JP2015187824A - ディスク制御システムおよびディスク制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ディスク故障発生時に、元の容量の2倍以上のディスクに交換し、ホットスペアディスクとミラーリングを構築することで、低コストで冗長性を向上させることができるシステムを提供する。
【解決手段】 ホットスペアディスクとRAIDとを組み合わせたディスク制御システムにおいて、ディスクが故障した場合、RAIDを制御してホットスペアディスクにデータを移行する制御部を有し、制御部は、故障したディスクが交換され、交換後のディスクの記憶容量が交換前の記憶容量の2倍以上の場合、交換後のディスクに新たなホットスペアディスクとミラーリングを構築する。
【選択図】 図1
【解決手段】 ホットスペアディスクとRAIDとを組み合わせたディスク制御システムにおいて、ディスクが故障した場合、RAIDを制御してホットスペアディスクにデータを移行する制御部を有し、制御部は、故障したディスクが交換され、交換後のディスクの記憶容量が交換前の記憶容量の2倍以上の場合、交換後のディスクに新たなホットスペアディスクとミラーリングを構築する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ディスク制御システムおよびディスク制御方法に関し、特にホットスペアディスクを用いたディスク制御システムおよびディスク制御方法に関する。
近年、大量のデータを保存するために、複数台のハードディスク装置を備えたディスクアレイ装置が用いられている。ディスクアレイ装置では、RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)の技術を用いて、性能と耐障害性を同時に確保している。RAIDにおいては、データ修復処理の際に、ホットスペアディスクを用いる場合がある。
ホットスペアディスクを用いたRAIDのデータ修復は、縮退させているデータディスクを除くすべてのデータディスクからデータを読み込み、縮退により消失したデータディスクのデータに該当する部分を生成し、ホットスペアディスクへデータの書き込みを行っている。
ここで、RAID5構成は、ディスク1台の故障までデータを保護可能である。ディスク1台が故障すると、残ったディスクからデータの再構築を行うが、再構築による高負荷で、残ったディスクの潜在的な故障が表面化し、データ消失の危険性が高まるという課題があった。
上記に関連する技術として、特許文献1には、仕様の異なる複数のディスク装置から構成されるディスクアレイ装置において、個々のディスク装置の仕様に応じ、データストライプ数比を任意に設定することによってミラーデータを作成し、システム性能を向上させる技術が開示されている。
また、特許文献2には、少ない記憶装置で十分にデータの冗長性を実現させるため、2台の記憶装置に、それぞれ基本領域のデータとバックアップ用のデータをファイルレベルで記憶させる技術が開示されている。
また、特許文献3には、動作性能が比較的劣る記憶装置と動作性能が比較的優れる記憶装置に対して、ストライピングとミラーリングを組み合わせて、動作性能を上げ、コスト及び設置スペースを削減する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1は、システム性能の向上は期待できるが、ディスク全体がミラー化されるわけではないので、ディスクの多重故障には対応できない、という課題があった。
また、特許文献2は、ファイルレベルのバックアップを行うが、ディスク全体のバックアップは行わない、という課題があった。
また、特許文献3は、動作性能を上げ、コスト及び設置スペースを削減するが、冗長性を向上させることはできない、という課題があった。
本発明の目的は、この点を鑑みたものであり、ディスク故障発生時に、元の容量の2倍以上のディスクに交換し、ホットスペアディスクとミラーリングを構築することで、低コストで冗長性を向上させることができるシステムを提供することにある。
本発明では、上記課題を解決するために、ホットスペアディスクとRAIDとを組み合わせたディスク制御システムにおいて、ディスクが故障した場合、RAIDを制御してホットスペアディスクにデータを移行する制御部を有し、制御部は、故障したディスクが交換され、交換後のディスクの記憶容量が交換前の記憶容量の2倍以上の場合、交換後のディスクに新たなホットスペアディスクとミラーリングを構築することを特徴としている。
また、本発明では、ホットスペアディスクとRAIDとを組み合わせたディスク制御方法において、ディスクが故障した場合、RAIDを制御してホットスペアディスクにデータを移行するステップを有し、故障したディスクが交換され、交換後のディスクの記憶容量が交換前の記憶容量の2倍以上の場合、交換後のディスクに新たなホットスペアディスクとミラーリングを構築するステップを有することを特徴としている。
