JP2015176509A - 情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の情報処理装置間で情報の同期を行う場合の不整合の発生を抑制する。
【解決手段】第1の情報処理装置は、保存される設定情報を第2の情報処理装置との間で同期させる第1の記憶部に設定情報を保存し、設定情報に一意に対応する判別情報を生成して第1の判別情報として第1の記憶部にさらに保存する。第1の情報処理装置は、第2の情報処理装置から参照される第2の記憶部に、判別情報を第2の判別情報として保存する。第1の情報処理装置は、第1の記憶部に保存される第1の判別情報と第2の記憶部に保存される第2の判別情報とを比較し、第1の判別情報と第2の判別情報とが異なる場合に、第1の記憶部に保存される設定情報の変更を禁止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ネットワークを介して通信を行う情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
従来から、PC(パーソナルコンピュータ)などの情報処理装置に搭載されるプリンタドライバにおいて、印刷先のプリンタ装置の機種を複数の機種間で切り替えられるようにした機種共通ドライバが知られている。機種共通ドライバは、例えば複数機種のプリンタドライバにそれぞれ対応する複数の設定情報を含み、PCにおいて、使用するプリンタ装置の機種に応じてプリンタドライバの機種を切り替える。これにより、印刷に関する設定を行う各設定画面の内容が、使用するプリンタ装置の機種に対応する設定画面に切り替わる。
また、ユーザの情報処理装置(クライアント装置)と、サーバ装置と、サーバ装置から共有される共有プリンタ装置とがネットワークに接続され、クライアント装置から共有プリンタ装置に対して印刷を実行させることが可能な印刷システムが知られている。
このような印刷システムにおいて、クライアント装置から共有プリンタ装置に対する印刷の実行を容易とするための技術が知られている。このような技術の一つとして、例えば米国マイクロソフト社によるPoint & Print(登録商標)がある。Point & Print(以下、ポイントアンドプリント)環境においては、サーバ装置により共有されている共有プリンタ装置をクライアント装置から選択した場合に、選択された共有プリンタ装置のプリンタドライバがサーバ装置からクライアント装置に転送されインストールされる。
また、ポイントアンドプリント環境においては、サーバ装置側のプリンタドライバと、クライアント装置側のプリンタドライバとで設定情報を同期することができる。例えば、サーバ装置にインストールされている機種共通ドライバを、ポイントアンドプリントによりクライアント装置にインストールする。このとき、サーバ装置において機種共通ドライバにおいて選択された共有プリンタ装置の設定情報は、サーバ装置およびクライアント装置それぞれのレジストリに保存される。
ここで、サーバ装置において、機種共通ドライバに対してプリンタドライバの機種の切り替えを行った場合、サーバ装置およびクライアント装置のOS(Operating System)により、クライアント装置およびサーバ装置に保存される設定情報が同期される。この同期は、例えば、サーバ装置に保存される設定情報が、クライアント装置のレジストリに保存される設定情報に対して上書きされることで行われる。クライアント装置において、機種共通ドライバに選択されるプリンタドライバの機種を参照すると、サーバ装置において切り替えられた機種に変更されていることが確認できる。
このように、ポイントアンドプリントを利用することで、クライアント装置側のプリンタドライバの設定をサーバ装置側で一括管理できるため、サーバ装置側でプリンタドライバの設定が変更になった場合でも、クライアント装置側ではプリンタドライバの設定を変更する必要がない。これは、クライアント装置側で機種共通ドライバに対してプリンタドライバの設定を変更した場合であっても同様に、クライアント装置側の設定情報がサーバ側の設定情報に上書きされ、同期が行われる。
特許文献1には、プリンタ装置が接続されたサーバ端末と、1以上のクライアント端末とがネットワークを介して接続されたネットワークシステムにおいて、サーバ端末におけるプリンタドライバによる設定情報の更新を、クライアント端末に同期させる構成が開示されている。すなわち、特許文献1によれば、サーバ端末のレジストリ領域に追加したい設定情報が書き込まれると、プリンタドライバにより設定ファイルに当該設定情報が書き込まれる。サーバ端末においてレジストリ領域が更新されると、更新された情報がクライアント端末のレジストリ領域にダウンロードされ、クライアント端末において、プリンタドライバによりダウンロードされた設定情報が設定ファイルに書き込まれる。
特許文献1によれば、クライアント端末にプリンタドライバをインストールした後に変更したい設定情報を、サーバ端末からクライアント端末に対して反映させることができる。
上述した、サーバ装置およびクライアント装置間でのプリンタドライバの機種の切替えに伴う設定情報の同期には、一定以上の時間を要する場合がある。この場合、同期が完了するまでの間は、サーバ装置およびクライアント装置間において設定の不整合が発生してしまうおそれがあるという問題点があった。
例えば、サーバ装置側でプリンタドライバの機種を変更し、この変更に伴いプリンタポートの変更を行った直後には、クライアント装置側に機種の変更が反映されておらず、クライアント装置のレジストリには、サーバ装置側の機種変更前の機種の設定情報が保存されている。したがって、クライアント装置において設定情報を確認すると、サーバ装置側の機種の変更が反映されておらず、変更前の設定情報が例えばデバイスプロパティ画面に表示されることになる。
この状態で、クライアント装置側から印刷を実行させると、クライアント装置からサーバ装置に対して、変更前の設定情報に従った印刷ジョブが送信されることになる。一方、サーバ装置側では、機種変更後のプリンタポートが選択されている。そのため、この変更前の設定情報により指定される機能にサーバ装置側における変更後の設定情報が対応していない機能が含まれている場合、共有プリンタ装置において印刷エラーなどになってしまい、ユーザが所望する印刷が行えない場合がある。
また、サーバ装置およびクライアント装置間において設定の不整合が発生すると、クライアント装置側の設定がサーバ装置側に反映されてしまう現象も生じ得る。例えば、上述した、クライアント装置側においてサーバ装置側の機種の変更が反映されていない状態で、例えば印刷に関する設定情報の変更や確認を行うためのデバイスプロパティ画面などにおいて、当該画面に表示される、変更反映前の設定情報を了承する操作を行った場合について考える。この場合、クライアント装置からサーバ装置に対してこの変更反映前の設定情報が送信され、サーバ装置のレジストリに保存される変更後の設定情報が、クライアント装置から送信された変更前の設定情報に上書きされてしまう可能性がある。
この場合でも、サーバ装置側では、変更後のプリンタポートが選択されている。そのため、サーバ装置において、レジストリに保存される設定情報の機種と、選択されたプリンタポートに接続される共有プリンタ装置の機種との間で不整合が発生し、正常な印刷が行えない可能性がある。
この、プリンタドライバの機種の切り替えに伴う設定情報のサーバ装置およびクライアント装置間での同期に、サーバ装置およびクライアント装置間で一定以上の時間を要することによる、サーバ装置およびクライアント装置間での設定情報の不整合の発生は、特許文献1においても解消できていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の情報処理装置間で情報の同期を行う場合の不整合の発生を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、保存される設定情報を他の情報処理装置との間で同期させる第1の記憶部に設定情報を保存し、設定情報に一意に対応する判別情報を生成して第1の判別情報として第1の記憶部にさらに保存する設定管理部と、他の情報処理装置から参照される第2の記憶部に、判別情報を第2の判別情報として保存する判別情報管理部とを有し、設定管理部は、第1の記憶部に保存される第1の判別情報と第2の記憶部に保存される第2の判別情報とを比較し、第1の判別情報と第2の判別情報とが異なる場合に、第1の記憶部に保存される設定情報の変更を禁止することを特徴とする。
本発明によれば、複数の情報処理装置間で情報の同期を行う場合の不整合の発生を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムの一例の構成を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係るサーバ装置およびクライアント装置の機能を説明するための概略的な機能ブロック図である。 図3は、第1の実施形態に係る動作を概略的に説明するための図である。 図4は、第1の実施形態に係る動作を概略的に説明するための図である。 図5は、第1の実施形態に適用可能なサーバ装置の一例の構成を示すブロック図である。 図6は、第1の実施形態に係るサーバ装置の機能を説明するための一例の機能ブロック図である。 図7は、第1の実施形態に係るクライアント装置の機能を説明するための一例の機能ブロック図である。 図8は、システム設定情報DBに保存されるデータ構成の例を示す図である。 図9は、システム設定情報DBに保存されるデータの具体例を示す図である。 図10は、第1の実施形態に係る判別値保存部の一例のデータ構成を示す図である。 図11は、ランゲージモニタを用いた処理の流れを説明するための図である。 図12は、第1の実施形態にランゲージモニタの機能を適用した場合の処理の流れを概略的に示す図である。 図13は、第1の実施形態に係る、サーバ装置における設定情報の変更処理の例を示すフローチャートである。 図14は、第1の実施形態に係る、サーバ装置における処理の例を示すシーケンス図である。 図15は、第1の実施形態に係る、サーバ装置およびクライアント装置におけるデータの流れを示す図である。 図16は、第1の実施形態に係る、サーバ装置およびクライアント装置におけるデータの流れを示す図である。 図17は、UI部により表示される画面の例を示す図である。 図18は、UI部により表示される画面の例を示す図である。 図19は、第1の実施形態に係る、レジストリの内容をクライアント装置のレジストリに対して同期させる処理を説明するための図である。 図20は、第1の実施形態に係る、クライアント装置における第1の処理の例を示すシーケンス図である。 図21は、第1の実施形態に係る、サーバ装置およびクライアント装置におけるデータの流れを示す図である。 図22は、第1の実施形態に係る、UI部により表示される画面の例を示す図である。 図23は、第1の実施形態に係る、UI部により表示される画面の例を示す図である。 図24は、第1の実施形態に係る、クライアント装置における第2の処理の例を示すシーケンス図である。 図25は、第1の実施形態に係る、サーバ装置およびクライアント装置におけるデータの流れを示す図である。 図26は、機種切り替え後のデバイスプロパティ画面の例を示す図である。 図27は、オプション設定部を有するデバイスプロパティ画面の例を示す図である。 図28は、オプション設定部を有するデバイスプロパティ画面の例を示す図である。 図29は、第1の実施形態の変形例に係る、クライアント装置における設定情報の変更処理の例を示すフローチャートである。 図30は、第1の実施形態の変形例に係る、クライアント装置における処理の例を示すシーケンス図である。 図31は、第1の実施形態の変形例に係る、サーバ装置およびクライアント装置におけるデータの流れを示す図である。 図32は、第1の実施形態の変形例に係る、サーバ装置およびクライアント装置におけるデータの流れを示す図である。 図33は、第1の実施形態の変形例に係る、サーバ装置における第3の処理の例を示すシーケンス図である。 図34は、第1の実施形態の変形例に係る、サーバ装置における第4の処理の例を示すシーケンス図である。 図35は、第1の実施形態の変形例に係る、クライアント装置側で印刷処理を行った場合の処理の例を示すフローチャートである。 図36は、第2の実施形態に係る情報処理システムの一例の構成を示すブロック図である。 図37は、第2の実施形態に係る、クライアント装置における処理の例を示すシーケンス図である。 図38は、第2の実施形態に係る、クライアント装置およびサーバ装置におけるデータの流れを示す図である。 図39は、第2の実施形態に係る、クライアント装置およびサーバ装置におけるデータの流れを示す図である。 図40は、第2の実施形態に係る同期処理を説明するための図である。 図41は、第2の実施形態に係る、クライアント装置における第5の処理の例を示すシーケンス図である。 図42は、第2の実施形態に係る、第5の処理によるクライアント装置およびサーバ装置におけるデータの流れを示す図である。 図43は、第2の実施形態に係る、クライアント装置における第6の処理の例を示すシーケンス図である。 図44は、第2の実施形態に係る、第6の処理によるクライアント装置およびサーバ装置におけるデータの流れを示す図である。
以下に添付図面を参照して、情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムの一例の構成を示す。図1において、情報処理システム1は、それぞれ少なくとも1台のサーバ装置10およびクライアント装置20と、1以上のプリンタ装置40a、40b、…とを含み、これらサーバ装置10、クライアント装置20およびプリンタ装置40a、40b、…がネットワーク30を介して互いに通信可能に接続される。
詳細は後述するが、サーバ装置10およびクライアント装置20は、例えば一般的なコンピュータなどによる情報処理装置である。サーバ装置10は、ネットワーク30に接続されるプリンタ装置40a、40b、…を管理する。サーバ装置10は、クライアント装置20から出力された印刷データを、プリンタ装置40a、40b、…のうちサーバ装置10またはクライアント装置20に指定されたプリンタ装置に送信して、当該プリンタ装置に印刷を実行させる。
(第1の実施形態の概要)
図2〜図4を用いて、第1の実施形態に係る動作を概略的に説明する。図2は、第1の実施形態に係るサーバ装置10およびクライアント装置20の機能を説明するための概略的な機能ブロック図を示す。図2において、サーバ装置10は、機種共通ドライバ100と、システム設定情報データベース(DB)102と、判別値保存部103と、判別値管理部1010とを含む。また、クライアント装置20は、機種共通ドライバ100’と、システム設定情報DB202とを含む。
システム設定情報DB102および202は、サーバ装置10およびクライアント装置20がOS(Operating System)としてWindows(登録商標)を用いている場合、それぞれが有するレジストリに対応する。レジストリは、OSや搭載されているアプリケーションソフトウェアなどの種々の設定を保存する記憶部である。これらシステム設定情報DB102および202は、それぞれサーバ装置10およびクライアント装置20のOSにより管理される。
機種共通ドライバ100は、プリンタ装置の複数の機種に対応したプリンタドライバを含み、接続されるプリンタ装置の機種または任意のプリンタ装置の機種への切り替えを行うことが可能となっている。図2の例では、機種共通ドライバ100は、少なくともプリンタ装置40aの機種(機種「PRT.A」とする)と、プリンタ装置40bの機種(機種「PRT.B」とする)とにそれぞれ対応するプリンタドライバを含み、プリンタ装置40aおよび40bのうち使用する機種に応じたプリンタドライバを選択可能となっている。サーバ装置10において、機種共通ドライバ100は、選択されているプリンタ機種に対応する設定情報1021をシステム設定情報DB102に保存する。
サーバ装置10側のプリントキューを、そのままの設定でクライアント装置20において利用できる技術が知られている。例えば、OSの一つである例えばWindows(登録商標)では、この技術がポイントアンドプリント(Pont & Print)として提供されている。例えば、サーバ装置10にインストールされている機種共通ドライバ100を、ポイントアンドプリントによりクライアント装置20にインストールする(機種共通ドライバ100’)。このとき、サーバ装置10において選択されているプリンタ機種の設定情報1021は、サーバ装置10およびクライアント装置20のOSの機能により、システム設定情報DB102および202間で同期が取られ、クライアント装置20のシステム設定情報DB202に保存される。
図2の例では、サーバ装置10において、機種共通ドライバ100で選択された機種「PRT.A」の設定情報1021がシステム設定情報DB102に保存され、これに同期して、クライアント装置20のシステム設定情報DB202に、機種「PRT.A」の設定情報1021が保存されている様子が示されている。
使用するプリンタ機種の切り替えを例えばサーバ装置10で行った場合、切り替え後のプリンタ機種の設定情報1021がシステム設定情報DB102に保存される。この設定情報1021は、サーバ装置10およびクライアント装置20のOSによる同期処理により、クライアント装置20のシステム設定情報DB202にも保存される。これにより、クライアント装置20において、サーバ装置10側で選択したプリンタ装置による印刷を実行することが可能となる。
この、機種共通ドライバにおける機種の切り替えに伴う、システム設定情報DB102および202間での設定情報1021の同期は、一定以上(例えば数秒乃至数分)の時間を要する場合がある。この場合、同期が完了しない状態でクライアント装置20において機種の変更を行うと、サーバ装置10およびクライアント装置20間で選択されるプリンタ機種に不整合が発生し、クライアント装置20がサーバ装置10を介して行う印刷に不具合が生じるおそれがある。
第1の実施形態では、この不整合を、サーバ装置10およびクライアント装置20のうち何れかで機種共通ドライバにおける設定情報が変更されたか否かを判別するための設定情報変更判別値を用いて回避するようにしている。
すなわち、機種共通ドライバ100は、選択された機種に一意に対応する値である設定情報変更判別値1020を生成する。機種共通ドライバ100は、生成した設定情報変更判別値1020を後述する機種情報と共にシステム設定情報DB102に保存する。図2の例では、機種「PRT.A」に一意に対応する設定情報変更判別値1020として値「999XYZ」が生成され、システム設定情報DB102に保存されている。
この設定情報変更判別値1020は、例えば、サーバ装置10およびクライアント装置20間で、設定情報1021と共に同期されて、クライアント装置20のシステム設定情報DB202に保存される。
このような構成において、クライアント装置20において使用するプリンタ機種が機種「PRT.A」から機種「PRT.B」に切り替えられる場合の処理について、概略的に説明する。ここでは、上述した図2の状態から、サーバ装置10においてプリンタ機種を機種「PRT.A」から機種「PRT.B」に切り替える場合について考える。
サーバ装置10において、例えばユーザ操作などにより機種共通ドライバ100にて使用するプリンタ機種が機種「PRT.A」から機種「PRT.B」に切り替えられる。機種共通ドライバ100は、この機種の切り替えに伴い切り替え後の機種「PRT.B」に一意に対応する設定情報変更判別値1020を生成する(値「123ABC」とする)。機種共通ドライバ100は、生成された設定情報変更判別値1020をシステム設定情報DB102に保存すると共に、判別値管理部1010に渡す。判別値管理部1010は、渡された設定情報変更判別値1020を判別値保存部103に保存する。
サーバ装置10のOSは、クライアント装置20のOSと通信を行い、システム設定情報DB102および202間での設定情報1021および設定情報変更判別値1020の同期を開始する。この同期の完了までには、一般的には、一定の時間(数秒乃至数分)を要する。
この同期が完了していない状態では、図3に例示されるように、サーバ装置10において、切り替え後の機種「PRT.B」に対応する設定情報1021がシステム設定情報DB102に保存され、当該機種「PRT.B」に一意に対応する値「123ABC」の設定情報変更判別値1020がシステム設定情報DB102および判別値保存部103に保存されている。また、クライアント装置20において、システム設定情報DB202には、切り替え前の機種「PRT.A」を示す設定情報1021と、当該機種「PRT.A」に対応する値「999XYZ」の設定情報変更判別値1020とが保存されている。
この状態で、クライアント装置20において機種共通ドライバ100’に対して、使用するプリンタ機種を機種「PRT.A」から機種「PRT.B」に切り替える操作を開始するものとする。例えば、機種共通ドライバ100’は、ユーザ操作に応じて、機種切替画面をクライアント装置20のディスプレイに表示させ、機種切替操作を開始する。機種切替画面は、例えばプリンタ装置の機種の選択や選択された機種に応じた設定を行うデバイスプロパティ画面であって、機種を選択して「OK」ボタンや「適用」ボタンを操作することで、選択された機種が確定されるようになっている。
クライアント装置20において機種切替操作が開始されると、機種共通ドライバ100’は、システム設定情報DB202に保存される設定情報変更判別値1020を取得する。また、機種共通ドライバ100’は、サーバ装置10の判別値管理部1010を介して判別値保存部103に保存される設定情報変更判別値1020を取得する。機種共通ドライバ100’は、取得した判別値保存部103に保存される設定情報変更判別値1020(第1の判別値とする)と、システム設定情報DB202に保存される設定情報変更判別値1020(第2の判別値とする)とを比較し、第1の判別値と第2の判別値とが一致するか否かを判定する。
図3の例では、第1の判別値が値「123ABC」であり、第2の判別値が値「999XYZ」であり、第1の判別値と第2の判別値とが一致しない。これは、サーバ装置10で選択されているプリンタ機種と、クライアント装置20で選択されているプリンタ機種とが異なっていることを示している。そこで、機種共通ドライバ100’は、機種の切り替えを禁止する。一例として、機種共通ドライバ100’は、上述した機種切替画面の表示をグレーアウトさせてキャンセル以外の操作を行えないようにする。
クライアント装置20において、機種共通ドライバ100’は、サーバ装置10からの第1の判別値の取得と、システム設定情報DB202からの第2の判別値の取得と、取得したこれら第1の判別値と第2の判別値との比較とを所定の間隔で繰り返して実行する。サーバ装置10およびクライアント装置20間での設定情報1021および設定情報変更判別値1020の同期が完了されると、図4に例示されるように、クライアント装置20のシステム設定情報DB202に、サーバ装置10のシステム設定情報DB102に保存される設定情報1021および設定情報変更判別値1020と同一の値が保存されるようになる。したがって、機種共通ドライバ100’は、第1の判別値と第2の判別値とが一致したと判定し、機種の切り替えの禁止を解除する。
機種共通ドライバ100’は、例えば上述のように機種切替画面の表示をグレーアウトさせた場合は、このグレーアウト表示を解除して通常の機種切替画面に戻し、機種切替操作を可能とする。
このように、第1の実施形態では、サーバ装置10側において、設定情報1021と共に、設定情報1021に一意に対応する設定情報変更判別値1020を生成して判別値保存部103に保存する。そして、クライアント装置20は、機種切替操作に応じて、判別値保存部103に保存された設定情報変更判別値1020と、自身のシステム設定情報DB202に保存された設定情報変更判別値1020とを比較し、両者が一致しない場合に、機種切替操作を禁止する。これにより、サーバ装置10側で選択されたプリンタ機種と、クライアント装置20側で選択されたプリンタ機種との間の不整合による印刷不具合などを回避できる。
(第1の実施形態に適用される構成)
次に、第1の実施形態についてより詳細に説明する。図5は、第1の実施形態に適用可能なサーバ装置10の一例の構成を示す。サーバ装置10は、CPU(Central Processing Unit)51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、ストレージ54と、表示制御部55と、入出力I/F57と、通信I/F59とがバス50を介して互いに通信可能に接続されている。
CPU51は、ROM52やストレージ54に予め記憶されるプログラムに従い、RAM53をワークメモリとして用いて、このサーバ装置10の全体の動作を制御する。ストレージ54は、ハードディスクドライブや不揮発性の半導体メモリ(フラッシュメモリ)からなり、CPU51が動作するためのプログラムや、各種データが格納される。
表示制御部55は、CPU51によりプログラムに従い生成された表示制御信号を、表示部56で表示可能な表示信号に変換して表示部56に供給する。表示部56は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)を表示デバイスとして用い、表示制御部55から供給された表示信号に従った画面を表示デバイスに表示させる。
入出力I/F57は、外部機器との間で通信を行うインターフェイスである。図5の例では、入出力I/F57に対して、外部機器としてキーボードやポインティングデバイス(マウスなど)を含む操作部58が接続されている。入出力I/F57は、これに限らず、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)といったディスク記憶媒体からのデータの読み出しなどを行うドライブ装置や、不揮発性の半導体メモリなどのストレージを接続してもよい。入出力I/F57としては、例えばUSB(Universal Serial Bus)を用いることができる。
通信I/F59は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)など所定のプロトコルを用いてネットワーク30を介した通信を制御する。
なお、クライアント装置20は、サーバ装置10と同様の構成で実現可能であるので、ここでの説明を省略する。
図6は、第1の実施形態に係るサーバ装置10の機能を説明するための一例の機能ブロック図を示す。図6において、サーバ装置10は、機種共通ドライバ100と、判別値通信部101と、システム設定情報DB102と、判別値保存部103と、OS104と、ネットワーク通信部105と、プリンタ通信部106とを有する。
プリンタ通信部106は、例えばネットワーク30を介して1台以上のプリンタ装置40と接続される。プリンタ通信部106は、プリンタ装置40が直接的に接続されるようにしてもよい。OS104は、サーバ装置10の全体の動作を制御する。OS104は、例えば、サーバ装置10上で動作する各プログラムの制御を行ったり、各プログラムとサーバ装置10における各ハードウェアとの仲介を行う。
システム設定情報DB102は、OS104や搭載されている各アプリケーションソフトウェアなどの種々の設定が格納されるデータベースであり、ストレージ54に保存される。OS104がWindows(登録商標)である場合、システム設定情報DB102は、レジストリである。判別値保存部103は、後述する判別値通信部101が管理する記憶領域であって、RAM53やストレージ54のシステム設定情報DB102とは異なる所定領域を用いることができる。
機種共通ドライバ100および判別値通信部101、ならびに、これらの含まれる各部は、CPU51上で動作するプログラムにより実現される。このプログラムは、ROM52やストレージ54に予め記憶させて提供される。これに限らず、プログラムを、ネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、通信I/F59によりネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成することができる。また、プログラムを、ネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
これに限らず、プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。この場合、記録媒体に記録された情報処理プログラムは、例えば入出力I/F57に接続された外部のドライブ装置を介してサーバ装置10に供給される。これに限らず、記録媒体に記録された情報処理プログラムを、パーソナルコンピュータなど他の情報処理装置上に一旦記憶させ、この他の情報処理装置から通信I/F59や入出力I/F57を介した通信により、サーバ装置10に供給してもよい。
プログラムは、例えば、上述した機種共通ドライバ100および判別値通信部101、ならびに、これらの含まれる各部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしては、CPU51が例えばストレージ54やROM52からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置(例えばRAM53)上にロードされ、各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
機種共通ドライバ100は、プリンタ装置40による印刷を行うためのモジュールであって、描画部110と、UI(User Interface)部111とを有する。
描画部110は、UI部111で指定された印刷情報に従い印刷データを生成する。描画部110は、機種共通ドライバ100において、例えば、機種共通ドライバ100が対応するプリンタ機種毎に設けられる。
UI部111が行う印刷情報の設定の例として、プリンタ装置40の機種の切り替え、印刷設定、使用するプリンタ装置40の機器オプションの設定が含まれる。また、UI部111は、使用するプリンタ装置40の機種を示す機種情報、一部の印刷設定、機器オプション設定などを、上述した設定情報1021としてシステム設定情報DB102に保存する。また、UI部111は、これらの設定を行うための画面(デバイスプロパティ画面)を生成する。
第1の実施形態に係るUI部111は、設定管理部1110と、通知部1111と、機種管理部1112とを有する。設定管理部1110は、使用するプリンタ機種に一意に対応する設定情報変更判別値1020を生成する。設定管理部1110は、生成した設定情報変更判別値1020をシステム設定情報DB102に保存すると共に、判別値通信部101に渡す。また、設定管理部1110は、判別値通信部101およびシステム設定情報DB102からそれぞれ設定情報変更判別値1020を取得し、取得したこれら2つの設定情報変更判別値1020を比較する。
通知部1111は、設定管理部1110からの指示に従い、UI部111による上述した設定が可能か否かをユーザに対して通知する情報を生成する。例えば、通知部111は、設定が可能か否かの結果に応じてUI部111により生成される画面を設定可/不可を示すように変化させることで、ユーザに対する通知を行う。
機種管理部1112は、機種共通ドライバ100が対応するプリンタ機種を管理する。例えば、機種管理部1112は、機種共通ドライバ100が対応するプリンタ機種を一覧するテーブルを持ち、このテーブルを用いてプリンタ機種の管理を行う。機種管理部1112は、機種切り替え操作に応じて機種切り替えを行い、当該テーブルを用いて現在選択されている機種を指定する。
判別値通信部101は、機種共通ドライバ100がプリンタ通信部106との間で通信を行う際に、仲介して通信制御を行う。サーバ装置10がOS104としてWindows(登録商標)を用いている場合、ランゲージモニタ(Language Monitor)を利用して判別値通信部101を構成することができる。
判別値通信部101は、判別値管理部1010と通信部1011とを有する。判別値管理部1010は、設定情報変更判別値1020を管理する。判別値管理部1010は、設定管理部1110で生成された設定情報変更判別値1020を判別値保存部103に保存する。また、判別値管理部1010は、通信部1011を介してなされる他の情報処理装置(例えばクライアント装置20)からの要求に応じて、判別値保存部103から設定情報変更判別値1020を読み出して当該他の情報処理装置に渡す。通信部1011は、通信I/F59を利用して、ネットワーク30を介した通信を行う。
図7は、第1の実施形態に係るクライアント装置20の機能を説明するための一例の機能ブロック図である。上述の図6と比較して分かるように、クライアント装置20は、サーバ装置10の構成から判別値通信部101、判別値保存部103およびプリンタ通信部106を除いた構成となっている。すなわち、クライアント装置20は、機種共通ドライバ100’と、システム設定情報DB202と、OS204と、ネットワーク通信部205とを有する。システム設定情報DB202、OS204およびネットワーク通信部205は、サーバ装置10のシステム設定情報DB102、OS104およびネットワーク通信部105と同様なので、ここでの詳細な説明を省略する。
機種共通ドライバ100’は、上述したように、サーバ装置10からネットワーク30を介してクライアント装置20に供給され、インストールされたものである。機種共通ドライバ100’は、描画部110’とUI部111’とを有し、UI部111’は、設定管理部1110’と通知部1111’と機種管理部1112’とを含む。これら描画部110’と、UI部111’と、UI部111’に含まれる設定管理部1110’、通知部1111’および機種管理部1112’は、それぞれサーバ装置10の描画部110と、UI部111と、UI部111に含まれる設定管理部1110、通知部1111および機種管理部1112と同様なので、ここでの詳細な説明を省略する。
なお、クライアント装置20は、サーバ装置10が有する判別値通信部101および判別値保存部103に対応する構成をさらに有していてもよい。
上述した、サーバ装置10が有するシステム設定情報DB102と、クライアント装置20が有するシステム設定情報DB202との間での同期処理は、OS104および204により制御される。この同期処理は、例えば機種共通ドライバ100のベンダ側では制御することができない。
図8は、システム設定情報DB102に保存されるデータ構成の例を示す。また、図9は、システム設定情報DB102に保存されるデータの具体例を示す。なお、システム設定情報DB202に保存されるデータ構成も、このシステム設定情報DB102と同様なので、ここでの説明を省略する。システム設定情報DB102に保存されるシステム設定情報は、設定情報変更判別値1020と、設定情報1021とを含む。
設定情報1021は、少なくとも、機種共通ドライバ100において現在選択されているプリンタ装置40の機種を示す機種情報1022aを含む。設定情報1021は、さらに、機種オプション設定1022b、ワンクリックアイコン設定1022c、不定形用紙サイズ設定1022d、…といった、機種情報1022aに示されるプリンタ機種に対応する各種設定情報が含まれる。
これらのうち、機種オプション設定1022bは、機種情報1022aで示されるプリンタ機種が対応している各周辺機器と、各周辺機器のうち何れが実際に当該プリンタ機種が示すプリンタ装置40に取り付けられているかを示す。ワンクリックアイコン設定1022cは、機種情報1022aで示されるプリンタ機種に対応するプリンタドライバの印刷設定を登録した情報を示す。例えば、ワンクリックアイコン設定1022cでは、「A5用紙サイズ、横方向印刷」、「4in1集約印刷」などの印刷設定が登録される。また、不定形用紙サイズ設定1022dは、機種情報1022aで示されるプリンタ機種が利用可能な不定形用紙に関する情報である。例えば、不定形用紙サイズ設定1022dは、「不定形用紙サイズ1:100mm×100mm」、「不定形用紙サイズ2:100mm×300mm」などの設定が保存される。
設定情報1021が含む情報は、これら機種情報1022a、機種オプション設定1022b、ワンクリックアイコン設定1022cおよび不定形用紙サイズ設定1022dに限定されない。例えば、設定情報1021は、機種オプション設定1022b、ワンクリックアイコン設定1022cおよび不定形用紙サイズ設定1022dのうち1以上を省略してもよいし、さらに多種の情報を含んでもよい。
設定管理部1110は、設定情報1021に含まれる各情報のうち少なくとも1が変更された場合に、設定情報変更判別値1020を新たに生成する。一例として、設定管理部1110は、「機種情報1022a変更無し、機種オプション設定1022bにおいてパンチユニットをオフからオンに変更、ワンクリックアイコン設定1022c変更無し、不定形用紙サイズ設定1022d変更無し」の場合でも、新たに設定情報変更判別値1020を生成する。
設定情報変更判別値1020は、情報処理システム1内で一意の値であればよく、生成方法や形式は限定されない。設定情報変更判別値1020は、例えば世界で一意であることを意図したGUID(Globally Unique Identifier)を用いることができる。これに限らず、設定情報変更判別値1020は、所定の方法で生成したランダム文字列でもよいし、タイムスタンプであってもよい。設定情報変更判別値1020は、新たに生成された値で上書き保存される。
システム設定情報DB102に保存される設定情報1021は、OS104および204の機能により、システム設定情報DB202に保存される設定情報1021と同期される。例えば、サーバ装置10側でシステム設定情報DB102に保存される設定情報1021を変更すると、OS104および204によりシステム設定情報DB102および202の間での同期処理がなされ、システム設定情報DB102側の設定情報1021の変更がシステム設定情報DB202側の設定情報1021に反映される。逆に、クライアント装置20側でシステム設定情報DB202に保存される設定情報1021が変更されると、OS104および204による同期処理により、変更内容がサーバ装置10側のシステム設定情報DB102に反映される。
図10は、第1の実施形態に係る判別値保存部103の一例のデータ構成を示す。判別値保存部103は、設定情報変更判別値1020が保存される。この判別値保存部103に保存される設定情報変更判別値1020は、システム設定情報DB102に保存される設定情報変更判別値1020と異なる値である場合がある。判別値保存部103は、上述したように、判別値管理部1010からアクセスされる。
既に説明したように、判別値通信部101は、OS104がWindows(登録商標)の場合、ランゲージモニタ(登録商標)を用いることができる。ここで、ランゲージモニタについて、概略的に説明する。ランゲージモニタは、(1)プリンタ装置と双方向の通信を行いプリンタ装置の情報を取得する処理、(2)印刷データに対してPJL(Printer Job Language)に定義されたコマンドを付加する処理、という2つの目的のためのモジュールである。
図11は、ランゲージモニタを用いた処理の流れを示す。上述の(1)の処理に関し、プリンタドライバ60がAPI(Application Programming Interface)に対して関数SendRecvBidiDataFromPort()をコールすることで、スプーラ61を介してランゲージモニタ62が呼び出される。ランゲージモニタ62は、この関数SendRecvBidiDataFromPort()に応じて、ポートモニタ63からプリンタ装置64の情報を取得する。ランゲージモニタ62は、取得したプリンタ装置64の情報を、スプーラ61を介してプリンタドライバ60に渡す。
また、上述の(2)の処理に関し、プリンタドライバ60は、印刷データを生成し、生成した印刷データをスプーラ61を介してランゲージモニタ62に渡す。ランゲージモニタ62は、必要に応じて、印刷データに対して情報を付加することができる。ランゲージモニタ62は、例えば情報が付加された印刷データを、ポートモニタ63を介してプリンタ装置64に送信する。
図12は、第1の実施形態にランゲージモニタ62の機能を適用した場合の処理の流れを概略的に示す。図12の右側がサーバ装置10に対応し、左側がクライアント装置20に対応する。第1の実施形態では、ランゲージモニタ62の機能は、サーバ装置10側で利用する。一例として、サーバ装置10側では、プリンタドライバ60が、上述の関数SendRecvBidiDataFromPort()を用いて図示されないスプーラを介してランゲージモニタ62を呼び出し、データを渡す。ランゲージモニタ62は、プリンタドライバ60から渡されたデータを、例えばストレージ65のランゲージモニタ62が管理する領域(判別値保存部103に対応)に保存する。
クライアント装置20側では、プリンタドライバ60’が、上述の関数SendRecvBidiDataFromPort()を用いて、クライアント装置20が有するスプーラ61’を介してサーバ装置10側のランゲージモニタ62を呼び出して、ストレージ65の所定領域からデータを取得する。また、クライアント装置20側のプリンタドライバ60’から、関数SendRecvBidiDataFromPort()によりスプーラ61’を介してランゲージモニタ62を呼び出してデータを渡すことも可能である。
(第1の実施形態の処理の詳細)
次に、第1の実施形態に係る処理について、より詳細に説明する。図13は、第1の実施形態に係る、サーバ装置10における設定情報の変更処理の例を示すフローチャートである。ステップS10で、機種共通ドライバ100のUI部111は、例えば、ユーザによる設定情報の確認または変更を行うためのユーザ操作に応じて、機種共通ドライバ100のデバイスプロパティ画面を表示部56に表示させる。
次に、ステップS11で、設定管理部1110は、判別値通信部101(ランゲージモニタ)の判別値管理部1010により、判別値保存部103に保存される設定情報変更判別値1020を取得する。判定値管理部1010は、判定値保存部103から設定情報変更判別値1020を読み出して設定管理部1110に渡す。設定管理部1110は、さらに、次のステップS12で、レジストリ(システム設定情報DB102)に保存される設定情報変更判別値1020を取得する。
設定管理部1110は、ステップS13で、判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020と、レジストリから取得した設定情報変更判別値1020とを比較し、両者が一致するか否かを判定する(ステップS14)。設定管理部1110は、両者が一致しないと判定した場合、判定結果を通知部1111に渡して、処理をステップS15に移行させる。
ステップS15で、通知部1111は、ユーザに対する、設定情報を変更不可とする通知を行う。例えば、通知部1111は、UI部111に対して、設定情報の変更を禁止するための表示を行うように通知する。この通知に応じて、UI部111は、例えば、ステップS10で表示したデバイスプロパティ画面をグレーアウトさせて操作不可とする、あるいは、設定不可をユーザに通知するためのダイアログを表示させるなどの処理を行う。ステップS15で通知部1111による設定不可の通知がなされると、図13のフローチャートによる一連の処理が終了される。
設定管理部1110は、ステップS14で、判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020と、レジストリから取得した設定情報変更判別値1020とが一致すると判定した場合、判定結果を通知部1111に渡して、処理をステップS16に移行させる。
ステップS16で、通知部1111は、判別値通信部101およびUI部111に対して設定情報を変更可能とする通知を行う。次のステップS17で、UI部111は、この通知に応じて、レジストリ(システム設定情報DB102)から設定情報1021内の機種情報1022aを取得する。次のステップS18で、UI部111は、ステップS17で取得した機種情報1022aに示されるプリンタ機種に対応する設定画面を表示させる。
UI部111は、当該設定画面に対する、機種共通ドライバ100におけるプリンタ機種を切り替えるユーザ操作を受け付けると、当該操作に応じてプリンタ機種の切り替えを行う(ステップS19)。UI部111は、次のステップS20で、切り替え後のプリンタ機種を示す機種情報を機種管理部1112から取得して、レジストリに保存する。
次のステップS21で、設定管理部1110は、ステップS20での機種切り替えに応じて、設定情報変更判別値1020を新たに生成する。次のステップS22で、設定管理部1110は、新たに生成した設定情報変更判別値1020をレジストリに上書き保存する。さらに、設定管理部1110は、新たに生成した設定情報変更判別値1020を判別値管理部1010に渡す。判別値管理部1010は、渡された設定情報変更判別値1020を判別値保存部103に上書き保存する(ステップS23)。ステップS23で設定情報変更判別値1020が判別値保存部103に保存されると、この図13のフローチャートによる一連の処理が終了される。
次に、第1の実施形態に係る設定情報の変更処理について、さらに詳細に説明する。先ず、サーバ装置10において使用するプリンタ機種を切り替える場合の処理について、図14〜図18を用いて説明する。図14は、サーバ装置10における処理の例を示すシーケンス図、図15および図16は、図14の処理に対応する、サーバ装置10およびクライアント装置20におけるデータの流れを示す図、図17および図18は、UI部111により表示される画面の例を示す図である。なお、図14、ならびに、図15および図16において、上述した図6と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図14において、サーバ装置10側に機種共通ドライバ100がインストールされ、クライアント装置20側では、サーバ装置10にインストールされた機種共通ドライバ100を、ポイントアンドプリントにより機種共通ドライバ100’としてインストールする。このとき、サーバ装置10側のレジストリすなわちシステム設定情報DB102には、設定情報1021として機種「PRT.A」の情報が保存され、設定情報変更判別値1020として当該機種「PRT.A」に対して一意の値「999XYZ」が保存されているものとする。また、クライアント装置20側では、サーバ装置10からの機種共通ドライバ100のインストールに伴い、サーバ装置10側と同様の、機種「PRT.A」の設定情報1021と、対応する値「999XYZ」の設定情報変更判別値1020とがレジストリすなわちシステム設定情報DB202に保存されているものとする。
以下では、特に記載の無い限り、システム設定情報DB102をレジストリ102と記述し、システム設定情報DB202をレジストリ202と記述する。
図14において、UI部111は、ユーザ操作に応じてデバイスプロパティ画面を表示するための処理を開始する(ステップS100)。UI部111は、設定管理部1110に対して設定情報の変更を可能および不可のうち、初期状態として定められた状態とするように指示する(ステップS101)。ここでは、UI部111は、設定情報の変更が可能である状態とするように指示するものとする。
設定管理部1110は、OS104に対して、判別値管理部1010から設定情報変更判別値1020を取得するように指示する(ステップS102)。OS104は、この指示に応じて、判別値通信部101に対して判別値保存部103から設定情報変更判別値1020を取得するように指示する(ステップS103)。この指示に応じて、判別値通信部101において判別値管理部1010は、判別値保存部103から設定情報変更判別値1020を取得し(ステップS104、図15の経路500)、取得した設定情報変更判別値1020をOS104を介して設定管理部1110に渡す(ステップS105、ステップS106、図15の経路501)。
設定管理部1110は、レジストリ102から設定情報変更判別値1020を取得し(図15の経路502)、レジストリ102から取得した設定情報変更判別値1020と、判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020とを比較する(ステップS107)。この例では、レジストリ102から取得した設定情報変更判別値1020と、判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020とがそれぞれ値「999XYZ」であって一致する。そのため、設定管理部1110は、通知部1111に対して設定情報1021の変更を可能とするように指示する(ステップS108、図15の経路503)。
通知部1111は、この指示に応じて設定情報1021の変更可能を設定し(ステップS109)、設定管理部1110を介して、UI部111に対して設定情報1021の変更を可能とするように指示する(ステップS110、ステップS111)。
UI部111は、この通知に応じてレジストリ102から設定情報1021を読み取る(図15の経路504)。UI部111は、読み取った設定情報1021から機種情報1022aを取り出して、機種情報1022aに示される機種に応じた設定を行うためのデバイスプロパティ画面を生成し(ステップS112)、表示部56に表示させてユーザに提示する(ステップS113)。ユーザは、このデバイスプロパティ画面から、機種情報1022aに示される機種について、設定情報1021を変更することができる。
図17は、ステップS113でユーザに提示されるデバイスプロパティ画面の例を示す。図17において、デバイスプロパティ画面300aは、現在選択されている機種を表示する機種表示部301と、機種表示部301において選択されているプリンタ機種のプロパティを設定するプロパティ設定部306aとが設けられる。この例では、機種表示部301の表示により、機種「PRT.A」が選択されていることが示され、プロパティ設定部306aに、機種表示部301に表示される機種における印刷設定を行うための各項目が表示されている。印刷設定としては、機種「PRT.A」の場合、印刷色(カラー or 白黒)、集約印刷および両面印刷が設定可能とされている。
さらに、デバイスプロパティ画面300aは、更新ボタン302と、OKボタン303と、キャンセルボタン304と、適用ボタン305とが設けられる。更新ボタン302は、このデバイスプロパティ画面300aの表示内容を、最新の内容に更新する。OKボタン303および適用ボタン305は、プロパティ設定部306aに設定された内容を確定する。OKボタン303は、操作された後にこのデバイスプロパティ画面300aを閉じ、設定情報1021の変更を終了させる。キャンセルボタン304は、プロパティ設定部306aに対してなされた変更を無効とし、このデバイスプロパティ画面300aを閉じる。
ここで、ユーザのデバイスプロパティ画面300aに対するユーザ操作により、プリンタ機種が変更されたものとする。すなわち、機種表示部301に対する所定のユーザ操作に応じて、UI部111は、機種管理部1112から、機種共通ドライバ100が対応するプリンタ機種のテーブルを取得する。UI部111は、取得したテーブルに基づき、図18に例示されるように、選択可能な機種の一覧3010を表示する。ユーザは、この一覧3010から、現在選択されている機種から切り替える機種を選択するユーザ操作を行う。
ここでは、ユーザ操作により、切り替え後のプリンタ機種として機種「PRT.B」が選択されたものとする。
説明は図14に戻り、デバイスプロパティ画面300aに対して、ユーザにより機種切り替え操作がなされると(ステップS114)、UI部111は、切り替え後の機種を示す機種情報1022aに対応する設定情報1021を機種管理部1112から取得して、取得した設定情報1021をレジストリ102に保存する(ステップS115、図16の経路510)。そして、UI部111は、設定管理部1110に対して、新たな設定情報変更判別値1020を生成するように指示する(ステップS116)。
なお、UI部111が設定情報1021をレジストリ102に保存した後、OS104は、図19に経路540で示されるように、クライアント装置20のOS204と協働して、レジストリ102の内容をクライアント装置20のレジストリ202に対して同期させる処理を開始する。
設定管理部1110は、UI部111からの指示に従い新たな設定情報変更判別値1020を生成し(ステップS117)、生成した設定情報変更判別値1020をレジストリ102に保存する(ステップS118、図16の経路511)。ここでは、設定管理部1110は、新たな設定情報変更判別値1020として値「123ABC」を生成したものとする。
さらに、設定管理部1110は、生成した設定情報変更判別値1020をOS104に渡し、この設定情報変更判別値1020を判別値管理部1010から判別値保存部103に保存するように、OS104に指示する(ステップS119)。OS104は、この指示に従い、設定管理部1110で新たに生成された設定情報変更判別値1020を判別値管理部1010に渡す(ステップS120、図16の経路512)。判別値管理部1010は、渡された設定情報変更判別値1020を判別値保存部103に保存する(ステップS121、図16の経路513)。
判別値管理部1010は、設定情報変更判別値1020を判別値保存部103に保存した旨をOS104に通知する(ステップS121)。この通知は、OS104から設定管理部123に伝えられ(ステップS122)、さらに、UI部111に伝えられる(ステップS123)。UI部111は、この通知を受け取ると、例えば機種の変更が完了した旨を示す画面を生成して表示部56に表示させ、ユーザに通知する(ステップS124)。
図20〜図23を用いて、クライアント装置20側において使用するプリンタ機種を切り替える場合の第1の処理の例について説明する。図20は、クライアント装置20における第1の処理の例を示すシーケンス図、図21は、図20の処理に対応する、サーバ装置10およびクライアント装置20におけるデータの流れを示す図、図22および図23は、UI部111’により表示される画面の例を示す図である。なお、図20および図21において、上述した図6と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
なお、図20に例示される処理は、図14を用いて説明したサーバ装置10側の処理において、ステップS115での設定情報1021のレジストリ102への保存が終了し、且つ、サーバ装置10のレジストリ102の内容のクライアント装置20に対する同期が完了していない状態で実行されているものとする。
図20において、UI部111’は、ユーザ操作に応じてデバイスプロパティ画面を表示するための処理を開始する(ステップS130)。UI部111’は、設定管理部1110’に対して設定情報の変更を可能および不可のうち、初期状態として定められた状態とするように指示する(ステップS131)。ここでは、UI部111’は、設定情報の変更が可能である状態とするように指示するものとする。
設定管理部1110’は、OS204に対して、サーバ装置10の判別値通信部101から設定情報変更判別値1020を取得するように指示する(ステップS132、図21の経路520)。OS204は、この指示に応じて、サーバ装置10の判別値管理部1010に対して、判別値保存部103から設定情報変更判別値1020を取得するように指示する(ステップS133、図21の経路521)。サーバ装置10では、この指示に応じて、判別値管理部1010は、判別値保存部103から設定情報変更判別値1020を取得し(ステップS134、図21の経路522)、取得した設定情報変更判別値1020をOS204に渡す(ステップS135)。OS204は、サーバ装置10から取得した設定情報変更判別値1020を設定管理部1110’に渡す(ステップS136)。
設定管理部1110’は、レジストリ202から設定情報変更判別値1020を取得し(図21の経路523)、レジストリ202から取得した設定情報変更判別値1020と、サーバ装置10の判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020とを比較する(ステップS137)。この例では、レジストリ202から取得した設定情報変更判別値1020が値「999XYZ」であるのに対し、サーバ装置10から取得した設定情報変更判別値1020が切り替え後の値「123ABC」であって、互いに異なる。そのため、設定管理部1110’は、通知部1111’に対してレジストリ202に保存される設定情報1021の変更を不可とするように指示する(ステップS138、図21の経路524)。
通知部1111’は、この指示に応じて設定情報1021の変更不可を設定し(ステップS139)、設定管理部1110’を介して、UI部111’に対して設定情報1021の変更を不可とするように指示する(ステップS140、ステップS141)。
UI部111’は、この通知に応じてレジストリ202から設定情報1021を読み取る。UI部111’は、読み取った設定情報1021から機種情報1022aを取り出して、機種情報1022aに示される機種に応じた設定を行うためのデバイスプロパティ画面を生成し(ステップS142)、表示部56に表示させてユーザに提示する(ステップS143)。
このとき、UI部111’は、ステップS140およびステップS141にて受け取った指示に従い、デバイスプロパティ画面を、設定情報1021の変更を禁止するような画面とする。
図22は、設定情報1021の変更を禁止するように構成された変更禁止画面の例を示す。図22において、変更禁止画面320は、例えば図17に例示したデバイスプロパティ画面300aの各操作部分をグレーアウトさせて操作不可として、設定情報1021の変更を禁止している。具体的には、図17における機種表示部301と、プロパティ設定部306aの各設定部と、OKボタン303と、適用ボタン305とがグレーアウトされ操作不可とされて、機種の切り替え操作、各プロパティの変更操作、設定内容の確定操作が禁止される。また、キャンセルボタン304は、グレーアウトさせずに操作可能とし、変更禁止画面320から抜けられるようになっている。
図23は、変更禁止画面の別の例を示す。図23において、変更禁止画面330は、現在データ(レジストリ)の同期中であって設定情報1021の変更が禁止されている旨を示す警告メッセージ331と、同期中である旨を直感的に把握可能なアイコン332とが表示される。また、この変更禁止画面330は、デバイスプロパティ画面300aに対する操作を禁止するように、例えば図17に例示したデバイスプロパティ画面300aに対してオーバーラップさせて表示される。
設定情報1021の変更を禁止する変更禁止画面は、これら図22および図23に示される例に限定されず、他の表示でもよい。
上述した図20のシーケンス図において、ステップS132〜ステップS137の処理は、所定の時間間隔で繰り返して実行される。ステップS138以降の処理は、ステップS137において、ステップS134でサーバ装置10の判別値保存部103から取得される設定情報変更判別値1020の値がクライアント装置20のレジストリ202から取得した設定情報変更判別値1020と一致すると判定された場合に、上述の第1の処理と異なった第2の処理となる。
この第2の処理を、図24および図25を用いて説明する。図24は、クライアント装置20における第2の処理の例を示すシーケンス図、図25は、図24の処理に対応する、サーバ装置10およびクライアント装置20におけるデータの流れを示す図である。なお、図24および図25において、上述した図6と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、図24において、ステップS130〜ステップS137の処理は、上述の図20と同一の処理であるので、ここでの説明を省略する。
図24において、ステップS137で、設定管理部1110’が、ステップS134でサーバ装置10の判別値保存部103から取得される設定情報変更判別値1020の値がレジストリ202から取得した設定情報変更判別値1020と一致すると判定した場合、設定管理部1110’は、通知部1111’に対して、レジストリ202に保存される設定情報1021の変更を可能とするように指示する(ステップS150、図25の経路530)。
通知部1111’は、この指示に応じて設定情報1021の変更可能を設定し(ステップS151)、設定管理部1110’を介して、UI部111’に対して設定情報1021の変更を可能とするように指示する(ステップS152、ステップS153)。
UI部111’は、この通知に応じてレジストリ202から設定情報1021を読み取る(図25の経路531)。UI部111’は、読み取った設定情報1021から機種情報1022aを取り出して、機種情報1022aに示される機種に応じた設定を行うためのデバイスプロパティ画面を生成し(ステップS154)、表示部56に表示させてユーザに提示する(ステップS155)。ユーザは、このデバイスプロパティ画面から、機種情報1022aに示される機種について、設定情報1021を変更することができる。
図26は、ステップS155でユーザに提示される、機種切り替え後のデバイスプロパティ画面の例を示す。なお、図26において、上述した図17と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。図26において、デバイスプロパティ画面300bは、切り替え後の機種「PRT.B」の機能を反映して、プロパティ設定部306bの表示が切り替え前の機種「PRT.A」のプロパティ設定部306aの表示と異なっている。図26の例では、プロパティ設定部306bにおいて設定可能な印刷設定の項目として、上述の機種「PRT.A」のプロパティ設定部306aと比較してパンチ設定およびステープル設定の項目が増え、印刷色設定の項目が減っている。
なお、上述では、図14のステップS114において、ユーザ操作に応じて機種が切り替えられた場合について説明したが、これはこの例に限定されず、ステップS114における機種の切り替えが行われない場合にも、上述の処理が適用される。この場合には、サーバ装置10における図14のステップS114〜ステップS124の処理が省略される。一方、クライアント装置20では、上述した図20および図24の処理を行い、サーバ装置10のレジストリ102内の設定情報1021と、クライアント装置20のレジストリ202内の設定情報1021との間で同期が取れた後に、クライアント装置20側での機種の変更や、設定情報1021に対する各種設定の変更が可能とされる。
また、上述では、ステップS113などで表示されるデバイスプロパティ画面300aが機種の選択および印刷設定を行うものとして説明したが、これはこの例に限定されない。UI部111は、例えば、図27に例示されるような、オプション設定部307aを有するデバイスプロパティ画面310aを表示させてもよい。オプション設定部307aは、機種表示部301に表示される機種に対応する機器オプションの設定を行う各設定項目が設けられる。UI部111は、例えばステップS113において、このデバイスプロパティ画面310aを表示させる。
この場合、上述のようにして機種を切り替えた場合、UI部111’は、図28に例示されるように、切り替え後の機種「PRT.B」に対応する各設定項目が設けられたオプション設定部307bを有するデバイスプロパティ画面310bを、上述のデバイスプロパティ画面310aと切り替えて表示させる。
(第1の実施形態の変形例)
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。上述の第1の実施形態では、最初にサーバ装置10側で機種を変更する場合について説明した。これに対して、第1の実施形態の変形例は、クライアント装置20側で機種を変更する場合の例である。
図29は、第1の実施形態の変形例に係る、クライアント装置20における設定情報の変更処理の例を示すフローチャートである。クライアント装置20において、ステップS30で、機種共通ドライバ100’のUI部111’は、例えば、ユーザによる設定情報の確認または変更を行うためのユーザ操作に応じて、機種共通ドライバ100’によるデバイスプロパティ画面をクライアント装置20の表示部に表示させる。
次に、ステップS31で、設定管理部1110’は、サーバ装置10から、判別値保存部103に保存される設定情報変更判別値1020を取得する。設定管理部1110’は、例えばOS204(スプーラ)を介してサーバ装置10のランゲージモニタ(判別値管理部1010)と通信を行うことで、当該設定情報変更判別値1020をサーバ装置10から取得する。設定管理部1110’は、さらに、次のステップS32で、レジストリ202に保存される設定情報変更判別値1020を取得する。
設定管理部1110’は、ステップS33で、サーバ装置10の判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020と、クライアント装置20のレジストリ202から取得した設定情報変更判別値1020とを比較し、両者が一致するか否かを判定する(ステップS34)。設定管理部1110’は、両者が一致しないと判定した場合、判定結果を通知部1111’に渡して、処理をステップS35に移行させる。
ステップS35で、通知部1111’は、ユーザに対する、設定情報を変更不可とする通知を行う。例えば、通知部1111’は、UI部111’に対して、設定情報の変更を禁止するような表示を行うように、デバイスプロパティ画面のグレーアウトや、所定のダイアログなどを用いて通知する。ステップS35で通知部1111’による設定不可の通知がなされると、図29のフローチャートによる一連の処理が終了される。
設定管理部1110’は、ステップS34で、サーバ装置10の判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020と、クライアント装置20のレジストリ202から取得した設定情報変更判別値1020とが一致すると判定した場合、判定結果を通知部1111’に渡して、処理をステップS36に移行させる。
ステップS36で、通知部1111’は、UI部111’に対して設定情報を変更可能とする通知を行う。次のステップS37で、UI部111’は、この通知に応じて、レジストリ202から設定情報1021内の機種情報1022aを取得する。次のステップS38で、UI部111は、ステップS37で取得した機種情報1022aに示されるプリンタ機種に対応するUI画面を表示させる。
UI部111’は、当該UI画面に対する、機種共通ドライバ100’におけるプリンタ機種を切り替えるユーザ操作を受け付けると、当該操作に応じてプリンタ機種の切り替えを行う(ステップS39)。UI部111’は、次のステップS40で、切り替え後のプリンタ機種を示す機種情報を機種管理部1112’から取得してレジストリ202に保存する。
次のステップS41で、設定管理部1110’は、ステップS40での機種切り替えに応じて、設定情報変更判別値1020を新たに生成する。次のステップS42で、設定管理部1110’は、新たに生成した設定情報変更判別値1020をレジストリ202に上書き保存する。
次のステップS43で、設定管理部1110’は、新たに生成した設定情報変更判別値1020をサーバ装置10に送信し、サーバ装置10の判別値保存部103に保存させる。例えば、設定管理部1110’は、OS204(スプーラ)を介してサーバ装置10の判別値通信部101と通信を行い、新たに生成した設定情報変更判別値1020をサーバ装置10に渡す。サーバ装置10において、判別値通信部101内の判別値管理部1010は、クライアント装置20から送られた設定情報変更判別値1020を、判別値保存部103に上書き保存する(ステップS43)。
ステップS43で、新たに生成した設定情報変更判別値1020がサーバ装置10の判別値保存部103に保存されると、この図29のフローチャートによる一連の処理が終了される。
(第1の実施形態の変形例に係る処理の詳細)
次に、第1の実施形態の変形例に係る設定情報の変更処理について、図30〜図32を用いてより詳細に説明する。図30は、クライアント装置20における処理の例を示すシーケンス図、図31および図32は、図30の処理に対応する、サーバ装置10およびクライアント装置20におけるデータの流れを示す図である。なお、図30、ならびに、図31および図32において、上述した図6と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
先ず、サーバ装置10およびクライアント装置20は、図31に示されるように、サーバ装置10において機種「PRT.A」が選択され、設定情報変更判別値1020として値「999XYZ」が生成されているものとする。機種「PRT.A」に対応する設定情報1021は、レジストリ102に保存されている。また、設定情報変更判別値1020は、レジストリ102および判別値保存部103にそれぞれ保存されている。また、クライアント装置20において、レジストリ202に、機種「PRT.A」に対応する設定情報1021と、当該機種「PRT.A」に対応する値「999XYZ」の設定情報変更判別値1020とが保存されている。
図30において、クライアント装置20側において、UI部111’は、ユーザ操作に応じてデバイスプロパティ画面を表示するための処理を開始する(ステップS200)。UI部111’は、設定管理部1110’に対して設定情報の変更を可能および不可のうち、初期状態として定められた状態とするように指示する(ステップS201)。ここでは、UI部111’は、設定情報の変更が可能である状態とするように指示するものとする。
クライアント装置20において、設定管理部1110’は、OS204(スプーラ)に対して、サーバ装置10の判別値通信部(ランゲージモニタ:LM)101から設定情報変更判別値1020を取得するように指示する(ステップS202)。OS204は、この指示に応じて、サーバ装置10の判別値通信部101に対して、判別値保存部103から設定情報変更判別値1020を取得するように指示する(ステップS203)。
サーバ装置10では、クライアント装置20からのこの指示に応じて、判別値通信部101内の判別値管理部1010が判別値保存部103から設定情報変更判別値1020を取得し(ステップS204)、取得した設定情報変更判別値1020をクライアント装置20に送る。クライアント装置20では、OS204がこの設定情報変更判別値1020を受け取り、設定管理部1110’に渡す(ステップS205、ステップS206)。
クライアント装置20において、設定管理部1110’は、レジストリ202から設定情報変更判別値1020を取得し、レジストリ202から取得したこの設定情報変更判別値1020と、ステップS203〜ステップS206でサーバ装置10の判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020とを比較する(ステップS207)。この例では、クライアント装置20のレジストリ202から取得した設定情報変更判別値1020と、サーバ装置10の判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020とがそれぞれ値「999XYZ」であって一致する。そのため、設定管理部1110’は、通知部1111’に対して、レジストリ202に保存される設定情報1021の変更を可能とするように指示する(ステップS208)。
通知部1111’は、この指示に応じて、レジストリ202に保存される設定情報1021の変更可能を設定し(ステップS209)、設定管理部1110’を介して、UI部111’に対して設定情報1021の変更を可能とするように指示する(ステップS210、ステップS211)。
クライアント装置20において、UI部111’は、この通知に応じて、レジストリ202から設定情報1021を読み取る。UI部111’は、読み取った設定情報1021から機種情報1022aを取り出して、機種情報1022aに示される機種に応じた設定を行うためのデバイスプロパティ画面を生成し(ステップS212)、クライアント装置20の表示部に表示させてユーザに提示する(ステップS213)。ユーザは、このデバイスプロパティ画面から、機種情報1022aに示される機種について、設定情報1021を変更することができる。
ここで、クライアント装置20において、ユーザのデバイスプロパティ画面に対するユーザ操作により、プリンタ機種が機種「PRT.A」から機種「PRT.B」に変更されたものとする。
説明は図30に戻り、クライアント装置20において、デバイスプロパティ画面に対してユーザにより機種切り替え操作がなされると(ステップS214)、UI部111’は、切り替え後の機種「PRT.B」を示す機種情報1022aに対応する設定情報1021を機種管理部1112’から取得して、取得した設定情報1021をレジストリ202に保存する(ステップS215、図32の経路550)。そして、UI部111’は、設定管理部1110’に対して、新たな設定情報変更判別値1020を生成するように指示する(ステップS216)。
なお、UI部111’が設定情報1021をレジストリ202に保存した後、OS204は、サーバ装置10のOS104と協働して、レジストリ202の内容をクライアント装置20からサーバ装置10に対して同期させる処理を開始する。
クライアント装置20において、設定管理部1110’は、UI部111’からの指示に従い新たな設定情報変更判別値1020を生成し(ステップS217)、生成した設定情報変更判別値1020をレジストリ202に保存する(ステップS218、図32の経路551)。ここでは、設定管理部1110’は、変更後の機種「PRT.B」に対する新たな設定情報変更判別値1020として、値「123ABC」を生成したものとする。
さらに、クライアント装置20において設定管理部1110’は、生成した設定情報変更判別値1020をOS204に渡し(ステップS219、図32の経路552)、この設定情報変更判別値1020をサーバ装置10の判別値保存部103に保存させるように指示する。
OS(スプーラ)204は、指示に応じて、設定情報変更判別値1020をサーバ装置10に送信して判別値通信部101内の判別値管理部1010に渡し(ステップS220、図32の経路553)、判別値管理部1010に対して、当該設定情報変更判別値1020を判別値保存部103に保存させるように指示する。サーバ装置10において、判別値管理部1010は、渡された設定情報変更判別値1020を判別値保存部103に保存する(ステップS221、図32の経路554)。
判別値管理部1010は、設定情報変更判別値1020を判別値保存部103に保存した旨を、クライアント装置20のOS204に通知する(ステップS222)。クライアント装置20において、この通知は、OS204から設定管理部1110’に伝えられ(ステップS223)、さらに、UI部111’に伝えられる(ステップS224)。UI部111’は、この通知を受け取ると、例えば機種の変更が完了した旨を示す画面を生成してクライアント装置20の表示部に表示させ、ユーザに通知する(ステップS225)。
このように、第1の実施形態の変形例によれば、クライアント装置20側で生成した設定情報変更判別値1020を、サーバ装置10が有する判別値保存部103に対して保存させることができる。
図33を用いて、サーバ装置10側において使用するプリンタ機種を切り替える場合の第3の処理の例について説明する。図33は、サーバ装置10における第3の処理の例を示すシーケンス図を示す。なお、図33において、上述した図6と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
なお、図33に例示される第3の処理は、図30を用いて説明したクライアント装置20側の処理において、ステップS215での設定情報1021のレジストリ202への保存が終了し、且つ、クライアント装置20のレジストリ202の内容のサーバ装置10に対する同期が完了していない状態で実行されているものとする。
図33において、サーバ装置10のUI部111は、ユーザ操作に応じてデバイスプロパティ画面を表示するための処理を開始する(ステップS230)。UI部111は、設定管理部1110に対して設定情報の変更を可能および不可のうち、初期状態として定められた状態とするように指示する(ステップS231)。ここでは、UI部111は、設定情報の変更が可能である状態とするように指示するものとする。
サーバ装置10において、設定管理部1110は、OS104に対して、判別値通信部101から設定情報変更判別値1020を取得するように指示する(ステップS232)。OS104は、この指示に応じて、判別値通信部101に対して、判別値保存部103から設定情報変更判別値1020を取得するように指示する(ステップS233)。判別値管理部1010は、この指示に応じて、判別値保存部103から設定情報変更判別値1020を取得し(ステップS234)、取得した設定情報変更判別値1020をOS104に渡す(ステップS235)。OS104は、サーバ装置10から取得した設定情報変更判別値1020を設定管理部1110に渡す(ステップS236)。
サーバ装置10において、設定管理部1110は、レジストリ102から設定情報変更判別値1020を取得し、レジストリ102から取得した設定情報変更判別値1020と、判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020とを比較する(ステップS237)。
この例では、図32を参照し、レジストリ102から取得した設定情報変更判別値1020が値「999XYZ」であるのに対し、判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020が切り替え後の値「123ABC」であって、互いに異なる。そのため、設定管理部1110は、通知部1111に対してレジストリ102に保存される設定情報1021の変更を不可とするように指示する(ステップS238)。
サーバ装置10において、通知部1111は、この指示に応じて設定情報1021の変更不可を設定し(ステップS239)、設定管理部1110を介して、UI部111に対して設定情報1021の変更を不可とするように指示する(ステップS240、ステップS241)。
UI部111は、この通知に応じてサーバ装置10のレジストリ102から設定情報1021を読み取る。UI部111は、読み取った設定情報1021から機種情報1022aを取り出して、機種情報1022aに示される機種に応じた設定を行うためのデバイスプロパティ画面を生成し(ステップS242)、サーバ装置10の表示部に表示させてユーザに提示する(ステップS243)。
このとき、UI部111は、ステップS240およびステップS241にて受け取った指示に従い、デバイスプロパティ画面を、設定情報1021の変更を禁止するような画面とする。この、設定情報1021の変更を禁止するための画面は、図22および図23を用いて説明した変更禁止画面320や変更禁止画面330と同様の画面を用いることができる。
上述した図33のシーケンス図において、ステップS232〜ステップS237の処理は、所定の時間間隔で繰り返して実行される。ステップS238以降の処理は、ステップS237において、ステップS234で判別値保存部103から取得される設定情報変更判別値1020と、サーバ装置10のレジストリから取得した設定情報変更判別値1020とが一致すると判定された場合に、上述の第3の処理と異なった第4の処理となる。
この第4の処理を、図34を用いて説明する。図34は、サーバ装置10における第4の処理の例を示すシーケンス図である。なお、図34において、上述した図6と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、図34において、ステップS230〜ステップS237の処理は、上述の図33と同一の処理であるので、ここでの説明を省略する。
図34において、ステップS237で、設定管理部1110が、ステップS234で判別値保存部103から取得される設定情報変更判別値1020の値が、サーバ装置10のレジストリ102から取得した設定情報変更判別値1020と一致すると判定した場合、設定管理部1110は、通知部1111に対して、レジストリ102に保存される設定情報1021の変更を可能とするように指示する(ステップS250)。
サーバ装置10において、通知部1111は、この指示に応じて設定情報1021の変更可能を設定し(ステップS251)、設定管理部1110を介して、UI部111に対して設定情報1021の変更を可能とするように指示する(ステップS252、ステップS253)。
UI部111は、この通知に応じてレジストリ102から設定情報1021を読み取る。UI部111は、読み取った設定情報1021から機種情報1022aを取り出して、機種情報1022aに示される機種に応じた設定を行うためのデバイスプロパティ画面を生成し(ステップS254)、サーバ装置10の表示部に表示させてユーザに提示する(ステップS255)。ユーザは、このデバイスプロパティ画面に従いサーバ装置10に対して操作を行うことで、機種情報1022aに示される機種について、設定情報1021を変更することができる。
次に、上述した図30のステップS225の処理の後に、クライアント装置20側で印刷処理を行った場合の処理について、図35のフローチャートを用いて説明する。クライアント装置20は、ユーザ操作などにより印刷指示がなされると、OS204がスプーラ機能により印刷指示および印刷データをサーバ装置10に送信する。
サーバ装置10では、クライアント装置20からスプーラを介して送信された印刷指示および印刷データが、判別値通信部101に受け取られる。判定値通信部101は、例えば印刷指示を設定管理部1110に渡す。また、判別値通信部101は、設定管理部1110の指示に従い、印刷データをポートモニタを介して選択されたプリンタ装置40に送信する。
図35において、ステップS50で、サーバ装置10の設定管理部1110は、クライアント装置20から印刷指示に応じて、判別値保存部103から設定情報変更判別値1020を取得する。次のステップS51で、設定管理部1110は、サーバ装置10のレジストリ102から設定情報変更判別値1020を取得する。
次のステップS52で、設定管理部1110は、ステップS50で判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020と、ステップS51でレジストリ102から取得した設定情報変更判別値1020とを比較する。設定管理部1110は、この比較結果に基づき、ステップS50で判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020と、ステップS51でレジストリ102から取得した設定情報変更判別値1020とが一致するか否かを判定する(ステップS53)。
機種共通ドライバ100は、設定管理部1110が、ステップS53での比較の結果、両者が一致すると判定した場合、処理をステップS54に移行させる。この場合、サーバ装置10とクライアント装置20の間で、レジストリ102および202に保存される設定情報1021の同期が完了している。そのため、機種共通ドライバ100は、ステップS54において、設定管理部1110の比較結果に応じて処理をステップS54に移行させて、通常の印刷処理を実行する。
ステップS54において、例えば、機種共通ドライバ100は、クライアント装置20から送信された印刷指示に従い、クライアント装置20から送信された印刷データをプリンタ装置40に送信して、通常の印刷処理を実行する。クライアント装置20から送信された印刷指示および印刷データによる印刷が全て終了した場合、この図35のフローチャートによる処理が終了される。
一方、機種共通ドライバ100は、設定管理部1110が、ステップS53での比較の結果、両者が一致していないと判定した場合、処理をステップS55に移行する。この場合、サーバ装置10とクライアント装置20との間で、レジストリ102および202に保存される設定情報1021の同期が完了していないことになる。この場合、印刷を実行すると、クライアント装置20での印刷に関する設定項目に対して、サーバ装置10で現在設定されている印刷に関する設定項目が異なっている可能性があり、印刷に不具合が発生するおそれがある。
そのため、機種共通ドライバ100は、ステップS55において、例えば図示されないサーバ装置10のスプーラ機能により、クライアント装置20から送信された印刷データを溜めておく。そして、処理をステップS52に戻す。その後、ステップS52以降の処理を繰り返し、クライアント装置20とサーバ装置10との間でレジストリ102および202に保存される設定情報1021の同期が完了すると、処理がステップS54に移行されて、通常の印刷処理が実行される。
このように、第1の実施形態および第1の実施形態の変形例では、第1の情報処理装置は、設定情報の変更時に、機種に対して一意の判別値を生成し、OSによる同期が行われる第1の記憶部と、OSによる同期が行われない第2の記憶部とにそれぞれ保存している。そして、第2の情報処理装置の、OSにより同期が行われる第3の記憶部に保存される判別値と、第1の情報処理装置の第2の記憶部に保存される判別値とを比較し、両者が一致していない場合に、第2の情報処理装置側での設定情報の変更を禁止するようにしている。
そのため、第1の記憶部と第3の記憶部との間で行われる同期処理中に第2の情報処理装置で設定情報が変更されることによる、第1の情報処理装置と第2の情報処理装置との間において設定情報に不整合が発生することが防がれ、設定情報の不整合による印刷の不具合の発生が抑制される。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態およびその変形例では、1のクライアント装置20を用いた例について説明した。これに対して、第2の実施形態では、2以上のクライアント装置20を用いた例について説明する。
図36は、第2の実施形態に係る情報処理システムの一例の構成を示す。図36において、情報処理システム1’は、少なくとも1台のサーバ装置10と、2台のクライアント装置20aおよび20bと、1台以上のプリンタ装置40a、40b、…とを含み、これらがネットワーク30を介して互いに通信可能に接続されている。各クライアント装置20aおよび20bは、サーバ装置10から機種共通ドライバ100をダウンロードしてそれぞれインストールし、サーバ装置10に対してプリンタ装置40aおよび40bに対する印刷を指示する。
このように、複数のクライアント装置20aおよび20bが含まれる場合、クライアント装置20aおよび20bの間でも、設定情報の整合性を取る必要がある。例えばクライアント装置20aおよび20bのうちクライアント装置20aで行った設定情報の変更がサーバ装置10に反映された状態で、クライアント装置20bからサーバ装置10により印刷を行う場合について考える。
この場合において、例えば当初はサーバ装置10と、クライアント装置20aおよび20bとにおいて、それぞれ同一のプリンタ装置40aが選択されているものとする。この状態において、クライアント装置20aにて設定変更を行い、プリンタ機種をプリンタ装置40aからプリンタ装置40bに切り替えたものとする。上述した第1の実施形態およびその変形例では、この機種の切り替えを行う設定情報の変更に伴い、クライアント装置20aとサーバ装置10との間でレジストリの同期が取られ、印刷に不具合が発生しないようにされる。
しかしながら、クライアント装置20aとサーバ装置10でレジストリが同期された状態であっても、クライアント装置20bとサーバ装置10との間では、必ずしもレジストリ間の同期が完了しているとは限らない。したがって、この状態においてクライアント装置20bからサーバ装置10に対して印刷指示を送信した場合、設定情報に不整合が発生し、印刷に不具合が生じるおそれがある。第2の実施形態では、複数のクライアント装置20aおよび20bを用いた場合の、このような問題を解決する。
第2の実施形態に係る設定情報の変更処理について、より詳細に説明する。ここでは、クライアント装置20bで行った設定情報の変更を、クライアント装置20aに同期させる場合について、図37〜図44を用いて説明する。先ず、図37〜図40を用いてクライアント装置20bにおける処理について説明する。図37は、クライアント装置20bにおける処理の例を示すシーケンス図、図38〜図40は、図37の処理に対応する、クライアント装置20bおよびサーバ装置10におけるデータの流れを示す図である。
なお、図37〜図44において、上述した図6と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、図38を参照し、クライアント装置20bは、サーバ装置10から機種共通ドライバ100をダウンロードして機種共通ドライバ100”としてインストールする。機種共通ドライバ100”は、それぞれクライアント装置20aがインストールしている機種共通ドライバ100’と対応する構成を有する。すなわち、機種共通ドライバ100”は、クライアント装置20aのUI部111’に対応するUI部111”を含み、UI部111”は、それぞれクライアント装置20aの設定管理部1110’および通知部1111’に対応する設定管理部1110”および通知部1111”を含む。
さらに、図38を参照し、サーバ装置10のシステム設定情報DB102と、クライアント装置20aおよび20bぞれぞれのシステム設定情報DB202aおよび202bには、機種「PRT.A」の設定情報1021と、当該機種「PRT.A」に対して一意に生成された、値「999XYZ」の設定情報変更判別値1020が保存されているものとする。また、サーバ装置10において、判定値保存部103には、機種「PRT.A」に対して一意に生成された、値「999XYZ」の設定情報変更判別値1020が保存されているものとする。
なお、以下では、特に記載の無い限り、システム設定情報DB102をレジストリ102、システム設定情報DB202aおよび202bをそれぞれレジストリ202aおよび202bと記述する。
図37において、クライアント装置20bは、機種「PRT.A」のデバイスプロパティ画面を表示部に表示する。クライアント装置20bは、このデバイスプロパティ画面に対してユーザにより機種切り替え操作がなされると(ステップS300)、UI部111”は、切り替え後の機種を示す機種情報1022aに対応する設定情報1021を図示されない機種管理部から取得して、取得した設定情報1021をレジストリ202bに保存する(ステップS301、図39の経路560)。そして、UI部111”は、設定管理部1110”に対して、新たな設定情報変更判別値1020を生成するように指示する(ステップS302)。
なお、UI部111”が設定情報1021をステップS301でレジストリ202bに保存した後、OS204bは、図40に経路580で示されるように、サーバ装置10のOS104と協働して、レジストリ202bの内容をクライアント装置20bからサーバ装置10に対して同期させる処理を開始する。
クライアント装置20bにおいて、設定管理部1110”は、UI部111”からの指示に従い新たな設定情報変更判別値1020を生成し(ステップS303)、生成した設定情報変更判別値1020をレジストリ202bに保存する(ステップS304、図39の経路561)。ここでは、設定管理部1110”は、新たな設定情報変更判別値1020として値「123ABC」を生成したものとする。
さらに、設定管理部1110”は、生成した設定情報変更判別値1020をOS204bに渡し、この設定情報変更判別値1020をサーバ装置10の判別値保存部103に保存するように、OS204bに指示する(ステップS305、図39の経路562)。OS204bは、この指示に従い、設定管理部1110”で新たに生成された設定情報変更判別値1020を、スプーラ機能によりサーバ装置10の判別値通信部101に送信する(ステップS306、図39の経路563)。判別値通信部101に送信された設定情報変更判別値1020は、判別値管理部1010に受け取られる。判別値管理部1010は、受け取った設定情報変更判別値1020を判別値保存部103に保存する(ステップS307、図39の経路564)。
判別値管理部1010は、設定情報変更判別値1020の判別値保存部103に対する保存が完了すると、その旨を、クライアント装置20bのOS204bに通知する(ステップS308)。この保存完了通知は、クライアント装置20bにおいて、OS204bから設定管理部1110”を介してUI部111”に渡される(ステップS309、ステップS310)。UI部111”は、この通知を受け取ると、例えば機種の変更が完了した旨を示す画面を生成してクライアント装置20bの表示部に表示させ、ユーザに通知する(ステップS311)。
図41および図42を用いて、クライアント装置20aにおける第5の処理について説明する。図41は、クライアント装置20aにおける第5の処理の例を示すシーケンス図、図42は、図37の処理に対応する、クライアント装置20aおよびサーバ装置10におけるデータの流れを示す図である。なお、図41および図42において、上述した図37および図38と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
なお、図41に示される第5の処理は、図37を用いて説明したクライアント装置20b側の処理において、ステップS301での設定情報1021のレジストリ202bへの保存が終了し、且つ、クライアント装置20bからサーバ装置10に対するレジストリ202bの内容の同期が完了していない状態で実行されているものとする。
図41に示すように、クライアント装置20a側において、UI部111’は、ユーザ操作に応じてデバイスプロパティ画面を表示するための処理を開始する(ステップS320)。UI部111’は、設定管理部1110’に対して、設定情報の変更を可能および不可のうち、初期状態として定められた状態とするように指示する(ステップS321)。ここでは、UI部111’は、設定情報の変更が可能である状態とするように指示するものとする。
クライアント装置20aにおいて、設定管理部1110’は、OS204a(スプーラ)に対して、サーバ装置10の判別値通信部(ランゲージモニタ:LM)101から設定情報変更判別値1020を取得するように指示する(ステップS322)。OS204aは、この指示に応じて、サーバ装置10の判別値通信部101に対して、判別値保存部103から設定情報変更判別値1020を取得するように指示する(ステップS323)。この指示は、判別値通信部101に受け取られ、判別値管理部1010に渡される。
サーバ装置10では、クライアント装置20aからのこの指示に応じて、判別値管理部1010が判別値保存部103から設定情報変更判別値1020を取得し(ステップS324、図42の経路572)、取得した設定情報変更判別値1020をクライアント装置20aに送る。クライアント装置20aでは、OS204aがこの設定情報変更判別値1020を受け取り(ステップS325、図42の経路571)、設定管理部1110’に渡す(ステップS326、図42の経路570)。
クライアント装置20aにおいて、設定管理部1110’は、レジストリ202aから設定情報変更判別値1020を取得し(図42の経路573)、レジストリ202aから取得したこの設定情報変更判別値1020と、ステップS323〜ステップS326でサーバ装置10の判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020とを比較する(ステップS327)。図42の例では、レジストリ202aから取得した設定情報変更判別値1020が値「999XYZ」であり、サーバ装置10の判別値保存部103から取得した設定情報変更判別値1020が値「123ABC」であって、両者が異なる。そのため、設定管理部1110’は、通知部1111’に対して、レジストリ202aに保存される設定情報1021の変更を不可とするように指示する(ステップS328)。
通知部1111’は、この指示に応じて、レジストリ202aに保存される設定情報1021の変更不可を設定し(ステップS329)、設定管理部1110’を介して、UI部111’に対して設定情報1021の変更を不可とするように指示する(ステップS330、ステップS331)。
クライアント装置20aにおいて、UI部111’は、この通知に応じて、レジストリ202aから設定情報1021を読み取る。UI部111’は、読み取った設定情報1021から機種情報1022aを取り出して、機種情報1022aに示される機種に応じた設定を行うためのデバイスプロパティ画面を生成し(ステップS332)、クライアント装置20aの表示部に表示させてユーザに提示する(ステップS333)。
このとき、UI部111’は、ステップS330およびステップS331にて受け取った指示に従い、デバイスプロパティ画面を、設定情報1021の変更を禁止するような画面とする。この、設定情報1021の変更を禁止するための画面は、図22および図23を用いて説明した変更禁止画面320や変更禁止画面330と同様の画面を用いることができる。
上述した図41のシーケンス図において、ステップS322〜ステップS327の処理は、所定の時間間隔で繰り返して実行される。ステップS328以降の処理は、ステップS327において、ステップS324でサーバ装置10の判別値保存部103から取得される設定情報変更判別値1020の値がクライアント装置20aのレジストリ202aから取得した設定情報変更判別値1020と一致すると判定された場合に、上述の第5の処理と異なった第6の処理となる。
例えば、サーバ装置10のOS104は、図40に経路580で示したクライアント装置20bとの間の同期が完了すると、次に、図40に経路581で示すように、サーバ装置10からクライアント装置20aに対してレジストリ102の同期を開始させる。この同期が完了すると、サーバ装置10の判別値保存部103から取得される設定情報変更判別値1020の値がクライアント装置20aのレジストリ202aから取得した設定情報変更判別値1020とが一致することになる。
この第6の処理を、図43を用いて説明する。図43は、クライアント装置20aにおける第6の処理の例を示すシーケンス図である。なお、図43において、上述した図37と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、図43において、ステップS320〜ステップS327の処理は、上述の図41と同一の処理であるので、ここでの説明を省略する。
図43において、ステップS327で、クライアント装置20aの設定管理部1110’は、ステップS324でサーバ装置10の判別値保存部103から取得される設定情報変更判別値1020の値が(図44の経路592、591および590)、クライアント装置20aのレジストリ202aから取得した設定情報変更判別値1020(図44の経路593)と一致すると判定した場合、通知部1111’に対して、レジストリ202aに保存される設定情報1021の変更を可能とするように指示する(ステップS350、図44の経路594)。
クライアント装置20aにおいて、通知部1111’は、この指示に応じて設定情報1021の変更可能を設定し(ステップS351)、設定管理部1110’を介して、UI部111’に対してレジストリ202aに保存される設定情報1021の変更を可能とするように指示する(ステップS352、ステップS353)。
クライアント装置20aにおいて、UI部111’は、この通知に応じてレジストリ202aから設定情報1021を読み取る(図44の経路595)。UI部111’は、読み取った設定情報1021から機種情報1022aを取り出して、機種情報1022aに示される機種に応じた設定を行うためのデバイスプロパティ画面を生成し(ステップS354)、クライアント装置20aの表示部に表示させてユーザに提示する(ステップS355)。ユーザは、このデバイスプロパティ画面に従いクライアント装置20aに対して操作を行うことで、機種情報1022aに示される機種について、設定情報1021を変更することができる。
なお、上述では、情報処理システム1’に2台のクライアント装置20aおよび20bが含まれる場合について説明したが、これはこの例に限定されない。すなわち、第2の実施形態は、情報処理システム1’に3台以上のクライアント装置20が含まれる場合にも適用可能である。この場合、例えば、図37に示したクライアント装置20bの設定情報の変更に対し、他の複数台のクライアント装置20aそれぞれが、図41および図43で示した処理を実行する。
このように、第2の実施形態によれば、第1の情報処理装置を介して印刷を行う第2の情報処理装置が複数台存在する場合であっても、複数台の第2の情報処理装置間において設定情報が同期されるまで、未同期の第2の情報処理装置における設定情報の変更を禁止するようにしている。そのため、第1の情報処理装置と未同期の第2の情報処理装置において設定情報が変更されることによる、設定情報の不整合の発生が防がれ、設定情報の不整合による印刷の不具合の発生が抑制される。
なお、上述の実施形態は、本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形による実施が可能である。
1,1’ 情報処理システム
10 サーバ装置
20,20a,20b クライアント装置
30 ネットワーク
40a、40b プリンタ装置
60,60’ プリンタドライバ
61,61’ スプーラ
62 ランゲージモニタ
63 ポートモニタ
100,100’,100” 機種共通ドライバ
101 判別値通信部
102,202,202a,202b システム設定情報DB
103 判別値保存部
104,204,204a,204b OS
110,110’ 描画部
111,111’,111” UI部
300a,300b,310a,310b デバイスプロパティ画面
320,330 変更禁止画面
1010 判別値管理部
1011 通信部
1020 設定情報変更判別値
1021 設定情報
1022a 機種情報
1110,1110’,1110” 設定管理部
1111,1111’,1111” 通知部
特開2010−009097号公報

Claims (17)

  1. 保存される設定情報を他の情報処理装置との間で同期させる第1の記憶部に該設定情報を保存し、該設定情報に一意に対応する判別情報を生成して第1の判別情報として該第1の記憶部にさらに保存する設定管理部と、
    前記他の情報処理装置から参照される第2の記憶部に、前記判別情報を第2の判別情報として保存する判別情報管理部と
    を有し、
    前記設定管理部は、
    前記第1の記憶部に保存される前記第1の判別情報と前記第2の記憶部に保存される前記第2の判別情報とを比較し、該第1の判別情報と該第2の判別情報とが異なる場合に、前記第1の記憶部に保存される前記設定情報の変更を禁止する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記判別情報管理部は、
    前記他の情報処理装置との間で、該他の情報処理装置が備えるプリンタスプーラを介して通信を行い、前記第2の判別情報は、該通信により該他の情報処理装置から参照される
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記設定管理部は、
    前記設定情報が変更される毎に前記判別情報を生成し前記第1の記憶部に保存する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記設定情報は、
    少なくとも、接続されるプリンタ装置の機種を設定する機種情報を含み、
    前記判別情報管理部は、
    前記設定情報に含まれる前記機種情報で示される前記プリンタ装置との間で、制御情報を付加可能な双方向の通信を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記設定情報は、
    前記プリンタ装置に対する設定情報をさらに含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記設定情報は、
    前記設定管理部に対する設定情報をさらに含む
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 保存される設定情報を他の情報処理装置の第1の記憶部との間で同期させる第2の記憶部に該設定情報を保存し、前記他の情報処理装置において前記第1の記憶部に保存される設定情報に一意に対応して生成された判別情報を該他の情報処理装置から取得して第1の判別情報として前記第2の記憶部にさらに保存する設定管理部を有し、
    前記設定管理部は、
    前記第2の記憶部に保存される設定情報を変更する指示を受け付けた場合に、前記他の情報処理装置から前記判別情報を第2の判別情報として取得して、前記第1の判別情報と該第2の判別情報とを比較し、該第1の判別情報と該第2の判別情報とが異なる場合に、該第2の記憶部に保存される設定情報の変更を禁止する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  8. プリンタスプーラをさらに有し、
    前記設定管理部は、
    前記他の情報処理装置との間で前記プリンタスプーラによる通信を行って前記第2の判別情報を取得する
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記設定管理部は、
    前記第2の記憶部に保存される設定情報を変更する指示を受け付けた場合に、前記他の情報処理装置から前記判別情報を第2の判別情報として取得して、前記第1の判別情報と該第2の判別情報とを比較し、該第1の判別情報と該第2の判別情報とが一致する場合に、変更後の設定情報を前記第2の記憶部に保存し、該変更後の設定情報に一意に対応する判別情報を生成して該他の情報処理装置に送信する
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の情報処理装置。
  10. プリンタスプーラをさらに有し、
    前記設定管理部は、前記変更後の設定情報の前記第2の記憶部への保存の際に生成した判別情報を、前記プリンタスプーラによる通信を行って前記他の情報処理装置に送信する
    ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 第1の情報処理装置と第2の情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
    前記第1の情報処理装置は、
    保存される設定情報を前記第2の情報処理装置との間で同期させる第1の記憶部に該設定情報を保存し、該設定情報に一意に対応する判別情報を生成する第1の設定管理部と、
    前記第2の情報処理装置から参照される第2の記憶部に前記判別情報を保存する第1の判別情報管理部と
    を有し、
    前記第2の情報処理装置は、
    保存される設定情報を前記第1の記憶部との間で同期させる第3の記憶部に該設定情報を保存し、前記判別情報を前記第1の情報処理装置から取得して第1の判別情報として前記第3の記憶部にさらに保存する第2の設定管理部を有し、
    前記第2の設定管理部は、
    前記第3の記憶部に保存される設定情報を変更する指示を受け付けた場合に、前記第2の記憶部を参照して前記判別情報を第2の判別情報として取得して、取得した該第2の判別情報と前記第3の記憶部に保存される第1の判別情報とを比較し、該第1の判別情報と該第2の判別情報とが異なる場合に、該第3の記憶部に保存される設定情報の変更を禁止する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  12. 前記第1の設定管理部は、
    生成した前記判別情報を前記第1の記憶部にさらに保存し、該第1の記憶部に保存される判別情報と前記第2の記憶部に保存される判別情報とを比較し、該第1の記憶部に保存される判別情報と該第2の記憶部に保存される判別情報とが異なる場合に、前記第1の記憶部に保存される前記設定情報の変更を禁止する
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理システム。
  13. 前記第2の設定管理部は、
    前記第2の判別情報を、前記第1の判別情報管理部を介して前記第2の記憶部から取得する
    ことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の情報処理システム。
  14. 前記第2の情報処理装置は、
    プリンタスプーラをさらに有し、
    前記第2の設定管理部は、
    前記第2の判別情報を、前記プリンタスプーラにより前記第1の判別情報管理部を介して前記第2の記憶部から取得する
    ことを特徴とする請求項11乃至請求項13の何れか1項に記載の情報処理システム。
  15. 前記第2の設定管理部は、
    前記第3の記憶部に保存される設定情報を変更する指示を受け付けた場合に、前記第2の記憶部を参照して前記判別情報を第2の判別情報として取得して、前記第1の判別情報と該第2の判別情報とを比較し、該第1の判別情報と該第2の判別情報とが一致する場合に、変更後の設定情報を前記第2の記憶部に保存し、該変更後の設定情報に一意に対応する第3の判別情報を生成して前記第1の情報処理装置に送信し、
    前記第1の設定管理部は、
    前記第2の設定管理部から送信された前記第3の判別情報を前記第2の記憶部に保存される判別情報に上書きして保存する
    ことを特徴とする請求項11乃至請求項14の何れか1項に記載の情報処理システム。
  16. 前記第2の情報処理装置は、
    プリンタスプーラをさらに有し、
    前記第3の判別情報を、前記プリンタスプーラにより前記第1の判別情報管理部を介して前記第2の記憶部に保存する
    ことを特徴とする請求項15に記載の情報処理システム。
  17. 第1の情報処理装置と第2の情報処理装置とを含む情報処理システムによる情報処理方法であって、
    前記第1の情報処理装置が、保存される設定情報を前記第2の情報処理装置との間で同期させる第1の記憶部に該設定情報を保存し、該設定情報に一意に対応する判別情報を生成する第1の設定管理ステップと、
    前記第1の情報処理装置が、前記第2の情報処理装置から参照される第2の記憶部に前記判別情報を保存する第1の判別情報管理ステップと、
    前記第2の情報処理装置が、保存される設定情報を前記第1の記憶部との間で同期させる第3の記憶部に該設定情報を保存し、前記判別情報を前記第1の情報処理装置から取得して第1の判別情報として前記第3の記憶部にさらに保存する第2の設定管理ステップと
    を有し、
    前記第2の設定管理ステップは、
    前記第3の記憶部に保存される設定情報を変更する指示を受け付けた場合に、前記第2の記憶部を参照して前記判別情報を第2の判別情報として取得して、取得した該第2の判別情報と前記第3の記憶部に保存される第1の判別情報とを比較し、該第1の判別情報と該第2の判別情報とが異なる場合に、該第3の記憶部に保存される設定情報の変更を禁止する
    ことを特徴とする情報処理方法。
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