JP2015185442A - ヒーター - Google Patents

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正明 高塚
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正明 高塚
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Abstract

【課題】防眩性を向上するヒーターを提供する。
【解決手段】実施形態のヒーター1は、バルブ2と、フィラメント3と、ガス4と、多層膜5とを具備する。フィラメント3は、バルブ2の内部2aに、管軸に沿って配置されている。ガス4は、バルブ2の内部2aに充填されている。多層膜5は、バルブ2の外部表面2bに形成され、波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が24%以下である。フィラメント3は、管軸方向から見た場合にバルブ2の内壁2cに向かって突出する第1突出部31aが、周方向にかつ管軸方向に沿って複数形成され、管軸方向から見た場合に、第1突出部31aよりも、バルブ2の内壁2cに向かって突出する第2突出部34aが、周方向にかつ管軸方向に複数設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、ヒーターに関する。
従来から店舗内などの空間の暖房用と、照明用との両方の機能を兼ね備えたヒーターが使用されている。
特許第3624195号公報
ところで、このヒーターは、空間の暖房用として使用されるため、点灯の有無に拘わらず、空間内にいるユーザーから視認することができる。空間暖房用のヒーターは、発熱時に可視光線領域の光を空間内に照射する。ここで、空間暖房用のヒーターは、熱源としての性能が要求されるが、使用する環境によっては眩しくないこと、いわゆる防眩性が要求される。
本発明は、防眩性を向上するヒーターを提供することを目的とする。
実施形態のヒーターは、バルブと、フィラメントと、ガスと、多層膜とを具備する。フィラメントは、バルブの内部に、管軸に沿って配置されている。ガスは、バルブの内部に充填されている。多層膜は、バルブの外部表面に形成され、波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が24%以下である。フィラメントは、管軸方向から見た場合にバルブの内壁に向かって突出する第1突出部が、周方向にかつ管軸方向に沿って複数形成され、管軸方向から見た場合に、第1突出部よりもバルブの内壁に向かって突出する第2突出部が、周方向にかつ管軸方向に複数設けられている。
本発明によれば、防眩性を向上することができる。
図1は、実施形態のヒーターを示す正面図である。 図2は、実施形態のヒーターを示す断面図である。 図3は、バルブを示す正面図である。 図4は、フィラメントを示す正面図である。 図5は、実施形態のヒーターの製造手順を示す図である。 図6は、実施形態のヒーターの製造手順を示す図である。 図7は、実施形態のヒーターの製造手順を示す図である。 図8は、実施形態のヒーターの製造手順を示す図である。 図9は、ヒーターの電気特性を示す説明図である。 図10は、可視光量と赤外線量との比較を示す説明図である。 図11は、照度比較を示す説明図である。 図12は、実施形態のヒーターの変形例を示す断面図である。 図13は、実施形態のヒーターの変形例を示す断面図である。
以下で説明する実施形態に係るヒーター1は、バルブ2と、フィラメント3と、ガス4と、多層膜5とを具備する。フィラメント3は、バルブ2の内部2aに、管軸に沿って配置されている。ガス4は、バルブ2の内部2aに充填されている。多層膜5は、バルブ2の外部表面2bに形成され、波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が24%以下である。フィラメント3は、管軸方向から見た場合にバルブ2の内壁2cに向かって突出する第1突出部31aが、周方向にかつ管軸方向に沿って複数形成され、管軸方向から見た場合に、第1突出部31aよりも、バルブ2の内壁2cに向かって突出する第2突出部34a,35a,8aが、周方向にかつ管軸方向に複数設けられている。
