JP2015188001A - Led用光学素子及びled照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄形でありながら、熱変形を抑制しつつも、高配光特性と色ムラの改善を実現できる光学素子及びそれを用いた低背のLED照明装置を提供する。【解決手段】第1領域1a1を、凹状の非球面形状とすることで、設計の自由度を高めて高配光特性を確保できる。また、さらに高配光特性を確保するために、第1領域1a1はの非球面形状において、その曲率を大きくした場合でも、LED光源2側に近い第2領域1a2を、第1領域1a1とは不連続とし、かつLED光源2の光軸直交方向最大寸法よりも大きい内径を有するようにすることで、光軸直交方向に逃がす形状とすることができるから、ハイパワーのLED光源2を用いた場合でも、LED光源2との接触を回避することができ、熱変形等を抑制できる。また、第1領域1a1と不連続とすることで、2領域1a2の設計の自由度が増大し、配光特性を制御できるので色ムラを改善しやすくなる。【選択図】図1

Description

本発明は、比較的大面積の面部材の背面側に設置され、前記面部材を介して光が通過するように照明を行うLED用光学素子及びLED照明装置に関する。
従来の大型の液晶ディスプレイ装置では、液晶パネル背面に配置された多数の冷陰極管からの光を拡散板や反射板等を介して、液晶パネルの背面側に導光し、バックライトとして均一に照明することで明瞭に画像が視認できるようにしていた。これに対し近年では、省エネの観点から、バックライトの光源としてLED光源が使用されるようになってきた。また、液晶ディスプレイ装置に表示される画像に応じて明暗を制御することができるという観点からも、LED光源は使いやすく、これにより更に液晶ディスプレイ装置の消費電力を下げることができる。
このように液晶ディスプレイ装置のバックライトとしてLED光源を用いる場合、LED光源のチップ自体が小さいため、かかるチップを液晶パネルの背面側に直接配置しようとすると、均一な照度を確保するためには、無数のチップが必要になって現実的でない。そこで、LEDチップから放出された光を均一照度の照明光に変換する光学素子が必要になる。特許文献1,2には、LED光源からの光を入射してなるべく均一照度な照明光に変換することができる、液晶用バックライト用の光学素子が開示されている。
特開2011-23204号公報 特開2011-91022号公報
ところで、液晶パネルで表示される画像を自然な色で発色させるために、白色光を発光させるLED光源が用いられる。このように白色光を発光させるLED光源としては、現在のところ、青色光線を放出する青色LEDチップと、青色LEDチップから発せられた青色光線によって黄色に発光する蛍光体を組み合わせたものが広く用いられている。
しかるに、青色LEDチップと蛍光体とを用いた白色LED光源の特性として、蛍光体を通過した白色光において倍率色収差や、蛍光体の厚さの不均一等によって発生する光軸を中心としたイエローリングと呼ばれる色ムラが生じる恐れがあり、このような色ムラが生じた白色光を液晶パネルの背面に照射すると、液晶パネルに表示される画像の自然な発色を損なう恐れがある。
ところで、近年では、大型の液晶ディスプレイ装置用のバックライトにおいて、コストを抑えるために、LEDチップの1台あたりの使用個数を減少させることが望まれている。このように数を減らした場合、LEDチップの1台あたりのパワーを増大する必要がでてくるが、ハイパワーにするとそれに伴って発熱量も高くなり、光学素子の熱変形という問題点が生じる可能性がある。更にLEDチップの数を減少させた場合の別の問題として、より広範囲な領域を1つのLEDチップからの出射光で分担しなくてはならず、光学素子にはより広範な配光特性(高配光という)を有することが望まれる。
このようなLEDチップの使用個数減少のための高配光を実現するためには、光学素子に入射した光をより大きく曲げる必要があり、そのためにLEDチップからの出射光が入射する入射面形状の曲率をより大きくする必要が出てくる。そして曲率を大きくする方法として例えば入射面形状が凹状にすることが考えられるが、入射面が凹部であると大きくした曲率に応じてLEDチップ側端の入射面径が小さくなるため、LEDチップを含むLED光源を入射面の内側に収めることが困難となり、入射面のLEDチップ側端に置いて、光学素子と発熱するLEDチップとが接触する可能性が高まる。その結果、光学素子が熱変形をおこすリスクが高まってしまう。しかし接触を回避するためにLED光源と光学素子とを光軸方向に離間させると、バックライトの光軸方向厚みが増大し、薄形の液晶ディスプレイ装置に用いるのに不利になるという問題がある。
