JP2015187545A - 放射線遮蔽目地部材、及び、放射線遮蔽目地部材を用いた放射線遮蔽目地構造 - Google Patents

放射線遮蔽目地部材、及び、放射線遮蔽目地部材を用いた放射線遮蔽目地構造 Download PDF

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Abstract

【課題】互いに隣り合う放射線遮蔽パネルの端面と端面との間に形成された目地を介した放射線の漏洩を防止できる放射性遮蔽目地部材等を提供する。
【解決手段】互いに隣り合う放射線遮蔽パネル(放射線遮蔽ガラス2)の端面4と端面4との間に形成される目地5に設置される放射線遮蔽目地部材6であって、一方方向に長尺となるように延長して延長方向と直交する断面がT字形状の収容部8を備えたケース9と、一方方向に長尺となるように延長して延長方向と直交する断面がT字形状に形成されて前記ケース9の収容部8内に収容された放射線遮蔽目地体7と、を備えて構成され、前記放射線遮蔽目地体7のT字の縦部分が目地5に設置され、前記放射線遮蔽目地体7のT字の横部分が互いに隣り合う一方の放射線遮蔽パネルの端面4a側の板面(ガラス板面3)と他方の放射線遮蔽パネルの端面4b側の板面(ガラス板面3)とに跨って設置されることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、互いに隣り合う放射線遮蔽パネルの端面と端面との間の目地に設けられる放射線遮蔽目地部材等に関する。
ガラスパネル等のパネルの目地構造として、パネルの端面と端面との間に形成される目地に例えば2成分形・アルコール型の低モデュラスの目地材を設けた目地構造が知られている(例えば特許文献1等参照)。
特開2004−204489号公報
従来、X線やガンマ線等の医療に用いられる放射線を使用する室内から室外への放射線の漏洩防止が必要な放射線使用室(例えば、手術室、X線室、血管撮影室、その他放射線を扱う放射線診断施設等)は、例えば室内を放射線遮蔽パネルで隙間無く囲んだり、隙間を放射線遮蔽部材で覆うようにしており、放射線遮蔽パネルを互いに隣り合うように配置して互いに隣り合う放射線遮蔽パネルの端面と端面との間に目地を形成することは行っていない。
本発明は、放射線遮蔽パネルを互いに隣り合うように配置して互いに隣り合う放射線遮蔽パネルの端面と端面との間に目地を形成するようにして放射線使用室を形成する場合において、当該目地を介した放射線の漏洩を防止できる放射性遮蔽目地部材等を提供する。
本発明に係る放射線遮蔽目地部材は、放射線遮蔽パネルを並べて放射線使用室を形成する際の互いに隣り合う放射線遮蔽パネルの端面と端面との間に形成される目地に設置される放射線遮蔽目地部材であって、一方方向に長尺となるように延長して延長方向と直交する断面がT字形状の収容部を備えたケースと、一方方向に長尺となるように延長して延長方向と直交する断面がT字形状に形成されて前記ケースの収容部内に収容された放射線遮蔽目地体と、を備えて構成され、前記放射線遮蔽目地体のT字の縦部分が目地に設置され、前記放射線遮蔽目地体のT字の横部分が互いに隣り合う一方の放射線遮蔽パネルの端面側の板面と他方の放射線遮蔽パネルの端面側の板面とに跨って設置されるので、放射線遮蔽パネル間の目地を介した放射線の漏洩を防止できる。
