JP2015187024A - エレベータのドア装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベータの乗場の出入口および乗かごの出入口の幅方向の範囲内に位置する敷居の個所から、ドアを開閉時に案内するための溝および孔を無くすこと。【解決手段】ドア3A,3Bと、ドア3Aを開閉時に案内する案内装置10Aと、ドア3Bを開閉時に案内する案内装置10Aと同様の案内装置10Bとを備える。案内装置10Aは、出入口1の側方に位置し敷居20に出入口1の幅方向に延びて設けられた案内溝11Aと、ドア3Aの下端部に設けられ、ドア3Aに対してドア3Aの開く方向に突出して位置するとともに案内溝11Aに挿入されて位置する摺動部材12Aとを備え、摺動部材12Aは案内溝11Aにより出入口1の幅方向における移動を許可された状態で出入口1の貫通方向における移動を規制され、これによってドア3Aが開閉時に案内される。【選択図】図1
Description
本発明は、エレベータのドアを開閉時に案内する案内装置を備えるエレベータのドア装置に関する。
従来、エレベータのドア装置、例えば乗場に設けられる乗場ドア装置は、エレベータの乗場の出入口に設けられた乗場ドアを備え、出入口の下側の縁を形成する敷居に沿って出入口の幅方向に乗場ドアを移動させることにより、乗場ドアを開閉させる。
乗場ドア装置は、乗場ドアを開閉時に案内する案内装置を備える。この案内装置は、敷居に設けられ出入口の幅方向に延びた溝(以下適宜「敷居溝」という)と、乗場ドアの下端部から下方に突出して設けられ、敷居溝に挿入されて位置する脚とを備える。つまり、案内装置は、敷居溝に脚が挿入されて位置することにより出入口の幅方向における乗場ドアの移動を許可した状態で出入口の貫通方向における乗場ドアの移動を規制し、これによって乗場ドアを開閉時に案内する。なお、乗かごの出入口に対して設けられるかごドア装置も、乗場ドア装置と同様の案内装置を備える。
このように敷居溝を備えるエレベータのドア装置においては、その敷居溝に土、塵埃、ゴミ等の異物が詰まり、その異物はドアのスムーズな開閉を妨げたり、ドアを開閉不能にしたりする不具合を発生させる場合がある。
このようなドアの不具合の発生を避けることを目的とした技術として、特許文献1に開示されたものがある。その技術は、ドアの下端部に形成された案内溝と、戸袋部に設けられ、案内溝に係合してドアを案内する戸袋側案内片と、敷居の出入口部に出没可能に設けられ、戸閉時に敷居上に突出して案内溝に係合する出入口側案内片とを備えるものである。
特許文献1に開示された技術においては、出入口側案内片を敷居の出入口部(出入口の幅方向の範囲内)に突出させるために、敷居に孔が設けられ、この孔に出入口案内片が挿入されて位置する。戸閉時(ドアが閉まるとき)には敷居の孔から出入口側案内片が突き出ることにより、案内溝の出入口側端部に係合し、これにより戸閉時のドアの振れが防止される。
このため、敷居に設けられた孔に異物が詰まる可能性があり、その孔に異物が詰まった場合には、出入口側案内片が孔からスムーズに突き出ず、これによって、ドアが閉まるときにドアの振れが防止されないことが懸念される。
本発明は前述の事情を考慮してなされたものであり、その目的は、エレベータの乗場の出入口および乗かごの出入口の幅方向の範囲内に位置する敷居の個所から、ドアを開閉時に案内するための溝および孔を無くすことができるエレベータのドア装置を提供することにある。
前述の目的を達成するために本発明に係るエレベータのドア装置は、次のように構成されている。
〔1〕 本発明に係るエレベータのドア装置は、エレベータの乗場の出入口または乗かごの出入口に設けられたドアと、前記ドアを開閉時に案内する案内装置とを備えるエレベータのドア装置において、前記案内装置は、前記出入口の側方に位置し前記敷居に前記出入口の幅方向に延びて設けられた案内溝と、前記ドアの下端部に設けられ、前記ドアに対して前記ドアの開く方向に突出して位置するとともに前記案内溝に挿入されて位置する摺動部材とを備え、前記摺動部材は前記案内溝により、前記出入口の幅方向における移動を許可された状態で前記出入口の貫通方向における移動を規制されることを特徴とする。
