JP2015185771A - スイッチング素子およびスイッチング素子のプログラム方法 - Google Patents

スイッチング素子およびスイッチング素子のプログラム方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金属架橋型の抵抗変化素子を低抵抗から高抵抗へ変化させる際の誤プログラムを防止することで、高信頼化と高密度化を可能とする。【解決手段】第1の電極から第2の電極に第1の電流を流して前記第1、第2の電極間を金属架橋により導通させ、前記第1の電流と逆向きに前記第2の電極から第1の電極に第2の電流を流して前記第1、第2の電極間の金属架橋を回収することで非導通とするプログラミングにあたり、前記第2の電流を前記第1の電流よりも大としてなる半導体装置が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、抵抗変化素子を含むスイッチング素子およびスイッチング素子のプログラム方法に関する。
半導体デバイス、特に、シリコンデバイスは、Mooreの法則と呼ばれるスケーリング則に沿った微細化により、3年間で4倍という速度で集積化や低電力化が進められてきた。近時、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)にはゲート長が例えば20nm(nanometer)以下にまで微細化が進められたものも知られている。リソグラフィプロセスの高騰、すなわち、リソグラフィ装置の価格とマスクセットの価格の高騰等、および、デバイス寸法の物理的な限界、すなわち、動作限界やばらつき限界等により、これまでの速度でのスケーリングが不可能となってきている。そこで、スケーリング則とは異なる別のアプローチでのデバイス性能の改善が求められている。
近年、ゲートアレイ(汎用的な回路素子を予め基板上に配置しておき顧客の要求(仕様)に応じて配線を行う)と、スタンダードセル(標準的な機能ブロック、セル配置と配線を、顧客の要求(仕様)に合わせる)との中間的な位置づけとして、「FPGA」(Field−Programmable Gate Array)と呼ばれる再書き換え可能なプログラマブルロジックデバイスが開発されている。FPGAは、チップの製造後(出荷後)に、顧客自身が任意の回路構成を行うことを可能とする。すなわち、FPGAは、多層配線層の内部に抵抗変化素子を有し、顧客自身が任意に配線の電気的接続をできるようにしたものである。このようなFPGAを搭載した半導体装置を用いることで、回路の自由度を向上可能としている。
抵抗変化素子としては、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、PRAM(Phase−change Random Access Memory)、ReRAM(Resistance Random Access Memory)、CBRAM(Conductive Bridge Random Access Memory)などに使用される抵抗変化素子が挙げられる。
これらの中でReRAMに使用される抵抗変化素子は、互いに離間して対向配置された2つの電極と、2つの電極に挟まれた、金属酸化物からなる抵抗変化膜とを有している。
抵抗変化素子の2つの電極間に電界を印加することで、抵抗変化膜の抵抗値が変化する。すなわち、2つの電極間に所定の向き(方向)の電界を印加することによって、抵抗変化膜の内部にフィラメントが生成され、2つの電極間に導電性パスが形成される。その結果、抵抗変化膜は、低抵抗化する。この状態をON(オン)状態とする。
他方、抵抗変化素子の2つの電極間に、前記向きと逆向きの電界を印加すると、抵抗変化膜の内部においてフィラメントが消失する。このため、2つの電極間に形成されていた導電性パスが消失し、抵抗変化膜は高抵抗化する。この状態をOFF(オフ)状態とする。
このように、印加する電界の向き(方向)を反転させることで、2つの電極間の抵抗値が大きく変化し、ON状態とOFF状態との間でスイッチングが行われる。
ReRAMでは、ON状態とOFF状態との抵抗値の違いに応じて、抵抗変化素子を流れる電流が変化することを利用してデータを記憶する。データの書き込み時は、記憶対象のデータに従って、OFF状態からON状態への遷移、あるいは、ON状態からOFF状態への遷移を生じさせる電圧値と電流値とパルス幅を選択する。これにより、抵抗変化膜の内部におけるフィラメントの生成と消失、すなわち、導電性パスの形成と消失を行う。
ReRAMに使用される抵抗変化素子の一種として、
・イオン伝導体中における金属イオン移動と、
・電気化学反応による、金属イオンの還元による金属の析出と、
・金属の酸化による金属イオンの生成と、
を利用して、抵抗変化膜を挟む電極間の抵抗値を可逆的に変化させる不揮発性スイッチング素子が、非特許文献1に開示されている。この不揮発性スイッチング素子を用いたRAMは、CBRAM(Conductive Bridge RAM(Random Access Memory)))、PMC(Programmable Metallizaiton Cell)、Atom switchの名称で呼ばれている。
非特許文献1に開示される不揮発性スイッチング素子は、イオン伝導体からなる固体電解質と、この固体電解質の2つの面のそれぞれに接して設けられた第1の電極および第2の電極とを有する。第1の電極を構成する第1の金属と、第2の電極を構成する第2の金属とは、金属が酸化されて金属イオンを生成する過程の標準生成ギブズエネルギー(標準状態において物質が成分元素の単体から生成する反応のギブズエネルギー(Gibbs Energy)の変化)ΔGが異なる。非特許文献1の第1の電極を構成する第1の金属と、第2の電極を構成する第2の金属とは、それぞれ、下記のように選択される。
まず、OFF状態からON状態へ遷移させる電圧を第1の電極と第2の電極との間に印加するとする。
この場合、第1の電極と固体電解質との界面において、印加された電圧で誘起される電気化学反応によって、第1の電極を構成する第1の金属が酸化され、金属イオンが生成される。固体電解質内に金属イオンとして供給される金属が、第1の電極として選択される。
一方、ON状態からOFF状態へ遷移させる電圧を第1の電極と第2の電極との間に印加した場合、その時点で、第2の電極の表面に第1の金属(第1の電極の金属)が析出していると、該第2の電極の表面に析出している第1の金属は、印加された電圧で誘起される電気化学反応によって酸化されて金属イオンを生成する。金属イオンは、固体電解質内に溶解する。一方、第2の電極を構成する第2の金属として、印加された電圧によって、酸化されて金属イオンを生成することのない金属が、選択される。
以下に、金属架橋型の抵抗変化素子におけるスイッチング動作について説明する。金属架橋型の抵抗変化素子は、前述したように、
・第1の電極を構成する第1の金属が第2の電極に析出することで、第1の電極と第2の電極とを架橋する金属架橋構造の形成と、
・金属架橋構造の溶解
とにより、ON状態とOFF状態に設定される。
OFF状態からON状態への遷移過程(「セット過程」と呼ぶ)では、第2の電極を接地して第1の電極に正電圧を印加すると、第1の電極と固体電解質の界面では、第1の電極の金属が酸化され金属イオンになって固体電解質に溶解する。一方、第2の電極側では、第2の電極から供給される電子により、固体電解質中の金属イオンが金属になって析出する。析出した金属により、固体電解質中に金属架橋構造が形成されることで、第1の電極と第2の電極とが電気的に接続され、金属架橋型抵抗変化素子はON状態になる。
一方、ON状態からOFF状態への遷移過程(「リセット過程」と呼ぶ)では、第2の電極を接地して第1の電極に負電圧を印加すると、金属架橋を構成している金属が金属イオンになって固体電解質に溶解する。溶解が進行すると、金属架橋の一部が切れることで、第1の電極と第2の電極との電気的接続が切れ、金属架橋型抵抗変化素子はOFF状態になる。
なお、金属架橋の溶解が進行している途中では、架橋が細くなることによって、電極間の抵抗が増大する変化が生じる。また、固体電解質中に含まれる金属イオン濃度が変化することで、固体電解質の比誘電率が変化し、電極間の容量が変化する。これらの中間的な変化を経て、最終的には、電気的接続が切断される。
また、OFF状態へと遷移させた金属架橋型抵抗変化素子に、再び、第2の電極を接地して第1の電極に正電圧を印加すると、OFF状態からON状態への遷移過程(セット過程)が進行する。すなわち、金属架橋型抵抗変化素子では、OFF状態からON状態への遷移過程(セット過程)と、ON状態からOFF状態への遷移過程(リセット過程)とを、可逆的に行うことが可能である。
上記の金属架橋型抵抗変化素子は、印加電圧の大きさだけで抵抗変化するユニポーラ型と、印加電圧の大きさと極性とによって抵抗変化するバイポーラ型とに分類することができる。
バイポーラ型抵抗変化素子は、OFF状態(高抵抗状態)とON状態(低抵抗状態)との切り替えに、逆極性の電圧が必要な抵抗変化素子である。バイポーラ型抵抗変化素子の動作特性を、図11A〜11Dを用いて説明する。
例えば、第1の電極、抵抗変化素子、第2の電極から構成されるバイポーラ型抵抗変化素子の場合には、第1の電極に正電圧を印加すると(図11(A)参照)、所望のセット電圧を閾値電圧として、OFF状態(高抵抗状態)からON状態(低抵抗状態)へ遷移する。すなわち、図11(A)の縦軸の電流値(抵抗変化素子を流れる電流)は、第1の電極にセット電圧以上の正電圧を印加することで、低電流から高電流へと変化する。
