JP2015185142A - 振動解析モデル作成装置、及び振動解析モデル作成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】振動解析モデル作成装置(2)は、フロアパネル構造(24)を有限要素に分割したベースモデルを作成するベースモデル作成部(10)と、フロアパネル(28)部分をパネル部分モデル(30)としてベースモデルから抽出し、全体の質量をフロアパネルとフレーム部材(26)との境界の節点集合(32)の位置に縮約したパネル部分モデルを、フロアパネルの質量が除外されたベースモデルに組み込むことにより、フロアパネル構造におけるフロアパネルの質量をフロアパネルとフレーム部材との境界節点集合の位置に縮約した縮約モデル(34)を作成する縮約モデル作成部(12)とを有する。
【選択図】図9
Description
すなわち、車体のフロアパネル構造の振動解析に基づいて防振及び防音対策を効果的に行なうためには、振動解析により出力されたフロアパネルの各振動モードが、上述した2種類のモードの何れのモードであるのかを特定し、それぞれのモードに応じた適切な対策を講じる必要がある。
また、振動解析モデル作成方法は、フレーム部材とこのフレーム部材に固定されたフロアパネルとを有する車体のフロアパネル構造の振動解析モデルを作成する振動解析モデル作成方法であって、フロアパネル構造を有限要素に分割したベースモデルを作成するステップと、ベースモデルに含まれるフレーム部材とフロアパネルとを区分するステップと、区分されたフロアパネル部分のみをパネル部分モデルとしてベースモデルから抽出するステップと、抽出されたパネル部分モデル全体の質量を、フロアパネルとフレーム部材との境界の節点集合の位置に縮約するステップと、ベースモデルにおけるフロアパネル部分の質量を除外するステップと、フロアパネルとフレーム部材との境界の節点集合の位置に質量が縮約されたパネル部分モデルを、フロアパネル部分の質量が除外されたベースモデルに組み込むことにより、フロアパネル構造におけるフロアパネルの質量をフロアパネルとフレーム部材との境界節点集合の位置に縮約した縮約モデルを作成するステップと、を有することを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、車体のフロアパネル構造を有限要素に分割したベースモデルを作成すると共に、フロアパネル構造におけるフロアパネルの質量をフロアパネルとフレーム部材との境界節点集合の位置に縮約した縮約モデルを作成するので、これらのベースモデルと縮約モデルとのそれぞれについて振動解析を行うことで、フロアパネル自体の共振に起因するモードとフレーム部材の共振に起因するモードとの両方の振動モードを含むベースモデルの解析結果と、フロアパネル自体の共振に起因するモードを含まない縮約モデルの解析結果とを比較することができる。従って、フロアパネルの各振動モードを、フロアパネル自体の共振に起因するモードとフレーム部材の共振に起因するモードとに正確且つ容易に区別するために有用なフロアパネル構造の振動解析モデルを作成することができる。
このように構成された本発明においては、フロアパネル区分手段により、フロアパネル構造においてフロアパネル自体の共振に寄与する部分を正確に区分することができ、フロアパネルの各振動モードを、フロアパネル自体の共振に起因するモードとフレーム部材の共振に起因するモードとに確実に区別するために有用な縮約モデルを作成することができる。
このように構成された本発明においては、縮約手段は、ベースモデルから抽出されたパネル部分モデルの各節点位置における質量の集合を表す質量マトリクスを、フロアパネルとフレーム部材との境界の節点集合の位置における質量マトリクスに縮約するので、フロアパネル構造におけるフロアパネルの質量をフロアパネルとフレーム部材との境界節点集合の位置に適切に振り分けることができ、フロアパネルの各振動モードを、フロアパネル自体の共振に起因するモードとフレーム部材の共振に起因するモードとに確実に区別するために有用な縮約モデルを作成することができる。
これらの各構成要素は、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのROMやRAMの如き内部メモリを備えるコンピュータにより構成される。
例えば、フロアパネル構造の形状データとして図2に示した簡易モデル14を取得した場合、ベースモデル作成部10は、四角形要素からなるシェル要素として、簡易モデル14からベースモデルを作成する。
さらに、周波数応答解析の結果を評価するための評価指標としては各種の指標を用いることができるが、本実施形態による振動解析部4は、パネル18が発生させる騒音の大きさを評価する指標として、パネル18から放射される音響パワーに対応する等価放射エネルギー(ERP:Equivalent Radiation Energy)を、ベースモデルの各節点の変位から算出する。
ここで図4を参照して、図2に示した簡易モデル14のベースモデル及び縮約モデルにおける質量の設定状態を説明する。この図4では、パネル18を構成する各要素の節点の内、所定の密度が設定されている節点を丸印で示している。なお、フレーム16については、ベースモデルと縮約モデルとの間に差が無いので、メッシュ及び節点を省略している。
なお、このステップS3における縮約モデル22作成の詳細については後述する。
図5に示すように、ベースモデル20の周波数応答には、パネル18自体の共振とフレーム16の共振のそれぞれに起因するモードが含まれるので、幅広い周波数帯域にわたって複数のERPのピークが存在している。一方、上述したように、縮約モデル22においてはパネル18自体の共振は発生しないので、この縮約モデル22の周波数応答には、フレーム16の共振に起因するモードしか含まれず、図5では1つのERPのピークしか存在しない。
