JP2015182617A - ヘドレスト位置調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員の着座者の頭部位置に相応してヘッドレストの位置を適切な状態に調整できるヘッドレスト位置調整装置を提供する。【解決手段】頭部Hがシート幅方向中央側に位置する着座姿勢においては、ヘッドレスト20が頭部に対向する通常位置Rに保持し、シート幅方向端部において前方位置Fに移動する。頭部Hが左右にずれた着座姿勢において車両が後方から衝突された際には、慣性により相対後方移動する上半身Bが右或いは左の側方フレーム13b、13cによって受け止められてシートバック13内への潜り込みが抑制され上半身Bの後方移動が大きく制限されるものの、ヘッドレスト20が前方に移動した前方位置Fにおいて後方移動する頭部Hが最適に受け止められて、頭部Hの後方移動が抑制されて頭部及び頸部の負荷が大幅に軽減される。【選択図】図6

Description

本発明は、ヘッドレスト位置調整装置に関し、特に車両用シートに設けられるヘッドレストの位置を調整するヘッドレスト位置調整装置に関する。
例えば、自動車等の車両用シートは、シートクッションと、シートクッションの後方に配置されるシートバックと、ヘッドレストを有する。
シートバックは、上部フレーム及び左右の側方フレームからなるU字状のシートバックフレームを有し、左右の側方フレーム間にスプリング等の架設弾性部材が複数掛け渡される。このシートバックフレーム及び架設弾性部材の前面に着座者の上半身を弾性的に支持するシートパッドが配設され、これら全体が袋状の表皮で被覆される。このシートバックの上部にヘッドレストが配設される。
一般に着座者は、頭部がヘッドレストに触れたり、或いは頭部を少し動かすことでヘッドレストと干渉して不快に感じることから、頭部がヘッドレストから前方に僅かに離れた状態で着座する。
ここで、例えば車両が後方から衝突された際には、慣性による着座者の相対的な後方移動に伴って、上半身を支持するシートパッド及び架設弾性部材等が撓み変形して上半身がシートバックに潜り込むことによって衝撃が緩和される。このとき上半身と共に後方移動する頭部がヘッドレストによって受け止められる。
一方、着座者の着座位置が左右にずれたり、上半身が左右に傾いた際には、頭部がヘッドレストに対してシート幅方向にずれることから、頭部の移動に追従してヘッドレストを移動させるヘッドヘスト位置調整装置が種々提案されている。
例えば、特許文献1のヘッドレスト位置調整装置は、ヘッドレストの前面に、着座者の頭部とヘッドレストとの間の静電容量を検知する複数の検知電極を並列配置すると共に、ヘッドレストを高さ方向、横方向及び前後方向に駆動する駆動モータを備え、各検知電極を介して頭部とヘッドレストとの間の各静電容量を検知して頭部に対するヘッドレストの高さ方向及び横方向のずれを算出し、この算出結果に従ってヘッドレストを高さ方向及び横方向に駆動して適正位置に合わせ、更に前後方向に移動してヘッドレストと頭部との距離を調整する。
特開2010−221819号公報
上記特許文献1によると、着座者の頭部位置に対してヘッドレストを高さ方向及び横方向に移動し、かつ、前後方に移動させてヘッドレストと頭部との距離が調整できる。
しかし、通常の着座姿勢においては、上半身がシートバックの前面中央にあり、シートパット及び架設弾性部材等の撓みによってシートバックに潜り込む後方移動が可能に保持される。一方、着座位置が左右に大きくずれ、或いは上半身が左右に大きく傾いた着座姿勢にあっては、上半身が架設弾性部材の前面中央からずれて側部フレームと対向した状態となる。この状態で車両が衝突された際には、側方フレームによって上半身のシートバック内への潜り込み量が抑制されて上半身の後方移動が制限され、頭部がヘッドレストに受け止められるまでの揺動量が大きくなり頭部や頸部への負荷が大きくなる等ヘッドレストの所期機能が得られないことが懸念される。
従って、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、乗員の着座者の頭部位置に相応してヘッドレストの位置を適切な状態に調整できるヘッドレスト位置調整装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載のヘッドレスト位置調整装置は、車両用シートに設けられたヘッドレストの位置を調整するヘッドレスト位置調整装置において、前記着座者の頭部を検知して得られる情報からシート幅方向における該着座者の頭部位置を決定する頭部位置決定手段と、該頭部位置決定手段によって決定された頭部位置に対応するシート幅方向位置に前記ヘッドレストをシート幅方向に移動させると共に、該シート幅方向位置に対応させて前記ヘッドレストを前方に移動させるヘッドレスト移動手段と、を備え、該ヘッドレスト移動手段による前記ヘッドレストの前方への移動量は、シート幅方向中央側よりも端部側において大であることを特徴とする。