続いて、ON状態の抵抗変化素子において、再び第1の電極に正電圧を印加した場合には(図11(B)参照)、オーミックな電流−電圧特性を示す。
続いて、第1の電極に負電圧を印加すると(図11(C)参照)、所望のセット電圧を閾値電圧として、ON状態(低抵抗状態)からOFF状態(高抵抗状態)へ遷移する。すなわち、図11(C)の縦軸の電流値としては、高電流から低電流へと変化する。
さらに、OFF状態の抵抗変化素子において、再び第1の電極に正電圧を印加すると(図11(D)参照)、所望の閾値電圧(セット電圧)において、OFF状態からON状態へ遷移する。
このように、第1の電極に正電圧を印加した場合にのみ、OFF状態からON状態へ遷移し、第1の電極に負電圧を印加した場合にのみ、ON状態からOFF状態への遷移が生じる素子をバイポーラ型抵抗変化素子とする。
ここで、バイポーラ型抵抗変化素子に用いられる電極として、図11で説明したように、その電極に正電圧を印加した場合に、抵抗変化素子がOFF状態からON状態に遷移する電極を「活性電極」と呼ぶ。他方、活性電極に対向する電極を「不活性電極」と呼ぶ。
電極に閾値電圧以上の電圧パルスを印加することで、抵抗変化素子の抵抗状態を変化させるが、プログラム時の電流(第1の電流)によって、電極間を導通状態にする金属架橋の太さが決まることがわかっている。金属架橋の回収には、逆方向の電流(第2の電流)が必要であることがわかっている。
これらプログラミングを高精度に実現するため、トランジスタを用いることでプログラミング電流を制御することが一般に行われている。
なお、特許文献1には、第1電極と、第2電極と、第1電極及び第2電極の双方と電気的に接続する可変抵抗体と、誘電層を介して可変抵抗体と対向する制御電極とを備えた三端子型の不揮発性可変抵抗素子において、可変抵抗体は、可変抵抗体内部に電界が誘起されることにより、当該不揮発性可変抵抗素子の遷移後の一の抵抗状態における抵抗特性が変化する材料で構成されている構成が開示されている。
特開2010−153591号公報
M.Tada,K.Okamoto,T.Sakamoto,M.Miyamura,N.Banno,and H.Hada,"Polymer Solid−Electrolyte (PSE) Switch Embedded on CMOS for Nonvolatile Crossbar Switch",IEEE TRANSACTION ON ELECTRON DEVICES,Vol.58,No.12,pp.4398−4405,(2011).
以下に関連技術の分析を与える。
上記バイポーラ型の抵抗変化素子の中でも、特に、金属架橋型抵抗変化素子において、抵抗状態を高から低へ変化させる動作(set)と、低から高へ変化させる動作(reset)を同じプログラミング電流で歩留りを比較したところ、set動作は100%成功するのに対して、reset動作は10%程度の不良が発生する、という問題がある。
本発明は、上記課題を解消するために創案されたものであって、その目的は、金属架橋型の抵抗変化素子を低抵抗から高抵抗へ変化させる際の誤プログラムを回避可能とし、高信頼化可能なスイッチング素子とそのプログラム方法を提供することにある。
本発明の1つの側面によれば、抵抗変化素子と、前記抵抗変化素子に接続され前記抵抗変化素子のプログラミング電流の制御を行うトランジスタと、を備え、
前記抵抗変化素子は、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極の間に配置される固体電解質と、を有し、
前記第1の電極から前記固体電解質に供給される金属イオンを金属として析出させ前記第1、第2の電極間を金属架橋により導通させ、
前記第1、第2の電極間を導通させる前記金属架橋を前記固体電解質から回収することで前記第1、第2の電極間の導通を解除し、
前記トランジスタのドレイン又はソースの一方は第2の電極に接続され、
前記抵抗変化素子をプログラミングする際に、前記第1の電極から前記第2の電極に流れる前記第1の電流よりも、前記第2の電極から前記第1の電極に流れる第2の電流を大としてなるスイッチング素子が提供される。
本発明の他の側面によれば、抵抗変化素子と、前記抵抗変化素子のプログラミング電流の制御を行うトランジスタと、を備え、
前記抵抗変化素子は、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極の間に配置される固体電解質と、を有し、前記第1の電極から前記固体電解質に供給される金属イオンを金属として析出させ前記第1、第2の電極間を金属架橋により導通させ、前記第1、第2の電極間を導通させる前記金属架橋を前記固体電解質から回収することで前記第1、第2の電極間の導通を解除し、
前記トランジスタのドレイン又はソースの一方は第2の電極に接続されたスイッチング素子のプログラミングにあたり、
前記第1の電極から前記第2の電極に流れる第1の電流よりも、前記第2の電極から前記第1の電極に流れる第2の電流が大きくした、スイッチング素子のプログラミング方法が提供される。
本発明によれば、金属架橋型抵抗変化素子を低抵抗から高抵抗へ変化させる際の誤プログラムを回避可能とし、高信頼化可能なスイッチング素子とそのプログラム方法を提供することができる。
本発明の実施形態のスイッチング素子の構成を模式的に例示する図である。 高抵抗状態から低抵抗状態にプログラム(セット)する場合の電流(Iset)と、低抵抗状態から高抵抗状態にプログラム(リセット)する場合の電流(Ireset)の正規分布である。 図1において、セットとリセットにおける端子電圧、ゲート電圧の例を表形式で示す図である。 実施形態2の構成を模式的に説明する図である。 比較例のトランジスタと、実施形態2の非対称のMOSトランジスタの静特性を示す図である。 実施形態3の構成を模式的に説明する図である。 実施形態4の構成を模式的に説明する図である。 (A)、(B)はトランジスタとして、n型トランジスタ、p型トランジスタを用いた場合の第1、第2の電流値を比較して示す図である。 実施形態5の半導体装置の部分断面構成を模式的に例示する図である。 実施形態6の不揮発性記憶装置の構成を模式的に例示する図である。 関連技術を説明する図である。
以下では、まず本発明の基本概念を説明し、つづいて例示的な実施形態について説明する。
本発明によれば、第1の電極(図1の11)と第2の電極(図1の12)の間に抵抗変化膜(図1の13)を備えた金属架橋型抵抗変化素子に対して、前記第1の電極(図1の11)から第2の電極(図1の12)に第1の電流(Iset)を流して前記第1、第2の電極間に、金属架橋等の導電パスを形成して前記第1、第2の電極間を導通させ、前記第1の電流(Iset)と逆向きに前記第2の電極(図1の12)から第1の電極(図1の11)に第2の電流(Ireset)を流して、前記第1、第2の電極間の金属架橋を回収し導電パスを切断することで非導通とするプログラミングにあたり、前記第2の電流(Ireset)を前記第1の電流(Iset)よりも大としてなる、ことを技術的特徴の1つとしている。
本発明者は、前記課題を解決するため、鋭意検討を行ったところ、抵抗変化素子の抵抗変化膜の抵抗状態を高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させる動作(set動作)において流れる電流(第1の電流)と、低抵抗状態から高抵抗状態へ変化させる動作(reset動作)において流れる電流(第2の電流)の分布を比較したところ、第1の電流に対して第2の電流のばらつきが大きいことを突き止めた。
このため、例えば抵抗変化素子を用いたメモリセルをアレイ状に備えたメモリセルアレイを有する不揮発性記憶装置(例えば図10参照)において、例えば全てのビット(bit)(例えばセルアレイの全てのメモリセルの抵抗変化素子)をリセット動作させるためには、より大きな第2の電流が必要であることが判明した。
第2の電流として第1の電流と同じ電流値を用いた場合には、reset動作の歩留りが低下することを突き止めた。
さらに別の原因として、1トランジスタ1抵抗変化素子(1T1R)の構造において、抵抗変化素子を接地側としてリセット動作させる場合、抵抗変化素子自体の抵抗値による電圧降下によって、トランジスタの駆動力が低下し、セット動作時に比べて、電流が低下する問題も発生する、ことを突き止めた。上記現象は特に、不活性電極に用いられるルテニウムを合金化、および活性電極の銅を合金化により金属架橋の熱安定性を向上させた場合に特に顕著であることを明らかとなった。
本発明の1つの側面によれば、金属架橋型の抵抗変化素子のリセット歩留りを改善するため、以下のスイッチング素子を備えた装置(半導体装置)が提供される。
本発明のいくつかの形態によれば、抵抗変化素子と前記抵抗変化素子のプログラミング電流の制御を行うトランジスタとからなるスイッチング素子であって、前記抵抗変化素子は、第1の電極と、第2の電極と、第1の電極と第2の電極の間に位置する固体電解質とを有する。前記第1の電極から前記固体電解質に供給された金属イオンを固体電解質中に金属として析出させることによって、前記第1の電極と前記第2電極の間を金属架橋により導通させる。また、析出した金属架橋を、固体電解質から回収することで、前記第1の電極と前記第2電極間の導通を解除する。前記トランジスタのドレインもしくはソースは、第2の電極に接続される。抵抗変化素子をプログラミングする際に、第1電極から第2電極に流れる第1の電流よりも、第2電極から第1電極に流れる第2の電流が大きい。
