JP2015173634A - 耕耘爪 - Google Patents

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【課題】使用限界時までの刃縁部における仰角の角度変化を抑え、反転性、すきこみ性、砕土性に優れた耕耘性能を発揮する耕耘爪を提供する。
【解決手段】回転爪軸(S)に装着される基部(1)と、前記基部(1)から鉛直下方に連なって伸びる横刃部湾曲開始部(F)までの平面板からなる縦刃部(2)と、前記縦刃部(2)から回転方向と逆方向に湾曲するとともに、前記基部(1)に対して一方向に湾曲してなり、前記横刃部湾曲開始部(F)を境として連なって伸びる湾曲板からなる横刃部(3)とを備える耕耘爪において、前記横刃部湾曲開始部(F)は、折曲中心(R0)を中心とした折曲半径(R1)の円弧状からなり、前記横刃部(3)における耕耘開始時の第1仰角(α)と、使用限界時の第2仰角(β)との角度変化を5度以内に設定することを特徴とする耕耘爪。
【選択図】 図1

Description

本発明は、土壌を耕起する耕耘爪に関するものである。
従来の耕耘爪の形状として、図3に示すような平面視及び側面視形状(ただし、回転爪軸の軸線方向を法線とする面を側面とする。)のものがあった。当該耕耘爪は、基部10と、基部10から横刃先端部湾曲開始部Fまでの平面板からなる縦刃部20と、横刃先端部湾曲開始部Fを境として連なって伸び、一方向に曲率半径rにて湾曲する湾曲板からなる横刃部30とを備えてなるものである(特許文献1参照)。
特許第4423639号公報
しかしながら、上記耕耘爪においては、横刃先端部湾曲開始部Fが直線状に形成されており、横刃部30の摩耗が進行し、刃縁部が背部側へと近づくにつれて刃縁部の仰角が大きくなってしまうものである。以下に、仰角についてより詳細に説明する。
当該耕耘爪において、同図に示すように、回転爪軸Sの回転軸線S0を法線とする面を側面とし、平面視にて基部10の面を基準として、一方向に湾曲する基準面からの高さを全湾曲高さH1とする。そして、全湾曲高さH1の中間位置であって、横刃部30の厚さの中間位置である中点Jを通ってなる横刃部湾曲開始部Fに平行な線を平行線F1とする。そして、当該平行線F1と刃縁中心との交点を刃縁交点Kとしたとき、刃縁交点Kと回転軸線S0とを結ぶ線Tと、平行線F1とのなす角度を第1仰角αとする。
また、平行線F1と横刃部30の上端縁中心との交点を上端縁交点Mとしたとき、上端縁交点Mから下方の所定距離に位置し、且つ、前記平行線F1上に位置する使用限界点Nと回転軸線S0とを結ぶ線T1と、平行線F1とのなす角度を第2仰角βとする。
このとき、第1仰角αは、横刃部30における耕耘開始前(刃縁が摩耗していない状態)の仰角を示すものであり、第2仰角βは、刃部における使用限界時の仰角を示すものである。上記耕耘爪において、例えば、上端縁交点Mから下方20mmに位置する点を使用限界点Nとしたとき、耕耘開始前の第1仰角αが39度であるのに対して、刃部における使用限界時の第2仰角βが51度となってしまうものである。これにより、反転性、すきこみ性、砕土性の低下が顕著に見られるものであった。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するものであって、使用限界時までの刃縁部における仰角の角度変化を抑え、反転性、すきこみ性、砕土性に優れた耕耘性能を発揮する耕耘爪を提供することを課題とする。
前記問題点を解決するために、本発明の請求項1に記載の耕耘爪は、回転爪軸に装着される基部と、前記基部から鉛直下方に連なって伸びる横刃部湾曲開始部までの平面板からなる縦刃部と、前記縦刃部から回転方向と逆方向に湾曲するとともに、前記基部に対して一方向に湾曲してなり、前記横刃部湾曲開始部を境として連なって伸びる湾曲板からなる横刃部とを備える耕耘爪において、前記横刃部湾曲開始部は、折曲中心を中心とした折曲半径の円弧状からなり、前記横刃部における耕耘開始時の第1仰角と、使用限界時の第2仰角との角度変化を5度以内に設定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載の耕耘爪は、請求項1に記載の耕耘爪において、前記第1仰角と前記第2仰角との比率が1対1〜1.1とするものである。
