JP2015183901A - ヒートパイプ - Google Patents

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Keiji Sato
桂司 佐藤
川邉 義和
Yoshikazu Kawabe
義和 川邉
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Masanori Hirota
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Abstract

【課題】広い設置スペースを必要としない、トップヒートとボトムヒートを両立するヒートパイプシステムを構成する。【解決手段】第1の熱交換部101と、第1の熱交換部101よりも低所に設置された第2の熱交換部102とが、第1の配管105と第2の配管106とにより接続され、第1の熱交換部101よりも高所に設置された貯槽タンク107と、第1の熱交換部101よりも高所に設置され圧力調整タンク111と、第2の熱交換部102と貯槽タンク107とを接続する第3の配管108と備え、第2の配管106と第3の配管108との連結部に第2の切換弁113を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、作動流体を循環させるためのポンプを使用せずに連続的に運転することができ、トップヒートおよびボトムヒートを両立するヒートパイプに関するものである。
ヒートパイプには、吸熱部よりも高所に放熱部が配置されるボトムヒート式ヒートパイプと、吸熱部よりも低所に放熱部が配置されるトップヒート式ヒートパイプとがある。
ボトムヒート式ヒートパイプでは、作動流体は、低所の吸熱部で蒸発して、毛細管力によって吸熱部から放熱部に移動し、放熱部で凝縮して、重力によって放熱部から吸熱部へと戻ってくる。
一方、トップヒート式ヒートパイプには、特許文献1に開示されたようなものがある。特許文献1のヒートパイプは、吸熱部(蒸発器)の最高液面レベルより高所に蒸発器の気相領域と連通する調整タンクと、蒸発器より低所に設置された放熱部(凝縮器)と蒸発器の気相領域とを連通させる蒸気管と、前記凝縮器と前記調整タンクとを連通させる液管と、前記蒸発器と調整タンクとの連通部に、設けた制御弁とを備えている。制御弁は、前記蒸発器の液面が所定のレベル以下になったとき、又は前記調整タンクの液面が所定のレベル以上になったときに開くように構成されている。
そして、蒸発器内で発生する蒸気により、蒸発器から凝縮器までの内圧(温度)が高まり、この内圧が一定以上に高くなると、この内圧と前記調整タンクの内圧(温度)との差が大きくなり、高くなった前者の内圧により凝縮器及び前記液管内に溜まった凝縮液が高所に設置されている調整タンクに押し上げられる。
この液の移動は、蒸発器から凝縮器までの内圧と、前記調整タンクの内圧とのバランスが回復するまで継続される。蒸発器の作動流体の液面が所定のレベル以下になるか、又は前記調整タンクの液面が所定のレベル以上になると、蒸発器の気相領域と調整タンクの連通部に設けられている制御弁が開き、蒸発器内の蒸気が調整タンク内に入り込むとともに調整タンク内の液が蒸発器内に流れ込む。そして、蒸発器内の液面が所定のレベル以上になり、又は調整タンク内の液面が所定のレベル以下になると、前記制御弁は閉じる。
特開平7−91870号公報
しかしながら、低所または高所に設けられた熱源が、冷熱源とも温熱源ともなりえるシステムに、ヒートパイプを適用する場合には、トップヒート式ヒートパイプとボトムヒート式ヒートパイプを別々の回路として設ける必要があり、広い設置スペースを必要とするという課題があった。
本発明は、トップヒート式ヒートパイプとボトムヒート式ヒートパイプを別々に設ける必要がない、トップヒートとボトムヒートの両方の機能を備えた一体型のヒートパイプを提供することである。