〔2〕 本発明に係るエレベータのドア装置は、エレベータの乗場の出入口または乗かごの出入口に設けられたドアと、前記ドアを開閉時に案内する案内装置とを備えるエレベータのドア装置において、前記案内装置は、前記乗かごが昇降する昇降路の壁または前記乗かごの壁に前記出入口の幅方向に延びて設けられたレール部材と、前記ドアに設けられ前記レール部材に係合して位置する摺動部材とを備え、前記摺動部材は前記レール部材により、前記出入口の幅方向における移動を許可された状態で前記出入口の貫通方向における移動を規制されることを特徴とする。
〔3〕 本発明に係るエレベータのドア装置は、エレベータの乗場の出入口または乗かごの出入口に設けられたドアと、前記ドアを開閉時に案内する案内装置とを備えるエレベータのドア装置において、前記案内装置は、前記出入口の側方に位置し前記出入口の幅方向に延びて設けられた案内溝と、前記ドアの下端部に設けられ、前記ドアに対して前記ドアの開く方向に突出して位置するとともに前記案内溝に挿入されて位置する摺動部材と、前記出入口の側方に位置するとともに前記摺動部材よりも上方に位置し、前記乗かごが昇降する昇降路の壁または前記乗かごの壁に前記出入口の幅方向に延びて設けられたレール部材と、前記ドアに設けられ前記レール部材に係合して位置する前記摺動部材とは別の摺動部材とを備え、前記摺動部材は前記案内溝により前記出入口の幅方向における移動を許可された状態で前記出入口の貫通方向における移動を規制され、前記別の摺動部材は前記レール部材により、前記出入口の幅方向における移動を許可された状態で前記出入口の貫通方向における移動を規制されることを特徴とする。
「〔1〕」に記載の本発明に係るエレベータのドア装置において、案内装置は、ドアの開閉時の案内を、出入口の側方(言い換えると出入口の幅方向の範囲外)に位置した案内溝と、ドアの下端部に設けられた摺動部材とによって行う。これにより、本発明に係るエレベータのドア装置は、エレベータの乗場の出入口および乗かごの出入口の幅方向の範囲内に位置する敷居の個所から、ドアを開閉時に案内するための溝および孔を無くすことができる。
「〔2〕」に記載の本発明に係るエレベータのドア装置において、案内装置は、ドアの開閉時の案内を、昇降路の壁または乗かごの壁に設けられたレール部材と、ドアに設けられた摺動部材とによって行う。これにより、本発明に係るエレベータのドア装置は、エレベータの乗場の出入口および乗かごの出入口の幅方向の範囲内に位置する敷居の個所から、ドアを開閉時に案内するための溝および孔を無くすことができる。
「〔3〕」に記載の本発明のエレベータのドア装置において、案内装置は、ドアの開閉時の案内を、出入口の側方(言い換えると出入口の幅方向の範囲外)に位置した案内溝と、ドアの下端部に設けられた摺動部材と、昇降路の壁または乗かごの壁に設けられたレール部材と、ドアに設けられた別の摺動部材とによって行う。これにより、本発明に係るエレベータのドア装置は、エレベータの乗場の出入口および乗かごの出入口の幅方向の範囲内に位置する敷居の個所から、ドアを開閉時に案内するための溝および孔を無くすことができる。
本発明の第1〜第3実施形態について説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るエレベータのドア装置について図1を用いて説明する。図1(a)は、第1実施形態に係るエレベータのドア装置において乗場ドアが閉じた状態を示す図である。図1(b)は第1実施形態に係るエレベータのドア装置において乗場ドアが全開した状態を示す図である。これら図1(a),図1(b)はいずれの図も昇降路側から見た場合の図である。
