JP2015186126A - オーディオ経路設定装置、オーディオ経路設定方法及びプログラム - Google Patents

オーディオ経路設定装置、オーディオ経路設定方法及びプログラム Download PDF

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Masaaki Okabayashi
昌明 岡林
真 小楠
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真 小楠
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【課題】簡単な操作で、任意の複数個の供給先と供給元とを対象にするパッチを設定できるようにする。【解決手段】入力パッチ設定画面100は、各行110に全入力chを表示し、各列120に全入力ポートを表示するグリッド状の設定画面である。オペレータは、入力パッチ設定画面100において、開始位置140とパッチしたいチャンネル数とを指定することにより、開始位置140からパッチしたいch数分の複数入力chと複数の入力ポートを、対象範囲として選択するか、又は、番号の連続する複数の行と番号の連続する複数の列を指定することにより、それら複数の行と複数の列とに基づく矩形領域150を、対象範囲として選択する。CPU10は、選択された対象範囲内の複数の入力ポートそれぞれに、該対象範囲内の入力chを例えば番号順に1つずつ対応付ける。【選択図】 図1

Description

この発明は、複数のオーディオ信号の供給元と複数のオーディオ信号の供給先とを選択的に対応付けてオーディオ経路を設定するためのオーディオ経路設定装置、オーディオ経路設定方法及びプログラムに関する。
従来、複数のデジタルオーディオ信号に対してミキシング処理等の各種信号処理を施すデジタルオーディオミキサがある。デジタルオーディオミキサは、複数の入力ポート、複数の入力チャンネル、複数の出力チャンネル、及び、複数の出力ポートを備えており、オペレータは、入力ポートと入力chを選択的に対応付けること、また、出力chと出力ポートを選択的に対応付けることで、オーディオ信号の経路(以下、オーディオ経路とも呼ぶ)を任意に設定できる。なお、この明細書において、オーディオ信号の供給元(例えば入力ポート)と複数のオーディオ信号の供給先(例えば入力ch)とを選択的に対応付けてオーディオ経路を設定することを、「パッチ」といい、パッチを設定するために用いるGUI画面を「パッチ設定画面」という。また、この明細書で用いる用語「ch」は、「チャンネル」の省略表記である。
図9(a)は、従来知られるパッチ設定画面の一例である。パッチ設定画面200は、複数の供給先を表示した画面縦方向の行210と、複数の供給元を表示した画面横方向の列220とからなるグリッドを表示する。オペレータは、グリッド上で、或る1つの行と列の交点(例えば、符号230の「○」印)を指定することにより、その交点に対応する供給元と供給先とにパッチを設定する(例えば非特許文献1を参照)。また、パッチを設定する前に、指定された交点に、例えばハイライト表示など他とは異なる表示形態235で、パッチをプレビュー表示することが、従来行われている(例えば非特許文献2を参照)。
しかし、上記従来技術のように、1つずつ交点を指定する方法では、複数の供給元と複数の供給先とにパッチを設定するための操作が面倒だった。従来、複数の供給元と複数の供給先とに一括してパッチを設定する機能として、既存の全てのパッチの設定を初期設定状態に戻すプリセット機能や、既存の全てのパッチの設定を解除するクリアオール機能がある(上記の非特許文献1を参照)。しかし、これら機能は、複数の供給元と複数の供給先とを対象にするパッチを、予め決められた内容で一括設定する機能に過ぎない。
また、従来、図9(b)において、符号240で示すように、所望の1つの交点と、その交点の属する行又は列を指定することにより、或る1つの供給元と複数の供給先とに重複してパッチを設定する機能があった(例えば、非特許文献3を参照)。しかし、この機能も、1つの供給元と複数の供給先とにパッチを設定するものに過ぎず、所望の複数の供給元と複数の供給先とを対象にするパッチを一括設定するものではない。
また、従来の技術では、複数の供給元と複数の供給先とを対象にするパッチを一括設定できないことに関連して、或る複数の供給元のそれぞれと1つ以上の供給先とに重複してパッチを設定するための操作も手間がかかり、面倒だった。
「YAMAHA PM5D DIGITAL MIXING CONSOLE DSP5D DIGITAL MIXING SYSTEM PM5D/PM5D−RH V2 DSP5D 取扱説明書」、[online]、ヤマハ株式会社、2004年発行、[平成25年8月1日検索]、インターネット〈URL: http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/pa/japan/mixers/pm5dv2_om_ja_h0.pdf〉 「VENUE Profile Guide and VENUE Software 2.9」、[online]、Avid Technology, Inc.、2010年発行、[平成25年8月1日検索]、インターネット〈URL:http://akmedia.digidesign.com/support/docs/VENUE_Profile_Guide_v29_69758.pdf〉 「YAMAHA DME Designer Version 4.0 取扱説明書」、[online]、ヤマハ株式会社、2011年発行、[平成25年8月1日検索]、インターネット〈URL: http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/pa/japan/signal/dme_designer_om_ja_v40_g0.pdf〉