本発明のいくつかの形態によれば、前記トランジスタを非対称MOSFETで構成してもよい。
本発明の一の形態によれば、前記非対称MOSFETにおいて、ソース近傍において、カウンタードープされた構成としてもよい。
本発明の一の形態によれば、前記MOSFETにおいて、ドレイン領域をソース領域に比べて広くした構成としてもよい。
本発明の一の形態によれば、前記トランジスタをpMOSFETとしてもよい。
本発明の一の形態によれば、前記第1の電極は主に銅からなり、前記第2の電極は主にルテニウムからなり、前記第1の電極の銅表面は、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、ハフニウムのうち、少なくともいずれか一つとの合金としてもよい。
本発明の一の形態によれば、前記第2の電極は、チタンを含む構成としてもよい。
本発明の一の形態によれば、前記第2の電流は、前記第1の電流の1.2倍以上、2倍以下としてもよい。
本発明の一の形態によれば、第1の電流、および第2の電流を流す場合に、同じゲート電圧をトランジスタに与える。
本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明のいくつかの好ましい形態が例示的に記載されているが、発明の範囲を限定するために解釈されるべきものでないことは勿論である。
図1は、本発明の好適な形態のスイッチング素子の一例を模式的に例示する図である。図1を参照すると、スイッチング素子10は、抵抗変化膜13と、第1の電極11と、第2の電極12とを備えた抵抗変化素子1を備えている。第1の電極11は活性電極であって、例えば銅(Cu)を有する。また、第2の電極12は不活性電極であって、例えばルテニウム(ruthenium:Ru)を有する。
抵抗変化膜13は、固体電解質材料であって、例えば、酸化物や硫化物や有機物などを用いることができる。例えば、Al、Ti、Ta、Si、Hf、Zrなどを含む酸化物や、Ge、As、TeSなどを含むカルコゲナイド化合物や、炭素と酸素とシリコンを含む有機ポリマー膜などを用いることができ、あるいはこれらの積層構造であっても良い。
第1の電極11は、例えば、銅を主成分とし、Ti、Al、Mn、W、Mgなどを添加物として含んでいても良い。
第2の電極12は、例えばRuあるいはPtを主成分とし、Ta、Ti、Wなどを含んでいても良い。
本実施形態のスイッチング素子10は、抵抗変化膜13である固体電解質層と、固体電解質層に一側とその反対側の各面に当接して対向配置された第1の電極11及び第2の電極12を有する。このうち、第1の電極11は、固体電解質層に金属イオンを供給する役割を果たしている。第2の電極12からは、金属イオンは供給されない。第1の電極11を「活性電極」と呼び、第2の電極12を「不活性電極」と呼ぶ。
図1のスイッチング素子10の動作の概略について説明する。
例えば、第1の電極11を接地して第2の電極12に負電圧を印加すると、第1の電極11の金属が金属イオンになって、抵抗変化膜13である固体電解質層に溶解する。固体電解質層中の金属イオンが固体電解質層中に金属となって析出する。固体電解質層中に析出した金属により、第1の電極11と第2の電極12とを接続する金属架橋が形成される。金属架橋により第1の電極11と第2の電極12とが電気的に接続することで、スイッチング素子10はON状態になる。
なお、スイッチング素子10をON状態とする動作は、第2の電極12を接地し、第1の電極11に正電圧を印加することによっても可能である。これは、第1の電極と第2の電極との電位差は、第1の電極11を接地して第2の電極12に負電圧を印加する場合と、第2の電極12を接地して第1の電極11に正電圧を印加する場合とで、同じ(電気的に等価)であるためである。
一方、ON状態のスイッチング素子10において、第1の電極11を接地して第2の電極12に正電圧を印加すると、金属架橋の一部が切れる。これにより、第1の電極11と第2の電極12との電気的な接続が切断し、スイッチング素子10はOFF状態になる。なお、電気的な接続が完全に切れる前の段階から、第1の電極11及び第2の電極12の間の抵抗が大きくなったり、電極間容量が変化したりするなど、電気特性が変化し、最終的に電気的な接続が切断する。
スイッチング素子10をOFF状態とする動作は、第2の電極12を接地して第1の電極11に負電圧を印加することによっても可能である。これは、第1の電極と第2の電極との電位差は、第1の電極11を接地して第2の電極12に正電圧を印加する場合と、第2の電極12を接地して第1の電極11に負電圧を印加する場合とで、同じ(電気的に等価)であるためである。
また、スイッチング素子10において、OFF状態からON状態にするには、再び、第1の電極11を接地して第2の電極12に負電圧を印加するか、あるいは、第2の電極12を接地して第1の電極11に正電圧を印加すればよい。
図1に示すように、第1の電極11に接続された第1の端子(端子1)3と、第2の電極12にドレイン21が接続され、第2の端子(端子2)4にソースが接続されたnチャネルMOSトランジスタ(nMOSFET)2Aを備えている。第2の端子(端子2)4と第2の電極12の間には、トランジスタ2Aの寄生容量Cpを有する。高抵抗状態から低抵抗状態にプログラム(書き込み)する際には、第2の電極12を接地し、第1の電極11に正電圧を印加する。一方、低抵抗状態から高抵抗状態にプログラム(リセット)する際には、第1の電極11を接地し、第2の電極12に正電圧を印加する。
本実施形態では、低抵抗状態から高抵抗状態にプログラム(リセット)する場合に着目する。低抵抗状態は10kΩ(kilo ohm)より小さく、好ましくは4kΩ以下とする。また、低抵抗状態は、抵抗変化膜が存在することで、0Ωよりも大きい。高抵抗状態は10kΩ以上とする。プログラムには電圧パルスを用いる場合について説明する。低抵抗状態を4kΩ以下とするのは、メモリ用途ではなく、ロジック信号を直接通すスイッチ素子としての用途には、特に必要となる。
図2は、図1の抵抗変化素子13を高抵抗状態から低抵抗状態にプログラム(セット)する場合の電流(セット電流:Iset)と、低抵抗状態から高抵抗状態にプログラム(リセット)する場合の電流(リセット電流:Ireset)の正規分布である(横軸:電流、縦軸の単位は正規分布の標準偏差(σ))。このとき、セット電流(図1のIset)は図1のトランジスタ2Aのゲート電圧を調整し、500uA(micro ampere)となるように制御している。
これらの結果から、セット電流流(Iset)のばらつきに対して、リセット電流(図1のIreset)のばらつきが大きいことがわかる。全てのビット(bit)をリセット動作させるためには、600uAの電流が必要であり、セット電流と比べて20%大きい電流が必要となる。
このように、セット電流(Iset)に対して、リセット電流(Ireset)がばらつく現象は、下部銅配線が第1の電極を兼ねる場合に、顕著となることが明らかとなった。
すなわち、金属架橋を消失(リセット)させる際には、電流の印加によるジュールヒーティング効果による発熱によって、リセット動作をアシストする必要がある。
しかしながら、下部銅配線が第1の電極(活性電極:図1の11)を兼ねると、放熱性が高まる(熱抵抗が下がる)。
このため、金属架橋の形成状態がばらついた場合に、発熱温度がばらつきやすい。すなわち、リセット電流がばらつきやすいことがわかった。
したがって、本実施形態によれば、下部銅配線が第1の電極(活性電極)を兼ねる場合には特に有効である。
また、セット電流(Iset)に対して、リセット電流(Ireset)がばらつく現象は、第1の電極の表面がチタンによる合金化をしている場合、純銅である場合を比較し、特に合金化した場合にも顕著となることが明らかとなった。
すなわち、第1の電極の表面が銅チタン合金化している場合、金属架橋形成時に、銅とともにチタンの一部も金属架橋を形成する。
この場合、同一のセット電流(Iset)によって形成した金属架橋内におけるチタンのドーピング量がばらつくため、チタンを用いていない場合と比較して、リセット電流がばらつくことになることがわかった。
したがって、本発明は、第1の電極の表面が合金化されている場合に特に有効である。
本発明によれば、金属架橋型の抵抗変化素子を低抵抗状態から高抵抗状態へ変化させる際の誤プログラムが防止されることにより、高信頼化が可能なスイッチング素子とそのプログラム方法を提供することができる。
以下、抵抗変化素子1の第1の電極11から第2の電極12に流れる第1の電流よりも、第2の電極12から第1の電極11に流れる第2の電流を大きく維持するプログラミング方法について、いくつかの例示的な実施形態を用いて詳しく説明する。
<実施形態1>
実施形態1では、リセット時にトランジスタに印加するゲート電圧をセット時よりも大きくする
図3は、図1に示したトランジスタと抵抗が1つずつ備えた「1T1R」と呼ばれる構造において、プログラミングする際の端子1(第1の端子)3と、端子2(第2の端子)4と、トランジスタ2Aのゲート(ゲート電極23の電圧)にそれぞれ印加する電圧の例を示す図である。
