JPH10185912A - 便検査用キット - Google Patents
便検査用キットInfo
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- JPH10185912A JPH10185912A JP34352196A JP34352196A JPH10185912A JP H10185912 A JPH10185912 A JP H10185912A JP 34352196 A JP34352196 A JP 34352196A JP 34352196 A JP34352196 A JP 34352196A JP H10185912 A JPH10185912 A JP H10185912A
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- Japan
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- stool
- sample
- container
- feces
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のものよりコストが安く、検査が簡便
で、ウイルスや細菌に感染する虞がなく、検査の精度お
よび再現性の良い便検査用キットを提供する。 【解決手段】 便検査用キットは、採便棒１と、内部に
便溶解用緩衝液が収容されており、基端に開口を有し先
端部に薄膜３２で閉鎖された液取出口（検体懸濁液取出
口）３１を有する、中間部に採便棒１で採取された便試
料を定量採取するための定量採取手段２１を備えた検体
容器Ａ１、Ａ２と、液取出口３１の薄膜３２を刺通可能
な連通針４を備え、内部に濾紙（クロマトグラフィー用
濾紙）６が収容された判定容器Ｂからなる。
で、ウイルスや細菌に感染する虞がなく、検査の精度お
よび再現性の良い便検査用キットを提供する。 【解決手段】 便検査用キットは、採便棒１と、内部に
便溶解用緩衝液が収容されており、基端に開口を有し先
端部に薄膜３２で閉鎖された液取出口（検体懸濁液取出
口）３１を有する、中間部に採便棒１で採取された便試
料を定量採取するための定量採取手段２１を備えた検体
容器Ａ１、Ａ２と、液取出口３１の薄膜３２を刺通可能
な連通針４を備え、内部に濾紙（クロマトグラフィー用
濾紙）６が収容された判定容器Ｂからなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、臨床検査用試料、
特に潜血や酵素、ウイルス等を検出するための試料とし
て用いられる便を採取し、かつその定量を容器内の便溶
解用緩衝液に入れて懸濁液にした状態で輸送するのに便
利な採便用容器（検体容器）を含む便検査用キットに関
する。
特に潜血や酵素、ウイルス等を検出するための試料とし
て用いられる便を採取し、かつその定量を容器内の便溶
解用緩衝液に入れて懸濁液にした状態で輸送するのに便
利な採便用容器（検体容器）を含む便検査用キットに関
する。
【０００２】
【従来の技術】便潜血検査は、大腸癌や直腸癌のスクリ
ーニングのために広く利用されているが、一般に、家庭
で採取された便を基に、病院で検体を作って検査してい
る。ラテックスを用いた定性的な分析では、検体作成に
際して便の量の規制があるため、指定された採便棒を利
用しているが、採便棒を用いても正確な量の便を採取す
ることが難しく、従来は便を採取した後、採便棒を紙な
どで拭いたりして余分の便を取り去っていた。
ーニングのために広く利用されているが、一般に、家庭
で採取された便を基に、病院で検体を作って検査してい
る。ラテックスを用いた定性的な分析では、検体作成に
際して便の量の規制があるため、指定された採便棒を利
用しているが、採便棒を用いても正確な量の便を採取す
ることが難しく、従来は便を採取した後、採便棒を紙な
どで拭いたりして余分の便を取り去っていた。
【０００３】しかしながら、便は汚く、また臭いが強い
ものであり、紙などで拭き取る際に間違って便が手など
に付着することがあり、また検体容器のキャップを開け
て採便棒に採るため検体の作成者は悪臭に悩まされるこ
とが多く問題であった。また、便溶解用緩衝液の収容さ
れた従来の検体容器では、特に高齢者などの一部の被験
者の場合、便採取後に蓋体を閉めたつもりでも、完全に
閉め切れず、輸送の途中で液漏れが発生することがあっ
た。
ものであり、紙などで拭き取る際に間違って便が手など
に付着することがあり、また検体容器のキャップを開け
て採便棒に採るため検体の作成者は悪臭に悩まされるこ
