JP2015186304A - 磁石埋込型ロータ - Google Patents

磁石埋込型ロータ Download PDF

Info

Publication number
JP2015186304A
JP2015186304A JP2014059003A JP2014059003A JP2015186304A JP 2015186304 A JP2015186304 A JP 2015186304A JP 2014059003 A JP2014059003 A JP 2014059003A JP 2014059003 A JP2014059003 A JP 2014059003A JP 2015186304 A JP2015186304 A JP 2015186304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
rotor
electromagnetic steel
magnet
embedded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014059003A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6337549B2 (ja
Inventor
裕貴 中原
Yuki Nakahara
裕貴 中原
大野 誉洋
Yoshihiro Ono
誉洋 大野
柴田 由之
Yoshiyuki Shibata
由之 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2014059003A priority Critical patent/JP6337549B2/ja
Publication of JP2015186304A publication Critical patent/JP2015186304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6337549B2 publication Critical patent/JP6337549B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】鉄損を低減することのできる磁石埋込型ロータを提供する。
【解決手段】このロータ5は、永久磁石が埋め込まれた円筒状のロータコア50を備える。ロータコア50は、その径方向において隙間を隔てて配置される内側コア70及び外側コア80を有する。外側コア80は内側コア70を囲繞する。外側コア80を構成する電磁鋼板81a,81bの板厚は、内側コア70を構成する電磁鋼板71の板厚よりも薄い。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁石埋込型ロータに関する。
界磁用の永久磁石をロータの内部に埋め込んだ構造からなるIPMモータ(Interior Permanent Magnet Motor)が知られている。このようなIPMモータとしては、特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載のIPMモータは、円筒状のロータ、及びロータの周囲を覆う円筒状のステータを備えている。ロータは、複数の電磁鋼板を積層してなるロータコアと、ロータコアの内部に埋め込まれた複数の永久磁石とを有している。複数の永久磁石はロータコアの外周部分に磁極を形成する。ステータの内周部分には複数のティースが形成されている。各ティースにはステータコイルが巻回されている。ステータコイルは電流の供給に基づいて交番磁界を形成し、ロータに回転磁界を付与する。
特開2013−247783号公報
ところで、このようなIPMモータでは、入力電力を機械出力に変換する際の損失の一つとしてロータの鉄損が存在する。ロータの鉄損には、例えば交番磁界の付与によりロータに生じるヒステリシス損や渦電流損等が含まれる。こうしたロータの鉄損を低減することがIPMモータの効率を高める上で重要である。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、鉄損を低減することのできる磁石埋込型ロータを提供することにある。
上記課題を解決するために、電磁鋼板を積層して構成される円筒状のロータコアと、前記ロータコアに形成された磁石挿入孔に埋め込まれる永久磁石と、を備える磁石埋込型ロータにおいて、前記ロータコアは、前記ロータコアの径方向において隙間を隔てて配置される内側コア及び外側コアを有し、前記内側コア及び前記外側コアの間に形成された隙間により前記磁石挿入孔が構成され、前記内側コアを囲繞する前記外側コアは、前記内側コアよりも鉄損が小さい。
この構成によれば、鉄損の生じやすいロータの外周部分に鉄損の小さい外側コアが配置されるため、内側コアと同一の鉄損を有する部材によりロータコア全体を構成する場合と比較すると、ロータの鉄損を低減することができる。
上記磁石埋込型ロータについて、前記外側コアを構成する電磁鋼板の板厚は、前記内側コアを構成する電磁鋼板の板厚よりも薄いことが好ましい。
この構成によれば、外側コアの鉄損を内側コアの鉄損よりも容易に小さくすることができる。
上記磁石埋込型ロータについて、前記外側コアは、一枚で環状に形成された電磁鋼板を積層してなることが好ましい。
この構成によれば、外側コアが周方向に複数に分割されずに形成されるため、外側コアの外周部分の真円度を確保し易くなる。結果的に、ロータコアの外周部分の真円度を確保し易くなる。