また、本発明の請求項3に記載の耕耘爪は、請求項1又は請求項2に記載の耕耘爪において、前記回転爪軸の回転軸線を法線とする面を側面とし、平面視にて前記基部の面を基準として一方向に湾曲する基準面からの全湾曲高さの中間位置であって、前記横刃部の厚さの中間位置である中点を通ってなる前記横刃部湾曲開始部の接線に平行な線を平行線とし、前記平行線に対して接する折曲中心を中心とした折曲半径の接円弧と刃縁中心との交点を刃縁交点としたとき、前記第1仰角は、前記刃縁交点と前記回転軸線とを結ぶ線と、前記刃縁交点を通る前記接円弧の第1接線とのなす角度とされるものである。
また、本発明の請求項4に記載の耕耘爪は、請求項3に記載の耕耘爪において、前記接円弧と上端縁中心との交点を上端縁交点としたとき、前記第2仰角は、前記上端縁交点から下方の所定距離に位置し、且つ、前記接円弧上に位置する使用限界点と前記回転軸線とを結ぶ線と、前記使用限界点を通る前記接円弧の第2接線とのなす角度とされるものである。
本発明の耕耘爪では、従来の耕耘爪と比較して、耕耘開始時においても、反転率を向上させることができるとともに、土壌への打込み時に湾曲部に作用する応力集中及びそれによる負荷変動を抑えつつ、耕耘振動や消費馬力の性能を維持することができる。また、いかなる土性においても耕起、放てき性が良いものとし、使用によっても横刃先端部が摩耗しにくく、更に、藁などの巻付きが先端付近で起こりにくく、すきこみ性に優れた耕耘爪となる。また、横刃先端部の摩耗が進行した場合であっても、反転性、すきこみ性、砕土性の低下を最小限度に抑えることができる。
本発明の実施例における耕耘爪の(a)側面図、(b)一部X−X断面図である。 本発明の実施例における耕耘爪の湾曲前の(a)側面図、(b)一部省略平面図である。 本発明の従来例における耕耘爪の(a)側面図、(b)一部省略平面図である。
以下、本発明の実施の形態における耕耘爪を図面に基づいて説明する。当該耕耘爪において、回転爪軸Sの回転軌道と正対する面、すなわち回転爪軸Sの回転軸線を法線とする面を側面とする。当該側面において、縦刃部が鉛直下向きに伸びるものとしたとき、横刃部3が縦刃部2から横方向へ伸びる伸び方向と正対する面を正面方向とする。尚、正面方向から観察した正面視(図示せず)にて右方向に湾曲している。また、図1(a)に示すように、側面図視にて、向かって手前方向に湾曲してなる。
本発明に係る耕耘爪は、図1に示すように、回転爪軸Sに装着される基部1と、基部1から鉛直下方に連なって伸びる縦刃部2と、縦刃部2から横刃部湾曲開始部Fを境として連なって伸びる横刃部3とが一体的に構成される。基部1及び縦刃部2は平面板からなり、横刃部3は湾曲板からなる。
基部1は、取付け中心にて回転爪軸Sに取付けることで装着される。当該取付け中心には、回転爪軸Sに取付ける為の取付け孔1hが側面視幅方向中央に設けられる。すなわち、取付け孔1hの側面視形状中心が取付け中心である。取付け孔1hは1つ又は複数設けてもよいものである。複数の取付け孔1hの場合は、取付け中心は側面視にて向かって最下の取付け孔1hの中心、或いは縦方向中央の取付け孔1hの中心をいうものとすることができる。
また、基部1の両側面のうち湾曲方向と反対側の側面を基準面とする(図1(b)参照)。同図に示すように、当該基準面は、横刃部3が曲率半径rにより湾曲された全湾曲高さH1についての基準となる。
