JP2015175488A - 圧縮機稼働計画策定システム - Google Patents

圧縮機稼働計画策定システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015175488A
JP2015175488A JP2014054002A JP2014054002A JP2015175488A JP 2015175488 A JP2015175488 A JP 2015175488A JP 2014054002 A JP2014054002 A JP 2014054002A JP 2014054002 A JP2014054002 A JP 2014054002A JP 2015175488 A JP2015175488 A JP 2015175488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
operation plan
compressor
prediction
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014054002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6240005B2 (ja
Inventor
彩 篠田
Aya Shinoda
彩 篠田
伸昭 橋本
Nobuaki Hashimoto
伸昭 橋本
聡 岸本
Satoshi Kishimoto
聡 岸本
愛美 寺田
Manami Terada
愛美 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2014054002A priority Critical patent/JP6240005B2/ja
Publication of JP2015175488A publication Critical patent/JP2015175488A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6240005B2 publication Critical patent/JP6240005B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

【課題】 タンクの安全性を高めるとともに、圧縮機の消費エネルギを低減することが可能な圧縮機稼働計画策定システムを提供する。
【解決手段】 圧縮機稼働計画策定システム10は、低温液化ガスを貯蔵するタンクの内外の環境に関するデータを取得して処理することでタンクの内外の気圧差であるタンク圧力を変動させる事象を予測して、その予測結果を示す予測結果データを生成して出力するタンク圧力変動事象予測部13と、予測結果データを取得して処理することで、タンク内の気体を吸引する圧縮機の稼働計画を策定し、当該稼働計画を示す稼働計画データを生成して出力する稼働計画策定部16と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、LNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)やLPG(Liquefied Petroleum Gas:液化石油ガス)などに代表される低温液化ガスを貯蔵するタンク内の気体を吸引する圧縮機の稼働計画を策定する圧縮機稼働計画策定システムに関する。
低温液化ガスを貯蔵するタンクでは、外部からの熱の流入(以下、「入熱」という)によって低温液化ガスが蒸発して、BOG(Boil Off Gas:ボイルオフガス)が発生する。BOGが多量に発生すると、タンク内の気圧が増大して、タンクの屋根や壁部に多大な応力が掛かるため、タンクの安全弁が開いてガスが漏出したり、場合によってはタンクが破損したりする危険性が高まる。
そこで、このようなタンクでは、継続的または断続的に、圧縮機によってタンク内の気体を処理(吸引及び排気)して、タンク内の気圧を減少させる処理が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−286211号公報
タンクの屋根や壁部に掛かる応力は、タンクの内外の気圧差(タンク内の気圧からタンク外の気圧である大気圧を減じた値、以下、「タンク圧力」という)によって決まる。そこで、タンクの安全性を確保するためには、タンク圧力が、安全性が保障される所定の上限値を超えないように、圧縮機を稼働させる必要がある。
さらに、BOGが発生するなど、何らかの要因でタンク圧力が上昇する可能性があることを考慮すると、タンク圧力が、上限値に対して常にある程度の余裕を有した低い状態で維持されるように、圧縮機を稼働させる必要がある。
このような方針に沿って圧縮機を稼働させた場合、タンク内の気圧が過度に低い状態で維持されることから、タンクに貯蔵されている低温液化ガスが蒸発し易くなり、BOG発生量が大きくなる。しかし、発生したBOGは圧縮機によって処理されるため、タンク圧力が上昇し過ぎることはなく、タンクの安全性は確保される。
ただし、この場合、圧縮機が自らBOGの発生量を大きくするとともに、過剰に発生したBOGを自ら処理することになる。したがって、結果的に圧縮機が無用にエネルギを消費することになるため、問題となる。
そこで、本発明は、タンクの安全性を確保するとともに、圧縮機の消費エネルギを低減することが可能な圧縮機稼働計画策定システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、低温液化ガスを貯蔵するタンクの内外の環境に関するデータを取得して処理することで、前記タンクの内外の気圧差であるタンク圧力を変動させる事象を予測して、その予測結果を示す予測結果データを生成して出力するタンク圧力変動事象予測部と、前記予測結果データを取得して処理することで、前記タンク内の気体を吸引する圧縮機の稼働計画を策定し、当該稼働計画を示す稼働計画データを生成して出力する稼働計画策定部と、を備えることを特徴とする圧縮機稼働計画策定システムを提供する。
この圧縮機稼働計画策定システムによれば、タンク圧力を変動させる事象の予測結果に基づいて、圧縮機の稼働計画が策定されるため、タンク圧力を過度に低い状態で維持することなくタンクの安全性を確保した圧縮機の稼働計画を得ることができる。
さらに、上記特徴の圧縮機稼働計画策定システムにおいて、前記タンク圧力変動事象予測部は、前記タンクが貯蔵する前記低温液化ガスの量を変動させるオペレーションのスケジュールを示すオペレーションスケジュールデータを取得して処理することで、前記タンク内の前記低温液化ガスが蒸発して発生するボイルオフガスの発生量を予測すると、好ましい。