本発明の第1実施形態に係るエレベータのドア装置について図1を用いて説明する。図1(a)は、第1実施形態に係るエレベータのドア装置において乗場ドアが閉じた状態を示す図である。図1(b)は第1実施形態に係るエレベータのドア装置において乗場ドアが全開した状態を示す図である。これら図1(a),図1(b)はいずれの図も昇降路側から見た場合の図である。
第1実施形態に係るエレベータのドア装置は、エレベータの乗場ドア装置に適用されたものであり、図1に示すように、エレベータの乗場の出入口1の上方に設けられ、出入口1の幅方向に延びて設けられたドアレール2と、このドアレール2の下方に位置した左右1対の両開き式の乗場ドア3A,3Bと、ドアレール2上を転動するハンガローラ4Aaを有し、左側の乗場ドア3Aをドアレール2に吊り下げるドアハンガ4Aと、ドアレール2上を転動するハンガローラ4Baを有し、右側の乗場ドア3Bをドアレール2に吊り下げるドアハンガ4Bと、左側の乗場ドア3Aを開閉時に案内する案内装置10Aと、右側の乗場ドア3Bを開閉時に案内する案内装置10Bとを備える。
第1実施形態に係るエレベータのドア装置は、図示しないドア駆動装置によって、乗場ドア3A,3Bの開閉動作を同期させる。乗場ドア3A,3Bは、開閉動作の際、出入口1の下側の縁を形成する敷居20に沿って移動する。
左側の乗場ドア3Aに対して設けられた案内装置10Aは、出入口1の左側方に位置し、敷居20に設けられ出入口1の幅方向に延びた案内溝11Aと、左側の乗場ドア3Aの下端部に設けられ、左側の乗場ドア3Aに対して左側の乗場ドア3Aの開く方向(左方向)に突出して位置するとともに案内溝11Aに挿入されて位置する摺動部材12Aとを備える。
摺動部材12Aは、左側の乗場ドア3Aの左側方に位置するとともに案内溝11Aに挿入されて位置する摺動部材本体12Aaと、この摺動部材本体12Aaから右方向に延び、乗場ドア3Aの下端部に固定された固定部12Abとを備える。摺動部材本体12Aaは固定部12Abを介して乗場ドア3Aの下端部に固定されている。摺動部材12Aは案内溝11Aにより、出入口1の幅方向(左右方向)における移動を許可された状態で出入口1の貫通方向(前後方向)における移動を規制される。
右側の乗場ドア3Bに対して設けられた案内装置10Bは、左側の乗場ドア3Aに対して設けられた案内装置10Aと同様に構成され、案内溝11Bと摺動部材12Bとを備える。
このように構成された第1実施形態に係るエレベータのドア装置において、案内装置10Aは案内溝11Aにより、出入口1の幅方向(左右方向)における摺動部材12Aの移動を許可した状態で出入口1の貫通方向(前後方向)における摺動部材12Aの移動を規制することで、左側の乗場ドア3Aを開閉時に案内する。また、案内装置10Bは案内溝11Bにより、出入口1の幅方向における摺動部材12Bの移動を許可した状態で出入口1の貫通方向における摺動部材12Bの移動を規制することで、右側の乗場ドア3Bを開閉時に案内する。
第1実施形態に係るエレベータのドア装置は次の効果を奏する。
第1実施形態に係るエレベータのドア装置において、左側の乗場ドア3Aに対して設けられた案内装置10Aは、左側の乗場ドア3Aの開閉時の案内を、出入口1の左側方(出入口1の幅方向の範囲外)に設けられた案内溝11Aと、左側の乗場ドア3Aの下端部に設けられた摺動部材12Aとによって行い、右側の乗場ドア3Bに対して設けられた案内装置10Bは、右側の乗場ドア3Bの開閉時の案内を、出入口1の右側方(出入口1の幅方向の範囲外)に設けられた案内溝11Bと、右側の乗場ドア3Bの下端部に設けられた摺動部材12Bとによって行う。これにより、第1実施形態に係るエレベータのドア装置は、エレベータの乗場の出入口1の幅方向の範囲W内に位置する敷居20の個所から、乗場ドア3A,3Bを開閉時に案内するための溝および孔を無くすことができる。
