JP2015172516A - 鉄道車両用軸受異常検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 鉄道車両用の軸受の異常判定を正確に行うことができる鉄道車両用軸受異常検知装置を提供する。【解決手段】 この鉄道車両用軸受異常検知装置は、軸箱3に組込まれる複数の転がり軸受の異常を検知するもので、各転がり軸受の運転状態を振動データとしてそれぞれ検出する複数の振動検出装置15と、これら振動検出装置15で検出した振動データから転がり軸受の異常を判断する解析装置とを有する。さらに測定開始入力に応答して先頭車両の車輪付近に配置した振動検出装置15に振動データの検出を開始させる先頭測定開始指令手段と、先頭測定開始指令手段に前記測定開始入力が入力された後、順次、遅延時間を設けて後続の車輪付近に配置した各振動検出装置15に振動データの検出を開始させる後続測定開始指令手段とを有する。【選択図】 図1
Description
この発明は、鉄道車両における車軸軸受の異常を検知する鉄道車両用軸受異常検知装置に関する。
鉄道車両においては、車軸軸受に異常が発生した場合、車両の運転を停止するなどの処置が必要となり、多大な損失が発生する。そこで、各種検出素子を軸受装置に取り付け、転動装置の運転状態を検出する鉄道車両用センサ付軸受装置が提案されている(特許文献1)。
前記鉄道車両用センサ付軸受装置による軸受の振動検出では、車両走行時における、車輪のレールの継ぎ目やポイント部の通過時に発生する外乱振動が、軸受の異常に起因する振動波形と共に検出されるため、軸受の異常判定が正確にできないという問題がある。
この発明の目的は、鉄道車両用の軸受の異常判定を正確に行うことができる鉄道車両用軸受異常検知装置を提供することである。
この発明の鉄道車両用軸受異常検知装置は、鉄道車両1の台車2に設けた軸箱3に組み込まれる複数の転がり軸受17の異常を検知する鉄道車両用軸受異常検知装置であって、
前記各転がり軸受17の運転状態を振動データとしてそれぞれ検出する複数の振動検出装置15と、
これら振動検出装置15で検出した振動データから前記転がり軸受17の異常を判断する解析装置6と、
測定開始入力に応答して前記先頭車両の車輪付近に配置した前記振動検出装置15に振動データの検出を開始させる先頭測定開始指令手段(4,13)と、
この先頭測定開始指令手段(4,13)に前記測定開始入力が入力された後、順次、遅延時間を設けて後続の車輪付近に配置した各振動検出装置15に振動データの検出を開始させる後続測定開始指令手段13とを有し、前記遅延時間は、前記鉄道車両1が定められた速度で、且つ、前記先頭車両の車輪19と前記後続の車輪19との車軸間距離から求められることを特徴とする。
前記定められた速度は、例えば、この鉄道車両1を車両所で走行させて点検するときの速度であり、実験等により適宜に定められる。
前記各転がり軸受17の運転状態を振動データとしてそれぞれ検出する複数の振動検出装置15と、
これら振動検出装置15で検出した振動データから前記転がり軸受17の異常を判断する解析装置6と、
測定開始入力に応答して前記先頭車両の車輪付近に配置した前記振動検出装置15に振動データの検出を開始させる先頭測定開始指令手段(4,13)と、
この先頭測定開始指令手段(4,13)に前記測定開始入力が入力された後、順次、遅延時間を設けて後続の車輪付近に配置した各振動検出装置15に振動データの検出を開始させる後続測定開始指令手段13とを有し、前記遅延時間は、前記鉄道車両1が定められた速度で、且つ、前記先頭車両の車輪19と前記後続の車輪19との車軸間距離から求められることを特徴とする。
前記定められた速度は、例えば、この鉄道車両1を車両所で走行させて点検するときの速度であり、実験等により適宜に定められる。
レール20の繋ぎ目やポイント部の位置は、車両走行範囲内のレール20の傍に標識により明示すると良い。
この構成によると、操作者が、例えば、鉄道車両1が前記定められた速度(「車速」と称す)に達したことを確認し、先頭車両の車輪19が前記標識を通過したタイミングで測定開始指令ボタン等を押すことで、転がり軸受17の異常を検知する測定が開始される。先頭測定開始指令手段(4,13)は、この測定開始入力に応答して先頭車両の車輪付近の振動検出装置15に振動データの検出を開始させる。これにより、前記振動検出装置15は、先頭車両の車輪19がレール20の繋ぎ目やポイント部を通過した後における、前記車輪19の車軸18を回転自在に支持する転がり軸受17の運転状態を検出する。後続測定開始指令手段13は、先頭測定開始指令手段(4,13)に前記測定開始入力が入力された後、順次、前記遅延時間を設けて後続の車輪付近に配置した各振動検出装置15に振動データの検出を開始させる。
この構成によると、操作者が、例えば、鉄道車両1が前記定められた速度(「車速」と称す)に達したことを確認し、先頭車両の車輪19が前記標識を通過したタイミングで測定開始指令ボタン等を押すことで、転がり軸受17の異常を検知する測定が開始される。先頭測定開始指令手段(4,13)は、この測定開始入力に応答して先頭車両の車輪付近の振動検出装置15に振動データの検出を開始させる。これにより、前記振動検出装置15は、先頭車両の車輪19がレール20の繋ぎ目やポイント部を通過した後における、前記車輪19の車軸18を回転自在に支持する転がり軸受17の運転状態を検出する。後続測定開始指令手段13は、先頭測定開始指令手段(4,13)に前記測定開始入力が入力された後、順次、前記遅延時間を設けて後続の車輪付近に配置した各振動検出装置15に振動データの検出を開始させる。
先頭車両の車輪19と後続の車輪19との車軸間距離を、前記車速で除すことで、前記遅延時間が求められる。したがって、後続の車輪19についても、レール20の繋ぎ目やポイント部を通過した後における、前記車輪19の車軸18を支持する転がり軸受17の運転状態を、対応する振動検出装置15が検出し得る。このように、各車輪付近の振動検出装置15は、レール20の繋ぎ目やポイント部を避けて振動を検出することにより、軸受異常に起因する振動波形以外の余分な振動波形が現れないため、軸受異常に起因する振動波形が明確になる。よって、鉄道車両用の軸受17の異常判定を正確に行うことができる。
前記振動検出装置15は、前記転がり軸受17の運転状態を検出する振動検出素子23と、この振動検出素子23で検出した物理量を出力信号に変換する処理回路24と、これら振動検出素子23および処理回路24に所望の電圧を印加する電源回路25と、外部の解析装置6で解析するための記録メディア22とを有するものとしても良い。
この場合、鉄道車両1の車両走行時に軸箱3の転がり軸受17が回転すると、転動体の回転通過に伴い軸受17の固有振動が発生する。軸受17の転がり面に異常が発生すると、この転がり面の異常に起因する振動が顕著となり、転動体の通過周期でピークが発生する。これらの運転状態を振動データとして検出して処理回路24で出力信号に変換した後、例えば記録手段等に記録し、解析装置6にて転がり軸受17の異常を判断する。また電源回路25は、振動検出素子23および処理回路24に所望の電圧を印加するため、振動データを安定して検出することができる。
この場合、鉄道車両1の車両走行時に軸箱3の転がり軸受17が回転すると、転動体の回転通過に伴い軸受17の固有振動が発生する。軸受17の転がり面に異常が発生すると、この転がり面の異常に起因する振動が顕著となり、転動体の通過周期でピークが発生する。これらの運転状態を振動データとして検出して処理回路24で出力信号に変換した後、例えば記録手段等に記録し、解析装置6にて転がり軸受17の異常を判断する。また電源回路25は、振動検出素子23および処理回路24に所望の電圧を印加するため、振動データを安定して検出することができる。
前記処理回路24は、前記振動検出素子23から出力された信号を増幅する演算増幅回路26と、この演算増幅回路26で増幅された信号につき、軸受固有振動に対応した所定の周波数帯域のみを抽出し、不要な周波数帯域を除去するフィルタ回路27と、このフィルタ回路27を介して出力された信号をA/D変換するマイクロコンピュータ28とを有するものとしても良い。
この場合、演算増幅回路26から出力された信号を、フィルタ回路27により、軸受固有振動に対応した所定の周波数帯域のみを抽出し、不要な周波数帯域を除去する。マイクロコンピュータ28は、フィルタ回路27を介して出力された信号をA/D変換した後に内部の記録手段等に一時的に記録する。
この場合、演算増幅回路26から出力された信号を、フィルタ回路27により、軸受固有振動に対応した所定の周波数帯域のみを抽出し、不要な周波数帯域を除去する。マイクロコンピュータ28は、フィルタ回路27を介して出力された信号をA/D変換した後に内部の記録手段等に一時的に記録する。