この圧縮機稼働計画策定システムによれば、タンク圧力を決定づける一要素であるボイルオフガスの発生量を、オペレーションのスケジュールに基づいて予測することができる。
特に、上記特徴の圧縮機稼働計画策定システムにおいて、前記タンク圧力変動事象予測部は、前記タンク内に前記低温液化ガスを供給する前記オペレーションの種類に応じて異なる演算方法を使用して、前記ボイルオフガスの発生量を予測すると、好ましい。
この圧縮機稼働計画策定システムによれば、タンクへの入熱によってボイルオフガスの発生量が増大するオペレーションについて、それぞれのオペレーションに合った演算方法が使用されるように構成することで、ボイルオフガスの発生量を精度良く予測することが可能になる。
特に、上記特徴の圧縮機稼働計画策定システムにおいて、前記タンク圧力変動事象予測部は、前記タンク内に供給される前記低温液化ガスの液質に応じて異なる演算方法を使用して、前記ボイルオフガスの発生量を予測してもよい。
また、上記特徴の圧縮機稼働計画策定システムにおいて、前記タンク圧力変動事象予測部は、前記低温液化ガスの前記タンク内に対する供給態様に応じて異なる演算方法を使用して、前記ボイルオフガスの発生量を予測してもよい。
これらの圧縮機稼働計画策定システムによれば、ボイルオフガスの発生量をさらに精度良く予測することが可能になる。
さらに、上記特徴の圧縮機稼働計画策定システムにおいて、前記タンク圧力変動事象予測部は、外部で作成される気象現象の予測結果を示す気象予測データを取得して処理することで、前記タンクの設置位置における前記タンク外の気圧である大気圧を予測すると、好ましい。
この圧縮機稼働計画策定システムによれば、タンク圧力を決定づける一要素である大気圧を、気象現象の予測結果に基づいて予測することができる。
特に、上記特徴の圧縮機稼働計画策定システムにおいて、前記気象予測データは、空間内の所定の位置である予測位置における大気圧の予測結果を示したものであり、前記タンク圧力変動事象予測部は、前記タンクの設置位置に近接する少なくとも1つの前記予測位置における大気圧の予測結果を補正処理することで、前記タンクの設置位置における大気圧を予測すると、好ましい。
この圧縮機稼働計画策定システムによれば、タンクの設置位置における大気圧を、精度良く予測することが可能になる。
上記特徴の圧縮機稼働計画策定システムでは、タンク圧力を変動させる事象の予測結果に基づいて圧縮機の稼働計画が策定されるため、タンク圧力を過度に低い状態で維持することなくタンクの安全性を確保した圧縮機の稼働計画を得ることができる。したがって、タンクの安全性を確保するとともに、圧縮機の消費エネルギを低減することが可能となる。
本発明の実施形態に係る圧縮機稼働計画策定システムの構成の一例を示すブロック図。 タンクの概略構成の一例について示す模式的な断面図。 BOG発生量を求める際に使用される演算方法の一例について示した表。 大気圧の予測方法の一例について示した平面図。
以下、本発明の実施形態に係る圧縮機稼働計画策定システムについて、図面を参照して説明する。なお、以下では説明の具体化のため、LNGを貯蔵するタンクに対して設けられる圧縮機の稼働計画を策定する圧縮機稼働計画策定システムについて例示する。
<システムの構成>
最初に、本発明の実施形態に係る圧縮機稼働計画策定システムの構成の一例について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る圧縮機稼働計画策定システムの構成の一例を示すブロック図である。また、図2は、タンクの概略構成の一例について示す模式的な断面図である。なお、図1に示す圧縮機稼働計画策定システム10は、図2に示すタンク20に対して設けられた圧縮機30の稼働計画を策定するものである。
図2に示すタンク20は、内部にLNG50を貯蔵する。このタンク20の内部において、LNG50の液面上には、LNG50が蒸発して発生したメタン等から成るBOG60が充満している。
タンク20には、下部供給用配管21と、上部供給用配管22と、送出用配管23と、ポンプ24と、BOG排気用配管25と、が設けられている。下部供給用配管21は、タンク20の底面側からタンク20内に供給されるLNG50が通過する。また、上部供給用配管21は、タンク20の天井側からタンク20内に供給されるLNG50が通過する。また、送出用配管23は、タンク20の内部から外部に送出されるLNG50が通過する。また、ポンプ24は、タンク20の内部かつ送出用配管23の先端に設けられ、送出用配管23にLNG50を送り込む。また、排気用配管25は、タンク20の内部から外部へ排気される気体(主にBOG60)が通過する。
圧縮機30は、タンク20の外部かつ排気用配管25の先端に設けられ、排気用配管25を介してタンク20内の気体を強制的に排気する。なお、圧縮機30が排気する気体については、例えば、燃料としてプラント内で使用してもよいし、プラント外部に送出するための天然ガスに混入させてもよいし、液化した後にプラント外部に送出するLNG50に合流させてもよいし、液化した後にいずれかのタンク20に供給してもよい。
図1に示す圧縮機稼働計画策定システム10は、オペレーションスケジュールデータ取得部11と、気象予測データ取得部12と、タンク圧力変動事象予測部13と、データベース14と、目標圧力データ取得部15と、稼働計画策定部16と、出力部17と、を備える。
オペレーションスケジュールデータ取得部11は、ユーザ(例えば、タンク20のオペレータ、以下同じ)が入力するタンク20のオペレーションのスケジュールを示すデータ(以下、「オペレーションスケジュールデータ」という)を取得する。また、例えばオペレーションスケジュールデータ取得部11は、ユーザの操作を受け付けるキーボードやタッチパネル、マウス等の入力装置を備えた構成となる。なお、オペレーションスケジュールデータは、データベース14に記録されていてもよく、オペレーションスケジュールデータ取得部11が、データベース14から読み出されるオペレーションスケジュールデータを受け付け可能なインタフェースを備えた構成であってもよい。
タンク20の「オペレーション」とは、タンク20が貯蔵するLNG50の量を変動させる操作である。例えば、プラント外部(例えば、LNGタンカー等)から受領するLNG50をタンク20内に供給する「受入」、プラント外部へ向けて(例えば、タンクローリー、気化器等へ向けて)タンク20からLNG50を送出する「払出」、タンク20間でLNG50を移動させる「移送」、配管を冷却する目的でLNG50を配管に通じた後にいずれかのタンク20で回収する「クーリング」などが、「オペレーション」に含まれる。
