JP2015184457A - 光学制御部材およびこれを備える窓、ブラインド、電気機器、照明装置 - Google Patents

光学制御部材およびこれを備える窓、ブラインド、電気機器、照明装置 Download PDF

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修 小野
横田 昌広
Masahiro Yokota
昌広 横田
信雄 川村
Nobuo Kawamura
信雄 川村
高橋 健
Takeshi Takahashi
高橋  健
千草 尚
Hisashi Chigusa
尚 千草
松田 秀三
Shuzo Matsuda
秀三 松田
英男 太田
Hideo Ota
英男 太田
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Abstract

【課題】清掃がし易く、製造コストが低く、光取り出し効率も高い配光制御性に優れた光学制御部材および窓、ブラインド、電気機器、照明装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、光学制御部材は、対向する第1表面20aおよび第2表面20bを有し、光透過性を有する基材20と、基材の第1面に設けられた第1光制御層30と、基材の第2面に設けられ第1光制御層と対向する第2光制御層40と、を備えている。第1および第2光制御層は、互いに対応関係にあるパターンで形成された複数の第1領域30a、40aおよび複数の第2領域30b、40bを有し、第1領域は、第2領域に比べて光透過性が高い特性を有している。第2領域の表面は、凹凸を有する凹凸面で構成され、光拡散性を有する。【選択図】図5

Description

この発明の実施形態は、光学制御部材、およびこれを備える窓、ブラインド、電気機器、照明装置に関する。
照明器具として、例えば、天井に設置される照明器具は、一般に、天井に対して垂直方向に配列した複数の反射板を有し、天井から斜めに出て眩しく感じる不要な光を、これらの反射板でカットする技術が用いられている。
しかしながら、このような反射板を用いた照明器具では、複雑な形状の反射板を清掃するのに手間が掛かるとともに、製造コストも高くなり、さらには反射板による光の吸収により、光取出し効率が低下していた。
また、窓では日射の抑制や透視性の調整で、同様の複数の反射板を回転調整させるブラインドなどにより日射や透視性の調整を行っているが、清掃の手間がかかるなどの問題があった。
このような問題を解決する手段として、透明基材の表裏面にストライプ状の遮光あるいは光拡散性を持たせた膜パターンを形成し、この表裏面の膜パターンの干渉具合により入射する光の角度に応じた照明配光や日射や透視性の調整手段があった。
特開昭61−100701号公報 特開2005−321766号公報
透明基材の表裏面に膜パターンを形成する技術によれば、清掃容易さを図ることができるが、一方で膜パターン形成には印刷プロセスあるいはフォトリソグラフィプロセスといった手間がかかり、製造コスト面で問題があった。また、印刷プロセスでは解像度や表裏面の位置ずれの問題があった。
この発明は以上の点を鑑みてなされたものであり、その課題は、清掃がし易く、製造コストが低く、光取り出し効率も高い配光制御性に優れた光学制御部材およびこれを備えた窓、ブラインド、電気機器、照明装置を提供することにある。
実施形態によれば、光学制御部材は、対向する第1表面および第2表面を有し、光透過性を有する基材と、前記基材の第1面に設けられた第1光制御層と、前記基材の第2面に設けられ前記第1光制御層と対向する第2光制御層と、を備えている。前記第1および第2光制御層は、互いに対応関係にあるパターンで形成された複数の第1領域および複数の第2領域を有し、前記第1領域は、前記第2領域に比べて光透過性が高い特性を有し、前記第2領域の表面は、凹凸を有する凹凸面で構成され、光拡散性を有する。
図1は、第1の実施形態に係る照明装置を示す断面図。 図2は、前記照明装置の光学制御部材の平面図。 図3は、図2の線A−Aに沿った前記照明装置の断面図。 図4は、前記光学制御部材の第2領域を拡大して示す断面図。 図5は、前記光学制御部材の配光制御作用を説明するための前記照明装置の断面図。 図6は、変形例に係る照明装置の断面図。 図7は、第2の実施形態に係る照明装置を示す断面図。 図8は、第2の実施形態の照明装置における光学制御部材の配光制御作用を説明するための前記照明装置の断面図。 図9は、第3の実施形態に係る照明装置の平面図。 図10は、第4の実施形態に係る光学制御部材を有するオーブンレンジを示す斜視図。 図11は、第5の実施形態に係る光学制御部材を有する洗濯機を示す斜視図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る光学制御部材および照明装置について詳細に説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る光学制御部材を備えた照明装置を示す縦断面図、図2は、照明装置の平面図、図3は、照明装置の横断面図である。