上記磁石埋込型ロータについて、前記ロータコアは、前記内側コアと前記外側コアとを連結する連結部材を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、内側コアと外側コアとを容易に一体的に組み付けることができる。
上記磁石埋込型ロータについて、前記ロータコアは、前記内側コア及び前記外側コアからなる第1コア部材と、前記内側コア及び前記外側コアと前記ロータコアの軸方向に隣接する第2コア部材と、が前記ロータコアの軸方向に積層された構造からなることが好ましい。
この構成によれば、内側コア及び外側コアの間に磁石挿入孔を構成する隙間が形成された状態で、内側コア及び外側コアを容易に組み付けることができる。
本発明によれば、鉄損を低減することができる。
磁石埋込型ロータの一実施形態について同ロータを用いたIPMモータの断面構造を示す断面図。 実施形態のロータの平面構造を示す平面図。 図2のA−A線に沿った断面構造を示す断面図。 実施形態のロータコアにおける第2コア部材を構成する電磁鋼板の平面構造を示す平面図。 図4のB−B線に沿った断面構造を示す断面図。 実施形態のロータコアにおける内側コアを構成する電磁鋼板の平面構造を示す平面図。 図6のC−C線に沿った断面構造を示す断面図。 実施形態のロータコアにおける外側コアを構成する電磁鋼板の平面構造を示す平面図。 図8のE−E線に沿った断面構造を示す断面図。 図3のF−F線に沿った断面構造を示す断面図。 磁石埋込型ロータの変形例についてその断面構造を示す断面図。 磁石埋込型ロータの他の変形例についてその断面構造を示す断面図。 磁石埋込型ロータの他の変形例についてその断面構造を示す断面図。 磁石埋込型ロータの他の変形例についてその断面構造を示す断面図。 外側コアの変形例についてその平面構造を示す平面図。
以下、磁石埋込型ロータの一実施形態について説明する。はじめに本実施形態の磁石埋込型ロータを用いたIPMモータの概要について説明する。
図1に示すように、このIPMモータ1は、ハウジング2の内周部分に固定されたステータ3、図示しない軸受を介してハウジング2により軸線mを中心に回転可能に支持された回転軸4、及びステータ3の内側に配置されて回転軸4の外周部分に一体的に取り付けられたロータ5を備えている。回転軸4はIPMモータ1の出力軸である。
ステータ3は軸線mを中心に円筒状に形成されている。ステータ3は、その軸方向に複数の電磁鋼板が積層されてなる。ステータ3の内周部分には、その径方向内側に向かって延びる複数のティース30が形成されている。各ティース30にはステータコイル31が巻回されている。
図2に示すように、ロータ5は、内径d及び外径Dの円筒状に形成されたロータコア50、及びロータコア50の内部に埋め込まれた永久磁石60を備えている。ロータコア50は、その軸方向に複数の電磁鋼板が積層されてなる。ロータコア50には、その軸方向に貫通する8つの磁石挿入部(磁石挿入孔)51が周方向に等角度間隔で形成されている。磁石挿入部51は、ブリッジ52を介してV字状に対向配置された一対の直線孔51a,51aからなる。一対の直線孔51a,51aには永久磁石60がそれぞれ挿入されている。一対の永久磁石60,60はV字の内側の部分に同一の磁極を有しており、ロータ5の外周部分に一磁極を形成する。ロータコア50には、ロータコア50の外周部分にN極を形成する一対の永久磁石60,60と、ロータコア50の外周部分にS極を形成する一対の永久磁石60,60とが交互に配置されている。これにより、ロータ5は、その外周部分に周方向に沿ってN極及びS極を交互に有する8極構造をなしている。
このように構成されたIPMモータ1では、図1に示すステータコイル31に三相の交流電力が供給されると回転磁界が形成される。この回転磁界と、永久磁石60により形成される磁界とが作用することによりロータ5にトルクが付与され、回転軸4が回転する。
次にロータ5の構造について詳述する。図3は、図2のA−A線に沿った断面構造を示したものである。
図3に示すように、ロータコア50は、内側コア70と外側コア80とからなる第1コア部材7、及び第2コア部材9の積層構造からなる。なお、本実施形態では、内側コア70、外側コア80、及び第2コア部材9を構成するそれぞれの電磁鋼板に同一の材質のものが使用されている。
図4に示すように、第2コア部材9を構成する電磁鋼板90は、ロータコア50と同一の内径d、及びロータコア50と同一の外径Dを有する円環状の板材からなる。図4のB−B線に沿った断面構造を図5に示すように、電磁鋼板90の板厚は「t」に設定されている。図4に示すように、電磁鋼板90には、ロータコア50の磁石挿入部51に対応した一対の貫通孔91,91が周方向に等角度間隔で形成されている。すなわち、一対の貫通孔91,91はブリッジ98を介してV字状に対向配置されている。電磁鋼板90の厚さ方向の一端面92には、ブリッジ98から電磁鋼板90の径方向外側にずれた位置に外側凹部93が、またブリッジ98から電磁鋼板90の径方向内側にずれた位置に内側凹部94がそれぞれ形成されている。さらに、図5に示すように、電磁鋼板90の一端面92と反対側の他端面95には、外側凹部93の反対側の位置に外側凸部96が、また内側凹部94の反対側の位置に内側凸部97がそれぞれ形成されている。第2コア部材9は、図4及び図5に示す電磁鋼板90単体からなる。
図6に示すように、内側コア70を構成する電磁鋼板71は、内周部分が円形に形成されるとともに外周部分が星型八角形に形成された環状の板材からなる。電磁鋼板71は、ロータコア50の内径dと同一の内径dを有している。また、図6のC−C線に沿った断面構造を図7に示すように、電磁鋼板71は、第2コア部材9の板厚tと同一の板厚tを有している。図6に示すように、電磁鋼板71の厚さ方向の一端面72には、外周の谷部73から電磁鋼板71の内周側にずれた位置に凹部74が形成されている。また、図7に示すように、電磁鋼板71の一端面72と反対側の他端面75には、凹部74の反対側の位置に凸部76が形成されている。内側コア70は、図6及び図7に示す電磁鋼板71単体からなる。