以下で説明する実施形態に係るヒーター1は、バルブ2と、フィラメント3と、ガス4と、多層膜5とを具備する。フィラメント3は、バルブ2の内部2aに、管軸に沿って配置されている。ガス4は、バルブ2の内部2aに充填されている。多層膜5は、バルブ2の外部表面2bに形成されている。フィラメント3は、管軸方向から見た場合にバルブ2の内壁2cに向かって突出する突出部31aが、周方向にかつ管軸方向に沿って複数形成され、管軸方向から見た場合に、第1突出部31aよりも、バルブ2の内壁2cに向かって突出する第2突出部34a,35a,8aが、周方向にかつ管軸方向に複数設けられている。バルブ2とバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5とを合わせた、波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が22%以下である。
また、以下に説明する実施形態に係るヒーター1において、フィラメント3は、螺旋状に巻かれた金属線であり、第1突出部31aおよび第2突出部34aは、1つの前記金属線で形成されている。
また、以下に説明する実施形態に係るヒーター1において、フィラメント3は、螺旋状に巻かれた金属線であり、第2突出部8aは、金属線とは異なる1つの金属箔で形成されている。
〔実施形態〕
図1、図2を参照して、実施形態を説明する。図1は、実施形態のヒーターを示す正面図である。図2は、実施形態のヒーターの断面図である。なお、図1は、ヒーターの管軸方向における一部を省略した図である。図2は、図1のA−A断面図である。
本実施形態のヒーターは、加熱したい物や空間に熱を与えるものであり、一例として、店舗などの空間の暖房機器として使用する場合について説明する。ヒーター1は、図1に示すように、バルブ2と、フィラメント3と、ガス4と、多層膜5と、金属箔61,62と、アウターリード71,72とを含んで構成されている。
バルブ2は、筒状部21と、シール部22,23と、チップ24と、ディンプル25とを含んで構成されている。バルブ2は、例えば、石英ガラスで形成され、透明で、かつ無着色であり、管径DOと比較して全長Lが長い長尺物である。バルブ2は、管壁負荷が36〔W/cm〕以下であることが好ましい。管壁負荷が36〔W/cm〕を超えると、例えば、フィラメント3の溶断の可能性が高くなる。また、バルブ温度〔℃〕が高い状態となり、バルブ2の変形や耐久性が低下する。
筒状部21は、内部空間として内部2aが形成され、その内部2aにフィラメント3が配置されている。
シール部22,23は、筒状部21の管軸方向における両端部に配置されている。シール部22,23は、封着部であり、筒状部21を封止する。本実施形態におけるシール部22,23は、ピンチシールにより板状に形成されている。なお、シール部22,23は、シュリンクシールにより円柱状に形成されてもよい。
チップ24は、ヒーター1の製造時に、内部2aの排気およびガス4の封入を行うために設けられた排気管24’(図3参照)の焼切痕である。チップ24は、ヒーター1の完成時に閉塞されている。
ディンプル25は、図2に示すように、バルブ2の外部表面2bにおいて、バルブ2の内部2aに向かって突出する。ディンプル25が形成された位置におけるバルブ2の内径DI’は、ディンプル25が形成されていない位置におけるバルブ2の内径DIよりも小さくなる。従って、ディンプル25が形成された位置では、バルブ2の内壁2cとフィラメント3との隙間が小さくなる。従って、フィラメント3のバルブ2に対する周方向の回転や、管軸方向の移動を規制することができ、管軸方向においてフィラメント3の密の部分および疎の部分が形成されることを抑制することができる。これにより、ヒーター1の管軸方向における可視光量、赤外線量の不均一を抑制することができる。なお、ディンプル25は、少なくとも1つ形成されていればよいが、バルブ2およびフィラメント3の形状に応じてフィラメント3の移動を規制するため、本実施形態のように2つ以上形成してもよい。また、ディンプル25が形成されていなくてもよい。
フィラメント3は、バルブ2の内部2aに、管軸に沿って配置され、主部31と、レグ部32,33と、アンカー部34が一体に形成されている。本実施形態におけるフィラメント3は、タングステンからなる金属線である。
主部31は、点灯時に発熱して光を放出する部分であり、バルブ2の内部2aに配置されている。主部31は、金属線を巻くことで形成されている。主部31は、管軸方向から見た場合にバルブ2の内壁2cに向かって突出する第1突出部31aが、周方向にかつ軸方向に沿って複数形成されている。つまり、複数の第1突出部31aは、管軸方向に沿って螺旋状に配置されている。本実施形態における主部31の第1突出部31aは、フィラメント3の中心O1を中心とした外径DF1の円の中に収まるように、金属線を屈曲させることで形成されている。主部31は、管軸方向から見た場合に、複数の突出部31aが周方向に略等間隔に配置され、それぞれの第1突出部31aを連結部31bで連結することで形成されている。1つの第1突出部31aと連結する2つの連結部31b,31bは、周方向において隣り合う第1突出部31aの端部(最も離間する端部)と連結されている。フィラメント3の主部31は、いわゆる花巻コイルとして形成されている。
