JP2015186900A - 背幅調整可能な伸長ファイルの背表紙補強装置 - Google Patents

Abstract

【課題】背幅調整可能な伸長ファイルにおいて書棚などからファイルを取り出す場合、背表紙を引っ張ることが多く、そのため背表紙が破損する場合がある。背表紙が破損する主な原因は背表紙の材質が紙製で、繰り返し使用していくことで破れることが多い。そこで背表紙に補強を施すことで強度を高め、繰り返して使用しても破れにくくし、破損を防ぐようにする。具体的な策として、紙製の背表紙１０の一部分に補強シール１を貼り付けることで破損しにくくする。課題は背幅調整可能な伸長ファイルの背表紙を補強するシール１を貼る作業が時間と手間がかかる上、製造時において貼り損じによる部材ロスが多いこと。【解決手段】貼り付け材をロール状２にし、剥離紙１１からの剥離と貼り付けを自動化することで作業時間の短縮を図り、貼り付け位置はガイド９によって位置決めをすることで、被貼り付け材に補強シール１を張り損じすることなく、補強シール１を貼ることを自動化した装置。【選択図】図１

Description

本発明は、背幅調整可能な伸長ファイルの背表紙を補強する際に、背表紙に補強シールを貼り付ける分野で用いる。

これまでは背幅調整可能な伸長ファイルの背表紙に、手作業で補強シールを貼り付けていた。

実用新案登録第３１４５３４７号公報

従来の手作業による補強シール貼りが、極めて、手間と時間がかかることへの解消と、貼り付け位置のズレやゆがみなどによる部材（背表紙）の損失をなくすこと。

この問題は、多数の背幅調整可能な伸長ファイルの背表紙に対して、補強シールを貼る場合、補強シールを所定の位置に貼り付けた上で、補強シールを所定の形状に折り曲げ、補強シールを加圧することで背表紙と補強シールを密着させ背表紙の強度を高めるための装置を用いることで解決する。

背幅調整可能な伸長ファイルの背表紙１０をガイド９に沿ってセットする。この際ガイド９に設けられた部材がセットされたことを感知するセンサーによって感知され、自動的に貼り付け作業が開始される。ただし作業開始はセンサーによるものだけでなく、部材を所定の位置までセットしたのち、作動ボタンを操作することによって開始してもかまわない。

部材へ補強シール１の貼り付けを開始した装置はまず、ロール状になった貼り付け材２を一定量駆動させ、複数のローラーを介して、貼り付け材剥離装置４まで進む。剥離紙１１は複数のローラーを介して巻き取り装置３に巻きつけられる。

貼り付け材剥離装置４まで到達した貼り付け材は、補強シールピックアップ部７によって補強シール１が剥離紙１１から剥がされたのち、背表紙１０の片面に補強シール１を貼り付け、貼り付け材押圧装置８により背表紙１０と補強シール１とを密着させる。

次に貼り付け材折り曲げ装置５が下側へ定量下がる。下がる際にアーム６に残り半分の補強シール１を引っ掛けることで補強シール１を９０度に曲げ、且つアーム６が伸長することにより背表紙１０の裏面へ補強シール１を巻きつける。再度貼り付け材押圧装置８が作動し、背表紙１０に巻きつけた補強シール１が背表紙１０と密着する。

発明の効果

本発明により、背幅調整可能な伸長ファイルの背表紙を補強するシールを貼り付ける際に、手作業で補強するシールを貼ることを自動化し、手間と時間が大幅に削減されることで、シールを貼る作業者の精神的・肉体的疲労を大幅に低減し、また被貼り付け材に補強シールを貼り損じすることがなくなり、部材の損失がなくなる。

実施形態による背幅調整可能な伸長ファイルの背表紙補強装置の外観構成を示す斜視図である。 実施形態による背幅調整可能な伸長ファイルの背表紙補強装置の正面図である。 補強シールピックアップ部が補強シールを剥離材から剥がす状態を示した模式図である。 背表紙に補強シールを貼り付け、補強シールピックアップ部と貼り付け材押圧装置によって押圧をしている状態を示す模式図である。 貼り付け材折り曲げ装置が下がりアームによって補強シールが折り曲げられた状態を示す模式図である。 アームが伸び補強シールが背表紙裏面に巻きつけられる様を示した模式図である。 背表紙に巻きつけられた補強シールが補強シールピックアップ部と貼り付け材押圧装置によって再度押圧をしている状態を示す模式図である。

以下、実施形態について図面に基づいて説明する。
実施形態による背幅調整可能な伸長ファイルの背表紙補強装置（図１）は、背幅調整可能な伸長ファイルの背表紙１０に補強シール１を貼り付けを行うものである。

図２に示すように、ロール状にした剥離紙付補強シール２から複数のローラーを介して貼り付け材剥離装置４に送られた補強シール１は、材剥離装置４から伸びた補強シールピックアップ部７にて剥離紙１１から剥離される。（図３）この際補強シールを剥離する原理は空気を吸出すバキュームによる吸着や、静電気を利用した吸着が考えられるが、ここではその方法は問わない。剥離紙１１は複数のローラーを介して巻き取り装置３に巻き取られる。

図４では、補強シールピックアップ部７で剥離された補強シール１と、背表紙１０が貼り付け材押圧装置８と補強シールピックアップ部７に挟まれ、一定の圧によって貼り付けられる。補強シールピックアップ部７は補強シール１の剥離とともに、押圧の際にもストッパーとしての役割を担う。なお補強シール１は背表紙１０に全面貼り付けるのではなく、図４のように貼り付け面を５０％残す。これは残りのシール面を折り返し、裏面に巻き込むためである。

貼り付け材折り曲げ装置５が定量下がると、アーム６が補強シール１を折り曲げ（図５）、さらにアーム６が水平に定量伸長することで、背表紙１０に補強シール１が巻き込まれる。

再び貼り付け材押圧装置８と補強シールピックアップ部７とで補強シール１を巻き込んだ背表紙１０を押圧し（図７）貼り付けは完了する。

１ 補強シール
２ ロール状にした剥離紙付補強シール
３ 巻き取り装置
４ 貼り付け材剥離装置
５ 貼り付け材折り曲げ装置
６ アーム
７ 補強シールピックアップ部
８ 貼り付け材押圧装置
９ ガイド
１０ 背表紙
１１ 剥離紙

Claims (1)

1. 貼り付け材と、貼り付け材剥離装置と、貼り付け材押圧装置と、貼り付け材折り曲げ装置を有し、被貼り付け材に貼り付け材剥離装置にて剥離した貼り付け材を、貼り付け材押圧装置で加圧し、貼り付け材折り曲げ装置にて所定の形状に折り曲げ、再度貼り付け材押圧装置にて加圧することで、被貼り付け材の所定の位置に貼り付け材の貼り付けを行うことを特徴とする、背幅調整可能な伸長ファイルの背表紙補強装置。

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