JP2015185931A - 機器アダプタ、機器システム、及び起動制御方法 - Google Patents

機器アダプタ、機器システム、及び起動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】防爆規格を満たしつつ複数台のフィールド機器を動作させることが可能な機器アダプタ、該機器アダプタを備える機器システム、及び起動制御方法を提供する。【解決手段】機器システム1は、複数のフィールド機器10a〜10cと機器アダプタ20とを備えており、機器アダプタ20は、フィールド機器10a〜10cを複数接続可能なインターフェイス部21と、インターフェイス部21に接続されたフィールド機器10a〜10cに電力を供給する電源部24と、インターフェイス部21に接続されたフィールド機器10a〜10cで消費される電力の合計が防爆規格で許容される範囲内に収まるように、インターフェイス部21に接続されたフィールド機器10a〜10cの起動制御を行う起動制御部25とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、機器アダプタ、機器システム、及び起動制御方法に関する。
従来から、プラントや工場等においては、フィールド機器と呼ばれる現場機器(測定器、操作器)と、これらの制御を行う制御装置とが通信手段を介して接続された分散制御システム(DCS:Distributed Control System)が構築されており、高度な自動操業が実現されている。このような分散制御システムを構成するフィールド機器は、有線通信を行うものが殆どであったが、近年においてはISA100.11aやWirelessHART(登録商標)等の産業用無線通信規格に準拠した無線通信を行うもの(無線フィールド機器)も実現されている。
上記の無線フィールド機器は、概して各種の状態量(例えば、圧力、温度、流量等)の測定又は操作を行う入出力部と、上記の産業用無線通信規格に準拠した無線通信を行う無線通信部と、無線フィールド機器の動作を統括して制御する制御部とが筐体内に組み込まれており、単一の電源から供給される電力によって各部が動作する。ここで、無線フィールド機器は、従来のフィールド機器のように通信線又は通信バスに接続する必要がなく、基本的に単独でプラント等に設置されることから、上記の単一の電源として電池を内蔵するものが殆どである。
以下の特許文献1には、無線通信部を有しない従来のフィールド機器に取り付けられて、従来のフィールド機器を上記の無線フィールド機器として動作させることが可能な無線モジュールが開示されている。具体的に、以下の特許文献1に開示された無線モジュールは、従来のフィールド機器に接続されるインターフェイス部と、無線通信を行う無線通信部と、インターフェイス部を介して従来のフィールド機器に電力を供給する電源部とを備える。この無線モジュールは、フィールド機器からの信号がインターフェイス部を介して入力されてきた場合には、その信号を無線通信部から送信先(例えば、上位のコントローラ)に向けて送信し、フィールド機器宛ての信号を無線通信部で受信した場合には、インターフェイス部を介して受信した信号をフィールド機器に出力する。
米国特許出願公開第2008/0211664号明細書
ところで、上述した特許文献1に開示された無線モジュールは、基本的には1つのフィールド機器に取り付けられて、その1つのフィールド機器を無線フィールド機器として動作させるものである。ここで、プラント等に設けられるフィールド機器の数は、おおむねプラント等の規模に応じて増減し、大規模なプラント等では1万台を超える場合がある。このようなフィールド機器を全て無線フィールド機器として動作させるためには、上述した特許文献1に開示された無線モジュールを、全てのフィールド機器に取り付ける必要があることから、コストが飛躍的に増大してしまうという問題がある。
そこで、複数台のフィールド機器に対して1つの無線モジュールを取り付け可能にすれば、必要となる無線モジュールの総数を減らすことができるため、コストの低減を図ることができるとも考えられる。しかしながら、無線モジュールは、上述した通り、フィールド機器に電力を供給していることから、接続されるフィールド機器の数が増大すると無線モジュールからフィールド機器に供給する必要のある電力の合計が増大し、防爆の観点からの問題が生じてしまう。
以上の問題は、複数台のフィールド機器に対して無線モジュールを接続する場合のみならず、複数台のフィールド機器に対して何らかの機能を有するアダプタ(機器アダプタ)を接続する場合にも生ずる問題である。例えば、フィールドバス通信、イーサネット(登録商標)通信、USB(Universal Serial Bus)通信、シリアル通信等の無線通信以外の通信機能を有する機器アダプタを接続する場合にも生ずる。更には、表示機能、ユーザインターフェイス機能、データストレージ機能等の通信機能以外の機能を有する機器アダプタを接続する場合にも生ずる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、防爆規格を満たしつつ複数台のフィールド機器を動作させることが可能な機器アダプタ、該機器アダプタを備える機器システム、及び起動制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の機器アダプタは、フィールド機器(10a〜10c)に接続される機器アダプタ(20)であって、前記フィールド機器を複数接続可能なインターフェイス部(21)と、前記インターフェイス部に接続された前記フィールド機器に電力を供給する電源部(24)と、前記インターフェイス部に接続された前記フィールド機器で消費される電力の合計が防爆規格で許容される範囲内に収まるように、前記インターフェイス部に接続された前記フィールド機器の起動制御を行う起動制御部(25)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、インターフェイス部に接続されたフィールド機器で消費される電力の合計が防爆規格で許容される範囲内に収まるように、インターフェイス部に接続されたフィールド機器の起動制御が起動制御部で行われる。