とが多く問題であった。また、便溶解用緩衝液の収容さ
れた従来の検体容器では、特に高齢者などの一部の被験
者の場合、便採取後に蓋体を閉めたつもりでも、完全に
閉め切れず、輸送の途中で液漏れが発生することがあっ
た。
【０００４】そこで上記の様な問題を解決するものとし
て、実開平２−１４０４６８号公報に示される採便容器
が提案されている。この採便容器は、先端に滴下部を有
する細長い容器本体をスティック付きの蓋体で密封した
ものであり、容器本体の内部にスティック挿通孔を有す
るゴム栓を固定し、蓋体と容器本体の間をＯリングでシ
ールし、滴下部の内部にモルトとフィルターを設けたこ
とを特徴としており、ゴム栓の挿通孔にスティックを挿
通してスティックに付着している余分な便を拭い取るよ
うになっている。しかし、この採便容器も、ゴム栓が高
価な上、わざわざ容器本体内にゴム栓を固定しなければ
ならないため、採便容器のコストが高くなること、便の
懸濁液を滴下する際に滴下部の密封部を穿孔機で穿孔す
る必要があるため、手間が掛かる上、手を汚す虞がある
こと、また穿孔機を一回毎に洗浄する必要があること、
などの欠点を有している。
て、実開平２−１４０４６８号公報に示される採便容器
が提案されている。この採便容器は、先端に滴下部を有
する細長い容器本体をスティック付きの蓋体で密封した
ものであり、容器本体の内部にスティック挿通孔を有す
るゴム栓を固定し、蓋体と容器本体の間をＯリングでシ
ールし、滴下部の内部にモルトとフィルターを設けたこ
とを特徴としており、ゴム栓の挿通孔にスティックを挿
通してスティックに付着している余分な便を拭い取るよ
うになっている。しかし、この採便容器も、ゴム栓が高
価な上、わざわざ容器本体内にゴム栓を固定しなければ
ならないため、採便容器のコストが高くなること、便の
懸濁液を滴下する際に滴下部の密封部を穿孔機で穿孔す
る必要があるため、手間が掛かる上、手を汚す虞がある
こと、また穿孔機を一回毎に洗浄する必要があること、
などの欠点を有している。
【０００５】そこで、上記実開平２−１４０４６８号公
報の採便容器の欠点を改良するものとして、特開平６−
１８６２２７号公報に示されるような、液体を含む容器
本体と、採便棒を備えた蓋体と、滴下部とを含んでな
り、容器本体の上部に設けた分離壁で採便棒の余分な便
試料を拭い去ることができるようにするとともに、滴下
部の先端の薄肉端面を穿孔することにより、液体で溶解
された便試料を容器本体の下部に設けたフィルターで濾
過し、定量的に滴下できるようにした採便容器や、特開
平８−２９２１８９号公報に示されるような、中間部が
薄膜で閉鎖された液体を含む容器本体と、試料採取手段
と、容器本体の下部を閉鎖するキャップ部材を含んでな
り、薄膜を試料採取手段の試料採取部によって突き破っ
た時に試料採取手段の余分な便試料を拭い去ることがで
きるようにするとともに、キャップ部材に設けたノズル
の閉鎖部を除去することにより、定量的に検体濾過液を
判定用クロマト上に滴下できるようにした採便容器が提
案されている。
報の採便容器の欠点を改良するものとして、特開平６−
１８６２２７号公報に示されるような、液体を含む容器
本体と、採便棒を備えた蓋体と、滴下部とを含んでな
り、容器本体の上部に設けた分離壁で採便棒の余分な便
試料を拭い去ることができるようにするとともに、滴下
部の先端の薄肉端面を穿孔することにより、液体で溶解
された便試料を容器本体の下部に設けたフィルターで濾
過し、定量的に滴下できるようにした採便容器や、特開
平８−２９２１８９号公報に示されるような、中間部が
薄膜で閉鎖された液体を含む容器本体と、試料採取手段
と、容器本体の下部を閉鎖するキャップ部材を含んでな
り、薄膜を試料採取手段の試料採取部によって突き破っ
た時に試料採取手段の余分な便試料を拭い去ることがで
きるようにするとともに、キャップ部材に設けたノズル
の閉鎖部を除去することにより、定量的に検体濾過液を
判定用クロマト上に滴下できるようにした採便容器が提
案されている。
【０００６】しかしながら、何れにしても、これらの採
便容器は、便試料を採取後懸濁させフィルターで濾過し
て検体懸濁液を濾過した液（濾過液）を定量的に滴下す
るものであるため、濾過フィルターを必要とするもので
あり、コスト的に問題があった。また、従来の採便容器
では、濾過液はクロマトグラフィー用濾紙の上に滴下し
ており、しかも濾過液はその最初の数滴を濾過液の再現
性を良くするために捨てており、手間が掛かるものであ
る上、不潔であり、ウイルスや細菌に感染する虞があっ
た。
