JP2015179146A - 像振れ補正ユニット及び撮像装置 - Google Patents

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昌之 新谷
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Abstract

【課題】像振れ補正ユニットの小型化を図りつつも像振れ補正量の拡大を図り、しかも省エネを図りつつ像振れ補正時の駆動力を確保できる像振れ補正ユニット及びそれを用いた撮像装置を提供する。【解決手段】L字形状の第3の磁石103を用いることで、磁石の配置におけるX方向とY方向の最大長を抑えつつ、移動枠101に容易に設置できる。しかも、Y方向部103YとX方向部103Xの像側の極性が同じであるために、Y方向への駆動時に、第1のコイル104Yに近接するY方向部103Y及び一部のX方向部103Xの磁界を用いて、ローレンツ力を発生でき、またX方向への駆動時に、第2のコイル104Xに近接するX方向部103X及び一部のY方向部103Yの磁界を用いて、ローレンツ力を発生できるから、十分な駆動力を発揮できる。【選択図】図2

Description

本発明は、像振れ補正ユニット及び撮像装置に関し、特に像振れ補正が可能である像振れ補正ユニット及びそれを用いた撮像装置に関する。
デジタルカメラに用いられる像振れ補正の一タイプとして、光軸直交方向いずれの方向にボディがどれだけ振れたかを検出し、その振れを打ち消す方向にレンズを移動させる像振れ補正装置がある。この像振れ補正装置は、振れの検出に加速度センサを用い、また像振れ補正用レンズを動かす機構には磁石、コイル及び磁場の検出素子を用いた位置検出器を使用し、コイル及び磁石間に生じるローレンツ力を利用することで像振れ補正用レンズの位置制御を行うものである。
特許文献1に示す像振れ補正装置においては、光軸に直交する第1の軸方向と第2の軸方向の各軸に対して、4極に着磁された磁石を1つずつ配置した構成となっている。また、光軸方向に対面する第1部材と第2部材の間には、第1部材と第2部材との相対的な移動をスムーズに案内するための複数の回転可能なボールが設けられ、そのボールがボール当て面上を転動することで、上記ローレンツ力に応じて光軸に対して直交する方向に補正用レンズをシフトさせる構造となっている。
特開2010−152118号公報
しかるに、近年においては、像振れ補正ユニットの小型化を図りつつも像振れ補正量の拡大を図りたいという要求が高まっている。そこで、特許文献1に示すような像振れ補正装置において、まず、像振れ補正量の拡大を図ろうとすると、ボール当て面の面積を拡大してボールの可動範囲を広げる必要がある。ところが、単純にボール当て面の面積を拡大すると、像振れ補正ユニット自体が大きくなってしまい、像振れ補正ユニットの小型化を図れない。これに対し、ボール当て面の面積を拡大した分だけ磁石を更に小型化すれば、像振れ補正ユニットの小型化を維持することができるという考えもあるが、磁石を単純に小型化すると像振れ補正時の駆動力低下を招くという問題がある。
本発明は、上述の課題を解決することを目的としたものであり、像振れ補正ユニットの小型化を図りつつも像振れ補正量の拡大を図り、しかも省エネを図りつつ像振れ補正時の駆動力を確保できる像振れ補正ユニット及びそれを用いた撮像装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の像振れ補正ユニットは、像振れ補正用レンズ又は撮像素子を保持する移動部材と、固定部材とを有する像振れ補正ユニットであって、
前記移動部材と前記固定部材の一方は、第1のコイルと第2のコイルを有し、
前記移動部材と前記固定部材の他方は、第1の磁極部と第2の磁極部と第3の磁極部を有し、
前記第1の磁極部と前記第2の磁極部と前記第3の磁極部は、それぞれ一対のS極とN極を有し、
前記移動部材は、前記像振れ補正用レンズ又は前記撮像素子に対向する光学素子の光軸方向に直交する第1の軸方向と、光軸方向に直交し且つ前記第1の軸方向とは異なる第2の軸方向に移動可能であり、