気象予測データ取得部12は、ネットワーク等を介して外部(例えば、気象庁のサーバ)から配信される気象現象の予測結果を示すデータ(以下、「気象予測データ」という)を取得する。このとき、気象予測データには、少なくとも大気圧の予測結果を示すデータが含まれている。また、例えば気象予測データ取得部12は、ネットワーク等に接続して通信する通信装置を備えた構成となる。なお、気象予測データ取得部12によって取得された気象予測データが、一時的にデータベース14に記録された後、必要に応じてタンク圧力変動事象予測部13に読み出される構成であってもよい。
タンク圧力変動事象予測部13は、上述したオペレーションスケジュールデータや気象予測データなど、タンク20の内外の環境に関するデータを取得して処理することで、タンク圧力を変動させる事象を予測する。そして、タンク圧力変動事象予測部13は、タンク圧力を変動させる事象の予測結果を示すデータ(以下、「予測結果データ」という)を生成して、稼働計画策定部16に対して出力する。また、例えばタンク圧力変動事象予測部13は、取得したデータを記憶するメモリや、当該データを処理するCPU(Central Processing Unit)等の演算装置を備えた構成となる。
具体的に、タンク圧力変動事象予測部13は、オペレーションスケジュールデータ取得部11から取得したオペレーションスケジュールデータを処理することで、タンク20内のBOG発生量(即ち、タンク20内の気圧を変動させる事象)を予測する。また、タンク圧力変動事象予測部13は、気象予測データ取得部12から取得した気象予測データを処理することで、タンク20の設置位置における大気圧(即ち、タンク20外の気圧を変動させる事象)を予測する。そして、タンク圧力変動事象予測部13は、BOG発生量の予測結果と大気圧の予測結果とのそれぞれを含む予測結果データを生成する。
データベース14は、タンク圧力変動事象予測部13が予測結果データを生成するために必要なデータ(以下、「予測用データ」という)を記録している。そして、タンク圧力変動事象予測部13の求めに応じて、タンク圧力変動事象予測部13に対して予測用データを出力する。また、例えばデータベース14は、データを記録可能なハードディスクや半導体メモリ等の記録装置を備えた構成となる。
目標圧力データ取得部15は、ユーザが入力するタンク圧力の目標値または目標範囲(例えば、上限値及び下限値)を示すデータ(以下、「目標圧力データ」という)を取得する。また、例えば目標圧力データ取得部15は、ユーザの操作を受け付けるキーボードやタッチパネル、マウス等の入力装置を備えた構成となる。なお、目標圧力データは、データベース14に記録されていてもよく、目標圧力データ取得部15が、データベース14から読み出される目標圧力データを受け付け可能なインタフェースを備えた構成であってもよい。
稼働計画策定部16は、タンク圧力変動事象予測部13から予測結果データを取得して処理することで、圧縮機30の稼働計画を策定する。例えば、稼働計画策定部16は、圧縮機30のBOG処理量の大きさを決定したり、圧縮機30のBOG処理量の大きさを変更する時刻を決定したりする。そして、その稼働計画を示すデータ(以下、「稼働計画データ」という)を生成する。例えば、稼働計画策定部16は、取得したデータを記憶するメモリや、当該データを処理するCPU等の演算装置を備えた構成となる。
出力部17は、稼働計画策定部16から稼働計画データを取得し、当該稼働計画データが示す稼働計画をユーザに対して報知する。例えば、出力部17は、稼働計画データが示す稼働計画を、文字やグラフなどの画像で表示したり、音声として再生したりすることで、ユーザに対して報知する。また、例えば出力部17は、入力されたデータを画像として表示する表示装置を備えた構成や、入力されたデータを音声として再生する音声合成装置及びスピーカを備えた構成となる。
圧縮機稼働計画策定システム10(特に、タンク圧力変動事象予測部13及び稼働計画策定部16)の各処理は、コンピュータのハードウェア資源(CPUやメモリ等)及びソフトウェア資源(OS:Operating System、各種ドライバ等)を使用した演算処理によって行われる。具体的に、かかる演算処理は、上記各処理を実行するためのプログラムを、CPU等が実行することによって、ソフトウェア的に実現される。
例えば、タンク圧力変動事象予測部13における処理は、オペレーションスケジュールデータ、気象予測データ及び予測用データをメモリに一時的に格納するとともに、当該メモリに格納したデータに対してCPUが所定のプログラムに従った演算処理を行うことによって、実現される。また、例えば、稼働計画策定部16における処理は、予測結果データ及び目標圧力データをメモリに一時的に格納するとともに、当該メモリに格納したデータに対してCPUが所定のプログラムに従った演算処理を行うことによって、実現される。なお、タンク圧力変動事象予測部13における処理及び稼働計画策定部16における処理は、1つのコンピュータにおけるCPU及びメモリによって実現されるものであってもよいし、別々のコンピュータにおけるそれぞれのCPU及びメモリによって実現されるものであってもよい。
<システムの動作>
次に、本発明の実施形態に係る圧縮機稼働計画策定システム10の動作の一例について、図面を参照して説明する。なお、ここでも引き続き、図1及び図2を参照する。
まず、オペレーションスケジュールデータ取得部11が、例えばユーザが入力するオペレーションスケジュールデータを取得する。また、気象予測データ取得部12が、例えば外部から配信される気象予測データを取得する。また、目標圧力データ取得部15が、例えばユーザが入力する目標圧力データを取得する。
次に、タンク圧力変動事象予測部13は、オペレーションスケジュールデータ取得部11からオペレーションスケジュールデータを取得するとともに、データベース14からBOG発生量の予測に必要な予測用データを取得する。そして、タンク圧力変動予測部13は、取得したこれらのデータを処理することで、タンク20内のBOG発生量を予測する(具体的な予測方法については後述する)。
さらに、タンク圧力変動事象予測部13は、気象予測データ取得部12から気象予測データを取得するとともに、データベース14から大気圧の予測に必要な予測用データを取得する。そして、タンク圧力変動予測部13は、取得したこれらのデータを処理することで、タンク20外の大気圧を予測する(具体的な予測方法については後述する)。
そして、タンク圧力変動事象予測部13は、BOG発生量の予測結果と、大気圧の予測結果と、のそれぞれを示す予測結果データを生成する。