便容器は、便試料を採取後懸濁させフィルターで濾過し
て検体懸濁液を濾過した液（濾過液）を定量的に滴下す
るものであるため、濾過フィルターを必要とするもので
あり、コスト的に問題があった。また、従来の採便容器
では、濾過液はクロマトグラフィー用濾紙の上に滴下し
ており、しかも濾過液はその最初の数滴を濾過液の再現
性を良くするために捨てており、手間が掛かるものであ
る上、不潔であり、ウイルスや細菌に感染する虞があっ
た。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、従来のものよりコストが安く、
検査が簡便で、ウイルスや細菌に感染する虞がなく、検
査の精度および再現性の良い便検査用キットを提供する
ことを目的とする。
鑑みてなされたもので、従来のものよりコストが安く、
検査が簡便で、ウイルスや細菌に感染する虞がなく、検
査の精度および再現性の良い便検査用キットを提供する
ことを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、採便棒と、内部に便溶解用緩衝液が収容
されており、基端に開口を有し先端部に薄膜で閉鎖され
た検体懸濁液取出口を有する、中間部に前記採便棒で採
取された便試料を定量採取するための定量採取手段を備
えた検体容器と、前記検体取出口の薄膜を刺通可能な連
通針を備え、内部にクロマトグラフィー用濾紙が収容さ
れた判定容器、を含んでなる便検査用キットを採用して
いる。ここで、検体容器は、基端に開口を有し先端部に
薄膜で閉鎖された検体懸濁液取出口を有する筒状の容器
本体と、先端部に該容器本体の開口を閉鎖する閉鎖膜を
有し基端に開口を有する筒状のキャップ部材とを含んで
なり、採便棒が該キャップ部材の開口から前記閉鎖膜を
貫通して前記容器本体内に液密に挿着可能であり、採便
棒が閉鎖膜を貫通するときに余分な便試料が除去される
ものでもよく、また、基端に開口を有し先端部に薄膜で
閉鎖された検体懸濁液取出口を有する筒状の容器本体
と、該容器本体の内部に設けられ容器本体内部を区画す
るとともに、採便棒を挿通可能であり該採便棒を挿通さ
せる際に余分な便試料を除去し得る透孔を有する分離
壁、を含んでなり、前記透孔が採便棒で液密に閉鎖され
るものでもよい。また、判定容器は、先端部に広口円筒
状の検体懸濁液定量部を有する偏平かつ透明な筒状容器
であり、該検体懸濁液定量部に連通針が設けられてなる
ものが好ましい。
決するために、採便棒と、内部に便溶解用緩衝液が収容
されており、基端に開口を有し先端部に薄膜で閉鎖され
た検体懸濁液取出口を有する、中間部に前記採便棒で採
取された便試料を定量採取するための定量採取手段を備
えた検体容器と、前記検体取出口の薄膜を刺通可能な連
通針を備え、内部にクロマトグラフィー用濾紙が収容さ
れた判定容器、を含んでなる便検査用キットを採用して
いる。ここで、検体容器は、基端に開口を有し先端部に
薄膜で閉鎖された検体懸濁液取出口を有する筒状の容器
本体と、先端部に該容器本体の開口を閉鎖する閉鎖膜を
有し基端に開口を有する筒状のキャップ部材とを含んで
なり、採便棒が該キャップ部材の開口から前記閉鎖膜を
貫通して前記容器本体内に液密に挿着可能であり、採便
棒が閉鎖膜を貫通するときに余分な便試料が除去される
ものでもよく、また、基端に開口を有し先端部に薄膜で
閉鎖された検体懸濁液取出口を有する筒状の容器本体
と、該容器本体の内部に設けられ容器本体内部を区画す
るとともに、採便棒を挿通可能であり該採便棒を挿通さ
せる際に余分な便試料を除去し得る透孔を有する分離
壁、を含んでなり、前記透孔が採便棒で液密に閉鎖され
るものでもよい。また、判定容器は、先端部に広口円筒
状の検体懸濁液定量部を有する偏平かつ透明な筒状容器
であり、該検体懸濁液定量部に連通針が設けられてなる
ものが好ましい。
【０００９】上記便検査用キットの構成によれば、検体
容器の検体懸濁液取出口に判定容器の連通針をあてが
い、連通針で薄膜を刺通するだけの簡単な操作で、連通
針を介して検体容器中の便懸濁液を判定容器内に導入す
ることができる。また、検体容器が定量採取手段（閉鎖
膜、透孔を有する分離壁）を備えているので、採便棒に
採取された余分な便試料を除去して定量の便試料を検体
容器内に採取することができる。判定容器に液体定量部
を設けることにより、定量の便懸濁液を判定容器内に導
入することができるので、精度の高いスクリーニングを
行うことができる。
容器の検体懸濁液取出口に判定容器の連通針をあてが
い、連通針で薄膜を刺通するだけの簡単な操作で、連通
針を介して検体容器中の便懸濁液を判定容器内に導入す