この構成によれば、着座者の頭部を検知してシート幅方向における頭部位置を決定し、決定された頭部位置に対応するシート幅方向位置にヘッドレストを移動させると共に、シート幅方向位置に対応させてヘッドレストを前方移動させる。これにより、頭部がシート幅方向中央側に位置する着座姿勢においては、ヘッドレストが頭部に対向するシート幅方向位置でかつ、頭部から予め設定された離反位置に維持される。
一方、着座者の頭部位置がシート幅方向にずれた着座姿勢においては、頭部位置に追従してヘッドレストが頭部と対向するシート幅方向位置に移動し、かつ前方に移動する。これにより、頭部が左右にずれた着座姿勢において車両が後方から衝突された際には、慣性により相対後方移動する上半身が側方フレームによって受け止められてシートバック内への潜り込みが抑制されて上半身の後方移動が大きく制限されるものの、ヘッドレストが前方に移動した位置において頭部が最適に受け止められて頭部の後方移動が抑制され、頭部及び頸部の負荷が大幅に軽減される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヘッドレスト位置調整装置において、前記ヘッドレスト移動手段は、前記頭部位置決定手段によって決定された頭部位置に対応するシート幅方向位置まで前記ヘッドレストをシート幅方向に移動させるヘッドレスト幅方向移動手段と、前記頭部位置決定手段によって決定されたシート幅方向位置に対応して前記ヘッドレストを前後方に移動させるヘッドレスト前後方向移動手段と、を有することを特徴とする。
これによると、ヘッドレスト移動手段が、頭部位置決定手段で決定された頭部位置に対応するシート幅方向位置にヘッドレストを移動させるヘッドレスト幅方向移動手段と、頭部位置決定手段で決定されたシート幅方向位置に対応してヘッドレストを前方移動させるヘッドレスト前後向移動手段とにより構成できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のヘッドレスト位置調整装置において、前記ヘッドレスト移動手段は、前記頭部位置決定手段によって決定された頭部位置に対応するシート幅方向位置まで前記ヘッドレストをシート幅方向に移動させるヘッドレスト幅方向移動手段と、前記頭部位置決定手段によって決定されたシート幅方向位置に対応して前記ヘッドレストの前部を前方に突出させるヘッドレスト前部突出手段と、を有することを特徴とする。
これによると、ヘッドレスト移動手段が、頭部位置決定手段によって決定されシート幅方向位置にヘッドレストを移動させるヘッドレスト幅方向移動手段と、頭部位置決定手段でシート幅方向位置に対応してヘッドレストの前部を前方に突出させるヘッドレスト前部突出手段とにより構成できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のヘッドレスト位置調整装置において、前記ヘッドレスト移動手段は、前記頭部位置決定手段によって決定された頭部位置に対応するシート幅方向位置まで前記ヘッドレストをシート幅方向に移動させるヘッドレスト幅方向移動手段と、前記頭部位置決定手段によって決定されたシート幅方向位置に対応して前記ヘッドレストを前方に傾倒させるヘッドレスト傾倒手段と、を有することを特徴とする。
これによると、ヘッドレスト移動手段が、頭部位置決定手段によって決定された頭部位置にヘッドレストをシート幅方向に移動させるヘッドレスト幅方向移動手段と、頭部位置決定手段で決定されたシート幅方向位置に従ってヘッドレストを前方に傾倒させるヘッドレスト傾倒手段とにより構成できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドレスト位置調整装置において、前記頭部位置決定手段は、シートバックに設けられた検知手段によって得られる該シートバックへの着座者の当接状態に関する情報から該着座者の着座姿勢を推定する着座姿勢推定手段と、該着座姿勢推定手段によって推定された着座姿勢に基づいて着座者のシート幅方向における頭部位置を算定する頭部位置算定手段と、を有することを特徴とする。これによると、シートバックに設けた検知手段により着座着の座姿勢を推定し、この推定された着座姿勢から着座者のシート幅方向における頭部位置を算定して頭部位置を決定する。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドレスト位置調整装置において、前記頭部位置決定手段は、シートバック内に配置されたシートバックフレームの左右の各側方フレームにそれぞれ設けられ、着座者から前記シートバックに加わる圧力をそれぞれ検知する圧力検知手段と、該各圧力検知手段から得られる情報に基づきシート幅方向における該着座者の頭部位置を算定する頭部位置算定手段と、を有することを特徴とする。
これによると、シートバック内に配置されるシートバックフレームの左右の側部フレームに設けた圧力検知手段によりシートバックに加わる圧力を検知して、着座者のシート幅方向における頭部位置を算定して頭部位置を決定する。
この発明によると、頭部がシート幅方向中央側に位置する着座姿勢においては、ヘッドレストが頭部に対向するシート幅方向位置でかつ、頭部から予め設定された離反距離に維持される。一方、着座者の頭部位置がシート幅方向にずれた着座姿勢においては、頭部位置に追従してヘッドレストが頭部と対向するシート幅方向位置に移動し、かつ前方に移動する。これにより、頭部が左右にずれた着座姿勢において車両が後方から衝突された際には、シートバック内への潜り込みが抑制されて上半身の後方移動が大きく制限されるものの、ヘッドレストが前方に移動した位置において頭部が最適に受け止められて頭部の後方移動が抑制され、頭部及び頸部の負荷が大幅に軽減される。