金属架橋型の抵抗変化素子を低抵抗状態から高抵抗状態へ変化させる(セットする)場合には、図1の端子1(3)は3V、端子2(4)は接地電位、ゲート電圧は1.4Vとする。パルスプログラミングの場合には、ゲート電圧の印加時間は1us(micro second)とする。このようなプログラミング条件下において、抵抗変化素子の抵抗は10MΩ(mega ohm)から1.2kΩ(kilo ohm)へと変化し、素子に流れる電流は500uA(micro ampere)であった。
つづいて、抵抗変化素子を高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させる(リセット)する場合には、図1の端子1(3)を接地し、端子2(4)に2.5Vを印加し、ゲート電圧は3Vとする。パルスプログラミングの場合には、ゲート電圧の印加時間は1usとする。このようなプログラム条件下において、抵抗変化素子の抵抗は1.2kΩから10MΩへと変化し、素子に流れる電流は最大で600uAであった。
リセットする場合のゲート電圧を、セットする場合と同様に、1.4Vとした場合には、30%のリセット不良が発生した。また、リセットする場合のゲート電圧を2.0Vとした場合、10%のリセット不良が発生した。
さらに、リセットする場合のゲート電圧を3.0Vとした場合には、リセット不良の発生は0%であった。
リセットする場合のゲート電圧を2.0Vとした場合にも不良が発生したのは、抵抗変化素子1自体の抵抗による電圧降下によって、抵抗変化素子1に十分な電圧が印加されないためである。
すなわち、
(A)抵抗変化素子1自体のリセット電流がセット電流よりも電流値のばらつきが大きいため、リセット動作には、セット電流よりも大きなリセット電流が必要になる。
(B)リセット動作時には、抵抗変化素子1による電圧降下が発生するため、トランジスタ2Aのソース−ドレイン間に十分な電圧が印加されない。
これら二つの課題を解決することが必要である。
本実施形態では、リセット時に、トランジスタ2Aのゲート電圧を高くすることで、実効的に、トランジスタ2Aの抵抗(オン抵抗)を低く維持するようにする。
こうすることで、上記課題(A)、(B)を解決することができるようになる。なお、MOSトランジスタのオン抵抗は、例えば線形領域のドレイン電流を電圧で微分することで求められ、オン抵抗は、(VG−VT)の逆数に比例する(ただし、VGはゲート電圧、VTは閾値電圧である)。
本実施形態において、プログラミングの際のリセット電流(第2の電極から第1の電極に流れる第2の電流)は、セット電流(第1の電極から第2の電極に流れる第1の電流)の電流値の例えば1.2倍以上、且つ2倍以下としてもよい。
<実施形態2>
実施形態2では、ソースカウンタードープ部を備え、図1のトランジスタ2Aをソース、ドレインに関して非対称構成としている。
図4は、実施形態2として、図1の構成において、第1の電極11から第2の電極12に流れる第1の電流に対して、第2の電極12から第1の電極11に流れる第2の電流の電流値を大きく維持するために、トランジスタ2Aの構成を、ソース22側とドレイン側とで非対称にした場合の構成を例示する図である。
図4を参照すると、トランジスタ2Aは、ゲート(G)の下を挟む領域に、ソース(S)、ドレイン(D)よりも不純物濃度が低い拡散領域(n−)を有するLDD(Lightly Doped Drain)構造とされ、ソース側のゲート(G)のエッジ付近に、シリコン基板20(ボディ)の導電型と逆の導電型を有する不純物を局所的に注入(カウンタドープ)することで、ゲートエッジ下にチャネル濃度の低い領域(ソースカウンタードープ部)24を備えている。
なお、図4において、シリコン基板20の表面上においてソース22、ドレイン21間に、例えばゲート絶縁膜25を介してポリシリコン等からなるゲート電極23を備えている。ゲート電極23の側面の側壁絶縁膜26はLDD構造の製作プロセスで用いられたものであり、ゲート電極23の表面には、ゲート抵抗の低抵抗化のためのWSi、TiSi等のシリサイド膜27が形成されている。なお、LDD構造はn型ドーパントであるリン等をイオン注入してn領域を形成後、例えばSiOからなる絶縁膜でゲート電極(G)23を覆って側壁(side wall)スぺーサを形成したのちイオン注入してn領域を形成する。
抵抗変化素子1は、第1の電極11、抵抗変化膜(固体電解質)13、第2の電極12からなる。第2の電極12はn型トランジスタ2Aのソース(S)22に接続されている。
図4において、抵抗変化素子1を高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させる場合(セットの場合)には、トランジスタ2Aのドレイン(D)21を接地し、第2の電極12にプログラム電圧を印加する。つづいて、ゲート電極23(G)に所望の電圧パルスを印加、例えば1.4Vとすることで、抵抗変化素子1に第1の電流(第1の電極11から第2の電極12に流れるセット電流)が流れ、プログラミングが行われる。
抵抗変化素子1を低抵抗状態から高抵抗状態へ変化させる場合(リセットの場合)には、第2の電極12を接地し、トランジスタ2Aのドレイン21にプログラム電圧を印加する。つづいて、ゲート電極(G)23に所望の電圧パルス、例えば電圧1.4Vのパルスを印加することで、抵抗変化素子1に第2の電流(第2の電極12から第1の電極11に流れるリセット電流)が流れ、プログラミングが行われる。
本実施形態では、トランジスタ2Aのソース22の端部に、カウンタードープを行い、ソース、ドレインを非対称な構成とする。
この結果、同じゲート電圧を印加した場合に、第1の電流(セット電流)に比べて第2の電流(リセット電流)を増加させることができるようになる。このとき、非対称トランジスタ2Aのソース(S)22とドレイン(D)21は、n型ドーパント、例えばシリコンなど4価元素の真性半導体に、微量の5価元素(リン(P)、ヒ素(As)など)を不純物として添加することで製作される。ソースカウンタードープ部24には、例えば微量の3価元素(ホウ素、アルミニウムなど)を添加することで製作される。
ここで、カウンタードープされているかは、抵抗変化素子に接続するトランジスタの断面を透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscopy: TEM)等を用いて解析し、トランジスタのソース部とドレイン部が非対称に作製されているかを確認することで判断することができる。加えて、EDX(Energy Dispersive X−ray)などの組成分析を用いることで、ソース、あるいはドレイン端部の組成を分析することで判断することができる。
図5は、比較例(related art)のトランジスタ(図4のソースカウンタードープ部24を含まず、ソース、ドレインが対象のMOSトランジスタ)と、本実施形態による非対称のMOSトランジスタの静特性(電圧−電流特性)を示すものである。横軸はゲート電圧(ゲート−ソース間電圧)、縦軸はドレイン電流(ドレイン−ソース間に流れる電流)である。ただし、第1、第2の電流は向きが逆であるため、一方は絶対値をとり正の電流値としている。ここでは、抵抗変化素子1自身の抵抗による付加を除いて示している。なお、トランジスタのドレイン−ソース間電圧に関して、Vdsはソースを基準としたドレイン−ソース間の電圧、Vsdはドレインを基準としたソース・ドレイン間の電圧(正電圧)である。
図5を参照すると、比較例(related art)のトランジスタは、電圧の印加方向によらず、同じ静特性を示す(印加方向が逆の電圧VdsとVsdに関して、第1、第2の電流は等しい)。
一方、この比較例に対して、本実施形態の非対称トランジスタを用いた場合には、第1の電流に比べて、第2の電流の電流値を大きくとることができる。本実施形態において、同一のゲート電圧に対して、第2の電流の電流値は、第1の電流の電流値の1.2倍〜2倍以下である。
<実施形態3>
実施形態3では、図1の構成において、第1の電極11から第2の電極12に流れる第1の電流(セット電流)に対して、第2の電極12から第1の電極11に流れる第2の電流(リセット電流)の電流値を大きく維持するために、非対称トランジスタとして、ドレイン延長部を備えた構成としている。
図6は、実施形態3を説明する図である。図6を参照すると、本実施形態は、トランジスタ2Aに、ドレイン延長部(drain extended region)28を備え、ソース側とドレイン側を非対称構造にしている。
抵抗変化素子1は、第1の電極11、抵抗変化膜(固体電解質)13、第2の電極12からなる。第2の電極12はn型トランジスタ2Aのソース(S)22に接続されている。
抵抗変化素子1を高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させる場合(セット)には、トランジスタ2Aのドレイン(D)21を接地し、第2の電極12にプログラム電圧を印加する。つづいて、ゲート電極(G)23に所望の電圧パルスを印加し、例えば1.4Vとすることで抵抗変化素子1に第1の電流(セット電流)が流れ、プログラミングが行われる。
抵抗変化素子1を低抵抗状態から高抵抗状態へ変化させる場合(リセット)には、第2の電極を接地し、トランジスタのドレイン(D)にプログラム電圧を印加する。つづいて、ゲート電極(G)に所望の電圧パルスを印加、例えば1.4Vとすることで、抵抗変化素子に第2の電流(リセット電流)が流れ、プログラミングが行われる。
トランジスタ2Aのドレイン(D)21の端部(ソースに対向する側端部)の延長を行い、非対称なトランジスタ構成とされている。同じゲート電圧を印加した場合に、第1の電流に比べて第2の電流を増加させることができる。
非対称トランジスタのソース22とドレイン21の領域には、n型ドーパント、例えば、シリコンなど4価元素の真性半導体に、微量の5価元素(リン(P)、ヒ素(As)など)を不純物として添加することで製作される。
ドレイン延長部28には、上記5価元素が添加することで製作される。
なお、ドレイン21が延長されているかは、抵抗変化素子に接続するトランジスタの断面を透過型電子顕微鏡(TEM)等を用いて解析し、トランジスタのソース部とドレイン部が非対称に作製されているかを確認することで判断することができる。加えて、EDXなどの組成分析を用いることで、ソース、あるいはドレイン端部の組成を分析することで判断することができる。
<実施形態4>
実施形態4では、前記実施形態1の説明で参照した図1のトランジスタ2A(nMOSEFT)を、pMOSEFTで構成している。
図7は、実施形態4の構成を説明する図である。第1の電流(セット電流)に対して第2の電流(リセット電流)を大きく維持するために、リセット動作時のトランジスタ2Aにおけるソース電位の浮き(ソース抵抗と流れる電流によりソース電位の浮きが生じる)の問題を解決する。トランジスタをn型ではなくp型を用いている。
抵抗変化素子1は、第1の電極11、抵抗変化膜(固体電解質)13、第2の電極12からなる。第2の電極12は、p型トランジスタ(pMOSFET)2Bのドレイン21に接続されている。
抵抗変化素子1を高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させる場合(セット)には、トランジスタ2Bのソース22を接地し、第2の電極12にプログラム電圧を印加する。つづいて、ゲート電極23に所望の電圧パルスを印加する。例えば0Vとすることで、抵抗変化素子1に第1の電流(第1の電極11から第2の電極12に向かって流れるセット電流)が流れ、プログラミングが行われる。
抵抗変化素子1を低抵抗状態から高抵抗状態へ変化させる場合(リセット)には、第2の電極12を接地し、トランジスタ2Bのソース22にプログラム電圧を印加する。つづいて、ゲート電極23に所望の電圧パルスを印加する。例えば0Vとすることで、抵抗変化素子に第2の電流が流れ、プログラミングが行われる。
図8(A)は、抵抗変化素子1に接続するトランジスタ(選択トランジスタ)として、n型トランジスタ(図1の2A)を用いた場合、図8(B)は、p型トランジスタ(図7の2B)を用いた場合において、第1、第2の電流の電流値を比較して示す図である。電流値自体を比較するため、各トランジスタのW(ゲート幅)は、p型トランジスタが長いものを用いている。
実施形態4では、抵抗変化素子1に接続するトランジスタとして、図7のp型トランジスタ2Bを用いたことで、図8(B)に示すように、リセット動作時に、ソース電位が固定されているため、第1の電流に比べて、第2の電流を増加させることができる。
<実施形態5>
実施形態5として、下部配線が第1の電極11を兼ねる構造を有する金属架橋型抵抗変化素子につい説明する。
図9は、実施形態5の半導体装置の構成を模式的に示した部分断面図である。半導体装置101は、半導体基板102上の多層配線層の内部に、前記実施形態で説明した抵抗変化素子1を有する。
多層配線層は、半導体基板102上に、層間絶縁膜103、バリア絶縁膜104、層間絶縁膜105、絶縁性バリア膜107、保護絶縁膜116、ビア間層間絶縁膜117、エッチングストッパ膜119、層間絶縁膜(Low−k(低誘電率)層間絶縁膜)120、及び、バリア絶縁膜123の順に積層した絶縁積層体を有する。
多層配線層は、半導体基板102上に配設された層間絶縁膜103及びバリア絶縁膜104に形成された配線溝に、バリアメタル106を介して例えば銅からなる下部配線(下部配線兼第1の電極)115が埋め込まれている。
多層配線層は、層間絶縁膜120及びエッチングストッパ膜119に形成された配線溝に、上部配線(上部銅配線)122が埋め込まれている。
層間絶縁膜(ビア間層間絶縁膜)117、保護絶縁膜116、及びハードマスク膜114に形成された下穴にプラグ118が埋め込まれている。
上部配線122とプラグ118が一体となっており、上部配線122及びプラグ118の側面乃至底面はバリアメタル121によって覆われている。
多層配線層は、絶縁性バリア膜107に形成された開口部にて、抵抗変化素子1の下部電極(第1の電極)を兼ねる下部配線115、絶縁性バリア膜107の開口部の壁面、及び乃至絶縁性バリア膜107上に、固体電解質111、上部電極(第2の電極)112、及び、保護電極113の順に積層した抵抗変化素子1が形成されている。
保護電極113上には、ハードマスク膜114が形成されている。
抵抗変化素子1の上面乃至側面は、保護絶縁膜116で覆われている。
下部配線(下部配線兼第1の電極)115が、抵抗変化素子1の下部電極として兼ねことで(下部配線の表面の一部は固体電解質113の底面と当接している)、製造工程数を簡略化しながら、電極抵抗を下げることができる。
より具体的には、通常のCuダマシン配線プロセスに追加される工程として、少なくとも2PR(Photo Regist)のマスクセットを作製するだけで、抵抗変化素子1を搭載することができる。このため、素子の低抵抗化と低コスト化を同時に達成することができる。
抵抗変化素子1は、抵抗変化型不揮発素子であり、例えば、固体電解質中における金属イオン移動と電気化学反応とを利用したスイッチング素子とすることができる。
抵抗変化素子1は、下部電極となる下部配線115と、プラグ118と電気的に接続された第2の電極112、保護電極113との間に、抵抗変化膜(固体電解質111)が介在した構成となっている。
抵抗変化素子1は、絶縁性バリア膜117に形成された開口部の領域にて、固体電解質111と下部配線115が直接接(当接)している。
保護電極113の上方では、プラグ118と、保護電極113とが、バリアメタル121を介して、電気的に接続されている。
抵抗変化素子1は、電圧の印加、あるいは電流を流すことでON/OFFの制御を行い、例えば、抵抗変化素子1の固体電解質111中への下部配線115の金属(例えば銅)の電界拡散を利用して、ON/OFFの制御を行うことができる。
半導体基板102は、半導体素子が形成された基板である。半導体基板102には、例えば、シリコン基板、単結晶基板、SOI(Silicon on Insulator)基板、TFT(Thin Film Transistor)基板、液晶製造用基板等の基板を用いることができる。
層間絶縁膜103は、半導体基板102上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜103には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)等を用いることができる。層間絶縁膜103は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。
バリア絶縁膜104は、層間絶縁膜103と層間絶縁膜105の間に介在したバリア性を有する絶縁膜である。バリア絶縁膜104は、下部配線115用の配線溝の加工時にエッチングストップ層としての役割を有する。バリア絶縁膜104として、例えばSiN膜、SiC膜、SiCN膜等を用いることができる。バリア絶縁膜104には、下部配線115を埋め込むための配線溝が形成されている。
バリア絶縁膜104の当該配線溝に、バリアメタル106を介して下部配線115が埋め込まれている。バリア絶縁膜104は、配線溝のエッチング条件の選択によっては削除することもできる。
層間絶縁膜105は、バリア絶縁膜104上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜105として、例えば、シリコン酸化膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)等を用いることができる。層間絶縁膜105は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。
層間絶縁膜105には、下部配線115を埋め込むための配線溝が形成されている。層間絶縁膜105の当該配線溝にバリアメタル106を介して下部配線115が埋め込まれている。
下部配線115は、層間絶縁膜105及びバリア絶縁膜104に形成された配線溝にバリアメタル106を介して埋め込まれた配線である。
下部配線115は、抵抗変化素子1の下部電極(図1の第1電極11)を兼ね、抵抗変化膜である固体電解質111と直接接(当接)している。固体電解質111の下面は下部配線115と当接し、上面は第2の電極112に当接している。
下部配線115には、抵抗変化膜である固体電解質111において拡散、イオン電導可能な金属が用いられる。例えば、Cu、Ag、Au等を用いることができる。Cuであることが好ましい。下部配線115は、Alと合金化されていてもよい。なお、特に制限されないが、下部配線115は、任意の層(例えば第1層あるいは第2層あるいはそれ以上の層等の金属配線層)上にあってもよい。
バリアメタル106は、下部配線115に係る金属が層間絶縁膜103や下層へ拡散することを防止するために、下部配線115の側面乃至底面を被覆する、バリア性を有する導電性膜である。バリアメタル106には、例えば、下部配線115がCuを主成分とする金属元素からなる場合には、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)、炭窒化タングステン(WCN)のような高融点金属やその窒化物等、またはそれらの積層膜を用いることができる。
絶縁性バリア膜107は、下部配線115を含む層間絶縁膜105上に形成される。絶縁性バリア膜107は、下部配線115に係る金属(例えば、Cu)の酸化を防いだり、層間絶縁膜105中への下部配線115に係る金属の拡散を防ぐ。また、絶縁性バリア膜107は、第2の電極112、及び固体電解質111の加工時に、エッチングストップ層としての役割を有する。絶縁性バリア膜107には、例えば、SiC膜、SiCN膜、SiN膜、及び/又は、それらの積層構造(例えばSiC膜、SiCN膜、SiN膜の少なくとも2つの膜の積層構造)等を用いることができる。絶縁性バリア膜107は、例えば保護絶縁膜116及びハードマスク膜114と同一材料であることが好ましい。
固体電解質111は、抵抗が変化する膜(図1等の抵抗変化膜13)である。下部配線115(下部電極)に係る金属の作用(拡散、イオン伝導など)により抵抗が変化する材料を用いることができる。抵抗変化素子1の抵抗変化を金属イオンの析出によって行う場合には、イオン伝導可能な膜が用いられ、例えば、固体電解質111は、バルブメタルからなる酸化膜(例えば酸化チタン)であることが好ましく、さらに酸化チタンと多孔質炭化水素膜含む積層構造とすることが好ましい。
固体電解質111は、下部配線115、絶縁性バリア膜107の開口部のテーパ面、及び絶縁性バリア膜107上に形成されている。固体電解質111は、下部配線115と固体電解質111の接続部の外周部分が少なくとも絶縁性バリア膜107の開口部のテーパ面上に沿って配設されている。
第2の電極112は、抵抗変化素子1の上部電極における下層側の電極であり、固体電解質111と当接している。第2の電極112には、下部配線115を構成する金属よりもイオン化しにくく、固体電解質111において拡散、イオン電導しにくい金属が用いられる。固体電解質111の金属成分(例えばTa)よりも酸化の自由エネルギーの絶対値が小さい金属材料が好ましい。第2の電極112として、例えば、Pt、Ru、等を用いることができる。
保護電極113は、抵抗変化素子1の上部電極における上層側の電極であり、第2の電極112上に形成されている。保護電極113は、第2の電極112を保護する役割を有する。すなわち、保護電極113が第2の電極112を保護することで、プロセス中の第2の電極112へのダメージを抑制し、抵抗変化素子1のスイッチング特性を維持することができる。保護電極113としては、例えば、Ta、Ti、W又はあるいはそれらの窒化物等を用いることができる。
ハードマスク膜114は、保護電極113、第2の電極112、及び固体電解質111をエッチングする際のハードマスク膜兼パッシベーション膜となる膜である。ハードマスク膜114には、例えば、SiN膜等を用いることができる。ハードマスク膜114は、保護絶縁膜116、及び、絶縁性バリア膜107と同一材料であることが好ましい。すなわち、抵抗変化素子1の周囲を全て同一材料で囲むことで、材料界面が一体化される。その結果、外部からの水分などの浸入を防ぐとともに、抵抗変化素子1自身からの脱離を防ぐことができるようになる。
保護絶縁膜116は、抵抗変化素子1にダメージを与えることなく、さらに固体電解質111からの酸素の脱離を防ぐ機能を有する絶縁膜である。保護絶縁膜116には、例えば、SiN膜、SiCN膜等を用いることができる。保護絶縁膜116は、ハードマスク膜114及び絶縁性バリア膜107と同一材料であることが好ましい。同一材料である場合には、保護絶縁膜116と絶縁性バリア膜107及びハードマスク膜114とが一体化して、界面の密着性が向上し、抵抗変化素子1をより保護することができるようになる。
層間絶縁膜(ビア間層間絶縁膜)117は、保護絶縁膜116上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜117には、例えば、シリコン酸化膜、SiOC膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)などを用いることができる。層間絶縁膜117は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。層間絶縁膜117は、層間絶縁膜120と同一材料としてもよい。層間絶縁膜117には、プラグ118を埋め込むための下穴が形成されており、当該下穴に、バリアメタル121を介してプラグ118が埋め込まれている。
層間絶縁膜(Low−k層間絶縁膜)120は、低誘電率絶縁膜である。層間絶縁膜120には、例えば、SiOC膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)などを用いることができる。層間絶縁膜120は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。層間絶縁膜120は、層間絶縁膜120と同一材料としてもよい。層間絶縁膜120には、上部配線122を埋め込むための配線溝が形成されており、当該配線溝にバリアメタル121を介して上部配線122が埋め込まれている。
上部配線122は、層間絶縁膜120及びエッチングストッパ膜119に形成された配線溝にバリアメタル121を介して埋め込まれた配線である。上部配線122は、プラグ118と一体とされている。プラグ118は、層間絶縁膜120、保護絶縁膜116、及びハードマスク膜114に形成された下穴に、バリアメタル121を介して埋め込まれている。プラグ118は、バリアメタル121を介して、保護電極113と電気的に接続されている。上部配線122及びプラグ118には、例えば、Cuを用いることができる。
バリアメタル121は、上部配線122(プラグ118を含む)に係る金属が層間絶縁膜120、117や下層へ拡散することを防止するために、上部配線122及びプラグ118の側面乃至底面を被覆する、バリア性を有する導電性膜である。バリアメタル121には、例えば、上部配線122及びプラグ118がCuを主成分とする金属元素からなる場合には、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)、炭窒化タングステン(WCN)のような高融点金属やその窒化物等、または、それらの積層膜を用いることができる。バリアメタル121は、保護電極113と同一材料であることが好ましい。例えば、バリアメタル121がTaN(下層)/Ta(上層)の積層構造である場合には、下層材料であるTaNを保護電極113に用いることが好ましい。あるいは、バリアメタル121がTi(下層)/Ru(上層)である場合には、下層材料であるTiを保護電極113に用いることが好ましい。
バリア絶縁膜123は、上部配線122を含む層間絶縁膜120上に形成される。バリア絶縁膜123は、上部配線122に係る金属(例えば、Cu)の酸化を防ぐ役割を有する。また、バリア絶縁膜123は、上層への上部配線122に係る金属の拡散を防ぐ役割を有する。バリア絶縁膜123には、例えば、SiC膜、SiCN膜、SiN膜、及/又は、それらの積層構造等を用いることができる。
本実施形態にしたがって作製した抵抗変化素子において、図2に示したセット電流とリセット電流の分布を取得し、リセット電流のばらつきが大きいことを確認した。
本実施形態による実施形態1〜3に記載のいずれかの手法を適用することで、リセット歩留りを改善した。
<実施形態6>
図10は、実施形態6として、前記各実施形態の抵抗変化素子を用いた不揮発性記憶装置800の構成を例示する図である。
図10を参照すると、不揮発性記憶装置800は、CMOS(Complementary MOS)半導体基板上に、メモリ本体部801を備えている。
メモリ本体部801は、
メモリセルアレイ802、
行選択回路807、
ワード線ドライバWLD(Word Line Driver)とプレート線ドライバPLD(Plate Line Driver)とを有する行ドライバ808、
列選択回路803、
データの書き込みを行うための書き込み回路806、
端子Dinを介して入力データの入力処理を行うデータ入力回路804、
端子Doutを介して出力データの出力処理を行うデータ出力回路805
を備えている。
さらに、書き込み用電源811として、
低抵抗(LR:Low Resistance)化用電源(OFF化電源812)と、
高抵抗(HR:High Resistance)化用電源(ON化電源813)と
を備えている。
OFF化電源812の出力とON化電源813の出力は、書き込み回路806に供給される。
さらに、
外部から入力されるアドレス信号を受け取るアドレス入力回路809と、
外部から入力されるコントロール信号に基づいて、メモリ本体部801の動作及び書き込み用電源811の動作を制御する制御回路810と
を備えている。
メモリセルアレイ802は、半導体基板の上に形成された、
互いに交差するように配列された複数のワード線WL0、WL1、WL2、・・・、および、複数のビット線BL0、BL1、BL2、・・・と、
これらのワード線WL0、WL1、WL2、・・・、およびビット線BL0、BL1、BL2、・・・の交点に対応してそれぞれ設けられた複数のNMOSトランジスタN11、N12、N13、N21、N22、N23、N31、N32、N33、・・・(以下、「トランジスタN11、N12、・・・」と表す、Nijはi行j列のNMOSトランジスタ)と、