レグ部32,33は、主部31の管軸方向における両端部に配置され、一部がシール部22,23に埋め込まれて配置される。レグ部32,33は、主部31に電力を供給する部分である。レグ部32,33は、一端が主部31の両端部にそれぞれ接続され、他端が金属箔61,62にそれぞれ電気的に接続されている。
アンカー部34は、フィラメント3が自重により垂下することで、フィラメント3の中心O1がバルブ2の中心O2から離間することを抑制するものである。つまり、アンカー部34は、主部31がバルブ2の内壁2cに対して全体的に接触あるいは近接することを抑制するものである。アンカー部34は、管軸方向において主部31の複数箇所に設けられている。各アンカー部34は、1以上の第2突起部34aから構成されている。つまり、第2突起部34aは、管軸方向に複数設けられている。各アンカー部34が複数の第2突起部34aで構成されている場合、複数の第2突起部34aは、管軸方向から見た場合に、周方向に離間して配置されている。例えば、1つのアンカー部34の第2突起部34aは、管軸方向から見た場合に、周方向の全周に等間隔あるいは不等間隔で点在するように配置されていてもよい。また、複数のアンカー部34の第2突起部34aが、管軸方向から見た場合に、周方向の全周に等間隔あるいは不等間隔で点在するように配置されていてもよい。
本実施形態における第2突出部34aは、フィラメント3の中心O1を中心とした外径DF2の円の中に収まるように、第1突出部31aとともに1つの金属線を屈曲させることで形成されている。第2突出部34aは、第1突出部31aの一部が半径方向外側に突出したものであり、第1突出部31aあるいは第2突出部34aと連結部31bで連結されることで形成されている。外径DF2は、外径DF1よりも大きく設定されている。従って、第2突出部34aは、管軸方向から見た場合に、第1突出部31aよりも、バルブ2の内壁2cに向かって突出する。ここで、比DF2/DF1は、1.19≦DF2/DF1≦1.23である。また、管軸方向において、主部31全体(100%)に対する第2突出部34aの占有率は、2%〜10%である。占有率2%未満の場合は、フィラメント3が自重により垂下することで、フィラメント3の中心O1がバルブ2の中心O2から離間し、フィラメント3がバルブ2の内表面2cに接触してしまい、バルブ表面温度が上昇するためである。また、占有率10%を超える場合は、フィラメント3の主部31が減少してしまうため、発光に寄与する部分が減少してしまうため、光量が低下する。さらに、比DF2/DIは、0.875≦DF2/DI≦0.975である。DF2/DIが0.875より小さくなると、バルブ2とフィラメント3の寸法差が大きくなり、バルブ2のフィラメント3に対する保持能力が低下し、フィラメント3にがたつきが発生する。一方、DF2/DIが0.975よりも大きくなると、バルブ2とフィラメント3の寸法差が小さくなり、ランプ1の製造時にバルブ2にフィラメント3を挿入する作業が困難となるため、作業性が低下する。
ガス4は、バルブ2の内部2aに充填される。本実施形態におけるガス4は、微量のジブロモメタン(CHBr)が含まれた約0.8気圧のアルゴンガスである。なお、ガス4は、熱伝導率が低いものがよく、具体的には、クリプトン、キセノン、アルゴン、ネオンなどのうち1種類、または複数種組み合わせたガスを含んで構成されていればよい。更に、臭素、ヨウ素などのうち1種類、または複数種組み合わせたハロゲン物質を含んで構成されていてもよい。
多層膜5は、バルブ2の外部表面2bに形成される。多層膜5は、外部表面2bのうち、筒状部21の領域に形成されている。多層膜5は、波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が24%以下となるように形成されている。また、バルブ2とバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5とを合わせた波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が22%以下となるように形成されている。本実施形態における多層膜5は、酸化ケイ素と酸化鉄と交互に蒸着により外部表面2bから6層形成している。多層膜5は、ヒーター1の消灯時に、金色に視認される。
ここで、「バルブ2とバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5とを合わせた波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率」とは、例えば、外部表面2bに多層膜5が形成されたバルブについて、日本分光製分光光度計V−570を使用して、波長380nm〜780nmの可視光線波長域の透過率を5nmごとに測定したものであり、波長380nm〜780nmの範囲の平均値を求め、その数値を波長380nm〜780nmの範囲における平均可視光線透過率とした。次に、「多層膜5の波長380nm〜780nmの平均可視光線透過率」は、例えば、以下の方法で算出することができる。第1に、バルブ2と透過率や肉厚などがほぼ同等のガラスを測定サンプルとして、日本分光製分光光度計V−570を使用して、バルブ2(または、同等のガラス)の波長380nm〜780nmの可視光線波長域の透過率を5nmごとに測定する。第2に、「バルブ2(または、同等のガラス)の波長380nm〜780nmの可視光線波長域の透過率データ」と、先に求めた「バルブ2とバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5とを合わせた波長380nm〜780nmにおける可視光線波長域の透過率データ」より、「多層膜5の波長380nm〜780nmの可視光線波長域の透過率データ」を計算することができる。この「多層膜5の波長380nm〜780nmの可視光線波長域の透過率データ」から、波長380nm〜780nmの範囲の平均値を求め、その数値を「多層膜5の波長380nm〜780nmの範囲における平均可視光線透過率」とした。
多層膜5の波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が24%(バルブ2およびバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5を合わせた波長380nm〜780nmにおける平均可視光線が22%)よりも高いと、視感評価により眩しさが増すため、好ましくない。一方、多層膜5の波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が24%以下(バルブ2およびバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5を合わせた波長380nm〜780nmにおける平均可視光線が22%以下)であると、視感評価による眩しさが軽減される。特に、波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が21%以下(バルブ2およびバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5を合わせた波長380nm〜780nmにおける平均可視光線が19%以下)であると、視感評価による眩しさが感じられなくなる。
金属箔61,62は、一端がフィラメント3のレグ部32,33と接続され、他端がアウターリード71,72と接続される。金属箔61,62は、シール部22,23内部にそれぞれ埋設されている。本実施形態における金属箔61,62は、モリブデン箔であり、シール部22,23の板状面に沿うように配置されている。
アウターリード71,72は、金属箔61,62と外部の図示しない電源とを接続する。アウターリード71,72は、一端が金属箔61,62にそれぞれ接続され、他端がバルブ2の外部に露出している。アウターリード71,72の一部は、シール部22,23にそれぞれ埋設されている。アウターリード71,72の他端は、シール部22,23とともに、図示しないコネクタにそれぞれ挿入され、コネクタに設けられている図示しないケーブルと電気的に接続され、ケーブルを介して電源と接続される。アウターリード71,72は、モリブデン棒である。
次に、ヒーター1の製造手順について説明する。図3は、バルブを示す正面図である。図4は、フィラメントを示す正面図である。図5は、実施形態のヒーターの製造手順を示す図である。図6は、実施形態のヒーターの製造手順を示す図である。図7は、実施形態のヒーターの製造手順を示す図である。図8は、実施形態のヒーターの製造手順を示す図である。
バルブ2は、図3に示すように、加工前において全体が筒状部21であり、排気管24’は、内部2aとバルブ2の外部とを連通している。また、フィラメント3は、図4に示すように、金属箔61,62およびアウターリード71,72が溶接などで予め接続されている。
まず、図5に示すように、バルブ2の内部2aにフィラメント3を挿入する。このとき、フィラメント3は、シール部22,23のシール部が形成される予定の位置に金属箔61,62が位置するように、バルブ2の内部2aに挿入される。
