JP2015174089A - 条鋼線材の搬送方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そのため、外乱が多くリング姿勢が不均一になりやすい多系列圧延においてリング姿勢の均一化が望まれている。
特許文献1は、圧延後に螺旋状に展開された線材リングをコンベア上に平置きして搬送する線材リング搬送装置であって、前記コンベアの上方に前記コンベアの搬送方向と直交して配設された回転軸と、前記回転軸に挿通固定され前記コンベア上を搬送される前記線材リングを上方から押圧する1以上の押え円板と、前記回転軸に連結された回転軸駆動部と、を有する線材リング押え機構を備えた線材リング搬送装置を開示する。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、条鋼線材の圧延ラインの搬送部における螺旋状に載置された条鋼線材のリングピッチを一定にし、集積装置においてコイル状とされた条鋼線材の荷姿不良を可及的に抑制することができる条鋼線材の搬送方法を提供することを目的とする。
本発明の条鋼線材の搬送方法は、条鋼線材の圧延ラインに設けられて、レイングヘッドにて螺旋状に巻き取られた条鋼線材が搬送される搬送部に関し、前記搬送部に備えられた搬送装置を複数のセクションに分割すると共に、当該分割されたセクションを個別駆動可能としておき、前記搬送装置の各セクションの搬送速度を個別に制御しつつ、前記条鋼線材の圧延を行い、当該圧延された条鋼線材を下流側へ搬送することを特徴とする。
好ましくは、前記一のセクション部において、搬送速度Vで搬送されつつある前記螺旋状に載置された条鋼線材のピッチP1を計測し、前記計測された条鋼線材のピッチP1が所定の値より小さく密な状態になっていれば、リングピッチP1を測定した前記一のセクション部に隣接し且つ下流側にある前記他のセクション部の搬送速度を増速させ、前記計測された条鋼線材のピッチP1が所定の値より大きく疎な状態になっていれば、リングピッチP1を測定した前記一のセクション部に隣接し且つ下流側にある前記他のセクション部の搬送速度を減速させ、前記他のセクション部より下流側に位置する別のセクション部において、前記条鋼線材のリングピッチP2を測定し、測定したリングピッチP2が予め定めた条件内であれば、前記他のセクション部の搬送速度を元に戻すとよい。
まず、本実施形態に係る条鋼線材の搬送方法が適用される圧延ラインについて、説明する。
また、仕上げ圧延機5からレイングヘッド6までの間には、条鋼線材Wを冷却する複数の冷却手段7が配備され、レイングヘッド6の出側のさらに下流側には、巻き取った条鋼線材Wを搬送する搬送装置8(搬送部)が設けられている。
ここで、巻き出し時には圧延張力やレイングヘッド6の振動を受ける事により、搬送装置8上において、搬送方向に重なったリングの間隔(リングピッチP)が一定とならず、リングの重なった部分が密になったり、リングの重なった間隔が広く、粗になったりする部分が生じる。
そこで、本願出願人らは、搬送方向のリングピッチPに着目し、搬送装置8上で部分的に搬送速度Vを変えることで、リングピッチPの均一化を図ることに想到した。
すなわち、図2に示すように、本実施形態の搬送装置8は、その長手方向(条鋼線材Wの移送方向)に複数のセクション部8A〜8Eに分割されている。それぞれのセクション部8A〜8Eは、その長手方向の両側に配備された搬送ロール9間に搬送用のコンベアベルト10が架け渡されたコンベア式が採用されており、このコンベアベルト10が上流側から下流側へ移送することで、コンベアベルト10上に載置された条鋼線材Wが上流側から下流側へと搬送される。
例えば、あるセクション部8Aにより下流側へ移送された条鋼線材Wは、当該セクション部8Aの下流側に隣接する次のセクション部8Bに乗り移った上で、次のセクション部8Bの上を上流側から下流側へ移送する。
上記した搬送装置8において、図3に示すような制御を行うことで、圧延ライン1の搬送部8におけるリングピッチPを一定にし、集積装置12においてコイル状とされた条鋼線材Wの荷姿不良を可及的に抑制することができる。
このカメラ11は、搬送装置8により搬送されるコイル状とされた条鋼線材W(リング線材)を上方から撮像し、当業者常法の画像処理(二値化など)を行うことで、リングピッチPを測定可能としている。このリングピッチPは、オペレータが目視等で観察して求めるようにしてもよい。
まず、搬送装置8の上方に配備されたカメラ11で得られた画像を基に、螺旋状にある条鋼線材WのリングピッチPを測定する。
例えば、図2に示すように、第2セクション部8Bの上方に配備されたカメラ11Bで得られた画像を基に、リングピッチPを測定する。測定した結果、不均一なリングピッチPを検知した場合に、リングピッチPを測定した第2セクション部8Bの次の第3セクション部8Cの搬送速度Vを変更し、適正な範囲に速度調整する。
このような搬送速度Vの調整により、前後に続くセクション部8B,8Cの速度差が発生し、リングピッチPが可変となり、その調整が可能となる。なお、不均一なリングピッチPとは、リングピッチPに対し、0.1×リング直径±15%を超えるものである。この範囲を超えると、集積装置12内で良好な荷姿が得られないことが経験的にわかっている。