前記放射線遮蔽目地体は、前記収容部のT字の縦部分に収容される第1遮蔽板と、前記収容部のT字の横部分に収容される第2遮蔽板とを備えたので、平板状の第1遮蔽板と第2遮蔽板とを単独でケースの収容部に収容することが可能となり、放射線遮蔽目地体をケースの収容部に収容する作業が容易となるとともに、平板状の第1遮蔽板及び第2遮蔽板を用いることができるため、放射線遮蔽目地体のコストを低減できる。
本発明に係る前記放射線遮蔽目地部材を用いた放射線遮蔽目地構造は、前記放射線遮蔽目地体のT字の縦部分が目地に設置されて当該放射線遮蔽目地体のT字の縦部分と互いに隣り合う放射線遮蔽パネルの端面とが対向し、かつ、前記放射線遮蔽目地体のT字の横部分が互いに隣り合う一方の放射線遮蔽パネルの端面側の板面と他方の放射線遮蔽パネルの端面側の板面とに対向するように放射線遮蔽目地部材が設置されたので、放射線遮蔽パネル間の目地を介した放射線の漏洩を防止できる放射線遮蔽目地構造を提供できる。
放射線遮蔽ガラス壁構造を示す横断面図。 放射線遮蔽ガラス壁構造を示す縦断面図。 放射線遮蔽ガラス壁構造の放射線遮蔽目地構造を示す断面図。 放射線遮蔽目地部材の設置状態を示す斜視図。 放射線遮蔽目地部材を示す分解斜視図。
図1;図2に示すように、放射線使用室内1Aと放射線使用室外1Bとを仕切る放射線遮蔽ガラス壁構造1は、左右方向に並ぶように配置された複数の放射線遮蔽ガラス2;2…のガラス板面3;3…が同一平面上に位置され、互いに隣り合う放射線遮蔽ガラス2;2は、図3に示すように、互いに向かい合う端面4と端面4との間が所定の間隔を隔てて配置されることによって目地5が形成され、当該目地5に放射線遮蔽目地部材6が設置された構造である。
放射線遮蔽ガラス2は、例えば鉛ガラス2aの両方のガラス板面にフロートガラス(通常の透明ガラス)2b;2bを貼り合わせた複合ガラスにより形成される。
放射線使用室は、例えば、放射線を使用する手術室、X線室、血管撮影室、その他放射線を扱う放射線診断施設等である。例えば、放射線使用室は、建物の外と面した手術室であって、放射線遮蔽ガラス2を介して建物外から手術室内が見えるように構成される。放射線遮蔽ガラス2の厚さは例えば20mmである。
図3に示すように、放射線遮蔽目地部材6は、放射線遮蔽目地体7と、当該放射線遮蔽目地体7を収容する収容部8を有したケース9とを備えて構成される。
図5に示すように、ケース9は、一方方向に長尺となるように延長して延長方向と直交する断面がT字形状の収容部8を備えた長尺部材により構成される。当該ケース9は、例えば、ステンレス等の金属、樹脂等により形成される。
即ち、ケース9は、長手方向と直交する幅の寸法が一定幅寸法に形成された長尺細幅の底板91と、当該底板91の幅方向両端より同方向に垂直に延長する側板92;92と、各側板92;92の延長端より垂直に互いに近づく方向に延長して底板91と平行に対向する対向板93;93と、各対向板93;93の延長端より同方向に垂直に底板91から離れる方向に延長して互いに平行な延長板94;94とを備え、当該各延長板94;94の延長端と延長端との間が長手方向に延長する細幅の開口95となり、かつ、長手方向の両端がT字形状の開口96;96となるように構成されている。
例えば、底板91の幅寸法(ケース9の断面T字の横部の長さ寸法)が20mm、延長板94の延長方向の長さ寸法(ケース9の断面T字の縦部の長さ寸法)が15mmである。
収容部8は、底板91、側板92;92、対向板93;93、延長板94;94で囲まれた断面T字形状の収容空間により形成される。
放射線遮蔽目地体7は、一方方向に長尺となるように延長して延長方向と直交する断面がT字形状に形成されてケース9の収容部8内に収容される長尺部材により構成される。
