JP2015178549A - インク組成物、記録装置及び記録方法 - Google Patents
インク組成物、記録装置及び記録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015178549A JP2015178549A JP2014056094A JP2014056094A JP2015178549A JP 2015178549 A JP2015178549 A JP 2015178549A JP 2014056094 A JP2014056094 A JP 2014056094A JP 2014056094 A JP2014056094 A JP 2014056094A JP 2015178549 A JP2015178549 A JP 2015178549A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- ink composition
- shell
- core
- recording medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/32—Inkjet printing inks characterised by colouring agents
- C09D11/322—Pigment inks
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/02—Printing inks
- C09D11/10—Printing inks based on artificial resins
- C09D11/106—Printing inks based on artificial resins containing macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/32—Inkjet printing inks characterised by colouring agents
- C09D11/324—Inkjet printing inks characterised by colouring agents containing carbon black
- C09D11/326—Inkjet printing inks characterised by colouring agents containing carbon black characterised by the pigment dispersant
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Abstract
Description
本実施形態に係るインク組成物は、色材と水と第1ポリマー粒子と第2ポリマー粒子とを含み、加熱された記録媒体に記録されるインク組成物であって、第1ポリマー粒子は第1コアポリマーと第1シェルポリマーを有するコア−シェル構造を有し、第2ポリマー粒子は第2コアポリマーと第2シェルポリマーを有するコア−シェル構造を有し、第1シェルポリマーと第2シェルポリマーのTg(ガラス転移点、以下、Tgという)は40℃以上であり、第1シェルポリマーのTgは第2シェルポリマーのTgより高い、インク組成物である。
上記色材は、顔料及び染料から選択される。
本実施形態において、色材として顔料を用いることにより、インクの耐光性を向上させることができる。顔料は、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用することができる。
本実施形態において、色材として染料を用いることができる。染料としては、特に限定されることなく、酸性染料、直接染料、反応性染料、及び塩基性染料が使用可能である。
本実施形態のインク組成物は、水を含む。水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。また、紫外線照射又は過酸化水素の添加などによって滅菌した水を用いると、顔料分散液及びこれを用いたインクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができる。
本実施形態のインク組成物は、第1コアポリマーと第1シェルポリマーを有するコア−シェル構造を有する第1ポリマー粒子を含み、第1シェルポリマーのガラス転移温度は40℃以上であり、第1シェルポリマーのガラス転移温度は第2シェルポリマーのガラス転移温度より高い。
第1コアポリマーのガラス転移温度は、第2ポリマー粒子の第2コアポリマーのガラス転移温度よりも高いことが好ましい。第1コアポリマーは、密着性を確保するために、第1シェルポリマーよりも低いガラス温度に設定される。第1シェルポリマーのガラス転移温度は第2シェルポリマーのガラス転移温度より高く設定されていることから、第1コアポリマーのガラス転移温度も、第2コアポリマーのガラス転移温度よりも高くした方が、第1ポリマー粒子及び第2ポリマー粒子のそれぞれにおいてコアポリマーとシェルポリマーのガラス転移温度の差を確保することができ、ポリマー粒子の安定性及び意図した機能を確保することができる。
ここで Wn ;各単量体の質量分率
Tgn;各単量体のホモポリマーのTg(単位:K)
Tg ;共重合体のTg(単位:K)
第1シェルポリマーのガラス転移温度は40℃以上であり、好ましくは、40℃以上150℃以下である。第1シェルポリマーのガラス転移温度は40℃以上であることにより、高温の環境下でインク組成物を吐出する場合に、コアシェル型の構造を崩壊させずにポリマー粒子を記録ヘッドから吐出することが可能となり、ノズル内におけるポリマー粒子の付着をより抑制できるため、ノズルの目詰まりを防止でき、間欠印刷の安定性により優れる傾向にある。記録媒体上に成膜する場合には、第1シェルポリマーのガラス転位温度よりも高い温度に被記録媒体上のインク組成物を加熱することにより、軟化した第1シェルポリマーから第1コアポリマーが流出し、第1コアポリマー及び第1シェルポリマーによる被膜が記録媒体上に形成される。このとき、軟化状態の第1コアポリマーが被記録媒体上に広がりつつ密着することにより、定着性に優れた被膜が形成される。また、第1シェルポリマーのガラス転移温度が150℃以下であることにより、被記録媒体上で第1シェルポリマーが軟化しやすいため、密着性により優れる傾向にある。一方、第1シェルポリマーのガラス転移温度が150℃を越えると、エマルジョン型樹脂の熱変形性が悪くなり、系の増粘等の悪影響を及ぼすおそれがある。