ることができる。また、検体容器が定量採取手段（閉鎖
膜、透孔を有する分離壁）を備えているので、採便棒に
採取された余分な便試料を除去して定量の便試料を検体
容器内に採取することができる。判定容器に液体定量部
を設けることにより、定量の便懸濁液を判定容器内に導
入することができるので、精度の高いスクリーニングを
行うことができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を用いて説明する。図１は本発明の便検査用キットの
縦断面図、図２は図１に示す判定容器の分解断面図、図
３は図１に示す便検査用キットにおいて、採便棒を検体
容器に挿入した状態を示す図である。また、図４は本発
明の他の実施例を示す縦断面図（判定容器は省略）であ
る。図１〜図４に示すように、本発明の便検査用キット
は、採便棒１と、内部に便溶解用緩衝液（省略されてい
る）が収容されており、基端に開口を有し先端部に薄膜
３２で閉鎖された液取出口（検体懸濁液取出口）３１を
有する、中間部に採便棒１で採取された便試料を定量採
取するための定量採取手段２１を備えた検体容器Ａ１、
Ａ２と、液取出口３１の薄膜３２を刺通可能な連通針４
を備え、内部に濾紙（クロマトグラフィー用濾紙）６が
収容された判定容器Ｂを含んでなる。
面を用いて説明する。図１は本発明の便検査用キットの
縦断面図、図２は図１に示す判定容器の分解断面図、図
３は図１に示す便検査用キットにおいて、採便棒を検体
容器に挿入した状態を示す図である。また、図４は本発
明の他の実施例を示す縦断面図（判定容器は省略）であ
る。図１〜図４に示すように、本発明の便検査用キット
は、採便棒１と、内部に便溶解用緩衝液（省略されてい
る）が収容されており、基端に開口を有し先端部に薄膜
３２で閉鎖された液取出口（検体懸濁液取出口）３１を
有する、中間部に採便棒１で採取された便試料を定量採
取するための定量採取手段２１を備えた検体容器Ａ１、
Ａ２と、液取出口３１の薄膜３２を刺通可能な連通針４
を備え、内部に濾紙（クロマトグラフィー用濾紙）６が
収容された判定容器Ｂを含んでなる。
【００１１】採便棒１は、図１および図４に示すよう
に、便採取に際して手で把持する部分である基端部の相
対的に大径の把持部１１と、検体容器Ａ１、Ａ２と係合
する中間部の係合部１２および便試料を付着させる部分
である先端部の検体採取部１３からなり、係合部１２外
壁には検体容器Ａ１、Ａ２の内壁に形成された雌ネジ２
２と螺合する雄ネジ１４が形成されている。検体採取部
１３は、その先端に近接して複数の溝（図示されていな
い）が形成されており、検体容器Ａ１、Ａ２の定量採取
手段（図１の閉鎖膜２１、図４の分離壁２５）を貫通し
たときにここで余分の便がこそげ落とされるので、この
溝に付着した便検体のみが採取されることになる。
に、便採取に際して手で把持する部分である基端部の相
対的に大径の把持部１１と、検体容器Ａ１、Ａ２と係合
する中間部の係合部１２および便試料を付着させる部分
である先端部の検体採取部１３からなり、係合部１２外
壁には検体容器Ａ１、Ａ２の内壁に形成された雌ネジ２
２と螺合する雄ネジ１４が形成されている。検体採取部
１３は、その先端に近接して複数の溝（図示されていな
い）が形成されており、検体容器Ａ１、Ａ２の定量採取
手段（図１の閉鎖膜２１、図４の分離壁２５）を貫通し
たときにここで余分の便がこそげ落とされるので、この
溝に付着した便検体のみが採取されることになる。
【００１２】検体容器Ａ１、Ａ２は、図１および図４に
示すように、内部に便溶解用緩衝液（省略されている）
が収容されており、基端に開口を有し、先端部に薄膜３
２で閉鎖された液取出口（検体懸濁液取出口）３１を有
し、中間部に採便棒１で採取された便試料を定量採取す
るための定量採取手段（２１、２５）を備えている。図
１に示す検体容器Ａ１は、基端に開口を有し、先端部に
薄膜３２で閉鎖された液取出口３１を有する容器本体３
と、基端に開口を有し先端部に定量採取手段としての閉
鎖膜２１を有する筒状のキャップ部材２を含んでなるも
のであり、容器本体３の開口３３はこれに挿着されたキ
ャップ部材２の閉鎖膜２１によって閉鎖されている。キ
ャップ部材２の内壁には雌ネジ２２が形成されており、
採便棒１の係合部１２の雄ネジ１４と螺合可能になって
いる。
示すように、内部に便溶解用緩衝液（省略されている）
が収容されており、基端に開口を有し、先端部に薄膜３
２で閉鎖された液取出口（検体懸濁液取出口）３１を有
し、中間部に採便棒１で採取された便試料を定量採取す
るための定量採取手段（２１、２５）を備えている。図