このような問題に対し、特許文献1の技術は、レンズの底面に光散乱部を形成して出射光を有効利用することを目的として、出射面の全反射光を制御することを主眼としているため、本願発明のような色ムラの問題に関しては記載されていない。また上述したようにハイパワーの光源を用いる際の問題である熱や、高配光のために曲率を大きくすると入射面径が小さくなるという問題を解決することはできない。
一方、特許文献2の技術は、レンズ底面に入射した光がリング状に色の強い領域を投影面に形成してしまうという課題に対し、小球やピラミッド構造をレンズ底面に格子状に付与して光を散乱することにより改善しようとするものであるが、色ムラについてある程度改善はできるものの、特許文献2のような構造では光を散乱させることができても、積極的に配光や色ムラの制御を行う事は困難である。そして特許文献1と同様に、ハイパワーの光源を用いる際の問題である熱や、高配光のために曲率を大きくすると入射面径が小さくなるという問題を解決することはできない。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、薄形でありながら、熱変形を抑制しつつも、高配光特性と色ムラの改善を実現できる光学素子及びそれを用いた低背のLED照明装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の光学素子は、LED光源の光放出側に配置され、前記LED光源からの光が入射する光学素子であって、前記LED光源からの光が入射する入射面と、前記入射面から入射した光を出射する出射面とを有し、前記入射面は、光軸を含む第1領域と、前記第1領域の周囲であって、かつ光軸方向において少なくとも一部が少なくとも一部は前記第1領域よりも前記LED光源側に形成された第2領域とを少なくとも有し、前記第1領域は、凹状の非球面形状を有し、前記第2領域は、前記LED光源の光軸直交方向最大寸法よりも大きい最大径を有することを特徴とする。
本発明によれば、前記第1領域を、凹状の非球面形状とすることで、設計の自由度を高めて高配光特性を確保できる。また、さらに高配光特性を確保するために、前記第1領域の非球面形状において、曲率を大きくした場合でも、前記LED光源側に近い前記第2領域を、前記LED光源の光軸直交方向最大寸法よりも大きい最大径を有するようにすることで、光軸直交方向に逃がす形状とすることができるから、ハイパワーのLED光源を用いた場合でも、前記LED光源との接触を回避することができ、熱変形等を抑制できる。また、前記第1領域と別の領域とすることで、前記2領域の設計の自由度が増大し、拡散ではなく屈折によって配光特性を制御できるので色ムラを改善しやすくなる。
尚、ここで、第1領域と第2領域が、「連続」の場合と「不連続」の場合がある。「連続」とは、光軸方向断面をとったとき、第1領域の第2領域側端部の接線と、第2領域の第1領域側端部の接線とが一致するが、第1領域と第2領域は異なる面であることをいう。例えば連続の場合は第1領域が曲面であり、その接線と同一の平面である場合や、第1領域が曲面の場合、第2領域は第1領域の周囲にあって同じ曲率を有する面などの場合が考えられる。一方、「不連続」とは、光軸方向断面をとったとき、第1領域の第2領域側端部の接線と、第2領域の第1領域側端部の接線とが一致しないことをいう。不連続の場合、第1領域と第2領域を直接接続してもよいし、つなぎ面を介して接続してもよい。つなぎ面としては、平面やテーパ面や曲面やRで接続する場合が挙げられる。このように「不連続」な面は「連続」な面に比べてより自由度が高い面を構成することが可能となるのでレンズの薄型化などにより効果的な構成である。
またLED光源とはLEDチップや蛍光体層を含む部位であり、それ以外も放熱作用を有する部位を含んでもよく、いわゆるパッケージを含む部位であってもよく、円形、正方形、長方形などの形状であってもよい。
