッチで4箇所の軸方向長さを測定し、その平均により算出することができる。接続部材70の軸長と樹脂充填部110の軸長とが略同等とは、樹脂充填部110の軸長が、接続部材70の軸長に対し、90%以上110%以下の範囲であることを含む。
本実施形態にかかる内視鏡用注射針100は、樹脂層90に加えて、さらに第二樹脂層92を備えている。
即ち、内視鏡用注射針100は、大径部72の外径と接続部本体71の外径との差異により形成される段差面74と内管チューブ20の先端面75との間に第二樹脂層92が設けられている。
第二樹脂層92を有することにより、段差面74と内管チューブ20の先端とを確実に接合することができる。そのため、大径部72と内管チューブ20先との境界において、亀裂が入り、両者の間に隙間が形成されることを防止する。したがって、段差面74および内管チューブ20の間における水密性が良好である。
また、針体10と接続部材70とを樹脂層90を介して接合するとともに、接続部材70と内管チューブ20とを第二樹脂層92を介して接合することにより、針体10と内管チューブ20とを間接的に接続することができる。
尚、図3において図示省略するが、本実施形態はさらに接続部材70の外表面と内管チューブ20の内表面の間に第三樹脂層を設けてもよい。たとえば第三樹脂層は、第二樹脂層92と連続的に設けることもできる。第二樹脂層92と連続して設けられた第三樹脂層であれば、接続部材70の外表面と内管チューブ20の内表面の間に第三樹脂層が確実に形成されていることを、第二樹脂層92を目視確認することで、確認可能である。第三樹脂層が設けられることによって、内管チューブ20と接続部材70との接合強度の信頼性を向上する。上述する第三樹脂層は、後述する第三実施形態において示す第三樹脂層98が適宜参照される。
<第二実施形態>
次に本発明の第二実施形態である内視鏡用注射針200について図5を用いて説明する。図5は、本発明の第二実施形態にかかる内視鏡用注射針200の先端領域における縦断面図である。接続部材70の形状が異なること以外は、内視鏡用注射針100と同様に構成されている。
内視鏡用注射針200は、接続部材70における挿通孔80が、所定の領域において縮径する縮径領域95を有している。内視鏡用注射針200において、縮径領域95の軸方向の中間部と針体10の外表面とが当接することによって針体10の外表面と接続部材70の内表面とが接合され固定されている。針体10の外表面と接続部材70の内表面とが接合され固定された箇所を固定部94と称する。
本実施形態にかかる内視鏡用注射針200において、樹脂層90は、固定部94の近位側近傍までに亘り連続している。
縮径領域95は、固定部94の近位側および遠位側において固定部94に向かって連続的に縮径している。
固定部94の近位側に空隙があると、固定部94の近位端に液体の吐出圧による応力が集中し、固定部94に亀裂が生じやすいところ、固定部94の近位側近傍まで樹脂層90が設けられることにより、固定部94に亀裂が生じることを良好に防止する。
また樹脂層90が基端面73から固定部94の近位側近傍まで連続して延在することにより、優れた水密性が発揮される。
ここで固定部94の近位側近傍とは、少なくとも固定部94の近位端と基端面73との二分の一の地点よりも固定部94に近い地点をいい、図5に示す縮径領域95の近位端よりも遠位側の地点または近位側の地点のいずれも含む。樹脂層90の軸長の距離を充分に確保するという観点からは、樹脂層90の遠位端の一部が縮径領域95に入り込でいる態様が好ましく、当該遠位端の全てが縮径領域95に入り込でいる態様がより好ましい。
固定部94は、針体10の外表面と接続部材70の内表面とを直接または間接に接合し、互いの位置関係を固定する。固定部94の形成手段は特に限定されない。