前記従来の課題を解決するために、本発明のヒートパイプは、第1の熱交換部と、前記第1の熱交換部よりも低所に設置された第2の熱交換部と、前記第2の熱交換部から前記第1の熱交換部への作動流体の流れを防止する第1の逆止弁と、前記第1の熱交換部と前記第2の熱交換部とを第1の逆止弁を介して連通する第1の配管と、前記第1の熱交換部と前記第2の熱交換部とを連通する第2の配管と、前記第1の熱交換部よりも高所に設置され、前記第2の熱交換部から流入する液状態の作動流体を貯留する貯槽タンクと、前記貯槽タンクから前記第2の熱交換部への作動流体の流れを阻止する第2の逆止弁と、前記第2の熱交換部と前記貯槽タンクとを前記第2の逆止弁を介して連通する第3の配管と、前記貯槽タンクよりも低所で前記第1の熱交換部よりも高所に設置され、蒸気管と第3の逆止弁を備えた液管とで前記貯槽タンクと接続されるとともに、蒸気管と第4の逆止弁を備えた液管とで前記第1の熱交換部と接続され、前記蒸気管の蒸気圧力を調整することで液状態の作動流体を貯留し、前記第1の熱交換部に液状態の作動流体を供給する圧力調整タンクと、前記第2の配管と前記第3の配管との連結部に設けられた切換弁とを備えたものである。
これによれば、切換弁により、トップヒートとボトムヒートが両立し、コンパクトなシステムを提供することができる。このため、小規模なシステムで設置スペースも小さく、工場や都市部の余剰エネルギー、太陽エネルギー、地中熱を利用したシステムなど様々な冷却システムおよび加熱システムを構成することが可能となる。
本発明のヒートパイプは、トップヒートとボトムヒートの機能を両立できる。
本発明の実施の形態1に係るヒートパイプの概略構成図 本発明の実施の形態2に係るヒートパイプの要部拡大図 本発明の実施の形態3に係るヒートパイプの要部拡大図 本発明の実施の形態4に係るヒートパイプの要部拡大図 本発明の実施の形態4に係るヒートパイプの変形例の要部拡大図
第1の熱交換部と、前記第1の熱交換部よりも低所に設置された第2の熱交換部と、前記第2の熱交換部から前記第1の熱交換部への作動流体の流れを防止する第1の逆止弁と、前記第1の熱交換部と前記第2の熱交換部とを第1の逆止弁を介して連通する第1の配管と、前記第1の熱交換部と前記第2の熱交換部とを連通する第2の配管と、前記第1の熱交換部よりも高所に設置され、前記第2の熱交換部から流入する液状態の作動流体を貯留する貯槽タンクと、前記貯槽タンクから前記第2の熱交換部への作動流体の流れを阻止する第2の逆止弁と、前記第2の熱交換部と前記貯槽タンクとを前記第2の逆止弁を介して連通する第3の配管と、前記貯槽タンクよりも低所で前記第1の熱交換部よりも高所に設置され、蒸気管と第3の逆止弁を備えた液管とで前記貯槽タンクと接続されるとともに、蒸気管と第4の逆止弁を備えた液管とで前記第1の熱交換部と接続され、前記蒸気管の蒸気圧力を調整することで液状態の作動流体を貯留し、前記第1の熱交換部に液状態の作動流体を供給する圧力調整タンクと、前記第2の配管と前記第3の配管との連結部に設けられた切換弁とを備えたものである。
切換弁により、冷却システムとして作用させる場合には、作動流体が吸熱部として作用する第1熱後部、放熱部として作用する第2の熱交換部、貯槽タンク、圧力調整タンクを介し、再び第1の熱交換部へ還流する構成となる。加熱システムとして作用させる場合には、切換弁により作動流体は吸熱部として作用する第2の熱後部と放熱部として作用する
第1の熱交換部のみに流れる構成となる。したがって、密閉循環系において、冷熱システムと加熱システムの熱搬送を両立することでき、設置スペースも小さくてすむ。
第2の発明は、第1の発明において、前記貯槽タンクの気相領域が所定の圧力レベル以上になると、前記貯槽タンクの内部を前記第1の熱交換部に接続された蒸気管に連通される保護開閉弁を設けたものである。
これにより、圧力調整タンクの圧力調整機構が故障し、システム内の圧力(温度)が上昇しても、保護開閉弁により、システムの破壊を回避することができる。また、保護開閉弁作動に大気へ作動流体を放出しないため、環境に対する影響がない。したがって、密閉循環系の熱搬送が安全に実行することが可能となる。
第3の発明は、第1の発明において、前記第1の熱交換部と前記貯槽タンクとに接続された前記蒸気管に、前記貯槽タンクの気相領域が所定の圧力レベル以上になると開く保護開閉弁を設けたものである。
これにより、大気へ開放させる形態のため、構成が単純化され、設置スペースがコンパクトとなる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明の貯槽タンクを冷却する蓄熱槽またはシステムを設けたものである。