前記第1のコイルに通電することで、前記第1の磁極部と前記第3の磁極部と前記第1のコイルとの間に生じるローレンツ力により、前記固定部材に対して前記移動部材が前記第1の軸方向に相対移動し、
前記第2のコイルに通電することで、前記第2の磁極部と前記第3の磁極部と前記第2のコイルとの間に生じるローレンツ力により、前記固定部材に対して前記移動部材が前記第2の軸方向に相対移動することを特徴とする。
本発明によれば、前記第3の磁極部を前記第1の軸方向と前記第2の軸方向の駆動に際して併用することにより、従来技術で8極の磁極部を用いていたところを、前記第1の磁極部と前記第2の磁極部と前記第3の磁極部の合計6極に磁極数を減らすことが出来るため、十分な駆動力を確保しつつ磁石の小型化が図れる。加えて、磁石の小型化に連動して、移動枠の重さも軽くなるため、必要な駆動力自体の低減及び消費電力の低減ができる。さらに、像振れ補正量の拡大を図りたいという要求に対しては、磁石の小型化によって省スペース化が図れるため、像振れ補正ユニットを大きくせずともボール当て面の面積を確保することができ、像振れ補正ユニットの小型化を可能としつつ像振れ補正量の拡大及び省エネルギー化の達成につながる。
請求項2に記載の像振れ補正ユニットは、請求項1に記載の発明において、前記移動部材が、前記第1のコイルと前記第2のコイルを有し、前記固定部材が、前記第1の磁極部と前記第2の磁極部と前記第3の磁極部を有することを特徴とする。
前記移動部材が、比較的軽量な前記第1のコイルと前記第2のコイルを保持しているので、前記移動部材を移動させる為の駆動力が小さくて済み、省エネを図れる。
請求項3に記載の像振れ補正ユニットは、請求項1に記載の発明において、前記移動部材が、前記第1の磁極部と前記第2の磁極部と第3の磁極部を有し、前記固定部材が、前記第1のコイルと前記第2のコイルを有することを特徴とする。
前記移動部材が、前記第1の磁極部と前記第2の磁極部と第3の磁極部を保持することにより、配線の取り回しなどが簡素化され、設計の自由度が向上すると共に組付性も向上する。又、従来技術に比べると、全体的に磁石が小型化されるため前記移動部材トータルの質量が低減され、それに応じて必要とされる駆動力も低減するから、省エネを図れる。
請求項4に記載の像振れ補正ユニットは、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記第3の磁極部は、光軸方向に見てL字形状を有することを特徴とする。
かかる形状により、前記第3の磁石を前記第1の軸方向と前記第2の軸方向の駆動で併用しやすくなり好ましい。又、空いたスペースにボール当て面などを配置できるので、スペースの有効活用を図れる。
請求項5に記載の像振れ補正ユニットは、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記第1の磁極部と前記第3の磁極部により形成される磁界を検出する第1の検出素子と、前記第2の磁極部と前記第3の磁極部により形成される磁界を検出する第2の検出素子とを有し、前記第1の磁極部と前記第3の磁極部、及び前記第2の磁極部と前記第3の磁極部の間には、0.5mm以上の間隔を有することを特徴とする。
前記第1の磁極部と前記第3の磁極部、及び前記第2の磁極部と前記第3の磁極部の間に無着磁領域を設けると、前記第1の磁極部と前記第3の磁極部、及び前記第2の磁極部と前記第3の磁極部の間に生じる磁場をリニアに近似できる領域が大きくなり、それにより前記固定部材に対する前記移動部材の移動量を前記第1の検出素子と前記第2の検出素子を用いて精度良く検出できる。従来技術のように、一体の磁石に4極の磁極部を着磁する場合、N極とS極との境目に生じるニュートラルギャップを精度よくコントロールして製造することが難しく、ばらつきが生じてしまい、製品ごとの移動枠の移動量及び移動の精度のばらつきにつながってしまう。本発明によれば、前記第1の磁極部と前記第3の磁極部、及び前記第2の磁極部と前記第3の磁極部の間に、0.5mm以上の間隔を設けることによって、磁極間に適切な無着磁領域を形成することができるため、前記第1の検出素子と前記第2の検出素子の検出特性を良好にして、それにより前記固定部材に対して前記移動部材を精度良く移動させることが出来、高精度な像振れ補正を行える。好ましくは3mm以下の間隔を設けることがよい。
請求項6に記載の像振れ補正ユニットは、請求項5に記載の発明において、前記移動部材と前記固定部材の他方は、前記第1の磁極部と前記第3の磁極部、及び前記第2の磁極部と前記第3の磁極部の間に仕切り部を設けていることを特徴とする。
前記第1の磁極部と前記第3の磁極部、及び前記第2の磁極部と前記第3の磁極部の間に仕切り部を設けることによって、磁極間に精度良く無着磁領域を形成することができるから、前記第1の検出素子と前記第2の検出素子の検出特性を良好にして、それにより前記固定部材に対して前記移動部材を精度良く移動させることが出来、高精度な像振れ補正を行える。仕切り部を移動部材または固定部材と一体成型すると、精度を保ちつつ工数を削減できるため好ましい。
請求項7に記載の像振れ補正ユニットは、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記移動部材と前記固定部材の間には、前記固定部材に対して前記移動部材を前記像振れ補正用レンズ又は撮像素子の光軸直交方向に案内するボールが配置され、前記移動部材は、前記ボールが転動する当て面を有しており、前記当て面の直径と前記ボールの直径との差は、前記固定部材に対する前記移動部材の移動ストローク量以上であることを特徴とする。
本発明によれば、磁極数を減らして全体的に磁石を小型化できるため、前記ボールの当て面の直径を広げることができるから、前記移動部材すなわち像振れ補正用レンズの可動範囲の拡大を図れる。
請求項8に記載の撮像装置は、請求項1〜7のいずれかに記載の像振れ補正ユニットを有することを特徴とする。
本発明によれば、像振れ補正ユニットの小型化を図りつつも像振れ補正量の拡大を図り、しかも省エネを図りつつ像振れ補正時の駆動力を確保できる像振れ補正ユニット及びそれを用いた撮像装置を提供することができる。
本実施の形態に係る像振れ補正ユニットを備えた撮像装置の一例であるデジタルカメラの外観図である。 図2(a)は、本実施の形態にかかる、レンズ鏡筒2a内に配置された像振れ補正ユニット100を光軸方向物体側から見た図であり、図2(b)は、図2(a)の構成をIIB-IIB線で切断して矢印方向に見た図であり、図2(c)は、図2(a)の構成をIIC-IIC線で切断して矢印方向に見た図であり、図2(d)は、図2(a)の構成をIID-IID線で切断して矢印方向に見た図である。 図3(a)は、比較例にかかる像振れ補正ユニット100’を光軸方向物体側から見た図であり、図3(b)は、図3(a)の構成をIIIB-IIIB線で切断して矢印方向に見た図であり、図3(c)は、図3(a)の構成をIIIC-IIIC線で切断して矢印方向に見た図である。 光軸方向から見た磁石の配置例を示す図である。 図5(a)は、別な実施の形態にかかる像振れ補正ユニット100を光軸方向物体側から見た図であり、図5(b)は、図5(a)の構成をVB-VB線で切断して矢印方向に見た図であり、図5(c)は、図5(a)の構成をVC-VC線で切断して矢印方向に見た図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係るレンズ鏡筒と撮像素子を備えた撮像装置の一例であるデジタルカメラの外観図である。図1(a)は、デジタルカメラ1の前面図であり、図1(b)は背面図である。
図1に示す様に、デジタルカメラ1は、ズームレンズを保持するレンズ鏡筒2aと撮像素子(不図示)を有する撮像部2、及び、カメラ本体部3よりなる。
撮像部2は、後述する実施例に示すような変倍動作可能なズームレンズを保持するレンズ鏡筒2a、後述する像振れ補正用レンズを含む像振れ補正ユニット100及びCCD、CMOS等の固体撮像素子像振れからなり、レンズ鏡筒2a内のズームレンズを介して結像された被写体像を固体撮像素子で画像信号に変換する。なお、以下では主に、像振れ補正用レンズを有する移動枠が像振れ補正ユニット100の一部となっている場合について詳述するが、固体撮像素子を有する移動枠が像振れ補正ユニット100の一部となっていてもよい。
