JP2015171674A - 中空状多孔質膜の製造装置及びそれに用いられる処理容器 - Google Patents

中空状多孔質膜の製造装置及びそれに用いられる処理容器 Download PDF

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藤木 浩之
Hiroyuki Fujiki
浩之 藤木
隅 敏則
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敏則 隅
泰夫 広本
Yasuo Hiromoto
泰夫 広本
祐吾 溝越
Yugo Mizokoshi
祐吾 溝越
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Abstract

【課題】中空状多孔質膜の製造の際、処理容器内での製膜原液と凝縮液との接触を防止すること。【解決手段】中空状多孔質膜の製造装置に用いられる処理容器であって、処理容器に中空状多孔質膜の膜形成性樹脂を含む製膜原液を導入する導入口と、処理容器に膜形成性樹脂の非溶媒成分を含む気体を供給する気体供給口と、処理容器に導入された製膜原液を処理容器の外部へと導出する導出口と、処理容器から非溶媒成分の凝縮液を排出する排出口と、製膜原液と、膜形成性樹脂の非溶媒成分を含む気体を接触させる空間と、を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、中空状多孔質膜の製造装置及びそれに用いられる処理容器に係り、特に紡糸ノズルから紡出された製膜原液を処理するための処理容器に関する。
近年、細長いチューブ状の多孔質膜である中空状多孔質膜が水処理分野で広く利用されている。このような中空状多孔質膜には、高い分離特性と優れた透水性能が要求される。中空状多孔質膜の製造法としては、紡糸ノズルから中空状に賦形された膜形成性樹脂溶液を吐出させ、この膜形成性樹脂溶液を、水分を含んだ気体の中を通過させ、さらに凝固液に浸漬する乾湿式紡糸法が挙げられる。このような方法によって、表面が緻密な分画層であり、内部に向かって分画が粗くなる傾斜構造を有する中空状多孔質膜が製造できる。
高い機械的強度を有する中空状多孔質膜、または大直径の中空状多孔質膜を製造する場合には、紡糸ノズルで中空状に賦形された膜形成性樹脂溶液を吐出して、中空状の補強支持体の外表面に塗布し、水分を含んだ気体が供給されている処理容器内(空走部)を通過させ、さらに凝固液に浸漬する方法が知られている。(例えば特許文献1参照)。
このような方法において、特に空走部は、紡糸ノズルから賦形吐出された膜形成性樹脂溶液が導入されるとともに、水分を含んだ気体が導入され、膜形成性樹脂溶液と水分を含んだ気体が接触するようにする部分であるため、中空状多孔質膜を製造するプロセスにおいて、特に重要な部分である。この空走部として、紡糸ノズルから賦形吐出された膜形成性樹脂溶液が導入される第1の開口と、水分を含んだ気体が導入される気体供給口と、水分を含んだ気体と接触した膜形成性樹脂溶液が導出される第2の開口とを設けた構成が知られている。(例えば特許文献2参照)。
特開2004−25067号公報 特開2012−110856号公報
従来の空走部を備えた中空状多孔質膜の製造装置では、空走部に供給された水分(非溶媒成分)を含んだ気体が、空走部内で凝縮すると、空走部内に液体(凝縮液)が溜まるようになる。そして、このような凝縮液は空走部の第2の開口から排出されるようになっているが、空走部の第2の開口から排出される凝縮液と膜形成性樹脂溶液とが接触すると、この接触部は、局部的な凝固収縮が生じることで、凝縮液と膜形成性樹脂溶液とが接触していない非接触部と比べて異なる凝固状態となってしまう恐れがある。これにより、膜の構造斑や欠陥が生じる可能性がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、空走部(すなわち処理容器)に供給される気体中の水分の凝縮液と空走部に導入された膜形成性樹脂溶液とが接触しないようにする処理容器及び製造装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、中空状多孔質膜の製造装置に用いられる処理容器であって、処理容器に中空状多孔質膜の膜形成性樹脂を含む製膜原液を導入する導入口と、処理容器に膜形成性樹脂の非溶媒成分を含む気体を供給する気体供給口と、処理容器に導入された製膜原液を処理容器の外部へと導出する導出口と、処理容器から非溶媒成分の凝縮液を排出する排出口と、製膜原液と、膜形成性樹脂の非溶媒成分を含む気体を接触させる空間と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、処理容器に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器から排出することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態では、処理容器は上面及び下面を有し、導入口は上面に設けられ、導出口及び排出口は下面に設けられている。