また、本発明の機器アダプタは、前記起動制御部が、起動させるべき前記フィールド機器の消費電力の合計を動的に求め、該消費電力の合計が前記防爆規格で許容される範囲を超える場合には、起動させるべき前記フィールド機器の数を動的に変更する制御を行うことを特徴としている。
また、本発明の機器アダプタは、前記起動制御部が、前記インターフェイス部に接続された前記フィールド機器を予め個別に起動させることによって、動作状態にある個々の前記フィールド機器の消費電力を測定することを特徴としている。
また、本発明の機器アダプタは、前記フィールド機器には、一意に定まる第1識別情報がそれぞれ割り当てられており、前記起動制御部が、前記電源部から前記フィールド機器に供給される電力に対し、前記第1識別情報に応じた変調を行うことによって前記フィールド機器の起動制御を行うことを特徴としている。
また、本発明の機器アダプタは、前記フィールド機器が、消費電力の合計が前記防爆規格で許容される範囲内に収まるように設定された複数のグループに区分されており、前記起動制御部が、前記電源部から前記フィールド機器に供給される電力に対し、前記グループの各々に割り当てられた一意に定まる第2識別情報に応じた変調を行うことによって前記フィールド機器の起動制御を行うことを特徴としている。
また、本発明の機器アダプタは、前記フィールド機器からの信号を無線信号にして送信し、無線信号で送信されてくる前記フィールド機器への信号を受信する無線通信部(23)を備えることを特徴としている。
本発明の機器システムは、複数のフィールド機器(10a〜10c)と、前記複数のフィールド機器が接続可能であって、接続された前記フィールド機器の起動制御を行う上記の何れかに記載の機器アダプタ(20)とを備えることを特徴としている。
本発明の起動制御方法は、複数のフィールド機器(10a〜10c)の起動制御を行う起動制御方法であって、前記複数のフィールド機器のうちの起動すべきフィールド機器を特定し、特定したフィールド機器の消費電力の合計を算出する第1ステップ(S12)と、前記第1ステップで算出された消費電力の合計が防爆規格で許容される範囲内に収まるように前記複数のフィールド機器の起動制御を行う第2ステップ(S13、S14、S16)とを有することを特徴としている。
本発明によれば、インターフェイス部に接続されたフィールド機器で消費される電力の合計が防爆規格で許容される範囲内に収まるように、起動制御部がインターフェイス部に接続されたフィールド機器の起動制御を行っているため、防爆規格を満たしつつ複数台のフィールド機器を動作させることが可能であるという効果がある。
本発明の一実施形態による機器システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における電力波形の一例を示す図である。 本発明の一実施形態による機器アダプタで用いられる消費電流テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるフィールド機器の起動タイミングを示すタイミングチャートある。 本発明の一実施形態による機器システムの動作を示すフローチャートである。 図4中の各時刻における合計消費電流を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による機器アダプタ、機器システム、及び起動制御方法について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による機器システムの要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の機器システム1は、複数のフィールド機器10a〜10cと機器アダプタ20とを備えており、フィールド機器10a〜10cから得られる信号を機器アダプタ20から無線信号にして送信し、無線信号で送信されてくるフィールド機器10a〜10cへの信号を機器アダプタ20で受信する。
ここで、フィールド機器10a〜10cと機器アダプタ20とは、ケーブルCBを介して互いに接続されている。このケーブルCBは、フィールド機器10a〜10cと機器アダプタ20との間で授受される各種信号の伝送のみならず、機器アダプタ20からの電力をフィールド機器10a〜10cに供給可能である。尚、機器アダプタ20に接続されるフィールド機器の数は任意であるが、消費電力の合計が防爆規格で規定される範囲を大幅に超えない程度の数に設定される。尚、防爆規格は、機器システム1が用いられる国の法令によって異なるが、最も制限が厳しい例としては、例えば電圧が1.2[V]以下、電流が100[mA]以下、電力が25[mW]以下であることが挙げられる。