図1ないし図3に示すように、照明装置10は、筐体11と、光源12と、光源に対向して設けられた矩形板状の光学制御部材14と、を備えている。筐体11は、例えば、矩形箱状に形成され、一方の主面全体が開口している。光源12は、例えば、細長い棒状に形成され、筐体11の底面上に設置されている。光源12は、長手方向の両端部がソケット18に支持され、筐体11の長手方向のほぼ全長に亘って延在している。光源12としては、複数のLEDを直線的に並べた光源、あるいは蛍光灯等を用いることができる。筐体11には、光源12を駆動する図示しない駆動回路が設けられている。
光学制御部材14は、光透過性を有するシート状あるいは板状の基材20を備えている。基材20は、空気よりも屈折率の高い部材、例えば、1.5前後の屈折率を有するポリカーボネートやアクリル等の透明樹脂により、厚さ1〜2mmの矩形平板状に形成されている。すなわち、基材20は、平坦な矩形状の第1表面20aおよび第2表面20bを有し、これら第1および第2表面は、互いに平行に対向している。
光学制御部材14は、筐体11の開口部に設置され、筐体11の開口を覆っているとともに、光源12および筐体の底面とほぼ平行に対向している。光学制御部材14の下面側(第2表面20b)が光源12に対向し、上面側(第1表面20a)が照明装置10の外側となる。光学制御部材14は、光源12側から光が入光し、上面側(外側)へ向けて光を出射する。
光学制御部材14は、第1表面20aの全面に設けられた第1光制御層30と、第2表面20bの全面に設けられ第1光制御層と対向した第2光制御層40と、を有している。
第1光制御層30は、複数の帯状あるいはストライプ状の第1領域30aと複数の帯状あるいはストライプ状の第2領域30bとを有し、第1領域30aおよび第2領域30bは、交互に並んで並設されている。第1領域30aおよび第2領域30bは、基材20の長手方向と直交する方向、つまり、基材20の幅方向にそれぞれ延び、また、基材20の長手方向に交互に並んでいる。第1領域30aおよび第2領域30bは、第1表面20aの一端縁(ここでは、一方の長辺)から他端縁(ここでは、他方の長辺)まで直線的に延在している。すなわち、第1領域30aおよび第2領域30bは、第1表面20aの全域に渡り均質で繰り返し性を持って設けられている。
本実施形態において、第1領域30aおよび第2領域30bは、ほぼ等しい幅に形成されている。各第1領域30aは第2領域30bよりも光透過性が高い特性を有している。各第2領域30bは、主に光を拡散する拡散層として形成されている。
図4は、第2領域30bの表面近傍を拡大した断面図を示す。第2領域30bは、表面全体に微小な凹凸(シボ)が形成されている。従って、第2領域30bは、光を拡散する作用を有する。一方、基材20の第1表面20aにおいて、第2領域30b以外の領域、つまり、第1領域30aについては、特別な加工を施していないため、平滑な界面が形成されている。そのため、第1領域30aに入射してきた光は拡散作用を受けることはない。すなわち、第1領域30aは、光を透過する透過領域を形成している。
このように、第1光制御層30には、入射してきた光を拡散して出射する第2領域(光拡散領域)30bと、光を拡散せずに透過する第1領域(光透過領域)30aと、がストライプ状に交互に形成されることとなる。
図1および図2に示すように、基材20の第2表面20bに形成された第2光制御層40は、第1光制御層30と同様に形成されている。すなわち、第2光制御層40は、複数の帯状あるいはストライプ状の第1領域40aと複数の帯状あるいはストライプ状の第2領域40bとを有し、第1領域40aおよび第2領域40bは、交互に並んで並設されている。各第2領域40bは、表面全体に微小な凹凸(シボ)が形成され、光拡散領域を形成している。また、各第1領域40aは、第2表面20bにより形成され、光を透過する光透過領域を構成している。第1領域40aおよび第2領域40bは、第2表面20bの全域に渡り均質で繰り返し性を持って設けられている。
第2光制御層40は、第1光制御層30と平行に対向して、かつ、第1および第2領域40a、40bは、第1光制御層30の第1および第2領域30a、30bと同じ位相で形成されている。
図5は、光源12から斜め方向に出射した光線を模式的に示す図である。光源12から出射した光は、光学制御部材14の第2表面20bに形成された第1領域40aあるいは第2領域40bのどちらかに入射する。第2領域40bに入射した光は、第2領域に形成された凹凸面により散乱された後、光学制御部材14に入光し、光学制御部材14の第1表面20a上の第1光制御層30から外側に出光する。
