JP2015179001A - 物理量センサー、高度計、電子機器および移動体 - Google Patents

物理量センサー、高度計、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた検出精度を有する物理量センサー、この物理量センサーを備えた信頼性の高い高度計、電子機器および移動体を提供する。
【解決手段】物理量センサー1は、圧力を検出する圧力センサーチップ3と、温度を検知する温度センサー44を備えるICチップ4と、圧力センサーチップ3およびICチップ4を囲んでいる液状またはゲル状の充填材11と、圧力センサーチップ3およびICチップ4の間に設けられ、充填材11よりも熱伝導率の高い熱伝導部12と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、物理量センサー、高度計、電子機器および移動体に関するものである。
例えば、特許文献1に記載の圧力センサーは、圧力検出部を有する圧力センサー装置と、温度測定部を有し、この温度測定部の測定値に基づいて圧力センサー装置の出力値を補償する温度補償装置と、を有し、圧力センサー装置と温度補償装置の温度測定部とが伝熱線を介して熱的に接続されている。しかしながら、このような構成では、圧力センサー装置の熱を十分に温度測定部に伝達することができず、温度測定部によって圧力センサー装置の温度を高精度に測定することができない。したがって、温度補償装置による補償精度が低く、圧力センサー装置が受けた圧力を精度よく検出することができない。
特開2013−164332号公報
本発明の目的は、優れた検出精度を有する物理量センサー、この物理量センサーを備えた信頼性の高い高度計、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例の物理量センサーは、物理量を検出する物理量センサー素子と、
温度を検知する温度センサー素子と、
前記物理量センサー素子および前記温度センサー素子を囲んでいる液状またはゲル状の充填材と、
前記物理量センサー素子および前記温度センサー素子の間に設けられ、前記充填材よりも熱伝導率の高い熱伝導部と、
を有していることを特徴とする。
これにより、物理量センサーと温度センサー素子とを熱伝導部を介して熱的に接続することができ、また、熱伝導部を比較的広く配置することができるので、物理量センサー素子の熱が温度センサー素子に伝達され易い。したがって、温度センサー素子によって物理量センサー素子の温度を精度よく検知することができ、物理量センサー素子からの出力を精度よく温度補償することができる。そのため、優れた検出精度を有する物理量センサーとなる。
[適用例2]
本適用例の物理量センサーでは、前記熱伝導部は、樹脂を主材料として構成されていることが好ましい。
これにより、熱伝導部を十分に柔らかくすることができる。そのため、例えば、物理量センサー素子に不要な応力が加わってしまうことを防止することができる。
[適用例3]
本適用例の物理量センサーでは、前記熱伝導部は、熱伝導性フィラーを有していることが好ましい。
これにより、熱伝達部の熱伝導率を高めることができる。
[適用例4]
本適用例の物理量センサーでは、前記充填材の粘度は、前記熱伝導部の粘度よりも低いことが好ましい。
これにより、物理量センサー素子の物理量の検出精度を高めることができる。
[適用例5]
本適用例の物理量センサーでは、前記物理量センサー素子および前記温度センサー素子は、平面視で重なるように配置されていることが好ましい。
これにより、物理量センサー素子と温度センサー素子とを近接することができる。また、その分、物理量センサーの小型化を図ることができる。
[適用例6]
本適用例の物理量センサーでは、前記物理量センサー素子は、撓み変形可能なダイアフラムを有し、前記ダイアフラムの受圧面を前記温度センサー素子側に向けて配置されていることが好ましい。
これにより、物理量センサー素子の物理量を検出する部分であるダイアフラムを温度センサーにより近設することができるため、温度センサー素子によって、物理量センサー素子の温度を精度よく検知することができる。
[適用例7]
本適用例の物理量センサーでは、前記物理量センサー素子は、撓み変形可能なダイアフラムを有し、前記ダイアフラムの受圧面を前記温度センサー素子と反対側に向けて配置されていることが好ましい。
これにより、ダイアフラムに熱伝達部よりも柔らかい充填材が配置されるため、物理量が充填材を介してダイアフラムに効果的に作用し、物理量センサー素子の検出精度を高めることができる。
[適用例8]
本適用例の物理量センサーでは、開口を備え、前記充填材に囲まれている前記物理量センサー素子および前記温度センサー素子を収容しているパッケージを有していることが好ましい。
これにより、パッケージによって、物理量センサー素子および温度センサー素子を保護することができる。
[適用例9]
本適用例の物理量センサーでは、物理量センサー素子は、圧力を検出する圧力センサー素子であることが好ましい。
これにより、圧力を検出することができる。
[適用例10]
本適用例の高度計は、上記適用例の物理量センサーを備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い高度計が得られる。
[適用例11]
本適用例の電子機器は、上記適用例の物理量センサーを備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
[適用例12]
本適用例の移動体は、上記適用例の物理量センサーを備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