たとえば、接続部材70が樹脂部材よりなる場合には、針体10が挿通する接続部材70の外表面周方向に熱収縮部材を配置し、当該熱収縮部材を加熱して接続部材70を径方向の内向きに締め付けることにより固定部94を形成することができる。接続部材70が金属材料よりなる場合には、針体10が挿通する接続部材70の所定の領域を周方向に加熱して熱溶融し針体10と接続部材70とを接合させ固定部94を形成してもよい。または接続部材70が金属材料よりなる場合には、針体10が挿通する接続部材70をかしめて針体10と接続部材70とを物理的に当接させ、固定部94を形成してもよい。接続部材70をかしめたことにより、接続部材70の外表面にかしめ跡である凹部96が形成されている。
固定部94における針体と接続部材との固定が、かしめなどの物理的手段でなされる場合には、固定部94における水密性が充分でない場合がある。たとえば接続部材70の外表面において周方向の2か所から4か所程度かしめることによって内部に挿通する針体10と接続部材70とを固定する固定部94を形成することができる。ただしかかる場合には、固定部94の周方向において、針体10と接続部材70とが密に接合する箇所と、空隙と、が存在しうる。そのため、固定部94が、かしめなどの物理的手段で形成された内視鏡用注射針200の態様では、特に樹脂層90を設けることは本発明の所期の課題を解決するために有効である。
縮径領域95は、固定部94、並びに固定部94の近位側および遠位側を含み、挿通孔80の径が相対的に縮径した領域である。たとえば、縮径領域95における挿通孔80の径は、図5に示すとおり、接続部材70の近位端部における挿通孔80の径よりも小さい。本実施形態における縮径領域95は、図5に示すとおり大径部72に設けられているが、図示省略する変形例として接続部本体71に設けられてもよい。内視鏡用注射針200は、大径部72の外周面をかしめることによって、大径部72の外表面に凹部が形成されている。当該凹部の凹みに連動して内表面が径方向の内向きに突出し、固定部94が形成されている。固定部94の遠位側および近位側における挿通孔80の内表面が固定部94を頂点として傾斜することによって縮径領域95が形成されている。
本実施形態にかかる内視鏡用注射針200は、樹脂層90より遠位側に針体10の外表面と接続部材70の内表面とを接合する接合部97が設けられてもよい。本実施形態では、上述する固定部94を接合部97として兼用している。接合部97より遠位側において、大径部72の遠位端を含む遠位端部における内表面と、当該内表面に対向する針体10の外表面と、の間に空隙140が設けられている。
接合部97は、たとえば図5に示すとおり、大径部72において設けることができるが、これに限定されず、接続部本体71に設けられてもよい。
接合部97において、針体10の外表面と接続部材70の内表面とが直接または間接に当接している。接合部97における当接の状態には、固定部94の固定の状態を包含する。また、接合部97の形成手段は、固定部94の形成手段を倣うことができる。
本実施形態の変形例として、固定部94とは異なる、図示省略する接合部97が設けられてもよく、また、固定部94を有しない態様において、接合部97のみが設けられていてもよい。
空隙140は、接合部97の遠位端から接続部材70の遠位端まで連続している。
接合部97を有する内視鏡用注射針200によれば、針体10の外表面は、基端側から樹脂層90、および接合部97を含む少なくも軸方向の2領域において接続部材70の内表面と当接する。接合部97よりも遠位側において針体10に屈曲方向の力がかかったとき、針体10は、空隙140内を動作し僅かに湾曲可能である。針体10が上述のとおり湾曲することによって当該力により針体10が損傷することを回避可能である。
また当該力により針体10が湾曲したときに、樹脂層90よりも遠位側に位置する接合部97に負荷がかかるため、樹脂層90により固定された針体10と接続部材70とが剥離することが防止される。したがって、本発明の所期の課題である針体10と接続部材70との間の水密性を維持しつつ、針体10の先端の湾曲を僅かに許容し、屈曲方向の力によって針体10が損傷することを防止する。
接合部97を有する内視鏡用注射針200は、たとえば図5に示すとおり、挿通孔80の遠位側開口が、近位側から遠位側に向かって拡径していてもよい。
