JP2015188588A - 内視鏡用注射針および内視鏡用注射針の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
内視鏡用注射針は、例えば1mから2m程度の長尺の内視鏡内に設けられたチャネルに挿入され、所定の患部において針体を穿刺する。液体は、内視鏡の基端側から長尺の内管チューブを通して針体の先端から吐出される。
上記コイル状部材が設けられることによって、上記針体の外表面と内管チューブの内表面との間の空隙が埋められている。
上記液体が流通可能な間隙が、針体と接続部材との間に生じることにより、水密性が低下し、液体が接続部材の先端に漏れ出る虞があった。
なお、本実施の形態では図示するように上下の方向を規定して説明する場合がある。しかし、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものであり、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
本発明の内視鏡用注射針の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
また、本発明の各種の構成要素は、必要に応じて個々の構成要素に図示しない穴やスリット等を設けることを排除しない。
また、内視鏡用注射針または内視鏡用注射針を構成する各構成の近位端とは、当該内視鏡用注射針の操作者側における内視鏡用注射針または当該各構成の端部を意味する。内視鏡用注射針または内視鏡用注射針を構成する各構成の遠位端とは、上記近位端とは反対側の端部を意味し、通常は、内視鏡用注射針または当該構成の操作側の先端部を意味する。
また、本発明を説明するにあたり、特段の断りがない場合には、近位側とは内視鏡注射針の基端側を意味し、遠位側とは内視鏡注射針の先端側を意味する。
また、本発明を説明するにあたり、特段の断りがない場合には、軸方向とは、内管チューブの長手方向を意味する。
また本発明を説明するにあたり、適宜、内表面または外表面という言葉を用いる場合がある。特段の説明がない場合には、上記内表面は内視鏡用注射針の中心軸に対向する面を意味し、上記外表面は、内視鏡用注射針の軸心に非対向の面を意味する。
以下に、本発明の内視鏡用注射針の第一実施形態である内視鏡用注射針100の主たる構成について図1から図4を用いて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態を例示する内視鏡用注射針100の全体図であり、針体10の先端が外管チューブ30の内部に位置する状態を示している。
図2aは、本発明の第一実施形態を例示する内視鏡用注射針100の全体図であり、針体10の先端が外管チューブ30の遠位端より遠位側に突出する状態を示している。図2bは、図2aにおいて破線円で囲まれる内視鏡用注射針100の先端領域の概略断面図である。図2bでは、図示容易化のため、針体10および接続部材70は、側面視にて図示している。
図3は、内視鏡用注射針100の先端領域における縦断面図である、図3は図示容易化のため、針体10を側面視にて図示するとともに、外管チューブ30を図示省略している。
図4は、図3に示す内視鏡用注射針100の先端領域におけるIV−IV断面図である。
内管チューブ20は、液体を注入するためのチューブである。
針体10は、内管チューブ20の先端に設けられている。
接続部材70は、軸方向に貫通し針体10が挿通する挿通孔80を有し、内管チューブ20の内表面と針体10との外表面との間に配置され針体10と内管チューブ20とを接続している。
内視鏡用注射針100は、接続部材70の基端面73から針体の外表面と接続部材70の内表面との間までに亘り連続し針体10と接続部材70とを接合する樹脂層90が設けられている。
かかる構成によれば、挿通孔80の基端側において、接続部材70と針体10との境界全体を樹脂層90で覆れることにより、液体の吐出圧が当該境界にかかっても接続部材70と針体10との間に間隙が形成されることが良好に防止される。したがって接続部材70と針体10との間において高い水密性が示される。
たとえば、基端面73から連続する樹脂層90が、挿通孔80の基端から先端に向けて、内管チューブ20の内部に配置される接続部材70の壁面の厚み寸法x(図3)程度の距離まで、針体10の外周全体を覆って延在していることがより好ましい。
