JP2015178852A - ロータリーダンパ - Google Patents

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Ryota Shimura
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Abstract

【課題】弁体の製造コストを削減し得るロータリーダンパを提供する。
【解決手段】隔壁で仕切られ、オイルが充填される作動室と、作動室に配置されるベーンと、ベーンと一緒に回転可能な軸と、隔壁、ベーン又は軸に設けられるバルブとを備えるロータリーダンパであって、バルブが、オイルが流通する弁室41a,42aと、弁室に配置される球状の弁体41b,42bと、弁体が閉方向に移動するときに弁体に抵抗を与えるばね41c,42cとを備え、弁室の周壁41f,42fが、弁体が閉方向に移動していくに従って周壁と弁体との間に形成される流路の面積を小さくさせる手段を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ロータリーダンパに関する。
従来、オイルが流通する弁室と、該弁室に配置される弁体と、該弁体が閉方向に移動するときに該弁体に抵抗を与えるばねとを含んで構成されるバルブを備えたロータリーダンパが知られている。
例えば、特許第4625451号公報は、弁体が、該弁体と弁室の周壁との間に形成される流路の面積を、弁体が閉方向に移動していくに従って小さくさせる手段を有するバルブを備えたロータリーダンパを開示している。
しかしながら、上記文献に記載されたロータリーダンパは、弁体が閉方向に移動していくに従って流路面積を縮小させる手段を弁体に設けた構成であるため、弁体を製造するコストが高くつくという問題があった。
特許第4625451号公報
本発明が解決しようとする課題は、弁体の製造コストを削減し得るロータリーダンパを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、隔壁で仕切られ、オイルが充填される作動室と、該作動室に配置されるベーンと、該ベーンと一緒に回転可能な軸と、前記隔壁、前記ベーン又は前記軸に設けられるバルブとを備えるロータリーダンパであって、前記バルブが、オイルが流通する弁室と、該弁室に配置される球状の弁体と、該弁体が閉方向に移動するときに該弁体に抵抗を与えるばねとを備え、前記弁室の周壁が、前記弁体が閉方向に移動していくに従って前記周壁と前記弁体との間に形成される流路の面積を小さくさせる手段を有することを特徴とするロータリーダンパを提供する。
本発明は、弁体が球状であり、また、弁体が閉方向に移動していくに従って流路面積を縮小させる手段を弁室の周壁に設けたことによって、弁体はその手段を備えない構成である。したがって、本発明によれば、弁体の製造コストを削減することが可能になる。
図1は、本発明の実施例1に係るロータリーダンパの内部構造を示す断面図である。 図2は、図1のA−A部断面図である。 図3は、バルブの構成を示す模式図である。 図4は、バルブの動作を説明するための模式図である。 図5は、図4のB−B部断面図である。 図6は、バルブの動作を説明するための模式図である。 図7は、図6のC−C部断面図である。 図8は、バルブの動作を説明するための模式図である。 図9は、図8のD−D部断面図である。 図10は、本発明の実施例2に係るロータリーダンパの内部構造を示す断面図である。 図11は、図10のE−E部断面図である。 図12は、本発明の実施例3に係るロータリーダンパの内部構造を示す断面図である。 図13は、図12のF−F部断面図である。 図14は、図12のG−G部断面図である。
以下、本発明の実施例に基づいて本発明の実施形態をさらに具体的に説明するが、本発明の技術的範囲は以下の説明の内容に限定されるものではない。
図1は、実施例1に係るロータリーダンパの内部構造を示す断面図であり、図2は、図1のA−A部断面図である。これらの図に示したように、ロータリーダンパは、隔壁11,12で仕切られ、オイルが充填される作動室21,22と、作動室21,22に配置されるベーン31,32と、ベーン31,32と一緒に回転可能な軸33と、バルブ41,42とを備えて構成される。
本実施例で採用した隔壁11,12は、ハウジング10の一部として形成されている。ハウジング10の内部には、2つの隔壁11,12で仕切られた2つの作動室21,22が形成されている。各作動室21,22には、オイルが充填されている。また、一方の作動室21は、該作動室21に配置されるベーン31で2つの室(第1室21a及び第2室21b)に区画され、他方の作動室22も同様に、該作動室22に配置されるベーン32で2つの室(第3室22a及び第4室22b)に区画されている。