そして、「LED光源の光軸直交方向最大寸法」とは、LED光源が円形の場合は光源からLED光源の最大距離を半径とした直径であり、その正方形や長方形の場合は対角線の長さが該当する。ただし光源の位置が2本の対角線の交差上近傍にない場合は、光源から正方形又は長方形の外形の最も遠い距離を半径とした直径であっても良い。
更に第2領域の最大径とは、光軸と垂直方向であって光軸を中心とした直径が最大となる第2領域の範囲の径を言う。
請求項2に記載の光学素子は、請求項1に記載の発明において、前記第2領域は、凹状の非球面形状を有することを特徴とする。
これにより、前記第2領域に入射する光を制御して、優れた配光特性を与えることができる。ただし、前記第1領域の非球面係数と、前記第2領域の非球面係数とは異なることが望ましい。
請求項2に記載の光学素子は、請求項1に記載の発明において、前記第2領域は、光軸に対して25度以上で傾いたテーパー面を有することを特徴とする。
これにより、前記第2領域に入射する光を制御して、優れた配光特性を与えることができる。
請求項4に記載の光学素子は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記第2領域の光軸直交方向外側に、前記光学素子の底面が形成されており、前記底面は周方向に離間した脚部を有することを特徴とする。
これにより、前記LED光源の放熱性を確保しつつ、前記脚部を介して前記光学素子を設置できる。
請求項5に記載の光学素子は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記第1領域と前記第2領域との間に、つなぎ領域が設けられていることを特徴とする。
前記つなぎ領域を設けることで、光学素子の光軸方向厚みを増大させずに前記第2領域を前記LED光源から離間させやすくなる。尚、前記つなぎ領域は、曲面でもよいし、曲率を有さない平面(例えば、光軸に直交する平面)でもよいし、前記LED光源から離れるにつれて拡径するテーパ面でもよい。また、前記つなぎ領域は、鏡面でもよいし、ブラスト面、シボ面等の粗し面、あるいは輪帯状/格子状の微細形状を有していてもよい。
請求項6に記載の前記第1領域は、前記LED光源の光軸直交方向最大寸法よりも小さい最大径を有することを特徴とする。
第1領域は、前記LED光源の光軸直交方向最大寸法よりも小さい最大径を有することにより、第1領域の曲率を大きくして高配光にしつつ、LED光源を第2領域から離すことができ、ハイパワーにすることが可能となる。
請求項7に記載の光学素子は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記光学素子は、PMMAから形成されていることを特徴とする。
PMMAは、透明度が高く安価であるが、比較的熱に弱いという特性を有するので、本発明に特に有効である。また、PMMAは、肉厚の部分が成形時にヒケやすいという特性を有するが、本発明により光学素子を薄くできれば、その分だけヒケにくくなるので、よりメリットがある。
請求項8に記載のLED照明装置は、LED光源と、前記LED光源の光放出側に配置され、前記LED光源からの光が入射する光学素子とを有するLED照明装置であって、前記LED光源は、第1の色の光線を出射するLEDチップと、前記LEDチップから発せられた前記第1の色の光線によって前記第1の色とは異なる第2の色に発光する蛍光体を有し、前記LED光源の光放出面がフラットであり、前記光学素子は、前記LED光源からの光が入射する入射面と、前記入射面から入射した光を出射する出射面とを有し、前記入射面は、光軸を含む第1領域と、前記第1領域の周囲であって、かつ光軸方向において少なくとも一部は前記第1領域よりも前記LED光源側に形成された第2領域と、を少なくとも有し、前記第1領域は、凹状の非球面形状を有し、前記第2領域は、前記LED光源の光軸直交方向最大寸法よりも大きい最大径を有することを特徴とする光学素子と、を有することを特徴とする 。
本発明によれば、前記第1領域を、凹状の非球面形状とすることで、設計の自由度を高めて高配光特性を確保できる。また、さらに高配光特性を確保するために、前記第1領域の非球面形状において、曲率を大きくした場合でも、前記LED光源側に近い前記第2領域を、前記LED光源の光軸直交方向最大寸法よりも大きい最大径を有するようにすることで、光軸直交方向に逃がす形状とすることができるから、ハイパワーのLED光源を用いた場合でも、前記LED光源との接触を回避することができ、熱変形等を抑制できる。また、前記第1領域と別の領域とすることで、前記2領域の設計の自由度が増大し、拡散ではなく屈折によって配光特性を制御できるので色ムラを改善しやすくなる。これにより、薄形でありながら色ムラが少ないLED照明装置を提供できる。