前記複数の振動検出装置15は、前記鉄道車両1の点検時にこの鉄道車両1を車両所で走行させて、前記複数の転がり軸受17の振動をそれぞれ検出しても良い。
前記転がり軸受17の振動を検出する条件は、前記鉄道車両1を走行駆動させる駆動モータが非通電状態で、且つ、前記鉄道車両1の速度が25km/h以上35km/h以下であっても良い。この場合、鉄道車両1を、例えば、駆動モータにより一定の車速にした後、前記駆動モータを非通電状態にして鉄道車両1を慣性力で走行させる。その後転がり軸受17の振動を検出する。したがって、転がり軸受17の振動を検出するとき、前記駆動モータからの電磁波による有害なノイズが少なくなる。
前記転がり軸受17の振動を検出する条件は、前記鉄道車両1を走行駆動させる駆動モータが非通電状態で、且つ、前記鉄道車両1の速度が25km/h以上35km/h以下であっても良い。この場合、鉄道車両1を、例えば、駆動モータにより一定の車速にした後、前記駆動モータを非通電状態にして鉄道車両1を慣性力で走行させる。その後転がり軸受17の振動を検出する。したがって、転がり軸受17の振動を検出するとき、前記駆動モータからの電磁波による有害なノイズが少なくなる。
この発明の鉄道車両用軸受異常検知装置は、鉄道車両の台車に設けた軸箱に組み込まれる複数の転がり軸受の異常を検知する鉄道車両用軸受異常検知装置であって、前記各転がり軸受の運転状態を振動データとしてそれぞれ検出する複数の振動検出装置と、これら振動検出装置で検出した振動データから前記転がり軸受の異常を判断する解析装置と、測定開始入力に応答して前記先頭車両の車輪付近に配置した前記振動検出装置に振動データの検出を開始させる先頭測定開始指令手段と、この先頭測定開始指令手段に前記測定開始入力が入力された後、順次、遅延時間を設けて後続の車輪付近に配置した各振動検出装置に振動データの検出を開始させる後続測定開始指令手段とを有し、前記遅延時間は、前記鉄道車両が定められた速度で、且つ、前記先頭車両の車輪と前記後続の車輪との車軸間距離から求められる。このため、鉄道車両用の軸受の異常判定を正確に行うことができる。
この発明の実施形態に係る鉄道車両用軸受異常検知装置を図1ないし図9と共に説明する。図1に示すように、この軸受異常検知装置は、鉄道車両1の台車2に設けた軸箱3に組み込まれる複数の転がり軸受の異常を検知する装置である。鉄道車両1として、例えば、新幹線等の種々な鉄道車両が適用される。軸受異常検知装置は、例えば、車両点検時に車両所において軸受等の点検を行う際に、軸箱3から軸受を取り出す必要がなく、外部から軸受の振動を検出する。
図2は、この軸受異常検知装置の親機セットおよび解析装置の外観を示す斜視図であり、図3は、この軸受異常検知装置の子機セットの外観を示す斜視図である。図2および図3に示すように、この軸受異常検知装置は、親機セット4と、複数の子機セット5と、解析装置6とを有する。親機セット4は、測定開始指令装置7と、この測定開始指令装置7に電線8を介して電気的に接続された測定開始指令送受信装置9とを有する。
図1に示すように、測定開始指令装置7は、例えば、先頭車両の運転席近傍に設置され、前記電線8を運転室専用扉10の窓10aから取り出される。図2および図3に示すように、この電線8は、電力および信号送受信用の電線である。この電線8に繋がる測定開始指令送受信装置9は、軸箱近傍にある磁性体からなるボルト11(図1)の頭面に永久磁石12により着脱自在に取り付けられる。測定開始指令装置7は、転がり軸受の異常を検知する測定を開始するための測定開始指令ボタン7aを備える。操作者が測定開始指令ボタン7aを押すことで、測定開始指令送受信装置9は、測定開始指令信号を、子機セット5の測定開始指令送受信装置13に送信する。
親機セット4の測定開始指令送受信装置9は、それぞれ後述する、電源と、電源回路と、通信回路と、通信モジュールと、アンテナ14とを有する。前記電源は、例えば、繰り返し充電が可能なニッケル水素乾電池を使用すると良い。この電源から供給される電源電圧は、前記電源回路により所望の電圧とされて、後段の通信回路、通信モジュール、およびアンテナ14に供給される。前記測定開始指令信号は、前記通信回路により定められた周波数からなる電磁波に変換され、前記通信モジュールおよびアンテナ14を介して子機セット5の測定開始指令送受信装置13に送信する。前記通信モジュールは、例えば、ZigBeeモジュールを使用すると消費電力を小さくすることができる。
