JP2015182724A - ハイブリッド車両とハイブリッド車両の制御方法 - Google Patents

ハイブリッド車両とハイブリッド車両の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】弾性緩衝機構での共振振動の発生を回避して、動力伝達系に過大なトルクが入力されることを防止することができると共に、それに伴う大きな振動や騒音を抑制することができるハイブリッド車両とハイブリッド車両の制御方法を提供する。【解決手段】制御装置が、共振振動判定を行ってトルクコンバータとトランスミッションとの間に設けた入力軸19の回転数が、ダンパー機構の固有振動数とエンジン3のトルク変動の固有振動数が共振する共振回転数Nrpになると判定した場合に、ロックアップクラッチを解放状態にすると共に、電動発電機5を力行駆動して電動発電機5を動力源とする共振振動回避制御を行うように構成される。【選択図】図4

Description

本発明は、ハイブリッド車両とハイブリッド車両の制御方法に関し、より詳細には、内燃機関のトルク変動を吸収する弾性緩衝機構での共振振動の発生を回避して、大きなイナーシャを持つ電動機を含む駆動系に過大なトルクが入ってしまうことを防止して、大きな振動や騒音を抑制することできるハイブリッド車両とハイブリッド車両の制御方法に関する。
変速機としてAT(Automatic Transmission)やAMT(Automated Manual Transmission)を搭載した車両には、エンジンと変速機との間に流体を使って動力を伝達するトルクコンバータ(流体伝動装置)が設けられている。そして、このトルクコンバータに、エンジンの変動トルクを吸収するダンパー機構(弾性緩衝機構)を組み付けたものがある。
しかしながら、このダンパー機構では、エンジンのトルク変動と電動機を含む動力伝達系の固有振動数とが共振すると共振振動が発生する。また、動力源として、エンジンの他に少なくとも一つの電動機を設けたハイブリット車両においては、大きなイナーシャを持つ電動機が動力伝達系の中にあるため、共振振動が起こると構成部品に過大なトルクが入ってしまうことにより、さらに、大きな振動や騒音を生じる。
これに関して、エンジンと電動発電機とを備えたハイブリッド車両では、電動発電機の出力するトルクを制御して共振振動を低減する装置が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
しかしながら、共振振動は、エンジンのクランク軸と接続されたダンパー機構のバネ定数に規定される固有振動数とエンジンのトルク変動とが共振することで発生するため、これらの装置では、発生した共振振動を低減することはできるが、共振振動そのものを回避することができない。
一方、エンジンは、燃料消費率の高い領域と燃料消費率の低い領域があり、特に共振振動が発生する低負荷では燃料消費率が高い。そのため、低負荷でエンジンを駆動すると、その分燃費が悪くなる。よって、ハイブリッド車両では、エンジンの燃料消費率の高い低負荷時では、電動発電機で駆動して、燃料消費率の低い高負荷時では、エンジンで駆動すると燃費を向上することができる。
しかし、上記の装置は、特に共振振動が発生する低負荷の状態では、エンジンを動力源とし、それにより発生する共振振動を電動発電機の駆動を制御して抑制している。従って、それらの装置は、共振振動が発生する低負荷では、電動発電機で車両を駆動できないため、低負荷時に電動発電機で駆動して燃費を向上することができない。