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、簡単な操作で、所望の複数の供給元と複数の供給先とを対象にするパッチを一括設定できるようにしたオーディオ経路設定装置、オーディオ経路設定方法及びプログラムを提供することを目的とする。
この発明は、複数のオーディオ信号の供給元と複数のオーディオ信号の供給先とを選択的に対応付けてオーディオ経路を設定するためのオーディオ経路設定装置であって、前記複数の供給元及び前記複数の供給先の一部を、対象範囲として選択する選択部と、前記対象範囲内の前記供給元それぞれに、該対象範囲内の前記供給先を対応付ける対応付部とを具備することを特徴とするオーディオ経路設定装置である。
上記構成からなるオーディオ経路設定装置によれば、複数の供給元及び複数の供給先の一部を、対象範囲として選択するだけで、その対象範囲内の供給元それぞれに、該対象範囲内の供給先を対応付けるように構成されているので、対象範囲を選択するだけの簡単な操作で、所望の複数の供給元と複数の供給先とを対象にするパッチを一括設定できる。
一実施形態に係るオーディオ経路設定装置において、前記対応付部は、前記対象範囲内の供給元の数よりも供給先の数が多い場合、少なくとも一部の前記供給元のそれぞれに、1つ以上の前記供給先を対応付けるように構成できる。これにより、対象範囲として供給元の数よりも多数の供給先を選択するだけで、簡単に、該対象範囲内の複数の供給元それぞれと、1つ以上の供給先とに重複してパッチを設定できる。また、一実施形態に係るオーディオ経路設定装置は、前記対象範囲が選択された場合に、前記対応付部による対応付けを行う前に、該対象範囲に基づく対応付け内容をプレビュー表示する表示制御部を、更に備えてよい。これにより、対応付け内容を予め確認することができる。
一実施形態に係るオーディオ経路設定装置において、前記選択部は、前記複数の供給元又は前記複数の供給先の一方を一覧表示する行と、前記複数の供給元又は前記複数の供給先の他方を一覧表示する列とからなるグリッド状の設定画面を用いたユーザ操作により、前記対象範囲を選択し得るように構成され、前記ユーザ操作は、或る前記行と或る前記列との交点を少なくとも1つ指定することにより、該指定された交点に基づく前記対象範囲を選択するものである。これにより、直感的に判り易く簡単な操作を行うだけで、所望の複数の供給元と複数の供給先とを対象にするパッチを一括設定できる。
また、この発明は、複数のオーディオ信号の供給元と複数のオーディオ信号の供給先とを選択的に対応付けてオーディオ経路を設定するためのオーディオ経路設定方法であって、前記複数の供給元及び前記複数の供給先の一部を、対象範囲として選択するステップと、前記対象範囲内の前記供給元それぞれに、該対象範囲内の前記供給先を対応付けるステップとを具備することを特徴とするオーディオ経路設定方法である。
また、この発明は、複数のオーディオ信号の供給元と複数のオーディオ信号の供給先とを選択的に対応付けてオーディオ経路を設定するための処理を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記複数の供給元及び前記複数の供給先の一部を、対象範囲として選択するステップと、前記対象範囲内の前記供給元それぞれに、該対象範囲内の前記供給先を対応付けるステップとを、前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
この発明によれば、簡単な操作で、所望の複数の供給元と複数の供給先とを対象にするパッチを一括設定できるという優れた効果を奏する。
本発明のオーディオ経路設定装置を適用したデジタルオーディオミキサにおいて、パッチ設定に用いるパッチ設定画面であって、(a)は第1の操作方法を説明する図、(b)は第2の操作方法を説明する図。 前記デジタルオーディオミキサの電気的ハードウェア構成例を示すブロック図。 図2のデジタルオーディオミキサにおける信号処理機能の構成を示すブロック図。 第1の操作方法に従うパッチ設定処理のフローチャート。 パッチ設定画面におけるパッチのプレビュー表示を説明する図。 第2の操作方法に従うパッチ設定処理のフローチャート。 折り返し処理を説明する図。 前記折り返し処理を利用して、対象範囲内の複数の供給元それぞれに、2つの供給先を重複して対応付ける様子を説明する図。 (a),(b)従来技術を説明する図。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るオーディオ経路設定装置を適用したデジタルオーディオミキサ(以下、「ミキサ」とも言う)1の一実施形態について説明する。ミキサ1は、複数の入力ポート、複数の入力ch、複数の出力ch、及び、複数の出力ポートを備えており、入力ポートと入力chとにパッチを設定でき、且つ、出力chと出力ポートとにパッチを設定できるように構成される。
