JP2015187601A - 検査キットおよびこれに具備される調製用容器 - Google Patents

検査キットおよびこれに具備される調製用容器 Download PDF

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Abstract

【課題】検体溶解用緩衝液に溶解しきらなかった検体が検査用器具に移動することが抑制できる検査キットを提供する。
【解決手段】検査キット1は、採取用器具、調製用容器200および検査用器具300を備える。調製用容器200には、採取用器具にて採取された検体を検体溶解用緩衝液に溶解させることで調製された懸濁液400を貯留するための貯留空間201が設けられる。検査用器具300には、懸濁液400を導入するための孔部335および流路307を有する穿刺針334が設けられ、調製用容器200の底部220には、貯留空間201側に向けて突出する突状筒部230および当該突状筒部230を閉塞するとともに穿刺針334が刺通される薄膜部231が設けられる。貯留空間201には、突状筒部230に隣接した位置に、検体溶解用緩衝液に溶解しきらなかった検体である残渣410を捕捉するためのトラップ空間202が含まれる。
【選択図】図8

Description

本発明は、採取用器具を用いて採取した検体を調製用容器に貯留した検体溶解用緩衝液に溶解させることで懸濁液を調製するとともに、調製後の懸濁液を調製用容器から検査用器具に導入することで検体の検査を行なうように構成された検査キットおよび当該検査キットに具備される調製用容器に関し、特に、臨床検査の分野において好適に用いられる検査キットおよびこれに具備される調製用容器に関する。
臨床検査の分野においては、主として、採取された検体に潜血や酵素、ウイルス等が含まれているかどうかや、含まれている場合にその量がどの程度であるか等が検査される。臨床検査の一つに、検体として便を用いた便潜血検査や感染症検査がある。便潜血検査は、たとえば大腸癌や直腸癌のスクリーニングに広く利用されており、感染症検査は、たとえばノロウイルス等に代表されるウイルスの感染の有無の検査に広く利用されている。
これら便潜血検査や感染症検査においては、便を便溶解用緩衝液に溶解させることで懸濁液を調製し、調製後の懸濁液をテストストリップに付着させることで陽性か陰性かの定性的な検査が行なわれる。当該便潜血検査や感染症検査に好適に使用できる検査キットとして、たとえば特開平10−185912号公報(特許文献1)に開示のものがある。
当該特許文献1に開示の検査キットは、採取用器具としての採便棒と、調製用容器としての検体容器と、検査用器具としての判定容器とを備えており、当該検査キットにおいては、採便棒を用いて採取された便が検体容器に貯留された便溶解用緩衝液に溶解させられることで懸濁液が調製されるように構成されているとともに、調製後の懸濁液が検体容器から判定容器へと導入されることで便の検査が行なわれるように構成されている。
ここで、判定容器には、内部に流路が設けられかつ尖端に孔部が設けられた穿刺針としての連通針が形成されているとともに、当該流路の下流側にテストストリップとしてのクロマトグラフィー濾紙が収容されており、検体容器の底部には、上述した連通針によって刺通可能な薄膜が形成されている。これにより、判定容器に検体容器が装着されることにより、上記連通針によって上記薄膜が開口されることで検体容器に貯留された懸濁液が当該連通針を経由してクロマトグラフィー濾紙に流下することになる。
したがって、上記特許文献1に開示の検査キットを用いることにより、検査作業者の作業が容易になるとともに、検体容器から判定容器への懸濁液の導入が概ね密閉状態で行なわれることで検査作業者がウイルスや細菌に空気感染するおそれもなく、また検査作業者が悪臭に悩まされることもなくなることになる。
特開平10−185912号公報
一般に、調製後の懸濁液には、検体溶解用緩衝液に溶解しきらなかった検体(すなわち固形物としての残渣)が含まれている場合が多い。当該残渣は、これがテストストリップに付着した場合に正確な検査の妨げとなってしまう。
当該問題を解決する一つの手法としては、上記特許文献1に開示の如くの検査キットにおいて、テストストリップとしてのクロマトグラフィー濾紙の上流側に位置する部分の判定容器内に、当該残渣を除去するためのフィルタを設置することが考えられる。
しかしながら、当該構成を採用した場合にも、残渣が判定容器内に流入することは避けられないため、その流入量が多い場合には、フィルタが目詰まりを起こしてしまうことが懸念される。当該目詰まりが生じた場合には、十分な量の懸濁液がテストストリップに付着するまでに要する時間(すなわち検査時間)に遅延が生じたり、最悪の場合には懸濁液が十分にクロマトグラフィー濾紙に付着せず、検査自体が行なえなかったりする問題が発生し得る。
したがって、本発明は、上述した問題点を解決すべくなされたものであり、検体溶解用緩衝液に溶解しきらなかった検体が検査用器具に移動してしまうことを抑制することができ、これにより検査時間の遅延の発生や検査自体が行なえなくなってしまうことが防止できる検査キットおよびこれに具備される調製用容器を提供することを目的とする。
本発明に基づく検査キットは、採取用器具と、調製用容器と、検査用器具とを備えている。上記採取用器具は、検体を採取するためのものである。上記調製用容器は、検体溶解用緩衝液を貯留するとともに、上記採取用器具が取付けられることによって検体溶解用緩衝液に上記採取用器具にて採取された検体が溶解されることで調製された懸濁液を貯留するためのものである。上記検査用器具は、上記調製用容器が装着可能に構成されており、上記調製用容器が装着された装着状態において上記調製用容器から導入される懸濁液を用いて検体の検査を行なうものである。上記調製用容器には、検体溶解用緩衝液および懸濁液を貯留するための貯留空間が内部に設けられている。上記検査用器具には、上記装着状態において懸濁液を上記調製用容器から導入するための流路を内部に有する穿刺針が設けられており、当該穿刺針には、上記装着状態において上記貯留空間と上記流路とを連通させるための孔部が設けられている。上記調製用容器の底部には、上記貯留空間側に向けて突出する突状筒部と、当該突状筒部の上記貯留空間側の端部を閉塞するとともに、上記装着状態において上記穿刺針によって開口される薄膜部とが設けられている。上記貯留空間は、検体溶解用緩衝液に溶解しきらなかった検体を捕捉するためのトラップ空間を含んでおり、当該トラップ空間が、上記突状筒部の突出方向と交差する方向において上記突状筒部に隣接して位置する空間にて構成されている。
上記本発明に基づく検査キットにあっては、上記トラップ空間が、上記突状筒部を取り囲むように設けられた環状の空間にて構成されていることが好ましい。
上記本発明に基づく検査キットにあっては、上記トラップ空間を周方向に沿って仕切る仕切り部が、上記底部に設けられていてもよい。
上記本発明に基づく検査キットにあっては、上記検査用器具が、上記流路の下流側に配置されたフィルタと、当該フィルタの下流側に配置されたテストストリップとをさらに含んでいてもよい。
本発明に基づく調製用容器は、検体溶解用緩衝液に検体が溶解されることで調製された懸濁液を貯留するための貯留空間が内部に設けられたものであって、上記貯留空間側に向けて突出する突状筒部と、当該突状筒部の上記貯留空間側の端部を閉塞する薄膜部とをその底部に有している。上記貯留空間は、検体溶解用緩衝液に溶解しきらなかった検体を捕捉するためのトラップ空間を含んでおり、当該トラップ空間が、上記突状筒部の突出方向と交差する方向において上記突状筒部に隣接して位置する空間にて構成されている。
本発明によれば、検体溶解用緩衝液に溶解しきらなかった検体が検査用器具に移動してしまうことを抑制することができ、これにより検査時間の遅延の発生や検査自体が行なえなくなってしまうことが防止できる検査キットおよびこれに具備される調製用容器とすることができる。
本発明の実施の形態に係る検査キットの装着状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る検査キットの分解状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る調製用容器の断面図である。 図3に示す領域IVの拡大斜視図である。 本発明の実施の形態に係る検査キットの検査用器具の断面図である。 図5に示す検査用器具の背面図である。 本発明の実施の形態に係る検査キットの装着状態における断面図である。 図7に示す領域VIIIの拡大図である。 本発明の実施の形態に基づいた変形例に係る調製用容器の要部拡大斜視図である。 本発明の実施の形態に基づいた他の変形例に係る検査キットの検査用器具の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下に示す実施の形態は、便潜血検査や感染症検査等の臨床検査に好適に使用できる便を検体とする検査キットおよびこれに具備される調製用容器に本発明を適用した場合を例示するものである。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態に係る検査キットの装着状態を示す斜視図であり、図2は、当該検査キットの分解状態を示す斜視図である。図3は、本実施の形態に係る検査キットに具備された調製用容器の断面図であり、図4は、図3に示す領域IVの拡大斜視図である。また、図5は、本実施の形態に係る検査キットの検査用器具の断面図であり、図6は、図5に示す検査用器具の背面図である。まず、これら図1ないし図6を参照して、本実施の形態に係る検査キットの構成について説明する。
図1および図2に示すように、検査キット1は、採取用器具100と、調製用容器200と、検査用器具300とを備えている。図2に示すように、採取用器具100は、調製用容器200に着脱自在に取付けが可能となるように構成されており、調製用容器200は、検査用器具300に装着可能となるように構成されている。これにより、図1に示すように、検査キット1の装着状態においては、採取用器具100が取付けられた状態にある調製用容器200が、起立した姿勢で検査用器具300に装着されることになる。
図1および図2に示すように、採取用器具100は、全体として細長の棒状の形状を有しており、把持部110と、栓部120と、鍔部130と、軸部140と、採取部150とを含んでいる。
把持部110は、被験者および検査作業者が採取用器具100を取り扱う際に手指で把持する部位である。栓部120は、採取用器具100が調製用容器200に取付けられた状態において、調製用容器200の内部の空間を外部の空間からシールする蓋となる部位であり、把持部110から下方に向けて延びている。鍔部130は、把持部110と栓部120との境界部において径方向外側に向けて突出するように設けられており、採取用器具100が調製用容器200に取付けられた状態において、調製用容器200に当て留めされる部位である。
軸部140は、採取部150を栓部120に固定するための部位であり、栓部120から下方に向けて延びている。軸部140は、栓部120よりも細い外形を有している。採取部150は、軸部140の下端に設けられており、検体を採取する際に検体に押し付けられることで検体を保持する部位である。採取部150は、検体を保持できる形状であればどのような形状を有していてもよく、たとえば表面に凹凸や溝が設けられていてもよい。
採取用器具100は、適度な硬度および弾性を有していることが好ましく、たとえばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂等の樹脂材料を原料とした射出成形品にて構成される。なお、採取用器具100としては、必ずしも上述したような樹脂材料からなる射出成形品にて構成される必要はなく、綿棒やこれに近似の部材にて代替されていてもよい。
図1ないし図4に示すように、調製用容器200は、有底筒状の形状を有しており、筒状部210と底部220とを含んでいる。筒状部210の軸方向の上端側には、上端側開口部211が設けられており、底部220は、筒状部210の下端側に位置している。これにより、調製用容器200は、検体溶解用緩衝液を貯留することができる貯留空間201を内部に有している。
調製用容器200は、採取用器具100の下端に設けられた採取部150が上述した貯留空間201に収容可能になる大きさを有している。これにより、採取用器具100が調製用容器200に取付けられた状態において、採取部150は、調製用容器200に貯留された検体溶解用緩衝液に浸漬されることになる。
調製用容器200の上端側開口部211寄りに位置する部分の筒状部210の内周面には、径方向内側に向けて突出するように環状形状の第1係止突起212が設けられている。当該第1係止突起212の内径は、上述した採取用器具100の栓部120の外径よりも僅かに小さく形成されている。これにより、採取用器具100が調製用容器200に取付けられた状態において、当該栓部120が第1係止突起212に密着した状態で係止されることになり、当該部分におけるシール性が確保されることになる。
一方、調製用容器200の筒状部210の外周面のうちの軸方向における所定位置には、径方向外側に向けて突出するように環状形状の第2係止突起213が設けられている。当該第2係止突起213は、調製用容器200を検査用器具300に装着させた状態において、調製用容器200を検査用器具300に固定するための部位である。
図3および図4に示すように、調製用容器200の底部220には、筒状部210の軸方向に沿って貯留空間201側(すなわち上端側開口部211が位置する側)に向けて突出して位置する突状筒部230と、当該突状筒部230の貯留空間201側の端部を閉塞する薄膜部231とが設けられている。これにより、貯留空間201は、筒状部210の内周面と、突状筒部230の外周面と、薄膜部231の上面と、突状筒部230が設けられていない部分の底部220の上面とによって規定されることになる。
上記構成を採用することにより、突状筒部230の突出方向(すなわち筒状部210の軸方向)と交差する方向には、突状筒部230を取り囲むように環状形状の空間が位置することになる。当該環状形状の空間は、検体溶解用緩衝液に溶解しきらなかった検体(すなわち、懸濁液400(図7および図8参照)に含まれる固形物としての残渣410(図8参照))を捕捉するためのトラップ空間202に該当し、上述した貯留空間201に当該トラップ空間202が含まれることになる。
ここで、上述した薄膜部231は、調製用容器200が検査用器具300に装着される際に、検査用器具300に設けられた後述する穿刺針334(図5等参照)が刺通されることによって開口する部位である。当該薄膜部231は、調製用容器200の他の部位に比較して十分に薄く形成された部位からなり、穿刺針334の刺通の際に、穿刺針334の尖端部334b(図5等参照)によって押圧されることで筒状部210の軸方向に沿って相当程度に撓み変形および塑性変形し、その後に破断が生じる程度の厚みとされることが好ましい。
一方、突状筒部230の内部には、円柱状の空間である穿刺針挿通路203が形成されている。当該穿刺針挿通路203は、検査用器具300に調製用容器200を装着させる際に、穿刺針334が挿通される部位である。また、穿刺針挿通路203の下端には、下端側開口部221が位置しており、当該下端側開口部221は、上述した穿刺針334を穿刺針挿通路203に案内するための部位である。
ここで、図4に示すように、上述した下端側開口部221には、径方向内側に向けて突出するように環状突起222が設けられている。当該環状突起222の内径は、後述する穿刺針334の先細り形状の尖端部334bを除く部分である本体部334a(図5等参照)の外径よりも僅かに小さく形成されている。これにより、調製用容器200が検査用器具300に装着された状態において、当該本体部334aが環状突起222に密着した状態になり、当該部分におけるシール性が確保されることになる。
