JP2015176576A - データセンター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】データセンターの管理者、データセンターへデータ管理を委託する契約ユーザおよび様々なデータを収集してデータセンターへ提供するデータ提供者の三者いずれにとってもメリットを見いだせるデータセンター装置を提供する。【解決手段】データ評価部20において、幾何図形化部201は、各提供者データおよび事業者データを、その行要素および列要素に基づいて仮想的に二次元に配列し、さらに各データが矩形の単位領域であるものとして幾何図形に変換する。接触線分長計算部202は、提供者データの幾何図形と事業者データの幾何図形とを結合した際に各データが接触する線分長を計算する。データサイズ検知部203は、データの価値にそのデータ量を反映させる。データ価値計算部204は、各事業者にとっての各提供者データの価値を、接触線分長依存の価値とサイズ依存の価値との和として計算する。【選択図】図2

Description

本発明は、契約ユーザから委託されたデータを管理するデータセンター装置に係り、特に、データ提供者から提供されるデータの各契約ユーザにとっての価値を評価し、各契約ユーザに対して価値あるデータの利用を案内するデータセンター装置に関する。
データを自社内で管理するのではなく、外部のハウジングサービスを行うデータセンターに委託して管理するデータセンター技術が普及している。従来のデータセンターは、単純なデータ共有の枠組みに過ぎず、契約ユーザはデータを預けても場所代の節約以上のメリットを享受しにくい。また、データセンターの提供側にも、管理委託されたデータ量に応じた料金を徴収できる以外のメリットは享受しにくい。
一方、契約ユーザへの利益還元モデルとして、非特許文献1、2には、契約ユーザに関連するデータを当該ユーザがいったん全て集めるコンセプトが提案されている。このコンセプトでは、一般的にサービス提供を行う事業者が集めるデータをユーザが収集して情報銀行に貯蓄することを前提としており、ユーザの合意のもとで、その情報を使用することが可能になる。
http://shiba.iis.u-tokyo.ac.jp/research/contextaware/pdf/infobank.pdf http://shiba.iis.u-tokyo.ac.jp/research/ibank/pdf/2011.iBank-Poster.pdf
上記の従来技術では、一般的にサービス提供を行う事業者が集めているデータをユーザに還元しなければならず、データセンターの提供者にとってメリットの確保が難しいという課題があった。
本発明の目的は、従来技術の課題を解決し、データセンターの管理者、データセンターへデータ管理を委託する契約ユーザおよび様々なデータを収集してデータセンターへ提供するデータ提供者の三者いずれにとってもメリットを見いだせるデータセンター装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、データ提供者から取得したデータを蓄積し、データ管理の委託契約をした事業者に利用させるデータセンター装置において、以下のような手段を講じた点に特徴がある。
(1)データ提供者から取得した提供者データを蓄積する手段と、各事業者が所持する事業者データを管理する手段と、各提供者データと各事業者データとの相対関係に基づいて各提供者データの各事業者にとっての価値を評価する手段と、各事業者に対して、前記評価結果が所定の条件を満たす提供者データの利用を案内する手段と、事業者が利用した提供者データに基づいて当該事業者に求める対価を計算する手段とを設けた。
(2)事業者が利用した提供者データに基づいて当該提供者データの提供者へ還元する対価を計算する手段をさらに設けた。
(3)データを評価する手段は、提供者データの価値を当該データの測定タイミングからの経過時刻に基づいて漸減させるようにした。
(4)データを評価する手段は、各提供者データおよび各事業者データを当該各データの行要素および列要素に基づいて幾何図形化する手段と、各提供者データの幾何図形と各事業者データの幾何図形との相対的な位置関係に基づいて、各提供者データの各事業者データにとっての価値を計算する手段とを具備した。
(5)各提供者データの各事業者にとっての価値を高める触媒データを各事業者データに追加する触媒データ追加手段を更に具備した。
本発明によれば、以下のような効果が達成される。
(1)各提供者データの価値が、全ての事業者に共通する絶対的な価値ではなく、各契約事業者が既に所持している事業者データとの補完関係、相対関係に基づいて評価されるので、各提供者データを、その価値を最大化する事業者に利用させることができるようになる。その結果、事業者にとっては多数の提供者データの中から自身にとって価値の高いデータのみを無駄なく簡単に取得できるようになり、またデータ提供者によっては自身のデータの価値を高めることができるようになる。さらに、データセンターにとっては提供者データの各事業者による利用を促進できるようになる。