請求項9に記載の前記光学素子は、前記光学素子の光軸直交方向外側に、前記光学素子の底面が形成されており、前記LED光源は、光軸方向から見た際に、前記入射面の中に含まれており、前記LED光源の前記光放出面は、光軸直交方向から見た際に、光軸方向の出射側において前記底面以上の位置に存在していることを特徴とする。
LED光源が、光軸方向の出射側において光学素子の底面以上の位置に存在しているため、光学素子を含めたLED照明装置全体の厚みを薄くすることが可能となる。そしてLED光源が近くても第2領域があることで熱の問題も軽減される。
請求項10に記載の前記第1領域は、前記LED光源の光軸直交方向最大寸法よりも小さい最大径を有することを特徴とする。
第1領域は、前記LED光源の光軸直交方向最大寸法よりも小さい最大径を有することにより、第1領域の曲率を大きくして高配光にしつつ、LED光源を第2領域から離すことができ、ハイパワーにすることが可能となる。
請求項11に記載のLED照明装置は、請求項いずれか8〜10に記載の発明において、前記LED光源と前記光学素子とは非接触であることを特徴とする。尚、前記光学素子の光放出面は、前記第2領域の端部よりも、前記出射面側に位置することが望ましい。
本発明に係るLED(Light Emitting Diode)照明装置は、LED光源と、光学素子と、を有するものである。
LED光源としては、様々なものを用いることが出来るが、光放出面がフラットな形状を有し、更に白色光を出射する白色LEDを用いることが好ましい。
白色LEDとしては、青色LEDチップと青色LEDチップから発せられた青色光線によって黄色に発光するYAG蛍光体等の蛍光体を組み合わせたものが好ましく用いられる。白色LEDとしては、例えば特開2008−231218号公報に記載されたものを用いることができるが、これに限られない。
白色LEDは、具体的には、LEDチップと、LEDチップを覆うようにしてその上に形成された蛍光体層から構成されている。LEDチップは、第1の所定波長の光(第1の色の光)を出射するものであり、本実施の形態においては青色光を出射するようになっている。但し、本発明のLEDチップの波長及び蛍光体の出射光の波長は限定されず、LEDチップによる出射光の波長と、蛍光体による出射光の波長とが補色関係にあり合成された光が白色光となる組合せであればものであれば、使用可能である。
なお、このようなLEDチップとしては、公知の青色LEDチップを用いることができる。青色LEDチップとしては、InxGa1-xN系をはじめ既存のあらゆるものを使用することができる。青色LEDチップの発光ピーク波長は440〜480nmのものが好ましい。また、LEDチップの形態としては、基板上にLEDチップを実装し、そのまま上方または側方に放射させるタイプ、又は、サファイア基板などの透明基板上に青色LEDチップを実装し、その表面にバンプを形成した後、裏返して基板上の電極と接続する、いわゆるフリップチップ接続タイプなど、どのような形態のLEDチップでも適用することが可能である。
蛍光体層は、LEDチップから出射される第1の所定波長の光を第2の所定波長の光(第2の色の光)に変換する蛍光体を有している。後述する実施の形態では、LEDチップから出射される青色光を黄色光に変換するようになっている。
このような蛍光体層に用いられる蛍光体は、Y、Gd、Ce、Sm、Al、La及びGaの原料として酸化物、又は高温で容易に酸化物になる化合物を使用し、それらを化学量論比で十分に混合して原料を得る。又は、Y、Gd、Ce、Smの希土類元素を化学量論比で酸に溶解した溶解液を蓚酸で共沈したものを焼成して得られる共沈酸化物と、酸化アルミニウム、酸化ガリウムとを混合して混合原料を得る。これにフラックスとしてフッ化アンモニウム等のフッ化物を適量混合して加圧し成形体を得る。成形体を坩堝に詰め、空気中1350〜1450℃の温度範囲で2〜5時間焼成して、蛍光体の発光特性を持った焼結体を得ることができる。
LED光源は、高出力LED光源であることが好ましい。ここで、高出力LED光源としては、出力が0.5ワット以上のLEDにより構成することができる。
