JP2015184345A - エレクトロクロミック表示パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】表示デバイスの材料の劣化や消費電力を増加させることなく、画像保持性の高いエレクトロクロミック表示パネルを提供する。【解決手段】本発明に係るエレクトロクロミック表示パネルは、少なくとも第1の基板8、第1の電極層7、電荷蓄積層6、電解質層10、表示層3、第2の電極層2、および第2の基板1がこの順に設けられた表示パネルであって、第1の電極層7は第1の基板8上に積層され、電解質層10は、第1の電極層7上の電荷蓄積層6と、第2の電極層2に積層された表示層3との間に形成され、表示層3には、エレクトロクロミック材料が用いられ、電解質層10の溶媒中に、磁性体粒子が分散している。【選択図】図2A

Description

本発明は、エレクトロクロミック表示パネルに関する。
近年、情報表示パネルとしてバックライトを使用した液晶表示パネルが主流である。しかし、目の負担が大きく、長時間見続ける用途に適していない。
そこで目の負担が少ない反射型表示パネルとして、一対の対向する電極と、その電極間に設けられた電気泳動式表示層を有する表示パネルが、電気泳動式表示パネルとして提案されている(特許文献1参照)。
紙と同様の反射型表示媒体である、この電気泳動式表示パネルは、太陽光の下で反射型液晶パネルに比べ、非常に視認性が良好である。そのため、電子書籍端末のみならず、電子看板に代表されるデジタルサイネージの分野で注目を集めている。
しかし、白および黒の帯電粒子を移動させることにより光反射率を変化させる電気泳動式表示パネル(電気泳動方式表示媒体)の白反射率は、黒帯電粒子の影響により十分に高くない。そのため、別方式による高い光反射率の反射型表示パネルが求められている。
その一つとして、電気的に着色変化させることの出来るエレクトロクロミック材料を用いたエレクトロクロミック表示方式に注目が集まっている。この表示方式では、少ない層数で簡便な構造であるため、高い光反射率の実現が期待できる。
エレクトロクロミック表示パネルでは、電極間に電圧を印加し、電解質層中のイオンが移動すると、表示層にあるエレクトロクロミック材料が酸化または還元反応し、その材料が発色することで、画像が表示される。
ここで電圧印可を止めると、電解質層中で移動したイオンは再度電解質層中へ拡散してしまい、エレクトロクロミック材料の着色が退色することで画像が消失する。このようにエレクトロクロミック表示パネルには、経時的に画像が退色してしまう低画像保持性という課題がある。
そのため、エレクトロクロミック表示パネルの駆動方式として、発色状態を維持させるために表示側の電極とその対極側の電極に保持電圧を印加し続ける方式(特許文献2参照)や、画像表示後に一定間隔で通電させる方式(特許文献3参照)などが提案されている。
しかし、提案されている駆動方式では、消費電力が大きく、さらに電流を多く通電するため、電極材料やエレクトロクロミック材料の劣化を加速する。
特公昭50−015115号公報 特開2012−137737号公報 特開平4−83233号公報
上記の通り、エレクトロクロミック材料を用いた表示パネルには、電力回路を遮断すると表示した画像が経時的に消失してしまう課題がある。この課題に対し、常時あるいは間欠的に電力を供給する駆動方式の提案がある。しかし、このような駆動方式を実際のデバイスに適用すると、透明電極材料の着色化やクロミック材料の分解重合等によるクロミック特性の劣化を早める原因となってしまう。さらに、消費電力が大幅に増加するため、情報表示用の反射型表示装置の特徴である低消費電力という利点を損なってしまう。そこで、本発明の目的は、表示デバイスの材料の劣化や消費電力を増加させることなく、画像保持性の高いエレクトロクロミック表示パネル(エレクトロクロミック方式表示パネル)を提供することである。
本発明に係るエレクトロクロミック表示パネルは、少なくとも第1の基板、第1の電極層、電荷蓄積層、電解質層、表示層、第2の電極層、および第2の基板がこの順に設けられた表示パネルであって、第1の電極層は第1の基板上に積層され、電解質層は、第1の電極層上の電荷蓄積層と、第2の電極層に積層された表示層との間に形成され、表示層には、エレクトロクロミック材料が用いられ、電解質層の溶媒中に、磁性体粒子が分散している。
また、電解質層では、電解質材料と背景色となる有色粒子と磁性体粒子とが、溶媒中に分散していてもよい。
また、電解質層は、多孔質シートによって、表示層に接触している電解質層と電荷蓄積層に接触している電解質層とに分かれていてもよい。