なお、第1実施形態に係るエレベータのドア装置は、エレベータの乗場の出入口1に対して設けられる乗場ドア装置に適用された例であるが、乗かごの出入口に対して設けられるかごドア装置も乗場ドア装置と同様にかごドアと敷居を備える。そのかごドア装置も、第1実施形態のように案内溝と摺動部材とを備えることによって、乗かごの出入口の幅方向の範囲内に位置する敷居の個所から、かごドアを開閉時に案内するための溝および孔を無くすことができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係るエレベータのドア装置について図2,図3を用いて説明する。図2(a)は、第2実施形態に係るエレベータのドア装置において乗場ドアが閉じた状態を示す図である。図2(b)は、乗場ドアが全開した状態を示す図である。これら図2(a),図2(b)はいずれも昇降路側から見た場合の図である。図3(a)は、第2実施形態に係るエレベータのドア装置に備えられる連結装置のうちの、左側の乗場ドアに設けられた部分の正面図である。図3(b)は、連結装置の非作動状態の上面図である。図3(c)は、連結装置の作動状態の上面図である。
本発明の第2実施形態に係るエレベータのドア装置について図2,図3を用いて説明する。図2(a)は、第2実施形態に係るエレベータのドア装置において乗場ドアが閉じた状態を示す図である。図2(b)は、乗場ドアが全開した状態を示す図である。これら図2(a),図2(b)はいずれも昇降路側から見た場合の図である。図3(a)は、第2実施形態に係るエレベータのドア装置に備えられる連結装置のうちの、左側の乗場ドアに設けられた部分の正面図である。図3(b)は、連結装置の非作動状態の上面図である。図3(c)は、連結装置の作動状態の上面図である。
図2に示すように、第2実施形態に係るエレベータのドア装置は、左右1対の乗場ドア3A,3Bが閉じた状態において乗場ドア3A,3Bを連結させる連結装置30A,30Bを備える。第2実施形態に係るエレベータのドア装置は、連結装置30A,30Bを備える点以外は、第1実施形態に係るエレベータのドア装置と同じに構成されている。
連結装置30Aは、左側の乗場ドア3Aに設けられた連結装置本体31Aと、この連結装置本体31Aの動作を左側の乗場ドア3Aの開閉動作に連動させる連動装置32Aとを備える。
連結装置本体31Aは、左側の乗場ドア3Aに設けられ乗場ドア3Aに対し出入口1の幅方向に移動可能な可動部材31Aaを備える。この可動部材31Aaは棒状の部材である。図3(a)に示すように、可動部材31Aaの一端には、鍔部31Aa1が可動部材31Aaの短手方向に突出して設けられている。
連結装置本体31Aは、乗場ドア3Aの開閉時に可動部材31Aaを案内する案内部材31Abが設けられている。案内部材31Abは半管状で棒状の部材である。案内部材31Abは、内面を上方に向け出入口1の幅方向(左右方向)に延びた姿勢を成し、左側の乗場ドア3Aに挿入された状態で、左側の乗場ドア3Aに対して固定されている。案内部材31Abの左端部は左側の乗場ドア3Aから突出している。案内部材31Abの右端部は、出入口1の幅方向(左右方向)において、左側の乗場ドア3Aの右側面と同じ位置に位置する。案内部材31Abは内側に可動部材31Aaを保持する。案内部材31Abは、可動部材31Aaを内側に保持した状態において、案内部材31Abが出入口1の幅方向に移動することを許可し、案内部材31Abが出入口1の貫通方向に移動することを規制する。これにより、案内部材31Abは可動部材31Aaを案内する。
可動部材31Aaの左端部は、案内部材31Abの左端部から突出して位置する。前述の鍔部31Aa1は可動部材31Aaから下向きに突出した姿勢を成した状態で、可動部材31Aaの左端部に位置する。
連動装置32Aは、鍔部31Aa1と案内部材31Abの間に弾性体である圧縮コイルばね32Acを備える。圧縮コイルばね32Acは、鍔部31Aa1を左方向に押圧することによって可動部材31Aaを常時左方向に付勢する。
