JPH0956674A - 視野検査装置 - Google Patents

視野検査装置

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JPH0956674A
JPH0956674A JP7211953A JP21195395A JPH0956674A JP H0956674 A JPH0956674 A JP H0956674A JP 7211953 A JP7211953 A JP 7211953A JP 21195395 A JP21195395 A JP 21195395A JP H0956674 A JPH0956674 A JP H0956674A
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JP
Japan
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mark
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visual field
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unit
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Application number
JP7211953A
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English (en)
Inventor
Akiko Imagawa
亜紀子 今川
Tetsuya Yoshimura
哲也 吉村
Shogo Hamazaki
省吾 濱崎
Masabumi Yoshizawa
正文 吉澤
Miho Yamada
美保 山田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被験者の視野検査を、正確かつ詳細に行な
う。 【構成】 被験者には事前に、ディスプレイ103に表
示されている注視点101を注視すること、注視点10
1を注視中にマーク102が視野に入ったらマーク10
2に視線を移すことを指示しておく。被験者の始点が注
視点101に定まったらマーク102が呈示表示軌跡に
沿い、呈示移動速度で移動を開始する。被験者の視点座
標を検出装置104が検出し、視点座標がマーク102
と一致したら視点座標がマーク102に移動する前の被
験者の視点座標を注視座標として解析装置105に渡
す。解析装置105は検出装置104から被験者の注視
座標を受け取ると、マーク102の表示座標をディスプ
レイ103から取り出し、被験者の注視座標とマーク1
02の表示座標から被験者の視認領域の特定を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人の視野の検査を行な
う視野検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の視野検査装置としては、
例えば「視野計」(特開平1―238819号公報)が
ある。
【0003】図12は従来の視野検査装置の構成図であ
る。同図において、スクリーン1201上の発光ダイオ
ード1202の測定点に選択した呈示時間、呈示間隔に
したがって視標を順次呈示する。被験者は視標を視認で
きたときに応答スイッチを押して応答する。応答結果は
すべてデータメモリに記憶され、各視標について暗点の
有無がプリントされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、視標がスクリーン上で固定されているの
で、視標がない場所が視野に入っているか否かという、
より詳細な情報を得ることができないという問題点、被
験者の視線を固定することが被験者自身に任されていた
ため、視線が注視点から逸れたことにより、視野に入っ
てなかった視標が視野に入りその結果が検査の誤差とし
て含まれる可能性もあるという問題点、検査結果が各視
標について、暗点の有無で出力されるため、検査結果を
数値的に比較・分析することができないという問題点、
視標の大きさが変更できないため、視標自体が見えない
被験者には検査を行なうことができないという問題点を
有していた。
【0005】本発明では、上記従来の問題を解決するも
のであり、被験者の視野情報をより正確に、より詳細に