さらに高い水密性を維持するという観点からは、基端面73から連続する樹脂層90が、挿通孔80の基端から先端に向けて、内管チューブ20の内部に配置される接続部材70の軸長の二分の一程度の距離まで延在していることがより好ましい。
本実施形態において、操作部50は外筒グリップ40、内筒グリップ60を含む。操作部50は、内視鏡用注射針100の作業者によって把持される部位である。
また、操作部50は内筒グリップ60の基端側に付設されたコネクタ51を含み、シリンジ(図示せず)を連結できる。内管チューブ20は、コネクタ51に連結されたシリンジ(図示せず)から注液された液体の流路となる。作業者が操作部50を操作することによって、針体10を被験者の患部に刺すことができる。また、針体10の先端には開口(図示せず)が設けられ、作業者がシリンジ(図示せず)を操作することによって液体を患部に注入可能となっている。
ここで、外管チューブ30の内外に針体10を進退操作するとは、外管チューブ30の何処かに設けられた開口から針体10の少なくとも一部が突出する状態(突出状態、図2a参照)と、開口の中に針体10を当該突出状態より収納する状態(収納状態、図1参照)のいずれか一方から他方へと移行させることである。
本実施形態では、外管チューブ30の先端に開口が設けられるように図示したが、これは一例であって、他の位置に開口が設けられる形態であっても構わない。
さらに詳細には、外筒グリップ40に設けた案内溝41の基端側に突出部61を位置させるとき収納状態となり、案内溝41の先端側に突出部61を位置させるとき、針体10が外管チューブ30から突出状態となる。
接続部材70は、内部に針体10を挿通する挿通孔80が設けられている。
本実施形態では、内管チューブ20の最先端に針体10を取り付けているように図示したが、これに限定されるものでなく、内視鏡用注射針100に必要な機能を阻害しない程度に取り付け位置が変更されてもよい。
内管チューブ20の外径および内径は特に限定されないが、例えば、外径は1.2mm以上1.7mm以下、内径は0.5mm以上1mm以下の範囲とすることができる。
なお、本実施形態では外筒グリップ40の内面と外管チューブ30の外面とが接合するように図示したが、外筒グリップ40の外面と外管チューブ30の内面とが接合する構成であっても構わない。また、外管チューブ30と外筒グリップ40の接合には、図示しない留め具が使われてもよいし、接着剤が用いられてもよい。
尚、ここで連続しているとは、樹脂層90が、針体10の外周の全領域を覆うとともに、軸方向に連続的に設けられている場合と、針体10の外周を断続的に覆うとともに、軸方向に連続的に設けられている場合とを含む。
接続部本体71の外径は、内管チューブ20の内径と略同等である。
接続部材70は、筒状体であって、たとえば円筒体である。
本実施形態における大径部72の外径は、内管チューブ20の外径よりも小さい。また、大径部72の軸長は、接続部本体71に比べて有意に短く、たとえば、当該軸長を、突出状態(図2b)にあるとき、当接部31と、当接部31に当接する内管チューブ20の先端との間との距離以下の寸法とすることができる。
本実施形態では、接続部本体71および大径部72はいずれも外形が円筒形状である。
近位側延在部12は、針体10の基端側であって、接続部材70より突出する部分である。
これに対し、樹脂充填部110は、空間130に露出する針体10と接続部材70に内在する針体10との剛性の差異を緩やかに変化させ得る緩衝領域として作用し、上記塑性変形の問題を回避し得る。
即ち、内視鏡用注射針100は、大径部72の外径と接続部本体71の外径との差異により形成される段差面74と内管チューブ20の先端面75との間に第二樹脂層92が設けられている。
また、針体10と接続部材70とを樹脂層90を介して接合するとともに、接続部材70と内管チューブ20とを第二樹脂層92を介して接合することにより、針体10と内管チューブ20とを間接的に接続することができる。
次に本発明の第二実施形態である内視鏡用注射針200について図5を用いて説明する。図5は、本発明の第二実施形態にかかる内視鏡用注射針200の先端領域における縦断面図である。接続部材70の形状が異なること以外は、内視鏡用注射針100と同様に構成されている。
本実施形態にかかる内視鏡用注射針200において、樹脂層90は、固定部94の近位側近傍までに亘り連続している。