また親機セット4の測定開始指令送受信装置9は、後述するように、子機セット5の測定開始指令送受信装置13からエラー有無の返信を受ける。なお親機セット4の測定開始指令送受信装置9と、子機セット5の測定開始指令送受信装置13とは、例えば同一構成のものが適用される。
図3に示すように、各子機セット5は、それぞれ、振動検出装置15と測定開始指令送受信装置13とを有する。これら振動検出装置15と測定開始指令送受信装置13とは電線16を介して電気的に接続される。
ここで図4は、この軸受異常検知装置の軸箱3への取付例を示す図であり、図5は、図4のA−A線端面図である。図5は、図1の先頭車両の車輪付近の拡大図である。図4および図5に示すように、振動検出装置15は、転がり軸受17の運転状態を振動データとして検出する。台車2の下部に車幅方向に離隔して一対の軸箱3が設けられ、これら軸箱3にそれぞれ転がり軸受17が組み込まれている。また1台の台車2に対し、2本の車軸18が平行に設けられる。1つの軸箱3に対し、例えば、定められた間隔を空けて複数の転がり軸受17が組み込まれている。転がり軸受17として、例えば、玉軸受、円筒ころ軸受、円すいころ軸受等が適用される。
各軸箱3の内周面に転がり軸受17の外輪がそれぞれ嵌合され、転がり軸受17の内輪に車軸18が嵌合される。車軸18の軸方向両端部に車輪19がそれぞれ取り付けられ、これら車輪19が転がり軸受17により回転自在に支持されて、軌道上に平行に敷設された2本のレール20上を走行可能に構成される。軸箱3には、磁性体からなるボルト21が締結されている。ボルト21として、例えば、六角ボルトが適用される。軸箱3から露出する六角ボルトの頭面に、振動検出装置15の永久磁石12を吸引固定し得る。
振動検出装置15は、例えば、ケースと、振動検出素子23(図6)と、処理回路24(図6)と、永久磁石12と、電源回路25(図7)と、記録メディア22(図3)とを有する。ケース内部に、例えば、プリント基板に実装された前記処理回路が収納される。前記処理回路は、複数の電子部品を有し、前記プリント基板の片面または両面に半田付けされる。プリント基板としては、例えば、剛性の高いガラス入りエポキシ樹脂が望ましい。
前記ケースの軸方向一端部に、転がり軸受17の運転状態を検出する振動検出素子と、磁性体からなるホルダが取り付けられている。振動検出素子として、例えば、圧電型の加速度センサが適用される。圧電型の振動検出素子を使用することで、広範囲な振動を検出し得る。ケース内部において、振動検出素子のリード端子から、処理回路に設けた接続端子にリード線が結線されている。
前記ホルダの先端部に凹部が形成され、この凹部に永久磁石12が保持されている。この永久磁石12が、軸箱3におけるボルト21の頭面に吸引固定される。したがって、振動検出装置15は、ボルト21の頭面に永久磁石12により着脱自在に取り付けられる。なお複数の振動検出装置15は、軸箱3の鉛直方向上方または下方に取り付けることが望ましい。前記ケースの軸方向他端部には、記録メディア22(図3)が挿入・離脱可能になっている。
図6は、この振動検出装置の処理回路24の構成を概略示す回路図である。
処理回路24は、演算増幅回路26と、フィルタ回路27と、マイクロコンピュータ28と、基準電圧回路29とを有する。振動検出素子23の出力信号は、概略、演算増幅回路26からフィルタ回路27を介してマイクロコンピュータ28に入力される。フィルタ回路27は、軸受固有振動数を含めその前後の周波数を取り出すために、一定の周波数帯域を設定するバンドパスフィルタを構成する。なおハイパスフィルタとローパスフィルタの組み合わせでも良い。
処理回路24は、演算増幅回路26と、フィルタ回路27と、マイクロコンピュータ28と、基準電圧回路29とを有する。振動検出素子23の出力信号は、概略、演算増幅回路26からフィルタ回路27を介してマイクロコンピュータ28に入力される。フィルタ回路27は、軸受固有振動数を含めその前後の周波数を取り出すために、一定の周波数帯域を設定するバンドパスフィルタを構成する。なおハイパスフィルタとローパスフィルタの組み合わせでも良い。