縦刃部2は、基部1から鉛直下方に連なって主として縦方向へ伸びる横刃部湾曲開始部Fまでの領域をいう。縦刃部2は、基部1から横刃部湾曲開始部Fに至るまで順次厚さが薄くなる平面板からなる。当該平面板は、下方側縁及び下縁に連なる刃を有する。縦刃部2の側面視形状は、縦刃部刃縁の横方向開始部である刃縁始端Oから横方向(図1(a)における向かって左方向)へ曲がりながら、主として縦方向へ伸びる。そして、縦刃部2の側面視刃縁形状は刃縁始端Oから側面視斜方向へ滑らかに曲がってなる。
横刃部3は、横刃部湾曲開始部Fから先端までの全領域をいい、基準面に対して一方向へ連続的に湾曲した湾曲板からなる。当該湾曲板は、側面視においてもまた、先端に向かって上方に曲がる湾曲した形状である。すなわち、横刃部湾曲開始部Fを境として縦刃部2と連なり、側面視にて主として横方向へ伸びると共に上方へ曲がり、さらに平面視にて湾曲する。
横刃部湾曲開始部Fは、折曲中心ROを中心とした折曲半径R1の円弧状からなる。また、当該横刃部湾曲開始部Fの接線は接線Gとされる。そして、横刃部湾曲開始部Fにおける刃縁の最下縁との交点をIとしたとき、側面視における基部1の取付け孔1hの取付け中心を通る鉛直線分から交点Iまでの水平距離を湾曲開始水平距離Lとする。また、取付け孔1hの取付け中心を通る鉛直線分から横刃部3の横方向先端位置Q1までの水平距離を全横長さBとする。このとき、湾曲開始水平距離Lは、全横長さBの略半分若しくは半分より小さくなるよう設定される。
そして、全湾曲高さH1の中間位置であって、横刃部3の厚さの中間位置である中点Jを通ってなり、接線Gに平行な線を平行線G1とし、平行線G1に対して接する折曲中心R0を中心とした折曲半径R2の接円弧F1と刃縁中心との交点を刃縁交点Kとする。このとき、刃縁交点Kと回転軸線S0とを結ぶ線Tと、刃縁交点Kを通る接円弧F1の第1接線Uとのなす角度は、第1仰角αとされる。
また、接円弧F1と上端縁中心との交点を上端縁交点Mとし、上端縁交点Mから下方の所定距離に位置し、且つ、接円弧F1上に位置する点を使用限界点Nとする。より詳細には、使用限界点Nは、横刃部3における湾曲前の形状において、横刃部3の上端縁(背部)を形成する曲線を刃縁側に所定距離をオフセット移動させた仮想線と、湾曲後における接円弧F1との交点とされる。このとき、使用限界点Nと回転軸線S0とを結ぶ線T1と、使用限界点Nを通る接円弧F1の第2接線U1とのなす角度は、第2仰角βとされる。このとき、横刃部3において、第1仰角αと第2仰角βとの角度変化が5度以内となるよう設定される。より好ましくは、第1仰角αと第2仰角βとが略同角度となるよう設定され、第1仰角αと第2仰角βとの比率が1対1〜1.1となるよう設定される。また、交点Iを通る水平線と、接線Gとのなす角度は、接線角度γとされる。
(湾曲開始水平距離Lと曲率半径rの関係)
回転爪軸Sの回転軸線を法線とする面を側面としたとき、曲率半径rは、湾曲開始水平距離Lより大きくなるよう設定される。これにより、全横長さBと湾曲開始水平距離Lの関係において、横刃部3の長さを長くするとともに、横刃部3を大きく湾曲させた形状とすることができ、耕起、放てき性が良好となる。
(側面視全体形状)
本耕耘爪の側面視全体形状は、図1(a)に示すように、最下縁から横刃部刃縁の横方向先端位置Qまでの鉛直距離を耕耘逃げ長さAとし、取付け孔1hの取付け中心から耕耘爪の最下縁までの鉛直距離を全縦長さCとしたとき、耕耘逃げ長さAと全横長さBと全縦長さCと湾曲開始水平距離Lの比率が1対3〜4.5対2〜3対1〜2.5程度とされる。
(側面視刃縁形状)
縦刃部刃縁の横方向開始部である刃縁始端Oから横刃部刃縁の横方向先端位置Qまでに亘る側面視刃縁形状は、連続的に曲率変化させた、全体として非円弧の曲線からなる。尚、当該曲線は、全体として非円弧であれば複数の円弧曲線が連なってなるものでもよい。
回転爪軸Sの回転軸線S0から任意の刃縁下端までの距離を刃縁距離Rとおいたとき、当該刃縁距離Rは、刃縁下端の側面視横方向位置に応じて連続的に変化してなる。更に、側面視横方向に伸びてなる横刃部3の刃縁において、その横方向の中途位置において最大刃縁距離Rmとなる。この最大刃縁距離Rmとなる横刃部3の刃縁位置を、最大刃縁位置Pとする。