一方、光源12から第2光制御層40の第1領域40aに入射した光は、光学制御部材14に屈折して入光する。そのため、図4に示した点線の経路ではなく、実線で示した経路を通ることになり、第1表面20aに形成された第1光制御層30の第1領域30aではなく、その手前の第2領域(光拡散領域)30bに入光する。従って、光は第2領域30bに形成された凹凸面により散乱され、外側に出光する。
このように、光学制御部材14の第2表面(下面)20bに形成された第2光制御層40の第1領域40aおよび第2領域40bのどちらに入光した場合でも、結果的には第1あるいは第2光制御層30、40の第2領域(光拡散領域)40bあるいは30bを通過するため、光は拡散された状態で出射される。従って、照明装置10を斜めから観察した場合には、光源12の像がぼけて見えるため、眩しさを大きく低減することができる。
すなわち、第1の実施形態に係る照明装置10によれば、従来用いられていた反射板ではなく、1枚の平板により配光を制御しているため、構造が簡素となる。これにより、第1の実施形態によれば、製造コストが安く、簡単に清掃ができ、さらに、反射板による光の吸収もないため光取り出し効率の高い照明装置を提供することができる。
また、光学制御部材14は、第1領域と第2領域の凸凹度合を変えているだけであり、膜パターン形成を必要とする印刷やフォトリソグラフィといった手のかかる製造プロセスを必要とせず、通常用いられている射出成形や押出成形により製造可能である。いずれの方法でも、エッチングなどにより金型に細かい凹凸を形成し、これを樹脂部材に転写することにより、光拡散領域(第2領域30b、40b)を形成することが可能である。従って、特別な材料が必要なく、さらに光学制御部材14を1工程で成形できるため、安価に提供できる。また、平滑な表面を持つ透明樹脂あるいはガラスの平板の表面に、レーザーや切削刃により、あるいは、サンドブラストにより、微細な凹凸を施し、光拡散領域を形成することも可能である。このように、光学制御部材14は、種々の方法により形成することが可能であり、製造方法に依存するわけではない。
光制御層30、40における、第1領域(光透過領域)と第2領域(光拡散領域)との比率は、第1領域30a、40aに比べて第2領域30b、40bの割合が大きい場合には、光学制御部材14によって遮光できる角度の範囲が大きくなり、逆の場合には、光学制御部材14によって遮光できる角度の範囲を小さくすることができる。すなわち、本実施形態の光学制御部材14においては、第1領域30a、40aと第2領域30b、40bとの比率により、遮光できる角度の範囲(量)を制御することができる。求められる特性に応じて、この比率をきめればよい。
第1の実施形態において、光制御層の第1領域(光透過領域)30a、40aは、凹凸を形成しない平滑な面としている。この場合、光源12から光学制御部材14の下面に垂直方向に出射した光線のうち、光学制御部材14の下面(第2表面20b)の第1領域(光透過領域)40aに入光した光については、ほとんど屈折せずにそのまま上面(第1表面20a)の第1領域(光透過領域)30aより出光するため、正面方向から照明装置10を眺めた場合に、眩しく感じる場合がある。従って、例えば、第1領域30aの表面に、ごく僅かな凹凸を形成することで、光源12の像をぼかすことが可能となる。
なお、第1の実施例においては、光学制御部材14を平板状の構造としたが、これに限定されることなく、例えば、図6に示すように、光学制御部材14を円弧状に湾曲した板状としてもよい。第1領域(光透過領域)と第2領域(光拡散領域)を有する光制御層を、光学制御部材14の両面に対応付けて形成することにより、その作用が発揮されるためである。従って、光学制御部材14の形状に何ら制約を受けるものではない。
次に、他の実施形態に係る照明装置について説明する。後述する他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る光学制御部材を有する照明装置を示す断面図、図8は、光学制御部材および入射光の経路を示す断面図である。第2の実施形態によれば、照明装置10の基本的な構成は、第1の実施形態と同じであり、光学制御部材14の一部が相違している。
すなわち、第2の実施形態によれば、光学制御部材14は、光透過性を有する矩形平板状の基材20を備え、基材20の第1表面20aおよび第2表面20bに第1光制御層30および第2光制御層40が形成されている。第1光制御層30および第2光制御層40の各々は、帯状の第1領域(光透過領域)30a、40aおよび帯状の第2領域(光拡散領域)を有している。第1の実施形態と異なり、光学制御部材14の第1光制御層30および第2光制御層40は、逆位相で形成されている。すなわち、第2光制御層40は、第1光制御層30と平行に対向して、かつ、第1および第2領域40a、40bは、第1光制御層30の第1および第2領域30a、30bに対して、光学制御部材14の長手方向に逆位相で並んでいる。第2光制御層40の第1領域40aは、第1光制御層30の第2領域30bと対向し、第2光制御層40の第2領域40bは、第1光制御層30の第1領域30aと対向している。
