JP2015183567A - 冷凍回路 - Google Patents

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Nobuaki Hoshino
伸明 星野
俊郎 藤井
Toshiro Fujii
俊郎 藤井
栗田 創
So Kurita
創 栗田
宏尚 横井
Hironao Yokoi
宏尚 横井
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Abstract

【課題】ターボ式圧縮機の回転軸を頻繁に停止したり、起動したりする場合であっても、動力損失の低減及び長寿命化を実現可能な冷凍回路を提供する。【解決手段】冷凍回路は、ターボ式圧縮機1と凝縮器96と膨張弁97と蒸発器98とを備える。回転軸31は、ラジアルフォイル軸受110、120を介して回転可能に支持される。回転軸31は、軸内通路39と、軸内通路39に連通するとともに、回転軸31の外周面のうち、ラジアルフォイル軸受110、120に支持される被支持面32、33に開口する導圧孔37、38とを有する。冷凍回路は、冷凍回路上のターボ式圧縮機1より下流側、かつ膨張弁97より上流側と、軸内通路39とを接続し、ターボ式圧縮機1の起動時に軸内通路39に冷媒を導入する導圧流路95を備える。【選択図】図1

Description

本発明は冷凍回路に関する。
冷凍回路は、圧縮機と凝縮器と膨張弁と蒸発器とを備えている。圧縮機としては、例えば、特許文献1に開示されているようなターボ式圧縮機が採用され得る。このターボ式圧縮機は、回転軸に連結されたインペラの回転によって吸入室から吸入した冷媒を圧縮して吐出室に吐出する。回転軸は、ラジアルフォイル軸受を介して回転可能に支持されている。凝縮器は、第1流路によって吐出室と接続される。膨張弁は、第2流路によって凝縮器と接続される。蒸発器は、第3流路によって膨張弁と接続され、第4流路によって吸入室と接続される。
このような冷凍回路では、ターボ式圧縮機の回転軸が回転している間、回転軸の外周面のうち、ラジアルフォイル軸受に支持される被支持面と、ラジアルフォイル軸受との間に動圧が作用する。この動圧によって、ラジアルフォイル軸受が変形し、回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受とが離間する。その結果、回転軸がラジアルフォイル軸受によって非接触状態で支持される。このため、ターボ式圧縮機は、回転軸がラジアルフォイル軸受との間で摩擦力を生じないことから、動力損失の低減及び長寿命化を実現することができる。
特開2009−257165号公報
しかし、上記冷凍回路では、ターボ式圧縮機の回転軸が停止している間、回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受との間には動圧が作用しないので、ラジアルフォイル軸受が変形しなくなる。その結果、回転軸がラジアルフォイル軸受によって接触状態で支持される。
この状態からターボ式圧縮機の回転軸を駆動すると、回転軸の回転数と同様、回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受との間に作用する動圧も、ゼロから徐々に増加する。このため、回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受との間に充分な動圧が作用するまでの間、被支持面とラジアルフォイル軸受とが摺れ易い。このため、この冷凍回路は、ターボ式圧縮機のラジアルフォイル軸受に摩耗や損傷が生じるおそれがある。
このように、上記従来の冷凍回路は、例えば、ビル内の空調等、ターボ式圧縮機の回転軸を継続して回転させる場合には、動力損失の低減及び長寿命化を実現可能であるものの、例えば、車両の空調等、ターボ式圧縮機の回転軸を頻繁に停止したり、起動したりする場合には、それらの長所を実現できない。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、ターボ式圧縮機の回転軸を頻繁に停止したり、起動したりする場合であっても、動力損失の低減及び長寿命化を実現可能な冷凍回路を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の冷凍回路は、回転軸に連結されたインペラの回転によって吸入室から吸入した冷媒を圧縮して吐出室に吐出するターボ式圧縮機と、
第1流路によって前記吐出室と接続された凝縮器と、
第2流路によって前記凝縮器と接続された膨張弁と、
第3流路によって前記膨張弁と接続され、第4流路によって前記吸入室と接続された蒸発器とを備える冷凍回路であって、
前記回転軸は、ラジアルフォイル軸受を介して回転可能に支持され、
前記回転軸は、軸内通路と、前記軸内通路に連通するとともに、前記回転軸の外周面のうち、前記ラジアルフォイル軸受に支持される被支持面に開口する導圧孔とを有し、
前記冷凍回路上の前記ターボ式圧縮機より下流側、かつ前記膨張弁より上流側と、前記軸内通路とを接続し、前記ターボ式圧縮機の起動時に前記軸内通路に冷媒を導入する導圧流路を備えることを特徴とする。