１に示す検体容器Ａ１は、基端に開口を有し、先端部に
薄膜３２で閉鎖された液取出口３１を有する容器本体３
と、基端に開口を有し先端部に定量採取手段としての閉
鎖膜２１を有する筒状のキャップ部材２を含んでなるも
のであり、容器本体３の開口３３はこれに挿着されたキ
ャップ部材２の閉鎖膜２１によって閉鎖されている。キ
ャップ部材２の内壁には雌ネジ２２が形成されており、
採便棒１の係合部１２の雄ネジ１４と螺合可能になって
いる。
【００１３】図４に示す検体容器Ａ２は、基端に開口を
有し先端部に薄膜３２で閉鎖された液体出口３１を有す
る筒状の容器本体３と、この容器本体３の内部に設けら
れ容器本体３内部を区画するとともに、採便棒１を挿通
可能でありこの採便棒１を挿通させる際に余分な便試料
を除去し得る透孔２６を有する分離壁２５、を含んでな
り、透孔２６は採便棒１で液密に閉鎖することができ
る。尚、容器本体３の開口部内壁には雌ネジ２２が形成
されており、採便棒１の係合部１２の雄ネジ１４と螺合
可能になっている。
有し先端部に薄膜３２で閉鎖された液体出口３１を有す
る筒状の容器本体３と、この容器本体３の内部に設けら
れ容器本体３内部を区画するとともに、採便棒１を挿通
可能でありこの採便棒１を挿通させる際に余分な便試料
を除去し得る透孔２６を有する分離壁２５、を含んでな
り、透孔２６は採便棒１で液密に閉鎖することができ
る。尚、容器本体３の開口部内壁には雌ネジ２２が形成
されており、採便棒１の係合部１２の雄ネジ１４と螺合
可能になっている。
【００１４】判定容器Ｂは、図１および図２に示すよう
に、液体出口３１の薄膜３２を刺通可能な連通針４と、
内部にクロマトグラフィー用の濾紙６が収容された容器
本体５からなるものであり、容器本体５は先端部に広口
円筒状の液定量部（検体懸濁液定量部）５１を有する偏
平かつ透明な筒状容器に形成され、液定量部５１に連通
針４が突設されたものが好ましい。ここで連通針４は、
検体容器Ａ１、Ａ２の薄膜３２を刺通するための針部４
１と、液取り出し口３１の外径より若干大きな内径を有
する筒状のガイド４２およびスカート部４３を有してお
り、液定量部５１の開口５３はこれに挿着固定されたス
カート部４３によって閉鎖されている。また、判定容器
Ｂの基端側は偏平な濾紙収容部５２になっており、内部
に濾紙６が収容されている。尚、連通針４にはキャップ
（図示していない）をしていてもよい。
に、液体出口３１の薄膜３２を刺通可能な連通針４と、
内部にクロマトグラフィー用の濾紙６が収容された容器
本体５からなるものであり、容器本体５は先端部に広口
円筒状の液定量部（検体懸濁液定量部）５１を有する偏
平かつ透明な筒状容器に形成され、液定量部５１に連通
針４が突設されたものが好ましい。ここで連通針４は、
検体容器Ａ１、Ａ２の薄膜３２を刺通するための針部４
１と、液取り出し口３１の外径より若干大きな内径を有
する筒状のガイド４２およびスカート部４３を有してお
り、液定量部５１の開口５３はこれに挿着固定されたス
カート部４３によって閉鎖されている。また、判定容器
Ｂの基端側は偏平な濾紙収容部５２になっており、内部
に濾紙６が収容されている。尚、連通針４にはキャップ
（図示していない）をしていてもよい。
【００１５】便検査用キットの形成材料としては、検体
容器Ａ１、Ａ２の容器本体３には例えばポリエチレンや
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリ
スチレンなどの透明な合成樹脂が好適に使用され、キャ
ップ部材２や分離壁２５にはポリエチレンやポリプロピ
レン、ポリエステルなどの可撓性樹脂が、また、採便ス
ティック３にはＡＢＳ樹脂やポリプロピレン、ポリエチ
レンなどの合成樹脂が好適に使用される。判定容器Ｂに
は容器本体３と同様の合成樹脂が採用可能である。ま
た、便溶解用緩衝液としては、保存剤として微量のアジ
化ナトリウムを含む溶液や、塩化アンモニウムを含む溶
液などが使用される。
容器Ａ１、Ａ２の容器本体３には例えばポリエチレンや
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリ
スチレンなどの透明な合成樹脂が好適に使用され、キャ
ップ部材２や分離壁２５にはポリエチレンやポリプロピ
レン、ポリエステルなどの可撓性樹脂が、また、採便ス
ティック３にはＡＢＳ樹脂やポリプロピレン、ポリエチ
レンなどの合成樹脂が好適に使用される。判定容器Ｂに
は容器本体３と同様の合成樹脂が採用可能である。ま
た、便溶解用緩衝液としては、保存剤として微量のアジ
