JP2015181868A - 眼用レンズ評価方法、眼用レンズ、視力測定装置および眼用レンズ適性検査装置 - Google Patents

眼用レンズ評価方法、眼用レンズ、視力測定装置および眼用レンズ適性検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】視野の広さ、使いやすさ、慣れやすさなどから総合的に判断して、眼用レンズの適合性を定量的に評価すること。【解決手段】眼用レンズ評価方法は、複数の視標をそれぞれ異なる複数の表示位置に表示し、眼用レンズを装用した被験者に対して所定の課題を出題する課題出題工程と、被験者が複数の視標を目視してその状態を判断し、その結果に基づいて行った課題に対する回答の結果を用いて、課題の評価点を決定する課題評価工程と、課題の評価点を用いて、被験者における眼用レンズの適合性を評価するレンズ評価工程と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、眼用レンズ評価方法、眼用レンズ、視力測定装置および眼用レンズ適性検査装置に関する。
眼鏡店で眼鏡レンズを購入するときに、それまで使用していた眼鏡レンズに比べて、新しく購入する眼鏡レンズが実際に購入者にとってより適合性の高い性能であるかどうかを確認するために、新しい眼鏡レンズを装用して、ランドルト環などを使った視力検査を行っていた。また、遠近両用の眼鏡レンズを購入するときには遠方視力だけでなく近方視力も合わせて測定することもあった。そして、購入者が新しい眼鏡レンズを装用して眼鏡店内から見える遠景を眺めたり手元の雑誌を眺めたりすることで感じる違和感の強さと合わせて、眼鏡レンズの適合性を判断していた。また、特許文献1には、被験者の脳波や脳血液中のヘモグロビン量などの生体情報を測定し、測定した生体情報を用いて眼鏡レンズの装用感を客観的に評価する方法が提案されている。
国際公開第2010/035726号
しかし、視力検査は、新しい眼鏡レンズでの矯正視力を測定しているに過ぎない。矯正視力は眼鏡レンズの適合性を判断するうえでの重要な要素ではあるが、一つの要素に過ぎず、矯正視力だけでは眼鏡レンズの適合性を総合的に判断することはできない。また、近方視力を測定するときの測定条件(距離や視線の角度)は一定とは限らず、定量性に乏しい。そして、新しい眼鏡レンズを装用したときに感じる違和感については、環境による影響も大きく、かつ官能的なものであり定量性は全くないために正確に眼鏡レンズの適合性を判断することは難しかった。また、上記特許文献1で開示されている方法のように、脳波などの生体情報を測定するためには非常に大がかりな装置が必要であり、眼鏡店で実施することは現実的ではない。しかも、脳波を測定し、その結果から眼鏡レンズの適合性という別の尺度の評価値を別途算出しなければならないので、曖昧でかつ手間もかかる。
(1)請求項1に記載の眼用レンズ評価方法は、複数の視標をそれぞれ異なる複数の表示位置に表示し、眼用レンズを装用した被験者に対して所定の課題を出題する課題出題工程と、被験者が複数の視標を目視してその状態を判断し、その結果に基づいて行った課題に対する回答の結果を用いて、課題の評価点を決定する課題評価工程と、課題の評価点を用いて、被験者における眼用レンズの適合性を評価するレンズ評価工程と、を有することを特徴とする。
(2)請求項12に記載の眼用レンズ評価方法は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の眼用レンズ評価方法によって複数の眼用レンズを評価し、その評価結果を比較して被験者における眼用レンズの適合性の優劣を評価することを特徴とする。
(3)請求項13に記載の眼用レンズは、請求項12に記載の眼用レンズ評価方法による評価結果に基づいて複数の眼用レンズの中から選定されたことを特徴とする。
(4)請求項14に記載の眼用レンズは、請求項1〜11のいずれか一項に記載の眼用レンズ評価方法によって所定の眼用レンズを評価し、その評価結果に基づいて眼用レンズのレンズ形状を修正して設計されたことを特徴とする。
(5)請求項15に記載の視力測定装置は、複数の所定の視力検査用の視標をそれぞれ異なる複数の表示位置に表示し、眼用レンズを装用した被験者に対して所定の課題を出題する課題出題手段と、被験者が視標を眼球運動を伴って注視してその状態を判断し、その結果に基づいて行った課題に対する回答の結果を用いて、複数の表示位置ごとの被験者の推定視力を測定する視力測定手段と、を備えることを特徴とする。
(6)請求項18に記載の眼用レンズ適性検査装置は、複数の視標をそれぞれ異なる複数の表示位置に表示し、眼用レンズを装用した被験者に対して所定の課題を出題する課題出題手段と、被験者が複数の視標を目視してその状態を判断し、その結果に基づいて行った課題に対する回答の結果を用いて、課題の評価点を決定する課題評価手段と、課題の評価点を用いて、被験者における眼用レンズの適合性を評価するレンズ評価手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、視野の広さ、使いやすさ、慣れやすさなどから総合的に判断して、眼用レンズの適合性を定量的に評価することができる。
携帯表示端末の構成を示すブロック図である。 眼鏡レンズの適合性を評価する方法の概要を説明するフローチャートである。 最初に表示される表示画面の一例を示す図である。 数字を用いた課題の表示画面の一例を示す図である。 数字を用いた課題で正解した場合の表示画面の一例を示す図である。 数字を用いた課題で不正解である場合の課題の表示画面の一例を示す図である。 数字を用いた課題で視標の大きさが変化した表示画面の一例を示す図である。 数字を用いた課題の採点結果を表示する表示画面の一例を示す図である。 数字を用いた課題で視標をランダムに表示する表示画面の一例を示す図である。 数字を用いた課題で視標のコントラストを下げた表示画面の一例を示す図である。 ランドルト環を用いた課題の表示画面の一例を示す図である。 ランドルト環を用いた課題の採点結果を表示する表示画面の一例を示す図である。 ランドルト環を用いた課題のスコアの分布を表示する表示画面の一例を示す図である。 ランドルト環を用いた課題により測定した推定視力の分布を表示する表示画面の一例を示す図である。 ランドルト環を用いた課題で視標をランダムに表示する表示画面の一例を示す図である。 ランドルト環を用いた課題にキーボードを用いて回答する場合の表示画面の一例を示す図である。 眼鏡レンズの設計の手順を説明するフローチャートである。 眼鏡レンズの選定の手順を説明するフローチャートである。
−第1の実施の形態−
図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。本実施の形態では、携帯型コンピュータや、iPad(登録商標)、スマートホン等の携帯型タブレット端末に代表される携帯表示端末を用いて、被験者が装用する眼鏡レンズの適合性の評価を行う。すなわち、携帯表示端末は、眼鏡レンズの適性検査装置として機能する。図1は、本実施の形態で用いる携帯表示端末100の構成を示すブロック図である。携帯表示端末100は、制御装置101と、表示用モニタ102と、タッチパネル103と、通信部104と、メモリ105とを備えている。