言い換えれば、ベースモデル20の周波数応答と縮約モデル22の周波数応答との間に差が生じている範囲(図5でハッチングにより示す)が、パネル18全体のERPに対してパネル18自体の共振が寄与する範囲を示している。
図8は車体のフロアパネル構造の一部を示す平面図、図9は本発明の実施形態による振動解析モデル作成装置2が実行する縮約モデル作成処理のフローチャートであり、図10は車体のフロアパネル構造のベースモデルから抽出されたパネルを示す平面図であり、図11は図10のパネル全体の質量をパネルとフレームとの境界に縮約した縮約パネルを示す平面図であり、図12は図11の縮約パネルを組み込んだフロアパネル構造の縮約モデルの平面図である。
図13に示した線図によれば、周波数F1以下の範囲では、ベースモデルの周波数応答と縮約モデル34の周波数応答とがほぼ重なっているので、この範囲におけるフロアパネル構造24の振動モードはフレームの共振に起因する振動モードであることが分かる。一方、周波数F1以上の範囲では、ベースモデルの周波数応答においてのみERPのピークが生じているので、この範囲におけるフロアパネル構造24の振動モードはフロアパネル28自体の共振に起因する振動モードであることがわかる。言い換えれば、周波数F1以上の範囲では、ベースモデルの周波数応答と縮約モデル34の周波数応答との間に差が生じているので、この周波数帯域ではフロアパネル構造24のERPに対してフロアパネル28自体の共振が寄与していることが分かる。
即ち、周波数F1以下の範囲におけるERPを低減するためには、フレーム部材26の共振を抑制するようにフレーム部材26に対策を施せばよく、周波数F1以上の範囲におけるERPを低減するためには、フロアパネル28自体の共振を抑制するようにフロアパネル28に対策を施せばよいことが分かる。
2 振動解析モデル作成装置
4 振動解析部
6 ディスプレイ
8 出力部
10 ベースモデル作成部
12 縮約モデル作成部
14 簡易モデル
16 フレーム
18 パネル
20 ベースモデル
22 縮約モデル
24 フロアパネル構造
26 フレーム部材
28 フロアパネル
30 パネル部分モデル
32 境界節点集合
34 縮約モデル
Claims (4)
- フレーム部材とこのフレーム部材に固定されたフロアパネルとを有する車体のフロアパネル構造の振動解析モデルを作成する振動解析モデル作成装置であって、
上記フロアパネル構造を有限要素に分割したベースモデルを作成するベースモデル作成手段と、
上記ベースモデルに含まれるフレーム部材とフロアパネルとを区分するフロアパネル区分手段と、
上記区分されたフロアパネル部分のみをパネル部分モデルとして上記ベースモデルから抽出するパネル部分モデル抽出手段と、
上記抽出されたパネル部分モデル全体の質量を、フロアパネルとフレーム部材との境界の節点集合の位置に縮約する縮約手段と、
上記ベースモデルにおける上記フロアパネル部分の質量を除外するパネル質量除外手段と、
上記フロアパネルとフレーム部材との境界の節点集合の位置に質量が縮約された上記パネル部分モデルを、上記フロアパネル部分の質量が除外された上記ベースモデルに組み込むことにより、上記フロアパネル構造におけるフロアパネルの質量をフロアパネルとフレーム部材との境界節点集合の位置に縮約した縮約モデルを作成する縮約モデル作成手段と、を有することを特徴とする振動解析モデル作成装置。 - 上記フロアパネル区分手段は、上記フロアパネル構造において上記フレーム部材と上記フロアパネルとの固定部よりも内側の領域を上記フロアパネルとして区分する請求項2に記載の振動解析モデル作成装置。
- 上記縮約手段は、上記抽出されたパネル部分モデルの各節点位置における質量の集合を表す質量マトリクスを、上記フロアパネルとフレーム部材との境界の節点集合の位置における質量マトリクスに縮約する請求項1又は2に記載の振動解析モデル作成装置。
- フレーム部材とこのフレーム部材に固定されたフロアパネルとを有する車体のフロアパネル構造の振動解析モデルを作成する振動解析モデル作成方法であって、
上記フロアパネル構造を有限要素に分割したベースモデルを作成するステップと、
上記ベースモデルに含まれるフレーム部材とフロアパネルとを区分するステップと、
上記区分されたフロアパネル部分のみをパネル部分モデルとして上記ベースモデルから抽出するステップと、
上記抽出されたパネル部分モデル全体の質量を、フロアパネルとフレーム部材との境界の節点集合の位置に縮約するステップと、
上記ベースモデルにおける上記フロアパネル部分の質量を除外するステップと、
上記フロアパネルとフレーム部材との境界の節点集合の位置に質量が縮約された上記パネル部分モデルを、上記フロアパネル部分の質量が除外された上記ベースモデルに組み込むことにより、上記フロアパネル構造におけるフロアパネルの質量をフロアパネルとフレーム部材との境界節点集合の位置に縮約した縮約モデルを作成するステップと、を有することを特徴とする振動解析モデル方法。
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CN114423671B (zh) * | 2019-09-19 | 2024-05-07 | 杰富意钢铁株式会社 | 汽车的面板部件的振动噪音降低解析方法及解析装置 |
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