化ナトリウムを含む溶液や、塩化アンモニウムを含む溶
液などが使用される。
【００１６】使用に際しては、検体容器Ａ１の便検査用
キットについては、採便棒１の検体採取部１３に便試料
を付着させた後、これを検体容器Ａ１の開口３４から挿
入すると、採便棒１に付着した余分な便は閉鎖膜２１を
貫通する時にここで綺麗にこそげ落とされ、検体容器Ａ
１内には定量の便試料、すなわち検体採取部１３の溝に
付着している便のみが採取される。検体容器Ａ１内に採
取された便試料は自然に便溶解用緩衝液に溶けて懸濁液
になるので、検体容器Ａ１の液取り出し口３１の閉鎖膜
３２を判定容器Ｂの連通針４で刺通すれば、判定容器Ｂ
の液体定量部５１内に懸濁液を流下させることができ
る。この時、液体定量部５１内に流下する懸濁液の量
は、濾紙収容部に濾紙６が僅かな隙間を残して収容され
ているため、略液体定量部５１の容積に等しく、従って
懸濁液を判定容器Ｂ内に定量採取することができる。
キットについては、採便棒１の検体採取部１３に便試料
を付着させた後、これを検体容器Ａ１の開口３４から挿
入すると、採便棒１に付着した余分な便は閉鎖膜２１を
貫通する時にここで綺麗にこそげ落とされ、検体容器Ａ
１内には定量の便試料、すなわち検体採取部１３の溝に
付着している便のみが採取される。検体容器Ａ１内に採
取された便試料は自然に便溶解用緩衝液に溶けて懸濁液
になるので、検体容器Ａ１の液取り出し口３１の閉鎖膜
３２を判定容器Ｂの連通針４で刺通すれば、判定容器Ｂ
の液体定量部５１内に懸濁液を流下させることができ
る。この時、液体定量部５１内に流下する懸濁液の量
は、濾紙収容部に濾紙６が僅かな隙間を残して収容され
ているため、略液体定量部５１の容積に等しく、従って
懸濁液を判定容器Ｂ内に定量採取することができる。
【００１７】検体容器Ａ２の便検査用キットについて
は、検体容器Ａ２から採便棒１を取り外し、その検体採
取部１３に便試料を付着させた後、これを検体容器Ａ２
の開口３４から挿入すると、採便棒１に付着した余分な
便は分離壁２５の透孔２６を貫通する時にここで綺麗に
こそげ落とされ、検体容器Ａ２内には定量の便試料、す
なわち検体採取部１３の溝に付着している便のみが採取
される。検体容器Ａ２内に採取された便試料は自然に便
溶解用緩衝液に溶けて懸濁液になるので、検体容器Ａ２
の液取り出し口３１の閉鎖膜３２を判定容器Ｂの連通針
４で刺通すれば、検体容器Ａ１の場合と同様、判定容器
Ｂの液体定量部５１内に懸濁液を流下させることができ
る。
は、検体容器Ａ２から採便棒１を取り外し、その検体採
取部１３に便試料を付着させた後、これを検体容器Ａ２
の開口３４から挿入すると、採便棒１に付着した余分な
便は分離壁２５の透孔２６を貫通する時にここで綺麗に
こそげ落とされ、検体容器Ａ２内には定量の便試料、す
なわち検体採取部１３の溝に付着している便のみが採取
される。検体容器Ａ２内に採取された便試料は自然に便
溶解用緩衝液に溶けて懸濁液になるので、検体容器Ａ２
の液取り出し口３１の閉鎖膜３２を判定容器Ｂの連通針
４で刺通すれば、検体容器Ａ１の場合と同様、判定容器
Ｂの液体定量部５１内に懸濁液を流下させることができ
る。
【００１８】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明の便検査用キットを採用することにより、従
来のものよりコストが安く、製造に手間がかからず、再
現性の良い便検査用具を提供することができる。また、
連通針を備えた判定容器を採用し、連通針で検体容器の
液取出口の薄膜を刺通するだけの操作で、判定容器のク
ロマトグラフィー用濾紙に懸濁液を導入することができ
るので、操作が簡単であり、また、懸濁液で手などを汚
す心配がない。
に、本発明の便検査用キットを採用することにより、従
来のものよりコストが安く、製造に手間がかからず、再
現性の良い便検査用具を提供することができる。また、
連通針を備えた判定容器を採用し、連通針で検体容器の
液取出口の薄膜を刺通するだけの操作で、判定容器のク
ロマトグラフィー用濾紙に懸濁液を導入することができ
るので、操作が簡単であり、また、懸濁液で手などを汚
す心配がない。
【図１】本発明の便検査用キットの縦断面図である。
【図２】図１に示す判定容器の分解断面図である。
【図３】図１に示す便検査用キットにおいて、採便棒を
検体容器に挿入した状態を示す図である。
検体容器に挿入した状態を示す図である。
【図４】本発明の他の実施例を示す縦断面図（判定容器
は省略）である。
は省略）である。
