JP2015178956A - 3次元磁気検出装置及び3次元磁気検出方法 - Google Patents

3次元磁気検出装置及び3次元磁気検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】磁石が3次元空間内を自由移動する際に、その直線移動距離を検出すること。【解決手段】円柱形の磁性体5と、4個のホール素子1乃至4とを用い、各ホール素子から出力される信号を基に、3軸の各軸の磁場成分ベクトルを算出すると同時に、磁場強度と磁石までの距離情報との初期情報から、各軸の磁場成分から各軸の座標成分を算出し、3次元空間内の任意の位置における磁石の位置座標を求める。更にこれらの位置座標情報を基に、3次元空間内の2点間を磁石が移動した時のその移動前後の座標の差分を取り、3次元空間内での直線移動距離を算出する。【選択図】図5

Description

本発明は、3次元空間内における磁場発生源の位置を算出するための3次元磁気検出装置及び3次元磁気検出方法に関する。
従来から磁場を検出する装置として、ホール素子や磁気抵抗効果素子(AMR、GMR、TMR)などが広く知られており、この内、最も広く用いられているホール素子は、一般的な半導体基板上に既存の半導体微細加工プロセス技術を用いて形成できる。このため、ホール素子から出力される電気信号を処理する信号処理回路を、磁場を検出するホール素子と同一のウエハ上に一体形成が可能である。そのため、磁気検出装置を小型化し易く、かつ高度な信号処理が容易に実現できる。そのため、広く世の中で利用されている。
これらホール素子を用いた磁気検出装置の具体的な使用法は、得ようとする磁気情報によってその検出方法や信号処理方法が異なる。しかし、概ね次の2つに大別可能である。1つ目は、磁気検出装置で検出される磁気そのものの大きさを検出し、その磁気強度に応じた信号を出力するリニアセンサである。2つ目は、磁気の印加方向(磁界方向)を検出する事により、磁気発生源(地磁気や磁石、コイル)の経時的な回転方向やその回転速度などの情報を出力する回転/角度センサである。
この内、リニアセンサは、その被検出対象となる磁気の違いにより、更に次の2つに分類される。磁気検出素子と磁石との距離に応じて増減する磁界強度を検出し、磁石とホール素子との相対位置関係の情報を出力する位置検知用リニアセンサと、ホール素子近傍に配置された導線内を流れる電流量に比例して発生する磁気の強度を検出することにより、導線内を流れる電流値を間接的に検出する電流検知用リニアセンサである。特に、前者の位置検知用リニアセンサは、カメラのレンズ位置制御や、自動車のエンジン内の各種バルブ位置制御、工作機器用のロボットアームの位置制御など、産業界において多種多様な用途で用いられており、我々の生活を支える重要な電子部品の1つとなっている。
特開2002−71381号公報 国際公開WO2011/068146号(A1)
しかしながら、これら位置検知用リニアセンサは、世の中で広く利用されているものの、製品設計の際には、その被検知対象となる磁石の動作に大きな制限が課されているのが現状である。具体的には、磁気を検知する素子の磁気検知方向(感磁軸)に対して平行な軸方向、または、垂線な軸方向など、ある特定の一軸方向にだけ平行移動する磁石の位置検知に限定されてしまっている。そのため、自動車や電子機器、産業用ロボットを設計する際には、磁石と磁気検知用リニアセンサとの相対的な位置関係と、その磁石の移動方向を共に考慮しながら、製品設計を行う必要がある。そのため、磁石の配置及びその移動方向の自由度が著しく制限され、引いては、製品を小型化する際の大きな障害の1つとなってしまっている。
一方、回転/角度センサでは、磁界検出素子と、磁性体で形成された磁気収束板とを組み合わせ、特許文献1及び特許文献2で開示されているような構造で印加磁界の方向を検出する事が実現されている。これらは、その名の通り、磁界の方向のみを検知する用途に限定されたものであり、検出される磁界の強度及び、その磁界強度の変化量を検知するために供されたものはない。そのため、回転/角度センサを前述のリニアセンサのように使用して、3次元空間内での磁石の移動位置を検知することは今までできなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、3次元空間における磁場発生源の位置を算出することができる3次元磁気検出装置及び3次元磁気検出方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、半導体基板(6)上に離間して設けられた磁性体(5)と、前記半導体基板(6)上に設けられ、前記磁性体(5)の底面の外周縁の近傍に、時計回りに順次配置されている第1乃至第4の複数のホール素子(1乃至4)と、該複数のホール素子(1乃至4)のうち、前記第1及び第3のホール素子(1,3)と接続されている第1の信号処理部(11)と、前記第2及び第4のホール素子(2,4)と接続されている第2の信号処理部(12)と、前記第1のホール素子及び第3のホール素子と接続されている第3の信号処理部(13)とからなる複数の信号処理部(11乃至13)と、該複数の信号処理部(11乃至13)と接続され、前記磁性体(5)の中心位置から磁場発生源までの相対距離と、前記磁場発生源が前記磁性体(5)の中心位置に作る磁場の磁場強度に関する情報である検量線情報と、各磁場成分ベクトルとから、前記磁性体(5)の中心位置から前記磁場発生源までの相対位置ベクトルを算出する第4の信号処理部(14)とを備えている3次元磁気検出装置である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記磁性体は、円柱形である。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記第1のホール素子(1)と前記第3のホール素子(3)とを結ぶ直線と、前記第2のホール素子(2)と前記第4のホール素子(4)とを結ぶ直線が交差している。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記複数のホール素子を結ぶ直線の交差が直交し、前記複数のホール素子間の距離が等間隔である。