マイクロコンピュータ28は通常スリープ状態とし、受信した時点で起動するようにすると良い。アナログ出力信号は、マイクロコンピュータ28内部でA/D変換した後に、記録手段に記録する。その後、記録手段から記録メディア22(図3)にデータを転走する。前記記録手段として、例えば、データの書換えが可能なランダムアクセスメモリ(略称RAM:Random Access Memory)が適用される。前記記録メディア22(図3)として、例えば、マイクロSDカードを適用することで、振動検出装置のコンパクト化を図れる。
振動検出素子23および処理回路24に電源電圧が供給される。電源電圧は、後述の電源回路により所望の電圧とされる。これら振動検出素子23および処理回路24には、電源バイパスコンデンサC1〜C4が接続される。電源バイパスコンデンサC1〜C4は、直流電源に重畳するノイズをバイパスして、安定した電源電圧を供給する目的や、電源電圧の変動を抑える目的で、電源ラインL1とGNDラインL2の間に接続される。
振動検出素子23の電源ラインL1とGNDラインL2の間には、電源バイパスコンデンサC1が接続される。この電源バイパスコンデンサC1により、振動検出素子23に安定した電源電圧が供給され、且つ、この供給される電源電圧の変動が抑えられる。振動検出素子23からのアナログ出力信号は、抵抗30を介して、演算増幅回路26における演算増幅器31の一方の入力端子に入力される。
この演算増幅器31の電源ラインL1とGNDラインL2の間には、電源バイパスコンデンサC2が接続される。この電源バイパスコンデンサC2により、演算増幅回路26にノイズがバイパスされた安定した電源電圧が供給され、且つ、この供給される電源電圧の変動が抑えられる。演算増幅器31からの出力信号は、コンデンサ32およびこのコンデンサ32に並列接続された抵抗33を介して、他方の入力端子に入力される。前記演算増幅器31は、2つの入力端子への入力(反転入力、非反転入力)の差を増幅して出力する。
増幅した出力信号は、直列接続された抵抗34,35を介して、フィルタ回路27における演算増幅器36の一方の入力端子に入力される。この演算増幅器36の電源ラインL1とGNDラインL2の間には、電源バイパスコンデンサC3が接続される。この電源バイパスコンデンサC3により、フィルタ回路27にノイズがバイパスされた安定した電源電圧が供給され、且つ、この供給される電源電圧の変動が抑えられる。演算増幅器36からの出力信号は、他方の入力端子に入力されると共に、コンデンサ37を介して抵抗34,35間に帰還する。
このフィルタ回路27により、軸受の固有振動に対応した所定の周波数帯域のみを抽出し、不要な周波数帯域を除去する。軸受の正常運転時は、転動体の回転通過に伴う軸受の固有振動が発生するが、軸受の転がり面に異常が発生した場合には、軸受回転数に応じた転動体の通過周期で振動のピークが重畳される。そこで、演算増幅回路26からの出力信号に対し、フィルタ回路27により、軸受の固有振動成分以外の周波数成分を除去または減衰させることで、異常時の周波数成分を精度良く抽出し得る。前記軸受回転数は、例えば、この鉄道車両の駆動モータの回転数に対応するように定められる。
フィルタ回路27を通過させたアナログ出力信号は、抵抗38等を介して、マイクロコンピュータ28に入力される。このマイクロコンピュータ28内部において、アナログ出力信号は、A/D変換された後に前記記録手段に一時的に記録される。マイクロコンピュータ28に、過大な電圧が印加されないように基準電圧回路29が接続される。この基準電圧回路29の電源ラインL1とGNDラインL2の間には、電源バイパスコンデンサC4が接続される。この電源バイパスコンデンサC4により、基準電圧回路29にノイズがバイパスされた安定した電源電圧が供給され、且つ、この供給される電源電圧の変動が抑えられる。
電源39には、所望の電圧を取り出すために電源回路が接続される。
図7は、電源回路25の概略図である。電源ラインL1に、電源回路25におけるDC/DCコンバータ40の入力端子を接続することで、このDC/DCコンバータ40の出力端子から所望の電圧が取り出される。この電源回路25の電源ラインL1とGNDラインL2の間に、それぞれ電源バイパスコンデンサC5,C6,C7が接続される。これら電源バイパスコンデンサC5,C6,C7により、電源回路25からノイズがバイパスされた安定した電源電圧で且つ変動が抑えられた電源電圧が出力される。