トランジスタN11、N12、・・・と1対1に直列接続された複数の抵抗変化素子M11、M12、M13、M21、M22、M23、M31、M32、M33、・・・(以下、「抵抗変化素子M11、M12、・・・」と表す、Mijはi行j列の抵抗変化素子)と、
を有する。
図10に示すように、
トランジスタN11、N21、N31、・・・のゲートはワード線WL0に接続され、
トランジスタN12、N22、N32、・・・のゲートはワード線WL1に接続され、
トランジスタN13、N23、N33、・・・のゲートはワード線WL2に接続され、
トランジスタN14、N24、N34、・・・のゲートはワード線WL3に接続されている。
また、
抵抗変化素子M11、M12、M13、M14・・・はビット線BL0に接続され、
抵抗変化素子M21、M22、M23、M24・・・はビット線BL1に接続され、
抵抗変化素子M31、M32、M33、M34・・・はビット線BL2に接続されている。
アドレス入力回路809は、外部回路(不図示)からアドレス信号を受け取り、このアドレス信号に基づいて行アドレス信号を行選択回路807へ出力するとともに、列アドレス信号を列選択回路803へ出力する(不図示)。ここで、アドレス信号は、複数のメモリセルM11、M12、・・・のうちの選択される特定のメモリセルのアドレスを示す信号である。
制御回路810は、データの書き込みサイクルにおいては、選択部(行選択回路807と列選択回路803とが選択部を構成する)で選択されたメモリセルに含まれる抵抗変化素子に対して、データが書き込まれるように、書き込み用電源811、及び、書き込み回路806を制御する。制御回路810は、例えば、書込み時のパルス電圧の電圧レベルを指示する電圧設定信号を書き込み用電源811へ出力し、データ入力回路804に入力された入力データDinに応じて、書き込み用電圧の印加を指示する書き込み信号を書き込み回路806へ出力する。また、データの読み出しサイクルにおいて、制御回路810は、読み出し動作を指示する読み出し信号を出力する。
行選択回路807は、アドレス入力回路809から出力された行アドレス信号を受け取り、該受け取った行アドレス信号に応じて、行ドライバ808より、複数のワード線WL0、WL1、WL2、・・・のうちの何れかに対応するワード線ドライバ回路WLDより、選択されたワード線に対して所定の電圧を印加する。
また、列選択回路803は、アドレス入力回路809から出力された列アドレス信号を受け取り、該受け取った列アドレス信号に応じて、複数のビット線BL0、BL1、BL2、・・・のうちの何れかを選択し、該選択したビット線に対して、書き込み用電圧または読み出し用電圧を印加し、非選択ビット線に対しては非選択電圧を印加する。
なお、行選択回路807、及び列選択回路803によって、メモリセルアレイ802の中から少なくとも1つメモリセルを選択する選択部が構成されている。
書き込み回路806は、制御回路810からの制御の下で、選択部(行選択回路807と列選択回路803とが選択部を構成する)で選択されたメモリセルに含まれる抵抗変化素子に対して、書き込み用電源811から供給される電源に基づく電圧パルスが印加されるように制御する。書き込み回路806は、制御回路810から出力された書き込み信号を受け取ると、列選択回路803による選択されたビット線に対して、書き込み用電圧の印加を指示する信号を受けて、書込みモードによって設定された電圧に従った書込みパルスを出力する。
図10には図示されていないが、抵抗変化素子の抵抗値のオフ/オン比が低い場合には、センスアンプ(Sense Amplifier)を備えた構成としてもよい。センスアンプ(不図示)は、データの読み出しサイクルにおいて、読み出し対象となる選択ビット線に流れる電流量を、複数の検知レベルから目的に合わせた1つの検知レベルに従って検出し、ビット線に流れる電流量が検知レベル以上か以下かをデータ「0(低抵抗状態)」か「1(高抵抗状態)」の論理結果として出力し、記憶されているデータの状態を判定する。その結果得られた出力データDoutは、データ出力回路805を介して、回路外部へ出力される。
書き込み用電源811は、メモリセルに含まれる抵抗変化素子を、低抵抗(LR)状態とする書込み(単に「書き込み」ともいう)時のパルス電圧を発生するための電源を供給するOFF化電源812と、高抵抗(HR)状態とする書込み(単に「リセット」ともいう)時のパルス電圧を発生するための電源を供給するON化電源813を有する。
抵抗変化素子の第1の電極(図1の11)は、ビット線(BL)側に接続されている。抵抗変化素子の第2の電極(図1の12)はプレート線(PL)側に接続されている。例えば、抵抗状態を高抵抗から低抵抗に変化させる(セット動作する)場合は、PLを接地し、BLに電圧を印加することで、プログラムを行う。プログラム電流はトランジスタの飽和電流によって制御することができる。
力されている。
抵抗状態を低抵抗から高抵抗へ変化させる(リセット動作する)場合には、ビット線(BL)を接地し、プレート線(PL)にリセット電圧を印加する。
力されている。
本実施形態によれば、第1の電流に対して、第2の電流が大きくなるようにすることで、誤プログラムを防ぐことができるようになる。具体的には、実施形態1〜4に記載の手法を適用することが好ましい。
上記の本発明の実施形態および実施形態は、発明の背景となった利用分野であるCMOS回路を有する半導体装置に関し、半導体基板上の銅多層配線内部に抵抗変化素子を形成する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、バイポーラトランジスタ等のようなメモリ回路を有する半導体装置、マイクロプロセッサなどの論理回路を有する半導体装置、あるいはそれらを同時に搭載したボードやパッケージの銅配線上へも適用することができる。
また、本発明は半導体装置に、電子回路装置、光回路装置、量子回路装置、マイクロマシン、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)などを接合する際にも適用することができる。また、本発明ではスイッチ機能の例を中心に説明したが、不揮発性と抵抗変化特性の双方を利用したメモリ素子にも用いることができる。
また、以下の方法で本発明のスイッチング素子を用いた半導体装置を確認することができる。すなわち、パッケージングされた半導体装置のチップから、シリコンダイを取り出し表面研磨することで、抵抗変化素子の平面上での位置を、走査型電子顕微鏡(SEM)、もしくは透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて分析することで特定する。その後、同一試料、もしくは別試料を平面研磨することで、抵抗変化素子に接続されたプログラムトランジスタ、ビット線(BL:Bit Line)、およびプレート線(PL:Plate Line)などの配線を、同様の方法で特定する。
本発明は上記の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
抵抗変化素子と、
前記抵抗変化素子のプログラミング電流の制御を行うトランジスタと、
を備え、
前記抵抗変化素子は、
第1の電極と、
第2の電極と、
前記第1の電極と前記第2の電極の間に配置される固体電解質と、
を有し、
前記第1の電極から前記固体電解質に供給される金属イオンを金属として析出させ前記第1、第2の電極間を金属架橋により導通させ、
前記第1、第2の電極間を導通させる前記金属架橋を前記固体電解質から回収することで前記第1、第2の電極間の導通を解除し、
前記トランジスタのドレイン又はソースの一方は第2の電極に接続され、
前記抵抗変化素子をプログラミングする際に、前記第1の電極から前記第2の電極に流れる前記第1の電流よりも、前記第2の電極から前記第1の電極に流れる第2の電流が大きい、ことを特徴とするスイッチング素子。
(付記2)
前記トランジスタが、ゲートを中心として、ソース領域とドレイン領域の相対する側のエッジの構成が非対称とされているMOSFETである、ことを特徴とする付記1に記載のスイッチング素子。
(付記3)
前記MOSFETにおいて、ソース近傍において、カウンタードープされている、ことを特徴とする付記2に記載のスイッチング素子。
(付記4)
前記非対称MOSFETにおいて、ドレイン領域をゲート側に拡張し、ソース領域に比べて広くしてなる、ことを特徴とする付記2に記載のスイッチング素子。
(付記5)
前記トランジスタがpMOSFETである、ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか一に記載のスイッチング素子。
(付記6)
前記第1の電極は主に銅からなり、
前記第2の電極は主にルテニウムからなり、
前記第1の電極の銅表面は、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、ハフニウムのうち、少なくともいずれか一つとの合金である、ことを特徴とする付記5に記載のスイッチング素子。
(付記7)
前記第1の電極は主に銅からなり、下部配線を兼ねる、ことを特徴とする付記1乃至6のいずれか一に記載のスイッチング素子。
(付記8)