本実施例で採用したベーン31,32は、軸33と一体に成形されている。したがって、ベーン31,32は、軸33と一緒に回転してオイルを加圧する。但し、ハウジング10が軸33の周りで回転するときは、隔壁11,12がオイルを加圧する。
実施例1に係るロータリーダンパは、2つのバルブ41,42が2つのベーン31,32にそれぞれ設けられている。
図3は、本実施例で採用したバルブ41の構成を示す模式図である。この図に示したように、バルブ41は、弁室41a、弁体41b及びばね41cを備えて構成される。
弁室41aは、オイルの出入口として機能する2つのポート(第1ポート41d及び第2ポート41e)を備えている。弁室41aは、常時オイルで満たされている。弁室41aのオイルは、弁室41aにオイルが第1ポート41dから流入したときは、第2ポート41eから流出し、弁室41aにオイルが第2ポート41eから流入したときは、第1ポート41dから流出する。このように、弁室41aは、オイルが流通するように構成されている。
弁室41aの周壁41fは、弁体41bが閉方向に移動していくに従って周壁41fと弁体41bとの間に形成される流路51の面積を小さくさせる手段を備えている。この手段は、斜面を有する溝41gであることが好ましい。例えば、周壁41fの内面全体をテーパーとした構成をこの手段として採用しても良いが、この場合、弁体41bの初期位置において、周壁41fと弁体41bとの隙間が大きいため、弁体41bの動作が不安定となり、安定した特性が得られないおそれがある。この点、溝41gは、溝41g以外の部分41h、すなわち、周壁41fの内面のうち溝41gが形成されていない部分41hと弁体41bとの隙間を小さくすることができるため、弁体41bの動作が安定し、その結果、安定した特性が得られ易くなるという利点がある。なお、溝41gは、複数形成されても良い。
弁室41aの周壁41fは、弁体41bを直進させる案内面41hを有することが好ましい。安定した特性は、弁体41bが直進することによって得られるからである。上記した溝41g以外の部分41hは、弁体41bを直進させる案内面41hとして機能する。
弁体41bは、弁室41aに配置される。弁体41bは、球状である。この弁体41bは、形状が極めて簡素であるため、精密な弁体41bを容易に、かつ低コストで製造することが可能である。このような弁体41bとしては、鋼球を採用することが好ましい。
ばね41cは、弁室41aにおいて、弁体41bが閉方向に移動するときに弁体41bに抵抗を与えるように配置される。このようなばね41cとしては、圧縮コイルばねを用いることが好ましい。
バルブ42は、バルブ41と同じ構成である。図3〜図9の()内の符号42a,42b,42c,42d,42e,42f,42g,42hは、バルブ42の構成要素をそれぞれ示している。
本実施例は、2つのベーン31,32の一方31に設けられたバルブ41の第1ポート41dが第1室21aに、第2ポート41eが第2室21bにそれぞれ開口し、2つのベーン31,32の他方32に設けられたバルブ42の第1ポート42dが第3室22aに、第2ポート42eが第4室22bにそれぞれ開口している。
上記のように構成されるロータリーダンパは、ハウジング10が固定され、軸33が制御対象物に連結されて使用される。
制御対象物が回転運動をするときには、制御対象物に連結された軸33が回転し、それにより、ベーン31,32がオイルを加圧する。このとき、ベーン31,32が図1において反時計回り方向に回転したときは、第1室21a及び第3室22aのオイルがバルブ41,42の第1ポート41d,42dを経由して弁室41a,42aに流入する。それにより、弁体41b,42bは、ばね41c,42cを圧縮しながら閉方向に移動する。
軸33の回転力が小さい場合には、弁体41b,42bを初期位置(図3参照)から閉方向に移動させるオイルの圧力が小さく、また、ばね41c,42cの抵抗が弁体41b,42bに与えられるため、弁体41b,42bの移動量は、図4に示したように、小さい。このような弁体41b,42bの移動によって、弁室41a,42aの周壁41f,42fと弁体41b,42bとの間には流路51、52が形成される(図5参照)。オイルは、この流路51,52を通過して第2ポート41e,42dから第2室21b及び第4室22bに流出する。このとき、オイルの流量は、流路51,52によって絞られるため、第1室21a及び第3室22aの内圧が高くなる。そして、第1室21a及び第3室22aのオイルの圧力抵抗がベーン31,32に作用することによって、軸33の回転力が減衰される。その結果、制御対象物の回転の終点における衝撃力が減小する。