縮径領域95は、固定部94の近位側および遠位側において固定部94に向かって連続的に縮径している。
また樹脂層90が基端面73から固定部94の近位側近傍まで連続して延在することにより、優れた水密性が発揮される。
たとえば、接続部材70が樹脂部材よりなる場合には、針体10が挿通する接続部材70の外表面周方向に熱収縮部材を配置し、当該熱収縮部材を加熱して接続部材70を径方向の内向きに締め付けることにより固定部94を形成することができる。接続部材70が金属材料よりなる場合には、針体10が挿通する接続部材70の所定の領域を周方向に加熱して熱溶融し針体10と接続部材70とを接合させ固定部94を形成してもよい。または接続部材70が金属材料よりなる場合には、針体10が挿通する接続部材70をかしめて針体10と接続部材70とを物理的に当接させ、固定部94を形成してもよい。接続部材70をかしめたことにより、接続部材70の外表面にかしめ跡である凹部96が形成されている。
接合部97において、針体10の外表面と接続部材70の内表面とが直接または間接に当接している。接合部97における当接の状態には、固定部94の固定の状態を包含する。また、接合部97の形成手段は、固定部94の形成手段を倣うことができる。
本実施形態の変形例として、固定部94とは異なる、図示省略する接合部97が設けられてもよく、また、固定部94を有しない態様において、接合部97のみが設けられていてもよい。
空隙140は、接合部97の遠位端から接続部材70の遠位端まで連続している。
また当該力により針体10が湾曲したときに、樹脂層90よりも遠位側に位置する接合部97に負荷がかかるため、樹脂層90により固定された針体10と接続部材70とが剥離することが防止される。したがって、本発明の所期の課題である針体10と接続部材70との間の水密性を維持しつつ、針体10の先端の湾曲を僅かに許容し、屈曲方向の力によって針体10が損傷することを防止する。
即ち、空隙140の遠位端部は、近位側から遠位側に向かって連続的に拡径し、接続部材70の遠位端において開口している。かかる構成によれば、針体10の先端をより大きく湾曲させることができるため、上述する針体10の損傷の防止効果が大きい。
次に本発明の第三実施形態である内視鏡用注射針の製造方法(以下、単に「本製造方法」ともいう)について図6および図7を用いて説明する。本製造方法について、内視鏡用注射針200を製造する方法を例に説明する。
図6は、本発明の第三実施形態の内視鏡用注射針の製造方法における樹脂充填工程を説明する説明図である。
図7は、本発明の第三実施形態の内視鏡用注射針の製造方法における樹脂層形成工程を説明する説明図である。
内管チューブ20は、液体を注入するためチューブであり、針体10は、内管チューブ20の先端に設けられる。接続部材70は、軸方向に貫通し針体10が挿通する挿通孔80を有し、内管チューブ20の内表面と針体10との外表面との間に配置され針体10と内管チューブ20とを接続する。
たとえば、接続部本体71および大径部72を備える接続部材70を用いる場合、後述する型枠部材300の内径は、大径部72の外径と略同等である。
樹脂充填工程は、挿通孔80に針体10を挿通するとともに、接続部材70の外径と略等しい内径を有する筒状体である型枠部材300を接続部材70の基端面73よりも基端側に型枠部材300の基端が位置するよう接続部材70(大径部72)に外嵌する。加えて樹脂充填工程は、接続部材70の基端面73および基端面73から突出する針体10を樹脂部材120で埋め込むよう、型枠部材300に樹脂部材120を流し込む。
樹脂層形成工程は、樹脂充填工程後に実施される。樹脂層形成工程は、型枠部材300の内表面と接続部材70(接続部本体71)の外表面との間に内管チューブ20の先端を嵌め込み、型枠部材300に流し込まれた樹脂部材120を先端側に押し込む工程を含む。当該工程を実施することによって、接続部材70の基端面73から、針体10の外表面と接続部材70の内表面との間に亘り樹脂部材120を含浸させて、針体10と接続部材70とを接合する樹脂層90を形成する。
樹脂層形成工程によれば、型枠部材300をガイドとして、接続部材70(接続部本体71)に内管チューブ20を外嵌することができる。加えて、外嵌時における内管チューブ20の嵌入の圧力により樹脂部材120を先端方向に押し圧することによって、針体10と接続部材70との間の隙間に樹脂部材120を充填することができる。