フィールド機器10a〜10cは、例えば流量計や温度センサ等のセンサ機器、流量制御弁や開閉弁等のバルブ機器、ファンやモータ等のアクチュエータ機器、プラント内の状況や対象物を撮影するカメラやビデオ等の撮像機器、プラント内の異音等を収集したり警報音等を発したりするマイクやスピーカ等の音響機器、各機器の位置情報を出力する位置検出機器、その他のプラントの現場に設置される機器である。尚、本実施形態では、説明を簡単にするために、フィールド機器10a〜10cは、温度、流量、圧力を測定するセンサ機器であるものとする。
フィールド機器10a〜10cは、センサ部11、送受信部12、インターフェイス部13、電源供給部14、制御部15、及び記憶部16を備える。尚、フィールド機器10a〜10cはおおむね同様の構成であるため、以下では主に、温度の測定を行うフィールド機器10aの構成について説明し、フィールド機器10b,10cの構成の説明は省略する。
センサ部11は、制御部15から供給される電力によって動作し、制御部15の制御の下で測定対象である温度を測定する。送受信部12は、センサ部11と同様に制御部15から供給される電力によって動作し、制御部15の制御の下で、ケーブルCBを介して機器アダプタ20との間で通信を行う。具体的に、送受信部12は、センサ部11の測定結果(温度)を機器アダプタ20に送信し、機器アダプタ20からの信号(例えば、センサ部11の測定レンジを設定する信号)を受信する。
インターフェイス部13は、ケーブルCBを介して機器アダプタ20をフィールド機器10aに接続するためのインターフェイスであり、機器アダプタ20から供給される電力によって動作する。このインターフェイス部13は、送受信部12からの信号(フィールド機器11aから機器アダプタ20に送信される信号)をケーブルCBに出力する。また、機器アダプタ20から供給される電力と、この電力に重畳されている信号(機器アダプタ20からフィールド機器11aに送信される信号)とを分離する。
電源供給部14は、インターフェイス部13で分離された電力を一時的に蓄え、蓄えた電力をフィールド機器10aで用いるのに適した電圧に変換して制御部15に供給する。また、電源供給部14は、機器アダプタ20から供給されてくる電力がパルス状に変調されている場合(詳細は後述する)には、そのパルスの数を計数して計数結果を制御部15に出力する。尚、この電源供給部14も機器アダプタ20から供給される電力によって動作する。
制御部15は、電源供給部14から供給される電力によって動作し、センサ部11及び送受信部12を制御する。具体的に、制御部15は、電源供給部14から出力されるパルス数の計数結果が記憶部16に記憶された機器ID又はグループID(詳細は後述する)に一致するか否かを判断し、一致する場合にはセンサ部11及び送受信部12に電力を供給して動作させる(フィールド機器10aを起動させる)。これに対し、電源供給部14からのパルス数の計数結果が記憶部16に記憶された機器ID及びグループIDの何れにも一致しない場合には、センサ部11及び送受信部12に電力を供給しない(フィールド機器10aを起動させない)。
記憶部16は、例えばフラッシュROM(Read Only Memory)或いはEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の不揮発性のメモリを備えており、機器ID(第1識別情報)及びグループID(第2識別情報)を記憶する。ここで、機器IDは、フィールド機器10a〜10cの各々に割り当てられた一意に定まる識別情報であり、グループIDは、フィールド機器10a〜10cが属するグループの各々に割り当てられた一意に定まる識別情報である。フィールド機器10a〜10cは、複数のグループに区分されており、各々のグループに上記のグループIDが割り当てられている。ここで、グループの区分方法は任意であるが、例えば消費電力の合計が防爆規格で許容される範囲内に収まるように設定された複数のグループに区分される。
上記の機器IDは、フィールド機器10a〜10a毎に割り当てられるものであるため、記憶部16には機器IDが1つのみ記憶される。これに対し、上記のグループIDは、フィールド機器10a〜10cが属するグループ毎に割り当てられるものであり、フィールド機器10a〜10cは複数のグループに属するようにすることが可能であるため、記憶部16には複数のグループIDが記憶され得る。
例えば、フィールド機器10aは、3つのフィールド機器10a〜10cが属する第1グループ、2つのフィールド機器10a,10bが属する第2グループ、及び2つのフィールド機器10a,10cが属する第3グループに属することが可能である。このような第1〜第3グループにフィールド機器10aが属している場合には、フィールド機器10aの記憶部16には、上記第1〜第3グループに割り当てられた3つのグループIDが記憶される。
機器アダプタ20は、フィールド機器10a〜10cからケーブルCBを介して送信されてくる信号を無線信号にして送信し、無線信号で送信されてくるフィールド機器10a〜10cへの信号を受信してケーブルCBを介してフィールド機器10a〜10cに送信する。尚、機器アダプタ20から送信される無線信号の送信先、及びフィールド機器10a〜10cへの信号を無線信号として送信する送信元は、例えば上位のコントローラ(図示省略)である。また、機器アダプタ20は、フィールド機器10a〜10cに電力を供給するとともに、フィールド機器10a〜10cの起動制御を行う。