連動装置32Aは、案内部材31Abに固定された台部材32Aaと、この台部材32Aaに回動可能に設けられ、一端を可動部材31Aaの左端面に接して位置する棒状の回動部材32Abと、台部材32Aaに突出して設けられ可動部材31Aaから離れる方向の回動部材32Abの回転を阻止するストッパ32Adとを備える。
可動部材31Aaは、回動部材32Abによって圧縮コイルばね32Acの弾性力に抗して右方向に押し動かされると、左側の乗場ドア3Aよりも右側の乗場ドア3Aの方向に突出する位置である作動位置(図3(c)に示す位置)に移動する。また、可動部材31Aaは、鍔部31Aa1に与えられる圧縮コイルばね32Acの復元力によって左方向に移動する。この間、回動部材32Abが可動部材31Aaによって押し回される。そして、回動部材32Abはストッパ32Adに接触すると、それ以上の回動を阻止される。これに伴い、可動部材31Aaは左方向の移動を阻止され、左側の乗場ドア3Aよりも右側の乗場ドア3Aの方向に突出しない位置である退避位置(図3(b)に示す位置)に保持される。
連結装置30Aの連動装置32Aは、出入口1の左側方に位置する昇降路の壁40Aに突出して設けられた操作部材32Aeを備える。この操作部材32Aeは、左側の乗場ドア3Aが閉じる際に、可動部材31Aaを介して回動部材32Abに伝達される圧縮コイルばね32Acの弾性力に抗して、回動部材32Abを回動させるものである。つまり、左側の乗場ドア3Aが閉じる際、操作部材32Aeは、回動部材32Abを介して可動部材31Aaを右方向に押し動かし、これによって、可動部材31Aaを退避位置から作動位置まで移動させる。なお、左側の乗場ドア3Aが開く際は、回動部材32Abが操作部材32Aeから離れる。これに伴い、可動部材31Aaは、圧縮コイルばね32Acの復元力によって、作動位置から退避位置まで移動する。
連結装置30Aは、右側の乗場ドア3Bの左端面に凹部33Aを備える。この凹部33Aは、可動部材31Aaと略同じ高さに位置し、可動部材31Aaが挿入可能な寸法に設定されている。左側の乗場ドア3Aと右側の乗場ドア3Bは同期して閉じるので、これら乗場ドア3A,3Bが閉じた状態において作動位置に位置した可動部材31Aaは凹部33Aに挿入される。つまり、可動部材31Aaが凹部33Aに挿入されることによって、乗場ドア3A,3Bが連結される。
連結装置30Bは連結装置30Aと同様に構成され、連結装置30Aにおける連結装置本体31Aと連動装置32Aと凹部33Aと同様の連結装置本体31Bと連動装置32Bと凹部33Bとを備える。
なお、乗場ドア3A,3Bの上部は、図示してないロック装置により連結されるので、連結装置30A,30Bは、乗場ドア3A,3Bの上下方向における中央位置よりも下側に設けられることが好ましい。
第2実施形態に係るエレベータのドア装置は第1実施形態に係るエレベータのドア装置と同じ効果に加えて次の効果を奏する。
第2実施形態に係るエレベータのドア装置は、乗場ドア3A,3Bが閉じた状態において、連結装置30A,30Bによって乗場ドア3A,3Bを結合する。これにより、第2実施形態に係るエレベータのドア装置は、乗場ドア3A,3Bが閉じた状態において、乗場ドア3A,3Bを出入口1の貫通方向に揺れ動きにくくすることができ、乗かご内から、乗客がかごドアを押しても外れにくく、安全性を確保できる。
なお、第2実施形態に係るエレベータのドア装置は、2つの連結装置30A,30Bを備えるものであったが、本発明は連結装置を2つ備えるものに限定されるものではなく、連結装置を1つだけ備えるものであってもよい。
また、第2実施形態に係るエレベータのドア装置は、乗場ドア装置に適用された例であるが、かごドア装置に適用されてもよく、これによって、乗かごの出入口の幅方向の範囲内に位置する敷居の個所から、かごドアを開閉時に案内するための溝および孔を無くすことができるとともに、かごドアが閉じた状態においてかごドアを乗かごの出入口1の貫通方向に揺れ動きにくくすることができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るエレベータのドア装置について図4,図5を用いて説明する。図4(a)は、第3実施形態に係るエレベータのドア装置において乗場ドアが閉じた状態を示す図である。図4(b)は、乗場ドアが全開した状態を示す図である。これら図4(a),図4(b)はいずれも昇降路側から見た場合の図である。図5は、図4のV−V断面図である。