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記複数のホール素子(1乃至4)が、前記磁性体(5)の中心位置におけるX軸及びY軸に対して対称に配置されている。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記対称の配置が、前記第1のホール素子(1)と前記第2のホール素子(2)の距離と、該第2のホール素子(2)と前記第3のホール素子(3)の距離と、該第3のホール素子(3)と前記第4のホール素子(4)の距離と、該第4のホール素子(4)と前記第1のホール素子(1)の距離とが全て等しくなるように配置されている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記複数のホール素子(1乃至4)が、前記磁性体(5)の外周縁の真下に配置されている。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記第1の信号処理部(11)において、前記第1のホール素子(1)の出力信号と前記第3のホール素子(3)の出力信号から前記第1のホール素子(1)と前記第3のホール素子(3)とを結ぶ直線に平行なX軸方向の磁場成分ベクトル(X)が算出されて前記第4の信号処理部(14)へ出力され、前記第2の信号処理部(12)において、前記第2のホール素子(2)の出力信号と前記第4のホール素子(4)の出力信号から、前記第2のホール素子(2)と前記第4のホール素子(4)とを結ぶ直線に平行なY軸方向の磁場成分ベクトル(Y)が算出されて前記第4の信号処理部(14)へ出力され、前記第3の信号処理部(13)において、前記第1のホール素子(1)の出力信号と前記第3のホール素子(3)の出力信号から、前記半導体基板(6)に垂直方向の磁場成分ベクトル(Z)が算出されて前記第4の信号処理部(14)へ出力される。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記第1の信号処理部(11)において、前記第1のホール素子(1)の出力信号と前記第3のホール素子(3)の出力信号とが差分されて、前記X軸方向の磁場成分ベクトル(X)が算出されて、前記第2の信号処理部(12)において、前記第2のホール素子(2)の出力信号と前記第4のホール素子(4)の出力信号とが差分されて、前記Y軸方向の磁場成分ベクトル(Y)が算出されて、前記第3の信号処理部(13)において、前記第1のホール素子(1)の出力信号と前記第3のホール素子(3)の出力信号とが和算されて、前記半導体基板(6)に垂直方向の磁場成分ベクトル(Z)が算出される。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明において、前記第4の信号処理部(14)において、前記X軸方向の磁場成分ベクトル(X)と前記Y軸方向の磁場成分ベクトル(Y)と前記垂直方向の磁場成分ベクトル(Z)のそれぞれの磁場成分ベクトルに補正係数を乗じる。
また、請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載の発明において、前記第4の信号処理部(14)に接続された情報記憶部(15)を備え、前記X軸方向の磁場成分ベクトル(X)と前記Y軸方向の磁場成分ベクトル(Y)と前記垂直方向の磁場成分ベクトル(Z)とのそれぞれの信号情報が、前記情報記憶部(15)へ記憶されるとともに、読み出し可能である。
また、請求項12に記載の発明は、請求項1乃至11のいずれかに記載の発明において、前記情報記憶部(15)に記憶された複数の前記磁場成分ベクトル(X,Y,Z)は、それぞれ前記第4の信号処理部(14)へ読みだされ、該第4の信号処理部(14)が、前記複数のX軸方向の磁場成分ベクトル同士と、前記複数のY軸方向の磁場成分ベクトル同士と、前記垂直方向の複数の磁場成分ベクトルとから、前記磁場発生源が3次元空間内で移動したときの、該磁場発生源の移動距離及び/又は移動方向とを算出する。
また、請求項13に記載の発明は、請求項9乃至12のいずれかに記載の発明において、前記第4の信号処理部(14)において、前記磁場発生源と前記磁性体(5)の中心位置との相対距離rを、以下の式r=r×√(B/B)(ただし、rはキャリブレーション時の磁場発生源と磁性体(5)の中心位置の距離、Bはキャリブレーション時の検出磁場強度信号、Bは実使用時の検出磁場強度信号を示している)を用いて算出する。
また、請求項14に記載の発明は、請求項1乃至13のいずれかに記載の発明において、前記磁性体(5)と、前記第1乃至第4のホール素子(1乃至4)の前記複数のホール素子と、前記第1乃至第4の信号処理部(11乃至14)、前記情報記憶部(15)とが、同一の前記半導体基板(6)上に設けられている。
また、請求項15に記載の発明は、半導体基板(6)上に離間して設けられた磁性体(5)と、前記半導体基板(6)上に設けられ、前記磁性体(5)の底面の外周縁の近傍に、時計回りに順次配置されている第1乃至第4の複数のホール素子(1乃至4)と、該複数のホール素子(1乃至4)に接続された複数の信号処理部(11乃至13)と、該複数の信号処理部(11乃至13)と接続された第4の信号処理部(14)とを備えている3次元磁気検出装置における3次元磁気検出方法であって、前記複数の信号処理部(11乃至13)の第1の信号処理部(11)が、前記複数のホール素子(1乃至4)のうち、前記第1及び第3のホール素子(1,3)と接続されており、第2の信号処理部(12)が、前記第2及び第4のホール素子(2,4)と接続されており、第3の信号処理部(13)が、前記第1のホール素子及び第3のホール素子と接続されており、第4の信号処理部(14)が、前記複数の信号処理部(11乃至13)と接続され、前記磁性体(5)の中心位置から磁場発生源までの相対距離と、前記磁場発生源が前記磁性体(5)の中心位置に作る磁場の磁場強度に関する情報である検量線情報と、各磁場成分ベクトルとから、前記磁性体(5)の中心位置から前記磁場発生源までの相対位置ベクトルを算出する。
また、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、前記磁性体は、円柱形である。