機器アダプタ20は、インターフェイス部21、送受信部22、無線通信部23、電源部24、起動制御部25、及び記憶部26を備える。インターフェイス部21は、ケーブルCBを介して複数のフィールド機器10a〜10cを接続可能なインターフェイスである。このインターフェイス部21は、フィールド機器10a〜10cに供給すべき電力(起動制御部25からの電力)に対し、送受信部22からの信号(フィールド機器10a〜10cに送信すべき信号)を重畳させてケーブルCBに出力する。また、ケーブルCBを介して送信されてくるフィールド機器10a〜10cからの信号を受信して送受信部22に出力する。
送受信部22は、電源部24から供給される電力によって動作し、ケーブルCBを介してフィールド機器10a〜10cとの間で通信を行う。具体的に、送受信部22は、ケーブルCBを介してフィールド機器10a〜10cから送信されてくる信号(例えば、温度の測定結果)を受信して無線通信部23に出力するとともに、無線通信部23で受信された信号をフィールド機器10a〜10cに送信する。
無線通信部23は、電源部24から供給される電力によって動作し、送受信部22から出力される信号(フィールド機器10a〜10cから機器アダプタ20に送信された信号)を無線信号にして送信するとともに、無線信号で送信されてくる信号(フィールド機器10a〜10c宛ての信号)を受信して送受信部22に出力する。この無線通信部23で行われる無線通信は、例えば無線通信規格ISA100.11aに準拠したものである。
電源部24は、給電を行う電源(図示省略)と、電源からの電力を機器アダプタ20で用いる電力に適したものに変換する電源回路(図示省略)とを備えており、送受信部22、無線通信部23、及び起動制御部25に電力を供給する。ここで、上記の電源は、電池(例えば、塩化チオニルリチウム電池等の自己放電が極めて少ない一次電池)、或いは環境発電(所謂、太陽電池等のエナジーハーベスト)を行う発電回路等である。
起動制御部25は、電源部24から供給される電力によって動作し、インターフェイス部21に接続された複数のフィールド機器10a〜10cの起動制御を行う。具体的には、インターフェイス部21に接続されたフィールド機器10a〜10cで消費される電力の合計が防爆規格で許容される範囲内に収まるように、インターフェイス部21に接続されたフィールド機器10a〜10cの起動制御を行う。このような起動制御を行うのは、機器アダプタ20に接続された複数のフィールド機器10a〜10cを、防爆規格を満たしつつ動作させるためである。
より具体的に、起動制御部25は、インターフェイス部21に接続されたフィールド機器10a〜10cのうちの起動させるべきフィールド機器の消費電力の合計を動的に求め、求めた消費電力の合計が防爆規格で許容される範囲を超える場合には、起動させるべきフィールド機器の数を動的に変更する(減ずる)制御を行う。例えば、起動させるべきフィールド機器がフィールド機器10a〜10cである場合に、これらフィールド機器10a〜10cの消費電力の合計が防爆規格で許容される範囲を超える場合には、フィールド機器10cを除外してフィールド機器10a,10bのみを起動させる。尚、除外したフィールド機器10cは、例えばフィールド機器10a,10bを起動させるタイミングとは異なるタイミングで別個に起動させる。
ここで、起動させるべきフィールド機器から何れのフィールド機器を除外するかを決定する基準(上記の例では、フィールド機器10cを除外する基準)は、任意の基準を用いることができる。例えば、消費電力の大きさを基準として除外するフィールド機器を決定し、起動周期の長さを基準として除外するフィールド機器を決定し、或いは、予め起動すべきフィールド機器に優先度を付しておき、優先度の高さを基準として除外するフィールド機器を決定しても良い。
起動制御部25は、電源部24からフィールド機器10a〜10cに供給される電力(詳細には、フィールド機器10a〜10cへの電力供給が開始される時点の電力)に対し、前述した機器ID又はグループIDに応じた変調を行うことによってフィールド機器の起動制御を行う。例えば、フィールド機器10a〜10cに割り当てられた機器IDがそれぞれ「1」〜「3」であるとすると、起動制御部25は、電源部24からの電力を以下の通り変調する。つまり、フィールド機器10aを起動させる場合には1つのパルスが含まれ、フィールド機器10bを起動させる場合には2つのパルスが含まれ、フィールド機器10cを起動させる場合には3つのパルスが含まれるように変調する。
また、例えば、3つのフィールド機器10a〜10cが属する第1グループ、2つのフィールド機器10a,10bが属する第2グループ、及び2つのフィールド機器10a,10cが属する第3グループに割り当てられたグループIDがそれぞれ「4」〜「6」であるとすると、起動制御部25は、電源部24からの電力を以下の通り変調する。つまり、第1グループに属するフィールド機器10a〜10cを起動させる場合には4つのパルスが含まれ、第2グループに属するフィールド機器10a,10bを起動させる場合には5つのパルスが含まれ、第3グループに属するフィールド機器10a,10cを起動させる場合には6つのパルスが含まれるように変調する。
図2は、本発明の一実施形態における電力波形の一例を示す図である。尚、図2中において、符号WF1で指し示された波形は、機器アダプタ20からフィールド機器10a〜10cに供給される電力の波形を示しており、符号WF2で指し示された波形は、フィールド機器10a〜10cで受電された電力の波形を示している。図2において、期間T1は、機器アダプタ20からフィールド機器10a〜10cへの電力供給が行われない期間であり、期間T2は、フィールド機器10a〜10cへの電力供給が開始されて前述した機器ID又はグループIDに応じた変調が行われる期間であり、期間T3は、連続的な電力供給が行われる期間である。
図2に例示する電力波形WF1は、フィールド機器10a〜10cへの電力供給が開始された直後の期間T2において、3つのパルスが含まれるように変調されている。このため、図2に示す電力がフィールド機器10a〜10cで受電された場合には、フィールド機器10cのみが起動され、フィールド機器10a,10bは起動されない。また、フィールド機器10a〜10cで受電された電力は、フィールド機器10a〜10cに設けられた電源供給部14で一時的に蓄えられる。このため、フィールド機器10a〜10cで受電された電力は、図2中の電力波形WF2に示す通り、期間T2においては小さな脈動があるものの、フィールド機器10a〜10cが動作するために必要な電力は得ることができる。
また、起動制御部25は、フィールド機器10a〜10cの消費電流を測定する消費電流測定部25aを備える。尚、フィールド機器10a〜10cに供給される電力の電圧が一定であるとすると、フィールド機器10a〜10cの消費電流を測定することにより、フィールド機器10a〜10cの消費電力を測定することもできる。この消費電流測定部25aは、インターフェイス部21からケーブルCBに流れる電流を測定することによって、フィールド機器10a〜10c(正確には、フィールド機器10a〜10cのうちの起動している状態にあるフィールド機器)で消費される電流を測定する。
前述の通り、起動制御部25は、電源部24からフィールド機器10a〜10cに供給される電力に対し、フィールド機器10a〜10cの各々に割り当てられた機器IDに応じた変調を行うことにより、フィールド機器10a〜10cを個別に起動することができる。このため、フィールド機器10a〜10cを予め個別に起動させた状態で、消費電流測定部25aで消費電流を測定することにより、フィールド機器10a〜10cの消費電流を個別に測定することができる。
記憶部26は、フィールド機器10aの記憶部16と同様に、例えばフラッシュROM或いはEEPROM等の不揮発性のメモリを備えており、消費電流テーブルTBを記憶する。この消費電流テーブルTBは、動作状態にある個々のフィールド機器10a〜10cの消費電流を示すテーブルである。図3は、本発明の一実施形態による機器アダプタで用いられる消費電流テーブルの一例を示す図である。
図3に示す通り、消費電流テーブルTBは、フィールド機器10a〜10cを特定する情報と消費電流とが対応付けられたテーブルである。図3に例示する消費電流テーブルTBでは、フィールド機器10aには消費電流10[mA]が対応付けられており、フィールド機器10bには消費電流5[mA]が対応付けられており、フィールド機器10cには消費電流3[mA]が対応付けられている。この消費電流テーブルTBは、例えばフィールド機器10a〜10cを予め個別に起動させた状態で、消費電流測定部25aで消費電流を測定することによって作成される。
次に、上記構成における機器システム1の動作について説明する。尚、以下では、図1に示す3つのフィールド機器10a〜10cが機器アダプタ20に接続されているものとし、これら3つのフィールド機器10a〜10cの起動制御を行う場合の動作を例に挙げて説明する。また、これらフィールド機器10a〜10cの消費電流は予め測定されており、図3に示す電流消費テーブルTBが機器アダプタ20の記憶部26に記憶されているとする。
また、フィールド機器10a〜10cは、起動周期がそれぞれ60秒、10秒、及び1秒であり、基本的には図4に示すタイミングチャートに従って起動するものとする。図4は、本発明の一実施形態におけるフィールド機器の起動タイミングを示すタイミングチャートある。ここで、図4を参照すると、起動すべきフィールド機器は、時刻t1ではフィールド機器10cのみであり、時刻t2では2つのフィールド機器10b,10cであり、時刻t3では3つのフィールド機器10a〜10cである。
図5は、本発明の一実施形態による機器システムの動作を示すフローチャートである。また、図6は、図4中の各時刻における合計消費電流を示す図である。図5に示すフローチャートは、フィールド機器10a〜10cの少なくとも1つを起動させるタイミングが到来する度に開始される。尚、以下では、理解を容易にするために、図4,図5中の時刻t1,t2,t3が到来した場合の動作を順に説明する。また、以下では、防爆規格で許容される電流の規定値が12[mA]以下であるとする。
〈時刻t1が到来した場合の動作〉
図5に示すフローチャートの処理が開始されると、まず起動すべきフィールド機器を示す情報(以下、「一覧リスト」という)の内容を、一時的に用意した仮リストにコピーする処理が、機器アダプタ20の起動制御部25で行われる(ステップS11)。ここでは、図4,図6に示す通り、起動すべきフィールド機器がフィールド機器10cのみであるため、フィールド機器10cを示す情報が格納された一覧リストの内容を仮リストにコピーする処理が行われる。
次に、仮リストに含まれるフィールド機器の消費電流の合計値を算出する処理が、機器アダプタ20の起動制御部25で行われる(ステップS12:第1ステップ)。具体的には、記憶部26に記憶された消費電流テーブルTBが起動制御部25に読み出され、この消費電流テーブルTBに格納された内容を用いて、仮リストに含まれるフィールド機器の消費電流の合計値を算出する処理が行われる。ここでは、仮リストにはフィールド機器10cを示す情報のみが格納されているため、起動制御部25は、図6に示す通り、起動すべきフィールド機器の合計消費電流が3[mA]であると算出する。
