JP2014041523A - データ管理装置、及び、データ管理方法 - Google Patents

データ管理装置、及び、データ管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014041523A
JP2014041523A JP2012184087A JP2012184087A JP2014041523A JP 2014041523 A JP2014041523 A JP 2014041523A JP 2012184087 A JP2012184087 A JP 2012184087A JP 2012184087 A JP2012184087 A JP 2012184087A JP 2014041523 A JP2014041523 A JP 2014041523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
data
spare
spare disk
recovery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012184087A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaya Suenaga
雅也 末永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2012184087A priority Critical patent/JP2014041523A/ja
Publication of JP2014041523A publication Critical patent/JP2014041523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 RAIDの方式に制限されず、スペアディスク装置の復旧時間を改善する。
【解決手段】 本発明のデータ管理装置は、複数のディスクへのデータの転送を管理し、データ転送における障害を検出するディスク処理制御部と、障害の情報を管理するエラー情報管理部と、ディスクのデータの構成を管理して、ディスク処理制御部を介するデータ転送を制御するRAID情報管理部と、RAID情報管理部が管理するディスクの中で障害を発生する復旧元となる障害ディスクのデータの復旧のために、第1のスペアディスクと第1にスペアディスクより所定の性能が高い第2のスペアディスクとを制御し、少なくとも障害ディスクのデータの一部を第2のスペアディスクに復旧後、第1のスペアディスクに復旧するスペアディスク制御部とを含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、データの管理に関し、特に、複数の記憶装置のデータの管理に関する。
情報処理システムは、処理するデータが年々増えている。データ量の増加に伴い、複数のディスク装置を含み管理するディスクアレイ装置が、広く使用されている。ディスクアレイ装置は、レイド(RAID:Redundant Arrays of Inexpensive Disks又はRedundant Arrays of Independent Disks)技術を用いて、データアクセスの高速化と、データの信頼性とを確保している(例えば、特許文献1を参照)。
なお、RAIDを構成するディスクアレイ装置は、使用するディスク装置として、1種類の装置に限る必要はない。例えば、ディスクアレイ装置は、磁気ディスクを使用する磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)と、半導体メモリを使用するソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)とを含む場合もある(例えば、特許文献2を参照)。
RAID技術は、冗長なデータの保存を基に、データの信頼性を確保する。
特許文献1に記載の発明は、1つ以上のデータの複製を保存し、プールを構成する各ディスク装置にスペア領域を設けるものである。
そのため、特許文献1に記載の発明は、ディスク装置の容量の半分以下しか、データを保存することが出来ない。
そこで、データの保存容量を確保するため、データの複製ではなく、データ復旧用の冗長データを保存するRAIDが用いられている。
例えば、RAID5を用いるディスクアレイ装置は、データを複数のディスク装置に分散し(分散は、「ストライピング」と言われる)、さらに、データ復旧用の冗長データ(このデータは、「冗長符号」又は「パリティ」と言われる)を作成して、別のディスク装置に記憶する。分散したデータの組は、「ストライプ」又は「ランク」と言われる。また、ランクに対して割り当てた記憶領域を、「プール(POOL)」と言う。
そして、データ記憶したいずれかのディスク装置に障害が発生した場合、ディスクアレイ装置は、障害が発生した装置を切り離す。(この状態は、「縮退状態」と言われる。)そして、読み出しの場合、ディスクアレイ装置は、正常なディスク装置からデータとパリティを読み出して、パリティを用いてデータを復旧する。なお、書き込みの場合、ディスクアレイ装置は、正常なディスク装置にデータ及びパリティを書き込む。
また、ディスクアレイ装置は、障害を復旧するためにランクに用いるディスク装置とは別にディスク装置(このディスク装置は、「スペアディスク装置」と言われる。)を含み、スペアディスク装置に、障害を発生したディスク装置のデータを復旧する。この復旧動作として、ディスクアレイ装置は、正常なディスク装置からデータとパリティを読み出して、パリティを用いてデータを復旧し、復旧したデータをスペアディスク装置に書き込む。
特開2010−277240 特開2011−086214
技術の進歩に伴い、ディスク装置は、年々、大容量化している。そのため、ディスクアレイ装置は、障害を発生したディスク装置のデータをスペアディスク装置に復旧するための時間が延びてしまうという問題があった。また、復旧中は、通常の処理に加え、復旧のための読み出し及び書き込みが発生する。そのため、障害発生のディスク装置を含むプール(及びランク)は、通常の処理に加え、復旧のための処理が発生し、負荷が高くなる。そのため、障害発生のディスク装置の復旧時間が長くなると、ディスクアレイ装置及びディスクアレイ装置を含むシステム全体の性能が低下するという問題があった。
特許文献2に記載の発明は、冗長度が2以上のRAIDを対象とした発明である。そのため、特許文献2に記載の発明は、RAID5など冗長度が1のRAIDには適用できず、RAIDの方式に制限があるという問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点を解決し、RAIDの方式に制限されず、スペアディスク装置の復旧時間を改善するデータ管理装置、及び、データ管理方法を提供することにある。