放射線遮蔽目地体7は、第1遮蔽板71と第2遮蔽板72とを備えて構成される。
第1遮蔽板71は、例えば、収容部8のT字の縦部を形成する延長板94と延長板94との間の断面矩形状の空間に嵌め込まれる断面矩形状の薄い板厚の長尺細幅平板状の鉛板により形成される。
第2遮蔽板72は、例えば、収容部8のT字の横部を形成する底板91と側板92;92と対向板93;93とで囲まれた断面矩形状の空間に嵌め込まれる断面矩形状の薄い板厚の長尺細幅平板状の鉛板により形成される。
例えば、第2遮蔽板72が、ケース9の長手方向の一端の開口96から収容部8のT字の横部を形成する断面矩形状の空間に嵌め込まれ、第1遮蔽板71が、ケース9の各延長板94;94の延長端と延長端との間の細幅の開口95から収容部8のT字の縦部を形成する断面矩形状の空間に嵌め込まれることによって、第1遮蔽板71の長手方向に沿った一端面71aと第2遮蔽板72の一方の板面72aとが接触するように突き付けられた断面T字形状の放射線遮蔽目地体7(図3参照)が、ケース9の断面T字形状の収容部8に収容された構成の放射線遮蔽目地部材6が形成される。
第1遮蔽板71及び第2遮蔽板72を構成する鉛板の厚さ寸法は例えば2mmである。
図1;図2に示すように、放射線遮蔽ガラス壁構造1は、建物の放射線遮蔽壁20で囲まれた開口縁21に設けられたガラス取付枠10に放射線遮蔽ガラス2と放射線遮蔽目地部材6とを交互に取付けて構成される。
ガラス取付枠10は、開口縁21に沿って設けられた上下左右の枠に放射線遮蔽ガラス2の端部を挿入するための溝(凹溝)11を備えた構成である。
例えば、図1の左端に位置されるガラス取付枠10の左枠12の溝11に放射線遮蔽ガラス2の左端部2cを挿入するとともに、図2に示すように、当該放射線遮蔽ガラス2の上端部2tをガラス取付枠10の上枠13の溝11に挿入し、かつ、当該放射線遮蔽ガラス2の下端部2uをガラス取付枠10の下枠14の溝11に挿入する。
次に、図3に示すように、第1遮蔽板71の一方の板面71bと当該放射線遮蔽ガラス2の右端面4aとが平行に対向し、かつ、第2遮蔽板72の板面72aと当該放射線遮蔽ガラス2の右端面4a側のガラス板面3とが平行に対向するように、放射線遮蔽目地部材6の上端部6aを上枠13の溝11に挿入するとともに放射線遮蔽目地部材6の下端部6bを下枠14の溝11に挿入することによって当該放射線遮蔽目地部材6を図4に示すように自立させる。
そして、次に取付ける放射線遮蔽ガラス2の上端部2tを上枠13の溝11に挿入して、かつ、当該放射線遮蔽ガラス2の下端部2uを下枠14の溝11に挿入し、さらに、放射線遮蔽ガラス2の左端面4bを、自立させておいた放射線遮蔽目地部材6のケース9の延長板94の外面に突き付ける(図3参照)。尚、図2に示した45は、放射線遮蔽ガラス2の取付高さ位置調整のための調整台である。
以上により、第1遮蔽板71が互いに隣り合う放射線遮蔽ガラス2;2の端面4a:4bとの間に形成された目地5に位置されて第1遮蔽板71の板面71b;71cと互いに隣り合う放射線遮蔽ガラス2;2の端面4a:4bとが平行に対向し、かつ、第2遮蔽板72の板面72aが互いに隣り合う放射線遮蔽ガラス2;2のガラス板面3;3(放射線使用室外1B側のガラス板面3;3)に跨って当該ガラス板面3;3と対向するように、放射線遮蔽目地部材6が設置される。尚、互いに隣り合う放射線遮蔽ガラス2;2のガラス板面3;3と接触するケース9の各対向板93;93と当該ガラス板面3;3とが接着剤等によって接着されることで、放射線遮蔽目地部材6がガラス板面3;3に固定される。