本発明の第3実施形態に係るエレベータのドア装置について図4,図5を用いて説明する。図4(a)は、第3実施形態に係るエレベータのドア装置において乗場ドアが閉じた状態を示す図である。図4(b)は、乗場ドアが全開した状態を示す図である。これら図4(a),図4(b)はいずれも昇降路側から見た場合の図である。図5は、図4のV−V断面図である。
図4に示すように、第3実施形態に係るエレベータのドア装置は、第1実施形態に係るエレベータのドア装置と同じく、ドアレール2、乗場ドア3A,3B、ドアハンガ4A,4Bを備えるが、第1実施形態における案内装置10A,10Bの替わりに、左側の乗場ドア3Aを開閉時に案内する案内装置50Aと、右側の乗場ドア3Bを開閉時に案内する案内装置50Bとを備える点で、第1実施形態に係るエレベータのドア装置とは異なる。
左側の乗場ドア3Aに対して設けられた案内装置50Aは、出入口1の左側方に位置する昇降路の壁40Aに出入口1の幅方向(左右方向)に延びて設けられたレール部材51Aと、乗場ドア3Aの壁40A側の面に設けられ、レール部材51Aに係合して位置する摺動部材52Aとを備える。
図5に示すように、レール部材51Aの上面と下面のそれぞれには、出入口1の幅方向に延びた案内溝51Aa,51Abが設けられている。摺動部材52Aは案内溝51Aa,51Abのそれぞれに挿入された摺動部52Aa,52Abを備える。このように案内溝51Aa,51Abのそれぞれに摺動部52Aa,52Abのそれぞれが挿入されていることによって、摺動部材52Aは出入口1の幅方向における移動をレール部材51Aにより許可された状態で出入口1の貫通方向における移動を規制される。
右側の乗場ドア3Bに対して設けられた案内装置50Bは、左側の乗場ドア3Aに対して設けられた案内装置50Aと同様に構成され、出入口1の右側方に位置する昇降路の壁40Bに出入口1の幅方向(左右方向)に延びて設けられたレール部材51Bと、乗場ドア3Bの壁40B側の面に設けられ、レール部材51Aに係合して位置する摺動部材52Aとを備える。
このように構成された第3実施形態に係るエレベータのドア装置において、案内装置50Aはレール部材51Aにより出入口1の幅方向(左右方向)における摺動部材52Aの移動を許可した状態で出入口1の貫通方向(前後方向)における摺動部材52Aの移動を規制し、これによって、左側の乗場ドア3Aを開閉時に案内する。また、案内装置50Bはレール部材51Bにより出入口1の幅方向における摺動部材52Bの移動を許可した状態で出入口1の貫通方向における摺動部材52Bの移動を規制し、これによって、右側の乗場ドア3Bを開閉時に案内する。
なお、乗場ドア3A,3Bの上部は、ドアレール2、乗場ドア3A,3B、ドアハンガ4A,4Bにより開閉時に案内されるので、案内装置50A,50Bは、乗場ドア3A,3Bの上下方向における中央位置よりも下側に設けられることが好ましい。
第3実施形態に係るエレベータのドア装置は次の効果を奏する。
第3実施形態に係るエレベータのドア装置において、左側の乗場ドア3Aに対して設けられた案内装置50Aは、左側の乗場ドア3Aの開閉時の案内を、出入口1の左側方に位置する昇降路の壁40Aに設けられたレール部材51Aと、左側の乗場ドア3Aに設けられた摺動部材52Aとによって行い、右側の乗場ドア3Bに対して設けられた案内装置50Bは、右側の乗場ドア3Bの開閉時の案内を、出入口1の右側方に位置する昇降路の壁40Bに設けられたレール部材51Bと、右側の乗場ドア3Bに設けられた摺動部材52Bとによって行う。これにより、第1実施形態に係るエレベータのドア装置は、エレベータの乗場の出入口1の幅方向の範囲W内に位置する敷居20の個所から、乗場ドア3A,3Bを開閉時に案内するための溝および孔を無くすことができる。