本発明のデータ管理装置は、複数のディスクへのデータの転送を管理し、データ転送における障害を検出するディスク処理制御部と、前記障害の情報を管理するエラー情報管理部と、前記ディスクのデータの構成を管理して、前記ディスク処理制御部を介するデータ転送を制御するRAID情報管理部と、前記RAID情報管理部が管理するディスクの中で前記障害を発生する復旧元となる障害ディスクのデータの復旧のために、第1のスペアディスクと前記第1にスペアディスクより所定の性能が高い第2のスペアディスクとを制御し、少なくとも前記障害ディスクのデータの一部を前記第2のスペアディスクに復旧後、前記第1のスペアディスクに復旧するスペアディスク制御部とを含む。
本発明のデータ管理方法は、複数のディスクへのデータの転送を管理し、データ転送における障害を検出し、前記障害の情報を管理し、前記ディスクのデータの構成を管理して、データ転送を制御し、前記管理するディスクの中で前記障害を発生する復旧元となる障害ディスクのデータの復旧のために、第1のスペアディスクと前記第1にスペアディスクより性能が高い第2のスペアディスクとを制御し、少なくとも前記障害ディスクのデータの一部を前記第2のスペアディスクに復旧後、前記第1のスペアディスクに復旧する。
本発明のプログラムは、複数のディスクへのデータの転送を管理し、データ転送における障害を検出する処理と、前記障害の情報を管理する処理と、前記ディスクのデータの構成を管理して、データ転送を制御する処理と、前記管理するディスクの中で所定の障害を発生し復旧元となるディスクのデータの復旧のために、第1のスペアディスクと前記第1にスペアディスクより性能が高い第2のスペアディスクとを制御し、少なくとも前記障害ディスクのデータの一部を前記第2のスペアディスクに復旧後、前記第1のスペアディスクに復旧する処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、RAIDの方式に制限されず、スペアディスク装置の復旧時間を改善することができる。
図1は、本発明における第1の実施形態に係るディスクアレイ装置を含む情報処理システムの一例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係るディスクアレイ装置の一例を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態に係るディスクアレイ装置が制御するデータの流れを説明するための図である。 図4は、第1の実施形態に係るディスクアレイ装置が制御するデータの流れを説明するための図である。 図5は、第1の実施形態に係るディスクアレイ装置が制御するデータの流れを説明するための図である。 図6は、第1の実施形態に係るディスクアレイ装置が制御するデータの流れを説明するための図である。 図7は、第1の実施形態に係るディスクアレイ装置が制御するデータの流れを説明するための図である。 図8は、第1の実施形態に係る予防復旧のデータの流れを説明するための図である。 図9は、第1の実施形態に係るディスクアレイ装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図10は、第1の実施形態に係るディスクアレイ装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図11は、第1の実施形態に係るディスクアレイ装置の構成の一例を示すブロック図である。 図12は、第2の実施形態に係るディスクアレイ装置が制御を説明するための図である。 図13は、第2の実施形態に係るディスクアレイ装置の管理表の一例を示す図である。 図14は、第2の実施形態に係るディスクアレイ装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図15は、第3の実施形態に係るディスクアレイ装置の動作の一例を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施形態におけるデータ管理装置は、管理するデータを保存する装置に特に制限はない。例えば、本発明のデータ管理装置は、ネットワークを介して複数の情報記憶装置(例えば、ディスク装置)に接続したサーバのような情報処理装置を用いてもよい。あるいは、本発明のデータ管理装置は、複数のディスク装置を用いてRAIDを構成したディスクアレイ装置でも良い。
そこで、本発明のおけるデータ管理装置の一例として、複数のディスク装置のデータを管理するディスクアレイ装置を用いて説明する。
また、ディスクアレイ装置に接続する情報記憶装置も、特に制限はない。本実施形態の情報記憶装置は、磁気ディスクを含む磁気ディスク装置でも良く、半導体で構成されたSSDでも良い。以下、これらをまとめて「ディスク装置」又は「ディスク」と言う。
なお、各図面は、本発明の実施形態を説明するものである。そのため、本発明は、各図面の記載に限られるわけではない。また、各図面の同様の構成には、同じ番号を付し、その繰り返しの説明は、省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、本発明における第1の実施形態のディスクアレイ装置1を含む情報処理システム7の構成の一例を示すブロック図である。
情報処理システム7は、ディスクアレイ装置1と、ホスト装置2と、複数のディスク装置(以下、単に、データディスク3と言う)とを含む。
ホスト装置2は、サーバやPC(Personal Computer)などの情報処理装置であり、図示しないネットワークやバスを介して、ディスクアレイ装置1にデータの書き込み及びデータの読み出しを指示(命令)する。
データディスク3は、ディスクアレイ装置1の指示(命令)を基に、データを記録(ライト)及び再生(リード)する。
ディスクアレイ装置1は、データディスク3を制御して、ホスト装置2からのデータをデータディスク3に記憶し、データディスク3のデータをホスト装置2に送り出す。
なお、ディスクアレイ装置1は、所定の数のデータディスク3を用いてRAIDを構成する。ディスクアレイ装置1は、データディスク3を用いて、1つに限らず複数のRAIDを構成し、制御してもよい。そのため、図1では、例示として、p個のRAID構成として、「ランク0」から「ランクp」を示した。また、各RAIDを構成するデータディスク3の数は、同じである必要はない。そのため、図1では、RAIDを構成するデータディスク3の数を異なる文字(m、n、q)を用いて示した。
図2は、本実施形態に係るディスクアレイ装置1の構成の一例を示すブロック図である。
ディスクアレイ装置1は、RAID情報管理部11と、ディスク処理制御部12と、エラー情報管理部13と、スペアディスク制御部14とを含む。さらに、ディスクアレイ装置1は、プールを構成する複数のデータディスク3と、第1のスペアディスク4と、第2のスペアディスク5とを管理する。
RAID情報管理部11は、RAIDを構成するデータディスク3を管理する。既に説明のとおり、RAIDを構成するデータディスク3に基づいて実現されている記憶領域は、プール(pool)8を言われることもある。
プール8は、複数のRAID構成(ランク)を含むことができる。また、1つのRAID構成(ランク)が、複数のプール8に割り振られることもある。本実施形態のRAID情報管理部11は、RAID構成(ランク)及びプール8の構成に特に制限はない。ただ、説明の煩雑さを避けるため、以下の説明では、1つのランクが1つのプール8を構成する場合として、説明する。そのため、以下の説明では、データディスク3の構成として、プール8を用いて説明する。
また、RAID情報管理部11は、プール8内のデータディスク3を複数の論理的な領域に分けて管理しても良い。このような領域の一例として、本実施形態のディスクアレイ装置1は、論理ディスク装置(LD:Logical Disk)を用いて管理するとして説明する。なお、論理的なディスク装置に対し、各データディスク3は、物理的なディスク装置(PD:Physical Disk)と言うこともある。
RAID情報管理部11は、ホスト装置2から命令を受信した場合、命令の処理対象のLDを基にプール8及びデータディスク3を判別する。そして、RAID情報管理部11は、ディスク処理制御部12に対して、対象のデータディスク3への処理を依頼する。
例えば、ライト命令の場合、RAID情報管理部11は、次のように動作する。
まず、RAID情報管理部11は、ホスト装置2からライト命令を受信すると、命令対象のLDを基に、対象となるプール8を判別する。そして、RAID情報管理部11は、データのアドレスを基に、各データブロックに対応するプール8に含まれるデータディスク3を判別する。さらに、プール8を構成するRAIDが冗長データを用いる場合、RAID情報管理部11は、冗長データ(パリティデータとも言う)を生成し、冗長データに対応するデータディスク3を判別する。その後、RAID情報管理部11は、ディスク処理制御部12に、データディスク3へのデータ及び冗長データの書き込みを指示(命令)する。
また、RAID情報管理部11は、LDの詳細な情報についても管理する。詳細な情報としては、例えば、LDの優先度や重要度が想定される。さらに、詳細な情報として、LDの性能情報(例えば、リードやライトの回数)も想定できる。RAID情報管理部11は、LDの性能情報を基に、LDの使用頻度の高低を判断できる。
さらに、RAID情報管理部11は、予防復旧を管理する。
ここで「予防復旧」とは、データディスク3でのエラーが多くなり、冗長データを用いた復旧ができなくなることを予防するため、復旧可能な障害(エラー)の発生が多いデータディスク3のデータを第1のスペアディスク4又は第2のスペアディスク5に復旧(複製)することである。
ディスク処理制御部12は、RAID情報管理部11からの命令(指示)を基に、プール8を構成するデータディスク3とディスクアレイ装置1とのデータの転送を制御する。そして、ディスク処理制御部12は、データ転送において障害を検出した場合、エラー情報管理部13に、障害(エラー)内容を通知する。また、ディスク処理制御部12は、後ほど説明するように、スペアディスク制御部14の指示(命令)を基に、データディスク3と、第1のスペアディスク4及び第2のスペアディスク5とのデータ転送を制御する。
エラー情報管理部13は、ディスク処理制御部12から受け取った障害(エラー)内容を基に、エラーが発生したデータディスク3及びアドレスを管理する。さらに、エラー情報管理部13は、いずれかのデータディスク3において、エラーの発生が予め定められた閾値を超えた場合、RAID情報管理部11にエラーが閾値を超えたことを通知する。RAID情報管理部11は、この通知に基づき、スペアディスク制御部14に予防復旧を指示する。なお、エラー情報管理部13は、全てのデータディスク3に共通する閾値を用いても良く、データディスク3毎に異なる閾値を用いても良い。
スペアディスク制御部14は、RAID情報管理部11から、予防復旧の指示を受けるとディスク処理制御部12を介して、データディスク3、第1のスペアディスク4及び第2のスペアディスク5に指示(命令)して、閾値を超えた障害が発生したデータディスク3のデータを予防復旧する。
なお、ディスクアレイ装置1は、スペアディスクとして複数のディスク装置を含んでいても良い。複数のディスク装置をスペアとして使用する場合、スペアディスク制御部14は、スペアディスクを管理する。具体的には、RAID情報管理部11から予防復旧を指示された場合、スペアディスク制御部14は、予防復旧として使用する第1のスペアディスク4及び第2のスペアディスク5を選択する。スペアディスクが2以上の冗長度をサポートする場合、スペアディスク制御部14は、必要な数の第1のスペアディスク4と第2のスペアディスク5を選択すればよい。
ただし、本実施形態のスペアディスク制御部14は、第1のスペアディスク4と第2のスペアディスク5として、性能(例えば、アクセス性能)が異なる装置を選択する。第1のスペアディスク4と第2のスペアディスク5の性能は、どちらが高くてもよいが、以下の説明では、第2のスペアディスク5の性能が、第1のスペアディスク4の性能より高いとして説明する。第1のスペアディスク4の性能を高くする場合、以下の説明の第1のスペアディスク4と第2のスペアディスク5とを入れ替えればよい。
例えば、性能として、アクセス性能を用いるとする。また、スペアとして使用できるディスク装置が、SSDと磁気ディスク装置とする。一般的に、SSDは、磁気ディスク装置よりアクセス性能が高い。そのため、スペアディスク制御部14は、第2のスペアディスク5としてアクセス性能が高いSSDを選択し、第1のスペアディスク4として磁気ディスク装置を選択する。
そして、後ほど説明するように、スペアディスク制御部14は、第1のスペアディスク4及び第2のスペアディスク5への予防復旧のデータの転送を制御し、予防復旧の処理時間を短くする。
なお、本実施形態の説明では、RAID情報管理部11が、予防復旧を制御するとして説明しているが、本実施形態のディスクアレイ装置1は、これに限る必要はない。例えば、スペアディスク制御部14が、エラー情報管理部13から閾値を超えたことを受け取り、予防復旧を開始しても良い。
データディスク3は、プール8を構成する情報記憶装置であり、ホスト装置2からのデータと、必要に応じて冗長データとを保存する。
第1のスペアディスク4及び第2のスペアディスク5は、予防復旧のためのスペアディスクとして用いられる情報記憶装置である。
次に、本実施形態のディスクアレイ装置1の動作について説明する。
図3は、本実施形態のディスクアレイ装置1のデータの書き込み動作でのデータの流れを説明するための図である。
ディスクアレイ装置1は、ホスト装置2から書き込み命令とデータを受け取ると、必要に応じて冗長データを作成後、データを書き込み対象のプール8のデータディスク3に書き込む。
図4は、縮退状態のおけるディスクアレイ装置1のデータの書き込みを説明するための図である。
プール8を構成するいずれかのデータディスク3が障害となった場合、ディスクアレイ装置1は、縮退状態として、障害のデータディスク3を除いて、正常なデータディスク3にデータを書き込む。ディスクアレイ装置1を使用する利用者は、障害が発生したデータディスク3を交換し、交換後のデータディスク3にデータを復旧する。