以後、ガラス取付枠10に放射線遮蔽ガラス2と放射線遮蔽目地部材6とを交互に取付けていくことで、左右方向に互いに隣り合う放射線遮蔽ガラス2;2の端面4:4との間の目地5に放射線遮蔽目地部材6が設置された放射線遮蔽目地構造を備えた放射線遮蔽ガラス壁構造1が構成される。
尚、ガラス取付枠10に放射線遮蔽ガラス2と放射線遮蔽目地部材6とを交互に取付けていき、左端の放射線遮蔽ガラス2の左端部2cが挿入された溝11内、右端の放射線遮蔽ガラス2の右端部2dが挿入された溝11内、複数の放射線遮蔽ガラス2の上端部2t及び放射線遮蔽目地部材6の上端部6aが挿入された溝11内、複数の放射線遮蔽ガラス2の下端部2u及び放射線遮蔽目地部材6の下端部6bが挿入された溝11内には、シーリング剤50が充填されることによって、複数の放射線遮蔽ガラス2及び放射線遮蔽目地部材6が固定状態に維持されるとともに水密性能が維持される。
また、図3に示すように、放射線遮蔽目地構造を形成する放射線遮蔽目地部材6の開口95側の目地部分(互いに隣り合う放射線遮蔽ガラス2;2の互いに向かい合う端面4と端面4と間)にはシーリング剤51が充填されて、目地5の水密性能が維持される。
また、図1において、23は柱、図2において、30は基礎、24は土台、31は基礎30と建物の下部躯体との間にモルタルが充填されて構成されたモルタル充填構成部、図1;2において、40;41は放射線遮蔽壁20の放射線遮蔽材である。この放射線遮蔽材40は、放射線使用室を覆うように放射線使用室内1Aの壁下地の全面に設けられている。放射線遮蔽材41は、放射線遮蔽ガラス壁構造1と放射線遮蔽壁20との間のガラス取付枠10部分の遮蔽性を確保するためにガラス取付枠10の内側に設けられた鉛板等の放射線遮蔽材である。
実施形態の放射線遮蔽ガラス壁構造1によれば、放射線遮蔽ガラス2を並べて放射線使用室を形成する際の互いに隣り合う放射線遮蔽ガラス2;2…の端面4と端面4との間に形成される目地5に、放射線遮蔽目地体7のT字の縦部分を形成する第1遮蔽板71と互いに隣り合う放射線遮蔽ガラス2;2…の端面4と端面4とが対向するように放射線遮蔽目地部材6が設置されるので、目地5を通過しようとする放射線を第1遮蔽板71により遮蔽することができる。
また、放射線遮蔽目地体7のT字の横部分を形成する第2遮蔽板72が互いに隣り合う一方の放射線遮蔽ガラス2の端面4a側の板面と他方の放射線遮蔽ガラス2の端面4b側の板面とに跨って、当該放射線遮蔽目地体7の第2遮蔽板72が互いに隣り合う一方の放射線遮蔽ガラス2の端面4a側の板面と他方の放射線遮蔽ガラス2の端面4b側の板面とに対向するように放射線遮蔽目地部材6が設置されるので、放射線遮蔽目地部材6のケース9を通過しようとする放射線を第2遮蔽板72により遮蔽することができる。
従って、放射線遮蔽ガラス2を互いに隣り合うように配置して互いに隣り合う放射線遮蔽ガラス2;2…の端面4と端面4との間に目地5を形成するようにして放射線使用室を形成する場合において、当該目地5を介した放射線の漏洩を防止できる放射線遮蔽目地構造を構成できる。
即ち、実施形態の放射線遮蔽目地部材6を用いることによって、互いに隣り合う放射線遮蔽ガラス2;2の端面4;4間の隙間の放射線遮蔽処理を簡単に行うことができるようになる。