図3に示すように、外側コア80は、ロータコア軸方向に2枚の電磁鋼板81a,81bが積層されてなる。なお、2つの電磁鋼板81a,81bは同一の形状からなるため、以下では、便宜上、電磁鋼板81aの形状についてのみ説明する。図8に示すように、電磁鋼板81aは、内周部分が星型八角形に形成されるとともに外周部分が円形に形成された環状の板材からなる。電磁鋼板81aはロータコア50の外径Dと同一の外径Dを有している。また、図中に内側コア70を構成する電磁鋼板71の外形を二点鎖線Lで示すように、電磁鋼板81aの内周部分は、電磁鋼板71の外周部分との間に隙間Gを確保できるように形成されている。また、図8のE−E線に沿った断面構造を図9に示すように、電磁鋼板81aの板厚は、内側コア70を構成する電磁鋼板71の板厚tの半分の厚さ「t/2」に設定されている。図8に示すように、電磁鋼板81aの厚さ方向の一端面82には、内周の突出部88から電磁鋼板81aの径方向外側にずれた位置に凹部83が形成されている。また、図9に示すように、電磁鋼板81aの一端面82と反対側の他端面84には、凹部83の反対側の位置に凸部85が形成されている。図3に示すように、外側コア80を構成する2枚の電磁鋼板81a,81bは、一方の電磁鋼板81aの凸部85が他方の電磁鋼板81bの凹部83にかしめられることにより一体的に組み付けられている。こうした電磁鋼板81a,81bの積層構造により外側コア80は内側コア70と同一の厚さtを有している。また、外側コア80は、軸方向の一端面86に凹部83を有するとともに、一端面86と反対側の他端面87に凸部85を有している。
図3に示すように、ロータコア50は、第1コア部材7と第2コア部材9とが軸方向に交互に積層されてなる。詳しくは、第1コア部材7を構成する内側コア70及び外側コア80は、第2コア部材9,9によりロータコア軸方向に挟み込まれている。そして、内側コア70の凹部74及び凸部76が、ロータコア軸方向に隣接する第2コア部材9,9のそれぞれの内側凸部97及び内側凹部94にそれぞれかしめられることにより、内側コア70と第2コア部材9,9とが一体的に組み付けられている。また、外側コア80の凹部83及び凸部85が、ロータコア軸方向に隣接する第2コア部材9,9の外側凸部96及び外側凹部93にそれぞれかしめられることにより、外側コア80と第2コア部材9,9とが一体的に組み付けられている。このようなかしめ構造により、第1コア部材7と第2コア部材9とが一体化されている。
また、図3のF−F線に沿った断面構造を図10に示すように、内側コア70を囲繞する外側コア80は、内側コア70とロータコア径方向に隙間Gを隔てて配置されている。隙間Gは星型八角形をなしている。図2に示すように、この隙間Gと第2コア部材9の各貫通孔91とがロータコア軸方向に連通することにより、ロータコア50の磁石挿入部51が構成されている。図3に示すように、第2コア部材9及び内側コア70のそれぞれの内周部分には回転軸4が取り付けられる。
以上説明した本実施形態のロータ5によれば、以下のような作用及び効果を得ることができる。
(1)図3に示すように、本実施形態のロータ5では、外側コア80を構成する電磁鋼板81a,81bの板厚が、内側コア70及び第2コア部材9をそれぞれ構成する電磁鋼板71,90の板厚tの半分の厚さ「t/2」からなるため、外側コア80の鉄損を内側コア70や第2コア部材9の鉄損よりも小さくすることができる。これにより、鉄損の生じ易いロータ5の外周部分での鉄損を抑制することができる。そのため、例えばロータコア50全体を第2コア部材9により構成する場合と比較すると、ロータ5の鉄損を低減することができる。
(2)内側コア70及び外側コア80を第2コア部材9に積層させてかしめることとした。これにより、互いに分離された内側コア70及び外側コア80の間に磁石挿入部51を構成する隙間Gが形成された状態で、内側コア70及び外側コア80を容易に一体的に組み付けることができる。
(3)図4及び図5に示すような電磁鋼板のみを積層してロータコアを製造した場合、ロータコアの外周部分の鉄損を低減する方法としては、例えば電磁鋼板の外周部分に溝を形成する等、電磁鋼板に対して何らかの加工を施すという方法がある。しかしながら、ロータコアを構成する全ての電磁鋼板90に対して加工を行うとなると、ロータコアの製造が非常に煩雑になるおそれがある。この点、本実施形態のロータ5では、図4〜図9に示す電磁鋼板71,81a,81b,90を積層するだけで、外周部分の鉄損が小さいロータコア50を製造することができる。したがって、電磁鋼板に対して何らかの加工を行う場合と比較すると、ロータコアの製造が容易となる。
(4)図8に示すように外側コア80を筒状に一体形成すれば、外側コア80の外周部分の真円度を確保することができる。結果的に、ロータコア50の外周部分の真円度を確保し易くなる。
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・外側コア80を構成する電磁鋼板81a,81bの板厚は、内側コア70を構成する電磁鋼板71の板厚よりも薄ければ、適宜変更可能である。また、内側コア70の板厚に応じて、外側コア80を構成する電磁鋼板の枚数を適宜変更してもよい。さらに、内側コア70を構成する電磁鋼板71の枚数や、第2コア部材9を構成する電磁鋼板90の枚数も適宜変更可能である。