好ましくは、第1ポリマー粒子は、第1コアポリマー及び第1シェルポリマーを合わせて、構成単位として芳香族モノマーを10質量%以上〜70質量%以下含む。比較的固い芳香族モノマーを10質量%以上〜70質量%以下含むことにより、被記録媒体上に形成された被膜の耐水摩擦性(湿摩擦性)を向上できる。
本実施形態のインク組成物は、上記第1ポリマー粒子に加えて、第2コアポリマーと第2シェルポリマーを有するコア−シェル構造を有する第2ポリマー粒子を含み、第2シェルポリマーのガラス転移温度は40℃以上である。コアシェル構造の定義については、第1ポリマー粒子で述べたのと同様である。なお、以下では、第2ポリマー粒子に関して、第1ポリマー粒子と異なる点について主として述べる。特に記載がなければ、第1ポリマー粒子に関する説明は、第2ポリマー粒子に対しても同様に適用可能である。
第2コアポリマーのガラス転移温度に限定はないが、例えば50℃未満であり、好ましくは、0℃以上50℃未満である。ただし、上述したように、第2コアポリマーのガラス転移温度は、第1コアポリマーのガラス転移温度よりも低いことが好ましい。
第2シェルポリマーのガラス転移温度は、第1シェルポリマーのガラス転移温度よりも低い限りにおいて限定はなく、第1シェルポリマーと同様の理由により、40℃以上であり、好ましくは、40℃以上150℃以下である。
第2ポリマー粒子の平均粒子径は、好ましくは、10nm以上100nm以下である。このようにポリマー粒子の平均粒子径が比較的小さいことにより、記録画像の光沢を出しやすいこと、成膜性に優れるという特徴がある。また、ポリマー粒子の平均粒子径が比較的小さいことにより、凝集しても大きな塊ができにくいことから、ノズルの目詰まりを抑制することができる。さらに、第2ポリマー粒子の平均粒子径が小さいことにより、インク組成物の粘度を比較的高めることができ、記録ヘッド内においてインク組成物の温度が上昇しても、インク吐出性が不安定になる程に粘度が低下してしまうことを防止することができる。
上述したポリマー粒子の製造方法に限定はないが、好ましくは、ポリマー粒子は乳化剤を実質的に用いないソープフリー重合により形成される。ソープフリー重合とは、乳化剤を実質的に用いずにコア−シェルポリマーを製造する重合方法をいう。ここでいう「乳化剤」とは、合成で使用される界面活性剤という意味である。また、ソープフリー重合としては、例えば、溶液中における乳化剤の含有量が1質量%以下の存在下でポリマー粒子を重合すること、が挙げられる。従来、このような乳化剤を用いて合成したポリマー粒子を含むインク組成物は、泡立ちやすく、画像の光沢が出にくく、異物が発生しやすいという問題があった。本発明の一態様によれば、このような問題の発生を抑制したインク組成物が得られる。ソープフリー重合では、例えば、(メタ)アクリル酸を構成単位に含むシェルポリマーを形成し、そのシェルポリマーの中にコアを形成する。また、ソープフリー重合を用いてポリマー粒子を製造した場合、平均粒子径が非常に小さくなり、インク組成物の吐出安定性や光沢性が向上する。
本実施形態のインク組成物は、各種の有機溶剤を含んでいてもよい。本実施形態のインク組成物は、好ましくは、標準沸点150℃以上250℃以下であり、ハンセン法に基づくSP値が10(cal/cm3)1/2以上15(cal/cm3)1/2のアルキルポリオールを含む。標準沸点150℃〜250℃の有機溶剤は、インク非吸収性又は低吸収性の被記録媒体上で加熱により蒸発して、被記録媒体にインクを定着させることができる。
本実施形態のインク組成物は、環状窒素化合物及び非プロトン性極性溶媒の少なくともいずれかをさらに含んでいてもよい。インク組成物は環状窒素化合物又は非プロトン性極性溶媒を含むことにより、ポリマー粒子の見かけのガラス転位温度を低温側に移行させることができ、本来よりもコアポリマー及びシェルポリマーを低い温度で軟化させることができることから、被記録媒体へのインク組成物の密着性を向上させることができる。これにより、特に、被記録媒体がポリ塩化ビニルからなる場合に、被記録媒体へのインク組成物の密着性を向上させることができる。
本実施形態におけるインクは、上記以外のその他の溶剤をさらに含んでもよい。上記以外のその他の溶剤としては、特に限定されないが、具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、及びtert−ペンタノール等のアルコール類又はグリコール類が挙げられる。その他の溶剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態のインク組成物は、標準沸点280℃以上のアルキルポリオールを実質的に含まないことが好ましい。標準沸点280℃以上のアルキルポリオールを実質的に含まないことにより、記録媒体上におけるインク組成物の速乾性がより向上する。一方、吐出ヘッド内におけるインクの保存安定性については、本実施形態にコア−シェル構造を有するポリマー粒子を用いることによって、十分に確保出来る。標準沸点280℃以上のアルキルポリオールとしては、特に限定されないが、例えば、グリセリンが挙げられる。なお、「標準沸点280℃以上のアルキルポリオールを実質的に含まない」とは、標準沸点280℃以上のアルキルポリオールの含有量が、インク組成物の総量に対し、好ましくは0〜0.50質量%であることをいい、好ましくは0質量%であることをいう。
本実施形態で用いるインク組成物は、界面活性剤を含むことが好ましい。界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びシリコーン系界面活性剤が挙げられる。インク組成物がこれらの界面活性剤を含むことにより、被記録媒体に付着したインク組成物の乾燥性が一層良好となり、かつ、高速印刷が可能となる。