刃部の鉛直縦方向長さは、縦刃部2における刃の開始位置から、爪の最下部までの長さを刃縦長さEとしたとき、刃縦長さEは全横長さBの0.2〜0.5程度となるよう設定される。
本耕耘爪においては、図1(a)に示すように、湾曲方向の両側面から刃を形成した両刃爪としているが、これに限られることなく、一側面のみに刃を形成した片刃爪であってもよいし、この他、湾曲方向と反対方向の一側面のみに刃を形成した片刃爪としてもよい。また、例えば、縦刃部2を両刃爪とし、横刃部3を片刃爪とすることもできる。すなわち、両刃爪と片刃爪を組み合わせるものであってもよい。
(湾曲)
横刃部3は、ひとつ又は複数の互いに異なる湾曲半径が組み合わされて一方向へ湾曲される。すなわち、基部(基端)側の湾曲率と横刃部先端(爪先端)側の湾曲率とが異なる大きさで隣接して滑らかに形成される。また、ひとつ又は複数の互いに異なる湾曲半径を組み合わせて横刃部3を湾曲する場合において、適宜の箇所にひとつ又は複数の直線部を組み合わせるものであってもよい。
また、図1に示すように、回転爪軸Sの回転半径Rが最大値Rmとなる横刃部3の刃縁位置(最大刃縁位置P)における基準面からの湾曲高さH2が、横刃部3における湾曲方向側の横方向先端位置Q2における全湾曲高さH1の略半分程度、もしくは半分以上に及ぶものである。
このようにして、横刃部湾曲開始部Fを円弧状とし、第1仰角αと第2仰角βとが略同角度(角度変化が5度以内)となる横刃部3を構成することにより、応力集中及び負荷変動を抑えつつ、耕耘振動や消費馬力の性能を維持することができる。また、いかなる土壌においても、耕起、放てき性が良いものとなり、横刃部3の先端部が摩耗しにくく、藁などの巻付きが起こりにくいものとなり、反転性、すきこみ性、砕土性に優れた耕耘爪となる。更に、横刃部3における先端部の摩耗が進行した際であっても、第2仰角βが第1仰角αと略同角度(角度変化が5度以内)となるよう設けられるため、反転性、すきこみ性、砕土性の低下を最小限度に抑えることができる。
Figure 2015173634
ここで、本実施例1における耕耘爪の反転性についての試験を行ったので、以下に示す。埴壌土にて試験を行った結果を表2に、壌土にて試験を行った結果を表3に示す。
反転性の評価は、反転率に基づいて行う。反転率は、(1−(稲株露出数/稲株数))×100で表される。また、表2、表3中における各反転率の数値は、図2に示す横刃部3の湾曲前形状における幅寸法の測定値に基づいて算出される。
具体的には、図2(a)に示すように、横刃部3における湾曲前の形状において、中心点R3を中心とした横刃部3の背部までの距離を背部側曲率半径R4とし、中心点R5を中心とした横刃部3の刃縁までの距離を刃縁側曲率半径R6としたとき、中心点R3と中心点R5との中点を中点Wとする。そして、湾曲前の横刃部刃縁の横方向先端位置W1と中点Wとを結ぶ線Yとし、当該線Yと上端縁(背部)との交点を交点W2とする。
このとき、各反転率の上段数値は、湾曲前の横刃部刃縁の横方向先端位置W1から湾曲前における上端縁(背部)の交点W2までの長さが65mmの耕耘開始時における耕耘爪の測定値から反転率を算出したものである。一方、各反転率の下段数値(カッコ内の数値)は、横刃部3が摩耗することにより、湾曲前の横刃部刃縁の横方向先端位置W1から湾曲前における上端縁(背部)の交点W2までの長さが40mmとなった状態での耕耘爪の測定値から反転率を算出したものである。このとき、横刃部3が摩耗することにより回転半径が変位するが、回転中心を調整することにより、耕耘開始時における耕深と同様の耕深で試験を行うものである。また、低下率は、(摩耗状態の反転率/開始状態の反転率)×100で表される。
Figure 2015173634
Figure 2015173634