次いで、ステップS12で算出した合計消費電流が、防爆規格で許容される電流の規定値を超えるか否かが、機器アダプタ20の起動制御部25で判断される(ステップS13:第2ステップ)。ここでは、ステップS12で算出された合計消費電流が3[mA]であり、防爆規格で許容される電流の規定値(12[mA])を超えていないため、ステップS13の判断結果は「NO」となる。
続いて、仮リストに含まれるフィールド機器を起動して測定結果を取得する制御が、機器アダプタ20の起動制御部25で行われる(ステップS14:第2ステップ)。具体的には、図2に示すように、フィールド機器10a〜10cへの電力供給が開始される時点の電力を、起動させるフィールド機器(ここでは、フィールド機器11c)に割り当てられた機器IDに応じて変調する処理が起動制御部25によって行われる。かかる処理が行われると、フィールド機器11cに割り当てられた機器IDで変調された電力が、ケーブルCBを介してフィールド機器10a〜10cに供給される。
ケーブルCBを介して供給されてくる電力がフィールド機器10a〜10cで受電されると、フィールド機器10a〜10cに設けられた電源供給部14において、電力に含まれるパルスの数がそれぞれ計数される。そして、計数されたパルス数と同じ機器IDが割り当てられているフィールド機器10cにおいて、制御部15の制御によって、ケーブルCBを介して供給されてきた電力がセンサ部11及び送受信部12に供給され、これによりフィールド機器10cが起動する。尚、他のフィールド機器10a,10bでは、ケーブルCBを介して供給されてきた電力が制御部15の制御によってセンサ部11及び送受信部12には供給されないため、フィールド機器10a,10bは起動しない。
フィールド機器10cが起動すると、フィールド機器10cのセンサ部11において圧力が測定され、その測定結果が送受信部12によって機器アダプタ20に向けて送信される。送受信部12から送信された測定結果は、フィールド機器10cのインターフェイス部13、ケーブルCB、及び機器アダプタ20のインターフェイス部21を順に介して機器アダプタ20の送受信部22で受信され、無線通信部23から無線信号として送信される。
以上の処理が終了すると、一覧リストに含まれる全てのフィールド機器の測定結果を取得したか否かが、機器アダプタ20の起動制御部25で判断される(ステップS15)。ここでは、一覧リストに含まれるフィールド機器は、フィールド機器10cのみであるため、ステップS15の判断結果が「YES」になり、図5に示す一連の処理が終了する。すると、図2に示す電力波形WF1における期間T3経過後のように、機器アダプタ20からの電力供給が停止するため、フィールド機器10cの動作が停止する。その後は、1秒間隔で上述した起動処理が繰り返し行われる。
〈時刻t2が到来した場合の動作〉
次に、現在の時刻が図4,図6に示す時刻t2になったとする。すると、図5に示すフローチャートの処理が開始され、一覧リストの内容を仮リストにコピーする処理が、機器アダプタ20の起動制御部25で行われる(ステップS11)。ここでは、起動すべきフィールド機器が2つのフィールド機器10b,10cであるため、これらフィールド機器10b,10cを示す情報が格納された一覧リストの内容を仮リストにコピーする処理が行われる。
次に、仮リストに含まれるフィールド機器の消費電流の合計値を算出する処理が、機器アダプタ20の起動制御部25で行われる(ステップS12)。ここでは、仮リストにフィールド機器10b,10cを示す情報が格納されているため、起動制御部25は、図6に示す通り、起動すべきフィールド機器の合計消費電流が8[mA]であると算出する。
次いで、ステップS12で算出した合計消費電流が、防爆規格で許容される電流の規定値を超えるか否かが、機器アダプタ20の起動制御部25で判断される(ステップS13)。ここでは、ステップS12で算出された合計消費電流が8[mA]であり、防爆規格で許容される電流の規定値(12[mA])を超えていないため、ステップS13の判断結果は「NO」となる。
続いて、仮リストに含まれるフィールド機器10b,10cを起動して測定結果(流量及び圧力の測定結果)を取得する制御が、機器アダプタ20の起動制御部25で行われる(ステップS14)。ここで、起動制御部25は、フィールド機器10b,10cを同時に起動させる場合には、フィールド機器10a〜10cへの電力供給が開始される時点の電力を、フィールド機器10b,10cが属するグループに割り当てられたグループIDに応じて変調する処理を行う。これにより、機器アダプタ20に接続された3つのフィールド機器10a〜10cのうちの2つのフィールド機器10b,10cが起動する。
以上の処理が終了すると、一覧リストに含まれる全てのフィールド機器の測定結果を取得したか否かが、機器アダプタ20の起動制御部25で判断される(ステップS15)。ここでは、一覧リストに含まれるフィールド機器は、2つのフィールド機器10b,10cであるため、ステップS15の判断結果が「YES」になり、図5に示す一連の処理が終了する。すると、図2に示す電力波形WF1における期間T3経過後のように、機器アダプタ20からの電力供給が停止するため、フィールド機器10b,10cの動作が停止する。その後、フィールド機器10cは1秒間隔で、フィールド機器10bは10秒間隔で上述した起動処理がそれぞれ繰り返し行われる。