特開2009−067216号公報 特開2011−230707号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、弾性緩衝機構での共振振動の発生を回避して、動力伝達系に過大なトルクが入力されることを防止することができると共に、それに伴う振動や騒音を抑制することができるハイブリッド車両とハイブリッド車両の制御方法を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明のハイブリッド車両は、内燃機関と、該内燃機関のトルク変動を吸収する弾性緩衝機構とロックアップクラッチとを有した流体伝動装置を介して前記内燃機関の動力を変速機に伝達し、該変速機から駆動輪に伝達する動力伝達機構と、該動力伝達機構の前記流体伝動装置と前記駆動輪の間に連結された電動機とを備え、前記内燃機関及び前記電動機の少なくとも一方を動力源とするハイブリッドシステムと、該ハイブリッドシステムの制御を行う制御装置と、を備えるハイブリッド車両において、前記制御装置が、前記流体伝動装置と前記変速機との間に設けた入力軸の回転数が予め定められた共振回転数になると判定した場合に、前記ロックアップクラッチを解放状態にすると共に、前記電動機を力行駆動して前記電動機を動力源とする共振振動回避制御を行うように構成される。
なお、ここでいう共振回転数とは、弾性緩衝機構のバネ定数で規定される固有振動数と内燃機関のトルク変動の周波数とが共振して共振振動が生じる周波数に相当する回転数のことである。また、ここでいう入力軸の回転数が共振回転数になると判定することには、入力軸の回転数が共振回転数の前後を跨ぐ領域に入ることを判定することも含む。
この構成によれば、共振振動回避制御を行うことで、内燃機関のトルク変動を弾性緩衝機構に入力させない状態で、入力軸の回転数が共振回転数を通過するので、弾性緩衝機構の固有振動数と内燃機関のトルク変動の共振により発生する共振振動を回避することができる。これにより、動力伝達系に大きなイナーシャを有する電動機を設けても共振振動による過大なトルクが入力されることを回避することができると共に、それに伴う大きな振動や騒音を抑制することができる。
また、上記のハイブリッド車両において、前記制御装置が、前記動力伝達機構から前記駆動輪へ低負荷の出力を伝達する場合には、前記ロックアップクラッチを解放状態にすると共に、前記電動機を力行駆動して前記電動機を動力源とし、前記動力伝達機構から前記駆動輪へ高負荷の出力を伝達する場合には、前記ロックアップクラッチを結合状態にすると共に、前記電動機を停止して前記内燃機関を動力源とする動力源切換制御を行うように構成されると共に、前記動力源切換制御を行って動力源を前記電動機から前記内燃機関に切り換える場合に、前記共振振動回避制御を行うと共に、前記入力軸の回転数が前記共振回転数を超えたときに、前記ロックアップクラッチを結合状態にして動力源を前記内燃機関に切り換えるように構成されることが望ましい。
この構成によれば、共振振動が発生し易い低負荷時の動力源として電動機を用いて、共振振動を回避することができると共に、電動機を低負荷時の動力源として使用することができる。これにより、低負荷時における燃費低減効果を得ることができる。
例えば、従来技術では、共振振動を低減するために電動機のトルクを制御したり、電動機を動力伝達機構から切り離したりしていた。そのため、低負荷時の動力源を電動機とすることができずに内燃機関とするしかなかった。一方、上記の構成によれば、低負荷時に動力源として燃料消費率の低い内燃機関ではなく電動機を用いて、入力軸の回転数が共振回転数を超えるまで内燃機関を切り離し、且つ電動機を力行駆動するので、共振振動を回避することができると共に、内燃機関を常に燃料消費率の高い領域で駆動しておくことができるので、燃費を向上することができる。
そして、上記の課題を解決するための本発明のハイブリッド車両の制御方法は、内燃機関と、該内燃機関のトルク変動を吸収する弾性緩衝機構とロックアップクラッチとを有した流体伝動装置を介して前記内燃機関の動力を変速機に伝達し、該変速機から駆動輪に伝達する動力伝達機構と、該動力伝達機構の前記流体伝動装置と前記駆動輪の間に連結された電動機とを備え、前記内燃機関及び前記電動機の少なくとも一方を動力源とするハイブリッドシステムを備えるハイブリッド車両の制御方法において、前記流体伝動装置と前記変速機との間に設けた入力軸の回転数が、予め定められた共振回転数になると判定した場合に、前記ロックアップクラッチを解放状態にすると共に、前記電動機を力行駆動して前記電動機を動力源とする方法である。