図7は、電源回路25の概略図である。電源ラインL1に、電源回路25におけるDC/DCコンバータ40の入力端子を接続することで、このDC/DCコンバータ40の出力端子から所望の電圧が取り出される。この電源回路25の電源ラインL1とGNDラインL2の間に、それぞれ電源バイパスコンデンサC5,C6,C7が接続される。これら電源バイパスコンデンサC5,C6,C7により、電源回路25からノイズがバイパスされた安定した電源電圧で且つ変動が抑えられた電源電圧が出力される。
図8は、この軸受異常検知装置の無線送受信シーケンスの例(子機セット5が4台の例)を示す図である。この軸受異常検知装置では、例えば、測定開始指令装置7の通信ボタンを押すと、親機セット4と子機セット5との間、および車両進行方向に並ぶ子機セット同士で双方向で通信確認が行われる。この通信確認は、軸受の振動を検出する後述の測定シーケンスの前に実行される。
前記通信確認開始条件を満たすと、送信と返信が以下のように順次自動的に実行される。親機セット4→第1の子機セット5(A)→親機セット4、第1の子機セット5(A)→第2の子機セット5(B)→第1の子機セット5(A)、第2の子機セット5(B)→第3の子機セット5(C)→第2の子機セット5(B)、第3の子機セット5(C)→第4の子機セット5(D)→第3の子機セット5(C)
すなわち親機セット4の測定開始指令送受信装置9は、通信確認用の信号を第1の子機セット5(A)に送信する(送信1)。第1の子機セット5(A)の測定開始指令送受信装置13が前記信号を受信すると、第1の子機セット5(A)から親機セット4への返信1を行う。次に、第1の子機セット5(A)の測定開始指令送受信装置13は、第2の子機セット5(B)への送信2を行う。第2の子機セット5(B)の測定開始指令送受信装置13が前記信号を受信すると、第2の子機セット5(B)から第1の子機セット5(A)への返信2を行う。
次に、第2の子機セット5(B)の測定開始指令送受信装置13は、第3の子機セット5(C)への送信3を行う。第3の子機セット5(C)の測定開始指令送受信装置13が前記信号を受信すると、第3の子機セット5(C)から第2の子機セット5(B)への返信3を行う。次に、第3の子機セット5(C)の測定開始指令送受信装置13は、第4の子機セット5(D)への送信4を行う。第4の子機セット5(D)の測定開始指令送受信装置13が前記信号を受信すると、第4の子機セット5(D)から第3の子機セット5(C)への返信4を行う。
次に、エラー有無の返信が以下のように順次自動的に実行される。第4の子機セット5(D)→第3の子機セット5(C)→第2の子機セット5(B)→第1の子機セット5(A)→親機セット4
すなわち第4の子機セット5(D)は、この子機セット5(D)の測定開始指令送受信装置13が第3の子機セット5(C)から信号を受信しこの子機セット5(C)に返信するときエラー信号の有無を判断し、第3の子機セット5(C)に対しエラー有無の返信1を行う。次に、第3の子機セット5(C)は、この子機セット5(C)の測定開始指令送受信装置13が、第2の子機セット5(B)から信号を受信しこの子機セット5(B)に返信し、第4の子機セット5(D)に送信するときエラーの有無を判断し、第2の子機セット5(B)に対しエラー有無の返信2を行う。以下同様に、順次、エラー有無の返信3,4を実行する。最終的に親機セット4の測定開始指令装置7には、全ての子機セット5(A)〜5(D)のエラー有無が表示される。操作者は全ての子機セット5(A)〜5(D)のエラー信号が無いことを確認したうえで、転がり軸受の異常を検知する測定を開始する。
すなわち第4の子機セット5(D)は、この子機セット5(D)の測定開始指令送受信装置13が第3の子機セット5(C)から信号を受信しこの子機セット5(C)に返信するときエラー信号の有無を判断し、第3の子機セット5(C)に対しエラー有無の返信1を行う。次に、第3の子機セット5(C)は、この子機セット5(C)の測定開始指令送受信装置13が、第2の子機セット5(B)から信号を受信しこの子機セット5(B)に返信し、第4の子機セット5(D)に送信するときエラーの有無を判断し、第2の子機セット5(B)に対しエラー有無の返信2を行う。以下同様に、順次、エラー有無の返信3,4を実行する。最終的に親機セット4の測定開始指令装置7には、全ての子機セット5(A)〜5(D)のエラー有無が表示される。操作者は全ての子機セット5(A)〜5(D)のエラー信号が無いことを確認したうえで、転がり軸受の異常を検知する測定を開始する。