調製用容器200は、適度な硬度および可撓性を有していることが好ましく、たとえばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂等の樹脂材料を原料とした射出成形品にて構成される。ここで、調製用容器200は、透明または半透明の部材にて構成されていることが好ましく、このように構成することにより、採取用器具100が調製用容器200に取付けられた状態において、検体溶解用緩衝液に対する検体の溶解の程度を外部から視認することが可能になる。したがって、検体の溶解が不十分である場合には、調製用容器200を振り動かすこと等によって懸濁液400の調製を確実ならしめることができる。
図1、図2、図5および図6に示すように、検査用器具300は、側面視略L字状の形状を有するように構成された台部301および立壁部302と、台部301上の位置であって立壁部302に隣接する位置に設けられた受け部303と、当該受け部303の内部に設けられた針部304とを主として含んでいる。
より具体的には、図5に示すように、検査用器具300は、ケーシング310としてのカバー部材320およびベース部材330によってその外形が規定されており、上述した台部301および立壁部302は、これらカバー部材320およびベース部材330が組み合わされることによって構成されており、上述した受け部303および針部304は、ベース部材330の一部によって構成されている。
カバー部材320とベース部材330とが組み合わされることにより、ケーシング310の内部には、側面視略L字状の収容空間305が形成されている。収容空間305には、当該収容空間305の形状に合わせて略L字状に折り曲げられた帯状のテストストリップ350が収容されており、当該テストストリップ350は、カバー部材320とベース部材330とによって挟み込まれることでケーシング310に固定されている。
テストストリップ350は、懸濁液400が付着することによって検査結果を表わすものであり、たとえばテストストリップ350が変色するか否かによって陽性か陰性かを判別可能にするものである。テストストリップ350としては、たとえばクロマトグラフィー濾紙が使用できる。具体的には、本実施の形態に係る検査キット1を便潜血検査に利用する場合には、便潜血に反応して変色する試薬が当該クロマトグラフィー濾紙に予め塗布されることになり、感染症検査に利用する場合には、検査対象のウイルスに反応して変色するように当該ウイルスに対応した抗体が当該クロマトグラフィー濾紙に予め固定されることになる。
図5および図6に示すように、立壁部302を構成する部分のカバー部材320の所定位置には、テストストリップ350を露出させるための窓部321が設けられている。当該窓部321は、上述したテストストリップ350が変色するか否かを外部から視認可能にするものである。
図5に示すように、受け部303は、ベース部材330に設けられた略円筒状の筒壁部331によって構成されており、当該受け部303の内部には、調製用容器200の下端寄りの部分を受け入れ可能にする受け入れ空間306が設けられている。受け入れ空間306は、台部301上に位置しており、当該受け入れ空間306の下方に位置する部分の台部301の内部に設けられた収容空間305には、上述したテストストリップ350の一端部が配置されている。
受け入れ空間306の下端を規定する部分のベース部材330には、上記受け入れ空間306側(すなわち上方側)に向けて突出するように針部304が設けられている。針部304は、その根元側の位置に拡径部333を有しており、その先端側の位置に穿刺針334を有している。
穿刺針334は、拡径部333に連続して位置し、概ね円筒状に形成された本体部334aと、当該本体部334aに連続して位置し、先細り形状を有することとなるように概ね円錐状に形成された尖端部334bとを含んでいる。また、穿刺針334の内部には、穿刺針334の軸方向に沿って延びる中空状の空間からなる流路307が形成されており、穿刺針334の尖端部334bには、当該流路307と上述した受け入れ空間306とを連通させる複数の孔部335が設けられている。
穿刺針334は、調製用容器200が検査用器具300に装着される際に、調製用容器200の底部220に設けられた薄膜部231を刺通することで開口させるためのものであるとともに、調製用容器200が検査用器具300に装着された状態において、調製用容器200の貯留空間201と上述した流路307とを連通させることで調製用容器200に貯留された懸濁液400を検査用器具300の内部に導入するためのものである。したがって、上述した孔部335は、調製用容器200が検査用器具300に装着された状態において、調製用容器200の貯留空間201と上述した流路307とを連通させることになる。