第1実施の形態に係るヘッドレスト位置調整装置を備えた車両用シートの概略説明図である。 ヘッドレスト位置調整装置の概要説明図であり、通常着座状態を示す図である。 ヘッドレスト位置調整装置の概要説明図であり、上半身が右に傾いた着座状態を示す図である。 (a)はヘッドレスト位置調整装置のブロック構成図、(b)は頭部位置算出データの説明図である。 ヘッドレスト位置調整処理手順を示すフローチャートである。 ヘッドレスト位置調整装置による位置調整動作の説明図である。 第2実施の形態に係るヘッドレスト位置調整装置の概要説明図である。 ヘッドレスト位置調整装置のブロック構成図である。 頭部検知手段の説明図であり、通常着座姿勢を示す図である。 頭部検知手段の説明図であり、右側にずれた着座姿勢を示す図である。 頭部検知手段の説明図であり、左側にずれた着座姿勢を示す図である。 頭部検知手段の説明図であり、右側に傾いた着座姿勢を示す図である。 頭部検知手段の説明図であり、左側に傾いた着座姿勢を示す図である。 ヘッドレスト位置調整処理手順を示すフローチャートである。 ヘッドレスト位置調整装置による位置調整動作の説明図である。 ヘッドレストの説明図である。 ヘッドレストの説明図である。
以下、本発明によるヘッドレスト位置調整装置の実施の形態を図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
ヘッドレスト位置調整装置の第1実施の形態を図1乃至図6を参照して説明する。図1はヘッドレスト位置調整装置を備えた車両用シートの概略説明図、図2はヘッドレスト位置調整装置の概要説明図であり、通常の着座状態を示す正面視状態を示す図、図3は上半身が右に傾いた着座状態を示す図、図4(a)はヘッドレスト位置調整装置のブロック構成図、(b)は頭部位置算出データの説明図、図5はヘッドレスト位置調整処理手順を示すフローチャート、図6はヘッドレスト位置調整動作の説明図である。なお、各図における矢印Ftは車体前方方向を示し、矢印Wはシート幅方向を示す。
図1に示すように、車室1内に配置される車両用シート10は、乗員、即ち着座者Pの尻部を支持するシートクッション11と、シートクッション11の後方に配置されて腰部から胸部に亘る上半身Bを背後から支持するシートバック12と、シートバック12の上部に、後述するヘッドレスト位置調整装置30によって位置調整されるヘッドレスト20を有する。
シートバック12は、図2に示すように、シートバック12の上部に沿って延在する上部フレーム13aと上部フレーム13aの両端からシートバック12の両側部に沿って延在する左右の側方フレーム13b、13cを有するU字形のシートバックフレーム13を備え、対向する左右の側方フレーム13bと13cの間にスプリング等からなる架設弾性部材14が複数架け渡される。このシートバックフレーム13及び架設弾性部材14の前面に着座者Pの上半身Bを弾性的に支持するウレタンフォーム等からなるシートパッド15が配置され、これら全体が袋状の表皮16で被覆される。シートバック12の骨格となるシートバックフレーム13の各側方フレーム13b、13cの基端がシートクッション11の後端に配置される図示しないリクライニング装置に連結される。
ここで、着座者Pが通常の着座姿勢で着座した状態では、図2に仮想線で示すように、正面視で上半身Bが左右の側方フレーム13bと13cとの間における架設弾性部材14の中央前面にあり、頭部Hがシート幅方向中央に位置する。
一方、着座位置が左右に大きくずれ、或いは上半身Bが左右に大きく傾いた着座姿勢、例えば図3に示すように上半身Bが右側に傾いた着座姿勢にあっては上半身Bが架設弾性部材14の中央前面からずれて右側の側方フレーム13bに対向する前方にあり、かつ頭部Hが右側に偏倚する。この着座状態では、上半身Bが側方フレーム13bに受け止められてシートバック12内への潜り込みが抑制され、上半身Bの後方移動が制限される。即ち通常着座姿勢で着座した場合に対して側方フレーム13b等によって上半身Bのシートバック12内への潜り込みが抑制されて、上半身Bの後方移動量が少なくなる。
ヘッドレスト位置調整装置30は、図4(a)にブロック構成図で示すように、着座者Pのシート幅方向Wにおける頭部Hの位置を検知する頭部位置検知手段31と、ヘッドレスト20をシート幅方向Wに移動させると共に前後方向に移動するヘッドレスト移動手段41と、頭部位置検知手段31による頭部位置検知に基づいてヘッドレスト移動手段41を駆動制御する制御部51を有する。
頭部位置検知手段31は、例えばインストルメントパネル、車室内天井、ピラー等の車体部材に設置されて車両用シート10に着座した着座者Pの頭部Hを撮像するCMOSカメラやCCDカメラ等のカメラ32を有し、撮像した画像データを頭部位置情報として制御部51に出力する。
