JP2015176700A - 蓄電装置の封止部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】封止部材で封止された注入孔を開口させた後に残留物が残ることを抑えることのできる蓄電装置の封止部材を提供すること。【解決手段】封止部材20は、注入孔16cに挿入される軸21と、軸21に巻き付けられており一部が軸21に固定された弾性体22とを有している。弾性体22は、封止部材20に捩りモーメントが付与されることにより注入孔16cの直径よりも縮径し、封止部材20に付与された捩りモーメントが解放されることにより注入孔16cの直径よりも拡径する。【選択図】図3
Description
本発明は、蓄電装置の封止部材に関する。
従来から、二次電池やキャパシタなどの蓄電装置は、電極組立体及び電解質がケースに収容されている。このような蓄電装置は、ケースに電極組立体を収容した後に、ケースに設けられた注入孔から電解質が注入されて、さらに注入孔が封止部材で仮封止される(例えば特許文献1)。
この特許文献1に記載の封止部材は、封止フィルムで構成されており、注入孔に封止フィルムが溶着されることにより仮封止が行われる。そして、ケース内に発生したガスを放出する場合には、封止フィルムに孔を開けることにより、仮封止された注入孔が開口される。
特許文献1に記載された封止部材を使う場合には、ガスの放出後に注入孔を本封止するに際して、注入孔に封止フィルムなどの残留物が残っている。そのため、注入孔をそのまま本封止することはできず、例えば封止フィルムなどの残留物を除去する工程が必要になってしまう。
この発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、封止部材で封止された注入孔を開口させた後に残留物が残ることを抑えるようにした蓄電装置の封止部材を提供することにある。
上記課題を解決する蓄電装置の封止部材は、電極組立体と、電解質と、前記電極組立体及び前記電解質を収容しており前記電解質の注入孔を有するケースとを備える蓄電装置の前記注入孔を封止する封止部材であって、前記封止部材は、当該封止部材に捩りモーメントが付与されることにより前記注入孔の直径よりも縮径し、当該封止部材に付与された前記捩りモーメントが解放されることにより前記注入孔の直径よりも拡径する弾性体を備えることを要旨とする。
同構成によれば、封止部材に捩りモーメントが付与されると、弾性体が注入孔の直径よりも縮径するため、この状態であれば弾性体を注入孔に出し入れすることが可能になる。一方、封止部材に付与された捩りモーメントが解放されると、弾性体が注入孔の直径よりも拡径するため、この状態であれば弾性体にて注入孔を封止することが可能になる。従って、上記構成を備える封止部材によれば、縮径した状態の弾性体を注入孔に挿入した後、同弾性体を拡径させることにより、注入孔が封止される。そして、注入孔で拡径された弾性体を再び縮径させることにより、封止部材は注入孔から抜き取り可能になる。このように同構成の封止部材によれば、封止部材を注入孔から抜き取ることが可能なため、封止部材で封止された注入孔を開口させた後に残留物が残ることを抑えることができる。
上記封止部材について、同封止部材は、前記注入孔に挿入される軸を有しており、前記弾性体は、前記軸に巻き付けられており一部が当該軸に固定されていることが好ましい。
また、上記封止部材について、同封止部材は、前記注入孔に挿入される軸を有しており、前記弾性体は、前記軸の外周を覆う円筒形状であって一部が当該軸に固定されていることが好ましい。
また、上記封止部材について、同封止部材は、前記注入孔に挿入される軸を有しており、前記弾性体は、前記軸の外周を覆う円筒形状であって一部が当該軸に固定されていることが好ましい。
これら軸や弾性体を有する封止部材の構成によれば、軸に回転力を付与して弾性体を捩ることにより、同弾性体には捩りモーメントが直接付与され、これにより弾性体は縮径する。一方、軸への回転力付与を中止すると、弾性体に付与された捩りモーメントが解放されることにより、縮径された弾性体は元の形状に戻ろうとするため、弾性体は拡径する。このように同構成によれば、捩りモーメントを利用した弾性体の縮径及び拡径を好適に行うことができるようになる。
上記封止部材について、同封止部材は、コイル部を備える捩りばねを有しており、前記弾性体は、有底の円筒形状であり、前記弾性体の内周面に前記コイル部の外周面が当接するように前記コイル部が前記弾性体の内部に配設されていることが好ましい。
これら捩りばねや弾性体を有する封止部材の構成によれば、捩りばねに付与された捩りモーメントを解放することにより、コイル部の直径が拡径するため、このコイル部が内装された弾性体も拡径する。一方、捩りばねを圧縮して捩りモーメントを付与すると、コイル部の直径が縮径するため、このコイル部が内装された弾性体も縮径する。このように同構成によっても、捩りモーメントを利用した弾性体の縮径及び拡径を好適に行うことができるようになる。