本発明の冷凍回路では、ターボ式圧縮機の起動時に、導圧流路によって、凝縮器に蓄えられた高圧の冷媒が軸内通路に導入される。すると、その高圧の冷媒は、回転軸の軸内通路及び導圧孔を通じて、回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受との間に供給される。このため、回転軸が停止している状態から起動されて未だ回転数が小さい状態において、回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受とは、その高圧の冷媒により、離間する。その結果、回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受との間に充分な動圧が作用するまでの間においても、回転軸がラジアルフォイル軸受によって非接触状態で支持される。
したがって、本発明の冷凍回路では、ターボ式圧縮機の回転軸を頻繁に停止したり、起動したりする場合であっても、動力損失の低減及び長寿命化を実現可能である。
また、本発明の冷凍回路は、ターボ式圧縮機の起動時においても回転軸がラジアルフォイル軸受によって非接触状態で支持されるため、回転軸及びラジアルフォイル軸受の材料の厳選、回転軸とラジアルフォイル軸受との間の過剰なコーティング等を行う必要性を低くすることができる。このため、冷凍回路の製造コストの低廉化を実現できる。
本発明の冷凍回路は、第1流路を開放及び遮断する第1開閉弁と、第2流路を開放及び遮断する第2開閉弁と、冷凍回路上の凝縮器を挟む第1開閉弁と第2開閉弁との間に接続される導圧流路と、導圧流路を開放及び遮断する第3開閉弁と、第2開閉弁及び第3開閉弁を制御する制御手段とを備えることが望ましい。
この場合、この冷凍回路では、制御手段が第2開閉弁及び第3開閉弁を制御することにより、凝縮器に蓄えられた高圧の冷媒を導圧流路、軸内通路及び導圧孔を通じて回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受との間に効果的なタイミングで供給することができる。このため、回転軸が停止している状態から起動されて未だ回転数が小さい状態において、回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受とは、その高圧の冷媒により、確実に離間する。
回転軸の停止時、第1開閉弁は、第1流路における凝縮器から吐出室に向かう流れを遮断し、制御手段は、第2開閉弁を制御して第2流路を遮断し、第3開閉弁を制御して導圧流路を遮断することが望ましい。また、回転軸の起動時、制御手段は、第3開閉弁を制御して導圧流路を開放し、次に、第1開閉弁による第1流路の開放後、第2開閉弁を制御して第2流路を開放することが望ましい。
この場合、回転軸の停止時、第1開閉弁と第2開閉弁との間で、凝縮器に高圧の冷媒が確実に蓄えられる。
そして、回転軸の起動時、制御手段に制御されて第3開閉弁が導圧流路を開放すると、第1開閉弁と第2開閉弁との間で凝縮器に蓄えられた高圧の冷媒が導圧流路、軸内通路及び導圧孔を通じて回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受との間に供給される。このため、回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受とは、その高圧の冷媒によって離間する。
次に、第1開閉弁による第1流路の開放後、制御手段に制御されて第2開閉弁が第2流路を開放する。この際には、回転軸の回転により、回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受との間に作用する動圧も充分に高くなっている。このため、回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受とは、動圧によって離間する。
こうして、この冷凍回路では、回転軸が停止している状態から起動する間において、動力損失の低減及び長寿命化を実現可能である。
第1開閉弁は、弁座と、弁座に対して凝縮器側に位置し、弁座に着座することにより第1流路を遮断する一方、弁座から離座することにより第1流路を開放する弁体と、弁座に着座するように弁体を付勢する付勢手段とを有する逆止弁であることが望ましい。この場合、電磁弁よりも安価な逆止弁を第1開閉弁として採用することにより、製造コストを低減できる。
制御手段は、回転軸の起動時に第3開閉弁を制御して導圧流路を開放した後、所定時間が経過してから、第3開閉弁を制御して導圧流路を遮断することが望ましい。この場合、回転軸の回転数が充分に増加し、回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受との間に作用する動圧が充分に高くなるタイミングで、導圧流路を遮断することができるので、吐出室から凝縮器に無駄なく高圧の冷媒を流すことができる。
導圧流路は、第1流路における第1開閉弁と凝縮器との間に接続されていることが望ましい。この場合、導圧流路が第2流路における凝縮器と第2開閉弁との間に接続されている場合と比較して、導圧流路を短くできるので、製造コストを低減できる。
回転軸は、軸内通路が形成された回転軸本体と、回転軸本体の外周面に嵌合され、被支持面を構成する円筒状の多孔質体と、回転軸本体の外周面から径内方向に凹み、かつ周方向に溝状に延び、多孔質体によって径外方向から覆われる均圧室と、軸内通路と均圧室とを連通するように回転軸本体に形成された連通孔とを有していることが望ましい。そして、導圧孔は、多孔質体、均圧室及び連通孔によって構成されていることが望ましい。この構成によれば、高圧の冷媒を軸内通路から連通孔、均圧室及び多孔質体を通じ、回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受との間の広い範囲に亘って好適に供給することができる。このため、回転軸の被支持面とラジアルフォイル軸受とを確実に離間させることができる。