拡径部333は、概ね円筒状に形成されており、上述した穿刺針334の本体部334aよりもその外形が大きく構成されている。拡径部333の内部には、フィルタ340が収容されており、当該フィルタ340は、上述したテストストリップ350の一端部上に位置している。フィルタ340は、検査用器具300に導入された懸濁液400に含まれる残渣410を濾過してこれを捕捉するためのものであり、たとえばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素系樹脂、ナイロン樹脂等の樹脂材料からなる多孔質体や各種の無機材料からなる多孔質体が利用でき、特に好適には、ポリエチレン焼結多孔質体が利用できる。
受け入れ空間306を規定する筒壁部331の上端には、調製用容器200の受け入れを可能にする受け入れ開口部332が設けられており、当該受け入れ開口部332の近傍に位置する部分の筒壁部331の内周面には、係止爪336が設けられている。係止爪336は、調製用容器200が検査用器具300に装着された状態において、調製用容器200の筒状部210の外周面に設けられた第2係止突起213を係止する部位であり、当該係止爪336が第2係止突起213を係止することにより、調製用容器200が検査用器具300に安定的に固定されることになる。
検査用器具300の外形を規定するケーシング310は、適度な硬度および弾性を有していることが好ましく、たとえばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂等の樹脂材料を原料とした射出成形品にて構成される。
以上において説明した本実施の形態に係る検査キット1は、以下の手順に基づいて使用される。
まず、検査キット1のうち、採取用器具100と調製用容器200とが、調製用容器200に採取用器具100が取付けられた状態で被験者に渡される。当該状態においては、調製用容器200の内部に設けられた貯留空間201に所定量の検体溶解用緩衝液が予め貯留されている。なお、当該状態においては、採取用器具100に設けられた栓部120が調製用容器200に設けられた第1係止突起212に密着して係止されており、これにより検体溶解用緩衝液が外部に漏れ出すことが防止されている。
次に、被験者は、調製用容器200から採取用器具100を取り外し、当該採取用器具100を用いて検体を採取する。これにより、採取用器具100の採取部150において検体が保持されることになる。
次に、被験者は、調製用容器200に採取用器具100を取付ける。これにより、検体を保持した状態にある採取用器具100の採取部150が、調製用容器200に貯留されている検体溶解用緩衝液に浸漬されることになり、検体が当該検体溶解用緩衝液に溶解することで懸濁液400が調製される。また、その際、採取用器具100に設けられた栓部120が調製用容器200に設けられた第1係止突起212に再度密着して係止されることになり、これにより懸濁液400が外部に漏れ出すことが防止されている。
その後、懸濁液400を内部に貯留した調製用容器200および採取用器具100が、検査作業者に渡される。検査作業者は、必要に応じてこれを振り動かすこと等によって懸濁液400の調製を確実にし、続いて調製用容器200の下端寄りの部分を検査用器具300の受け部303に挿し込む。
その際、調製用容器200がそれ以上受け部303に対して挿し込めない状態になるまで調製用容器200を確実に挿し込むことにより、調製用容器200の外周面に設けられた第2係止突起213が、検査用器具300の筒壁部331の内周面に設けられた係止爪336を乗り越えることになる。これにより、当該第2係止突起213が係止爪336によって係止されることとなり、調製用容器200が検査用器具300に装着された状態となる。なお、当該状態においても、採取用器具100は、調製用容器200に取付けられた状態のままとされる。
この調製用容器200の検査用器具300への装着操作の際に、調製用容器200の底部220に設けられた薄膜部231は、検査用器具300に設けられた穿刺針334によって刺通されることになる。これにより、薄膜部231には、刺通による開口が形成されることになり、穿刺針334の尖端部334bおよびその近傍に位置する部分の本体部334aが貯留空間201の内部に到達し、後述する調製用容器200から検査用器具300への懸濁液400の導入が可能になる。
なお、調製用容器200の下端寄りの部分を検査用器具300の受け部303に挿し込むに際しては、調製用容器200の筒状部210の外周面が検査用器具300の筒壁部331の内周面によって案内されることになり、これにより調製用容器200の下端側開口部221および穿刺針挿通路203が、検査用器具300に設けられた穿刺針334の尖端部334bに対して位置決めされることになる。
また、穿刺針334の尖端部334bが下端側開口部221を通過した後は、穿刺針334が穿刺針挿通路203によって案内されることによって穿刺針334の尖端部334bが薄膜部231に対峙することになり、薄膜部231が穿刺針334の尖端部334bによって確実に刺通されることになる。
刺通後においては、穿刺針334の本体部334aが薄膜部231の残余部に当接した状にあるため、懸濁液400が当該部分を介して漏れ出すことが防止されている。さらには、調製用容器200の下端側開口部221に設けられた環状突起222が、穿刺針334の本体部334aに密着した状態にあるため、この部分においてもシールが形成されることになり、万が一、穿刺針334の本体部334aと薄膜部231の残余部との間に隙間が生じた場合にも、懸濁液400が当該部分によって堰き止められ、懸濁液400が外部に向けて漏れ出すことが防止されている。