この方法によれば、内燃機関がロックアップクラッチを介して弾性緩衝機構に繋がった状態で、入力軸の回転数が共振回転数を通過しないので、共振振動の発生を回避することができ、動力伝達系に過大なトルクが入力されることを防止することができると共に、振動や騒音を抑制することができる。
本発明のハイブリッド車両とハイブリッド車両の制御方法によれば、共振振動回避制御を行うことで、内燃機関のトルク変動を弾性緩衝機構に入力させない状態で、入力軸の回転数が共振回転数を通過するので、共振振動を回避することができる。これにより、動力伝達系に大きなイナーシャを有する電動機を設けても共振振動による過大なトルクが入力されることを回避することができると共に、それに伴う大きな振動や騒音を抑制することができる。
また、従来技術のように共振振動を回避するために電動機の駆動トルクを制御したり、電動機を切り離したりすることがないため、電動機を低負荷時の動力源として使用することができる。これにより、低負荷時における燃費低減効果を得ることができる。従って、燃費を向上することができる。
本発明に係る実施の形態のハイブリッド車両の構成の一部を示す図である。 図1の制御装置の構成の一部を示す図である。 図1の弾性緩衝機構における回転数と共振振動の発生の関係を示した図である。 本発明に係る実施の形態のハイブリッド車両の制御方法の一例を示すタイムチャートである。
以下、本発明に係る実施の形態のハイブリッド車両とハイブリッドシステムの制御方法について説明する。
図1に示すように、実施の形態のハイブリット車両(以下、HEVという)1は、ハイブリッドシステム2を備えており、そのハイブリッドシステム2は、ディーゼルエンジン(内燃機関;以下、エンジンという)3と、エンジン3で発生した駆動トルクを伝達する動力伝達機構4と、その動力伝達機構4に連結された電動発電機5と、その電動発電機5にインバータ6を通じて電気的に接続されるバッテリー7とを備えている。
この動力伝達機構4は、エンジン3で発生した駆動トルクを、トルクコンバータ10と摩擦クラッチ11を経由してトランスミッション(変速機)12に伝達し、トランスミッション12からプロペラシャフト13、デファレンシャル14、及びドライブシャフト15を経由して駆動輪16に伝達している。また、電動発電機5で発生した駆動トルクをPTO(動力入出機構)17を経由して駆動輪16に伝達している。
電動発電機5は、回生駆動すると発電機として動力伝達機構4に制動力を付与して回生発電をしたり、力行駆動すると電動機として動力伝達機構4に駆動力を付与してアシストしたりする。なお、発電して得た電力は、インバータ6で変換してバッテリー7に充電される。また、電動発電機5を駆動するときは、バッテリー7に充電された電力をインバータ6で変換して電動発電機5に供給する。
トルクコンバータ10は、互いに対向するように配置されたポンプインペラ10aとタービンランナ10bを備え、図示しない作動油供給ポンプに接続されている。このトルクコンバータ10は、エンジン3のクランク軸18に接続されたフロントカバー10cを介してポンプインペラ10aが回転して作動油(流体)を流動させ、その作動油の流動をタービンランナ10bが受動して、タービンランナ10bに接続されたインプットシャフト(入力軸)19を回転するように構成されている。
また、このトルクコンバータ10は、タービンランナ10bとフロントカバー10cとの間にロックアップクラッチ10dとダンパー機構10eを備えている。このロックアップクラッチ10dは、摩擦クラッチであり、解放状態では、タービンランナ10bとフロントカバー10cとの間を解放するので、前述したように、ポンプインペラ10aとタービンランナ10bが作動油を介して別個に回転して、エンジン3の出力を入力軸19に伝達する。一方、結合状態では、タービンランナ10bとフロントカバー10cとの間を結合するので、フロントカバー10cを介してエンジン3のクランク軸18に接続されたポンプインペラ10aと、入力軸19が接続されたタービンランナ10bを摩擦により結合することで、ポンプインペラ10aと入力軸19が作動油を介さずに、一体的に回転して、エンジン3の出力を直接入力軸19に伝達する。
なお、ここでいうロックアップクラッチ10dの解放状態とは、エンジン3の出力の全て、あるいはその一部がトルクコンバータ10の作動油を介して伝達される状態のことであり、この場合には、エンジン3の駆動トルクはトルクコンバータ10により増幅されて入力軸19に伝達されるが、作動油を介すことで、伝達効率が低下する。このロックアップクラッチ10dの解放状態には、ロックアップクラッチ10dが滑りを生じる状態も含む。また、ロックアップクラッチ10dの結合状態とは、エンジン3の駆動トルクの全てがロックアップクラッチ10dを介して入力軸19に伝達される状態のことである。
また、このダンパー機構(弾性緩衝機構)10eは、ロックアップクラッチ10dを結合状態にしたときに、エンジン3のトルク変動を吸収するように構成されている。例えば、このダンパー機構10eは、二枚のディスクの間にダンパースプリングを設け、一方のディスクに対する他方のディスクの回転変位を弾性的に支持するように構成されている。詳しくは、エンジン3側のディスクが押し付けられた際に急激なトルク変動があると、トランスミッション12側のディスクがエンジン3側のディスクに対して相対的に回転変位する。そして、その回転変位がダンパースプリングによって吸収される。これにより、エンジン3の急激なトルク変動が吸収されるようになっている。
PTO17は、スレーブドグクラッチ(以下、ドグクラッチという)17aを備え、図示しないソレノイドバルブに電流を流すとドグクラッチ17aを解放状態にして、動力伝達機構4から電動発電機5を切り離す。一方、電流を止めるとドグクラッチ17aを結合状態にして、動力伝達機構4に電動発電機5を接続する。
また、このHEV1は、制御装置20として、エンジン用制御装置21と、変速用制御装置22と、電動発電機用制御装置23とを備え、その各制御装置21〜23は互いに車
載ネットワーク24により並列に接続され、相互に情報を送るように構成される。
また、各制御装置21〜23には、アクセルペダルに設けられたアクセルセンサ25、シフトレバーに設けられたシフトセンサ26、車速センサ27、及びエンジン回転数センサ28が接続される。
この制御装置20は、図2に示すように、ハイブリッドシステム2の制御として、エンジン3の燃料噴射量を制御する噴射量制御C1、摩擦クラッチ11の解放状態と結合状態を制御して、エンジン3からの動力を断接する断接制御C2、トランスミッション12の変速段を変速する変速制御C3、電動発電機5を駆動する電動発電機駆動制御C4、及びロックアップクラッチ10dの解放状態と結合状態を制御するロックアップクラッチ制御C5を行うように構成される。
また、この制御装置20は、共振振動判定C10を行って、入力軸19の回転数が、予め定められた共振回転数Nrpになると判定した場合に、ロックアップクラッチ制御C5を行ってロックアップクラッチ10dを解放状態にすると共に、電動発電機駆動制御C4を行って電動発電機5を力行駆動して電動発電機5を動力源とする共振振動回避制御C20を行うように構成される。
加えて、この制御装置20は、動力伝達機構4から駆動輪16へ低負荷の出力を伝達する場合には、ロックアップクラッチ制御C5を行ってロックアップクラッチ10dを解放状態にすると共に、電動発電機駆動制御C4を行って電動発電機5を力行駆動して電動発電機5を動力源とし、動力伝達機構4から駆動輪16へ高負荷の出力を伝達する場合には、ロックアップクラッチ制御C5を行ってロックアップクラッチ10dを結合状態にすると共に、電動発電機駆動制御C4を行って電動発電機5を停止してエンジン3を動力源とする動力源切換制御C30を行うように構成される。そして、その動力源切換制御C30を行って動力源を電動発電機5からエンジン3に切り換える場合に、共振振動回避制御C20を行うと共に、入力軸19の回転数が共振回転数Nrpを超えたときに、ロックアップクラッチ制御C5を行ってロックアップクラッチ10dを結合状態にして動力源をエンジン3に切り換えるように構成される。
