JP2015187834A - 視差値導出装置、機器制御システム、移動体、ロボット、視差値生産方法、及びプログラム - Google Patents

視差値導出装置、機器制御システム、移動体、ロボット、視差値生産方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】測距処理の負荷、及び測距処理のメモリ使用量を抑えて、テクスチャが大きく異なる被写体の境界部分の距離を正確に測距する。【解決手段】基準画像における基準領域と、比較画像における、基準領域に対応する対応領域を含む指定の範囲内の複数の領域各々と、の一致度を算出する算出手段と、算出手段により算出された、基準画像における所定の基準領域の周辺の基準領域の一致度と、基準画像における所定の基準領域の一致度と、を合成する合成手段と、合成手段により合成された一致度に基づいて、所定の基準領域において撮像されている対象の視差値を導出する導出手段と、を備え、合成手段は、所定の基準領域に隣接する基準領域の輝度値と所定の基準領域の輝度値との変化量に基づいて、所定の基準領域の一致度への所定の基準領域に隣接する基準領域の一致度の合成を禁止または抑制することを特徴とする。【選択図】図14

Description

本発明は、視差値導出装置、機器制御システム、移動体、ロボット、視差値生産方法、及びプログラムに関する。
従来から、ステレオ画像法によって、ステレオカメラから物体に対する視差を導き出し、この視差を示す視差値によって、三角測量の原理に基づき、ステレオカメラから物体までの距離を測定する測距方法が知られている。この測距方法により、例えば、自動車間の距離や、自動車と障害物間の距離が測定され、自動車の衝突防止に役立てている。
また、視差値の求め方としては、ステレオマッチング処理が用いられている。このステレオマッチング処理は、ステレオカメラの2つのカメラのうち、一方のカメラによって得られた基準画像内の注目する基準画素に対して、他方のカメラによって得られた比較画像内の複数の対応画素の候補を順次シフトしながら、画像信号が最も類似する画素である対応画素の位置を求めることで、基準画像と比較画像の間の視差値を検出する。一般的には、2つのカメラによって得られた画像信号の輝度値を比較することで、比較する輝度値のコスト値(Cost:ここでは「非類似度」)が最も低い画素の位置が求められる。ステレオマッチング処理としては、ブロックマッチング法等が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、物体の輝度変化量を示すテクスチャが弱く、抽出すべき特徴が乏しい領域では、ブロックマッチング法では十分な視差値を得ることができない。
非特許文献1には、テクスチャが弱くその領域だけでは十分な2画像間のコスト値(非類似度)が得られないような領域(座標)に対しても、その周辺の領域のコスト値を集約(Aggregation)することにより、視差検出を行うことができるSGM(Semi−Global Matching)法が示されている。一方で、コスト値を集約することにより、テクスチャが大きく異なる被写体の境界部分に誤測距が現れ、実際の被写体の大きさに対して測距結果が膨張したり収縮したりしてしまうという課題があった。測距結果を適用するアプリケーションによっては、上記の様な膨張が問題になる場合がある。例えば、車載ステレオカメラで先行する車両を測距し、自動回避を行わせる様な場合には、実際の車両の大きさよりも大きな車両を認識してしまい、不要な回避制御を行ってしまうという問題に結びつく。
そこで、上記課題に対し、特許文献2では、一旦集約処理(累積加算コストを求める処理)を行った後に、再度コスト値をスキャンして各方向の優先順位を求め、該優先順位に基づいて得られたコスト値を修正する方式が示されている。
しかしながら、測距処理の負荷、及び測距処理のメモリ使用量を抑えて、テクスチャが大きく異なる被写体の境界部分の距離を正確に測距することができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、測距処理の負荷、及び測距処理のメモリ使用量を抑えて、テクスチャが大きく異なる被写体の境界部分の距離を正確に測距することができる視差値導出装置、機器制御システム、移動体、ロボット、視差値生産方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、第1の撮像位置から撮像された基準画像における基準領域と、第2の撮像位置から撮像された比較画像における、前記基準領域に対応する対応領域を含む指定の範囲内の複数の領域各々と、の一致度を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された、前記基準画像における所定の基準領域の周辺の基準領域の一致度と、前記基準画像における前記所定の基準領域の一致度と、を合成する合成手段と、前記合成手段により合成された一致度に基づいて、前記所定の基準領域において撮像されている対象の視差値を導出する導出手段と、を備え、前記合成手段は、所定の基準領域に隣接する基準領域の輝度値と前記所定の基準領域の輝度値との変化量に基づいて、前記所定の基準領域の一致度への前記所定の基準領域に隣接する基準領域の一致度の合成を禁止または抑制することを特徴とする。
本発明によれば、測距処理の負荷、及び測距処理のメモリ使用量を抑えて、テクスチャが大きく異なる被写体の境界部分の距離を正確に測距することができる。
撮像装置から物体までの距離を導き出す原理の説明図である。 (a)は基準画像、(b)は(a)に対する高密度視差画像、(c)は(a)に対するエッジ視差画像を示す概念図である。 (a)は基準画像における基準画素を示す概念図、(b)は(a)の基準画素に対して比較画像における対応画素の候補を順次シフトしながらシフト量を算出する際の概念図である。 シフト量毎のコスト値を示すグラフである。 合成コスト値を導き出すための概念図である。 視差値毎の合成コスト値を示すグラフである。 (a)は本発明の一実施形態に係る物体認識システムを搭載した自動車の側面を表す概略図、(b)は自動車の正面を示す概略図である。 物体認識システムの概観図である。 物体認識システムの全体のハードウェア構成図である。 テクスチャが大きく異なる領域の境界付近の画素の例を示す図である。 図10の画素のコスト値及び経路コスト値の例を示す図である。 図10の画素のコスト値及び経路コスト値の例を示す図である。 図10の画素のコスト値及び経路コスト値の例を示す図である。 実施形態の視差値導出装置の主要部の機能ブロック図である。 基準画像の例(a)、及び基準画像(a)のエッジを示すエッジ情報の例(b)を示す図である。 実施形態の視差値生産方法を示すフローチャートである。 実施形態の視差値導出装置により得られた視差画像の例と、従来のSGM法により得られた視差画像の例と、を示す図である。 実施形態の変形例4の画素情報の例を示す図である。 本実施形態に係る機器制御システムを車両に搭載した例を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の一実施形態について説明する。