なお、刺通後においては、調製用容器200の下端が検査用器具300の針部304に設けられた拡径部333にまで達してこれに当接することにより、上述した調製用容器200がそれ以上受け部303に対して挿し込めない状態が実現されることになる。
以上により、検査作業者の作業が容易になるとともに、調製用容器200から検査用器具300への懸濁液400の導入が概ね密閉状態で行なわれることになり、検査作業者がウイルスや細菌に空気感染するおそれもなく、また検査作業者が悪臭に悩まされることもなくなることになる。
なお、上記においては、調製用容器200に採取用器具100が予め取付けられた状態でこれらが被験者に渡される場合の使用手順について説明したが、採取用器具100と調製用容器200とが個別に被験者に渡されてもよい。その場合には、調製用容器200の上端側開口部211が予めアルミシール等によって閉鎖されることで検体溶解用緩衝液の外部への漏れ出しが防止されるようにするとよい。
図7は、本実施の形態に係る検査キットの装着状態における断面図であり、図8は、図7に示す領域VIIIの拡大図である。次に、これら図7および図8を参照して、本実施の形態に係る検査キットの装着状態における構成について説明する。
図7および図8に示すように、以上において説明した手順に従って装着された状態にある検査キット1においては、上述したように、検査用器具300に設けられた穿刺針334およびその近傍に位置する部分の本体部334aが、調製用容器200の貯留空間201の内部(より詳細には薄膜部231が位置していた部分の上方の空間)に到達し、これにより、穿刺針334に設けられた孔部335も貯留空間201の内部に位置することになる。
そのため、当該孔部335を経由して、貯留空間201に貯留された懸濁液400が穿刺針334の内部に設けられた流路307に流下することになり、流下した懸濁液400は、拡径部333の内部に収容されたフィルタ340に到達することになる。
ここで、本実施の形態に係る検査キット1においては、上述したように、調製用容器200の底部220に設けられた突状筒部230を取り囲むように環状形状のトラップ空間202が設けられている。そのため、図8に示すように、検体溶解用緩衝液に溶解しきらなかった検体である固形物としての残渣410の大部分は、調製用容器200が検査用器具300に装着されるに先立って暫時静置されることにより、これが沈降してトラップ空間202内に沈殿することになる。これにより、残渣410の大部分は、当該トラップ空間202によって捕捉されることになり、孔部335を介して残渣410が流路307に移動することが抑制できることになる。
また、上述したように、薄膜部231が、穿刺針334の尖端部334bによって押圧されることで相当程度に撓み変形および塑性変形した後に破断が生じる程度の厚みとされることにより、薄膜部231上に沈殿していた残渣410の大部分についても、これが当該変形に従ってトラップ空間202側に向けて移動することになり、この点においても、孔部335を介して残渣410が流路307に移動することが軽減できることになる。
フィルタ340に到達した懸濁液400は、当該フィルタ340を通過することにより、フィルタ340の下方に配置されたテストストリップ350の上記一端部に付着する。その際、フィルタ340によって懸濁液400が濾過されることにより、懸濁液400に含まれる残渣410が当該フィルタ340によって捕捉されることになる。
ここで、上述したトラップ空間202の捕捉機能により、フィルタ340に到達する残渣410の量は、当該トラップ空間202を調製用容器200に設けなかった場合に比べて大幅に少なくなるため、フィルタ340が当該残渣410によって目詰まりを起こすことが効果的に防止できる。そのため、フィルタ340を通過する際の懸濁液400の移動が促進されることになる。
テストストリップ350の上記一端部に付着した懸濁液400は、その後テストストリップ350の他の部分に滲みわたり、これによってテストストリップ350が検査結果を表わすことになり、当該検査結果が検査用器具300に設けられた窓部321を介して外部から視認できることになる。
以上において説明したように、本実施の形態に係る検査キット1およびこれに具備された調製用容器200とすることにより、検体溶解用緩衝液に溶解しきらなかった検体が検査用器具300に移動してしまうことが抑制できることになる。そのため、フィルタ340が目詰まりを起こすことがなくなり、懸濁液400の移動が促進されることになる。したがって、検査時間の遅延が発生したり検査自体が行なえなくなってしまったりするといった不具合の発生が防止できることになり、検査結果の信頼性を担保しつつ検査作業の効率化を図ることができる。
図9は、上述した本実施の形態に基づいた変形例に係る調製用容器の要部拡大斜視図である。次に、この図9を参照して、本実施の形態に基づいた変形例に係る調製用容器の構成について説明する。