図5は、プール8内でのデータ修復におけるデータの流れを説明するための図である。
ディスクアレイ装置1は、正常なデータディスク3からデータを読み込み、障害が発生したデータディスク3のデータを復旧し、復旧したデータを交換した新しいデータディスク3に書き込む。
このように、ディスクアレイ装置1は、データディスク3に障害が発生しても、データを復旧できる。しかし、ディスクアレイ装置1の利用者が、障害の発生したデータディスク3をすぐに交換できるとは限らない。交換前に、新たなデータディスク3に障害が発生すると、ディスクアレイ装置1は、データを復旧できなくなる。
そのため、ディスクアレイ装置1は、予め復旧用のディスク装置(スペアディスク)を備えている。
図6は、ディスクアレイ装置1が1台のスペアディスク装置(図6では、一例として、第1のスペアディスク4を用いる)を用いた復旧のデータの流れを説明するための図である。
ディスクアレイ装置1は、障害を発生していないデータディスク3からデータを読み出し、データを復旧し、復旧したデータを第1のスペアディスク4に書き込む。
ディスクアレイ装置1は、この動作をディスク装置の読み出し命令と書き込み命令(データ修正しない書き込みのため、「無修正書き込み命令」とも言われる。)に分けて実行しても良い。
なお、障害の発生したデータディスク3に対応する全てのデータを第1のスペアディスク4に書き込み完了後、ディスクアレイ装置1は、プール8の構成を変更し、障害のデータディスク3を切り離し、第1のスペアディスク4をプール8に組み込んでも良い。
図7は、本実施形態のディスクアレイ装置1が2台のスペアディスク装置を用いた予防復旧におけるデータの流れを説明するための図である。
予防復旧において、ディスクアレイ装置1は、障害が多いデータディスク3からも、少なくとも一部のデータを読み出せる。そのため、ディスクアレイ装置1は、エラーを発生していないデータディスク3に加え、適宜、障害が多いデータディスク3からデータを読み出し、第2のスペアディスク5及び第1のスペアディスク4に、データを書き込む。
この予防復旧の動作について、図面を参照して、より詳細に説明する。
図8は、予防復旧の動作を説明するための図である。
図8において、プール8に含まれる右端のデータディスク3cは、障害が多く、データディスク3a−データディスク3bは、エラーがないとする。また、図8に示すように、データディスク3cの一部の領域(以下では、一例としてアドレスが小さい側とする。)に多くの障害が発生したとする。
ディスク処理制御部12は、データディスク3cの処理時に障害を検出すると、エラー情報管理部13にエラー情報を通知する。
エラー情報管理部13は、エラー情報の履歴(例えば、エラーの回数やアドレス)を管理する。図8の場合、データディスク3cは、小さなアドレス領域の障害の数が多い。エラーの回数が所定の閾値を超えた場合、エラー情報管理部13は、RAID情報管理部11にエラーが閾値を超えたことを通知する。
通知を受けたRAID情報管理部11は、スペアディスク制御部14に予防復旧を指示する。
指示を受けたスペアディスク制御部14は、予防保守を実行する。
具体的には、スペアディスク制御部14は、次のように動作する。
まず、スペアディスク制御部14は、第1のスペアディスク4と第2のスペアディスク5とを選択する。
スペアディスク制御部14は、エラー情報管理部13が管理するエラーの発生状態を調べる。
図8の場合、データディスク3cのアドレスが小さい領域にエラーが多く発生している。そこで、スペアディスク制御部14は、データディスク3cのエラーの多いアドレスの小さな領域について、正常なデータディスク3a−データディスク3bを用いてデータディスク3cのデータを復旧する。そして、スペアディスク制御部14は、復旧したデータを、性能が高い第2のスペアディスク5に保存する。
一方、データディスク3cのエラーがないアドレスが大きい領域について、スペアディスク制御部14は、データディスク3cからデータを読み出し、第2のスペアディスク5に保存する。
データディスク3a−データディスク3bからデータを読み出して復旧することは、複数の読み出しとデータの復旧が必要なため、データディスク3cから読み出すより多くの時間を必要とする。しかし、データディスク3cのアドレスが小さい領域は、エラーが多い。そのため、スペアディスク制御部14は、データディスク3cからデータを読み出そうとすると、エラーを検出し、その後、エラーのないデータディスク3a−データディスク3bからデータを読み出し、データを復旧することになる。この場合、スペアディスク制御部14は、最初から復旧データを用いた方が、平均的な処理時間が短くなる。そのため、スペアディスク制御部14は、エラー情報管理部13のエラーの情報に基づき、エラーが多い領域において、エラーのないデータディスク3(図8ではデータディスク3a−データディスク3b)からデータを読み出して、データを復旧する。
一方、データディスク3cのアドレスが大きな領域は、エラーが少ない。つまり、この領域におけるデータディスク3cからのデータを読み出しは、エラーとなる可能性が低い。そのため、スペアディスク制御部14は、データディスク3cからデータ読み出し、第2のスペアディスク5に書き込み。
なお、エラーが少ない領域でもエラーが発生する場合がある。そのような場合、スペアディスク制御部14は、エラーのないデータディスク3a−データディスク3bからデータを読み出して、データを復旧し、第2のスペアディスク5に保存する。
ここで、ディスクアレイ装置1が第2のスペアディスク5を用いるのは、復旧データの保存時間を短くするためである。
このように、本実施形態のディスクアレイ装置1は、障害の多いデータディスク3の障害状況を基に予防復旧を実現できるため、プール8のRAID構成を考慮する必要がない。
なお、ここまでの説明において、ディスクアレイ装置1が第2のスペアディスク5を用いたのは、既に説明したように、復旧時間を短くするためである。復旧後のデータは、必ずしも性能の高い第2のスペアディスク5にそのまま保存する必要はない。そこで、スペアディスク制御部14は、第2のスペアディスク5にデータを復旧後、ディスクアレイ装置1の空き時間やバックグラウンド処理を用いて、第2のスペアディスク5に予防復旧したデータを、第1のスペアディスク4に移動する。この動作を基に、ディスクアレイ装置1は、性能の高い第2のスペアディスク5の使用量を削減できる。
第1のスペアディスク4に全てのデータを保存した後、ディスクアレイ装置1は、プール8の構成を変更し、障害の多いデータディスク3cをプール8から切り離し、第1のスペアディスク4をプール8に組み込んでも良い。
次に、フローチャートを用いて動作について更に説明する。
図9は、ディスクアレイ装置1のスペアディスク制御部14の予防復旧の第2のスペアディスク5への処理の一例を示すフローチャートである。
まず、スペアディスク制御部14は、処理対象の領域のエラーの履歴をエラー情報管理部13から読み出す(ステップS101)。