物理量センサーの第1実施形態を示す断面図である。 図1に示す物理量センサーの平面図である。 図1に示す物理量センサーが有する物理量センサー素子を示す断面図である。 図3に示す物理量センサー素子が有する圧力センサーを示す平面図である。 図4に示す圧力センサーを含んだ回路を示す図である。 図1に示す物理量センサーが有する回路素子および物理量センサー素子を示す断面図である。 物理量センサーの第2実施形態の断面図である。 図7に示す物理量センサーが有する可撓性基板の平面図である。 図7に示す物理量センサーが有する回路素子および物理量センサー素子を示す断面図である。 物理量センサーの第2実施形態を示す断面図である。 図10に示す物理量センサーが有する回路素子および物理量センサー素子を示す断面図である。 物理量センサーの第4実施形態を示す断面図である。 図12に示す物理量センサーが有する回路素子および物理量センサー素子を示す断面図である。 物理量センサーの第5実施形態を示す断面図である。 本発明の高度計の一例を示す斜視図である。 本発明の電子機器の一例を示す正面図である。 本発明の移動体の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の物理量センサー、高度計、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.物理量センサー
<第1実施形態>
図1は、物理量センサーの第1実施形態を示す断面図である。図2は、図1に示す物理量センサーの平面図である。図3は、図1に示す物理量センサーが有する物理量センサー素子を示す断面図である。図4は、図3に示す物理量センサー素子が有する圧力センサーを示す平面図である。図5は、図4に示す圧力センサーを含んだ回路を示す図である。図6は、図1に示す物理量センサーが有する回路素子および物理量センサー素子を示す断面図である。なお、以下の説明では、図1、図3、図6中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図1に示す物理量センサー1は、圧力を検出することのできる圧力センサーである。このように、物理量センサー1を圧力センサーとすることで、種々の電子機器に搭載することのできる物理量センサーとなる。
このような物理量センサー1は、図1に示すように、圧力を検出することのできる圧力センサーチップ(物理量センサー素子)3と、ICチップ(温度センサー素子)4と、圧力センサーチップ3およびICチップ4を収納するパッケージ2と、パッケージ2内で圧力センサーチップ3およびICチップ4を囲っている(覆っている)充填材11と、圧力センサーチップ3およびICチップ4の間に設けられている熱伝導部12と、を有している。
以下、これら各部について順に説明する。
≪パッケージ≫
パッケージ2は、圧力センサーチップ3を、その内部に形成された内部空間28に収納するとともに、固定する機能を有するものである。
図1に示すように、パッケージ2は、ベース(底部)21と、ハウジング(蓋体)22と、可撓性配線基板25と、を有し、ベース21とハウジング22とで可撓性配線基板25を挟み込むようにして、これらを互いに接合して構成されている。ベース21と可撓性配線基板25との接合、および、ハウジング22と可撓性配線基板25との接合は、それぞれ、接着剤で構成される接着剤層26を介して行われている。この接着剤としては、特に限定されず、例えば、シリコーン系、エポキシ系の接着剤等を用いることができる。なお、ベース21、可撓性配線基板25およびハウジング22における、これら同士間の接合は、接着剤層を介することなく、ベース21、可撓性配線基板25およびハウジング22の構成材料等によっては、陽極接合や、直接接合等の各種接合方法により行われていてもよい。
ベース21は、パッケージ2の底面を構成し、本実施形態では、全体形状が平板状をなし、その平面視形状は、正方形状となっている。ベース21の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア等の酸化物セラミックス、窒化珪素、窒化アルミ、窒化チタン等の窒化物セラミックスのような各種セラミックスや、ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、アクリル系樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂のような各種樹脂材料等の絶縁性材料が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、各種セラミックスであることが好ましい。これにより、優れた機械的強度を有するパッケージ2を得ることができる。なお、ベース21の平面視形状としては、その他、例えば、円形状、長方形状、五角形以上の多角形状等をなすものであってもよい。
ハウジング22は、パッケージ2の蓋部を構成し、本実施形態では、全体形状が筒状をなし、その平面視形状は、その下側おいて正方形状となり、上側において円形状となっている。また、ハウジング22は、その外径および内径が、下端から上端に向かってパッケージ高さの途中まで漸減する第1の部位と、この途中から上端に向かってほぼ一定となる第2の部位とで構成され、第1の部位において平面視形状が正方形状をなし、第2の部位において平面視形状が円形状をなしている。ハウジング22の構成材料としては、ベース21の構成材料として挙げたのと同様のものを用いることができる。なお、ハウジング22の形状としては、その他、例えば、その全体形状が、円筒状をなすもの等であってもよい。
可撓性配線基板25は、パッケージ2の厚さ方向において、ベース21とハウジング22との間に位置し、圧力センサーチップ3およびICチップ4をパッケージ2内で固定するとともに、圧力センサーチップ3やICチップ4からの電気信号をパッケージ2の外部に取り出す機能を有している。この可撓性配線基板25は、可撓性を有する基材23と、基材23の下面側に形成された配線24とで構成される。
また、図2に示すように、基材23は、その平面視形状が正方形の枠状をなし中心部に開口部233を有する枠体231と、枠体231の一辺において突出するように一体的に形成された帯状をなす帯体232と、で構成されている。基材23の構成材料としては、可撓性を有するものであれば、特に限定されず、例えば、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
配線24は、導電性を有し、図2に示すように、枠体231と帯体232にかけて設けられ(引き回され)ている。このような配線24は、圧力センサーチップ3を支持するとともに、圧力センサーチップ3とICチップ4とを電気的に接続する4つの配線部241と、ICチップ4を支持するとともに、ICチップ4に電気的に接続される4つの配線部245と、を有している。
4つの配線部241は、それぞれ、その基端側が枠体231に設けられ、先端側が開口部233内に突出するように設けられている。そして、これら配線部241の開口部233内に突出している部分でフライングリード(タブテープ)27が構成されている。フライングリード27の先端部(配線部241の先端部)は、枠体231から離間して、圧力センサーチップ3を固定する固定部を構成するとともに、圧力センサーチップ3の接続端子74b’を電気的に接続する端子を構成する。また、配線部241の基端部は、ICチップ4を固定する固定部を構成するとともに、ICチップ4の接続端子424aを電気的に接続する端子を構成する。
一方、4つの配線部245は、それぞれ、その基端側が帯体232に設けられ、先端側が枠体231に設けられている。これら配線部245の先端部は、ICチップ4を固定する固定部を構成するとともに、ICチップ4の実装端子424bを電気的に接続する端子を構成する。そのため、配線部245の端部に、例えば、後述する電子機器または移動体のマザーボード等を電気的に接続することで、圧力センサーチップ3やICチップ4からの電気信号をパッケージ2の外部に取り出すことができる。なお、配線24が有する配線部の数は、特に限定されず、圧力センサーチップ3に設けられている接続端子74b’の数や、ICチップ4に設けられている実装端子424bの数に合わせて適宜設定すればよい。
このような配線24の構成材料としては、導電性を有していれば特に限定されず、例えば、Ni、Pt、Li、Mg、Sr、Ag、Cu、Co、Al等の金属、これらを含むMgAg、AlLi、CuLi等の合金、ITO、SnO2等の酸化物等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
≪物理量センサー素子≫
図3に示すように、圧力センサーチップ3は、基板5と、圧力センサー6と、素子周囲構造体7と、空洞部8と、半導体回路9と、を有している。以下、これら各部について順に説明する。
基板5は、板状をなし、SOI基板(第1のSi層511、SiO層512、第2のSi層513がこの順で積層している基板)で構成された半導体基板51上に、シリコン酸化膜(SiO膜)で構成された第1絶縁膜52と、シリコン窒化膜(SiN膜)で構成された第2絶縁膜53と、をこの順に積層することで構成されている。ただし、半導体基板51としては、SOI基板に限定されず、例えば、シリコン基板を用いることができる。
また、半導体基板51には、周囲の部分よりも薄肉であり、受圧によって撓み変形するダイアフラム54が設けられている。このダイアフラム54は、半導体基板51の下面に有底の凹部55を設けることで形成され、その下面(凹部55の底面)が受圧面541となっている。
このような半導体基板51上およびその上方には半導体回路(回路)9が作り込まれている。この半導体回路9には、必要に応じて形成されたMOSトランジスタ91等の能動素子、キャパシタ、インダクタ、抵抗、ダイオードおよび配線等の回路要素が含まれている。なお、図3では、説明の便宜上、半導体回路9のMOSトランジスタ91のみを図示している。
圧力センサー6は、図4に示すように、ダイアフラム54に設けられている4つのピエゾ抵抗素子(撓み量検出素子)61、62、63、64を有している。これら4つのピエゾ抵抗素子61、62、63、64は、それぞれ、平面視で四角形をなすダイアフラム54の各辺に対応して設けられている。
ピエゾ抵抗素子61、62は、ダイアフラム54の外縁部に設けられているピエゾ抵抗部611、621と、ピエゾ抵抗部611、621の両端部に接続されている配線613、623と、を有している。一方、ピエゾ抵抗素子63、64は、ダイアフラム54の外縁部に設けられている1対のピエゾ抵抗部631、641と、1対のピエゾ抵抗部631、641同士を接続している接続部632、642と、1対のピエゾ抵抗部631、641の他端部に連結されている配線633、643と、を有している。
ピエゾ抵抗部611、621、631、641は、それぞれ、例えば、半導体基板51の第1のSi層511にリン、ボロン等の不純物をドープ(拡散または注入)することで構成されている。また、配線613、623、633、643および接続部632、642は、それぞれ、例えば、第1のSi層511に、ピエゾ抵抗部611、621、631、641よりも高濃度でリン、ボロン等の不純物をドープ(拡散または注入)することで構成されている。
また、ピエゾ抵抗素子61、62、63、64は、自然状態における抵抗値が互いに等しくなるように構成されている。そして、これらのピエゾ抵抗素子61、62、63、64は、配線613、623、633、643等を介して、互いに電気的に接続され、図5に示すように、ブリッジ回路60(ホイートストンブリッジ回路)を構成し、半導体回路9と接続されている。このブリッジ回路60には、駆動電圧AVDCを供給する駆動回路(図示せず)が接続されている。そして、ブリッジ回路60は、ピエゾ抵抗素子61、62、63、64の抵抗値に応じた信号(電圧)を出力する。
素子周囲構造体7は、空洞部8を画成するように形成されている。この素子周囲構造体7は、図3に示すように、層間絶縁膜71と、層間絶縁膜71上に形成された配線層72と、配線層72および層間絶縁膜71上に形成された層間絶縁膜73と、層間絶縁膜73上に形成された配線層74と、配線層74および層間絶縁膜73上に形成された表面保護膜75と、封止層76とを有している。配線層74は、空洞部8の内外を連通する複数の細孔742を備えた被覆層741を有しており、被覆層741上に配置されている封止層76が細孔742を封止している。なお、配線層72、74は、空洞部8を囲むように形成されている配線層72a、74aと、半導体回路9の配線を構成する配線層72b、74bと、を含んでいる。したがって、半導体回路9は、配線層72b、74bによって物理量センサー1の上面に引き出され、配線層74bの一部が接続端子74b’となっている。
層間絶縁膜71、73としては、特に限定されないが、例えば、シリコン酸化膜(SiO膜)等の絶縁膜を用いることができる。また、配線層72、74としては、特に限定されないが、例えば、アルミニウム膜等の金属膜を用いることができる。また、封止層76としては、特に限定されないが、Al、Cu、W、Ti、TiN等の金属膜を用いることができる。また、表面保護膜75としは、特に限定されないが、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、ポリイミド膜、エポキシ樹脂膜など、素子を水分、ゴミ、傷などから保護するための耐性を有するものを用いることができる。
基板5と素子周囲構造体7とで画成された空洞部8は、密閉された空間であり、圧力センサーチップ3が検出する圧力の基準値となる圧力基準室として機能する。また、空洞部8は、ダイアフラム54と重なるように配置されており、ダイアフラム54が空洞部8を画成する壁部の一部を構成している。空洞部8内の状態は、特に限定されないが、真空状態(例えば10Pa以下)であることが好ましい。これにより、圧力センサーチップ3を、真空状態を基準として圧力を検出する所謂「絶対圧センサー素子」として用いることができる。ただし、空洞部8内の状態は、真空状態でなくてもよく、例えば、大気圧状態であってもよいし、大気圧よりも気圧が低い減圧状態であってもよいし、大気圧よりも気圧が高い加圧状態であってもよい。また、空洞部8内には窒素ガス、希ガス等の不活性ガスが封入されていてもよい。
≪ICチップ≫
ICチップ4は、多層配線基板であり、図6に示すように、基板41と、基板41上に形成された多層配線層42と、半導体回路43と、を有している。
基板41は、例えば、シリコン基板等の半導体基板411上に、シリコン酸化膜412を積層することにより構成されている。また、基板41上には、半導体回路9に電気的に接続されている半導体回路43が作り込まれている。
半導体回路43は、少なくとも、圧力センサーチップ3(特にピエゾ抵抗素子61、62、63、64)の温度を検知するための温度センサー44を有している。また、半導体回路43は、その他、必要に応じて、MOSトランジスタ等の能動素子、コンデンサ、インダクタ、抵抗、ダイオード、配線等の回路要素を含んでいる。なお、図6では、説明の便宜上、半導体回路43のMOSトランジスタ431のみを図示している。
ここで、半導体回路43および半導体回路9には、例えば、圧力センサー6を駆動するための駆動回路や、ブリッジ回路60からの出力を温度センサー44で検知した温度に基づいて温度補償するための温度補償回路等が形成されている。なお、駆動回路や温度補償回路の配置は、特に限定されず、例えば、半導体回路9に駆動回路が形成され、半導体回路43に温度補償回路が形成されていてもよいし、半導体回路9に駆動回路の一部と温度補償回路の一部が形成され、半導体回路43に駆動回路の残りの部分と温度補償回路の残りの部分が形成されていてもよい。
温度センサー44は、ピエゾ抵抗素子(温度検知素子)441を有している。ピエゾ抵抗素子441は、例えば、半導体基板411に、ホウ素、リン、ヒ素等の不純物をドープ(拡散または注入)することで構成されている。ピエゾ抵抗素子441は、温度によって抵抗値が変化する性質を有しているため、温度センサー44は、ピエゾ抵抗素子441の抵抗値に基づいて、周囲の温度(すなわち、圧力センサーチップ3の温度)を検知することができる。
ここで、ピエゾ抵抗素子441の配置としては、特に限定されないが、平面視で、ダイアフラム54と重なるように配置されていることが好ましい。これにより、ピエゾ抵抗素子441をピエゾ抵抗素子61、62、63、64に近づけることができ、温度センサー44によるピエゾ抵抗素子61、62、63、64の温度検知をより正確に行うことができる。なお、温度センサー44の構成としては、圧力センサーチップ3の温度を検知することができれば、特に限定されない。
多層配線層42は、基板41上に形成された層間絶縁膜421と、層間絶縁膜421上に形成された配線層422と、配線層422および層間絶縁膜421上に形成された層間絶縁膜423と、層間絶縁膜423上に形成された配線層424と、配線層424および層間絶縁膜423上に形成された表面保護膜425と、で構成されている。ただし、層間絶縁膜と配線層の積層数は、これに限定されない。これら層のうち、配線層422、424が半導体回路43の配線となっている。そして、半導体回路43は、配線層422、424を介してICチップ4の上面へ引き出されており、配線層424の一部が圧力センサーチップ3と接続するための接続端子424a、配線部245と接続するための実装端子424bとなっている。
以上、圧力センサーチップ3およびICチップ4について説明した。圧力センサーチップ3は、導電性を有する固定部材13を介して配線部241に接合され、固定部材13を介して接続端子74b’が配線部241に電気的に接続されている。一方、ICチップ4は、導電性を有する固定部材15を介して配線部241に接合され、固定部材15を介して接続端子424aが配線部241に電気的に接続されている。これにより、圧力センサーチップ3とICチップ4とが配線部241を介して電気的に接続される。また、ICチップ4は、導電性を有する固定部材14を介して配線部245に接合され、この固定部材14を介して実装端子424bが配線部245に電気的に接続されている。なお、固定部材13、14、15としては、それぞれ、導電性を有していれば、特に限定されず、例えば、半田等の金属ろう材、金バンプ等の金属バンプ、導電性接着剤等を用いることができる。
このようにして固定された圧力センサーチップ3およびICチップ4は、図1に示すように、パッケージ2の内部空間28内で浮いた状態(内壁と接触していない状態)となっている。これにより、振動等がパッケージ2を介して圧力センサーチップ3やICチップ4に伝わり難くなるため、物理量センサー1による圧力検出精度の低下を抑制することができる。また、本実施形態では、圧力センサーチップ3とICチップ4とが平面視で重なるように配置(上下に重なって配置)されている。これにより、物理量センサー1の広がりを抑え、物理量センサー1の小型化を図ることができる。
また、図1に示すように、圧力センサーチップ3は、ダイアフラム54の受圧面541を上側(すなわちICチップ4と反対側)に向けて配置されている。これにより、受圧面541をパッケージ2の開口に向けるとともに、パッケージ2の開口に近づけることができるので、物理量センサー1に加わった圧力は、効率的に受圧面541に作用する。これにより、物理量センサー1の圧力検出精度が向上する。また、圧力センサーチップ3の接続端子74b’が配置されている面(能動面)と、ICチップ4の接続端子424aが配置されている面(能動面)とが対向するため、配線部241を介した両者の接続を簡単に行うことができる。
≪充填材≫
図1に示すように、充填材11は、パッケージ2内に形成された内部空間28内に充填され、これにより、内部空間28内に収納された圧力センサーチップ3およびICチップ4を覆って封止している。この充填材11により、圧力センサーチップ3およびICチップ4を保護(防塵および防水)するとともに、物理量センサー1(パッケージ2)に作用した外部応力を低減させることができる。なお、物理量センサー1に加わった圧力は、ハウジング22の開口および充填材11を介して、圧力センサーチップ3の受圧面541に作用する。
このような充填材11は、圧力センサーチップ3、ICチップ4、およびパッケージ2よりも軟らかい特性を有する物質であればよく、例えば液状またはゲル状をなしており、具体的な一例としては、シリコーンオイル、フッ素系オイル、シリコーンゲル等を用いることができる。言い換えれば、充填材11は、圧力センサーチップ3、ICチップ4、およびパッケージ2よりもヤング率の小さい物質でもよい。また、充填材11の粘度としては、特に限定されないが、例えば、針入度が50以上、250以下の範囲内であることが好ましく、150以上、250以下の範囲内であることがより好ましい。また、充填材11の粘度は、熱伝導部12の粘度よりも低いことが好ましい。これにより、充填材11が十分に柔らかくなり、物理量センサー1に加わった圧力が受圧面541に効率的に作用する。
≪熱伝導部≫
図1に示すように、熱伝導部12は、圧力センサーチップ3およびICチップ4の間に設けられている。また、熱伝導部12は、圧力センサーチップ3およびICチップ4のそれぞれに接触して設けられている。このような熱伝導部12は、充填材11よりも高い熱伝導率を有し、圧力センサーチップ3の熱をICチップ4に伝達する機能を有している。これにより、ICチップ4に設けられている温度センサー44により、圧力センサーチップ3の温度を精度よく検知することができる。特に、熱伝導部12は、圧力センサーチップ3の下面とICチップ4の上面とが対向している領域の大半に広がって設けられているため、より効率的に、圧力センサーチップ3の熱をICチップ4に伝達することができる。
熱伝導部12の熱伝導率としては、特に限定されないが、0.2W/(m・K)以上であることが好ましく、0.5W/(m・K)以上であることがより好ましい。これにより、上記の効果がより顕著となる。
また、熱伝導部12の状態としては、上記の効果を発揮することができれば特に限定されないが、液状またはゲル状であることが好ましい。これにより、熱伝導部12を十分に柔らかくすることができ、例えば、熱伝導部12を介した圧力センサーチップ3およびICチップ4間の応力の伝達が抑制される。そのため、圧力センサーチップ3およびICチップ4の不本意な変形をそれぞれ抑制することができ、物理量センサー1の圧力検出精度が向上する。なお、熱伝導部12の粘度としては、特に限定されないが、例えば、針入度が30以上、150以下の範囲内であることが好ましく、50以上、150以下の範囲内であることがより好ましい。
本実施形態の熱伝導部12は、シリコーン樹脂等の樹脂121と、樹脂121中に分散された熱伝導性フィラー122と、を有している。これにより、熱導電性に優れ、さらには十分に柔らかい熱伝導部12を得ることができる。樹脂121としては、例えば、シリコーンオイル、フッ素系オイル、シリコーンゲル等を用いることができる。また、熱伝導性フィラー122としては、例えば、金属粉末、グラファイト、カーボンブラック等の導電性を有するものや、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、アルミナ等の絶縁性を有するものを用いることができる。なお、樹脂121中の熱伝導性フィラー122の含有量を高めていくと、熱伝導部12の熱伝導性が高まるが、それとともに、熱伝導部12の粘度も高まってしまう。そのため、熱伝導性と粘度とのバランスを考慮して熱伝導性フィラー122の含有量を調整するのが良い。また、熱伝導部12は、複数の固定部材13、14、15と接触して設けられているため、導電性を有する熱伝導性フィラー122を用いる場合には、例えば、複数の固定部材14間で短絡が起こらないように、熱伝導性フィラー122の含有量を調節するのが良い。
以上、物理量センサー1の構成について説明した。
このような物理量センサー1は、ダイアフラム54の受圧面541が受ける圧力に応じてダイアフラム54が撓み変形し、これにより、ピエゾ抵抗素子61、62、63、64が歪み、その撓み量に応じてピエゾ抵抗素子61、62、63、64の抵抗値が変化する。それに伴って、ブリッジ回路60の出力が変化する。ここで、ピエゾ抵抗素子61、62、63、64は、自身の撓みのほかにも、自身の温度(環境温度)によっても抵抗値が変化する性質を有している。そのため、ブリッジ回路60の出力の変化は、ピエゾ抵抗素子61、62、63、64の撓みとピエゾ抵抗素子61、62、63、64の温度とに起因したものとなる。そこで、半導体回路43は、温度センサー44によって検知された圧力センサーチップ3の温度に基づいて、ブリッジ回路60から得られる信号を補正し、補正後の信号に基づいて、受圧面541で受けた圧力の大きさを求め、その情報を外部へ出力する。
<第2実施形態>
次に物理量センサーの第2実施形態について説明する。
図7は、物理量センサーの第2実施形態の断面図である。図8は、図7に示す物理量センサーが有する可撓性基板の平面図である。図9は、図7に示す物理量センサーが有する回路素子および物理量センサー素子を示す断面図である。
以下、物理量センサーの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第2実施形態は、圧力センサーチップ3、ICチップ4および配線24の接続状態が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。
図7および図8に示すように、本実施形態の物理量センサー1では、配線24は、4つの配線部241を有している。すなわち、前述した第1実施形態と比較して、配線24は、配線部245が省略された構成となっている。また、各配線部241の基端部は、帯体232まで延長されている。
このような物理量センサー1では、図9に示すように、ICチップ4が、固定部材14によって配線部241に接合され、この固定部材14を介して実装端子424bが配線部241に電気的に接続されている。一方、圧力センサーチップ3は、固定部材13によってICチップ4に接合され、この固定部材13を介して接続端子74b’が接続端子424aに電気的に接続されている。これにより、固定部材13を介して圧力センサーチップ3とICチップ4とが電気的に接続される。また、フライングリード27に吊り下がるようにICチップ4が固定され、ICチップ4上に圧力センサーチップ3が載置されたような状態となっている。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に物理量センサーの第3実施形態について説明する。
図10は、物理量センサーの第2実施形態を示す断面図である。図11は、図10に示す物理量センサーが有する回路素子および物理量センサー素子を示す断面図である。
以下、物理量センサーの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第3実施形態は、圧力センサー素子の向きが異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。
図10および図11に示すように、本実施形態の物理量センサー1では、圧力センサーチップ3が、ダイアフラム54の受圧面541を下側(すなわちICチップ4側)に向けて配置されており、受圧面541とICチップ4とが対向配置されている。そして、ダイアフラム54とICチップ4との間に熱伝導部12が設けられている。圧力センサーチップ3をこのように配置することで、受圧面541をICチップ4に接近させることができ、さらには、受圧面541を熱伝導部12に接触させることができる。そのため、温度センサー44によって、ダイアフラム54の温度を検知することができる。ダイアフラム54にピエゾ抵抗素子61〜64が設けられているため、ダイアフラム54の温度を検知することで、ピエゾ抵抗素子61〜64の温度をより正確に検知することができる。
なお、本実施形態では、圧力センサーチップ3の接続端子74b’が上側を向いてしまう関係で、接続端子74b’とICチップ4の接続端子424aとの電気的な接続をボンディングワイヤー16を介して行っている。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
次に物理量センサーの第4実施形態について説明する。
図12は、物理量センサーの第4実施形態を示す断面図である。図13は、図12に示す物理量センサーが有する回路素子および物理量センサー素子を示す断面図である。
以下、物理量センサーの第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第4実施形態は、圧力センサー素子、ICチップおよびフライングフレームの接合状態が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。
図12および図13に示すように、本実施形態の物理量センサー1では、ICチップ4から実装端子424bが省略されており、その替りに、圧力センサーチップ3に実装端子74b”が形成されている。そして、実装端子74b”が固定部材14を介してフライングリード27と電気的に接続されている。なお、実装端子74b”は、配線層74bの一部で形成されている。
このような物理量センサー1では、圧力センサーチップ3は、固定部材13によってICチップ4と接合され、この固定部材13を介して接続端子74b’がICチップ4の接続端子424aに電気的に接続されている。また、圧力センサーチップ3は、固定部材14によって配線部241(フライングリード27)に接合され、この固定部材14を介して実装端子74b”が配線部241に電気的に接続されている。また、フライングリード27上に載置されるように圧力センサーチップ3が配置され、圧力センサーチップ3に吊り下がるようにしてICチップ4が固定された状態となっている。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
次に物理量センサーの第5実施形態について説明する。
図14は、物理量センサーの第5実施形態を示す断面図である。
以下、物理量センサーの第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第5実施形態は、ICチップがパッケージの底部に固定されている以外は、前述した第1実施形態と同様である。
図14に示すように、本実施形態の物理量センサー1では、ICチップ4が接着剤17によってパッケージ2の底部に固定されている。これにより、前述した第1実施形態と比較して、ICチップ4および圧力センサーチップ3がパッケージ2に強固に固定され、その結果、物理量センサー1の機械的強度が向上する。
このような第5実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
2.高度計
次に、物理量センサー(本発明の物理量センサーチップ)を備える高度計の一例について説明する。図15は、本発明の高度計の一例を示す斜視図である。
図15に示すように、高度計200は、腕時計のように、手首に装着することができる。また、高度計200の内部には、物理量センサー1が搭載されており、表示部201に現在地の海抜からの高度、または、現在地の気圧等を表示することができる。
なお、この表示部201には、現在時刻、使用者の心拍数、天候等、様々な情報を表示することができる。
3.電子機器
次に、物理量センサー(本発明の物理量センサーチップ)を備える電子機器を適用したナビゲーションシステムについて説明する。図16は、本発明の電子機器の一例を示す正面図である。
図16に示すように、ナビゲーションシステム300には、図示しない地図情報と、GPS(全地球測位システム:Global Positioning System)からの位置情報取得手段と、ジャイロセンサーおよび加速度センサーと車速データとによる自立航法手段と、物理量センサー1と、所定の位置情報または進路情報を表示する表示部301とを備えている。
このナビゲーションシステムによれば、取得した位置情報に加えて高度情報を取得することができる。高度情報を得ることにより、例えば、一般道路と位置情報上は略同一の位置を示す高架道路を走行する場合、高度情報を持たない場合には、一般道路を走行しているのか高架道路を走行しているのかナビゲーションシステムでは判断できず、優先情報として一般道路の情報を使用者に提供してしまっていた。そこで、本実施形態に係るナビゲーションシステム300では、高度情報を物理量センサー1によって取得することができ、一般道路から高架道路へ進入することによる高度変化を検出し、高架道路の走行状態におけるナビゲーション情報を使用者に提供することができる。
なお、表示部301は、例えば液晶パネルディスプレイや、有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイなど、小型かつ薄型化が可能な構成となっている。
なお、本発明の物理量センサーを備える電子機器は、上記のものに限定されず、例えば、パーソナルコンピューター、携帯電話、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
4.移動体
次いで、物理量センサー(本発明の物理量センサーチップ)を備える移動体について説明する。図17は、本発明の移動体の一例を示す斜視図である。
図17に示すように、移動体400は、車体401と、4つの車輪402とを有しており、車体401に設けられた図示しない動力源(エンジン)によって車輪402を回転させるように構成されている。このような移動体400には、ナビゲーションシステム300(物理量センサー1)が内蔵されている。
以上、本発明の物理量センサー、高度計、電子機器および移動体を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や、工程が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、圧力センサー素子が有する圧力センサーとしてピエゾ抵抗素子を用いたものについて説明したが、圧力センサーとしては、これに限定されず、例えば、フラップ型の振動子を用いた構成や、櫛歯電極等の他のMEMS振動子や、水晶振動子等の振動素子を用いることもできる。
また、前述した実施形態では、圧力センサー素子とICチップとが圧力センサーを上側にして重なっている構成について説明したが、反対に、ICチップを上側にして重なっていてもよい。また、圧力センサー素子とICチップとが横方向に並んで配置されていてもよい。
1……物理量センサー
11……充填材
12……熱伝導部
121……樹脂
122……熱伝導性フィラー
13、14、15……固定部材
16……ボンディングワイヤー
17……接着剤
2……パッケージ
21……ベース
22……ハウジング
23……基材
231……枠体
232……帯体
233……開口部
24……配線
241……配線部
245……配線部
25……可撓性配線基板
26……接着剤層
27……フライングリード
28……内部空間
3……圧力センサーチップ
4……ICチップ
41……基板
411……半導体基板
412……シリコン酸化膜
42……多層配線層
421……層間絶縁膜
422……配線層
423……層間絶縁膜
424……配線層
424a……接続端子
424b……実装端子
425……表面保護膜
43……半導体回路
431……MOSトランジスタ
44……温度センサー
441……ピエゾ抵抗素子
5……基板
51……半導体基板
511……第1のSi層
512……SiO
513……第2のSi層
52……第1絶縁膜
53……第2絶縁膜
54……ダイアフラム
541……受圧面
55……凹部
6……圧力センサー
60……ブリッジ回路
61、62、63、64……ピエゾ抵抗素子
611、621、631、641……ピエゾ抵抗部
613、623、633、643……配線
632、642……接続部
7……素子周囲構造体
71、73……層間絶縁膜
72、72a、72b、74、74a、74b……配線層
74b”……実装端子
74b’……接続端子
741……被覆層
742……細孔
75……表面保護膜
76……封止層
8……空洞部
9……半導体回路
91……MOSトランジスタ
200……高度計
201……表示部
300……ナビゲーションシステム
301……表示部
400……移動体
401……車体
402……車輪

Claims (12)

  1. 物理量を検出する物理量センサー素子と、
    温度を検知する温度センサー素子と、
    前記物理量センサー素子および前記温度センサー素子を囲んでいる液状またはゲル状の充填材と、
    前記物理量センサー素子および前記温度センサー素子の間に設けられ、前記充填材よりも熱伝導率の高い熱伝導部と、
    を有していることを特徴とする物理量センサー。
  2. 前記熱伝導部は、樹脂を主材料として構成されている請求項1に記載の物理量センサー。
  3. 前記熱伝導部は、熱伝導性フィラーを有している請求項2に記載の物理量センサー。
  4. 前記充填材の粘度は、前記熱伝導部の粘度よりも低い請求項1ないし3のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  5. 前記物理量センサー素子および前記温度センサー素子は、平面視で重なるように配置されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  6. 前記物理量センサー素子は、撓み変形可能なダイアフラムを有し、前記ダイアフラムの受圧面を前記温度センサー素子側に向けて配置されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  7. 前記物理量センサー素子は、撓み変形可能なダイアフラムを有し、前記ダイアフラムの受圧面を前記温度センサー素子と反対側に向けて配置されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  8. 開口を備え、前記充填材に囲まれている前記物理量センサー素子および前記温度センサー素子を収容しているパッケージを有している請求項1ないし7のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  9. 物理量センサー素子は、圧力を検出する圧力センサー素子である請求項1ないし8のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の物理量センサーを備えることを特徴とする高度計。
  11. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の物理量センサーを備えることを特徴とする電子機器。
  12. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の物理量センサーを備えることを特徴とする移動体。
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