・外側コア80の鉄損を更に低減するために、外側コア80を構成する電磁鋼板81a,81bとして、内側コア70を構成する電磁鋼板71よりも鉄損の小さい材質のものを用いてもよい。なお、鉄損を小さくする方法としては、例えば電磁鋼板81a,81bに含まれる添加物の含有率を変更したり、電磁鋼板81a,81bを圧粉磁心で代用するといった方法がある。
また、外側コア80を構成する電磁鋼板として鉄損の小さい材質のものを用いるのであれば、例えば図11に示すように、外側コア80を構成する電磁鋼板81の板厚を、内側コア70を構成する電磁鋼板71と同一の板厚tに設定してもよい。このような構成であっても、上記実施形態と同様に、ロータコア50全体を第2コア部材9により構成する場合と比較すると、ロータ5の鉄損を低減することができる。
ところで、ロータの鉄損を低減する方法としては、ロータコアを構成する全ての電磁鋼板を鉄損の小さい材質に変更するという方法がある。しかしながら、電磁鋼板の鉄損を小さくするほど、電磁鋼板の硬度が高くなるため、電磁鋼板のプレス加工の際に用いられる金型が摩耗し易くなる。すなわち、金型の寿命が短くなる。また、鉄損が小さいほど電磁鋼板の価格が高くなるため、ひいてはロータの製造コストが増加するおそれがある。
この点、図11に示すロータコア50のように、外側コア80を構成する電磁鋼板81のみを鉄損の小さい材質のものに変更すれば、ロータコア50全体を鉄損の小さい電磁鋼板により構成する場合と比較すると、製造コストを抑えることができる。
・上記実施形態では、第1コア部材7及び第2コア部材9をロータコア軸方向に交互に積層することによりロータコア50を構成したが、例えばロータコア50の軸方向の両端部にのみ第2コア部材9を配置する等、第1コア部材7及び第2コア部材9の積層構造は適宜変更可能である。
・上記実施形態では、ロータコア50が第1コア部材7及び第2コア部材9の積層構造からなるものであったが、図12に示すように、ロータコア50は第1コア部材7のみの積層構造、すなわち内側コア70及び外側コア80のみの積層構造からなるものであってもよい。なお、図12に示すようにロータコア50から第2コア部材9を排除した場合、互いに分離された内側コア70及び外側コア80を連結する構造が必要となる。このような連結構造としては、例えば図13や図14に示す構造を採用することができる。
図13に示す連結構造では、外側コア80の内周の突出部88に係合溝100が形成されている。また、内側コア70の外周における外側コア80の係合溝100と対向する谷部73にも係合溝101が形成されている。そして、外側コア80の係合溝100及び内側コア70の係合溝101に連結部材102が係合されている。このような連結構造によれば、内側コア70の外周部分と外側コア80の内周部分とを容易に連結することができる。
なお、連結部材102の材質としては金属や樹脂等を採用することができるが、漏れ磁束を抑制するために、連結部材102を樹脂等の非磁性材料により構成することが好ましい。また、連結部材102の形状は適宜変更可能である。さらに、係合溝100,101のそれぞれの位置や形状も適宜変更可能である。
図14に示す連結構造では、外側コア80の内周の突出部88に、ロータコア径方向内側に向かって伸びる係合部110が形成されている。また、内側コア70の外周の谷部73には、外側コア80の係合部110の先端部111が係合する係合溝112が形成されている。そして、外側コア80の係合部110と内側コア70の係合溝112との係合構造により内側コア70及び外側コア80が互いに連結されている。このような構成であれば、上記実施形態の第2コア部材9や、図13に例示した変形例の連結部材102を用いることなく、内側コア70及び外側コア80を連結することができる。すなわち、第2コア部材9や連結部材102を排除することができるため、その分だけロータ5の部品点数を低減することができる。
なお、係合部110及び係合溝112の位置や形状は適宜変更可能である。また、図14に示す内側コア70と外側コア80の係合関係を逆にしてもよい。すなわち、内側コア70の外周部分に係合部を形成するとともに、同係合部が係合する係合溝を外側コア80の内周部分に形成してもよい。
・図15に示すように、外側コア80を構成する電磁鋼板81a,81bを、周方向に等角度間隔で分割された複数の分割コア120を円環状に組み合わせることにより構成してもよい。これにより、プレス加工の際に用いる原板において分割コア120の打ち抜き部分を近接して配置することができるため、材料歩留まりを向上させることができる。
・上記実施形態では、ロータコア50の磁石挿入部51がV字状をなすものであったが、磁石挿入部51の形状は例えばU字状やコ字状など、適宜変更可能である。また、磁石挿入部51の形状に併せて、内側コア70を構成する電磁鋼板71の外周形状、外側コア80を構成する電磁鋼板81a,81bの内周形状、並びに第2コア部材9を構成する電磁鋼板90の貫通孔91の形状を変更する。この場合、磁石挿入部51の形状に併せて永久磁石60の形状も変更する。
・上記各実施形態では、ロータ5の磁極数が8極であったが、ロータ5の磁極数には限定はなく、適宜変更してもよい。また、ロータ5の磁極数に併せて永久磁石60の数や、ステータ3のティース30の数等を変更してもよい。
1…IPMモータ、5…磁石埋込型ロータ、7…第1コア部材、9…第2コア部材、50…ロータコア、51…磁石挿入部(磁石挿入孔)、60…永久磁石、70…内側コア、71,81,81a,81b,90…電磁鋼板、80…外側コア、102…連結部材。