スペアディスク制御部14は、対象の領域にエラーが所定の閾値以上か否かを確認する(ステップS102)。なお、スペアディスク制御部14は、エラーの有無を判定しても良い。この判定は、閾値を「1」とした場合と同じである。
エラーが閾値未満の場合(ステップS102でNO)、スペアディスク制御部14は、復旧対象のデータディスク3(図7では、データディスク3c)からデータを読み出す。正常に読み出せた場合、スペアディスク制御部14は、読み出したデータを第2のスペアディスク5に保存(復旧)する(ステップS103)。なお、後発エラー等に基づいて読み出せない場合、スペアディスク制御部14は、ステップS104と同様の動作を実行する。
エラーが閾値以上の場合(ステップS102でYES)、スペアディスク制御部14は、プール8内のエラーが多いデータディスク3以外のデータディスク3(図7では、データディスク3a−データディスク3b)からデータを読み出し、データを復旧する。そして、スペアディスク制御部14は、復旧したデータを性能の高い第2のスペアディスク5に保存(復旧)する(ステップ104)。
スペアディスク制御部14は、予防復旧の対象のデータディスク3(図7では、データディスク3c)の全てのデータ領域に対して、図9に示す処理を繰り返す。
図10は、スペアディスク制御部14が第2のスペアディスク5から第1のスペアディスク4へのデータの移動動作の一例を示すフローチャートである。
スペアディスク制御部14は、性能の高い第2のスペアディスク5に保存(復旧)した予防復旧のデータの量を確認する(ステップS201)。
スペアディスク制御部14は、復旧したデータの量が所定の閾値を以上となったか否かを確認する(ステップS202)。
閾値を超えていない場合(ステップS202でNO)、スペアディスク制御部14は、動作を終了する。
閾値を超えていた場合(ステップS202でYES)、スペアディスク制御部14は、第2のスペアディスク5から第1のスペアディスク4に復旧データを移動する(ステップS203)。
スペアディスク制御部14は、この動作を、所定の間隔で繰り返す。
なお、スペアディスク制御部14は、データの移動の開始の条件を、閾値との比較に限る必要はない。スペアディスク制御部14は、所定の時間間隔でデータの移動を開始しても良く、ディスクアレイ装置1の負荷状態に応じて移動処理を実行しても良い。
あるいは、スペアディスク制御部14は、第2のスペアディスク5への予防復旧と、第1のスペアディスク4へのデータの移動とを平行して実施しても良い。この場合、ディスクアレイ装置1は、第1のスペアディスク4へのデータの移動完了を早くできる。
なお、ここまでの説明において、ディスクアレイ装置1は、全ての復旧データを第2のスペアディスク5に復旧したが、これに限る必要はない。例えば、データ容量が小さなファイルは、装置の性能に関係しないコマンド処理の時間が、性能に関係するデータ転送の時間に対して大きくなる。そのため、小さなファイルは、第2のスペアディスク5への復旧と第1のスペアディスク4への復旧とが同等程度の場合もある。そのような場合、ディスクアレイ装置1は、コマンド処理の回数を削減するため、第1のスペアディスク4に直接復旧しても良い。
このように、ディスクアレイ装置1は、RAIDの方式に制限されず、スペアディスク装置の復旧時間を改善できる。
その理由は、次のとおりである。
ディスクアレイ装置1は、プール8に含まれる正常なディスク装置から復旧したデータを、性能の高い第2のスペアディスク5に保存する。そのため、ディスクアレイ装置1は、RAID5のようなプール8内の冗長度が1の場合でもデータを復旧できる。さらに、第2のスペアディスク5を用いるため、ディスクアレイ装置1は、障害を発生したデータディスク3からの復旧の処理時間を短くできる。
また、ディスクアレイ装置1は、性能の高い第2のスペアディスク5への移動だけでなく、第1のスペアディスク4へのデータの移動を実現する。
そのため、ディスクアレイ装置1は、第2のスペアディスク5に保存した予防復旧のデータを、適宜、第1のスペアディスク4に移動し、第1のスペアディスク4をプール8への組み込むことができる。
このように、ディスクアレイ装置1は、第2のスペアディスク5へのデータ復旧と、第1のスペアディスク4へのデータ移動とを制御して、RAIDに制限されずに、復旧時間の改善を実現する。
さらに、本実施形態のディスクアレイ装置1は、データの復旧時間をさらに削減する効果を得ることが出来る。
その理由は、次のとおりである。
ディスクアレイ装置1は、エラーが多い領域のデータについて、エラーを発生していないデータディスク3からデータを復旧して、読み出しエラーの発生回数を削減する。また、ディスクアレイ装置1は、エラーの少ない領域のデータについて、元のデータディスク3からデータを読み出し、読み出し時間を削減するためである。
<変形例>
本実施形態のディスクアレイ装置1の構成は、これまでの説明に限らない。ディスクアレイ装置1は、図2に示す1つの構成を複数の構成に分けても良い。あるいは、ディスクアレイ装置1は、図2に示す複数の構成の少なくとも一部を1つに構成に含んでも良い。
また、ディスクアレイ装置1は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを含むコンピュータとして実現しても良い。
図11は、本実施形態の別の構成であるディスクアレイ装置6の構成の一例を示す図である。
ディスクアレイ装置6は、CPU610と、ROM620と、RAM630と、内部記憶装置640と、IO(Input/Output)650と、NIC(Network interface Circuit 又は Card)680と、NIC690とを含み、コンピュータを構成している。
CPU610は、ROM620又は内部記憶装置640からプログラムを読み込む。そして、CPU610は、読み込んだプログラムに基づいて、図2のディスクアレイ装置1のRAID情報管理部11と、ディスク処理制御部12と、エラー情報管理部130と、スペアディスク制御部14としての各機能を実現する。CPU610は、各機能を実現する際に、RAM630及び内部記憶装置640を一時記憶として使用する。また、CPU610は、IO650を介して、入力機器660から入力データを受信し、表示機器670にデータを表示する。
なお、CPU610は、コンピュータで読み取り可能にプログラムを記憶した記憶媒体700が含むプログラムを、図示しない記憶媒体読み取り装置を用いて読み込んでも良い。あるいは、CPU610は、図示しないネットワークを介して、外部の装置からプログラムを受け取っても良い。
ROM620は、CPU610が実行するプログラム、及び、固定的なデータを記憶する。ROM620は、例えば、P−ROM(Programmable-ROM)やフラッシュROMである。
RAM630は、CPU610が実行するプログラムやデータを一時的に記憶する。RAM630は、例えば、D−RAM(Dynamic-RAM)である。
