JP2016053861A - 画像形成装置の監視情報の管理システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】監視対象のプリンタの印刷ポートが変更されると、印刷ポートの変更に伴いIPアドレスが同時に変更されてしまい、印刷ジョブの監視が出来なくなるという問題があった。また、監視対象のプリンタ数が多い場合やプリンタ情報を設定した後にプリンタを追加した場合、IPアドレスやプリンタ種類といったプリンタ情報の設定をプリンタの数に応じた回数を手動で行う必要があった。【解決手段】プリンタ監視情報を生成する際に、OSから取得したベース情報を過去に生成したプリンタ管理情報を用いて更新する手段を提供する。【選択図】図7
Description
本発明は、画像形成装置の監視情報の管理システムに関する。
従来、プリンタの印刷ジョブを監視するためにプリンタ情報を設定、管理する技術がある。印刷ジョブの監視はプリンタサーバで一元管理することが一般的ではある。一方、クライアントアプリケーションからでもプリンタの印刷ポート(例えばTCP/IPポート)やIPアドレスなどの情報を用いて印刷ジョブの監視を実現することが可能である。
特許文献1には、クライアントアプリケーション(共通プリンタドライバ)を使用して印刷ジョブを監視するための技術が開示されている。前述の技術では、共通プリンタドライバをユーザ権限で実行させ、印刷ポートを設定し、更に印刷ジョブの監視をすることが可能である。
しかしながら、特許文献1では、プリンタの印刷ジョブを監視するために使用しているポートが変更されない事が前提でプリンタ情報の設定を行っていた。そのため、監視対象のプリンタの印刷ポートが変更されると、印刷ポートの変更に伴いIPアドレスが同時に変更されてしまい、印刷ジョブの監視ができないという問題があった。
また、監視対象のプリンタ数が多い場合やプリンタ情報を設定した後にプリンタを追加した場合、IPアドレスやプリンタ種類といったプリンタ情報の設定をプリンタの数に応じた回数を手動で行う必要があった。
本発明は、
1つ以上の情報処理装置と1つ以上の画像形成装置がネットワークで接続されたプリンタ監視情報管理システムであって、情報処理装置でOSが管理するプリンタの情報を取得し、第1のプリンタ監視情報(図6(1))を生成する、第1のプリンタ監視情報取得手段と(S701)、過去のプリンタ監視情報を読み込むことで第2のプリンタ監視情報(図6(2))を生成する、第2のプリンタ監視情報取得手段と(S702)、前記第1のプリンタ監視情報をベースに、不明な情報を前記第2のプリンタ監視情報で補うことで第1のプリンタ監視情報を更新する更新手段(S703)と、を有し、前記更新手段は、第1のプリンタ監視情報内のプリンタが第2のプリンタ監視情報内に存在し(S704)、第1のプリンタ監視情報内のプリンタでポート名(602)又はIPアドレス(604)が第2のプリンタ監視情報内のポート名又はIPアドレスと差があって(S705)、第2のプリンタ監視情報内のプリンタでIPアドレスが空である場合(S707)、第2のプリンタ監視情報内のプリンタのIPアドレスの情報とプリンタ種類の情報とIPアドレス変更フラグ(606)の情報の設定値を前記第1のプリンタ監視情報内の前記プリンタに適用し(S708)、また、第1のプリンタ監視情報内のプリンタが第2のプリンタ監視情報内に存在し(S704)、第1のプリンタ監視情報内のプリンタでポート名又はIPアドレスが第2のプリンタ監視情報内のポート名又はIPアドレスと差があって(S705)、第2のプリンタ監視情報内のプリンタでIPアドレスが空ではなく(S707)、過去にIPアドレスを変更しており(S707)、過去の設定を優先すると判断した場合(S708)、第2のプリンタ監視情報内のプリンタのIPアドレスの情報とプリンタ種類の情報とIPアドレス変更フラグの情報の設定値を前記第1のプリンタ監視情報内の前記プリンタに適用する(S708)ことを特徴とする。
1つ以上の情報処理装置と1つ以上の画像形成装置がネットワークで接続されたプリンタ監視情報管理システムであって、情報処理装置でOSが管理するプリンタの情報を取得し、第1のプリンタ監視情報(図6(1))を生成する、第1のプリンタ監視情報取得手段と(S701)、過去のプリンタ監視情報を読み込むことで第2のプリンタ監視情報(図6(2))を生成する、第2のプリンタ監視情報取得手段と(S702)、前記第1のプリンタ監視情報をベースに、不明な情報を前記第2のプリンタ監視情報で補うことで第1のプリンタ監視情報を更新する更新手段(S703)と、を有し、前記更新手段は、第1のプリンタ監視情報内のプリンタが第2のプリンタ監視情報内に存在し(S704)、第1のプリンタ監視情報内のプリンタでポート名(602)又はIPアドレス(604)が第2のプリンタ監視情報内のポート名又はIPアドレスと差があって(S705)、第2のプリンタ監視情報内のプリンタでIPアドレスが空である場合(S707)、第2のプリンタ監視情報内のプリンタのIPアドレスの情報とプリンタ種類の情報とIPアドレス変更フラグ(606)の情報の設定値を前記第1のプリンタ監視情報内の前記プリンタに適用し(S708)、また、第1のプリンタ監視情報内のプリンタが第2のプリンタ監視情報内に存在し(S704)、第1のプリンタ監視情報内のプリンタでポート名又はIPアドレスが第2のプリンタ監視情報内のポート名又はIPアドレスと差があって(S705)、第2のプリンタ監視情報内のプリンタでIPアドレスが空ではなく(S707)、過去にIPアドレスを変更しており(S707)、過去の設定を優先すると判断した場合(S708)、第2のプリンタ監視情報内のプリンタのIPアドレスの情報とプリンタ種類の情報とIPアドレス変更フラグの情報の設定値を前記第1のプリンタ監視情報内の前記プリンタに適用する(S708)ことを特徴とする。
本発明のプリンタ監視情報管理システムによれば、監視するプリンタ一覧に対して、監視するプリンタ情報の変化に応じて、プリンタ情報を自動で適切に設定することで印刷ジョブの監視ができる。また、IPアドレスやプリンタ種類に関する情報が不足している場合に、その不足情報は過去のプリンタ情報の設定を用いて現在のプリンタ情報の設定を自動で補うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
[第1実施形態]
[システム構成]
図1は、本発明の一実施形態におけるデータ処理システムの構成を示す図である。本実施形態は、後述するホストPCと後述するプリンタとがネットワークを介して通信可能なシステムである。
[システム構成]
図1は、本発明の一実施形態におけるデータ処理システムの構成を示す図である。本実施形態は、後述するホストPCと後述するプリンタとがネットワークを介して通信可能なシステムである。
図1において、110はホストPCであって、プリンタ150、151に対して印刷やFAX送信を指示するユーザの使用するコンピュータである。プリンタ150、151は、プリンタ機能、FAX機能、コピー機能、スキャナ機能、ファイル送信機能等を備える。また、120はプリンタサーバであり、一部またはすべてのプリンタを共有プリンタとして利用可能とし、ホストPC110からの利用の利便性を向上させることができる。
ホストPC110には、所定のオペレーティングシステム(OS)がインストールされ、かつ、不図示である特定の機能処理を実行する各種のアプリケーションもインストールされている。ここで、特定の機能処理とは、文書処理、表計算処理、プレゼンテーション処理、画像処理、図形処理等が含まれ、各アプリケーションはそれぞれ独自のデータ構造(ファイル構造)を備える。
100は上記装置が接続されているLAN(Local Area Network)であって、LAN100を介して上記装置は情報の相互通信を行っている。
本実施形態を示すホストPC110には、プリンタの状態やプリンタに送信した印刷/FAXジョブを監視するためのプリンタ監視情報管理を行う、プリンタ監視情報管理アプリケーション400(後述)がインストールされている。本実施例では、ホストPC110のプリンタ監視情報管理アプリケーション400が設定したプリンタ監視情報を、再度プリンタ監視情報管理アプリケーション400で読み込んだ例を示す。
[ハードウェア構成(ホストPC、プリントサーバ)]
図2は、ホストPC110、及びプリントサーバ120のハードウェアの構成を示す図である。ホストPC110は、ユーザ操作入力を受信する入力デバイスであるキーボード205とポインティングデバイス206が設けられている。さらに、ユーザに視覚的な出力情報フィードバックを与える表示部202を備える。さらに、本実施形態における各種プログラムや実行情報を保管するRAM203、ROM204、HDD207が設けられる。また、CDに記録されたデータを読み出すためのCD−ROMドライバ208も設ける。