稼働計画策定部16は、タンク圧力変動事象予測部13から予測結果データを取得するとともに、目標圧力データ取得部15から目標圧力データを取得する。そして、稼働計画策定部16は、取得したこれらのデータを処理することで、圧縮機30の稼働計画を策定する。
このとき、稼働計画策定部16は、タンク圧力が、目標圧力データが示す目標値となる、または、目標圧力データが示す目標範囲内に収まる(上限値及び下限値の間に収まる)ような、圧縮機30の稼働計画を策定する。具体的に、稼働計画策定部16は、例えば下記に示す演算方法によって、圧縮機30の稼働計画を策定する。
ここで、第n時点のタンク20内の気圧をQ、第n時点よりも将来の第(n+1)時点におけるタンク圧力をPn+1、第(n+1)時点における大気圧の予測値をRn+1、第n時点から第(n+1)時点までに発生すると予測されるBOG発生量をB、第n時点から第(n+1)時点までの圧縮機30のBOG処理量をCとする(nは自然数)。
また、気体の状態方程式に基づいて、第n時点と第(n+1)時点との間におけるBOG変化量(B−C)を圧力値に換算するための値を、αとする。即ち、α×(B−C)が、第n時点と第(n+1)時点との間で変動した圧力値となる。
このとき、第(n+1)時点におけるタンク20内の気圧Qn+1(即ち、タンク圧力+大気圧:Pn+1+Rn+1)は、下記式(1)によって表される。
n+1=Pn+1+Rn+1=α×(B−C)+Q ・・・(1)
ここで、稼働計画策定部16が求めるべき値は、圧縮機30のBOG処理量Cである。そこで、上記式(1)を変形した下記式(2)より、圧縮機30のBOG処理量Cを求める。
=(1/α)×(Q−Pn+1−Rn+1)+B ・・・(2)
上記式(2)において、第(n+1)時点におけるタンク圧力Pn+1は、目標圧力データに基づいて与えられる。例えば、目標圧力データが目標値を示すものである場合、当該目標値を、そのまま第(n+1)時点におけるタンク圧力Pn+1とする。また例えば、目標圧力データが目標範囲(上限値及び下限値)を示すものである場合、上限値及び下限値を用いて求められる値(例えば、単純平均した値、固定の加算割合で加重平均した値、BOG発生量B等に応じて変動する加算割合で加重平均した値など)を、第(n+1)時点におけるタンク圧力Pn+1とする。
あるいは、第(n+1)時点におけるタンク圧力Pn+1について、目標圧力データに基づいた制約条件を設定する。例えば、目標圧力データが目標値を示すものである場合、『第(n+1)時点におけるタンク圧力Pn+1は、当該目標値の上下の所定割合の範囲内に収まる』という制約条件を設定する。また例えば、目標圧力データが目標範囲(上限値及び下限値)を示すものである場合、『第(n+1)時点におけるタンク圧力Pn+1は、当該目標範囲に収まる(上限値以下かつ下限値以上となる)』という制約条件を設定する。
また、上記式(2)において、第(n+1)時点における大気圧の予測値Rn+1及び第n時点から第(n+1)時点までに発生すると予測されるBOG発生量Bは、予測結果データによってそれぞれ与えられる。
また、上記式(2)において、第n時点のタンク20内の気圧Qについては、上記式(1)から明らかなように、第(n−1)時点について求められた演算結果を利用して、演繹的に求めることができる。また、第1時点(n=1)については、例えば、タンク20内に設置されている気圧センサの実測結果などを利用することが可能である。
稼働計画策定部16は、稼働計画を策定する対象となる期間(以下、「対象期間」という)を構成する1または複数の期間(以下、「小期間」という)のそれぞれに対して、上記式(2)の演算を行う。これにより、稼働計画策定部16は、対象期間について、小期間毎の圧縮機30のBOG処理量を求めることができる。なお、対象期間は、例えば15時間程度であり、小期間は、例えば30分や1時間程度である。
このとき、例えば、圧縮機30のBOG処理量について無段階で調整することが可能である場合(即ち、現実の圧縮機30のBOG処理量を、上記式(2)で求めたBOG処理量Cに追随させて一致させることができる場合)や、ユーザが上記式(2)で求めたBOG処理量Cを参考にして圧縮機30の最終的な稼働計画を決定する場合は、稼働計画策定部16が、上記式(2)で求めたBOG処理量Cを、そのまま稼働計画データとして出力する。この場合、上記式(2)中の第(n+1)時点におけるタンク圧力Pn+1については、上述のように目標圧力データに基づいた具体的な値を設定すればよい。
一方、例えば、圧縮機30のBOG処理量について段階的な調整のみ可能である場合や、圧縮機30の消費エネルギを低減する観点から圧縮機30のBOG処理量を段階的に調整した方が好ましい場合について、上記式(2)中の第(n+1)時点におけるタンク圧力Pn+1に具体的な値を設定してBOG処理量Cを求めたとすると、このBOG処理量Cと現実の圧縮機30のBOG処理量が乖離し得るとともに、当該乖離が問題となり得る。
そこで、この場合、稼働計画策定部16は、上述のように第(n+1)時点におけるタンク圧力Pn+1について目標圧力データに基づいた制約条件を設定する。そして、稼働計画策定部16は、設定した制約条件の下で、対象期間の全体を通じて段階的な変動のみを許容したBOG処理量Cを求める。このとき、稼働計画策定部16は、例えば、対象期間を通じて圧縮機30の消費エネルギまたは処理量が最小となるBOG処理量Cを、数理計画問題の解として、周知の求解方法を用いて算出する。
そして、稼働計画策定部16は、上述のようにして求めたBOG処理量Cを、稼働計画データとして生成する。そして、この稼働計画データを取得した出力部17は、ユーザに対して稼働計画を報知する。これにより、ユーザは、策定された稼働計画に沿って、圧縮機30を稼働させることが可能になる。
以上のように、本発明の実施形態に係る稼働計画策定システム10では、タンク圧力を変動させる事象の予測結果に基づいて、圧縮機30の稼働計画が策定されるため、タンク圧力を過度に低い状態で維持することなくタンク20の安全性を確保した圧縮機30の稼働計画を得ることができる。したがって、タンク20の安全性を確保するとともに、圧縮機30の消費エネルギを低減することが可能となる。
さらに、上述のように、目標圧力データが目標範囲(上限値及び下限値)を示すものであると、稼働計画策定部16が、タンク圧力が上限値及び下限値の間に収まるように、圧縮機30の稼働計画を策定する。これにより、稼働計画策定部16が、タンク圧力が下限値以上となるような圧縮機30の稼働計画を策定することになるため、圧縮機30の消費エネルギを効果的に低減することが可能となる。