Ａ１ Ａ２ 検体容器 Ｂ 判定容器 １ 採便棒 ２ キャップ部材 ２１ 閉鎖膜 ２５ 分離壁 ２６ 透孔 ３ 容器本体 ３１ 液取出口 ３２ 薄膜 ４ 連通針 ５ 容器本体 ５１ 液体定量部 ６ 濾紙
Claims (4)
- 【請求項１】 採便棒と、内部に便溶解用緩衝液が収容
されており、基端に開口を有し先端部に薄膜で閉鎖され
た検体懸濁液取出口を有する、中間部に前記採便棒で採
取された便試料を定量採取するための定量採取手段を備
えた検体容器と、前記検体懸濁液取出口の薄膜を刺通可
能な連通針を備え、内部にクロマトグラフィー用濾紙が
収容された判定容器、を含んでなる便検査用キット。 - 【請求項２】 検体容器が、基端に開口を有し先端部に
薄膜で閉鎖された検体懸濁液取出口を有する筒状の容器
本体と、先端部に該容器本体の開口を閉鎖する閉鎖膜を
有し基端に開口を有する筒状のキャップ部材とを含んで
なり、採便棒が該キャップ部材の開口から前記閉鎖膜を
貫通して前記容器本体内に液密に挿着可能であり、採便
棒が閉鎖膜を貫通するときに余分な便試料が除去される
請求項１に記載の便検査用キット。 - 【請求項３】 検体容器が、基端に開口を有し先端部に
薄膜で閉鎖された検体懸濁液取出口を有する筒状の容器
本体と、該容器本体の内部に設けられ容器本体内部を区
画するとともに、採便棒を挿通可能であり該採便棒を挿
通させる際に余分な便試料を除去し得る透孔を有する分
離壁、を含んでなり、前記透孔が採便棒で液密に閉鎖さ
れる請求項１に記載の便検査用キット。 - 【請求項４】 判定容器が、先端部に広口円筒状の検体
懸濁液定量部を有する偏平かつ透明な筒状容器であり、
該検体懸濁液定量部に連通針が設けられてなる請求項１
〜３のいずれかに記載の便検査用キット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34352196A JP3275294B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 便検査用キット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34352196A JP3275294B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 便検査用キット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10185912A true JPH10185912A (ja) | 1998-07-14 |
| JP3275294B2 JP3275294B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=18362164
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34352196A Expired - Lifetime JP3275294B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 便検査用キット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3275294B2 (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008038653A1 (fr) * | 2006-09-27 | 2008-04-03 | Shin Corporation | procédé de traitement d'échantillon et trousse d'essai |
| JP2012132878A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 微生物夾雑物検出容器、微生物夾雑物検出システム、並びに、微生物夾雑物の検出方法 |
| WO2013141103A1 (ja) * | 2012-03-21 | 2013-09-26 | ニプロ株式会社 | 便検査用キット |
| JP2015034806A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-02-19 | ニプロ株式会社 | 感染症検査用キット |
| JP2015187601A (ja) * | 2014-03-11 | 2015-10-29 | ニプロ株式会社 | 検査キットおよびこれに具備される調製用容器 |
| CN106706625A (zh) * | 2017-01-19 | 2017-05-24 | 丁葆兰 | 一次性肠道肿瘤筛查检测套管 |