本発明の冷凍回路によれば、ターボ式圧縮機の回転軸を頻繁に停止したり、起動したりする場合であっても、動力損失の低減及び長寿命化を実現可能である。
実施例1の冷凍回路の模式図である。 実施例1の冷凍回路に係り、ターボ式圧縮機の模式断面図である。 実施例1の冷凍回路に係り、図2のA−A断面及びB−B断面を示す部分断面図である。 実施例1の冷凍回路に係り、図3と同様の断面であって、導圧流路及び導圧孔を経由して高圧の冷媒が供給される状態を示す部分断面図である。 実施例1の冷凍回路に係り、回転軸の起動及び停止と、第1〜第3開閉弁の開放及び遮断との関係を示すタイムチャートである。 実施例2の冷凍回路に係り、ターボ式圧縮機の模式断面図である。 実施例2の冷凍回路に係り、図6のC−C断面及びD−D断面を示す部分断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、ターボ式圧縮機の前後方向を図2及び図6に示すように定める。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の冷凍回路は、車両用空調装置を構成している。この冷凍回路は、ターボ式圧縮機1と凝縮器96と膨張弁97と蒸発器98とを備えている。凝縮器96は、第1流路91によって、図2に示すターボ式圧縮機1の吐出室7と接続されている。図1に示すように、膨張弁97は、第2流路92によって凝縮器96と接続されている。蒸発器98は、第3流路93によって膨張弁97と接続され、第4流路94によって、図2に示すターボ式圧縮機1の吸入室4と接続されている。
また、この冷凍回路は、図1に示すように、第1開閉弁81と第2開閉弁82と導圧流路95と第3開閉弁83と制御手段C1とを備えている。
第1開閉弁81は、第1流路91の途中に配設された逆止弁である。図2に示すように、第1流路91は、凝縮器96に接続される端部とは反対側に、接続配管91Aを有している。ターボ式圧縮機1のハウジング10を構成するインペラハウジング12には、吐出室7とハウジング10の外部とを連通させる吐出口12Eが形成されている。接続配管91Aは、吐出口12Eに接続されている。第1開閉弁81は、接続配管91A内に形成された弁座81Aと、接続配管91A内で弁座81Aに対して凝縮器96側に位置する弁体81Bと、弁座81Aに着座するように弁体81Bを付勢する付勢手段81Cとを有して構成されている。
付勢手段81Cは圧縮コイルバネである。弁体81Bは、付勢手段81Cに付勢されて弁座81Aに着座することにより第1流路91を遮断する一方、吐出室7から吐出されて接続配管91Aを通過する冷媒に押されて弁座81Aから離座することにより第1流路91を開放する。
図1に示すように、第2開閉弁82は、第2流路92の途中に配設された電磁弁である。本実施例では、第2開閉弁82として、2ポート単動常時閉電磁弁を採用している。第2開閉弁82を構成するソレノイドは、制御手段C1を構成する制御回路に電気的に接続されている。第2開閉弁82は、ソレノイドが励磁されていない状態では、第2流路92を遮断している。第2開閉弁82は、制御手段C1に制御されてソレノイドが励磁されることにより、第2流路92を開放する。
第1流路91における第1開閉弁81と凝縮器96との間には、接続点J1が設けられている。導圧流路95は、接続点J1において第1流路91に接続されている。図2に示すように、ターボ式圧縮機1のハウジング10を構成する蓋体16には、接続口16Hが前後方向において貫通して形成されている。導圧流路95は、接続点J1に接続される端部とは反対側の端部が接続口16Hに接続され、接続口16Hを介して、ハウジング10内の回転軸31に形成された軸内通路39に連通している。換言すると、導圧流路95は、冷凍回路上のターボ式圧縮機1より下流側、かつ膨張弁97より上流側と、軸内通路39とを接続している。
図1に示すように、第3開閉弁83は、導圧流路95の途中に配設された電磁弁である。本実施例では、第3開閉弁83として、2ポート単動常時閉電磁弁を採用している。第3開閉弁83を構成するソレノイドは、制御手段C1を構成する制御回路に電気的に接続されている。第3開閉弁83は、ソレノイドが励磁されていない状態では、導圧流路95を遮断している。第3開閉弁83は、制御手段C1に制御されてソレノイドが励磁されることにより、導圧流路95を開放する。
次に、ターボ式圧縮機1の具体的構成を説明する。図2に示すように、ターボ式圧縮機1は、ハウジング10と回転軸31と電動モータ30とインペラ50とを備えている。また、ターボ式圧縮機1は、ハウジング10に形成された吸入室4、インペラ室5、ディフューザ6、吐出室7、第1軸孔119、第2軸孔129及びモータ室3を有している。
ハウジング10は、インペラハウジング12、フロント側軸支部材13、モータハウジング14、リヤ側軸支部材15及び蓋体16が前側から後側に向かってこの順序で突き合わされ、図示しない複数本のボルトによって相互に固定されてなる。