表示用モニタ102は、例えばアスペクト比が縦3:横4の液晶表示パネルであり、制御装置101からの制御信号に応じて各種の画像や文字情報が表示される。表示用モニタ102にはタッチパネル103が設けられている。ユーザが表示用モニタ102の表面を指で押圧することによって、タッチパネル103は携帯表示端末100を操作するための操作信号を出力する。タッチパネル103は、指やタッチペンで押圧された押圧位置を特定する情報(例えば座標値)を操作信号として制御装置101へ出力する。通信部104は、例えばアンテナや通信回路等を備える無線通信装置であり、外部機器との間で、無線通信を行う。
制御装置101は、CPUやメモリその他の周辺回路によって構成され、携帯表示端末100を構成する各部に対して制御信号を出力して、携帯表示端末100の動作を制御する。
次に、本実施の形態において眼鏡レンズの適合性を評価する方法の概要を、図2に示すフローチャートを用いて説明する。なお、以下に説明する方法は、単焦点または多焦点の眼鏡レンズについて適合性を評価することができるが、特に、累進屈折力眼鏡レンズのように、周辺領域に収差が生じ明視可能な領域がある程度制限される眼鏡レンズについて適合性を評価する場合に有用である。
図2のステップS1では、制御装置101は、メモリ105に格納されたプログラムに従って所定の視標を表示用モニタ102に表示して、眼鏡レンズを装用した被験者に所定の課題を出題する。被験者は、表示用モニタ102に表示された視標を目視して(眼球運動を伴って注視して)その状態を判断し、その結果に基づいてタッチパネル103を用いて上記課題に対する回答を行う。ステップS2では、制御装置101は、被験者による回答を採点して課題の評価点(スコア)を決定して、表示用モニタ102に表示する。ステップS3では、制御装置101は、ステップS2で決定されたスコアの大小によって、被験者の眼鏡レンズの適合性を評価する。本実施の形態では、被験者が携帯表示端末100を手に持って表示用モニタ102を見ながら課題に回答するので、被験者が自然に見やすい状態で眼鏡レンズの適合性を評価することができる。
次に、眼鏡レンズの適合性を評価するための課題の具体例を説明する。図3〜図8は、表示用モニタ102に表示される表示画面の一例を示す図である。まず、制御装置101は、図3に示すように、表示画面の中央部分にスタートボタンStを表示する。被験者によりスタートボタンStがタッチされると、制御装置101は、課題を出題する処理を開始し、図4に示すように、小さな四角い領域に2ケタの数字がそれぞれ書き込まれた5つの視標Nu1〜Nu5を、表示画面の中央位置と四隅の位置のそれぞれに表示する。5つの視標Nu1〜Nu5に書き込まれた5つの数字は、それぞれ異なるランダムな数字である。ここで、被験者には5つの視標Nu1〜Nu5のうち、最も大きい数字が書かれた視標を選択するという課題が出題されている。ゆえに、被験者は、5つの視標Nu1〜Nu5を目視して5つの数字を読み取り、最も大きい数字を選択してその視標を速やかにタッチすることで、課題に対する回答を行う。被験者の回答が正しい場合には、制御装置101は、図5に示すように、被験者が選択した視標Nu4を囲むような丸印マークMmを表示する。一方、被験者の回答が間違いである場合には、制御装置101は、図6に示すように、被験者が選択した視標Nu2の上に重ねてバツ印マークBmを表示する。このようにして、回答が正解だったか不正解だったかが被検者に通知される。また、制御装置101は、回答が正解だった場合にはスコアを加点し、不正解だった場合にはスコアを減点する。
制御装置101は、5つの視標Nu1〜Nu5を表示してから所定時間(例えば1秒から3秒)が経過すると、5つの視標Nu1〜Nu5において数字の組合せをランダムに変更した表示画面に更新する。すなわち、被験者は、1回の課題に対する回答を所定時間以内に行わなければならない。また、制御装置101は、この表示画面の更新を10回連続的に繰り返す(すなわち上記課題を連続的に10回出題する)。表示画面が更新されるたび、被験者は新しい表示画面を確認して上述したように課題に対する回答を行い、制御装置101は被験者の回答の正否に応じてスコアを加点または減点する。
また、制御装置101は、表示画面の11回目の更新からは、図7に示すように5つの視標Nu1〜Nu5の文字サイズを1〜10回目の更新のときよりも小さくして、同じように表示画面の更新を10回行う。制御装置101は、表示画面の21回目の更新からは、5つの視標Nu1〜Nu5の文字サイズを11〜20回目の更新のときよりもさらに小さくして、同じように10回表示画面の更新を行う。このようにして制御装置101は、数回ほど5つの視標Nu1〜Nu5の文字サイズを変更しながら上記課題の出題を繰り返す。視標Nu1〜Nu5の文字サイズは、おおよそ被験者からみて視角10分相当の大きさから始まり、視角1分相当の大きさまで数段階で小さくなる程度が好ましい。
制御装置101は、所定回数の表示画面の更新が終了したら、最後に図8に示すように最終的なスコアScを表示画面に表示する。また、制御装置101は、スコアScの下側に、リプレイボタンReとエンドボタンEnとを表示する。複数の眼鏡レンズについて適合性を評価する場合には、被験者は、装用する眼鏡レンズを新たな眼鏡レンズに交換して、リプレイボタンReをタッチする。すると制御装置101は、上述したようにして課題を出題する処理を新たに開始し、被験者は、新たな眼鏡レンズを装用した状態で上述したようにして課題を行う。一方、被験者によりエンドボタンEnがタッチされると、制御装置101は、課題を終了する。
適合性を評価する全ての眼鏡レンズにおいて上記課題が終了すると、制御装置101は、各眼鏡レンズについて得られた上記課題のスコアを比較することで、眼鏡レンズの適合性を評価する。上述した課題では、被験者は表示画面の広い領域に表示された視標Nu1〜Nu5の数字を素早く読み取ることを要求されるため、できるだけ頭部を動かさずに眼球運動だけで視線を素早く動かして数字を読み取ろうとするので、眼鏡レンズの中心部だけでなく周辺部も含めた広い領域を使うことになる。そのとき、視標Nu1〜Nu5が大きな文字であるときには眼鏡レンズの適合性にあまり影響されずに高い得点が得られるが、文字が小さくなってくると眼鏡レンズの収差の大きい部分では指標を正確に読み取れなくなるので、より広い領域で高い視力が得られる眼鏡レンズを装用している方が高いスコアになる。そのため、得られたスコアがより高い方の眼鏡レンズがより適合性が高いと評価することができる。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