図8に示すように、第2の実施形態によれば、光源12から光学制御部材14に垂直方向に出射した光は、第1光制御層30あるいは第2光制御層40の第2領域30bあるいは40bにより拡散されて出射する。光源12から光学制御部材14に斜めに入射する光は、第1および第2光制御層30、40の第1領域30a、40aを通り、拡散されずに光学制御部材14から出射する。このため、照明装置10を正面方向から観察した場合、光源12の像がぼけて見えるため、眩しさを大きく低減できる。
すなわち、光学制御部材14の両面に形成される光制御層30、40のパターンの位相により、光源像をぼかす方向を制御することができる。例えば、第1光制御層30と第2光制御層40を半位相ずらした場合には、約45度程度の斜め方向から照明装置10を観察した場合に光源像がぼけずにはっきりと見え、それ以外の方向から照明装置10を観察した場合には、光源像がぼけ眩しさを大きく低減することができる。
また、第2の実施形態においても、製造コストが安く、簡単に清掃ができ、さらに、反射板による光の吸収もないため光取り出し効率の高い照明装置を提供することができる。
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態に係る光学制御部材を有する照明装置を示す平面図である。第3の実施形態において、照明装置10の基本的な構成は第1の実施形態と同じであり、光学制御部材14の光制御層のパターンが一部が相違している。
すなわち、第3の実施形態によれば、板状の光学制御部材14の両面(第1表面および第2表面)に形成された第1および第2光制御層30(40)が形成されている。第1および第2光制御層30(40)は、複数の第1領域(光透過領域)30aおよび複数の第2領域(光拡散領域)30bが同位相に形成されている。各光制御層において、第1領域30aおよび第2領域30bは、第1の実施形態とパターン(模様)が異なり、市松模様に形成されている。すなわち、第1領域30aおよび第2領域30bは、それぞれ矩形状に形成され、光学制御部材14の長手方向(第1方向)および幅方向(第1方向と直交する第2方向)に交互に並んで設けられている。
各第2領域30bの表面は、凹凸面により形成されている。なお、第2領域(光拡散領域)30bと第1領域(光透過領域)30aとの比率については、第1の実施形態とほぼ同じ比率になるよう調整されている。
このように構成された第3の実施形態に係る照明装置においても、第1の実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。上述したように、光制御層の第1領域(光透過領域)と第2領域(光拡散領域)との比率と、表裏の光制御層の位相と、で照明装置の配光を制御しているため、第1領域(光透過領域)と第2領域(光拡散領域)の配置位置(模様)に依存することなく、同様の作用効果が得られる。従って、第1領域(光透過領域)と第2領域(光拡散領域)の形状、配置位置(模様)については、例えば、絵柄のような不規則な模様でも良く、自由に選択可能である。
また、上述した実施形態では、光学制御部材を照明器具への適用例を説明したが、本発明の展開分野は照明器具に留まるものではなく、上述した光学制御部材を建材や家の窓材、あるいはブラインド等に用いることが可能である。
特に、射出成型プロセスを用いた場合、基材の曲面形状や厚みの不均一設計が容易であるとともに、金型精度までパターン精度を高めることができ、本発明の実施プロセスとして有効である。電気機器、例えば、洗濯機や掃除機等の家電機器の窓/透視部品は一般的に射出成型部品が用いられているが、これらの透明部材に上述した光学制御部材を適用することにより、あらかじめ金型にほどこしたシボパターンで上述の第2領域を形成することができる。これにより、正面だけ中を透視でき斜めはスリガラス状にしか見えない洗濯機窓や冷蔵庫用透明扉、上だけからゴミを透視することができるサイクロン掃除機集じん部などを実現することができる。
(第4の実施形態)
図10は、第4の実施形態に係る光学制御部材を有するオーブンレンジを示している。オーブンレンジは、ほぼ矩形箱状の筐体50と、筐体の開口部に開閉自在に設けられた扉52と、筐体の前面に設けられた操作パネル53と、を備えている。扉52は、窓54を有し、この窓54に窓材として光学制御部材10が配置されている。光学制御部材10は、上述した第1ないし第3の実施形態で示した光学制御部材と同様に構成され、例えば、矩形板状の基材20と、基材の表面に形成され、それぞれ鉛直方向に延びる複数の第1領域30aおよび複数の第2領域30bとを有している。なお、耐熱性を考慮して、光学制御部材10の基材は、ガラス板を用い、このガラス板の表面にサンドブラスト加工により、凹凸面を有する第2領域30bを形成している。