図2は、ホストPC110、及びプリントサーバ120のハードウェアの構成を示す図である。ホストPC110は、ユーザ操作入力を受信する入力デバイスであるキーボード205とポインティングデバイス206が設けられている。さらに、ユーザに視覚的な出力情報フィードバックを与える表示部202を備える。さらに、本実施形態における各種プログラムや実行情報を保管するRAM203、ROM204、HDD207が設けられる。また、CDに記録されたデータを読み出すためのCD−ROMドライバ208も設ける。
RAM203は、CPU201によりOSや本発明を実現するための制御プログラムを含むその他の制御プログラムがロードされ実行される。また、制御プログラムを実行するために用いられる各種作業領域、一時待避領域として機能する。ROM204は、CPU201の各種制御を実行する各種制御プログラムを記憶している。さらに、外部機器との通信を行うインターフェイスデバイスI/O209を備え、プログラム実行を行うCPU201を備える。なお、周辺機器との接続形態は有線/無線を問わない。
ホストPC110は、この外部機器接続I/F207を介してプリンタ150と通信を行う。より具体的には、プリンタ150からの能力情報取得、プリンタ150への印刷/FAXジョブの送信、送信した印刷/FAXジョブの状態の監視、プリンタ150の状態の監視、等を行う。
なお、本実施例で説明される処理は、ROM204、または外部メモリ206に保存されたプログラムをRAM203にロードし、CPU201で実行することによって実現される。
[ハードウェア構成(プリンタ)]
図3は、図1に示したプリンタ150、151のハードウェア構成を説明するブロック図である。本実施形態は、スキャナ機能と、プリンタ機能と、そしてFAX機能を有する複合機(MFP:Multi Function Peripheral)の例を示す。
図3は、図1に示したプリンタ150、151のハードウェア構成を説明するブロック図である。本実施形態は、スキャナ機能と、プリンタ機能と、そしてFAX機能を有する複合機(MFP:Multi Function Peripheral)の例を示す。
図3において、301はI/Oで、ネットワーク(LAN)103などの通信媒介を介してホストPC110と接続している。I/O301は複数の接続形態に対応するために複数個搭載されていてもよい。このI/O301を通して、プリンタ150、151は、デバイスIDやスキャンイメージをホストPC110に渡す。また、ホストPC110より、各種の制御コマンドを受けて処理を行う。
I/F制御部302は、プリンタ150、151に搭載されているスキャナ(不図示)やプリンタ(不図示)、またはFAX(不図示)などの処理系に関してデバイスIDを発行する制御をおこなっている。RAM303は、一次記憶装置で、I/O301で取得した制御コマンドなどの外部データや、スキャナエンジン313で読み取られたイメージを格納するに使用される。さらに、RAM303は、プリンタコントローラ310で展開されたプリンタエンジン306に渡される前にイメージの格納などに使用される。
RAM303の割り当て管理はRAM制御部304が行っている。画像データ調歩回路305は、プリンタコントローラ310やスキャナエンジン313によって取り込まれたRAM制御部304に展開されたイメージをプリンタエンジン306の回転にあわせて出力する装置である。
プリンタエンジン306は紙などの出力メディアにイメージを現像する装置である。メインコントローラ308は、エンジンI/F307によりプリンタエンジン306の各種制御を行う。また、メインコントローラ308は、制御の要のモジュールであり、スキャナコントローラ309やプリンタコントローラ310やFAXコントローラ311にI/O301経由でホストPC110より受け取る制御言語の適切な振り分け処理を行う。さらに、メインコントローラ308は、それぞれのコントローラやユーザインタフェース312からの支持をうけてプリンタエンジン306やスキャナエンジン313の制御を行う。
メインコントローラ308と各種コントローラの間の制御インターフェイスを統一することにより、一つの周辺機器に複数種類の制御コマンドを処理可能な拡張ボードが搭載可能になる。また現在搭載されている拡張コントローラのデバイスIDを各コントローラより取得し管理するのもメインコントローラの役割である。
メインコントローラ308は、更に、ホストPC110から受信した印刷/FAXジョブの状態を監視する。ジョブの状態とは、受信中、受信済、印刷/FAX中、印刷/FAX終了、エラー発生、などを指す。また、メインコントローラ308は、プリンタの状態を監視する。プリンタの状態とは、印刷/FAX可能、エラー(紙切れ、トナー切れ等)、ワーニング、オフライン、などを指す。メインコントローラ308は、ホストPC110からの状態取得要求に応じて、印刷/FAXジョブの状態や、プリンタの状態を、I/O301を介してホストPC110に送信する。
また、メインコントローラ308は、ホストPC110からの能力取得要求に応じて、プリンタ150、151の能力を、I/O301を介してホストPC110に送信する。プリンタ150、151の能力とは、プリンタ150、151の通信能力、すなわち、アプリケーションが利用する高度なプロトコルで通信ができるか、標準MIB(Management Information Base)で通信できるか、通信できないか、という能力を含む。また、プリンタ150、151の能力とは、プリンタが持つ機能(プリンタ、FAX、スキャン等)、サポート用紙サイズ、カラー印刷可否、両面印刷可否、ステイプルやパンチなどのオプション、等の利用可能な機能の能力を含む。
スキャンコントローラ309はホストPC110より受けたスキャン制御コマンドをメインコントローラ308が解釈可能な内部実行命令に分解する。またスキャナエンジン313で読み取ったイメージをスキャン制御コマンドに変更する。
プリンタコントローラ310はホストPC110より受けたページ記述言語をメインコントローラ308が解釈可能なページ記述言語の展開イメージなどを含む内部実行命令に分解する。展開イメージはプリンタエンジンまで運ばれ、用紙などの出力メディアに印刷される。
FAXコントローラ311は、ホストPC110より受けたFAX制御言語をイメージに展開し不図示の公衆回線、又はインターネットを介して他のFAX装置やIP―FAXへ転送する。
ユーザインタフェース312は、メインコントローラ308の各種設定や、スキャナ機能やプリンタ機能や、そしてFAX機能を直接プリンタ150、151で実行する際に、ユーザによる指示の入出力手段として使用される。
スキャナエンジン313はメインコントローラ308の指示により光学装置を用いて印刷されたイメージを読み取り、電気信号に変換してメインコントローラ308に受け渡す。
[ソフトウェア構成]
図4は、ホストPC110が実行するプリンタ監視情報管理アプリケーション400のソフトウェア構成の一例を示す図である。プリンタ監視情報管理アプリケーション400は、UI画面処理部401、管理部402、OS情報取得部403、過去情報取得部404、プリンタ監視情報格納部405、から構成される。
図4は、ホストPC110が実行するプリンタ監視情報管理アプリケーション400のソフトウェア構成の一例を示す図である。プリンタ監視情報管理アプリケーション400は、UI画面処理部401、管理部402、OS情報取得部403、過去情報取得部404、プリンタ監視情報格納部405、から構成される。
UI画面処理部401は、プリンタ監視情報管理画面801(後述)等のアプリケーション画面を表示する。また、GUI(Graphical User Interface)を介して、ユーザによる入力操作を検知し、ユーザの操作情報を取得する。OS情報取得部403は、OSにプリンタドライバがインストールされているプリンタを対象とし、OSが提供するAPI(Application Programming Interface )やレジストリを介して、プリンタ名やポート名などのプリンタに関する情報を取得する。
過去情報取得部404は、過去に生成されたプリンタ監視情報を読み込み、管理部402に送信する。
管理部402は、OS情報取得部403で取得したプリンタ監視情報をベースとし、過去情報取得部404で取得したプリンタ監視情報を用いて不足分を補い、プリンタ監視情報を完成させる。また、完成したプリンタ監視情報を用いてユーザに開示する画面を作成し、UI画面処理部401に表示する。また、完成したプリンタ監視情報をプリンタ監視情報格納部405に保存する。
[OSが管理するプリンタ情報]
ここで、OSが管理するプリンタ情報について説明する。図5はOSが管理するプリンタ情報をテーブル形式で表現したものであり、このテーブルを用いて説明を進める。OSは、プリンタドライが存在する(インストールされている)プリンタを管理対象とする。たとえば、図1のプリンタサーバ120に、プリンタ(B)151対応するプリンタドライバがインストールされたとすると、その1台が管理対象となる。図5(1)は、プリンタサーバ120が管理する1台のプリンタを示しており、プリンタ名501は、プリンタ511が”PRN_01”となっている。またインストール時には、送信先としてポートが設定される。
ここで、OSが管理するプリンタ情報について説明する。図5はOSが管理するプリンタ情報をテーブル形式で表現したものであり、このテーブルを用いて説明を進める。OSは、プリンタドライが存在する(インストールされている)プリンタを管理対象とする。たとえば、図1のプリンタサーバ120に、プリンタ(B)151対応するプリンタドライバがインストールされたとすると、その1台が管理対象となる。図5(1)は、プリンタサーバ120が管理する1台のプリンタを示しており、プリンタ名501は、プリンタ511が”PRN_01”となっている。またインストール時には、送信先としてポートが設定される。
ネットワークプリンタの場合はプリンタのIPアドレスが設定されることが一般的だが、Windows(登録商標)(R)では、IPアドレスに追加情報を付与したものをポート名として登録し、そのポート名で送信先を管理する。ポート名は、そのホストPCの管理者やユーザが任意に命名することが可能である。図5(1)では、ポート名502とIPアドレス503が設定されている。たとえば、”PRN_01”には、”192.268.10.1”というIPアドレスが”PORT_01”という名前で登録されている。
次に、接続形態504について説明する。ここまで説明した2台のプリンタの接続形態504は「ダイレクト接続」となる。ダイレクト接続とは、プリンタドライバと紐づくシステムスプーラから直接プリンタへジョブを送信する接続形態である。後述する「共有プリンタ接続」と区別して「ダイレクト接続」と呼ぶ。また「ダイレクト接続」のプリンタは、共有設定505を行うことができる。共有設定がなされたプリンタは、他のホストPCから共有接続して利用することができる。以上がプリンタサーバ120の設定となる。
次に、図1のホストPC110の例について、図5(2)を用いて説明する。ホストPC110には、まずプリンタ(A)150用の印刷用プリンタドライバとFAX用プリンタドライバが、ダイレクト接続且つ共有設定なしでインストールされており、図5(2)の一つ目のプリンタ521、二つ目のプリンタ522のように管理される。ポート名502は、管理者が明示的に変更しなければIPアドレスと同じ名称となる。
次に、プリンタサーバ120で共有されている1台のプリンタ511をインストール(接続)する。このときプリンタ名501とポート名502は、プリンタサーバ120で設定されたものがそのまま固定値として、プリンタ523のように登録される。IPアドレス503は不明となる。接続形態504は“共有プリンタ”となる。接続形態が「共有プリンタ」の場合、一度ホストPCのシステムスプーラに保存されたジョブは、共有元のプリンタサーバ120が持つシステムスプーラに転送され、そこからプリンタ本体に転送される。以上により、ホストPC110では、2台のプリンタが図5(2)のように管理される。以上が、OSが管理するプリンタ情報の説明である。
[プリンタ監視情報管理アプリケーションの処理]
図7は、プリンタ監視情報管理アプリケーション400の処理のフロー図である。図1のホストPC110上で動作するプリンタ監視情報管理アプリケーション400を例に、処理の流れを説明する。
図7は、プリンタ監視情報管理アプリケーション400の処理のフロー図である。図1のホストPC110上で動作するプリンタ監視情報管理アプリケーション400を例に、処理の流れを説明する。
プリンタ監視情報管理アプリケーション400が起動されると、S701にて、OSが管理するプリンタ情報を取得する。これは、管理部402がOS情報取得部403に指示することで実行する。取得する情報は、前述した図5(2)の内容となる。このプリンタ情報を元にプリンタ監視情報を作成する。
図6(1)は、ホストPC110で生成されるプリンタ監視情報の例であり、ここではテーブル形式で表現している。プリンタ名601、ポート名602、IPアドレス604は、それぞれ図5のプリンタ名501、ポート名502、IPアドレス503がコピーされる。
ホスト名603は、ポート名602が生成されたホスト名が入れられる。プリンタ611、612では、ダイレクト接続のため存在しない。これは、ホストPC110上で生成されたポートであり、管理の必要がないためである。プリンタ613では、ホスト名603に”PRNSRV”が入れられる。このプリンタは共有プリンタであるため、ポート名602に格納されているポート名はプリンタサーバ120で生成されたものである。そこで、プリンタサーバ120のホスト名”PRNSRV”を取得し、格納する。
プリンタ種類605は、プリンタの通信能力を取得し、格納する。接続しているプリンタが、プリンタ監視情報管理アプリケーション400が利用可能な特定のプロトコルによって詳細な情報取得が可能な(つまり特定ベンダーの)プリンタであれば、プリンタ種類605には”アプリ対応(アプリケーション対応プリンタ)”が格納される。また、”アプリ対応”ではないが標準MIBによる情報取得が可能であれば”MIB対応(標準MIB対応プリンタ)”が格納される。いずれの手段でも情報取得できない場合は”その他(その他のプリンタ)”が格納される。
この3種類の種別判断は、プリンタと接続できる場合はそれぞれの手段で通信して能力を判断することが可能だが、プリンタ名、プリンタドライバ名、その他の属性等から判断してもよい。なお、ダイレクト接続の場合は、必ずプリンタのIPアドレスが判るため、プリンタ監視情報管理アプリケーション400からプリンタに接続し情報を容易に得ることができる。しかし共有プリンタの場合は、標準の手段ではIPアドレスが判らないため、(プリンタドライバに任せる印刷はできても)プリンタ監視情報管理アプリケーション400から直接プリンタと通信することができず、プリンタ種類の判別もできない。よって、共有プリンタに関してはプリンタ種類605が”Unknown”になる。
なお、プリンタ613のIPアドレス604に値が入っているのは、図5(2)からでは本来判らないのだが、ここでは後述する別の方法で既知になったものとする。
IPアドレス変更フラグ606は、IPアドレスを変更したかどうかを判断するフラグである。IPアドレスの変更は、図8(3)に例示するUI画面811を表示し、IPアドレス812やプリンタ種類813の変更が可能である。また、IPアドレスを変更すると、図6のIPアドレス変更フラグがFALSEからTRUEに変更される。以上の処理により、ホストPC110のプリンタ監視情報は図6(1)のようになる。これを第1のプリンタ監視情報と呼ぶ。
次に、S702にて、過去のプリンタ監視情報を読み込む。これは、管理部402が過去情報取得部404に指示することで実行する。ここでは、図6(2)を用いて、ホストPC110で生成された過去のプリンタ監視情報を使用する想定で説明する。
ホストPC110が過去にプリンタ監視情報として設定したプリンタ621、622は、図5(2)で管理対象となっている2機種(プリンタ(A)、プリンタ(B))である。プリンタ622のIPアドレス604やプリンタ種類605は、OSのプリンタ情報である図5(2)だけでは本来不明となってしまうが、後述する手段によって既知となっているものとする。以上により取得された過去のプリンタ監視情報を、第2のプリンタ監視情報と呼ぶ。この第2のプリンタ監視情報は、過去情報取得部404から管理部402に送られる。
次に、S703にて、図6(1)で示した第1のプリンタ監視情報内のプリンタそれぞれに対して、S710までの処理を繰り返し行う。これは管理部402内で処理される。S704にて、図6(2)に示す過去のプリンタ情報、すなわち第2のプリンタ監視情報を参照し、プリンタが既知であるか判断する。Yes(既知)の場合は、S705へ進み、No(不明)の場合は、S701で取得したプリンタ監視情報を変更せずに、完了する。
S705にて、第1のプリンタ監視情報と第2のプリンタ監視情報を比較し、ポート、またはIPアドレスに差があるか判断する。Yes(差がある)の場合は、S706へ進み、No(差がない)の場合、S701で取得したプリンタ監視情報を変更せずに、完了する。
S706にて、第2のプリンタ監視情報のIPアドレスが既知か判断する。Yes(既知)の場合は、S707へ進む。No(不明の)の場合は、S709へ進み、S702で取得した情報を基にプリンタ監視情報を更新し、完了する。具体的には、第2のプリンタ監視情報の該当プリンタのIPアドレス604とプリンタ種類605の設定値を、第1のプリンタ監視情報の該当プリンタのIPアドレス604とプリンタ種類605にコピーする。
S707にて、過去にIPアドレスをユーザが手動で設定しているか判断する。Yes(第2のプリンタ情報監視のIPアドレス変更フラグがTRUE)の場合、過去にIPアドレスを手動で設定していると判断し、S708へ進む。No(第2のプリンタ情報監視のIPアドレス変更フラグがFALSE)の場合、S701で取得したプリンタ監視情報を変更せずに、完了する。
S708にて、第2のプリンタ監視情報を優先して、第1のプリンタ監視情報を更新するか否かを問うメッセージを表示する。Yes(前記メッセージで“過去のプリンタ監視情報を優先する”の選択を検知した)の場合、S709へ進み、S702で取得した情報を基にプリンタ監視情報を更新し、完了する。具体的には、第2のプリンタ監視情報の該当プリンタのIPアドレス604とプリンタ種類605、IPアドレス変更フラグ606の設定値を、第1のプリンタ監視情報の該当プリンタのIPアドレス604とプリンタ種類605、IPアドレス変更フラグ606にコピーする。No(前記メッセージで“過去のプリンタ監視情報を優先する以外”の選択を検知した)の場合、S701で取得したプリンタ監視情報を変更せずに、完了する。以上のS703からS710の処理を、図6(1)のすべてのプリンタに対して行う。
以上を、図6(1)に示す第1のプリンタ監視情報のプリンタ611、612、613に当てはめて説明する。プリンタ611は、プリンタ名が図6(2)のホストPC110の過去のプリンタ情報に存在する為、S704の判断でYesとなる。次に、図6(1)と図6(2)のポート名602に差がある、図6(2)のIPアドレス604が空でない、図6(2)のユーザ変更フラグがTRUEでないため、S705の判断でYes、S706の判断でNoとなる。S707の判断でNoとなり、終了する。
プリンタ612は、プリンタ名が図6(2)のホストPC110の過去のプリンタ情報に存在しない為、704の判断でNoとなり、終了する。プリンタ613は、プリンタ名が図6(2)のホストPC110の過去のプリンタ情報に存在する為、S704の判断でYesとなる。次に、図6(1)と図6(2)のポート名602に差がある、図6(2)のIPアドレス604が空でない、図6(2)のユーザ変更フラグがTRUEであるため、S705の判断でYes、S706の判断でNoとなる。S707の判断でYesとなる。
次に、S708で過去のプリンタ監視情報を優先するか選択するためのメッセージを表示する。プリンタ613では例として、Yes(前記メッセージで“過去のプリンタ監視情報を優先する”の選択を検知した)と判断する。S709にて、第2のプリンタ監視情報の該当プリンタのIPアドレス604とプリンタ種類605、IPアドレス変更フラグ606の設定値を、第1のプリンタ監視情報の該当プリンタのIPアドレス604とプリンタ種類605、IPアドレス変更フラグ606にコピーする。この結果、図6(1)は、図6(3)のように更新される。
次に、S711にて、図8(2)に例示するプリンタ監視情報管理アプリケーション400のUI画面800を表示する。これは、管理部402がUI画面処理部401に指示することで実行する。図8(2)は、図6(3)のプリンタ監視情報を元に生成したものである。ここではユーザに開示する情報をプリンタ名601、IPアドレス604、プリンタ種類605とした例を示している。なお、S701の情報取得により第1のプリンタ監視情報が完成した時点でUI画面を表示してもよい。その場合は図8(1)に示した結果となる。
ここまでの例では、過去のプリンタ情報の読み込み処理は、プリンタ監視情報管理アプリケーション400の起動時とUI操作時を例示したが、それに限定するものではない。別のツールで実行しても良いし、特定のフォルダに特定のファイルが存在する場合や、特定のレジストリに特定の情報が存在する場合をトリガに実行してもよい。
次に、S712にて、まだ不明の項目や意図的に変更したい項目がある場合は、手作業で変更してもよい。その場合は図8(3)に例示するUI画面811を表示し、IPアドレス812やプリンタ種類813の変更が可能である。IPアドレス812を変更した場合、図6のIPアドレス変更フラグ606がFALSEからTRUEに変更される。なお、前述した図6(1)のプリンタ612のIPアドレス604や、図6(2)のプリンタ623のすべての項目が既知となっていたのは、以上の手段によるものである。
最後に、S713にて、図6(3)に示したプリンタ監視情報を保存する。これは、管理部402がプリンタ情報格納部405に指示することで保存を実行する。前述した図6(2)の情報が過去のプリンタ情報として利用可能なのは、ここで格納した情報を他の環境で再利用しているためである。ここで格納した情報は、プリンタを監視するための設定ファイルとしても良く、再利用の手段を限定するものではない。また今回の例ではホストPC(A)110で図6(2)の過去に生成したプリンタ監視情報を利用したが、プリンタサーバで生成した情報を利用することで、よりマッチングの精度を上げることも可能となる。
以上により、ホストPCにインストールされているプリンタ一覧に対して、IPアドレスやプリンタ種類に関する情報が不足している場合に、その不足情報は過去のプリンタ情報を用いて適切に補うことができる。
(他の実施例)
また、プリンタ監視情報を構築するに当たり、第1のプリンタ監視情報に対して、第2のプリンタ監視情報でプリンタ監視情報を補完する処理を例示したが、第2のプリンタ監視情報に対して、第1のプリンタ監視情報でプリンタ監視情報を補完してもよい。他にも、S703の直後で、図6(1)で示した第1のプリンタ監視情報内のプリンタそれぞれに対して、同じポートを使用しているプリンタがあれば、既に処理したプリンタの情報をそのまま第1のプリンタ監視情報として補完してもよい。
また、プリンタ監視情報を構築するに当たり、第1のプリンタ監視情報に対して、第2のプリンタ監視情報でプリンタ監視情報を補完する処理を例示したが、第2のプリンタ監視情報に対して、第1のプリンタ監視情報でプリンタ監視情報を補完してもよい。他にも、S703の直後で、図6(1)で示した第1のプリンタ監視情報内のプリンタそれぞれに対して、同じポートを使用しているプリンタがあれば、既に処理したプリンタの情報をそのまま第1のプリンタ監視情報として補完してもよい。
本願発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。さらに、本願発明には、上述した実施形態の適宜組み合わせることにより構成されたシステムやその機能も含まれるものとする。
110 ホストPC、120 プリンタサーバ、150,151 プリンタ
Claims (2)
- 1つ以上の情報処理装置と1つ以上の画像形成装置がネットワークで接続されたプリンタ監視情報管理システムであって、
情報処理装置でOSが管理するプリンタの情報を取得し、第1のプリンタ監視情報(図6(1))を生成する、第1のプリンタ監視情報取得手段と(S701)、
過去のプリンタ監視情報を読み込むことで第2のプリンタ監視情報(図6(2))を生成する、第2のプリンタ監視情報取得手段と(S702)、
前記第1のプリンタ監視情報をベースに、不明な情報を前記第2のプリンタ監視情報で補うことで第1のプリンタ監視情報を更新する更新手段(S703)と、を有し、
前記更新手段は、第1のプリンタ監視情報内のプリンタが第2のプリンタ監視情報内に存在し(S704)、第1のプリンタ監視情報内のプリンタでポート名(602)又はIPアドレス(604)が第2のプリンタ監視情報内のポート名又はIPアドレスと差があって(S705)、第2のプリンタ監視情報内のプリンタでIPアドレスが空である場合(S707)、第2のプリンタ監視情報内のプリンタのIPアドレスの情報とプリンタ種類の情報とIPアドレス変更フラグ(606)の情報の設定値を前記第1のプリンタ監視情報内の前記プリンタに適用し(S708)、
また、第1のプリンタ監視情報内のプリンタが第2のプリンタ監視情報内に存在し(S704)、第1のプリンタ監視情報内のプリンタでポート名又はIPアドレスが第2のプリンタ監視情報内のポート名又はIPアドレスと差があって(S705)、第2のプリンタ監視情報内のプリンタでIPアドレスが空ではなく(S707)、過去にIPアドレスを変更しており(S707)、過去の設定を優先すると判断した場合(S708)、第2のプリンタ監視情報内のプリンタのIPアドレスの情報とプリンタ種類の情報とIPアドレス変更フラグの情報の設定値を前記第1のプリンタ監視情報内の前記プリンタに適用する(S708)ことを特徴とするプリンタ監視情報管理システム。 - 請求項1に記載の手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2014179694A JP2016053861A (ja) | 2014-09-04 | 2014-09-04 | 画像形成装置の監視情報の管理システム及びプログラム |
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- 2014-09-04 JP JP2014179694A patent/JP2016053861A/ja active Pending
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