光学素子は、プラスチックで構成されていると好ましい。光学素子を構成するプラスチックとしては、例えばPMMAを用いることで、射出成形により製造でき、製造コストを大幅に低減させることができる。
尚、ファーフィールドにおける放射強度スライスチャート上で、LED照明装置から出射された光線の最高強度位置は75度以上であると好ましい。
本発明によれば、薄形でありながら、熱変形を抑制しつつも、高配光特性と色ムラの改善を実現できる光学素子及びそれを用いた低背のLED照明装置を提供することができる。
本実施の形態にかかるLED照明装置の光軸方向断面図である。 (a)は比較例の第2領域を持つLED照明装置のシミュレーション図であり、(b)は本実施の形態の第2領域を持つLED照明装置のシミュレーション図である。 実施例1にかかる光学素子の断面図である。 実施例2にかかる光学素子の断面図である。 実施例3にかかる光学素子の断面図である。 比較例にかかる光学素子の断面図である。 実施例2にかかるファーフィールドにおける放射強度スライスチャートを示す図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。図1は、本実施の形態にかかるLED照明装置の光軸方向断面図である。本実施の形態にかかるLED照明装置は、光学素子1と、回路基板3上に形成されたLED光源2を有している。図示していないが、LED光源2は、青色光を放出するLEDチップと、その光放出側に設けられた黄色蛍光体とを積層してなり、全体的に正方形板状を有し、光放出面2aはフラットになっている。光放出面2aの周囲は、ヒートシンク2bとなっている。
光学素子1は、プラスチックとしてPMMAを用いて成形により形成されている。さらに、光学素子1は、LED光源2の光放出側に配置されており、LED光源2からの発光光が入射する凹状の入射面1aと、入射面1aから入射した光を外部に放出する全体的に凸状の出射面1bと、基板3に対向する底面1dと、出射面1bの外周に設けられた円筒面もしくは円錐面である外周面1fとを有する。外周面1fは、光学素子1を射出成形する際に、ゲートが設けられる部位である。
入射面1aは、光軸OA(光放出面2aの中心における法線と重なる)を含む凹状の非球面形状である第1領域1a1と、第1領域1a1の外側(周囲)に配置され、光軸方向において第1領域よりもLED光源側に形成された凹状の非球面形状または光軸に対して25度以上で傾いたテーパー面形状である第2領域1a2(実線)と、第1領域1a1と第2領域1a2とを連結する平面状のつなぎ領域1a3とを有する。第1領域1a1は、LED光源2の光軸直交方向最大寸法よりも小さな最大径を有し、第2領域1a2は、LED光源2の光軸直交方向最大寸法よりも大きな最大径を有する。従って、LED光源2は、光軸方向から見た際に、入射面1aの中に含まれている。第1領域1a1と第2領域1a2は、光の利用効率を高める観点から鏡面であることが好ましい。つなぎ領域1a3は、鏡面でもよいし、ブラスト面、シボ面等の粗し面、あるいは輪帯状/格子状の微細形状を有していてもよいが、成形により形成されるものであると好ましい。尚、比較例として第2領域1a2’の形状を点線で示す。
出射面1bは、光軸付近が凹状であって、周囲が凸状であるが、全体として凸状でもよい。
第2領域1a2の光軸直交方向外側に形成されて交差する平面状の底面1dは、金型の対応する転写面の粗度を高めることで、拡散作用を持つ粗し面とできる。また、外周面1fも、金型の対応する転写面の粗度を高めることで、拡散作用を持つ粗し面とできる。
本実施の形態では、底面1dは、周方向に等間隔に3つの脚部1cを有しており、脚部1cを基板3の表面に当接させて取り付けられている。脚部1cを周方向に不連続に配置することで、LED光源2を密封することが抑制され、LED光源2の配線の引き出しや通気性、放熱性の確保を行える。脚部1c全体は、拡散面1hと同様に、金型の対応する転写面の粗度を高めることで、拡散作用を持つ粗し面とできる。
脚部1cの高さはLED光源2の高さより低くなっており、よって光学素子1をLED光源2に対して取り付けたとき、底面1dは、LED光源2の光放出面2aよりも光放出方向と逆側に配置される。つまり、LED光源2の光放出面は、光軸直交方向から見た際に、光軸方向の出射側において底面1d以上の位置に存在している。これにより、光放出面2aから放出された光が、底面1d側に回り込むことを抑制できる。ただし、LED光源2の光軸直交方向最大寸法Lよりも、底面1dに交差する第2領域1a2の内径φが、より大きくなっているので、光学素子1はLED光源2に接触していない。これにより、LED光源2の点灯時における光学素子1の熱変形を抑制できる。
本実施の形態では、LED光源2の光放出面2aから出射した光のうち中心付近の混色された光は、第1領域1a1から入射する一方で、周辺の光は、第2領域1a2から入射する。ここで、比較例である第1領域1aを延長した1a2’に入射した光線は、点線で示すように浅く屈折して出射面1bから出射する。一方、本実施の形態である第2領域1a2に入射した光線は、実線で示すように深く屈折して出射面1bから出射する。すなわち、本実施の形態によれば、周辺から屈折した色ムラ(黄色成分)が多い光線を第2領域1a2に入射することで周辺の光を制御して比較例である1a2’に比べて光軸OAに近づくように出射することで、周辺色ムラを解消することができる。
図2は、本発明者がシミュレーションで求めた、図1のLED照明装置から出射される光線の色の状態を示す図であり、(a)は比較例のグラフであり、(b)は本実施の形態のグラフである。図2において、縦軸にCIE表色系でのY値をとり、横軸に光軸を0としたときの被照射面の位置をとって示す。図2のグラフがフラットに近づくほど、被照射面の位置に関わらず出射光の色が均一に近づき、バックライトとしての特性に優れる。
ここで、図2(a)、(b)を比較すると理解できるが、図2(a)のグラフでは±120mmの位置でピークがないのに対して、図2(b)のグラフでは、±120mmの位置にはピークが存在する(点線で囲う部分)。これは、図1の点線で示すように、比較例である第2領域1a2’に入射した光線が浅く屈折することで、±120mmの位置で黄色成分が増える(Y値が減少する)のに対し、図1の実線で示すように、本実施の形態である第2領域1a2に入射した光線が深く屈折することで、黄色成分が減る(Y値が増大する)ためである。つまり図(a)、(b)を比較することで光軸を中心としたイエローリングと呼ばれる色ムラが生じていることがわかる。
次に、光学素子の好適な実施例について説明する。尚、実施例に対応する図において、LED光源の周辺から出射する光線を複数の線で示している。
(実施例1)
図3に、実施例1にかかる光学素子の光軸方向断面を示す。本実施例では、第2領域を非球面としている。
(実施例2)
図4に、実施例2にかかる光学素子の光軸方向断面を示す。本実施例では、第2領域を非球面(トロイダル面)としている。尚、図7のファーフィールドにおける放射強度スライスチャートに示すように、実施例2の光学素子を用いた際における出射光線の最強強度位置は75度である。
(実施例3)
図5に、実施例3にかかる光学素子の光軸方向断面を示す。本実施例では、第2領域を、光軸に対して傾き角25°で傾いたテーパー面としている。実施例1と比較すると、第2領域を通過する光線の密度が異なる。実施例1のように光線密度が低いと、被照射面で色が弱く出るから色ムラなどを抑制できる効果が高くなる。この観点からは、テーパー面より非球面の方が優れているといえるが、傾き角25°程度であれば実用上は差し支えない。このようにテーパ面にすることで非球面にくらべ加工が容易に行うことができる。
ここで図5の実施例3の第2領域を光軸に対して傾き角5°で傾いたテーパー面としてした場合、傾き角25°の実施例3と比較すると、LED光源から出射した周辺光は、第2領域を通過しても、傾き角25°の実施例ほどは出射面まで屈折させて透過させることができず、外周面に入射してしまい、一部が散乱光となるため光の利用効率が低下する。つまり、第2領域が傾き角の大きいテーパー面であるほど、周辺光の制御が行い易くなるから、テーパー面の傾き角をより大きくする事でより散乱を抑えることが可能となる。
(比較例)
図6に、比較例にかかる光学素子の光軸方向断面を示す。本比較例では、第2領域を設けず、第1領域をLED光源に接触(光軸方向から見てLED光源の角が第1領域の内周に接触)させている。LED光源から出射した周辺光のほとんどは、出射面まで屈折させて透過させることができず、外周面に入射してしまい、散乱光となるため光の利用効率が低下する。つまり、非球面形状の第1領域を設けたのみでは、周辺光の制御が不十分であり、周辺光の制御のために第2領域が必要であることがわかる。
本発明は、明細書に記載の実施例に限定されるものではなく、他の実施例・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施例や思想から本分野の当業者にとって明らかである。例えば、本発明は液晶ディスプレイのバックライト用だけでなく、看板照明用の照明装置等としても用いることができる。
1 光学素子
1a 入射面
1b 出射面
1c 脚部
1d 底面
1f 外周面
2 LED光源
2a 光放出面
2b ヒートシンク
3 回路基板

Claims (11)

  1. LED光源の光放出側に配置され、前記LED光源からの光が入射する光学素子であって、
    前記LED光源からの光が入射する入射面と、前記入射面から入射した光を出射する出射面とを有し、
    前記入射面は、光軸を含む第1領域と、前記第1領域の周囲であって、かつ光軸方向において少なくとも一部は前記第1領域よりも前記LED光源側に形成された第2領域と、を少なくとも有し、
    前記第1領域は、凹状の非球面形状を有し、
    前記第2領域は、前記LED光源の光軸直交方向最大寸法よりも大きい最大径を有することを特徴とする光学素子。
  2. 前記第2領域は、凹状の非球面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記第2領域は、光軸に対して25度以上で傾いたテーパー面を有することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  4. 前記第2領域の光軸直交方向外側に、前記光学素子の底面が形成されており、前記底面は周方向に離間した脚部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光学素子。
  5. 前記第1領域と前記第2領域との間に、つなぎ領域が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光学素子。
  6. 前記第1領域は、前記LED光源の光軸直交方向最大寸法よりも小さい最大径を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光学素子。
  7. 前記光学素子は、PMMAから形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光学素子。
  8. LED光源と、前記LED光源の光放出側に配置され、前記LED光源からの光が入射する光学素子とを有するLED照明装置であって、
    前記LED光源は、第1の色の光線を出射するLEDチップと、前記LEDチップから発せられた前記第1の色の光線によって前記第1の色とは異なる第2の色に発光する蛍光体を有し、前記LED光源の光放出面がフラットであり、
    前記光学素子は、前記LED光源からの光が入射する入射面と、前記入射面から入射した光を出射する出射面とを有し、
    前記入射面は、光軸を含む第1領域と、前記第1領域の周囲であって、かつ光軸方向において少なくとも一部は前記第1領域よりも前記LED光源側に形成された第2領域と、を少なくとも有し、
    前記第1領域は、凹状の非球面形状を有し、
    前記第2領域は、前記LED光源の光軸直交方向最大寸法よりも大きい最大径を有することを特徴とするLED照明装置。
  9. 前記光学素子の光軸直交方向外側に、前記光学素子の底面が形成されており、
    前記LED光源は、光軸方向から見た際に、前記入射面の中に含まれており、
    前記LED光源の前記光放出面は、光軸直交方向から見た際に、光軸方向の出射側において前記底面以上の位置に存在していることを特徴とする請求項8に記載のLED照明装置。
  10. 前記第1領域は、前記LED光源の光軸直交方向最大寸法よりも小さい最大径を有することを特徴とする請求項8又は9に記載のLED照明装置。
  11. 前記LED光源と前記光学素子とは非接触であることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載のLED照明装置。
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