図1(a),(b)は、前記入力ポートと前記入力chとのパッチを設定するための入力パッチ設定画面100を示す。入力パッチ設定画面100は、ミキサに備わる全入力ch(供給先)を一覧表示する画面縦方向の行110と、ミキサに備わる全ての入力ポート(供給元)を一覧表示する画面横方向の列120とからなるグリッド状の設定画面である。各入力chと各入力ポートには、それぞれ固有の番号(図において「ch1」、「ch2」・・・及び「1」、「2」・・・)が与えられており、入力パッチ設定画面100において各入力chと各入力ポートは、番号順に整列されている。
オペレータは、入力パッチ設定画面100のグリッド上で、所望の入力ポート(列120)と所望の入力ch(行110)との交点を指定ことにより、指定した交点に対応する1つの入力ポートと1つの入力chとにパッチを設定できる。パッチを設定された入力ポートと入力chの交点には、パッチの設定を示す表示130(図において白抜き「○」印)がなされる。
この発明は、簡単な操作で、所望の複数の供給元(入力ポート)と複数の供給先(入力ch)とを対象にするパッチを一括設定できるようにしたもので、入力パッチ設定画面100において、オペレータが、全入力ポート及び全入力chのうち一部を、対象範囲として選択した場合に、その選択された対象範囲内の入力ポートのそれぞれに、該対象範囲内の入力chを対応付けることに特徴がある。
図1(a)は、一実施形態として、グリッド上の1つの交点140を「開始位置」に指定し、且つ、「パッチを設定したい入力chの個数」を指定することにより、対象範囲を選択する方法(第1の操作方法)を説明する図である。この場合、開始位置140から指定されたch数分の入力ch及び入力ポートが対象範囲として選択され、該対象範囲内の入力chそれぞれに入力ポートを1つずつ対応付けることで、パッチが一括設定される。対象範囲内の入力ポートと入力chの対応付けルールは、後述する通り、例えば番号の小さい順に1つずつ対応付ける、など、適宜定義される。例えば、図1(a)において、オペレータが、ポート番号「2」とch番号「ch4」の交点を開始位置140に指定し、パッチを設定したい入力chの個数を「5」個と指定した場合、ch番号「ch4」〜「ch8」のそれぞれに、ポート番号「2」〜「6」を番号順に1つずつ対応付ける。
図1(b)は、別の実施形態として、連続する複数の行110と、連続する複数の列120とを指定することにより、対象範囲を選択する方法(第2の操作方法)を説明する図である。この場合、指定された複数の行110及び複数の列120に基づく矩形領域150が対象範囲として選択され、該領域150内の入力chそれぞれに入力ポートを1つずつ対応付けることで、パッチが一括設定される例えば、図1(b)において、オペレータが、ch番号「4」〜「8」の5つの行と、ポート番号「2」〜「6」の5つの列とを指定した場合、ch番号「ch4」〜「ch8」のそれぞれに、ポート番号「2」〜「6」を番号順に1つずつ対応付ける。
なお、出力chと出力ポートとのパッチの設定は、図示しない出力パッチ設定画面を用いたユーザ操作により設定することができる。出力パッチ設定画面は、画面縦方向の行にミキサに備わる全出力ポート(供給先)を一覧表示し、画面横方向の列にミキサに備わる全ての出力チャンネル(供給元)を一覧表示するグリッド状の画面からなり、所望の出力チャンネルから所望の出力ポートへのパッチを設定できるように構成される。入力パッチ設定画面100及び出力パッチ設定画面が、複数の供給元及び前記複数の供給先の一部を、対象範囲として選択する選択部に相当する。
図2は、ミキサ1の電気的ハードウェア構成例を示すブロック図である。ミキサ1は、CPU(中央処理装置)10、メモリ11、表示I/F(表示インターフェース)13、検出I/F(操作検出インターフェース)14、信号処理部(DSP部)16、AD(アナログデジタル)変換部18、及び、DA(デジタルアナログ)変換部19を備える。
CPU10、メモリ11、表示I/F13、検出I/F14及び信号処理部16は、通信バス21を介して接続され、CPU10と各部11〜16との間で各種制御信号を通信できる。また、信号処理部16、AD変換部18及びDA変換部19は音声バス22を介して互いに接続され、各部16〜19の間でデジタルオーディオ信号を通信できる。
CPU10は、メモリ11に記憶された各種のプログラムを実行して、ミキサ1の全体動作を制御する。メモリ11はROM、RAM、フラッシュメモリあるいはハードディスク等の記憶装置を適宜組み合わせて構成することができ、CPU10が実行する各種のプログラムや各種のデータなどを格納する。また、メモリ11はCPU10が実行するプログラムのロード領域やワーク領域、信号処理部16にて行われる信号処理を制御するための信号処理パラメータや、パッチの設定を規定するためのパッチデータを含む各種パラメータの値を記憶する領域を備える。各ポートや各chはそれぞれ固有のID番号が与えられているものとし、パッチデータは、例えば、供給先又は供給元毎にパッチを設定する相手を特定するID番号を値として持つ。パッチデータの値は、前述した入力パッチ設定画面100又は出力パッチ設定画面を用いたユーザ操作により可変設定される。
表示I/F13には、表示部2が接続される。表示部2は、例えば操作パネルに設けられた液晶ディスプレイであり、CPU10から与えられた表示制御信号に基づく各種情報を、各種画像や文字列等により表示する。表示部2は、前記図1(a),(b)に示す入力パッチ設定画面100又は図示しない出力パッチ画面を表示できる。
検出I/F14には操作部3が接続される。ミキサ1は、操作部3として、操作パネル上に配置された操作子群を備える。操作パネル上の操作子には、規定の複数のチャンネルストリップ(チャンネル単位の操作部)毎に設けたフェーダ操作子や、回転型操作子、ボタンスイッチなどが含まれる。検出I/F14は、オペレータによる操作部3の操作を検出し、検出信号を出力する。CPU10は、オペレータによる操作部3の操作に応じた検出信号を取得して、検出信号に基づいてミキサ1の動作を制御する。
AD変換部18は、アナログオーディオ信号を受け取り、当該ミキサにおける信号処理用のデジタルのオーディオ信号に変換する複数の入力ポートを備えたオーディオインタフェースである。DA変換部19は、それぞれ供給されるデジタルのオーディオ信号を外部機器用のアナログオーディオ信号に変換して、出力する複数の出力ポートを備えたオーディオインタフェースである。ミキサ1は、前記入力ポートを介して、図示外の外部機器(例えば、マイク、電子機器、レコーダ等)からオーディオ信号を受け取り、また、前記出力ポートを介して、外部機器(例えば、パワーアンプ、レコーダ、パワードスピーカ等)へオーディオ信号を供給する。
信号処理部16は、例えばDSP(Digital Signal Processing)で構成され、メモリ11に記憶された信号処理用プログラムおよび各種パラメータに基づいて、音声バス22から1又は複数系列のオーディオ信号を受け取り、該受け取ったオーディオ信号をデジタル信号処理して、処理結果のオーディオ信号を、音声バス22に出力する。信号処理部16が実行するデジタル信号処理は、オーディオ信号のルーティングや、音特性の調整や、複数のオーディオ信号を混合するミキシング処理等である。
図3は、ミキサ1の信号処理機能の構成を説明するブロック図である。図3に示す各構成要素の動作は、専ら信号処理部16によるデジタル信号処理により実現される。入力パッチ23は、前述図1に示す入力パッチ設定画面100で設定された各パッチデータに基づいて、各入力ch30と1つの入力ポートとにパッチを設定する。入力パッチ23は、1つの入力ポートと複数の入力ch30とのパッチを設定することはできるが、複数の入力ポートと1の入力ch30とのパッチを設定することはできない。
ミキサ1は、複数の入力ch30を具備している。各入力ch30は、入力パッチ23によりそれぞれパッチを設定された入力ポートからのオーディオ信号を受け取って、入力ch23毎の各種パラメータの値に基づく信号処理を行い、該処理済みのオーディオ信号をMIXバス40の各バスラインに出力する(すべてのバスラインに出力してもよいし、選択的に出力してもよい)。また、ミキサ1は、複数の出力ch50を具備しており、各出力ch50は何れか1つのMIXバスに対応付けられている。各出力ch50は、対応するバスラインから出力されたオーディオ信号に対して、ch毎の各種パラメータの値に基づく信号処理を行う。
出力パッチ24は、図示しない出力パッチ設定画面で設定された各パッチデータに基づいて、各出力ch50と出力ポートとのパッチを設定する。出力パッチ24は、1つの出力ch50と複数の出力ポートとのパッチを設定することはできるが、複数の出力ch50と1つの出力ポートとのパッチを設定することはできない。
各入力ch30の行う各種信号処理は、例えば、メモリ11に記憶された各種パラメータに従った音量レベルの調整やイコライジング等である。また、各出力ch50の行う各種信号処理は、例えば、メモリ11に記憶された各種パラメータに従った音量レベルの調整やイコライジング等である。
次に、本発明の特徴点である、所望の複数の供給元と供給先とを対象にしたパッチ設定処理について説明する。先ず、図1(a)に例示した第1の操作方法について説明する。図4は、第1の操作方法に従うパッチ設定処理のフローチャートである。オペレータは、例えばマウスなどのポインティングデバイスや回転操作子やカーソルキー等の操作子、あるいはタッチパネルなど、操作部3に含まれる適宜の操作子を用いて、入力パッチ設定画面100のグリッド上で、1つの交点を指定するとともに、パッチを設定したいch数を指定する。なお、この画面において、パッチを設定したいch数を指定することに替えて、パッチを設定したいポート数を指定してもよい。
ステップS1において、CPU10は、オペレータ操作に応じて、開始位置140となる1つの交点(一括設定の始点となるchとポートの組み合わせ)を決定し、また、ステップS2において、パッチ対象となるchの数(あるいはポート数)を決定する。CPU10は、前記ステップS1及びS2により決定した開始位置140とch数とに基づいてパッチを一括設定する対象範囲を設定する。対象範囲設定ルールの一例として、CPU10は、(1)開始位置140の入力chから、指定されたch数分の連続する入力chを、パッチ対象となる複数の入力chとすること、(2)該開始位置140の入力ポートから、指定されたch数と同数分の連続する入力ポートを、パッチ対象となる複数の入力ポートとすること、(3)該パッチ対象となる複数の入力chのそれぞれに、パッチ対象となる入力ポートを、1つずつ番号順に(例えば番号の小さいものから順に)対応付ける、というルールに従う。これら対象範囲設定ルールは、一例であり、適宜変更、追加及び選択が可能である。
CPU10は、後述のステップS4を行う前に、前記対象範囲に該当する各交点に、パッチの設定をプレビュー表示する(ステップS3)。例えば、前記図1(a)に示すように、ch番号「ch4」とポート番号「2」の交点が指定され、パッチを設定したいch数が5個と指定された場合、CPU10は、図5に示すように、ポート番号「2」とch番号「ch4」、ポート番号「3」とch番号「ch5」、ポート番号「4」とch番号「ch6」、ポート番号「5」とch番号「ch7」、及び、ポート番号「6」とch番号「ch8」の各交点にパッチの設定を示すプレビュー表示160を表示する。プレビュー表示160は、既存のパッチの設定を示す表示(白抜き「○」印)とは異なる表示形態(例えば網掛け「○」印)で表示される。当該ステップS3のプレビュー表示160を表示した後、オペレータが、開始位置及び/又はパッチを設定したいch数(あるいはポート数)の指定をやり直した場合、CPU10は、前記ステップS1,S2の開始位置及び/又はch数の決定を再び行う。なお、変形例として、パッチ設定処理は、当該ステップS3のプレビュー表示を行わない構成、あるいは、プレビュー表示を行うかどうかを、オペレータが選択できる構成でもよい。
そして、CPU10は、パッチの設定のプレビュー表示160を行った各交点に対応する入力chと入力ポートとにパッチを設定する、すなわち前記対象範囲内の複数入力chのそれぞれに、該対象範囲内の入力ポートを1つずつ番号順に対応付ける(ステップS4)。これにより、対象範囲内の複数の入力chと複数の入力ポートに一括してパッチを設定できる。設定したパッチの内容はパッチデータに記憶される。対象範囲内の入力ポートに既にパッチが設定されていた場合、1つの入力ポートと複数入力chとにパッチを設定できるから、CPU10は、該既存のパッチの設定をそのまま残してその入力ポートに更に新たな入力chを対応付けるようにしてもよい。あるいは既存のパッチの設定は破棄して新たな入力chを対応付けるようにしてもよい。更に、CPU10は、前記ステップS3で行ったプレビュー表示160を消去して、パッチ設定画面100のそれぞれ該当する交点に、新たなパッチの設定を示す表示130を行う(図1(a)の状態)。また、入力パッチ23(図3)は、前記ステップS4により設定したパッチデータに基づいて、各入力chと入力ポートとにパッチを設定する。
以上、図4を参照して説明した第1の操作方法に従うパッチ設定処理によれば、入力パッチ設定画面100において、オペレータが、開始位置140と、パッチを設定したいch数(あるいはポート数)とを指定する簡単な操作を行うだけで、パッチの対象となる複数の入力chと複数の入力ポートが自動的に決定して、決定した複数の入力chのそれぞれに、入力ポートを対応付けることができる。すなわち、全入力ポート及び全入力chのうち、所望の複数の入力ポートと複数の入力chとを対象にするパッチを一括設定することができる。前記ステップS3の処理が、前記対象範囲が選択された場合に、前記対応付部による対応付けを行う前に、該対象範囲に基づく対応付け内容をプレビュー表示する表示制御部に相当する。前記ステップS4の処理が、対象範囲内の前記供給元それぞれに、該対象範囲内の前記供給先を対応付ける対応付部に相当する。
次に、図1(b)に例示した第2の操作方法について説明する。図6は、第2の操作方法に従うパッチ設定処理のフローチャートである。オペレータは、上記第1の操作方法に関する説明と同様、操作部3に含まれる適宜の操作子を用いて、入力パッチ設定画面100のグリッド上で、連続する複数の行110と、連続する複数の列120とを指定する。指定された複数の行及び複数の列を指定することにより、該指定された複数の行及び複数の列に基づく矩形領域150(図1(b)を参照)が特定される。領域150の指定の仕方としては種々の態様を採用可能である。例えば、矩形領域の左上隅の交点と右下隅の交点とを指定する態様、あるいは基点となる交点とそこからの行数および列数を指定する態様等を適宜採用することができる。
領域150が特定されると、CPU10は、オペレータ操作により指定された領域150のうちの何れか1つの交点を「開始位置」に決定する(ステップS5)。この「開始位置」は、例えば、領域150の左上隅の交点、すなわち、該領域150内の最も番号の小さい行110(入力ch)と列120(入力ポート)との交点とする。そして、CPU10は、指定された領域150と、前記決定した開始位置とに基づいて、対象範囲を設定する(ステップS6)。例えば、CPU10は、領域150内の入力chのそれぞれに入力ポートを1つずつ番号順に対応付ける、というルールに従い対象範囲を設定する。上記第1の操作方法と同様、第2の操作方法においてもこのルールは任意に設定・定義してよい。