検出することができる視野検査装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明に係る第1の視野検査装置は、被験者に注視
をさせる注視点と、前記注視点を注視中の視認領域を特
定するために指定された表示軌跡に沿って移動を行なう
マークと、前記注視点と前記マークの表示を行なうディ
スプレイと、前記注視点を注視中に前記マークを視認で
きているか否かを検出する検出装置と、前記マークを視
認している時のマークの表示位置から被験者の視認領域
を求める解析装置からなることを特徴としている。
【0007】本発明に係る第2の視野検査装置は、上記
第1の装置において、検出装置を被験者の視点座標を検
出し、被験者の視点座標とマークの表示座標が一致した
か否かで被験者がマークを視認したか否かを求める視線
追跡カメラで置き換えたものである。
【0008】本発明に係る第3の視野検査装置は、上記
第1の装置において、検出装置をマークを視認している
か否かを入力する入力スイッチで置き換えたものであ
る。
【0009】本発明に係る第4の視野検査装置は、上記
第1の装置において、検出装置を被験者の目の周りの筋
電位からマークに視線が移動したか否かを検出する筋電
位測定装置で置き換えたものである。
【0010】本発明に係る第5の視野検査装置は、上記
第1の装置において、検出装置を被験者の頭の動きから
マークに視線が移動したか否かを検出する体動追跡カメ
ラで置き換えたものである。
【0011】本発明に係る第6の視野検査装置は、上記
第1の装置において、検出装置を被験者の手の動きから
マークを視認したか否かを検出する赤外カメラで置き換
えたものである。
【0012】本発明に係る第7の視野検査装置は、被験
者に視認させるマークの表示軌跡と軌跡の表示優先順位
からなる軌跡情報を保持する表示軌跡記憶部と、被験者
に注視をさせるべき位置への注視点の表示と、前記表示
軌跡記憶部から取り出した優先順位の高い表示軌跡に沿
って移動するマークの表示を行なう表示部と、前記表示
部で表示中のマークの座標を保持するマーク座標記憶部
と、マークを視認しているか否かを検出する検出部と、
被験者と表示装置との幾何学的な位置関係を保持する検
査環境情報記憶部と、被験者の認識領域を保持する認識
領域記憶部と、視線と視野周辺のなす角度である視野角
と視認した方角からなる視野情報を出力する視野情報出
力部を有し、前記検出部から視認情報を受け取り、被験
者が視認している座標のみを前記マーク座標記憶部から
取り出し被験者の認識領域を特定して前記認識領域記憶
部に認識領域データを渡すマーク認識座標特定部と、前
記検査環境情報記憶部から取り出した検査環境情報と前
記認識領域記憶部から取り出した認識座標から視野情報
へと変換を行ない視野情報出力部へと視野情報を渡す視
野情報変換部を備えたことを特徴としている。
【0013】本発明に係る第8の視野検査装置は、上記
第7の装置において、検出部を被験者の視点座標を検出
する視点検出部と、前記視点検出部が検出した視点座標
の履歴を保持する視点座標記憶部と、前記視点座標記憶
部が保持する視点座標中の最新視点座標とマーク座標記
憶部が保持するマーク表示座標が一致するか否かの判定
結果と、前記視点座標記憶部が保持する視点座標中の前
注視座標からなる視認情報を求める視認判定部で置き換
えたものである。
【0014】本発明に係る第9の視野検査装置は、上記
第7の装置において、検出部を被験者の目の周りの筋電
位からマークに視線が移動したか否かを検出する筋電位
測定部で置き換えたものである。
【0015】本発明に係る第10の視野検査装置は、上
記第7の装置において、検出部を被験者の頭の動きから
マークに視線が移動したか否かを検出する体動追跡部で
置き換えたものである。
【0016】本発明に係る第11の視野検査装置は、上
記第7の装置において、検出部を被験者の手の動きから
マークを視認したか否かを検出する体動追跡部で置き換
えたものである。
【0017】本発明に係る第12の視野検査装置は、上
記第7の装置において、認識領域記憶部が保持する認識
領域から表示を行なうマークの軌跡を決定し高い優先順
位をつけた軌跡情報を表示軌跡記憶部に追加するマーク
表示軌跡決定部を追加したものである。
【0018】本発明に係る第13の視野検査装置は、上
記第7の装置において、マークサイズの指定を行ない、
表示部にマークのサイズ情報を渡すマークサイズ指定部
を追加したものである。
【0019】本発明に係る第14の視野検査装置は、上
記第7の装置において、マークの移動速度の指定を行な
い、表示部にマークの移動速度情報を渡す移動速度指定
部を追加したものである。
【0020】
【作用】本発明は前記した構成により、被験者に視認さ
せるマークの移動を行ない、その視認の結果をマークの
移動軌跡に反映させて、被験者の視野のより詳細な情報
を得ることが可能になり、また被験者の視線を視線追跡
カメラで追跡することにより、視線が注視点から逸れた
ために視野に入ったという検査結果の誤差となる部分を
解決することが可能になり、また検査結果を視線と視野
周辺のなる角度で出力することにより、検査結果を数値
的に分析することが可能になり、またマークのサイズを
変更可能にすることにより、視力が弱くてマークが見え
ない被験者にも検査が可能になる。
【0021】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明に係る視野検査装置の第1の
実施例を図面を参照しながら説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施例の視野検査装
置の概要図である。図1において、101は被験者に注
視をさせる注視点、102は注視点101を注視中の被
験者の視認領域を特定するために指定された表示軌跡に
沿って移動を行なうマーク、103は注視点101とマ
ーク102の表示を行なうディスプレイ、104は注視
点101を注視中にマーク102を視認できているか否
かを検出する検出装置、105はマークを視認している
時のマークの表示位置から被験者の視認領域を求める解
析装置である。
【0023】被験者には事前に、ディスプレイ103に
表示されている注視点101を注視することを指示して
おく。検査を開始するとマーク102が呈示表示軌跡に
沿い、呈示移動速度で移動を開始する。注視点101を
注視中の被験者の視野にマーク102が入ったか否かを
検出装置104が検出し、検出装置104が検出した被
験者がマーク102を視認したか否かの情報である視認
情報を解析装置105に渡す。解析装置105は検出装
置104から受け取った視認情報がマーク102を被験
者が視認しているという情報の場合、マーク102の表
示座標をディスプレイ103から取り出し、マーク10
2の表示座標から被験者の視認領域の特定を行なう。
【0024】次に本発明の第1の実施例について、実現
するためにより詳細な説明を図2で説明する。
【0025】図2は本発明の本発明の第1の実施例にお
ける視野検査装置の構成図である。図2において、20
1は被験者に視認させるマークの表示軌跡を特定するた
めの座標と軌跡の表示優先順位からなる軌跡情報を保持
する表示軌跡記憶部、202は被験者に注視をさせるべ
き位置への注視点の表示と、表示軌跡記憶部201から
取り出した優先順位の高い座標と注視点を通る表示軌跡
に沿って移動するマークの表示を行なう表示部、203
は表示部202で表示中のマークの座標を保持するマー
ク座標記憶部、204は注視点を注視中にマークを視認
できているか否かを検出する検出部、205は被験者と
表示装置との幾何学的な位置関係を保持する検査環境情
報記憶部、206は被験者の認識領域を保持する認識領
域記憶部、207は視線と視野周辺のなす角度である視
野角と視認した方角からなる視野情報を出力する視野情
報出力部、208は検出部204から視認情報を受け取
り、被験者が視認している座標のみをマーク座標記憶部
203から取り出し、被験者の視認領域を特定して認識
領域記憶部206に被験者の認識領域データを渡すマー
ク認識座標特定部、209は検査環境情報記憶部205
から取り出した検査環境情報と認識領域記憶部206か
ら取り出した認識領域から視野情報へと変換を行ない視
野情報出力部207へと視野情報を渡す視野情報変換部
である。
【0026】視野情報出力部207が出力を行なう視野
情報とは、図4に示す被験者の視線404と視野に入っ
たマーク403と被験者の目を結ぶ線405のなす角度
である視野角406と、注視点402とマーク403を
結ぶ線409のなすマーク角410の2つの角度によっ
て特定される情報のことであり、視野角406とマーク
角410から図3のような視野データを作成することが
できる。視野角406を求めるためには、検査環境情報
記憶部205が保持する検査環境情報である注視点を通
るディスプレイ面に垂直に交わる直線407と被験者の
視線404のなす角度408と、被験者の視線404の
目から注視点までの距離を使用して求める。
【0027】またこの視野検査装置は、表示軌跡記憶部
201が保持するマークの表示軌跡を軌跡情報管理テー
ブル501で管理している。図5は軌跡情報管理テーブ
ル501の構成図である。軌跡情報管理テーブル501
は一時記憶部(図示せず)に格納されている。軌跡情報
管理テーブル501は、表示軌跡毎に優先順位、始点座
標の組を多数保持している。優先順位は当該表示軌跡の
表示を行なう優先順位が付けられている。始点座標は当
該表示軌跡の始点となる座標で、当該座標と注視点の座
標から表示軌跡が決定される。軌跡情報管理テーブルに
軌跡情報の追加を行なう場合、当該軌跡情報の保持する
優先順位以下の優先順位を保持する軌跡情報の優先順位
に1を加えてから追加を行なう。
【0028】また、認識領域記憶部206が保持する被
験者の認識領域を認識領域管理テーブル502で管理し
ている。図5は認識領域管理テーブル502の構成図で
ある。認識領域管理テーブル502は、一時記憶部(図
示せず)に格納されている。認識領域管理テーブル50
2は、マークの視認座標毎に、注視点が表示されている
座標である注視座標と、マークを視認した時の表示座標
である視認マーク座標の組を多数保持している。
【0029】以上のように構成された本発明の第1の実
施例の視野検査装置の動作を以下に説明する。この視野
検査装置は図6、図7、図8、図9のフローチャートに
従って動作する。図6のフローチャートは以下のアルゴ
リズムを示している。
【0030】〔601〕…表示部202は注視点座標
(X0,Y0)にディスプレイの中心点の座標を設定す
る。
【0031】〔602〕…表示部202は軌跡の優先順
位Nに0を設定する。 〔603〕…表示部202はマークの表示軌跡の決定を
行ない、表示軌跡Lに設定する。マークの表示軌跡決定
の詳細な処理の内容は、図7のフローチャートの説明で
述べる。
【0032】〔604〕…表示部202はマークの表示
を行なう。マークの表示の詳細な処理の内容は図8のフ
ローチャートの説明で述べる。
【0033】〔605〕…表示部202はマーク表示座
標(X,Y)をマーク座標記憶部203に書き込む。
【0034】〔606〕…表示部202はマーク座標記
憶部203が保持している座標が表示可能領域を越えて
いる場合は〔603〕に、越えていない場合は〔60
7〕に行く。
【0035】〔607〕…検出部204は被験者が注視
点を注視中にマークを視認したことを検出した場合は
〔608〕に、検出していない場合は〔604〕に行
く。
【0036】〔608〕…マーク認識座標特定部208
はマーク表示座標(X,Y)と、注視点座標(X0,Y
0)を認識領域管理テーブル502に追加する。
【0037】〔609〕…検査を終了する場合は〔61
0〕に、終了しない場合は〔603〕に行く。
【0038】〔610〕…視野情報変換部209は認識
領域管理テーブル502が保持しているマーク表示座標
と注視座標から視野角を求める。視野データの変換の詳
細な処理の内容は、図9のフローチャートの説明で述べ
る。
【0039】〔611〕…視野情報出力部207は視野
情報変換部209で求めた視野角を出力する。そして、
処理を終了する。
【0040】次に図7はマークの表示軌跡決定処理のフ
ローチャートであり、図7のフローチャートは以下のア
ルゴリズムを示している。
【0041】〔701〕…注視点座標(X0,Y0)
と、表示軌跡の優先順位Nの値を読み込む。
【0042】〔702〕…軌跡情報管理テーブル501
の軌跡情報の各組が保持する優先順位が表示軌跡の優先
順位Nの次に優先順位の高い組が保持する情報を組情報
Zに設定する。
【0043】〔703〕…組情報Zが保持する優先順位
を表示軌跡の優先順位Nの新しい値として設定する。
【0044】〔704〕…組情報Zが保持する始点座標
を始点座標(XS,YS)とマーク表示座標(X,Y)
に設定する。
【0045】〔705〕…始点座標(XS,YS)と注
視点座標(X0,Y0)の2点を通る一次元方程式を求
め、表示軌跡Lに設定する。そして、処理を終了する。
【0046】次に図8はマークの表示処理のフローチャ
ートであり、図8のフローチャートは以下のアルゴリズ
ムを示している。
【0047】〔801〕…始点座標(XS,YS)と、
マーク表示座標(X,Y)と、表示軌跡Lと、マーク移
動速度Vと、マークサイズSと、移動時間Tの値を読み
込む。マーク移動速度Vは事前に指定した被験者がマー
クを目で追うことが可能な速度が設定してあり、マーク
サイズSは事前に指定した被験者がマークを認識するこ
とが可能な大きさに設定してある。
【0048】〔802〕…マーク表示座標Xと始点座標
XSが等しく、かつマーク表示座標Yと始点座標YSが
等しい場合〔804〕に、どちらか片方でも等しくない
場合は〔803〕に行く。
【0049】〔803〕…表示軌跡Lを通る点の中で、
マーク表示座標(X,Y)からマーク移動速度V×経過
時間Tだけ離れた点の座標をマーク表示座標(X,Y)
に新たに設定する。
【0050】〔804〕…マークサイズがSであるマー
クをマーク表示座標(X,Y)に表示する。
【0051】〔805〕…経過時間Tを初期化する。そ
して、処理を終了する。次に図9は視野データ変換処理
のフローチャートであり、図9のフローチャートは以下
のアルゴリズムを示している。
【0052】〔901〕…認識領域管理テーブル502
から注視点座標(X0,Y0)とマーク表示座標(X,
Y)を1組づつ取り出す。
【0053】〔902〕…検査環境情報記憶部207が
保持する検査環境情報であるディスプレイ面に垂直に交
わる垂線と被験者の注視点を注視する視線とのなす角α
と、被験者の視線の距離、すなわち目から注視点までの
距離Cをを取り出す。
【0054】〔903〕…注視点座標(X0,Y0)と
マーク表示座標(X,Y)間の距離を(数1)で示され
る数式で求め、マークと注視点間の距離Bに設定する。
【0055】
【数1】
【0056】〔904〕…ディスプレイ面に垂直に交わ
る垂線と視線のなす角αと、視線の距離Cと、マークと
注視点間の距離Bから視野角βを求める。
【0057】〔905〕…認識領域管理テーブル502
中のデータにまだ変換していないデータがある場合は
〔901〕に、全データを変換した場合は終了する。
【0058】以上のように本発明の第1の実施例によれ
ば、表示軌跡に沿ってマークを移動してより詳細な視野
情報を得ることができる。また、被験者の視野角を求め
ることにより、検査結果を数値的に比較・分析すること
が可能になる。
【0059】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0060】図10は本発明の第2の実施例を示す視野
検査装置の構成図である。図10において、1001は
被験者に視認させるマークの表示軌跡を特定するための
座標と軌跡の表示優先順位からなる軌跡情報を保持する
表示軌跡記憶部、1002は被験者に注視をさせるべき
位置への注視点の表示と、表示軌跡記憶部1001から
取り出した優先順位の高い座標と注視点を通る表示軌跡
に沿って移動するマークの表示を行なう表示部、100
3は表示部1002で表示中のマークの座標を保持する
マーク座標記憶部、1007は被験者と表示装置との幾
何学的な位置関係を保持する検査環境情報記憶部、10
08は被験者の認識領域を保持する認識領域記憶部、1
009は視線と視野周辺のなす角度である視野角と視認
した方角からなる視野情報を出力する視野情報出力部、
1010は視認判定部1006から視認情報を受け取
り、被験者が視認している座標のみをマーク座標記憶部
1003から取り出し、視認情報中の前注視座標とマー
クの表示座標から被験者の視認領域を特定して認識領域
記憶部1008に被験者の認識領域データを渡すマーク
認識座標特定部、1011は検査環境情報記憶部100
7から取り出した検査環境情報と認識領域記憶部100
8から取り出した認識領域から視野情報へと変換を行な
い視野情報出力部1009へと視野情報を渡す視野情報
変換部で、以上は図2の構成と同様なものである。
【0061】図2と異なるのは検出部204を、100
4の被験者の視点座標を検出する視点検出部と、100
5の視点検出部1004が検出した視点座標の履歴を保
持する視点座標記憶部と、1006の視点座標記憶部1
005が保持する視点座標中の最新視点座標とマーク座
標記憶部1003が保持するマーク表示座標が一致する
か否かの判定結果と、視点座標記憶部1005が保持す
る視点座標中の前視点座標である前注視座標からなる視
認情報を求める視認判定部から構成される視認判定部で
置き換えたことにより、被験者の注視が注視点から外れ
ても被験者の視線を追跡することにより、注視点と視野
との関係を正確に把握することが可能になる点である。
【0062】以上のように構成された第2の実施例の視
野検査装置と、第1の実施例の視野検査装置の異なる点
は、第1の実施例では、認識領域記憶部208が保持す
る認識領域管理テーブル502の注視座標は、注視点が
表示されている座標のことを指しているが、第2の実施
例では、認識領域記憶部1008が保持する認識領域管
理テーブル502の注視座標は、被験者の視点座標がマ
ーク座標記憶部1003が保持するマークの表示座標と
一致した時に、視点座標記憶部1005が保持する視点
座標中の前視点座標である注視座標のことを指している
点である。
【0063】図11は第2の実施例の視野検査装置の動
作であり、以下にその説明を行なう。この視野検査装置
は図11のフローチャートに従って動作する。図11の
フローチャートは以下のアルゴリズムを示している。
【0064】〔1101〕…表示部1002は注視点座
標(X0,Y0)にディスプレイの中心点の座標を設定
する。
【0065】〔1102〕…表示部1002は軌跡の優
先順位Nに0を設定する。 〔1103〕…表示部1002はマークの表示軌跡の決
定を行ない、表示軌跡Lに設定する。マークの表示軌跡
決定の詳細な処理の内容は、図7のフローチャートの説
明で述べている。
【0066】〔1104〕…表示部1002はマークの
表示を行なう。マークの表示の詳細な処理の内容は図8
のフローチャートの説明で述べている。
【0067】〔1105〕…表示部1002はマーク表
示座標(X,Y)をマーク座標記憶部1003に書き込
む。
【0068】〔1106〕…表示部1002はマーク座
標記憶部1003が保持している座標が表示可能領域を
越えている場合は〔1103〕に、越えていない場合は
〔1107〕に行く。
【0069】〔1107〕…視点検出部1004は検出
した視点座標を(PX,PY)に設定し、視点座標記憶
部1005に書き込む。
【0070】〔1108〕…視認判定部1006は視点
座標記憶部1005が保持する最新視点座標(PX,P
Y)とマーク表示座標(X,Y)が一致したことを検出
した場合は〔1109〕に、検出していない場合は〔1
104〕に行く。
【0071】〔1109〕…視認判定部1006は視点
座標記憶部1005が保持する前注視座標を注視座標
(PX0,PY0)に設定する。
【0072】〔1110〕…マーク認識座標特定部10
10はマーク表示座標(X,Y)と、注視座標(PX
0,PY0)を認識領域管理テーブル502に追加す
る。
【0073】〔1111〕…検査を終了する場合は〔1
112〕に、終了しない場合は〔1103〕に行く。
【0074】〔1112〕…視野情報変換部1011は
認識領域管理テーブル502が保持しているマーク表示
座標と注視座標から視野角を求める。視野データの変換
の詳細な処理の内容は、図9のフローチャートの説明で
述べている。
【0075】〔1113〕…視野情報出力部1009は
視野情報変換部1011で求めた視野角を出力する。そ
して、処理を終了する。
【0076】以上のように本発明の第2の実施例によれ
ば被験者の視点座標の追跡を行ない、注視点と視野範囲
の正確な位置関係が把握できるため、被験者の正確な視
野情報を得ることができる。また、本発明の第2の実施
例によって第1の実施例と同様の効果を得られることも
明らかである。
【0077】なお、第2の実施例では、第1の実施例で
説明した検出装置の具体的な装置として視線追跡カメラ
を説明したが、この視線追跡カメラに代えて被験者がマ
ークを視認できた時にスイッチを押す入力スイッチを用
いたり、被験者の目の周りの筋電位を測定して被験者の
目の周りの筋肉の動きからマークを視認したことを検出
する筋電位測定装置を用いたり、被験者の頭の動きから
被験者がマークを視認したことを検出する体動追跡カメ
ラを用いたり、被験者の指先に反射マーカーを張り付け
て、マークが視野に入ったらマークを指さすように指示
をしておいて、被験者の手の動きから被験者がマークを
視認したことを検出する赤外カメラを用たりしても良
い。
【0078】以上のような検出装置を視線追跡カメラに
代えて用いると、第1の実施例と同様の効果を得ること
ができる。また、肢体障害を有する被験者や発声・発語
障害を有する被験者からも容易にマークの視認情報を得
ることができる。
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、表示軌
跡に沿ってマークを移動してより詳細な視野情報を得る
ことができる。また、被験者の視点座標の追跡を行なう
ことにより注視点と視野範囲の正確な位置関係が把握で
きるため、被験者の正確な視野情報を得ることができ
る。また、マークの大きさを被験者の視認可能な大きさ
へと変更してより多くの被験者が利用することができ
る。また、被験者の検査環境情報と視野情報から視野角
を求めれ、検査結果を数値的に比較・分析することが可
能である。このようなことから、より詳細でより正確な
視野を得れるため、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施例の視野検査装置の
概要図
【図2】第1の実施例の視野検査装置の構成図
【図3】第1の実施例の視野検査装置の出力例を示す図
【図4】第1の実施例の視野検査装置における被験者と
表示画面との関係例を示す図
【図5】第1の実施例の視野検査装置における軌跡情報
管理テーブル、及び認識領域管理テーブルの構成図
【図6】第1の実施例の視野検査装置の全体動作の説明
に供するフローチャート
【図7】第1の実施例の視野検査装置のマーク表示軌跡
決定動作の説明に供するフローチャート
【図8】第1の実施例の視野検査装置のマークの表示動
作の説明に供するフローチャート
【図9】第1の実施例の視野検査装置の視野データ変換
動作の説明に供するフローチャート
【図10】第2の実施例の視野検査装置の構成図
【図11】第2の実施例の視野検査装置の全体動作の説
明に供するフローチャート
【図12】従来の視野検査装置の構成図
【符号の説明】
101 注視点 102 マーク 103 ディスプレイ 104 検出装置 105 解析装置 201 表示軌跡記憶部 202 表示部 203 マーク座標記憶部 204 検出部 205 検査環境情報記憶部 206 認識領域記憶部 207 視野情報出力部 208 マーク認識座標特定部 209 視野情報変換部 301 正常な視野 401 ディスプレイ 402 注視点 403 マーク 404 視線 405 被験者の目とマークを結ぶ線 406 視野角 407 ディスプレイ面に対する垂線 408 視線と垂線のなす角 409 マークと注視点を結ぶ線 410 マーク角 501 軌跡情報管理テーブル 502 認識領域管理テーブル 1001 表示軌跡記憶部 1002 表示部 1003 マーク座標記憶部 1004 視点検出部 1005 視点座標記憶部 1006 視認判定部 1007 検査環境情報記憶部 1008 認識領域記憶部 1009 視野情報出力部 1010 マーク認識座標特定部 1011 視野情報変換部 1201 スクリーン 1202 発光ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉澤 正文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山田 美保 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被験者に注視をさせる注視点と、 前記注視点を注視中の被験者の視認領域を特定するため
    に指定された表示軌跡に沿って移動を行なうマークと、 前記注視点と前記マークの表示を行なうディスプレイ
    と、 前記注視点を注視中に前記マークを視認できているか否
    かを検出する検出装置と、 前記マークを視認している時のマークの表示位置から被
    験者の視認領域を求める解析装置とを備えたことを特徴
    とする視野検査装置。
  2. 【請求項2】検出装置が、 被験者の視点座標を検出し、被験者の視点座標とマーク
    の表示座標が一致したか否かで被験者がマークを視認し
    たか否かを求める視線追跡カメラであることを特徴とす
    る請求項1記載の視野検査装置。
  3. 【請求項3】検出装置が、 マークを視認しているか否かを入力する入力スイッチで
    あることを特徴とする請求項1記載の視野検査装置。
  4. 【請求項4】検出装置が、 被験者の目の周りの筋電位からマークに視線が移動した
    か否かを検出する筋電位測定装置であることを特徴とす
    る請求項1記載の視野検査装置。
  5. 【請求項5】検出装置が、 被験者の頭の動きからマークに視線が移動したか否かを