次に、図2及び図3を基に、本発明の処理の詳細を説明する。
まず、S1において、第2セクション部8Bの上方に設置されたカメラ11Bにより、搬送速度Vで搬送されつつある螺旋状に載置された条鋼線材Wのピッチ(リングピッチP1)を計測する。
S3においては、リングピッチP1がマイナス側、すなわち密になっていれば、リングピッチP1を測定したセクション部(第2セクション部8B)に隣接する下流側のセクション部(第3セクション部8C)の搬送速度をVからV’へと増速させる。
その後、S4において、第4セクション部8Dにおける線材のリングピッチP2を当該第4セクション部8Dの上方に設置されたカメラ11Dにて測定し、リングピッチP2が予め定めた条件内(例えば、A<P2<B)であれば、第3セクション部8Cの搬送速度をV’からVに戻して搬送する。
以上の処理が、リングピッチP2が適正範囲になるまで繰り返される。
このようにしてリングピッチPが適正に調整された条鋼線材Wは、搬送後の集積装置12内で良好なコイル線材W(荷姿のよいコイル線材W)となる。
[実施例]
上記した処理を実際に適用した事例を、以下述べる。
リング状となった条鋼線材Wを搬送する搬送装置8は、全長50mであり、5つのセクション部8A〜8Eから構成されるものとした。各セクション部8A〜8Eは、それぞれ速度設定が可能なように独立モータ駆動としている。
撮像した画像に対して画像処理(本実施例では、キーエンス製CV−3000)を施し、リングピッチP1を算出した。算出されたリングピッチP1に関し、50mm±5mm以外の部分が検知されれば、例えば、第3セクション部8Cの搬送速度をVからV’(=V0±10%範囲)へ変化させて、リングピッチP1を均一に矯正する。
上記した処理を行うことで、条鋼線材Wを製造する圧延ライン1の搬送部におけるリングピッチPを一定にし、集積装置12においてコイル状とされた条鋼線材Wの荷姿不良を可及的に抑制することを、本願出願人らは確認している。
2 加熱炉
3 粗圧延機
4 中間列圧延機
5 仕上げ圧延機
6 巻き取り機(レイングヘッド)
7 冷却手段
8 搬送装置(搬送部、コンベア)
8A 第1セクション部
8B 第2セクション部
8C 第3セクション部
8D 第4セクション部
8E 第5セクション部
9 搬送ロール
10 コンベアベルト
11 撮像手段(カメラ)
11B カメラ(第2セクション部)
11D カメラ(第4セクション部)
12 集積装置
W 条鋼線材(コイル線材)
Claims (3)
- 条鋼線材の圧延ラインに設けられて、レイングヘッドにて螺旋状に巻き取られた条鋼線材が搬送される搬送部に関し、
前記搬送部に備えられた搬送装置を複数のセクションに分割すると共に、当該分割されたセクションを個別駆動可能としておき、
前記搬送装置の各セクションの搬送速度を個別に制御しつつ、前記条鋼線材の圧延を行い、当該圧延された条鋼線材を下流側へ搬送することを特徴とする条鋼線材の搬送方法。 - 前記搬送装置上に螺旋状に載置されると共に、下流側へ搬送される前記条鋼線材のリングピッチを測定し、
前記不均一なリングピッチが存在するセクションを検出し、
前記検出されたセクションに隣接する前記下流側のセクションの搬送速度を変化させる
ことを特徴とする請求項1に記載の条鋼線材の搬送方法。 - 前記一のセクション部において、搬送速度Vで搬送されつつある前記螺旋状に載置された条鋼線材のピッチP1を計測し、
前記計測された条鋼線材のピッチP1が所定の値より小さく密な状態になっていれば、リングピッチP1を測定した前記一のセクション部に隣接し且つ下流側にある前記他のセクション部の搬送速度を増速させ、
前記計測された条鋼線材のピッチP1が所定の値より大きく疎な状態になっていれば、リングピッチP1を測定した前記一のセクション部に隣接し且つ下流側にある前記他のセクション部の搬送速度を減速させ、
前記他のセクション部より下流側に位置する別のセクション部において、前記条鋼線材のリングピッチP2を測定し、測定したリングピッチP2が予め定めた条件内であれば、前記他のセクション部の搬送速度を元に戻す
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の条鋼線材の搬送方法。
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JPS56139628A (en) * | 1980-03-31 | 1981-10-31 | Daido Steel Co Ltd | Method and device for cooling treatment of wire material |
JPH1110217A (ja) * | 1997-06-17 | 1999-01-19 | Kobe Steel Ltd | 熱間圧延線材の巻取り方法 |
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