即ち、空隙140の遠位端部は、近位側から遠位側に向かって連続的に拡径し、接続部材70の遠位端において開口している。かかる構成によれば、針体10の先端をより大きく湾曲させることができるため、上述する針体10の損傷の防止効果が大きい。
図5に図示するとおり、第二実施形態における大径部72の外径は、内管チューブ20の外径と略同等である。また、大径部72の軸長は、接続部本体71と略同等あるいは、これより長い。たとえば、当該軸長を、突出状態にあるとき、当接部31と、大径部72の先端とを当接させることができる。本発明における接続部材70は、第一実施形態および第二実施形態に具体的に示す態様に限定されず、たとえば、図示省略するが、接続部材70は、大径部72を有さず実質的に内径も外径も略均一な筒状体であってもよい。
<第三実施形態>
次に本発明の第三実施形態である内視鏡用注射針の製造方法(以下、単に「本製造方法」ともいう)について図6および図7を用いて説明する。本製造方法について、内視鏡用注射針200を製造する方法を例に説明する。
図6は、本発明の第三実施形態の内視鏡用注射針の製造方法における樹脂充填工程を説明する説明図である。
図7は、本発明の第三実施形態の内視鏡用注射針の製造方法における樹脂層形成工程を説明する説明図である。
本製造方法は、内管チューブ20と、針体10と、接続部材70とを有する内視鏡用注射針を製造する方法である。
内管チューブ20は、液体を注入するためチューブであり、針体10は、内管チューブ20の先端に設けられる。接続部材70は、軸方向に貫通し針体10が挿通する挿通孔80を有し、内管チューブ20の内表面と針体10との外表面との間に配置され針体10と内管チューブ20とを接続する。
たとえば、接続部本体71および大径部72を備える接続部材70を用いる場合、後述する型枠部材300の内径は、大径部72の外径と略同等である。
本製造方法は、樹脂充填工程と、樹脂層形成工程とを含む。
樹脂充填工程は、挿通孔80に針体10を挿通するとともに、接続部材70の外径と略等しい内径を有する筒状体である型枠部材300を接続部材70の基端面73よりも基端側に型枠部材300の基端が位置するよう接続部材70(大径部72)に外嵌する。加えて樹脂充填工程は、接続部材70の基端面73および基端面73から突出する針体10を樹脂部材120で埋め込むよう、型枠部材300に樹脂部材120を流し込む。
樹脂層形成工程は、樹脂充填工程後に実施される。樹脂層形成工程は、型枠部材300の内表面と接続部材70(接続部本体71)の外表面との間に内管チューブ20の先端を嵌め込み、型枠部材300に流し込まれた樹脂部材120を先端側に押し込む工程を含む。当該工程を実施することによって、接続部材70の基端面73から、針体10の外表面と接続部材70の内表面との間に亘り樹脂部材120を含浸させて、針体10と接続部材70とを接合する樹脂層90を形成する。
本製造方法の樹脂充填工程によれば、型枠部材300を設けることにより、針体10の外表面に樹脂部材120を塗布することを要さず、樹脂部材120を針体10の周囲に容易に配置することができる。また型枠部材300の軸長を調整することにより、針体10の外表面に樹脂部材120を塗布するよりも多い量の樹脂部材120を針体10の周囲に配置することが容易である。
樹脂層形成工程によれば、型枠部材300をガイドとして、接続部材70(接続部本体71)に内管チューブ20を外嵌することができる。加えて、外嵌時における内管チューブ20の嵌入の圧力により樹脂部材120を先端方向に押し圧することによって、針体10と接続部材70との間の隙間に樹脂部材120を充填することができる。
上述する樹脂充填工程および樹脂層形成工程を備える本製造方法によれば、針体10の外表面と接続部材70の内表面の僅かな隙間に、容易に樹脂層90を形成することができる。樹脂層90を形成することによって針体10と接続部材70とを接着により接合し、水密性が良好な内視鏡用注射針200を製造することができる。