(2)時刻経過により鮮度が低下するデータについては、その価値をデータの取得タイミングからの経過時間に応じて漸減させるようにしたので、データ提供者に対してはデータ取得及びその提供のモチベーションを高めることができ、事業者にとっては、古いデータについて安価な履歴データとしての活用が可能になり、その結果、データセンターにとっては提供者データの各事業者による利用を促進できるようになる。
(3)提供者データの価値を事業者データとの相対関係に着目して評価するに際して、定量化の困難な各データの相対関係を、各データを図形化することで定量化し、提供者データの価値が、各データを模した図形同士での定量的な関係に基づいて評価されるので、データの価値を定量的に評価できるようになる。
(4)データの価値を、図形化されたデータの接触線分長依存の価値とサイズ依存の価値とに基づいて評価できるので、接触線分長やサイズの異なるデータの価値を公平に評価できるようになる。
(5)触媒データを予め事業者へ提供することにより、事業者の提供者データに対するニーズが高まり、データ交換を活性化させることができるようになる。
本発明を適用したデータセンターシステムのブロック図である。 本発明の一実施形態に係るデータセンター装置の機能ブロック図である。 事業者データの二次元配列例を示した図である。 提供者データの二次元配列例を示した図である。 事業者データの幾何図形化の例を示した図である。 提供者データの幾何図形化の例を示した図である。 データのサイズ依存価値を説明するための図である。 接触線分長依存価値およびサイズ依存価値の算出方法(その1)を示した図である。 接触線分長依存価値およびサイズ依存価値の算出方法(その2)を示した図である。 幾何図形の適正化を説明するための図である。 幾何図形の適正化例を説明するための図(その1)である。 幾何図形の適正化例を説明するための図(その2)である。 データの価値がその取得タイミングからの経過時間に応じて漸減する様子を示した図である。 触媒データの機能を説明するための図(その1)である。 触媒データの機能を説明するための図(その2)である。 データのサイズ依存価値を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明が適用されるデータセンターシステムの主要部の構成を示したブロック図であり、データセンター装置1は、契約ユーザである事業者Qjから委託されたデータ(事業者データ)を管理する一方、データ提供者が管理する情報端末(データ提供端末)Uiにより収集されたデータ(提供者データ)を取得して蓄積する。
前記データセンター装置1はさらに、取得した各提供者データを、その価値を最大化できる事業者Qjに利用させることで、事業者Qjからは利用した提供者データの蓄積容量に応じた対価を徴収する一方、データ提供者には、利用された提供者データに応じた対価または事業者Qjから徴収した対価の一部を還元する。
図2は、前記データセンター装置1の構成を示した機能ブロック図であり、データ管理部10は、各契約ユーザ(事業者)から管理委託された事業者データおよび各データ提供者から提供された提供者データをデータストレージDBに蓄積し、管理する。
データ評価部20は、各提供者データの各事業者Qjにとっての価値を、各提供者データと各事業者データとの相対的な関係に基づいて個々に評価する。当該データ評価部20の詳細については後に詳述する。
データ利用案内部30は、各事業者Qjに対して、前記評価結果が所定の条件を満たす提供者データDiの利用を案内する。対価計算部40は、提供者データの利用状況に応じて各事業者Qjに請求する対価を計算する第1対価計算部401およびデータ提供者へデータ提供への見返りとして還元する対価を計算する第2対価計算部402を含む。
本実施形態では、各事業者Qjが前記データ利用案内部30による案内に応じて利用した提供者データの前記データストレージDB上での蓄積容量に応じた使用料金が前記対価計算部40により計算されて当該事業者Qjへ請求され、その一部が当該提供者データの提供者へ金品またはサービスとして還元される。
前記データ評価部20は、各提供者データの価値を、全ての事業者Qjにとって共通する絶対的な価値としてではなく、各事業者Qjが所持する事業者データに基づいて各事業者に固有の価値として個別に評価する。
以下、各提供者データの価値を、当該データに関連して各事業者が既に所持している事業者データとの相対的な関係に基づいて評価する方法について説明する。
図3は、事業者Qが所持する事業者データ(群)Ds、図4は各提供者データ(群)Diを、その行要素(ユーザ)および列要素(特徴量)に基づいて二次元配列で表現した図であり、丸印(○)は該当データを「所持」していることを意味し、空欄は所持していないことを意味している。
事業者データDsは、図3に示したように、ユーザ「乙」に関して性別以外の特徴量を全て所持しており、この性別データを取得できればユーザ「乙」の特徴量が全て揃うことになる。したがって、図4(a)に示した提供者データD2のように、ユーザ乙の性別データを含むデータ群は、事業者Qにとって自身が既に所持しているデータ群の欠落部分を補完できるデータとして価値が高い。
同様に、事業者データDsは特徴量「年齢」に関してユーザ「丁」「戊」以外のデータを全て所持しており、ユーザ「丁」「戊」の年齢データを取得できれば年齢に関する特徴量が全て揃うことになる。したがって、図4(b)に示した提供者データ(群)D3も、事業者Qにとって所持データの欠落部分を補完できるデータとして価値が高い。
同様に、事業者データDsは、特徴量「氏名」に関してユーザ「丙」以外のデータを全て所持しており、ユーザ「丙」の氏名データを取得できれば氏名に関する特徴量が全て揃うことになる。したがって、図4(c)に示した提供者データ(群)D4も、事業者Qにとって所持データの欠落部分を補完できるデータとして価値が高い。
これに対して、事業者データDsは、図4(d)に示した提供者データ(群)D5を取得しても、これにより行または列方向にデータが一揃いになるような補完を実現できない。したがって、事業者Qにとって提供者データ(群)D5は価値が高くない。
図5(a)は、前記事業者データ(群)Dsを、各データが所定の単位面積を有する矩形領域であるものとして幾何図形化した図であり、事業者データDsにおけるデータの欠落部分が「欠け」、「凹み」、「抜け」として表現されている。
ここで、データ群の幾何図形の形状と当該データ群の価値との関係について考えると、各データをその行列要素に基づいてマトリックス配置で表現できるとき、上述のように、行または列についてより多くのデータが揃うほどデータ(群)の価値が高くなる。これは、データ群の幾何図形中に含まれる長方形の面積が大きいほど多くの情報が得られ、その価値が高くなることを意味している。
例えば、複数の特徴量の組み合わせでの共通性を発見する場合を考えたとき、「住所」と「年齢」という特徴量が得られているときに、福岡県では60歳以上の割合が多く、東京では40〜50代の割合が多いという情報を得ることができる。これはデータの件数が増えれば増えるほど、情報の正確性が上がる。また特徴量が増えれば増える程、より多彩な情報を得られることに他ならない。これは、長方形が大きければ大きいほど、より正確で多彩な情報がデータから得られることを意味している。
そこで、本実施形態ではデータ補完後の幾何図形内に、少なくとも一辺が行または列方向に全てのデータが揃った長方形状の総面積に基づいてデータの価値を評価するようにしている。図5(b)の例では、2つの長方形K1,K2に含まれる総面積が当該データの価値と判断される。
例えば、事業者Qが前記提供者データD2を取得すると、データ視点では、上記のように事業者データDsの欠落部分が補完され、図形視点では、図6(a)に示したように、前記凹み部分が補完されることで長方形の総面積が増加する。
同様に、事業者Qが前記提供者データD3を取得すると、データ視点では、上記のように事業者データDsの欠落部分が補完され、図形視点でも、図6(b)に示したように、前記欠け部分が補完されることで長方形の総面積が増加する。
同様に、事業者Qが前記提供者データD4を取得すると、データ視点では、上記のように事業者データDsの欠落部分が補完され、図形視点でも、図6(c)に示したように、前記抜け部分が補完されることで長方形の総面積が増加する。
これに対して、事業者Qが前記提供者データD5を取得しても、データ視点では、上記のように欠落部分を補完する機能が無く、図形視点でも、図6(d)に示したように、長方形の総面積が増加しない。
なお、図6(d)の例では、行または列方向に全てのデータが揃った長方形の面積が増えることはないが、図6(e)に示したように、提供者データD5の取得により、列方向に全てのデータが揃った長方形状に近い略長方形状が完成しつつあり、このような略長方形状も、上記のような多彩な情報を得られる、という観点からは価値が認められる。
したがって、行または列方向に全てのデータが揃っていなくても、行列方向のデータ数に対して所定の割合ないしは個数(例えば、1ないし2個)が不足しているだけの場合には、全て揃っている場合と同等の価値を認めるようにしても良い。
あるいは、前記長方形状や略長方形状の面積に所定の閾値を設定し、データの取得により初めて当該閾値を超えることになった長方形状等の面積の総和を当該取得データの価値と評価するようにしても良い。
例えば、事業者Qの所持するデータDsが図16(a),(b)のようであるときに、その抜け部分が提供者データD6で補完される場合を考えると、いずれの場合も、5行1列相当の長方形状が1つから2つに増えることになる。
しかしながら、長方形状の総面積が同一であっても、離散した複数の小さな長方形状から得られる情報よりも、単一の大きな長方形状から得られる情報の方が価値のある場合が多いので、長方形状の面積閾値を例えば前記5行1列相当よりも大きく、かつ5行2列相当よりも小さくしておけば、同図(b)のように、より大きな長方形状の完成に貢献できるデータのみを評価できるようになる。
このように、本発明者等の分析結果によれば、各事業者Qが取得する提供者データDiの価値と、この提供者データDiによって補完された事業者データDsの幾何図形に含まれる長方形状の総面積との間には相関が認められ、図形視点で長方形状の総面積を増やせる提供者データは、データ視点でも価値が高い傾向にあることが判った。
そこで、本実施形態では各事業者Qjにとっての各提供者データDiの価値を、この提供者データDiで補完された事業者データDsの幾何図形に含まれる長方形状の総面積を指標として定量的に評価するようにした。
なお、本実施形態では前記長方形状の総面積を、後に詳述するように、各データを模した幾何図形同士が接触する線分長と提供者データの面積との総和で代表するようにしている。
図2へ戻り、前記データ評価部20において、幾何図形化部201は、各提供者データDiおよび事業者データDsを、前記図3,4に示したように、その行要素および列要素に基づいて仮想的に二次元に配列し、さらに前記図5,6に示したように、各データが矩形の単位領域であるものとして幾何図形に変換する。接触線分長計算部202は、提供者データDの幾何図形と事業者データDsの幾何図形とを結合した際に各データが接触する線分長を計算する。
以下、接触線分長の具体的な計算方法について説明する。ここでは説明を判り易くするために、各データを表現する矩形の各辺の長さを全て「1」とすると、前記図6(a)に示した例では、事業者データDsと提供者データD2とは4辺で接触するので接触線分長は「4」になる。
また、図6(b)に示した例では、事業者データDsと提供者データD3とは3辺で接触するので接触線分長は「3」となる。さらに図6(c)に示した例では、事業者データDsと提供者データD4とは4辺で接触するので接触線分長は「4」となる。これに対して、図6(d)に示した例では、事業者データDsと提供者データD5とは線接触しないので接触線分長は「0」となる。
このように、本実施形態では各提供者データDiの価値が、当該提供者データDiの幾何図形と各事業者が所持する事業者データDsの幾何図形との接触線分長に基づいて、その長さが長いほど高く評価される。
ただし、一般的にデータはそのデータサイズに比例した量的な価値も有する。したがって、図7に示したように、ある事業者データDsにとって接触線分長が同一の提供者データD1,D2同士であっても、データサイズが大きい提供者データD2[同図(b)]は小さい提供者データD1よりも高く評価する必要がある。
そこで、本実施形態ではデータの価値にそのデータ量も反映させるべくデータサイズ検知部203を更に設け、データ価値計算部204は、各事業者にとっての各提供者データDiの価値を、接触線分長依存の価値とサイズ依存の価値との和として求めるようにした。
次いで、各提供者データDiの価値をサイズ依存価値および接触線分長依存価値の和として求める具体的な方法について説明する。
提供者データDiのサイズ(面積)をx、接触線分長をyとすれば、提供者データDiの価値Vはサイズ依存価値f(x)および接触線分長依存価値g(y)の総和として、それぞれ2つの単調増加関数f、gを用いて次式(1)で表せる。
このとき、関数fとしてシグモイド関数を採用すれば、サイズ依存価値f(x)は次式(2)で表せる。
また、関数gとして単調増加関数を採用すれば、接触線分長依存価値g(y)は次式(3)で表せる。
ここで、事業者データDsおよび提供者データDの幾何図形が図8の通りであって、上式(2),(3)の各係数がk=200,c=0.05,a=3であるとすれば、提供者データDのデータ量依存価値f(x)はf(100)=100となり、接触線分長依存価値g(y)はg(35)=105となる。
また、事業者データDsおよび提供者データDの幾何図形が図9の通りであれば、提供者データDのデータ量依存価値f(x)はf(150)=100となり、接触線分長依存価値g(y)はg(10)=30となる。
ところで、事業者データDsおよび提供者データDの各幾何図形の相対的な位置関係が図10の通りであると、同図(b)では同図(a)に比べて、提供者データDのサイズは同じでも接触線分長が長くなるので提供者データDの価値が高く評価されることになる。しかしながら、行要素や列要素の配列順序に時系列などの制限がない順不動なデータである場合、すなわち前記図3,4に関して説明したように、行要素がユーザ、列要素が特徴量といった順不動データであれば、両者は等価と評価されることが望ましい。
そこで、本実施形態では価値計算に先だって、事業者データDsの配列を適正化することにより、実質的に同一の価値を有する提供者データ同士は同等に評価されるようにした。
前記適正化は、例えば図11に示したように、データを行列(ここでは、列)の一方側から昇順ないしは降順で並べ替えることで実現できる。これは、事業者データDsの幾何図形の周長を最小化することと同義である。
ただし、図10に示した例では、図12に示したように、事業者データDsの配列(ここでは、行)を並べ替えても周長は同一となってしまう。したがって、このような場合には事業者データDsの行列配置を変更しながら提供者データDとの接触線分長を都度求め、接触線分長の最長化を最適化としても良い。
本実施形態によれば、各提供者データの価値が、全ての事業者に共通する絶対的な価値ではなく、各契約事業者が既に所持している事業者データとの補完関係、相対関係に基づいて評価されるので、各提供者データを、その価値を最大化する事業者に利用させることができるようになる。
その結果、事業者にとっては多数の提供者データの中から自身にとって価値の高いデータのみを無駄なく簡単に取得できるようになり、またデータ提供者によっては自身のデータの価値を高めることができるようになる。さらに、データセンターにとっては提供者データの各事業者による利用を促進できるようになる。
また、本実施形態によれば、提供者データの価値を事業者データとの相対関係に着目して評価するに際して、定量化の困難な各データの相対関係を、各データを図形化することで定量化し、提供者データの価値が、各データを模した図形同士での定量的な関係に基づいて評価されるので、データの価値を定量的に評価できるようになる。
さらに、本実施形態によれば、データの価値を、図形化されたデータの接触線分長依存の価値とサイズ依存の価値とに基づいて評価できるので、接触線分長やサイズの異なるデータの価値を公平に評価できるようになる。
なお、提供者データDiが各ユーザの性別や生年月日といった固定的なデータではなく、体重、血圧、血糖値等のバイタルデータや携帯端末により測定される受信電波強度(圏外情報)のように、時刻経過により鮮度が低下するデータであれば、図13に示したように、その価値をデータの取得タイミングからの経過時間に応じて漸減させるようにしても良い。
このようにすれば、データ提供者に対してはデータ取得及びその提供のモチベーションを高めることができ、事業者にとっては、古いデータについて安価な履歴データとしての活用が可能になり、その結果、データセンターにとっては提供者データの各事業者による利用を促進できるようになる。
さらに、上記の実施形態では各データを幾何図形化した際の矩形形状が同一形状、同一サイズであるものとして説明したが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、幾何図形化した際の形状やサイズを異ならせることで各データに所望の重み付を行っても良い。
例えば、データはその粒度が細かい(概念辞書上で具体性が高い)ほど価値が高くなる。したがって、例えば住所データであれば、「埼玉県」だけのデータよりも「埼玉県ふじみ野市」と記述されているデータの方が価値が高い。したがって、より粒度の細かいデータほど、幾何図形化した際の矩形形状サイズがより大きくなるようにしても良い。
また、上記のように各提供者データDの価値を、その幾何図形と各事業者データDsの幾何図形との接触線分長をパラメータとして評価する場合、各幾何図形の相対関係が図14(a)に示した通りであって接触線分長が閾値よりも短いと判断される場合であっても、同図(b)に示したように、予め提供者データDの一部を触媒データDxとして事業者に提供して事業者データDsに追加しておくことにより、接触線分長が閾値を超えてデータ交換が促進される場合がある。
同様に、提供者データDの幾何図形と事業者データDsの幾何図形との相対関係が図15(a)に示した通りで接触しない場合であっても、同図(b)に示したように、予め提供者データDの一部を触媒データDxとして事業者に提供して事業者データDsに追加しておくことにより、接触線分が生じてデータ交換が促進される場合がある。したがって、上記のような触媒データDxを予め各事業者へ提供して事業者データDsに追加する触媒データ追加手段を更に設け、提供者データDのニーズを高めるようにしても良い。
1…データセンター,10…データ管理部,20…データ評価部,30…データ利用促進部,40…対価計算部,201…幾何図形化部,202…接触線分長計算部,203…データサイズ検知部,204…データ価値計算部

Claims (14)

  1. データ提供者から取得したデータを蓄積してデータ管理の契約事業者に利用させるデータセンター装置において、
    データ提供者から取得した提供者データを蓄積するデータ蓄積手段と、
    各事業者が所持する事業者データを管理するデータ管理手段と、
    各提供者データと各事業者データとの相対関係に基づいて各提供者データの各事業者にとっての価値を評価するデータ評価手段と、
    各事業者に対して、前記評価結果が所定の条件を満たす提供者データの利用を案内するデータ利用案内手段と、
    事業者が利用した提供者データに基づいて当該事業者に請求する対価を計算する第1の対価計算手段とを具備したことを特徴とするデータセンター装置。
  2. 前記事業者が利用した提供者データに基づいて、当該提供者データの提供者へ還元する対価を計算する第2の対価計算手段を具備したことを特徴とする請求項1に記載のデータセンター装置。
  3. 前記データ評価手段は、前記提供者データの価値を当該データの測定タイミングからの経過時刻に基づいて漸減させることを特徴とする請求項1または2に記載のデータセンター装置。
  4. 前記データ評価手段は、
    各提供者データおよび各事業者データを当該各データの行要素および列要素に基づいて幾何図形化する手段と、
    各提供者データの幾何図形と各事業者データの幾何図形との相対的な位置関係に基づいて、各提供者データの各事業者データにとっての価値を計算する手段とを具備したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかにデータセンター装置。
  5. 前記データ評価手段は、各事業者データの幾何図形を前記各提供者データの幾何図形で補完して得られる幾何図形に含まれる長方形状の総面積を計算する手段をさらに具備し、
    前記各提供者データの価値を、前記長方形状の総面積が大きくなるほど高く評価することを特徴とする請求項4に記載のデータセンター装置。
  6. 前記データ評価手段は、各事業者データの幾何図形を前記各提供者データの幾何図形で補完して得られる幾何図形において、当該補完により面積が所定の閾値を超えることになった長方形状の総面積を計算する手段をさらに具備し、
    前記各提供者データの価値を、前記長方形状の総面積が大きくなるほど高く評価することを特徴とする請求項5に記載のデータセンター装置。
  7. 前記長方形状が、さらに所定の閾値未満の提供者データを補完することで長方形状となる略長方形状を含むことを特徴とする請求項5または6に記載のデータセンター装置。
  8. 前記データ評価手段は、各事業者データの幾何図形と各提供者データの幾何図形との接触線分長を計算する手段をさらに具備し、
    前記各提供者データの価値を、前記接触線分長が長いほど価値が高くなる接触線分長依存価値に基づいて計算することを特徴とする請求項4に記載のデータセンター装置。
  9. 前記データ評価手段は、各提供者データのデータサイズを計算する手段をさらに具備し、
    前記各提供者データの価値を、前記データサイズが大きいほど価値が高くなるサイズ依存価値および前記接触線分長依存価値の和に基づいて計算することを特徴とする請求項8に記載のデータセンター装置。
  10. 各事業者データを適正化する手段をさらに具備し、
    前記適正化手段は、前記事業者データの二次元画像の外周長が最短化するように行同士および列同士の少なくとも一方を入れ替えることを特徴とする請求項4ないし9のいずれかに記載のデータセンター装置。
  11. 各事業者データを適正化する手段をさらに具備し、
    前記適正化手段は、前記各事業者データの幾何図形と各提供者データの幾何図形との接触線分が最長化するように前記各事業者データの行同士および列同士の少なくとも一方を入れ替えることを特徴とする請求項4ないし9のいずれかに記載のデータセンター装置。
  12. 前記行要素および列要素のデータが、それぞれ行方向および列方向に順不同のデータであることを特徴とする請求項10または11に記載のデータセンター装置。
  13. 前記各提供者データの各事業者にとっての価値を高める触媒データを各事業者データに追加する触媒データ追加手段を更に具備したことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載のデータセンター装置。
  14. 前記各提供者データの各事業者にとっての価値を高める触媒データを各事業者データに追加する触媒データ追加手段を更に具備し、
    前記触媒データは、当該触媒データが追加された事業者データの幾何図形と前記提供者データの幾何図形との接触線分長を、当該触媒データが追加されていない事業者データの幾何図形と前記提供者データの幾何図形との接触線分長よりも長くすることを特徴とする請求項8または11に記載のデータセンター装置。
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