なお、ここでいう共振回転数Nrpとは、ダンパー機構10eのダンパースプリングのバネ定数で規定される動力伝達機構4の固有振動数と、エンジン3の低回転時のトルク変動の固有振動数とが共振し、図3に示すように共振振動が発生する周波数に相当する回転数のことである。従って、共振振動は、ロックアップクラッチ10dを結合状態にして、トルクコンバータ10を経由させてエンジン3の動力を動力伝達機構4に伝達し、入力軸19の回転数が共振回転数Nrpを通過する際に発生する。特に、このHEV1のように動力伝達機構4に大きなイナーシャを持つ電動発電機5を連結し、その電動発電機5が駆動されている場合には、大きな振動や騒音が発生する。
共振振動判定C10は、入力軸19の回転数が共振回転数Nrpになるか否かを判定する。詳しくは、ダンパー機構10eのバネ定数で規定される動力伝達機構4の固有振動数とエンジン3のトルク変動から定められる共振回転数Nrpを記憶しておき、入力軸19の回転数がその共振回転数Nrpを通過する可能性があるか否かを判定する。
なお、入力軸19の回転数は、車速センサ27で検出されるHEV1の車速とトランスミッション12の変速比から算出する。また、この共振振動判定C10は、アクセルセンサ25やシフトセンサ26などの検出する値が変化するときに行われる。
共振振動回避制御C20は、電動発電機駆動制御C4とロックアップクラッチ制御C5
からなり、共振振動判定C10を行って入力軸19の回転数が共振回転数Nrpになると判定した場合に行われる制御である。具体的には、入力軸19の回転数が共振回転数Nrpを通過するときに、ロックアップクラッチ制御C5を行ってロックアップクラッチ10dを解放状態にして、エンジン3が接続されていない状態とする。また、ロックアップクラッチ10dを解放状態とすることでエンジン3の動力伝達が切断されるため、電動発電機駆動制御C4を行って電動発電機5を力行駆動してHEV1の動力源とする制御である。
図3に示す共振回転数Nrpでの共振振動は、ロックアップクラッチ10dを結合状態にし、エンジン3の駆動トルクの全てがロックアップクラッチ10dを介して入力軸19に伝達される状態で発生する。よって、共振振動回避制御C20を行って入力軸19の回転数が共振回転数Nrpを通過するときに、エンジン3を切り離すことで共振振動を回避する。
動力源切換制御C30は、アクセルセンサ25で検出されるアクセル開度が予め定めた閾値以下の場合には、ロックアップクラッチ制御C5を行ってロックアップクラッチ10dを解放状態にすると共に、電動発電機駆動制御C4を行って電動発電機5を力行駆動して、HEV1の動力源を電動発電機5とする制御である。一方、アクセル開度が閾値より大きい場合には、ロックアップクラッチ制御C5を行ってロックアップクラッチ10dを結合状態にすると共に、電動発電機駆動制御C4を行って電動発電機5を停止して、HEV1の動力源をエンジン3とする制御である。
なお、ここでいうアクセル開度の閾値は、エンジン3の燃料消費率に基づいて定められる。従って、アクセル開度が閾値を超えないように維持した場合は、動力源として電動発電機5を使用する。そして、動力源を電動発電機5としている場合には、噴射量制御C1を行ってエンジン3の駆動を燃料消費率の低い領域で維持し、動力伝達機構4から駆動輪16への出力が低負荷の場合におけるエンジン3の燃料消費率を低くして、燃費を低減する。一方、アクセル開度を閾値よりも大きくなるようにした場合は、動力源としてエンジン3を使用するが、このときエンジン3の燃料消費率は低いことになる。
次に、本発明に係る実施の形態のHEV1の制御方法の一例について、図4のタイムチャートを参照しながら説明する。
なお、ここでは、上記のアクセル開度の閾値をα1とし、運転手がアクセル開度を閾値α1以下に維持して、時間t1でアクセルペダルを踏み込んでアクセル開度を閾値α1より大きくし、時間t2で入力軸19の回転数は共振回転数Nrpを通過する場合について説明する。よって、時間t1までは、動力源切換制御C30によりロックアップクラッチ10dは解放状態に維持され、HEV1の動力源は電動発電機5になっており、エンジン3の回転数は、噴射量制御C1により共振回転数Nrpより大きく維持されている。
