JP2015183548A - 排気ガス浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部から侵入した雨水を排出させることで排気ガス浄化ケースの腐食を防止できる排気ガス浄化装置を提供しようとするものである。
【解決手段】排気ガス浄化装置2は、エンジン1が排出した排気ガスを浄化する複数のフィルタ39,40と、各フィルタ39,40を内設させる複数のケース305,321,332からなる排気ガス浄化ケース38とを備える。排気ガス浄化装置2は、排気ガス浄化ケース38の内外を連通させた水抜き穴357,360を前記排気ガス浄化ケースに設けて、排気ガス浄化ケース38内に溜まった水を排出させる水抜き機構を構成している。排気ガス浄化ケース38の内側における水抜き穴360に対して、排気ガスの通過を遮断させるリードバルブ364を設けている。
【選択図】図8
【解決手段】排気ガス浄化装置2は、エンジン1が排出した排気ガスを浄化する複数のフィルタ39,40と、各フィルタ39,40を内設させる複数のケース305,321,332からなる排気ガス浄化ケース38とを備える。排気ガス浄化装置2は、排気ガス浄化ケース38の内外を連通させた水抜き穴357,360を前記排気ガス浄化ケースに設けて、排気ガス浄化ケース38内に溜まった水を排出させる水抜き機構を構成している。排気ガス浄化ケース38の内側における水抜き穴360に対して、排気ガスの通過を遮断させるリードバルブ364を設けている。
【選択図】図8
Description
本願発明は、ディーゼルエンジン等に搭載される排気ガス浄化装置に係り、より詳しくは、排気ガス中に含まれた粒子状物質(すす、パティキュレート)等を除去する排気ガス浄化装置に関するものである。
従来、ディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)の排気経路中に、排気ガス浄化装置としてディーゼルパティキュレートフィルタ(以下、DPFという)を設け、エンジンから排出された排気ガスをDPFにて浄化処理する技術が知られている(特許文献1参照)。また、DPFにおいては、外側ケースの内部に内側ケースを二重構造に設け、酸化触媒又はスートフィルタ等を内側ケースに内蔵させる技術が知られている(例えば特許文献2参照)。更に、DPFにおいて、酸化触媒内蔵のケースとスートフィルタ内蔵のケースとを、ボルトによって締結するフランジを介して分離可能に連結する技術も知られている(例えば特許文献3及び4参照)。
ところで、DPFにおいては、排気ガス温度の低下で結露が発生したり雨水が浸入したりして、DPFの内部に凝縮水等の水が溜まる場合が往々にしてある。当該水は腐食性が強く、DPFの外形を構成するケースに悪影響を与える。また、消音器を排気側に設けたDPFにおいては、排気出口を上向きに構成する場合もあり、排気出口を通じて雨水が侵入し、消音器に水が溜まりやすい構造となってしまう。更に、二重構造のDPFでは、内側及び外側ケースとこれらの排気ガス移動方向の両端部を塞ぐ蓋体との間や、内側ケースと外側ケースとの間が水の溜まるスペースになるため、このような水を取り除く必要がある。
そこで、本願発明は、これらの現状を検討して改善を施した排気ガス浄化装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、エンジンが排出した排気ガスを浄化する複数のフィルタと、前記各フィルタを内設させる複数のケースからなる排気ガス浄化ケースとを備える排気ガス浄化装置において、前記排気ガス浄化ケースの内外を連通させた水抜き穴を前記排気ガス浄化ケースに設けて、前記排気ガス浄化ケース内に溜まった水を排出させる水抜き機構を構成し、前記排気ガス浄化ケースの内側における前記水抜き穴に対して、排気ガスの通過を遮断させるリードバルブを設けたものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載した排気ガス浄化装置において、前記フィルタを通過した排気ガスを外部に排出する排気口を前記排気ガス浄化ケース外周面における上側位置に設けられるとともに、該排気口の対向する下側位置に前記水抜き穴が設けられたもの
である。
である。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載した排気ガス浄化装置において、前記排気ガス浄化ケースの外周面に設けるドレン管を前記水抜き穴に連通させて、前記水抜き機構を構成し、トラップ構造が、当該水抜き機構に、排気ガスと水とを分離させるトラップ構造を設けたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の排気ガス浄化装置において、前記排気ガス浄化ケースが、前記フィルタを内設する内側ケースと、該内側ケースを内包する外側ケースとによる二重管構造を有し、前記内側ケースと前記外側ケースとの間で構成される空間が、前記水抜き機構の一部となるものである。
請求項1の発明によると、エンジンが排出した排気ガスを浄化する複数のフィルタと、前記各フィルタを内設させる複数のケースからなる排気ガス浄化ケースとを備える排気ガス浄化装置において、前記排気ガス浄化ケースの内外を連通させた水抜き穴を前記排気ガス浄化ケースに設けて、前記排気ガス浄化ケース内に溜まった水を排出させる水抜き機構を構成し、前記排気ガス浄化ケースの内側における前記水抜き穴に対して、排気ガスの通過を遮断させるリードバルブを設けたものであるから、雨水及び洗浄水等の外部から侵入して前記排気ガス浄化ケース内に溜まった水を、前記水抜き機構を通じて外部に排出して、前記排気ガス浄化ケースの腐食を防ぐことができる。また、前記リードバルブを前記水抜き機構に設けることで、前記水抜き機構を通じて排気ガスが漏れることを防止できる。
請求項2の発明によると、前記フィルタを通過した排気ガスを外部に排出する排気口を前記排気ガス浄化ケース外周面における上側位置に設けられるとともに、該排気口の対向する下側位置に前記水抜き穴が設けられたものであるから、前記排気口から侵入して前記排気ガス浄化ケース内に溜まった水を、前記水抜き機構を通じて外部に排出して、前記排気ガス浄化ケースの腐食を防ぐことができる。
請求項3の発明によると、前記排気ガス浄化ケースの外周面に設けるドレン管を前記水抜き穴に連通させて、前記水抜き機構を構成し、トラップ構造が、当該水抜き機構に、排気ガスと水とを分離させるトラップ構造を設けたものであるから、前記水抜き機構を、前記ドレン管の管抵抗の制御による機構で容易に構成できるため、前記トラップ構造を設けることで、前記水抜き機構を通じて排気ガスが前記排気ガス浄化ケースから漏れることを防止できる。
請求項4の発明によると、前記排気ガス浄化ケースが、前記フィルタを内設する内側ケースと、該内側ケースを内包する外側ケースとによる二重管構造を有し、前記内側ケースと前記外側ケースとの間で構成される空間が、前記水抜き機構の一部となるものであるから、前記フィルタを有する前記内側ケース内部の水を前記内側ケースの外側に排出できるため、外部からの水の侵入に基づく排気ガス浄化装置の機能低下を防止できる。
以下、図1〜図8を参照して、本願発明の排気ガス浄化装置及び当該排気ガス浄化装置を備えるエンジン装置の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図8を参照して、本実施形態のエンジン装置について、建設機械または土木機械または農業機械または荷役機械などに原動機として搭載するディーゼルエンジン1を例に挙げて、以下に説明する。ディーゼルエンジン1は、排気マニホールド7の排気出口に接続される排気ガス浄化装置2を備える。排気ガス浄化装置2は、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の粒子状物質(PM)の除去に加え、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)を低減する作用を備える。
ディーゼルエンジン1は、エンジン出力用クランク軸3とピストン(図示省略)を内蔵するシリンダブロック4を備える。シリンダブロック4にシリンダヘッド5を上載している。シリンダヘッド5の左側面に吸気マニホールド6を配置する。シリンダヘッド5の右側面に排気マニホールド7を配置する。シリンダヘッド5の上側面にヘッドカバー8を配置する。シリンダブロック4の後側面に冷却ファン9を設ける。シリンダブロック4の前側面にフライホイールハウジング10を設ける。フライホイールハウジング10内にフライホイール11を配置する。