図9は、この軸受異常検知装置の測定シーケンスの例(子機セット5が4台の例)を示す図である。この軸受異常検知装置は、鉄道車両の点検時にこの鉄道車両を車両所で走行させて、複数の転がり軸受の振動をそれぞれ検出する。前記車両所において、レールの継ぎ目やポイント部の位置は、車両走行範囲内のレールの傍に設置の標識により明示する。
この軸受異常検知装置では、車速が例えば25km/h以上35km/h以下に達したことを操作者が確認し、且つ、先頭車両の車輪が前記標識を通過したタイミングで操作者が測定開始指令ボタン7aを押す。これにより、複数の転がり軸受の異常を検知する測定が開始される。
この軸受異常検知装置では、車速が例えば25km/h以上35km/h以下に達したことを操作者が確認し、且つ、先頭車両の車輪が前記標識を通過したタイミングで操作者が測定開始指令ボタン7aを押す。これにより、複数の転がり軸受の異常を検知する測定が開始される。
測定の送信,返信は以下のように順次自動的に実行される。
送信:親機セット4→第1の子機セット5(A)→第2の子機セット5(B)→第3の子機セット5(C)→第4の子機セット5(D)
返信:第4の子機セット5(D)→第3の子機セット5(C)→第2の子機セット5(B)→第1の子機セット5(A)→親機セット4
すなわち親機セット4の測定開始指令送受信装置9は、測定開始指令ボタン7aからの測定開始入力に応答して、先頭車両の車両付近の第1の子機セット5(A)の振動検出装置15に振動データの検出を開始させる送信1を行う。これら親機セット4および第1の子機セット5(A)の測定開始指令送受信装置13が、先頭測定開始指令手段に相当する。第1の子機セット5(A)の振動検出装置15は、先頭車両の車輪がレールの繋ぎ目やポイント部を通過した後における、前記車輪の車軸に組み込まれる転がり軸受の運転状態を検出する。
送信:親機セット4→第1の子機セット5(A)→第2の子機セット5(B)→第3の子機セット5(C)→第4の子機セット5(D)
返信:第4の子機セット5(D)→第3の子機セット5(C)→第2の子機セット5(B)→第1の子機セット5(A)→親機セット4
すなわち親機セット4の測定開始指令送受信装置9は、測定開始指令ボタン7aからの測定開始入力に応答して、先頭車両の車両付近の第1の子機セット5(A)の振動検出装置15に振動データの検出を開始させる送信1を行う。これら親機セット4および第1の子機セット5(A)の測定開始指令送受信装置13が、先頭測定開始指令手段に相当する。第1の子機セット5(A)の振動検出装置15は、先頭車両の車輪がレールの繋ぎ目やポイント部を通過した後における、前記車輪の車軸に組み込まれる転がり軸受の運転状態を検出する。
第1の子機セット5(A)の測定開始指令送受信装置13は、親機セット4からの送信1の後、第2の子機セット5(B)への送信2を行う。すなわち第1の子機セット5(A)の測定開始指令送受信装置13は、測定開始指令ボタン7aからの測定開始入力が入力された後、遅延時間を設けて後続の車輪付近の第2の子機セット5(B)の振動検出装置15に振動データの検出を開始させる送信2を行う。
以後同様に、後続の子機セット5の測定開始指令送受信装置13は、測定開始指令ボタン7aからの測定開始入力が入力された後、順次遅延時間を設けてさらに後続の車輪付近の子機セット5の振動検出装置15に振動データの検出を開始させる送信を行う。第1〜第4の子機セット5(A)〜5(D)の測定開始指令送受信装置13が、後続測定開始指令手段に相当する。先頭車両の車輪と後続の車輪との車軸間距離を、前記車速で除すことで、前記遅延時間が求められる。その後、第4の子機セット5(D)、第3の子機セット5(C)、第2の子機セット5(B)、第1の子機セット5(A)、親機セット4の順に従ってエラー信号の有無の返信1〜4を行う。
子機セット5の測定開始指令送受信装置13は、測定開始指令ボタン7aからの測定開始入力が入力された後、順次、遅延時間を設けて後続の車輪付近の子機セット5の振動検出装置13に振動データの検出を開始させる送信を行う。したがって、後続の車輪についても、レールの繋ぎ目やポイント部を通過した後における、前記車輪の車軸に組み込まれた転がり軸受の運転状態を、対応する振動検出装置15が検出し得る。各振動検出装置15で検出された振動データは、記録メディア22(図2)に転走された後、解析装置6(図2)により各転がり軸受の異常を判定する。