また、請求項17に記載の発明は、請求項15又は16に記載の発明において、前記第1の信号処理部(11)において、前記第1のホール素子(1)の出力信号と前記第3のホール素子(3)の出力信号から、前記第1のホール素子(1)と前記第3のホール素子(3)とを結ぶ直線に平行なX軸方向の磁場成分ベクトル(X)が算出されて前記第4の信号処理部(14)へ出力され、前記第2の信号処理部(12)において、前記第2のホール素子(2)の出力信号と前記第4のホール素子(4)の出力信号から、前記第2のホール素子(2)と前記第4のホール素子(4)とを結ぶ直線に平行なY軸方向の磁場成分ベクトル(Y)が算出されて前記第4の信号処理部(14)へ出力され、前記第3の信号処理部(13)において、前記第1のホール素子(1)の出力信号と前記第3のホール素子(3)の出力信号から、前記半導体基板(6)に垂直方向の磁場成分ベクトル(Z)が算出されて前記第4の信号処理部(14)へ出力される。
また、請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記第1の信号処理部(11)において、前記第1のホール素子(1)の出力信号と前記第3のホール素子(3)の出力信号とが差分されて、前記X軸方向の磁場成分ベクトル(X)が算出されて、前記第2の信号処理部(12)において、前記第2のホール素子(2)の出力信号と前記第4のホール素子(4)の出力信号とが差分されて、前記Y軸方向の磁場成分ベクトル(Y)が算出されて、前記第3の信号処理部(13)において、前記第1のホール素子(1)の出力信号と前記第3のホール素子(3)の出力信号とが和算されて、前記半導体基板(6)に垂直方向の磁場成分ベクトル(Z)が算出される。
また、請求項19に記載の発明は、請求項15乃至18のいずれかに記載の発明において、前記第4の信号処理部(14)において、前記X軸方向の磁場成分ベクトル(X)と前記Y軸方向の磁場成分ベクトル(Y)と前記垂直方向の磁場成分ベクトル(Z)のそれぞれの磁場成分ベクトルに補正係数を乗じる。
また、請求項20に記載の発明は、請求項15乃至19のいずれかに記載の発明において、前記第4の信号処理部(14)に接続された情報記憶部(15)を備え、前記X軸方向の磁場成分ベクトル(X)と前記Y軸方向の磁場成分ベクトル(Y)と前記垂直方向の磁場成分ベクトル(Z)とのそれぞれの信号情報が、前記情報記憶部(15)へ記憶されるとともに、読み出し可能である。
また、請求項21に記載の発明は、請求項15乃至20のいずれかに記載の発明において、前記情報記憶部(15)に記憶された複数の前記磁場成分ベクトル(X,Y,Z)は、それぞれ前記第4の信号処理部(14)へ読みだされ、該第4の信号処理部(14)が、前記複数のX軸方向の磁場成分ベクトル同士と、前記複数のY軸方向の磁場成分ベクトル同士と、前記垂直方向の複数の磁場成分ベクトルとから、前記磁場発生源が3次元空間内で移動したときの、該磁場発生源の移動距離及び/又は移動方向とを算出する。
また、請求項22に記載の発明は、請求項17乃至21のいずれかに記載の発明において、前記第4の信号処理部(14)において、前記磁場発生源と前記磁性体(5)の中心位置との相対距離rを、以下の式r=r×√(Br/B)(ただし、rはキャリブレーション時の磁場発生源と磁性体(5)の中心位置の距離、Bはキャリブレーション時の検出磁場強度信号、Bは実使用時の検出磁場強度信号を示している)を用いて算出する。
本発明によれば、3次元空間における磁場発生源の位置を算出することができる3次元磁気検出装置及び3次元磁気検出方法を提供することが可能となる。
本発明に係る3次元磁気検出装置の実施形態の模式図である。 半導体基板上に設けられたホール素子と円柱形の磁性体とにおける磁界の関係(その1)を説明するための模式図である。 半導体基板上に設けられたホール素子と円柱形の磁性体とにおける磁界の関係(その2)を説明するための模式図である。 3次元空間において磁気検出装置を3軸座標の原点として置いた場合の磁気発生源の位置情報(座標)の模式図である。 本発明に係る3次元磁気検出装置の実施形態を説明するためのブロック図である。 3次元空間内において磁石が移動した場合の移動距離を示す図である。 磁場強度と磁石までの距離との初期設定から得られる検量曲線の概念図である。 3次元空間内において磁石が2点間移動した場合の各位置座標ベクトルの差分ベクトルにより示される座標の模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る3次元磁気検出装置の実施形態の模式図である。
3次元空間100内におけるホール素子群1乃至4と円柱形の磁性体5の位置関係を示している。図中符号1乃至4はホール素子群、5は円柱形の磁性体、6は半導体基板、7,8はホール素子間を結ぶ直線、9は直線7と直線8との交点から磁石までの磁場ベクトル、10は磁気発生源(磁石)、100は3次元空間を示している。
図1に示した磁気検知部は、円柱形の磁性体5と、この円柱形の磁性体5の底面の円周部の近傍に、時計回りに第1のホール素子1から第4のホール素子4までの合計4個のホール素子が設けられている。
第1のホール素子1と第3のホール素子3とを結ぶ直線7が、第2のホール素子2と第4のホール素子4とを結ぶ直線8と直交し、さらに、第1のホール素子1と第2のホール素子2の距離と、第2のホール素子2と第3のホール素子3の距離と、第3のホール素子3と第4のホール素子4の距離と、第4のホール素子4と第1のホール素子1の距離とが全て等しくなるように円柱形の磁性体5の底面の円周部の近傍に配置されている。そして、これらのホール素子1乃至4は、全て同一半導体基板6上の表面に形成されている。また、半導体基板6と、円柱形の磁性体5の底面とは、互いに水平の関係にある。
このような構成により、外部から磁界が印加されると、円柱形の磁性体5の近傍で磁界は、磁性体5に収束される。この時、ホール素子の感磁軸であるホール素子面に対して垂直な方向成分が発生するように磁界が曲げられると、これがホール素子により検知可能となる。
図2は、半導体基板上に設けられたホール素子と円柱形の磁性体とにおける磁界の関係(その1)を説明するための模式図で、図3は、半導体基板上に設けられたホール素子と円柱形の磁性体とにおける磁界の関係(その2)を説明するための模式図である。図中符号201はXZ平面に平行かつ、X軸方向へ印加された時の磁界、202はXZ平面に平行だが、X軸方向とは非平行の状態で印加された時の磁界を示している。なお、図1と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
図2では、XZ平面に平行で、かつ、X軸方向へと外部磁界が印加された時の、磁性体5と、第1のホール素子1と、第3のホール素子3に対して磁界201の磁束密度の変化の様子を模式的に示したものである。また、図3では、XZ平面に平行で、かつ、X軸には平衡ではない、斜め方向から平行磁場が印加された時に、磁性体により磁界が収束される様子を模式的に示したものである。
磁界201が、第3のホール素子3の左方向より磁性体5に近づくにつれ、この磁性体5に吸い寄せられ、磁性体5で一旦収束される。このため、磁性体5の左側においては、磁性体5よりも上方に位置する磁界は下方側へ、磁性体5よりも下方に位置する磁界は、上方側へと図2に図示するように曲げられ、磁性体5内で磁界が収束される。その結果、磁束密度は、磁性体5の中央部で最大となる。
その後、磁性体5から磁場が出る際には、磁性体5で収束されていた磁場は、再び上方及び下方へと再び広がりを見せる。つまり、磁性体5に入射す時、及び、磁性体5より出る時に、半導体基板6に平行な磁場はZ軸方向成分の磁界が発生するように曲げられるため、この時、磁性体5の近傍に位置する第1のホール素子1及び第3のホール素子3には、これら曲げられた磁場が有するZ軸方向の磁場成分が検知されるようになる。
より詳細には、図2に示すように磁場201が印加された場合は、磁性体5の存在により曲げられた磁場201は、第3のホール素子3では+Z軸方向の磁場成分を、第1のホール素子1では−Z軸方向の磁場成分をそれぞれ有するように曲げられ、これらが、第1のホール素子1と第3のホール素子3とでそれぞれ逆方向の磁場として検知される。この結果の、第1のホール素子1の出力をV1は、第3のホール素子3の出力をV3にたいして逆符号の出力を有するため、V1=−1・V3の関係が成り立つ。
一方、図示はしていないが、第2のホール素子2と、第4のホール素子4では、X軸方向に磁場が印加された場合には、同じZ軸方向の成分が検知されるか、または、Z軸方向の磁場成分がゼロとなる。したがって、第2のホール素子2の出力V2と、第4のホール素子4の出力V4とは同じとなり、V2=V4の関係が成り立つ。
図4は、3次元空間において磁気検出装置を3軸座標の原点として置いた場合の磁気発生源の位置情報(座標)の模式図である。図中符号20は3次元座標の原点から磁石10へ伸びる磁場ベクトル、21は磁場ベクトル20のX軸成分ベクトル、22は磁場ベクトル20のY軸成分ベクトル、23は磁場ベクトル20のZ軸成分ベクトル、24は磁場ベクトル25とX軸との成す角、25は磁場ベクトル26と磁場ベクトル20とが成す角、26は磁場ベクトル20のXY平面への投影ベクトルを示している。
図4に示すような、3次元空間中に自由に位置する磁石から外部磁界が印加される場合の各ホールの出力を考えると、上述したような関係は成り立たたず、各ホール素子には、大きさ及び向きの異なるZ成分ベクトルがそれぞれ印加されることとなる。しかしながら、以下の式(1)〜(3)に示す計算から、各軸方向の磁場ベクトル成分を抽出することが可能となる。
X軸方向の磁場ベクトル成分Bx=V3―V1 ・・・式(1)
Y軸方向の磁場ベクトル成分By=V4−V2 ・・・式(2)
Z軸方向の磁場ベクトル成分Bz=V1+V3 ・・・式(3)
ここで、各ホール素子の出力は、+Z軸方向の磁場が印加された場合には、正の値の信号を出力し、逆に−Z軸方向の磁場に対しては負の値を出力するとする。
上記の式(1)及び式(2),式(3)の各計算は、それぞれ、後述する図5に示す第1の信号処理部11と第2の信号処理部12と第3の信号処理部13とで信号処理することにより実現される。これら演算された信号は、Bx,By,Bzとして、第4の信号処理部14へと送られる。この第4の信号処理部14では、各軸方向の磁場成分ベクトルに対し、係数C1,C2,C3が掛けられて軸方向の磁場強度が補正される。
X軸方向の補正磁場ベクトル成分Vx=C1×Bx ・・・式(4−1)
Y軸方向の補正磁場ベクトル成分Vy=C2×By ・・・式(4−2)
Z軸方向の補正磁場ベクトル成分Vz=C3×Bz ・・・式(4−3)
ここで、C1とC2は同じ係数であるが、C3はC1とは一般的に異なる係数となる。この理由は、円柱形の磁性体5の磁気収束効果の方向依存性により一意に決定される。例えば、X軸方向に印加された磁場が磁性体5により磁気収束された時、磁束密度がX倍に増加したとする。同様に、外部磁界がZ軸方向に印加された時に磁性体5により収束された磁界の磁束密度がZ倍に増加したとすると、
C1/C3=Z/X ・・・式(4−4)の関係が成り立つような係数である。これは磁性体の組成、および、円柱形の直径と高さにより決まる係数である。
式(4−1)〜式(4−3)で演算された各軸の補正磁場ベクトル成分を基に、図5に示す第4の信号処理部14でCORDIC演算を行うことにより、図4に示すような角度24及び角度25がそれぞれ求められる。同時に、第4の信号処理部14では、各軸における磁場成分ベクトルを距離成分ベクトルへと変換演算を行うことにより、磁気検出部中央から3次元空間における、X,Y,Zの各軸の磁場成分ベクトルから各軸毎の距離成分Lx,Ly,Lzが算出される。
=r×√(|Vx0|/|V|) ・・・式(4−5)
=r×√(|Vy0|/|V|) ・・・式(4−6)
=r×√(|Vz0|/|V|) ・・・式(4−7)
ここで、
=(Vx0 +Vy0 +Vz0 1/2 ・・・式(4−8)
=B・・・式(4−9)
の関係が成り立つ。
ここで、rとBはそれぞれ、初期設定時における磁石と磁気検出装置との距離、及び、その時に磁気検出装置内にて算出される磁場強度であり、これらの情報は情報記憶部(15)に記憶される。
また、Vx0、Vy0、Vz0は、初期設定時に式(4−1)〜式(4−3)によって算出される各軸方向の補正磁場ベクトル成分である。
これらLx,Ly,Lzは
r={(Lx)+(Ly)+(Lz)(1/2) ・・・式(4−8)
の関係が成り立つ。
ここで、rとBrは、初期設定時に情報記憶部15に記憶され、これらの値は既知の値であることが必要である。
ただし、Lx,Ly,Lzは、距離を表すためスカラー量である。このため、この数値は方向情報を有しない。そこでこれをベクトル成分へと変換すべく下記の式(5−1)〜式(5−3)によりベクトルへと変換を行った。
Lxベクトル変換:Hx=Lx/{(Vx(1/2)}*Vx 式(5−1)
Lyベクトル変換:Hy=Ly/{(Vy(1/2)}*Vy 式(5−2)
Lzベクトル変換:Hz=Lz/{(Vz(1/2)}*Vz 式(5−3)
これら式(5−1)〜式(5−3)により、各軸成分の磁場ベクトルから、磁石の位置情報に相当する座標を示す各軸方向の各ベクトル情報が算出できることとなる。これらのベクトル和を取る事により、磁気検出装置から磁石までの座標情報が得られ、このベクトルの二乗和を取る事により磁気検出装置から磁石までの距離が導出可能となる。
図5は、本発明に係る3次元磁気検出装置の実施形態を説明するためのブロック図である。図中符号11は第1の信号処理部、12は第2の信号処理部、13は第3の信号処理部、14は第4の信号処理部、15は情報記憶部を示している。なお、図1と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
本実施形態の3次元磁気検出装置は、3次元空間における磁気検出装置と磁石との間の距離及び3軸方向の磁場成分ベクトルを検出することができる3次元磁気検出装置である。
円柱形の磁性体5は、半導体基板6上に離間して設けられている。第1乃至第4の複数のホール素子1乃至4は、半導体基板6上に設けられ、磁性体5の底面の外周縁の近傍に、時計回りに順次配置されている。この複数のホール素子1乃至4は、磁性体5の外周縁の真下に配置されていることが望ましい。
複数の信号処理部11乃至13は、複数のホール素子1乃至4のうち、第1及び第3のホール素子1,3と接続されている第1の信号処理部11と、第2及び第4のホール素子2,4と接続されている第2の信号処理部12と、第1乃至第4のホール素子1乃至4の内、1,3または2,4のいずれかの組み合わせと接続されている第3の信号処理部13とから構成されている。尚、第3の信号処理部13は、第1乃至第4のホール素子1乃至4の全てと接続されていてもよい。
第4の信号処理部14は、複数の信号処理部11乃至13と接続され、磁性体5の中心位置から磁場発生源までの相対距離と、この磁場発生源が磁性体5の中心位置に作る磁場の磁場強度に関する情報である検量線情報と、各磁場成分ベクトルとから、磁性体5の中心位置から磁場発生源までの相対位置ベクトルを算出する。
また、第1のホール素子1と第3のホール素子3とを結ぶ直線と、第2のホール素子2と第4のホール素子4とを結ぶ直線は交差している。この複数のホール素子を結ぶ直線の交差は直交し、複数のホール素子間の距離が等間隔であることが望ましい。
また、複数のホール素子1乃至4は、磁性体(5)の中心位置におけるX軸及びY軸に対して対称に配置されている。この対称の配置は、第1のホール素子1と第2のホール素子2の距離と、この第2のホール素子2と第3のホール素子3の距離と、この第3のホール素子3と第4のホール素子4の距離と、この第4のホール素子4と第1のホール素子1の距離とが全て等しくなるように配置されていることが望ましい。
また、第1の信号処理部11において、第1のホール素子1の出力信号と第3のホール素子3の出力信号とが差分されて、第1のホール素子1と第3のホール素子3とを結ぶ直線に平行なX軸方向の磁場成分ベクトルXが算出されて第4の信号処理部14へ出力され、第2の信号処理部12において、第2のホール素子2の出力信号と第4のホール素子4の出力信号とが差分されて、第2のホール素子2と第4のホール素子4とを結ぶ直線に平行なY軸方向の磁場成分ベクトルYが算出されて第4の信号処理部14へ出力され、第3の信号処理部13において、第1のホール素子1の出力信号と第3のホール素子3の出力信号とが和算されて、半導体基板6に垂直方向の磁場成分ベクトルZが算出されて第4の信号処理部14へ出力される。
また、磁場成分ベクトルXと磁場成分ベクトルYと磁場成分ベクトルZのそれぞれの磁場成分ベクトルに補正係数を乗じることも可能である。
また、第4の信号処理部14に接続された情報記憶部15を備え、X軸方向の磁場成分ベクトルXとY軸方向の磁場成分ベクトルYと垂直方向の磁場成分ベクトルZとのそれぞれの信号情報は、情報記憶部15へ記憶されるとともに、読み出し可能である。
また、情報記憶部15に記憶された複数の前記磁場成分ベクトルX,Y,Zは、それぞれ第4の信号処理部14へ読みだされ、この第4の信号処理部14は、複数のX軸方向の磁場成分ベクトル同士と、複数のY軸方向の磁場成分ベクトル同士と、垂直方向の複数の磁場成分ベクトルとから、磁場発生源が3次元空間内で移動したときの、この磁場発生源の移動距離及び/又は移動方向とを算出する。
また、第4の信号処理部14において、磁場発生源と磁性体5の中心位置との相対距離rを、
r=r0×√(Br/B) ・・・式(6)
を用いて算出する。
ただし、r0はキャリブレーション時の磁場発生源と磁性体(5)の中心位置の距離、Brはキャリブレーション時の検出磁場強度信号、Bは実使用時の検出磁場強度信号を示している。
また、磁性体5と、第1乃至第4のホール素子1乃至4の複数のホール素子と、第1乃至第4の信号処理部11乃至14、情報記憶部15とが、同一の半導体基板6上に設けられている。
このような構成により、3次元空間における磁気検出装置と磁石との間の距離及び3軸方向の磁場成分ベクトルを検出し、更には、3次元空間内における磁石の2点間移動距離を算出することができる3次元磁気検出装置を実現することができる。
また、本発明は、上述したようなリニアセンサが有する製品設計上の障害を取り除き、非検出対象となる磁気発生源(磁石)の、磁気検出装置に対する相対的な移動方向に制限を設けずに、その磁石と磁気検出装置との相対的距離及びその角度、引いては、3次元空間内における磁石の移動距離とを同時に検知する事を可能とするものである。その結果、装置設計上の制限を無くすことができ、製品の小型化だけでなく、従来は検知不可能であった3次元方向に自由に移動する磁石の移動を検出することが可能となる。
次に、本実施形態の3次元磁気検出方法について説明する。
本実施形態の3次元磁気検出方法は、半導体基板6上に離間して設けられた円柱形の磁性体5と、半導体基板6上に設けられ、磁性体5の底面の外周縁の近傍に、時計回りに順次配置されている第1乃至第4の複数のホール素子1乃至4と、この複数のホール素子1乃至4に接続された複数の信号処理部11乃至13と、この複数の信号処理部11乃至13と接続された第4の信号処理部14とを備えている3次元磁気検出装置における3次元磁気検出方法である。
複数の信号処理部11乃至13の第1の信号処理部11が、複数のホール素子1乃至4のうち、第1及び第3のホール素子1,3と接続されており、第2の信号処理部12が、第2及び第4のホール素子2,4と接続されており、第3の信号処理部13が、第1乃至第4のホール素子1乃至4の内、1,3または2,4のいずれかの組み合わせで接続されており、第4の信号処理部14が、複数の信号処理部11乃至13と接続され、磁性体5の中心位置から磁場発生源までの相対距離と、磁場発生源が磁性体5の中心位置に作る磁場の磁場強度に関する情報である検量線情報と、各磁場成分ベクトルとから、磁性体5の中心位置から前記磁場発生源までの相対位置ベクトルを算出する。
また、第1の信号処理部11において、第1のホール素子1の出力信号と第3のホール素子3の出力信号とが差分されて、第1のホール素子1と第3のホール素子3とを結ぶ直線に平行なX軸方向の磁場成分ベクトルXが算出されて第4の信号処理部14へ出力され、第2の信号処理部12において、第2のホール素子2の出力信号と第4のホール素子4の出力信号とが差分されて、第2のホール素子2と第4のホール素子4とを結ぶ直線に平行なY軸方向の磁場成分ベクトルYが算出されて第4の信号処理部14へ出力され、第3の信号処理部13において、第1のホール素子1の出力信号と第3のホール素子3の出力信号とが和算されて、半導体基板6に垂直方向の磁場成分ベクトルZが算出されて第4の信号処理部14へ出力される。
また、X軸方向の磁場成分ベクトルXとY軸方向の磁場成分ベクトルYと垂直方向の磁場成分ベクトルZのそれぞれの磁場成分ベクトルに補正係数を乗じることが望ましい。
また、第4の信号処理部14に接続された情報記憶部15を備え、X軸方向の磁場成分ベクトルXとY軸方向の磁場成分ベクトルYと垂直方向の磁場成分ベクトルZとのそれぞれの信号情報が、情報記憶部15へ記憶されるとともに、読み出し可能である。
また、情報記憶部15に記憶された複数の磁場成分ベクトルX,Y,Zは、それぞれ第4の信号処理部14へ読みだされ、この第4の信号処理部14が、複数のX軸方向の磁場成分ベクトル同士と、複数のY軸方向の磁場成分ベクトル同士と、垂直方向の複数の磁場成分ベクトルとから、磁場発生源が3次元空間内で移動したときの、この磁場発生源の移動距離及び/又は移動方向とを算出する。
また、第4の信号処理部14において、磁場発生源と磁性体5の中心位置との相対距離rを、
r=r×√(Br/B) ・・・式(6)
を用いて算出する。
ただし、rはキャリブレーション時の磁場発生源と磁性体5の中心位置の距離、Bはキャリブレーション時の検出磁場強度信号、Bは実使用時の検出磁場強度信号を示している。
図6は、3次元空間内において磁石が移動した場合の移動距離を示す図である。上述した3次元磁気検出方法及びその算出方法を用い、図6に示すように、三次元空間内で磁石が移動した場合のその移動距離を実際に求めた。
具体的には、先ずは使用前に、磁石と磁気検知装置との距離が10mmの時の、磁気検知装置が検出する磁場強度を測定すると、20mTであった。これを先ずは情報記憶部15に記録した。
図7は、磁場強度と磁石までの距離との初期設定から得られる検量曲線の概念図である。この初期値と式(6)とから、図7に示すような検出磁場強度と磁石までの距離の検量線が得られる。
次に、磁石が(10)の位置にある時、上述した方法により3次元磁気検出装置により検出され、式(1)〜(3)と、式(4−1)〜式(4−4)により演算補正された各軸の磁場成分のベクトルVx(31),Vy(32),Vz(33)を更に、式(5−1)〜式(5−3)を用いて磁石の座標情報を算出し、最後に、式(5−1)〜式(5−3)を用いて磁石の位置ベクトル情報の各軸ベクトル成分情報を、情報記憶部15に記憶させた。
この時の磁場成分ベクトルは、それぞれVx=(13.9、0、0)、Vy=(0、5.5、0)、Vz=(0、0、8.9)であった。各数値の単位はmTである。さらにこれは式(4−6)〜式(4−7)及び式(5−1)〜式(5−3)及び図7に示すような検量線から、位置ベクトルを算出すると、Hx=(12.0、0、0)、Hy=(0、19.0、0)、Hz=(0、0、15.0)であった。この時の各数値の単位はmmである。これらの上方は一旦情報記憶部15へと記録させた。
次に、この磁石が(10)の位置から(10’)の位置へと直線的に移動した時後に、再び同様の手順にて各種情報を算出した結果Vx’=(10.2、0、0)、Vy’=(0、20.0、0)、Vz’=(0、0、5.0mT)となり、Hx’=(14.0、0、0)、Hy’=(0、10.0、0)、Hz’=(0、0、20.0)となった。単位は同様、それぞれmT及びmmである。
次いで、Hx’,Hz’,Hz’を、情報記憶部15に記憶しておいたHx,Hy,Hzとそれぞれ以下の式(5−4)〜式(5−6)の式に従い差分を取った。
X軸方向の位置情報ベクトルの差分:ΔHx=Hx’−Hx 式(5−4)
Y軸方向の位置情報ベクトルの差分:ΔHy=Hy’−Hy 式(5−5)
Z軸方向の位置情報ベクトルの差分:ΔHz=Hz’−Hz 式(5−6)
これらΔHx,ΔHy,ΔHzは、図8に示す位置情報の差分ベクトル(51),(52),(53)にそれぞれ相当する。
図8は、3次元空間内において磁石が2点間移動した場合の各位置座標ベクトルの差分ベクトルにより示される座標の模式図である。
これらの差分ベクトルの合成を行うとΔHx+ΔHy+ΔHz=(2.0、−9.0、4.0)となった。この二乗和平方根を取ると{(2.0)2+(−9.0)2+(4.0)2}1/2≒10.0mmとなった。つまり、3次元空間内で磁石の移動距離は10.0mmと算出できた。
このように、3次元空間における磁気検出装置と磁石との間の距離及び3軸方向の磁場成分ベクトルを検出することができる3次元磁気検出方法を実現することができる。
また、本実施形態によれば、3次元空間における磁気検出装置と磁石との間の距離及び3軸方向の磁場成分ベクトルを検出し、更には、3次元空間内における磁石の2点間移動距離を算出することができる3次元磁気検出装置及び3次元磁気検出方法を実現することができる。
また、本実施形態によれば、被検出対象となる磁気発生源(磁石)の、磁気検出装置に対する相対的な移動方向に制限を設けずに、その磁石と磁気検出装置との相対的距離、角度、3次元空間内における磁石の移動距離を同時に検知することが可能となる。これにより、磁石の移動方向に制限を課すことなく、製品の設計が可能となる。
本発明は、具体的には、デジタルカメラのレンズの位置制御機構、自動車に用いられている各種バルブの開閉位置検出、産業機器のロボットアームの位置制御などに用いることができる。
1 第1のホール素子
2 第2のホール素子
3 第3のホール素子
4 第4のホール素子
5 円柱形の磁性体
6 半導体基板
7 第1のホール素子と第3のホール素子とを結ぶ直線
8 第2のホール素子と第4のホール素子とを結ぶ直線
9 直線7と直線8との交点から、磁石10までの磁場ベクトル
10 磁気発生源(磁石)
11 第1の信号処理部
12 第2の信号処理部
13 第3の信号処理部
14 第4の信号処理部
15 情報記憶部
20 3次元座標の原点から、磁石10へ伸びる磁場ベクトル
21 磁場ベクトル21のX軸成分ベクトル
22 磁場ベクトル21のY軸成分ベクトル
23 磁場ベクトル21のZ軸成分ベクトル
24 磁場ベクトル25とX軸との成す角
25 磁場ベクトル26と磁場ベクトル20とが成す角
26 磁場ベクトル20のXY平面への投影ベクトル
30 3次元空間内における磁石10への磁場ベクトル
31 磁石10の磁場ベクトル30のX軸成分ベクトル
32 磁石10の磁場ベクトル30のY軸成分ベクトル
33 磁石10の磁場ベクトル30のZ軸成分ベクトル
10’ 3次元空間内で2点間移動した後の磁石10の位置
40 磁石10’の3次元空間内における磁場ベクトル
41 磁石10’の磁場ベクトル40のX軸成分ベクトル
42 磁石10’の磁場ベクトル40のY軸成分ベクトル
43 磁石10’の磁場ベクトル40のZ軸成分ベクトル
50 磁石が10から10’へと移動したときの磁場ベクトルの差分ベクトル
51 磁石が10から10’へと移動したときのX軸磁場成分ベクトルの差分ベクトル
52 磁石が10から10’へと移動したときのY軸磁場成分ベクトルの差分ベクトル
53 磁石が10から10’へと移動したときのZ軸磁場成分ベクトルの差分ベクトル
60 磁石が10から10’へと移動したことを示すベクトル
100 3次元空間
201 XZ平面に平行かつ、X軸方向へ印加された磁界
202 XZ平面に平行かつ、X軸方向とは非平行の状態で印加された磁界

Claims (22)

  1. 半導体基板上に離間して設けられた磁性体と、
    前記半導体基板上に設けられ、前記磁性体の底面の外周縁の近傍に、時計回りに順次配置されている第1乃至第4の複数のホール素子と、
    該複数のホール素子のうち、前記第1及び第3のホール素子と接続されている第1の信号処理部と、前記第2及び第4のホール素子と接続されている第2の信号処理部と、前記第1のホール素子及び第3のホール素子と接続されている第3の信号処理部とからなる複数の信号処理部と、
    該複数の信号処理部と接続され、前記磁性体の中心位置から磁場発生源までの相対距離と、前記磁場発生源が前記磁性体の中心位置に作る磁場の磁場強度に関する情報である検量線情報と、各磁場成分ベクトルとから、前記磁性体の中心位置から前記磁場発生源までの相対位置ベクトルを算出する第4の信号処理部と
    を備えている3次元磁気検出装置。
  2. 前記磁性体は、円柱形である請求項1に記載の3次元磁気検出装置。
  3. 前記第1のホール素子と前記第3のホール素子とを結ぶ直線と、前記第2のホール素子と前記第4のホール素子とを結ぶ直線が交差している請求項1又は2に記載の3次元磁気検出装置。
  4. 前記複数のホール素子を結ぶ直線の交差が直交し、前記複数のホール素子間の距離が等間隔である請求項3に記載の3次元磁気検出装置。
  5. 前記複数のホール素子が、前記磁性体の中心位置におけるX軸及びY軸に対して対称に配置されている請求項1乃至4のいずれかに記載の3次元磁気検出装置。
  6. 前記対称の配置が、
    前記第1のホール素子と前記第2のホール素子の距離と、該第2のホール素子と前記第3のホール素子の距離と、該第3のホール素子と前記第4のホール素子の距離と、該第4のホール素子と前記第1のホール素子の距離とが全て等しくなるように配置されている請求項5に記載の3次元磁気検出装置。
  7. 前記複数のホール素子が、前記磁性体の外周縁の真下に配置されている請求項1乃至6のいずれかに記載の3次元磁気検出装置。
  8. 前記第1の信号処理部において、前記第1のホール素子の出力信号と前記第3のホール素子の出力信号から前記第1のホール素子と前記第3のホール素子とを結ぶ直線に平行なX軸方向の磁場成分ベクトルが算出されて前記第4の信号処理部へ出力され、
    前記第2の信号処理部において、前記第2のホール素子の出力信号と前記第4のホール素子の出力信号から、前記第2のホール素子と前記第4のホール素子とを結ぶ直線に平行なY軸方向の磁場成分ベクトルが算出されて前記第4の信号処理部へ出力され、
    前記第3の信号処理部において、前記第1のホール素子の出力信号と前記第3のホール素子の出力信号から、前記半導体基板に垂直方向の磁場成分ベクトルが算出されて前記第4の信号処理部へ出力される請求項1乃至7のいずれかに記載の3次元磁気検出装置。
  9. 前記第1の信号処理部において、前記第1のホール素子の出力信号と前記第3のホール素子の出力信号とが差分されて、前記X軸方向の磁場成分ベクトルが算出されて、
    前記第2の信号処理部において、前記第2のホール素子の出力信号と前記第4のホール素子の出力信号とが差分されて、前記Y軸方向の磁場成分ベクトルが算出されて、
    前記第3の信号処理部において、前記第1のホール素子の出力信号と前記第3のホール素子の出力信号とが和算されて、前記半導体基板に垂直方向の磁場成分ベクトルが算出される請求項8に記載の3次元磁気検出装置。
  10. 前記第4の信号処理部において、前記X軸方向の磁場成分ベクトルと前記Y軸方向の磁場成分ベクトルと前記垂直方向の磁場成分ベクトルのそれぞれの磁場成分ベクトルに補正係数を乗じる請求項1乃至9のいずれかに記載の3次元磁気検出装置。
  11. 前記第4の信号処理部に接続された情報記憶部を備え、前記X軸方向の磁場成分ベクトルと前記Y軸方向の磁場成分ベクトルと前記垂直方向の磁場成分ベクトルとのそれぞれの信号情報が、前記情報記憶部へ記憶されるとともに、読み出し可能である請求項1乃至10のいずれかに記載の3次元磁気検出装置。
  12. 前記情報記憶部に記憶された複数の前記磁場成分ベクトルは、それぞれ前記第4の信号処理部へ読みだされ、該第4の信号処理部が、前記複数のX軸方向の磁場成分ベクトル同士と、前記複数のY軸方向の磁場成分ベクトル同士と、前記垂直方向の複数の磁場成分ベクトルとから、前記磁場発生源が3次元空間内で移動したときの、該磁場発生源の移動距離及び/又は移動方向とを算出する請求項1乃至11のいずれかに記載の3次元磁気検出装置。
  13. 前記第4の信号処理部において、前記磁場発生源と前記磁性体の中心位置との相対距離rを、以下の式
    r=r×√(B/B)
    (ただし、rはキャリブレーション時の磁場発生源と磁性体の中心位置の距離、Bはキャリブレーション時の検出磁場強度信号、Bは実使用時の検出磁場強度信号を示している)
    を用いて算出する請求項9乃至12のいずれかに記載の3次元磁気検出装置。
  14. 前記磁性体と、前記第1乃至第4のホール素子の前記複数のホール素子と、前記第1乃至第4の信号処理部、前記情報記憶部とが、同一の前記半導体基板上に設けられている請求項1乃至13のいずれかに記載の3次元磁気検出装置。
  15. 半導体基板上に離間して設けられた磁性体と、前記半導体基板上に設けられ、前記磁性体の底面の外周縁の近傍に、時計回りに順次配置されている第1乃至第4の複数のホール素子と、該複数のホール素子に接続された複数の信号処理部と、該複数の信号処理部と接続された第4の信号処理部とを備えている3次元磁気検出装置における3次元磁気検出方法であって、
    前記複数の信号処理部の第1の信号処理部が、前記複数のホール素子のうち、前記第1及び第3のホール素子と接続されており、第2の信号処理部が、前記第2及び第4のホール素子と接続されており、第3の信号処理部が、前記第1のホール素子及び第3のホール素子と接続されており、
    第4の信号処理部が、前記複数の信号処理部と接続され、前記磁性体の中心位置から磁場発生源までの相対距離と、前記磁場発生源が前記磁性体の中心位置に作る磁場の磁場強度に関する情報である検量線情報と、各磁場成分ベクトルとから、前記磁性体の中心位置から前記磁場発生源までの相対位置ベクトルを算出する3次元磁気検出方法。
  16. 前記磁性体は、円柱形である請求項15に記載の3次元磁気検出方法。
  17. 前記第1の信号処理部において、前記第1のホール素子の出力信号と前記第3のホール素子の出力信号から、前記第1のホール素子と前記第3のホール素子とを結ぶ直線に平行なX軸方向の磁場成分ベクトルが算出されて前記第4の信号処理部へ出力され、
    前記第2の信号処理部において、前記第2のホール素子の出力信号と前記第4のホール素子の出力信号から、前記第2のホール素子と前記第4のホール素子とを結ぶ直線に平行なY軸方向の磁場成分ベクトルが算出されて前記第4の信号処理部へ出力され、
    前記第3の信号処理部において、前記第1のホール素子の出力信号と前記第3のホール素子の出力信号から、前記半導体基板に垂直方向の磁場成分ベクトルが算出されて前記第4の信号処理部へ出力される請求項15又は16に記載の3次元磁気検出方法。
  18. 前記第1の信号処理部において、前記第1のホール素子の出力信号と前記第3のホール素子の出力信号とが差分されて、前記X軸方向の磁場成分ベクトルが算出されて、
    前記第2の信号処理部において、前記第2のホール素子の出力信号と前記第4のホール素子の出力信号とが差分されて、前記Y軸方向の磁場成分ベクトルが算出されて、
    前記第3の信号処理部において、前記第1のホール素子の出力信号と前記第3のホール素子の出力信号とが和算されて、前記半導体基板に垂直方向の磁場成分ベクトルが算出される
    請求項17に記載の3次元磁気検出方法。
  19. 前記第4の信号処理部において、前記X軸方向の磁場成分ベクトルと前記Y軸方向の磁場成分ベクトルと前記垂直方向の磁場成分ベクトルのそれぞれの磁場成分ベクトルに補正係数を乗じる請求項15乃至18のいずれかに記載の3次元磁気検出方法。
  20. 前記第4の信号処理部に接続された情報記憶部を備え、前記X軸方向の磁場成分ベクトルと前記Y軸方向の磁場成分ベクトルと前記垂直方向の磁場成分ベクトルとのそれぞれの信号情報が、前記情報記憶部へ記憶されるとともに、読み出し可能である請求項15乃至19のいずれかに記載の3次元磁気検出方法。
  21. 前記情報記憶部に記憶された複数の前記磁場成分ベクトルは、それぞれ前記第4の信号処理部へ読みだされ、該第4の信号処理部が、前記複数のX軸方向の磁場成分ベクトル同士と、前記複数のY軸方向の磁場成分ベクトル同士と、前記垂直方向の複数の磁場成分ベクトルとから、前記磁場発生源が3次元空間内で移動したときの、該磁場発生源の移動距離及び/又は移動方向とを算出する請求項15乃至20のいずれかに記載の3次元磁気検出方法。
  22. 前記第4の信号処理部において、前記磁場発生源と前記磁性体の中心位置との相対距離rを、以下の式
    r=r×√(Br/B)
    (ただし、rはキャリブレーション時の磁場発生源と磁性体の中心位置の距離、Bはキャリブレーション時の検出磁場強度信号、Bは実使用時の検出磁場強度信号を示している)
    を用いて算出する請求項17乃至21のいずれかに記載の3次元磁気検出方法。
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