これにより、トップヒート時に吸熱部として作用する第1の熱交換部での加熱により作動流体が過度に蒸発しても、その蒸気により、圧力調整タンク内の内圧(温度)が上昇することを防止することができる。したがって、安定した低温の作動流体を吸熱部として作用する第1の熱交換部および圧力調整タンクに供給することが可能となる。
第5の発明は、第1〜4のいずれか1つの発明において、作動流体として二酸化炭素を使用するものである。
これにより、小さな温度差(ΔT)で高低圧差(ΔP)が得られるので、第2熱交換部から第1の熱交換部への揚液量を確保するとともに、漏洩したとしても、環境に対する影響が小さい。したがって、ヒートパイプのサイクルを効率よく実行することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るヒートパイプの概略構成図である。
図1に示すように、100は、熱源と熱交換可能な第1の熱交換部101、別の熱源と熱交換可能な第2の熱交換部102を、第1の配管105、第2の配管106により環状に接続されている。第2の熱交換部102は第1の熱交換部101より低所に設けられている。そして、内部には第1の熱交換部101および第2の熱交換部102において熱交換する熱媒体である作動流体103が封入されている。
第1の配管105には、第2の熱交換部102から第1の熱交換部101への作動流体103の流れを防止する第1の逆止弁104aが設けられている。
また、第2の熱交換部102の第1の逆止弁104aが設けられていない側の端部には、第2の熱交換部102から供給される作動流体103を液溜する貯槽タンク107から第2の熱交換部102への作動流体103の流れを阻止する第2の逆止弁104bが設けられている。
第1の熱交換部101と貯槽タンク107との間には、第1の熱交換部101内の作動流体103が少なくなった場合に作動流体103を供給する圧力調整タンク111が接続されている。貯槽タンク107、圧力調整タンク111は第1の熱交換部101より高所に設けられている。
貯槽タンク107の上部(蒸気相領域)と圧力調整タンク111との間は、蒸気管109で接続されている。また、貯槽タンク107の下部(液相領域)と圧力調整タンク111の側面との間は、液管110で接続されており、圧力調整タンク111から貯槽タンク107への作動流体103の流れを阻止する第3の逆止弁104cが設けられている。
圧力調整タンク111の上部(蒸気相領域)と第1の熱交換部101の一端との間は、蒸気管109で接続されている。また、圧力調整タンク111の上部(蒸気相領域)と第1の熱交換部101の他端との間は、液管110で接続されており、第1の熱交換部101から圧力調整タンク111への作動流体103の流れを阻止する第4の逆止弁104dが設けられている。
第2の配管106と、圧力調整タンク111と第1の熱交換部101との間の液管110との連結部には第1の切換弁112が設けられている。圧力調整タンク111と第1の熱交換部101との間の蒸気管109には開閉弁114が設けられている。第2の配管106と第3の配管108との連結部には第2の切換弁113が設けられている。
圧力調整タンク111は、内部に、貯槽タンク107と圧力調整タンク111との間を連通する蒸気管109を開閉する弁115、圧力調整タンク111と第1の熱交換部101との間を連通する蒸気管109を開閉する弁116、作動流体103の液量の増減により中心軸に沿って上下動するフロート117、フロート117の上下動を抑制するストッパー118、フロート117と弁115、弁116を連結するアーム119を備えている。
第1の配管105、第2の配管106、第3の配管108、蒸気管109、液管110は、銅管またはステンレス管であり、第1の熱交換部101、第2の熱交換部102、貯槽タンク107、圧力調整タンク111などをそれぞれ接続することで、密閉された循環経路が構成される。なお、作動流体103は、循環経路を真空脱気後に封入される揮発性の高い流体である。作動流体103としては、二酸化炭素が望ましい。二酸化炭素は、小さな温度差(ΔT)であっても高低圧差(ΔP)が大きくなる作用があるため、低所に設置された第2の熱交換部102から高所に設置された第1の熱交換部101への揚液量を確保するとともに、循環経路から漏洩したとしても、環境に対する影響が小さい。