例えば、目地の外側に支柱を立てて当該支柱に放射線遮蔽部材を設けて目地の外側を遮蔽したり、あるいは、目地の外側にも放射線遮蔽ガラスを設けて目地の外側を遮蔽するといった方法も考えられる。しかしながら、これらの方法では、目地に放射線遮蔽部材が設置されない構造であるため、図3のフロートガラス2b、目地5、フロートガラス2bを通過する放射線(放射線遮蔽ガラス2のガラス板面3に対して斜めに通過する放射線)を遮蔽するために、目地5の幅よりも相当大きな幅の放射線遮蔽材や放射線遮蔽ガラスを設けなくてはならない。例えば目地の幅が5mmであれば、放射線遮蔽材や放射線遮蔽ガラスの幅を30mm以上にする必要がある。従って、これらの方法では、目地の放射線遮蔽処理のコストが高くなり、また、建物の外観を損なう可能性が高い。また、放射線使用室外1Bから放射線遮蔽ガラス壁構造1を介して放射線使用室内1Aを見た場合、あるいは、放射線使用室内1Aから放射線遮蔽ガラス壁構造1を介して放射線使用室外1Bを見た場合、支柱が邪魔になって見通しが悪くなったり、目地の外側にも放射線遮蔽ガラスを設けた場合には放射線遮蔽ガラスが二重になるため光の透過率が悪くなって見通しが悪くなる。さらに、支柱や二重の放射線遮蔽ガラスの大きな影が放射線使用室内1Aに映るようになってしまう。
一方、実施形態の放射線遮蔽目地構造では、目地5に第1遮蔽板71(放射線遮蔽部材)が設置され、当該第1遮蔽板71によって、図3のフロートガラス2b、目地5、フロートガラス2bを斜めに通過しようとする放射線を遮蔽できるため、断面T字の横部を形成する第2遮蔽板72の横幅寸法は目地5の幅寸法よりも大きければ良く、目地5の幅寸法に近い寸法にできる。例えば、目地5の幅Wが5mmであれば、余裕を見て第2遮蔽板72の横幅寸法を10mm程度にできる。尚、上述したようにケース9の断面T字の横部の長さ寸法が20mmであれば、第2遮蔽板72の横幅寸法は18mm程度である。
従って、上述した方法と比べて、実施形態の放射線遮蔽目地構造によれば、目地5の放射線遮蔽処理のコストを安価にでき、また、建物の外観を損ない難くできる。また、放射線遮蔽目地部材6の幅を細くできるので、放射線使用室外1Bから放射線遮蔽ガラス壁構造1を介して放射線使用室内1Aを見た場合、あるいは、放射線使用室内1Aから放射線遮蔽ガラス壁構造1を介して放射線使用室外1Bを見た場合、支柱や二重の放射線遮蔽ガラスを用いる場合と比べて見通しが良くなる。さらに、放射線使用室内1Aに映る影を小さくできる。
また、実施形態の放射線遮蔽目地部材6は、一方方向に長尺となるように延長して延長方向と直交する断面がT字形状の収容部8を有したケース9を備え、当該ケース9の収容部8内に自立しない鉛板により構成された放射線遮蔽目地体7を収容して構成されたので、ケース9によって放射線遮蔽目地体7を自立させることが可能となり、放射線遮蔽ガラス壁構造1の放射線遮蔽目地構造を施工する際の作業性を良くできる。
また、放射線遮蔽目地体7は、ケース9の収容部8のT字の縦部分に収容される第1遮蔽板71と、当該収容部8のT字の横部分に収容される第2遮蔽板71とを備えた構成としたので、平板状の第1遮蔽板71と第2遮蔽板72とを単独でケース9の収容部8に収容することが可能となり、放射線遮蔽目地体7をケース9の収容部8に収容する作業が容易となるとともに、平板状の第1遮蔽板71及び第2遮蔽板72を用いることができるので、放射線遮蔽目地体7のコストを低減できる。
尚、放射線遮蔽ガラス2の厚さ、放射線遮蔽目地体7及び放射線遮蔽材41を構成する鉛板の厚さは、放射線使用室で使用される放射線の量に応じて決定すればよい。