上述した本実施の形態においては、トラップ空間202が突状筒部230を取り囲むように設けられた環状の空間にて構成された調製用容器200を具備してなる検査キット1を例示したが、図9に示すように、本変形例に係る検査キットに具備される調製用容器200Aは、当該トラップ空間202の構成がこれとは異なっている点のみにおいて相違している。
具体的には、図9に示すように、調製用容器200Aは、その底部220に設けられた突状筒部230から外側に向けて放射状に延びる複数の仕切り部240を有しており、突状筒部230を取り囲むように設けられた環状の空間が、周方向に沿って当該複数の仕切り部240によって仕切られている。これにより、調製用容器200Aには、周方向に区画された複数のトラップ空間202が形成されることになる。
このように構成した場合には、上述した本実施の形態において説明した効果に加え、調製用容器200Aの底部220の強度を向上させることができるばかりでなく、調製用容器200Aを射出成形によって製作する際に、金型のキャビティ内に流し込む溶融樹脂の巡りをよくすることができ、特に当該キャビティのうちの厚みの薄い薄膜部231となる部分に溶融樹脂が十分に行き渡ることになり、良好な成形性を確保することができる。したがって、本変形例の如くの調製用容器200Aおよびこれを備えた検査キットとすることにより、製造の観点からも好適なものとすることができる。
図10は、上述した本実施の形態に基づいた他の変形例に係る検査キットの検査用器具の断面図である。次に、この図10を参照して、本実施の形態に基づいた他の変形例に係る検査キットについて説明する。
本変形例に係る検査キットは、図10に示すように、上述した検査用器具300(図5等参照)とは異なる構成の検査用器具300Aを具備している点においてのみ、上述した本実施の形態に係る検査キット1と相違している。ここで、図5に示すように、上述した検査用器具300にあっては、テストストリップ350がL字状に折り曲げられた一枚のクロマトグラフィー濾紙にて構成されているとともに、当該テストストリップ350の一端部がフィルタ340の直下に配置されていたが、本変形例に係る検査用器具300Aは、これらの点において上述した検査用器具300と異なっている。
具体的には、図10に示すように、検査用器具300Aにおいては、カバー部材320とベース部材330とが組み合わされることによって形成された側面視略L字状の収容空間305のうち、主として立壁部302に位置する部分である鉛直方向に延在する空間にのみテストストリップ350が配置されており、台部301に位置する部分である水平方向に延在する空間(受け入れ空間306の下方に位置する部分の台部301の内部に設けられた収容空間)には、テストストリップ350が配置されていない。すなわち、検査用器具300Aにおいては、テストストリップ350が折り曲げられることなく、側面視I字状の形状を有している。
ここで、テストストリップ350は、鉛直方向に延在するベースパッドと、ベースパッドの表面の延在方向における所定位置に所定の長さをもって貼り付けられたクロマトグラフィー濾紙と、ベースパッドの延在方向においてクロマトグラフィー濾紙と連接するようにベースパッドの表面に貼り付けられた複数種のパッドとを含む複合テストストリップにて構成されており、このうちのクロマトグラフィー濾紙が位置する部分に対向する部分のカバー部材320に窓部321が設けられることにより、当該クロマトグラフィー濾紙が外部に向けて露出している。また、ベース部材330の下端には、カバー部材320側に向けて突出する当て留め部337が設けられており、当該当て留め部337にテストストリップ350の延在方向における一端部(すなわち下端部)が当接することにより、テストストリップ350の鉛直方向における位置決めが行なわれている。
一方、台部301に位置する部分である水平方向に延在する収容空間305と、立壁部302に位置する部分である鉛直方向に延在する収容空間305とは、上述した当て留め部337を迂回するように連通しており、立壁部302に位置する部分である鉛直方向に延在する収容空間305の下端には、液溜め部305aが設けられている。当該液溜め部305aには、当て留め部337に当て留めされたテストストリップ350の下端部が位置しており、これによりフィルタ340を通過した後の懸濁液400は、台部301に位置する部分である水平方向に延在する収容空間305を経由して液溜め部305aに至り、液溜め部305aにおいてテストストリップ350の下端部に付着することになる。
このように構成した場合には、上述した本実施の形態において説明した効果に加え、懸濁液400を内部に貯留した調製用容器200および採取用器具100を検査用器具300Aの受け部303に挿し込んだ時点から検査結果がテストストリップ350において表われるまでの時間に、ばらつきが発生することが抑制できる。すなわち、上記構成を採用することにより、フィルタ340とテストストリップ350とが直接接触することがなくなるため、その接触状態に基づいた懸濁液400の展開にばらつきが生じることが防止でき、結果として検査結果がテストストリップ350において表われるまでの時間にばらつきが生じることが抑制できる。したがって、より安定的に検査を行なうことが可能になる。