以上のように、構成されたヒートパイプの動作について説明する。まず、第1の熱交換部101が吸熱部として、第2の熱交換部102が放熱部としてそれぞれ作用する場合(ヒートパイプ100が冷却システムとして作用する場合)について説明する。
第1の切換弁112は圧力調整タンク111と第1の熱交換部101を連通し、第2の切換弁113は第1の熱交換部101と貯槽タンク107を連通するように切換えられる。また、開閉弁114は開いた状態とする。
第1の熱交換部101で発生する蒸気により、第1の熱交換部101から第2の熱交換部102までの内圧(温度)が高まり、この内圧が一定以上高くなると、この内圧(温度)と貯槽タンク107の内圧(温度)との差が大きくなり、第1の熱交換部101から第2の熱交換部102までの内圧(温度)上昇により、第2の熱交換部102で凝縮された作動流体103が高所に設置されている104に押し上げられ、作動流体103を貯留する。貯留された作動流体103は、第3の逆止弁104cを介し、ヘッド差により圧力調整タンク111の側面から流入する。
圧力調整タンク111内の作動流体103の液量が減少し、フロート117が下降すると、弁115が開き、弁116が閉じ、貯槽タンク107と圧力調整タンク111の圧力は均圧され、貯槽タンク107の作動流体103が圧力調整タンク111へ流入する。作動流体103が圧力調整タンク111へ流入すると、フロート117は浮力により上部のストッパー118まで上昇し、同時にアーム119に接続された弁115は閉となり、弁116が開となる。弁116が開となると、圧力調整タンク111と第1の熱交換部101を連通する蒸気管109の圧力が均圧され、ヘッド差により、作動流体103は第1の熱交換部101へ流れ、無動力で熱源を冷却することが可能となる。
なお、第2の熱交換部102に液溜りが発生しないよう、第2の熱交換部102より下流でかつ低所にバッファタンクを設けることが好ましい。
また、圧力調整タンク111はフロート弁を使用できるほか、第1の熱交換部101および貯槽タンク107に液面レベルを検出できるセンサーを設置し、この液面レベルセンサーにより検知した検出値にて開閉する開閉弁を貯槽タンク107と圧力調整タンク111とを連通する蒸気管109と、圧力調整タンク111と第1の熱交換部101とを連通する蒸気管109に配備し、構成することもできる。
次に第1の熱交換部101が放熱部として、第2熱交換部が吸熱部としてそれぞれ作用する場合(ヒートパイプ100が加熱システムとして作用する場合)について説明する。
開閉弁114は閉とする。第1の切換弁112は第1の熱交換部101と第2の配管106を連通するように切換える。第2の切換弁113は、第2の熱交換部102と第2の配管106を連通するように切換える。これにより、図1中に破線矢印で示すように、第2の熱交換部102で蒸発した作動流体103は、第2の切換弁113を介し、第2の配管106を通過後、第1の切換弁112を介し、第1の熱交換部101へ流入し、凝縮した作動流体103が第1の配管105を通過後、第2の熱交換部102へ還流する。
以上、説明したように本実施の形態のヒートパイプは、第1の切換弁112、第2の切換弁113を切換えることにより、トップヒート(冷却システム)とボトムヒート(加熱システム)の機能を1つの回路構成で実現できる。このため、コンパクトなシステムを提供することができる。なお、第1の切換弁112は設けなくて、第2の切換弁113のみでも、トップヒート(冷却システム)とボトムヒート(加熱システム)を切換えることが可能である。
次に、本実施の形態のヒートパイプのシステムへの適応について説明する。まず、地中熱を利用した空気調和機としてシステム化する場合について説明する。第1の熱交換部101は室外機の要素部品、例えば室外熱交換器の高温熱源を吸熱するよう設置され、第1の熱交換部101よりも高所にメンテナンスが必要な貯槽タンク107および圧力調整タンク111が配置される。第2の熱交換部102は第1の熱交換部101よりも低所である地中または、建築物の軒下に設置される。
そして、本システムを冷却システムとして作用させる場合、室外機の温熱を第1の熱交換部101で吸熱し、地中または軒下等の第2の熱交換部102で放熱する。一方、本システムを加熱システムとして作用させる場合、地中または軒下等の第2の熱交換部102で吸熱した熱を、室外機の第1の熱交換部101で放熱する。