上述する樹脂充填工程および樹脂層形成工程を備える本製造方法によれば、針体10の外表面と接続部材70の内表面の僅かな隙間に、容易に樹脂層90を形成することができる。樹脂層90を形成することによって針体10と接続部材70とを接着により接合し、水密性が良好な内視鏡用注射針200を製造することができる。
挿通孔80には、予め、接続部材70の基端から先端に向けて拡径するテーパー部150が設けられている。固定部94よりも先端側における縮径領域95からテーパー部150は連続し、空隙140をなす。
具体的には、図6に示すとおり、接続部材70の大径部72に型枠部材300を外嵌する。型枠部材300は筒状の内表面および外表面を有する筒状体であって、内部に連通する孔の径は略均一である。型枠部材の内径は、接続部材70の外径と略等しい。本実施形態では、具体的には型枠部材300の内径は、大径部72の外径と略同等であり、型枠部材300の内表面と接続部本体71の外表面との間には有意な間隙が確保されている。
本実施形態は、接続部本体71に対向する領域において内外に連通する通気孔160が設けられた型枠部材300を用いるとよい。通気孔160は、たとえば、接続部本体71に対向する領域であって先端側に形成されていることが好ましい。
型枠部材300は、金属パイプや、引裂き可能なチューブなどを用いることができる。
即ち、予め、針体10において、接続部材70の基端よりも近位側まで延在させてなる近位側延在部12の外表面と、型枠部材300の内表面との間を埋めるよう充填する。
そして、後述する樹脂層形成工程において、内管チューブ20の内表面と近位側延在部12の外表面との間に樹脂充填部110を形成する。
これにより、樹脂層90と近位側延在部12とを同じ工程において形成することができる。
内管チューブ20を準備し、図7に示すとおり、内管チューブ20の先端を型枠部材300の内表面と接続部材70(接続部本体71)の外表面との間にはめ込む。内管チューブ20の肉厚は、型枠部材300の内表面と接続部本体71の外表面との間隙より僅かに小さい程度である。内管チューブ20を当該間隙に嵌め込むとともに、樹脂部材120を接続部材70の先端方向に押し込み、針体10の外表面と接続部材70の内表面との間に形成された間隙に樹脂部材120を含浸させて樹脂層90を形成する。
先端方向に押し込まれた内管チューブ20の先端面75が、段差面74に直接または間接に当接するため、押し込み作業の終了を容易に知ることができる。
本製造方法では、第三樹脂層98と連続する第二樹脂層92を形成している。本製造方法の変形例として、第三樹脂層98の形成を省略し、第二樹脂層92のみを製造してもよい。
ただし、第二樹脂層92および第三樹脂層98の形成方法はこれに限定されない。たとえば本実施形態の変形例として、第二樹脂層は、予め段差面74または先端面75に樹脂部材120を塗布し、その後に樹脂層形成工程を実施してもよい。あるいは、型枠部材300の内表面と、接続部材70(接続部本体71)の外表面との距離と、内管チューブ20の肉厚とを第三樹脂層98が形成されない程度に実質的に同一とし、先端に押し込められる樹脂部材120により第二樹脂層92のみを形成してもよい。
さらに外管チューブ30を内管チューブ20に外嵌することにより内視鏡用注射針200を製造することができる。
また第三実施形態における各工程の説明の順序は、本製造方法を限定するものではない。所期の内視鏡用注射針を製造できる範囲において、工程順は適宜入れ替え可能である。また説明する各工程の前または後または一の工程と他の工程との間に、適宜任意の工程をさらに追加してもよい。
また第三実施形態において説明した本製造方法は、本発明の内視鏡用注射針の製造方法の好適な例を示すものであるが、本発明の内視鏡用注射針の製造方法を何ら限定するものではない。
(1)液体を注入するための内管チューブと、
前記内管チューブの先端に設けられた針体と、
軸方向に貫通し前記針体が挿通する挿通孔を有し、前記内管チューブの内表面と前記針体との外表面との間に配置され前記針体と前記内管チューブとを接続するための接続部材と、を有し、
前記接続部材の基端面から前記針体の外表面と前記接続部材の内表面との間までに亘り連続し前記針体と前記接続部材とを接合する樹脂層が設けられていることを特徴とする内視鏡用注射針。