なお、第3実施形態に係るエレベータのドア装置は、乗場ドア装置に適用された例であるが、かごドア装置に適用されてもよく、これによって、乗かごの出入口の幅方向の範囲内に位置する敷居の個所から、かごドアを開閉時に案内するための溝および孔を無くすことができる。
また、本発明における案内装置は、第3実施形態に係るエレベータのドア装置における案内装置10A,10Bと、第1実施形態に係るエレベータのドア装置における案内装置50A,50Bとを組み合わせたものであってもよく、これによって、案内装置10A,10Bのみ、または、案内装置50A,50Bのみの場合よりも、出入口1の貫通方向における乗場ドア3A,3Bの安定性を向上させることができる。
1 出入口
2 ドアレール
3A,3B 乗場ドア
4A,4B ドアハンガ
4Aa,4Ba ハンガローラ
10A,10B 案内装置
11A,11B 案内溝
12A,12B 摺動部材
12Aa 摺動部材本体
12Ab 固定部
20 敷居
30A,30B 連結装置
31A,31B 連結装置本体
31Aa 可動部材
31Aa1 鍔部
31Ab 案内部材
32A,32B 連動装置
32Aa 台部材
32Ab 回動部材
32Ac 圧縮コイルばね
32Ad ストッパ
32Ae 操作部材
33A,33B 凹部
40A,40B 壁
50A,50B 案内装置
51A,51B レール部材
51Aa,51Ab 案内溝
52A,52B 摺動部材
52Aa,52Ab 摺動部
2 ドアレール
3A,3B 乗場ドア
4A,4B ドアハンガ
4Aa,4Ba ハンガローラ
10A,10B 案内装置
11A,11B 案内溝
12A,12B 摺動部材
12Aa 摺動部材本体
12Ab 固定部
20 敷居
30A,30B 連結装置
31A,31B 連結装置本体
31Aa 可動部材
31Aa1 鍔部
31Ab 案内部材
32A,32B 連動装置
32Aa 台部材
32Ab 回動部材
32Ac 圧縮コイルばね
32Ad ストッパ
32Ae 操作部材
33A,33B 凹部
40A,40B 壁
50A,50B 案内装置
51A,51B レール部材
51Aa,51Ab 案内溝
52A,52B 摺動部材
52Aa,52Ab 摺動部
Claims (4)
- エレベータの乗場の出入口または乗かごの出入口に設けられたドアと、前記ドアを開閉時に案内する案内装置とを備えるエレベータのドア装置において、
前記案内装置は、前記出入口の側方に位置し前記敷居に前記出入口の幅方向に延びて設けられた案内溝と、前記ドアの下端部に設けられ、前記ドアに対して前記ドアの開く方向に突出して位置するとともに前記案内溝に挿入されて位置する摺動部材とを備え、
前記摺動部材は前記案内溝により、前記出入口の幅方向における移動を許可された状態で前記出入口の貫通方向における移動を規制される
ことを特徴とするエレベータのドア装置。 - エレベータの乗場の出入口または乗かごの出入口に設けられたドアと、前記ドアを開閉時に案内する案内装置とを備えるエレベータのドア装置において、
前記案内装置は、前記乗かごが昇降する昇降路の壁または前記乗かごの壁に前記出入口の幅方向に延びて設けられたレール部材と、前記ドアに設けられ前記レール部材に係合して位置する摺動部材とを備え、
前記摺動部材は前記レール部材により、前記出入口の幅方向における移動を許可された状態で前記出入口の貫通方向における移動を規制される
ことを特徴とするエレベータのドア装置。 - エレベータの乗場の出入口または乗かごの出入口に設けられたドアと、前記ドアを開閉時に案内する案内装置とを備えるエレベータのドア装置において、