[SGM法を用いた測距方法の概略]
まず、図1乃至図6を用いて、SGM(Semi−Global Matching)法を用いた測距方法の概略について説明する。なお、SGM法に関しては、非特許文献(Accurate and Efficient Stereo Processing by Semi−Global Matching and Mutual Information)に開示されているため、以下では概略を説明する。
(測距の原理)
図1を用いて、ステレオ画像法により、ステレオカメラから物体に対する視差を導き出し、この視差を示す視差値によって、ステレオカメラから物体までの距離を測定する原理について説明する。なお、図1は、撮像装置から物体までの距離を導き出す原理の説明図である。また、以下では、説明を簡略化するため、複数の画素からなる所定領域ではなく、一画素単位で説明する。なお、一画素単位ではなく、複数の画素からなる所定領域単位で処理される場合、基準画素を含む所定領域は基準領域として示され、対応画素を含む所定領域は対応領域として示される。また、この基準領域には基準画素のみの場合も含まれ、対応領域には対応画素のみの場合も含まれる。
<視差値算出>
まず、図1で示される撮像装置10aおよび撮像装置10bによって撮像された各画像を、それぞれ基準画像Iaおよび比較画像Ibとする。なお、図1では、撮像装置10aおよび撮像装置10bが平行等位に設置されているものとする。図1において、3次元空間内の物体E上の点Sは、撮像装置10aおよび撮像装置10bの同一水平線上の位置に写像される。すなわち、各画像中の点Sは、基準画像Ia中の点Sa(x,y)および比較画像Ib中の点Sb(X,y)において撮像される。このとき、視差値Δは、撮像装置10a上の座標における点Sa(x,y)と撮像装置10b上の座標における点Sb(X,y)とを用いて、(式1)のように表される。
Δ=X−x (式1)
ここで、図1のような場合には、基準画像Ia中の点Sa(x,y)と撮像レンズ11aから撮像面上におろした垂線の交点との距離をΔaにし、比較画像Ib中の点Sb(X,y)と撮像レンズ11bから撮像面上におろした垂線の交点との距離をΔbにすると、視差値Δ=Δa+Δbとなる。
<距離算出>
また、視差値Δを用いることで、撮像装置10a、10bと物体Eとの間の距離Zを導き出すことができる。具体的には、距離Zは、撮像レンズ11aの焦点位置と撮像レンズ11bの焦点位置とを含む面から物体E上の特定点Sまでの距離である。図1に示されるように、撮像レンズ11aおよび撮像レンズ11bの焦点距離f、撮像レンズ11aと撮像レンズ11bとの間の長さである基線長B、および視差値Δを用いて、(式2)により、距離Zを算出することができる。
Z=(B×f)/Δ (式2)
この(式2)により、視差値Δが大きいほど距離Zは小さく、視差値Δが小さいほど距離Zは大きくなる。
(SGM法)
続いて、図2乃至図6を用いて、SGM法を用いた測距方法について説明する。なお、図2(a)は基準画像、図2(b)は(a)に対する高密度視差画像、図2(c)は(a)に対するエッジ視差画像を示す概念図である。ここで、基準画像は、物体が輝度によって示された画像である。高密度視差画像は、SGM法によって、基準画像から導き出された画像であり、基準画像の各座標における視差値を示した画像である。エッジ視差画像は、従来から用いられているブロックマッチング法によって導き出された画像であり、基準画像のエッジ部のような比較的テクスチャの強い部分のみの視差値を示した画像である。
SGM法は、テクスチャが弱い物体に対しても適切に上記視差値を導き出す方法であり、図2(a)に示されている基準画像に基づいて、図2(b)に示されている高密度視差画像を導き出す方法である。なお、ブロックマッチング法を用いた場合には、図2(a)に示されている基準画像に基づいて、図2(c)に示されているエッジ視差画像が導き出される。図2(b)および図2(c)における破線の楕円内を比べると分かるように、高密度視差画像は、エッジ視差画像に比べてテクスチャが弱い道路等の詳細な情報を表すことができるため、より詳細な測距を行うことができる。
このSGM法は、非類似度であるコスト値を算出して直ちに視差値を導出せず、コスト値を算出後、さらに、合成非類似度である合成コスト値(Synthesis Cost)を算出することで視差値を導出し、最終的にほぼ全ての画素における視差値を示す視差画像(ここでは、高密度視差画像)を導き出す方法である。なお、ブロックマッチング法の場合は、コスト値を算出する点はSGM法と同じであるが、SGM法のように、合成コスト値を算出せずに、エッジ部のような比較的テクスチャの強い部分の視差値のみを導出する。
<コスト値の算出>
まず、図3および図4を用いて、コスト値C(p,d)の算出方法について説明する。図3(a)は基準画像における基準画素を示す概念図、図3(b)は(a)の基準画素に対して比較画像における対応画素の候補を順次シフトしながら(ずらしながら)コスト値を算出する際の概念図である。図4は、シフト量毎のコスト値を示すグラフである。ここで、対応画素は、基準画像内の基準画素に最も類似する比較画像内の画素である。なお、以降、C(p,d)は、C(x,y,d)を表すものとして説明する。
図3(a)に示されているように、基準画像内の所定の基準画素p(x,y)と、この基準画素p(x,y)に対する比較画像内におけるエピポーラ線(Epipolar
Line)EL上の複数の対応画素の候補q(x+d,y)との各輝度値に基づいて、基準画素p(x,y)に対する各対応画素の候補q(x+d,y)のコスト値C(p,d)が算出される。dは、基準画素pと対応画素の候補qのシフト量(ずれ量)であり、本実施形態では、画素単位のシフト量が表されている。すなわち、図3では、対応画素の候補q(x+d,y)を予め指定された範囲(例えば、0<d<25)において順次一画素分シフトしながら、対応画素の候補q(x+d,y)と基準画素p(x,y)との輝度値の非類似度であるコスト値C(p,d)が算出される。コスト値Cの算出方法としては、コスト値Cが非類似度を示す場合、SAD(Sum of Absolute Difference)等の公知の方法が適用される。
このようにして算出されたコスト値C(p,d)は、図4に示されているように、シフト量d毎のコスト値Cの集まりであるコスト曲線のグラフによって表すことができる。図4では、コスト値Cは、シフト量d=5,12,19の場合が0(ゼロ)となるため、最小値を求めることができない。このように、テクスチャが弱い物体の場合には、コスト値Cの最小値を求めることは困難になる。