表2及び表3に示すように、実施例においては、開始状態及び摩耗状態のいずれにおいても従来品の反転率を大きく上回り、高い反転率を示している。また、反転率の低下率についても、従来品のように大きく低下することなく、耕耘性能を維持するものである。これは、円弧上の横刃部湾曲開始部F、仰角α、β等との相関関係によるものである。
以上、説明した本発明に係る耕耘爪によれば、従来の耕耘爪と比較して、耕耘開始時においても、反転率を向上させることができるとともに、土壌への打込み時に湾曲部に作用する応力集中及びそれによる負荷変動を抑えつつ、耕耘振動や消費馬力の性能を維持することができる。
また、いかなる土性においても耕起、放てき性が良いものとし、使用によっても横刃先端部が摩耗しにくく、更に、藁などの巻付きが先端付近で起こりにくく、すきこみ性に優れた耕耘爪となる。また、横刃先端部の摩耗が進行した場合であっても、反転性、すきこみ性、砕土性の低下を最小限度に抑えることができる。
当該発明は、上述の実施形態の構成に限定されるものではなく、形状、寸法、材質等を適宜変更して実施することが可能である。また、第1仰角αと第2仰角βの角度変化については、5度以内の範囲において、第1仰角より第2仰角のほうが小さくなるよう設定することができるのは勿論である。更に、一部構成を省略することができるし、一部抽出した構成とすることができるのは勿論である。
1 基部
2 縦刃部
3 横刃部
A 耕耘逃げ長さ
B 全横長さ
C 全縦長さ
D 刃幅
E 刃縦長さ
F 横刃湾曲開始部
G 接線
H1 全湾曲高さ
K 刃縁交点
L 湾曲開始水平距離
M 上端縁交点
N 使用限界点
O 刃縁始端
P 最大刃縁位置
Q 横刃部刃縁の横方向先端位置
R 刃縁距離
Rm 最大刃縁距離
S 回転爪軸
S0 回転軸線
α 第1仰角
β 第2仰角

Claims (4)

  1. 回転爪軸(S)に装着される基部(1)と、
    前記基部(1)から鉛直下方に連なって伸びる横刃部湾曲開始部(F)までの平面板からなる縦刃部(2)と、
    前記縦刃部(2)から回転方向と逆方向に湾曲するとともに、前記基部(1)に対して一方向に湾曲してなり、前記横刃部湾曲開始部(F)を境として連なって伸びる湾曲板からなる横刃部(3)とを備える耕耘爪において、
    前記横刃部湾曲開始部(F)は、折曲中心(R0)を中心とした折曲半径(R1)の円弧状からなり、
    前記横刃部(3)における耕耘開始時の第1仰角(α)と、使用限界時の第2仰角(β)との角度変化を5度以内に設定することを特徴とする耕耘爪。
  2. 前記第1仰角(α)と前記第2仰角(β)との比率が1対1〜1.1である請求項1に記載の耕耘爪。
  3. 前記回転爪軸(S)の回転軸線(S0)を法線とする面を側面とし、平面視にて前記基部(1)の面を基準として一方向に湾曲する基準面からの全湾曲高さ(H1)の中間位置であって、前記横刃部(3)の厚さの中間位置である中点(J)を通ってなる前記横刃部湾曲開始部(F)の接線(G)に平行な線を平行線(G1)とし、前記平行線(G1)に対して接する折曲中心(R0)を中心とした折曲半径(R2)の接円弧(F1)と刃縁中心との交点を刃縁交点(K)としたとき、前記第1仰角(α)は、前記刃縁交点(K)と前記回転軸線(S0)とを結ぶ線(T)と、前記刃縁交点(K)を通る前記接円弧(F1)の第1接線(U)とのなす角度である請求項1又は請求項2に記載の耕耘爪。
  4. 前記接円弧(F1)と上端縁中心との交点を上端縁交点(M)としたとき、前記第2仰角(β)は、前記上端縁交点(M)から下方の所定距離に位置し、且つ、前記接円弧(F1)上に位置する使用限界点(N)と前記回転軸線(S0)とを結ぶ線(T1)と、前記使用限界点(N)を通る前記接円弧(F1)の第2接線(U1)とのなす角度である請求項3に記載の耕耘爪。

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