次に、図6に示すように、バルブ2の両端部をガスバーナー(図示しない)で溶融してピンチャー(図示しない)でピンチし、シール部22,23を形成する。これにより、フィラメント3の主部31が筒状部21に収納される。
次に、排気管24’より、筒状部21の気体を排気し、ガス4を封入する。
次に、図7に示すように、ガスバーナー(図示しない)で排気管24’を溶融して焼切り、筒状部21を密閉し、ガス4をバルブ2の内部2aに充填する。
次に、図8に示すように、バルブ2のうち、フィラメント3の主部31と対向する位置において、ガスバーナー(図示しない)でバルブ2を軟化させ、ディンプル25を形成する。
次に、バルブ2の外部表面2bに多層膜5を形成する。ここでは、外部表面2bのうち、筒状部21の領域に、バルブ2側から1層、3層、5層に酸化ケイ素、2層、4層、6層に酸化鉄が蒸着され、6層の多層膜5が形成される。これにより、図1に示すようなヒーター1が製造される。
以下に、ヒーター1と、従来品、比較品1との試験結果を示す。図9は、ヒーターの電気特性を示す説明図である。図10は、可視光量と赤外線量との比較を示す説明図である。なお、「可視光量」とは、波長380nm〜780nmにおける分光光度の積算値であり、具体的にはオプトリサーチ社製分光計MSR−7000Nを用いて測定する。また、「赤外光量」とは、波長780nm〜2500nmにおける分光光度の積算値であり、具体的にはオプトリサーチ社製分光計MSR−7000Nを用いて測定する。なお、可視光量、赤外光量とも、「従来品」の値を100%とする。図11は、照度比較を示す説明図である。
ヒーター1である「本発明1」、「本発明2」、「従来品」、「比較品1」は、全長L337mm、管径DO10mm、内径DI8mm、有効発光長280mmである。また、図9に示すように、ヒーター電力が2500Wの場合において管壁負荷36W/cm、ヒーター電圧235V、ヒーター電流10.6Aである。なお、管壁負荷は、ヒーター電力をバルブ2の内表面積で除した値であり、バルブ2の内表面積は管径DImm×3.14(円周率)×有効発光長〔mm〕で求められる。
「本発明1」は、フィラメント3の主部31が、長さが7791mm、線径が0.375mmの細線を、外径DF1が6.2mm、外径DF2が7.4mmとなるように巻き上げた花巻コイルであり、多層膜5が6層(1層、3層、5層が厚さ0.7μmの酸化ケイ素、2層、4層、6層が厚さ0.6μmの酸化鉄、多層膜5の波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が24%、バルブ2およびバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5とを合わせた波長380nm〜780nmにおける平均可視光線が22%)である。「本発明2」は、「本発明1」とフィラメント3が同一であり、多層膜5が8層(1層、3層、5層、7層が厚さ0.7μmの酸化ケイ素、2層、4層、6層、8層が厚さ0.6μmの酸化鉄、多層膜5の波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が21%、バルブ2およびバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5とを合わせた波長380nm〜780nmにおける平均可視光線が19%)である。
「従来品」は、フィラメントの主部が、長さが4337mm、線径が0.307mmの細線を、外径が2.4mmとなるように巻き上げたターンコイルであり、また、多層膜5を有しておらず、バルブ2の波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が95%である。
「比較品1」は、フィラメント3の主部31が、長さが4337mm、線径が0.307mmの細線を、外径が2.4mmとなるように巻き上げたターンコイルであり、多層膜が「本発明1」の多層膜5(多層膜5の波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が24%、バルブ2およびバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5とを合わせた波長380nm〜780nmにおける平均可視光線が22%)である。「比較品2」は、上記「本発明1」、「本発明2」のフィラメントであり、多層膜が2層(1層が厚さ0.7μmの酸化ケイ素、2層が厚さ0.6μmの酸化鉄、多層膜5の波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が28%、バルブ2およびバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5を合わせた波長380nm〜780nmにおける平均可視光線が26%)である。「比較品3」は、上記「比較品1」のフィラメントであり、多層膜が4層(1層、3層が厚さ0.7μmの酸化ケイ素、2層、4層が厚さ0.6μmの酸化鉄、多層膜5の波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が26%、バルブ2およびバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5を合わせた波長380nm〜780nmにおける平均可視光線が24%)である。
図10に示すように、「比較品1」は、「従来品」と比較して、赤外線量を維持した状態で、可視光量を40%低減することができる。つまり、フィラメントがターンコイルで多層膜5を有するヒーターで可視光量を低減することができる。さらに、「本発明1」、「本発明2」は、「従来品」、「比較品1」と比較して、赤外線量をほぼ維持した状態で、可視光量を著しく低減することができる。つまり、「本発明1」、「本発明2」は、花巻コイルで構成された主部31を有するフィラメント3および多層膜5(波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が24%、バルブ2およびバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5を合わせた波長380nm〜780nmにおける平均可視光線が22%))をともに有することで、防眩性を著しく向上することができている。特に、「本発明2」のように、多層膜5を8層とすることで、更に防眩性を向上することができている。
図11に示すように、照度比較の場合は、ヒーターからの測定距離300mm、ヒーター電力2500Wの場合において比較した。なお、照度はコニカミノルタ製色彩照度計CL−200を用いて測定した。「比較品1」は、「従来品」と比較して、照度を67%程度に低減することができる。また、「比較品2」は、「従来品」と比較して、照度を30%程度に低減することができる。「比較品3」は、「従来品」と比較して、照度を20%程度に低減することができる。「本発明1」は、「従来品」と比較して、照度を14%程度に低減することができる。「本発明2」は、「従来品」と比較して、照度を7%程度に低減することができる。ここで、視感評価において、70lx以下とすることで、ヒーターが眩しくないと評価することができる。従って、「本発明1」、「本発明2」は、フィラメント3および波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が24%以下の多層膜5をともに有することで、防眩性を著しく向上することができている。さらに、視感評価において、35lx以下とすることで、ヒーターがさらに眩しくないと評価することができるので、「本発明2」は、防眩性を著しく向上することができている。なお、8層よりも多くコーティングしようとすると、ヒーター点灯時に膜剥がれが生じてしまい、ヒーターの信頼性を損ねる。よって、多層膜は8層までがよい。
以上のように、管軸方向から見た場合にバルブ2の内壁2cに向かって突出する突出部31aを周方向にかつ軸方向に沿って複数形成したフィラメント3は、多くの金属線をバルブ2の内部2aに収容することができるので、可視光量、照度を低減することができる。また、多層膜5は、波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が24%以下であるので、多層膜5が形成されていないバルブである「従来品」の波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率95%と比較して、可視光量、照度を低減することができる。よって、本実施形態に係るヒーター1は、防眩性を向上することができる。
また、バルブ2の外部表面2bに、波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が24%以下の多層膜5が形成されているので、ヒーター1の消灯時において、バルブ2およびフィラメント3を外部から直接視認することは困難である。また、多層膜5は、ヒーター1の消灯時に、外部から金色に視認される。本実施形態に係るヒーター1は、ヒーター1の消灯時の意匠性を向上することができる。
また、フィラメント3は、自重により垂下しようとすると、バルブ2の内壁2cに、第2突出部34aが第1突出部31aよりも先に接触する。従って、フィラメント3に第2突出部34aが形成されていない場合と比較して、バルブ2の内壁2cと接触する主部31の領域を小さくすることができるので、バルブ表面温度の上昇を抑制することができる。従って、多層膜5の変色、バルブ2の膨れなどの発生を抑制し、ヒーター1の長寿命化を図ることができる。