本実施の形態における眼用レンズ評価方法は、複数の視標をそれぞれ異なる複数の表示位置に表示し、眼鏡レンズを装用した被験者に対して所定の課題を出題する課題出題工程を有する。また、眼用レンズ評価方法は、被験者が複数の視標を目視してその状態を判断し、その結果に基づいて行った課題に対する回答の結果を用いて、課題の評価点(スコア)を決定する課題評価工程を有する。また、眼用レンズ評価方法は、課題の評価点を用いて、被験者における眼鏡レンズの適合性を評価するレンズ評価工程を有する。なお、課題出題工程では、被験者に、課題に対する回答として複数の視標の中から所定の条件を満足する視標(ここでは最も数字の大きい視標)を選択させ、課題評価工程では、課題に対する回答の正否を用いて課題の評価点を決定する。以上の眼用レンズ評価方法により、視野の広さ、使いやすさ、慣れやすさなどから総合的に判断して、眼鏡レンズの適合性を定量的に評価することができる。
(変形例1)
なお、上記第1の実施の形態では、表示画面が更新されても5つの視標Nu1〜Nu5の表示位置は変わらない(固定である)例を説明したが、表示画面が更新されるたびに5つの視標Nu1〜Nu5の表示位置がランダムに変更されてもよい。図9は、この場合の表示画面の一例を示す図である。図9に示すように、制御装置101は、5つの視標Nu1〜Nu5を表示画面のランダムな位置に表示する。このとき、制御装置101は、各視標Nu1〜Nu5を互いに重ならないように表示する。また、制御装置101は、表示画面を更新するたびに、各視標Nu1〜Nu5の表示位置をランダムに変更する。このように視標Nu1〜Nu5の表示位置をランダムに変更することにより、被験者に眼鏡レンズの様々な領域を使って表示画面内の様々な位置を目視させることができるので、より適切に眼鏡レンズの適合性を評価することができる。
(変形例2)
また、表示画面の更新間隔や更新回数は、被験者の視力や課題への慣れ具合などに応じて、適当になるように変更してかまわない。また、視標の数字の桁数や視標の数を変更して難易度を調節してもかまわない。また、視標の文字の色やコントラストを変えて難易度を調節してもかまわない。図10に、視標Nu1〜Nu5において文字のコントラストを低くすることで難易度を高くした表示画面の一例を示す。表示用モニタ102の解像度が不足して視標Nu1〜Nu5の文字が潰れて表示されてしまうために文字サイズを小さくできない場合でも、このように文字のコントラストを低くすることで難易度を高くすることができる。
(変形例3)
また、制御装置101は、回答の正否だけでなく、上述した課題の難易度(視標の大きさや数、コントラストなどによる)も用いてスコアを決定するようにしてもよい。制御装置101は、例えば、被験者の回答が正しかった場合にスコアを加点する際に、課題の難易度が高いほど、加点する点数を高くする。
(変形例4)
また、制御装置101は、課題に対する回答の正否に応じて、視標の大きさ、コントラストおよび色のうちの少なくとも1つを変えて、課題を複数回出題するようにしてもよい。制御装置101は、例えば、被験者の回答が不正解だった場合に、次に表示する視標の文字のサイズを大きくする、もしくはコントラストを高くする、もしくは目立つ色にすることなどを行う。
(変形例5)
また、制御装置101は、回答の正否だけでなく、被験者が回答にかかった時間を検知し、この検知結果も用いてスコアを決定するようにしてもよい。制御装置101は、例えば、被験者の回答が正しかったときにスコアを加点する際に、回答にかかった時間が短いほど、加点する点数を高くする。
−第2の実施の形態−
次に、図面を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施の形態では、数字を用いた課題ではなく、視力検査用の視標として知られているランドルト環を用いた課題を行う点が第1の実施の形態と異なっているので、この点について詳しく説明する。なお、第2の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に携帯表示端末100(図1)を用いる。第2の実施の形態において、携帯表示端末100は視力測定装置としても機能する。また、第2の実施の形態でも、第1の実施の形態と、眼鏡レンズの適合性を評価する方法の概要(図2)は同様であるため、説明を省略する。
まず、制御装置101は、上述した第1の実施の形態と同様に、図3に示したように、表示用モニタ102の表示画面の中央部分にスタートボタンStを表示する。被験者によりスタートボタンStがタッチされると、制御装置101は、課題を出題する処理を開始し、図11に示すように、表示画面において視標La1〜La9を3行3列で整列して表示する。視標La1〜La9は、表示画面の中央位置と、四隅の位置と、四隅同士の間の位置とにそれぞれ表示される。また、各視標La1〜La9は、それぞれ、箱型部分Hbと、箱型部分Hbの下側に配置された円形部分Ebとから構成される。箱型部分Hbはコの字型形状でなり、コの字型の開いた部分が下方向を向いている。また、各視標La1〜La9の円形部分Ebの中央にはランドルト環が表示されている。ランドルト環の開いた方向は、各視標La1〜La9において上下左右にランダムに表示されている。
課題を開始した時点では、全ての視標La1〜La9において、図11の視標La4のように、箱型部分Hbのコの字の内部に円形部分Ebが配置され、箱型部分Hbの上部に円形部分Ebの上部が接した状態で表示されている。しかし、すぐに円形部分Ebが箱型部分Hbの上部から離れ、徐々に下方向に降りてくるように表示される。また、各視標La1〜La9において、後述する再表示のタイミングが異なってくるので、ある程度の時間が経過すると図11に示すように、各箱型部分Hbに対する円形部分Ebの位置がばらばらの状態となる。また、課題を開始した時点では、全ての視標La1〜La9において、同じ大きさのランドルト環が表示されている。しかし、各視標La1〜La9において、後述するように被験者の回答の正否に応じてランドルト環の大きさが異なってくるため、ある程度の時間が経過すると図11に示すように、ランドルト環の大きさがばらばらの状態となる。
このような表示画面において、被験者は、表示された視標La1〜La9のうち任意の視標を選択し、速やかにその視標のランドルト環の開いた方向を回答する。回答の方法は、その視標をタッチして選択し、そのままランドルト環の開いた方向に素早くスライドするフリック入力と呼ばれる操作で行う。このように、本実施の形態では、被験者に対して、各視標La1〜La9ごとに、課題に対する回答(すなわち、ランドルト環の開いた方向の回答)を行わせるようになっている。
被験者の回答が正しい場合、制御装置101は、その視標の表示位置で、ランドルト環の開いた方向をランダムに変更して視標を再表示する(すなわち課題を連続的に出題する)。また、この再表示では、制御装置101は、その視標の円形部分Ebを一旦消し、その後、初めのように箱型部分Hbの内側に円形部分Ebを表示して、円形部分Ebの下方向への移動を開始させる。
なお、円形部分Ebは所定の速度で下方向に移動し、箱型部分Hbの上部に円形部分Ebの上部が接した状態で表示されてから所定時間が経過した時点で、円形部分Ebが箱型部分Hbから完全に外に出るようになっている。すなわち、被験者は、1つのランドルト環に対し、開いた方向の回答を所定時間内に行わなければならないようになっている。そして、制御装置101は、被験者の回答が間違っている場合や、被験者が回答する前に図11に示す視標La2のように円形部分Ebが箱型部分Hbから完全に外に出た場合にも、その視標の表示位置で、ランドルト環の開いた方向をランダムに変更して視標を再表示する。この場合の再表示では、制御装置101は、まず、視標の色を変えてその視標を選択できないようにする。その後、所定の短い時間(例えば1秒程度)が経過した後に、制御装置101は、円形部分Ebを一旦消し、視標の色を元に戻し、また初めのように円形部分Ebを箱型部分Hbの内側に表示させ、下方向への移動を開始させる。
ランドルト環は、課題を開始した時点では、全ての視標La1〜La9において、初期値として予め適当に決められた同じ大きさで表示される。例えば、視力を表す視標の一つであるlogMARが0.2であるランドルト環が最初に表示される。これは視力が0.63程度に相当し、ランドルト環の隙間は視角で1.6分程度のものである。制御装置101は、ある視標において被験者により間違った回答が行われた場合には、その視標に次に表示するランドルト環の大きさを、1段分または2段分大きくする。一方、制御装置101は、ある視標において被験者により正しい回答が行われると、その視標において前回から2回続けて正しく回答されていた場合は、その視標に次に表示するランドルト環の大きさを1段分または2段分小さくする。これ以外の場合には、制御装置101は、次に表示するランドルト環を、前回の大きさと同じ大きさで表示する。ここで1段分というのは、logMARで0.1の違いに相当し、2段分というのは、logMARで0.2の違いに相当することを表す。したがって、例えばlogMARが0.2のランドルト環から2段分小さいランドルト環は、logMARが0.0で、視力が1で、隙間が視角で1分のランドルト環に相当する。また、例えばlogMARが0.2のランドルト環から2段分大きいランドルト環は、logMARが0.4で、視力が0.39程度で、隙間が視角で2.5分程度のランドルト環に相当する。このようにしてランドルト環の大きさを変更する処理を繰り返すと、各視標La1〜La9において、被験者がちょうど判別できるかどうかという大きさのランドルト環で評価を効率よく行うことができる。
制御装置101は、被験者の回答が正しい場合に、課題の評価点(スコア)を加点する。スコアの加点は、それぞれの視標La1〜La9(すなわちそれぞれの表示位置)ごとに行われる。制御装置101は、その視標のランドルト環が小さいほど、加点する点数を大きくするように決定する。また、制御装置101は、その視標の円形部分Ebが箱型部分Hbに対して下方にあるほど、すなわち回答にかかった時間が長いほど、加点する点数を小さくするように決定する。また、制御装置101は、被験者の回答が間違っていた場合や、被験者が回答する前に円形部分Ebが箱型部分Hbから完全に外に出てしまった場合には、スコアの加点を行わない。つまり、できるだけ素早く且つ正確に回答することで高いスコアが得られることになる。
そのため、被験者は、高いスコアを得るために、必要以上に頭を動かさないで、眼球の動きだけで素早く課題を行うように努めることになる。また、被験者は、眼鏡レンズの収差などによりランドルト環の開いた方向を判別できないときだけ、仕方がなく頭を動かして眼鏡レンズの良く見える領域を探して課題を行うことになる。
また、制御装置101は、課題を、予め決められた数分間の時間だけ行う。被験者が1回の回答に要する時間がおおよそ1秒だとすると、例えば3分間で1つの視標あたり平均で20回ほど回答することができる。
予め決められた数分間が経過すると、制御装置101は、課題を出題する処理を終了して、被験者の回答に応じて採点を行い、採点の結果を表示用モニタ102に表示する。図12に、採点の結果を表示する表示画面の一例を示す。制御装置101は、採点において、各視標La1〜La9の表示位置P1〜P9ごとにスコアを決定する。具体的には、制御装置101は、各表示位置P1〜P9において加点されたスコアの合計を、その視標が表示された回数(つまり再表示された回数+1回)で割った値(つまり加点の平均値)を、その視標の表示位置のスコアとして算出する。また、制御装置101は、全ての視標の表示位置におけるスコアの平均値を、その課題の総合スコアとして算出する。制御装置101は、表示画面において、それぞれの視標La1〜La9が表示されていた位置P1〜P9にそれぞれの表示位置P1〜P9ごとのスコア(S)を表示し、位置P8の下側に総合スコアSoを表示する。
また、制御装置101は、それぞれの視標La1〜La9が表示されていた位置P1〜P9ごとの推定視力(V)を算出し、表示画面のそれぞれの位置P1〜P9に表示する。ここで、それぞれの位置P1〜P9ごとの推定視力とは、それぞれの視標La1〜La9において、正しく回答したときのランドルト環のlogMARの値の平均値を算出して、この平均値を小数視力で表した値か、または正しく回答した最も小さいランドルト環を小数視力で表した値であり、被験者の眼鏡レンズによる矯正視力を推定した値である。
さらに、制御装置101は、上記スコアの分布と上記推定視力の分布とをそれぞれ表した表示画面を、順次表示用モニタ102に表示する。図13に、上記スコアの分布を表した表示画面の一例を示す。図14に、上記推定視力の分布を表した表示画面の一例を示す。図12で示した各視標の表示位置でのスコアに基づいて表示画面の全ての領域でのスコアが補間により求められ、図13に示すように表示画面内の表示領域Asにスコアが等高線で表示されている。また、図12で示した各視標の表示位置での推定視力に基づいて表示画面の全ての領域での推定視力が補間により求められ、図14に示すように表示画面内の表示領域Avに推定視力が等高線で表示されている。図13の表示領域Asおよび図14の表示領域Avは、それぞれ図11の視標La1〜La9を表示した表示画面に対応している。また、制御装置101は、図13に示したようなスコアの分布図や図14に示したような推定視力の分布図を、2つ以上の眼鏡レンズ(適合性を評価する眼鏡レンズ)について並べて表示用モニタ102に表示するようにしてもよい。こうすることで、2つ以上の眼鏡レンズについてスコアや推定視力の分布図を比較することができるので、眼鏡レンズの適合性の評価により有用である。
適合性を評価する全ての眼鏡レンズにおいて上記課題が終了すると、制御装置101は、各眼鏡レンズについて得られた上記スコアの分布や上記推定視力の分布を用いて、眼鏡レンズの適合性を評価する。上述したように、視標を表示しなかった領域も含む表示画面の全ての領域でのスコアや推定視力の分布を推定することで、例えば、複数の眼鏡レンズについて行った上記課題の結果を比較して、高いスコアの領域の広さや、推定視力の低い領域の分布がどのように異なるのかなどを容易に比較することができる。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)本実施の形態における眼用レンズ評価方法は、複数の視力検査用の視標(ランドルト環)をそれぞれ異なる複数の表示位置に表示し、被験者にそれぞれの視標ごとに課題に対する回答(ここではランドルト環の開いた方向の回答)を行わせる。そして、課題に対する回答の正否を用いて視標の表示位置ごとの課題の評価点(スコア)を決定し、課題の評価点を用いて被験者における眼鏡レンズの適合性を評価する。以上の眼用レンズ評価方法により、視野の広さ、使いやすさ、慣れやすさなどから総合的に判断して、眼鏡レンズの適合性を定量的に評価することができる。特に視標の表示位置ごとに課題の評価点を決定するので、被験者において視野のどの領域が見えにくいのかなども定量的に評価することができる。
(2)携帯表示端末100において、制御装置101は、課題を視標(ランドルト環)の大きさを変えて複数回出題し、課題に対する回答が正しいときの視標の大きさを用いて、視標の表示位置ごとの被験者の推定視力を測定するようにした。このように、視標の表示位置ごとに推定視力を測定するので、被験者において視野のどの領域が見えにくいのかなども定量的に評価することができる。
(変形例6)
上述した第2の実施の形態ではランドルト環を用いた視標を表示する例について説明したが、ランドルト環に限らなくてよく、他の視力検査用の視標(公知の視標でもよいし、新たに開発された視標であってもよい)を用いるようにしてもよい。
(変形例7)
上述した第2の実施の形態において、表示画面に表示する視標の表示位置の数(表示画面の分割数)を増やすことで、上記スコアの分布や上記推定視力の分布をより正確に求めることができる。しかし、視標の表示位置の数を単純に増やした場合、例えば縦が9列で横が9行の81個に増やした場合、81個の視標を同時に全て表示すると、視標が多すぎて煩雑になり好ましくない。そこで、81個の視標を同時に全て表示するのではなく、その一部の視標だけをランダムに且つ視標どうしが重ならないように選択して表示する。図15は、視標の表示位置の数を81箇所とした場合(すなわち表示画面を81個の領域に分割した場合)の表示画面の一例を示す図である。図15では、81箇所のうち7箇所だけが選択されて視標La11〜La17が表示されている。
制御装置101は、視標を再表示する際に、表示する位置を、ランダムに且つすでに視標が表示されている位置と重ならないように決定する。また、視標が再表示される際にランドルト環の方向はランダムに選択される。視標が再表示される際のランドルト環の大きさは、その表示位置での前回までの回答の結果に依存して決定される。すなわち、その表示位置においてまだ一度も回答が行われていない場合には、初期値として予め適当に決められた大きさに決定される。また、前回の回答が間違っていた場合には、1段分または2段分大きいランドルト環に決定される。また、前回と前々回の回答が正しい場合には、1段分または2段分小さいランドルト環に決定される。これ以外の場合には、前回と同じ大きさのランドルト環に決定される。
制御装置101は、上述した実施の形態と同様に、被験者の回答が正しい場合に、スコアを加点する。スコアの加点は、それぞれの視標の表示位置ごとに行われる。制御装置101は、その視標のランドルト環が小さいほど、加点する点数を大きくするように決定する。また、制御装置101は、その視標の円形部分が箱型部分に対して下方にあるほど、すなわち回答にかかった時間が長いほど、加点する点数を小さくするように決定する。また、制御装置101は、被験者の回答が間違っていた場合や、被験者が回答する前に円形部分Ebが箱型部分Hbから完全に外に出てしまった場合には、スコアの加点を行わない。つまり、できるだけ素早く且つ正確に回答することで高いスコアが得られることになる。
また、制御装置101は、課題を、予め決められた数分間の時間だけ行う。必ずしも全ての表示位置において視標が表示される必要はない。
予め決められた数分間が経過すると、制御装置101は、課題を出題する処理を終了して、被験者の回答に応じて採点を行い、採点の結果を表示用モニタ102に表示する。制御装置101は、それぞれの視標の表示位置において加点された点数の合計を、その表示位置に視標が表示された回数で割った値(つまり加点の平均値)を、その視標の表示位置のスコアとして算出する。また、制御装置101は、全ての視標の表示位置におけるスコアの平均値を、その課題の総合スコアとして算出する。ただし、視標が1回も表示されなかった位置がある場合には、その位置にはスコアが付かず、1回以上指標が表示された位置とは区別され、総合スコアの計算においても除外される。制御装置101は、1回以上指標が表示された視標の表示位置に対してそれぞれ推定視力を求める。
そして制御装置101は、上述した実施の形態と同様に、上記スコアの分布と上記推定視力の分布とをそれぞれ表す表示画面を順次表示用モニタ102に表示する。なお、上記スコアの分布と上記推定視力の分布とをそれぞれ求める際には、スコアが付いた位置だけを用いて、スコアが付かなかった位置も含めた、表示画面の全ての領域においてスコアおよび推定視力を補間して求める。なお、制御装置101は、全ての領域において容易に補間ができるように、表示画面の四隅の表示位置には必ず1回以上指標を表示する。
(変形例8)
また、上述した第2の実施の形態では、被験者にタッチパネル103を用いて回答を行わせる例について説明したが、タッチパネル103ではなく、例えばキーボードを用いて回答を行わせるようにしてもよい。例えば、携帯表示端末100ではなく、デスクトップPC(パーソナルコンピュータ)を用い、液晶モニタなどに視標を表示させるようにしてもよい。この場合は、キーボードの方向キーやテンキーなどを用いて被検者にランドルト環の開いた方向を回答させるようにすればよい。
図16は、キーボードを使って被験者に回答させる場合の表示画面の一例を示す図である。表示されている複数の視標La21〜La27のうち、1つの視標La22だけがランドルト環が表示されていて、他の視標La21、La23〜La27にはランドルト環を模した円が表示されている。すべての視標La21〜La27の円形部分Ebが同時に箱型部分Hbから下方に落下していく。被験者は表示されている視標La21〜La27の中からランドルト環が表示されている視標La22を探し出して、そのランドルト環の開いた方向をキーボードを用いて回答する。被験者が回答を行った場合、または被験者が回答する前に円形部分Ebが箱型部分Hbから完全に外に出た場合には、全ての視標がランダムな位置に再表示される。被験者の回答が正しければ、スコアの加点が行われる。スコアの加点はランドルト環が表示されている視標の表示位置に対して行われる。採点方法と採点結果の表示方法は、上述と同様に行なえばよい。つまり、制御装置101は、1回以上ランドルト環の指標が表示された表示位置についてのみスコアおよび推定視力を求め、そこから総合スコアを算出し、1回もランドルト環の指標が表示されなかった位置も含めた表示画面の全ての領域においてスコアおよび推定視力を補間して求める。ただし、表示画面の四隅の表示位置には必ず1回以上ランドルト環の指標を表示する。
このようにデスクトップPCとキーボードを使う方法は、複数の表示装置を使う場合に適する。複数の表示装置を使うことで、被験者の視野の広い範囲で課題を行うこともできるし、表示装置を被験者に近い位置と遠い位置に置くことで、眼の調節を課題に取り入れることもできる。
(変形例9)
また、図15を用いて説明したようにランドルト環を表示して課題を行う際に、一度に表示する視標の数を1つだけとし、且つ課題を行うときに顎台などを用いて被験者の頭と表示装置の位置関係が動かないようにしてもよい。このようにすることで、課題の結果として得られる推定視力の分布を用いて、被験者の矯正時の実用視力の分布の測定の代用とすることもできる。これにより、正面視だけでなく、累進屈折力眼鏡レンズにおける主注視線上のように収差の小さい領域や側方のように収差の大きい領域を使った場合の実用視力を測定することができる。なお、実用視力とは、例えば特開2007−37996号公報などに記載されているように、ドライアイなどの疾患による経時的な視力の低下などが考慮された、被験者の日常的に見えている見え方に近いと考えられている視力である。
(変形例10)
また、上述した第1の実施の形態または第2の実施の形態のようにして課題を行う際に、被験者の視線を検知してもよい。視線を検知する装置としては、例えば、株式会社ナックイメージテクノロジー社製のモバイル型アイマークレコーダーEMR−9などを用いることができる。課題を行っている間の被験者の視線の動きから、被験者が眼鏡レンズのどの領域を好んで使用するのかを推定することができる。例えば、視線が被験者の視野の中央に狭く分布しているのであれば、眼鏡レンズの中央の領域を好んで使っていることになり、このことから眼鏡レンズの周辺では良く見えていない可能性が高いことを推測することができるため、たとえば評価点を低くする。逆に視線が被験者の視野の広い領域に分布していれば、眼鏡レンズの周辺まで良く見えている可能性が高いことを推測できるため、たとえば評価点を高くする。また、視線が止まっている時間が長いほど良く見えていて、視線が動いている時間が長いほど見づらいという評価を行うこともできる。このように被験者が前記課題に取り組んでいるときの被験者の視線を検知し、視線の検知結果を用いて課題の評価点を決定するようにしてもよい。
(変形例11)
さらに、上述した第1の実施の形態または第2の実施の形態のようにして課題を行う際に、課題に対する回答を被験者の視線を用いて行わせるようにしてもよい。例えば、上述した第1の実施の形態の場合には、被験者は、表示用モニタ102に表示された視標の中で一番大きい数字が書かれた視標を注視する。視線検知装置により、視線が一定時間だけ狭い領域にとどまっていることで注視していることを検知すると、注視している領域に表示されている視標を回答として認識することができる。この方法を使うと、被験者は手を使って課題を行わなくて済むので、眼の動きに集中することができる。タッチパネルやキーボードに慣れていない被験者の場合にも適している。
このように、回答を入力する入力装置として視線検知装置を使用する際には、視線検知装置が組み込まれたタッチパネル式のタブレット端末や、タッチパネル式のタブレット端末に視線検知装置を後から取り付けた装置などを使うことが望ましい。このような装置は装置全体が小型で省スペースであるので、眼鏡店などで扱う場合にも都合がよい。
(変形例12)
また、上述した第1の実施の形態または第2の実施の形態のようにして課題を行う際に、被験者が課題に取り組んでいるときの被験者の頭部の動きを検知するようにしてもよい。そして、課題に取り組んでいる間の被験者の頭部の動きを用いて、眼鏡レンズの適合性を評価するようにしてもよい。例えば、頭部があまり動かないのであれば、被験者は頭部を動かさずに眼球運動だけで視線を素早く動かして、眼鏡レンズの広い領域を使って視標を見て回答できていることが推測できるため、たとえば評価点を高くする。一方、頭部が大きく動いているのであれば、被験者は眼鏡レンズの周辺では視標を良くみることができず、眼鏡レンズの良く見える領域を探して視標を見るために頭部を動かしているということが推測できるため、たとえば評価点を低くする。よって、頭部の動きの大きさから、眼鏡レンズの適合性を評価することができるのである。頭部の動きを検知する装置としては、例えばオムロン株式会社の画像センシング技術のOKAO Vision(登録商標)を組み込んだ装置などを用いてもよいし、タッチパネル式のタブレット端末に組み込まれたカメラで撮影した画像を使ってソフトウエアで解析してもよい。このように被験者が課題に取り組んでいるときの被験者の頭部の動きを検知し、頭部の動きの検知結果を用いて課題の評価点を決定するようにしてもよい。なお、被験者が課題に取り組んでいるときの被験者の視線を検知し、検知した視線の分布から被験者の頭部の動きを推定し、頭部の動きの推定結果を用いて課題の評価点を決定するようにしてもよい。
−眼鏡レンズの設計−
累進屈折力眼鏡レンズの設計を行う段階で、上述した第1の実施の形態または第2の実施の形態で説明したようにして眼鏡レンズの適合性を評価した結果を用いるようにしてもよい。図17は、このような累進屈折力眼鏡レンズの設計を行う手順を説明するフローチャートである。ここでは、評価を行う評価者は開発担当者で、評価を受ける被験者は別の開発担当者である。
ステップS1では、被験者に、評価の基準となる眼鏡レンズ(以下、基準眼鏡レンズと表記する)を装用させ、例えば上記図15を用いて説明したランドルト環を用いた課題を行わせ、基準眼鏡レンズの適合性を評価する。基準眼鏡レンズとしては、例えば現行の製品などがよい。
ステップS2では、被験者に、商品化のために開発している眼鏡レンズ(以下、開発眼鏡レンズと表記する)を装用させ、上述したステップS1と同様の課題を行わせ、開発眼鏡レンズの適合性を評価する。なお、適合性の評価条件および被験者は、ステップS1と同一とする。被験者は複数人でも構わない。
ステップS3では、ステップS1で評価した基準眼鏡レンズの適合性の評価結果と、ステップS2で評価した開発眼鏡レンズの適合性の評価結果とを比較する。この時、比較する項目は、開発眼鏡レンズの開発目標に即したものを選ぶ。例えば、テーマが、現行製品よりも明視領域が広い眼鏡レンズを開発するということならば、図14で示したような推定視力の分布図で比較するのが良い。また、例えば、現行製品よりも視線移動がスムーズにできる眼鏡を開発するということならば、図13で示したようなスコアの分布図で比較したり、総合スコアで比較したりするのが良い。
ステップS4では、ステップS3での基準眼鏡レンズと開発眼鏡レンズとの適合性の評価の比較結果を用いて、開発眼鏡レンズの性能の良否を判定する。開発目標に即して選んだ比較項目の評価値が、基準眼鏡レンズに比べて開発眼鏡レンズの方が十分に高いと判定できれば、開発眼鏡レンズは開発テーマを満足する良い性能の眼鏡レンズであると判定できる。