以下に内視鏡用注射針200の形成を例に本製造方法の詳細について説明する。上述する本製造方法において実施される工程に加え、任意で実施してよいその他の工程についても併せて説明する。
針体10を接続部材70における挿通孔80に挿通し、接続部材70の先端より所定の長さだけ針体10の先端領域を突出させる。かかる状態で、接続部材70の外表面から2以上の箇所をかしめ、針体10と接続部材70とを接合させて固定する固定部94を形成する。かしめられることにより、挿通孔80は、固定部94において径方向の内方向に締め付けられる。またかしめ跡である凹部96が接続部材70の外表面に形成される。そのため、固定部94の遠位側および近位側は、挿通孔80の基端領域の径に対し縮径しており縮径領域95をなす。
挿通孔80には、予め、接続部材70の基端から先端に向けて拡径するテーパー部150が設けられている。固定部94よりも先端側における縮径領域95からテーパー部150は連続し、空隙140をなす。
接続部材70の基端面73よりも基端側に型枠部材300の基端が位置するよう、型枠部材300を接続部材70に外嵌する。
具体的には、図6に示すとおり、接続部材70の大径部72に型枠部材300を外嵌する。型枠部材300は筒状の内表面および外表面を有する筒状体であって、内部に連通する孔の径は略均一である。型枠部材の内径は、接続部材70の外径と略等しい。本実施形態では、具体的には型枠部材300の内径は、大径部72の外径と略同等であり、型枠部材300の内表面と接続部本体71の外表面との間には有意な間隙が確保されている。
本実施形態は、接続部本体71に対向する領域において内外に連通する通気孔160が設けられた型枠部材300を用いるとよい。通気孔160は、たとえば、接続部本体71に対向する領域であって先端側に形成されていることが好ましい。
型枠部材300は、金属パイプや、引裂き可能なチューブなどを用いることができる。
型枠部材300の内表面と、段差面74と、接続部本体71の外表面と、により囲まれた領域に樹脂部材120を充填する樹脂充填工程を実施する。基端面73を覆う樹脂層90を確実に形成する観点から、本工程において、接続部材70の基端面73よりも基端側(図6紙面上側)まで樹脂部材120で流し込むことが好ましい。本実施形態において、上述のとおり充填される樹脂部材120は、基端面73を覆い、針体10の基端側開口に到達しないよう充填量が調整されている。
本製造方法は、樹脂充填部110を形成することを含んでもよい。
即ち、予め、針体10において、接続部材70の基端よりも近位側まで延在させてなる近位側延在部12の外表面と、型枠部材300の内表面との間を埋めるよう充填する。
そして、後述する樹脂層形成工程において、内管チューブ20の内表面と近位側延在部12の外表面との間に樹脂充填部110を形成する。
これにより、樹脂層90と近位側延在部12とを同じ工程において形成することができる。
以上のとおり樹脂充填工程を実施した後、樹脂層形成工程を行う。
内管チューブ20を準備し、図7に示すとおり、内管チューブ20の先端を型枠部材300の内表面と接続部材70(接続部本体71)の外表面との間にはめ込む。内管チューブ20の肉厚は、型枠部材300の内表面と接続部本体71の外表面との間隙より僅かに小さい程度である。内管チューブ20を当該間隙に嵌め込むとともに、樹脂部材120を接続部材70の先端方向に押し込み、針体10の外表面と接続部材70の内表面との間に形成された間隙に樹脂部材120を含浸させて樹脂層90を形成する。
先端方向に押し込まれた内管チューブ20の先端面75が、段差面74に直接または間接に当接するため、押し込み作業の終了を容易に知ることができる。
また図7に示すとおり、嵌入された内管チューブ20の内表面と、接続部材70(接続部本体71)の外表面との間にも間隙を設け、当該間隙にも樹脂部材120を含浸させてもよい。これにより、内管チューブ20と接続部材70とを接合する第三樹脂層98を形成することができる。