前記第2の電流は、前記第1の電流の1.2倍以上、2倍以下であることを特徴とする付記1に記載のスイッチング素子。
(付記9)
前記第1の電流および前記第2の電流を流す場合に、同じゲート電圧をトランジスタに与える、ことを特徴とする付記1に記載のスイッチング素子。
(付記10)
前記第1の電流および前記第2の電流を流す場合に、前記第2の電流を流す場合のゲート電圧が、前記第1の電流を流す場合よりも大きい、ことを特徴とする付記1乃至8のいずれか一に記載のスイッチング素子。
(付記11)
抵抗変化素子と、前記抵抗変化素子のプログラミング電流の制御を行うトランジスタと、を備え、
前記抵抗変化素子は、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極の間に配置される固体電解質と、を有し、前記第1の電極から前記固体電解質に供給される金属イオンを金属として析出させ前記第1、第2の電極間を金属架橋により導通させ、前記第1、第2の電極間を導通させる前記金属架橋を前記固体電解質から回収することで前記第1、第2の電極間の導通を解除し、
前記トランジスタのドレイン又はソースの一方は第2の電極に接続されたスイッチング素子のプログラミングにあたり、
前記第1の電極から前記第2の電極に流れる前記第1の電流よりも、前記第2の電極から前記第1の電極に流れる第2の電流が大きい、ことを特徴とするプログラミング方法。
(付記12)
前記トランジスタが、ゲートを中心として、ソース領域とドレイン領域の相対する側のエッジの構成が非対称とされているMOSFETである、ことを特徴とする付記11に記載のプログラミング方法。
(付記13)
前記MOSFETにおいて、ソース近傍において、カウンタードープされている、ことを特徴とする付記12に記載のプログラミング方法。
(付記14)
前記非対称MOSFETにおいて、ドレイン領域をゲート側に拡張し、ソース領域に比べて広くしてなる、ことを特徴とする付記12に記載のプログラミング方法。
(付記15)
前記トランジスタがpMOSFETである、ことを特徴とする付記11乃至13のいずれか一に記載のプログラミング方法。
(付記16)
第1の電極と第2の電極間に抵抗変化膜を備えた抵抗変化素子を備え、前記第1の電極から第2の電極に第1の電流を流して前記第1、第2の電極間に導電パスを形成して前記第1、第2の電極間を導通させ、前記第1の電流と逆向きに前記第2の電極から第1の電極に第2の電流を流して前記第1、第2の電極間の導電パスを切断することで非導通とするプログラミングにあたり、前記第2の電流を前記第1の電流よりも大としてなる半導体装置。
(付記17)
付記16記載の半導体装置は、不揮発性メモリからなる半導体装置。
(付記18)
付記16記載の半導体装置は、FPGAからなる半導体装置。
なお、上記の特許文献、非特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各付記の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ乃至選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 抵抗変化素子
2A N型トランジスタ(n−channel MOSFET)
2B P型トランジスタ(p−channel MOSFET)
3 端子1(第1の端子)
4 端子2(第2の端子)
10 スイッチング素子
11 第1の電極
12 第2の電極
13 抵抗変化膜
20 シリコン基板
21 ドレイン
22 ソース
23 ゲート(ゲート電極)
24 ソースカウンタードープ部
25 ゲート絶縁膜
26 側壁絶縁膜
27 金属シリサイド
28 ドレイン延長部
101 半導体装置
102 半導体基板
103 層間絶縁膜
104 バリア絶縁膜
105 層間絶縁膜
106 バリアメタル
107 絶縁性バリア膜
111 固体電解質
112 第2の電極
113 保護電極
114 ハードマスク膜
115 下部配線(下部配線兼第1の電極)
116 保護絶縁膜
117 層間絶縁膜(ビア間層間絶縁膜)
118 プラグ
119 エッチングストッパ膜
120 層間絶縁膜(Low−k層間絶縁膜)
121 バリアメタル
122 上部配線(上部銅配線)
123 バリア絶縁膜
800 不揮発性記憶装置
801 メモリ本体部
802 メモリセルアレイ
803 列選択回路
804 データ入力回路
805 データ出力回路
806 書き込み回路
807 行選択回路
808 行ドライバ
809 アドレス入力回路
810 制御回路
811 書き込み用電源
812 OFF化電源
813 ON化電源
BL0、BL1、BL2 ビット線
Din 端子
Dout 端子
M11、M12、M13、M21、M22、M23、M31、M32、M33 抵抗変化素子
N11、N12、N13、N21、N22、N23、N31、N32、N33 NMOSトランジスタ
PL プレート線
PLD プレート線ドライバ
WLD ワード線ドライバ
WL0、WL1、WL2 ワード線

Claims (10)

  1. 抵抗変化素子と、
    前記抵抗変化素子のプログラミング電流の制御を行うトランジスタと、
    を備え、
    前記抵抗変化素子は、
    第1の電極と、
    第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極の間に配置される固体電解質と、
    を有し、
    前記第1の電極から前記固体電解質に供給される金属イオンを金属として析出させ前記第1、第2の電極間を金属架橋により導通させ、
    前記第1、第2の電極間を導通させる前記金属架橋を前記固体電解質から回収することで前記第1、第2の電極間の導通を解除し、
    前記トランジスタのドレイン又はソースの一方は前記第2の電極に接続され、
    前記抵抗変化素子をプログラミングする際に、
    前記第1の電極から前記第2の電極に流れる前記第1の電流よりも、前記第2の電極から前記第1の電極に流れる第2の電流を大としてなる、ことを特徴とするスイッチング素子。
  2. 前記トランジスタが、ゲートに関して、ソース領域とドレイン領域の相対する側のエッジの構成が、非対称とされているMOSFETである、ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング素子。
  3. 前記MOSFETにおいて、ソース近傍において、カウンタードープされていることを特徴とする請求項2に記載のスイッチング素子。
  4. 前記MOSFETにおいて、ドレイン領域をゲート側に拡張したドレイン延長部を備え、ソース領域に比べて広くしてなる、ことを特徴とする請求項2に記載のスイッチング素子。
  5. 前記トランジスタがpMOSFETである、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスイッチング素子。
  6. 前記抵抗変化素子において、
    前記第1の電極は主に銅からなり、
    前記第2の電極は主にルテニウムからなり、
    前記第1の電極の銅表面は、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、ハフニウムのうち、少なくともいずれか一つとの合金である、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスイッチング素子。
  7. 前記抵抗変化素子において、
    前記第1の電極が主に銅からなり、下部電極として配置され、前記第2の電極を上部電極とし、
    前記抵抗変化素子の前記固体電解質と当接し前記下部電極を兼ねている配線を備えている、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のスイッチング素子。
  8. 前記第2の電流は、前記第1の電流の1.2倍以上、且つ2倍以下である、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のスイッチング素子。
  9. 前記第1の電流と前記第2の電流を流す場合に、
    前記トランジスタのゲート電圧が同じ電圧値とされる、又は、
    前記第2の電流を流す場合のゲート電圧が、前記第1の電流を流す場合のゲート電圧よりも大である、ことを特徴とする1乃至6のいずれか1項に記載のスイッチング素子。
  10. 抵抗変化素子と、前記抵抗変化素子のプログラミング電流の制御を行うトランジスタと、を備え、
    前記抵抗変化素子は、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極の間に配置される固体電解質と、を有し、前記第1の電極から前記固体電解質に供給される金属イオンを金属として析出させ前記第1、第2の電極間を金属架橋により導通させ、前記第1、第2の電極間を導通させる前記金属架橋を前記固体電解質から回収することで前記第1、第2の電極間の導通を解除し、
    前記トランジスタのドレイン又はソースの一方は第2の電極に接続されたスイッチング素子のプログラミングにあたり、
    前記第1の電極から前記第2の電極に流れる前記第1の電流よりも、前記第2の電極から前記第1の電極に流れる第2の電流を大としてなる、ことを特徴とするスイッチング素子のプログラミング方法。
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