上記のように構成されたオーブンレンジによれば、窓54に配置された光学制御部材10を正面から見たときだけ、筐体50の中を透視でき、斜めから見たときはスリガラス状にしか見えず、筐体内を見にくくすることができる。
(第5の実施形態)
図11は、第5の実施形態に係る光学制御部材を有する洗濯機を示している。この洗濯機は、ほぼ矩形箱状の筐体60と、筐体60内に設けられた図示しないドラムと、筐体60の前面に形成された投入口を開閉自在に設けられた扉62と、筐体60の上面部に設けられた操作パネル63と、を備えている。扉62は、窓64を有し、この窓64に窓材として光学制御部材10が配置されている。光学制御部材10は、上述した第1ないし第3の実施形態で示した光学制御部材と同様に構成され、例えば、矩形板状の基材20と、基材の表面に形成され、それぞれ鉛直方向に延びる複数の第1領域30aおよび複数の第2領域30bとを有している。なお、基材20は、前方に凸となる球面形状に形成されている。
上記のように構成されたオーブンレンジによれば、窓54に配置された光学制御部材10を正面から見たときだけ、筐体50の中を透視でき、斜めから見たときはスリガラス状にしか見えず、筐体内を見にくくすることができる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…照明装置、11…筐体、12…光源、14…光学制御部材、20…基材、
20a…第1面、20b…第2面、30…第1光制御層、40…第2光制御層、
30a、40a…第1領域(透過領域)、30b、40b…第2領域(光拡散領域)

Claims (13)

  1. 対向する第1表面および第2表面を有し、光透過性を有する基材と、
    前記基材の第1面に設けられた第1光制御層と、
    前記基材の第2面に設けられ前記第1光制御層と対向する第2光制御層と、を備え、
    前記第1および第2光制御層は、互いに対応関係にあるパターンで形成された複数の第1領域および複数の第2領域を有し、前記第1領域は、前記第2領域に比べて光透過性が高い特性を有し、前記第2領域の表面は、凹凸を有する凹凸面で構成され、光拡散性を有する光学制御部材。
  2. 前記各第2領域は、前記基材の第1表面あるいは第2表面に凹凸を加工した凹凸面により形成されている請求項1に記載の光学制御部材。
  3. 前記第1領域および第2領域は、それぞれ帯状に形成され、互いに平行に交互に並設されている請求項1又は2に記載の光学制御部材。
  4. 前記第1領域および第2領域は、それぞれ帯状に形成され、互いに平行に交互に並設されている請求項1又は2に記載の光学制御部材。
  5. 前記第1光制御層の第1領域および第2領域は、第2光制御層と平行に対向し、かつ、第2光制御層の第1領域および第2領域と同じ位相で形成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光学制御部材。
  6. 前記第1光制御層の第1領域および第2領域は、第2光制御層と平行に対向し、かつ、第2光制御層の第1領域および第2領域と逆位相で形成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光学制御部材。
  7. 前記基材は射出成型で形成され、前記凸凹面は射出成型金型の転写で形成されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学制御部材。
  8. 前記基材は押出成型で形成され、前記凸凹面が押出成型金型の転写で形成されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学制御部材。
  9. 前記凸凹面はサンドブラストあるいはレーザー加工により形成されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学制御部材。
  10. 光源と、
    前記光源に対向して配置された請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学制御部材と、を備える照明装置。
  11. 前記請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学制御部材を備える窓。
  12. 前記請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学制御部材を備えるブラインド。
  13. 前記請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学制御部材を備える電気機器。
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