まず、時間t1で、アクセルセンサ25でアクセル開度が閾値α1よりも大きくなったことを検出する。次に、制御装置20が、動力源切換制御C30を行って動力源を電動発電機5からエンジン3に切り換えようとする。このとき、制御装置20が、共振振動判定C10を行って、入力軸19の回転数が共振回転数Nrpを通過するか否かを判定する。
共振振動判定C10で、入力軸19の回転数が共振回転数Nrpを通過する、つまり入力軸19の回転数が共振回転数Nrpになると判定されると、次に、制御装置20は、共振振動回避制御C20を行う。従って、動力源は直ぐに電動発電機5からエンジン3に切り換わらずに、共振振動回避制御C20が完了してから切り換わる。ここでは、時間t1まで動力源切換制御C30によりロックアップクラッチ10dは解放状態に維持され、H
EV1の動力源は電動発電機5になっているため、入力軸19の回転数が共振回転数Nrpよりも大きくなるまで、その状態を維持する。
次に、時間t2で、入力軸19の回転数が共振回転数Nrpを通過すると、時間t3で、動力源切換制御C30を行う。この動力源切換制御C30では、ロックアップクラッチ制御C5を行ってロックアップクラッチ10dを結合状態にすると共に、電動発電機駆動制御C4を行ってドグクラッチ17aを解放状態にして電動発電機5を停止する。
次に、時間t3からは、噴射量制御C1を行ってアクセル開度に応じた燃料を噴射してエンジン3の出力を調節する。
上記のHEV1とHEV1の制御方法によれば、第一に、共振振動回避制御C20を行うことで、エンジン3のトルク変動をダンパー機構10eに入力させない状態で、入力軸19の回転数が共振回転数Nrpを通過するので、共振振動を回避することができる。これにより、動力伝達機構4に大きなイナーシャを有する電動発電機5を連結していても共振振動による過大なトルクが入力されることを回避することができると共に、それに伴う大きな振動や騒音を抑制することができる。
第二に、従来技術のように共振振動を回避するために、電動発電機5の出力トルクを制御したり、電動発電機5を切り離したりする必要がなくなるため、共振振動が発生し易い低負荷時に電動発電機5を動力源として走行することができる。従って、動力源切換制御C30を行うことで、低負荷時に動力源として燃料消費率の低いエンジン3ではなく電動発電機5とすることができ、エンジン3を常に燃料消費率の高い領域で駆動しておくことができるので、燃費を向上することができる。
なお、上記の実施の形態では、パラレル方式のハイブリッドシステム2を搭載したHEV1を例に説明したが、本発明はこれに限定されずに、例えば、シリーズ方式のハイブリッドシステムを搭載した車両にも適用することができる。また、上記のハイブリッドシステム2の構成は一例であり、例えば、電動発電機5をPTO17を経由してトランスミッション12に連結しなくてもよい。
また、上記の実施の形態では、電動発電機5を動力源とした走行から、エンジン3を動力源とした走行に切り換える例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、エンジン3を動力源とした走行から、電動発電機5を動力源とした走行に切り換える場合にも適用することができる。
また、上記の実施の形態では、ハイブリッドシステム2に力行駆動して駆動力を伝達可能で、回生駆動して発電可能な電動発電機5を設けた構成を例に説明したが、本発明は上記の電動発電機5の代わりに発電機能のない電動機を用いることもできる。
また、上記の実施の形態では、共振回転数が低負荷時に一つのみ存在する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されずに、共振回転数が複数存在する場合にも適用することができる。