ステップS7において、CPU10は、対象範囲内の入力ch(行)の数と入力ポート(列)の数とを比較する。ポート数がch数と同数であるか、又は、ポート数がch数よりも多い場合(ステップS7の「ポート数≧ch数」)、CPU10は、ステップS8において、対象範囲内の入力chのそれぞれに、該対象範囲内の入力ポートを番号順に1つずつ対応付けるとともに、パッチ設定画面100のそれぞれ該当する交点に、新たなパッチの設定を示す表示130を行う(図1(b)の状態)。設定したパッチの内容はパッチデータに記憶される。これにより、対象範囲内の複数の入力chと複数の入力ポートに一括してパッチを設定できる。対象範囲内の入力ポートに既存のパッチの設定がある場合は、CPU10は、該既存のパッチの設定をそのまま残して、その入力ポートにさらに新たな入力chを対応付ける。あるいは既存のパッチの設定は破棄してその入力ポートに新たな入力chを対応付ける。
前記ステップS8において、対象範囲内のポート数とch数とが同数である場合は、対象範囲内の全入力chと全ポートとを1対1で対応付けることができる。一方、対象範囲内のポート数がch数よりも多い場合、CPU10は、対象範囲内の各入力chに入力ポートを1つずつ対応付けて行き、該対象範囲内の全ての入力chに対して1つずつポートを対応付けし終えたら、処理を終える。この場合、対象範囲内の複数ポートの一部はパッチの設定が行われない状態で残るが、それらパッチの設定がされなかったポートに対しては、この一括処理でのchの対応付けは行わない。
一方、入力ポート数が入力ch数よりも少ない場合(ステップS7の「ポート数<ch数」)、CPU10は、ステップS9において「折り返し処理」を行うかどうか判断する。対象範囲内のポート数がch数よりも少ない場合、仮に、各入力chに、ポートを1つずつ番号順に対応づけて行くと、対象範囲内の入力chの一部は、パッチの設定が行われないまま残ってしまう。そこで、これらの入力chに対しては、他の入力chに既に対応付けられている入力ポートを対応付ける。本明細書では、この処理を「折り返し処理」という。
例えば、図7において領域151で示すように、ch番号「ch4」〜「ch8」の5つの入力chと、ポート番号「2」〜「4」の3つの入力ポートが、対象範囲として設定された場合、まず、ch番号「ch4」〜「ch6」のそれぞれに、ポート番号「2」〜「4」が番号順に1つずつ対応付けられる。番号順のルールに従えば、ch番号「ch7」、「ch8」の入力chに対応付ける入力ポートは、ポート番号「5」、「6」の入力ポートであるが、これらポートは設定された対象範囲には存在しない。そこで、対象範囲内の先頭番号に「折り返して」、ポート番号「2」、「3」の入力ポートが番号順に1つずつ、ch番号「ch7」、「ch8」の入力chに対応付けられる。この場合、ポート番号「2」の入力ポートと、ch番号「ch4」及び「ch7」の2つの入力chとに重複してパッチの設定が行われ、ポート番号「3」の入力ポートと、ch番号「ch5」及び「ch8」の2つの入力chとに重複してパッチの設定が行われることになる。
折り返し処理を行う場合(ステップS9のyes)、CPU10は、ステップS10において、設定された対象範囲内で前述の「折り返し処理」を適宜行いつつ、対象範囲内の各入力chに入力ポートを番号順に1つずつ対応付ける。この処理により、対象範囲内の全ての入力chに入力ポートを一括してパッチを設定することができる。折り返し処理を行わない場合(ステップS9のno)、CPU10は、対象範囲内の各入力chに、入力ポートを番号順に1つずつ対応付けて、該対象範囲内の全ての入力ポートに対して入力chとのパッチを設定した後、該対象範囲内の一部の入力chにはパッチの設定を行わないまま、処理を終える(前記ステップS8)。なお、前記ステップS9判断は、例えば、折り返し処理を行うか否かを、その都度オペレータが手動で指示するように構成されてもよいし、或いは、折り返し処理を行うか否かをオペレータが予め設定しておき、その設定に従い自動的に判断するように構成されてもよい。
なお、入力ポート数が入力ch数よりも少ない場合に、前記ステップS9,S10の折り返し処理を行うのは、前述の通り、1つの入力ポートと複数の入力chとに重複してパッチを設定できるからである。一方、複数の入力ポートと1つの入力chとにパッチの設定をすることはできないので、ポート数がch数よりも多い場合には、折り返し処理は行わない。
例えば、図8に示すように、ch番号「ch3」〜「ch10」の8つの入力chと、ポート番号「2」〜「5」の4つの入力ポートに対応する領域152を対象範囲とした場合、まず、ch番号「ch3」〜「ch6」の各入力chにポート番号「2」〜「5」の入力ポートを1つずつ番号順に対応づけた後、更に対象範囲内の先頭番号に「折り返して」、ch番号「ch7」〜「ch10」の各入力chに、ポート番号「2」〜「5」の入力ポートを1つずつ番号順に対応付ける。これによりポート番号「2」〜「5」の各入力ポートは、それぞれ2つの入力chに対応付けられる(例えば、ポート番号「2」の入力ポートはch番号「ch3」及び「ch7」の2つの入力chに、また、ポート番号「3」の入力ポートはch番号「ch4」及び「ch8」の2つの入力chに、対応付けられる)。このように、指定する入力chの数を、入力ポートの数のn倍(nは2以上の正の整数)にすることで、簡単に、或る複数個の入力ポートのそれぞれと1以上の入力chとに重複してパッチの設定を行うことができる。