ステップS5では、ステップS4での判定結果を用いて、開発眼鏡レンズの設計が完了したか否かを判定する。ステップS4において開発眼鏡レンズが開発テーマを満足する良い性能の眼鏡レンズであると判定された場合には、設計がここで完了し、ステップS5を肯定判定してステップS7へ進む。ステップS7では、設計が完了した開発眼鏡レンズを製品として製造する。ステップS8では、ステップS7で製造された開発眼鏡レンズを、製品として販売する。
一方、ステップS4において開発眼鏡レンズが良い性能の眼鏡レンズであると判定されなかった場合には、ステップS5を否定判定してステップS6へ進む。ステップS6では、ステップS3での基準眼鏡レンズと開発眼鏡レンズとの適合性の評価の比較結果を用いて、開発眼鏡レンズの修正すべき部分を見極めて開発眼鏡レンズの設計(レンズ形状)を修正して、ステップS2に戻り、再度上述した処理を行う。
従来は、被験者に基準眼鏡レンズと開発眼鏡レンズをかけ比べてもらい、被験者からの主観的な評価をもって比較していた。これに対して、本発明の眼用レンズ評価方法を眼鏡レンズの開発段階で取り入れることで、眼鏡レンズの性能の良否を客観的に判定することができるので、より的確に製品の性能の良否を判定でき、優れた製品を開発することに役立てることができる。また、ステップS3の最終設計での開発眼鏡レンズの適合性の比較結果をレポートにまとめて、販売時に購入者に新製品の性能の向上具合を説明するための客観的な資料として使うこともできる。
−眼鏡レンズの選定−
眼鏡店において、現在眼鏡レンズを使用している使用者が新しい眼鏡レンズを購入するときに、現在使用している眼鏡レンズと購入予定の眼鏡レンズとでの上述した第1の実施の形態または第2の実施の形態で説明した適合性の評価を行うようにしてもよい。これにより、数値を使ってより客観的に適合性を評価することができるので、被験者が購入する眼鏡レンズの選定に役立てることができる。図18は、このような眼鏡レンズの選定を行う手順を説明するフローチャートである。ここでは、評価を行う評価者は眼鏡店の店員で、評価を受ける被験者は眼鏡レンズの購入予定者(すなわちユーザ)である。
ステップS11では、ユーザが現時点で使用している眼鏡レンズ(以下、使用中眼鏡レンズと表記する)を装用させ、例えば上記図15を用いて説明したランドルト環を用いた課題を行わせ、使用中眼鏡レンズの適合性を評価する。
ステップS12では、ユーザの処方箋に従って選定した眼鏡レンズ(以下、購入眼鏡レンズと表記する)を検眼フレームにセットしてユーザに装用させ、上述したステップS11と同様の課題を行わせ、購入眼鏡レンズの適合性を評価する。なお、適合性の評価条件は、ステップS11と同一とする。
ステップS13では、店員が、ステップS11で評価した使用中眼鏡レンズの適合性の評価結果と、ステップS12で評価した購入眼鏡レンズの適合性の評価結果とを比較する。この時、できるだけ多くの項目について比較し、項目ごとに優劣を評価して項目ごとの優劣表にまとめる。
ステップS14では、店員がユーザに対し、ステップS13でまとめた優劣表を使って眼鏡レンズの適合性の比較結果を説明する。このとき、ユーザが眼鏡レンズに対して特に期待する性能に関する項目についてはもちろん説明するのだが、その他に使用中眼鏡レンズと購入眼鏡レンズとで特に差が出た項目についても説明する。そうすることで、ユーザが自覚しなかった使用中眼鏡レンズと購入眼鏡レンズとの違いについても指摘することで、購入眼鏡レンズの適合性をより多くの観点から客観的に説明することができる。
ステップS15では、眼鏡レンズの選定が完了したか否かを判定する。ここでは、店員がユーザと相談し、ユーザが上記購入眼鏡レンズの適合性に納得した場合、眼鏡レンズの選定が完了し、ステップS15を肯定判定してステップS17に進む。一方、ユーザが上記購入眼鏡レンズの適合性に納得しない場合は眼鏡レンズの選定が完了しないため、ステップS15を否定判定してステップS16に進み、購入眼鏡レンズとして別の眼鏡レンズを選択して、ステップS12に戻り、再度上述した処理を行う。
ステップS17では、店員は、ユーザに対し、ステップS15で選定が完了した眼鏡レンズを販売する。
ステップS18では、店員は、ユーザの了承を得たうえで、選定された眼鏡レンズの適合性の評価結果、およびここまでに適合性を評価した結果をデータベースに登録する。データベースはインターネット回線を介して眼鏡レンズメーカのデータベースサーバに置かれている。
眼鏡レンズメーカではこのデータベースを利用して、多くの眼鏡レンズの適合性のデータを集めることができるので、どのような設計をした眼鏡レンズが市場の眼鏡レンズ購入者にとってどの程度の適合性を有するのかを、統計的に調査することができ、新たな製品開発に活用することができる。また、ステップS16で購入眼鏡レンズを選びなおすときに、データベースに照会して、適合性が不十分であった項目について適合性が高い結果が期待できる眼鏡レンズを推奨レンズとして選択することもできる。
このようにして眼鏡レンズを選定する効果として次のようなこともある。眼鏡レンズはそれまで使用していたレンズから違うレンズにかけかえると、多くの場合は違和感を感じてしまうため、主観的な評価では新しい眼鏡レンズに対して実際よりも適合性を低く感じてしまうことがある。それに対してこの評価を行うと、より客観的にかつ数値で適合性を評価することができるので、新しい眼鏡レンズに慣れていない状態でも正しく適合性を評価して、より適切な眼鏡レンズを選定することに役立てることができる。また、現在使用している眼鏡レンズを以前に購入した際に評価した結果をデータベースから取り出して、今回の評価結果と比較することで、被験者の見る力の加齢による変化を知ることもできる。
なお、以上説明した実施の形態では、眼鏡レンズを評価対象とする例について説明したが、眼鏡レンズだけでなく、コンタクトレンズや眼内レンズなどその他の眼用レンズを評価対象とする場合にも、本発明を適用することができる。本発明は、特に遠近両用コンタクトレンズや二重焦点眼内レンズなどのように、全視野領域において完全に矯正することが原理的にできない眼科用レンズにおいて、適合性を客観的に評価する手段としても有効である。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
100…携帯表示端末、101…制御装置、102…表示用モニタ、103…タッチパネル、104…通信部、105…メモリ

Claims (20)

  1. 複数の視標をそれぞれ異なる複数の表示位置に表示し、眼用レンズを装用した被験者に対して所定の課題を出題する課題出題工程と、
    前記被験者が前記複数の視標を目視してその状態を判断し、その結果に基づいて行った前記課題に対する回答の結果を用いて、前記課題の評価点を決定する課題評価工程と、
    前記課題の評価点を用いて、前記被験者における前記眼用レンズの適合性を評価するレンズ評価工程と、
    を有することを特徴とする眼用レンズ評価方法。
  2. 請求項1に記載の眼用レンズ評価方法において、
    前記課題出題工程では、前記被験者に、前記課題に対する回答として前記複数の視標の中から所定の条件を満足する視標を選択させ、
    前記課題評価工程では、前記課題に対する回答の正否を用いて前記課題の評価点を決定することを特徴とする眼用レンズ評価方法。
  3. 請求項1に記載の眼用レンズ評価方法において、
    前記課題出題工程では、前記被験者に、前記複数の視標ごとに前記課題に対する回答を行わせ、
    前記課題評価工程では、前記課題に対する回答の正否を用いて、前記複数の表示位置ごとの前記課題の評価点を決定することを特徴とする眼用レンズ評価方法。
  4. 請求項3に記載の眼用レンズ評価方法において、
    前記複数の視標は、視力検査用の視標であり、
    前記課題出題工程では、前記課題を前記視標の大きさを変えて複数回出題し、
    前記課題評価工程では、前記課題に対する回答が正しいときの前記視標の大きさを用いて、前記複数の表示位置ごとの前記課題の評価点を決定することを特徴とする眼用レンズ評価方法。
  5. 請求項3または4に記載の眼用レンズ評価方法において、
    前記課題評価工程で決定された前記複数の表示位置ごとの前記課題の評価点の分布図を表示装置に表示する表示工程をさらに有することを特徴とする眼用レンズ評価方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の眼用レンズ評価方法において、
    前記課題評価工程では、前記課題に対する回答にかかった時間を用いて前記課題の評価点を決定することを特徴とする眼用レンズ評価方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の眼用レンズ評価方法において、
    前記課題出題工程では、前記課題に対する回答を所定時間内に行わせ、且つ前記課題を複数回連続的に出題することを特徴とする眼用レンズ評価方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の眼用レンズ評価方法において、
    前記課題出題工程では、前記課題に対する回答の正否に応じて、前記視標の大きさ、コントラストおよび色のうちの少なくとも1つを変えて、前記課題を複数回出題することを特徴とする眼用レンズ評価方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の眼用レンズ評価方法において、
    前記課題に対する回答は、前記被験者の視線を用いて行われ、
    前記課題出題工程では、前記被験者の視線を検知して、その検知結果を用いて前記被験者による前記課題に対する回答を認識することを特徴とする眼用レンズ評価方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の眼用レンズ評価方法において、
    前記課題出題工程では、前記被験者が前記課題に取り組んでいるときの前記被験者の視線を検知し、
    前記課題評価工程では、前記被験者の視線の検知結果を用いて、前記課題の評価点を決定することを特徴とする眼用レンズ評価方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の眼用レンズ評価方法において、
    前記課題出題工程では、前記被験者が前記課題に取り組んでいるときの前記被験者の頭部の動きを検知し、
    前記課題評価工程では、前記被験者の頭部の動きの検知結果を用いて、前記課題の評価点を決定することを特徴とする眼用レンズ評価方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の眼用レンズ評価方法によって複数の眼用レンズを評価し、その評価結果を比較して前記被験者における前記眼用レンズの適合性の優劣を評価することを特徴とする眼用レンズ評価方法。
  13. 請求項12に記載の眼用レンズ評価方法による評価結果に基づいて前記複数の眼用レンズの中から選定されたことを特徴とする眼用レンズ。
  14. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の眼用レンズ評価方法によって所定の眼用レンズを評価し、その評価結果に基づいて前記眼用レンズのレンズ形状を修正して設計されたことを特徴とする眼用レンズ。
  15. 複数の所定の視力検査用の視標をそれぞれ異なる複数の表示位置に表示し、眼用レンズを装用した被験者に対して所定の課題を出題する課題出題手段と、
    前記被験者が前記視標を眼球運動を伴って注視してその状態を判断し、その結果に基づいて行った前記課題に対する回答の結果を用いて、前記複数の表示位置ごとの前記被験者の推定視力を測定する視力測定手段と、
    を備えることを特徴とする視力測定装置。
  16. 請求項15に記載の視力測定装置において、
    顎台により前記被験者の頭部と前記課題の表示位置との位置関係が固定されており、
    前記課題出題手段は、前記課題を前記視標の大きさを変えて複数回出題し、
    前記視力測定手段は、前記課題に対する回答が正しいときの前記視標の大きさを用いて、前記複数の表示位置ごとの前記被験者の実用視力を測定することを特徴とする視力測定装置。
  17. 請求項16に記載の視力測定装置において、
    前記視力測定手段により測定された前記複数の表示位置ごとの前記被験者の実用視力の分布図を表示装置に表示する表示制御手段をさらに備えることを特徴とする視力測定装置。
  18. 複数の視標をそれぞれ異なる複数の表示位置に表示し、眼用レンズを装用した被験者に対して所定の課題を出題する課題出題手段と、
    前記被験者が前記複数の視標を目視してその状態を判断し、その結果に基づいて行った前記課題に対する回答の結果を用いて、前記課題の評価点を決定する課題評価手段と、
    前記課題の評価点を用いて、前記被験者における前記眼用レンズの適合性を評価するレンズ評価手段と、
    を備えることを特徴とする眼用レンズ適性検査装置。
  19. 請求項18に記載の眼用レンズ適性検査装置において、
    前記課題評価手段は、前記課題に対する回答にかかった時間を用いて前記課題の評価点を決定することを特徴とする眼用レンズ適性検査装置。
  20. 請求項18または19に記載の眼用レンズ適性検査装置において、
    前記課題出題手段は、前記被験者に、前記複数の視標ごとに前記課題に対する回答を行わせ、
    前記課題評価手段は、前記課題に対する回答の正否を用いて、前記複数の表示位置ごとの前記課題の評価点を決定し、
    前記課題評価手段で決定された前記複数の表示位置ごとの前記課題の評価点の分布図を表示装置に表示する表示制御手段をさらに有することを特徴とする眼用レンズ適性検査装置。
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