本発明によれば、ディスク故障発生時に、元の容量の2倍以上のディスクに交換し、ホットスペアディスクとミラーリングを構築することで、低コストで冗長性を向上させることができるシステムを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1を用いて、第1の実施の形態におけるディスク制御システムの構成を説明する。
(第1の実施の形態)
図1を用いて、第1の実施の形態におけるディスク制御システムの構成を説明する。
図1は、第1の実施の形態におけるディスク制御システムの構成を示すブロック図である。ここでは、RAID5とホットスペアディスクを用いた構成のディスクアレイ装置となっている。ディスク故障時に、元のディスクからディスク容量が2倍以上のディスクに交換した場合に、自動的に冗長性を向上させるディスク制御システムである。
図1(1)に、本実施形態のディスクアレイ装置10の構成を示す。ディスクアレイ装置10は、ディスク3台によるRAID5にホットスペアディスクを追加したRAID5の構成である。そして、各ディスクを制御する制御部11を備えている。スロット1、2、3のディスクにはそれぞれデータA、B、Cが格納されているものとする。スロット4には、ホットスペアディスクが配置されている。この構成では、ディスク1台の故障までデータの保護が可能である。
図1、図2、図3を用いて、本実施形態の動作を説明する。図2は、第1の実施の形態におけるディスク制御システムの動作を示すフローチャートである。図3は、図1の状態からさらに故障した場合を示す図である。
図1(1)から図1(5)には、各ディスクのスロットの状態を示す。
図1(2)において、ディスク故障でデータAが読出し不可となった場合、RAID5の構成に基づいて、残ったデータB、Cからホットスペアディスク上にデータAの再構築を行う。データAの再構築中は冗長性が無く、もう一台ディスクが故障するとデータを消失することになる。
図1(3)の再構築完了後は、故障したディスクを交換して復旧するが、本実施形態では図1(4)に示すように、元の2倍以上の容量のディスクに交換する。
ディスクは世代交代が早く、ディスクアレイを導入してから経年変化でディスク故障が増加する数年後には、より大容量のディスクが安価に入手可能になる。世代交代の状況によっては、故障発生時に故障したディスクと同じ容量のディスクが手に入らず、やむを得ずより大容量のディスクを使用することがあった。しかし大容量ディスクに交換しても、元の容量を超える分は使用されず、余った容量が無駄になっていることがある。本実施形態では、この余った容量を有効に使う。
スロット1のディスクを交換すると、元と同じ容量のホットスペアディスクが作成され、元のRAID5とホットスペアの構成が復旧する。
本実施形態では、更にホットスペアディスク作成後の空き領域を論理ディスクとして確保する。スロット4に再構築したデータAをスロット1の空き領域にコピーし、スロット1と4でミラーリングを構築する。もちろん、他のスロットのデータでミラーリングを構築しても構わない。
図1(5)の構成になった後は、データAを含む2台のディスク故障までデータを保護することが可能となり、図1(1)に示される元の構成に比べて冗長性が向上する。
図2を用いて、ディスクアレイ装置10の制御部11の動作を説明する。
ディスクアレイ装置10のディスクの1台が故障すると(S101)、制御部11は、ホットスペアディスクを用いて、RAID5の再構築を行う(S102)。再構築が完了したら、故障したディスクを元のディスク容量の2倍以上のディスクに交換する(S103)。ディスク交換後は、交換後のディスクをホットスペアディスクとして復旧し(S104)、さらに、RAID5で復旧したデータAをコピーしてミラーリングを構築する(S105)。
図1(5)で冗長性が向上した後、更にスロット2のディスクが故障し、本発明を適用した場合の実施形態を図3に示す。
図3(1)において、データBを記憶していたスロット2のディスクが故障したとする。図3(2)のように、スロット3のデータCとスロット4のデータAからRAID5の再構築を行う。その結果、スロット1のホットスペアディスクの部分にデータBが再構築される。
スロット2の故障ディスクを元のディスクの2倍以上の容量のディスクに交換した後は、図3(3)の構成となる。スロット1のデータBを再構築した部分から、スロット2へミラーが形成され、スロット2は、ホットスペアディスクとデータBが格納される。