一方、軸33の回転力が大きい場合には、弁体41b,42bを初期位置(図3参照)から閉方向に移動させるオイルの圧力が大きいため、弁体41b,42bの移動量は、図6に示したように、大きい。しかし、弁室41a,42aの周壁41f,42fと弁体41b,42bとの間に形成される流路51,52は、図7に示したように、軸33の回転力が小さいときよりも小さくなる。したがって、第1室21a及び第3室22aの内圧は、軸33の回転力が小さいときよりも高くなる。そして、第1室21a及び第3室22aのオイルの圧力抵抗がベーン31,32に作用することによって、軸33の回転力が大きく減衰される。その結果、制御対象物の回転の終点における衝撃力を、軸33の回転力が小さいときとほぼ同じにすることができる。
すなわち、例えば、制御対象物が上から下に向かって回転運動をする場合、通常、重量が重い制御対象物は、重量が軽い制御対象物よりも運動エネルギーが大きい。したがって、制御対象物の回転の終点における衝撃力は、制御対象物の重量が重くなるほど大きくなる。しかし、このロータリーダンパによれば、軸33の回転力の大きさに応じてバルブ41,42の開度がばね41c,42cの伸縮によって自動的に調整され、それにより、ベーン31,32に作用するオイルの圧力抵抗が変化するため、ロータリーダンパの制動力は、制御対象物の重量が軽く、軸33の回転力が小さいときは小さくなり、制御対象物の重量が重く、軸33の回転力が大きいときは大きくなる。したがって、このロータリーダンパは、制御対象物の重量にかかわらず、制御対象物の回転の終点における衝撃力を一定にすることが可能である。
ベーン31,32が図1において時計回り方向に回転したときは、第2室21b及び第4室22bのオイルがバルブ41,42の第2ポート41e,42eを経由して弁室41a,42aに流入する。それにより、弁体41b,42bは、図8に示したように、開方向に移動する。オイルは、弁室41a,42aの周壁41f,42fと弁体41b,42bとの隙間54を通過して第1ポート41d,42dから第1室21a及び第3室22aに流出する。このとき、弁室41a,42aの周壁41f,42fと弁体41b,42bとの隙間54は、図9に示したように、非常に大きいため、第2室21b及び第4室22bの内圧は、あまり上昇しない。したがって、軸33の回転力は減衰されない。
図10は、実施例2に係るロータリーダンパの内部構造を示す断面図であり、図11は、図10のE−E部断面図である。これらの図に示したように、ロータリーダンパは、隔壁11,12で仕切られ、オイルが充填される作動室21,22と、作動室21,22に配置されるベーン31,32と、ベーン31,32と一緒に回転可能な軸33と、バルブ41,42とを備えて構成される。
バルブ41,42は、実施例1のバルブ41,42と同じ構成である。
実施例2に係るロータリーダンパは、2つのバルブ41,42が2つの隔壁11,12にそれぞれ設けられている。2つの隔壁11,12の一方11に設けられたバルブ41の第1ポート41dは第3室22aに、第2ポート41eは第2室21bにそれぞれ開口し、2つの隔壁11,12の他方12に設けられたバルブ42の第1ポート42dは第1室21aに、第2ポート42eは第4室22bにそれぞれ開口している。
上記のように構成されるロータリーダンパは、ハウジング10が固定され、軸33が制御対象物に連結されて使用される。
制御対象物が回転運動をするときには、制御対象物に連結された軸33が回転し、それにより、ベーン31,32がオイルを加圧する。このとき、ベーン31,32が図10において反時計回り方向に回転したときは、第2室21b及び第4室22bのオイルがバルブ41,42の第2ポート41e,42eを経由して弁室41a,42aに流入する。それにより、弁体41b,42bは、図8に示したように、開方向に移動する。オイルは、弁室41a,42aの周壁41f,42fと弁体41b,42bとの隙間54を通過して第1ポート41d,42dから第1室21a及び第3室22aに流出する。このとき、弁室41a,42aの周壁41f,42fと弁体41b,42bとの隙間54は、図9に示したように、非常に大きいため、第2室21b及び第4室22bの内圧は、あまり上昇しない。したがって、軸33の回転力は減衰されない。
ベーン31,32が図10において時計回り方向に回転したときは、第1室21a及び第3室22aのオイルがバルブ41,42の第1ポート41d,42dを経由して弁室41a,42aに流入する。それにより、弁体41b,42bは、ばね41c,42cを圧縮しながら閉方向に移動する。
軸33の回転力が小さい場合には、弁体41b,42bを初期位置(図3参照)から閉方向に移動させるオイルの圧力が小さく、また、弁体41b,42bにばね41c,42cの抵抗が与えられるため、弁体41b,42bの移動量は、図4に示したように、小さい。このような弁体41b,42bの移動によって、弁室41a,42aの周壁41f,42fと弁体41b,42bとの間には流路51,52が形成される(図5参照)。オイルは、この流路51,52を通過して第2ポート41e,42eから第2室21b及び第4室22bに流出する。このとき、オイルの流量は、流路51,52によって絞られるため、第1室21a及び第3室22aの内圧が高くなる。そして、第1室21a及び第3室22aのオイルの圧力抵抗がベーン31,32に作用することによって、軸33の回転力が減衰される。その結果、制御対象物の回転の終点における衝撃力が減小する。
一方、軸33の回転力が大きい場合には、弁体41b,42bを初期位置(図3参照)から閉方向に移動させるオイルの圧力が大きいため、弁体41b,42bの移動量は、図6に示したように、大きい。しかし、弁室41a,42aの周壁41f,42fと弁体41b,42bとの間に形成される流路51,52は、図7に示したように、軸33の回転力が小さいときよりも小さくなる。したがって、第1室21a及び第3室22aの内圧は、軸33の回転力が小さいときよりも高くなる。そして、第1室21a及び第3室22aのオイルの圧力抵抗がベーン31,32に作用することによって、軸33の回転力が大きく減衰される。その結果、制御対象物の回転の終点における衝撃力を、軸33の回転力が小さいときとほぼ同じにすることができる。
すなわち、このロータリーダンパによれば、軸33の回転力の大きさに応じてバルブ41,42の開度がばね41c,42cの伸縮によって自動的に調整され、それにより、ベーン31,32に作用するオイルの圧力抵抗が変化するため、ロータリーダンパの制動力は、制御対象物の重量が軽く、軸33の回転力が小さいときは小さくなり、制御対象物の重量が重く、軸33の回転力が大きいときは大きくなる。したがって、このロータリーダンパは、制御対象物の重量にかかわらず、制御対象物の回転の終点における衝撃力を一定にすることが可能である。
図12は、実施例3に係るロータリーダンパの内部構造を示す断面図であり、図13は、図12のF−F部断面図、図14は、図12のG−G部断面図である。これらの図に示したように、ロータリーダンパは、隔壁11,12で仕切られ、オイルが充填される作動室21,22と、作動室21,22に配置されるベーン31,32と、ベーン31,32と一緒に回転可能な軸33と、バルブ43とを備えて構成される。
本実施例で採用したバルブ43は、さらに2つのポート(第3ポート43m及び第4ポート43n)を備えている。バルブ43のその他の構成は、実施例1のバルブ41,42と同じである。図3〜図9の()内の符号43a,43b,43c,43d,43e,43f,43g,43hは、バルブ43の構成要素をそれぞれ示している。
実施例3に係るロータリーダンパは、1つのバルブ43が軸33に設けられている。したがって、このロータリーダンパは、2つのバルブ41,42を備える実施例1及び2と比較して部品点数を少なくできるという利点がある。
バルブ43の第1ポート43dは第1室21aに、第2ポート43eは第2室21bに、第3ポート43mは第3室22a、第4ポート43nは第4室22bにそれぞれ開口している(図13及び図14参照)。
上記のように構成されるロータリーダンパは、ハウジング10が固定され、軸33が制御対象物に連結されて使用される。
制御対象物が回転運動をするときには、制御対象物に連結された軸33が回転し、それにより、ベーン31,32がオイルを加圧する。このとき、ベーン31,32が図13及び図14において反時計回り方向に回転したときは、第1室21aのオイルがバルブ43の第1ポート43dを経由し、また、第3室22aのオイルがバルブ43の第3ポート43mを経由して弁室43aに流入する。それにより、弁体43bは、ばね43cを圧縮しながら閉方向に移動する。
軸33の回転力が小さい場合には、弁体43bを初期位置(図3参照)から閉方向に移動させるオイルの圧力が小さく、また、弁体43bにばね43cの抵抗が与えられるため、弁体43bの移動量は小さい(図4参照)。このような弁体43bの移動によって、弁室43aの周壁43fと弁体43bとの間には流路53が形成される(図5参照)。オイルは、この流路53を通過して第2ポート43eから第2室21bに流出し、また、第4ポート43nから第4室22bに流出する。このとき、オイルの流量は、流路53によって絞られるため、第1室21a及び第3室22aの内圧が高くなる。そして、第1室21a及び第3室22aのオイルの圧力抵抗がベーン31,32に作用することによって、軸33の回転力が減衰される。その結果、制御対象物の回転の終点における衝撃力が減小する。
一方、軸33の回転力が大きい場合には、弁体43bを初期位置(図3参照)から閉方向に移動させるオイルの圧力が大きいため、弁体43bの移動量は大きい(図6参照)。しかし、弁室43aの周壁43fと弁体43bとの間に形成される流路53は、軸33の回転力が小さいときよりも小さくなる(図7参照)。したがって、第1室21a及び第3室22aの内圧は、軸33の回転力が小さいときよりも高くなる。そして、第1室21a及び第3室22aのオイルの圧力抵抗がベーン31,32に作用することによって、軸33の回転力が大きく減衰される。その結果、制御対象物の回転の終点における衝撃力を、軸33の回転力が小さいときとほぼ同じにすることができる。
すなわち、このロータリーダンパによれば、軸33の回転力の大きさに応じてバルブ43の開度がばね43cの伸縮によって自動的に調整され、それにより、ベーン31,32に作用するオイルの圧力抵抗が変化するため、ロータリーダンパの制動力は、制御対象物の重量が軽く、軸33の回転力が小さいときは小さくなり、制御対象物の重量が重く、軸33の回転力が大きいときは大きくなる。したがって、このロータリーダンパは、制御対象物の重量にかかわらず、制御対象物の回転の終点における衝撃力を一定にすることが可能である。
ベーン31,32が図13及び図14において時計回り方向に回転したときは、第2室21bのオイルが第2ポート43eを経由し、また、第4室22bのオイルがバルブ43の第4ポート43nを経由して弁室43aに流入する。それにより、弁体43bは、開方向に移動する(図8参照)。オイルは、弁室43aの周壁43fと弁体43bとの隙間54を通過して第1ポート43dから第1室21aに、また、第3ポート43mから第3室22aに流出する。このとき、弁室43aの周壁43fと弁体43bとの隙間54は、非常に大きいため(図9参照)、第2室21b及び第4室22bの内圧は、あまり上昇しない。したがって、軸33の回転力は減衰されない。
上記した実施例1〜3は、バルブ41〜43の弁体41b,42b,43bが球状である。また、弁体41b,42b,43bは、弁体41b,42b,43bが閉方向に移動していくに従って流路面積を縮小させる手段を備えない構成である。したがって、上記した実施例1〜3は、弁体41b,42b,43bの製造コストを従来の弁体と比較して大幅に低減することができた。
10 ハウジング
11,12 隔壁
21,22 作動室
21a 第1室
21b 第2室
22a 第3室
22b 第4室
31,32 ベーン
33 軸
41,42,43 バルブ
41a,42a,43a 弁室
41b,42b,43b 弁体
41c,42c,43c ばね
41d,42d,43d 第1ポート
41e,42e,43e 第2ポート
41f,42f,43f 周壁
41g,42g,43g 溝
41h,42h,43h 案内面
43m 第3ポート
43n 第4ポート
51,52,53 流路
54 隙間

Claims (4)

  1. 隔壁で仕切られ、オイルが充填される作動室と、該作動室に配置されるベーンと、該ベーンと一緒に回転可能な軸と、前記隔壁、前記ベーン又は前記軸に設けられるバルブとを備えるロータリーダンパであって、前記バルブが、オイルが流通する弁室と、該弁室に配置される球状の弁体と、該弁体が閉方向に移動するときに該弁体に抵抗を与えるばねとを備え、前記弁室の周壁が、前記弁体が閉方向に移動していくに従って前記周壁と前記弁体との間に形成される流路の面積を小さくさせる手段を有することを特徴とするロータリーダンパ。
  2. 前記弁室の周壁が、前記弁体を直進させる案内面を有することを特徴とする請求項1に記載のロータリーダンパ。
  3. 前記手段が、斜面を有する溝であることを特徴とする請求項1に記載のロータリーダンパ。
  4. 前記弁体が、鋼球であることを特徴とする請求項1に記載のロータリーダンパ。
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