このように構成された本発明においては、処理容器に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器から排出することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態では、処理容器は上面、下面及び側面を有し、導入口は上面に設けられ、導出口は下面に設けられ、排出口は側面の下端部付近に設けられている。
このように構成された本発明においては、処理容器に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器から排出することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態では、処理容器は、導出口を包囲し、処理容器の内側上方に延びる筒状の下壁を有し、下壁によって、導出口の処理容器内側の開口の位置を高くする。
このように構成された本発明においては、処理容器に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器から排出することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態では、処理容器は、導入口を包囲し、導入口を処理容器の内側下方に延ばす筒状の上壁を有する。
このように構成された本発明においては、さらに、処理容器に供給される気体の処理容器に設けられた、上壁と下壁の間の隙間を適宜調整することにより、導入口及び導出口からの排出量を調整することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態では、導出口を包囲し、導出口と排出口とを離隔する、下面から上面に向かって延びた筒状の下壁と、導入口を包囲し、上面から下面に向かって延びた筒状の上壁を有する。
このように構成された本発明においては、処理容器に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器から排出することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態では、上壁の最外周の大きさが、下壁の最外周の大きさよりも大きい。
このように構成された本発明においては、処理容器に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器から排出することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態では、下壁と上壁の鉛直方向の中心軸が一致している。
このように構成された本発明においては、処理容器に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器から排出することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態では、下壁の上端面は、下壁の外周面に向かって傾斜する勾配を有する。
このように構成された本発明においては、処理容器に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を排出口に導き、適切に処理容器から排出することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態では、上壁の内周面は、上壁の下端面に向かって内周面の内径が広くなるテーパーがつけられている。
このように構成された本発明においては、処理容器に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を排出口に導き、適切に処理容器から排出することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態では、気体供給口から供給される気体が、下壁、若しくは上壁のいずれかに当たるように気体供給口が設けられている。
このように構成された本発明においては、気体供給口から供給される気体の流れが直接中空状多孔質膜の製膜原液に当たらないようにできるため、中空状多孔質膜の品質を適切に管理することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態では、処理容器の内部空間の底面は、排出口に向かって傾斜する傾斜部を有している。
このように構成された本発明においては、処理容器に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器から排出することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態では、排出口は複数個設けられている。
このように構成された本発明においては、処理容器に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器から排出することが可能となる。
また、本発明の別の態様は、上述の処理容器を備えた中空状多孔質膜の製造装置である。
このように構成された本発明においては、処理容器に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器から排出し、品質の向上した中空状多孔質膜を製造することが可能となる。
本発明の処理容器によれば、処理容器に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器から排出することが可能となり、中空状多孔質膜の品質を向上することができる。
本発明の実施形態の処理容器を有する中空状多孔質膜の製造装置の構成を概略的に示す構成図である。 本発明の第1の実施形態の処理容器の横方向断面、縦方向断面、底面をそれぞれ概略的に示す、上面断面図(a)、正面断面図(b)、底面図(c)の三面図である。 本発明の第2の実施形態の処理容器の縦方向断面を概略的に示す、正面断面図である。 本発明の第3の実施形態の処理容器の縦方向断面を概略的に示す、正面断面図である。 本発明の第4の実施形態の処理容器の縦方向断面を概略的に示す、正面断面図である。 本発明の第5の実施形態の処理容器の縦方向断面を概略的に示す、正面断面図である。 本発明の第6の実施形態の処理容器の横方向断面を概略的に示す、上面断面図である。 本発明の第7の実施形態の処理容器の横方向断面、縦方向断面、底面をそれぞれ概略的に示す、上面断面図(a)、正面断面図(b)、底面図(c)の三面図である。
図1は、本発明の第1の実施形態の中空状多孔質の製造装置1の構成を概略的に示す構成図であり、図2は、本発明の要部、すなわち製造装置1の紡糸ノズル2から引き出された中空状多孔質膜前駆体4を気体と接触させる処理容器6の構成を概略的に示す正面図である。
製造装置1は、膜形成性樹脂溶液10を吐出する紡糸ノズル2と、紡糸ノズル2に膜形成性樹脂溶液10を定量供給する膜形成性樹脂溶液供給装置12と、紡糸ノズル2から吐出された膜形成性樹脂溶液10が、内部で、水分を含んだ気体と接触する処理容器6と、気体と接触した膜形成性樹脂溶液10が内部で凝固液14と接触する凝固槽16と、備えている。
中空状多孔質膜の製造装置1は、引出装置18によって一定の張力で供給される中空紐20の外周面に、紡糸ノズル2を通して、膜形成性樹脂溶液供給装置12から供給される2種類の膜形成性樹脂溶液10を塗布するように構成されている。
そして、外周面に膜形成性樹脂溶液10が塗布された中空紐20、すなわち中空状多孔質膜前駆体4は、処理容器6の上面60aに設けられた開口(導入口)22を通して処理容器6内に導入され、処理容器6内で水分を含んだ気体(以下、供給気体と略す)24と接触させられる。
供給気体は、気体供給口26を通して、処理容器6内に導入される。また、供給気体と接触した中空状多孔質膜前駆体4は、処理容器6の下面60bに設けられた開口(導出口)28を通して処理容器6外に送り出される。中空状多孔質膜前駆体4は処理容器6内を通過する間に供給気体から水分と熱を受け取ることになる。
処理容器6は、気体供給口26と処理容器6の上面60a、下面60bに設けられた開口以外が閉鎖された円筒状の中空体であり、内部に供給される供給気体の温度が、外気等の影響を受けないようにするため、断熱構造を有することが好ましい。具体的には、外表面を断熱材で覆ったり、真空断熱構造としたり、ジャケット構造とし、ジャケット内に処理容器6に供給される供給気体と同じ温度の熱媒を循環させる構成が採られることが好ましい。
凝固槽16は、収容した凝固液14内で、処理容器6内で供給気体と接触した中空状多孔質膜前駆体4を案内する回転ガイド30を備えている。さらに、凝固槽16の下流には、凝固槽16から膜形成性樹脂の凝固が終わった中空状多孔質膜前駆体4すなわち多孔質膜32を一定速度で引き出す引取装置34が設けられている。
本実施形態の製造装置1は、さらに、処理容器6の上部の導入口22近傍、即ち紡糸ノズル2と導入口22との間に設けられ、導入口22からの流出した、供給気体を吸引するための気体吸引装置8を備えている。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る処理容器6を示す、横方向断面、縦方向断面、底面をそれぞれ概略的に示した、上面断面図(図2(a))、正面断面図(図2(b))、底面図(図2(c))の三面図である。この処理容器6は円筒状の中空体であり、側面の一部が略水平方向に突出して、上述した気体供給口26を形成している。処理容器6は、略円筒形の上面側に対応する第1の部材61と、略円筒形の側面及び下面側に対応する第2の部材62の、主に2つの部材から構成されているが、加工の制約や操作性等を考慮し、さらに複数の部材に分割してもよい。これらの2つの部材はどのように固定されてもよく、ガスケットやOリング等を用い、合わせ面のシール性を向上させたネジ等による締結、接着や溶接、圧入など、任意の手段で固定、結合され、処理容器6を形成する。
第1の部材61は、第2の部材62とともに処理容器6を形成する際に、処理容器6の上面側に位置して、処理容器6の上面を形成する部材であり、処理容器6の上面60aに当たる部分には、円形の導入口22が設けられている。第1の部材61は更に、導入口22を包囲するように設けられた筒状の上壁63を有し、処理容器6が形成された状態において、この上壁63は処理容器6の上面60aから下方へ(すなわち処理容器の内側下方へ)と延びている。この上壁は円筒状であり、その鉛直方向の中心軸が導入口22の中心を通るとともに、その内径は導入口22の直径と同じであることが好ましい。このようにして、導入口22をちょうど処理容器6の内側下方へと延ばすように構成されている。
第2の部材62は、第1の部材61とともに処理容器6を形成する際に、処理容器6の下面60b側に位置して、処理容器6の側面60c及び下面60bを形成する部材であり、処理容器6の下面60bに当たる部分には、上述した円形の導入口22と同じ直径を有する、円形の導出口28が設けられている。この円形の導出口28は、上述した第1の部材61と組み合わせて処理容器6が形成された際に、上述した第1の部材61に設けられた円形の導入口22と、円の中心が揃うように設けられている。第2の部材62は更に、導出口28を包囲するように設けられた筒状の下壁64を有し、処理容器6が形成された状態において、この下壁64は処理容器の下面60bから上方へ(すなわち処理容器6の内側上方へ)と延びている。この下壁によって導出口28の処理容器6の内側における開口の位置が高くなっている。この下壁64は円筒状であり、その鉛直方向の中心軸が導出口28の中心を通るとともに、その内径は導出口28の直径と同じであることが好ましい。更に処理容器6の下面60bに当たる部分にはこの導出口28とは別に、後述する凝縮液を排出するための排出口66が4箇所に、第2の部材64の下面を貫通して設けられている。この4箇所の排出口66は、第2の部材64の下壁の周囲に等間隔に設けられるのが好ましい。
このように形成された第1の部材61と第2の部材62を固定、結合して処理容器6を形成すると、第1の部材61の上壁63の鉛直方向の中心軸と、第2の部材62の下壁64の鉛直方向の中心軸が一致するようになっている。なお、上壁63の鉛直方向の長さと下壁64の鉛直方向の長さを加えても処理容器6の内部空間の高さには満たないため、上壁63の下端と下壁64の上端との間には隙間65が形成されることになる。また、処理容器6の内部空間に、上壁63により形成された上壁内部空間67と、隙間65、そして下壁により形成された下壁内部空間68によって、処理容器6の内部に略円筒状の空間が形成される。この略円筒状の空間が、空走部の役割を果たし、導入口22から処理容器6に入った中空状多孔質膜の製膜原液は、この略円筒状の空間を通過して、導出口28から処理装置6の外へ出て行くことになる。
このとき、下壁64と、前記上壁63の鉛直方向の中心軸が一致していると、製膜原液が通過する空走部となる空間が一本の中心軸について回転対称(すなわち、隙間65の部分を除いて正確な円筒状)となり、製膜原液がこの空間を安定した状態で通過することができるという点で好ましい。
第1の部材と第2の部材を固定、結合して処理容器6を形成すると、上述したように上壁63と下壁64によって、処理容器6の内部に更に略円筒状の空間が形成される。この略円筒状の空間を取り囲むように、処理容器6の上部、下部、側部によって、環状の内部空間69が形成される。環状の内部空間69と、略円筒状の空間(すなわち、上壁内部空間67および下壁内部空間68)とは、上述した隙間65で連通している。なお、上壁63と下壁64はそれぞれ処理容器6を形成する材質(金属等)と同じ材質で形成されているが、処理容器6を形成する材質とは別の多孔体で形成されても構わない。この場合、多孔体の孔を気体が通過することが可能であるため、隙間65を設けても設けなくてもよい。その一方で、本実施形態のように、上壁63と下壁64が処理容器を形成する材質と同じ材質で形成されていると、多孔体のように孔が目詰まりすることが無い、という利点がある。
本実施形態において、上述した気体供給口26は処理容器6の環状の内部空間69に気体を供給するように設けられている。本実施形態においては、処理容器6の鉛直方向の中心軸に向けて、環状の内部空間69の上側の約3分の1の部分に水平に気体を供給するように設けられている。このような配置により、気体供給口26から供給される気体の流れが処理容器6内を通過する中空状多孔質膜の製膜原液に直接当たらないようになっている。一方で、気体供給口26から供給された気体は処理容器6の環状の内部空間69に流入したあと、隙間65を通って上壁内部空間67及び下壁内部空間68に流入し、製膜原液と接触することになる。製膜原液と接触した気体はその後、導入口22から上方へと、または導出口28から下方へと流れて、処理容器6の外部へ流出していく。すなわち、この隙間65から上壁内部空間67を経て導入口22に向かう流路と、隙間65から下壁内部空間68を経て導出口28へ向かう流路が、製膜原液と、製膜原液に含まれる膜形成性樹脂の非溶媒成分を含む気体を接触させる流路となる。
気体供給口26から供給される気体には、製膜原液に含まれる膜形成性樹脂の非溶媒成分が含まれていたり、この非溶媒成分のみの気体(例えば100℃の水蒸気)で構成されており、この非溶媒成分が凝縮すると凝縮液となる。処理容器6の内部、特に環状の内部空間69においてこの凝縮が発生し、凝縮液は処理容器6の側壁の内面や、上壁、下壁の外周面を伝って、環状の内部空間69の下方へと滴り流れる。環状の内部空間69の下方、処理容器6の下面60bには、上述した排出口66が設けられており、この排出口66を通って、凝縮液は処理容器6の外部へと排出される。この下面60bには排出口66に向かう緩やかな傾斜が設けられることが好ましい。このようにすると、凝縮液が排出口66へと導かれ、排出を速やかに行うことができる。
このように、凝縮液が排出される排出口66と、中空状多孔質膜の製膜原液が処理容器6を通過して出て行く導出口28とを別々に設けたことにより、処理容器6に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器6から排出することが可能となる。また、導出口28は下壁64によって包囲されており、下壁64によって導出口28と排出口66とを離隔することができるため、凝縮液と膜形成性樹脂溶液との接触をより効果的に防ぐことができる。
図3は第2の実施形態に係る処理容器6の正面断面図である。第1の実施形態に係る処理容器6と共通する部分についての説明は省略する。第2の実施形態は、第1の実施形態と主な構造は共通しているが、排出口66の設け方が異なっている。第2の実施形態においては、排出口は第2の部材62の下面ではなく、第2の部材62の側面下部を横方向に貫通するように設けられている。側面下部の中でもさらに、環状の内部空間69の底面と接する部分、即ち内部空間69の下端付近に設けられているため、環状の内部空間69に凝縮液が溜まることを避けることができる。なお、図3では排出口66が略水平方向に貫通しているように描かれているが、処理容器6の外側に向けて緩やかな下向きの傾斜をつけるようにして貫通させ、凝縮液の排出をさらに促すようにしても構わない。
図4は第3の実施形態に係る処理容器6の正面断面図である。第1の実施形態に係る処理容器6と共通する部分についての説明は省略する。第3の実施形態に係る処理容器6では、第1の部材61は導入口22が設けられるのみで、上壁は設けられていない。一方で、第2の部材62の下壁64の長さが第1の実施形態のものよりも長くなっている。そして、気体供給口26は環状の内部空間69の側面下部から、水平方向に気体を供給するように設けられている。気体供給口26から流入する気体が下壁64に当たるように気体供給口26が設けられているので、気体供給口26から供給される気体の流れが処理容器6内を通過する中空状多孔質膜の製膜原液に直接当たらないようになっている。
第3の実施形態では、導入口22と下壁内部空間68を中空状多孔質膜の製膜原液が通過するようになり、第1の部材61と下壁64の上端との隙間65から下壁内部空間68に気体が流入して処理が行われることになる。第1の実施形態と同様に、排出口66と下壁内部空間68とは下壁64によって離隔されているため、処理容器6に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器6から排出することが可能となる。また、第1の実施形態と異なり、上壁が設けられていないため、導入口22から上方への気体の流れ方と導出口28から下方への気体の流れ方が第1の実施形態における上方・下方への流れ方とは別のものとなる。製膜条件に応じて適宜実施形態を選択して採用することが可能である。
図5は第4の実施形態に係る処理容器6の正面断面図である。第1の実施形態に係る処理装置6と共通する部分についての説明は省略する。第4の実施形態に係る処理容器6では、下壁64の上端面に、下壁の外周面に向かって傾斜する勾配が設けられている。また、上壁63の内周面には、この上壁63の下端面に向かって内周面の内径が広くなるテーパーがつけられている。このような勾配やテーパーを有することで、上壁63の下端部や下壁64の上端部から滴り落ちる凝縮液が導出口28方向へと流れ落ちることを抑制し、逆に環状の内部空間69側へと凝縮液を流して、製膜原液の走行部位から離れるよう、排出口66の方に向けて凝縮液を適切に導くことが可能となる。第4の実施形態によると、処理容器6に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器から排出することが行われる。
図6は第5の実施形態に係る処理容器6の正面断面図である。第1の実施形態に係る処理装置6と共通する部分についての説明は省略する。第5の実施形態に係る処理容器6では、上壁63の厚さを下壁64の厚さよりも厚くしており、上壁63の最外周の直径が下壁64の最外周の直径よりも大きくなっている。すなわち、上壁63の下端部の外周縁が下壁64の上端部の外周縁よりも外側へはみ出し、下壁64の上端部をオーバーハングするような形になっている。このようにすることで、上壁63の外周面に凝縮した凝縮液が、環状の内部空間69側に滴り落ちるため、下壁内部空間68への滴下を抑制することができる。第5の実施形態によると、処理容器6に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器から排出することが行われる。
図7は第6の実施形態を示す上面断面図である。第1の実施形態に係る処理容器6と共通する部分についての説明は省略する。第6の実施形態に係る処理容器6では、気体供給口26が、上面から見て、処理容器6の鉛直方向の中心軸からオフセットして設けられている。これまで説明した処理容器6の各実施形態では、いずれも気体供給口26は処理容器6を上面から見た際に、処理容器6の中心軸に向かって側方から真っ直ぐに気体を供給するように設けられていた。このように設けられた気体供給口26から供給された気体は、まず上壁63または下壁64に当たり、環状の内部空間69に広がっていくような流れとなる。一方、第6の実施形態においては、気体供給口26が処理容器6の鉛直方向の中心軸からオフセットして設けられているため、気体供給口26から供給された気体は、環状の内部空間69内を回るように流れる。図7の場合、気体供給口26から供給された気体は、時計回りに流れつつ、図示しない隙間を通って導入口、導出口へと流れていく。第6の実施形態を採用することによって、気体の流れを所望の状態に制御することも可能である。
以上説明した処理容器6は、いずれも導入口22と導出口28が1つずつ、すなわち導入口22と導出口28を1対のみ有するものであった。製膜効率を向上するために、処理容器に導入口22と導出口28を2対以上設けることも可能である。図8は、このような導入口22と導出口28を2対有するような第7の実施形態に係る処理容器の横方向断面、縦方向断面、底面をそれぞれ概略的に示す、上面断面図(図8(a))、正面断面図(図8(b))、底面図(図8(c))の三面図である。図8(a)の上面断面図に示すように、第7の実施形態の処理容器は、横長の断面を有しており、左方及び右方の2箇所にそれぞれ導入口22、上壁63、下壁64、導出口28、排出口66が設けられている。そして、供給装置6の中央部付近には気体供給口26が設けられている。