内部記憶装置640は、ディスクアレイ装置6の長期的に保存するデータやプログラムを保存する。また、内部記憶装置640は、CPU610の一時記憶装置として動作しても良い。内部記憶装置640は、例えば、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、SSD(Solid State Drive)、又は、ディスクアレイ装置である。
IO650は、CPU610と、入力機器660及び表示機器670とのデータを仲介する。IO650は、例えば、IOインターフェースカードである。
入力機器660は、ディスクアレイ装置6の操作者からの入力指示を受信する入力部である。入力機器660は、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネルである。
表示機器670は、ディスクアレイ装置6の表示部である。表示機器670は、例えば、液晶ディスプレイである。
NIC680は、ホスト装置2との命令及びデータをやり取りする仲介する。
NIC690は、データディスク3との命令及びデータのやり取りを仲介する。
NIC680及びNIC690は、例えば、LAN(Local Area Network)カードやFC(Fiber Channel)カードである。
このように構成されたディスクアレイ装置6は、ディスクアレイ装置1と同様の効果を得ることができる。
その理由は、ディスクアレイ装置6のCPU610が、プログラムに基づいてディスクアレイ装置1と同様の動作を実現できるためである。
(第2の実施形態)
予防復旧の対象となったデータディスク3は、複数のLD(論理ディスク)を含む場合がある。そして、LDは、LD毎に、使用頻度、重要度又は優先度など(以下、特に断らない限り、これらをまとめて優先度を用いて説明する)が異なる。そのため、予防復旧において、性能が高い第2のスペアディスク5に優先的に復旧した方が良いLDと、比較的性能が低い第1のスペアディスク4に直接復旧しても良いLDとがある。
第2の実施形態のディスクアレイ装置1は、復旧対象のデータディスク3のLDの優先度を考慮して、第1のスペアディスク4への復旧と第2のスペアディスク5への復旧とを制御する。そのため、上記の優先度などは、「復旧先を管理する情報」と言うこともできる。
本実施形態のディスクアレイ装置1の構成は、第1の実施形態と同じため、構成の説明は省略する。なお、本実施形態のディスクアレイ装置1は、第1の実施形態と同様に、図11に示すコンピュータで実現しても良い。
次に、図面を参照して本実施形態の動作について説明する。
なお、第1の実施形態と同様の動作については説明を省略し、本実施形態に特有の動作について説明する。
図12は、本実施形態のディスクアレイ装置1のLDの管理を説明するための図である。
図12において、「LD#01」及び「LD#0x」が、優先度の高いLDである。その他のLDは、優先度が低いとする。
スペアディスク制御部14は、優先度が高いLD(LD#01とLD#0x)のデータを、第2のスペアディスク5に復旧する。また、スペアディスク制御部14は、優先度が高くないLD(LD#0等)のデータを、第1のスペアディスク4に復旧する。
第2のスペアディスク5は、第1のスペアディスク4と比較して、性能が高い。そこで、本実施形態のディスクアレイ装置1は、優先的なLDの復旧時間を短くするため、優先度の高いLDを第2のスペアディスク5に復旧する。スペアディスク制御部14は、第2のスペアディスク5において、データディスク3のデータと同じアドレスにデータを復旧しても良い。ただし、スペアディスク制御部14は、データディスク3のデータの一部を第2のスペアディスク5に復旧する。そのため、スペアディスク制御部14は、第2のスペアディスク5の保存位置を、元のデータディスク3と同じアドレスとする必要はなく、異なるアドレスに保存しても良い。
なお、スペアディスク制御部14は、第1の実施形態の同様に、第2のスペアディスク5に復旧したデータは、復旧後、第1のスペアディスク4に復旧(移動)する。
このようにLDの優先度に基づいて復旧先を制御するため、ディスクアレイ装置1のRAID情報管理部11は、LDの管理データを保存している。
図13は、LDの管理データの一例を示す図である。
図13に示す管理データは、LDの番号と優先度とを含んでいる。なお、管理データは、その他の情報を含んでも良い。例えば、図13に示すように、管理データは、ライトの回数やリードの回数を含んでも良い。
スペアディスク制御部14は、この管理データを基に、LDの優先度を判定する。なお、RAID情報管理部11が、スペアディスク制御部14に指示する際、スペアディスク制御部14に優先度などを通知しても良い。
また、本実施形態のディスクアレイ装置1は、LDの複数の基準を基に、第2のスペアディスク5と第1のスペアディスク4とを使い分けても良い。
図14は、ディスクアレイ装置1が、LDの優先度と使用頻度とを用いた場合の動作の一例を示すフローチャートである。
ディスクアレイ装置1は、復旧するLDの優先度を確認する(ステップS301)。
優先度が高い場合(ステップS302でYES)、ディスクアレイ装置1は、LDの復旧データを第2のスペアディスク5に復旧する(ステップS303)。
優先度が高くない場合(ステップS302でNO)、ディスクアレイ装置1は、LDの使用頻度を確認する(ステップS304)。ディスクアレイ装置1は、使用頻度として、図13に示した管理データのライトの回数やリードの回数を使用しても良い。
使用頻度が高い場合(ステップS305でYES)、ディスクアレイ装置1は、LDの復旧データを第2のスペアディスク5に復旧する(ステップS303)。
使用頻度が高くない場合(ステップS305でNO)、ディスクアレイ装置1は、LDの復旧データを第1のスペアディスク4に復旧する(ステップS306)。
なお、ディスクアレイ装置1は、ステップS303及びS306の復旧において、第1の実施形態と同様に、復旧する。つまり、ディスクアレイ装置1は、対象LDのエラー発生の状態に基づいて、復旧データの読み出し元を変更する。具体的には、次のとおりである。
復旧対象のLDにエラーがない(又は少ない)場合、ディスクアレイ装置1は、復旧対象のデータディスク3(例えば、図8のデータディスク3c)からのデータを読み出し、復旧する。
復旧対象のLDにエラーがある(又は多い)場合、ディスクアレイ装置1は、エラーのないデータディスク3(図8のデータディスク3a−データディスク3b)からデータを読み出し、読み出したデータから復旧のためのデータを再構成し、復旧する。
なお、本実施形態では、LDを用いて説明した。しかし、本実施形態のディスクアレイ装置1は、処理単位としてLDに限る必要はない。ディスクアレイ装置1は、復旧するデータディスク3の記憶領域を所定の大きさ(範囲)に分割して、その範囲毎に、説明した処理を実施しても良い。あるいは、ディスクアレイ装置1は、リード又はライトする処理ブロック単位で処理しても良い。
このように、本実施形態のディスクアレイ装置1は、データの安全性を高め、システムの性能低下を低減できる効果を得ることができる。
その理由は、次のとおりである。
