JP2015177364A - レシーバ回路、表示パネルドライバ、表示装置及びレシーバ回路の動作方法 - Google Patents

レシーバ回路、表示パネルドライバ、表示装置及びレシーバ回路の動作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズがデータ通信に及ぼす不所望な影響を軽減する。
【解決手段】レシーバ回路が、CLK_LP回路1と、クロックレーンがHSモードに設定されたときに内部クロック信号を生成するCLK_HS回路2と、データレーンがLPモードに設定されるとデータレーンで伝送される差動データ信号を受信するDATA_LP回路3と、データレーンがHSモードに設定されると該内部クロック信号に同期して差動データ信号を受信するDATA_HS回路4と、異常検出回路5とを具備する。異常検出回路5は、データレーンがLPモードに遷移した時点でクロックレーンがLPモードに設定されている場合、HS復帰信号をアサートし、クロックレーンをHSモードに復帰させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、レシーバ回路、表示パネルドライバ及び表示装置に関し、特に、MIPI−DSIに準拠した通信に好適なレシーバ回路の構成に関する。
MIPI(mobile industry processor interface)アライアンスが規定するMIPI−DSI(display serial interface)は、携帯機器においてプロセッサと周辺装置(例えば、表示装置)との間の通信に用いられるシリアルインターフェースの規格であり、高速且つ低消費電力で通信を行うことができるという特徴を有している。
MIPI−DSIでは、1つのクロックレーンと、1つ以上4つ以下のデータレーンとを用いてデータ通信を行う。各レーンは、差動信号を伝送する2本の信号線(1対の信号線)を含んでいる。詳細には、クロックレーンは、差動クロック信号を伝送する2本の信号線(一対の信号線)を含んでおり、各データレーンは、差動データ信号を伝送する2本の信号線を含んでいる。
MIPI−DSIには、2つの通信モード:LP(low power)モード及びHS(high speed)モードが規定されている。LPモードは、低速であるが低消費電力で通信を行うための通信モードであり、HSモードは、高速でデータを通信するための通信モードである。LPモードからHSモードの遷移及びHSモードからLPモードへの遷移は、送信側が、クロックレーン及びデータレーンの2本の信号線の電位を、特定のシーケンスで変化させることによって行われる。受信側の回路は、クロックレーン及びデータレーンの2本の信号線の電位から通信モードの遷移を認識する。
しかしながら、発明者の検討によれば、HSモードでのデータ通信が行われている間にクロックレーンにノイズが印加されると、該ノイズに起因して、受信側の回路が、データ通信がHSモードからLPモードに遷移したと誤って認識することがある。このような場合、以後、HSモードによるデータ通信を行うことができないという不所望な影響が生じ得る。このような不所望な影響の発生は抑制されることが望ましい。
なお、液晶表示装置におけるMIPI−DSIに準拠した通信については、例えば、特開2012−150152号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2012−150152号公報
したがって、本発明の目的は、ノイズがデータ通信に及ぼす不所望な影響を軽減するように構成された受信回路、表示パネルドライバ及び表示装置を提供することにある。
本発明の他の課題及び新規の特徴は、本明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
以下では、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いながら、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。
本発明の一の観点では、レシーバ回路(10、10A)が、クロックレーンから受け取ったクロック信号(CLK_P、CLK_N)からクロックレーンの通信モードの遷移を検出し、クロックレーンの通信モードを示す第1モード信号(CLK_HS_mode)を生成するモード検出回路(1)と、第1モード信号(CLK_HS_mode)が第1通信モードに対応する状態に設定されるとクロック信号に同期した内部クロック信号(CLK_HS_OUT)を生成し、第1モード信号(CLK_HS_mode)が第2通信モードに対応する状態に設定されると内部クロック信号(CLK_HS_OUT)の生成を停止するように構成されたクロック生成回路(2)と、データレーンから受け取ったデータ信号(DATAi_P、DATAi_N)からデータレーンの通信モードの遷移を検出してデータレーンの通信モードを示す第2モード信号(DATAi_HS_mode)を生成し、且つ、第2モード信号(DATAi_HS_mode)が第2通信モードに対応する状態に設定されるとデータ信号で伝送されるデータに対応する第1受信データ信号(LP_DATAi_OUT)を生成するように構成された第1受信回路(3)と、第2モード信号(DATAi_HS_mode)が第1通信モードに対応する状態に設定されると、内部クロック信号(CLK_HS_OUT)に同期してデータ信号をラッチすることによりデータ信号(DATAi_P、DATAi_N)で伝送されるデータを識別し、識別されたデータに対応する第2受信データ信号(HS_DATAi_OUT)を生成するように構成された第2受信回路(4)と、異常検出回路(5)とを具備する。異常検出回路(5)は、第2モード信号(DATAi_HS_mode)が第1通信モードに対応する状態から第2通信モードに対応する状態に遷移した時点で第1モード信号(CLK_HS_mode)が第2通信モードに対応する状態に設定されている場合、第1通信モード復帰信号(HS復帰信号)をアサートする。モード検出回路(1)は、第1通信モード復帰信号(HS復帰信号)のアサートに応答して第1モード信号(CLK_HS_mode)を第1通信モードに対応する状態に設定する。
本発明の他の観点では、MIPI−DSIに準拠した通信の受信側で用いられるレシーバ回路が提供される。該レシーバ回路は、クロックレーンの2本の信号線の電位からクロックレーンの通信モードの遷移を検出し、クロックレーンの通信モードを示す第1モード信号(CLK_HS_mode)を生成するCLK_LP回路(1)と、第1モード信号(CLK_HS_mode)がHS(high speed)モードに対応する状態に設定されるとクロックレーンから受け取った差動クロック信号(CLK_P、CLK_N)に同期した内部クロック信号(HS_CLK_OUT)を生成し、第1モード信号(CLK_HS_mode)がLP(low power)モードに対応する状態に設定されると内部クロック信号(HS_CLK_OUT)の生成を停止するように構成されたCLK_HS回路(2)と、データレーンの2本の信号線の電位からデータレーンの通信モードの遷移を検出してデータレーンの通信モードを示す第2モード信号(DATAi_HS_mode)を生成し、且つ、第2モード信号(DATAi_HS_mode)がLPモードに対応する状態に設定されるとデータレーンから受け取った差動データ信号(DATAi_P、DATAi_N)で伝送されるデータに対応する第1受信データ信号を生成するように構成されたDATA_LP回路(3)と、第2モード信号(DATAi_HS_mode)がHSモードに対応する状態に設定されると、内部クロック信号(HS_CLK_OUT)に同期して差動データ信号(DATAi_P、DATAi_N)をラッチすることにより差動データ信号(DATAi_P、DATAi_N)で伝送されるデータに対応する第2受信データ信号を生成するように構成されたDATA_HS回路(4)と、異常検出回路(5)とを具備する。異常検出回路(5)は、第2モード信号(DATAi_HS_mode)がHSモードに対応する状態からLPモードに対応する状態に遷移した時点で第1モード信号(CLK_HS_mode)がLPモードに対応する状態に設定されている場合、HS復帰信号をアサートする。CLK_LP回路(1)は、HS復帰信号のアサートに応答して第1モード信号(CLK_HS_mode)をHSモードに対応する状態に設定する。
このようなレシーバ回路(10、10A)は、例えば、表示装置(20)において表示パネル(12)を駆動する表示パネルドライバ(11)で用いられることが好適である。
本発明の更に他の観点では、レシーバ回路(10、10A)の動作方法が、
クロックレーンから受け取ったクロック信号からクロックレーンの通信モードの遷移を検出し、クロックレーンの通信モードを示す第1モード信号(CLK_HS_mode)を生成するステップと、
第1モード信号(CLK_HS_mode)が第1通信モードに対応する状態に設定されるとクロック信号に同期した第1内部クロック信号(HS_CLK_OUT)の生成を開始するステップと、
第1モード信号(CLK_HS_mode)が第2通信モードに対応する状態に設定されると第1内部クロック信号(HS_CLK_OUT)の生成を停止するステップと、
データレーンから受け取ったデータ信号(DATAi_P、DATAi_N)からデータレーンの通信モードの遷移を検出してデータレーンの通信モードを示す第2モード信号(DATAi_HS_mode)を生成するステップと、
第2モード信号(DATAi_HS_mode)が第2通信モードに対応する状態に設定されるとデータ信号(DATAi_P、DATAi_N)に対してクロック再生を行い、クロック再生で得られた第2内部クロック信号に同期してデータ信号をラッチすることによりデータ信号で伝送されるデータを識別するステップと、
第2モード信号(DATAi_HS_mode)が第1通信モードに対応する状態に設定されると、第1内部クロック信号(HS_CLK_OUT)に同期してデータ信号(DATAi_P、DATAi_N)をラッチすることによりデータ信号で伝送されるデータを識別するステップと、
識別されたデータに対応する受信データ信号(LP_DATAi_OUT、HS_DATAi_OUT)を生成するステップと、
第2モード信号(DATAi_HS_mode)が第1通信モードに対応する状態から第2通信モードに対応する状態に遷移した時点で第1モード信号(CLK_HS_mode)が第2通信モードに対応する状態に設定されている場合、第1モード信号(CLK_HS_mode)を第1通信モードに対応する状態に設定するステップ
とを具備する。
本発明の更に他の観点では、MIPI−DSIに準拠した通信の受信側で用いられるレシーバ回路(10、10A)の動作方法が提供される。当該動作方法は、
クロックレーンの2本の信号線の電位からクロックレーンの通信モードの遷移を検出し、クロックレーンの通信モードを示す第1モード信号(CLK_HS_mode)を生成するステップと、
第1モード信号(CLK_HS_mode)がHS(high speed)モードに対応する状態に設定されたときにクロックレーンから受け取った差動クロック信号(CLK_P、CLK_N)に同期した第1内部クロック信号(HS_CLK_OUT)の生成を開始するステップと、
第1モード信号(CLK_HS_mode)がLP(low power)モードに対応する状態に設定されたときに第1内部クロック信号(HS_CLK_OUT)の生成を停止するステップと、
データレーンの2本の信号線の電位からデータレーンの通信モードの遷移を検出してデータレーンの通信モードを示す第2モード信号(DATAi_HS_mode)を生成するステップと、
第2モード信号(DATAi_HS_mode)がLPモードに対応する状態に設定されたときにデータレーンから受け取った差動データ信号(DATAi_P、DATAi_N)に対してクロック再生を行い、クロック再生で得られた第2内部クロック信号に同期して差動データ信号(DATAi_P、DATAi_N)をラッチすることにより差動データ信号(DATAi_P、DATAi_N)で伝送されるデータを識別するステップと、
第2モード信号(DATAi_HS_mode)がHSモードに対応する状態に設定されると、第1内部クロック信号(HS_CLK_OUT)に同期して差動データ信号(DATAi_P、DATAi_N)をラッチすることにより差動データ信号(DATAi_P、DATAi_N)で伝送されるデータを識別するステップと、
識別されたデータに対応する受信データ信号(LP_DATAi_OUT、HS_DATAi_OUT)を生成するステップと、
第2モード信号(DATAi_HS_mode)がHSモードに対応する状態からLPモードに対応する状態に遷移した時点で第1モード信号(CLK_HS_mode)がLPモードに対応する状態に設定されている場合、第1モード信号(CLK_HS_mode)をHSモードに対応する状態に設定するステップ
とを具備する。
本発明によれば、ノイズがデータ通信に及ぼす不所望な影響を軽減するように構成された受信回路、表示パネルドライバ及び表示装置が提供される。
MIPI−DSIによる通信が行われるシステムの一例を示すブロック図である。 レシーバ回路の構成の一例を示すブロック図である。 図1Bの構成のレシーバ回路の動作の例を示すタイミングチャートである。 ノイズが印加された結果、クロックレーンがHSモードからLSモードに遷移したと誤って認識された場合のレシーバ回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態におけるレシーバ回路の構成を示すブロック図である。 本実施形態のレシーバ回路の動作を示すタイミングチャートである。 本実施形態において、4つのデータレーンがデータ通信に用いられる場合のレシーバ回路の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態において、4つのデータレーンがデータ通信に用いられる場合のレシーバ回路の構成の他の例を示すブロック図である。 図7Aのレシーバ回路のHSモード検出回路の構成の例を示すブロック図である。 本実施形態のレシーバ回路が適用されたドライバIC(integrated circuit)を備える液晶表示装置の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態のレシーバ回路が適用されたドライバICの構成の一例を示すブロック図である。
以下では、本発明の技術的意義の理解を容易にするために、まず、MIPI−DSIによる通信及びそれに用いられる受信回路について説明する。
図1Aは、MIPI−DSIによる通信が行われるシステムの一例を示すブロック図である。図1Aのシステムでは、ホスト110と周辺装置120との間でMIPI−DSIによる通信が行われる。MIPI−DSIによる通信では、クロックレーンと、1つ以上4つ以下のデータレーンとが用いられる。図1Aには、4つのデータレーンを含む場合のシステムの構成が図示されている。ただし、データレーンの数は、1以上3以下であってもよい。図1Aにおいて、クロックレーンは、記号“CLK”で参照されており、4つのデータレーン0〜3は、それぞれ、記号“DATA0”、“DATA1”、“DATA2”、“DATA3”で参照されている。
クロックレーンは、ホスト110(即ち、送信側)から周辺装置120(即ち、受信側)にクロック信号CLK_P、CLK_Nを伝送するために使用される。クロック信号CLK_P、CLK_Nは、差動クロック信号を構成する一対の信号である。
データレーン0〜3のそれぞれは、ホスト110(送信側)と周辺装置120(受信側)の間で差動データ信号を伝送するために使用される。詳細には、データレーン0は、データ信号DATA0_P、DATA0_Nを伝送し、データレーン1は、データ信号DATA1_P、DATA1_Nを伝送する。ここで、データ信号DATA0_P、DATA0_Nは、差動データ信号を構成する一対の信号であり、データ信号DATA1_P、DATA1_Nは、差動データ信号を構成する他の一対の信号である。同様に、データレーン2は、データ信号DATA2_P、DATA2_Nを伝送し、データレーン3は、データ信号DATA3_P、DATA3_Nを伝送する。ここで、データ信号DATA2_P、DATA2_Nは、差動データ信号を構成する一対の信号であり、データ信号DATA3_P、DATA3_Nは、差動データ信号を構成する他の一対の信号である。
なお、MIPI−DSIにおいては、データレーン0は、LPモードで双方向通信を行ってもよいと規定されている。このことを示すために、図1Aでは、データレーン0の2本の信号線のみが両端にアローヘッド(鏃)が付された矢印で図示されている。
上述のとおり、MIPI−DSIには、2つの通信モード:HS(high speed)モード及びLP(low power)モードが規定されている。HSモードは、高速でデータを通信するための第1通信モードであり、LPモードは、低速であるが低消費電力で通信を行うための第2通信モードである。
LPモードにおける通信では、クロック信号が、各データレーンiのデータ信号DATAi_P、DATAi_Nに埋め込まれる。周辺装置120は、各データレーンiのデータ信号DATAi_P、DATAi_Nに対してクロック再生を行い、クロック再生によって得られた内部クロック信号に同期してデータ信号DATAi_P、DATAi_Nをラッチしてデータ信号DATAi_P、DATAi_Nで伝送されるデータを識別する。LPモードにおける通信において伝送されるデータ信号DATAi_P、DATAi_Nは、(後述のHSモードにおいて伝送される信号と比較して)振幅が大きく、且つ、周波数が低い。
一方、HSモードにおける通信では、クロックレーンを介して供給されたクロック信号CLK_P、CLK_Nに同期して各データレーンiのデータ信号DATAi_P、DATAi_Nがラッチされる。HSモードにおける通信においては、クロック信号CLK_P、CLK_N及びデータ信号DATAi_P、DATAi_Nは、LPモードにおいて伝送されるデータ信号DATAi_P、DATAi_Nと比較して、振幅が小さく、且つ、周波数が高い。
LPモードからHSモードの遷移及びHSモードからLPモードへの遷移は、クロックレーン及びデータレーン0〜3で独立して行われる。後述されるように、MIPI−DSIでは、クロックレーンがHSモードで維持されたまま、データレーン0〜3がHSモードからLPモードに遷移する動作が通常の動作として定義されていることに留意されたい。
クロックレーンのLPモードからHSモードの遷移及びHSモードからLPモードへの遷移は、ホスト110が、クロックレーンの2本の信号線の電位を、特定のシーケンスで遷移させることによって行われる。周辺装置120は、クロックレーンの2本の信号線の電位が、該特定のシーケンスで遷移したことを検知すると、クロックレーンの通信モードが、LPモードからHSモードに、又は、HSモードからLPモードに遷移したと認識する。
同様に、各データレーンiのLPモードからHSモードの遷移及びHSモードからLPモードへの遷移は、ホスト110が、データレーンiの2本の信号線の電位を特定のシーケンスで遷移させることで行われる。周辺装置120は、データレーンiの2本の信号線が、該特定のシーケンスで遷移したことを検知すると、データレーンiの通信モードが、LPモードからHSモードに、又は、HSモードからLPモードに遷移したと認識する。
図1Bは、上記のような通信を行う周辺装置120(即ち、受信側)において使用されるレシーバ回路100の構成の一例を示すブロック図である。以下では、レシーバ回路100の理解を容易にするために、一のデータレーン0のみが設けられている場合のレシーバ回路100の構成及び動作を説明する。ただし、上述されているように、実際には、1つ以上4つ以下のデータレーンが設けられ得ることに留意されたい。なお、以下の図1Bの説明は、出願人が、図1Bのレシーバ回路100の構成が公知であることを自認するものであると解釈してはならない。
図1Bのレシーバ回路100は、CLK_LP回路101と、CLK_HS回路102と、DATA_LP回路103と、DATA_HS回路104とを備えている。
CLK_LP回路101は、クロック信号CLK_P、CLK_Nを監視して(即ち、クロックレーンの2本の信号線の電位を監視して)、クロックレーンの通信モードの遷移を検出するように構成されたモード検出回路として動作する。詳細には、CLK_LP回路101は、クロックレーンの2本の信号線の電位が特定のシーケンスで遷移したことを検知すると、クロックレーンの通信モードが、LPモードからHSモードに、又は、HSモードからLPモードに遷移したと認識する。CLK_LP回路101は、クロックレーンの通信モードがHSモードに遷移したことを検出すると、HSモード信号CLK_HS_modeをアサートする、即ち、HSモード信号CLK_HS_modeをHSモードに対応する状態に設定する。また、CLK_LP回路101は、クロックレーンの通信モードがLSモードに遷移したことを検出すると、HSモード信号CLK_HS_modeをネゲートする、即ち、HSモード信号CLK_HS_modeをLPモードに対応する状態に設定する。後述されるように、HSモード信号CLK_HS_modeは、CLK_HS回路102を活性化するための信号である。
CLK_HS回路102は、クロックレーンがHSモードに設定されたときにクロック信号CLK_P、CLK_Nに同期したクロック信号HS_CLK_OUTを生成するように構成されたクロック生成回路として動作する。後述されるように、クロック信号HS_CLK_OUTは、データレーン0がHSモードに設定されたときにデータ受信に用いられる内部クロック信号である。詳細には、CLK_LP回路101から受け取ったHSモード信号CLK_HS_modeがアサートされると、CLK_HS回路102は、クロック信号CLK_P、CLK_Nに同期したクロック信号HS_CLK_OUTを生成する。一方、HSモード信号CLK_HS_modeがネゲートされると、CLK_HS回路102は非活性化され、クロック信号HS_CLK_OUTを出力しない。
DATA_LP回路103は、データレーン0がLPモードに設定されたときにデータレーン0を介してデータを受信する受信回路である。データレーン0がLPモードに設定されると、DATA_LP回路103は、データ信号DATA0_P、DATA0_Nに対してクロック再生を行って内部クロック信号を生成する。更にDATA_LP回路103は、該内部クロック信号に同期してデータ信号DATA0_P、DATA0_Nをラッチしてデータ信号DATA0_P、DATA0_Nで伝送されるデータを識別し、識別したデータを示す受信データ信号LP_DATA0_OUTを生成する。受信データ信号LP_DATA0_OUTは、データレーン0がLPモードに設定されたときにデータレーン0で伝送されたデータを示す信号である。
DATA_LP回路103は、更に、データ信号DATA0_P、DATA0_Nを監視して(即ち、データレーン0の2本の信号線の電位を監視して)、データレーン0の通信モードの遷移を検出する機能も有している。DATA_LP回路103は、データレーン0の2本の信号線の電位が特定のシーケンスで遷移したことを検知すると、データレーン0の通信モードが、LPモードからHSモードに、又は、HSモードからLPモードに遷移したと認識する。DATA_LP回路103は、データレーン0の通信モードがHSモードに遷移したことを検出すると、HSモード信号DATA0_HS_modeをアサートする、即ち、HSモード信号DATA0_HS_modeをHSモードに対応する状態に設定する。また、DATA_LP回路103は、データレーン0の通信モードがLSモードに遷移したことを検出すると、HSモード信号DATA0_HS_modeをネゲートする、即ち、HSモード信号DATA0_HS_modeをLPモードに対応する状態に設定する。後述されるように、HSモード信号DATA0_HS_modeは、DATA_HS回路104を活性化するための信号である。
なお、データレーン0においてLPモードでの双方向通信が行われる場合には、DATA_LP回路103には、データレーン0を介してLPモードでデータ信号DATA0_P、DATA0_Nを受信する機能に加え、データレーン0を介してLPモードで差動データ信号を送信する機能が与えられる。
DATA_HS回路104は、データレーン0がHSモードに設定されたときにデータレーン0を介してデータを受信する受信回路である。詳細には、データレーン0がHSモードに設定されると、即ち、HSモード信号DATA0_HS_modeがアサートされると、DATA_HS回路104が活性化される。DATA_HS回路104が活性化されると、DATA_HS回路104は、CLK_HS回路102から供給されるクロック信号HS_CLK_OUTに同期してデータ信号DATA0_P、DATA0_Nをラッチしてデータ信号DATA0_P、DATA0_Nで伝送されるデータを識別し、識別したデータを示す受信データ信号HS_DATA0_OUTを生成する。受信データ信号HS_DATA0_OUTは、データレーン0がHSモードに設定されたときにデータレーン0で伝送されたデータを示す信号である。一方、HSモード信号DATA0_HS_modeがネゲートされると、DATA_HS回路104は非活性化される。
図2は、図1Bの構成のレシーバ回路100の動作の例を示すタイミングチャートである。初期状態(時刻t<t1)において、クロックレーンとデータレーン0のいずれもがLPモードに設定されているとする。この状態では、データレーン0を介したLPモードでの通信が行われ得る。
データレーン0においてHSモードでのデータ通信を行う場合、まず、クロックレーンにおいてHSモード移行コマンドがクロック信号CLK_P、CLK_Nによって伝送される(時刻t1)。言い換えれば、クロックレーンの2本の信号線の電位がHSモード移行コマンドに対応する特定のシーケンスで遷移される。CLK_LP回路101は、クロックレーンの2本の信号線の電位からクロックレーンにおいてHSモード移行コマンドが伝送されたことを検出すると、HSモード信号CLK_HS_modeをアサートしてCLK_HS回路102を活性化する。CLK_HS回路102は、活性化されると、クロック信号CLK_P、CLK_Nに同期してクロック信号HS_CLK_OUTを生成する。
続いて、データレーン0においてHSモード移行コマンドがデータ信号DATA0_P、DATA0_Nによって伝送される(時刻t2)。DATA_LP回路103は、データ信号DATA0_P、DATA0_Nからデータレーン0においてHSモード移行コマンドが伝送されたことを検出すると、HSモード信号DATA0_HS_modeをアサートしてDATA_HS回路104を活性化する。DATA_HS回路104は、活性化されると、クロック信号HS_CLK_OUTに同期してデータ信号DATA0_P、DATA0_Nをラッチし、受信データ信号HS_DATA0_OUTを生成する。
所望のデータ長のデータ列がデータレーン0で伝送されると、データレーン0においてLPモード移行コマンドがデータ信号DATA0_P、DATA0_Nによって伝送される(時刻t3)。これにより、最初のデータ列HS_DATA(1)の伝送が完了する。
ただし、引き続いてHSモードでのデータ通信が行われる場合には、クロックレーンは、HSモードに維持される。即ち、CLK_HS回路102は、クロック信号CLK_P、CLK_Nに同期してクロック信号HS_CLK_OUTを生成し続ける。図2では、時刻t3においてデータ列HS_DATA(1)の伝送が完了しているが、引き続いてデータ列HS_DATA(2)〜(4)の伝送が行われるため、クロックレーンがHSモードに維持される。
同様の手順により、所望の数のデータ列が伝送される(時刻t4〜t9)。図2には、4つのデータ列HS_DATA(1)〜HS_DATA(4)が伝送される場合の動作が図示されている。
全てのデータ列の伝送が完了すると、データレーン0においてLPモード移行コマンドがデータ信号DATA0_P、DATA0_Nによって伝送される(時刻t9)。DATA_LP回路103は、LPモード移行コマンドがデータレーン0において伝送されたことを検出すると、HSモード信号DATA0_HS_modeをネゲートする。
更に、クロックレーンにおいてLPモード移行コマンドがクロック信号CLK_P、CLK_Nによって伝送される(時刻t10)。CLK_LP回路101は、クロックレーンの2本の信号線の電位からクロックレーンにおいてLPモード移行コマンドが伝送されたことを検出すると、HSモード信号CLK_HS_modeをネゲートする(時刻t10)。これにより、データレーン0及びクロックレーンが、いずれもLPモードに移行し、HSモードでのデータ通信が完了する。
ここで、CLK_LP回路101が、クロックレーンのHSモードからLSモードへの遷移を、クロックレーンで伝送されるクロック信号CLK_P、CLK_Nの電位(即ち、クロックレーンの2本の信号線の電位)を監視することで検知することに留意されたい。これは、クロックレーンの2本の信号線にノイズが印加されたときに、CLK_LP回路101が、クロックレーンがHSモードからLSモードに遷移したと誤って認識する可能性があることを意味している。以下に述べられるように、CLK_LP回路101がクロックレーンがHSモードからLSモードに遷移したと誤って認識すると、HSモードでのデータレーン0のデータ通信に用いられるクロック信号HS_CLK_OUTの発生が停止されるため、HSモードでのデータ通信が失敗する誤動作が発生し得る。
図3は、図2と同一の動作を行うに当たり、時刻t4とt5の間の時刻tAにおいてノイズAが印加された結果、時刻tAにおいてCLK_LP回路101が、クロックレーンがHSモードからLSモードに遷移したと誤って認識した場合のレシーバ回路100の動作を示すタイミングチャートである。
ノイズAの印加により、時刻tAにおいてCLK_LP回路101が、クロックレーンがHSモードからLSモードに遷移したと誤って認識した場合、CLK_LP回路101は、HSモード信号CLK_HS_modeをネゲートする。HSモード信号CLK_HS_modeのネゲートに応答して、CLK_HS回路102は、クロック信号HS_CLK_OUTの生成を停止する。クロック信号HS_CLK_OUTの生成が停止されると、DATA_HS回路104は、データ信号DATA0_P、DATA0_Nによって伝送されるデータの受信が行うことができなくなる。このため、データ列HS_DATA(2)の受信が失敗する。
ここで、図3の動作において、ノイズAが、データ列HS_DATA(2)が伝送されている間に印加されているにも関わらず、データ列HS_DATA(2)に加え、その後に伝送されるデータ列HS_DATA(3)、HS_DATA(4)の受信も失敗することに留意されたい。これは、クロック信号HS_CLK_OUTの生成が停止されたままになるためである。即ち、図2の動作においては、クロックレーンへのノイズの印加によるデータの損失が大きい。
以下に述べられる本実施形態のレシーバ回路は、上述されているようなクロックレーンへのノイズの印加に起因する誤動作の影響を軽減するように構成されている。以下、本実施形態のレシーバ回路の構成及び動作について詳細に説明する。
図4は、本発明の一実施形態におけるレシーバ回路10の構成を示すブロック図である。本実施形態のレシーバ回路10は、MIPI−DSIに準拠して行われる通信の受信側で用いられる回路であり、一実施形態では、図1Aに図示されたシステムの周辺装置120で用いられる。
本実施形態のレシーバ回路10は、CLK_LP回路1と、CLK_HS回路2と、DATA_LP回路3と、DATA_HS回路4と、異常検出回路5とを備えている。図4の構成では、レシーバ回路10は、一のクロックレーンと一のデータレーン(即ち、データレーン0)とによるデータ通信に対応した構成を有している(複数のデータレーンが設けられている場合のレシーバ回路の構成については後述する)。CLK_LP回路1とCLK_HS回路2とは、いずれも、クロックレーンの2本の信号線に接続される回路である。また、DATA_LP回路3とDATA_HS回路4は、データレーン0の2本の信号線に接続される回路である。
CLK_LP回路1は、クロックレーンで伝送されるクロック信号CLK_P、CLK_Nを監視して(即ち、クロックレーンの2本の信号線の電位を監視して)、クロックレーンの通信モードの遷移を検出するモード検出回路として動作する。詳細には、CLK_LP回路1は、クロック信号CLK_P、CLK_NによりHSモード移行コマンドが送られてきたことを検出すると、即ち、クロックレーンの2本の信号線の電位が、HSモード移行コマンドに対応するシーケンスで遷移したことを検出すると、HSモード信号CLK_HS_modeをアサートする、即ち、HSモード信号CLK_HS_modeをHSモードに対応する状態に設定する。HSモード信号CLK_HS_modeは、CLK_HS回路2を活性化するために用いられる。一方、CLK_LP回路1は、クロック信号CLK_P、CLK_NによりLPモード移行コマンドが送られてきたことを検出すると、即ち、クロックレーンの2本の信号線の電位が、LPモード移行コマンドに対応するシーケンスで遷移したことを検出すると、HSモード信号CLK_HS_modeをネゲートする、即ち、HSモード信号CLK_HS_modeをLPモードに対応する状態に設定する。
CLK_HS回路2は、クロックレーンがHSモードに設定されたときにクロック信号CLK_P、CLK_Nに同期したクロック信号HS_CLK_OUTを生成するクロック生成回路として動作する。後述されるように、クロック信号HS_CLK_OUTは、データレーン0がHSモードに設定されたときにデータレーン0でデータ受信に用いられる内部クロック信号である。詳細には、HSモード信号CLK_HS_modeがアサートされると、CLK_HS回路2は、クロック信号CLK_P、CLK_Nに同期したクロック信号HS_CLK_OUTを生成する。一方、HSモード信号CLK_HS_modeがネゲートされると、CLK_HS回路2は非活性化され、クロック信号HS_CLK_OUTを出力しない。
DATA_LP回路3は、データレーン0がLPモードに設定されたときにデータレーン0を介してデータを受信する受信回路(第1の受信回路)である。データレーン0がLPモードに設定されると、DATA_LP回路3は、データ信号DATA0_P、DATA0_Nに対してクロック再生を行って内部クロック信号を生成する。更にDATA_LP回路3は、該内部クロック信号に同期してデータ信号DATA0_P、DATA0_Nをラッチしてデータ信号DATA0_P、DATA0_Nで伝送されるデータを識別し、識別したデータを示す受信データ信号LP_DATA0_OUTを生成する。受信データ信号LP_DATA0_OUTは、データレーン0がLPモードに設定されたときにデータレーン0で伝送されたデータを示す信号である。
DATA_LP回路3は、更に、データ信号DATA0_P、DATA0_Nを監視して(即ち、データレーン0の2本の信号線の電位を監視して)、データレーン0の通信モードの遷移を検出する機能も有している。DATA_LP回路3は、データ信号DATA0_P、DATA0_NによりHSモード移行コマンドが送られてきたことを検出すると(即ち、データレーン0の2本の信号線の電位が、HSモード移行コマンドに対応するシーケンスで遷移したことを検出すると)、HSモード信号DATA0_HS_modeをアサートする、即ち、HSモード信号DATA0_HS_modeをHSモードに対応する状態に設定する。HSモード信号DATA0_HS_modeは、DATA_HS回路4を活性化するために用いられる。一方、DATA_LP回路3は、データ信号DATA0_P、DATA0_NによりLPモード移行コマンドが送られてきたことを検出すると(即ち、データレーン0の2本の信号線の電位が、LPモード移行コマンドに対応するシーケンスで遷移したことを検出すると)、HSモード信号DATA0_HS_modeをネゲートする、即ち、HSモード信号DATA0_HS_modeをLPモードに対応する状態に設定する。後述されるように、HSモード信号DATA0_HS_modeは、DATA_HS回路4を活性化するための信号である。
なお、データレーン0においてLPモードでの双方向通信が行われる場合には、DATA_LP回路3には、データレーン0を介してLPモードでデータ信号DATA0_P、DATA0_Nを受信する機能に加え、データレーン0を介してLPモードで差動データ信号を送信する機能が与えられる。
DATA_HS回路4は、データレーン0がHSモードに設定されたときにデータレーン0を介してデータを受信する受信回路(第2の受信回路)である。詳細には、データレーン0がHSモードに設定されると、即ち、HSモード信号DATA0_HS_modeがアサートされると、DATA_HS回路4は活性化され、CLK_HS回路2から供給されるクロック信号HS_CLK_OUTに同期してデータ信号DATA0_P、DATA0_Nをラッチしてデータ信号DATA0_P、DATA0_Nで伝送されるデータを識別する。DATA_HS回路4は、識別したデータに対応する受信データ信号HS_DATA0_OUTを生成する。受信データ信号HS_DATA0_OUTは、データレーン0がHSモードに設定されたときにデータレーン0で伝送されたデータに対応する信号である。一方、HSモード信号DATA0_HS_modeがネゲートされると、DATA_HS回路4は非活性化される。
異常検出回路5は、CLK_LP回路1から出力されるHSモード信号CLK_HS_modeと、DATA_LP回路3から出力されるHSモード信号DATA0_HS_modeとに応答してHS復帰信号を生成する。HS復帰信号とは、CLK_LP回路1及びCLK_HS回路2に、HSモードの動作を行うように指示するための信号である。
異常検出回路5は、上述されたクロックレーンへのノイズの印加による誤動作の発生(図3参照)を検出するための回路である。異常検出回路5は、クロックレーンへのノイズの印加によってCLK_LP回路1及びCLK_HS回路2がLPモードの動作を行う状態に遷移するという誤動作の発生を検出した場合、HS復帰信号をアサートする。HS復帰信号がアサートされると、CLK_LP回路1は、強制的に、HSモード信号CLK_HS_modeをアサートし、CLK_HS回路2を活性化する。CLK_HS回路2は、HSモード信号CLK_HS_modeのアサートに応答して、クロック信号HS_CLK_OUTの生成を開始する。これにより、レシーバ回路10が正常な動作に復帰する。
本実施形態では、MIPI−DSIの仕様によれば、正常な動作が行われている場合には、データレーンがLPモードに遷移した時点ではクロックレーンはHSモードとなっているべきであるという事実が異常検出回路5による誤動作の発生の検出に利用される。
例えば図2に図示されているように、通常のMIPI−DSIの仕様に従った動作においては、データレーンにおけるHSモードでのデータ通信が完了した後でデータレーンがLPモードに遷移するが、この時点では、クロックレーンがHSモードに維持され、クロック信号HS_CLK_OUTの生成が継続されていなければならない。即ち、通常のMIPI−DSIの仕様に従った動作が行われる場合、HSモード信号DATA0_HS_modeがネゲートされた時点では、HSモード信号CLK_HS_modeはアサートされていなければならない。
一方で、図3に図示されているように、ノイズに起因して、クロックレーンがLPモードに遷移したと誤って認識されている場合、データレーンにおけるHSモードでのデータ通信が完了してHSモード信号DATA0_HS_modeがネゲートされた時点において(ただし、実際には、クロック信号HS_CLK_OUTが生成されないためデータ通信は不成功である)、CLK_LP回路1及びCLK_HS回路2は、LPモードの動作を行っている。即ち、HSモード信号DATA0_HS_modeがネゲートされた時点において、HSモード信号CLK_HS_modeもネゲートされている。よって、HSモード信号DATA0_HS_modeがネゲートされた時点でHSモード信号CLK_HS_modeもネゲートされている場合には、クロックレーンがLPモードに遷移したと誤認識されていると判断してよい。
このような場合、異常検出回路5は、CLK_LP回路1に供給されるHS復帰信号をアサートし、CLK_LP回路1及びCLK_HS回路2をHSモードの動作を行うように復帰させる。詳細には、異常検出回路5は、HSモード信号DATA0_HS_modeのネゲートに応答して、HSモード信号CLK_HS_modeの電位をチェックする。HSモード信号DATA0_HS_modeがネゲートされた時点でHSモード信号CLK_HS_modeがネゲートされている場合、異常検出回路5は、HS復帰信号をアサートする。上述のようにHS復帰信号のアサートに応答して、HSモード信号CLK_HS_modeがCLK_LP回路1によりアサートされ、これにより、CLK_HS回路2からクロック信号HS_CLK_OUTの生成が開始される。CLK_LP回路1及びCLK_HS回路2がHSモードの動作を行うように復帰することで、以後は、データレーン0におけるHSモードでのデータ通信が可能になる。
図5は、図4のレシーバ回路10の動作、特に、クロックレーンにノイズが印加されることでクロックレーンがLPモードに遷移したと誤って認識される場合における異常検出回路5の動作の例を示すタイミングチャートである。ここで、初期状態(時刻t<t1)において、クロックレーンとデータレーン0のいずれもがLPモードに設定されているとする。この状態では、データレーン0を介したLPモードでの通信が行われ得る。
データレーン0においてHSモードでのデータ通信を行う場合、まず、クロックレーンにおいてHSモード移行コマンドがクロック信号CLK_P、CLK_Nによって伝送される(時刻t1)。言い換えれば、クロックレーンの2本の信号線の電位がHSモード移行コマンドに対応する特定のシーケンスで遷移される。CLK_LP回路1は、クロックレーンの2本の信号線の電位からクロックレーンにおいてHSモード移行コマンドが伝送されたことを検出すると、HSモード信号CLK_HS_modeをアサートしてCLK_HS回路2を活性化する。CLK_HS回路2は、活性化されると、クロック信号CLK_P、CLK_Nに同期してクロック信号HS_CLK_OUTを生成する。
続いて、時刻t2から最初のデータ列HS_DATA(1)の伝送が開始される。詳細には、まず、HSモード移行コマンドが、データレーン0において、データ信号DATA0_P、DATA0_Nによって伝送される(時刻t2)。DATA_LP回路3は、データ信号DATA0_P、DATA0_Nからデータレーン0においてHSモード移行コマンドが伝送されたことを検出すると、HSモード信号DATA0_HS_modeをアサートしてDATA_HS回路4を活性化する。DATA_HS回路4は、活性化されると、クロック信号HS_CLK_OUTに同期してデータ信号DATA0_P、DATA0_Nをラッチし、受信データ信号HS_DATA0_OUTを生成する。これにより、データ列HS_DATA(1)に対応する受信データ信号HS_DATA0_OUTが生成されることになる。
データ列HS_DATA(1)のデータレーン0での伝送が完了すると、データレーン0において、LPモード移行コマンドが、データ信号DATA0_P、DATA0_Nによって伝送される(時刻t3)。DATA_LP回路3は、データ信号DATA0_P、DATA0_NにおいてLPモード移行コマンドを検出すると、HSモード信号DATA0_HS_modeをネゲートし、データレーン0をLPモードに移行させる。これにより、最初のデータ列HS_DATA(1)の伝送が完了する。
このとき、異常検出回路5は、HSモード信号DATA0_HS_modeのネゲートに応答して、HSモード信号CLK_HS_modeの電位をチェックする。図5では、HSモード信号CLK_HS_modeの電位をチェックする動作が“*異常チェック”という文言で図示されている。時刻t3においては、HSモード信号CLK_HS_modeがアサートされている(即ち、CLK_LP回路1及びCLK_HS回路2がHSモードで動作している)ので、異常検出回路5は、誤動作が発生していないと判断し、HS復帰信号をアサートしない。
その後、時刻t4から2番目のデータ列HS_DATA(2)の伝送が開始される。具体的には、DATA_LP回路3は、データ信号DATA0_P、DATA0_Nからデータレーン0においてHSモード移行コマンドが伝送されたことを検出すると、HSモード信号DATA0_HS_modeをアサートしてDATA_HS回路4を活性化する。DATA_HS回路4は、活性化されると、クロック信号HS_CLK_OUTに同期してデータ信号DATA0_P、DATA0_Nをラッチし、受信データ信号HS_DATA0_OUTを生成する。
ここで、データ列HS_DATA(2)の伝送が完了する前に時刻tAにおいてクロックレーンにノイズが印加され、CLK_LP回路1が、クロックレーンがLPモードに遷移したと誤認識したとする。この場合、時刻tAにおいて、CLK_LP回路1は、HSモード信号CLK_HS_modeをネゲートする。HSモード信号CLK_HS_modeがネゲートされると、CLK_HS回路2は、クロック信号HS_CLK_OUTの生成を停止するため、データ列HS_DATA(2)の伝送は不成功に終わる。
その後、時刻t5において、送信側(即ち、ホスト110)がデータ列HS_DATA(2)の伝送を終了すると、データレーン0においてLPモード移行コマンドがデータ信号DATA0_P、DATA0_Nによって伝送される。DATA_LP回路3は、データ信号DATA0_P、DATA0_Nからデータレーン0においてLPモード移行コマンドが伝送されたことを検出すると、HSモード信号DATA0_HS_modeをネゲートし、データレーン0をLPモードに移行させる。
このとき、異常検出回路5は、HSモード信号DATA0_HS_modeのネゲートに応答して、HSモード信号CLK_HS_modeの電位をチェックする。時刻t5においては、HSモード信号CLK_HS_modeがネゲートされている(即ち、CLK_LP回路1及びCLK_HS回路2がLPモードで動作している)ので、異常検出回路5は、誤動作が発生していると判断し、HS復帰信号をアサートする。CLK_LP回路1は、HS復帰信号のアサートに応答してHSモード信号CLK_HS_modeを強制的にアサートし、CLK_HS回路2を活性化する(時刻tB)。CLK_HS回路2は、HSモード信号CLK_HS_modeのアサートに応答して、クロック信号HS_CLK_OUTの生成を再開する。厳密には、図5の動作では、CLK_LP回路1は、HS復帰信号のアサートの後、所定の時間が経過してHS復帰信号がネゲートされる時点でHSモード信号CLK_HS_modeをアサートするが、HSモード信号CLK_HS_modeのアサートは、はやり、HS復帰信号のアサートに起因していることに留意されたい。
その後、時刻t6から3番目のデータ列HS_DATA(3)のHSモードでの伝送が開始される。データ列HS_DATA(3)の伝送は、データ列HS_DATA(1)の伝送と同様の手順で行われる。まず、データレーン0においてHSモード移行コマンドがデータ信号DATA0_P、DATA0_Nによって伝送される(時刻t6)。DATA_LP回路3は、データ信号DATA0_P、DATA0_Nからデータレーン0においてHSモード移行コマンドが伝送されたことを検出すると、HSモード信号DATA0_HS_modeをアサートしてDATA_HS回路4を活性化する。DATA_HS回路4は、活性化されると、クロック信号HS_CLK_OUTに同期してデータ信号DATA0_P、DATA0_Nをラッチし、受信データ信号HS_DATA0_OUTを生成する。これにより、データ列HS_DATA(3)に対応する受信データ信号HS_DATA0_OUTが生成されることになる。
データ列HS_DATA(3)の伝送が完了すると、データレーン0においてLPモード移行コマンドがデータ信号DATA0_P、DATA0_Nによって伝送される(時刻t7)。DATA_LP回路3は、データ信号DATA0_P、DATA0_NにおいてLPモード移行コマンドを検出すると、HSモード信号DATA0_HS_modeをネゲートし、データレーン0をLPモードに移行させる。これにより、3番目のデータ列HS_DATA(3)の伝送が完了する。
このとき、異常検出回路5は、HSモード信号DATA0_HS_modeのネゲートに応答して、HSモード信号CLK_HS_modeの電位をチェックする。ただし、時刻t7においては、HSモード信号CLK_HS_modeがアサートされている(即ち、CLK_LP回路1及びCLK_HS回路2がHSモードで動作している)ので、異常検出回路5は、誤動作が発生していないと判断し、HS復帰信号をアサートしない。
更に、同様の手順で時刻t8からデータ列HS_DATA(4)のHSモードでの伝送が行われる。データ列HS_DATA(4)の伝送が完了すると、データレーン0においてLPモード移行コマンドがデータ信号DATA0_P、DATA0_Nによって伝送される(時刻t9)。DATA_LP回路3は、LPモード移行コマンドがデータレーン0において伝送されたことを検出すると、HSモード信号DATA0_HS_modeをネゲートする。更に、HSモード信号CLK_HS_modeの電位が時刻t9においてチェックされる。時刻t9においては、HSモード信号CLK_HS_modeがアサートされている(即ち、CLK_LP回路1及びCLK_HS回路2がHSモードで動作している)ので、異常検出回路5は、誤動作が発生していないと判断し、HS復帰信号をアサートしない。
更に、クロックレーンにおいてLPモード移行コマンドがクロック信号CLK_P、CLK_Nによって伝送される(時刻t10)。CLK_LP回路1は、クロックレーンの2本の信号線の電位からクロックレーンにおいてLPモード移行コマンドが伝送されたことを検出すると、HSモード信号CLK_HS_modeをネゲートする(時刻t10)。これにより、データレーン0、クロックレーンが、いずれも、LPモードに移行し、HSモードでのデータ通信が完了する。
このような動作によれば、クロックレーンにノイズが印加されることにより、クロックレーンがHSモードからLSモードに遷移したと誤って認識されても、HSモードでのデータ通信の失敗が最小限に抑えられる。図3に図示されているように、図1のレシーバ回路100では、データ列HS_DATA(2)が伝送されている間にノイズAが印加されると、データ列HS_DATA(2)に加え、その後に伝送されるデータ列HS_DATA(3)、HS_DATA(4)の受信も失敗する。これは、クロック信号HS_CLK_OUTの生成が停止されたままになるためである。一方、異常検出回路5を含む本実施形態のレシーバ回路10では、データ列HS_DATA(2)が伝送されている間にノイズAが印加されると、データ列HS_DATA(2)のデータ通信は失敗するが、その後に伝送されるデータ列HS_DATA(3)、HS_DATA(4)のデータ通信は失敗しない。これは、CLK_LP回路1、CLK_HS回路2がHSモードの動作に復帰され、クロック信号HS_CLK_OUTの生成が再開されるからである。このように、本実施形態のレシーバ回路10の動作によれば、クロックレーンにノイズが印加されることによる誤動作の不所望な影響を抑制することができる。
なお、図4には、MIPI−DSIに準拠した通信が、クロックレーンと一のデータレーン(データレーン0)によって行われる場合のレシーバ回路10の構成が図示されているが、MIPI−DSIにおいて規定されているように、複数のデータレーンがデータ通信に用いられてもよい。図6は、4つのデータレーン0〜3がデータ通信に用いられる場合のレシーバ回路(符号10Aで参照される)の構成の一例を示すブロック図である。
複数のデータレーンが使用される場合、レシーバ回路10Aには、データレーン0〜3のそれぞれに対応してDATA_LP回路3とDATA_HS回路4とが設けられる。図6において、データレーンiに対応するDATA_LP回路3は、符号“3−i”として参照されており、データレーンiに対応するDATA_HS回路4は、符号“4−i”として参照されている。
各DATA_LP回路3−iにはデータ信号DATAi_P、DATAi_Nが入力され、上述されたDATA_LP回路3と同様の動作により、HSモード信号DATAi_HS_modeと受信データ信号LP_DATAi_OUTとを生成する。即ち、各DATA_LP回路3−iは、データ信号DATAi_P、DATAi_NによりHSモード移行コマンドが送られてきたことを検出すると(即ち、データレーンiの2本の信号線の電位が、HSモード移行コマンドに対応するシーケンスで遷移したことを検出すると)、HSモード信号DATAi_HS_modeをアサートする。一方、DATA_LP回路3−iは、データ信号DATAi_P、DATAi_NによりLPモード移行コマンドが送られてきたことを検出すると(即ち、データレーンiの2本の信号線の電位が、LPモード移行コマンドに対応するシーケンスで遷移したことを検出すると)、HSモード信号DATAi_HS_modeをネゲートする。ここで、4つのDATA_LP回路3−0〜3−3により、4つのHSモード信号DATA0_HS_mode〜DATA3_HS_modeが生成されることに留意されたい。
更に、各DATA_LP回路3−iは、データレーンiがLPモードに設定されると、データ信号DATAi_P、DATAi_Nに対してクロック再生を行って内部クロック信号を生成する。DATA_LP回路3−iは、更に、該内部クロック信号に同期してデータ信号DATAi_P、DATAi_Nをラッチしてデータ信号DATAi_P、DATAi_Nで伝送されるデータを識別し、識別したデータを示す受信データ信号LP_DATAi_OUTを生成する。
また、各DATA_HS回路4−iにはデータ信号DATAi_P、DATAi_Nが入力され、上述されたDATA_HS回路4と同様の動作により、受信データ信号HS_DATAi_OUTを生成する。即ち、各DATA_HS回路4−iは、データレーンiがHSモードに設定されると、CLK_HS回路2から供給されるクロック信号HS_CLK_OUTに同期してデータ信号DATAi_P、DATAi_Nをラッチしてデータ信号DATAi_P、DATAi_Nで伝送されるデータを識別する。DATA_HS回路4は、識別したデータに対応する受信データ信号HS_DATAi_OUTを生成する。
一実施形態では、異常検出回路5は、(HSモード信号DATA1_HS_mode〜DATA3_HS_modeを参照せず)HSモード信号DATA0_HS_modeのみに応答して誤動作の発生をチェックするタイミングを決定してもよい。一般に、MIPI−DSIに準拠した通信では、複数のデータレーンを用いて通信が行われる場合、データレーン0は必ず通信に使用され、更に、通信に用いられる該複数のデータレーンにおけるLPモードとHSモードとの間の遷移は、基本的には同時に実施される。したがって、データレーン0に対応するDATA_LP回路3−0によって生成されるHSモード信号DATA0_HS_modeのみを参照して誤動作の発生をチェックするタイミングを決定すれば十分である。図6の構成では、異常検出回路5は、HSモード信号DATA0_HS_modeのネゲートに応答して、HSモード信号CLK_HS_modeの電位をチェックする。HSモード信号DATA0_HS_modeがネゲートされた時点でHSモード信号CLK_HS_modeがネゲートされている場合、異常検出回路5は、HS復帰信号をアサートする。
他の実施形態では、異常検出回路5は、データ転送に用いられているデータレーンのうち、少なくとも一のデータレーンがLPモードに移行した場合に、HSモード信号CLK_HS_modeの電位をチェックしてもよい。図7Aは、このような動作を行う場合のレシーバ回路10Aの構成を示すブロック図である。図7Aのレシーバ回路10Aは、HSモード検出回路6を備えている。HSモード検出回路6は、データ転送に用いられているデータレーンの全てがHSモードに設定されている場合にHSモード信号DATA_A_HS_modeをアサートし、データ転送に用いられているデータレーンの少なくとも一がLPモードに設定されている場合にHSモード信号DATA_A_HS_modeをネゲートする。
図7Bは、HSモード検出回路6の構成の例を示す回路図である。HSモード検出回路6は、ORゲート61〜64と、ANDゲート65とを備えている。HSモード検出回路6には、HSモード信号DATA0_HS_mode〜DATA3_HS_modeと、レーン使用信号USE_DATA0〜USE_DATA3とが入力される。ここで、レーン使用信号USE_DATA0は、データレーン0がデータ通信に使用される場合にアサートされ、使用されない場合にネゲートされる信号である。同様に、レーン使用信号USE_DATA1〜USE_DATA3は、それぞれ、データレーン1〜3がデータ通信に使用される場合にアサートされ、使用されない場合にネゲートされる信号である。ORゲート61は、レーン使用信号USE_DATA0の反転信号と、HSモード信号DATA0_HS_modeの論理和を示す出力信号を出力し、ORゲート62は、レーン使用信号USE_DATA1の反転信号と、HSモード信号DATA1_HS_modeの論理和を示す出力信号を出力する。同様に、ORゲート63は、レーン使用信号USE_DATA2の反転信号と、HSモード信号DATA2_HS_modeの論理和を示す出力信号を出力し、ORゲート64は、レーン使用信号USE_DATA3の反転信号と、HSモード信号DATA3_HS_modeの論理和を示す出力信号を出力する。ANDゲート65は、ORゲート61〜64の出力信号の論理積を示す出力信号を生成する。ANDゲート65の出力信号がHSモード信号DATA_A_HS_modeとして異常検出回路5に供給される。
図7Aに戻り、異常検出回路5は、HSモード移行検出回路6から出力されるHSモード信号DATA_A_HS_modeがネゲートされた時点で、即ち、HSモードでのデータ転送に用いられていたデータレーンのうち、少なくとも一のデータレーンがLPモードに移行した時点でHSモード信号CLK_HS_modeがネゲートされている場合、HS復帰信号をアサートする。
上述された本実施形態のレシーバ回路(10、10A)は、例えば、パネル表示装置の表示パネルドライバにおいて、プロセッサ(例えば、CPU(central processing unit))からデータを受け取るインタフェースとして使用され得る。図8は、本実施形態のレシーバ回路(10、10A)が適用されたドライバIC(integrated circuit)11を備える液晶表示装置20の構成の一例を示すブロック図であり、図9は、該ドライバIC11の構成の一例を示すブロック図である。
図8を参照して、液晶表示装置20は、ドライバIC11と液晶表示パネル12とを備えている。
液晶表示パネル12は、一対のGIP(gate in panel)回路14L、14Rと、表示領域15とを備えている。GIP回路14Lは、表示領域15の左側に位置しており、GIP回路14Rは、表示領域15の右側に位置している。表示領域15には、複数のゲート線16(走査線、アドレス線とも呼ばれる)と、複数のソース線17(信号線、データ線とも呼ばれる)が配置されると共に、副画素18が行列に配置されている。各副画素18は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のいずれかを表示するように構成されており、液晶表示パネル12の各画素は、それぞれ、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)を表示する3つの副画素18で構成される。GIP回路14Lは、奇数番目のゲート線16を駆動し、GIP回路14Rは、偶数番目のゲート線16を駆動する。
ドライバIC11は、アプリケーションプロセッサ13から受け取った画像データ及び制御データに応答して、ソース線17を駆動する。画像データとは、液晶表示パネル12の表示領域15に表示される画像に対応するデータであり、より具体的には、各副画素18の階調を指定するデータである。
ドライバIC11は、更に、アプリケーションプロセッサ13から受け取った制御データに応答して、GIP回路14Lを制御するゲート制御信号GOUTL1〜GOUTLp(pは、2以上の整数)と、GIP回路14Rを制御するゲート制御信号GOUTL1〜GOUTRpを生成する。ドライバIC11は、COG(Chip on Glass)のような表面実装技術を用いて液晶表示パネル12に搭載されている。
図9は、ドライバIC11の構成の例を示すブロック図である。ドライバIC11は、大きく分けて、データ駆動回路部(21〜27)、動作制御のための制御回路部(31〜37)、及び、電源系回路部(38、39)を備えている。
データ駆動回路部は、ソース線17を駆動するソース駆動信号S1〜Smを生成するための回路部であり、データインターフェース21と、バックライト制御回路22と、ラインラッチ回路23、24と、ソース駆動回路25と、階調電圧生成回路26と、ガンマ算出回路27とを備えている。データ駆動回路部の各回路は、概略的には、次のように動作する。
データインターフェース21は、液晶表示パネル12の表示領域15に表示すべき画像の画像データを外部から、即ち、アプリケーションプロセッサ13から受け取る回路であり、上述された本実施形態のレシーバ回路(10又は10A)は、データインターフェース21に使用される。図8には、図6のレシーバ回路10Aがデータインターフェース21に集積化されている構成が図示されている。画像データをアプリケーションプロセッサ13からドライバIC11に送信する場合、画像データは、データレーン0〜3を用いてHSモードでデータインターフェース21のレシーバ回路(10又は10A)に伝送される。データインターフェース21は、受け取った画像データDPIXELをバックライト制御回路22に転送する。
また、データインターフェース21は、ドライバIC11を制御するコマンドを外部機器から(即ち、アプリケーションプロセッサ13から)受け取る機能も有している。データインターフェース21は、受け取ったコマンドを制御回路部(31〜37)に転送する。
バックライト制御回路22は、液晶表示パネル12を照明するバックライト(図示されない)の輝度を制御するバックライト輝度制御信号LEDPWMを、受け取った画像データDPIXELに基づいて生成する。
ラインラッチ回路23は、バックライト制御回路22から画像データDPIXELを順次に受け取って保持する。ラインラッチ回路23は、1水平ラインの副画素18(一のゲート線16に接続された副画素18)に対応する画像データDPIXELを保持する。
ラインラッチ回路24は、各水平同期期間が開始されると、ラインラッチ回路23に保持された画像データDPIXELをラッチする。各水平同期期間では、該水平同期期間にラインラッチ回路24にラッチされた画像データDPIXELに応じて各ソース線17が駆動される。
ソース駆動回路25は、ラインラッチ回路24から受け取った画像データDPIXELに応答して、各ソース線17を駆動するソース駆動信号S1〜Smを生成する。ソース駆動信号S1〜Smの生成には、階調電圧生成回路26から供給される階調電圧が用いられる。
階調電圧生成回路26は、ソース駆動回路25においてソース駆動信号S1〜Smの生成に用いられる階調電圧を生成する。階調電圧生成回路26は、ガンマ算出回路27から受け取った階調参照電圧から階調電圧を生成する。
ガンマ算出回路27は、所望のガンマ値を実現するように、階調電圧生成回路26において階調電圧の生成に用いられる階調参照電圧を生成する。階調電圧生成回路26で生成される階調電圧の電圧レベルは、ガンマ算出回路27で生成される階調参照電圧によって制御される。
制御回路部は、システムインターフェース31と、セレクタ32と、レジスタ回路33と、不揮発性メモリ34と、タイミングジェネレータ35と、パネルインターフェース回路36と、スイッチ37とを備えている。制御回路部の各回路は、概略的には、次のように動作する。
システムインターフェース31は、アプリケーションプロセッサ13からドライバIC11を制御するための制御データを受け取る。該制御データには、ドライバIC11を制御するためのコマンドやパラメータが含まれている。セレクタ32は、データインターフェース21、システムインターフェース31及び不揮発性メモリ34のうちのいずれかをレジスタ回路33に接続し、レジスタ回路33へのアクセスを許可する。レジスタ回路33は、コマンドレジスタ33aと、パラメータレジスタ33bとを備えている。コマンドレジスタ33aは、外部機器(即ち、アプリケーションプロセッサ13)から供給されたコマンドを保持する。パラメータレジスタ33bは、ドライバIC11の制御に用いられる様々なレジスタ値を保持する。不揮発性メモリ34は、パラメータレジスタ33bに設定されるべきレジスタ値のうち、不揮発的に記憶する必要があるものを記憶する。
タイミングジェネレータ35は、コマンドレジスタ33aに保持されたコマンドとパラメータレジスタ33bに保持されたレジスタ値に応答して、ドライバIC11全体のタイミング制御を行う。パネルインターフェース回路36は、液晶表示パネル12のGIP回路14L、14Rに供給されるゲート制御信号GOUTL1〜GOUTLp、GOUTR1〜GOUTRpを生成する制御回路である。スイッチ37は、レジスタ回路33から読みだされたコマンド又はパラメータをデータインターフェース21又はシステムインターフェース31に出力する。データインターフェース21又はシステムインターフェース31は、受け取ったコマンド又はパラメータを外部機器(即ち、アプリケーションプロセッサ13)に送信する。
電源系回路部は、液晶駆動電源生成回路38と、内部参照電圧生成回路39とを備えている。液晶駆動電源生成回路38は、外部からアナログ電源電圧VCIを受け取り、ドライバIC11で用いられる様々な電源電圧を生成する。内部参照電圧生成回路39は、ロジック電源電圧VDDを生成する回路群で構成される。
以上には、本発明の実施形態が具体的に記述されているが、本発明は、上記の実施形態に限定されると解釈してはならない。本発明が様々な変更と共に実施され得ることは、当業者には自明的であろう。
例えば、本実施形態のレシーバ回路(10、10A)がMIPI−DSIで通信が行われるシステムの受信側で用いられるとして記述されているが、本発明は、一般に、MIPI−DSIに類似した通信規格(例えば、MIPI D−PHY、MIPI CSIのような、MIPIアライアンスによって規定された他の規格)で通信を行うシステムに適用可能である。このような場合、レシーバ回路が、
クロックレーンから受け取ったクロック信号からクロックレーンの通信モードの遷移を検出し、クロックレーンの通信モードを示す第1モード信号を生成するモード検出回路と、
第1モード信号が第1通信モードに対応する状態に設定されるとクロック信号に同期した内部クロック信号を生成し、第1モード信号が第2通信モードに対応する状態に設定されると内部クロック信号の生成を停止するように構成されたクロック生成回路と、
データレーンから受け取ったデータ信号からデータレーンの通信モードの遷移を検出してデータレーンの通信モードを示す第2モード信号を生成し、且つ、第2モード信号が第2通信モードに対応する状態に設定されるとデータ信号で伝送されるデータに対応する第1受信データ信号を生成するように構成された第1受信回路と、
第2モード信号が第1通信モードに対応する状態に設定されると、内部クロック信号に同期してデータ信号をラッチすることによりデータ信号で伝送されるデータを識別し、識別されたデータに対応する第2受信データ信号を生成するように構成された第2受信回路と、
異常検出回路
とを具備していてもよい。異常検出回路は、第2モード信号が第1通信モードに対応する状態から第2通信モードに対応する状態に遷移した時点で第1モード信号が第2通信モードに対応する状態に設定されている場合、第1通信モード復帰信号をアサートする。モード検出回路は、第1通信モード復帰信号のアサートに応答して第1モード信号を第1通信モードに対応する状態に設定する。
このような構成のレシーバ回路について、第1通信モードをHSモード、第2通信モードをLPモードと考えれば、当該レシーバ回路が、上述されたMIPI−DSIに対応する本実施形態のレシーバ回路10に対応する構成を有していることは容易に理解されよう。
また、図7には、液晶表示パネル12を備える液晶表示装置20の実施形態が図示されているが、本実施形態のレシーバ回路(10、10A)は、一般に、他の表示パネル(例えば、OLED(organic light emitting diode)パネルや、プラズマディスプレイパネル)を備える表示装置において、該表示パネルを駆動する表示パネルドライバに搭載され得る。
10、10A :レシーバ回路
1 :CLK_LP回路
2 :CLK_HS回路
3、3−i :DATA_LP回路
4、4−i :DATA_HS回路
5 :異常検出回路
6 :HSモード検出回路
11 :ドライバIC
12 :液晶表示パネル
13 :アプリケーションプロセッサ
14L、14R:GIP回路
15 :表示領域
16 :ゲート線
17 :ソース線
18 :副画素
20 :液晶表示装置
21 :データインターフェース
22 :バックライト制御回路
23、24 :ラインラッチ回路
25 :ソース駆動回路
26 :階調電圧生成回路
27 :ガンマ算出回路
31 :システムインターフェース
32 :セレクタ
33 :レジスタ回路
33a :コマンドレジスタ
33b :パラメータレジスタ
34 :不揮発性メモリ
35 :タイミングジェネレータ
36 :パネルインターフェース回路
37 :スイッチ
38 :液晶駆動電源生成回路
39 :内部参照電圧生成回路
61、62、63、64:ORゲート
65 :ANDゲート
100 :レシーバ回路
101 :CLK_LP回路
102 :CLK_HS回路
103 :DATA_LP回路
104 :DATA_HS回路
110 :ホスト
120 :周辺装置

Claims (6)

  1. クロックレーンから受け取ったクロック信号から前記クロックレーンの通信モードの遷移を検出し、前記クロックレーンの通信モードを示す第1モード信号を生成するモード検出回路と、
    前記第1モード信号が第1通信モードに対応する状態に設定されると前記クロック信号に同期した内部クロック信号を生成し、前記第1モード信号が第2通信モードに対応する状態に設定されると前記内部クロック信号の生成を停止するように構成されたクロック生成回路と、
    データレーンから受け取ったデータ信号から前記データレーンの通信モードの遷移を検出して前記データレーンの通信モードを示す第2モード信号を生成し、且つ、前記第2モード信号が第2通信モードに対応する状態に設定されると前記データ信号で伝送されるデータに対応する第1受信データ信号を生成するように構成された第1受信回路と、
    前記第2モード信号が第1通信モードに対応する状態に設定されると、前記内部クロック信号に同期して前記データ信号をラッチすることにより前記データ信号で伝送されるデータを識別し、前記識別されたデータに対応する第2受信データ信号を生成するように構成された第2受信回路と、
    異常検出回路
    とを具備し、
    前記異常検出回路は、前記第2モード信号が第1通信モードに対応する状態から第2通信モードに対応する状態に遷移した時点で前記第1モード信号が第2通信モードに対応する状態に設定されている場合、第1通信モード復帰信号をアサートし、
    前記モード検出回路は、前記第1通信モード復帰信号のアサートに応答して前記第1モード信号を第1通信モードに対応する状態に設定する
    レシーバ回路。
  2. MIPI−DSIに準拠した通信の受信側で用いられるレシーバ回路であって、
    クロックレーンの2本の信号線の電位から前記クロックレーンの通信モードの遷移を検出し、前記クロックレーンの通信モードを示す第1モード信号を生成するCLK_LP回路と、
    前記第1モード信号がHS(high speed)モードに対応する状態に設定されると前記クロックレーンから受け取った差動クロック信号に同期した内部クロック信号を生成し、前記第1モード信号がLP(low power)モードに対応する状態に設定されると前記内部クロック信号の生成を停止するように構成されたCLK_HS回路と、
    データレーンの2本の信号線の電位から前記データレーンの通信モードの遷移を検出して前記データレーンの通信モードを示す第2モード信号を生成し、且つ、前記第2モード信号がLPモードに対応する状態に設定されると前記データレーンから受け取った差動データ信号で伝送されるデータに対応する第1受信データ信号を生成するように構成されたDATA_LP回路と、
    前記第2モード信号がHSモードに対応する状態に設定されると、前記内部クロック信号に同期して前記差動データ信号をラッチすることにより前記差動データ信号で伝送されるデータに対応する第2受信データ信号を生成するように構成されたDATA_HS回路と、
    異常検出回路
    とを具備し、
    前記異常検出回路は、前記第2モード信号がHSモードに対応する状態からLPモードに対応する状態に遷移した時点で前記第1モード信号がLPモードに対応する状態に設定されている場合、HS復帰信号をアサートし、
    前記CLK_LP回路は、前記HS復帰信号のアサートに応答して前記第1モード信号をHSモードに対応する状態に設定する
    レシーバ回路。
  3. 外部から供給される画像データに応答して表示パネルを駆動する表示パネルドライバであって、
    MIPI−DSIに準拠した通信の受信側として機能するレシーバ回路を具備し、
    前記レシーバ回路は、
    クロックレーンの2本の信号線の電位から前記クロックレーンの通信モードの遷移を検出し、前記クロックレーンの通信モードを示す第1モード信号を生成するCLK_LP回路と、
    前記第1モード信号がHS(high speed)モードに対応する状態に設定されると前記クロックレーンから受け取った差動クロック信号に同期した内部クロック信号を生成し、前記第1モード信号がLP(low power)モードに対応する状態に設定されると前記内部クロック信号の生成を停止するように構成されたCLK_HS回路と、
    データレーンの2本の信号線の電位から前記データレーンの通信モードの遷移を検出して前記データレーンの通信モードを示す第2モード信号を生成し、且つ、前記第2モード信号がLPモードに対応する状態に設定されると前記データレーンから受け取った差動データ信号で伝送されるデータに対応する第1受信データ信号を生成するように構成されたDATA_LP回路と、
    前記第2モード信号がHSモードに対応する状態に設定されると、前記内部クロック信号に同期して前記差動データ信号をラッチすることにより前記差動データ信号で伝送されるデータに対応する第2受信データ信号を生成するように構成されたDATA_HS回路と、
    異常検出回路
    とを具備し、
    前記画像データは、前記データレーンを介して前記レシーバ回路に伝送され、
    前記異常検出回路は、前記第2モード信号がHSモードに対応する状態からLPモードに対応する状態に遷移した時点で前記第1モード信号がLPモードに対応する状態に設定されている場合、HS復帰信号をアサートし、
    前記CLK_LP回路は、前記HS復帰信号のアサートに応答して前記第1モード信号をHSモードに対応する状態に設定する
    表示パネルドライバ。
  4. 表示パネルと、
    外部から供給される画像データに応答して前記表示パネルを駆動する表示パネルドライバ
    とを具備し、
    前記表示パネルドライバは、
    MIPI−DSIに準拠した通信の受信側として機能するレシーバ回路を備え、
    前記レシーバ回路は、
    クロックレーンの2本の信号線の電位から前記クロックレーンの通信モードの遷移を検出し、前記クロックレーンの通信モードを示す第1モード信号を生成するCLK_LP回路と、
    前記第1モード信号がHS(high speed)モードに対応する状態に設定されると前記クロックレーンから受け取った差動クロック信号に同期した内部クロック信号を生成し、前記第1モード信号がLP(low power)モードに対応する状態に設定されると前記内部クロック信号の生成を停止するように構成されたCLK_HS回路と、
    データレーンの2本の信号線の電位から前記データレーンの通信モードの遷移を検出して前記データレーンの通信モードを示す第2モード信号を生成し、且つ、前記第2モード信号がLPモードに対応する状態に設定されると前記データレーンから受け取った差動データ信号で伝送されるデータに対応する第1受信データ信号を生成するように構成されたDATA_LP回路と、
    前記第2モード信号がHSモードに対応する状態に設定されると、前記内部クロック信号に同期して前記差動データ信号をラッチすることにより前記差動データ信号で伝送されるデータに対応する第2受信データ信号を生成するように構成されたDATA_HS回路と、
    異常検出回路
    とを具備し、
    前記画像データは、前記データレーンを介して前記レシーバ回路に伝送され、
    前記異常検出回路は、前記第2モード信号がHSモードに対応する状態からLPモードに対応する状態に遷移した時点で前記第1モード信号がLPモードに対応する状態に設定されている場合、HS復帰信号をアサートし、
    前記CLK_LP回路は、前記HS復帰信号のアサートに応答して前記第1モード信号をHSモードに対応する状態に設定する
    表示装置。
  5. クロックレーンから受け取ったクロック信号から前記クロックレーンの通信モードの遷移を検出し、前記クロックレーンの通信モードを示す第1モード信号を生成するステップと、
    前記第1モード信号が第1通信モードに対応する状態に設定されたときに前記クロック信号に同期した第1内部クロック信号の生成を開始するステップと、
    前記第1モード信号が第2通信モードに対応する状態に設定されたときに前記第1内部クロック信号の生成を停止するステップと、
    データレーンから受け取ったデータ信号から前記データレーンの通信モードの遷移を検出して前記データレーンの通信モードを示す第2モード信号を生成するステップと、
    前記第2モード信号が第2通信モードに対応する状態に設定されると前記データ信号に対してクロック再生を行い、前記クロック再生で得られた第2内部クロック信号に同期して前記データ信号をラッチすることにより前記データ信号で伝送されるデータを識別するステップと、
    前記第2モード信号が第1通信モードに対応する状態に設定されると、前記第1内部クロック信号に同期して前記データ信号をラッチすることにより前記データ信号で伝送されるデータを識別するステップと、
    識別された前記データに対応する受信データ信号を生成するステップと、
    前記第2モード信号が第1通信モードに対応する状態から第2通信モードに対応する状態に遷移した時点で前記第1モード信号が第2通信モードに対応する状態に設定されている場合、前記第1モード信号を第1通信モードに対応する状態に設定するステップ
    とを具備する
    レシーバ回路の動作方法。
  6. MIPI−DSIに準拠した通信の受信側で用いられるレシーバ回路の動作方法であって、
    クロックレーンの2本の信号線の電位から前記クロックレーンの通信モードの遷移を検出し、前記クロックレーンの通信モードを示す第1モード信号を生成するステップと、
    前記第1モード信号がHS(high speed)モードに対応する状態に設定されたときに前記クロックレーンから受け取った差動クロック信号に同期した第1内部クロック信号の生成を開始するステップと、
    前記第1モード信号がLP(low power)モードに対応する状態に設定されたときに前記第1内部クロック信号の生成を停止するステップと、
    データレーンの2本の信号線の電位から前記データレーンの通信モードの遷移を検出して前記データレーンの通信モードを示す第2モード信号を生成するステップと、
    前記第2モード信号がLPモードに対応する状態に設定されたときに前記データレーンから受け取った差動データ信号に対してクロック再生を行い、前記クロック再生で得られた第2内部クロック信号に同期して前記差動データ信号をラッチすることにより前記差動データ信号で伝送されるデータを識別するステップと、
    前記第2モード信号がHSモードに対応する状態に設定されると、前記第1内部クロック信号に同期して前記差動データ信号をラッチすることにより前記差動データ信号で伝送されるデータを識別するステップと、
    識別された前記データに対応する受信データ信号を生成するステップと、
    前記第2モード信号がHSモードに対応する状態からLPモードに対応する状態に遷移した時点で前記第1モード信号がLPモードに対応する状態に設定されている場合、前記第1モード信号をHSモードに対応する状態に設定するステップ
    とを具備する
    レシーバ回路の動作方法。
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