これ以後は、任意の2台のディスク故障までデータを保護することが可能となり、図1(5)に比べて更に冗長性が向上する。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態として、図1(5)で冗長性が向上した後、ミラー化したスロット4のディスクが故障した場合の実施形態を図4に示す。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態として、図1(5)で冗長性が向上した後、ミラー化したスロット4のディスクが故障した場合の実施形態を図4に示す。
図4(1)において、スロット4のディスクが故障しても、スロット1にミラーリングされたデータAが残っている為、ホットスペアディスクへのデータ再構築は行わない。
図4(2)では、故障ディスクを2倍の容量のディスクに交換した場合、ホットスペアディスクはスロット1に未使用のまま残っている為、ホットスペアディスクの作成も行わない。
図4(3)は、スロット1からスロット4へデータAのコピーのみ行ってミラーリングを構築し、元と同等の構成に復旧させた状態を示す。
ここで、図4(2)において、スロット1のミラーデータをスロット4にコピーして復旧する代わりに、スロット2、3のRAID5のデータから再構築して復旧しても良い。
また、図4(3)において、スロット4の空き領域にスロット2、3のいずれかのデータを選択してミラーリングを構築し、更に冗長性を向上させても良い。さらに、図4(3)において、スロット4の空き領域にホットスペアディスクを作成し、スロット1と同等の構成をスロット4に構築しても良い。
以上、説明してきたように、本発明の第1、第2の実施形態によれば、ディスク故障発生時に、元の容量の2倍以上のディスクに交換し、ホットスペアディスクとミラーリングを構築することで、低コストで冗長性を向上させることができるシステムを提供することができる。
本発明では、ディスク故障発生時に大容量ディスクが安価に入手可能となっていた場合に、元の容量の2倍以上のディスクに交換し、余った領域に一部のディスクのミラーリングを構築することで、低コストで冗長性を向上させることができる。
尚、本願発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本願発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更、変形して実施することが出来る。
本発明は、RAID及びホットスペアディスクを用いて、ディスク制御を行うディスクアレイ装置に利用可能である。
10 ディスクアレイ装置
11 制御部
11 制御部
Claims (5)
- ホットスペアディスクとRAIDとを組み合わせたディスク制御システムにおいて、
ディスクが故障した場合、RAIDを制御して前記ホットスペアディスクにデータを移行する制御部を有し、
前記制御部は、前記故障したディスクが交換され、交換後のディスクの記憶容量が交換前の記憶容量の2倍以上の場合、前記交換後のディスクに新たなホットスペアディスクとミラーリングを構築することを特徴とするディスク制御システム。 - 前記制御部は、RAID5とホットスペアディスクの制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のディスク制御システム。
- 前記記憶容量が2倍以上の交換後のディスクは、交換前と少なくとも同じ記憶容量のホットスペアディスクが構成され、残りの記憶容量には、ミラーリングによるデータが記憶されていることを特徴とする請求項1または2に記載のディスク制御システム。
- 前記記憶容量が2倍以上の交換後のディスクは、ミラーリングによる2個のディスク分のデータが記憶されていることを特徴とする請求項1から3のうち1に記載のディスク制御システム。
- ホットスペアディスクとRAIDとを組み合わせたディスク制御方法において、
ディスクが故障した場合、RAIDを制御して前記ホットスペアディスクにデータを移行するステップを有し、
前記故障したディスクが交換され、交換後のディスクの記憶容量が交換前の記憶容量の2倍以上の場合、前記交換後のディスクに新たなホットスペアディスクとミラーリングを構築するステップを有することを特徴とするディスク制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014065447A JP2015187824A (ja) | 2014-03-27 | 2014-03-27 | ディスク制御システムおよびディスク制御方法 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2014
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