〈時刻t3が到来した場合の動作〉
次に、現在の時刻が図4,図6に示す時刻t3になったとする。すると、図5に示すフローチャートの処理が開始され、一覧リストの内容を仮リストにコピーする処理が、機器アダプタ20の起動制御部25で行われる(ステップS11)。ここでは、起動すべきフィールド機器が3つのフィールド機器10a〜10cであるため、これらフィールド機器10a〜10cを示す情報が格納された一覧リストの内容を仮リストにコピーする処理が行われる。
次に、仮リストに含まれるフィールド機器の消費電流の合計値を算出する処理が、機器アダプタ20の起動制御部25で行われる(ステップS12)。ここでは、仮リストに3つのフィールド機器10a〜10cを示す情報が格納されているため、起動制御部25は、図6に示す通り、起動すべきフィールド機器の合計消費電流が18[mA]であると算出する。
次いで、ステップS12で算出した合計消費電流が、防爆規格で許容される電流の規定値を超えるか否かが、機器アダプタ20の起動制御部25で判断される(ステップS13)。ここでは、ステップS12で算出された合計消費電流が18[mA]であり、防爆規格で許容される電流の規定値(12[mA])を超えているため、ステップS13の判断結果は「YES」となる。
すると、仮リストの内容の一部を補助リスト(仮リストと同様に、一時的に用意したリスト)に移動する処理が、機器アダプタ20の起動制御部25で行われる(ステップS16:第2ステップ)。例えば、フィールド機器10a〜10cのうちの消費電流が最も大きなフィールド機器10aを、仮リストから補助リストに移動する処理が起動制御部25で行われる。尚、仮リストに含まれるフィールド機器の何れを補助リストに移動させるかは、消費電流の大きさ以外に、起動周期の長さ、フィールド機器に設定された優先度等に基づいて決定しても良い。
仮リストの内容の一部を補助リストに移動させる処理が終了すると、再び仮リストに含まれるフィールド機器の消費電流の合計値を算出する処理が、機器アダプタ20の起動制御部25で行われる(ステップS12)。そして、算出した合計消費電流が、防爆規格で許容される電流の規定値を超えるか否かが、機器アダプタ20の起動制御部25で判断される(ステップS13)。
ここでは、仮リストからフィールド機器10aが除外され、仮リストには2つのフィールド機器10b,10cを示す情報が格納されているため、ステップS12の処理では、図6に示す通り、起動すべきフィールド機器の合計消費電流が8[mA]であると算出される。このため、ステップS13の判断結果は「NO」となる。
続いて、時刻t2が到来した場合と同様に、仮リストに含まれるフィールド機器10b,10cを起動して測定結果(流量及び圧力の測定結果)を取得する制御が、機器アダプタ20の起動制御部25で行われる(ステップS14)。これによって、時刻t3において起動されるフィールド機器を3つから2つに動的に減少させることができる。そして、一覧リストに含まれる全てのフィールド機器の測定結果を取得したか否かが、機器アダプタ20の起動制御部25で判断される(ステップS15)。
ここでは、一覧リストに含まれるフィールド機器は、3つのフィールド機器10a〜10cであり、フィールド機器10aの測定結果が取得されていないため、ステップS15の判断結果が「NO」になる。尚、測定結果を取得したと判断されたフィールド機器10b,10cに対する機器アダプタ20からの電力供給は、図2に示す電力波形WF1における期間T3経過後のように停止する。このため、フィールド機器10b,10cの動作が停止する。
ステップS15の判断結果が「NO」になると、補助リストの内容で仮リストを上書きする処理が機器アダプタ20の起動制御部25で行われる(ステップS17)。つまり、ステップS16の処理にて仮リストから補助リストに移動されたフィールド機器を仮リストに戻す処理が行われる。かかる処理が終了すると、再びステップS12,S13の処理が順に行われる。
ここでは、仮リストには1つのフィールド機器10aを示す情報のみが格納されているため、ステップS12の処理では、図6に示す通り、起動すべきフィールド機器の合計消費電流が10[mA]であると算出される。このため、ステップS13の判断結果は「NO」となる。
続いて、仮リストに含まれるフィールド機器10aを起動して測定結果(温度の測定結果)を取得する制御が、機器アダプタ20の起動制御部25で行われる(ステップS14)。ここで、フィールド機器10aは、図4に示す通り、本来起動されるべきであったタイミング(時刻t3)とは異なるタイミング(時刻t4)で起動される。このように、フィールド機器10aの起動タイミングを、フィールド機器10b,10cの起動タイミングからずらすことで、防爆規格を満たしつつ機器アダプタ20に接続されたフィールド機器10a〜10cの全てを動作させることができる。
以上の処理が終了すると、一覧リストに含まれる全てのフィールド機器の測定結果を取得したか否かが、機器アダプタ20の起動制御部25で判断される(ステップS15)。ここで、一覧リストに含まれるフィールド機器は3つのフィールド機器10a〜10cであり、以上の処理にてフィールド機器10a〜10cの全ての測定結果を取得しているため、ステップS15の判断結果が「YES」になり、図5に示す一連の処理が終了する。すると、図2に示す電力波形WF1における期間T3経過後のように、機器アダプタ20からの電力供給が停止するため、フィールド機器10aの動作が停止する。その後、フィールド機器10cは1秒間隔で、フィールド機器10bは10秒間隔で、フィールド機器10aは60秒間隔で上述した起動処理がそれぞれ繰り返し行われる。