なお、上記実施形態では、第2突出部34aを、第1突出部31aを形成する1つの金属線で形成したが、これに限定されるものではない。図12は、実施形態のヒーターの変形例を示す断面図である。図13は、実施形態のヒーターの変形例を示す断面図である。例えば、図12に示すように、第2突出部35aを、第1突出部31aを形成する1つの金属線とは異なる別の金属線で形成してもよい。アンカー部35は、リング状に巻くことで形成された第2突出部35aと、第2突出部35aを主部31に対して保持するために、主部31に巻き付けられる巻き付け部35bとを含んで構成されている。また、図13に示すように、第2突出部8aを、第1突出部31aを形成する1つの金属線とは異なる別の金属箔で形成してもよい。アンカー部材8は、例えばモリブデン箔などの金属箔であり、外周全体あるいは外周の一部が第2突出部8aとなるものである。本実施形態におけるアンカー部材8は、頂点を有する形状(例えば、三角形、四角形)に形成され、アンカー部材8の頂点である第2突出部8aと、アンカー部材8を主部31に保持するために、主部31に差し込まれる開口部8bとを含んで構成されている。
また、上記実施形態では、多層膜5として、酸化ケイ素、酸化鉄を用いたが、これに限定されるものではない。多層膜5は、波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が24%以下であればよいので、他の材料を蒸着することで形成されていてもよい。また、バルブ2およびバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5の波長380nm〜780nmにおける平均可視光線が22%であればどのような材料を用いてもよい。例えば、バルブ2が、石英ガラスに酸化銅や酸化錫を含んだ、いわゆるルビー管で構成され、バルブ2の外側に多層膜5が形成され、バルブ2およびバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5を合わせた波長380nm〜780nmにおける平均可視光線が22%となる多層膜5が形成されていてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 ヒーター
2 バルブ
2a 内部
2b 外部表面
2c 内壁
25 ディンプル
3 フィラメント
31a 第1突出部
34 アンカー部
34a 第2突出部
35 アンカー部
4 ガス
5 多層膜
8 アンカー部材

Claims (4)

  1. バルブと;
    前記バルブの内部に、管軸に沿って配置されたフィラメントと;
    前記バルブの内部に充填されたガスと;
    前記バルブの外部表面に形成され、波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が24%以下である多層膜と;
    を具備し、
    前記フィラメントは、
    管軸方向から見た場合に、前記バルブの内壁に向かって突出する第1突出部が、周方向にかつ管軸方向に沿って複数形成され、
    管軸方向から見た場合に、前記第1突出部よりも、前記バルブの内壁に向かって突出する第2突出部が、周方向にかつ管軸方向に複数設けられているヒーター。
  2. バルブと;
    前記バルブの内部に、管軸に沿って配置されたフィラメントと;
    前記バルブの内部に充填されたガスと;
    前記バルブの外部表面に形成された多層膜と;
    を具備し、
    前記フィラメントは、
    管軸方向から見た場合に、前記バルブの内壁に向かって突出する第1突出部が、周方向にかつ管軸方向に沿って複数形成され、
    管軸方向から見た場合に、前記第1突出部よりも、前記バルブの内壁に向かって突出する第2突出部が、周方向にかつ管軸方向に複数設けられ、
    バルブ2とバルブ2の外部表面2bに形成された多層膜5とを合わせた、波長380nm〜780nmにおける平均可視光線透過率が22%以下であるヒーター。
  3. 前記請求項1または2に記載のヒーターにおいて、
    前記フィラメントは、螺旋状に巻かれた金属線であり、
    前記第1突出部および前記第2突出部は、1つの前記金属線で形成されているヒーター。
  4. 前記請求項1または2に記載のヒーターにおいて、
    前記フィラメントは、螺旋状に巻かれた金属線であり、
    前記第2突出部は、前記金属線とは異なる1つの金属箔で形成されているヒーター。
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