本実施形態のディスクアレイ装置1は、優先度を基に、データの復旧先として、第2のスペアディスク5と第1のスペアディスク4とを切り替える。特に、本実施形態のディスクアレイ装置1は、優先度の高いデータを第2のスペアディスク5に復旧するため、優先度の高いデータの復旧時間を短縮し、安全性を高めるためである。
また、本実施形態のディスクアレイ装置1は、使用頻度を基に、データの復旧先として、第2のスペアディスク5と第1のスペアディスク4とを切り替える。特に、本実施形態のディスクアレイ装置1は、使用頻度の高いデータを性能が高い第2のスペアディスク5に復旧する。そのため、本実施形態のディスクアレイ装置1は、使用頻度の高いデータへのアクセス性能を高く維持でき、システムの性能低下を削減できる。
(第3の実施形態)
さらに、本実施形態のディスクアレイ装置1は、予防復旧に限らず、復旧できないディスク障害時における復旧に、これまで説明した動作を適用しても良い。
本実施形態のディスクアレイ装置1の構成は、第1の実施形態と同じため、構成の説明は省略する。なお、本実施形態のディスクアレイ装置1は、第1の実施形態と同様に、図11に示すコンピュータで実現しても良い。
次に、図面を参照して本実施形態の動作について説明する。
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の動作については説明を省略し、本実施形態に特有の動作について説明する。
図15は、本実施形態のディスクアレイ装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
ディスクアレイ装置1は、ホスト装置2からデータ記録又は再生の命令を受けた場合、データディスク3の処理で修復不能な障害が発生した否かを判定する(ステップS401)。
いずれかのデータディスク3で修復不能な障害が発生した場合(ステップS401でYES)、ディスクアレイ装置1は、対象のプール8の障害を発生したデータディスク3の使用をやめ、縮退状態とする。そして、ディスクアレイ装置1は、障害を発生したデータディスク3のデータを復旧する。この復旧において、ディスクアレイ装置1は、第1の実施形態及び第2の実施形態で説明した復旧と同様の動作を用いて復旧を実施する(ステップS402)。復旧が完了すると、ディスクアレイ装置1は、最初に戻り、ホスト装置2からの指示を実行し、実行後、ステップS401に戻り、障害発生状態を判定する。
修復不能な障害が発生していない場合(ステップS401でNO)、ディスクアレイ装置1は、修復可能な障害が発生したデータディスク3があるか否かを確認する(ステップS403)。
修復可能な障害が発生したデータディスク3がある場合(ステップS403でYES)、ディスクアレイ装置1は、発生したアドレスを保存(登録)する(ステップS404)。具体的には、エラー情報管理部13が、ディスク処理制御部12が検出したエラー情報を保存する。
そして、ディスクアレイ装置1は、修復可能な障害の発生数を、所定の閾値と比較する(ステップS405)。
障害の発生数が所定の閾値以上の場合(ステップS405でYES)、ディスクアレイ装置1は、第1の実施形態及び第2の実施形態で説明した予防復旧を実行する(ステップS406)。予防復旧が終了すると、ディスクアレイ装置1は、ステップS401に戻り、障害の発生状態を判定する。
修復可能な障害を検出しない場合(ステップS403でNO)及び障害の発生数が閾値未満の場合(ステップS405でNO)、ディスクアレイ装置1は、処理の回数を登録する(ステップS407)。ステップS407の処理は、例えば、図13に示す管理データを更新する処理である。
このように本実施形態のディスクアレイ装置1は、ディスク障害時の復旧の処理時間を削減する効果を得ることができる。
その理由は、本実施形態のディスクアレイ装置1は、修復不能な障害を検出した場合の復旧に、性能が高い第2のスペアディスク5を用いた復旧を適用するためである。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 ディスクアレイ装置
2 ホスト装置
3 データディスク
3a データディスク
3b データディスク
3c データディスク
4 第1のスペアディスク
5 第2のスペアディスク
6 ディスクアレイ装置
7 情報処理システム
8 プール
11 RAID情報管理部
12 ディスク処理制御部
13 エラー情報管理部
14 スペアディスク制御部
610 CPU
620 ROM
630 RAM
640 内部記憶装置
650 IO
660 入力機器
670 表示機器
680 NIC
690 NIC
700 記憶媒体

Claims (8)

  1. 複数のディスクへのデータの転送を管理し、データ転送における障害を検出するディスク処理制御部と、
    前記障害の情報を管理するエラー情報管理部と、
    前記ディスクのデータの構成を管理して、前記ディスク処理制御部を介するデータ転送を制御するRAID情報管理部と、
    前記RAID情報管理部が管理するディスクの中で前記障害を発生する復旧元となる障害ディスクのデータの復旧のために、第1のスペアディスクと前記第1にスペアディスクより所定の性能が高い第2のスペアディスクとを制御し、少なくとも前記障害ディスクのデータの一部を前記第2のスペアディスクに復旧後、前記第1のスペアディスクに復旧するスペアディスク制御部と
    を含むデータ管理装置。
  2. 前記スペアディスク制御部は、
    前記第2のスペアディスクのデータ量が所定の値以上となった場合に、前記第2のスペアディスクのデータを前記第1のスペアディスクに復旧する
    請求項1に記載のデータ管理装置
  3. 前記スペアディスク制御部は、
    前記復旧元のディスクから前記第2のスペアディスクの復旧と、前記第2のスペアディスクから前記第1のスペアディスクへの復旧の少なくとも一部を平行して実施する
    請求項1に記載のデータ管理装置
  4. 前記スペアディスク制御部は、
    前記復旧元のディスクのエラー発生数が所定の閾値以上のデータ領域において、前記復旧元のディスクとは異なるディスクからデータを読み出し、
    復旧元の前記ディスクのエラーの発生数が所定の閾値未満のデータ領域において、前記復旧元のディスクからデータを読み出す
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のデータ管理装置。
  5. 前記スペアディスク制御部は、
    前記復旧元のディスクの所定の範囲毎の復旧先を管理する情報を基に、前記第1のスペアディスクと前記第2のスペアディスクへの復旧を制御する
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のデータ管理装置。
  6. 前記復旧先を管理する情報が、
    復旧の優先度、使用頻度又は重要度のいずれか1つ又は複数の組み合わせである
    請求項5に記載のデータ管理装置。