Claims (5)

  1. 電磁鋼板を積層して構成される円筒状のロータコアと、
    前記ロータコアに形成された磁石挿入孔に埋め込まれる永久磁石と、を備える磁石埋込型ロータであって、
    前記ロータコアは、
    前記ロータコアの径方向において隙間を隔てて配置される内側コア及び外側コアを有し、
    前記内側コア及び前記外側コアの間に形成された隙間により前記磁石挿入孔が構成され、
    前記内側コアを囲繞する前記外側コアは、前記内側コアよりも鉄損が小さいことを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  2. 請求項1に記載の磁石埋込型ロータにおいて、
    前記外側コアを構成する電磁鋼板の板厚は、前記内側コアを構成する電磁鋼板の板厚よりも薄いことを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  3. 請求項1又は2に記載の磁石埋込型ロータにおいて、
    前記外側コアは、一枚で環状に形成された電磁鋼板を積層してなることを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁石埋込型ロータにおいて、
    前記ロータコアは、前記内側コアと前記外側コアとを連結する連結部材を更に備えることを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁石埋込型ロータにおいて、
    前記ロータコアは、
    前記内側コア及び前記外側コアからなる第1コア部材と、
    前記内側コア及び前記外側コアと前記ロータコアの軸方向に隣接する第2コア部材と、が前記ロータコアの軸方向に積層された構造からなることを特徴とする磁石埋込型ロータ。
JP2014059003A 2014-03-20 2014-03-20 磁石埋込型ロータ Expired - Fee Related JP6337549B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014059003A JP6337549B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 磁石埋込型ロータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014059003A JP6337549B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 磁石埋込型ロータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015186304A true JP2015186304A (ja) 2015-10-22
JP6337549B2 JP6337549B2 (ja) 2018-06-06