なお、圧縮機30が、稼働計画策定部16が出力する稼働計画データを取得するとともに、当該稼働計画データに基づいて直接的に動作が制御される(即ち、ユーザの操作を介することなく、圧縮機30が策定された稼働計画に基づいて動作する)ように構成されていてもよい。ただし、この場合、出力部17に代えて(または加えて)、稼働計画策定部16が出力する稼働計画データを取得するとともに当該稼働計画データに基づいて圧縮機30の動作を直接的に制御するためのコントローラを、圧縮機30に対して設ける必要がある。
<BOG発生量の予測方法>
次に、タンク圧力変動事象予測部13によるオペレーションスケジュールデータに基づくBOG発生量の予測方法の具体例について、図面を参照して説明する。図3は、BOG発生量を求める際に使用される演算方法の一例について示した表である。
本例では、まず、タンク20内の全体のBOG発生量を、[i]オペレーションの有無にかかわらず常時発生するBOG発生量と、[ii]オペレーションに起因して発生するBOG発生量と、に分け、それぞれについて事前に得られている演算方法を適用して求める。そして、[i]及び[ii]について求めたそれぞれのBOG発生量を合算した値を、タンク20内の全体のBOG発生量(上記式(1)及び(2)のB)とする。
このうち、[i]常時発生するBOG発生量については、例えば、タンク20内の気圧(上記式(1)及び(2)のQ)を変数とした関数である数式モデルFA(Q)を用いた演算によって求める。ここで、数式モデルFA(Q)は、オペレーションの有無にかかわらず常時発生するBOG発生量を、理論的または実験的に求めてモデル化(近似化)したものである。
数式モデルFA(Q)は、タンク20内の気圧が低いほどBOG発生量が大きくなり、タンク20内の気圧が高いほどBOG発生量が小さくなるものである。なお、数式モデルFA(Q)は、BOG発生量が常に0以上の値を取るものとしてもよいが、タンク20内の気圧が所定値を超えて高くなる場合には負の値になるもの(即ち、BOG60の蒸発量を凝縮量が上回ることを想定したもの)であってもよい。
一方、[ii]オペレーションに起因して発生するBOG発生量については、例えば、図3に示すような演算方法を用いて求められる。図3に示す演算方法は、タンク20内にLNG50を供給するオペレーション(タンク20内に貯蔵されているLNG50の量を増大させるオペレーション)が実行される場合の、当該タンク20におけるBOG発生量の予測方法について示したものである。このようなオペレーションでは、LNG50がタンク20内に供給されることによる入熱に伴い、BOG発生量が増大する。
図3において、オペレーション「受入」の欄は、受入によってLNG50が内部に供給されるタンク20における、BOG発生量の予測に用いる演算方法を示している。また、オペレーション「移送」の欄は、移送によってLNG50が内部に供給されるタンク20における、BOG発生量の予測に用いる演算方法を示している。また、オペレーション「クーリング」の欄は、クーリングによって配管を冷却し終わったLNG50が内部に供給されるタンク20における、BOG発生量の予測に用いる演算方法を示している。
図3に示す演算方法では、オペレーション毎に異なる数式モデルF1(t)〜F3(t)が採用される。この数式モデルF1(t)〜F3(t)は時間を変数とした関数であり、例えばオペレーションの開始時や終了時を基準とした所定の期間中における、BOG発生量の時間的な変動を規定したものとなっている。例えば、数式モデルF1(t)〜F3(t)は、それぞれのオペレーションに起因して発生するBOG発生量を、理論的または実験的に求めてモデル化(近似化)したものである。
数式モデルF1(t)〜F3(t)は、原則として、オペレーションが実行されていない期間は0であるとともに、オペレーションの開始に伴って増大し、オペレーションの終了に伴って減少して0に戻るものである。ただし、数式モデルF1(t)〜F3(t)が正となる期間(即ち、オペレーションに起因したBOG60が発生している期間)と、オペレーションの実行期間(オペレーションの開始時から終了時までの期間)と、は必ずしも一致するとは限らない。例えば、「受入」の数式モデルF1(t)や「移送」の数式モデルF2(t)では、オペレーションの終了時後、BOG発生量が序々に減少するものとなっている(即ち、オペレーションの実行期間後におけるBOG発生量についても規定したものとなっている)。
また、オペレーションの種類が同じである限り、仮に条件が異なったとしてもオペレーションに起因するBOG発生量が一定であると見なすことができるオペレーション(例えば、「クーリング」)もあれば、オペレーションの種類が同じであっても条件が異なればBOG発生量が異なるオペレーション(例えば、「受入」や「移送」)もある。
例えば、オペレーション「受入」について、タンク20に供給されるLNG50は、採取地によって液質(組成、成分)が異なることから、BOG発生量も異なる。さらに、タンク20に対して下部供給用配管21を介してLNG50を供給する場合と、タンク20に対して上部供給用配管22を介してLNG50を供給する場合と、ではLNG50の供給態様(下側供給、上側供給)が異なることから、BOG発生量も異なる。そのため、オペレーション「受入」におけるBOG発生量の予測については、条件(採取地:液質、供給態様)に応じたパラメータP111,P112〜P141,P142を数式モデルF1(t)にそれぞれ適用して得られる、異なった演算方法が用意されている。
また例えば、オペレーション「移送」について、タンク20に対して下部供給用配管21を介してLNG50を供給する場合と、タンク20に対して上部供給用配管22を介してLNG50を供給する場合と、ではLNG50の供給態様(下側供給、上側供給)が異なることから、BOG発生量も異なる。そこで、オペレーション「移送」におけるBOG発生量の予測については、条件(供給態様)に応じたパラメータP21,P22を数式モデルF2(t)にそれぞれ適用して得られる、異なった演算方法が用意されている。
ところで、上述したBOG発生量を求めるために必要な演算方法(常時発生するBOG発生量について規定する数式モデルFA(Q)や、オペレーションに起因するBOG発生量について規定する数式モデルF1(t)〜F3(t)及びパラメータP111,P112〜P141,P142、P21,22など)は、事前に実験的または理論的に求められ、予測用データの一部としてデータベース14に記録されている。
このように、本発明の実施形態に係る圧縮機稼働計画策定システム10では、タンク圧力を決定づける一要素であるBOG発生量を、オペレーションのスケジュールに基づいて予測することができる。