(2)前記接続部材の前記基端面から前記挿通孔の少なくとも近位側近傍までに亘り、前記樹脂層が、前記針体の外周全体を覆っている上記(1)に記載の内視鏡用注射針。
(3)前記接続部材が、前記内管チューブの内部に配置される接続部本体と、前記内管チューブの内径よりも大きい外径を有し前記内管チューブの遠位端より遠位側に配置される大径部と、を有し、
前記樹脂層が前記基端面から前記大径部の内表面までに亘り連続している上記(1)または(2)に記載の内視鏡用注射針。
(4)前記大径部の外径と前記接続部本体の外径との差異により形成される段差面と前記内管チューブの先端との間に第二樹脂層が設けられている上記(3)に記載の内視鏡用注射針。
(5)前記樹脂層より遠位側に前記針体の外表面と前記接続部材の内表面とを接合する接合部を有し、
前記接合部より遠位側において、前記大径部の遠位端を含む遠位端部における内表面と、当該内表面に対向する前記針体の外表面と、の間に空隙が形成されている上記(3)または(4)に記載の内視鏡用注射針。
(6)前記挿通孔の遠位側開口は、近位側から遠位側に向かって拡径している上記(5)に記載の内視鏡用注射針。
(7)前記接続部材における前記挿通孔が、所定の領域において縮径する縮径領域を有するとともに、前記縮径領域の軸方向の中間部と前記針体の外表面とが当接することによって前記針体の外表面と前記接続部材の内表面とを接合し固定する固定部を有し、
前記樹脂層が、前記固定部の近位側近傍までに亘り連続している上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の内視鏡用注射針。
(8)前記針体は、前記接続部材の基端面よりも近位側まで延在する近位側延在部を有しており、
前記樹脂層から連続し前記近位側延在部の外表面と前記内管チューブの内表面との間を埋める樹脂充填部を備える上記(1)から(7)のいずれか一項に記載の内視鏡用注射針。
(9)前記樹脂充填部の軸長は、前記内管チューブの内部に配置された前記接続部材の軸長と略同等または当該軸長以上である上記(8)に記載の内視鏡用注射針。
(10)液体を注入するための内管チューブと、
前記内管チューブの先端に設けられた針体と、
軸方向に貫通し前記針体が挿通する挿通孔を有し、前記内管チューブの内表面と前記針体との外表面との間に配置され前記針体と前記内管チューブとを接続するための接続部材と、を有する内視鏡用注射針を製造する内視鏡用注射針の製造方法であって、
前記挿通孔に前記針体を挿通するとともに、前記接続部材の外径と略等しい内径を有する筒状体である型枠部材を前記接続部材の基端面よりも基端側に前記型枠部材の基端が位置するよう前記接続部材に外嵌し、
前記接続部材の基端面および当該基端面から突出する前記針体を樹脂部材で埋め込むよう、前記型枠部材に樹脂部材を流し込む樹脂充填工程と、
前記樹脂充填工程後において、前記型枠部材の内表面と前記接続部材の外表面との間に前記内管チューブの先端を嵌め込み、前記型枠部材に流し込まれた前記樹脂部材を先端側に押し込むことによって、前記接続部材の前記基端面から、前記針体の外表面と前記接続部材の内表面との間に亘り上記樹脂部材を含浸させて、前記針体と前記接続部材とを接合する樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、を備えることを特徴とする内視鏡用注射針の製造方法。
(11)前記樹脂充填工程において、前記針体を前記接続部材の基端よりも近位側まで延在させてなる近位側延在部の外表面と、前記型枠部材の内表面との間を埋めるよう前記樹脂部材を充填し、
前記樹脂層形成工程において、前記内管チューブの内表面と前記近位側延在部の外表面との間に樹脂充填部を形成することを含む上記(10)に記載の内視鏡用注射針の製造方法。
12・・・近位側延在部
20・・・内管チューブ
30・・・外管チューブ
31・・・当接部
40・・・外筒グリップ
41・・・案内溝
50・・・操作部
51・・・コネクタ
60・・・内筒グリップ
61・・・突出部
70・・・接続部材
71・・・接続部本体
72・・・大径部
73・・・基端面
74・・・段差面
75・・・先端面
80・・・挿通孔
90・・・樹脂層
92・・・第二樹脂層
94・・・固定部
95・・・縮径領域
96・・・凹部
97・・・接合部
98・・・第三樹脂層
100・・・内視鏡用注射針
110・・・樹脂充填部
120・・・樹脂部材
130・・・空間
140・・・空隙