Family

ID=54352331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014059003A Expired - Fee Related JP6337549B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 磁石埋込型ロータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6337549B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019189217A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 日本電産株式会社 ロータコア、ロータ、及びモータ

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003143786A (ja) * 2001-11-01 2003-05-16 Mitsubishi Electric Corp 永久磁石式回転子及びその製造方法
JP2003244876A (ja) * 2002-02-18 2003-08-29 Nippon Steel Corp 同期電動機
JP2003319584A (ja) * 2002-04-19 2003-11-07 Toyoda Mach Works Ltd 埋込磁石型モータおよびその組み付け方法
JP2004140966A (ja) * 2002-10-21 2004-05-13 Nissan Motor Co Ltd 回転電機用コアの積層構造
JP2009516997A (ja) * 2005-11-21 2009-04-23 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 永久磁石励磁式電気機器のロータ薄板の構成体
JP2010252423A (ja) * 2009-04-10 2010-11-04 Mitsubishi Electric Corp 磁気誘導子型回転機
JP2013094041A (ja) * 2011-10-07 2013-05-16 Asmo Co Ltd 埋込磁石型ロータ及びブラシレスモータ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003143786A (ja) * 2001-11-01 2003-05-16 Mitsubishi Electric Corp 永久磁石式回転子及びその製造方法
JP2003244876A (ja) * 2002-02-18 2003-08-29 Nippon Steel Corp 同期電動機
JP2003319584A (ja) * 2002-04-19 2003-11-07 Toyoda Mach Works Ltd 埋込磁石型モータおよびその組み付け方法
JP2004140966A (ja) * 2002-10-21 2004-05-13 Nissan Motor Co Ltd 回転電機用コアの積層構造
JP2009516997A (ja) * 2005-11-21 2009-04-23 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 永久磁石励磁式電気機器のロータ薄板の構成体
JP2010252423A (ja) * 2009-04-10 2010-11-04 Mitsubishi Electric Corp 磁気誘導子型回転機
JP2013094041A (ja) * 2011-10-07 2013-05-16 Asmo Co Ltd 埋込磁石型ロータ及びブラシレスモータ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019189217A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 日本電産株式会社 ロータコア、ロータ、及びモータ
CN111919358A (zh) * 2018-03-29 2020-11-10 日本电产株式会社 转子铁芯、转子以及马达
CN111919358B (zh) * 2018-03-29 2023-05-30 日本电产株式会社 转子铁芯、转子以及马达

Also Published As

Publication number Publication date
JP6337549B2 (ja) 2018-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5739651B2 (ja) ロータ及びモータ
JP4561770B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機及びその製造方法
JP6343127B2 (ja) モータ
JP5813254B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP2012120326A (ja) 磁石埋め込み型回転子、電動機及び電動機の組立方法
US9225209B2 (en) Permanent magnet rotor and electric motor incorporating the rotor
JP2015204732A (ja) モータ
JP2018153047A (ja) 回転電機のロータ
JP6627082B2 (ja) 電動機
JP2008259349A (ja) 積層コア及び回転電機
JP5571480B2 (ja) モータの製造方法
JP5611680B2 (ja) モータ
JP4640373B2 (ja) 回転電機
JP2011109778A (ja) 燃料ポンプ
JP2013220030A (ja) 永久磁石形同期電動機
JP6337549B2 (ja) 磁石埋込型ロータ
JP2010200573A (ja) 永久磁石形同期電動機
JP2013021774A (ja) モータ
JP5973601B2 (ja) ロータ及びモータ
JP6022962B2 (ja) ロータ及びモータ
JP2013247782A (ja) ロータの着磁装置及びロータの着磁方法
JP2012125111A (ja) アウターロータ型回転機のロータ
JP6080734B2 (ja) 回転電機及びエレベータ用巻上機
JP5353804B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機及びその製造方法
JP6390172B2 (ja) ロータ及びモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180410

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6337549

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees