JP2015180186A - ギヤードモータ - Google Patents
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Abstract
Description
従来のギヤードモータとしては、たとえば特許文献1ないし4がある。
平歯車122は、円筒状の本体123の一端をギヤケース121の開口部121aから外側に突出させて、この突出部の端面テーブル部123aを回転させて、このテーブル部123aに取り付けた被駆動部材(図示せず)を回転駆動させるものである。
特許文献1および2では、ギヤの出力軸とモータの出力軸とが平行になる向きにモータが配設されている。そのため、特許文献1では、図6(b)のように、モータ110が軸方向に突出してしまう。
特許文献3および4では、ギヤの出力軸とモータの出力軸とが垂直になる向きにモータが配設されている。そのため、電動ロータリーアクチュエータの高さ寸法がモータの長さ寸法より大きくなるという制約は無い。しかしながら特許文献3にあっては、ウォームギヤ機構のバックラッシュを除去するためにバックラッシュ除去機構が必要であり、構造が複雑になったり、部品点数が多くなったりしてしまう。また、ウォームギヤ機構は、効率が低いことや、歯面のすべりが大きいため歯面が摩耗しやすい、といった問題もある。
すなわち、高さ寸法がモータの軸方向寸法に影響されることなく小さく、モータのみが突出することもなく薄型であり、バックラッシュを除去するための複雑な機構が不要であり、かつ安価なギヤードモータを提供することを目的とする。
本発明においては、モータを、ギヤケースの側面に横向きに配設し、モータピニオンに噛合するフェースギヤによって出力軸の向きを90度変え、減速軸ピニオンで円環状歯車を回転させて中空出力軸を回転させるようにしている。
また、本発明では、前記中空出力軸と前記減速軸との間隔を調整することによってギヤのバックラッシュがなくなるように前記中空出力軸と前記減速軸を互いに接離可能に構成したことにある。
さらに、本発明では、前記中空出力軸の端面に、被駆動部材を取り付けるための部材取り付け部を設けたことにある。
またさらに、前記第2のギヤケースの側面に、前記第1のギヤケースを平面視で一定角度で組付けたことにある。
第2のギヤケース40の側面には、第1のギヤケース30の側面を一定角度αで傾斜した状態で接合するための後述する接合部50が設けられている(図4参照)。
第2のギヤケース40に設けられた中空出力軸60の端面には、被駆動部材を取り付けるためのねじ孔等の部材取り付け部70が設けられている。
一方、前記減速軸34の上端は、ケース本体31の上面に形成された挿通孔31eからケース外に導出されており、この減速軸34の先端部に2段目ピニオン36が装着されている。この2段目ピニオン36も減速軸34にピニオンを装着してもよく、あるいは減速軸34に直接歯切り加工を施してもよい。
前記第2のギヤケース40は、中空部を有するギヤケース本体41と、このギヤケース本体41の上面に一体に設けられたクロスローラベアリング内輪42と、このクロスローラベアリング内輪42に対して回転自在に設けられた前記中空出力軸60と、この中空出力軸60の下部側外周面に取り付けられた円環状平歯車(2段目大歯車)44とで構成されている。前記ギヤケース本体41には、上端部の一側に外側に向けて延出した延長部41Aが設けられている。この延長部41Aは、前記第1のギヤケース30のケース本体31の上面に重なるように延出して設けられており、上面がモータ20の上面と同一高さで面一になるように形成されている。ギヤケース本体41はクロスローラベアリング内輪42にねじ45を介して固定されており、円環状平歯車44は中空出力軸60にねじ46を介して固定されている。中空出力軸60はクロスローラベアリングの外輪を兼ねており、ローラを介してクロスローラベアリング内輪42に対して回転自在になっている。中空出力軸60とクロスローラベアリング内輪42開口側との相互間にはシール部材48が設けられている。
図5に示されているように、中空出力軸60と減速軸34の2軸間の距離Lを接離可能に構成することによって、両軸の歯車44,36のバックラッシュがなくなるように調整する。
実際にバックラッシュを調整する際には、g1のインローの間隙範囲で調整する。したがってg1、g2、g3のうち、最も重要なのはg1であり、寸法精度も要求される。残りのg2とg3については、g1による間隙調整を妨げないことが必要十分条件なので、g1より大きく取っておけば良い。寸法精度はさほど要求されない。
前記モータ20と第1のギヤケース30は予め組み付けられてギヤードモータ10が構成されており、これと第2のギヤケース40との組み付け時に、中空出力軸60と減速軸34の2軸間の距離Lを調整して、両者の位置を微調整した後に組み付けボルト51で締結する。こうすることで、2段目ピニオン36と円環状平歯車44とのバックラッシュがなくなるように調整することができる。
20 モータ
21 出力軸(モータ軸)
22 モータピニオン(1段目ピニオン)
30 第1のギヤケース
31 ケース本体
34 減速軸
35 フェースギヤ(直交軸ギヤ)
36 2段目ピニオン
40 第2のギヤケース
41 ギヤケース本体
41A 延長部
43 段差部
44 円環状平歯車(2段目大歯車)
50 接合部
60 中空出力軸
70 部材取り付け部
Claims (5)
- 1段目ピニオンとしてのモータピニオンが一体に形成されたモータ軸を有するモータと、
前記モータピニオンと噛合する直交軸ギヤおよび、該直交軸ギヤと回転軸を共通にする2段目ピニオンを有する減速軸が設けられた第1のギヤケースと、
前記減速軸に設けられた2段目ピニオンと噛合する円環状歯車を有する中空出力軸が設けられた第2のギヤケースとを備え、
前記第2のギヤケースに、上端部の一側に外側に向けて、前記第1のギヤケースの上面に重なるように延出した延長部が設けられ、
該延長部の下部側側壁には、前記第1のギヤケースを接合する接合部として、前記第1のギヤケースの角部側壁を組付けるための凹部側壁が形成されており、
該凹部側壁に前記第1のギヤケースの角部側壁が平行になるように前記第2のギヤケースと前記第1のギヤケースが互いに組付けられていることを特徴とするギヤードモータ。 - 前記直交軸ギヤにフェースギヤを用いたことを特徴とする請求項1に記載のギヤードモータ。
- 前記中空出力軸と前記減速軸との間隔を調整することによってギヤのバックラッシュがなくなるように前記中空出力軸と前記減速軸を互いに接離可能に構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のギヤードモータ。
- 前記中空出力軸の端面に、被駆動部材を取り付けるための部材取り付け部を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のギヤードモータ。
- 前記第2のギヤケースの側面に、前記第1のギヤケースを平面視で一定角度で組付けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のギヤードモータ。
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- 2015-05-19 JP JP2015101777A patent/JP6049803B2/ja active Active
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