以上の通り、本実施形態では、機器アダプタ20のインターフェイス部21に接続された複数のフィールド機器10a〜10cで消費される電力の合計が防爆規格で許容される範囲内に収まるように、機器アダプタ20の起動制御部25が、インターフェイス部21に接続されたフィールド機器10a〜10cの起動制御を行うようにしている。このため、防爆規格を満たしつつ複数台のフィールド機器を動作させることができる。
以上、本発明の一実施形態による機器アダプタ、機器システム、及び起動制御方法について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、ISA100.11aに準拠した無線通信を行う機器アダプタ20を備える機器システム1を例に挙げて説明したが、本発明はWirelessHART(登録商標)に準拠した無線通信を行う機器アダプタ、Wi−Fi(登録商標)に準拠した無線通信を行う機器アダプタ、或いはZigBee(登録商標)に準拠した無線通信を行う機器アダプタを備える機器システムにも適用することができる。
また、上記実施形態では、機器アダプタ20が無線モジュール(フィールド機器10a〜10cからの信号を無線信号にして送信し、無線信号で送信されてくるフィールド機器10a〜10cへの信号を受信するモジュール)である場合を例に挙げたが、機器アダプタ20は無線モジュール以外であっても良い。例えば、機器アダプタ20は、フィールドバス通信、イーサネット(登録商標)通信、USB(Universal Serial Bus)通信、シリアル通信等の無線通信以外の通信機能を有するものであっても良い。更には、機器アダプタ20は、表示機能、ユーザインターフェイス機能、データストレージ機能等の通信機能以外の機能を有するものであってもよい。また、機器アダプタ20とフィールド機器とを同一筐体に収納することも可能である。
10a〜10c フィールド機器
20 機器アダプタ
21 インターフェイス部
24 電源部
25 起動制御部
23 無線通信部

Claims (8)

  1. フィールド機器に接続される機器アダプタであって、
    前記フィールド機器を複数接続可能なインターフェイス部と、
    前記インターフェイス部に接続された前記フィールド機器に電力を供給する電源部と、
    前記インターフェイス部に接続された前記フィールド機器で消費される電力の合計が防爆規格で許容される範囲内に収まるように、前記インターフェイス部に接続された前記フィールド機器の起動制御を行う起動制御部と
    を備えることを特徴とする機器アダプタ。
  2. 前記起動制御部は、起動させるべき前記フィールド機器の消費電力の合計を動的に求め、該消費電力の合計が前記防爆規格で許容される範囲を超える場合には、起動させるべき前記フィールド機器の数を動的に変更する制御を行うことを特徴とする請求項1記載の機器アダプタ。
  3. 前記起動制御部は、前記インターフェイス部に接続された前記フィールド機器を予め個別に起動させることによって、動作状態にある個々の前記フィールド機器の消費電力を測定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の機器アダプタ。
  4. 前記フィールド機器には、一意に定まる第1識別情報がそれぞれ割り当てられており、
    前記起動制御部は、前記電源部から前記フィールド機器に供給される電力に対し、前記第1識別情報に応じた変調を行うことによって前記フィールド機器の起動制御を行う
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の機器アダプタ。
  5. 前記フィールド機器は、消費電力の合計が前記防爆規格で許容される範囲内に収まるように設定された複数のグループに区分されており、
    前記起動制御部は、前記電源部から前記フィールド機器に供給される電力に対し、前記グループの各々に割り当てられた一意に定まる第2識別情報に応じた変調を行うことによって前記フィールド機器の起動制御を行う
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の機器アダプタ。
  6. 前記フィールド機器からの信号を無線信号にして送信し、無線信号で送信されてくる前記フィールド機器への信号を受信する無線通信部を備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の機器アダプタ。
  7. 複数のフィールド機器と、
    前記複数のフィールド機器が接続可能であって、接続された前記フィールド機器の起動制御を行う請求項1から請求項6の何れか一項に記載の機器アダプタと
    を備えることを特徴とする機器システム。
  8. 複数のフィールド機器の起動制御を行う起動制御方法であって、
    前記複数のフィールド機器のうちの起動すべきフィールド機器を特定し、特定したフィールド機器の消費電力の合計を算出する第1ステップと、
    前記第1ステップで算出された消費電力の合計が防爆規格で許容される範囲内に収まるように前記複数のフィールド機器の起動制御を行う第2ステップと
    を有することを特徴とする起動制御方法。
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