内管チューブ20により接続部材70の先端側に押しやられた樹脂部材120を段差面74に到達させることにより、先端面75と段差面74とを接合する第二樹脂層92を形成してもよい。
本製造方法では、第三樹脂層98と連続する第二樹脂層92を形成している。本製造方法の変形例として、第三樹脂層98の形成を省略し、第二樹脂層92のみを製造してもよい。
本製造方法において、型枠部材300に設けられた通気孔160は、たとえば図7に示すとおり、段差面74に沿って設けられるとよい。内管チューブ20によって先端方向に樹脂部材120が押し込まれるとき、樹脂部材120よりも先端側に存在する空気を通気孔160から放出することができるため、樹脂部材120を所望の領域まで含浸させ易い。
上述する樹脂層形成工程によれば、樹脂層90とともに第二樹脂層92または第三樹脂層98も同時に形成することができる。
ただし、第二樹脂層92および第三樹脂層98の形成方法はこれに限定されない。たとえば本実施形態の変形例として、第二樹脂層は、予め段差面74または先端面75に樹脂部材120を塗布し、その後に樹脂層形成工程を実施してもよい。あるいは、型枠部材300の内表面と、接続部材70(接続部本体71)の外表面との距離と、内管チューブ20の肉厚とを第三樹脂層98が形成されない程度に実質的に同一とし、先端に押し込められる樹脂部材120により第二樹脂層92のみを形成してもよい。
樹脂層形成工程を実施した後、型枠部材300を取り外すとともに、適宜、余分な樹脂部材120を除去する。
さらに外管チューブ30を内管チューブ20に外嵌することにより内視鏡用注射針200を製造することができる。
以上に本発明の第一実施形態から第三実施形態について説明した。本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。各実施形態において説明された事項は適宜、他の実施形態に適用することが可能である。
また第三実施形態における各工程の説明の順序は、本製造方法を限定するものではない。所期の内視鏡用注射針を製造できる範囲において、工程順は適宜入れ替え可能である。また説明する各工程の前または後または一の工程と他の工程との間に、適宜任意の工程をさらに追加してもよい。
また第三実施形態において説明した本製造方法は、本発明の内視鏡用注射針の製造方法の好適な例を示すものであるが、本発明の内視鏡用注射針の製造方法を何ら限定するものではない。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)液体を注入するための内管チューブと、
前記内管チューブの先端に設けられた針体と、
軸方向に貫通し前記針体が挿通する挿通孔を有し、前記内管チューブの内表面と前記針体との外表面との間に配置され前記針体と前記内管チューブとを接続するための接続部材と、を有し、
前記接続部材の基端面から前記針体の外表面と前記接続部材の内表面との間までに亘り連続し前記針体と前記接続部材とを接合する樹脂層が設けられていることを特徴とする内視鏡用注射針。
(2)前記接続部材の前記基端面から前記挿通孔の少なくとも近位側近傍までに亘り、前記樹脂層が、前記針体の外周全体を覆っている上記(1)に記載の内視鏡用注射針。
(3)前記接続部材が、前記内管チューブの内部に配置される接続部本体と、前記内管チューブの内径よりも大きい外径を有し前記内管チューブの遠位端より遠位側に配置される大径部と、を有し、
前記樹脂層が前記基端面から前記大径部の内表面までに亘り連続している上記(1)または(2)に記載の内視鏡用注射針。
(4)前記大径部の外径と前記接続部本体の外径との差異により形成される段差面と前記内管チューブの先端との間に第二樹脂層が設けられている上記(3)に記載の内視鏡用注射針。
(5)前記樹脂層より遠位側に前記針体の外表面と前記接続部材の内表面とを接合する接合部を有し、
前記接合部より遠位側において、前記大径部の遠位端を含む遠位端部における内表面と、当該内表面に対向する前記針体の外表面と、の間に空隙が形成されている上記(3)または(4)に記載の内視鏡用注射針。
(6)前記挿通孔の遠位側開口は、近位側から遠位側に向かって拡径している上記(5)に記載の内視鏡用注射針。
(7)前記接続部材における前記挿通孔が、所定の領域において縮径する縮径領域を有するとともに、前記縮径領域の軸方向の中間部と前記針体の外表面とが当接することによって前記針体の外表面と前記接続部材の内表面とを接合し固定する固定部を有し、
前記樹脂層が、前記固定部の近位側近傍までに亘り連続している上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の内視鏡用注射針。
(8)前記針体は、前記接続部材の基端面よりも近位側まで延在する近位側延在部を有しており、
前記樹脂層から連続し前記近位側延在部の外表面と前記内管チューブの内表面との間を埋める樹脂充填部を備える上記(1)から(7)のいずれか一項に記載の内視鏡用注射針。
(9)前記樹脂充填部の軸長は、前記内管チューブの内部に配置された前記接続部材の軸長と略同等または当該軸長以上である上記(8)に記載の内視鏡用注射針。
(10)液体を注入するための内管チューブと、
前記内管チューブの先端に設けられた針体と、
軸方向に貫通し前記針体が挿通する挿通孔を有し、前記内管チューブの内表面と前記針体との外表面との間に配置され前記針体と前記内管チューブとを接続するための接続部材と、を有する内視鏡用注射針を製造する内視鏡用注射針の製造方法であって、
前記挿通孔に前記針体を挿通するとともに、前記接続部材の外径と略等しい内径を有する筒状体である型枠部材を前記接続部材の基端面よりも基端側に前記型枠部材の基端が位置するよう前記接続部材に外嵌し、
前記接続部材の基端面および当該基端面から突出する前記針体を樹脂部材で埋め込むよう、前記型枠部材に樹脂部材を流し込む樹脂充填工程と、
前記樹脂充填工程後において、前記型枠部材の内表面と前記接続部材の外表面との間に前記内管チューブの先端を嵌め込み、前記型枠部材に流し込まれた前記樹脂部材を先端側に押し込むことによって、前記接続部材の前記基端面から、前記針体の外表面と前記接続部材の内表面との間に亘り上記樹脂部材を含浸させて、前記針体と前記接続部材とを接合する樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、を備えることを特徴とする内視鏡用注射針の製造方法。
(11)前記樹脂充填工程において、前記針体を前記接続部材の基端よりも近位側まで延在させてなる近位側延在部の外表面と、前記型枠部材の内表面との間を埋めるよう前記樹脂部材を充填し、
前記樹脂層形成工程において、前記内管チューブの内表面と前記近位側延在部の外表面との間に樹脂充填部を形成することを含む上記(10)に記載の内視鏡用注射針の製造方法。
10・・・針体
12・・・近位側延在部
20・・・内管チューブ
30・・・外管チューブ
31・・・当接部
40・・・外筒グリップ
41・・・案内溝
50・・・操作部
51・・・コネクタ
60・・・内筒グリップ
61・・・突出部
70・・・接続部材
71・・・接続部本体
72・・・大径部
73・・・基端面
74・・・段差面
75・・・先端面
80・・・挿通孔
90・・・樹脂層
92・・・第二樹脂層
94・・・固定部
95・・・縮径領域
96・・・凹部
97・・・接合部
98・・・第三樹脂層
100・・・内視鏡用注射針
110・・・樹脂充填部
120・・・樹脂部材
130・・・空間
140・・・空隙
150・・・テーパー部
160・・・通気孔
200・・・内視鏡用注射針
300・・・型枠部材
x・・・寸法

Claims (11)

  1. 液体を注入するための内管チューブと、
    前記内管チューブの先端に設けられた針体と、
    軸方向に貫通し前記針体が挿通する挿通孔を有し、前記内管チューブの内表面と前記針体との外表面との間に配置され前記針体と前記内管チューブとを接続するための接続部材と、を有し、
    前記接続部材の基端面から前記針体の外表面と前記接続部材の内表面との間までに亘り連続し前記針体と前記接続部材とを接合する樹脂層が設けられていることを特徴とする内視鏡用注射針。
  2. 前記接続部材の前記基端面から前記挿通孔の少なくとも近位側近傍までに亘り、前記樹脂層が、前記針体の外周全体を覆っている請求項1に記載の内視鏡用注射針。
  3. 前記接続部材が、前記内管チューブの内部に配置される接続部本体と、前記内管チューブの内径よりも大きい外径を有し前記内管チューブの遠位端より遠位側に配置される大径部と、を有し、
    前記樹脂層が前記基端面から前記大径部の内表面までに亘り連続している請求項1または2に記載の内視鏡用注射針。
  4. 前記大径部の外径と前記接続部本体の外径との差異により形成される段差面と前記内管チューブの先端との間に第二樹脂層が設けられている請求項3に記載の内視鏡用注射針。
  5. 前記樹脂層より遠位側に前記針体の外表面と前記接続部材の内表面とを接合する接合部を有し、
    前記接合部より遠位側において、前記大径部の遠位端を含む遠位端部における内表面と、当該内表面に対向する前記針体の外表面と、の間に空隙が形成されている請求項3または4に記載の内視鏡用注射針。
  6. 前記挿通孔の遠位側開口は、近位側から遠位側に向かって拡径している請求項5に記載の内視鏡用注射針。
  7. 前記接続部材における前記挿通孔が、所定の領域において縮径する縮径領域を有するとともに、前記縮径領域の軸方向の中間部と前記針体の外表面とが当接することによって前記針体の外表面と前記接続部材の内表面とを接合し固定する固定部を有し、
    前記樹脂層が、前記固定部の近位側近傍までに亘り連続している請求項1から6のいずれか一項に記載の内視鏡用注射針。
  8. 前記針体は、前記接続部材の基端面よりも近位側まで延在する近位側延在部を有しており、
    前記樹脂層から連続し前記近位側延在部の外表面と前記内管チューブの内表面との間を埋める樹脂充填部を備える請求項1から7のいずれか一項に記載の内視鏡用注射針。
  9. 前記樹脂充填部の軸長は、前記内管チューブの内部に配置された前記接続部材の軸長と略同等または当該軸長以上である請求項8に記載の内視鏡用注射針。
  10. 液体を注入するための内管チューブと、
    前記内管チューブの先端に設けられた針体と、
    軸方向に貫通し前記針体が挿通する挿通孔を有し、前記内管チューブの内表面と前記針体との外表面との間に配置され前記針体と前記内管チューブとを接続するための接続部材と、を有する内視鏡用注射針を製造する内視鏡用注射針の製造方法であって、
    前記挿通孔に前記針体を挿通するとともに、前記接続部材の外径と略等しい内径を有する筒状体である型枠部材を前記接続部材の基端面よりも基端側に前記型枠部材の基端が位置するよう前記接続部材に外嵌し、
    前記接続部材の基端面および当該基端面から突出する前記針体を樹脂部材で埋め込むよう、前記型枠部材に樹脂部材を流し込む樹脂充填工程と、
    前記樹脂充填工程後において、前記型枠部材の内表面と前記接続部材の外表面との間に前記内管チューブの先端を嵌め込み、前記型枠部材に流し込まれた前記樹脂部材を先端側に押し込むことによって、前記接続部材の前記基端面から、前記針体の外表面と前記接続部材の内表面との間に亘り上記樹脂部材を含浸させて、前記針体と前記接続部材とを接合する樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、を備えることを特徴とする内視鏡用注射針の製造方法。
  11. 前記樹脂充填工程において、前記針体を前記接続部材の基端よりも近位側まで延在させてなる近位側延在部の外表面と、前記型枠部材の内表面との間を埋めるよう前記樹脂部材を充填し、
    前記樹脂層形成工程において、前記内管チューブの内表面と前記近位側延在部の外表面との間に樹脂充填部を形成することを含む請求項10に記載の内視鏡用注射針の製造方法。
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