また、放射線使用室内1A側のガラス板面3に、例えば、電気信号を印加することにより放射線遮蔽ガラス2のフロートガラス2bを曇りガラス状態に見せ、電気信号が印加されないことにより放射線遮蔽ガラス2のフロートガラス2bを透明に見せることが可能な図外のフイルムシートを設けることによって、フロートガラス2bを透明に見せることで放射線使用室内と放射線使用室外とをシースルー状態にでき、かつ、フイルムシートで曇りガラス状態にしたガラス面に映写機で映像を投影することが可能となる。
尚、上記では、第2遮蔽板72の板面72aが互いに隣り合う放射線遮蔽ガラス2;2の放射線使用室外1B側のガラス板面3;3に跨って当該ガラス板面3;3と対向するように、放射線遮蔽目地部材6を設置した例を示したが、第2遮蔽板72の板面72aが互いに隣り合う放射線遮蔽ガラス2;2の放射線使用室内1A側のガラス板面3;3に跨って当該ガラス板面3;3と対向するように、放射線遮蔽目地部材6を設置してもよい。
また、放射線遮蔽パネルとして放射線遮蔽ガラス2を用いた例を示したが、放射線遮蔽パネルは、金属製のパネルや樹脂製のパネル等に放射線遮蔽処理を施したパネルであってもよい。このようなパネルであっても、本願発明の放射線遮蔽目地部材を用いることによって、互いに隣り合う放射線遮蔽パネルの端面間の隙間(目地)の放射線遮蔽処理を簡単に行うことができるようになる。
2 放射線遮蔽ガラス(放射線遮蔽パネル)、
3 ガラス板面(放射線遮蔽パネルの板面)、4 放射線遮蔽ガラスの端面、5 目地、
6 放射線遮蔽目地部材、7 放射線遮蔽目地体、8 収容部、9 ケース、
71 第1遮蔽板、72 第2遮蔽板。

Claims (3)

  1. 放射線遮蔽パネルを並べて放射線使用室を形成する際の互いに隣り合う放射線遮蔽パネルの端面と端面との間に形成される目地に設置される放射線遮蔽目地部材であって、
    一方方向に長尺となるように延長して延長方向と直交する断面がT字形状の収容部を備えたケースと、
    一方方向に長尺となるように延長して延長方向と直交する断面がT字形状に形成されて前記ケースの収容部内に収容された放射線遮蔽目地体と、を備えて構成され、
    前記放射線遮蔽目地体のT字の縦部分が目地に設置され、前記放射線遮蔽目地体のT字の横部分が互いに隣り合う一方の放射線遮蔽パネルの端面側の板面と他方の放射線遮蔽パネルの端面側の板面とに跨って設置されることを特徴とする放射線遮蔽目地部材。
  2. 前記放射線遮蔽目地体は、前記収容部のT字の縦部分に収容される第1遮蔽板と、前記収容部のT字の横部分に収容される第2遮蔽板とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の放射線遮蔽目地部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の放射線遮蔽目地部材を用いた放射線遮蔽目地構造であって、
    前記放射線遮蔽目地体のT字の縦部分が目地に設置されて当該放射線遮蔽目地体のT字の縦部分と互いに隣り合う放射線遮蔽パネルの端面とが対向し、かつ、前記放射線遮蔽目地体のT字の横部分が互いに隣り合う一方の放射線遮蔽パネルの端面側の板面と他方の放射線遮蔽パネルの端面側の板面とに対向するように放射線遮蔽目地部材が設置されたことを特徴とする放射線遮蔽目地構造。
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