ヘッドレスト移動手段41は、シートバック12の上部にシート幅方向W及び前後方向に移動可能に配設されるヘッドレスト20を、制御部51からの指示に従ってシート幅方向Wに移動するヘッドレスト幅方向移動手段となる幅方向駆動モータ42と制御部51からの指示に従ってヘッドレスト20を後述する通常位置Rから前方位置F及び前方位置Fから通常位置Rに前後移動させるヘッドレスト前後方向移動手段となる前後方向駆動モータ43を備える。
制御部51は、CPU、ROM等を備えたコンピュータであり、カメラ32が撮像した着座者Pの頭部Hの画像データと、ROM52に予め格納された頭部位置算出データとを対比してシート幅方向Wにおける頭部位置を決定する頭部位置決定手段53を備え、更に、頭部位置決定手段53で決定された頭部位置に対応してヘッドレスト20が最適となるシート幅方向位置S及びそのシート幅方向位置Sに対応したヘッドレスト20の前後位置を決定するヘッドレスト位置決定手段54を有する。また、ヘッドレスト位置決定手段54によって決定されたシート幅方向位置Sに対応して幅方向駆動モータ42及び前後方向駆動モータ53を駆動制御する。
本実施の形態では頭部位置算出データとして、図4(b)に頭部Hとヘッドレスト20の相関位置を模式的に示すように、着座者Pの上半身Bが左右の側方フレーム13bと13cの間となる通常の着座姿勢における頭部Hに対するヘッドレスト20のシート幅方向の範囲をシート幅方向通常範囲Waとし、このシート幅方向通常範囲Waにおけるヘッドレスト20の最適な前後方向の位置を通常位置Rとする。更に、着座者Pの上半身Bが左右の側方フレーム13b及び13cのいずれかの前方となる着座姿勢における頭部位置をシート幅方向端部Wbとし、このシート幅方向端部Wbにおけるヘッドレスト20の最適な前後方向の位置を前方位置Fとする。
このヘッドレスト20の通常位置Rは、例えば、通常の着座姿勢で着座した状態で、車両が衝突された際に着座者Pの上半身Bがシートバック12に潜り込んで後方移動したときに、上半身Bと共に後方移動する頭部Hを最適に受け止め得るヘッドレスト20の位置に設定する。一方、前方位置Fは、上半身Bが側部フレーム13b或いは13cの前方にある着座姿勢で車両が衝突された際に、上半身Bがシートバック12に潜り込んで後方移動したときに、上半身Bと共に後方移動する頭部Hを最適に受け止め得るヘッドレスト15の位置に設定する。これらヘッドレスト20の通常位置R及び前方位置Fは、予め実験やシミュレーション等に基づいて設定することが好ましい。
次に、本実施の形態に係るヘッドレスト位置調整装置30によるヘッドレスト20の位置調整処理手順について、図5に示すフローチャート及び図6のヘッドレスト位置調整動作の説明図を参照して説明する。
まず、図5に示すように、ヘッドレスト位置調整装置30は、頭部位置検知手段31となるカメラ32で着座者Pの頭部Hを撮像し、撮像した画像データを頭部位置情報として制御部51に出力する(ステップS101)。
制御部51は、頭部位置決定手段53において、カメラ32で撮像した画像データとROM52の頭部位置算出データとを対比して着座者Pのシート幅方向における頭部Hの位置を決定する(ステップS102)。
次に、ヘッドレスト位置決定手段54において頭部位置決定手段53で決定された頭部位置に対応するヘッドレスト20のシート幅方向Wにおいて最適となるシート幅方向位置Sを決定する(ステップS103)。
ステップS103で決定されたシート幅方向位置Sがヘッドレスト位置決定手段54においてシート幅方向通常範囲Wa内か否か、即ち着座者Pの上半身Bが左右の側方フレーム13bと13cとの間にある通常の着座姿勢であるか、否かを判定する(ステップS104)。
ステップS104でYES、即ちヘッドレスト位置決定手段54で決定されたシート幅方向位置Sがシート幅方向通常範囲Wa内である着座姿勢のときは、ヘッドレスト20が通常位置Rか否か判定する(ステップS105)。
ステップS105でYES、即ちヘッドレスト20が通常位置Rのときは、ヘッドレスト位置決定手段54のシート幅方向位置Sの決定に従ってヘッドレスト移動手段41の幅方向駆動モータ42を駆動してヘッドレスト20をシート幅方向位置Sに移動して停止する(ステップS106)。これにより、車両用シート10に通常の着座姿勢で着座した着座者Pの頭部Hに適したシート幅方向位置Sでかつ通常位置Rにヘッドレスト20が保持される。
ステップS105でNOの場合、即ちヘッドレスト20が前方位置Fのときには、前後方向駆動モータ43を駆動してヘッドレスト20を通常位置Rに後方移動(ステップS107)した後、ヘッドレスト移動手段41の幅方向駆動モータ42の駆動によりヘッドレスト20をシート幅方向位置Sに移動停止する(ステップS106)。これにより、車両用シート10に通常着座姿勢で着座した着座者Pの頭部Hに適したシート幅方向位置Sでかつ通常位置Rにヘッドレスト20が保持される。
一方、ステップS104でNO、即ちヘッドレスト位置決定手段54で決定されたシート幅方向位置Sがシート幅方向端部Wbのときには、ヘッドレスト位置決定手段54のシート幅方向位置決定に従ってヘッドレスト移動手段41の幅方向駆動モータ42を駆動してヘッドレスト20をシート幅方向端部Wbにおけるシート幅方向位置Sに移動して停止する(ステップS110)。これにより、上半身Bが左右の側方フレーム13b或いは13cの前方にある着座姿勢での頭部Hに対応したシート幅方向位置Sにヘッドレスト20が移動する。