以上において説明した本発明の実施の形態およびその変形例においては、調製用容器の底部の中央に突状筒部を設けることにより、突状筒部の周囲の全周にわたってトラップ空間が位置するように構成した場合を例示したが、突状筒部を偏心配置したり、突状筒部を取り囲む部分の筒状部の形状を変更したりすること等により、トラップ空間が突状筒部の周囲に偏在して設けられるように構成してもよい。
また、上述した本発明の実施の形態およびその変形例においては、検査用器具にフィルタを設置するように構成した場合を例示したが、当該フィルタは必ずしも必須のものではなく、上述したトラップ空間による残渣の捕捉機能が十分に発揮され、これのみによって検査用器具に殆ど残渣が流入しない場合には、当該フィルタの設置自体を省略することもできる。
また、上述した本発明の実施の形態およびその変形例においては、カバー部材に設けられた窓部を介してテストストリップが露出することで検査結果が外部から視認可能になるように構成した場合を例示したが、当該窓部に透明のフィルムや樹脂板等を配置して当該窓部をシールしつつ検査結果が外部から視認可能になるように構成してもよい。
また、上述した本発明の実施の形態およびその変形例においては、便潜血検査や感染症検査等の臨床検査に好適に使用できる便を検体とする検査キットおよびこれに具備される調製用容器に本発明を適用した場合を例示して説明を行なったが、便以外の検体を利用した臨床検査用の検査キットおよびこれに具備される調製用容器に本発明を適用することも当然に可能であり、さらには、臨床検査用以外の検査キットおよびこれに具備される調製用容器に本発明を適用することも可能である。
このように、今回開示した上記実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 検査キット、100 採取用器具、110 把持部、120 栓部、130 鍔部、140 軸部、150 採取部、200,200A 調製用容器、201 貯留空間、202 トラップ空間、203 穿刺針挿通路、210 筒状部、211 上端側開口部、212 第1係止突起、213 第2係止突起、220 底部、221 下端側開口部、222 環状突起、230 突状筒部、231 薄膜部、240 仕切り部、300,300A 検査用器具、301 台部、302 立壁部、303 受け部、304 針部、305 収容空間、305a 液溜め部、306 受け入れ空間、307 流路、310 ケーシング、320 カバー部材、321 窓部、330 ベース部材、331 筒壁部、332 受け入れ開口部、333 拡径部、334 穿刺針、334a 本体部、334b 尖端部、335 孔部、336 係止爪、337 当て留め部、340 フィルタ、350 テストストリップ、400 懸濁液、410 残渣。

Claims (5)

  1. 検体を採取するための採取用器具と、
    検体溶解用緩衝液を貯留するとともに、前記採取用器具が取付けられることによって検体溶解用緩衝液に前記採取用器具にて採取された検体が溶解されることで調製された懸濁液を貯留するための調製用容器と、
    前記調製用容器が装着可能に構成され、前記調製用容器が装着された装着状態において前記調製用容器から導入される懸濁液を用いて検体の検査を行なう検査用器具とを備え、
    前記調製用容器には、検体溶解用緩衝液および懸濁液を貯留するための貯留空間が内部に設けられ、
    前記検査用器具には、前記装着状態において懸濁液を前記調製用容器から導入するための流路を内部に有する穿刺針が設けられ、
    前記穿刺針には、前記装着状態において前記貯留空間と前記流路とを連通させるための孔部が設けられ、
    前記調製用容器の底部には、前記貯留空間側に向けて突出する突状筒部と、前記突状筒部の前記貯留空間側の端部を閉塞するとともに、前記装着状態において前記穿刺針によって開口される薄膜部とが設けられ、
    前記貯留空間は、検体溶解用緩衝液に溶解しきらなかった検体を捕捉するためのトラップ空間を含み、
    前記トラップ空間が、前記突状筒部の突出方向と交差する方向において前記突状筒部に隣接して位置する空間にて構成されている、検査キット。
  2. 前記トラップ空間が、前記突状筒部を取り囲むように設けられた環状の空間にて構成されている、請求項1に記載の検査キット。
  3. 前記トラップ空間を周方向に沿って仕切る仕切り部が、前記底部に設けられている、請求項2に記載の検査キット。
  4. 前記検査用器具が、前記流路の下流側に配置されたフィルタと、前記フィルタの下流側に配置されたテストストリップとをさらに含んでいる、請求項1から3のいずれかに記載の検査キット。
  5. 検体溶解用緩衝液に検体が溶解されることで調製された懸濁液を貯留するための貯留空間が内部に設けられた調製用容器であって、
    前記貯留空間側に向けて突出する突状筒部と、前記突状筒部の前記貯留空間側の端部を閉塞する薄膜部とをその底部に有し、
    前記貯留空間は、検体溶解用緩衝液に溶解しきらなかった検体を捕捉するためのトラップ空間を含み、
    前記トラップ空間が、前記突状筒部の突出方向と交差する方向において前記突状筒部に隣接して位置する空間にて構成されている、調製用容器。
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