カメラ本体部3は、LCD(Liquid Crystal Display;液晶表示素子)からなるLCD表示部6、EVF(Electronic View Finder;電子ビューファインダ)7、デジタルカメラ1を図示しないパーソナルコンピュータに接続する外部接続端子を有しており、撮像部2で取り込まれた画像信号に所定の信号処理を施し、LCD表示部6やEVF7への画像表示、不図示のメモリカードなどの記録媒体への画像記録、あるいはパーソナルコンピュータへの画像の転送といった処理を行う。
カメラ本体部3の前面には、上部適所にフラッシュ発光部4が設けられている。また、カメラ本体部3の背面には撮影画像の表示や記録画像の再生表示を行うLCD表示部6とEVF7が設けられている。
カメラ本体部3の上面には、シャッタボタン5と、シャッタボタン5の近くに「記録モード」と「再生モード」とを切換設定する、不図示の撮影モード切換スイッチが設けられている。記録モードは、撮影待機状態から露光制御のプロセスを経て撮影にいたる写真撮影を行うモードであり、再生モードは、メモリカードに記録された撮影画像をLCD表示部6やEVF7に再生表示するモードである。
カメラ本体部3の背面には、再生画像のコマ送りや、撮影時にズーム操作を行うための再生コマ送りスイッチ/ズームスイッチ9が設けられている。再生コマ送りスイッチ/ズームスイッチ9における再生画像のコマ送りとは、カメラを再生モードに設定しメモリカード13に記録された画像をコマ番号とともにLCD表示部6に順次表示する様にしたものである。なお、LCD表示部6への画像表示を昇順方向(撮影順の方向)若しくは降順方向(撮影順と逆の方向)に変更指示することも可能である。また、撮影時のズーム操作は、再生コマ送りスイッチ/ズームスイッチ9を操作することにより、ズームレンズである撮像光学系をテレ方向若しくはワイド方向に変倍させる。
さらに、カメラ本体部3の背面には、画像表示を行うためのLCD表示部6とEVF7とを選択するEVF切換スイッチ8が設けられている。
また、カメラ本体部3の底面内部には、デジタルカメラ1の動作用電源としての電池(図示せず)が設けられている。
図2(a)は、本実施の形態にかかる、レンズ鏡筒2a内に配置された像振れ補正ユニット100を光軸方向物体側から見た図であり、図2(b)は、図2(a)の構成をIIB-IIB線で切断して矢印方向に見た図であり、図2(c)は、図2(a)の構成をIIC-IIC線で切断して矢印方向に見た図であり、図2(d)は、図2(a)の構成をIID-IID線で切断して矢印方向に見た図である。なお、図2(a)において、像振れ補正用レンズLSの光軸OAに対して直交する上下方向をY方向(第1の軸方向)とし,光軸OA及びY方向に直交する左右方向をX方向(第2の軸方向)とする。
像振れ補正ユニット100において、開口101a内に像振れ補正用レンズLSを保持した略5角形板状の移動枠(移動部材)101と、レンズ鏡筒2aに連結されて光軸直交方向に延在する固定部材110(図2(d))とが設けられている。
本実施の形態では、移動枠101上に、L字形状の凹部101bと、凹部101bの各辺に隣接したストレート状の凹部101c、101dが互いに直交するように形成されている。凹部101bと凹部101cとの間に,厚さ0.5mm以上のY方向仕切り部101eが形成され、凹部101bと凹部101dとの間に,厚さ0.5mm以上のX方向仕切り部101fが形成されている。なお、仕切り部は0.5mm以上、3mm以下であることが好ましい。
凹部101c内には、第1の磁石(第1の磁極部)102Yが配置されている。第1の磁石102Yは、図2(b)に示すように、像側がN極に着磁し、物体側がS極に着磁している。一方、凹部101d内には、第2の磁石102Xが配置されている。第2の磁石(第2の磁極部)102Xも、図2(c)に示すように、像側がN極に着磁し、物体側がS極に着磁している。
更に、凹部101b内には、第3の磁石(第3の磁極部)103が配置されている。第3の磁石103は、光軸OA方向に見て、Y方向部103YとX方向部103XとからなるL字形状を有しており、図2(b)、(c)に示すように、像側がS極に着磁し、物体側がN極に着磁している。第1の磁石102Yと第3の磁石103のY方向部103Yとは、Y方向仕切り部101eにより0.5mm以上隔てられており、また第2の磁石102Xと第3の磁石103のX方向部103Xとは、X方向仕切り部101fにより0.5mm以上隔てられている。