また、上記の実施の形態では、入力軸19の回転数が共振回転数Nrpになることを判定する例を説明したが、例えば、入力軸19の回転数が共振回転数Nrpの前後を跨ぐ共振回転数領域に入るか否かを判定するように構成してもよい。
また、上記の実施の形態では、共振振動判定C10を運転手のシフト操作やアクセル操作、あるいは制御装置20の変速制御C3に応じて行う場合を例に説明したが、本発明は
これに限定されない。例えば、共振振動判定C10を一定時間毎に行うように構成してもよい。
本発明のハイブリッド車両は、弾性緩衝機構での共振振動の発生を回避して、動力伝達系に過大なトルクが入力されることを防止することができると共に、それに伴う大きな振動や騒音を抑制することができるので、動力伝達機構に電動発電機を連結弾性緩衝機構とロックアップクラッチを有したトルクコンバータを備えるハイブリッド車両に利用することができる。
1 HEV(ハイブリッド車両)
2 ハイブリッドシステム
3 エンジン(内燃機関)
4 動力伝達機構
5 電動発電機
6 インバータ
7 バッテリー
10 トルクコンバータ
10d ロックアップクラッチ
10e ダンパー機構(弾性緩衝機構)
11 摩擦クラッチ
12 トランスミッション(変速機)
17a ドグクラッチ
18 クランク軸
19 入力軸
20 制御装置
C10 共振振動判定
C20 共振振動回避制御
C30 動力源切換制御
Nrp 共振回転数

Claims (3)

  1. 内燃機関と、該内燃機関のトルク変動を吸収する弾性緩衝機構とロックアップクラッチとを有した流体伝動装置を介して前記内燃機関の動力を変速機に伝達し、該変速機から駆動輪に伝達する動力伝達機構と、該動力伝達機構の前記流体伝動装置と前記駆動輪の間に連結された電動機とを備え、前記内燃機関及び前記電動機の少なくとも一方を動力源とするハイブリッドシステムと、該ハイブリッドシステムの制御を行う制御装置と、を備えるハイブリッド車両において、
    前記制御装置が、前記流体伝動装置と前記変速機との間に設けた入力軸の回転数が予め定められた共振回転数になると判定した場合に、前記ロックアップクラッチを解放状態にすると共に、前記電動機を力行駆動して前記電動機を動力源とする共振振動回避制御を行うように構成されることを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 前記制御装置が、前記動力伝達機構から前記駆動輪へ低負荷の出力を伝達する場合には、前記ロックアップクラッチを解放状態にすると共に、前記電動機を力行駆動して前記電動機を動力源とし、前記動力伝達機構から前記駆動輪へ高負荷の出力を伝達する場合には、前記ロックアップクラッチを結合状態にすると共に、前記電動機を停止して前記内燃機関を動力源とする動力源切換制御を行うように構成されると共に、
    前記動力源切換制御を行って動力源を前記電動機から前記内燃機関に切り換える場合に、前記共振振動回避制御を行うと共に、前記入力軸の回転数が前記共振回転数を超えたときに、前記ロックアップクラッチを結合状態にして動力源を前記内燃機関に切り換えるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 内燃機関と、該内燃機関のトルク変動を吸収する弾性緩衝機構とロックアップクラッチとを有した流体伝動装置を介して前記内燃機関の動力を変速機に伝達し、該変速機から駆動輪に伝達する動力伝達機構と、該動力伝達機構の前記流体伝動装置と前記駆動輪の間に連結された電動機とを備え、前記内燃機関及び前記電動機の少なくとも一方を動力源とするハイブリッドシステムを備えるハイブリッド車両の制御方法において、
    前記流体伝動装置と前記変速機との間に設けた入力軸の回転数が、予め定められた共振回転数になると判定した場合に、前記ロックアップクラッチを解放状態にすると共に、前記電動機を力行駆動して前記電動機を動力源とすることを特徴とするハイブリッド車両の制御方法。
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