また、磁性体粉末のメジアン径は、電解質層の厚さの1%以上10%以下であってもよい。
本発明に係るエレクトロクロミック表示パネルは、電解質層に磁性体粒子が分散しているため、画像を表示させた後、表示装置の背面側を磁石に貼り合せると、電解質層中にある磁性体粒子を電荷蓄積層に引き付け磁性体粒子を層状にすることができる。これにより、電荷蓄積層付近または電荷蓄積層中にあるイオンの電解質層への離脱を阻害し、従来のエレクトロクロミック表示パネルより、着色の退色速度を遅くすることができる、つまり画像保持性が向上する。
エレクトロクロミック材料を用いた従来のエレクトロクロミック表示パネルの断面図である。 本発明の一実施形態に係るエレクトロクロミック表示パネルの断面図である。 本発明の一実施形態に係るエレクトロクロミック表示パネルの断面図であって、磁石により磁性体粒子を移動させた場合の断面図である。
図1は、エレクトロクロミック材料を用いた従来のエレクトロクロミック表示パネル(表示パネル)100の断面図である。図2Aは、電解質層10に磁性体粒子(磁性体粉末)12を混合した本発明に係るエレクトロクロミック表示パネル(エレクトロクロミック方式表示パネル)200の断面図である。
図1に示すように、エレクトロクロミック表示パネル100では、背面電極層7と背面基板8からなる背面電極基板11の上に、電荷蓄積層6を配す。電荷蓄積層6の上に、電解質が溶解した溶媒4と反射材料5からなる電解質層10を配す。さらに、電解質層10の上に、表示層3が積層されている。表示層3の上に、透明電極層2と透明基材1をこの順番で設けた前面電極基板9が積層されている。
一方、図2Aに示すように、本発明に係るエレクトロクロミック表示パネル200は、少なくとも背面基板(第1の基板)8と、背面電極層(第1の電極層)7と、電荷蓄積層6と、電解質層10と、エレクトロクロミック表示層(表示層)3と、透明電極層(第2の電極層)2と、透明基材(第2の基板)1とがこの順に設けられた表示パネルである。背面電極層7は、背面基板8上に積層され、電解質層10は、背面電極層7上に積層された電荷蓄積層6と、透明電極層2に積層されたエレクトロクロミック表示層3との間に形成されている。透明電極層2と透明基材1により前面電極基板9が構成されている。背面基板8と背面電極層7により背面電極基板11が構成されている。
また、電解質層では、電解質材料と背景色となる有色粒子と磁性体粒子とが、溶媒中に分散していてもよい。
また、電解質層は、多孔質シートによって、表示層に接触している電解質層と電荷蓄積層に接触している電解質層とに分かれていてもよい。
また、磁性体粉末のメジアン径は、電解質層の厚さの1%以上10%以下であってもよい。
図1のエレクトロクロミック表示パネル100とは異なり、エレクトロクロミック表示パネル200は、電解質層10に磁性体粒子12が追加された構成となっている。尚、磁性体粒子12は、電解質層10の溶媒中に分散している。
以下に、エレクトロクロミック材料を用いた本発明に係るエレクトロクロミック表示パネル200の表示原理の概略を述べる。背面基板8上に設置された背面電極層7は、多数の電極(画素電極)を有し、各電極は、アクティブマトリクス型駆動方式の回路構成の電源に接続される(図示せず)。これにより、背面電極層7の各電極は、各々の画素電極スイッチング素子に接続されていて、透明電極層2との間に正負の電圧を印加して電流を流すことができる。背面電極層7の電圧を変動させると、電解質層10中のイオンがエレクトロクロミック表示層3または電荷蓄積層6へと移動し、エレクトロクロミック表示層3または電荷蓄積層6の物質を介して、電気回路と表示デバイス間で電子の授受が行われる。ここで、電荷蓄積層6とは、上記のように、電解質層10中のイオンと背面電極層7との間で電子の授受を行う層のことである。
背面電極層7が正極のとき、電荷蓄積層6は電子を失い酸化され、対極となる透明電極層2のエレクトロクロミック表示層3には電子が供与され還元される。反対に、背面電極層7が負極のとき、電荷蓄積層6には電子が供与され還元され、エレクトロクロミック表示層3は電子を失い酸化される。
このエレクトロクロミック表示層3の酸化又は還元反応に伴い、エレクトロクロミック表示層3には、可視光に吸収波長域が現われ、または吸収波長域がなくなり、エレクトロクロミック表示層3の色相が変化する。エレクトロクロミック表示層3に可視光吸収なく無色透明な場合は、電解質層10の溶媒に分散されている有色粒子5による発色が観察される。有色粒子5は、例えば、背景色を表示するための粒子である。
さらに本発明の効果について図2Aおよび図2Bを用いて簡単に説明する。
図2Aは、本発明に係るエレクトロクロミック表示パネル200の画像表示のために背面電極層7に電圧を印加している状態を表している。電解質層10中を複数の磁性体粒子12が隙間を保ちながら分散しているために、イオンの動きを阻害せず、エレクトロクロミック表示層3の発色又は消色をスムーズに行うことができる。
次に、図2Bは、本発明に係るエレクトロクロミック表示パネル200を磁石13上に置いた状態を表している。磁石13に吸引された電解質層10中の磁性体粒子12が背面電極基板11側に整列することで、電解質層10中のイオンの移動を妨げる。そのため、エレクトロクロミック表示層3の発色または消色が進行せず、既に表示されている画像の保持時間が延長される。
以下に本発明に使用する材料、部材とその構成について説明する。
エレクトロクロミック表示層3は、エレクトロクロミック材料単体で形成してもよいし、さらにバインダーとしての樹脂を用いて形成してもよい。
エレクトロクロミック材料は、公知の有機、無機化合物を用いることができる。具体的には、ビオロゲン類、フェノチアジン類、アントラキノン類、スチリルスピロピラン類、ピラゾリン類、フルオラン類、スチリルスピロピラン色素、フタロシアニン類等の低分子系有機エレクトロクロミック化合物、ポリアニリン、ポリチオフェン、またはポリピロール等の導電性高分子化合物を用いることができる。また、酸化チタン、酸化モリブデン、酸化ニオブ、酸化イリジウム、酸化バナジウム、酸化タングステン、酸化インジウム、酸化イリジウム、酸化ニッケル、プルシアンブルー、または配位金属を鉄以外に置換したプルシアンブルー類似体等の無機系エレクトロクロミック化合物を用いることができる。さらに、電気供与性有機物であるロイコ染料も電気的に発色、消色が可能である。例えば、ロイコオーラミン類、ジアリールフタリド類、ポリアリールカルビノール類、アシルオーラミン類、アリールオーラミン類、ローダミンBラクタム類、インドリン類、スピロピラン類、及びフルオラン類等の電子供与性染料前駆体を用いることができる。
これらのうち低分子の材料については、透明電極層2上に酸化チタンなどの鉱物で多孔質構造の層を形成し、吸着させてもよい。
バインダーとしては、ウレタン樹脂やアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリプロピレン樹脂などを用いることができ、イオン伝導性の良いエチレンオキサイドやパーフルオロスルホン酸を含む高分子樹脂などが好ましい。
エレクトロクロミック表示層3の形成方法としては、前述したエレクトロクロミック材料を直接、またはバインダーを混ぜて塗料にして、スクリーン印刷、またはマイクログラビアコーター、キスコーター、コンマコーター、ダイコーター、バーコーター、もしくはスピンコーターを用いたコート法などの一般的な塗布手法を用いることができる。
背面電極層7上に形成された電荷蓄積層6には、前述のエレクトロクロミック表示層3と同じ材料を用いることが出来る。ただし、プルシアンブルーやフェロセンのような酸化体と還元体の両状態で他化合物と反応しにくい安定している材料が好ましい。
電解質層10を形成する材料には、電解質材料、有色粒子5、および磁性体粒子12、溶媒4、さらに粘度調整のための増粘剤を用いることができる。
電解質材料としては、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等の無機イオン塩、4級アンモニウム塩や酸類、またはアルカリ類等を用いることができる。電解質材料の更なる具体的な例としては、LiClO、LiBF、LiAsF、LiPF、LiCFSO、LiCFCOO、KCl、NaClO、NaCl、NaBF、NaSCN、KBF、Mg(ClO、Mg(BF等を用いることができる。
電解質層10に分散させる有色粒子5として、白色の有色粒子(反射材料)には例えば酸化マグネシウム、硫酸バリウム、又は酸化チタンなどを用いることができる。また黒色の有色粒子には、例えば、ランプブラックやボーンブラックなどの炭素からなるカーボンブラックや無機材料によるチタンブラック粉末などを用いることができる。さらに、青色の有色粒子(反射材料)であれば、アルミ酸コバルト、コバルトクロム青、フタロシアニン類を用いることができ、赤色の有色粒子(反射材料)であれば、アントラキノンやアゾ化合物などを用いることができる。有色粒子5を電解質層10に分散させるため、電解質層10にアクリル樹脂やウレタン樹脂などの高分子材料を溶解させることで電解質層10の粘度を高めても良い。または、分散剤や界面活性剤を添加しても良い。
磁性体粒子12としては、例えば鉄やニッケル、コバルト、ガドリニウムを単体または複合的に含有する酸化物粉末などを用いることができる。
磁性体粒子12の比重は有色粒子5よりも重いことが好ましい。比重が軽いと、有色粒子5よりも磁性体粒子12がエレクトロクロミック表示層3に近接し、有色粒子5からの光反射率が低下するからである。
また、有色粒子5よりも磁性体粒子12がエレクトロクロミック表示層3の近傍に分散しないように、電解質層10に多孔質シートを挿入し三層構成にすることが好ましい。この三層構成とは、電荷蓄積層6側から、磁性体粒子12が分散している電解質層(電荷蓄積層に接触している電解質層)、多孔質シート、及び有色粒子5が分散している電解質層(表示層に接触している電解質層)を積層した構成である。
さらに、磁性体粒子12の分布(粒度分布)の中央値に対応する粒子径、一般にメジアン径と呼ばれる値は、電解質層10の厚さの1%以上10%以下であることが好ましい。ここで、メジアン径は体積基準のメジアン径であり、レーザ回折/散乱式粒度分布計などを使用して求めることができる。
メジアン径が電解質層10の厚さの10%より大きいと、磁性体粒子12が磁石13に引き寄せられた際に、背面電極基板11上に重なり合った磁性体粒子12の高さが容易に電解質層10の厚さに達し、有色粒子5の光反射率や色相に影響を及ぼす。また、1%より小さいと、磁性体粒子12の粒子サイズが微小となり、粒子同士の凝集が進行し電解質層10中で磁性体粒子12が均一に分散しない。そのため、磁石13により磁性体粒子を吸着しても緻密な層が形成されないため、本発明の効果が十分に得られない。
前面電極基板9は、透明基材1上に透明電極層2が形成された構造である。透明基材1としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネート、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル等のプラスチックフィルム、あるいはガラス等を使用することができる。透明電極層2の材料として使用することができるものは、例えばITO(酸化インジウム錫)等の酸化インジウム系、酸化スズ系、酸化亜鉛系のような透明性を有する導電性酸化物等である。この透明電極層2の形成には、蒸着法、スパッタ法、CVD法などの従来技術を用いることができる。
背面電極基板11は、液晶パネルの駆動に採用されているアモルファスシリコンまたは多結晶シリコンを用いた薄膜トランジスタを配置したアクティブマトリックス型の電極基板を用いることができる。または、プリント基板の前面に格子状に多数の電極を配置して、電極ごとに貫通孔を通して裏面に配線を敷くことにより、大型のアクティブマトリックス駆動が可能な背面電極基板を用いてもよい。
[実施例1]
酸化インジウム錫電極がガラス上に蒸着された100mm×100mm透明電極基板上に、エレクトロクロミック材料として水溶性プルシアンブルー分散液1.0mol/Lをスピンコーターで塗布した。次に、100℃5分間の乾燥により約0.5μmの塗膜を有する前面電極基板を得た。
次に、背面電極基板として、解像度102ppi(画素250μm角)で電極間距離15μmのTFT基板を準備し、前述の準備したプルシアンブルー分散液を前面電極基板と同様にスピンコーターにより塗布し、プルシアンブルーにより構成された電荷蓄積層が積層された背面電極基板を得た。
さらに、電解液は、炭酸プロピレンに対し、電解質材料として0.1mol/Lのヘキサフルオロ燐酸カリウム、および電解質の粘度を高めるためPMMA10wt%(和光純薬)を溶解して調合した。さらに、白色の有色粒子として酸化チタン20wt%(R−830、石原産業製)、および磁性体粒子10wt%(酸化鉄、磁性ナノ粒子溶液、Sigma−Aldrich製)を分散させて電解液を調合した。
背面電極基板の端部に、直径約100μmのビーズを混合した紫外線硬化型樹脂(TB3026E、スリーボンド製)をディスペンサーにより塗布し、ダムを形成した。次に、前述の調合した電解液でこのダム内を満たし、前面電極基板を貼り合わせ、500mJ/cm(波長420nm)の光を照射し接着した。
次に、背面電極層の画素電極に2秒間、1.5Vの電圧を印加して、青から透明への変化をプルシアンブルーに促した。これにより、青色であった前面電極基板は透明へと変化し、電解液によって形成された電解質層中の酸化チタンにより、光反射率約50%の白色画像として観察された。
その後、電圧を印加せず24時間放置すると光反射率は40%程度まで低下した。
次に、以上説明した工程により完成したエレクトロクロミック表示パネルに再度電圧を印加し、白色表示させた後、マグネットシート(ネオジム・ラバーマグネット マグテック株式会社)に、この表示パネルを貼り付けた。電圧印可を止め24時間放置したところ、光反射率は電圧印可を止めた直後の50%から48%へと低下するものの、マグネットシートを使用しない条件(50%から40%に低下)よりも、低下率は明らかに改善した。
[実施例2]
酸化インジウム錫電極が積層された100mm×100mmガラス製透明電極基板上に、エレクトロクロミック材料としてポリアニリン20wt%のポリアニリン水分散液(Aqua−Pass三菱レイヨン製)をスピンコータにより塗布し、約0.5μmの塗膜を有する前面電極基板を得た。
背面電極基板として、10mm×10mmの画素が配列され、各画素の中に9.5mm×9.5mmの画素電極(電極板)が形成されている、150mm×150mmの背面電極基板を準備した。次に、0.5mol/Lプルシアンブルーを含むカーボン系導電ペースト(藤倉化成)をスクリーン印刷により塗布し、電荷蓄積層が形成された背面電極基板を得た。
さらに、電解液は、炭酸プロピレンに対し、電解質材料として0.1mol/Lのヘキサフルオロ燐酸カリウム、および電解質の粘度を高めるためPMMA(和光純薬)を溶解して調合した。さらに、白色の有色粒子として酸化チタン(R−830、石原産業製)を、さらに粒径約25nmの鉄・コバルト混合酸化粉末(TECNAPOW−FE/32%COO、TECNAN社製)を分散させて電解液を調合した。
背面電極基板の端部に紫外線硬化型樹脂(TB3026E、スリーボンド製)をディスペンサーにより塗布し、ダムを形成した。次に、前述の調合した電解液でダム内を満たし、前面電極基板を貼り合わせ、500mJ/cm(波長420nm)の光を照射し接着した。
以上説明した工程により完成したエレクトロクロミック表示パネルに電源を接続し、背面電極層の一つの画素電極に1.0Vの電圧を印加して、薄黄色から紺色への着色変化をポリアニリンに促した。これにより、電解質層中の酸化チタンにより白色であった表示パネル上に、約10mm角の光反射率約35%の紺色画素が現われた。
次に、電圧を印加せず24時間放置して観察したところ、退色し光反射率は約45%になった。
次に、以上説明した実施例2に係る工程により完成したエレクトロクロミック表示パネルに再度電圧を印加し、着色表示した後、実施例1と同様にマグネットシートにこの表示パネルを貼り付けた。電圧印可を止め24時間放置したところ、光反射率は35%から37%程度とほぼ変わりなく、本発明の効果が確認できた。
本発明のエレクトロクロミック表示パネルは、画像を表示することが求められる広範な分野で利用が期待される。例えば、電子書籍端末、掲示板、作業指示書、広告媒体、自動販売機、などに用いられる。
1 透明基材(第2の基板)
2 透明電極層(第2の電極層)
3 エレクトロクロミック表示層(表示層)
4 溶媒
5 有色粒子
6 電荷蓄積層
7 背面電極層(第1の電極層)
8 背面基板(第1の基板)
9 前面電極基板
10 電解質層
11 背面電極基板
12 磁性体粒子
13 磁石

Claims (4)

  1. 少なくとも第1の基板、第1の電極層、電荷蓄積層、電解質層、表示層、第2の電極層、および第2の基板がこの順に設けられた表示パネルであって、
    前記第1の電極層は前記第1の基板上に積層され、
    前記電解質層は、前記第1の電極層上の前記電荷蓄積層と、前記第2の電極層に積層された前記表示層との間に形成され、
    前記表示層には、エレクトロクロミック材料が用いられ、
    前記電解質層の溶媒中に、磁性体粒子が分散していることを特徴とする、エレクトロクロミック表示パネル。
  2. 前記電解質層では、電解質材料と背景色となる有色粒子と前記磁性体粒子とが、溶媒中に分散していることを特徴とする、請求項1に記載のエレクトロクロミック表示パネル。
  3. 前記電解質層は、多孔質シートによって、前記表示層に接触している電解質層と前記電荷蓄積層に接触している電解質層とに分かれていることを特徴とする、請求項1または2に記載のエレクトロクロミック表示パネル。
  4. 前記磁性体粒子のメジアン径は、前記電解質層の厚さの1%以上10%以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレクトロクロミック表示パネル。
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