次に、ヘッドレスト20が前方位置Fか否か判定する(ステップS111)。ステップS111でNO、即ちヘッドレスト20が通常位置Rのときには、前後方向駆動モータ43の駆動によりヘッドレスト20を前方位置Fに移動する(ステップS112)。これにより上半身Bが側方フレーム13b或いは13cの前方にある着座姿勢での頭部Hに適した位置にヘッドレスト20が保持される。
この構成により、図6に示すように着座者Pが通常の着座姿勢、即ち上半身Bが左右の側方フレーム13bと13cとの間で架設弾性部材14の中央前面に維持される着座姿勢においては、ヘッドレスト20が頭部Hに後方から対向するシート幅方向位置でかつ、頭部Hから設定された離反距離の通常位置Rに維持されると共に、仮想線Ha、Hbで示すように頭部Hの左右移動に追従してヘッドレスト20が仮想線20b、20cのようにシート幅方向に移動して最適位置に保持される。
これにより、車両用シート10に通常着座姿勢で着座した状態で、車両が衝突した際には、慣性による上半身Bの後方移動によりシートバック12のシートパッド及び架設弾性部材14等が撓み変形して上半身Bがシートバック12に潜り込み後方移動し、上半身Bと共に後方移動する頭部Hがヘッドレスト20に最適に受け止め支持され、着座者Pの頭部H及び頸部の負荷が軽減される。
一方、車両用シート10に着座者Pの着座位置が左右に大きくずれ、或いは上半身Bが左右に傾いた着座姿勢、即ち上半身Bが架設弾性部材14の中央前面からずれて側方フレーム13b或いは13cの前方に位置して頭部Hが仮想線Hc、Hdのように左右に偏った着座姿勢においては、ヘッドレスト20が仮想線20c、20dで示すように、頭部Hに対して後方から対向するシート幅方向位置でかつ、頭部Hから予め設定された離反距離の前方位置Fに維持される。
これにより、上半身Bが左右の側方フレーム13b、13cの前方に位置して頭部Hが左右に偏倚した着座姿勢において、車両が衝突された際には、慣性により後方移動する上半身Bが側方フレーム13b或いは13cによって受け止められて上半身Bのシートバック12内への潜り込みが抑制されるものの、ヘッドレスト20が通常位置Rより前方に設定された前方位置Fにおいて頭部Hが迅速に受け止められ、頭部Hの後方移動が抑制されて頭部H及び頸部の負荷が大幅に軽減される。
なお、上記実施の形態では頭部位置検知手段31としてカメラ32を用い、カメラ32により撮像した画像データを頭部位置情報としたが、カメラ31に代えて頭部位置検知手段31を着座者Pの頭部Hに向けて超音波を送受波して頭部Hとの距離を測定する超音波センサにより構成し、超音波検出データを頭部位置検知情報とすることもできる。超音波センサは例えばインストルメントパネルや車室内天井に設けることができる。この超音波検出データを頭部位置検知情報とする以外、他の構成は上記実施の形態と同様であり説明を省略する。
(第2実施の形態)
本発明によるヘッドレスト位置調整装置の第2実施の形態を図7乃至図15を参照して説明する。なお、各図において上記図1乃至図6と対応する部分に同一符号を付することで、該部の詳細な説明は省略する。
図7は、ヘッドレスト位置調整装置の概要説明図であり、車両用シート10の正面図である。車両用シート10は、シートクッション11と、シートバック12と、シートバック12の上部にヘッドレスト20を有する。シートバック12は、上部フレーム13aと左右の側方フレーム13b、13cを有するU字形のシートバックフレーム13を備え、側方フレーム13bと13cの間に架設弾性部材14が複数架設される。このシートバックフレーム12及び架設弾性部材14の前面にシートパッド15が配置され、これら全体が表皮16で被覆される。
ヘッドレスト位置調整装置30は、図8にブロック構成図に示すように頭部位置検知手段31と、ヘッドレスト20をシート幅方向W及び前後方向に移動するヘッドレスト移動手段41と、頭部位置検知手段31の検知に基づいてヘッドレスト移動手段41を駆動制御する制御部51を備える。
頭部位置検知手段31は、着座者Pがシートバック12の前面に当接する当接状態を検知するものであって、図7に示すようにシートバック12の前面となる表皮16とシートパッド15との間に配置されて着座者Pがシートバック12の前面に付与する押圧を検知する複数の感圧センサを有し、各感圧センサによって検知された押圧データを姿勢検知情報として制御部51に出力する。
各感圧センサは、例えばシート幅方向に4行及び上下方向に4列のマトリックス状に配置される。第1列はシートバック12の上部で着座者Pの略胸部高さ位置において、左右両端の感圧センサ35a及び35dがそれぞれ側方フレーム13b及び13cの前方に配置され、感圧センサ35aと35dとの間に略等間隔で感圧センサ35bと35cが配置される。第2列の感圧センサ36a及び36dが第1列の下方において側方フレーム13b及び13cの前方に配置され、感圧センサ36aと36dとの間に感圧センサ36bと36cが略等間隔で配置される。同様に第2列の下方に第3列の感圧センサ37a〜37dが略等間隔で配置され、第3列の下方でかつ着座者Pの腰部高さ位置に第4列の感圧センサ38a〜38dが略等間隔で配置される。
これら各感圧センサの配置により、例えば図9に示すように、着座者Pが通常着座姿勢で着座した際には、上半身Bがシートバック12の前面において左右の側方フレーム13bと13cとの間に保持されて、シート幅方向中央側となる◎で示す第1列の感圧センサ35bと35c、第2列の感圧センサ36bと36c、第3列の感圧センサ37bと37c、及び第4列の感圧センサ38bと38c等により押圧付与が検出される。従って、これらの感圧センサによる押圧検知から着座者Pが通常の着座姿勢であることが推定できると共に、この着座姿勢から頭部Hがシート幅方向通常範囲Waにあることが推定される。
図10に示すように、右側に大きくずれた着座状態では、上半身Bが右側の側方フレーム13bに沿って保持されて、シート幅方向右側となる◎で示す第1列の感圧センサ35aと35b、第2列の感圧センサ36aと36b、第3列の感圧センサ37aと37b及び第4列の感圧センサ38aと38b等により押圧付与が検出される。従って、これらの感圧センサによる押圧検知状態から、着座者Pが右側にずれた着座姿勢であることが推定できると共に、この着座姿勢から頭部Hが右側のシート幅方向端部Wbに位置することが推定される。
同様に、図11に示すように、左側にずれた着座状態では、上半身Bが左側の側方フレーム13cに沿って保持されて、シート幅方向左側となる◎で示す第1列の感圧センサ35cと35d、第2列の感圧センサ36cと36d、第3列の感圧センサ37cと37d及び第4列の感圧センサ38cと38dにより押圧付与が検出される。この感圧センサによる押圧検知状態から着座者Pが左側にずれた着座姿勢で、頭部Hが左側のシート幅方向端部Wbに位置することが推定できる。
また、図12に示すように、着座者Pが通常の着座位置に着座してドア等に寄り掛かる等の上半身Bが右側に傾いた状態では、上半身Bがシートバック12の上部右側から下部中央側に亘って保持されて、◎で示すシートバック12の上部右側の第1列の感圧センサ35aと35b、第2列の感圧センサ36aと36b及び下部中央側の第3列の感圧センサ37bと37c、第4列の感圧センサ38bと38c等による押圧付与が検知される。
これらの感圧センサによる押圧検知状態から、着座者Pが右側に傾いた着座姿勢でかつ、頭部Hが右側のシート幅方向外側範囲Wbにあることが推定できる。
同様に、図13のように上半身Bが左側に傾いた着座姿勢では、◎で示すシートバック12の上部左側となる第1列の感圧センサ35cと35d、第2列の感圧センサ36cと36d及びシートバック12の下部中央側となる第3列の感圧センサ37bと37c、第4列の感圧センサ38bと38c等により押圧付与が検知される。従って、これらの感圧センサによる押圧検知状態から、着座者Pが右側に傾いた着座姿勢であることが推定できると共に、頭部Hがシート幅方向外側範囲Wbにあることが推定できる。
ヘッドレスト移動手段41は、第1実施の形態と同様に、ヘッドレスト20をシート幅方向Wに移動するヘッドレスト幅方向移動手段となる幅方向駆動モータ42とヘッドレスト20を通常位置R及び前方位置Fに移動させるヘッドレスト前後方向移動手段となる前後方向駆動モータ43を備える。
制御部51は、CPU、ROM等を備えたコンピュータであり、頭部位置検知手段31の各感圧センサによる検知状態及びROM55に格納された頭部位置算出データに基づいて着座者Pの頭部位置を決定する頭部位置決定手段56と、頭部位置決定手段56によって決定された頭部位置に対応してヘッドレスト20が最適となるシート幅方向位置S及びそのシート幅方向位置Sに対応してヘッドレスト20の前後方向位置を決定するヘッドレスト位置決定手段59を有する。
頭部位置決定手段56は、頭部位置検知手段31の各感圧センサ35a〜37dによる検知状態及びROM55の頭部位置算出データ、具体的には各感圧センサ35a〜37dの押圧検知と、各感圧センサの押圧検知と着座姿勢との相関を示す頭部位置算出データとの対比に基づいて着座者Pの着座姿勢を推定する着座姿勢推定手段57と、着座着姿勢推定手段57によって推定された着座姿勢とROM55に格納され頭部位置算出データ、具体的には着座姿勢と頭部位置との相関関係データとの対比に基づいて頭部Hのシート幅方向位置を推定する頭部位置算定手段58を備える。
次に、本実施の形態に係るヘッドレスト位置調整装置30によるヘッドレスト20の位置調整処理手順を、図14のフローチャート及び図15のヘッドレスト位置調整動作説明図を参照して説明する。
まず、ヘッドレスト位置調整装置30は、頭部位置検知手段31となる第1列の感圧センサ35a〜35d、第2列の感圧センサ36a〜36d、第3列の感圧センサ37a〜37d、第4列の感圧センサ38a〜38dによってシートバック12に作用する押圧付与を検知し、姿勢検知情報として制御部51に出力する(ステップS201)。
制御部51は、着座姿勢推定手段57において各感圧センサの押圧検知状態とROM55に格納された頭部位置算出データとに基づいて着座者Pの着座姿勢を推定する。この着座姿勢の推定は、例えば図9に示すように第1列の感圧センサ35bと35c、第2列の感圧センサ36bと36c、第3列の感圧センサ37bと37d及び第4列の感圧センサ38bと38cが押圧検知状態では通常の着座姿勢である推定し、図10に示すように第1列の感圧センサ35aと35b、第2列の感圧センサ36aと36b、第3列の感圧センサ37aと37b及び第4列の感圧センサ38aと38bが押圧検知状態では、着座者Pが右側にずれた着座姿勢である推定する。
次に、着座姿勢推定手段57において推定された各着座姿勢に基づいて、頭部位置算定手段58において、その着座姿勢に対応するシート幅方向における頭部位置を決定する(ステップS202)。次に、ヘッドレスト位置決定手段59において決定された頭部位置に相応するヘッドレスト20のシート幅方向位置Sを決定する(ステップS203)。
以下ステップS204〜S212の各作動ステップを有し、これら各ステップS204〜S212は上記第1実施の形態における各ステップS104〜S112と同様であり、説明を省略する。
この構成により、図15に示すように着座者Pが通常の着座姿勢、即ち上半身Bが左右の側方フレーム13bと13cとの間でシートバック12の中央前面に保持される着座姿勢においては、ヘッドレスト20が頭部Hに後方から対向するシート幅方向位置でかつ、通常位置Rに維持されると共に、仮想線Ha、Hbで示すように頭部Hの左右移動に追従してヘッドレスト20がシート幅方向に移動して頭部Hに対してヘッドレスト20が最適位置に保持される。
これにより、車両用シート10に通常姿勢で着座した状態で、車両が衝突された際には、着座者Pの相対的な後方移動によりシートバック12のシートパッド15及び架設弾性部材14が撓み変形して上半身Bがシートバック12に潜り込み後方移動し、上半身Bの後方移動に伴って後方移動する頭部Hがヘッドレスト20に最適に受け止め支持され、着座者Pの頭部H及び頸部の負荷が軽減される。
一方、車両用シート10に着座した着座者Pの着座位置が、通常着座位置から左右に大きくずれ、或いは上半身Bが左右に大きく傾いた着座姿勢、即ち上半身Bがシートバック12の中央前面からずれて側方フレーム13b或いは13cの前方に位置して頭部Hが仮想線Hc、Hdのように左右に偏った着座姿勢においては、ヘッドレスト20が仮想線20c、20dで示すように、頭部Hに対して後方から対向するシート幅方向位置Sでかつ、前方位置Fに維持される。これにより、上半身Bが左右に偏倚した着座姿勢において、車両が衝突された際には、後方移動する上半身Bが側方フレーム13b或いは13cによって受け止められて上半身Bがシートバック12内への潜り込みが抑制されるものの、ヘッドレスト20が通常位置Rより前方の前方位置Fにおいて頭部Hが迅速に受け止められ、頭部Hの後方移動が抑制されて頭部H及び頸部の負荷が大幅に軽減される。
なお、上記説明では頭部位置検知手段31としてシートバック12の前面に、感圧センサをシート幅方向に4行及び上下方向に4列のマトリックス状に配置したが、着座者Pの着座姿勢が検知可能な範囲内において感圧センサを分散配置することができる。例えば、上記4行4列のマトリックス状に限らず、他の行数及び列数のマトリックス状に感圧センサを配置することもできる。また、更にシート幅方向に一対或いは他の複数の感圧センサを配置する等適宜個数の感圧センサを分散配置することもできる。また、感圧センサに代えて、シートバック12に接触する乗員Pの上半身Bを検知可能な接触センサにより頭部位置検知手段31を構成することもできる。
更に、シートバック12内に配置されシートバックフレーム13の左右の側方フレーム13b及び13cにそれぞれ圧力検知手段となる感圧センサを配置し、着座者からシートバック12に加わる圧力を検知するように構成することもできる。この場合、左右の側方フレーム13b及び13cの設けられた感圧センサから得られた情報に基づき、着座姿勢推定手段56により着座姿勢が推定され、頭部位置が推定される。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されることなく発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記第1実施の形態及び第2の実施の形態では、ヘッドレスト20がシート幅方向通常範囲Waにおいては通常位置Rとなりシート幅方向端部Wbにおいては前方位置Fとなるように構成したが、シート幅方向中央位置においてヘッドレスト20を通常位置Rに保持し、シート幅方向端部Wb側に移行するに従って漸次前方位置Fに移行するように構成することができる。この場合、例えばシート幅方向中央からシート幅方向端部Wb側に移行するに従ってヘッドレスト20を通常位置Rから前方に前方位置Fに漸次誘導するガイドレール等を備えることで構成及び制御の簡素化が得られる。
また、上記各実施の形態ではヘッドレスト移動手段41をヘッドレスト20をシート幅方向Wに移動するヘッドレスト幅方向移動手段と、ヘッドレスト20を前後移動させるヘッドレスト前後方向移動手段とにより構成したが、図16に示すように、ヘッドレスト20に、その前部21を通常位置Rから前方位置Fに突出させるヘッドレスト前部突出手段23を備え、ヘッドレスト移動手段を頭部位置決定手段によって決定された頭部位置に対応するシート幅方向位置にヘッド幅方向に移動させるヘッドレスト幅方向移動手段と、頭部位置決定手段によって決定された幅方向位置に対応してヘッドレスト20の前部21を突出させるヘッドレスト前部突出手段23によってヘッドレスト移動手段を構成することができる。
また、図17に示すように、ヘッドレスト20を通常位置Rと前方位置Fに傾倒させるヘッドレスト傾倒手段25を備え、ヘッドレスト移動手段を頭部位置決定手段によって決定された頭部位置に対応するシート幅方向位置にヘッド幅方向に移動せるヘッドレスト幅方向移動手段と、頭部位置決定手段によって決定された幅方向位置に対応してヘッドレスト20を前方に傾倒させるヘッドレスト傾倒手段25によってヘッドレスト移動手段を構成することができる。
10 車両用シート
12 シートバック
13 シートバックフレーム
13b、13c 側方フレーム
14 架設弾性部材
20 ヘッドレスト
30 ヘッドレスト位置調整装置
31 頭部位置検知手段
32 カメラ
35a〜35d 第1列の感圧センサ
36a〜36d 第2列の感圧センサ
37a〜37d 第3列の感圧センサ
38a〜38d 第4列の感圧センサ
41 ヘッドレスト移動手段
42 幅方向駆動モータ(ヘッドレスト幅方向移動手段)
43 前後方向駆動モータ(ヘッドレスト前後方向移動手段)
51 制御部
53 頭部位置決定手段
54 ヘッドレスト位置決定手段
56 頭部位置決定手段
57 着座姿勢推定手段
58 頭部位置算定手段
59 ヘッドレスト位置決定手段

Claims (6)

  1. 車両用シートに設けられたヘッドレストの位置を調整するヘッドレスト位置調整装置において、
    前記着座者の頭部を検知して得られる情報からシート幅方向における該着座者の頭部位置を決定する頭部位置決定手段と、
    該頭部位置決定手段によって決定された頭部位置に対応するシート幅方向位置に前記ヘッドレストをシート幅方向に移動させると共に、該シート幅方向位置に対応させて前記ヘッドレストを前方に移動させるヘッドレスト移動手段と、を備え、
    該ヘッドレスト移動手段による前記ヘッドレストの前方への移動量は、シート幅方向中央側よりも端部側において大であることを特徴とするヘッドレスト位置調整装置。
  2. 前記ヘッドレスト移動手段は、
    前記頭部位置決定手段によって決定された頭部位置に対応するシート幅方向位置まで前記ヘッドレストをシート幅方向に移動させるヘッドレスト幅方向移動手段と、
    前記頭部位置決定手段によって決定されたシート幅方向位置に対応して前記ヘッドレストを前後方に移動させるヘッドレスト前後方向移動手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト位置調整装置。
  3. 前記ヘッドレスト移動手段は、
    前記頭部位置決定手段によって決定された頭部位置に対応するシート幅方向位置まで前記ヘッドレストをシート幅方向に移動させるヘッドレスト幅方向移動手段と、
    前記頭部位置決定手段によって決定されたシート幅方向位置に対応して前記ヘッドレストの前部を前方に突出させるヘッドレスト前部突出手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト位置調整装置。
  4. 前記ヘッドレスト移動手段は、
    前記頭部位置決定手段によって決定された頭部位置に対応するシート幅方向位置まで前記ヘッドレストをシート幅方向に移動させるヘッドレスト幅方向移動手段と、
    前記頭部位置決定手段によって決定されたシート幅方向位置に対応して前記ヘッドレストを前方に傾倒させるヘッドレスト傾倒手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト位置調整装置。
  5. 前記頭部位置決定手段は、
    シートバックに設けられた検知手段によって得られる該シートバックへの着座者の当接状態に関する情報から該着座者の着座姿勢を推定する着座姿勢推定手段と、
    該着座姿勢推定手段によって推定された着座姿勢に基づいて着座者のシート幅方向における頭部位置を算定する頭部位置算定手段と、
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドレスト位置調整装置。
  6. 前記頭部位置決定手段は、
    シートバック内に配置されたシートバックフレームの左右の各側方フレームにそれぞれ設けられ、着座者から前記シートバックに加わる圧力をそれぞれ検知する圧力検知手段と、
    該各圧力検知手段から得られる情報に基づきシート幅方向における該着座者の頭部位置を算定する頭部位置算定手段と、
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドレスト位置調整装置。
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