| WO2017130780A1 (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | ニプロ株式会社 | 検査キット |
| CN108303282A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-07-20 | 聚民生物科技有限公司 | 一种可控制粪便采集量的大便收集器 |
| CN108801672A (zh) * | 2018-09-04 | 2018-11-13 | 深圳市鸿美诊断技术有限公司 | 一种定量粪便取样器 |
| CN117129671A (zh) * | 2023-10-26 | 2023-11-28 | 苏州星安生物科技有限公司 | 一种粪便样本采集及检测一体化装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102798542B (zh) * | 2012-08-22 | 2014-06-18 | 浙江大学 | 一种大便采样和隐血自测器 |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP34352196A patent/JP3275294B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008038653A1 (fr) * | 2006-09-27 | 2008-04-03 | Shin Corporation | procédé de traitement d'échantillon et trousse d'essai |
| JP2008107332A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-05-08 | Shin Corporation:Kk | 検体処理方法および検査用キット |
| JP2012132878A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 微生物夾雑物検出容器、微生物夾雑物検出システム、並びに、微生物夾雑物の検出方法 |
| WO2013141103A1 (ja) * | 2012-03-21 | 2013-09-26 | ニプロ株式会社 | 便検査用キット |
| JPWO2013141103A1 (ja) * | 2012-03-21 | 2015-08-03 | ニプロ株式会社 | 便検査用キット |
| JP2015034806A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-02-19 | ニプロ株式会社 | 感染症検査用キット |
| JP2015187601A (ja) * | 2014-03-11 | 2015-10-29 | ニプロ株式会社 | 検査キットおよびこれに具備される調製用容器 |
| WO2017130780A1 (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | ニプロ株式会社 | 検査キット |
| JPWO2017130780A1 (ja) * | 2016-01-29 | 2018-11-29 | ニプロ株式会社 | 検査キット |
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| CN108303282A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-07-20 | 聚民生物科技有限公司 | 一种可控制粪便采集量的大便收集器 |
| CN108801672A (zh) * | 2018-09-04 | 2018-11-13 | 深圳市鸿美诊断技术有限公司 | 一种定量粪便取样器 |
| CN117129671A (zh) * | 2023-10-26 | 2023-11-28 | 苏州星安生物科技有限公司 | 一种粪便样本采集及检测一体化装置 |
| CN117129671B (zh) * | 2023-10-26 | 2024-01-23 | 苏州星安生物科技有限公司 | 一种粪便样本采集及检测一体化装置 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3275294B2 (ja) | 2002-04-15 |
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