以上、図6〜図8を参照して説明した第2の操作方法に従うパッチ設定処理によれば、入力パッチ設定画面100において、オペレータが、連続する複数の行110と、連続する複数の列120を指定する簡単な操作を行うだけで、対象範囲内の複数の入力chのそれぞれに、複数のポートを1つずつ番号順に対応付けることができる。すなわち、全入力ポート及び全入力chのうち、所望の複数の入力ポートと複数の入力chとを対象にするパッチを一括設定することができる。前記ステップS8,S10の処理が、対象範囲内の前記供給元それぞれに、該対象範囲内の前記供給先を対応付ける対応付部に相当する。また、前記ステップS7,S9及びS10の処理が、前記対象範囲内の供給元の数よりも供給先の数が多い場合、少なくとも一部の前記供給元のそれぞれに、1つ以上の前記供給先を対応付けることに相当する。
なお、前記図6に示す第2の操作方法に従うパッチ設定処理は、変形例として、前記ステップS7、S9及びS10の折り返し処理に関する処理を行わずに、常に「指定されたch数分だけパッチ」(ステップS8)を行う構成でもよい。また、前記図6に示す第2の操作方法に従うパッチ設定処理において、前記ステップS8の前、及び、前記ステップS10の前に、前記ステップS3と同様なプレビュー表示を行うように構成してもよい。上記例示した「折り返し処理」は一例であり、例えば先頭番号に折り返すのではなく鋸波状に折り返しても良い。また折り返し処理のルールも適宜設定・定義してよい。
なお、前記図4に示す第1の操作方法に従うパッチ設定処理も、前述した折り返し処理を行うように構成してよい。その場合、CPU10は、前記ステップS1により決定した開始位置140と前記ステップS2により決定したch数とに基づいて、対象範囲を設定する際に、折り返し処理を行う範囲も設定してよい。例えば、ポートの総数が10であり、ポート番号「8」とch番号「ch2」が開始位置として指定され、指定されたch数が「6」である場合、折り返し処理によりポート番号「8」の入力ポートにch番号「ch2」および「ch5」の2つの入力chを対応付けるようにしてよい。
なお、前記図4に示す第1の操作方法に従うパッチ設定処理及び前記図6に示す第2の操作方法に従うパッチ設定処理の何れも、入力パッチ23でのパッチを設定する処理を説明したが、これらパッチ設定処理は、出力パッチ24でのパッチの設定にも適用できる。出力パッチ24に関し、第1の操作方法により複数のパッチを設定する場合、オペレータは、出力パッチ設定画面において、或る1つの開始位置と、パッチを設定したい出力ポート数(あるいは出力ch数)を指定する。CPU10は、該指定された開始位置と出力ポート数(あるいは出力ch数)とに基づき対象範囲を設定し、該設定した対象範囲内の複数の出力chのそれぞれに、出力ポートを1つずつ番号順に対応付ける。この場合、前記図4のフローチャートにて「入力ch」及び「入力ポート」であったところが、それそれ「出力ch」及び「出力ポート」に変わるだけである。従って、この出力パッチ設定処理のフローチャートの図示は省略する。
また、出力パッチ24に関し、第2の操作方法により複数のパッチを設定する場合、オペレータは、出力パッチ設定画面において、連続する複数の行(ch番号の連続する複数の出力ch)と、連続する複数の列(ポート番号の連続する複数の出力ポート)を指定する。CPU10は、該指定された複数の行(出力ch)と複数の列(出力ポート)を1つずつ番号順に対応付ける。出力パッチを設定する場合、前記図6に示す第2の操作方法に従うパッチ設定処理のうち、ステップS7の判断条件は、「出力ポート数≦出力ch数」の場合にステップS8に進み、「出力ポート数>出力ch数」の場合にステップS9に進む、という具合に変更される。その他の事項については、前記図6のフローチャートにおいて「入力ch」及び「入力ポート」が、それぞれ「出力ch」及び「出力ポート」に変更されるだけであるため、この出力パッチ設定処理のフローチャートの図示は省略する。
なお、前述の実施例は、対象範囲設定ルールとして、対象範囲内の各供給元と対象範囲内の各供給先とを1つずつ番号順に対応付ける例を説明したが、対象範囲設定ルールはこれに限らず、対象範囲内の複数の供給元それぞれに、該対象範囲内の供給先を対応付けることができれば、どのようなルールでもよい。一例として、供給先又は供給元の一方の番号の大きいものから順に、供給先又は供給元の他方の番号の小さいものを1つずつ順番に対応付けるようにしてもよい。例えば、ch番号「ch4」〜「ch8」と、ポート番号「2」〜「6」とが対象範囲として設定された場合、ch番号「ch8」の入力chにポート番号「2」の入力ポートを、ch番号「ch7」の入力chにポート番号「3」の入力ポートを、ch番号「ch6」の入力chにポート番号「4」の入力ポートを、ch番号「ch5」の入力chにポート番号「5」の入力ポートを、そして、ch番号「ch4」の入力chにポート番号「6」の入力ポートを、それぞれ対応付けるようにしてよい。
なお、前記図7及び前記図8において、入力ポートに入力chを1つずつ番号順に対応付けた後に「折り返し処理」を行うことにより、1つの入力ポートと1以上の入力chとに重複してパッチを設定することを説明したが、1つの入力ポートに1以上の入力chを重複して対応付けるルールも、適宜設定・定義してよい。例えば、1つの入力ポートにch番号の連続する1以上の入力chを対応付けるようにしてもよい。例えば、ch番号「ch3」〜「ch6」の4つの入力chと、ポート番号「2」〜「3」の2つの入力ポートが対象範囲として選択された場合、ポート番号「2」の入力ポートにch番号「ch3」及び「ch4」の2つの入力chを、また、ポート番号「3」の入力ポートにch番号「ch5」及び「ch6」の2つの入力chを、それぞれ対応付けるようにしてよい。