  7. 複数のディスクへのデータの転送を管理し、データ転送における障害を検出し、
    前記障害の情報を管理し、
    前記ディスクのデータの構成を管理して、データ転送を制御し、
    前記管理するディスクの中で前記障害を発生する復旧元となる障害ディスクのデータの復旧のために、第1のスペアディスクと前記第1にスペアディスクより性能が高い第2のスペアディスクとを制御し、少なくとも前記障害ディスクのデータの一部を前記第2のスペアディスクに復旧後、前記第1のスペアディスクに復旧する
    データ管理方法。
  8. 複数のディスクへのデータの転送を管理し、データ転送における障害を検出する処理と、
    前記障害の情報を管理する処理と、
    前記ディスクのデータの構成を管理して、データ転送を制御する処理と、
    前記管理するディスクの中で所定の障害を発生し復旧元となるディスクのデータの復旧のために、第1のスペアディスクと前記第1にスペアディスクより性能が高い第2のスペアディスクとを制御し、少なくとも前記障害ディスクのデータの一部を前記第2のスペアディスクに復旧後、前記第1のスペアディスクに復旧する処理と
    をコンピュータに実行させるプログラム。
JP2012184087A 2012-08-23 2012-08-23 データ管理装置、及び、データ管理方法 Pending JP2014041523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012184087A JP2014041523A (ja) 2012-08-23 2012-08-23 データ管理装置、及び、データ管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012184087A JP2014041523A (ja) 2012-08-23 2012-08-23 データ管理装置、及び、データ管理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014041523A true JP2014041523A (ja) 2014-03-06

Family

ID=50393722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012184087A Pending JP2014041523A (ja) 2012-08-23 2012-08-23 データ管理装置、及び、データ管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014041523A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016157257A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 Necプラットフォームズ株式会社 ディスクアレイ装置およびその制御方法
JP2018045365A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 富士通株式会社 ストレージ制御装置及びストレージ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016157257A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 Necプラットフォームズ株式会社 ディスクアレイ装置およびその制御方法
JP2018045365A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 富士通株式会社 ストレージ制御装置及びストレージ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8392752B2 (en) Selective recovery and aggregation technique for two storage apparatuses of a raid
US7502955B2 (en) Disk array system and control method thereof
JP2005100259A (ja) ドライブの2重障害を防止するアレイ型ディスク装置、プログラム、及び方法
JP2006301714A (ja) アレイコントローラ、当該アレイコントローラを含む情報処理装置及びディスクアレイ制御方法
US9003140B2 (en) Storage system, storage control apparatus, and storage control method
JP2005276196A (ja) ドライブ故障に続いてドライブリカバリを行うためのシステムおよび方法
JP2014096072A (ja) ミラー構成を有するディスクアレイ及びそのリビルド方法
US9378092B2 (en) Storage control apparatus and storage control method
US10210062B2 (en) Data storage system comprising an array of drives
US8433949B2 (en) Disk array apparatus and physical disk restoration method
US20170371782A1 (en) Virtual storage
KR20210137922A (ko) 복구 공간으로 패리티 공간을 사용한 데이터 복구 시스템, 방법 및 장치
JP2005099995A (ja) 磁気ディスク装置のディスク共有方法及びシステム
JP2014041523A (ja) データ管理装置、及び、データ管理方法
JP2008217395A (ja) ディスクアレイ装置
JP5505329B2 (ja) ディスクアレイ装置及びその制御方法
JP2006164304A (ja) ドライブの2重障害を防止するアレイ型ディスク装置、プログラム、及び方法
JP5691227B2 (ja) ストレージ装置及びその制御方法
JP5585930B2 (ja) ディスクアレイ装置、及びデータ制御方法
JP6734305B2 (ja) ディスクアレイコントローラ、ストレージ装置、ストレージ装置の復旧方法、及びディスクアレイコントローラの復旧プログラム
JP4831093B2 (ja) ディスクアレイシステム、ディスクアレイ制御方法およびディスクアレイ制御プログラム
US10956073B2 (en) Determination of storage area pool into which to incorporate spare storage device
JP5643238B2 (ja) ディスクアレイ制御装置、ディスクアレイ装置、及び、ディスクアレイ制御方法
JP5874175B2 (ja) ディスクアレイ装置及びその制御方法
JP2012252638A (ja) ディスクアレイ装置及びその制御方法