より詳しくは、インペラハウジング12には、第1凹部12Aが形成されている。第1凹部12Aの前側部分は、前後方向に延びる軸心X1を中心軸とする円柱形状をなしている。第1凹部12Aの後側部分は、軸心X1を中心軸とし、後方に向かうにつれて母線が軸心X1から離間するように湾曲した円錐台形状をなしている。つまり、第1凹部12Aは、その前側部分が小径とされ、その後側部分が後方に向かうにつれて拡径されている。インペラハウジング12は、第1凹部12Aによって前後方向において貫通されている。第1凹部12Aの円柱形状をなす前側部分によって吸入室4が区画されている。
フロント側軸支部材13は、隔壁部13Aとボス部13Bとを有している。隔壁部13Aは、円盤形状とされている。隔壁部13Aの前面側には第2凹部13Cが形成されている。第2凹部13Cは、軸心X1を中心軸とする円形をなし、隔壁部13Aの前側から後側に浅く凹んでいる。
第1凹部12Aの円錐台形状をなす後側部分と第2凹部13Cとによってインペラ室5が区画されている。ディフューザ6は、インペラ室5の最も内径が大きい部分に連通している。ディフューザ6は前後方向において扁平をなす環状の空間である。吐出室7は、ディフューザ6の外周縁部に連通し、かつ、ディフューザ6より容積の大きな環状の空間である。吐出室7は回転軸31の回転方向で徐々に容積が拡大するように形成されている。吐出室7は、インペラハウジング12に形成された吐出口12Eを介して、第1流路91の接続配管91Aに接続されている。
フロント側軸支部材13のボス部13Bは、隔壁部13Aの中央から後側に突出している。第2軸孔129は、軸心X1を中心軸としてボス部13Bの後端面から前側に凹設されている。第2軸孔129には、図3に示すように、軸心X1方向に延びるキー溝129Kが凹設されている。
図2に示すように、フロント側軸支部材13は、軸心X1を中心軸とする第3軸孔13Kによって貫通されている。第3軸孔13Kは、第2軸孔129よりも小径の貫通孔である。第3軸孔13Kは、第2凹部13Cと第2軸孔129とを連通させている。
モータハウジング14は筒状体である。モータハウジング14の内壁面14Aは、軸心X1を中心軸とする円筒面とされている。
リヤ側軸支部材15は、隔壁部15Aとボス部15Bとを有している。隔壁部15Aは、円盤形状とされている。ボス部15Bは、隔壁部15Aの中央から前側に突出している。第1軸孔119は、軸心X1を中心軸としてボス部15Bを貫通している。第1軸孔119には、図3に示すように、軸心X1方向に延びるキー溝119Kが凹設されている。
図2に示すように、モータ室3は、モータハウジング14の内壁面14Aと、フロント側軸支部材13の隔壁部13Aと、リヤ側軸支部材15の隔壁部15Aとによって区画されて、前後方向に略円柱状に延びる空間である。
蓋体16の前面側には、リヤ側軸支部材15の隔壁部15Aとの間にスラスト軸受収容室16Aが形成されている。
回転軸31は、軸心X1を中心軸とする軸体である。回転軸31は、大径部31Aと中径部31Bと小径部31Cとを有している。大径部31Aは大径の円柱状に形成されている。中径部31Bは、大径部31Aより後側で大径部31Aと同軸の一体をなし、大径部31Aよりも小径の円柱状に形成されている。小径部31Cは、大径部31Aより前側で大径部31Aと同軸の一体をなし、中径部31Bよりも小径の円柱状に形成されている。
大径部31Aはモータ室3内に位置している。第1軸孔119及び第2軸孔129は大径部31Aを挿通している。中径部31Bはスラスト軸受収容室16A内に位置している。中径部31Bの後端面31Rは、スラスト軸受収容室16Aの蓋体16側の底面16Bに対面している。後端面31Rと底面16Bとの間には、双方が互いに摺接しない程度に小さい隙間が確保されている。小径部31Cはインペラ室5内に位置している。
第1軸孔119と大径部31Aとの間には、第1ラジアルフォイル軸受110が設けられている。第2軸孔129と大径部31Aとの間には、第2ラジアルフォイル軸受120が設けられている。第1ラジアルフォイル軸受110及び第2ラジアルフォイル軸受120は、本発明の「ラジアルフォイル軸受」の一例である。
図2及び図3に示すように、第1ラジアルフォイル軸受110は、第1トップフォイル111と第1バンプフォイル113とを有している。第2ラジアルフォイル軸受120は、第2トップフォイル121と第2バンプフォイル123とを有している。
図3に示すように、第1ラジアルフォイル軸受110において、第1トップフォイル111は、金属薄板が略円弧状に湾曲されてなる。第1トップフォイル111は、前後方向に細長く延びる隙間111Sを有している。
第1トップフォイル111は、大径部31Aの外周側に位置して、大径部31Aを囲っている。図2に示すように、大径部31Aの外周面のうち、第1トップフォイル111に囲われた部分、すなわち、第1ラジアルフォイル軸受110に支持される部分は、第1被支持面32とされている。第1被支持面32は、本発明の「被支持面」の一例である。
図3に示すように、第1トップフォイル111には、キー111Kが形成されている。キー111Kは、隙間111Sを形成する端縁から径外方向に突出する小片である。キー111Kが第1軸孔119に凹設されたキー溝119Kに係合することにより、第1トップフォイル111が第1軸孔119内で回り止めされる。図3及び図4に示すように、第1トップフォイル111は、隙間111Sが拡大又は縮小することにより、第1軸孔119に対して変位可能である。