クランク軸3(エンジン出力軸)にフライホイール11を軸支する。作業車両(バックホウやフォークリフト等)の作動部に、クランク軸3を介してディーゼルエンジン1の動力を取出すように構成している。また、シリンダブロック4の下面にはオイルパン12を配置する。オイルパン12内の潤滑油は、シリンダブロック4の側面に配置されたオイルフィルタ13を介して、ディーゼルエンジン1の各潤滑部に供給される。
シリンダブロック4の側面のうちオイルフィルタ13の上方(吸気マニホールド6の下方)には、燃料を供給するための燃料供給ポンプ14を取付ける。電磁開閉制御型の燃料噴射バルブ(図示省略)を有する4気筒分の各インジェクタ15をディーゼルエンジン1に設ける。各インジェクタ15に、燃料供給ポンプ14及び円筒状のコモンレール16及び燃料フィルタ(図示省略)を介して、作業車両に搭載される燃料タンク(図示省略)を接続する。
前記燃料タンクの燃料が燃料供給ポンプ14からコモンレール16に圧送され、高圧の燃料がコモンレール16に蓄えられる。各インジェクタ15の燃料噴射バルブをそれぞれ開閉制御することによって、コモンレール16内の高圧の燃料が各インジェクタ15からディーゼルエンジン1の各気筒に噴射される。
シリンダブロック4の前面左寄りの部位には、冷却水循環用の冷却水ポンプ21が冷却ファン9のファン軸と同軸状に配置されている。クランク軸3の回転にて、冷却ファン駆動用Vベルト22を介して、冷却ファン9と共に冷却水ポンプ21が駆動される。作業車両に搭載されるラジエータ24内の冷却水が、冷却水ポンプ21の駆動にて、冷却水ポンプ21に供給される。そして、シリンダブロック4及びシリンダヘッド5に冷却水が供給され、ディーゼルエンジン1を冷却する。なお、冷却水ポンプ21の左側方にはオルタネータ23が設けられている。
シリンダブロック4の左右側面に機関脚取付け部19がそれぞれ設けられている。各機関脚取付け部19には、防振ゴム35を有するとともに機体フレーム94の左右側壁に連結された機関脚体34がそれぞれボルト締結される。ディーゼルエンジン1は、各機関脚体34を介して、作業車両における機体フレーム94に防振支持される。これにより、ディーゼルエンジン1の振動が、機体フレーム94へ伝達することを抑止できる。
さらに、EGR装置26(排気ガス再循環装置)を説明する。上向きに突出する吸気マニホールド6の入口部に、EGR装置26(排気ガス再循環装置)を介してエアクリーナ32を連結する。新気(外部空気)が、エアクリーナ32から、EGR装置26を介して吸気マニホールド6に送られる。
EGR装置26は、ディーゼルエンジン1の排気ガスの一部(排気マニホールド7からのEGRガス)と新気(エアクリーナ32からの外部空気)とを混合させて吸気マニホールド6に供給するEGR本体ケース27(コレクタ)と、エアクリーナ32に吸気管33を介してEGR本体ケース27を連通させる吸気スロットル部材28と、排気マニホールド7にEGRクーラ29を介して接続される還流管路としての再循環排気ガス管30と、再循環排気ガス管30にEGR本体ケース27を連通させるEGRバルブ部材31とを備えている。
すなわち、吸気マニホールド6と新気導入用の吸気スロットル部材28とがEGR本体ケース27を介して接続されている。そして、EGR本体ケース27には、排気マニホールド7から延びる再循環排気ガス管30の出口側が連通している。EGR本体ケース27は長筒状に形成されている。吸気スロットル部材28は、EGR本体ケース27の長手方向の一端部にボルト締結されている。EGR本体ケース27の下向きの開口端部が、吸気マニホールド6の入口部に着脱可能にボルト締結されている。
また、再循環排気ガス管30の出口側が、EGRバルブ部材31を介してEGR本体ケース27に連結されている。再循環排気ガス管30の入口側は、EGRクーラ29を介して排気マニホールド7の下面側に連結されている。EGRバルブ部材31内のEGRバルブ(図示省略)の開度を調節することにより、EGR本体ケース27へのEGRガスの供給量を調節する。
上記の構成により、エアクリーナ32から吸気スロットル部材28を介してEGR本体ケース27内に新気(外部空気)を供給する一方、排気マニホールド7からEGRバルブ部材31を介してEGR本体ケース27内にEGRガス(排気マニホールドから排出される排気ガスの一部)を供給する。エアクリーナ32からの新気と、排気マニホールド7からのEGRガスとが、EGR本体ケース27内で混合された後、EGR本体ケース27内
の混合ガスが吸気マニホールド6に供給される。すなわち、ディーゼルエンジン1から排気マニホールド7に排出された排気ガスの一部が、吸気マニホールド6からディーゼルエンジン1に還流されることによって、高負荷運転時の最高燃焼温度が低下し、ディーゼルエンジン1からのNOx(窒素酸化物)の排出量が低減される。
の混合ガスが吸気マニホールド6に供給される。すなわち、ディーゼルエンジン1から排気マニホールド7に排出された排気ガスの一部が、吸気マニホールド6からディーゼルエンジン1に還流されることによって、高負荷運転時の最高燃焼温度が低下し、ディーゼルエンジン1からのNOx(窒素酸化物)の排出量が低減される。
上記のようにEGRクーラ29が配置されるとき、排気マニホールド7にEGRガス取出し管61を一体的に形成する。また、排気マニホールド7に管継ぎ手部材62をボルト締結する。EGRクーラ29のEGRガス入口部をEGRガス取出し管61にて支持すると共に、再循環排気ガス管30を接続する管継ぎ手部材62にて、EGRクーラ29のEGRガス出口部を支持することにより、EGRクーラ29はシリンダブロック4(具体的には左側面)から離間して配置される。
また、排気マニホールド7の排気出口を上向きに開口し、排気マニホールド7の下方に、EGRガス冷却用のEGRクーラ29を配置している。したがって、エンジン1の一側面に沿わせて、排気マニホールド7とEGRクーラ29をコンパクトに設置できる。そして、ディーゼルエンジン1の右側方(排気マニホールド7側)に、EGRクーラ29に冷却水ポンプ21を接続する冷却水配管経路を設ける。これにより、冷却水ポンプ21からの冷却水は、ディーゼルエンジン1の水冷部に供給されるだけでなく、その一部をEGRクーラ29に送るように構成されている。
すなわち、冷却水ポンプ21と連結する戻りホース75に合金製中間パイプ76の一端側を接続し、合金製中間パイプ76の他端側に可とう性ホース76aを介してEGRクーラ29の冷却水取出し口を接続する。そして、EGRクーラ29の冷却水取入れ口が冷却水取出しホース79を介してシリンダブロック4に接続されている。従って、冷却水ポンプ21からの冷却水の一部が、シリンダブロック4からEGRクーラ29に供給され、循環する。
ラジエータ24は、ディーゼルエンジン1の後方において、冷却ファン9と対向する位置に、ファンシュラウド(図示省略)を介して配置される。このラジエータ24は、その上側が防振ゴム59を有する上部支持ブラケット57を介して機体フレーム94の左右側壁部と連結されて、防振支持される。すなわち、上部支持ブラケット57が、機体フレーム94の左右側壁部に固着された支持部材95,96とボルト締結され、機体フレーム94の左右側壁部の上側を架橋するように固定される。ラジエータ24は、その上面が上部支持ブラケット57に接続されることで、防振ゴム59を介して防振支持される。また、ラジエータ24の前面には、冷却ファン9と対向するよう、オイルクーラ25が配置される。
このように、ラジエータ24及びオイルクーラ25は、ディーゼルエンジン1の後方の冷却ファン9に対向する位置において、その放熱量が小さい順に、冷却風の吐き出し方向に向けて一列に配置される。したがって、冷却ファン9が回転駆動することで、ディーゼルエンジン1後方から外気を吸引することにより、熱交換器であるラジエータ24及びオイルクーラ25はそれぞれ、外気(冷却風)が吹き付けられ、空冷されることになる。
エアクリーナ32は、その一端側が吸気スロットル部材28の吸気口と連結する吸気管33の他端側と連結する。この吸気管33がディーゼルエンジン1の後方に向かって延設されることで、エアクリーナ32は、ディーゼルエンジン1の左側後方に配置される。すなわち、エアクリーナ32は、ディーゼルエンジン1の後方に配置されるラジエータ24の左側に配置されることとなる。
次いで、図1〜図8を参照して、排気ガス浄化装置2について説明する。排気ガス浄化
装置2は、ディーゼルエンジン1の出力軸(クランク軸)と平行な前後方向に長く延びた略円筒形状に構成され、排気マニホールド7上に配置される。排気ガス浄化装置2の前後両側(排気ガス移動方向上流側と下流側)には、浄化入口管(排気ガス入口管)36と浄化出口管(排気ガス出口管)37とが、ディーゼルエンジン1の前後に振り分けて設けられている。そして、排気ガス浄化装置2の排気ガス取入れ側である浄化入口管36が、ディーゼルエンジン1の排気マニホールド7に着脱可能にボルト締結され、排気ガス浄化装置2の排気ガス排出側である浄化出口管37には排気管72を介してテールパイプ135が接続される。
装置2は、ディーゼルエンジン1の出力軸(クランク軸)と平行な前後方向に長く延びた略円筒形状に構成され、排気マニホールド7上に配置される。排気ガス浄化装置2の前後両側(排気ガス移動方向上流側と下流側)には、浄化入口管(排気ガス入口管)36と浄化出口管(排気ガス出口管)37とが、ディーゼルエンジン1の前後に振り分けて設けられている。そして、排気ガス浄化装置2の排気ガス取入れ側である浄化入口管36が、ディーゼルエンジン1の排気マニホールド7に着脱可能にボルト締結され、排気ガス浄化装置2の排気ガス排出側である浄化出口管37には排気管72を介してテールパイプ135が接続される。
図6に示す如く、排気ガス浄化装置2は、耐熱金属材料製である浄化ケーシングとしての排気ガス浄化ケース(DPFケーシング)38に、円筒型の内側ケース304,320を介して、例えば白金等のディーゼル酸化触媒39とハニカム構造のスートフィルタ40とを直列に並べて収容した構造になっている。そして、排気ガス浄化ケース38の後側部分を消音器41にて形成し、消音器41に設けられた浄化出口管37が、排気管72と連結される。
また、図1〜図5に示すように、排気ガス浄化装置2は、支持体としてのフランジ側ブラケット脚80(第1ブラケット脚)及びケーシング側ブラケット脚81(第2ブラケット脚)を介して、ディーゼルエンジン1のシリンダヘッド5及び排気マニホールド7に取り付けられている。この場合、フランジ側ブラケット脚80の基端側は、排気ガス浄化ケース38の外周側にある出口挟持フランジ353に着脱可能にボルト締結されている。また、ケーシング側ブラケット脚81の基端側は、排気ガス浄化ケース38の触媒外蓋体309に着脱可能にボルト締結されている。
そして、フランジ側ブラケット脚80は、その先端側において、シリンダヘッド5における排気マニホールド7側の側面にボルト締結されるとともに、補助ブラケット80aを介して、シリンダヘッド5における冷却ファン9側の側面にもボルト締結される。これにより、フランジ側ブラケット80の先端側は、シリンダヘッド5における冷却ファン9側の側面及び排気マニホールド7側の側面に着脱可能にボルト締結されている。このとき、フランジ側ブラケット80は、補助ブラケット80aと一体に構成されるものであっても構わない
また、ケーシング側ブラケット脚81の先端側は、補助ブラケット81aを介して、シリンダヘッド5におけるフライホイールハウジング10側の側面に着脱可能にボルト締結されている。このとき、ケーシング側ブラケット脚81は、フランジ側ブラケット脚80と同様、補助ブラケット81aと一体に構成されるものであっても構わない。
また、ケーシング側ブラケット脚81の先端側は、補助ブラケット81aを介して、シリンダヘッド5におけるフライホイールハウジング10側の側面に着脱可能にボルト締結されている。このとき、ケーシング側ブラケット脚81は、フランジ側ブラケット脚80と同様、補助ブラケット81aと一体に構成されるものであっても構わない。
排気マニホールド7の出口部に浄化入口管36の入口フランジ体317を締結させることによって、排気マニホールド7に浄化入口管36を介して排気ガス浄化装置2を連通接続している。その結果、各ブラケット脚80,81によりディーゼルエンジン1に連結された排気ガス浄化装置2は、ディーゼルエンジン1の高剛性部品である排気マニホールド7及びシリンダヘッド5に安定的に連結支持されることになる。従って、振動等による排気ガス浄化装置2の損傷抑制を図れる。
上記の構成において、ディーゼルエンジン1の排気ガスは、ディーゼルエンジン1の排気マニホールド7から、排気ガス浄化ケース38内のディーゼル酸化触媒39側に流入し、ディーゼル酸化触媒39からスートフィルタ40側に移動して浄化処理される。排気ガス中の粒子状物質は、スートフィルタ40における各セル間の多孔質形状の仕切り壁を通り抜けできない。すなわち、排気ガス中の粒子状物質はスートフィルタ40に捕集される。その後、ディーゼル酸化触媒39及びスートフィルタ40を通過した排気ガスがテールパイプ135から放出される。
排気ガスがディーゼル酸化触媒39及びスートフィルタ40を通過する際に、排気ガスの温度が再生可能温度(例えば約300℃程度)を超えていれば、ディーゼル酸化触媒39の作用によって、排気ガス中のNO(一酸化窒素)が不安定なNO2(二酸化窒素)に酸化される。そして、NO2がNOに戻る際に放出するO(酸素)によって、スートフィルタ40に捕集された粒子状物質が酸化除去される。なお、スートフィルタ40に粒子状物質が堆積した場合は、再生可能温度以上に排気ガス温度を保持すれば粒子状物質が酸化除去されるため、スートフィルタ40の粒子状物質の捕集能力が回復する(スートフィルタ40が再生する)ことになる。
図6及び図7に示すように、ディーゼル酸化触媒39は、耐熱金属材料製で略円筒型の触媒内側ケース304内に設けられている。触媒内側ケース304は、耐熱金属材料製で略円筒型の触媒外側ケース305内に設けられている。すなわち、ディーゼル酸化触媒39の外側に、セラミックファイバー製でマット状の触媒断熱材306を介して、触媒内側ケース304を被嵌させている。ディーゼル酸化触媒39と触媒内側ケース304の間に触媒断熱材306を圧入して、ディーゼル酸化触媒39を保護している。また、触媒内側ケース304の外側に、断面略S字状の薄板製支持体307を介して触媒外側ケース305を被嵌させている。触媒外側ケース305は前述の排気ガス浄化ケース38を構成する要素の1つである。触媒内側ケース304に伝わる触媒外側ケース305の応力(機械振動や変形力)は、薄板製支持体307にて低減されることになる。
触媒内側ケース304及び触媒外側ケース305の一側端部に円板状の触媒内蓋体308を溶接にて固着し、この触媒内蓋体308の外面側に、触媒外蓋体309がボルト及びナットにて締結されている。そして、ディーゼル酸化触媒39のガス流入側端面39aと触媒内蓋体308とが、一定距離L1だけ離間させてあり、ガス流入側端面39aと触媒内蓋体308との間に排気ガス流入空間311が形成される。更に、触媒内側ケース304及び触媒外側ケース305には、排気ガス流入空間311に臨む排気ガス流入口312を開口させている。触媒外側ケース305における排気ガス流入口312の開口縁は、触媒内側ケース304に向けて折り曲げ形成している。前記折り曲げ縁によって、触媒内側ケース304の開口縁と触媒外側ケース305の開口縁の間の隙間を閉鎖しているから、触媒内側ケース304と触媒外側ケース305の間に排気ガスが流入するのを防止できる。
この排気ガス流入口312が形成された触媒外側ケース305の外側面に浄化入口管36を配置している。浄化入口管36は上向きに開口した半割筒型に形成されており、大径側である矩形状の上向き開口端部36bが、排気ガス流入口312を覆い且つ触媒外側ケース305の長手(左右)方向に延びるようにして触媒外側ケース305の外側面に溶接固定されている。従って、浄化入口管36の排気ガス出口側である上向き開口端部36bは、触媒外側ケース305の排気ガス流入口312に連通接続されている。浄化入口管36のうち触媒外側ケース305の長手中途部寄りにある右端部には、排気ガス入口側として、小径真円状の下向き開口端部36aを開口させている。下向き開口端部36aの外周部に入口フランジ体317が溶接固定されている。入口フランジ体317は、排気マニホールド7の排気ガス排出側に着脱可能にボルト締結されている。
浄化入口管36の左端部側が触媒外側ケース305の排気ガス流入口312を外側から覆っている。浄化入口管36の右端部に、排気ガス入口側としての下向き開口端部36aが形成されている。すなわち、排気ガス流入口312に対して浄化入口管36の下向き開口端部36aは、排気ガス浄化ケース38における排気ガス下流側にオフセットして設けられている(触媒外側ケース305の右側に位置をずらして設けられている)。また、浄化入口管36の上向き開口端部36bは、排気ガス流入口312を覆い且つ触媒外側ケー
ス305の長手(前後)方向に延びるようにして触媒外側ケース305の外側面に溶接固定されている。このため、触媒外側ケース305の外側面と浄化入口管36の管壁201内側面とによって、排気ガスの導入通路200を形成している。
ス305の長手(前後)方向に延びるようにして触媒外側ケース305の外側面に溶接固定されている。このため、触媒外側ケース305の外側面と浄化入口管36の管壁201内側面とによって、排気ガスの導入通路200を形成している。
その結果、浄化入口管36内(導入通路200内)の排気ガスによって排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)を加温でき、排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)内を通過する排気ガス温度の低下を抑制することが可能になる。従って、排気ガス浄化装置2の排気ガス浄化性能を向上できる。また、浄化入口管36を排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)の強度メンバーとして利用でき、排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)を厚肉化したり部品点数を極端に増やしたりすることなく、簡単な構成で排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)の剛性向上を図れる。
また、浄化入口管36の管壁201のうち排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)に沿って延びる部分を、浄化入口管36の排気ガス入口側(下向き開口端部36a)から排気ガス出口側(上向き開口端部36b)に向かうに連れて、排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)の外側面に近付くように傾斜させた長手傾斜部202に形成している。換言すると、管壁201のうち排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)に沿って延びる部分は、側面視で角を斜めに切り落としたような形状の長手傾斜部202になっている。浄化入口管36の長手傾斜部202の内側面は、排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)の排気ガス流入口312に被さっていて、排気マニホールド7から流入する排気ガスを排気ガス流入口312の方向に偏流させるように構成している。
上記の構成において、排気マニホールド7から浄化入口管36に流入する排気ガスは、浄化入口管36の長手傾斜部202の内側面に衝突して排気ガス流入口312に向けて偏流し、排気ガス流入口312経由で排気ガス流入空間311内にスムーズに案内される。すなわち、浄化入口管36の長手傾斜部202の内側面を、排気ガスを排気ガス流入口312に送る案内面として用いて、浄化入口管36を排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)の強度メンバーとして利用できる。
これにより、排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)を厚肉化したり部品点数を極端に増やしたりすることなく、簡単な構成で排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)の剛性向上を図れるものでありながら、浄化入口管36の長手傾斜部202の内側面によって、排気マニホールド7からの排気ガスを排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)内にスムーズに案内できる。従って、排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)内のガス浄化体であるディーゼル酸化触媒39の広域に排気ガスを供給でき、ディーゼル酸化触媒39を効率よく活用するのに寄与する。
一方、浄化入口管36の管壁201のうち排気ガス流出口でもある浄化出口管37寄りの部分は、浄化入口管36の排気ガス入口側(下向き開口端部36a)から排気ガス出口側(上向き開口端部36b)に向かうに連れて、排気ガス入口側(下向き開口端部36a)の中心線Cから離れるように傾斜した短手傾斜部203に形成している。換言すると、管壁201のうち浄化出口管37寄りの略半部は、下向き開口端部36a上向き開口端部36bに向けて半径の広がるラッパ形状の短手傾斜部203になっている。
このように、管壁201に短手傾斜部203を構成することで、浄化入口管36の管壁201内側面のうち浄化出口管37寄りの部分では、排気ガスが排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)の外側面に衝突するが、当該部分の容積が確保される。そのため、旋回流や乱流の形成が排気ガス流入口312より排気ガス上流側でも行えることにな
る。従って、ディーゼル酸化触媒39の排気ガス上流側の端面39a(ガス流入側端面39a)により一層確実に排気ガスを均等供給できる。
る。従って、ディーゼル酸化触媒39の排気ガス上流側の端面39a(ガス流入側端面39a)により一層確実に排気ガスを均等供給できる。
更に、排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)における排気ガス流入口312寄りの側端部のうち触媒内蓋体308の内面側に、外向きに凹む凹面部204を形成している。従って、触媒内蓋体308は凹面部204の存在によって内面側の略中央部を最も凹ませた椀形状になっている。このため、排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)の排気ガス流入口312から触媒内蓋体308の凹面部204に向けて排気ガスを供給でき、凹面部204による排気ガス拡散作用によって、ディーゼル酸化触媒39の排気ガス上流側(排気ガス流入空間311)において旋回流や乱流を簡単に形成できる。このため、ディーゼル酸化触媒39の排気ガス上流側の端面(ガス流入側端面39a)に排気ガスをできるだけ均等に供給できる。
上記の構成において、ディーゼルエンジン1の排気ガスが、排気マニホールド7から排気ガス入口管16に入り、浄化入口管36から排気ガス流入口312を介して排気ガス流入空間311に入り、ディーゼル酸化触媒39に対して、この前側のガス流入側端面39aから供給される。フィルタの一つであるディーゼル酸化触媒39の酸化作用によって二酸化窒素(NO2)が生成される。
また、フィルタの一つであるスートフィルタ40は、耐熱金属材料製で略円筒型のフィルタ内側ケース320内に設ける。フィルタ内側ケース320は、耐熱金属材料製で略円筒型のフィルタ外側ケース321内に設ける。すなわち、スートフィルタ40の外側に、セラミックファイバー製でマット状のフィルタ断熱材322を介して、フィルタ内側ケース320を被嵌させている。フィルタ外側ケース321は、触媒外側ケース305と共に、前述した排気ガス浄化ケース38を構成する要素の1つである。なお、スートフィルタ40とフィルタ内側ケース320の間にフィルタ断熱材322を圧入して、スートフィルタ40を保護している。
稜線が直線の円筒状に形成された触媒内側ケース304は、ディーゼル酸化触媒39を収容する上流側筒部304aと、フィルタ内側ケース320が挿入される下流側筒部304bとにより構成されている。なお、上流側筒部304aと下流側筒部304bとは略同一径の円筒であり、一体形状になっている。さらに、触媒内側ケース304の外周に溶接固定する薄板状リング形の触媒側接合フランジ325と、フィルタ内側ケース320の外周に溶接固定する薄板状リング形のフィルタ側接合フランジ326を備える。触媒側接合フランジ325とフィルタ側接合フランジ326とは、断面が略L字のドーナツ形状に形成されている。
触媒内側ケース304における下流側筒部304bの端部には、触媒側接合フランジ325の内周側を溶接固定している。触媒外側ケース305の外周側(放射方向)に向けて、触媒側接合フランジ325の外周側を突出させている。触媒側接合フランジ325の折り曲げ角部は、階段状の段部325aになっている。触媒外側ケース305における排気ガス下流側の端部が触媒側接合フランジ325の段部325aに溶接固定されている。
一方、フィルタ内側ケース320の外周のうち長手中途部(排気ガス移動方向の中途部)に、フィルタ側接合フランジ326の内周側を溶接固定している。フィルタ外側ケース321の外周側(放射方向)に向けて、フィルタ側接合フランジ326の外周側を突出させている。フィルタ側接合フランジ326の折り曲げ角部も、階段状の段部326aになっている。フィルタ外側ケース321における排気ガス上流側の端部が、フィルタ側接合フランジ326の段部326aに溶接固定されている。なお、フィルタ内側ケース320は、稜線が直線の円筒状に形成されている。フィルタ内側ケース320の排気ガス上流側
の端部と排気ガス下流側の端部とは略同一径の円筒であり、一体形状になっている。
の端部と排気ガス下流側の端部とは略同一径の円筒であり、一体形状になっている。
ガスケット324を介して突き合わせた触媒側接合フランジ325とフィルタ側接合フランジ326とが、各外側ケース305,321の外周側を囲う一対の厚板状の中央挟持フランジ351,352によって、排気ガス移動方向の両側から挟まれた状態で、ボルト締結される。すなわち、ボルト327及びナット328で各中央挟持フランジ351,352を締結して、各中央挟持フランジ351,352が各接合フランジ325,326を挟持することで、触媒外側ケース305とフィルタ外側ケース321とが着脱可能に連結される。
そして、各中央挟持フランジ351,352及び各接合フランジ325,326を介して、触媒外側ケース305の排気ガス下流側の端部にフィルタ外側ケース321の排気ガス上流側の端部を連結した状態では、ディーゼル酸化触媒39とスートフィルタ40との間に触媒下流側空間329が形成される。すなわち、ディーゼル酸化触媒39のガス流出側端面39bと、スートフィルタ40(フィルタ内側ケース320)の取入れ側端面40aとが、センサ取付け用間隔L2だけ離れて対峙することになる。
上記の構成において、ディーゼル酸化触媒39の酸化作用によって生成された二酸化窒素(NO2)が、スートフィルタ40内に一側端面(取入れ側端面40a)から供給される。ディーゼルエンジン1の排気ガス中に含まれた粒子状物質(PM)は、スートフィルタ40に捕集されて、二酸化窒素(NO2)によって連続的に酸化除去される。ディーゼルエンジン1の排気ガス中の粒状物質(PM)の除去に加え、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)の含有量が低減される。
ディーゼルエンジン1が排出した排気ガス音を減衰させる消音器41は、図6〜図8に示すように、二重筒構造の消音内側ケース331及び消音外側ケース332を備える。消音内側ケース331の他端側(排気上流側の端部)に仕切蓋体336が溶接固定されて、消音内側ケース331の他端側を仕切蓋体336によって塞いでいる。消音内側ケース331及び消音外側ケース332の一端側(排気下流側の端部)には消音内蓋体333が溶接固定されている。消音内蓋体333の外端面側には、消音内蓋体333を外側から覆う消音外蓋体334が溶接固定されている。消音外側ケース332は、触媒外側ケース305及びフィルタ外側ケース231と共に、前述した排気ガス浄化ケース38を構成する。
消音内蓋体333と仕切蓋体336との間には一対の連通管(排気ガス導入管)338が設けられている。両連通管338の一端側は消音内蓋体333によって塞がれている。両連通管338の他端側は仕切蓋体336を貫通している。各連通管338における排気ガス上流側の端部はそのまま開口させている。各連通管338には多数の連通穴339が形成されている。各連通管338は連通穴339を介して膨張室(共鳴室)345に連通している。膨張室345は、消音内側ケース331の内部(消音内蓋体336と消音外蓋体333との間)に形成されている。
消音内側ケース331及び消音外側ケース332には、両連通管338の間を通る浄化出口管37を貫通させている。浄化出口管37の一端側(下端側)には出口蓋体337が溶接固定されており、浄化出口管37の一端側を出口蓋体337によって塞いでいる。浄化出口管37のうち消音内側ケース331内の部分には多数の排気穴346が形成されている。従って、消音内側ケース331内の両連通管338は、連通穴339、膨張室345及び排気穴346を介して浄化出口管37に連通している。浄化出口管37の他端側(上端側)は、テールパイプ135に接続される。上記の構成において、消音内側ケース331の両連通管338内に侵入した排気ガスは、連通穴338、膨張室345及び排気穴346を介して浄化出口管37を通過し、消音器41外に排出される。
フィルタ内側ケース320の排気ガス下流側の端部に、薄板状リング形のフィルタ出口側接合フランジ340の内径側が溶接固定されている。フィルタ外側ケース321の外周側(半径外側、放射方向)に向けて、フィルタ出口側接合フランジ340の外径側を突出させている。フィルタ出口側接合フランジ340の外周側に、フィルタ外側ケース321の排気ガス下流側の端部が溶接固定されている。消音内側ケース331の排気ガス上流側の端部に、消音外側ケース332の外周側(半径外側)にはみ出る薄板状の消音側接合フランジ341が溶接固定されている。消音側接合フランジ341の外周側に、消音外側ケース332の排気ガス上流側の端部が溶接固定されている。
ガスケット324を介して突き合わせたフィルタ出口側接合フランジ340と消音側接合フランジ341とが、各外側ケース321,332の外周側を囲う一対の厚板状の出口挟持フランジ353,354によって、排気ガス移動方向の両側から挟まれた状態で、ボルト締結される。すなわち、ボルト342及びナット343で各出口挟持フランジ353,354を締結して、各出口挟持フランジ353,354が各接合フランジ340,341を挟持することで、フィルタ外側ケース321と消音外側ケース332とが着脱可能に連結される。
このように構成される消音器41は、消音内側ケース331の排気ガス上流側の端部が、消音外側ケース332の排気ガス上流側の端部(接合フランジ341)から突出するよう構成されている。すなわち、フィルタ外側ケース321に消音外側ケース332を連結した状態では、消音内側ケース331の排気ガス上流側の端部が、フィルタ外側ケース321の排気ガス下流側の端部(フィルタ出口側接合フランジ340)内に形成されたフィルタ下流側空間349に挿入される。
上記のように構成すると、各排気ガス導入管338の排気ガス移動方向の長さを確保しつつ、消音器41(消音外側ケース332)の排気ガス移動方向の長さを短縮できることになる。従って、消音器41を備えた排気ガス浄化装置2において、排気ガス浄化装置2全体としてのコンパクト化と、消音器41における消音機能の維持向上とを両立できる。
図6及び図7に示すように、排気ガス浄化ケース38をエンジン1に搭載した状態で各外側ケース305,321において少なくとも下部に位置する箇所には、内側ケース304,320と外側ケース305,321との間に溜まる水を排出させる第1水抜き穴357が形成されている。このように構成すると、排気ガス浄化ケース38を、内側ケース304,320と外側ケース305,321との二重構造に構成して断熱性を確保したものでありながら、結露や雨水等によって内側ケース304,320と外側ケース305,321との間に溜まる水を第1水抜き穴357から排出でき、排気ガス浄化装置2の水抜き性がよくなる。このため、排気ガス浄化装置2の耐腐食性能の更なる向上に寄与できる。
外側ケース305,321に外壁面には、第1水抜き穴357と連通させるドレン管358が設けられており、排気ガス浄化ケース38内に溜まった水が、第1水抜き穴357及びドレン管358を通じて排気ガス浄化ケース38外部に排出される。ドレン管358は、排気ガスと水とを分離する気液分離部(トラップ構造)359を備えている。気液分離部359は、図6に示すように、ドレン管358の管径を小さくすることで管抵抗が大きくなるように構成されており、排気ガスの通過を禁止しており、ドレン管358による排ガスの漏れが防止される。
図6に示すように、消音器41は、排気ガス浄化ケース38をエンジン1に搭載した状態で、浄化出口管37の出口蓋体337を下側に配置するとともに、浄化出口管37のテールパイプ135との接続部を上側に配置する。出口蓋体337には、内外を連通する第
2水抜き穴360が形成されており、排気ガス浄化ケース38外に水を排出するドレン管361と連通している。ドレン管361は、出口蓋体337の外壁に取り付けられている。浄化出口管37は、出口蓋体337側(下側)の管壁に貫通穴(連通穴)362を有している。
2水抜き穴360が形成されており、排気ガス浄化ケース38外に水を排出するドレン管361と連通している。ドレン管361は、出口蓋体337の外壁に取り付けられている。浄化出口管37は、出口蓋体337側(下側)の管壁に貫通穴(連通穴)362を有している。
消音器41では、消音内側ケース331内部の膨張室345に侵入した水が、貫通穴362を通じて浄化出口管37内に流れ込み、出口蓋体337の第2水抜き穴360及びドレン管361から消音器41外部に排出される。また、テールパイプ135側から浄化出口管37に侵入した水は、浄化出口管37の底となる出口蓋体337に向かって流れるため、第2水抜き穴360及びドレン管361から消音器41外部に排出される。
ドレン管361は、排気ガスと水とを分離する気液分離部(トラップ構造)363を備えている。気液分離部363は、図6に示すように、ドレン管361の管径(管面積)を小さくすることで管抵抗が大きくなるように構成されており、排気ガスの通過を禁止している。従って、ドレン管361からは、浄化出口管37内に溜まった水が排出され、浄化出口管37に流入した排気ガスが排気されることはなく、ドレン管361による排ガスの漏れが防止される。
浄化出口管37内において、出口蓋体337の内壁面には、リードバルブ364が設けられている。リードバルブ364は、出口蓋体337の第2水抜き穴360を覆う位置に配置されている。排気ガスが排気穴346を通じて浄化出口管37に流入したとき、排ガス圧力によりリードバルブ364が閉じることで、第2水抜き穴360が覆われるため、排気ガスのドレン管361への排気を防止できる。一方、ディーゼルエンジン1の駆動が停止しているときなど、浄化出口管37への排気ガスの流入がない場合は、リードバルブ364が開いた状態となるため、浄化出口管37内の水が、第2水抜き穴360及びドレン管361を通じて排出される。
図6に詳細に示したように、排気ガス浄化ケース38の排気ガス移動方向の両端部を塞ぐ蓋体は、内蓋体308,333と外蓋体309,334との二重構造に構成されている。そして、浄化ケーシング38をエンジン1に搭載した状態で外蓋体309,334において少なくとも下部に位置する箇所に、内蓋体308,333と外蓋体309,334との間に溜まる水を排出させる第3水抜き穴365が形成されている。外蓋体309,334は略円盤状の同一形状に形成されている。
第3水抜き穴365は、各外蓋体309,334において排気ガス移動方向の中心線(長手軸線A)を基準にした放射方向の周縁部に形成されている。実施形態の第3水抜き穴365は、排気ガス移動方向の中心線(長手軸線A)から見て十字方向の周縁部に開口している(一つの外蓋体309,334に対して四箇所開口している)。これら第3水抜き穴365を介して、内蓋体308,333と外蓋体309,334との間が外部に連通している。
このように構成すると、浄化ケーシング38の排気ガス移動方向の両端部を、内蓋体308,333と外蓋体309,334との二重構造で塞いで断熱性を確保したものでありながら、結露や雨水等によって内蓋体308,333と外蓋体309,334との間に溜まる水を第3水抜き穴365から排出でき、排気ガス浄化装置2の水抜き性がよくなる。このため、排気ガス浄化装置2の耐腐食性能が向上する。
更に、この排気ガス浄化装置2に設置される上流側ガス温度センサ42及び下流側ガス温度センサの構成について、以下に説明する。触媒内側ケース304の外周面のうち上流側筒部304aと下流側筒部304bの間に、円筒状のセンサボス体49の一端側が溶接
固定されている。触媒外側ケース305のセンサ取付け開口から、当該触媒外側ケース305の外側に向けて、放射方向にセンサボス体49の他端側を延長させている。すなわち、触媒内側ケース304の外周面のうちディーゼル酸化触媒39とスートフィルタ40との接続境界位置(触媒下流側空間329)の近傍に、排気ガスセンサ支持用のセンサボス体49が触媒外側ケース305を貫通するように設けられている。
固定されている。触媒外側ケース305のセンサ取付け開口から、当該触媒外側ケース305の外側に向けて、放射方向にセンサボス体49の他端側を延長させている。すなわち、触媒内側ケース304の外周面のうちディーゼル酸化触媒39とスートフィルタ40との接続境界位置(触媒下流側空間329)の近傍に、排気ガスセンサ支持用のセンサボス体49が触媒外側ケース305を貫通するように設けられている。
そして、センサボス体49の他端側にセンサ取付けボルト63を螺着する。センサ取付けボルト63に、例えばサーミスタ形の上流側ガス温度センサ42を貫通させ、センサボス体49にセンサ取付けボルト63を介して上流側ガス温度センサ42を支持させる。触媒下流側空間329内に上流側ガス温度センサ42の検出部分を突入させている。上記の構成において、ディーゼル酸化触媒39のガス流出側端面39bから排気ガスが排出された場合は、その排気ガス温度が上流側ガス温度センサ42にて検出される。
排気ガス上流側のセンサボス体49は、ディーゼル酸化触媒39において排気ガス移動方向と直交するガス流出側端面39bの延長上で、且つ、スートフィルタ40において排気ガス移動方向と直交する取入れ側端面40aの延長上に位置している。この場合、ディーゼル酸化触媒39のガス流出側端面39b及びスートフィルタ40の取入れ側端面40aと、上流側ガス温度センサ42との配置間隔を極めて短く設定する(近接させる)ことが可能になるから、排気ガス浄化装置2全体のコンパクト化を図れると共に、上流側ガス温度センサ42の検出精度を向上でき、排気ガス浄化装置2に対する再生制御等の性能向上に寄与する。
また、フィルタ内側ケース320の外周面のうちフィルタ下流側空間349の近傍にも、円筒状のセンサボス体50の一端側が溶接固定されている。フィルタ外側ケース21のセンサ取付け開口から、当該フィルタ外側ケース321の外側に向けて、放射方向にセンサボス体50の他端側を延長させている。すなわち、フィルタ内側ケース320の外周面のうちスートフィルタ40の接続境界位置の近傍に、排気ガスセンサ支持用のセンサボス体50がフィルタ外側ケース321を貫通するように設けられている。センサボス体50の他端側にセンサ取付けボルト64を螺着する。
そして、センサ取付けボルト64に、例えばサーミスタ形の下流側ガス温度センサ43を貫通させ、センサボス体50にセンサ取付けボルト64を介して下流側ガス温度センサ43を支持させる。フィルタ下流側空間349内に下流側ガス温度センサ43の検出部分を突入させている。上記の構成において、スートフィルタ40の排出側端面40bから排気ガスが排出された場合は、その排気ガス温度が下流側ガス温度センサ43にて検出される。なお、詳細は図示していないが、両ガス温度センサ42,43に対するセンサボス体49,50と同様に、差圧センサのセンサボス体を構成できることは言うまでもない。
以下、図9〜図13を参照して、本願発明の排気ガス浄化装置及び当該排気ガス浄化装置を備えるエンジン装置の第2実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と同一の構成部品については、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態のエンジン装置は、図9及び図10に示す如く、第1実施形態と異なり、ディーゼルエンジン1の排気圧を高める排気絞り装置65を備え、排気管72を介して排気ガス浄化装置2をディーゼルエンジン1に対して遠隔配置した構造を有する。また、排気ガス浄化装置2は、図9〜図13に示す如く、第1実施形態と異なり、浄化入口管36の排気ガス出口を排気ガス浄化ケース38(触媒外側ケース305)の排気ガス流入口312と重なる位置に配置させている。
排気マニホールド7の排気出口体7aは、上向きに開口しており、ディーゼルエンジン1の排気圧を調節するための排気絞り装置65を介して、エルボ状の中継管66に着脱可能に連結されている。排気絞り装置65は、排気3を内蔵する絞り弁ケース68と、排気絞り弁(不図示)を開動制御するモータ(アクチュエータ)63からの動力伝達機構などを内蔵するアクチュエータケース69と、絞り弁ケース68にアクチュエータケース69を連結する水冷ケース70を有する。前記動力伝達機構により、モータ63は、その回転軸が、絞り弁ケース68内の排気絞り弁(不図示)の回転軸(不図示)とギア等で連動可能に構成される。
排気出口体7aに絞り弁ケース68を上載し、絞り弁ケース68に中継管66を上載し、4本のボルト71にて排気出口体7aに絞り弁ケース68を介して中継管66を締結する。排気出口体7aに絞り弁ケース68の下面側が固着される。絞り弁ケース68の上面側に中継管66の下面側開口部66aが固着される。排気管72を介して浄化入口管36に中継管66の横向き開口部66bを連結する。従って、上記した排気ガス浄化装置2に、中継管66及び排気絞り装置65を介して排気マニホールド7が接続される。排気マニホールド7の出口部から、浄化入口管36を介して排気ガス浄化装置2内に移動した排気ガスは、排気ガス浄化装置2にて浄化されたのち、浄化出口管37からテールパイプ135に移動して、最終的に機外に排出されることになる。
上記の構成により、差圧センサ44にて検出された圧力差に基づいて排気絞り装置65のモータ63を作動させることにより、スートフィルタ40の再生制御が実行される。すなわち、スート(すす)がスートフィルタ40に堆積したときは、排気絞り装置65の排気絞り弁(不図示)を閉動する制御にて、ディーゼルエンジン1の排気圧を高くすることにより、ディーゼルエンジン1から排出される排気ガス温度を高温に上昇させ、スートフィルタ40に堆積したスート(すす)を燃焼する。その結果、スートが消失し、スートフィルタ40が再生する。
また、負荷が小さく排気ガスの温度が低くなり易い作業(スートが堆積し易い作業)を継続して行っても、排気絞り装置65による排気圧の強制上昇にてスートフィルタ40を再生でき、排気ガス浄化装置2の排気ガス浄化能力を適正に維持できる。また、スートフィルタ40に堆積したスートを燃やすためのバーナー等も不要になる。また、エンジン1始動時も、排気絞り装置65の制御にてディーゼルエンジン1の排気圧を高くすることにより、ディーゼルエンジン1からの排気ガスの温度を高温にして、ディーゼルエンジン1の暖機を促進できる。
また、ディーゼルエンジン1の左側方(排気マニホールド7側)に、EGRクーラ29及び排気絞り装置65に冷却水ポンプ21を接続する冷却水配管経路(可とう性冷却水戻りホース75、絞り出口側パイプ77、絞り入口側パイプ78、冷却水取出しホース79など)を設けている。冷却水ポンプ21からの冷却水は、ディーゼルエンジン1の水冷部に供給されるだけでなく、その一部をEGRクーラ29及び排気絞り装置65に送るように構成されている。
戻りホース75に合金製中間パイプ76の一端側を接続し、合金製中間パイプ76の他端側に可とう性ホース76aを介して合金製絞り出口側パイプ77の一端側を接続する。排気絞り装置65の水冷ケース70に絞り出口側パイプ77の他端側を可とう性ホース77aを介して接続すると共に、水冷ケース70に合金製絞り入口側パイプ78の一端側を可とう性ホース78aを介して接続し、EGRクーラ29の冷却水取出し口に絞り入口側パイプ78の他端側を可とう性ホース78bを介して接続する。なお、EGRクーラ29の冷却水取入れ口が冷却水取出しホース79を介してシリンダブロック4に接続されている。
即ち、本実施形態では、冷却水ポンプ21に、EGRクーラ29及び排気絞り装置65が直列に接続されている。そして、前記各ホース75,76a,77a,78a,78b,79及び前記各パイプ76〜78などにて形成する冷却水流通経路中では、冷却水ポンプ21とEGRクーラ29の間に排気絞り装置65が配置される。EGRクーラ29の上流側に、排気絞り装置65が位置している。冷却水ポンプ21からの冷却水の一部は、シリンダブロック4からEGRクーラ29を介して排気絞り装置65に供給され、循環することになる。
このように冷却水の一部が供給される排気絞り装置65は、絞り出口側パイプ77から冷却水が供給されるとともに絞り入口側パイプ78に冷却水を排出する。したがって、水冷ケース70への冷却水の給水位置と排水位置が、絞り弁ケース68内を流れる排気ガスの吸気位置と排気位置と逆となる。すなわち、水冷ケース70の冷却水の給水位置が排水位置に比べて上側となるため、水冷ケース70内を流れる冷却水の逆流をより確実に防止できる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様、外側ケース305,321に外壁面には、第1水抜き穴357と連通させるドレン管358が設けられており、浄化ケーシング38内に溜まった水が、第1水抜き穴357及びドレン管358を通じて浄化ケーシング38外部に排出される。また、出口蓋体337に外壁面には、第2水抜き穴360と連通させるドレン管361が設けられており、浄化ケーシング38内に溜まった水が、第2水抜き穴360及びドレン管361を通じて浄化ケーシング38外部に排出される。また、内蓋体308,333と外蓋体309,334との間に溜まる水を排出させる第3水抜き穴365も形成されている。
また、第1及び第2実施形態における排気ガス浄化装置2では、ドレン管358,361それぞれの気液分離部(トラップ構造)359,363として、管径(管面積)を小さくすることで管抵抗を制御したものとしたが、このような構成に限られるものではない。即ち、ドレン管358,361において、気液分離部(トラップ構造)359,363を構成する部分の管抵抗が大きくなるように制御すればよい。
従って、図14に示すように、ドレン管358,361にグラスウール366を内包させることで、管抵抗が大きくなるように制御し、気液分離部359,363を構成するものであってもよい。このとき、図14に示すように、グラスウール366を挟んで固定する2枚の支持板367が、ドレン管358,361の内側に固定されており、当該支持板367を円環形状としてグラスウール366とともに管抵抗を制御させるものとしてもよい。また、気液分離部359,363で排気ガス漏れを十分に防ぐことができる場合、図14に示すように、リードバルブ364を取り外した構成とし、水抜き機構の構成を簡単な構成とすることができる。
図15及び図16を参照して、第1実施形態のディーゼルエンジン1を搭載した構造を説明する。図15及び図16に示すホイルローダ211は、左右一対の前輪213及び後輪214を有する走行機体216を備えている。走行機体216には、操縦部217とエンジン1とが搭載されている。走行機体216の前側部には、作業部であるローダ装置212を装着し、ローダ作業を行うことが可能に構成されている。操縦部217には、オペレータが着座する操縦座席219と、操縦ハンドル218と、エンジン1等を出力操作する操作手段や、ローダ装置212用の操作手段としてのレバー又はスイッチ等が配置されている。
ホイルローダ211の前部であって前輪213の上方には、前述したように、作業部で
あるローダ装置212を備えている。ローダ装置212は、走行機体216の左右両側に配置されたローダポスト222と、各ローダポスト222の上端に上下揺動可能に連結された左右一対のリフトアーム223と、左右リフトアーム223の先端部に上下揺動可能に連結されたバケット224とを有している。
あるローダ装置212を備えている。ローダ装置212は、走行機体216の左右両側に配置されたローダポスト222と、各ローダポスト222の上端に上下揺動可能に連結された左右一対のリフトアーム223と、左右リフトアーム223の先端部に上下揺動可能に連結されたバケット224とを有している。
各ローダポスト222とこれに対応したリフトアーム223との間には、リフトアーム223を上下揺動させるためのリフトシリンダ226がそれぞれ設けられている。左右リフトアーム223とバケット224との間には、バケット224を上下揺動させるためのバケットシリンダ228が設けられている。この場合、操縦座席219のオペレータがローダレバー(図示省略)を操作することによって、リフトシリンダ226やバケットシリンダ228が伸縮作動し、リフトアーム223やバケット224を上下揺動させ、ローダ作業を実行するように構成している。
このホイルローダ211において、エンジン1は、操縦座席219の下側で、フライホイールハウジング10が走行機体216の前部側に位置するように配置される。すなわち、エンジン1は、エンジン出力軸の向きがローダ装置212とカウンタウェイト215とが並ぶ前後方向に沿うように、エンジン1が配置されている。そして、このエンジン1の右側方上部に、連続再生式の排気ガス浄化装置2(ディーゼルパティキュレートフィルタ)が配置される。
すなわち、排気ガス浄化装置2は、エンジン1の出力軸(クランク軸)と平行な前後方向に長く延びた略円筒形状に構成されるとともに、エンジン1の排気マニホールド7上に配置される。この排気ガス浄化装置2の後側端面に一方の端部が接続される排気管72が、エンジン1の後方でエンジン1下方に向かって屈曲された構成を有し、カウンタウェイト215の下側に配置されるテールパイプ135と他方の端部で接続する。
また、エンジン1は、その左側方で、新気(外部空気)を吸引するエアクリーナ32と連結する。すなわち、エアクリーナ32は、エンジン1を間に挟んで排気ガス浄化装置2の逆側となる位置に配置され、エアクリーナ32と排気ガス浄化装置2が離間した位置に配置されることとなる。したがって、樹脂成型品などで構成されて熱的に弱いエアクリーナ32が、排気ガス浄化装置2からの排熱による、変形などといった影響が及ぶことを抑制できる。
このように、操縦座席219下側後方に配置される、エンジン1、排気ガス浄化装置2、ラジエータ24及びエアクリーナ32は、カウンタウェイト215の上側に配置されるボンネット220によって覆われる。このボンネット220は、操縦部217の後方部分が開閉可能に構成されるとともに、操縦部217内の部分が、操縦部217の床面から突起したシートフレーム221として構成される。
エンジン1は、フライホイールハウジング10の前面側にミッションケース132が連結されている。エンジン1からフライホイール11を経由した動力は、ミッションケース132にて適宜変速され、前輪213及び後輪214やリフトシリンダ226及びバケットシリンダ228等の油圧駆動源133に伝達されることになる。
次に、図17及び図18を参照して、フォークリフトカー120に第2実施形態のディーゼルエンジン1を搭載した構造を説明する。図17及び図18に示す如く、フォークリフトカー120は、左右一対の前輪122及び後輪123を有する走行機体124を備えている。走行機体124には、操縦部125とディーゼルエンジン1とが搭載されている。走行機体124の前側部には、荷役作業のためのフォーク126を有する作業部127が設けられている。操縦部125には、オペレータが着座する操縦座席128と、操縦ハ
ンドル129と、ディーゼルエンジン1等を出力操作する操作手段や、作業部127用の
操作手段としてのレバー又はスイッチ等が配置されている。
ンドル129と、ディーゼルエンジン1等を出力操作する操作手段や、作業部127用の
操作手段としてのレバー又はスイッチ等が配置されている。
作業部127の構成要素であるマスト130には、フォーク126が昇降可能に配置されている。フォーク126を昇降動させて、荷物を積んだパレット(図示省略)をフォーク126に上載させ、走行機体124を前後進移動させて、前記パレットの運搬等の荷役作業を実行するように構成している。
このフォークリフトカー120において、ディーゼルエンジン1は、操縦座席128の下側に配置されるとともに、排気ガス浄化装置2がディーゼルエンジン1の右側方上側に配置される。そして、ディーゼルエンジン1の後方には冷却ファン9に対峙する位置に、ラジエータ24が配置され、ディーゼルエンジン1の後方左側に、エアクリーナ32が配置される。すなわち、エアクリーナ32は、ディーゼルエンジン1を挟んで排気ガス浄化装置2と反対側となる位置に配置される。
ディーゼルエンジン1は、フライホイールハウジング10が走行機体124の前部側に位置するように配置されている。すなわち、エンジン出力軸74の向きが作業部127とカウンタウェイト131とが並ぶ前後方向に沿うように、ディーゼルエンジン1が配置されている。フライホイールハウジング10の前面側にはミッションケース132が連結されている。ディーゼルエンジン1からフライホイール11を経由した動力は、ミッションケース132にて適宜変速され、前輪122及び後輪123やフォーク126の油圧駆動源133に伝達されることになる。
なお、本願発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、様々な態様に具体化できる。例えば本願発明に係るエンジン装置は、前述のようなフォークリフトカー120及びホイルローダ211に限らず、コンバイン、トラクタ等の農作業機やクレーン車等の特殊作業用車両のような各種作業機械に対して広く適用できる。また、本願発明における各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1 ディーゼルエンジン
2 排気ガス浄化装置
5 シリンダヘッド
7 排気マニホールド
38 排気ガス浄化ケース
39 ディーゼル酸化触媒
40 スートフィルタ
41 消音器
304 触媒内側ケース
305 触媒外側ケース
308 触媒内蓋体
309 触媒外蓋体
320 フィルタ内側ケース
321 フィルタ外側ケース
331 消音内側ケース
332 消音外側ケース
333 消音内蓋体
334 消音外蓋体
357 第1水抜き穴
358 ドレン管
359 気液分離部(トラップ構造)
360 第2水抜き穴
361 ドレン管
362 貫通穴(連通穴)
363 気液分離部(トラップ構造)
364 リードバルブ
365 第3水抜き穴
366 グラスウール
367 支持板
2 排気ガス浄化装置
5 シリンダヘッド
7 排気マニホールド
38 排気ガス浄化ケース
39 ディーゼル酸化触媒
40 スートフィルタ
41 消音器
304 触媒内側ケース
305 触媒外側ケース
308 触媒内蓋体
309 触媒外蓋体
320 フィルタ内側ケース
321 フィルタ外側ケース
331 消音内側ケース
332 消音外側ケース
333 消音内蓋体
334 消音外蓋体
357 第1水抜き穴
358 ドレン管
359 気液分離部(トラップ構造)
360 第2水抜き穴
361 ドレン管
362 貫通穴(連通穴)
363 気液分離部(トラップ構造)
364 リードバルブ
365 第3水抜き穴
366 グラスウール
367 支持板
Claims (4)
- エンジンが排出した排気ガスを浄化する複数のフィルタと、前記各フィルタを内設させる複数のケースからなる排気ガス浄化ケースとを備える排気ガス浄化装置において、
前記排気ガス浄化ケースの内外を連通させた水抜き穴を前記排気ガス浄化ケースに設けて、前記排気ガス浄化ケース内に溜まった水を排出させる水抜き機構を構成し、
前記排気ガス浄化ケースの内側における前記水抜き穴に対して、排気ガスの通過を遮断させるリードバルブを設けたことを特徴とする排気ガス浄化装置。 - 前記フィルタを通過した排気ガスを外部に排出する排気口を前記排気ガス浄化ケース外周面における上側位置に設けられるとともに、該排気口の対向する下側位置に前記水抜き穴が設けられることを特徴とする請求項1に記載の排気ガス浄化装置。
- 前記排気ガス浄化ケースの外周面に設けるドレン管を前記水抜き穴に連通させて、前記水抜き機構を構成し、トラップ構造が、当該水抜き機構に、排気ガスと水とを分離させるトラップ構造を設けることを特徴とする請求項1又は2に記載の排気ガス浄化装置。
- 前記排気ガス浄化ケースが、前記フィルタを内設する内側ケースと、該内側ケースを内包する外側ケースとによる二重管構造を有し、
前記内側ケースと前記外側ケースとの間で構成される空間が、前記水抜き機構の一部となることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の排気ガス浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014059111A JP2015183548A (ja) | 2014-03-20 | 2014-03-20 | 排気ガス浄化装置 |
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JP (1) | JP2015183548A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018200033A (ja) * | 2017-05-29 | 2018-12-20 | 株式会社豊田自動織機 | 内燃機関の水排出装置 |
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JP2013148008A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-01 | Yanmar Co Ltd | 排気ガス浄化装置 |
-
2014
- 2014-03-20 JP JP2014059111A patent/JP2015183548A/ja active Pending
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