第7の実施形態において、図8(a)の上面断面図や、図8(b)の正面断面図に示すように、第1の実施形態における環状の内部空間69に相当する空間は、中央部付近の大きな空間と、左方及び右方それぞれの上壁63、下壁64を取り囲む空間とからなる。他の実施形態と同様に、処理容器6に供給される気体中の水分の凝縮液と中空状多孔質膜の製膜原液との接触を防ぎながら、凝縮液を適切に処理容器から排出することが行われるとともに、導入口22、導出口28が2対あるため、製膜効率が向上するという利点がある。
以上、説明したように、本発明には様々な実施形態があるが、本発明はこれらの実施形態に限られるものではなく、適宜修正、改変することも可能である。例えば、各実施形態において、上壁63、下壁64の両方又は一方を形成する材質を多孔体とすることが可能である。また、上壁63、下壁64の両方又は一方に、一つ又は複数の孔やスリットを設けることも可能である。
1:中空状多孔質の製造装置
2:紡糸ノズル
4:中空状多孔質膜前駆体
6:処理容器
8:気体吸引装置
10:膜形成性樹脂溶液
12:膜形成性樹脂溶液供給装置
14:凝固液
16:凝固層
18:引出装置
20:中空紐
22:導入口
26:気体供給口
28:導出口
30:回転ガイド
32:多孔質膜
34:引取装置
60a:上面
60b:下面
60c:側面
61:第1の部材
62:第2の部材
63:上壁
64:下壁
65:隙間
66:排出口
67:上壁内部空間
68:下壁内部空間
69:環状の内部空間

Claims (14)

  1. 中空状多孔質膜の製造装置に用いられる処理容器であって、
    前記処理容器に前記中空状多孔質膜の膜形成性樹脂を含む製膜原液を導入する導入口と、
    前記処理容器に前記膜形成性樹脂の非溶媒成分を含む気体を供給する気体供給口と、
    前記処理容器に導入された前記製膜原液を前記処理容器の外部へと導出する導出口と、
    前記処理容器から前記非溶媒成分の凝縮液を排出する排出口と、
    前記製膜原液と、前記膜形成性樹脂の非溶媒成分を含む気体を接触させる空間と、を有する、処理容器。
  2. 前記処理容器は上面及び下面を有し、前記導入口は前記上面に設けられ、前記導出口及び前記排出口は前記下面に設けられている、請求項1記載の処理容器。
  3. 前記処理容器は上面、下面及び側面を有し、前記導入口は前記上面に設けられ、前記導出口は前記下面に設けられ、前記排出口は前記側面の下端部付近に設けられている、請求項1記載の処理容器。
  4. 前記処理容器は、前記導出口を包囲し、前記処理容器の内側上方に延びる筒状の下壁を有し、前記下壁によって、前記導出口の前記処理容器内側の開口の位置を高くする、請求項2又は3記載の処理容器。
  5. 前記処理容器は、更に、前記導入口を包囲し、前記導入口を前記処理容器の内側下方に延ばす筒状の上壁を有する、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の処理容器。
  6. 前記処理容器は、前記導出口を包囲し、前記導出口と前記排出口とを離隔する、前記下面から前記上面に向かって延びた筒状の下壁と、前記導入口を包囲し、前記上面から前記下面に向かって延びた筒状の上壁を有する、請求項2又は3記載の処理容器。
  7. 前記下壁と、前記上壁の最外周の大きさが、前記下壁の最外周の大きさよりも大きい、請求項6記載の処理容器。
  8. 前記下壁と、前記上壁は鉛直方向の中心軸が一致している、請求項7記載の処理容器。
  9. 前記下壁の上端面は、前記下壁の外周面に向かって傾斜する勾配を有する、請求項4〜8のいずれか1項に記載の処理容器。
  10. 前記上壁の内周面は、前記上壁の下端面に向かって該内周面の内径が広くなるテーパーがつけられている、請求項5乃至8のいずれか1項に記載の処理容器。
  11. 前記気体供給口から供給される気体が、前記下壁、若しくは前記上壁のいずれかに当たるように前記気体供給口が設けられている、請求項4乃至6のいずれか1項に記載の処理容器。
  12. 前記処理容器の内部空間の底面は、前記排出口に向かって傾斜する傾斜部を有している、請求項2乃至11のいずれか1項に記載の処理容器。
  13. 前記排出口は複数個設けられている、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の処理容器。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の処理容器を備えた中空状多孔質膜の製造装置。
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