図3に示すように、第1バンプフォイル113は、複数の湾曲部113Wが形成された金属薄板が略円弧状に湾曲されてなる。第1バンプフォイル113は、第1トップフォイル111の外周側に位置して、第1トップフォイル111を囲っている。図3及び図4に示すように、第1バンプフォイル113は、湾曲部113Wが潰れるように弾性変形し、又は元の形状に復元することにより、第1軸孔119に対して変位して第1トップフォイル111を弾性的に支持可能である。
図3に示すように、第2ラジアルフォイル軸受120において、第2トップフォイル121は、金属薄板が略円弧状に湾曲されてなる。第2トップフォイル121は、前後方向に細長く延びる隙間121Sを有している。
第2トップフォイル121は、大径部31Aの外周側に位置して、大径部31Aを囲っている。図2に示すように、大径部31Aの外周面のうち、第2トップフォイル121に囲われた部分、すなわち、第2ラジアルフォイル軸受120に支持される部分は、第2被支持面33とされている。第2被支持面33は、本発明の「被支持面」の一例である。
図3に示すように、第2トップフォイル121には、キー121Kが形成されている。キー121Kは、隙間121Sを形成する端縁から径外方向に突出する小片である。キー121Kが第2軸孔129に凹設されたキー溝129Kに係合することにより、第2トップフォイル121が第2軸孔129内で回り止めされる。図3及び図4に示すように、第2トップフォイル121は、隙間121Sが拡大又は縮小することにより、第2軸孔129に対して変位可能である。
図3に示すように、第2バンプフォイル123は、複数の湾曲部123Wが形成された金属薄板が略円弧状に湾曲されてなる。第2バンプフォイル123は、第2トップフォイル121の外周側に位置して、第2トップフォイル121を囲っている。図3及び図4に示すように、第2バンプフォイル123は、湾曲部123Wが潰れるように弾性変形し、又は元の形状に復元することにより、第2軸孔129に対して変位して第2トップフォイル121を弾性的に支持可能である。
つまり、第2軸受120において、第2トップフォイル121は第1トップフォイル111と同じ構成を有し、第2バンプフォイル123は第1バンプフォイル113と同じ構成を有している。
図2及び図3に示すように、回転軸31には、軸内通路39と第1導圧孔37と第2導圧孔38とが形成されている。第1導圧孔37及び第2導圧孔38は、本発明の「導圧孔」の一例である。
図2に示すように、軸内通路39は、軸心X1を中心軸として、回転軸31に凹設された有底穴である。軸内通路39は、中径部31Bの後端面31Rから前側に凹設され、小径部31Cの手前まで延びている。蓋体16に形成された接続口16Hも、軸心X1を中心軸とする貫通孔である。つまり、軸内通路39と接続口16Hとは前後方向において同軸で並んでいる。軸内通路39は、接続口16Hを介して導圧流路95と連通している。
図2及び図3に示すように、第1導圧孔37は、軸内通路39から径外方向に延び、第1被支持面32に開口する複数本の細孔である。本実施例では、第1導圧孔37は、第1被支持面32の前側部分に開口する4本1組の細孔と、第1被支持面32の後側部分に開口する4本1組の細孔とからなる。各組の第1導圧孔37同士は、90°間隔で軸心X1側から放射状に延びている。
第2導圧孔38は、軸内通路39から径外方向に延び、第2被支持面33に開口する複数本の細孔である。本実施例では、第2導圧孔38は、第2被支持面33の前側部分に開口する4本1組の細孔と、第2被支持面33の後側部分に開口する4本1組の細孔とからなる。各組の第2導圧孔38同士は、90°間隔で軸心X1側から放射状に延びている。
図2に示すように、中径部31Bにはフランジ部材139が圧入されている。フランジ部材139は、軸心X1を中心軸とする孔開き円盤である。スラスト軸受収容室16A内には、前後一対のスラスト軸受131、132が配設されている。前側のスラスト軸受131は、隔壁部15Aの後面に組み付けられている。後側のスラスト軸受132は、スラスト軸受収容室16Aの蓋体16側の底面16Bに組み付けられている。フランジ部材139は、各スラスト軸受131、132によって前後から挟まれている。
回転軸31は、このような第1ラジアルフォイル軸受110及び第2ラジアルフォイル軸受120を介在させた状態で、軸心X1周りで回転可能にハウジング10に支持されている。回転軸31は、フランジ部材139及び各スラスト軸受131、132により、軸心X1が延びる方向である前後方向においてハウジング10に対して支持される。
電動モータ30は、モータ室3内に収容されている。電動モータ30は、ステータ30Aとロータ30Bとを有している。ステータ30Aは、モータハウジング14の内壁面14Aに固定されている。ロータ30Bは、ステータ30Aの内側で回転軸31に固定されている。
インペラ50は、後方に向かうにつれて母線が軸心X1から離間するように湾曲した円錐台形状をなしている。インペラ50には、複数枚の羽根が形成されている。インペラ50は、インペラ室5内に収容され、小径部31Cに圧入されている。
このターボ式圧縮機1では、電動モータ30は、ステータ30Aへの通電によって、ロータ30Bを軸心X1周りに回転させる駆動力を発生し、回転軸31を回転駆動する。これにより、インペラ50がインペラ室5内で回転する。このため、冷凍回路を循環する冷媒は、第4流路94を経由して吸入室4を供給され、インペラ室5に吸い込まれる。そして、インペラ50は、インペラ室5内の冷媒について、運動エネルギーを高め、ディフューザ6で運動エネルギーを圧力エネルギーに変換し、吐出室7への吐出を行う。吐出室7内の高圧の冷媒は吐出口12Eから第1流路91へ吐出される。
ターボ式圧縮機1の回転軸31が回転している間、回転軸31の第1、2被支持面32、33と、第1、2ラジアルフォイル軸受110、120の第1、2トップフォイル111、121との間に動圧が作用する。この動圧によって、第1、2トップフォイル111、121が第1、2軸孔119、129に対して変位し、第1、2バンプフォイル113、123が第1、2軸孔119、129に対して変位して第1、2トップフォイル111、121を弾性的に支持する。これにより、回転軸31の第1、2被支持面32、33と、第1、2トップフォイル111、121とが離間し、回転軸31が第1、2ラジアルフォイル軸受110、120によって非接触状態で支持される。
一方、ターボ式圧縮機1の回転軸31が停止している間、回転軸31の第1、2被支持面32、33と、第1、2ラジアルフォイル軸受110、120の第1、2トップフォイル111、121との間には動圧が作用しない。このため、第1、2トップフォイル111、121及び第1、2バンプフォイル113、123が第1、2軸孔119、129に対して変位しなくなり、回転軸31の第1、2被支持面32、33と第1、2トップフォイル111、121とが接触する。これにより、回転軸31が第1、2ラジアルフォイル軸受110、120によって接触状態で支持される。
ここで、この冷凍回路において、図5に示すように、回転軸31の停止時、第1開閉弁81は、吐出室7から吐出される冷媒に押されなくなった弁体81Bを付勢手段81Cによって付勢して弁座81Aに着座させ、第1流路91における凝縮器96から吐出室7に向かう流れを遮断する。制御手段C1は、第2開閉弁82において、ソレノイドが励磁されていない状態に切り替えて第2流路92を遮断させる。また、制御手段C1は、第3開閉弁83において、ソレノイドが励磁されていない状態を維持し、導圧流路95を遮断させたままとする。その結果、第1開閉弁81と第2開閉弁82との間で、凝縮器96に高圧の冷媒が確実に蓄えられる。
また、回転軸31の起動時、制御手段C1は、第3開閉弁83において、ソレノイドを励磁させて導圧流路95を開放させる。これにより、第1開閉弁81と第2開閉弁82との間で凝縮器96に蓄えられた高圧の冷媒が導圧流路95、接続口16H、軸内通路39及び第1、2導圧孔37、38を通じて回転軸31の第1、2被支持面32、33と第1、2トップフォイル111、121との間に供給される。このため、図4に示すように、回転軸31の第1、2被支持面32、33と第1、2トップフォイル111、121とは、高圧の冷媒によって離間し、回転軸31が第1、2ラジアルフォイル軸受110、120によって非接触状態で支持される。
続いて、図5に示すように、回転軸7の回転数の増加に応じて吐出室7から吐出される冷媒の流量が増加すると、第1開閉弁81は、冷媒によって付勢手段81Cが弁体81Bを介して圧縮変形し、弁体81Bが弁座81Aから離座して、第1流路91における吐出室7から凝縮器96に向かう流れを許容する。制御手段C1は、回転軸31の起動開始から時間T2が経過した後、第2開閉弁82において、ソレノイドを励磁させて第2流路92を開放する。この際には、回転軸31の回転により、回転軸31の第1、2被支持面32、33と第1、2トップフォイル111、121との間に作用する動圧も充分に高くなっている。このため、回転軸31の第1、2被支持面32、33と第1、2トップフォイル111、121とは、動圧によって離間し、回転軸31が第1、2ラジアルフォイル軸受110、120によって非接触状態で支持される。時間T2は、回転軸31の起動時の時間経過に伴う上記動圧の増加の状況等に基づいて適宜設定される。
さらに、制御手段C1は、回転軸31の起動後、所定時間T3が経過してから、第3開閉弁83において、ソレノイドが励磁されていない状態に切り替えて導圧流路95を遮断させる。この際には、回転軸31の回転数が充分に増加し、回転軸31の第1、2被支持面32、33と第1、2トップフォイル111、121との間に作用する動圧が充分に高くなっている。このタイミングで、導圧流路95を遮断することで、吐出室7から凝縮器96に無駄なく高圧の冷媒を流すことができる。所定時間T3も、時間T2と同様、回転軸31の起動時の時間経過に伴う上記動圧の増加の状況等に基づいて適宜設定される。所定時間T3は、時間T2と同じ時間でもよいし、時間T2より短い時間でもよい。
こうして、この冷凍回路では、回転軸31が停止している状態から起動する間において、回転軸31の第1、2被支持面32、33と、第1、2ラジアルフォイル軸受110、120の第1、2トップフォイル111、121とが摺れ難くなっている。
この冷凍回路では、回転軸31の回転数が充分に増加した後、冷媒が吐出室7から第1流路91、凝縮器96、第2流路92、膨張弁97、第3流路93、蒸発器98、第4流路94を経由して再び吸入室4に供給される。こうして、車両用空調装置の空調が行われる。
したがって、実施例1の冷凍回路では、ターボ式圧縮機1の回転軸31を頻繁に停止したり、起動したりする場合であっても、動力損失の低減及び長寿命化を実現可能である。
また、この冷凍回路では、回転軸31が停止している状態から起動する間においても、回転軸31を第1、2ラジアルフォイル軸受110、120によって非接触状態で支持できるため、回転軸31及び第1、2トップフォイル111、121の材料の厳選、回転軸31と第1、2トップフォイル111、121との間の過剰なコーティング等を行う必要性を低くすることができる。このため、冷凍回路の製造コストの低廉化を実現できる。
さらに、この冷凍回路では、電磁弁よりも安価な逆止弁を第1開閉弁81として採用しているので、製造コストを低減できる。
また、この冷凍回路では、導圧流路95は、第1流路91における第1開閉弁81と凝縮器96との間の接続点J1に接続されている。これにより、この冷凍回路では、導圧流路95が第2流路92における凝縮器96と第2開閉弁82との間に接続されている場合と比較して、導圧流路95を短くできるので、製造コストを低減できる。
(実施例2)
図6及び図7に示すように、実施例2の冷凍回路では、ターボ式圧縮機について、実施例1の冷凍回路におけるターボ式圧縮機1の回転軸31の代わりに、回転軸231を採用している。実施例2のその他の構成は、実施例1と同様である。このため、実施例1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
実施例2の冷凍回路において、ターボ式圧縮機の回転軸231は、回転軸本体235と第1多孔質体237Aと第2多孔質体238Aと第1均圧室237Bと第2均圧室238Bと第1連通孔237Cと第2連通孔238Cとを有している。
第1多孔質体237A及び第2多孔質体238Aは、本発明の「多孔質体」の一例である。第1均圧室237B及び第2均圧室238Bは、本発明の「均圧室」の一例である。第1連通孔237C及び第2連通孔238Cは、本発明の「連通孔」の一例である。
図6に示すように、回転軸本体235は、軸心X1を中心軸とする軸体である。回転軸本体235は、大径部235Aと中径部235Bと小径部235Cとを有している。
大径部235Aの前後方向の中間部は、実施例1の回転軸31の大径部31Aと同一形状とされている。大径部235Aの後側部分には、実施例1の大径部31Aの第1被支持面32より小径の第1外周面236Aが形成されている。大径部235Aの前側部分には、実施例1の大径部31Aの第2被支持面33より小径の第2外周面236Bが形成されている。
中径部235Bは、実施例1の回転軸31の中径部31Bと同一形状をなして、大径部235Aより後側に一体に形成されている。小径部235Cは、実施例1の回転軸31の小径部31Cと同一形状をなして、大径部235Aより前側に一体に形成されている。
回転軸本体235には、軸内通路239が形成されている。軸内通路239は、実施例1の軸内通路39と同一形状をなして、中径部235Bの後端面235Rから前側に凹設された有底穴である。
図6及び図7に示すように、第1多孔質体237Aは、円筒状をなしている。第1多孔質体237Aは、回転軸本体235の第1外周面236Aに嵌合されている。第1多孔質体237Aの外周面は、回転軸231の外周面の一部であって、第1ラジアルフォイル軸受110に支持される第1被支持面232を構成している。
第2多孔質体238Aは、円筒状をなしている。第2多孔質体238Aは、回転軸本体235の第2外周面236Bに嵌合されている。第2多孔質体238Aの外周面は、回転軸231の外周面の一部であって、第2ラジアルフォイル軸受120に支持される第2被支持面233を構成している。
第1多孔質体237A及び第2多孔質体238Aを構成する材料としては、例えば、多孔質セラミック等の焼結体が採用される。第1被支持面232及び第2被支持面233は、本発明の「被支持面」の一例である。
第1均圧室237Bは、回転軸本体235の第1外周面236Aから径内方向に凹み、かつ周方向に溝状に延びている。第1均圧室237Bは、第1外周面236Aに嵌合された第1多孔質体237Aによって径外方向から覆われている。
第2均圧室238Bは、回転軸本体235の第2外周面236Bから径内方向に凹み、かつ周方向に溝状に延びている。第2均圧室238Bは、第2外周面236Bに嵌合された第2多孔質体238Aによって径外方向から覆われている。
第1連通孔237Cは、軸内通路239から径外方向に延び、第1均圧室237Bの底面に開口する複数本の細孔である。本実施例では、第1連通孔237Cは、軸心X1側から互いに反対方向に延びる2本の細孔である。
第2連通孔238Cは、軸内通路239から径外方向に延び、第2均圧室238Bの底面に開口する複数本の細孔である。本実施例では、第2連通孔238Cは、軸心X1側から互いに反対方向に延びる2本の細孔である。
第1多孔質体237A、第1均圧室237B及び第1連通孔237Cによって、第1導圧孔237が構成されている。第2多孔質体238A、第2均圧室238B及び第2連通孔238Cによって、第2導圧孔238が構成されている。第1導圧孔237及び第2導圧孔238は、本発明の「導圧孔」の一例である。
このような構成であるターボ式圧縮機を備える実施例2の冷凍回路では、高圧の冷媒が導圧流路95及び接続口16Hを経由し、軸内通路239に供給されると、その冷媒を軸内通路239から、第1導圧孔237を構成する第1連通孔237C、第1均圧室237B及び第1多孔質体237Aを通じ、回転軸231の第1被支持面232と、第1ラジアルフォイル軸受110の第1トップフォイル111との間の広い範囲に亘って好適に供給することができる。このため、回転軸231の第1被支持面232と第1トップフォイル111とを確実に離間させることができる。
