JP2015177717A - 蓄電池制御装置、蓄電池制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、例えば特許文献1の技術のもとでは、蓄電池自体の充放電効率についての記載はあるものの、インバータの効率、その変動については考慮されていない。
同図に示す電力管理システム100は、太陽電池101、パワーコンディショナ102、蓄電池103、インバータ104、電力経路切替部105、負荷106−1〜106−N、コントロール端末107及び電力管理装置(蓄電池制御装置の一例)200を備える。
パワーコンディショナ102は、太陽電池101に対応して備えられ、太陽電池101から出力される直流の電力を交流に変換する。
具体的に、蓄電池103に対する充電時には、商用電源10またはパワーコンディショナ102から電力経路切替部105を介して充電のための交流の電力がインバータ104に供給される。インバータ104は、このように供給される交流の電力を直流に変換し、蓄電池103に供給する。
また、蓄電池103の放電時には、蓄電池103から直流の電力が出力される。インバータ104は、蓄電池103から出力される直流の電力を交流に変換して電力経路切替部105に供給する。
このように蓄電池103を活用することで、住宅における商用電源の使用料金を抑えたり、売電による利益を得たりするなどして、電力利用に関する経済性を向上させることができる。
図2は、電力に応じたインバータ104の効率特性の一例を示している。同図からも分かるように、インバータ104は、定格から境界値αとして示すまでの電力の区間においては高効率を維持するが、電力が境界値αから小さくなっていくのに応じて効率が低下する傾向にある。
例えば、深夜電力を蓄電池103に充電するにあたり、負荷106としての或る機器が深夜電力を比較的多く使用しているような状況では、蓄電池103に充電できる深夜電力は小さくなる。また、太陽電池101の発電電力(太陽光発電(再生可能エネルギー発電)電力)を充電するにあたり、発電電力における余剰電力が小さい場合においては、蓄電池103に充電可能な電力も小さくなる。
このように、蓄電池103に充電可能な電力が小さい場合には、インバータ104の効率が低下する結果、蓄電池103に蓄積された電力の単価が、商用電源の電力単価に対して相対的に高くなってしまうことになる。このような場合、安価な深夜電力あるいは太陽電池101の余剰電力を蓄電することの経済的効果が弱まる。
また、蓄電池103を放電するにあたっても、負荷106が必要とする需要電力から太陽電池101の発電電力を差し引いた不足電力に対して補填すべく放電するような場合など、不足電力が小さければ、蓄電池103からの放電電力も小さくなる。
このように放電電力が小さい場合にも、インバータ104の効率が低下する。このために、蓄電池103から放電される電力の単価が、商用電源の電力単価に対して相対的に高くなり、蓄電池103の蓄積電力を使用することの経済的効果が弱まってしまう。
図3は、或る住宅における1日(24時間)の電力状況の一例を示している。同図においては、横軸に時刻が示され、縦軸に電力が示される。
同図において、線Aは、住宅における負荷106が消費する消費電力を示す。線Bは、太陽光発電電力を示す。領域Cは、負荷106が消費する太陽光発電電力を示している。領域Dは、住宅において負荷106が消費しきれずに余剰する太陽光発電電力の電力(余剰電力)を示している。
なお、同図における蓄電電力単価は、蓄電池103に充電可能な深夜電力をインバータにより直流に変換して蓄電池に充電した場合の深夜電力の実質的単価である。このような蓄電電力単価は、深夜電力の料金に応じて決まる電力単価と、深夜電力を充電するときのインバータ104の効率とに基づいて求められる。具体的に、同図における蓄電電力単価は、深夜電力の料金に応じて決まる電力単価をインバータ104の効率で除算することによって求められる。
また、同図の例では、インバータ104の上限出力が3kWである場合を例に挙げている。
ここで、0時台〜2時台、6時台、22時台〜23時台の各時間帯では、線LN1で示すように、インバータ104の上限出力に応じた3kWによる充電が行われている。このとき、インバータ104の効率は、線LN2で示すように、ほぼ1(100%)に近い高い値が得られている。また、グラフBr1が示す蓄電電力単価は10円程度である。このときの蓄電電力単価は、深夜料金に対応する商用電源の電力単価とほぼ等しい。
このように蓄電電力が低下したのに応じて、インバータ104の効率も0.6程度にまで低下している。そして、インバータ104の効率の低下に応じて、蓄電電力単価は、16円程度に上昇している。
また、この場合の放電電力単価は、蓄電池103の蓄積電力をインバータ104により交流に変換して放電した場合の放電電力の実質的単価である。放電電力単価は、平均蓄電電力単価を、放電時のインバータ104の効率で除算することによって求められる。平均蓄電電力単価は、蓄電池103の蓄積電力についての単価である。平均蓄電電力単価は、現在までの蓄電池103に対する充電電力と放電電力の積算値と、充電時における蓄電電力単価に応じて求められる。
上記の時間帯において、0時台〜1時台、7時台〜8時台の各時間帯は、電気温水器が稼働されていないことから、需要電力が少なく、従って放電電力も少ない状態である。これに伴い、0時台〜1時台、7時台〜8時台の各時間帯における平均蓄電電力単価は、130円程度にまで上昇している。
また、17時台〜18時台の時間帯においても、同様に、需要電力(放電電力)が少ないことから平均蓄電電力単価が130円程度にまで上昇している。
なお、同図においては、0時台のときの平均蓄電電力単価が13円である場合を例に挙げている。
また、19時台〜23時台の時間帯においても、ある程度の需要電力により放電電力も0.5kWから1.2kW程度の範囲で生じているために、インバータ104の効率としても0.7〜0.8程度と比較的高い状態が得られている。これに伴い、放電電力単価はほぼ20円以下に収まっている。
このように蓄電電力単価や放電電力単価が変動することによっては、蓄電電力単価や放電電力単価が許容範囲を超えて高くなってしまう場合もある。蓄電電力単価や放電電力単価が許容範囲を超えて高くなってしまう機会が多くなるほど、蓄電池を備えることによる経済的効果も弱まることになる。
即ち、電力管理装置200は、蓄電池103について、運転計画に従って充電または放電の動作を実行させるにあたり、蓄電電力単価または放電電力単価が一定条件を満たしているときには、そのときの運転計画を変更することなく蓄電池103を制御する。
また、蓄電電力単価または放電電力単価が一定条件を満たさない状態となった場合には、蓄電池103についての運転計画を変更し、充電あるいは放電を停止させるように制御する。
また、運転計画に従った場合、充放電を停止させるべきときであっても、例えば蓄電電力単価または放電電力単価が一定条件を満たす場合には、運転計画を変更して充電または放電を行うことができる。
このように蓄電池103を制御することによって、本実施形態においては、蓄電池103を備えることによる経済性を促進させることが可能になる。
図7は、電力管理装置200の構成例を示している。同図に示す電力管理装置200は、制御部201と記憶部202とを備える。
制御部201は、図1に示した電力管理システム100における電力管理に関する各種制御を実行する。そのうえで、制御部201は、電力管理の1つとして蓄電池103の充放電制御を実行する。制御部201としての機能は、例えば電力管理装置200において備えられるCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることにより実現される。
運転制御部211は、運転計画情報記憶部221が記憶する運転計画情報が示す運転計画に従って、電力管理システム100(即ち、住宅)における設備(太陽電池101、パワーコンディショナ102、蓄電池103、インバータ104、電力経路切替部105、負荷106)についての運転制御を実行する。
運転計画は、例えば過去の運転実績や天気予報の情報などに基づいて事前に策定され、策定された内容が運転計画情報として運転計画情報記憶部221に記憶される。
本実施形態における蓄電電力単価算出部212は、蓄電池103に充電可能な充電電力の値(レベル)に応じたインバータ104の効率に基づいて蓄電電力単価を算出する。また、蓄電電力単価算出部212は、所定の単位時間(例えば1時間)が経過するごとに蓄電電力単価を算出する。
上記のように2つの充電電力が充電可能であるのに応じて、本実施形態の蓄電電力単価算出部212は、商用電源10から供給される電力の充電に対応する蓄電電力単価と、太陽光発電電力の充電に対応する蓄電電力単価との2つの蓄電電力単価を算出する。
なお、以降において、商用電源10から供給される電力の充電に対応する蓄電電力単価については商用電源対応蓄電電力単価と呼ぶ。また、太陽光発電電力の充電に対応する蓄電電力単価については太陽光発電対応蓄電電力単価と呼ぶ。
まず、商用電源対応蓄電電力単価の算出について説明する。蓄電電力単価算出部212は、商用電源対応蓄電電力単価の算出にあたり、商用電源10の電力単価である商用電源電力単価Tkを取得する。
例えば、電気料金のプランとして、日中よりも安価な深夜料金が設定されているなど、1日における所定の時間帯ごとに電気料金が異なっている場合がある。この場合、電気料金の異なる時間帯ごとに商用電源電力単価Tkも異なる。このように時間帯ごとに商用電源電力単価Tkが異なる場合、パラメータ記憶部222は、1日における所定の時間帯区分に対応した異なる値の商用電源電力単価Tkを記憶する。
蓄電電力単価算出部212は、パラメータ記憶部222から商用電源電力単価Tkを読み出すことによって、商用電源電力単価Tkを取得できる。
蓄電電力単価算出部212は、効率ηckを求めるにあたり、現時刻において蓄電池103に充電が可能な商用電源10の電力の値と、記憶部202のインバータ効率テーブル記憶部223が記憶するインバータ効率テーブルとを利用する。
最も簡単な例として、現時刻において蓄電池103に充電が可能な商用電源10の電力は、消費電力上限値から現時刻の消費電力を減算することによって求められる。
即ち、インバータ効率テーブルは、充電時と放電時とのそれぞれについて、図2に例示した電力と効率との対応関係を示す。
蓄電電力単価算出部212は、充電時に対応するインバータ効率テーブルから、現時刻において蓄電池103に充電が可能な商用電源10の電力の値と対応付けられている効率の値を取得する。このようにして取得される効率の値が効率ηckである。
Tck=Tk/ηck・・・(式1)
上記の式1より理解されるように、商用電源対応蓄電電力単価Tckは、効率ηckが低下するのに応じて、商用電源電力単価Tkよりも増加していく。
蓄電電力単価算出部212は、太陽光発電対応蓄電電力単価の算出に対応して効率ηcrを求めるにあたり、現時刻において蓄電池103に充電が可能な太陽光発電電力の余剰電力の値と、記憶部202のインバータ効率テーブル記憶部223が記憶するインバータ効率テーブルとを利用する。
そこで、蓄電電力単価算出部212は、現時刻における余剰電力を求める。蓄電電力単価算出部212は、現時刻における余剰電力について、現時刻における太陽光発電電力と消費電力との差分に基づいて求めることができる。
そして、蓄電電力単価算出部212は、以下の式2により現時刻における太陽光発電対応蓄電電力単価Tcrを算出する。
Tcr=Tr/ηcr・・・(式2)
上記の式2より理解されるように、太陽光発電対応蓄電電力単価Tcrも、効率ηcrが低下するのに応じて、太陽光発電電力単価Trから増加する。
また、蓄電電力単価算出部212は、もう1つの蓄電電力単価として、太陽光発電電力の余剰電力としての充電電力をインバータ104により直流に変換した場合の太陽光発電対応蓄電電力単価を算出する。
インバータ104による電力変換を介して蓄電池103に充電される充電電力の単価として現時刻における単価を充電電力単価Txとする。
充電電力単価Txは、図8との対応では、商用電源電力単価Tkと太陽光発電電力単価Trとのうちのいずれかとなる。即ち、商用電源10を蓄電池103に充電する場合には、商用電源電力単価Tkが充電電力単価Txとなり、太陽光発電電力を蓄電池103に充電する場合には、太陽光発電電力単価Trが充電電力単価Txとなる。
蓄電池103からインバータ104を介して放電される電力量を放電電力量Wuとする。
充電または放電が行われる前の平均蓄電電力単価をTipreとする。
充電または放電が行われる前の蓄電池103の蓄電電力量をWipreとする。
充電または放電が行われた後の平均蓄電電力単価をTiとする。
充電または放電が行われた後の蓄電池103の蓄電電力量をWiとする。
この場合において、平均蓄電電力単価算出部213は、以下の式3により充電後の蓄電電力量Wiを求める。
Wi=Wipre+Wx+ηc・・・(式3)
なお、上記の式3における効率ηcには、商用電源10からの充電電力の充電が行われる場合には、効率ηckが代入され、太陽光発電電力の余剰電力の充電が行われる場合には、効率ηcrが代入される。
そのうえで、平均蓄電電力単価算出部213は、上記の式3により求めた蓄電電力量Wiを利用して、以下の式4により充電後の平均蓄電電力単価Tiを求める(更新する)。
Ti=(Tipre・Wipre+Tx・Wx)/Wi・・・(式4)
上記の式4から理解されるように、平均蓄電電力単価Tiはインバータ104による損失に応じて充電電力単価Txよりも高くなる。
Ti=Tipre・・・(式5)
即ち、放電に際しては、平均蓄電電力単価Tiは放電前と同じ値でよい。
また、平均蓄電電力単価算出部213は、放電が行われたのに応じて、放電後の蓄電電力量Wiを以下の式6により求めておく。
Wi=Wipre−Wu/ηc・・・(式6)
上記のように求められた蓄電電力量Wiは、次に充電が行われた場合の平均蓄電電力単価Tiの算出に利用される。
このように、平均蓄電電力単価算出部213は、蓄電池103の充電または放電が行われるのに応じて、上記の式3〜式6による演算を用いて平均蓄電電力単価Tiを更新する。
放電電力単価算出部214は、放電電力の値に応じたインバータ104の効率に基づいて放電電力単価を算出する。
放電電力単価算出部214は、放電電力単価を求めるにあたり、現時刻において放電が行われた場合の放電電力に応じたインバータ104の効率ηdを求める。同図から理解されるように、効率ηdは、蓄電池103から放電された直流の電力を交流に変換する際のインバータ104の効率である。
Td=Ti/ηd・・・(式7)
また、蓄電池動作決定部215は、放電電力単価と、放電電力単価として許容される最大値である最大放電電力単価との関係が所定の条件を満たしているか否かについて判定する。
そして、蓄電池動作決定部215は、上記の各判定の結果に基づいて、蓄電池103が行うべき動作を決定する。
蓄電電力単価は、前述のように蓄電電力単価算出部212により算出される。最大蓄電電力単価は、蓄電電力単価として許容される最大値であり、予め定められる定数である。
放電電力単価は、前述のように放電電力単価算出部214により算出される。最大放電電力単価は、放電電力単価として許容される最大値であり、予め定められる定数である。
まず、蓄電池103の充電動作についての決定手法例から説明する。本実施形態において、蓄電電力単価については、前述のように商用電源対応蓄電電力単価Tckと太陽光発電対応蓄電電力単価Tcrとの2種類が算出される。
このように算出される蓄電電力単価が2種類であるのに応じて、最大蓄電電力単価も2種類が定められる。即ち、同図に示すように、商用電源10に対応する商用電源対応最大蓄電電力単価Tpkと、太陽光発電電力に対応する太陽光発電対応最大蓄電電力単価Tprとが定められる。
商用電源対応最大蓄電電力単価Tpkと太陽光発電対応最大蓄電電力単価Tprは、それぞれ記憶部202におけるパラメータ記憶部222が記憶している。
Tck≦Tpk・・・(式8)
蓄電池動作決定部215は、式8を満たしていれば、一定水準以上の経済性を維持して商用電源10を充電できるとして、商用電源10を蓄電池103に充電すべきと決定する。
一方、商用電源対応蓄電電力単価Tckが商用電源対応最大蓄電電力単価Tpkより大きく、式8が満たされていなければ、商用電源10を充電した場合には一定水準以上の経済性が維持できないということになる。そこで、この場合の蓄電池動作決定部215は、商用電源10を蓄電池103に充電すべきではないと決定する。
Tcr≦Tpr・・・(式9)
蓄電池動作決定部215は、式9を満たしていれば、一定水準以上の経済性を維持して太陽光発電電力を蓄電池103に充電できるとして、太陽光発電電力の余剰電力を蓄電池103に充電すべきと決定する。
一方、式9が満たされていなければ、蓄電池動作決定部215は、太陽光発電電力を蓄電池103に充電した場合には一定水準以上の経済性は維持できないとして、太陽光発電電力の余剰電力を蓄電池103に充電すべきではないと決定する。
Td≦Tq・・・(式10)
式10が満たされている場合、蓄電池動作決定部215は、一定水準以上の経済性を維持した放電を行えるとして、蓄電池103を放電させるべきであると決定する。
一方、式10が満たされていなければ、蓄電池103を放電させた場合には一定水準以上の経済性を維持できないとして、蓄電池動作決定部215は蓄電池103を放電させるべきでないと決定する。
上記の決定結果の組み合わせが得られた場合、蓄電池動作決定部215は、最終的に蓄電池103に商用電源10の電力を蓄電池103に充電すべきと決定する。
上記の決定結果の組み合わせが得られた場合、蓄電池動作決定部215は、最終的に太陽光発電電力の余剰電力を蓄電池103に充電すべきと決定する。
上記の決定結果の組み合わせが得られた場合、蓄電池動作決定部215は、最終的に蓄電池103を放電させるべきと決定する。
上記の決定結果の組み合わせが得られた場合、蓄電池動作決定部215は、最終的に蓄電池103について充電、放電いずれの動作も停止すべきと決定する。
このことから、商用電源電力単価Tkの最高値Tkh、商用電源電力単価Tkの最低値Tklとすると、平均蓄電電力単価Tiは、以下の式11で示す条件を満たせばよい。
Tkl<Ti<Tkh・・・(式11)
Tkl<Tpk<Ti<Tq<Tkh・・・(式12)
つまり、式12に示す条件のもとで、商用電源対応最大蓄電電力単価Tpkについては、商用電源電力単価Tkの最低値Tklよりも大きく、平均蓄電電力単価Tiよりも小さい範囲において設定する。一方、最大放電電力単価Tqについては、平均蓄電電力単価Tiよりも大きく、商用電源電力単価Tkの最高値Tkhよりも小さい範囲において設定するものである。
式12の条件のもとでは、商用電源対応最大蓄電電力単価Tpkを小さくするのに応じて、平均蓄電電力単価Tiを抑えることが可能である。また、最大放電電力単価Tqを小さくするのに応じて、放電時における経済性を高くしていくことができる。
具体的に、パラメータ記憶部222は、パラメータとして、商用電源電力単価Tk、太陽光発電電力単価Tr、商用電源対応最大蓄電電力単価Tpk、太陽光発電対応最大蓄電電力単価Tpr、最大放電電力単価Tqを記憶する。
次の充放電制御期間の開始時刻に至るのに応じて(ステップS101−YES)、制御部201は、まず、商用電源10の電力を蓄電池103に充電すべきか否かについて決定するための処理を以下のように実行する(ステップS102〜S105)。
次に、蓄電電力単価算出部212は、現時刻において蓄電池103に商用電源10の電力を充電した場合のインバータ104の効率ηckを算出する(ステップS103)。このために、蓄電電力単価算出部212は、現時刻において蓄電池103に商用電源10から充電可能な電力を求め、充電時対応のインバータ効率テーブルにおいて、求められた電力の値に対応付けられている効率の値を、効率ηckの算出結果とする。
そして、蓄電池動作決定部215は、充電許可条件を満たしているか否かの判定結果に応じて、商用電源10を蓄電池103に充電すべきか否かを決定する(ステップS105)。
つまり、制御部201における蓄電電力単価算出部212は、パラメータ記憶部222から、現時刻に対応する太陽光発電電力単価Trと、太陽光発電対応最大蓄電電力単価Tprとを取得する(ステップS106)。
そして、蓄電池動作決定部215は、充電許可条件を満たしているか否かの判定結果に応じて、太陽光発電電力の余剰電力を蓄電池103に充電すべきか否かを決定する(ステップS109)。
制御部201は、パラメータ記憶部222から、最大放電電力単価Tqを取得する(ステップS110)。
次に、平均蓄電電力単価算出部213は、式3〜式6により説明したように、現在時刻における平均蓄電電力単価Tiを算出する(ステップS111)。
そして、蓄電池動作決定部215は、放電許可条件を満たしているか否かの判定結果に応じて、蓄電池103を放電させるべきか否かを決定する(ステップS114)。
そして、運転制御部211は、ステップS115による最終的な決定結果に従った蓄電池103の動作が得られるように運転制御を実行する(ステップS116)。
上記のように、電力管理装置200が処理を実行することによって、インバータ104の効率に応じた経済性を考慮した蓄電池103の充放電制御が行われる。これにより、蓄電池103を備えることによる経済的効果の促進を図ることが可能になる。
同図に示す操作画面においては、最大蓄電電力単価を変更するための変更ボタンBT1が配置されている。ユーザは、変更ボタンBT1を操作することにより、最大蓄電電力単価を変更することができる。変更された最大蓄電電力単価は、表示エリアAR1にて表示される。
また、操作画面においては、最大放電電力単価を変更するための変更ボタンBT2が配置されている。ユーザは、変更ボタンBT2を操作することにより、最大放電電力単価を変更することができる。変更された最大放電電力単価は、表示エリアAR2にて表示される。
また、表示エリアAR4においては、平均蓄電電力単価の現在値が示される。
電力管理装置200は、受信された最大蓄電電力単価もしくは最大放電電力単価により、これまでパラメータ記憶部222に記憶されていた最大蓄電電力単価もしくは最大放電電力単価を更新する。
このような構成によって、最大蓄電電力単価と最大放電電力単価をユーザの操作に応じて変更することが可能となる。
Claims (7)
- 蓄電池に充電可能な充電電力をインバータにより直流に変換して蓄電池に充電した場合の前記充電電力の実質的単価である蓄電電力単価を、前記充電電力の値に応じた前記インバータの効率に基づいて算出する蓄電電力単価算出部と、
蓄電池の蓄積電力が充電されたときの蓄電電力単価の平均である平均蓄電電力単価を算出する平均蓄電電力単価算出部と、
前記蓄電池の蓄積電力を前記インバータにより交流に変換して放電した場合の放電電力の実質的単価である放電電力単価を、前記放電電力の値に応じた前記インバータの効率に基づいて算出する放電電力単価算出部と、
前記蓄電電力単価と、前記蓄電電力単価として許容される最大値である最大蓄電電力単価との関係が所定の条件を満たしているか否かについて判定した結果と、前記放電電力単価と、前記放電電力単価として許容される最大値である最大放電電力単価との関係が所定の条件を満たしているか否かについて判定した結果とに基づいて、前記蓄電池が行うべき動作を決定する蓄電池動作決定部とを備える
蓄電池制御装置。 - 前記蓄電電力単価算出部は、
一定時間ごとに現時刻における前記蓄電電力単価を算出し、
前記平均蓄電電力単価算出部は、
前記一定時間ごとに現時刻における前記平均蓄電電力単価を算出し、
前記放電電力単価算出部は、
前記一定時間ごとに現時刻における前記放電電力単価を算出し、
蓄電池動作決定部は、
前記一定時間に対応する期間ごとに前記蓄電池が行うべき動作を決定する
請求項1に記載の蓄電池制御装置。 - 前記蓄電池動作決定部は、
前記蓄電池が行うべき動作として、充電と放電と停止とのうちからいずれか1つを決定する
請求項1または2に記載の蓄電池制御装置。 - 前記蓄電電力単価算出部は、
商用電源から供給される充電電力についての蓄電電力単価である商用電源対応蓄電電力単価と、
再生可能エネルギー発電により得られた電力を元とする充電電力についての蓄電電力単価である再生可能エネルギー発電対応蓄電電力単価とを算出し、
前記蓄電池動作決定部は、
前記商用電源対応蓄電電力単価と、前記商用電源対応蓄電電力単価として許容される最大値である商用電源対応最大蓄電電力単価との関係が所定の条件を満たしているか否かについて判定した結果と、
前記再生可能エネルギー発電対応蓄電電力単価と、前記再生可能エネルギー発電対応蓄電電力単価として許容される最大値である再生可能エネルギー発電対応最大蓄電電力単価との関係が所定の条件を満たしているか否かについて判定した結果と、
前記放電電力単価と、前記放電電力単価として許容される最大値である最大放電電力単価との関係が所定の条件を満たしているか否かについて判定した結果とに基づいて、前記蓄電池が行うべき動作として、商用電源の充電と、再生可能エネルギー発電により得られた電力の充電と、放電と、停止とのうちからいずれか1つを決定する
請求項1から3のいずれか一項に記載の蓄電池制御装置。 - 前記最大蓄電電力単価と前記最大放電電力単価とのうち少なくともいずれか一方が、操作に応じて変更可能である
請求項1から4のいずれか一項に記載の蓄電池制御装置。 - 蓄電池に充電可能な充電電力をインバータにより直流に変換して蓄電池に充電した場合の前記充電電力の実質的単価である蓄電電力単価を、前記充電電力の値に応じた前記インバータの効率に基づいて算出する蓄電電力単価算出ステップと、
蓄電池の蓄積電力が充電されたときの蓄電電力単価の平均である平均蓄電電力単価を算出する平均蓄電電力単価算出ステップと、
前記蓄電池の蓄積電力を前記インバータにより交流に変換して放電した場合の放電電力の実質的単価である放電電力単価を、前記放電電力の値に応じた前記インバータの効率に基づいて算出する放電電力単価算出ステップと、
前記蓄電電力単価と、前記蓄電電力単価として許容される最大値である最大蓄電電力単価との関係が所定の条件を満たしているか否かについて判定した結果と、前記放電電力単価と、前記放電電力単価として許容される最大値である最大放電電力単価との関係が所定の条件を満たしているか否かについて判定した結果とに基づいて、前記蓄電池が行うべき動作を決定する蓄電池動作決定ステップとを備える
蓄電池制御方法。 - コンピュータに、
蓄電池に充電可能な充電電力をインバータにより直流に変換して蓄電池に充電した場合の前記充電電力の実質的単価である蓄電電力単価を、前記充電電力の値に応じた前記インバータの効率に基づいて算出する蓄電電力単価算出ステップと、
蓄電池の蓄積電力が充電されたときの蓄電電力単価の平均である平均蓄電電力単価を算出する平均蓄電電力単価算出ステップと、
前記蓄電池の蓄積電力を前記インバータにより交流に変換して放電した場合の放電電力の実質的単価である放電電力単価を、前記放電電力の値に応じた前記インバータの効率に基づいて算出する放電電力単価算出ステップと、
前記蓄電電力単価と、前記蓄電電力単価として許容される最大値である最大蓄電電力単価との関係が所定の条件を満たしているか否かについて判定した結果と、前記放電電力単価と、前記放電電力単価として許容される最大値である最大放電電力単価との関係が所定の条件を満たしているか否かについて判定した結果とに基づいて、前記蓄電池が行うべき動作を決定する蓄電池動作決定ステップと
を実行させるためのプログラム。
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