本発明によれば、封止部材で封止された注入孔を開口させた後に残留物が残ることを抑制できる。
(第1実施形態)
以下、リチウムイオン二次電池の封止部材の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、蓄電装置としてのリチウムイオン二次電池10は、電極組立体12と、電解質(電解液)13と、電極組立体12及び電解質13を収容したケース14とを備えている。なお、以下の説明では、リチウムイオン二次電池を単に「二次電池」という。
以下、リチウムイオン二次電池の封止部材の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、蓄電装置としてのリチウムイオン二次電池10は、電極組立体12と、電解質(電解液)13と、電極組立体12及び電解質13を収容したケース14とを備えている。なお、以下の説明では、リチウムイオン二次電池を単に「二次電池」という。
ケース14は、有底四角筒状の本体部材15と、本体部材15に電極組立体12を収容するための開口部15aを塞ぐ四角平板状の蓋16とを有している。本体部材15と蓋16は、いずれも金属製(例えばステンレス製やアルミニウム製)である。二次電池10は角型電池である。蓋16は、蓋16を厚さ方向に貫通する電解質13の注入孔16cを有している(図3及び図4を参照)。
電極組立体12には、正極端子17と負極端子18が電気的に接続されている。正極端子17及び負極端子18には、ケース14から絶縁するための環状の絶縁部材19がそれぞれ取り付けられている。また、正極端子17と負極端子18は、蓋16からケース14の外側に突出している。
電極組立体12は、正極電極、負極電極、及び正極電極と負極電極とを絶縁するセパレータを有する。正極電極は、正極金属箔(アルミニウム箔)の両面に正極活物質を有する。負極電極は、負極金属箔(銅箔)の両面に負極活物質を有する。そして、電極組立体12は、複数の正極電極と複数の負極電極が交互に積層されるとともに、両電極の間にセパレータが介在された積層構造である。
また、二次電池10は、注入孔16cを封止するための封止部材20を備えている。
図2に示すように、封止部材20は、注入孔に挿入される軸21と、弾性体22とで構成されている。
図2に示すように、封止部材20は、注入孔に挿入される軸21と、弾性体22とで構成されている。
軸21は、円板21aと、円板21aの中心から垂直に延びる棒部21bとを有している。円板21a及び棒部21bは、電解質13に対して化学的に安定な材料、例えばステンレス鋼などのような金属で形成されている。
弾性体22は、電解質13に対して化学的に安定な材料、例えばポリテトラフルオロエチレンやシリコン樹脂などのゴムにて形成されている。また、弾性体22は、棒部21bの端部を残して当該棒部21bの軸方向に巻き付けられており、その一部、より詳細には円板21aに当接する部位は同円板21aに固定されている。この固定に際しては、例えば接着や溶着などの方法が用いられている。なお、弾性体22の一部を棒部21bに対して強固に固定することが可能であれば、円板21aを省略してもよい。
そして、棒部21bに巻き付けられた状態の弾性体22にあって、外力が作用していない自由状態での直径LK1は、注入孔16cの直径L1よりも大きくされている。
次に、封止部材20で注入孔16cを封止することで得られる作用を説明する。
次に、封止部材20で注入孔16cを封止することで得られる作用を説明する。
図3に示すように、注入孔16cからケース14内に電解質13が注入されると、注入孔16cを仮に封止するために封止部材20が挿入される。
この封止部材20の挿入に際しては、弾性体22にあって円板21aに固定されていない側の端部外周を治具100にてクランプする。
この封止部材20の挿入に際しては、弾性体22にあって円板21aに固定されていない側の端部外周を治具100にてクランプする。
次に、軸21に回転力を付与して当該軸21を弾性体22の巻き付け方向(図3に示す矢印R方向)に回転させる。この軸21の回転により、弾性体22には捩りモーメントが付与され、これにより弾性体22は絞られて縮径する。この縮径された弾性体22の直径LS1が、注入孔16cの直径L1よりも小さくなるまで、軸21を回転させる。
次に、弾性体22の縮径が完了すると、封止部材20は、注入孔16c内に挿入される。
図4に示すように、注入孔16c内への封止部材20の挿入が完了すると、次に、治具100による弾性体22のクランプが解除されて、軸21への回転力付与が中止される。すると、弾性体22に付与された捩りモーメントが解放されることにより、縮径された弾性体22は元の形状に戻ろうとするため、弾性体22は拡径する。ここで、外力が作用していない自由状態での弾性体22の直径LK1は、注入孔16cの直径L1よりも大きいため、そうした弾性体22の拡径によって、注入孔16cの封止が完了する。
図4に示すように、注入孔16c内への封止部材20の挿入が完了すると、次に、治具100による弾性体22のクランプが解除されて、軸21への回転力付与が中止される。すると、弾性体22に付与された捩りモーメントが解放されることにより、縮径された弾性体22は元の形状に戻ろうとするため、弾性体22は拡径する。ここで、外力が作用していない自由状態での弾性体22の直径LK1は、注入孔16cの直径L1よりも大きいため、そうした弾性体22の拡径によって、注入孔16cの封止が完了する。
次に、二次電池10のエージングを行う。二次電池10では、エージングを行うことにより、電解質13と、電極組立体12における各活物質との反応によりガスが発生する。発生したガスは、注入孔16cが封止部材20によって封止されているため、ケース14の外へ放出されることが抑制される。
次に、先の図3に示したように、弾性体22にあって円板21aに固定されていない側の端部外周を治具100にてクランプする。
次に、軸21に回転力を付与して当該軸21を弾性体22の巻き付け方向(図3に示す矢印R方向)に回転させる。この軸21の回転により、弾性体22には再び捩りモーメントが付与され、これにより弾性体22は絞られて縮径する。この縮径された弾性体22の直径LS1が、注入孔16cの直径L1よりも小さくなるまで、軸21を回転させる。
次に、軸21に回転力を付与して当該軸21を弾性体22の巻き付け方向(図3に示す矢印R方向)に回転させる。この軸21の回転により、弾性体22には再び捩りモーメントが付与され、これにより弾性体22は絞られて縮径する。この縮径された弾性体22の直径LS1が、注入孔16cの直径L1よりも小さくなるまで、軸21を回転させる。
次に、弾性体22の縮径が完了すると、封止部材20は、注入孔16cから抜き取られて、注入孔16cは開口する。この注入孔16cの開口により、エージングで発生したガスは、ケース14の外へ放出される。
こうしたガスの放出後、注入孔16cは、ブラインドリベットなどによって本封止される。
以上説明した本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
以上説明した本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
(1)上記構成を備える封止部材20によれば、縮径した状態の弾性体22を注入孔16cに挿入した後、同弾性体22を拡径させることにより、注入孔16cを封止することができる。そして、注入孔16cで拡径された弾性体22を再び縮径させることにより、封止部材20は注入孔16cから抜き取り可能になる。このように本実施形態の封止部材20によれば、封止部材20を注入孔16cから抜き取ることが可能なため、封止部材20で封止された注入孔16cを開口させた後に残留物が残ることを抑えることができる。
(2)封止部材20は、注入孔16cに挿入される軸21を有しており、弾性体22は、軸21に巻き付けられており一部が当該軸21に固定されている。そのため、軸21に回転力を付与して当該軸21を弾性体22の巻き付け方向に回転させると、弾性体22には捩りモーメントが直接付与され、これにより弾性体22は縮径する。一方、軸21への回転力付与を中止すると、弾性体22に付与された捩りモーメントが解放されることにより、縮径された弾性体22は元の形状に戻ろうとするため、弾性体22は拡径する。従って、こうした構成を有する封止部材20によれば、捩りモーメントを利用した弾性体22の縮径及び拡径を好適に行うことができるようになる。
(3)また、軸21の回転動作により弾性体22の直径を変化させることができるため、封止部材20で注入孔16cを封止したり開口させたりする工程の自動化が比較的容易であり、二次電池の生産性を向上させることも可能になる。
(4)また、軸21に弾性体22が巻き付けられているため、弾性体22のみで封止部材20を構成する場合と比較して、注入孔16cを封止している状態での弾性体22の圧縮代は軸21の直径の分だけ多くなる。そのため、弾性体22による注入孔16cのシール性が向上するようになる。
(第2実施形態)
次に、リチウムイオン二次電池の封止部材の第2実施形態について説明する。
図5及び図6に示すように、本実施形態の封止部材40は、コイル部41aを備える捩りばね41と、有底で円筒形状の弾性体42とで構成されている。
次に、リチウムイオン二次電池の封止部材の第2実施形態について説明する。
図5及び図6に示すように、本実施形態の封止部材40は、コイル部41aを備える捩りばね41と、有底で円筒形状の弾性体42とで構成されている。
捩りばね41は、電解質13に対して化学的に安定な材料、例えばステンレス鋼などのような金属で形成されている。弾性体42は、電解質13に対して化学的に安定な材料、例えばポリテトラフルオロエチレンやシリコン樹脂などのゴムにて形成されている。
そして、弾性体42の内周面にコイル部41aの外周面が当接するように、コイル部41aが弾性体42の内部に配設されている。より詳細には、捩りばね41に捩りモーメントが付与された状態、つまり捩りばね41が圧縮された状態でのコイル部41aの外径は、弾性体42の内径よりも若干大きくされている。従って、弾性体42は、捩りばね41に対する捩りモーメントの付与状態に関わらず、常にその内周面がコイル部41aの外周面に当接しており、これにより捩りばね41を圧縮したときの弾性体42の脱落が抑制される。
コイル部41aを構成するばね線材にあって、弾性体42の底面42a側の端部は、コイル部41aに捩りモーメントを入力するための第1入力部41bを構成している。この第1入力部41bは、弾性体42の底面42aから弾性体42の開口部上方に向かって延びた後、弾性体42の外周方向に延び、その後、再び弾性体42の開口部上方に向かって延びている。
また、コイル部41aを構成するばね線材にあって、弾性体42の開口部側の端部は、コイル部41aに捩りモーメントを入力するための第2入力部41cを構成している。この第2入力部41cは、弾性体42の開口部上方に向かって延びた後、弾性体42の外周方向に延び、その後、再び弾性体42の開口部上方に向かって延びている。
これら第1入力部41b及び第2入力部41cが、コイル部41aの周方向において互いに近づく方向(図6に示す矢印N1方向)に動かされると、捩りばねの圧縮量、つまりコイル部41aの巻き方向における圧縮量が増大して、コイル部41aの直径は小さくなる。なお、上述した第1入力部41b及び第2入力部41cの形状は一例であり、捩りばねの圧縮量調整に適した形状を有していればよい。
そして、捩りばね41に捩りモーメントが付与される前の弾性体42の直径LK3は、注入孔16cの直径L1よりも大きく、その一方で、捩りばね41が所定量圧縮された状態、つまり捩りばね41にある程度の捩りモーメントが付与されている状態での弾性体42の直径LS3は、注入孔16cの直径L1よりも小さくなるように、弾性体42の内径及び外径は設定されている。
次に、封止部材40で注入孔16cを封止することで得られる作用を説明する。
図7に示すように、注入孔16cからケース14内に電解質13が注入されると、注入孔16cを仮に封止するために封止部材40が挿入される。
図7に示すように、注入孔16cからケース14内に電解質13が注入されると、注入孔16cを仮に封止するために封止部材40が挿入される。
この封止部材40の挿入に際しては、上述したように、第1入力部41b及び第2入力部41cを、コイル部41aの周方向において互いに近づく方向に動かす。すると、捩りばね41が圧縮されて同捩りばね41には捩りモーメントを付与される。このようにして捩りばね41に捩りモーメントが付与されると、コイル部41aの直径が縮径するため、コイル部41aが内装された弾性体42も縮径する。この縮径状態にある弾性体42の直径LS3が、注入孔16cの直径L1よりも小さくなるまで、捩りばね41を捩り方向に圧縮させる。
次に、弾性体42の縮径が完了すると、封止部材40は、注入孔16c内に挿入される。
図8に示すように、注入孔16c内への封止部材40の挿入が完了すると、次に、第1入力部41b及び第2入力部41cが互いに近づく方向への外力入力が中止される。すると、捩りばね41に付与された捩りモーメントが解放されることにより、縮径されたコイル部41aは元の形状に戻ろうとするため、コイル部41aは拡径する。こうしたコイル部41aの直径の拡径により、同コイル部41aが内装された弾性体42の内壁が外周方向に押されるため、弾性体42の直径も拡径する。ここで、捩りばね41に捩りモーメントが付与される前の弾性体42の直径LK3は、注入孔16cの直径L1よりも大きくされているため、そうした弾性体42の拡径によって、注入孔16cの封止が完了する。
図8に示すように、注入孔16c内への封止部材40の挿入が完了すると、次に、第1入力部41b及び第2入力部41cが互いに近づく方向への外力入力が中止される。すると、捩りばね41に付与された捩りモーメントが解放されることにより、縮径されたコイル部41aは元の形状に戻ろうとするため、コイル部41aは拡径する。こうしたコイル部41aの直径の拡径により、同コイル部41aが内装された弾性体42の内壁が外周方向に押されるため、弾性体42の直径も拡径する。ここで、捩りばね41に捩りモーメントが付与される前の弾性体42の直径LK3は、注入孔16cの直径L1よりも大きくされているため、そうした弾性体42の拡径によって、注入孔16cの封止が完了する。
次に、二次電池10のエージングを行う。二次電池10では、エージングを行うことにより、電解質13と、電極組立体12における各活物質との反応によりガスが発生する。発生したガスは、注入孔16cが封止部材40によって封止されているため、ケース14の外へ放出されることが抑制される。
次に、先の図7に示したように、第1入力部41b及び第2入力部41cを、再びコイル部41aの周方向において互いに近づく方向に動かす。これにより捩りばね41には再度、捩りモーメントが付与され、これにより弾性体42は縮径する。この縮径状態にある弾性体42の直径LS3が、注入孔16cの直径L1よりも小さくなるまで、捩りばね41を捩り方向に圧縮させる。
次に、弾性体42の縮径が完了すると、封止部材40は、注入孔16cから抜き取られて、注入孔16cは開口する。この注入孔16cの開口により、エージングで発生したガスは、ケース14の外へ放出される。
こうしたガスの放出後、注入孔16cは、ブラインドリベットなどによって本封止される。
以上説明した本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
以上説明した本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
(1)上記構成を備える封止部材40によれば、縮径した状態の弾性体42を注入孔16cに挿入した後、同弾性体42を拡径させることにより、注入孔16cを封止することができる。そして、注入孔16cで拡径された弾性体42を再び縮径させることにより、封止部材40は注入孔16cから抜き取り可能になる。このように本実施形態の封止部材40によっても、封止部材40を注入孔16cから抜き取ることが可能なため、封止部材40で封止された注入孔16cを開口させた後に残留物が残ることを抑えることができる。
(2)封止部材40は、コイル部41aを備える捩りばね41を有しており、弾性体42は、有底の円筒形状であり、弾性体42の内周面にコイル部41aの外周面が当接するようにコイル部41aが弾性体42の内部に配設されている。そのため、捩りばね41に付与された捩りモーメントを解放することにより、コイル部41aの直径が拡径するため、このコイル部41aが内装された弾性体42も拡径する。一方、捩りばね41を圧縮して捩りモーメントを付与すると、コイル部41aの直径が縮径するため、このコイル部41aが内装された弾性体42も縮径する。従って、こうした構成を有する封止部材40によれば、捩りモーメントを利用した弾性体42の縮径及び拡径を好適に行うことができるようになる。
(3)また、捩りばね41の圧縮量を調整することで弾性体42の直径を変化させることができるため、封止部材40で注入孔16cを封止したり開口させたりする工程の自動化が比較的容易であり、例えば蓄電装置の生産性を向上させることも可能になる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第1実施形態では、軸21に弾性体22を巻き付けるようにしたが、この他の態様で弾性体を設けるようにしてもよい。そうした変形例の一例を図9に示す。
○ 第1実施形態では、軸21に弾性体22を巻き付けるようにしたが、この他の態様で弾性体を設けるようにしてもよい。そうした変形例の一例を図9に示す。
図9に示すように、この変形例の封止部材50は、注入孔16cに挿入される上記軸21と、円筒形状の弾性体52とで構成されている。
弾性体52は、電解質13に対して化学的に安定な材料、例えばポリテトラフルオロエチレンやシリコン樹脂などのゴムにて形成されている。また、弾性体52は、上記棒部21bの端部を残して当該棒部21bの外周を覆っており、その一部、より詳細には上記円板21aに当接する部位は同円板21aに固定されている。この固定に際しても、例えば接着や溶着などの方法を用いることができる。なお、弾性体52の一部を棒部21bに対して強固に固定することが可能であれば、円板21aを省略してもよい。
弾性体52は、電解質13に対して化学的に安定な材料、例えばポリテトラフルオロエチレンやシリコン樹脂などのゴムにて形成されている。また、弾性体52は、上記棒部21bの端部を残して当該棒部21bの外周を覆っており、その一部、より詳細には上記円板21aに当接する部位は同円板21aに固定されている。この固定に際しても、例えば接着や溶着などの方法を用いることができる。なお、弾性体52の一部を棒部21bに対して強固に固定することが可能であれば、円板21aを省略してもよい。
そして、外力が作用していない自由状態での弾性体52の直径LK5は、注入孔16cの直径L1よりも大きくされている。
こうした封止部材50によっても、注入孔16cの封止や開口を、上記封止部材20と同様な態様にて行うことが可能であり、上記第1実施形態に準じた作用効果を得ることができる。
こうした封止部材50によっても、注入孔16cの封止や開口を、上記封止部材20と同様な態様にて行うことが可能であり、上記第1実施形態に準じた作用効果を得ることができる。
○ 封止部材の弾性体は、注入孔16cの形状に対応した形状であればよい。例えば、注入孔16cが楕円形であれば、弾性体も楕円柱状に形成するとよい。
○ 注入孔16cは、本体部材15の壁に設けてもよい。
○ 注入孔16cは、本体部材15の壁に設けてもよい。
○ 二次電池10は、複数の注入孔16cを有していてもよい。
○ 正極電極は、正極金属箔の片面のみに正極活物質を有していてもよい。同様に、負極電極は、負極金属箔の片面のみに負極活物質を有していてもよい。
○ 正極電極は、正極金属箔の片面のみに正極活物質を有していてもよい。同様に、負極電極は、負極金属箔の片面のみに負極活物質を有していてもよい。
○ 電極組立体12として積層タイプを記載したが、捲回タイプでもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池とは異なる二次電池であってもよい。要するに、正極活物質と負極活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池とは異なる二次電池であってもよい。要するに、正極活物質と負極活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
○ 電気二重層キャパシタ等の他の蓄電装置に適用してもよい。
10…リチウムイオン二次電池(蓄電装置)、12…電極組立体、13…電解質、14…ケース、15…本体部材、15a…開口部、16…蓋、16c…注入孔、17…正極端子、18…負極端子、19…絶縁部材、20…封止部材、21…軸、21a…円板、21b…棒部、22…弾性体、40…封止部材、41…捩りばね、41a…コイル部、41b…第1入力部、41c…第2入力部、42…弾性体、42a…底面、50…封止部材、52…弾性体、100…治具。
Claims (4)
- 電極組立体と、電解質と、前記電極組立体及び前記電解質を収容しており前記電解質の注入孔を有するケースとを備える蓄電装置の前記注入孔を封止する封止部材であって、
前記封止部材は、当該封止部材に捩りモーメントが付与されることにより前記注入孔の直径よりも縮径し、当該封止部材に付与された前記捩りモーメントが解放されることにより前記注入孔の直径よりも拡径する弾性体を備える
ことを特徴とする蓄電装置の封止部材。 - 前記封止部材は、前記注入孔に挿入される軸を有しており、
前記弾性体は、前記軸に巻き付けられており一部が当該軸に固定されている
請求項1に記載の蓄電装置の封止部材。 - 前記封止部材は、前記注入孔に挿入される軸を有しており、
前記弾性体は、前記軸の外周を覆う円筒形状であって一部が当該軸に固定されている
請求項1に記載の蓄電装置の封止部材。 - 前記封止部材は、コイル部を備える捩りばねを有しており、
前記弾性体は、有底の円筒形状であり、
前記弾性体の内周面に前記コイル部の外周面が当接するように前記コイル部が前記弾性体の内部に配設されている
請求項1に記載の蓄電装置の封止部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014051454A JP2015176700A (ja) | 2014-03-14 | 2014-03-14 | 蓄電装置の封止部材 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014051454A JP2015176700A (ja) | 2014-03-14 | 2014-03-14 | 蓄電装置の封止部材 |
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ID=54255735
Family Applications (1)
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JP2014051454A Pending JP2015176700A (ja) | 2014-03-14 | 2014-03-14 | 蓄電装置の封止部材 |
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JP (1) | JP2015176700A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106128755A (zh) * | 2016-06-02 | 2016-11-16 | 无锡赛晶电力电容器有限公司 | 一种电力电容器注油孔与油封盖的密封方法 |
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2014
- 2014-03-14 JP JP2014051454A patent/JP2015176700A/ja active Pending
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CN106128755A (zh) * | 2016-06-02 | 2016-11-16 | 无锡赛晶电力电容器有限公司 | 一种电力电容器注油孔与油封盖的密封方法 |
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