    検出する体動追跡カメラであることを特徴とする請求項
    1記載の視野検査装置。
  6. 【請求項6】検出装置が、 被験者の手の動きからマークを視認したか否かを検出す
    る赤外カメラであることを特徴とする請求項1記載の視
    野検査装置。
  7. 【請求項7】被験者に視認させるマークの表示軌跡と軌
    跡の表示優先順位からなる軌跡情報を保持する表示軌跡
    記憶部と、 被験者に注視をさせるべき位置への注視点の表示と、前
    記表示軌跡記憶部から取り出した優先順位の高い表示軌
    跡に沿って移動するマークの表示を行なう表示部と、 前記表示部で表示中のマークの座標を保持するマーク座
    標記憶部と、 マークを視認しているか否かを検出する検出部と、 被験者と表示装置との幾何学的な位置関係を保持する検
    査環境情報記憶部と、被験者の認識領域を保持する認識
    領域記憶部と、 視線と視野周辺のなす角度である視野角と視認した方角
    からなる視野情報を出力する視野情報出力部を有し、 前記検出部から視認情報を受け取り、被験者が視認して
    いる座標のみを前記マーク座標記憶部から取り出し被験
    者の認識領域を特定して前記認識領域記憶部に認識領域
    データを渡すマーク認識座標特定部と、 前記検査環境情報記憶部から取り出した検査環境情報と
    前記認識領域記憶部から取り出した認識座標から視野情
    報へと変換を行ない視野情報出力部へと視野情報を渡す
    視野情報変換部を備えたことを特徴とする視野検査装
    置。
  8. 【請求項8】検出部が、 被験者の視点座標を検出する視点検出部と、 前記視点検出部が検出した視点座標の履歴を保持する視
    点座標記憶部と、 前記視点座標記憶部が保持する視点座標中の最新視点座
    標とマーク座標記憶部が保持するマーク表示座標が一致
    するか否かの判定結果と、前記視点座標記憶部が保持す
    る視点座標中の前注視座標からなる視認情報を求める視
    認判定部とを有することを特徴とする請求項7記載の視
    野検査装置。
  9. 【請求項9】検出部が、 被験者の目の周りの筋電位からマークに視線が移動した
    か否かを検出する筋電位測定部であることを特徴とする
    請求項7記載の視野検査装置。
  10. 【請求項10】検出部が、 被験者の頭の動きからマークに視線が移動したか否かを
    検出する体動追跡部であることを特徴とする請求項7記
    載の視野検査装置。
  11. 【請求項11】検出部が、被験者の手の動きからマーク
    を視認したか否かを検出する体動追跡部であることを特
    徴とする請求項7記載の視野検査装置。
  12. 【請求項12】認識領域記憶部が保持する認識領域から
    表示を行なうマークの軌跡を決定し、高い優先順位をつ
    けた軌跡情報を表示軌跡記憶部に追加するマーク表示軌
    跡決定部を追加したことを特徴とする請求項7記載の視
    野検査装置。
  13. 【請求項13】マークサイズの指定を行ない、表示部に
    マークのサイズ情報を渡すマークサイズ指定部を追加し
    たことを特徴とする請求項7記載の視野検査装置。
  14. 【請求項14】マークの移動速度の指定を行ない、表示
    部にマークの移動速度情報を渡す移動速度指定部を追加
    したことを特徴とする請求項7記載の視野検査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010046327A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Kowa Co 視野計、視野測定プログラム、及びそのプログラムを格納した記憶媒体
JP2015181868A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 株式会社ニコン 眼用レンズ評価方法、眼用レンズ、視力測定装置および眼用レンズ適性検査装置
KR20230089031A (ko) * 2021-12-13 2023-06-20 한국전자기술연구원 포비티드 홀로그램의 파라미터 결정을 위한 주변시 영상 품질 변화에 대한 인지 실험 방법

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