前記案内装置は、前記出入口の側方に位置し前記出入口の幅方向に延びて設けられた案内溝と、前記ドアの下端部に設けられ、前記ドアに対して前記ドアの開く方向に突出して位置するとともに前記案内溝に挿入されて位置する摺動部材と、前記出入口の側方に位置するとともに前記摺動部材よりも上方に位置し、前記乗かごが昇降する昇降路の壁または前記乗かごの壁に前記出入口の幅方向に延びて設けられたレール部材と、前記ドアに設けられ前記レール部材に係合して位置する前記摺動部材とは別の摺動部材とを備え、
前記摺動部材は前記案内溝により前記出入口の幅方向における移動を許可された状態で前記出入口の貫通方向における移動を規制され、
前記別の摺動部材は前記レール部材により、前記出入口の幅方向における移動を許可された状態で前記出入口の貫通方向における移動を規制される
ことを特徴とするエレベータのドア装置。 - 請求項1に記載のエレベータのドア装置において、
前記ドアとして左右1対の両開き式のドアを備えるとともに、前記左右1対のドアが閉じた状態において前記左右1対のドア同士を連結する連結装置を備え、
前記連結装置は、前記左右1対のドアのうちの一方のドアに設けられ、その一方のドアに対し前記出入口の幅方向に移動可能な可動部材と、前記左右1対のドアのうちの他方のドアに設けられ、前記可動部材が挿抜される凹部と、前記一方のドアの開閉動作に前記可動部材を連動させる連動装置を備え、
前記連動装置は、前記一方のドアよりも前記他方のドアの方向に突出する位置である作動位置と、前記一方のドアよりも前記他方のドアの方向に突出しない位置である退避位置との間で前記可動部材を移動させるものであって、前記左右1対のドアが閉じた状態において前記可動部材を前記作動位置に位置させ、前記左右1対のドアが開いた状態において前記可動部材を前記退避位置に位置させるものであり、
前記可動部材は前記作動位置に位置することで前記凹部に挿入される
ことを特徴とするエレベータのドア装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014064751A JP2015187024A (ja) | 2014-03-26 | 2014-03-26 | エレベータのドア装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014064751A JP2015187024A (ja) | 2014-03-26 | 2014-03-26 | エレベータのドア装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015187024A true JP2015187024A (ja) | 2015-10-29 |
Family
ID=54429536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014064751A Pending JP2015187024A (ja) | 2014-03-26 | 2014-03-26 | エレベータのドア装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015187024A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106516950A (zh) * | 2017-01-02 | 2017-03-22 | 上海孚翔机电有限公司 | 电梯门安全保护装置 |
-
2014
- 2014-03-26 JP JP2014064751A patent/JP2015187024A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106516950A (zh) * | 2017-01-02 | 2017-03-22 | 上海孚翔机电有限公司 | 电梯门安全保护装置 |
CN106516950B (zh) * | 2017-01-02 | 2019-01-25 | 上海孚翔机电有限公司 | 电梯门安全保护装置 |
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