また、タンク20内にLNG50を供給するオペレーション(タンク20への入熱によってBOG発生量が増大するオペレーション)について、それぞれのオペレーションに合った演算方法が使用されるように構成することで、BOG発生量を精度良く予測することが可能になる。特に、LNG50の液質や供給態様に応じて異なる演算方法が使用されるように構成することで、BOG発生量をさらに精度良く予測することが可能になる。
なお、図3では、オペレーション「受入」について、採取地(液質)と供給態様の組み合わせの総数(本例では、4×2=8)だけパラメータP111,P112〜P141,P142を規定する場合について例示しているが、採取地(液質)に応じたパラメータのみ規定して、供給態様についてはオペレーション「移送」におけるパラメータP21,P22を用いてもよい。この場合、採取地(液質)に応じたパラメータ(図3に示す例では4つ)と、供給態様に応じたパラメータP21,P22と、の双方を数式モデルF1(t)に適用することで、BOG発生量の予測に用いる演算方法が決定される。
また、図3では、タンク20の内部にLNG50が供給されるオペレーションに起因するBOG発生量の予測に用いる演算方法のみを例示したが、これ以外のオペレーションについてもBOGは発生し得る。例えば、タンク20の内部からLNG50を送出するオペレーション(例えば、「払出」)を行う場合にも、BOGは発生し得る。そのため、タンク20の内部にLNG50が供給されるオペレーション以外のオペレーションについても、図3に示すオペレーションと同様にBOG発生量を予測するための演算方法を予め設定しておき、BOG発生量の予測を行う構成としてもよい。
<大気圧の予測方法>
次に、タンク圧力変動事象予測部13による気象予測データに基づく大気圧の予測方法の具体例について、図面を参照して説明する。図4は、大気圧の予測方法の一例について示した平面図である。
図4に示す平面図において、黒い丸印(●)で示した位置Pは、タンク20の設置位置である。また、格子状の白い丸印(○)で示した位置Pは、気象予測データの予測結果(特に、大気圧の予測結果)が示されている予測位置である。
ここで、設置位置Pにおける大気圧の予測結果を求める場合、設置位置Pに近接する予測位置Pにおける予測結果をそのまま使用してもよいが、これらの予測位置Pにおける気象予測データの予測結果を補正して、設置位置Pにおける大気圧の予測結果を求めると、好ましい。
特に、予測位置Pの間隔は、数kmや数十km(場合によっては100km以上)であって大きいため、予測位置Pと設置位置Pとのずれが大きい場合がある。また、気象予測データが示す予測結果の時間と、タンク圧力変動事象予測部13が予測しようとしている時間と、のずれが大きい場合がある。
そこで、タンク圧力変動事象予測部13は、気象予測データが示す大気圧の予測結果について、空間的及び時間的(あるいは、空間的または時間的)な補正処理を施すことで、設置位置Pにおける大気圧の予測結果を求めると、好ましい。
例えば、タンク圧力変動事象予測部13が、設置位置Pに近接する複数の予測位置P(例えば、設置位置Pの周囲4点)における大気圧の予測結果を補間することで、設置位置Pにおける大気圧の予測結果を求めてもよい。また、例えば、設置位置Pに最も近接する1つの予測位置Pにおける大気圧の予測結果を修正することで、設置位置Pにおける大気圧の予測結果を求めてもよい。
また、例えば、タンク圧力変動事象予測部13が、過去の一定期間(例えば、直近の1ヶ月間や、前年の同時期の1ヶ月間など)の設置位置Pにおける大気圧の予測結果と、設置位置Pで実測した大気圧の実測結果と、の相関関係に基づいて補正処理用の演算方法を構築し、当該演算方法を、新たに取得した設置位置Pにおける大気圧の予測結果に対して適用することによって、設置位置Pにおける大気圧の予測結果を求めてもよい。この演算方法は、例えば、MOS(Model Output Statistics)やカルマンフィルタ、ニューラルネットワークなどの各種推定手法を利用して構築することが可能である。
また、例えば、上述の方法で設置位置Pについて求めた予測結果について、時間的な補間処理(例えば、求めるべき時点の前後の数点を用いた補間処理)を行うことで、所望の時間における大気圧の予測結果を求めてもよい。
また、図4では、水平面内における設置位置P及び予測位置Pの位置のずれについてのみ例示しているが、実際には、鉛直方向の位置(即ち、高度)についてもずれが生じ得る。そこで、タンク圧力変動事象予測部13が、水平面内における設置位置P及び予測位置Pの位置のずれを補正する場合と同様の演算方法を用いて、鉛直方向における位置のずれについて補正してもよい。
上述した補正処理を実行するために必要な演算方法は、事前に実験的または理論的に求められ、予測用データの一部としてデータベース14に記録されている。
このように、本発明の実施形態に係る圧縮機稼働計画策定システム10では、タンク圧力を決定づける一要素である大気圧を、気象現象の予測結果に基づいて予測することができる。
特に、タンク圧力変動事象予測部13が、タンク20の設置位置Pに近接する少なくとも1つの予測位置における大気圧の予測結果を補正処理することで、タンク20の設置位置における大気圧を、精度良く予測することが可能となる。
<変形等>
図2では、1つのタンク20に対して1つの圧縮機30が接続されている場合について図示しているが、1つのタンク20に対して複数の圧縮機30が接続されていてもよいし、複数のタンク20に対して1つの圧縮機30が接続されていてもよい。
上述した本発明の実施形態に係る圧縮機稼働計画策定システム10では、タンク圧力変動事象予測部13が、オペレーションに起因するタンク20のBOG発生量と、大気圧と、の双方を予測するものであるとして説明したが、タンク圧力変動事象予測部13が、これら以外のタンク圧力を変動させる事象を予測してもよいし、BOG発生量及び大気圧の一方または双方の予測をしなくてもよい。
本発明は、LNG等に代表される低温液化ガスを貯蔵するタンク内の気体を吸引する圧縮機の稼働計画を策定する圧縮機稼働計画策定システムに対して、好適に利用することができる。
10 : 圧縮機稼働計画策定システム
11 : オペレーションスケジュールデータ取得部
12 : 気象予測データ取得部
13 : タンク圧力変動事象予測部
14 : データベース
15 : 目標圧力データ取得部
16 : 稼働計画策定部
17 : 出力部
20 : タンク
21 : 下部供給用配管
22 : 上部供給用配管
23 : 送出用配管
24 : ポンプ
25 : BOG排気用配管
30 : 圧縮機
50 : LNG(低温液化ガス)
60 : BOG

Claims (7)

  1. 低温液化ガスを貯蔵するタンクの内外の環境に関するデータを取得して処理することで、前記タンクの内外の気圧差であるタンク圧力を変動させる事象を予測して、その予測結果を示す予測結果データを生成して出力するタンク圧力変動事象予測部と、
    前記予測結果データを取得して処理することで、前記タンク内の気体を吸引する圧縮機の稼働計画を策定し、当該稼働計画を示す稼働計画データを生成して出力する稼働計画策定部と、
    を備えることを特徴とする圧縮機稼働計画策定システム。
  2. 前記タンク圧力変動事象予測部は、前記タンクが貯蔵する前記低温液化ガスの量を変動させるオペレーションのスケジュールを示すオペレーションスケジュールデータを取得して処理することで、前記タンク内の前記低温液化ガスが蒸発して発生するボイルオフガスの発生量を予測することを特徴とする請求項1に記載の圧縮機稼働計画策定システム。
  3. 前記タンク圧力変動事象予測部は、前記タンク内に前記低温液化ガスを供給する前記オペレーションの種類に応じて異なる演算方法を使用して、前記ボイルオフガスの発生量を予測することを特徴とする請求項2に記載の圧縮機稼働計画策定システム。
  4. 前記タンク圧力変動事象予測部は、前記タンク内に供給される前記低温液化ガスの液質に応じて異なる演算方法を使用して、前記ボイルオフガスの発生量を予測することを特徴とする請求項3に記載の圧縮機稼働計画策定システム。
  5. 前記タンク圧力変動事象予測部は、前記低温液化ガスの前記タンク内に対する供給態様に応じて異なる演算方法を使用して、前記ボイルオフガスの発生量を予測することを特徴とする請求項3または4に記載の圧縮機稼働計画策定システム。
  6. 前記タンク圧力変動事象予測部は、外部で作成される気象現象の予測結果を示す気象予測データを取得して処理することで、前記タンクの設置位置における前記タンク外の気圧である大気圧を予測することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の圧縮機稼働計画策定システム。
  7. 前記気象予測データは、空間内の所定の位置である予測位置における大気圧の予測結果を示したものであり、
    前記タンク圧力変動事象予測部は、前記タンクの設置位置に近接する少なくとも1つの前記予測位置における大気圧の予測結果を補正処理することで、前記タンクの設置位置における大気圧を予測することを特徴とする請求項6に記載の圧縮機稼働計画策定システム。
JP2014054002A 2014-03-17 2014-03-17 圧縮機稼働計画策定システム Active JP6240005B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014054002A JP6240005B2 (ja) 2014-03-17 2014-03-17 圧縮機稼働計画策定システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014054002A JP6240005B2 (ja) 2014-03-17 2014-03-17 圧縮機稼働計画策定システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015175488A true JP2015175488A (ja) 2015-10-05
JP6240005B2 JP6240005B2 (ja) 2017-11-29

Family

ID=54254852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014054002A Active JP6240005B2 (ja) 2014-03-17 2014-03-17 圧縮機稼働計画策定システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6240005B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6019271B1 (ja) * 2016-03-04 2016-11-02 日揮株式会社 気体排出量の推定方法
JP2018002011A (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 川崎重工業株式会社 運航管理システム
EP3677498A4 (en) * 2017-08-31 2021-06-16 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha EVALUATION DEVICE AND EVALUATION PROCEDURE
WO2024122403A1 (ja) * 2022-12-05 2024-06-13 三菱造船株式会社 タンク内の液化ガスの状態予測方法、タンク内の液化ガスの状態予測システム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02138600A (ja) * 1988-11-16 1990-05-28 Tokyo Gas Co Ltd 液化ガス貯槽の運転方法
JP2007241360A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Osaka Gas Co Ltd エネルギ需要量予測支援システム
JP2008286211A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Ihi Corp Bog圧縮設備及びその運転方法
JP2010196824A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Chugoku Electric Power Co Inc:The 低温液化ガス受入れ装置
EP2392825A2 (en) * 2010-06-07 2011-12-07 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) Method for controlling the operation of a multistage boil-off gas (BOG) compressor
JP2014063372A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Toshiba Corp 発電量予測装置およびその方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02138600A (ja) * 1988-11-16 1990-05-28 Tokyo Gas Co Ltd 液化ガス貯槽の運転方法
JP2007241360A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Osaka Gas Co Ltd エネルギ需要量予測支援システム
JP2008286211A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Ihi Corp Bog圧縮設備及びその運転方法
JP2010196824A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Chugoku Electric Power Co Inc:The 低温液化ガス受入れ装置
EP2392825A2 (en) * 2010-06-07 2011-12-07 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) Method for controlling the operation of a multistage boil-off gas (BOG) compressor
JP2014063372A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Toshiba Corp 発電量予測装置およびその方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6019271B1 (ja) * 2016-03-04 2016-11-02 日揮株式会社 気体排出量の推定方法
WO2017149760A1 (ja) * 2016-03-04 2017-09-08 日揮株式会社 気体排出量の推定方法
CN108369122A (zh) * 2016-03-04 2018-08-03 日挥株式会社 气体排出量的推断方法
US10309819B2 (en) 2016-03-04 2019-06-04 Jgc Corporation Method of estimating gas emission amount
JP2018002011A (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 川崎重工業株式会社 運航管理システム
WO2018008455A1 (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 川崎重工業株式会社 運航管理システム
EP3677498A4 (en) * 2017-08-31 2021-06-16 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha EVALUATION DEVICE AND EVALUATION PROCEDURE
WO2024122403A1 (ja) * 2022-12-05 2024-06-13 三菱造船株式会社 タンク内の液化ガスの状態予測方法、タンク内の液化ガスの状態予測システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6240005B2 (ja) 2017-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6240005B2 (ja) 圧縮機稼働計画策定システム
JP6552928B2 (ja) 気象予測装置、気象予測方法およびプログラム
JP2012141980A (ja) 生産プロセスにおける予測される障害を訂正するのに使用するためのシステムおよび方法
JP7008969B2 (ja) 風力発電量予測システム、風力発電量予測プログラム、および風力発電量予測方法
JP2013164286A (ja) 日射量予測方法、太陽光発電出力予測方法、及びシステム
JP2013109711A (ja) プラントモデル生成装置およびプラント運転支援システム
JP2019021032A (ja) シミュレーション装置およびシミュレーション方法
JP2016078685A (ja) 船舶の推進性能予測装置及びその方法並びに船舶の運航支援システム
CN111287951A (zh) 检测装置、检测方法及计算机可读非临时性存储介质
JP6457927B2 (ja) 気象データ同化方法、気象予測方法および気象予測システム
JP2023532731A (ja) 予測モデリングを介した燃料漏れ判定
JP5941115B2 (ja) 予測装置
JP5876153B2 (ja) 火力発電設備、自然エネルギー発電プラント及びその制御方法
CN112784381A (zh) 用于管线网络的管理的模拟方法和系统
Lutsenko Identification of target system operations. Determination of the time of the actual completion of the target operation
JP6325331B2 (ja) 気象予測補正装置、気象予測補正方法及びプログラム
JP4509947B2 (ja) 気象予測システム及び気象予測方法
KR20180129496A (ko) 전력 수요를 예측하는 방법 및 장치
EP4083723B1 (en) Evaluation apparatus, evaluation method, evaluation program, and control apparatus
US11078428B2 (en) Generating a soft sensor for crude stabilization in the petroleum industry
JP7251950B2 (ja) プラント点検計画最適化装置及び方法
CN114037519A (zh) 敞口风险评估方法、装置、计算机设备和存储介质
JP2017082435A (ja) 水運用計画装置、水運用計画システム、水運用計画方法及びプログラム
JP2018142200A (ja) 状態推定方法、及び状態推定装置
US20200401971A1 (en) Asset management device and asset management method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6240005

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150