<合成コスト値の算出>
次に、図5および図6を用いて、合成コスト値Ls(p,d)の算出方法について説明する。図5は、合成コスト値を導き出すための概念図である。図6は、視差値毎の合成コスト値を示す合成コスト曲線のグラフである。
本実施形態における合成コスト値の算出方法は、コスト値C(p,d)の算出だけでなく、所定の基準画素p(x,y)の周辺の画素を基準画素とした場合のコスト値を、基準画素p(x,y)におけるコスト値C(p,d)に集約させて、合成コスト値Ls(p,d)を算出する。
次に、合成コスト値の算出方法について、より詳細に説明する。合成コスト値Ls(p,d)を算出するためには、まず、経路コスト値Lr(p,d)を算出する必要がある。(式3)は、経路コスト値Lr(p,d)を算出するための式であり、(式4)は、合成コスト値Lsを算出するための式である。
Lr(p,d)=C(p,d)+min{(Lr(p−r,d),Lr(p−r,d−1)+P1,Lr(p−r,d+1)+P1,Lrmin(p−r)+P2} (式3)
ここで、(式3)において、rは、集約方向の方向ベクトルを示し、x方向およびy方向の2成分を有する。min{}は、最小値を求める関数である。Lrmin(p−r)は、pをr方向に1画素シフトした座標において、シフト量dを変化させた際のLr(p−r,d)の最小値を示す。
なお、経路コスト値Lrは、(式3)に示されているように再帰的に適用される。また、P1およびP2は、予め実験により定められた固定パラメータであり、経路上で隣接する基準画素の視差値Δが連続になりやすいようなパラメータになっている。例えば、P1=48、P2=96である。
また、(式3)に示されているように、経路コスト値Lr(p,d)は、基準画素p(x,y)におけるコスト値Cに、図5に示されているr方向の各画素における各画素の経路コスト値Lrの最小値を加算することで求められる。このように、r方向の各画素における経路コスト値Lrを求めるため、最初は、基準画素p(x,y)のr方向の一番端の画素から経路コスト値Lrが求められ、r方向に沿って経路コスト値Lrが求められる。そして、図5に示されているように、8方向のLr、Lr45、Lr90、Lr135、Lr180、Lr225、Lr270、Lr315が求められ、最終的に(式4)に基づいて、合成コスト値Lsが求められる。
このようにして算出された合成コスト値Ls(p,d)は、図6に示されているように、シフト量d毎に合成コスト値Ls(p,d)が示される合成コスト曲線のグラフによって表すことができる。図6では、合成コスト値Lsは、シフト量d=3の場合が最小値となるため、視差値Δ=3として算出される。なお、上記説明ではrの数を8として説明しているが、これに限られることはない。例えば、8方向を更に2つに分割して16方向、3つに分割して24方向等にしてもよい。また、コスト値Cは「非類似度」として示されているが、非類似度の逆数としての「類似度」として表されてもよい。この場合、コスト値Cの算出方法としては、NCC(Normalized Cross Correlation)等の公知の方法が適用される。また、この場合、合成コスト値Lsが最小ではなく「最大」となる視差値Δが導出される。なお、非類似度と類似度の両者を含めて、「一致度」として表してもよい。
[本実施形態の具体的な説明]
以下、図面を用いて、本実施形態の具体的な説明を行う。ここでは、自動車に搭載される物体認識システム1について説明する。なお、物体認識システム1は、車両の一例としての自動車だけでなく、車両の他の例として、バイク、自転車、車椅子、農業用の耕運機等に搭載されることができてもよい。また、移動体の一例としての車両だけでなく、移動体の他の例として、ロボット等に搭載されることができてもよい。さらに、ロボットは、移動体だけでなく、FA(Factory Automation)において固定設置される工業用ロボット等の装置であってもよい。また、固定設置される装置としては、ロボットだけでなく、防犯用の監視カメラであってもよい。
(実施形態の構成)
まず、図7乃至図9を用いて、本実施形態の全体構成について説明する。
<外観構成>
図7および図8を用いて、本実施形態の物体認識システム1の外観構成を説明する。なお、図7(a)は本発明の一実施形態に係る物体認識システムを搭載した自動車の側面を表す概略図、図7(b)は自動車の正面を示す概略図である。図8は、物体認識システムの概観図である。
図7(a)、(b)に示されているように、本実施形態の物体認識システム1は、撮像装置10a(第1撮像手段)および撮像装置10b(第2撮像手段)を備えており、撮像装置10aおよび撮像装置10bは、自動車の進行方向前方の光景を撮像することができるように設置(第1の撮像位置、第2の撮像位置)される。また、図8に示されているように、物体認識システム1は、本体部2と、本体部2に対して設けられた一対の円筒状の撮像装置10aおよび撮像装置10bとによって構成されている。
<全体のハードウェア構成>
次に、図9を用いて、物体認識システム1の全体のハードウェア構成について説明する。なお、図9は、物体認識システムの全体のハードウェア構成図である。
図9に示されているように、物体認識システム1は、本体部2において、視差値導出装置3および物体認識装置5を備えている。
このうち、視差値導出装置3は、物体Eを撮像して得られた複数の画像から、物体Eに対する視差を示す視差値Δを導出し、各画素における視差値Δを示す高密度視差画像を出力する。物体認識装置5は、視差値導出装置3から出力された高密度視差画像に基づいて、撮像装置10a、10bから物体Eまでの距離を測定する等の処理を行なう。
ここで、まずは、視差値導出装置3のハードウェア構成について説明する。図9に示されているように、視差値導出装置3は、撮像装置10a、撮像装置10b、信号変換装置20a、信号変換装置20b、および画像処理装置30を備えている。
撮像装置10aは、前方の光景を撮像して画像を表すアナログ信号を生成するものであり、撮像レンズ11a、絞り12a、および画像センサ13aを備えている。
撮像レンズ11aは、撮像レンズ11aを通過する光を屈折させて物体の像を結像させるための光学素子である。絞り12aは、撮像レンズ11aを通過した光の一部を遮ることによって、後述する画像センサ13aに入力される光の量を調整する。画像センサ13aは、撮像レンズ11aおよび絞り12aから入力された光を電気的なアナログの画像信号に変換する半導体の素子であり、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等によって実現される。
なお、撮像装置10bは、撮像装置10aと同じ構成を備えているため、撮像装置10bについての説明は省略する。また、撮像レンズ11aおよび撮像レンズ11bは、それぞれのレンズ面が互いに同一平面内になるように設置されている。
また、信号変換装置20aは、撮像された画像を表すアナログ信号をデジタル形式の画像データに変換するものであり、CDS(Correlated Double Sampling)21a、AGC(Auto Gain Control)22a、ADC(Analog Digital Converter)23a、およびフレームメモリ24aを備えている。
CDS21aは、画像センサ13aによって変換されたアナログの画像信号から相関二重サンプリングによってノイズを除去する。AGC22aは、CDS21aによってノイズが除去されたアナログの画像信号の強度を制御する利得制御を行う。ADC23aは、AGC22aによって利得制御されたアナログの画像信号をデジタル形式の画像データに変換する。フレームメモリ24aは、ADC23aによって変換された画像データを記憶する。
同様に、信号変換装置20bは、撮像装置10bによって変換されたアナログの画像信号から画像データを取得するものであり、CDS21b、AGC22b、ADC23b、およびフレームメモリ24bを備えている。
なお、CDS21b、AGC22b、ADC23b、およびフレームメモリ24bは、それぞれCDS21a、AGC22a、ADC23a、およびフレームメモリ24aと同じ構成であるため、それらについての説明は省略する。
さらに、画像処理装置30は、信号変換装置20aおよび信号変換装置20bによって変換された画像データを処理するための装置である。この画像処理装置30は、FPGA(Field Programmable Gate Array)31、CPU(Central Processing Unit)32、ROM(Read Only Memory)33、RAM(Random Access Memory)34、I/F(Interface)35および上記各構成要素31〜35を図9に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン39を備えている。
このうち、FPGA31は、集積回路であり、ここでは、CPU32の命令に従って、画像データが表す画像における視差値Δを算出する処理を行う。CPU32は、視差値導出装置3の各機能を制御する。ROM33は、CPU32が視差値導出装置3の各機能を制御するために実行される画像処理用プログラムを記憶している。RAM34はCPU32のワークエリアとして使用される。I/F35は、物体認識装置5における後述I/F55とアドレスバスやデータバス等のバスライン4を介して通信するためのインターフェースである。
続いて、物体認識装置5のハードウェア構成について説明する。図9に示されているように、物体認識装置5は、FPGA51、CPU52、ROM53、RAM54、I/F55、CAN(Controller Area Network) I/F58および上記各構成要素51〜55、58を図9に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン59を備えている。
このうち、FPGA51、CPU52、ROM53、RAM54、I/F55、およびバスライン59は、それぞれ画像処理装置30におけるFPGA31、CPU32、ROM33、RAM34、I/F35、およびバスライン39と同様の構成であるため、説明を省略する。なお、I/F55は、画像処理装置30におけるI/F35とバスライン4を介して通信するためのインターフェースである。また、ROM53は、CPU52が物体認識装置5の各機能を制御するために実行される物体認識用プログラムを記憶している。CAN I/F58は、外部コントローラ等と通信するためのインターフェースであり、例えば、自動車のCAN等に接続されることができる。
このような構成により、画像処理装置30のI/F35からバスライン4を介して物体認識装置5に高密度視差画像が送信されると、物体認識装置5におけるCPU52の命令によって、FPGA51が、撮像装置10a、10bと物体Eとの間の距離Zを算出する。
なお、物体認識装置5におけるCPU52の命令によってFPGA51が距離Zを算出せずに、画像処理装置30のCPU32の命令によってFPGA31が距離Zを算出してもよい。
また、上記各プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させてもよい。この記録媒体は、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)やSDメモリカード(Secure Digital memory card)等である。
(エッジ付近の領域の視差値の算出)
次に、図10〜図13を用いて、エッジ付近の領域の視差値の算出について説明する。なお、以降においては、(式3)に代えて以下の(式3’)を基本にして説明する。
Lr(p,d)=C(p,d)
+min{(Lr(p−r,d),Lr(p−r,d−1)
+P1,Lr(p−r,d+1)+P1,
Lrmin(p−r)+P2}−Lrmin(p−r) (式3’)
これは、(式3)の右辺からLrmin(p−r)を減算したものであり、(式3)と比較してハードウェアの実装上で優位となる。
図10は、テクスチャが大きく異なる領域の境界付近の画素の例を示す図である。領域51は、テクスチャが強い領域を示す。領域52は、テクスチャが弱い領域を示す。画素53、画素54、及び画素55は、同じ水平線上に並んでいる。画素53は、領域51と領域52との境界に近い領域51の位置にある。画素54は、領域51と領域52との境界に近い領域52の位置にある。画素55は、領域51と領域52との境界から十分に離れた領域52の位置にある。図10の矢印は、水平方向、左から右(図5のr方向)に経路コストLrを算出する場合を示す。
図11は、図10の画素53のコスト値C(p,d)及び経路コスト値Lr(p,d)の例を示す図である。画素53はテクスチャが強いため、コスト値C(p,d)の波形は、明瞭な最小点を示す大きな振幅を持つ。テクスチャの強い領域のコスト値Cを集約した結果、経路コストLr(p,d)もコスト値Cと同様の波形を示す。
図12は、図10の画素54のコスト値C(p,d)及び経路コスト値Lr(p,d)の例を示す図である。画素54はテクスチャが弱いため、コスト値C(p,d)は不明瞭な最小点しか示さない。画素54の経路コスト値Lr(p,d)に、画素53のコスト値Cが集約されることで、画素53の最小点が混入する。これにより、画素54の経路コスト値Lr(p,d)は、画素54のコスト値Cの最小値よりも小さな最小値を持つ。したがって、画素54の視差値が、画素53の視差値に誤判定されてしまうことになる。
一方、図13は、図10の画素55のコスト値C(p,d)及び経路コスト値Lr(p,d)の例を示す図である。画素55のコスト値C(p,d)は、画素54と同じコスト値C(p,d)の波形を示す。しかしながら、画素54は領域51と領域52との境界から十分に離れているため、画素54の経路コスト値Lr(p,d)では、画素53の最小点が集約の過程で打ち消されている。そのため、画素55では、正しい視差値を得ることが出来る。
以上、図10〜図13で説明したように、テクスチャの強い領域とテクスチャの弱い領域の境界である輝度値の変化量が大きい領域付近(エッジ付近)では、テクスチャの強い領域が膨張した様な視差画像を呈することになる。
上記テクスチャの強い領域の膨張が抑制された視差画像を取得するため、図13におけるFPGA31は、図14に示されているように、コスト値算出部311、検出部312、経路コスト値算出部313、合計コスト値算出部314及び導出部315を備えている。本実施形態の特徴は、検出部312により検出されたエッジ情報が、上述のテクスチャの強弱による不具合を是正するのに用いられる点にある。なお、これらは、FPGA31の回路の一部であるが、上記プログラムが実行されることにより、同じ処理を行うことができるようにしてもよい。
コスト値算出部311は、信号変換装置20aから比較画像を受け付け、信号変換装置20bから基準画像を受け付ける。コスト値算出部311は、図3に示されているように、基準画像で基準とする基準画素p(x,y)について、基準画素p(x,y)の輝度値と、比較画像で比較する比較画素q(x+d,y)の輝度値との非類似度を示すコスト値Cを、基準画素のエピポーラ線に対応する比較画素のエピポーラ線上の画素(例えば、q(x+d,y),0<d<25)毎に算出する。コスト値算出部311は、当該コスト値Cを経路コスト値算出部313に入力する。
なおコスト値Cの具体的な算出方法は任意でよい。コスト値算出部311は、例えば基準画素p(x,y)の輝度値と、比較画素q(x+d,y)の輝度値との差の絶対値によりコスト値Cを算出する。
検出部312は、基準画像のエッジを示すエッジ画素を検出し、基準画像のエッジ画素を示すエッジ情報eを取得する。
図15は、基準画像の例(a)、及び基準画像(a)のエッジを示すエッジ情報eの例(b)を示す図である。検出部312は、例えばPrewittフィルタやSobelフィルタを適用することで図15(b)の様なエッジ情報eを取得する。なお、図15(b)のエッジ情報eは、見やすい様に値の大きい部分が黒くなる様に反転させている。
エッジ情報eは2値であっても多値であってもよく、経路コスト値算出部313の具体的な算出処理に応じて適宜選択してよい。実施形態のエッジ情報eは、2値で表現する。例えば、基準画素p(x,y)のエッジ情報が所定値以上の場合または所定値を超える場合、すなわちエッジ画素である場合、e=1とし、基準画素p(x,y)のエッジ情報が所定値を超えない場合または所定値以下の場合、すなわちエッジ画素でない場合、e=0とする。検出部312は、エッジ情報eを経路コスト値算出部313に入力する。
経路コスト値算出部313は、コスト値算出部311からコスト値を受け付け、検出部312からエッジ情報eを受け付ける。経路コスト値算出部313は、図5に示されているように、基準画素p(x,y)の経路コスト値Lrを、基準画素p(x,y)の周辺の画素から基準画素までの経路(例えば、r,r45,r90,r135,r180,r225,r270,r315)毎に、周辺の画素のコスト値に基づいて(式3)により算出(集約)する。
経路コスト値算出部313は、基準画素p(x,y)がエッジ画素である場合の経路コスト値Lrの算出方法を変更する。具体的には、実施形態の経路コスト値算出部313は、基準画素p(x,y)がエッジ画素である場合の経路コスト値Lrを下記(式5)により変更する。
Lr(p,d)=C(p,d)
+min{(Lr(p−r,d),Lr(p−r,d−1)
+P1,Lr(p−r,d+1)+P1,
Lrmin(p−r)+P2}−Lrmin(p−r) (e=0)
Lr(p,d)=C(p,d) (e=1) (式5)
すなわち、実施形態の経路コスト値算出部313は、基準画素p(x,y)がエッジ画素である場合の経路コスト値Lrを、基準画素p(x,y)のコスト値C(p,d)にする。これにより、エッジ画素では(式4)によるコスト値Cの集約が行われなくなる、すなわち合成を禁止するので、エッジ付近(テクスチャが大きく異なる被写体の境界部分)の測距結果が膨張したり収縮したりしてしまう事を防止することができる。経路コスト値算出部313は、経路コスト値Lrを合計コスト値算出部314に入力する。
合計コスト値算出部314は、経路コスト値算出部313から経路コスト値Lrを受け付ける。合計コスト値算出部314は、基準画素p(x,y)の合成コスト値としての合計コスト値Lsを、経路毎の経路コスト値Lrの和として(式4)により算出する。合計コスト値算出部314は、合計コスト値Lsを導出部315に入力する。
導出部315は、合計コスト値算出部314から合計コスト値Lsを受け付ける。導出部315は、基準画素p(x,y)の合計コスト値Ls(p,d)が最小となる比較画像の画素q(x+d,y)(0<d<25)と、基準画素p(x,y)と、の差により視差値を導出する。導出部315は、基準画像の各画素の合計コスト値Ls(p,d)に基づいて、基準画像の各画素の視差値を示す視差画像を出力する。
<実施形態の処理>
次に、実施形態の視差値算出方法について説明する。図16は、実施形態の視差値生産方法を示すフローチャートである。
まず、図9に示されている撮像装置10aは、物体Eを撮像してアナログの画像データを生成する(ステップS1−1)。同じく、撮像装置10bは、物体を撮像してアナログの画像データを生成する(ステップS1−2)。
次に、信号変換装置20aは、アナログの画像データを、デジタルの画像データに変換する(ステップS2−1)。同じく、信号変換装置20bは、アナログの画像データを、デジタルの画像データに変換する(ステップS2−2)。
次に、信号変換装置20aは、画像処理装置30のFPGA31に、変換後のデジタルの画像データを比較画像のデータとして出力する(ステップS3−1)。同じく、信号変換装置20bは、画像処理装置30のFPGA31に、変換後のデジタルの画像データを基準画像のデータとして出力する(ステップS3−2)。
次に、FPGA31の検出部312は、基準画像のエッジを示すエッジ画素を検出し、基準画像のエッジ画素を示すエッジ情報eを取得する(ステップS4−2)。検出部312は、エッジ情報eを経路コスト値算出部313に入力する。
次に、図14に示されているコスト値算出部311は、基準画像で基準とする基準画素p(x,y)について、基準画素p(x,y)の輝度値と、比較画像で比較する比較画素q(x+d,y)の輝度値との非類似度を示すコスト値Cを、基準画素のエピポーラ線に対応する比較画素のエピポーラ線上の画素(例えば、q(x+d,y),0<d<25)毎に算出する(ステップS5)。
次に、経路コスト値算出部313は、図5に示されているように、基準画素p(x,y)の経路コスト値Lrを、基準画素p(x,y)の周辺の画素から基準画素までの経路(例えば、r,r45,r90,r135,r180,r225,r270,r315)毎に、周辺の画素のコスト値に基づいて(式3)により算出(集約)する(ステップS6)。このとき、経路コスト値算出部313は、基準画素p(x,y)がエッジ画素である場合の経路コスト値Lrの算出方法を上述の(式5)により変更する。
次に、合計コスト値算出部314は、基準画素p(x,y)の合計コスト値Lsを、経路毎の経路コスト値Lrの和として(式4)により算出する(ステップS7)。
次に、導出部315は、基準画素p(x,y)の合計コスト値Ls(p,d)が最小となる比較画像の画素q(x+d,y)(0<d<25)と、基準画素p(x,y)と、の差により視差値を導出する(ステップS8)。
視差値導出装置3は、基準画像の各画素について、上述のフローチャートのステップS5〜ステップS8の処理を行うことにより、基準画像の各画素の視差値を示す視差画像を出力する。
その後、視差値導出装置3は、図9に示されている通信I/F35から、図9の物体認識装置5に視差画像を送信する。当該物体認識装置5により、撮像装置10a,10bと物体Eとの間の距離Zが算出される。
<実施形態の主な効果>
輝度画像の一例(図17(a)及び(b))に対応する従来のSGM法により得られた視差画像を図17(c)に、本実施形態の視差値導出装置により得られた視差画像を図17(d)および(e)に示す。図17(d)は、検出部312における所定値として100を用いた際の視差画像を示す。また、図17(e)は、検出部312における所定値として50を用いた際の視差画像を示す。図17に示されるように、物体認識装置5が認識する物体の例としての物標60(図17(a)の点線部分、および(b))に対応する領域61は、従来のSGM法に比べて本実施形態のものが小さくなっており、特に検出部312における所定値が小さいほど小さくなる。
以上説明したように、実施形態の視差値導出装置3では、経路コスト値算出部313が、基準画素p(x,y)がエッジ画素である場合の経路コスト値Lrを、基準画素p(x,y)のコスト値C(p,d)にする。これにより、エッジ画素では(式4)によるコスト値Cの集約が行われなくなる、すなわち合成を禁止するので、エッジ付近(テクスチャが大きく異なる被写体の境界部分)の測距結果が膨張したり収縮したりしてしまう事を防止することができる。
なお経路コスト値算出部313の具体的な算出処理は任意でよい。以下、実施形態の変形例1〜3として、経路コスト値算出部313の具体的な算出処理の例について説明する。
<実施形態の変形例1>
本変形例1の経路コスト値算出部313は、基準画素p(x,y)がエッジ画素である場合の経路コスト値Lrを下記(式6)により算出する。
Lr(p,d)=C(p,d)
+min{(Lr(p−r,d),Lr(p−r,d−1)
+P1,Lr(p−r,d+1)+P1,
Lrmin(p−r)+P2}−Lrmin(p−r) (e=0)
Lr(p,d)=0 (e=1) (式6)
すなわち、本変形例1では、経路コスト値算出部313が、基準画素p(x,y)がエッジ画素である場合の経路コスト値Lr(p,d)を0にする。これにより、エッジ画素では、dの変化に対してLr(p,d)が全て0なのでLr(p,d)の最小値が無くなる。すなわちエッジ画素の視差は無効となる。しかしながら、エッジ画素の視差を一旦0にしてしまうことで、エッジ画素の周辺の画素の経路コスト値Lrにエッジ画素のコスト値Cが集約されない。エッジ画素の視差が検出できなくなってしまうものの、より確実に測距結果が膨張したり収縮したりしてしまう事を防止できるという効果が得られる。
<実施形態の変形例2>
次に、実施形態の変形例2について説明する。本変形例2の経路コスト値算出部313は、基準画素p(x,y)がエッジ画素である場合の経路コスト値Lrを下記(式7)により算出する。
Lr(p,d)=C(p,d)
+min{(Lr(p−r,d),Lr(p−r,d−1)
+P1,Lr(p−r,d+1)+P1,
Lrmin(p−r)+p2}−Lrmin(p−r) (e=0)
Lr(p,d)=C(p,d)
+min{(Lr(p−r,d),Lr(p−r,d−1)
+P1,Lr(p−r,d+1)
+P1,Lrmin(p−r)+P2’}
−Lrmin(p−r) (e=1)
ただし、P2’=P2/2 (式7)
すなわち、本変形例2では、経路コスト値算出部313が、基準画素p(x,y)がエッジ画素である場合の経路コスト値Lr(p,d)を算出するための式を、パラメータP2’をP2/2とすることにより変更する。P2’をP2よりも小さな値にすることで、min項の中でLrmin(p−r)+P2’が選択されやすくなる。Lrmin(p−r)+p2’は最後の項Lrmin(p−r)で減算されるので、結果としてエッジ画素のコスト値が、エッジ画素の周辺の画素の経路コスト値Lrに集約されないように作用する。すなわち合成を抑制する。
本変形例2では、パラメータP2の補正により、エッジ画素のコスト値が、エッジ画素の周辺の画素の経路コスト値Lrに集約されないようにすることで、エッジ部分への影響を小さくすることができる。本変形例2によれば、視差の密度を損なうこと無く(視差を判定できない画素を増加させること無く)、測距結果が膨張したり収縮したりしてしまう事を防止できる。なおパラメータP2の具体的な補正方法は、P2’=P2/2に限られず任意でよい。例えばP2’=P2/3や、P2’=0としてもよい。
<実施形態の変形例3>
次に、実施形態の変形例3について説明する。本変形例3は、エッジ情報が2値ではなく多値である場合の例である。すなわち検出部312は、エッジ画素のエッジの強さを更に検出し、エッジの強さを多値で示すエッジ情報eを取得する。検出部312は、例えばエッジ情報eを0〜7の数値で示す。すなわちエッジ画素は1〜7の値により表され、値が大きい程、エッジが強いことを示す。本変形例3の経路コスト値算出部313は、基準画素p(x,y)がエッジ画素である場合の経路コスト値Lrを下記(式8)により算出する。
Lr(p,d)=C(p,d)
+min{(Lr(p−r,d),Lr(p−r,d−1)
+P1,Lr(p−r,d+1)+P1,
Lrmin(p−r)+p2}−Lrmin(p−r) (e=0)
Lr(p,d)=C(p,d)
+min{(Lr(p−r,d),Lr(p−r,d−1)
+P1,Lr(p−r,d+1)
+P1,Lrmin(p−r)+P2’}
−Lrmin(p−r) (e=1)
ただし、P2’=P2/e (式8)
すなわち、本変形例3では、経路コスト値算出部313が、基準画素p(x,y)がエッジ画素である場合の経路コスト値Lr(p,d)を算出するための式を、パラメータP2’をP2/eとすることにより変更する。エッジの強さに応じてP2’をより小さな値にすることで、エッジが強い程、min項の中でLrmin(p−r)+P2’が選択されやすくなる。Lrmin(p−r)+P2’は最後の項Lrmin(p−r)で減算されるので、エッジが強いほど、結果としてエッジ画素のコスト値が、エッジ画素の周辺の画素の経路コスト値Lrに集約されないように作用する。すなわち合成を抑制する。
一般に、距離が変化する被写体には強いエッジが現れる傾向があるため、本変形例3では、変形例2よりも、エッジ部分への影響を小さくすることができる。本変形例3によれば、視差の密度を損なうこと無く(視差を判定できない画素を増加させること無く)、測距結果が膨張したり収縮したりしてしまう事を防止できる。
<実施形態の変形例4>
次に実施形態の変形例4について説明する。実施形態の説明では、経路コスト値算出部313が、コスト値算出部311からコスト値Cを受け付け、検出部312からエッジ情報eを受け付けて、経路コスト値Lrを算出する処理について説明した。本変形例4では、エッジ情報eと、基準画像の画素のコスト値Cと、を組にした画素情報を、経路コスト値算出部313が参照して経路コスト値Lrを算出する例について説明する。本変形例4の説明では、実施形態と異なる箇所について説明する。
検出部312は、エッジ情報eをコスト値算出部311に入力する。コスト値算出部311は、検出部312から受け付けたエッジ情報eと、基準画像の画素のコスト値Cと、を組にした画素情報を、基準画像の画素毎に生成する。コスト値算出部311は、画素情報を経路コスト値算出部313に入力する。
図18は、実施形態の変形例4の画素情報の例を示す図である。図18の例は、エッジ情報eが1ビットの値(0又は1)、コスト値Cが7ビットの値(0〜127)をとる場合の画素情報の例である。図18の例では、エッジ情報eを最上位ビット(bit7)としているが、エッジ情報eの記憶位置は任意でよい。コスト値Cは、シフト量d毎に算出される。そのため、コスト値算出部311は、画素(x,y)が同じでシフト量dが異なる各々のコスト値に、その座標のエッジ情報eを付加することにより、一の画素(x,y)について複数の画素情報を生成する。
経路コスト値算出部313は、コスト値算出部311から画素情報を受け付ける。経路コスト値算出部313は、シフト量d毎に演算を行うため、図18の画素情報のデータ構成により効率的なメモリアクセスを行うことができ、ひいては処理の高速化を図ることができる。特に、シフト量d毎の演算が、複数のコアで並列に行われる場合、当該複数のコアにエッジ情報eが通知されなくても、処理対象の画素情報のエッジ情報eを参照することで経路コスト値Lrを算出できる点が効果的である。
なお、経路コスト値算出部313が、座標毎に逐次演算を行う場合には、先頭の1ビットにエッジ情報eを付与して続くビットに各シフト量dのコスト値Cを連続して配置してもよい。
<実施形態の補足>
上述の実施形態の視差値導出装置を含む機器制御システムについて説明する。
図19(a)は本発明の一実施形態に係る視差値導出装置を搭載した自動車の側面を表す概略図、図19(b)は自動車の正面を示す概略図である。
図19(a),(b)に示されているように、本実施形態の視差値導出装置3は、撮像装置10a及び撮像装置10bを備えており、撮像装置10a及び撮像装置10bは自動車の進行方向前方の光景を撮像することができるように設置される。
図19を参照しながら、本実施形態に係る機器制御システム50を搭載した車両100について説明する。図19のうち、図19(a)は、機器制御システム50を搭載した車両100の側面図であり、図19(b)は、車両100の正面図である。
図19に示すように、自動車である車両100は、機器制御システム50を備えている。機器制御システム50は、居室空間である車室において設置された視差値導出装置3と、制御装置6と、ステアリングホイール7と、ブレーキペダル8と、を備えている。
視差値導出装置3は、車両100の進行方向を撮像する撮像機能を有し、例えば、車両100のフロントウィンドウ内側のバックミラー近傍に設置される。視差値導出装置3は、詳細は後述するが、本体部2と、本体部2に固定された撮像部10aと、撮像部10bとを備えている。撮像部10a、10bは、車両100の進行方向の被写体を撮像できるように本体部2に固定されている。
制御装置6は、視差値導出装置3から受信した視差画像の画像データに基づいて求まる視差値導出装置3から被写体までの距離情報により、各種車両制御を実行する。制御装置5は、車両制御の例として、視差値導出装置3から受信した視差画像の画像データに基づいて、ステアリングホイール7を含むステアリング系統(制御対象)を制御して障害物を回避するステアリング制御、または、ブレーキペダル8(制御対象)を制御して車両100を減速および停止させるブレーキ制御等を実行する。
このような視差値導出装置3および制御装置6を含む機器制御システム50のように、ステアリング制御またはブレーキ制御等の車両制御が実行されることによって、車両100の運転の安全性を向上することができる。
なお、上述のように、視差値導出装置3は、車両100の前方を撮像するものとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、視差値導出装置3は、車両100の後方または側方を撮像するように設置されるものとしてもよい。この場合、視差値導出装置3は、車両100の後方の後続車、または側方を並進する他の車両等の位置を検出することができる。そして、制御装置6は、車両100の車線変更時または車線合流時等における危険を検知して、上述の車両制御を実行することができる。また、制御装置6は、車両100の駐車時等におけるバック動作において、視差値導出装置3によって検出された車両100の後方の障害物の視差画像に基づいて、衝突の危険があると判断した場合に、上述の車両制御を実行することができる。
2 本体部
3 視差値導出装置
10a 撮像装置
10b 撮像装置
20a 信号変換装置
20b 信号変換装置
30 画像処理装置
311 コスト値算出部
312 検出部
313 経路コスト値算出部
314 合計コスト値算出部
315 導出部
特開2006−090896号公報 特開2012−181142号公報
Heiko Hirschmuller, "Accurate and Efficient Stereo Processing by Semi−Global Matching and Mutual. Information", IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition (2005).

Claims (16)

  1. 第1の撮像位置から撮像された基準画像における基準領域と、第2の撮像位置から撮像された比較画像における、前記基準領域に対応する対応領域を含む指定の範囲内の複数の領域各々と、の一致度を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された、前記基準画像における所定の基準領域の周辺の基準領域の一致度と、前記基準画像における前記所定の基準領域の一致度と、を合成する合成手段と、
    前記合成手段により合成された一致度に基づいて、前記所定の基準領域において撮像されている対象の視差値を導出する導出手段と、を備え、
    前記合成手段は、所定の基準領域に隣接する基準領域の輝度値と前記所定の基準領域の輝度値との変化量に基づいて、前記所定の基準領域の一致度への前記所定の基準領域に隣接する基準領域の一致度の合成を禁止または抑制する
    ことを特徴とする視差値導出装置。
  2. 第1撮像部により撮像された被写体の像を含む基準画像と、第2撮像部により撮像された前記被写体の像を含む比較画像と、から前記被写体の像の視差を示す視差値を導出する視差値導出装置であって、
    前記基準画像で基準とする基準画素について、前記基準画素の輝度値と、前記比較画像で比較する比較画素の輝度値との非類似度を示すコスト値を、前記基準画素のエピポーラ線に対応する前記比較画素のエピポーラ線上の画素毎に算出するコスト値算出部と、
    前記基準画像のエッジを示すエッジ画素を検出する検出部と、
    前記基準画素の経路コスト値を、前記基準画素の周辺の画素から前記基準画素までの経路毎に、前記周辺の画素のコスト値に基づいて算出し、前記基準画素が前記エッジ画素である場合、前記経路コスト値の算出方法を変更する経路コスト値算出部と、
    前記基準画素の合成コスト値を、前記経路毎の経路コスト値に基づいて算出する合成コスト値算出部と、
    前記基準画素の前記合成コスト値が最小となる前記比較画像の画素と、前記基準画像の前記基準画素と、の差により前記視差値を導出する導出部と、
    を備える視差値導出装置。
  3. 前記経路コスト値算出部は、前記基準画素が前記エッジ画素である場合の前記経路コスト値を、前記基準画素のコスト値にする
    請求項2に記載の視差値導出装置。
  4. 前記経路コスト値算出部は、前記基準画素が前記エッジ画素である場合の前記経路コスト値を0にする
    請求項2に記載の視差値導出装置。
  5. 前記経路コスト値算出部は、前記周辺の画素のコスト値から前記基準画素の前記経路コスト値を算出する算出式により、前記基準画素の前記経路コスト値を算出し、前記基準画素が前記エッジ画素である場合、前記算出式を変更する
    請求項2に記載の視差値導出装置。
  6. 前記検出部は、前記エッジ画素のエッジの強さを更に検出し、
    前記経路コスト値算出部は、前記周辺の画素のコスト値から前記基準画素の前記経路コスト値を算出する算出式により、前記基準画素の前記経路コスト値を算出し、前記基準画素が前記エッジ画素である場合、前記エッジ画素のエッジの強さに応じて前記算出式を変更する
    請求項2に記載の視差値導出装置。
  7. 前記コスト値算出部は、前記検出部から前記基準画像の画素が前記エッジ画素であるか否かを示すエッジ情報を受け付け、前記エッジ情報と、前記基準画像の画素の前記コスト値と、を組にした画素情報を、前記基準画像の画素毎に出力する
    請求項2乃至6のいずれか1項に記載の視差値導出装置。
  8. 前記エッジ情報は、エッジの強さを示す多値の情報である
    請求項7に記載の視差値導出装置。
  9. 前記基準画素は、複数の画素を含む所定領域単位で1つ選択され、前記所定領域単位で視差値を導出する
    請求項2乃至8のいずれか1項に記載の視差値導出装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の視差値導出装置と、
    前記視差値導出装置によって導出される前記視差値により求まる前記視差値導出装置から前記被写体までの距離情報によって、制御対象を制御する制御装置と、
    を備える機器制御システム。
  11. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の視差値導出装置を備える移動体。
  12. 前記移動体は、車両又はロボットである請求項11に記載の移動体。
  13. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の視差値導出装置を備えるロボット。
  14. 第1撮像部により撮像された被写体の像を含む基準画像と、第2撮像部により撮像された前記被写体の像を含む比較画像と、から前記被写体の像の視差を示す視差値を導出する視差値生産方法であって、
    前記基準画像で基準とする基準画素について、前記基準画素の輝度値と、前記比較画像で比較する比較画素の輝度値との非類似度を示すコスト値を、前記基準画素のエピポーラ線に対応する前記比較画素のエピポーラ線上の画素毎に算出するステップと、
    前記基準画像のエッジを示すエッジ画素を検出するステップと、
    前記基準画素の経路コスト値を、前記基準画素の周辺の画素から前記基準画素までの経路毎に、前記周辺の画素のコスト値に基づいて算出し、前記基準画素が前記エッジ画素である場合、前記経路コスト値の算出方法を変更するステップと、
    前記基準画素の合成コスト値を、前記経路毎の経路コスト値に基づいて算出するステップと、
    前記基準画素の前記合成コスト値が最小となる前記比較画像の画素と、前記基準画像の前記基準画素と、の差により前記視差値を導出するステップと、
    を含む視差値生産方法。
  15. コンピュータに、請求項14に記載の視差値生産方法を実行させるためのプログラム。
  16. 第1の撮像位置から撮像された基準画像における基準領域と、第2の撮像位置から撮像された比較画像における、前記基準領域に対応する対応領域を含む指定の範囲内の複数の領域各々と、の一致度を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された、前記基準画像における所定の基準領域の周辺の基準領域の一致度と、前記基準画像における前記所定の基準領域の一致度とを、所定値との比較結果に応じて合成する合成手段と、
    前記合成手段により合成された一致度に基づいて、前記所定の基準領域において撮像されている対象の視差値を導出して、前記基準画像または前記比較画像中の物体の認識を行う前記物体認識装置に出力する導出手段と、を備え、
    前記導出手段が導出する視差値で示される前記物体認識装置が認識する物体に対応する領域は、前記所定値が小さいほど小さくなる
    ことを特徴とする視差値導出装置。
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