なお、対象範囲を選択するためのユーザ操作の方法は、前述した第1の操作方法及び第2の操作方法に限らない。変更例として、前記ユーザ操作は、1つの交点を指定するだけであり、指定された交点に基づく対象範囲を設定するようにしてもよい。この場合の、対象範囲設定ルールは、例えば、交点を基点とした(あるいは中心とした)あらかじめ設定された行数乃至列数の範囲を対象範囲として設定するなど、何らかのルールに従い、決定され得る。
また、前述の実施例において、選択部が、グリッド状の入力パッチ設定画面100及び出力パッチ設定画面で構成される例を説明したが、選択部は、複数の供給元及び複数の供給先の一部を、対象範囲として選択できさえすればよい。選択部の変形例は、例えば、文字、数字のみを表示できる簡素な表示部と、パラメータ値を増減調整する物理的操作子とを用いて、対象範囲を選択又は設定し得るように構成される。
なお、前述の実施例では、本発明のオーディオ経路設定装置を、デジタルミキサに適用した一実施形態について説明したが、本発明のオーディオ経路設定装置は、例えば、デジタルオーディオミキシング処理を制御するための制御装置や、ソフトウェアプログラムを実行することによりオーディオミキサとして動作する汎用コンピュータなど、複数のオーディオ信号の供給元と複数のオーディオ信号の供給先とを選択的に対応付ける機能を備えるどのような装置にも適用できる。また、本発明は、複数のオーディオ信号の供給元と複数のオーディオ信号の供給先とを選択的に対応付けるオーディオ経路設定方法の発明として構成及び実施することもできる。また、本発明は、コンピュータに、複数のオーディオ信号の供給元と複数のオーディオ信号の供給先とを選択的に対応付けてオーディオ経路を設定するための処理を実行させるプログラムの発明として構成及び実施することもできる。
1 ミキサ、2 表示部、3 操作部、10 CPU、11 ROM、12 RAM、30 入力チャンネル、39 サラウンドパン、40 MIXバス、100 入力パッチ設定画面、110 行、120 列、130 パッチ表示、140 開始位置、150 領域、160 プレビュー表示

Claims (6)

  1. 複数のオーディオ信号の供給元と複数のオーディオ信号の供給先とを選択的に対応付けてオーディオ経路を設定するためのオーディオ経路設定装置であって、
    前記複数の供給元及び前記複数の供給先の一部を、対象範囲として選択する選択部と、
    前記対象範囲内の前記供給元それぞれに、該対象範囲内の前記供給先を対応付ける対応付部と
    を具備することを特徴とするオーディオ経路設定装置。
  2. 前記対応付部は、前記対象範囲内の供給元の数よりも供給先の数が多い場合、少なくとも一部の前記供給元のそれぞれに、1つ以上の前記供給先を対応付けることを特徴とする請求項1に記載のオーディオ経路設定装置。
  3. 前記対象範囲が選択された場合に、前記対応付部による対応付けを行う前に、該対象範囲に基づく対応付け内容をプレビュー表示する表示制御部を、更に備えることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載のオーディオ経路設定装置。
  4. 前記選択部は、前記複数の供給元又は前記複数の供給先の一方を一覧表示する行と、前記複数の供給元又は前記複数の供給先の他方を一覧表示する列とからなるグリッド状の設定画面を用いたユーザ操作により、前記対象範囲を選択し得るように構成され、
    前記ユーザ操作は、或る前記行と或る前記列との交点を少なくとも1つ指定することにより、該指定された交点に基づく前記対象範囲を選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のオーディオ経路設定装置。
  5. 複数のオーディオ信号の供給元と複数のオーディオ信号の供給先とを選択的に対応付けてオーディオ経路を設定するためのオーディオ経路設定方法であって、
    前記複数の供給元及び前記複数の供給先の一部を、対象範囲として選択するステップと、
    前記対象範囲内の前記供給元それぞれに、該対象範囲内の前記供給先を対応付けるステップと
    を具備することを特徴とするオーディオ経路設定方法。
  6. 複数のオーディオ信号の供給元と複数のオーディオ信号の供給先とを選択的に対応付けてオーディオ経路を設定するための処理を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記複数の供給元及び前記複数の供給先の一部を、対象範囲として選択するステップと、
    前記対象範囲内の前記供給元それぞれに、該対象範囲内の前記供給先を対応付けるステップと
    を、前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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