前述のように、各車輪付近の振動検出装置は、レールの継ぎ目やポイント部を避けて振動を検出することにより、前記解析装置6(図2)による異常判定の際、軸受異常に起因する振動波形以外の余分な振動波形が現れないため、軸受異常に起因する振動波形が明確になる。よって、鉄道車両用の軸受の異常判定を正確に行うことができる。
転がり軸受の振動を検出する条件は、鉄道車両を走行駆動させる駆動モータが非通電状態で、且つ、前記鉄道車両の速度が25km/h以上35km/h以下であっても良い。この場合、鉄道車両を、例えば、駆動モータにより一定の車速にした後、前記駆動モータを非通電状態にして鉄道車両を慣性力で走行させる。その後転がり軸受の振動を検出する。したがって、転がり軸受の振動を検出するとき、前記駆動モータからの電磁波による有害なノイズが少なくなる。これにより軸受異常に起因する振動波形がより明確になる。よって、鉄道車両用の軸受の異常判定をより一層正確に行うことができる。
1…鉄道車両
2…台車
3…軸箱
4…親機セット
5…子機セット
6…解析装置
13…測定開始指令送受信装置(後続測定開始指令手段)
15…振動検出装置
17…転がり軸受
19…車輪
23…振動検出素子
24…処理回路
25…電源回路
26…演算増幅回路
27…フィルタ回路
28…マイクロコンピュータ
2…台車
3…軸箱
4…親機セット
5…子機セット
6…解析装置
13…測定開始指令送受信装置(後続測定開始指令手段)
15…振動検出装置
17…転がり軸受
19…車輪
23…振動検出素子
24…処理回路
25…電源回路
26…演算増幅回路
27…フィルタ回路
28…マイクロコンピュータ
Claims (5)
- 鉄道車両の台車に設けた軸箱に組み込まれる複数の転がり軸受の異常を検知する鉄道車両用軸受異常検知装置であって、
前記各転がり軸受の運転状態を振動データとしてそれぞれ検出する複数の振動検出装置と、
これら振動検出装置で検出した振動データから前記転がり軸受の異常を判断する解析装置と、
測定開始入力に応答して前記先頭車両の車輪付近に配置した前記振動検出装置に振動データの検出を開始させる先頭測定開始指令手段と、
この先頭測定開始指令手段に前記測定開始入力が入力された後、順次、遅延時間を設けて後続の車輪付近に配置した各振動検出装置に振動データの検出を開始させる後続測定開始指令手段とを有し、前記遅延時間は、前記鉄道車両が定められた速度で、且つ、前記先頭車両の車輪と前記後続の車輪との車軸間距離から求められることを特徴とする鉄道車両用軸受異常検知装置。 - 請求項1記載の鉄道車両用軸受異常検知装置において、前記振動検出装置は、前記転がり軸受の運転状態を検出する振動検出素子と、この振動検出素子で検出した物理量を出力信号に変換する処理回路と、これら振動検出素子および処理回路に所望の電圧を印加する電源回路と外部の解析装置で解析するための記録メディアとを有する鉄道車両用軸受異常検知装置。
- 請求項2記載の鉄道車両用軸受異常検知装置において、前記処理回路は、前記振動検出素子から出力された信号を増幅する演算増幅回路と、この演算増幅回路で増幅された信号につき、軸受固有振動に対応した所定の周波数帯域のみを抽出し、不要な周波数帯域を除去するフィルタ回路と、このフィルタ回路を介して出力された信号をA/D変換するマイクロコンピュータとを有する鉄道車両用軸受異常検知装置。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の鉄道車両用軸受異常検知装置において、前記複数の振動検出装置は、前記鉄道車両の点検時にこの鉄道車両を車両所で走行させて、前記複数の転がり軸受の振動をそれぞれ検出する鉄道車両用軸受異常検知装置。
- 請求項4記載の鉄道車両用軸受異常検知装置において、前記転がり軸受の振動を検出する条件は、前記鉄道車両を走行駆動させる駆動モータが非通電状態で、且つ、前記鉄道車両の速度が25km/h以上35km/h以下である鉄道車両用軸受異常検知装置。
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