第1の磁石102Yと第3の磁石103の像側において、レンズ鏡筒2aに連結された固定部材(不図示)により保持された第1のコイル104Yが、第1の磁石102Yと第3の磁石103のY方向部103Yに跨がるようにして配置されている。又、第1の磁石102Yと第3の磁石103の物体側において、ホール素子である第1の検出素子105Yが、第1の磁石102Yと第3の磁石103のY方向部103Yに跨がるようにして配置されている。
第2の磁石102Xと第3の磁石103の像側において、レンズ鏡筒2aに連結された固定部材(不図示)により保持された第2のコイル104Xが、第2の磁石102Xと第3の磁石103のX方向部103Xに跨がるようにして配置されている。又、第2の磁石102Xと第3の磁石103の物体側において、ホール素子である第2の検出素子105Xが、第2の磁石102Xと第3の磁石103のX方向部103Xに跨がるようにして配置されている。
図2(a)、(d)を参照して、移動枠101上において、凹部101bの端部に隣接して、円形平面部101g、101hが形成され、また凹部101c、101dの端部に隣接して、円形平面部101iが形成されている。一方、移動枠101に隣接する固定部材110には、円形平面部101g、101h、101iにそれぞれ対向して、円形凹部110g、110h、110iが形成されている。円形平面部101g、101h、101iと、固定部材110に設けた円形凹部110g、110h,110iとの間には、ボール106が,それぞれ配置されている。ボール106の直径をd、ボールの当て面を構成する円形平面部101g、101h、101gの直径をDとしたときに、(D−d)は、固定部材110に対する移動枠101の最大ストローク量以上である。
本実施の形態にかかる像振れ補正ユニットの動作を説明すると、不図示の加速度センサにより、デジタルカメラ1がY方向に振れたと判断されると、第1のコイル104Yに通電が行われ、それにより第1の磁石102Yと第3の磁石103で形成される磁界内にローレンツ力が発生し、これにより固定部材110に対して移動枠101がY方向に移動することで、像振れ補正用レンズLSがY方向に移動して像振れを補正する。
同様に、不図示の加速度センサにより、デジタルカメラ1がX方向に振れたと判断されると、第2のコイル104Xに通電が行われ、それにより第2の磁石102Xと第3の磁石103で形成される磁界内にローレンツ力が発生し、これにより固定部材110に対して移動枠101がX方向に移動することで、像振れ補正用レンズLSがX方向に移動して像振れを補正する。
本実施の形態によれば、第1のコイル104Yの中心を通るY方向駆動軸と、第2のコイル104Xの中心を通るX方向駆動軸との交差部に、磁石を含む移動枠101全体の重心Gを近づけることができるので、像振れ補正駆動時に、移動枠101に回転方向の力が加わりにくく、精度の良い移動を実現できる。
図3(a)〜(c)は、比較例にかかる像振れ補正ユニット100’の、図2(a)〜(c)と同様な図である。比較例にかかる像振れ補正ユニット100’は、本実施の形態の像振れ補正ユニット100に対して磁石の構成が異なる。より具体的には、図3(b)に示すように、移動枠101の凹部101c’内に、4極で構成された一つの磁石が配置され、また同様に図3(b)に示すように、移動枠101の凹部101d’内に、4極で構成された磁石が配置されている。X方向の駆動に用いる磁石とY方向に用いる磁石は分離されている。よって、比較例では8極の磁極数を有する。それ以外の構成は、本実施の形態と同様である。
図2に示す本実施の形態と比較するに、移動枠101の光軸直交方向の大きさはほぼ等しいが、円形凹部101g、101h、101gの直径は、本実施の形態に比べて小径化を余儀なくされている。その理由について説明する。
図4は、光軸方向から見た磁石の配置例を示す図である。ここで、磁石の短辺の長さをaとする。まず、図4(a)の磁石の配置例は、図3の比較例の配置と同じであるが、磁石の配置におけるX方向とY方向の最大長はAとなっている。
ここで、磁石の配置をよりコンパクトにしようとしたときに、第3の磁石103Y’と第4の磁石103X’の対向する端部を、点線で示すように45度方向にカット(CT)して、カット面を互いに突き合わせるようにすることが考えられる(図4(b))。これにより、磁石の配置におけるX方向とY方向の最大長はB=A−aと短縮される。よって、比較例においては磁石によって占有されていた面積2・a2の領域を、ボール当て面に使用することが出来るため、比較例に比べてボール当て面の面積を拡張することが出来、レンズ枠の可動範囲の拡大や、像振れ補正ユニット自体の小型化を達成できる。
ところが、第3の磁石103Y’と第4の磁石103X’は、物体側に同じN極(像側にS極)を持つので、カット面を互いに突き合わせると磁力による反発力Fが生じて、移動枠への設置が困難になるという問題がある。
これに対し、図4(c)に示すように、例えば第4の磁石103X’を、物体側にS極、像側にN極を持つようにすれば、カット面を互いに突き合わせる際に、第3の磁石103Y’に対して異極同士の突き合わせになるので、互いに吸着し合うことで、移動枠への設置は容易になる。
ところが、第3の磁石103Y’と第4の磁石103X’の像側の極性が異なるために、第1のコイル104Yに第4の磁石103X’が接近することで、第3の磁石103Y’により形成される磁界が弱くなるから、Y方向への移動枠の駆動力が低下するという問題が生じる。同様に、第2のコイル104Xに第3の磁石103Y’が接近することで、第4の磁石103X’により形成される磁界が弱くなるから、X方向への移動枠の駆動力が低下するという問題が生じる。
これに対し、図4(d)に示す本実施の形態のごとく、L字形状の第3の磁石103を用いれば、磁石の配置におけるX方向とY方向の最大長を抑えつつ、移動枠に容易に設置できる。しかも、Y方向部103YとX方向部103Xの像側の極性が同じであるために、Y方向への駆動時に、第1のコイル104Yに近接するY方向部103Y及び一部のX方向部103Xの磁界を用いて、ローレンツ力を発生でき、またX方向への駆動時に、第2のコイル104Xに近接するX方向部103X及び一部のY方向部103Yの磁界を用いて、ローレンツ力を発生できるから、十分な駆動力を発揮できるのである。加えて、磁石の軽量化を図れるため、移動枠全体の質量が低減し消費電力の低減にも繋がる。
図5(a)〜(c)は、別の実施の形態にかかる像振れ補正ユニット100の図3(a)〜(c)と同様な図である。図5(a)に示すように、移動枠101上において、ストレート状の凹部101c、101dが、上述した実施の形態とは位置を互いに逆にして、更に像振れ補正用レンズLSを保持する開口101a側に配置され、それに隣接して、L字形状の凹部101bが開口101aから遠い側に、上述した実施の形態とは天地を逆にして配置されている。
凹部101c内の第1の磁石102Yと、凹部101b内の第3の磁石103のY方向部103Yに隣接して、第1のコイル104Yが配置されている。又、凹部101d内の第2の磁石102Xと、凹部101b内の第3の磁石103のX方向部103Xに隣接して、第2のコイル104Xが配置されている。本実施の形態では、円形凹部101iが、第3の磁石103のY方向部103YとX方向部103Xとに囲われた領域に存在し、スペースの有効活用を図れるので、ボール106の当て面となる円形凹部101g、101h、101gをより拡大でき、移動枠101のストロークを増大させることができる。
以上述べた実施の形態では、第1の磁石102Y〜第3の磁石103を移動枠101に搭載しているが、移動枠101に第1のコイル104Yと第2のコイル104Xとを搭載し、固定部材110に第1の磁石102Y〜第3の磁石103を配置しても良い。又、固定部材110に対して移動枠101を、光軸に直交するY方向及びX方向に移動させているが、移動枠101に設けた長孔に固定部材110に設けた枢軸を係合させることで、枢軸回りの回転方向(第1の軸方向:θ方向)と、長孔方向(第2の軸方向:r方向)とに移動させることで、像振れ補正を行っても良い。更に、固定部材110にレンズLSを固定し、移動枠101に撮像素子を搭載してレンズLSに対向させるようにしても良い。
G 重心
LS 補正用レンズ
OA 光軸
1 デジタルカメラ
2a レンズ鏡筒
3 カメラ本体部
4 フラッシュ発光部
5 シャッタボタン
6 表示部
8 切換スイッチ
9 ズームスイッチ
13 メモリカード
100 像振れ補正ユニット
101 移動枠
101a 開口
101b 凹部
101c 凹部
101d 凹部
101e 仕切り部
101f 仕切り部
101g 円形平面部
101h 円形平面部
101i 円形平面部
102X 第2の磁石
102Y 第1の磁石
103 第3の磁石
103X X方向部
103Y Y方向部
104X 第2のコイル
104Y 第1のコイル
105X 第2の検出素子
105Y 第1の検出素子
106 ボール
110 固定部材
110g 円形凹部
110h 円形凹部
110i 円形凹部

Claims (8)

  1. 像振れ補正用レンズ又は撮像素子を保持する移動部材と、固定部材とを有する像振れ補正ユニットであって、
    前記移動部材と前記固定部材の一方は、第1のコイルと第2のコイルを有し、
    前記移動部材と前記固定部材の他方は、第1の磁極部と第2の磁極部と第3の磁極部を有し、
    前記第1の磁極部と前記第2の磁極部と前記第3の磁極部は、それぞれ一対のS極とN極を有し、
    前記移動部材は、前記像振れ補正用レンズ又は前記撮像素子に対向する光学素子の光軸方向に直交する第1の軸方向と、光軸方向に直交し且つ前記第1の軸方向とは異なる第2の軸方向に移動可能であり、
    前記第1のコイルに通電することで、前記第1の磁極部と前記第3の磁極部と前記第1のコイルとの間に生じるローレンツ力により、前記固定部材に対して前記移動部材が前記第1の軸方向に相対移動し、
    前記第2のコイルに通電することで、前記第2の磁極部と前記第3の磁極部と前記第2のコイルとの間に生じるローレンツ力により、前記固定部材に対して前記移動部材が前記第2の軸方向に相対移動することを特徴とする像振れ補正ユニット。
  2. 前記移動部材が、前記第1のコイルと前記第2のコイルを有し、前記固定部材が、前記第1の磁極部と前記第2の磁極部と前記第3の磁極部を有することを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正ユニット。
  3. 前記移動部材が、前記第1の磁極部と前記第2の磁極部と第3の磁極部を有し、前記固定部材が、前記第1のコイルと前記第2のコイルを有することを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正ユニット。
  4. 前記第3の磁極部は、光軸方向に見てL字形状を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の像振れ補正ユニット。
  5. 前記第1の磁極部と前記第3の磁極部により形成される磁界を検出する第1の検出素子と、前記第2の磁極部と前記第3の磁極部により形成される磁界を検出する第2の検出素子とを有し、前記第1の磁極部と前記第3の磁極部、及び前記第2の磁極部と前記第3の磁極部の間には、0.5mm以上の間隔を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の像振れ補正ユニット。
  6. 前記移動部材と前記固定部材の他方は、前記第1の磁極部と前記第3の磁極部、及び前記第2の磁極部と前記第3の磁極部の間に仕切り部を設けていることを特徴とする請求項5に記載の像振れ補正ユニット。
  7. 前記移動部材と前記固定部材の間には、前記固定部材に対して前記移動部材を前記像振れ補正用レンズ又は撮像素子の光軸直交方向に案内するボールが配置され、前記移動部材は、前記ボールが転動する当て面を有しており、前記当て面の直径と前記ボールの直径との差は、前記固定部材に対する前記移動部材の移動ストローク量以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の像振れ補正ユニット。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の像振れ補正ユニットを有することを特徴とする撮像装置。
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