150・・・テーパー部
160・・・通気孔
200・・・内視鏡用注射針
300・・・型枠部材
x・・・寸法
Claims (11)
- 液体を注入するための内管チューブと、
前記内管チューブの先端に設けられた針体と、
軸方向に貫通し前記針体が挿通する挿通孔を有し、前記内管チューブの内表面と前記針体との外表面との間に配置され前記針体と前記内管チューブとを接続するための接続部材と、を有し、
前記接続部材の基端面から前記針体の外表面と前記接続部材の内表面との間までに亘り連続し前記針体と前記接続部材とを接合する樹脂層が設けられていることを特徴とする内視鏡用注射針。 - 前記接続部材の前記基端面から前記挿通孔の少なくとも近位側近傍までに亘り、前記樹脂層が、前記針体の外周全体を覆っている請求項1に記載の内視鏡用注射針。
- 前記接続部材が、前記内管チューブの内部に配置される接続部本体と、前記内管チューブの内径よりも大きい外径を有し前記内管チューブの遠位端より遠位側に配置される大径部と、を有し、
前記樹脂層が前記基端面から前記大径部の内表面までに亘り連続している請求項1または2に記載の内視鏡用注射針。 - 前記大径部の外径と前記接続部本体の外径との差異により形成される段差面と前記内管チューブの先端との間に第二樹脂層が設けられている請求項3に記載の内視鏡用注射針。
- 前記樹脂層より遠位側に前記針体の外表面と前記接続部材の内表面とを接合する接合部を有し、
前記接合部より遠位側において、前記大径部の遠位端を含む遠位端部における内表面と、当該内表面に対向する前記針体の外表面と、の間に空隙が形成されている請求項3または4に記載の内視鏡用注射針。 - 前記挿通孔の遠位側開口は、近位側から遠位側に向かって拡径している請求項5に記載の内視鏡用注射針。
- 前記接続部材における前記挿通孔が、所定の領域において縮径する縮径領域を有するとともに、前記縮径領域の軸方向の中間部と前記針体の外表面とが当接することによって前記針体の外表面と前記接続部材の内表面とを接合し固定する固定部を有し、
前記樹脂層が、前記固定部の近位側近傍までに亘り連続している請求項1から6のいずれか一項に記載の内視鏡用注射針。 - 前記針体は、前記接続部材の基端面よりも近位側まで延在する近位側延在部を有しており、
前記樹脂層から連続し前記近位側延在部の外表面と前記内管チューブの内表面との間を埋める樹脂充填部を備える請求項1から7のいずれか一項に記載の内視鏡用注射針。 - 前記樹脂充填部の軸長は、前記内管チューブの内部に配置された前記接続部材の軸長と略同等または当該軸長以上である請求項8に記載の内視鏡用注射針。
- 液体を注入するための内管チューブと、
前記内管チューブの先端に設けられた針体と、
軸方向に貫通し前記針体が挿通する挿通孔を有し、前記内管チューブの内表面と前記針体との外表面との間に配置され前記針体と前記内管チューブとを接続するための接続部材と、を有する内視鏡用注射針を製造する内視鏡用注射針の製造方法であって、
前記挿通孔に前記針体を挿通するとともに、前記接続部材の外径と略等しい内径を有する筒状体である型枠部材を前記接続部材の基端面よりも基端側に前記型枠部材の基端が位置するよう前記接続部材に外嵌し、
前記接続部材の基端面および当該基端面から突出する前記針体を樹脂部材で埋め込むよう、前記型枠部材に樹脂部材を流し込む樹脂充填工程と、
前記樹脂充填工程後において、前記型枠部材の内表面と前記接続部材の外表面との間に前記内管チューブの先端を嵌め込み、前記型枠部材に流し込まれた前記樹脂部材を先端側に押し込むことによって、前記接続部材の前記基端面から、前記針体の外表面と前記接続部材の内表面との間に亘り上記樹脂部材を含浸させて、前記針体と前記接続部材とを接合する樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、を備えることを特徴とする内視鏡用注射針の製造方法。 - 前記樹脂充填工程において、前記針体を前記接続部材の基端よりも近位側まで延在させてなる近位側延在部の外表面と、前記型枠部材の内表面との間を埋めるよう前記樹脂部材を充填し、
前記樹脂層形成工程において、前記内管チューブの内表面と前記近位側延在部の外表面との間に樹脂充填部を形成することを含む請求項10に記載の内視鏡用注射針の製造方法。
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