なお、第1の熱交換部101が、吸熱または放熱する室外機の要素部品は、熱交換器に限るものではない。また、第1の熱交換部101は室内機の熱交換器と併用し、建物内の温度調整を補うものとして使用することも可能である。そのため、所定の温度によっては、空気調和機の圧縮機等を起動せず、ファンのみで建築物内の温度調節が可能となり、省エネとなる。また、建築物は一戸建てに限らず、ビル等の建物に適用した場合も、本方式は適用範囲内である。
さらに、本システムを冷却システムとして作用させる場合、第1の熱交換部101で吸熱した熱を低温部へ放熱するため、第2の熱交換部102、第1の配管105および第3の配管108の一部は、地中へ埋設、若しくは軒下へ設置してもよい。このとき配管保護のため、別途、鋼管や筒状のコンクリート等の内部へ第2の熱交換部102、第1の配管105および第3の配管108の一部を設置する。例えば、建設時の基礎工事に使用される地中杭へ設置することが好ましい。また、鋼管、筒状のコンクリート、地中杭等と第2の熱交換部102、第1の配管105および第3の配管108の一部の間には溶媒を満たし、熱伝導性を向上させても問題ない。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るヒートパイプの拡大図である。実施の形態2と実施の形態1とが異なる点は、保護開閉弁201を設けた点である。保護開閉弁201は、貯槽タンク107の気相領域が所定の圧力レベル以上になると貯槽タンク107の内部を第1の熱交換部101に接続された蒸気管109に連通させるものである。より具体的には、保護開閉弁201は、貯槽タンク107の上部(蒸気相領域)と、圧力調整タンク111と第1の熱交換部101とを接続する蒸気管109とを接続する配管に設けられている。
本実施の形態のヒートパイプを冷却システムとして作用させた場合、貯槽タンク107が圧力調整タンク111の故障など何等かの原因による圧力(温度)上昇時に、貯槽タンク107に設置された保護開閉弁201が開となり、作動流体103は、第1の配管105に流れ、貯槽タンク107の内圧は、第1の熱交換部101と均圧する。そして、貯槽タンク107の内圧が所定以下になると保護開閉弁201は閉となる。
本実施の形態によれば、ヒートパイプ内の圧力(温度)が上昇した場合にも、ヒートパイプの破壊を回避することができる。また、保護開閉弁201は作動時に大気へ作動流体103を放出しないため、環境に対する影響がない。
なお、保護開閉弁201が開となるような圧力上昇異常の場合は、使用者が異常を認識できる警報ランプ、警報音などの警報装置を設置することが望ましい。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3に係るヒートパイプの要部拡大図である。実施の形態3と実施の形態1とが異なる点は、保護開閉弁301を設けた点である。保護開閉弁301は、貯槽タンク107の気相領域が所定の圧力レベル以上になると貯槽タンク107の内部を大気に連通させるものである。より具体的には、保護開閉弁301は、一端が貯槽タンク107の上部(蒸気相領域)に接続され、他端が大気に開放された配管に設けられている。
本実施の形態のヒートパイプを、冷却システムとして作用させた場合、貯槽タンク107が圧力調整タンク111の故障など何等かの原因による圧力(温度)上昇時に、貯槽タンク107に設置された大気開放用の保護開閉弁301が開となり、作動流体103を大気へ開放し、貯槽タンク107の内圧を低下させる。そして、貯槽タンク107の内圧が所定以下になると保護開閉弁301は閉となる。
本実施の形態によれば、ヒートパイプ内の圧力(温度)が上昇した場合にも、ヒートパイプの破壊を回避することができる。また、保護開閉弁301は大気へ開放させるようにしたため、構成が単純化され、設置スペースがコンパクトとなる。
なお、作動流体103として、二酸化炭素などの自然冷媒を使用している場合に限ることが望ましい。されらに、保護開閉弁301の周辺は、作動流体103の開閉時に使用者が怪我をしないように、囲いなどの安全対策が施されていることが好ましい。
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4に係るヒートパイプの要部拡大図である。実施の形態4と実施の形態1とが異なる点は、貯槽タンク107に冷却システムを設けた点である。
図4に示すように、冷却システムは、熱交換部400と冷熱源401などにより構成されている。熱交換部400は冷熱源401に接続された熱交換器などであり、冷熱源401は深夜に冷却された熱を蓄熱する蓄熱槽やヒートポンプ式給湯器の冷熱配管から冷熱を蓄熱する蓄熱槽などである。
本実施の形態によれば、ヒートパイプを冷却システムとして作用させた場合、吸熱部として作用する第1の熱交換部101での加熱により作動流体103が過度に蒸発しても、冷却システムで貯槽タンク107を冷却することで、圧力調整タンク111内の内圧(温度)が上昇することを防止することができる。したがって、安定した低温の作動流体103を第1の熱交換部101および圧力調整タンク111に供給することが可能となる。
なお、熱交換部400は、ヒートポンプ式給湯器等の冷熱配管を直接、貯槽タンク107と熱交換するように構成しても差し支えない。
また、図5に示すように、貯槽タンク107の側面に冷却フィン402を装着しても良い。冷却フィン402により貯槽タンク107の温度(圧力)上昇を緩和することが可能となる。したがって、安定した低温の作動流体103を吸熱部および圧力調整タンク111に供給することが可能となる。
以上のように、本発明に係るヒートパイプは、地中熱を利用した空気調和機、冷凍機などの冷却システム及び加熱システムに対し、広くに適用できる。
100 ヒートパイプ
101 第1の熱交換部
102 第2の熱交換部
103 作動流体
104a 第1の逆止弁
104b 第2の逆止弁
104c 第3の逆止弁
104d 第4の逆止弁
105 第1の配管
106 第2の配管
107 貯槽タンク
108 第3の配管
109 蒸気管
110 液管
111 圧力調整タンク
112 第1の切換弁
113 第2の切換弁
114 開閉弁
115、116 弁
117 フロート
118 ストッパー
119 アーム
201、301 保護開閉弁
400 熱交換部
401 冷熱源
402 冷却フィン

Claims (5)

  1. 第1の熱交換部と、前記第1の熱交換部よりも低所に設置された第2の熱交換部と、前記第2の熱交換部から前記第1の熱交換部への作動流体の流れを防止する第1の逆止弁と、前記第1の熱交換部と前記第2の熱交換部とを前記第1の逆止弁を介して連通する第1の配管と、前記第1の熱交換部と前記第2の熱交換部とを連通する第2の配管と、前記第1の熱交換部よりも高所に設置され、前記第2の熱交換部から流入する液状態の作動流体を貯留する貯槽タンクと、前記貯槽タンクから前記第2の熱交換部への作動流体の流れを阻止する第2の逆止弁と、前記第2の熱交換部と前記貯槽タンクとを前記第2の逆止弁を介して連通する第3の配管と、前記貯槽タンクよりも低所で、前記第1の熱交換部よりも高所に設置され、蒸気管と第3の逆止弁を備えた液管とで前記貯槽タンクと接続されるとともに、蒸気管と第4の逆止弁を備えた液管とで前記第1の熱交換部と接続され、前記蒸気管の蒸気圧を調整することで、液状態の作動流体を貯留し、前記第1の熱交換部に液状態の作動流体を供給する圧力調整タンクと、前記第2の配管と前記第3の配管との連結部に設けられた切換弁とを備えたことを特徴としたヒートパイプ。
  2. 前記貯槽タンクの気相領域が所定の圧力レベル以上になると前記貯槽タンクの内部を前記第1の熱交換部に接続された蒸気管に連通させる保護開閉弁を設けたことを特徴とした請求項1に記載のヒートパイプ。
  3. 前記貯槽タンクの気相領域が所定の圧力レベル以上になると前記貯槽タンクの内部を大気と連通させる保護開閉弁を設けたことを特徴とした請求項1に記載のヒートパイプ。
  4. 前記貯槽タンクを冷却する蓄熱槽または冷却システムを設けたことを特徴とした請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒートパイプ。
  5. 前記作動流体として二酸化炭素を使用したことを特徴とした請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒートパイプ。
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