また、その冷媒を軸内通路239から、第2導圧孔238を構成する第2連通孔238C、第2均圧室238B及び第2多孔質体238Aを通じ、回転軸231の第2被支持面233と、第2ラジアルフォイル軸受120の第2トップフォイル121との間の広い範囲に亘って好適に供給することができる。このため、回転軸231の第2被支持面233と第2トップフォイル121とを確実に離間させることができる。
したがって、実施例2の冷凍回路では、実施例1の冷凍回路と同様、ターボ式圧縮機1の回転軸31を頻繁に停止したり、起動したりする場合であっても、動力損失の低減及び長寿命化を実現可能である。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、導圧流路は、第2流路における凝縮器と第2開閉弁との間に接続されていてもよい。また、第1開閉弁は、電磁弁であってもよい。この場合、第1開閉弁は、制御手段に制御され得る。
実施例1、2では、ラジアルフォイル軸受110、120がトップフォイル111、121とバンプフォイル113、123とを有していたが、この構成には限定されない。本発明の冷凍回路は、例えば、リーフ型のラジアルフォイル軸受を備えていてもよい。
本発明は空調装置等に利用可能である。
1…ターボ式圧縮機
4…吸入室
5…インペラ室
6…ディフューザ
7…吐出室
91…第1流路
96…凝縮器
92…第2流路
97…膨張弁
93…第3流路
94…第4流路
98…蒸発器
10…ハウジング
31、231…回転軸
50…インペラ
110、120…ラジアルフォイル軸受(110…第1ラジアルフォイル軸受、120…第2ラジアルフォイル軸受)
81…第1開閉弁(逆止弁)
82…第2開閉弁
95…導圧流路
83…第3開閉弁
C1…制御手段
39、239…軸内通路
32、33、232、233…被支持面(32、232…第1被支持面、33、233…第2被支持面)
37、38、237、238…導圧孔(37、237…第1導圧孔、38、238…第2導圧孔)
81A…弁座
81B…弁体
81C…付勢手段
T3…所定時間
235…回転軸本体
237A、238A…多孔質体(237A…第1多孔質体、238A…第2多孔質体)
237B、238B…均圧室(237B…第1均圧室、238B…第2均圧室)
237C、238C…連通孔(237C…第1連通孔、238C…第2連通孔)

Claims (7)

  1. 回転軸に連結されたインペラの回転によって吸入室から吸入した冷媒を圧縮して吐出室に吐出するターボ式圧縮機と、
    第1流路によって前記吐出室と接続された凝縮器と、
    第2流路によって前記凝縮器と接続された膨張弁と、
    第3流路によって前記膨張弁と接続され、第4流路によって前記吸入室と接続された蒸発器とを備える冷凍回路であって、
    前記回転軸は、ラジアルフォイル軸受を介して回転可能に支持され、
    前記回転軸は、軸内通路と、前記軸内通路に連通するとともに、前記回転軸の外周面のうち、前記ラジアルフォイル軸受に支持される被支持面に開口する導圧孔とを有し、
    前記冷凍回路上の前記ターボ式圧縮機より下流側、かつ前記膨張弁より上流側と、前記軸内通路とを接続し、前記ターボ式圧縮機の起動時に前記軸内通路に冷媒を導入する導圧流路を備えることを特徴とする冷凍回路。
  2. 前記第1流路を開放及び遮断する第1開閉弁と、
    前記第2流路を開放及び遮断する第2開閉弁と、
    前記冷凍回路上の前記凝縮器を挟む前記第1開閉弁と前記第2開閉弁との間に接続される前記導圧流路と、
    前記導圧流路を開放及び遮断する第3開閉弁と、
    前記第2開閉弁及び前記第3開閉弁を制御する制御手段とを備える請求項1記載の冷凍回路。
  3. 前記回転軸の停止時、前記第1開閉弁は、前記第1流路における前記凝縮器から前記吐出室に向かう流れを遮断し、前記制御手段は、前記第2開閉弁を制御して前記第2流路を遮断し、前記第3開閉弁を制御して前記導圧流路を遮断し、
    前記回転軸の起動時、前記制御手段は、前記第3開閉弁を制御して前記導圧流路を開放し、次に、前記第1開閉弁による前記第1流路の開放後、前記第2開閉弁を制御して前記第2流路を開放する請求項2記載の冷凍回路。
  4. 前記第1開閉弁は、弁座と、前記弁座に対して前記凝縮器側に位置し、前記弁座に着座することにより前記第1流路を遮断する一方、前記弁座から離座することにより前記第1流路を開放する弁体と、前記弁座に着座するように前記弁体を付勢する付勢手段とを有する逆止弁である請求項3記載の冷凍回路。
  5. 前記制御手段は、前記回転軸の起動時に前記第3開閉弁を制御して前記導圧流路を開放した後、所定時間が経過してから、前記第3開閉弁を制御して前記導圧流路を遮断する請求項2乃至4のいずれか1項記載の冷凍回路。
  6. 前記導圧流路は、前記第1流路における前記第1開閉弁と前記凝縮器との間に接続されている請求項2乃至5のいずれか1項記載の冷凍回路。
  7. 前記回転軸は、前記軸内通路が形成された回転軸本体と、
    前記回転軸本体の外周面に嵌合され、前記被支持面を構成する円筒状の多孔質体と、
    前記回転軸本体の前記外周面から径内方向に凹み、かつ周方向に溝状に延び、前記多孔質体によって前記径外方向から覆われる均圧室と、
    前記軸内通路と前記均圧室とを連通するように前記回転軸本体に形成された連通孔とを有し、
    前記導圧孔は、前記多孔質体、前記均圧室及び前記連通孔によって構成されている請求項1乃至6のいずれか1項記載の冷凍回路。
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