本実施形態のインクは、pH調整剤を含んでもよい。pH調整剤として、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリ、アンモニア、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、モルホリン、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二ナトリウム及びエチレンジアミン四酢酸ナトリウムが挙げられる。
本実施形態のインクは、上記の成分に加えて、溶解助剤、粘度調整剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、消泡剤、腐食防止剤などの、種々の添加剤を適宜添加することもできる。
本実施形態のインクは、上述の成分(材料)を任意の順序で混合し、必要に応じて濾過などを行い、不純物を除去することにより得ることができる。ここで、顔料は、あらかじめ溶媒中に均一に分散させた状態に調製してから混合することが、取り扱いが簡便になるため好ましい。
被記録媒体は、吸収性、低吸収性被記録媒体又は非吸収性被記録媒体である。被記録媒体としては、インク組成物を付着させる前に予め又は付着中に加熱されているものを用いる。本実施形態のインク組成物を用いて、加熱された被記録媒体上に付着させて記録を行うことにより、インク組成物が被記録媒体に付着した際にシェルポリマーが軟化し、耐擦性に優れる皮膜を形成することができる。また、被記録媒体が加熱されていればよいため、インク組成物の粘度を低下させるために必要以上にノズルを加熱しなくてもよい。これにより、インク組成物中の樹脂などの成分がノズル内壁に付着することを抑制でき、目詰まり回復性に優れる。加熱の際の被記録媒体の表面温度は30〜60℃が好ましく、より好ましくは40〜60℃である。
本実施形態に係る記録装置は、上記インク組成物を、被記録媒体に対し吐出する吐出ヘッドと、被記録媒体を加熱する加熱手段と、被記録媒体に付着したインクジェット用インク組成物を、乾燥する乾燥手段と、を有する。この記録装置は、上述のインクジェット用インク組成物を更に有していてもよい。
本実施形態に係る記録方法は、例えば図1に示した記録装置を用いて被記録媒体に対して画像を記録するものである。本実施形態に係る記録方法は、加熱された被記録媒体に対してノズルからインク組成物を吐出する工程と、インク組成物が付着した被記録媒体をさらに加熱する工程と(乾燥工程)とを有する。
反応容器に滴下装置、温度計、水冷式還流コンデンサー、攪拌機を備え、イオン交換水100部を入れ、攪拌しながら窒素雰囲気70℃で、重合開始剤の過硫酸アンモニウムを0.2部添加しておき、メチルメタクリレート(MMA)29部、アクリル酸(AA)6部、ラウリルメタクリレート(LMA)7部、およびスチレン(St)28部を入れたモノマー溶液を、反応容器に滴下して反応させてシェルポリマーを重合し作製した。その後、過硫酸カリウム0.2部、スチレン(St)22部およびn−ブチルアクリレート(BA)8部混合液を滴下して70℃で攪拌しながら重合反応させた後、水酸化ナトリウムで中和しpH8〜8.5に調整して0.3μmのフィルターでろ過することにより第1ポリマー粒子(コアシェルポリマーA)の分散液を作製した。
また、上記で得られたコアシェル型ポリマー粒子をマイクロトラックUPA(日機装株式会社)により測定して、コアシェル型ポリマー粒子の粒子径φ(nm)を求めた。
BA:n−ブチルアクリレート
St:スチレン
MMA:メチルメタクリレート
AA:アクリル酸
LMA:ラウリルメタクリレート
MA:メタクリル酸
MAA:アクリル酸メチル
各材料を下記の表3に示す組成(質量%)で混合し、十分に撹拌し、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),およびブラック(Bk)のインクセットを得た(実施例1〜5および比較例1,2)。実施例1〜5および比較例1,2におけるインクセットに含まれる各インクの樹脂成分は表4に示すとおりである
(1)吐出安定性
プリンターPX−G930(セイコーエプソン株式会社製)の一部を改造して、インクジェット記録時に記録媒体を加熱調節できるプリンターとした。このプリンターのインクカートリッジに上記で得られたインクセットを充填した。このプリンターを用いて、被記録媒体の表面温度が40℃以上、ヘッド内インク温度が35℃または55℃の条件下で間欠印刷時における吐出安定性の評価を行った。まず、すべてのノズルから正常にインクが吐出されることを確認した。そして、1分間の休止時間を設け、その後にインクを吐出したときの吐出安定性を測定した。評価基準は以下の通りである。結果を表4に併せて示す。
A:ヘッド内インク温度55℃で、印刷停止から1分後、インクを吐出したときに、不吐出や吐出乱れはなく、問題ない
B:ヘッド内インク温度55℃で、印刷停止から1分後、インクを吐出したときに、やや不吐出や吐出乱れがあるが、吐出中に復帰し問題ない
C:、ヘッド内インク温度55℃で、印刷停止から1分後、インクを吐出したときに、やや不吐出や吐出乱れがあり、吐出中に復帰せずメンテナンスが必要となる
上述したインクジェットプリンター(商品名PX−G930、セイコーエプソン株式会社製)にインク組成物を充填して、被記録媒体(塩ビコート紙)に記録した。この際、被記録媒体の表面温度は30℃または45℃とし、印刷後、乾燥ヒーターにて100℃で乾燥した。印刷面をJIS規格クロスカット試験を用いて以下のように評価した。評価結果を表4に併せて示す。
A:剥離が一切起こらない
B:25個の格子の内3個未満の剥離が見られる状態となった
インクジェットプリンター(商品名PX−G930、セイコーエプソン株式会社製)にインク組成物を充填して、充填後、ノズルチェックパターンを印刷して充填不良・ノズル目詰まりのないことを確認した。その後、プリンタヘッドのキャップを外した状態(ヘッドノズル面が乾燥しやすい状態)にして、温度25℃、相対湿度40%〜60%の環境下で1週間放置した。放置後、クリーニング動作を行ってからノズルチェックパターンを印刷して、ノズルの吐出状態を観察することで、インクのヘッドにおける目詰まり性を評価した。なお、評価基準は以下の通りである。評価結果を表4に併せて示す。
A: クリーニング動作3回以内で全ノズルからインクが正常吐出された
B: クリーニング動作4〜8回で全ノズルからインクが正常吐出された
C: クリーニング動作9回以上行っても正常吐出しないノズルがあった
Claims (11)
- 色材と水と第1ポリマー粒子と第2ポリマー粒子とを含み、加熱された被記録媒体に記録されるインク組成物であって、
前記第1ポリマー粒子は第1コアポリマーと第1シェルポリマーを有するコア−シェル構造を有し、
前記第2ポリマー粒子は第2コアポリマーと第2シェルポリマーを有するコア−シェル構造を有し、
前記第1シェルポリマーと前記第2シェルポリマーのガラス転移温度は40℃以上であり、
前記第1シェルポリマーのガラス転移温度は前記第2シェルポリマーのガラス転移温度より高い、
インク組成物。 - 前記第1シェルポリマーは構成単位として芳香族モノマーを含み、
第2シェルポリマーが構成単位として芳香族モノマーを含む場合、第2シェルポリマーの構成単位としての芳香族モノマーの含有量は第1シェルポリマーよりも低い、
請求項1記載のインク組成物。 - 前記第1及び第2ポリマー粒子は、乳化剤を実質的に用いずに合成されたものである、
請求項1又は2に記載のインク組成物。 - 前記第1ポリマー粒子は構成単位として芳香族モノマーを10質量%以上〜70質量%以下含む、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク組成物。 - 前記第1コアポリマーのガラス転移温度は、前記第2コアポリマーのガラス転移温度よりも高い、
請求項1〜4のいずれか1項に記載のインク組成物。 - 前記第1ポリマー粒子と前記第2ポリマー粒子の含有量の比率は、1:1〜3:1である、
請求項1〜5のいずれか1項に記載のインク組成物。 - 前記第1及び第2ポリマー粒子の平均粒子径は10nm以上100nm以下である、
請求項1〜6のいずれか1項に記載のインク組成物。 - 前記インク組成物は、環状窒素化合物および/または非プロトン性極性溶媒を含む、
請求項1〜7のいずれか1項に記載のインク組成物。 - 請求項1〜8のいずれかに1項に記載のインク組成物と、前記インク組成物を吐出する吐出ヘッドと、を備えた記録装置。
- 前記吐出ヘッドは、インク組成物を吐出するノズルを備え、一つの前記ノズルから前記インク組成物のドットをマルチサイズに吐出できるものである、請求項9に記載の記録装置。
- 吐出ヘッドを用いて、請求項1〜8のいずれか1項に記載のインク組成物を加熱された被記録媒体に吐出して付着させる吐出工程を有する、記録方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014056094A JP6281694B2 (ja) | 2014-03-19 | 2014-03-19 | インク組成物、記録装置及び記録方法 |
US14/661,377 US9376583B2 (en) | 2014-03-19 | 2015-03-18 | Ink composition, recording apparatus, and recording method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014056094A JP6281694B2 (ja) | 2014-03-19 | 2014-03-19 | インク組成物、記録装置及び記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015178549A true JP2015178549A (ja) | 2015-10-08 |
JP6281694B2 JP6281694B2 (ja) | 2018-02-21 |
Family
ID=54141485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014056094A Active JP6281694B2 (ja) | 2014-03-19 | 2014-03-19 | インク組成物、記録装置及び記録方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9376583B2 (ja) |
JP (1) | JP6281694B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6217878B1 (ja) * | 2017-04-03 | 2017-10-25 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 水性インクジェットインキ用樹脂分散体 |
JP2018165313A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置の制御方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5996136B1 (ja) * | 2016-03-04 | 2016-09-21 | 理想科学工業株式会社 | 油性インクジェットインクセット |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09249838A (ja) * | 1996-03-18 | 1997-09-22 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | インクジェット記録液 |
WO2004029164A1 (ja) * | 2002-09-24 | 2004-04-08 | Seiko Epson Corporation | インクジェット記録用インク組成物、これを用いた記録方法及び記録物 |
JP2005330361A (ja) * | 2004-05-19 | 2005-12-02 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用インク組成物 |
JP2006096933A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェットインク |
JP2007144931A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェット記録方法及びインクジェットプリンタ |
JP2010047700A (ja) * | 2008-08-22 | 2010-03-04 | Konica Minolta Holdings Inc | 水性インクジェットインク及びインクジェット記録方法 |
JP2010094809A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録方法、インクカートリッジ、並びに記録装置 |
JP2011052162A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-17 | Fujifilm Corp | インクジェットインク組成物、インクジェット記録方法及び印刷物 |
JP2011201228A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録方法 |
JP2014129497A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Mimaki Engineering Co Ltd | インク及びインクジェット記録方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5912280A (en) * | 1996-12-27 | 1999-06-15 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Ink jet inks containing emulsion-polymer additives to improve water-fastness |
US6271285B1 (en) * | 1997-03-28 | 2001-08-07 | Seiko Epson Corporation | Ink composition for ink jet recording |
US6057384A (en) * | 1997-10-31 | 2000-05-02 | Hewlett-Packard Company | Latex polymer blends for improving the permanence of ink-jet inks |
US6498202B1 (en) * | 1999-12-14 | 2002-12-24 | Lexmark International, Inc | Ink jet ink compositions including latex binder and methods of ink jet printing |
US6777041B2 (en) | 2001-12-04 | 2004-08-17 | Eastman Kodak Company | Ink jet recording element |
EP1318025B1 (en) | 2001-12-04 | 2007-05-23 | Eastman Kodak Company | Ink jet recording element and printing method |
US6858301B2 (en) * | 2003-01-02 | 2005-02-22 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Specific core-shell polymer additive for ink-jet inks to improve durability |
US7517921B2 (en) * | 2004-09-29 | 2009-04-14 | Konica Minolta Holdings, Inc. | Ink-jet ink and recording method using the same |
CN101139444B (zh) * | 2006-09-08 | 2012-05-02 | 花王株式会社 | 交联核壳聚合物颗粒 |
JP6142995B2 (ja) * | 2012-11-26 | 2017-06-07 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録用インク組成物およびインクジェット記録方法 |
-
2014
- 2014-03-19 JP JP2014056094A patent/JP6281694B2/ja active Active
-
2015
- 2015-03-18 US US14/661,377 patent/US9376583B2/en active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09249838A (ja) * | 1996-03-18 | 1997-09-22 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | インクジェット記録液 |
WO2004029164A1 (ja) * | 2002-09-24 | 2004-04-08 | Seiko Epson Corporation | インクジェット記録用インク組成物、これを用いた記録方法及び記録物 |
JP2005330361A (ja) * | 2004-05-19 | 2005-12-02 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用インク組成物 |
JP2006096933A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェットインク |
JP2007144931A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェット記録方法及びインクジェットプリンタ |
JP2010047700A (ja) * | 2008-08-22 | 2010-03-04 | Konica Minolta Holdings Inc | 水性インクジェットインク及びインクジェット記録方法 |
JP2010094809A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録方法、インクカートリッジ、並びに記録装置 |
JP2011052162A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-17 | Fujifilm Corp | インクジェットインク組成物、インクジェット記録方法及び印刷物 |
JP2011201228A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録方法 |
JP2014129497A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Mimaki Engineering Co Ltd | インク及びインクジェット記録方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018165313A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置の制御方法 |
JP6217878B1 (ja) * | 2017-04-03 | 2017-10-25 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 水性インクジェットインキ用樹脂分散体 |
JP2018177828A (ja) * | 2017-04-03 | 2018-11-15 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 水性インクジェットインキ用樹脂分散体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20150267066A1 (en) | 2015-09-24 |
JP6281694B2 (ja) | 2018-02-21 |
US9376583B2 (en) | 2016-06-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6281691B2 (ja) | インク組成物及び記録装置 | |
JP6281689B2 (ja) | インク組成物及び記録装置 | |
JP5454284B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
US10370551B2 (en) | Ink composition and recording method | |
JP6281396B2 (ja) | インク組成物及び記録装置 | |
JP5724198B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP5949107B2 (ja) | インクジェット記録方法、インクジェット記録装置 | |
JP2011201228A (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2012206488A (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP5896213B2 (ja) | インクジェット記録用インクセット、及びインクジェット記録方法 | |
JP2017043701A (ja) | インクセット及び記録方法 | |
JP6977248B2 (ja) | 記録方法、及び記録装置 | |
US20120252942A1 (en) | Aqueous ink composition | |
JP2017203077A (ja) | インク組成物、及び記録方法 | |
JP2011194826A (ja) | インクジェット記録方式の印刷方法 | |
JP6299339B2 (ja) | インクジェット用インク組成物、記録方法、及び記録装置 | |
CN107266976A (zh) | 水系油墨组合物和喷墨记录方法 | |
US10543683B2 (en) | Ink jet recording method and control method of ink jet recording apparatus | |
JP2011201229A (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP6281694B2 (ja) | インク組成物、記録装置及び記録方法 | |
JP2016196551A (ja) | インク及びインクジェット記録方法 | |
JP5692491B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2012224044A (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2015091658A (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP5954393B2 (ja) | インクジェット記録方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20160617 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20160628 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170124 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20170124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170807 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170814 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171010 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171227 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180109 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6281694 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |